JP2005077028A - 製氷機 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で製氷能力を向上し、また製氷した氷塊の保存状態を向上する。
【解決手段】筒状に形成した製氷小室21の上側から製氷水を流下して供給する。このため、給水手段3では製氷水を導水するポンプが比較的揚程の小さいものを使用できる。この結果、消費電力が小さくなってランニングコストが低減できる。また、給水手段3は、筒状に形成した製氷小室21の上側から製氷水を流下するため、各製氷小室21に均一に製氷水を供給して氷塊Cの製氷が容易になるので製氷能力が向上できる。さらに、構成が簡素化できるので、製造コストが低減できる。また、給水手段3は、筒状に形成した製氷小室21の上側から製氷水を流下するので製氷水を飛散させない。このため、未氷結の製氷水の殆どを回収できるので、その下方領域に貯氷部5を設けた場合でも、当該貯氷部5に製氷水が到達する事態を防ぎ、貯容している氷塊の保存状態が向上できる。
【選択図】 図1
【解決手段】筒状に形成した製氷小室21の上側から製氷水を流下して供給する。このため、給水手段3では製氷水を導水するポンプが比較的揚程の小さいものを使用できる。この結果、消費電力が小さくなってランニングコストが低減できる。また、給水手段3は、筒状に形成した製氷小室21の上側から製氷水を流下するため、各製氷小室21に均一に製氷水を供給して氷塊Cの製氷が容易になるので製氷能力が向上できる。さらに、構成が簡素化できるので、製造コストが低減できる。また、給水手段3は、筒状に形成した製氷小室21の上側から製氷水を流下するので製氷水を飛散させない。このため、未氷結の製氷水の殆どを回収できるので、その下方領域に貯氷部5を設けた場合でも、当該貯氷部5に製氷水が到達する事態を防ぎ、貯容している氷塊の保存状態が向上できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動的に氷塊を製氷する製氷機に関するものである。
従来、氷塊を製氷する製氷機としてセル方式のものが一般的に知られている。この製氷機は、下向きに開口された多数の製氷小室を角成した製氷部が配置してある。製氷部の下方には所定間隔離間して製氷水タンクが設置してある。製氷水タンクには製氷運転時に製氷水を循環させるための循環パイプの一端が接続してある。当該循環パイプの他端には、ポンプが接続してある。ポンプからは、製氷部に向けて製氷水を噴射供給するための散水パイプが延出してある。散水パイプは、製氷水タンクの上面に設置した氷塊案内板の下面に蛇行配置してある。製氷部の上面には、製氷機の筐体の所要位置に配置した冷凍装置から導出された蒸発管が、各製氷小室の上部に位置するよう蛇行配置し、その延在端が冷凍装置に帰還するよう構成してある。
製氷運転を開始すると、製氷水タンクに貯留されている製氷水が、ポンプによって散水パイプに供給され、さらに散水パイプの上面に穿設してある噴射孔を介して製氷部の各製氷小室内に所定圧で噴出供給される。冷凍装置は、散水パイプでの製氷水の供給開始と同時に運転を開始して蒸発管に冷媒を供給する。これにより、蒸発管および製氷小室が冷媒によって冷却される。したがって、散水パイプから噴射された製氷水は、製氷小室に接触して冷やされた後に順次氷結して製氷小室内で氷塊となる。なお、製氷小室で氷結しない製氷水は、氷塊案内板に穿設してある通孔を介して製氷水タンクに戻されて再循環に供される。一方、氷塊の生成完了を検知手段で検知すると、散水パイプからの製氷水の噴射が停止し、これと適宜タイミングで連動して冷凍装置に設置してあるホットガス弁が切り換えられて除氷運転に移行する。すなわち、蒸発管にホットガスが循環供給され、蒸発管が昇温されるとともに製氷小室も昇温するため、製氷小室内に氷結した氷塊は、製氷小室の壁面と接触している部分が融解して下方への移動を開始する。製氷小室から自重落下した氷塊は、氷塊案内板の上面を滑落して貯氷部に貯容されて除氷運転が終了する。そして、除氷運転が終了した後は、次の製氷運転を開始する。製氷運転−除氷運転のサイクルは貯氷部に氷塊が充満するまで繰り返し行われる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の製氷機では、製氷水を噴射供給するため散水パイプに噴射孔を設けている。多数の製氷小室に対して程良く製氷水を噴射するには、霧状に噴射することが好ましく噴射孔を小さく形成する必要がある。すなわち、噴射に係る抵抗が大きくなるために揚程の大きいポンプが必要になるので消費電力が大きくなってランニングコストが増す問題がある。
