JPH08327197A - 縦型製氷機 - Google Patents

縦型製氷機

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JPH08327197A
JPH08327197A JP13218195A JP13218195A JPH08327197A JP H08327197 A JPH08327197 A JP H08327197A JP 13218195 A JP13218195 A JP 13218195A JP 13218195 A JP13218195 A JP 13218195A JP H08327197 A JPH08327197 A JP H08327197A
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JP
Japan
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ice making
ice
chamber
water
wall
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Application number
JP13218195A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Taga
勉 多賀
Tomoyuki Ishida
朋之 石田
Kazuo Sato
和雄 佐藤
Kunihiko Ishitomi
邦彦 石富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08327197A publication Critical patent/JPH08327197A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C1/00Producing ice
    • F25C1/12Producing ice by freezing water on cooled surfaces, e.g. to form slabs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製氷に供される製氷小室の有効数を減少させ
ることなく、除氷時に製氷小室から確実に氷を除氷さ
せ、除氷工程の時間の短縮と製氷能力の向上が可能とな
る縦型製氷機を提供する。 【構成】 横方向に開口する複数の製氷小室を有して縦
方向に配置された製氷室9と、製氷小室の開口を開閉す
るよう、該開口の閉止位置及び開放位置の間で傾動自在
に縦方向に配置された水皿11とを有し、製氷室の左右
の外枠部101aの端部には、該端部と噴水口107が
穿設された水皿の壁111との間で所定の隙間を形成す
ると共に、前記壁に沿って各々外方に向う板状部材30
1が設けられている。製氷時には、その壁と板状部材と
の間に上下の氷同士を連結する所定の大きさの氷延長部
分201aが生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横方向に開口する複数
の製氷小室からなる製氷室と、同製氷小室の各々に製氷
水を供給する噴水口を有する水皿とを備えた縦型製氷機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に示される縦型製氷機の製氷室50
1は、本出願人により平成5年12月16日に出願され
た実願平5−67155号明細書に記載される縦型製氷
機のものである。この縦型製氷機は、除氷工程中に、製
氷室の上部の氷同士のつなぎ目部分が下部の氷同士のつ
なぎ目部分よりも速く融解するため、上部の氷には落下
に必要な力が作用せずに製氷小室内に残りやすいので、
それによって起こる除氷工程の時間の増大や製氷能力の
低下を解決するようにしていた。そのため、上記の先行
技術は、縦方向に一定間隔をおいて並設される横仕切り
板503aと同横仕切り板に直交して並設された縦仕切
り板503bとにより形成された複数の製氷小室505
からなる製氷室501を有し、この製氷室の裏面には、
製氷時に低温の冷媒が供給され、除氷時に高温のホット
ガスが供給される冷却・加熱手段が取着され、さらに、
前記製氷小室のうちの幾つかのものの前面には、製氷小
室内の氷の生成を阻止する氷生成阻止板601が配設さ
れていた。これによって、除氷運転時に前記冷却・加熱
手段によって氷が融解すると、上記先行出願に記載の理
由により、製氷小室の上部の氷ブロックも下部の氷ブロ
ックを追うようにして横仕切り板に沿って滑動し、氷ブ
