JP2008180467A - 噴射式自動製氷機 - Google Patents

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伸二 宮崎
Akira Itakura
亮 板倉
Akiyuki Tomotsuka
昭之 友塚
Eiji Hara
英治 原
Minoru Kobayashi
小林  実
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Abstract

【課題】製氷運転時に製氷水が無駄に排出されるのを防止する。
【解決手段】水皿12の裏面に、戻り孔群および戻し口群の形成領域より開放端側に、製氷水タンク側に向けて突出する規制板44が幅方向に延在するように設けられる。規制板44は、製氷水タンク14の内部幅方向の全長に亘って延在するよう寸法設定され、該タンク14内を、戻り孔群および戻し口群の形成領域に臨む第1貯留領域S1と、排出口40が臨む第2貯留領域S2とに仕切っている。規制板44の延出端部は、製氷運転時には製氷水タンク14に貯留されている製氷水に浸漬するよう設定され、戻り孔や戻し口38から落下する製氷水により第1貯留領域S1の製氷水が波立った際に、波が第2貯留領域S2に波及するのを規制板44で規制して排出口40から製氷水が排出されるのを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、噴射式自動製氷機に関し、更に詳しくは、製氷室における下方に開放する多数の製氷小室を水皿で閉成した状態で、製氷水タンクに貯留されている製氷水を水皿の噴射孔から製氷小室に噴射供給して氷塊を生成する製氷運転と、水皿を開放位置に傾動して製氷水タンク内の製氷水を排出すると共に製氷小室から離氷させる除氷運転とを繰り返す噴射式自動製氷機に関するものである。
噴射式自動製氷機の基本的な構成は、例えば、特許文献1に開示されるように、下方に開口する多数の製氷小室が画成された製氷室の上面に、冷凍系に連通する蒸発管が密着的に蛇行配置され、製氷運転時に蒸発管に冷媒を循環させて製氷小室を強制冷却するようになっている。製氷室の直下には、所定量の製氷水を貯留する製氷水タンクを備えた水皿が、支軸により傾動可能に枢支されている。水皿および製氷水タンクは、製氷運転時には水平な閉成位置に保持されて製氷小室を下側から閉成し、除氷運転時には水皿開閉機構により付勢されて支軸を中心として傾動し、製氷小室を開放する開放位置に保持されるようになっている。また水皿には、製氷小室の夫々と対応位置して、噴射孔および戻り孔が多数穿設されており、製氷運転に際して製氷水タンクに設けたポンプを作動することで、製氷水が水皿に圧送されて各噴射孔から冷却されている対応の製氷小室に噴射されて、該製氷小室内に氷塊を生成するよう構成されている。なお、製氷小室で氷結するに至らなかった製氷水(以後、未氷結水ともいう)は、前記戻り孔を介して製氷水タンクに回収し、再びポンプによって製氷小室に噴射するよう循環させている。
また噴射式自動製氷機は、製氷運転が完了して水皿を開放位置に傾動することで、製氷運転時に氷結することなく製氷水タンクに残留している製氷水(以後、製氷残水ともいう)を、該製氷水タンクに設けた排出口から排出するよう構成される。
特開2003−227667号公報
前述したように、製氷運転時には製氷小室で氷結しなかった未氷結水が戻り孔から製氷水タンク内に落下するため、該未氷結水の落下により製氷水タンクに貯留されている製氷水が波立っている。この場合に、特に製氷初期においては製氷水タンク内における製氷水の水位が高いため、波立ちによって製氷水タンクの排出口に製氷水が流れ込んでしまい、無駄に製氷水が排出されてしまうことがある。
