JP2012063085A - 逆セル型製氷機 - Google Patents

逆セル型製氷機 Download PDF

Info

Publication number
JP2012063085A
JP2012063085A JP2010207981A JP2010207981A JP2012063085A JP 2012063085 A JP2012063085 A JP 2012063085A JP 2010207981 A JP2010207981 A JP 2010207981A JP 2010207981 A JP2010207981 A JP 2010207981A JP 2012063085 A JP2012063085 A JP 2012063085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
cooler
ice
ice making
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010207981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5716152B2 (ja
Inventor
Hirofumi Yanagi
裕文 柳
Koichiro Ikemoto
宏一郎 池本
Hidekazu Morijiri
英一 森尻
Naoto Kitatsume
直人 北爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2010207981A priority Critical patent/JP5716152B2/ja
Publication of JP2012063085A publication Critical patent/JP2012063085A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5716152B2 publication Critical patent/JP5716152B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Abstract

【課題】温度グライドを有する冷媒を用いた場合であっても、各製氷室を均一に冷却し、安定した製氷を実現することができる。
【解決手段】本発明は、下向きに開口した多数の製氷室2を有し、上壁外面1Aに蒸発パイプ3が設けられた冷却器1と、各製氷室2を下方から閉塞する水皿4とを備えた逆セル型製氷機IUにおいて、蒸発パイプ3を有する冷凍装置Rには、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、冷却器1の製氷室2の容積は、蒸発パイプ3の冷媒出口3Bに近づくほど小さくされている。
【選択図】図8

Description

本発明は、下向きに開口した複数の製氷室を有する冷却器と、冷却器を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を有する水皿を備え、噴水孔から各製氷室内に噴水して製氷を行う所謂逆セル型製氷機に関するものである。
従来より、この種逆セル型製氷機は、下向きに開口した複数の製氷室を有する冷却器と、傾復動可能に支持され、水平閉塞位置において製氷室を下方から閉塞するように配設される水皿と、この水皿と一体的に設けられて水皿上面からの水を戻り孔を介して貯留する水タンクとを備えている。
係る製氷機では、製氷工程において、水タンクに設けられる循環ポンプによって該水タンク内の水を吸い上げて水皿の製氷室に対応する位置に形成された噴水孔より噴出させて所定温度に冷却された各製氷室内に氷を成長させる。その後、離氷工程において、冷却器に高温の冷媒ガスを流通させることにより、各製氷室を加熱し、製氷室内の氷表面を融解することによって、離氷させると共に、前記水皿を傾斜開放位置とする。これにより、製氷室内から離脱した氷は、水皿上に落下した後、当該水皿に沿って下方に落下し、水皿下方に形成される貯氷部に蓄えられる。
上記において、下向きに開口した多数の製氷室を有する冷却器の上壁外面には、冷却装置の蒸発パイプが配設されている。この蒸発パイプは、他の機器と共に所謂冷凍サイクルを構成するものであり、当該冷凍サイクルの冷媒回路内には、冷媒として疑似共沸混合冷媒R404Aや単一成分冷媒R134aなどの温度グライドの小さい又は無い冷媒を使用した場合、蒸発パイプにおける冷媒の蒸発温度は一定であるため、蒸発パイプ出口側で蒸発が完了していなければ、冷媒入口側と冷媒出口側における温度差はほとんど無い。
他方、近年、多種類の非共沸混合冷媒が開発されており、性能的に優れた冷媒や、環境負荷の小さい冷媒がある(例えば特許文献2参照)。
特開平11−94416号公報 特開2010−60159号公報
しかし、上述した如き非共沸混合冷媒は、蒸発や凝縮の過程において構成成分の露点・沸点が異なるため、蒸発パイプ出口側で蒸発が完了しないように制御しても、蒸発パイプの入口側の温度に比べて出口側の温度が5〜15deg高くなる場合がある。