ロックは製氷室から貯氷庫に落下する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の問題を
解決するため上述した氷生成阻止板601を有する製氷
機においては、氷生成阻止板を設けるコストが増加する
と共に、製氷室内の製氷小室の幾つかを氷生成阻止板で
塞いでしまっているため、同じ数の製氷小室を有する製
氷機に比べて、塞がれた開口の数だけ1度の製氷工程で
作られる氷の数が減少し、実質的には製氷能力が低下し
てしまう問題があった。従って、本発明の目的は、製氷
に供される製氷小室の有効数を減少させることなく、除
氷時に製氷小室から確実に氷を除氷させ、除氷工程の時
間の短縮と製氷能力の向上を可能とする縦型製氷機を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の縦型製氷機は、製氷室の左右の外枠部に、
閉止位置にあるときの水皿と協働して結氷空間を形成す
るように、氷連結部生成手段を設けた。また、前記氷連
結部生成手段は、左右の外枠部と一体の外方に向って延
びる板状部材からなる。更に、前記噴水口が穿設された
前記水皿の壁は、製氷室の上部から下部にいくほど前記
結氷空間が小さくなるように前記板状部材に関して相対
的に傾斜していてもよい。
【0005】
【作用】上述の構成を有する本発明の製氷機において、
水皿が製氷小室の開口を閉止している製氷工程では、水
皿に設けられた噴水口より各製氷小室に供給された製氷
水は、一部は製氷小室内で冷却され氷結するが、残り
は、仕切り板を越えて左右または下方に隣接する製氷小
室に流入するか、噴水の場合とは別の通路を経て水皿内
に戻る。このうち、最も左側及び右側の列にある製氷小
室に供給された製氷水は、隣接する製氷小室だけでな
く、製氷室の左右の外枠部に形成された板状部材(氷連
結部生成手段)と、噴水口が設けられた水皿の壁との間
の部分(結氷空間)にも氷結する。一方、水皿が傾動し
て製氷小室の開口を開放している除氷工程では、製氷室
に熱が加えられ、製氷小室の氷が徐々に融解し始める。
このとき、製氷室の上部の氷同士のつなぎ目部分が下部
の氷同士のつなぎ目部分よりも速く融解することがあっ
ても、前述した板状部材(氷連結部生成手段)と水皿の
壁との間(結氷空間)に生成した氷部分が、上下の氷同
士を連結しているので、氷が製氷小室内に残留すること
なく、貯氷庫に落下する。また、結氷空間が、製氷室の
上部から下部にいくほど小さくなっているものでは、氷
連結部は、製氷室の下部よりも上部のほうが大きくな
る。
【0006】
【実施例】本発明の好適な実施例について添付図面を参
照して説明するが、図中、同一符号は同一又は対応部分
を示すものとする。図1は、本実施例の製氷機の全体を
示す斜視図である。図2は、内部の構造を概略的に示す
ため、製氷機の外枠のうちフロントカバーおよび天板を
取り除き、さらに部分的に切断して示した斜視図であ
る。製氷機の前面には、上部フロントカバー3および下
部フロントカバー5が取り付けられ、上面には天板23
が取り付けられている。上部フロントカバー3には、貯
氷庫17から氷を取り出す際の取出口である扉7が設け
られている。上部フロントカバー3の内側、即ち製氷機
内部には、製氷室9、水皿11、製氷水タンク13、ポ
ンプ15および貯氷庫17等が配設されている。また、
下部フロントカバー5の内側、即ち貯氷庫17の下方に
は機械室21があり、この機械室21内には、製氷室9
の製氷水を冷却したり、生成された氷を製氷室9から除
氷させる冷却管と連通する凝縮器、圧縮機、電装部品等
が収められている。
【0007】次に各部の詳細について説明する。図3
は、図1のIII−III線に沿って上部フロントカバ
ー3および天板23等を切断し、同図の矢印の方向から
内部を示す図である。上部フロントカバー3の内部に
は、扉7、滑車25、錘27およびワイヤ29が設けら
れていて、これ等は、上部フロントカバー3と一体とな
って、製氷機に脱着が可能となっている。上部フロント
カバー3は、その上部を天板23に引っ掛け、下部のス
ロープ31を貯氷庫前壁33の最上部に引っ掛けて図示
しないビス等で固定され取り付けられている。ちなみ
に、この製氷機の貯氷レベルは、貯氷庫前壁33の前記
最上部付近となっている。滑車25に巻装されたワイヤ
29の一端は、接続具を介して扉7に接続され、他端は
錘27に接続されており、扉7を上下させた分だけ、錘
27も上下する。このとき、扉7と錘27とは、上記の
上下運動中に互いに当接することのないように、上部フ
ロントカバー3内に収納されている。扉7と錘27と
