JP4477945B2 - 自動製氷機の製氷機構 - Google Patents

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Description

この発明は、斜め下方に開口する製氷小室を多数備える縦型の製氷室と、この製氷室を開閉自在に閉成し得るように配設した水皿とを備えるクローズドセル方式の自動製氷機の製氷機構に関するものである。
所要形状の氷塊を連続的に大量に製造する自動製氷機として、図9または図10に示すように、斜め下方(横方向)に開口する多数の製氷小室24を画成した製氷室12を、傾動可能な水皿30により側方から開閉可能に閉成し、当該水皿30から製氷水を各製氷小室24に噴射供給して、該製氷小室24内に氷塊を徐々に形成するようにした縦型の製氷機構10を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。前記製氷室12は、縦方向に配置された製氷板14の周縁部を囲んで延出し、該製氷室12の外郭をなす外枠16と、この外枠16の内側に格子状に配置した複数の仕切板20とから構成され、該外枠16と仕切板20とで製氷板14から離間する方向に開口する製氷小室24が画成されている。また前記水皿30は、前記製氷小室24を閉成する製氷位置(図9参照)において、この水皿30の下方に配置された製氷水タンク42からポンプPにより圧送された製氷水を、夫々の製氷小室24に対応して穿設された噴水孔32から該製氷小室24に供給すると共に、これらの製氷小室24で氷結されなかった製氷水(未氷結水)を戻り孔34から排出するようになっている。前記戻り孔34から排出された未氷結水は、前記製氷水タンク42に回収されて、再び製氷水として使用される循環サイクルが構成されている。
また前記製氷機構10では、前記製氷小室24が画成された製氷室12(製氷板14)の裏面に、図示しない冷凍機構に連通する蒸発器28が密着的に蛇行配置され、製氷運転時にこの蒸発器28に冷媒を循環させて製氷小室24を強制冷却することにより、該製氷小室24内に氷塊を形成するよう構成される。そして除氷運転に際して、前記水皿30は水皿開閉手段40により支軸38を中心として傾動して製氷小室24を開放する除氷位置(図10参照)に移動すると共に、前記蒸発器28に高温冷媒ガス(ホットガス)を循環させて製氷小室24を加温して氷塊の表面を融解させることで、該製氷小室24から氷塊を離脱させるようになっている。
前述した除氷運転においては、氷塊を前記製氷小室24からスムーズに離脱させることが、製氷効率を向上させるのに肝要である。そこで、前記仕切板20を外枠16より短い寸法になるよう形成し、製氷位置の前記水皿30と仕切板20の開放端部20aとを離間させて隙間Sを画成し、製氷運転に際し該仕切板20を跨いで該隙間Sを埋める氷層によって各氷塊同士を連結することで、氷塊群C全体の重さを利用して、該氷塊群Cを同一のタイミングで製氷小室24からスムーズに離脱させることを図っている。更に図11に示すように、前記製氷室12の製氷板14に、各製氷小室24内に連通する空気孔26を穿設し、製氷運転に際して製氷小室24内の空気を逃がすように作用させると共に、除氷運転に際し氷塊の離脱に伴い空気を導入することで、氷塊の離脱を阻害する表面張力の影響を回避することも行なわれている。
特許第2922112号公報
ところで製氷運転の初期段階では、未氷結水が前記水皿30に開設された戻り孔34から排出され難く、その大部分が隣り合う製氷小室24に生成される氷塊を連結する目的で設けた前記隙間Sから流下してしまう。すなわち前記未氷結水は、前記製氷室12における下方に位置する製氷小室24になる程多く流入するため、戻り孔34から排出しきれずに行き場を失った未氷結水が前記空気孔26から製氷室12の外部に漏出する虞れが指摘される(図11参照)。また、前記外枠16の開放端部と水皿30の表面との空間Aは部品寸法や組立て誤差等により生じる極僅か(前記仕切板20の開放端部20aと水皿30との隙間Sと比較して小さい)であるので、この空間Aにおいて未氷結水が早期に氷結してしまう。特に、前記製氷室12の底辺をなす外枠16の底板18においては、その開放端部18aと水皿30の表面との空間Aに氷層が形成されてしまうと、未氷結水の前記製氷水タンク42への流下が妨げられ、前記空気孔26から未氷結水が漏出してしまう事態となる。