そのため、冷媒入口側が対応する製氷室の方が氷の成長が早く、冷媒出口側が対応する製氷室の方が氷の成長が遅くなり、生成される氷が不均質となる。具体的には、各製氷室に向けて製氷用の水が噴水孔より噴出されることで、製氷室内壁に沿って徐々に氷が生成されていくため、製氷室内に生成される氷の下面中央には、凹みが生じる。氷の成長が早く、この凹みが一定寸法より小さいと、氷と水皿の密着力が増し、その後に行われる離氷工程で、円滑な離氷が行われにくくなる。他方、氷の成長が遅く、この凹みが一定寸法より大きいと、氷自体のかたちが悪くなり、重量も低下する。
本発明は、従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、温度グライドを有する冷媒を用いた場合であっても、各製氷室を均一に冷却し、安定した製氷を実現することができる逆セル型製氷機を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の逆セル型製氷機は、下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、水皿を水平閉塞位置とし、コンプレッサから吐出され、凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を冷却し、水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、水皿を傾斜開放位置として冷却器の製氷室を開放し、コンプレッサから吐出された高温冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を加熱する離氷工程を実行するものであって、冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、冷却器の製氷室の容積は、蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど小さくされていることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、冷却器の各製氷室を仕切る仕切壁の間隔を、蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど小さくすることにより、製氷室の容積を変更したことを特徴とする。
請求項3の発明の逆セル型製氷機は、下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、水皿を水平閉塞位置とし、コンプレッサから吐出され、凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を冷却し、水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、水皿を傾斜開放位置として冷却器の製氷室を開放し、コンプレッサから吐出された高温冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を加熱する離氷工程を実行するものであって、冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、冷却器の側壁の厚さ寸法は、蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど大きくされていることを特徴とする。
請求項4の発明の逆セル型製氷機は、下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、水皿を水平閉塞位置とし、コンプレッサから吐出され、凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を冷却し、水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、水皿を傾斜開放位置として冷却器の製氷室を開放し、コンプレッサから吐出された高温冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を加熱する離氷工程を実行するものであって、冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、蒸発用冷媒通路は扁平しており、該扁平率は、当該蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど大きくされていることを特徴とする。
請求項5の発明の逆セル型製氷機は、下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、水皿を水平閉塞位置とし、コンプレッサから吐出され、凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を冷却し、水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、水皿を傾斜開放位置として冷却器の製氷室を開放し、コンプレッサから吐出された高温冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を加熱する離氷工程を実行するものであって、冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、蒸発用冷媒通路は蛇行状に設けられ、隣接する蒸発用冷媒通路相互の間隔は、当該蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど小さくされていることを特徴とする。