また、効率よく製氷を行うためには、各製氷小室に均一に製氷水を噴射供給する必要がある。ところが、製氷小室に下方から製氷水を噴射する構成であり、各製氷小室に対応した下方位置に噴射孔を設け、各噴射孔に均等な圧がかかるようにするなど、構造が複雑になって製造コストが嵩む問題がある。
また、装置の小型化を考慮すると貯氷部を製氷水タンクの下側に配置することが望ましい。ところが、製氷水を散水パイプから製氷小室に噴射供給したときに、製氷小室に衝突して飛散した製氷水が製氷水タンクに回収しきれずに貯氷部に流れ落ちるため、貯氷部にある氷塊の融解を促進してしまう問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、製氷小室へ製氷水を供給する構成を改良して、安価で製氷能力を向上し、また、製氷した氷塊の保存状態を向上することができる製氷機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る製氷機は、筒状に形成した多数の製氷小室の開口を同じ方向に向けて配置した製氷部と、前記各製氷小室の上方に設けてあり当該各製氷小室内に製氷水を流下する給水手段と、前記各製氷小室の外側壁に接触する態様で蒸発管を設け、当該蒸発管に冷媒を供給して前記各製氷小室内で製氷水を氷結させる冷凍手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る製氷機は、上記請求項1において、前記製氷小室は、熱伝導性を有する材料によって筒状を形成する小室本体と、前記小室本体よりも熱伝導率の低い材料によって前記小室本体の筒状の開口縁を形成する除氷部とからなることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る製氷機は、上記請求項1または2において、前記製氷小室内での氷結の進行に伴って前記給水手段による製氷水の流下量を減少することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る製氷機は、上記請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記製氷小室の外壁側への製氷水の流出を規制する規制部を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る製氷機は、上記請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記製氷小室の筒内に製氷水を導く案内部を設けたことを特徴とする。
本発明に係る製氷機は、筒状に形成した製氷小室の上側から製氷水を流下して供給している。このため、給水手段では製氷水を導水するポンプが比較的揚程の小さいものを使用できる。この結果、消費電力が小さくなってランニングコストを低減することができる。また、給水手段は、筒状に形成した製氷小室の上側から製氷水を流下するため、各製氷小室に均一に製氷水を供給して氷塊の製氷が容易になるので製氷能力を向上することができる。さらに、構成が簡素化できるので、製造コストを低減することができる。また、給水手段は、筒状に形成した製氷小室の上側から製氷水を流下するので、製氷水を飛散させることがない。このため、未氷結の製氷水を殆ど回収できるので、その下方領域に貯氷部を設けた場合でも、当該貯氷部に製氷水が到達する事態を防ぎ、貯容している氷塊の融解を抑えて氷塊の保存状態を向上することができる。