は、利用者が扉7の開閉をする際、上方に摺動させた扉
7が、その位置で釣り合ってほぼ静止したまま自重で落
下したりすることがなく、且つ、摺動させるときの力が
少なくて済む(摺動させる際の抵抗が少ない)態様とな
るような重量の関係に選択されている。これによって、
扉の落下による危険性,音、破損等の問題を解消してい
る。上部フロントカバー3に設けられた前述した氷の取
出口は、本実施例では扉7が上方に摺動するため、上部
フロントカバー3、即ち製氷機本体のほぼ全幅に亙って
形成されていてもよく、いわゆる扉が前側に傾動して開
くオープンタイプや横方向に摺動して開くスライドタイ
プの製氷機に比べて氷が取り出しやすくなっている。
【0008】接続具を介する扉7とワイヤ29との接続
については、接続部分を拡大して概略的に示した図4を
もとに説明する。段付きブラケット35は、所定の外径
の円形断面突起、即ちピン35aを有するワイヤ保持部
分35bと、所定の径の穴35dが穿設された固定部分
35cとからなり、両部分間に段差がある。ワイヤ29
の端部は、扉7と段付きブラケット35との間にできる
後述する隙間よりも薄い端子部37となっている。端子
部37には、ピン35aの外径よりも大きい径の穴が穿
設されている。ワイヤ29と扉7との接続は、段付きブ
ラケット35のピン35aを、ワイヤ29の端子部37
の穴に通し、さらに予め扉7に設けられている穴7aに
差し込む。そして、段付きブラケット35の固定部分3
5cを平頭ビス39によって扉7に固定する。これによ
り、ワイヤ29は容易に扉7に取り付けられ、ワイヤ2
9は段付きブラケット35のワイヤ保持部分35bで支
持されているため、扉7に対して回動自在であり、抜け
る恐れや屈曲を繰り返して切断したりすることがない。
また、段付きブラケット35や平頭ビス39等は、摺動
に際して、周辺の部材と接触しないような好適な薄さと
なっている。
【0009】次に、製氷機の内部にある水皿11及び製
氷室9等の周辺の構造について説明する。図5は、製氷
室9、閉止位置の水皿11および製氷水タンク13等を
図2の符号Aで示される矢印の方向から見た場合の断面
図である。図5において製氷室9は、ボルト131等の
適宜な締結手段によって製氷機の外枠またはフレームに
取り付けられている。製氷室9は、それぞれが直角に交
わる格子状の縦横の仕切り板103a,103bによっ
て画成された複数の製氷小室105を有する。この仕切
り板のうち横方向に延びる仕切り板103bは、製氷小
室105の奥側から開口側に向かって水平方向より下向
きに傾斜している。また、製氷室9の開口と逆側の面に
は、冷却管135が接触して取り付けられている。冷却
管135は、一般的な製氷機の冷凍回路を構成する要素
の一つであり、図示しないが、その上端部は、キャピラ
リチューブ等の膨張弁より導出され、下端部は、前記機
械室21(図2)に配設されている圧縮機等に連通して
いる。製氷小室105の開口側には、水皿11が閉止位
置と開放位置との間で傾動可能に配設されている。水皿
11は、その上方部分で軸137によって製氷機の外枠
に回動自在に枢支されている。
【0010】図6は、水皿11及び製氷室9等を、図5
のVI−VI線に沿って切断し矢印の向きから見た場合
の図である。図7は、製氷室9の全体を示す斜視図であ
る。水皿11の内部には、製氷水路121および圧力室
119が画成されている。閉止位置にある製氷工程時に
製氷小室105の各開口を塞ぐ水皿11の外部壁111
には、一つの製氷小室105に対して一つの噴水口10
7が製氷水を供給するという1対1の割合で、噴水口1
07が穿設されている。そして、一つの噴水口107の
周辺には、少なくとも一つの、本実施例では二つの戻り
口171(図6参照)が穿設されている。また、閉止位
置にある外部壁111は、製氷室9を画成する外枠板の
うち、上下の外枠板101bとは当接しているが、製氷
室101内で縦横方向に延びる仕切り板103a,10
3bや、製氷室9の左右の外枠板101aからは離間し
ている。従って、噴水口107より各製氷小室105に
供給された製氷水は、外部壁111と、縦方向の仕切り
板103aおよび横方向の仕切り板103bとの間に形
成される隙間を通って、他の製氷小室105に出入りが
可能となっている。
【0011】さらに、本実施例の製氷室9の左右の外枠
板101aの端部は、図6及び図7に示されるように、
水皿11の外部壁111と当接せず、且つ、外部壁11
1と所定の距離を維持して各々外方に向かって延びる板
状部材(氷連結部生成手段)301を有する。この板状
部材301と外部壁111との距離は、実験等で求めた