請求項6の発明の逆セル型製氷機は、下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、水皿を水平閉塞位置とし、コンプレッサから吐出され、凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を冷却し、水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、水皿を傾斜開放位置として冷却器の製氷室を開放し、コンプレッサから吐出された高温冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を加熱する離氷工程を実行するものであって、冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されており、水皿の水平閉塞位置において、当該水皿と冷却器は所定の間隔を存して対峙すると共に、これら水皿と冷却器との間隔は、蒸発用冷媒通路の冷媒出口側ほど小さくされていることを特徴とする。
請求項7の発明の逆セル型製氷機は、下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、水皿を水平閉塞位置とし、コンプレッサから吐出され、凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を冷却し、水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、水皿を傾斜開放位置として冷却器の製氷室を開放し、コンプレッサから吐出された高温冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を加熱する離氷工程を実行するものであって、冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、水皿の噴水孔は、蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近い製氷室に対向するものほど小さくされていることを特徴とする。
請求項8の発明は、上記各発明において、製氷室の容積の変更、冷却器の側壁の厚さ寸法の変更、蒸発用冷媒通路の扁平率の変更、蒸発用冷媒通路間の間隔の変更、水皿と冷却器との間隔の変更、又は、水皿の噴水孔の変更は、蒸発用冷媒通路の一部を除く領域で行われていることを特徴とする。
請求項9の発明の逆セル型製氷機は、下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、水皿を水平閉塞位置とし、コンプレッサから吐出され、凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を冷却し、水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、水皿を傾斜開放位置として冷却器の製氷室を開放し、コンプレッサから吐出された高温冷媒を蒸発用冷媒通路に流して冷却器を加熱する離氷工程を実行するものであって、冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、蒸発用冷媒通路は、一端の冷媒入口から冷媒が流入する往路と、該往路の他端に一端が連通し、他端の冷媒出口から冷媒が流出する復路とから成り、これら往路と復路とが隣接した状態で、冷却器の上壁外面に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備えた逆セル型製氷機において、冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されているため、冷媒入口側では沸点の低い冷媒が先に蒸発し、徐々に冷媒が蒸発していき、冷媒出口側では、沸点の高い冷媒が蒸発することで、冷媒入口側から冷媒出口側にいくに従い温度が高くなる傾向がある。
請求項1の如く冷却器の製氷室の容積は、蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど小さくされることで、冷媒出口に近づくほど蒸発用冷媒通路の各製氷室の冷却効率を高めることができ、離氷工程では、冷媒出口に近づくほど氷表面の融解効率を高めることができる。尚、この際、請求項2の如く、冷却器の各製氷室を仕切る仕切壁の間隔を、蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど小さくすることで、製氷室の容積を変更したことにより、容易に製氷室の容積変更を実現することができる。