また、本発明に係る製氷機では、除氷部によって小室本体の上開口縁の上側および下開口縁の下側に氷結が発生し難くなるので、隣り合う製氷小室の間で氷結した氷が結合して繋がることがない。この結果、除氷運転の際に、隣り合う製氷小室の間で結合した氷が製氷小室に残留する事態を防止することができる。また、製氷小室の外まで氷結した異形の氷塊を製氷する事態を防止することができる。
また、本発明に係る製氷機では、製氷小室内での氷結の進行に伴って製氷水の流下量を減少したことによって、製氷小室で氷結した氷塊の上から余剰の製氷水が溢れることがないので、製氷小室の外壁側や蒸発管に氷結が生じる事態を防止でき、エネルギーロスを低減するとともに、必要以上の氷結を防いで製氷時間を短縮することができる。さらに、必要以上の氷結による体積膨張で製氷小室の変形や破損も防止することができる。
また、本発明に係る製氷機では、規制部によって製氷小室の外壁面、および蒸発管への製氷水の流下を阻止する。このため、製氷小室の外壁側や蒸発管に氷結が生じる事態を防止でき、エネルギーロスを低減するとともに、必要以上の氷結を防いで製氷時間を短縮することができる。さらに、必要以上の氷結による体積膨張で製氷小室の変形や破損も防止することができる。
また、本発明に係る製氷機では、案内部によって製氷小室の筒内に製氷水を導いて、製氷小室の外壁面、および蒸発管への製氷水の流下を阻止する。このため、製氷小室の外壁側や蒸発管に氷結が生じる事態を防止でき、エネルギーロスを低減するとともに、必要以上の氷結を防いで製氷時間を短縮することができる。さらに、必要以上の氷結による体積膨張で製氷小室の変形や破損も防止することが可能になる。また、製氷水を製氷小室の筒内に導くため、製氷部の製氷小室と、給水手段との位置合わせの精度が緩和されて組み立てが容易になるので、安価な製氷機を提供することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る製氷機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係る製氷機の実施例1の構成を示す概略図、図2は製氷部周りの構成を示す斜視図、図3は製氷工程を示す動作図である。
図1に示すように実施例1における製氷機は、筐体1の内部に係り設けられた製氷部2と、給水手段3と、冷凍手段4と、貯氷部5とを備えている。
筐体1は、周囲を断熱材に囲まれて断熱性を有しているとともに、水に侵されない防水性を有している。
製氷部2は、図1に示すように筐体1の内部の上方域に設けてあり、製氷小室21を有している。製氷小室21は、上下方向に開口する筒状に構成してあり、図2示すように例えば断面が四角形の角筒をなしている。この製氷小室21は、多数設けてあって各々の外側壁が互いに向き合う態様で開口を同じ方向(本実施例では上下方向)に向けて筐体1側に支持してある。また、製氷小室21は、熱伝導性の高い材料(例えばステンレス材など)によって形成してある。
給水手段3は、図1に示すように製氷水貯留部31と、製氷水供給部32と、製氷水導水部33と、製氷水補給部34とを有している。製氷水貯留部31は、筐体1の内部において製氷部2の下側に設けてある。製氷水貯留部31は、製氷水を貯留する容器を構成してあり、その上側を氷案内板35で閉塞してある。氷案内板35は、上記各製氷小室21の下部開口の直下に展開し、かつ、所定方向に傾斜して設けてある。また、氷案内板35には、通水孔35aが設けてある。製氷水供給部32は、製氷部2の直上に設けてある。製氷水供給部32は、製氷水を受容するように皿状に形成してあり、その底板が上記各製氷小室21の上部開口の直上に展開して設けてある。また、底板には、給水孔32aが設けてある。図2に示すように給水孔32aは、各製氷小室21の上部開口縁の形状に沿う態様で複数穿孔して配置してある。製氷水導水部33は、製氷水貯留部31の容器の底から製氷水供給部32に向けて配設した導水管33aを有している。また、導水管33aには、導水ポンプ33bが設けてある。製氷水補給部34は、筐体1の外部から筐体1の内部に至り製氷水貯留部31の容器内に向けて配設した補水管34aを有している。補水管34aには、補水ポンプ34bが設けてある。