ここで、製氷運転に際して製氷水不足が生ずると白濁氷が生成されるおそれがあるため、前述したように製氷運転時に排出口から排出されてしまう製氷水の量を見込んで、製氷運転のために供給される製氷水の量は多目に設定されている。しかるに、除氷運転に際して製氷水タンク内の製氷残水は全て排出されるため、多目に設定した分だけ無駄に排出される製氷水の量が増加してしまい、ランニングコストが嵩む問題を招くこととなっていた。
すなわちこの発明は、従来の技術に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷運転時に製氷水が無駄に排出されるのを防止し得る噴射式自動製氷機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本願の請求項1の発明に係る噴射式自動製氷機は、
下向きに開口する多数の製氷小室を画成した製氷室と、各製氷小室に対応する噴射孔および戻り孔を有し、前記製氷小室を下方から閉成する閉成位置および該製氷小室を開放する開放位置の間を傾動される水皿と、該水皿の下側に配設されて一体的に傾動する製氷水タンクとを備え、製氷運転に際して前記水皿を閉成位置に保持した状態で製氷水タンクに貯留されている製氷水を噴射孔から製氷小室に噴射供給すると共に製氷小室内で氷結に至らなかった製氷水は前記戻り孔を介して製氷水タンクに回収して再循環に供し、除氷運転に際して前記水皿を開放位置まで傾動して製氷水タンク内の製氷水を該タンクの排出口を介して排出するようにした噴射式自動製氷機において、
前記水皿における戻り孔群の形成領域と前記製氷水タンクの排出口との間に臨む水皿の裏面に、製氷水タンク側に延出する規制板を設け、
前記規制板の延出端部が、製氷運転に際して製氷水タンクに貯留されている製氷水に浸漬するようにしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、戻り孔から製氷水タンク内に落下する製氷水により発生する波立ちが、排出口側に波及するのを規制板で規制し得るから、製氷運転中に製氷水が無駄に排出されるのを防止し得る。従って、各製氷運転のために供給する製氷水の量を低減することができ、ランニングコストを低廉に抑え得る。
請求項2に係る発明では、前記規制板は、前記製氷水タンクの内底面に当接する位置決め部を備えることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、水皿と製氷水タンクとの組付けに際して、位置決め部により両者の正確な位置決めを行なうことができる。
請求項3に係る発明では、前記規制板は、前記製氷水タンクの内部幅方向の全長に亘って延在すると共に、該規制板と製氷水タンクの内底面との間に、規制板で仕切られた戻り孔群が臨む貯留領域と前記排出口が臨む貯留領域とを連通する通路が画成されていることを要旨とする。
請求項3の発明によれば、規制板により水皿の強度を向上することができる。
本発明に係る噴射式自動製氷機によれば、製氷運転時に製氷水が無駄に排出されるのを防止し、ランニングコストを低減することができる。
次に、本発明に係る噴射式自動製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において前・後とは、特に断りのない限り、図2に示すように製氷ユニットを正面側から見た場合において指称するものとする。
実施例に係る噴射式自動製氷機は、全体が略箱形をなす筐体の内部に、所要形状の貯氷室が画成されると共に、筐体の内部上方には、図2に示す如き製氷室10,水皿12および製氷水タンク14等からなる製氷ユニット16が配設されている。すなわち、筐体の頂部に水平に配置した取付枠18の下方に、下向きに開口する多数の製氷小室10aを画成した製氷室10が固定支持されると共に、この製氷室10の上面に、図示しない冷凍系に連通する蒸発管20が密着的に蛇行配置され、製氷運転時に該蒸発管20に冷媒を循環させて前記製氷小室10aを強制冷却するようになっている。