請求項3の如く冷却器の側壁の厚さ寸法は、蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど大きくされることで、冷媒出口に近づくほど各製氷室の内壁が伝える熱流量を高めることができ、これによって、内部に生成される氷への伝熱量が高まることで、冷却効率を向上させることができる。また、離氷工程では、蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど各製氷室の内壁が伝える熱流量を高めることができ、これによって、内部に生成された氷への伝熱量が高まることで、氷表面の融解効率を向上させることができる。
請求項4の発明では、蒸発用冷媒通路は扁平しており、該扁平率は、当該蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど大きくされているので、冷媒入口側における冷媒流の圧力損失を緩和しつつ、冷媒出口に近づくほど蒸発用冷媒通路の各製氷室の冷却効率を高めることができ、離氷工程では、冷媒出口に近づくほど氷表面の融解効率を高めることができる。
請求項5の発明では、蒸発用冷媒通路は蛇行状に設けられ、隣接する蒸発用冷媒通路相互の間隔は、当該蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど小さくされているので、冷媒出口に近づくほど各製氷室の冷却効率を高めることができ、離氷工程では、冷媒出口に近づくほど氷表面の融解効率を高めることができる。
このように、上記各発明によれば、全製氷室を均一に冷却することが可能となり、各製氷室間における冷却ムラを解消することで、氷の成長を均一とすることができる。氷の下面中央に生成される凹みも均一とでき、均質な氷を生成することができる。また、離氷工程においても、均質な離氷を実現することができる。
また、請求項6の発明では、水皿の水平閉塞位置において、当該水皿と冷却器は所定の間隔を存して対峙すると共に、これら水皿と冷却器との間隔は、蒸発用冷媒通路の冷媒出口側ほど小さくされているので、各製氷室に対して一様に水が噴出されることで、氷の下面中央に生成される凹みを蒸発用冷媒通路の冷媒出口側と入口側とで均一とすることができる。これにより、外観上均質な氷を生成することができる。
請求項7の発明では、水皿の噴水孔は、蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近い製氷室に対向するものほど小さくされているので、冷媒出口に近い製氷室ほど、噴水孔から噴出される水流による負荷を小さくすることができ、氷の生成効率を向上させることができる。これに対し、冷媒入口に近い製氷室ほど、噴水孔から噴出される水流による負荷が大きくなるため、氷の生成効率が冷媒出口側に比べ小さくなるが、これによって、各製氷室間における氷の成長を均一とすることができ、氷の下面中央に生成される凹みも均一とでき、均質な氷を生成することができる。
請求項8の発明によれば、上記各発明において、製氷室の容積の変更、冷却器の側壁の厚さ寸法の変更、蒸発用冷媒通路の扁平率の変更、蒸発用冷媒通路間の間隔の変更、水皿と冷却器との間隔の変更、又は、水皿の噴水孔の変更は、蒸発用冷媒通路の一部を除く領域で行われているので、冷媒の混合比によって温度グライドの影響の大きい箇所において係る変更を行うことで、より効果的に安定した製氷を実現することができる。また、温度グライドの影響の大きい箇所のみ変更を加えればよいため、構造の簡素化を図ることができる。
請求項9の発明では、蒸発用冷媒通路は、一端の冷媒入口から冷媒が流入する往路と、該往路の他端に一端が連通し、他端の冷媒出口から冷媒が流出する復路とから成り、これら往路と復路とが隣接した状態で、冷却器の上壁外面に設けられていることにより、往路と復路とが交互に冷却の上壁外面に取り付けることができる。
そのため、冷媒入口側に位置する往路内では、沸点の低い冷媒が先に蒸発し、復路に流れる過程で徐々に冷媒が蒸発していき、冷媒出口側に位置する復路内では、沸点の高い冷媒が蒸発することで、往路から復路にいくに従い温度が高くなる傾向があるが、このように、往路と復路とが交互に設けられることで、当該往路内を流れる冷媒の温度と復路内を流れる冷媒の温度との差による各製氷室の冷却効率の差を緩和し、均一に冷却することが可能となる。
従って、氷の下面中央に生成される凹みも均一とでき、均質な氷を生成することができる。また、離氷工程においても、均質な離氷を実現することができる。
本発明を適用した製氷機の概略構成図である。 水皿が水平閉塞位置にある状態の製氷ユニットの製氷部の側面図である。 水皿が傾斜開放位置にある状態の製氷ユニットの製氷部の側面図である。 冷却器の平面図である。 制御装置のブロック図である。 製氷工程における冷却器と水皿の部分拡大断面図である。 離氷工程における冷却器と水皿の部分拡大断面図である。 冷却器の概略断面図である。(実施例1) 冷却器の概略斜視図である。(実施例2) 冷却器の概略断面図である。(実施例3) 冷却器の概略断面図である。(実施例3) 水皿の概略構成図である。(実施例5) 冷却器の概略斜視図である。(実施例6)
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した製氷機IMの概略構成図、図2は水皿4が水平閉塞位置にある状態の製氷ユニットIUの製氷部の側面図、図3は水皿4が傾斜開放位置にある状態の製氷ユニットIUの製氷部の側面図、図4は冷却器1の平面図をそれぞれ示している。