冷凍手段4は、図1に示すように蒸発管41と、冷凍装置42とを有している。蒸発管41は、筐体1の内部において、上記各製氷小室21の外側壁に対してロウ付けなどによって熱的に接触する態様で配管してある。この蒸発管41の両端は、筐体1の外部に引き出してある。冷凍装置42は、筐体1の外部に引き出した蒸発管41の両端を接続してある。図には明示しないが冷凍装置42は、蒸発管41に冷媒あるいはホットガスを切り換えて供給する切換弁を有している。このように、蒸発管41は、冷凍装置42から導出して筐体1の内部に上記のごとく配置されつつ、その延在端が冷凍装置42に帰還してある。
貯氷部5は、図1に示すように筐体1の内部の下方域に設けてあって製氷した氷塊を貯容する部分であり、攪拌機構51と、氷吐出口52とを有している。攪拌機構51は、筐体1の内部において回転可能に設けた攪拌アーム51aと、筐体1の外部において攪拌アーム51aを回転駆動する攪拌モータ51bとで構成してある。氷吐出口52は、筐体1に設けた開口52aを開閉する扉体52bを有している。
上記構成の製氷機では、製氷運転に際し、給水手段3において製氷水貯留部31の容器に貯留してある製氷水が、導水ポンプ33bによって導水管33aに供給されて製氷水供給部32に導かれる。そして、製氷水供給部32に導かれた製氷水は、給水孔32aから直下にある製氷小室21の上部開口縁に滴下して、当該製氷小室21の内壁面に沿って流下する。この給水手段3による製氷小室21への製氷水の供給と同時に冷凍手段4が運転を開始する。すなわち、冷凍手段4において、冷凍装置42が蒸発管41に冷媒を供給する。これにより、蒸発管41を介して製氷小室21が冷却される。この結果、図3(a)〜(e)に示すように製氷小室21の内壁面に沿って流下した製氷水Wが、蒸発管41に近接している製氷小室21の内壁面で氷結し、これが順次重なって大きくなり一塊の氷塊Cになる。
製氷運転のとき、製氷小室21で氷結しない製氷水Wは、製氷小室21の下部開口から滴下して氷案内板35に落下し、当該氷案内板35の通水孔35aから製氷水貯留部31に戻る。すなわち、未氷結の製氷水Wは、製氷水貯留部31から製氷水供給部32に導かれて循環することになる。なお、製氷水補給部34は、補水ポンプ34bを駆動して補水管34aから製氷水貯留部31の容器に製氷水を補充する。
一方、氷塊Cが生成完了すると、除氷運転に切り換わる。除氷運転に際し、給水手段3の導水ポンプ33bが停止して製氷小室21への製氷水Wの供給が止まる。そして、冷凍手段4において、冷凍装置42が蒸発管41にホットガスを供給する態様で切り換わる。すなわち、蒸発管41にホットガスが供給されることで蒸発管41が昇温し、これに伴い製氷小室21も昇温して、当該製氷小室21の内壁面に接触している氷塊Cの部分が融解する。この結果、図3(f)に示すように氷塊Cが製氷小室21の下部開口から落下することになる。製氷小室21から落下した氷塊Cは、氷案内板35に落下し、当該氷案内板35の傾斜の向きに滑落して貯氷部5に貯容される。すべての氷塊Cが貯氷部5に貯容されると除氷運転が終了する。除氷運転の終了後は、次の製氷運転を開始する。製氷運転および除氷運転は、貯氷部5に氷塊が充満するまで繰り返し行われる。また、貯氷部5では、攪拌機構51によって製氷された氷塊C同士が付かないように攪拌される。そして、必要に応じて扉体52bを開けて開口52aから氷塊Cを吐出する。
したがって、上述した実施例1における製氷機では、筒状に形成した製氷小室21の上側から製氷水を流下して供給している。このため、給水手段3では製氷水導水部33の導水ポンプ33bとして比較的揚程の小さいポンプを使用できる。この結果、消費電力が小さくなってランニングコストを低減することが可能になる。
また、給水手段3は、筒状に形成した製氷小室21の上側から製氷水を流下するため、各製氷小室21に均一に製氷水を供給して氷塊Cの製氷が容易になるので製氷能力を向上することが可能になる。さらに、構成が簡素化できるので、製造コストを低減することが可能になる。
また、給水手段3は、筒状に形成した製氷小室21の上側から製氷水を流下するので、筐体1の内部に製氷水を飛散させることがない。このため、未氷結の製氷水の殆どを製氷水貯留部31に回収できるので、その下方領域にある貯氷部5に貯容している氷塊Cの融解を抑えることが可能になる。