このように、前記空気孔26から漏出した未氷結水は、製氷運転の進行と共に氷結してしまい、除氷運転の際に空気孔26を塞いでその機能を妨げるばかりでなく、アンカーとして作用してスムーズに氷塊群Cが離脱されない難点を招来する。すなわち、下方に位置する製氷小室24では氷塊の離脱が遅くなり、各製氷小室24の位置により氷塊の放出のタイミングが異なることになり、除氷運転が長くなって製氷効率が低下する問題が指摘される。特に、氷塊を連結して製氷した場合、離脱のタイミングがずれた氷塊を支点として氷塊群Cが回転し、前記製氷小室24の壁面または水皿30に氷塊群Cが引っ掛かってしまって放出されない事態が発生する。この場合は、異形氷の発生や、前記水皿30を閉成した際に、該水皿30と製氷室12との間に氷塊群Cが噛み込んでしまい、前記水皿開閉手段40や製氷室12等の破損を招く虞れがある。
すなわちこの発明は、従来の技術に係る自動製氷機の製氷機構に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷小室で氷結しなかった未氷結水が空気孔から漏出することを防止すると共に、各製氷小室からの氷塊の離脱をスムーズに行ない得る自動製氷機の製氷機構を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る自動製氷機の製氷機構は、
縦方向に配置される製氷板の周縁部を囲んで延出する外枠及び該外枠の内側に格子状に配置した複数の仕切板により画成されて、斜め下方に開口する製氷小室を多数備える製氷室と、各製氷小室に対応して前記製氷板に開設された空気孔と、前記製氷板の裏面に配設され、製氷運転に際し冷媒が供給されて前記製氷室を冷却し、除氷運転に際しホットガスが供給されて該製氷室を加温する蒸発器と、各製氷小室に製氷水を供給する噴水孔及び該製氷小室から未氷結水を排出する戻り孔を備え、製氷運転時には前記製氷小室を閉成する製氷位置に臨むと共に、除氷運転時には除氷位置へ移動して該製氷小室を開放する水皿とからなり、前記製氷位置に臨む前記水皿の表面と前記仕切板の開放端部との間に画成される隙間を埋める氷によって、各製氷小室に形成された氷塊同士を連結させ、除氷運転に際しこれら連結し合う氷塊を前記製氷室から一挙に放出し得るようにした自動製氷機の製氷機構において、
前記外枠の底辺をなす底板の開放端部に、他の外枠の開放端部よりも後退する通路部を画成し、この通路部を介して未氷結水を排出することで、前記空気孔から未氷結水が漏出するのを防止するようにしたことを特徴とする。
本発明に係る自動製氷機の製氷機構によれば、外枠の底辺をなす底板の開放端部に、他の外枠の開放端部よりも後退する通路部を画成したので、製氷運転の初期段階において底板の開放端部と水皿の表面とがなす通路部から未氷結水の好適な流下を許容し、製氷小室内に滞留することがないから、空気孔から未氷結水が漏出するのを防止することができる。しかも、空気孔近傍において氷の成長を防止し得るから、除氷運転に際して氷塊の離脱のタイミングを合わせることが可能になると共に、氷塊群を円滑に製氷室から離脱させることができる。従って、除氷運転の時間短縮を図り、省エネルギー化及び製氷能率を向上させると共に、水皿による氷塊の噛み込みや異形氷の発生等のトラブルを回避することができる。また通路部の幅を、仕切板と水皿との隙間以上に設定したから、未氷結水の排出を好適に実施し得る。そして通路部を底板の全長に亘って画成することで、より好適に未氷結水の滞留を防止し得る。更に横仕切板について、製氷室の下方に位置するもの程、その開放端部を水皿の表面から大きく離間するよう構成することで、製氷室全体における未氷結水の滞留を防止することができる。