また製氷室10の直下には、製氷水を貯留する製氷水タンク14が下部に配設された水皿12が、支軸22により片持式に傾動可能に枢支され、アクチュエータモータやカムアーム等からなる水皿開閉機構24により該水皿12が付勢されて、支軸22を支点として傾動して製氷小室10a(製氷室10)を下方から閉成する閉成位置(図1,図2参照)と、製氷室10から下方に傾動して製氷小室10a(製氷室10)を開放する開放位置(図6,図7参照)との間を傾動するよう構成される。なお、前記水皿12は、筐体の前後方向に延在する支軸22により図2における左端が片持式に枢支され、右端部側が上下方向に傾動するようになっている。実施例では、水皿12および該水皿12と一体的に傾動する製氷水タンク14について、水皿12が支軸22で枢支される一方を傾動枢支側と称し、他方を開放側と指称する。
図3および図4に示す如く、前記水皿12には、製氷小室10aの夫々と対応位置して、噴射孔26および戻り孔28が多数穿設されている。また水皿12の裏面には、分配管30が設けられ、この分配管30は前記噴射孔26と連通している。前記製氷水タンク14にはポンプモータPMが取付けられ、このモータPMにより吸入されたタンク内の製氷水は、前記水皿12の分配管30に吐出供給され、各噴射孔26から対応の製氷小室10aに噴射されるようになっている。そして製氷小室10aで氷結するに至らなかった未氷結水は、前記戻り孔28を介して製氷水タンク14に回収され、再びポンプモータPMによって製氷小室10aに噴射される。
図1および図7に示す如く、前記水皿12の上方における傾動枢支側に、該水皿12の傾動方向と交差する幅方向に延在するように給水管32が配設されており、該給水管32は、給水弁WVを介して外部水道源に接続されている。給水管32には、長手方向(幅方向)に所定間隔で複数の給水孔32aが開設されており、給水弁WVの開放により各給水孔32aから水皿表面に向けて水(水道水)が供給されるようになっている。なお、給水管32から供給される水は、水皿表面に付着している氷片を融かして洗い流す融氷水、製氷水タンク14に存在する不純物を洗い流す洗浄水、および製氷運転に際して氷塊生成のための製氷水として用いられる。
前記水皿12における給水管32の各給水孔32aと対応する位置の夫々に、前記製氷水タンク14に連通する連通孔34が形成されている。各連通孔34は、図1に示す如く、前記水皿12が閉成位置に保持されている状態においては対応する給水孔32aから供給される水を受入れず、かつ水皿12が閉成位置と開放位置との間の傾動途中から開放位置までの間の傾斜状態においては対応する給水孔32aから供給される水を受入れる位置に設けられている(図6参照)。すなわち、実施例では水皿12の閉成位置において給水孔32aから供給される水は、連通孔34の形成位置より傾動枢支側の水皿表面に向けて供給され、該水が水皿表面を流下するようになっている。また水皿12の表面には、図3に示す如く、平面視において開放端側に開放するU字状の仕切り壁36が各連通孔34を囲むように突設されている。すなわち、連通孔34の形成位置より傾動枢支側の水皿表面に向けて供給された水が、連通孔34に流入するのを仕切り壁36によって規制して、全ての水を連通孔34の形成位置より開放端側に流下させるよう構成してある。なお、前記給水管32における複数の給水孔32aは、水皿12における幅方向の全域に亘って水を供給し得るように設けられると共に、水皿12における複数の連通孔34も、該連通孔34を介して製氷水タンク14内に入る水が幅方向の全域に亘って供給されるように設けられている。