このように、上述した実施例1における製氷機では、製氷小室21を筒状として製氷水を上側から流下するようにしたので、安価で製氷能力を向上することができ、また、製氷した氷塊の保存状態を向上することができる。
なお、上述した実施例1において、製氷部2の製氷小室21は、図1に示すように下開口が末広がりに形成してあることが好ましい。このように構成すると、除氷運転の際に氷塊Cの落下を円滑に行うことが可能になる。
図4は本発明に係る製氷機の実施例2の構成を示す概略図、図5は製氷部に係る断面図である。なお、以下に説明する実施例2において、上述した実施例1と同一箇所には同一の符号を付して示し説明を省略する。
実施例2における製氷機は、上述した実施例1の製氷部2を改良してある。図4および図5に示すように製氷部2は、実施例1と同様に筐体1の内部の上方域に設けてあり、製氷小室21を有している。製氷小室21は、小室本体21aと、除氷部21bとから構成してある。小室本体21aは、上下方向に開口する筒状に構成してあり、図4示すように例えば断面が四角形の角筒をなしている。この小室本体21aは、多数設けてあって各々の外側壁が互いに向き合う態様で開口を同じ方向(本実施例では上下方向)に向けて筐体1側に支持してある。また、小室本体21aは、熱伝導性の高い材料(例えばステンレス材など)によって形成してある。除氷部21bは、小室本体21aの上下の開口縁に沿って設けてある。この除氷部21bは、小室本体21aよりも熱伝導性の低い材料(例えば樹脂材など)によって形成してある。このように、製氷小室21は、熱伝導性の高い材料によって筒状を形成する小室本体21aと、小室本体21aよりも熱伝導率の低い材料によって小室本体21aの筒状の開口縁を形成する除氷部21bとからなる。
上記構成の製氷機では、製氷運転および除氷運転に際しては、上記実施例1と同様である。特に実施例2では、製氷運転に際し、冷媒が供給された蒸発管41を介して製氷小室21が冷却されると、図5に示すように小室本体21aの内壁面に氷塊Cが氷結する。このとき、除氷部21bの部分は、熱伝導性が低いので氷結し難くなる。
したがって、上述した実施例2における製氷機では、除氷部21bによって小室本体21aの上開口縁の上側および下開口縁の下側に氷結が発生し難くなるので、隣り合う製氷小室21の間で氷結した氷が結合して繋がることがない。この結果、除氷運転の際に、隣り合う製氷小室21の間で結合した氷が製氷小室21に残留する事態を防止することが可能になる。また、製氷小室21の外まで氷結した異形の氷塊Cを製氷する事態を防止することが可能になる。
なお、上述した実施例2において、図5では小室本体21aの下開口縁に設けた除氷部21bが小室本体21aの内壁面よりも内側に突出して設けてあるが、当該下開口縁の除氷部21bを小室本体21aの内壁面と面一に設ければ、除氷運転の際に氷塊Cの落下を円滑に行うことが可能になる。
図6は本発明に係る製氷機の実施例3の構成を示す概略図である。なお、以下に説明する実施例3において、上述した実施例1と同一箇所には同一の符号を付して示し説明を省略する。
実施例3における製氷機は、上述した実施例1あるいは実施例2の給水手段3を改良してある。図6に示すように給水手段3は、実施例1あるいは実施例2の構成に加えて給水制御部36をさらに有している。給水制御部36は、導水ポンプ33bに接続してあり、導水ポンプ33bにおける導水量を制御する。給水制御部36は、製氷運転を開始してからの所定の経過時間を記憶してある。この所定の経過時間は、図3(a)に示す製氷運転の開始から、図3(e)に示すように製氷小室21の内壁面に氷結した氷が他の内壁面に氷結した氷に対して互いに結合する状態に至るまでの経過時間である。給水制御部36は、氷結の進行に伴って上記所定の経過時間が経過したときに、導水ポンプ33bを制御して製氷小室21への製氷水の流下量を減少させる。