次に、本発明に係る自動製氷機の製氷機構につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、図9〜図11に示した自動製氷機の製氷機構における構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。
図1に示すように、実施例1に係る自動製氷機の製氷機構50は、クローズドセル方式であって、斜め下方(横方向)に開口する多数の製氷小室24を有して縦方向に配置された製氷室51と、この製氷室51の裏面に配設されて製氷小室24の冷却または加温をする蒸発器28と、該製氷室51の開放側の側方に傾動可能に配設された水皿30と、該製氷室51及び水皿30の下方に配設された製氷水タンク42とから基本的に構成される。前記製氷室51は、縦方向に延在するフレーム11に平行に配設された製氷板14と、この製氷板14の一面における周縁部を囲んで延出し、製氷室51の外郭をなす外枠52と、この外枠52の内側に格子状に配置した複数の仕切板56とから構成され、これら外枠52及び仕切板56により製氷板14から離間する横方向に開口する多数の製氷小室24が碁盤目状に画成されている。ここで、前記外枠52及び仕切板56のうち、前記製氷小室24の上下の壁面をなして横方向に延在する外枠52の天板(枠板)54及び底板55と横仕切板57とが、前記製氷板14から開口縁に向かうにつれて下方傾斜するように傾斜配置される。なお前記製氷室51は、製氷板14、外枠52及び仕切板56の夫々を組合わせて一体化する構成であっても、合成樹脂等を一体的に成形する構成の何れであってもよい。また、前記フレーム11側に臨む前記製氷室51の裏面(製氷板14の他面)には、図示しない冷凍機構に連通する前記蒸発器28が密着的に蛇行配置され、製氷運転時に冷媒を循環させて前記製氷小室24を強制冷却すると共に、除氷運転時にホットガスを流通して該製氷小室24を加温するようになっている。
前記水皿30は、下方が開口した箱状であって、その上端部が前記フレーム11に支軸38を介して傾動自在に枢支され、製氷運転時には垂直に位置して前記製氷室51と平行に保持されて製氷小室24を閉成すると共に、除氷運転時には水皿開閉手段40により付勢され、該支軸38を中心として斜め上方へ傾動して前記製氷小室24を開放するよう構成される。前記水皿30には、前記製氷小室24の夫々に対応して、噴水孔32及び戻り孔34が多数穿設されている。そして、前記製氷水タンク42に吸込管を介して連通するポンプPで製氷水タンク42内の製氷水を水皿30に圧送し、この製氷水を該水皿30に配設された分配管36を介して各噴水孔32から対応の製氷小室24に噴射し得るよう構成されている。また、前記製氷小室24で氷結するに至らなかった未氷結水は、前記戻り孔34または後述する製氷室51と水皿30との通路部Bを介して製氷水タンク42に回収されて再循環に供されるようになっている。なお前記製氷水タンク42には、前記製氷小室24から離脱した氷塊群Cの通過を許容する氷通路42aが設けられ、該氷通路42aを介して氷塊群Cは図示しない貯氷庫内に放出される。
前記水皿30には、給水管46が連結され、除氷運転に際し該給水管46から水道水が水皿30に供給され、この水道水は、前記戻り孔34を介して製氷水タンク42に回収されて次回の製氷水として使用される。また、製氷運転に際して必要となる製氷水量を超えた水道水(製氷水)は、前記製氷水タンク42に設けられた排出口42bから外部にオーバーフローするよう構成されている。
図2または図3に示すように、前記製氷室51の外枠52のうち、縦方向に延在する左右の縦板(他の外枠)53,53及び該製氷室51の上辺をなす天板(他の外枠)54は、前記製氷板14からの延出寸法が同一に設定され、これらの開放端部53a,53a,54aが製氷位置の前記水皿30の表面から極僅かに離間または当接して相対するように製氷室51及び水皿30は配置されている。また前記仕切板56は、前記外枠52(外枠52における縦板53及び天板54)より製氷板14からの延出寸法が短くなるように設定され、該仕切板56の開放端部と水皿30の表面との間に所要の隙間Sが画成される。すなわち、製氷運転時に前記隙間Sを埋めるように形成される氷層によって、隣り合う製氷小室24に製氷される氷塊同士を連結させ、除氷運転に際しこれら連結し合う氷塊を、一塊の氷塊群Cとして製氷室51から一挙に放出し得るようになっている。なお、前記仕切板56において、横方向に延在する横仕切板57と縦方向に延在する縦仕切板56aとは、前記製氷板14からの延出寸法は同一に設定されている。