本実施例における製氷機IMは、所謂逆セル型製氷ユニットIUを備えた製氷機であり、断熱箱体にて構成される本体29と、当該本体29の上部に内蔵される逆セル型製氷ユニットIUとから構成される。本体29内には、製氷ユニットIUの下方に位置して図示しない貯氷庫が形成されている。この貯氷庫内には、所定の満氷量(満氷レベル)を検出したときに接点を閉じる満氷スイッチBSW(図5参照)が取り付けられている。
製氷ユニットIUは、下向きに開口した多数の製氷室2を有する冷却器1と、所定の水平閉塞位置(図2)において各製氷室2を下方から余裕を持って閉塞するよう配設された水皿4とを備えている。
冷却器1は、図4に示すように上壁外面1Aに冷凍装置Rを構成する蒸発パイプ3が配設されている。この蒸発パイプ3は、内部に蒸発用冷媒通路を構成すると共に、上壁外面1Aに蛇行状に配設されている。尚、本実施例(後述する実施例1乃至実施例6)では、蒸発用冷媒通路を蒸発パイプ3にて構成しているが、これに限定されるものではなく、アルミニウム等の熱良導性材料にて構成される2枚の板材を張り合わせ、両板間に蛇行状に膨出形成することにより、蒸発用冷媒通路を構成した成形蒸発器を採用しても良い。
この冷却器1の各製氷室2と所定の間隔を存して対峙して設けられる水皿4の上面には、各製氷室2に対向する位置に噴水孔6及び戻り孔7(何れも図6に図示する)が形成されている。水皿4は、正逆回転可能な高速ギヤ比の減速モータ(ギヤモータ)16を備えた駆動装置15によって、図2の水平閉塞位置と、図3の傾斜開放位置とに傾動及び復動可能とされる。水皿4の水平閉塞位置は、通常の自己復帰型ボタンスイッチなどから構成された水皿位置検出スイッチASWの接点の開閉により検出される。
そして、この水皿4と一体的に、戻り孔7に連通する水タンク8が設けられている。この水タンク8には、該水タンク8内の水を吸い上げて、導水管11、図示しない分配管を経て噴水孔6から各製氷室2内に噴出し、循環せしめる循環ポンプ10が設けられている。また、水皿4には、給水電磁弁12の開放時に水皿4の上面に散水する散水器13が設けられている。
水タンク8内には給水された製氷用水の満水位を検出するためのフロート式の水位スイッチWLSW、及び、内部に貯留される製氷用水の温度を検出するための温度センサ9が設けられている。
一方、本体29の下部には、貯氷庫の下方に位置して機械室が形成されており、当該機械室内には、冷凍装置Rのコンプレッサ17、凝縮器18、凝縮器用送風機19及び内部に制御装置Cを収容する電装箱20等が配設されている。本実施例の冷凍装置Rは、コンプレッサ17と、三方管21、凝縮器18と、受液器22、乾燥器23、減圧手段としての膨張弁24、蒸発パイプ(蒸発用冷媒通路)3、アキュムレータ25等を配管接続することにより冷媒回路14が構成されている。
この冷媒回路14内には、R407A、R407B、R407C等の非共沸混合冷媒が充填されている。この非共沸混合冷媒は、一般に複数種類の冷媒から成り、蒸発や凝縮過程において構成成分の露点・沸点が異なるため温度グライドを有する。従って、蒸発パイプ3出口側で蒸発が完了しないように制御しても、蒸発パイプ3の冷媒出口側温度は、冷媒入口側の温度よりも高くなる。このようなR32を多く含む冷媒では、吐出ガス温度が高くなる傾向があり、図1に示すように、コンプレッサ17から一旦吐出された高温冷媒を、補助蒸発器18Aにて冷却し、再度コンプレッサ17に帰還させる回路が有効である。
また、三方管21の他方の出口にはホットガス管26が接続され、当該ホットガス管26にはホットガス電磁弁27が介設される。当該ホットガス電磁弁27はコンプレッサ17にて圧縮された高温高圧の冷媒ガスの蒸発パイプ3への流入を制御するための電磁弁であり、当該ホットガス電磁弁27が開いた状態でコンプレッサ17から吐出された高温高圧の冷媒ガス(ホットガス)が蒸発パイプ3に直接(凝縮器18、受液器22、乾燥器23及び膨張弁24を経ることなく)供給される構成とされる。
尚、本実施例では、冷媒として非共沸混合冷媒を用いているため、膨張弁24の開度制御をすることで、蒸発パイプ3にて全ての冷媒が蒸発を完了しないよう乾き度を制御することができる。これによって、蒸発パイプ3全体で冷媒を完全に蒸発させないため、蒸発パイプ3全体に渡って冷媒の蒸発による冷却作用を発揮できる。この際、一部の冷媒が液冷媒として冷媒出口から流出することとなるが、当該蒸発パイプ3の後段には、膨張弁24に流入する以前の高温冷媒と熱交換する内部熱交換器28が設けられているため、当該内部熱交換器28によって、液冷媒を完全に蒸発させることができ、コンプレッサ17への液バックを未然に回避することができる。
次に、図5を参照して本発明の製氷機IMの制御装置Cについて説明する。本実施例における制御装置Cは、汎用のマイクロコンピュータにより構成されており、時限手段としてのタイマ30を内蔵している。制御装置Cの入力側には、貯氷庫の満氷スイッチBSWと、水タンク8の水位スイッチWLSW、温度センサ9と、水皿位置検出スイッチASW、冷却器1側面の温度を検出する冷却器温度センサ31等が接続されている。他方、出力側には、冷凍装置Rを構成するコンプレッサ17と、凝縮器用送風機19と、ホットガス電磁弁27と、水皿4に設けられる減速モータ16と、循環ポンプ10、給水電磁弁12等が接続されている。