前記水皿12には、図3に示す如く、最も開放端側に位置する噴射孔26および戻り孔28と開放端との間、すなわち噴射孔群および戻り孔群が形成される形成領域より開放端側に、製氷水タンク14に連通する複数の戻し口38が、所要のパターンで開設されており、水皿表面に供給された水は、前記戻り孔28のみでなく戻し口38からも製氷水タンク14に落下するよう構成される。なお、実施例においては、幅方向に離間する複数の戻し口38からなる戻し口列が、傾斜方向の前後に2列で設けられると共に、前後の戻し口列が幅方向にずれて位置し、水皿表面を流下する略全ての水を戻し口38から製氷水タンク14に落下させるようになっている。また、製氷水タンク14の開放端は、図1に示す如く、水皿12の開放端より外方に延出するよう設定され、仮に戻し口38を越えて水皿12の開放端から水が流下しても、該水を製氷水タンク14に受入れ得るよう構成してある。
前記製氷水タンク14の開放端側には、図5に示す如く、幅方向の略中央で開口する排出口40が形成され、該排出口40を介して製氷残水が排出されるよう構成される。この排出口40は、図1に示す如く、前記水皿12が閉成位置に保持されている状態では、製氷水タンク14の内底面から所定高さ位置に臨んで、該排出口40の開口レベルまでは製氷水を貯留し得るようになっている。また、図6に示す如く、水皿12が開放位置に保持されている状態で、前記排出口40は製氷水タンク14の最下部に位置し、製氷水タンク14内の製氷残水を全て排出し得るよう構成される。なお、製氷水タンク14から排出される製氷残水は、ドレンパン42(図7参照)を介して機外に排出される。
前記水皿12の裏面には、開放端側に位置する戻し口列と開放端との間、すなわち戻り孔群および戻し口群の形成領域より開放端側に、製氷水タンク側に向けて突出する規制板44が幅方向に延在するように設けられ、該規制板44は、製氷水タンク14の前記排出口40より傾動枢支側に臨むよう位置決めされている。また規制板44は、製氷水タンク14の内部幅方向の全長に亘って延在するよう寸法設定されて、該タンク14内を、前記戻り孔群および戻し口群の形成領域に臨む第1貯留領域S1と、前記排出口40が臨む第2貯留領域S2とに仕切っている。更に、規制板44の延出端部は、製氷運転時には製氷水タンク14に貯留されている製氷水に浸漬するよう設定され、戻り孔28や戻し口38から落下する製氷水により第1貯留領域S1の製氷水が波立った際に、該波が第2貯留領域S2に波及するのを該規制板44で規制して排出口40から製氷水が排出されてしまうのを防止するべく機能する。
前記規制板44には、図5に示す如く、製氷水タンク14における排出口40と対応する位置および幅寸法で、更にタンク内底面に向けて突出する位置決め部44aが形成されており、該位置決め部44aの下端が製氷水タンク14の内底面に当接するよう構成されている。そして、水皿12と製氷水タンク14との組付けに際し、位置決め部44aによって水皿12と製氷水タンク14との位置決めがなされるようになっている。なお、規制板44における位置決め部44aの左右両側に位置する下端縁と製氷水タンク14の内底面との間には、前記第1貯留領域S1と第2貯留領域S2とを連通する通路46,46が画成され、製氷水タンク14が傾動した際に製氷残水は、該通路46,46を介して第1貯留領域S1から第2貯留領域S2に移動して排出口40からの排出が許容されるよう構成してある。
前記給水弁WVは、製氷運転の完了を製氷検知手段(図示せず)が検知して除氷運転に切換えられることで水皿12が開放位置に向けて傾動を開始して所定角度(但し、給水孔32aから供給される水が連通孔34に受入れられない傾斜状態)だけ傾動した際に開放されると共に、給水孔32aから供給される水が連通孔34に受入れられる傾斜状態となる直前あるいはなったときに閉成されるように制御される。また給水弁WVは、除氷運転の完了を除氷検知手段(図示せず)が検知して水皿12が閉成位置に向けて傾動を開始するのと同時に開放されると共に、図示しないタイマによって所定時間後に閉成されるように制御される。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る噴射式自動製氷機の作用につき説明する。