好適な値となっている。このため、噴水口107より噴
射される製氷水は、製氷室9の左右の外枠板101a
と、外部壁111との間の隙間を通って製氷室9の外部
に流れることが可能となっている。これに関しては後程
説明する。各製氷水路121は、図6から諒解されるよ
うに、前述した噴水口107,戻り口171が穿設され
た外部壁111と、圧力室119から下方に延びる一つ
の筒状壁140(実施例では、これは、内部壁139と
一体のものとして図示されているが、別体でもよい。)
とにより画成されている。そして、筒状壁140の両側
において、内部壁139と外部壁111の間に画成され
たスペースに前述の各戻り口171が開口しており、該
スペースが戻り水案内路142を提供している。
【0012】図5において、内部壁139の下方部位に
は、前述の戻り水案内路142から戻り水放出路143
に連通する孔(図示せず)が穿設されている。内部壁1
39側には、水皿カバー141が取り付けられており
(内部壁139と一体であってもよい)、これが、内部
壁139と協働して戻り水放出路143を画成してい
る。戻り水放出路143の上部には、給水管163の一
端が接続されていて、その他端は電磁弁165に接続さ
れている。そして、一端が給水管163と接続する電磁
弁165の他端は給水源につながっている。水皿カバー
141の下方部分は、図5において見て“やかん”の注
ぎ口のような形状になっていて、その先端が製氷水タン
ク13に向けられている。製氷室9の下部には、水皿1
1を動作させる機構が設けられている。図5を参照して
説明すると、まず、製氷室9の下方の所要の位置にはモ
ータ161(図2参照)が配設されている。このモータ
の出力軸であるモータ軸145には、少なくとも一つ
の、本実施例では二つのカムレバー147がその基端部
をモータ軸145と一体的に固定して取り付けられてい
る。即ち、モータ軸145の回動角度と同じ角度だけ傾
動するように取り付けられている。
【0013】各カムレバー147にはレバー片146が
一体的に固定して取り付けられている。レバー片146
の傾動軌跡上にはスイッチ151がある。カムレバー1
47の先端部には、スプリングホルダ153が設けられ
ており、スプリング155は一端がスプリングホルダ1
53に係着され、他端が水皿11の下方に設けられたス
プリングホルダ157に係着されている。従って、製氷
時の水皿閉止状態では、スプリング155が伸びた状態
にあり、水皿11はスプリングの弾性力(引張力)によ
って製氷小室105の開口を閉じている。水皿11の下
方には、製氷水159を集め溜めておく製氷水タンク1
3が配設されている。製氷水タンク13の下方に配設さ
れたポンプ15は、その吸込側が製氷水タンク13の底
部と連通しており、その吐出側は循環管169の下端に
つながっている。また、循環管169の上端は、水皿1
1の上方部位にある圧力室119に連通している。
【0014】次に、本発明の実施例に係る縦型製氷機の
動作について説明する。まず、製氷水タンク13への給
水について説明する。製氷工程が終了して除氷工程に入
ると、水皿11が開放位置へ回動し、電磁弁165が開
弁して水道水が、電磁弁165,給水管163および戻
り水放出路143を通って製氷水タンク13に供給され
る。電磁弁165は、90秒間この開弁状態に保持さ
れ、その後閉弁されて給水も一旦停止する。除氷工程が
進んで製氷室9内の氷が離脱すると、製氷室の温度が上
昇するため、製氷室9に設けられた図示しないセンサが
その温度上昇を除氷完了として検知し、水皿11は図5
に示す閉止位置に回動し、製氷機は製氷工程に入る。電
磁弁165は製氷工程に入っても依然開弁状態を保持
し、水皿が全閉して15秒後に閉弁する。製氷工程にお
いては、図5及び図6を参照すると、製氷水タンク13
内の製氷水159は、循環ポンプ15の作動により循環
管169内を上昇して、水皿11の上方部位にある圧力
室119に導かれる。圧力室119内の製氷水は、各製
氷水路121内に流入し、図5の矢印に示されるよう
に、各噴水口107より各製氷小室105内に噴射さ
れ、残りはさらに製氷水路121内を流下していく。
【0015】各製氷小室105内に噴射された製氷水
は、一部は製氷小室105の外枠板に設けられた冷却管
135内の冷媒に熱を吸収されて徐々に氷結し、残りは
反転して開口に向かって流れ、前述した戻り口171
(図6参照)から戻り水案内路142を介して、戻り水
として戻り水放出路143に至るものと、横方向の仕切
り板103bと外部壁111との間の前述した隙間より
さらに下方の製氷小室105に流下するものと、縦方向