一方、前記製氷室51の底辺をなす外枠52の底板55のみは、他の外枠(縦板53および天板54)の開放端部53a,54aよりも、その開放端部55aが後退して通路部Bが画成され、この通路部Bを介して未氷結水を排出することで、前記空気孔26から未氷結水が漏出するのを防止するよう構成されている。ここで前記底板55は、前記製氷板14からの延出寸法が他の外枠(縦板53および天板54)より短くなるように設定されると共に、上方に隣接配置している横仕切板57の製氷板14からの延出寸法より短くまたは同一となるように設定される。すなわち前記底板55は、その開放端部55aの全長に亘って、縦板53及び天板54の開放端部53a,54aより前記製氷位置の水皿30の表面から少なくとも前記隙間(仕切板56の開放端部と水皿30の表面との離間距離)Sの幅以上で離間して、該水皿30の表面との間に未氷結水を排出する通路部Bが画成される。前記通路部Bの幅(底板55の開放端部55aと水皿30の表面との離間距離)は、前記隙間Sの幅と同一または大きくなるように設定されるが、実施例1の前記底板55では、その開放端部55aが上方に隣り合って平行に延在する横仕切板57の開放端部57aより前記水皿30の表面から大きく離間するように設定され、製氷運転に際し製氷室51の最下部に位置する製氷小室24に流入する多量の未氷結水の排出を比較的大きな通路部Bが許容することになる。
また、前記製氷小室24の夫々に対応して、該製氷小室24の壁面を構成する製氷板14に空気孔26が開設され、製氷小室24内と外部(製氷室51の裏面側)とを連通し、空気が流通し得るようになっている。前記空気孔26は、前記製氷小室24に対する穿設位置を調整して、除氷運転時に各製氷小室24から氷塊が同一のタイミングで放出されるよう設定される。なお、前記製氷室51の裏面に配設される蒸発器28は、該製氷室51の裏面に開口する前記空気孔26を塞がないように延設されている。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1に係る自動製氷機の製氷機構の作用について説明する。図1に示すように、製氷運転に際し前記水皿30は前記製氷小室24を閉成する製氷位置にあって、前記製氷水タンク42に貯留された製氷水がポンプPで圧送され、該製氷小室24に対応的に設けられた噴水孔32から製氷水が噴射供給される。このとき前記蒸発器28には、冷凍機構から冷媒が循環供給されて前記製氷室51を強制冷却している。製氷運転の初期段階では、前記製氷小室24に供給された製氷水は、その一部が冷却されて製氷小室24の内面に氷結すると共に、氷結されなかった未氷結水は前記横仕切板57の開放端部57aと水皿30の表面との間に画成された隙間Sを伝って流下してゆき、その一部は下方に位置する製氷小室24で冷却されて層状に氷結する(図3(a)参照)。このように、前記未氷結水の大部分が前記隙間Sから優先的に流下し、前記水皿30に開設された戻り孔34から放出される未氷結水は一部だけであるから、前記製氷室51では下方に位置する製氷小室24になる程、流入する未氷結水の量が多くなり、特に最下部に位置する製氷小室24は、未氷結水の流入量が最大になると考えられる。しかし、最下部の製氷小室24の底面をなす底板55は、その開放端部55aの全体に亘って、縦板53及び天板54の開放端部53a,54aよりも後退するよう設定され、前記製氷位置の水皿30の表面から離間して、該水皿30の表面と該底板55の開放端部55aとの間に通路部Bが画成されるから、多量の未氷結水が最下部の製氷小室24に滞ることなく、下方に配置した製氷水タンク42への流下を許容し得る。従って、前記製氷小室24内に大量の未氷結水が滞ることに起因する前記空気孔26からの未氷結水の漏出を防止できる。そして、最下部の製氷小室24に未氷結水が滞留することがないので、その上方に位置する製氷小室24についても、前記空気孔26から未氷結水が漏出することを防止できる。