噴射式自動製氷機の製氷運転に際し、前記水皿12は、図1および図2に示す如く、前記製氷小室10aを下方から閉成する閉成位置に保持されており、蒸発管20に冷媒が循環して製氷小室10aの強制冷却がなされる。また製氷水タンク14の製氷水が、ポンプモータPMにより分配管30および噴射孔26を介して製氷小室10aに噴射供給される。製氷小室10aは冷却されているので、製氷水は製氷小室内壁に接触して冷却された後、水皿12の戻り孔28から流下して製氷水タンク14に帰還する。このように製氷水が製氷水タンク14と製氷小室10aとの間を循環するに伴い、製氷水の温度は徐々に下がり、その温度が0℃近くに達すると、製氷小室10aの内壁に製氷水の一部が氷結を始める。このように各製氷小室10a内での氷結が徐々に進行し、最終的に密実な氷塊が生成されるに至る。
ここで、製氷運転において前記戻り孔28から製氷水タンク14に落下する未氷結水により、該タンク14に貯留されている製氷水が波立ち、特に製氷初期においては製氷水タンク内の製氷水の水位は、前記排出口40に近接しているため、製氷水の波立ちによって該製氷水が排出口40から無駄に排出されてしまうおそれがある。しかるに、実施例の噴射式自動製氷機では、前記水皿12の裏面に突設した規制板44が、製氷水タンク14内における戻り孔群の形成領域に対応する第1貯留領域S1と、排出口40が臨む第2貯留領域S2とを仕切るように、タンク内部の幅方向の全長に亘って延在すると共に製氷水に浸漬している。従って、戻り孔28から落下する未氷結水により第1貯留領域S1に貯留されている製氷水が波立っても、該波は規制板44で規制されて第2貯留領域S2に波及することはなく、排出口40から製氷水が無駄に排出されるのは防止される。
製氷運転が進行して製氷小室10aに氷塊が生成されると、製氷検知手段がこれを検知して除氷運転に切替わる。すなわち水皿開閉機構24により、水皿12および製氷水タンク14の傾動が開始され、該水皿12を氷塊が生成されている製氷室10から下方に離間すると共に、前記蒸発管20にホットガスを供給して製氷小室10aを加温する。このとき、水皿表面には、前記製氷室10および水皿12の離間によって生じた氷片がへばりついている。
前記水皿12が所定角度まで傾動したときに、前記給水弁WVが開放し、前記給水管32の各給水孔32aから水皿表面に向けて常温の水が供給される。このとき、前記水皿12の各連通孔34は、対応する給水孔32aから供給される水を受入れる位置に臨んでいないので、該水は連通孔34の形成位置より傾動枢支側の水皿表面に供給される(図1参照)。従って、全ての給水孔32aから供給される水は、連通孔34から製氷水タンク14に供給されることなく全て水皿表面を流下し、氷片を融かして洗い流すのに利用される。また、各連通孔34の周囲には仕切り壁36が立設されているから、傾斜上方から流下する水が連通孔34に流れ込んでしまうのは該仕切り壁36で確実に防止し得る。しかも、水皿12の傾動角度が小さい状態で水皿表面に水を供給するから、該水が水皿表面を流下する速度は遅く、水は水皿表面の略全体に行き渡って流下し、水皿表面の全体を洗浄して平滑な状態に戻すことができる。なお、水皿表面の氷片を洗い流した水は、水皿12の戻り孔28や戻し口38あるいは開放端から製氷水タンク14に流入する。
ここで、実施例では水皿12が所定角度まで傾動したときに給水弁WVからの給水を開始したから、水皿表面を流下する水は、製氷室10または製氷小室10aに生成されている氷塊に接触しないから、該水が冷えて氷結してしまうことはない。従って、水皿表面に付着している氷片を効率的に融かして洗い流すことができる。
前記水皿12が、給水孔32aから供給される水が連通孔34に受入れられる傾斜状態となる前、あるいはなったときに、前記給水弁WVが閉成される。水皿12が開放位置に至ると、水皿開閉機構24が停止して水皿12は開放位置に保持される。また、製氷水タンク14に残留している製氷残水は、前記排出口40からドレンパン42に全排出される。なお、前記規制板44と製氷水タンク14の内底面との間には通路46,46が画成されているから、前記第1貯留領域S1の製氷残水は通路46,46を介して第2貯留領域S2に流入して、全ての製氷残水を排出するのに支障はない。また、水皿洗浄に用いられる水の供給を、水皿12の傾動途中で止めることで、水が無駄に排出されるのを防止することができ、ランニングコストを抑制し得る。