の仕切り板103aと外部壁111との間の前述した隙
間より左右に流れるものに大きく分けられる。このう
ち、左右に流れるものに関して、特に製氷室9内の最も
左側又は右側の列にある製氷小室105では、以下のよ
うになる。即ち、図7において、最も左側の列(図6に
おいては最上列)にある製氷小室105内に供給された
製氷水は、該製氷小室105を画成する縦方向の仕切り
板103a又は横方向の仕切り板103bを越えて、右
隣又は下方の製氷小室105に流れるものと、左側の外
枠板101aと外部壁111との隙間より、板状部材3
01と外部壁111との間に向かうものがある。これ
は、最も右側にある製氷小室105内に流入した製氷水
についても、左右が逆になるだけで同様である。そし
て、製氷水は、冷却管135に近い領域と、熱良導性の
材質からなる縦横の製氷室外枠板101a,101b、
縦横方向の仕切り板103a,103b、氷生成助成部
分301等に接触している領域とから氷結していき、最
終的には図6に示されるように成長し、氷生成助成部分
301と外部壁111との間にも、氷延長部分201a
が生成する。尚、戻り水放出路143に導かれた戻り水
は、水皿11内部を流下し、水皿11の下方付近で他の
水と合流し、前記“やかん”状の先端より製氷水タンク
13内に落下する。
【0016】上述のようにして製氷工程が進み、図示し
ないセンサが製氷小室105内の製氷の完了を検知する
と、除氷工程が開始される。ポンプ15が停止し、モー
タ161(図2参照)のモータ軸145が回動すると、
それと一体的に固定されていたカムレバー147が、モ
ータ軸145を中心に図5において反時計方向に回動
し、スプリング155を収縮させる。そして、製氷工程
中、スプリング155の弾性力により製氷室9を閉じて
いた水皿11は、カムレバー147のカム作用により製
氷室101から離れ、カムレバー147に一体的に固定
されていたレバー片146がスイッチ151を切り替
え、水皿11の傾動が停止する。一方、除氷工程に入る
と、冷却管135内には、ホットガスが流されるので、
各製氷小室105内の氷は、縦横の製氷室外枠板101
a,101b、縦横方向の仕切り板103a,103b
等に接触している領域から融解が始まる。このとき、ホ
ットガスは製氷室9に関しては、その上部から下部へ蛇
行状に流れるので、製氷室の上部の氷同士のつなぎ目部
分が下部の氷同士のつなぎ目部分よりも速く融解するこ
とがあっても、左右の氷生成助成部分301と外部壁1
11との間の融解し難い位置にある氷延長部分201a
によって、製氷室上部でも氷同士が連結されているた
め、製氷小室105内に残留することなく、自重により
貯氷庫17に落下する。
【0017】かくして除氷工程が終了すると、前記のモ
ータ161のモータ軸145が逆回りに回動し、水皿1
1は製氷小室105の開口を閉じる。同時にレバー片1
46の先端が、スイッチ151を再び切り替えて、前記
モータ161は停止する。以上、本発明をその好適な実
施例について説明したが、本発明は、この実施例に限定
されるものではなく、様々な改変が可能である。例え
ば、本発明の特徴である氷生成助成部分に関しては、外
枠板の一部分でなく、外枠板にあとから溶接等により付
設したものであってもよい。また、本実施例の氷生成助
成部分301は、図7から分かるように、外枠板101
aの端部の上下方向に全長に亙って設けられているが、
例えば、同端部の上半分に設けるというように、部分的
に設けられていてもよい。更に、図8に示すように、水
皿11の外部壁111と製氷室9とは平行でなくてもよ
く、両者間の隙間aが、製氷室9の上部から下部にかけ
て徐々に狭くなるように、相対的に傾斜していてもよ
い。このような態様では、まず、製氷室9の下部にある
隙間が氷結した氷によって速やかに塞がれるため、水皿
11の外部壁111と製氷室9との間から流出する製氷
水の量が減少し、製氷水不足を予防できる。加えて、除
氷時に、製氷室9の上部の氷同士のつなぎ目部分が下部
の氷同士のつなぎ目部分よりも速く融解することがあっ
ても、上部の氷同士のつなぎ目部分が大きいため、この
上部の氷同士のつなぎ目部分が溶け切る前に、製氷室9
内の全ての氷を連結させたまま落下させることができ
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明の縦型製氷機によれば、製氷室の左右の外枠部
に、閉止位置にあるときの水皿と協働して結氷空間を形
成するように、氷連結部生成手段を設けたので、除氷時
に製氷室の上部の氷同士のつなぎ目部分が下部の氷同士
のつなぎ目部分よりも速く融解することがあっても、氷