製氷運転が進行して、前記製氷小室24の内面に層状に氷結して前記横仕切板57の開放端部57aと水皿30の表面との隙間Sに氷層が形成されると、前記未氷結水は前記戻り孔34から排出されるようになり、前記製氷室51における未氷結水量の偏りは解消される(図3(b)参照)。ここで、前記隙間Sを閉塞する氷層が形成されたときには、前記空気孔26は製氷小室24の内面に形成された氷層により塞がれているから、この空気孔26を介して製氷室51の外部へ未氷結水が漏出する虞れはない。また、前記製氷室51の下部に位置する製氷小室24においては、製氷運転が進行するに伴って、前記隙間Sに氷層が形成されて未氷結水の流入量が減ると共に、該隙間Sの幅より前記通路部Bの幅は大きく設定されているので、該隙間Sの閉塞より通路部Bにおける閉塞が早く起こる可能性は低い。しかも、前記通路部Bが閉塞したとしても、前記空気孔26は既に氷層により閉塞しているので、未氷結水は戻り孔34から排出される。そして、前記製氷小室24に氷塊が完全に形成されたことを、図示しない検知手段が検出すると、製氷運転から除氷運転に切り替えられる。
このように、製氷運転の初期段階においても、未氷結水が製氷小室24に滞ることなく、前記製氷水タンク42に好適に回収されるので、前記製氷小室24で冷却されて温度低下した未氷結水を再循環させることにより製氷時間を短縮できると共に、該製氷水タンク42に滞留する製氷水不足によるポンプPにおける空気の噛み込み等を抑制し、該製氷水タンク42の容量の軽減による省スペース化も図り得る。
除氷運転に切り替わると、前記ポンプPが停止され、前記水皿30からの製氷水の供給を止めたもとで、前記水皿開閉手段40を駆動することで、前記支軸38を中心に水皿30が前記製氷室51から離間するよう斜め上方に傾動し、該水皿3は前記製氷小室24を開放した除氷位置に至る。このとき前記蒸発器28には、冷媒に切り替えてホットガスが供給されて前記製氷室51を加温し、前記製氷小室24の内面と氷塊との氷結状態が次第に解除される。前記氷塊と製氷小室24の内面との氷結状態が解除されると、前記氷塊は製氷板14から開口端に向かうにつれて下方傾斜させて配設した底板55及び横仕切板57の傾斜に導かれて重力の作用下に製氷小室24から放出される。ここで前記氷塊は、隣り合う氷塊間に形成される氷層により互いに連結しているので、前記製氷室51に形成された多数の氷塊が一体化した氷塊群Cとして一挙に放出される。放出された氷塊群Cは、前記氷通路42aを経由して貯氷庫に落下して、この落下の衝撃で氷塊間の連結が解除されて、バラバラになった状態で貯蔵される。
前述したように製氷運転に際して、前記空気孔26から未氷結水が漏出せず、この漏出した未氷結水による空気孔26近傍での氷結を回避し得るので、除氷運転に際して漏出した未氷結水の氷結部分が引っ掛かることなく、前記製氷小室24からスムーズに氷塊を離脱し得る。また前記空気孔26近傍において、未氷結水による氷が成長しないから、蒸発器28による加温につれて、該空気孔26を介して空気を製氷小室24に好適に取込み得るので、空気孔26の作用の発現が妨げられることなく、各氷塊の離脱のタイミングを合わせることが可能となると共に、よりスムーズに氷塊を製氷小室24から離脱し得る。すなわち前記製氷機構50は、除氷運転の時間短縮を図り、前述した製氷時間の短縮と併せて省エネルギー化及び製氷能率を向上させると共に、水皿30による氷塊群Cの噛み込みや異形氷の発生等のトラブルを回避することができる。