前記除氷運転が進行し、前記製氷室10から全ての氷塊が落下したことを除氷検知手段が検知すると、前記水皿開閉機構24が作動し、水皿12は支軸22を支点として斜め上方への傾動を開始する。また、給水弁WVが開放されて給水管32の各給水孔32aから水皿表面に向けて水が供給される。このとき、水皿12に穿設されている各連通孔34は、図6に示す如く、対応する給水孔32aから供給される水を受入れる位置に臨んでいるから、該水は製氷水タンク14に直接供給される。すなわち、給水管32から供給される全ての水が、製氷水タンク14における傾動枢支側における幅方向の全体に亘って供給されるから、製氷水タンク14内に存在する不純物を確実に洗い流すことができる。この場合に、製氷水タンク14(水皿12)の傾動開始時において製氷水タンク14内に直接供給される水は、その殆どが前記排出口40から排出されるから、製氷水タンク14内の不純物の大部分は初期に供給される水と共に洗い流されて排出され、不純物が製氷水タンク14内に溜まることはない。
前記水皿12が閉成位置に向けて傾動することで前記排出口40が上方に変位すると、前記連通孔34を介して供給された水は排出口40から排出されることなく製氷水タンク14内に貯留される。このとき製氷水タンク14内の不純物は初期の水により洗い流されているから、該タンク14内には清浄な水が貯留されることとなる。そして、水皿12が閉成位置に到来することで、前記水皿開閉機構24が停止して該水皿12は閉成位置に保持され、製氷運転が開始される。なお、水皿12が所定の傾斜姿勢まで傾動した以後は、前記給水管32から供給される水は、連通孔34から外れた位置の水皿表面に供給され、該水は前記戻り孔28および戻し口38を介して製氷水タンク14に落下する。この場合において、戻し口38は、水皿表面を流下する略全ての水を製氷水タンク14に落下させるように形成されているから、該水が水皿12の開放端から貯氷庫内に飛散するのは防止される。また、前記給水弁WVは、タイマに設定された時間が経過した後に閉成される。なお、この新たな製氷水の供給に際しても、戻り孔28や戻し口38から落下する水により製氷水タンク14内の第1貯留領域S1で波立ちを生ずるが、前記規制板44により第2貯留領域S2に波が波及するのは規制され、製氷水が排出口40から排出されてしまうのは防止される。
実施例の噴射式自動製氷機では、水皿12の傾動姿勢によって給水管32から供給される水を受入れない位置と受入れる位置とに変位する連通孔34を設けたから、水皿表面に付着した氷片を洗い流すための充分な水量を確保し得ると共に、水皿全面に亘って水を流して氷片を確実に洗い流すことができる。また、製氷水タンク14における傾動枢支側の幅方向の全体に水を直接供給してタンク洗浄を行なうこともできるから、不純物の残留を抑制して、常に清浄な製氷水を用いて製氷運転を行ない得る。
実施例の噴射式自動製氷機では、水皿12の裏面に設けた規制板44により、製氷運転時に発生する波立ちに起因する排出口40からの製氷水の無駄な排出を防止することができる。従って、製氷運転毎に供給する製氷水の量を少なくして製氷水の消費量を抑制することができ、ランニングコストを低減し得る。更に、規制板44により水皿12の剛性を高めることができると共に、製氷水タンク14との位置決めを行ない得る。すなわち、波立ちを抑制するべく機能する規制板44を、水皿強度の向上、および位置決め部材として兼用することができるから、専用の部材を設けることによる製造コストの上昇を抑制することができる。