上記構成の製氷機では、製氷運転および除氷運転に際しては、上記実施例1と同様である。特に実施例3では、製氷運転に際し、冷媒が供給された蒸発管41を介して製氷小室21が冷却されると、小室本体21aの内壁面に氷塊Cが氷結する。このとき、給水制御部36は、製氷運転の開始から、図3(e)に示すように製氷小室21の内壁面の間で氷結した氷が互いに結合する状態に至るまでの経過時間が経過したときに、導水ポンプ33bを制御して製氷小室21への製氷水の流下量を減少させる。これにより、製氷小室21で氷結した氷塊の上から余剰の製氷水が溢れる事態を防止する。
したがって、上述した実施例3における製氷機では、製氷小室21で氷結した氷塊の上から余剰の製氷水が溢れることがないので、製氷小室21の外壁側や蒸発管41に氷結が生じる事態を防止でき、エネルギーロスを低減するとともに、必要以上の氷結を防いで製氷時間を短縮することが可能になる。さらに、必要以上の氷結による体積膨張で製氷小室21の変形や破損も防止することが可能になる。
図7は本発明に係る製氷機の実施例4の構成を示す概略図である。なお、以下に説明する実施例4において、上述した実施例1と同一箇所には同一の符号を付して示し説明を省略する。
実施例4における製氷機は、上述した実施例1、実施例2あるいは実施例3の製氷部2を改良してある。図7に示すように製氷部2は、実施例1、実施例2あるいは実施例3の構成に加えて規制部22をさらに有している。規制部22は、隣り合う製氷小室21の上開口縁を連結し、当該隣り合う製氷小室21の間の隙間を閉塞してなる。これにより、蒸発管41の上部が覆われることになる。なお、規制部22は、上述した実施例2における除氷部21bを形状変更して形成してもよい。
上記構成の製氷機では、製氷運転および除氷運転に際しては、上記実施例1と同様である。特に実施例4では、製氷運転に際し、製氷水供給部32に導かれた製氷水は、給水孔32aから直下にある製氷小室21の上部開口縁に滴下する。このとき、規制部22は、隣り合う製氷小室21の間の隙間への製氷水の侵入を防止する。これにより、製氷水は、製氷小室21の外壁面への流下が阻止される。
したがって、上述した実施例4における製氷機では、規制部22によって製氷小室21の外壁面、および蒸発管41への製氷水の流下を阻止する。このため、製氷小室21の外壁側や蒸発管41に氷結が生じる事態を防止でき、エネルギーロスを低減するとともに、必要以上の氷結を防いで製氷時間を短縮することが可能になる。さらに、必要以上の氷結による体積膨張で製氷小室21の変形や破損も防止することが可能になる。
図8は本発明に係る製氷機の実施例5の構成を示す概略図である。なお、以下に説明する実施例5において、上述した実施例1と同一箇所には同一の符号を付して示し説明を省略する。
実施例5における製氷機は、上述した実施例1、実施例2、実施例3あるいは実施例4の製氷部2を改良してある。図8に示すように製氷部2は、実施例1、実施例2、実施例3あるいは実施例4の構成に加えて案内部23をさらに有している。案内部23は、製氷小室21の上開口を漏斗の態様で上方に向いて広角する。なお、案内部23は、上述した実施例3における規制部22のごとく、隣り合う製氷小室21の上開口縁を連結し、当該隣り合う製氷小室21の間の隙間を閉塞する態様で形成してもよい。さらに、規制部22は、上述した実施例2における除氷部21bを形状変更して形成してもよい。
上記構成の製氷機では、製氷運転および除氷運転に際しては、上記実施例1と同様である。特に実施例5では、製氷運転に際し、製氷水供給部32に導かれた製氷水は、給水孔32aから直下にある製氷小室21の上部開口縁に滴下する。このとき、案内部23は、製氷小室21の筒内に製氷水を導いて、隣り合う製氷小室21の間の隙間への製氷水の侵入を防止する。これにより、製氷水は、製氷小室21の外壁面への流下が阻止される。
したがって、上述した実施例5における製氷機では、案内部23によって製氷小室21の筒内に製氷水を導いて、製氷小室21の外壁面、および蒸発管41への製氷水の流下を阻止する。このため、製氷小室21の外壁側や蒸発管41に氷結が生じる事態を防止でき、エネルギーロスを低減するとともに、必要以上の氷結を防いで製氷時間を短縮することが可能になる。さらに、必要以上の氷結による体積膨張で製氷小室21の変形や破損も防止することが可能になる。また、製氷水を製氷小室21の筒内に導くため、製氷部2の製氷小室21と、給水手段3の製氷水供給部32における給水孔32aとの位置合わせの精度が緩和されて組み立てが容易になるので、安価な製氷機を提供することが可能になる。