図4は、実施例2に係る自動製氷機の製氷機構60を一部切欠いて示す正面図である。実施例2に係る製氷室61は、製氷小室24の底面をなす横仕切板67が、該製氷室61の下方に位置するもの程、その開放端部67aの全体が水皿30の表面から大きく離間していくよう形成されている(図5参照)。前記横仕切板67は、前記製氷室61における下方に位置するもの程、製氷板14からの延出寸法が次第に短くなるように設定され、該製氷室61の底辺をなす外枠62の底板65は、上方に隣接する横仕切板67の延出寸法より更に短くまたは同一に設定され、この横仕切板67の開放端部67aと水皿30の表面とがなす隙間S以上に、底板65の開放端部65aと水皿30の表面とがなす通路部Bの幅が設定されている。すなわち、前記外枠62の底辺をなす底板65の開放端部65aに、他の外枠(縦板63及び天板64)の開放端部63a,64aよりも後退する通路部Bを画成し、この通路部Bを介して未氷結水を排出することで、前記空気孔26から未氷結水が漏出するのを防止するよう構成する点は、実施例1と同様である。従って、実施例2では実施例1と同様の作用効果を示すが、前記水皿30の表面と横仕切板67の開放端部67aとの隙間Sが前記製氷室61の下方へ向かうにつれて広くなるから、製氷室61全体において未氷結水がより流下し易くなっているので、空気孔26からの未氷結水の漏出をより効果的に防止し得る。なお仕切板66のうち、縦方向に延在する縦仕切板66aは、前記製氷板14からの延出寸法は同一に設定され、水皿30等、その他の構成は実施例1と同様である。
〔変更例〕
図6は、変更例に係る製氷機構の製氷室71を示す概略斜視図である。この変更例では、実施例の如く底板55,65の開放端部55a,65aにおける全体を、他の外枠の開放端部より前記製氷位置の水皿30の表面から離間するよう設定して水皿30と底板55,65との間に未氷結水が流下する通路部Bを確保する構成ではなく、底板75の開放端部75aの一部を他の外枠72(縦板73及び天板74)の開放端部73a,74aよりも後退させることで通路部Bを画成する構成である。すなわち、前記製氷室71の底辺をなす外枠72の底板75について、最下部に位置する各製氷小室24に対応して水皿30から離間する方向に切欠部78が夫々形成されている。前記切欠部78の深さは、上方に隣接する仕切板76における横仕切板77の開放端部77aと前記水皿30の表面とがなす隙間Sと同一または深くなるよう設定されている。すなわち、前記切欠部78の底部分と水皿30の表面との間に通路部Bが画成されることになる。変更例の製氷室71では、前記切欠部78が対応する製氷小室24に流入した未氷結水のスムーズな流下を許容し、空気孔26からの未氷結水の漏出を防止している。なお、前記横仕切板77についても、各製氷小室24に対応して切欠を設けることで未氷結水のスムーズな流下を促す構成であってもよい。このとき前記切欠の深さは、前記製氷室71における下方に位置する横仕切板77になる程深く設定するとよい。
また図7に示すように、別の変更例に係る製氷機構80として、前記製氷室51と製氷位置の水皿30とを下方が開口するようにハ字状に開いた状態で配置する構成も採用し得る。すなわち、実施例1で説明した製氷室51と水皿30との位置関係を、実施例1の如く平行に配置するのではなく、上部を枢支した支軸38を傾動中心として、水皿30を斜め上方に製氷室51から角度θだけ離間させた状態を製氷位置とすることで、前記底板55の開放端部55aと水皿30の表面との間に通路部Bがより広く画成されると共に、該製氷室51の下方に位置する横仕切板57になる程、その開放端部57aが該水皿30の表面から離間するように位置することになる。なお、製氷室としては、実施例2または変更例で説明した製氷室61,71とも組合わせることができる。
更に別の変更例に係る製氷機構として、図8に示すように、水皿31が製氷位置において製氷室51における底板55の開放端部55aに臨む部分に、該開放端部55aから離間する方向に凹部31aを形成することで、該開放端部55aと凹部31aとの間に画成される通路部Bをより広く確保することができる。なお、製氷室としては、実施例1及び実施例2または変更例で説明した各製氷室51,61,71と組合わせることができる。