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1. 実施例では、規制板における幅方向の中央に1つの位置決め部を形成したが、該位置決め部は複数であってもよく、例えば櫛歯状等であってもよい。
2. 実施例では、規制板に位置決め部を形成して製氷水タンクの内底面に当接させるようにしたが、規制板は製氷水タンクの内底面に当接しない延出寸法に設定されるものであってもよい。
3. 実施例では、連通孔を囲む仕切り壁として、水皿の開放端側に向けて開放したU字状としたが、連通孔に水が流入するのを防止し得る形状であれば、その他の形状であってもよく、または連通孔の全周を囲むものであってもよい。
4. 実施例では、連通孔を囲む仕切り壁を突設した場合で説明したが、該仕切り壁を省略することも可能である。
5. 実施例では、製氷運転から除氷運転に切替わって水皿が所定角度だけ傾動したときに給水管からの給水を開始するようにしたが、水皿の傾動開始と同時に給水を開始するようにしてもよい。
実施例に係る噴射式自動製氷機の製氷ユニットを、水皿が閉成位置に保持されている状態で示す縦断正面図である。 実施例に係る噴射式自動製氷機の製氷ユニットを、水皿が閉成位置に保持されている状態で示す正面図である。 実施例に係る水皿の平面図である。 実施例に係る水皿の縦断正面図である。 実施例に係る製氷水タンクの概略斜視図である。 実施例に係る噴射式自動製氷機の製氷ユニットを、水皿が開放位置に保持されている状態で示す縦断正面図である。 実施例に係る噴射式自動製氷機の製氷ユニットを、水皿が開放位置に保持されている状態で示す縦断側面図である。
符号の説明
10 製氷室,10a 製氷小室,12 水皿,14 製氷水タンク,26 噴射孔
28 戻り孔,40 排出口,44 規制板,44a 位置決め部,46 通路
S1 第1貯留領域(戻り孔群が臨む貯留領域)
S2 第2貯留領域(排出口が臨む貯留領域)

Claims (3)

  1. 下向きに開口する多数の製氷小室(10a)を画成した製氷室(10)と、各製氷小室(10a)に対応する噴射孔(26)および戻り孔(28)を有し、前記製氷小室(10a)を下方から閉成する閉成位置および該製氷小室(10a)を開放する開放位置の間を傾動される水皿(12)と、該水皿(12)の下側に配設されて一体的に傾動する製氷水タンク(14)とを備え、製氷運転に際して前記水皿(12)を閉成位置に保持した状態で製氷水タンク(14)に貯留されている製氷水を噴射孔(26)から製氷小室(10a)に噴射供給すると共に製氷小室(10a)内で氷結に至らなかった製氷水は前記戻り孔(28)を介して製氷水タンク(14)に回収して再循環に供し、除氷運転に際して前記水皿(12)を開放位置まで傾動して製氷水タンク(14)内の製氷水を該タンク(14)の排出口(40)を介して排出するようにした噴射式自動製氷機において、
    前記水皿(12)における戻り孔群の形成領域と前記製氷水タンク(14)の排出口(40)との間に臨む水皿(12)の裏面に、製氷水タンク(14)側に延出する規制板(44)を設け、
    前記規制板(44)の延出端部が、製氷運転に際して製氷水タンク(14)に貯留されている製氷水に浸漬するようにした
    ことを特徴とする噴射式自動製氷機。
  2. 前記規制板(44)は、前記製氷水タンク(14)の内底面に当接する位置決め部(44a)を備える請求項1記載の噴射式自動製氷機。
  3. 前記規制板(44)は、前記製氷水タンク(14)の内部幅方向の全長に亘って延在すると共に、該規制板(44)と製氷水タンク(14)の内底面との間に、規制板(44)で仕切られた戻り孔群が臨む貯留領域(S1)と前記排出口(40)が臨む貯留領域(S2)とを連通する通路(46)が画成されている請求項1または2記載の噴射式自動製氷機。
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