以上のように、本発明に係る製氷機は、安価で製氷能力を向上し、また、製氷した氷塊の保存状態を向上することに適している。
1 筐体
2 製氷部
21 製氷小室
21a 小室本体
21b 除氷部
22 規制部
23 案内部
3 給水手段
31 製氷水貯留部
32 製氷水供給部
32a 給水孔
33 製氷水導水部
33a 導水管
33b 導水ポンプ
34 製氷水補給部
34a 補水管
34b 補水ポンプ
35 氷案内板
35a 通水孔
36 給水制御部
4 冷凍手段
41 蒸発管
42 冷凍装置
5 貯氷部
51 攪拌機構
51a 攪拌アーム
51b 攪拌モータ
52 氷吐出口
52a 開口
52b 扉体
C 氷塊
W 製氷水
2 製氷部
21 製氷小室
21a 小室本体
21b 除氷部
22 規制部
23 案内部
3 給水手段
31 製氷水貯留部
32 製氷水供給部
32a 給水孔
33 製氷水導水部
33a 導水管
33b 導水ポンプ
34 製氷水補給部
34a 補水管
34b 補水ポンプ
35 氷案内板
35a 通水孔
36 給水制御部
4 冷凍手段
41 蒸発管
42 冷凍装置
5 貯氷部
51 攪拌機構
51a 攪拌アーム
51b 攪拌モータ
52 氷吐出口
52a 開口
52b 扉体
C 氷塊
W 製氷水
Claims (5)
- 筒状に形成した多数の製氷小室の開口を同じ方向に向けて配置した製氷部と、
前記各製氷小室の上方に設けてあり当該各製氷小室内に製氷水を流下する給水手段と、
前記各製氷小室の外側壁に接触する態様で蒸発管を設け、当該蒸発管に冷媒を供給して前記各製氷小室内で製氷水を氷結させる冷凍手段と
を備えたことを特徴とする製氷機。 - 前記製氷小室は、熱伝導性を有する材料によって筒状を形成する小室本体と、前記小室本体よりも熱伝導率の低い材料によって前記小室本体の筒状の開口縁を形成する除氷部とからなることを特徴とする請求項1に記載の製氷機。
- 前記製氷小室内での氷結の進行に伴って前記給水手段による製氷水の流下量を減少することを特徴とする請求項1または2に記載の製氷機。
- 前記製氷小室の外壁側への製氷水の流出を規制する規制部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の製氷機。
- 前記製氷小室の筒内に製氷水を導く案内部を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の製氷機。
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ID=34412005
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104532806A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-22 | 天津大学 | 一种海冰资源综合利用系统 |
CN104555118A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-29 | 天津大学 | 一种海冰储冰系统 |
KR20160082763A (ko) * | 2014-12-29 | 2016-07-11 | 코웨이 주식회사 | 제빙기 |
CN112254389A (zh) * | 2020-11-16 | 2021-01-22 | 嘉兴布科制冷设备有限公司 | 一种适用于制造透明冰块的制冰机 |
-
2003
- 2003-09-02 JP JP2003310016A patent/JP2005077028A/ja active Pending
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