本発明の好適な実施例1に係る自動製氷機の製氷機構を一部破断して示す正面図であって、水皿が製氷位置にある状態を示す。 実施例1の自動製氷機の製氷機構における製氷室を示す概略斜視図である。 実施例1の自動製氷機の製氷機構における要部を拡大して示す断面図であって、(a)は製氷運転の初期段階で、(b)は製氷運転の終期段階の状態を示す。 実施例2の自動製氷機の製氷機構を一部破断して示す正面図であって、水皿が製氷位置にある状態を示す。 実施例2の自動製氷機の製氷機構における製氷室を示す概略斜視図である。 変更例に係る自動製氷機の製氷機構における製氷室を示す概略斜視図である。 別の変更例に係る自動製氷機の製氷機構を一部破断して示す正面図であって、水皿が製氷位置にある状態を示す。 更に別の変更例に係る自動製氷機の製氷機構の要部を拡大して示す断面図である。 従来の自動製氷機の製氷機構を一部破断して示す正面図であって、水皿が製氷位置にある状態を示す。 従来の自動製氷機の製氷機構を一部破断して示す正面図であって、水皿が除氷位置にある状態を示す。 従来の自動製氷機の製氷機構における要部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
14 製氷板,24 製氷小室,26 空気孔,28 蒸発器,30 水皿,31 水皿,
32 噴水孔,34 戻り孔,51 製氷室,52 外枠,53 縦板(他の外枠),
53a 開放端部,54 天板(他の外枠),54a 開放端部,55 底板,
55a 開放端部,56 仕切板,61 製氷室,62 外枠,63 縦板(他の外枠),
63a 開放端部,64 天板(他の外枠),64a 開放端部,65 底板,
65a 開放端部,66 仕切板,71 製氷室,72 外枠,73 縦板(他の外枠),
73a 開放端部,74 天板(他の外枠),74a 開放端部,75 底板,
75a 開放端部,76 仕切板,B 通路部,S 隙間

Claims (4)

  1. 縦方向に配置される製氷板(14)の周縁部を囲んで延出する外枠(52,62,72)及び該外枠(52,62,72)の内側に格子状に配置した複数の仕切板(56,66,76)により画成されて、斜め下方に開口する製氷小室(24)を多数備える製氷室(51,61,71)と、各製氷小室(24)に対応して前記製氷板(14)に開設された空気孔(26)と、前記製氷板(14)の裏面に配設され、製氷運転に際し冷媒が供給されて前記製氷室(51,61,71)を冷却し、除氷運転に際しホットガスが供給されて該製氷室(51,61,71)を加温する蒸発器(28)と、各製氷小室(24)に製氷水を供給する噴水孔(32)及び該製氷小室(24)から未氷結水を排出する戻り孔(34)を備え、製氷運転時には前記製氷小室(24)を閉成する製氷位置に臨むと共に、除氷運転時には除氷位置へ移動して該製氷小室(24)を開放する水皿(30,31)とからなり、前記製氷位置に臨む前記水皿(30,31)の表面と前記仕切板(56,66,76)の開放端部との間に画成される隙間(S)を埋める氷によって、各製氷小室(24)に形成された氷塊同士を連結させ、除氷運転に際しこれら連結し合う氷塊を前記製氷室(51,61,71)から一挙に放出し得るようにした自動製氷機の製氷機構において、
    前記外枠(52,62,72)の底辺をなす底板(55,65,75)の開放端部(55a,65a,75a)に、他の外枠(53,54,63,64,73,74)の開放端部(53a,54a,63a,64a,73a,74a)よりも後退する通路部(B)を画成し、この通路部(B)を介して未氷結水を排出することで、前記空気孔(26)から未氷結水が漏出するのを防止するようにした
    ことを特徴とする自動製氷機の製氷機構。
  2. 前記通路部(B)の幅は、前記隙間(S)以上に設定されている請求項1記載の自動製氷機の製氷機構。
  3. 前記通路部(B)は、前記底板(55,65)の全長に亘って画成されている請求項1または2記載の自動製氷機の製氷機構。
  4. 前記仕切板(54,64,74)のうち、横方向に延在する横仕切板(57,67,77)の開放端部(55a,65a,75a)は、前記製氷室(51,61,71)の下方に位置するもの程、前記製氷位置の水皿(30,31)の表面から大きく離間するよう設定される請求項1〜3の何れかに記載の自動製氷機の製氷機構。
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