連結部生成手段によって生成された氷部分が、上下の氷
同士を連結しているので、製氷小室内に氷が残留するこ
となく、貯氷庫に落下する。このため、製氷に供される
製氷小室の有効数を減少させることなく、製氷小室内の
氷の残留を防ぎ、除氷工程時間の短縮や製氷能力の向上
が可能となる。また、請求項2に記載の本発明の縦型製
氷機によれば、氷連結部生成手段は、製氷室の左右の外
枠部と一体に設けられた板状部材であるため、ほとんど
製作コストを増大させることなく、請求項1の効果を奏
することが可能となる。請求項3に記載の縦型製氷機に
よれば、前記噴水口が穿設された前記水皿の壁は、前記
製氷室の上部から下部にいくほど前記結氷空間が小さく
なるように前記板状部材に関して相対的に傾斜している
ので、水皿の壁と製氷室との間から流出する製氷水量を
減少させると共に、更に確実に請求項1や請求項2に記
載の発明によって奏する効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施例の縦型製氷機の全体を示
す斜視図である。
【図2】 図1において、内部を示すために製氷機の外
枠,上部フロントカバー,天板等を取り払った状態の斜
視図である。
【図3】 製氷機の上部を図1のIII−III線に沿
って切断し、矢印の向きから見た拡大部分断面図であ
る。
【図4】 上部フロントカバー内の扉と、ワイヤとの接
続態様を示す拡大断面図である。
【図5】 製氷室および水皿等の周辺部分を、図2の符
号Aで示される矢印の向きから見た場合の断面図であ
る。
【図6】 冷却管,製氷室及び水皿等を、図5のVI−
VI線に沿って切断し、矢印の向きから見た拡大部分断
面図である。
【図7】 本実施例の製氷室の全体を示す斜視図であ
る。
【図8】 本発明の変形実施例であって、水皿の外部壁
及び製氷室を含む周辺部分を拡大して示した断面図であ
る。
【図9】 従来の製氷機の製氷室の全体を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
9…製氷室、11…水皿、17…貯氷庫、101a…外
枠板(左右の外枠部)、105…製氷小室、107…噴
水口、111…外部壁(壁)、301…氷生成助成部分
(氷連結部生成手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石富 邦彦 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向に開口する複数の製氷小室を有し
    て縦方向に配置された製氷室と、前記製氷小室の開口を
    開閉するよう、該開口の閉止位置及び開放位置の間で傾
    動自在に縦方向に配置され、前記製氷小室の各々に製氷
    水を供給する複数の噴水口付きの水皿とを備える製氷機
    において、前記製氷室の左右の外枠部に、前記閉止位置
    にあるときの前記水皿と協働して結氷空間を形成するよ
    うに、氷連結部生成手段を設けたことを特徴とする縦型
    製氷機。
  2. 【請求項2】 前記氷連結部生成手段は、前記左右の外
    枠部と一体の外方に向って延びる板状部材からなる請求
    項1に記載の縦型製氷機。
  3. 【請求項3】 前記噴水口が穿設された前記水皿の壁
    は、前記製氷室の上部から下部にいくほど前記結氷空間
    が小さくなるように前記板状部材に関して相対的に傾斜
    している請求項2に記載の縦型製氷機。
JP13218195A 1995-05-30 1995-05-30 縦型製氷機 Pending JPH08327197A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012063085A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Sanyo Electric Co Ltd 逆セル型製氷機
JP2017032171A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 ホシザキ株式会社 製氷装置

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JP2012063085A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Sanyo Electric Co Ltd 逆セル型製氷機
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