以上の構成により、本実施例の製氷機IMの動作を説明する。製氷機IMの電源が投入されると、水皿4が水平閉塞位置に初期設定され、制御装置Cは、給水電磁弁12を開放し、製氷用水が散水器13から水皿4の上面に散水されて、主に戻り孔7を通って水タンク8内に給水される。水タンク8が満水となって水位スイッチWLSWが接点を閉じると、制御装置Cは、給水電磁弁12を閉じる。
次に、製氷工程において、制御装置Cは、冷凍装置Rのコンプレッサ17を運転する。これにより、コンプレッサ17から吐出された冷媒は、凝縮器18にて凝縮液化され、膨張弁24にて減圧された後、蒸発パイプ3に供給され、そこで蒸発して冷却器1を冷却する。このとき、制御装置Cは、凝縮器用送風機19を運転すると共に、循環ポンプ10を運転して水タンク8内の製氷用水を噴水孔6から各製氷室2内に循環させる(図6の状態)。
これにより、冷却器1の各製氷室2に供給される製氷用水が冷却されて、徐々に氷が生成されていく。一方、噴水孔6から噴出した製氷用水の内、氷に成らずに下方に流下された水は、戻り孔7から水タンク8内に回収される。そして、水タンク8内の製氷用水の温度は低下していき、水タンク8内に設けられる温度センサ9が検出した温度が、例えば+3℃(設定温度)に低下すると、制御装置Cは、タイマ30によりカウントを開始し、所定の製氷時間が経過するまで当該制御を継続する。
これにより、冷却器1の各製氷室2内には徐々に氷が成長していく。そして、所定の製氷時間が経過し、タイマ30によるカウントが終了すると、制御装置Cは、製氷工程を終了し、凝縮器用送風機19及び循環ポンプ10を停止させる。
その後、制御装置Cは、離氷工程に移行する。この離氷工程では、制御装置Cは、減速モータ16を正転させ、水皿4を現在の水平閉塞位置(図2)から傾斜開放位置(図3)に移行させる。当該水皿4の移動と共に、制御装置Cは、ホットガス電磁弁27を開き、蒸発パイプ3にコンプレッサ17から吐出された高温冷媒(ホットガス)を流す。
水皿4の傾動が開始されると、高温冷媒によって冷却器1は加熱され、製氷室2内の氷は、冷却器1と接している面が融解され、各製氷室2から氷が離脱し、自重により落下する。これに伴って、制御装置Cは、所定時間給水電磁弁12を開いて散水器13から製氷用水を水皿4の上面に散水する。かかる離氷工程を実行することにより、各製氷室2内の氷は、水皿4上に落下し、更に当該水皿4の前方から前記貯氷庫内に落下して、当該貯氷庫内に蓄えられる。
ここで、本実施例では、冷媒として温度グライドを有する非共沸混合冷媒が用いられているため、冷媒入口側における蒸発パイプ3内では沸点の低い冷媒が先に蒸発し、冷媒出口側における蒸発パイプ3内では沸点の高い冷媒が蒸発することとなる。そのため、各製氷室2は、蒸発パイプ3の冷媒入口から冷媒出口に近づくに従い温度が高くなるように冷却される。以下に、当該蒸発パイプ3が設けられた冷却器1の各製氷室2を均一に冷却する実施形態について実施例1乃至実施例6を例に挙げて詳述する。
先ず初めに実施例1について図8を参照して説明する。図8は冷却器1の概略断面図を示している。冷却器1は、下面に開口した矩形状を呈していると共に、上述したように、その上壁外面1Aには、内部に蒸発用冷媒通路を構成する蒸発パイプ3が蛇行状に配設されている。この冷却器1には、複数の仕切壁9が設けられ、これによって、各製氷室2が仕切られている。本実施例では当該仕切壁9・・は、蒸発パイプ3の延在方向(冷媒入口3Aから冷媒出口3Bに延在する方向)に延在する複数の仕切壁と、これと略直交する方向に延在する複数の仕切壁によって構成され、各製氷室2は略賽の目に構成される。
実施例1では、蒸発パイプ3の延在方向と略直交する方向に延在する各仕切壁9は、膨張弁24又はホットガス電磁弁27から流出した冷媒が流入する蒸発パイプ3の冷媒入口3A側における間隔(CS1)よりも、コンプレッサ17に向けて冷媒が流出する蒸発パイプ3の冷媒出口3B側(CS2)に近づくほど小さくなるように構成されている。
これにより、各製氷室2の容積は、蒸発パイプ3の冷媒出口3Bに近づくほど小さくされる。この際、各仕切壁9の間隔(製氷室の容積)の変化は、冷媒入口3A側と冷媒出口3B側とである箇所(時点)から異なることで、例えば二段階に変化させるもの、若しくは、三段階に変化させるもの、又は、更に細かく、即ち、段階的に徐々に変更するものとしても良い。
そして、係る実施例1では、間隔が変更された各仕切壁9の上方に蒸発パイプ3が対応するように、蒸発パイプ3が蛇行状に配設される。即ち、蒸発パイプ3の延在方向において隣接する蒸発パイプ3相互の間隔(PS)は、冷媒入口3A側の間隔(PS1)よりも冷媒出口3B(PS2)に近づくほど小さくなるように配設されている。
これにより、上述した如き製氷工程では、蒸発パイプ3の冷媒入口3A側では沸点の低い冷媒が先に蒸発し、徐々に冷媒が蒸発していき、冷媒出口3B側では、沸点の高い冷媒が蒸発することで、冷媒入口3A側から冷媒出口3B側にいくに従い温度が高くなる傾向があるが、このように、蒸発パイプ3の冷媒出口3Bに近づくほど製氷室2の容積が小さくなるように構成されているため、冷媒出口3Bに近づくほど蒸発パイプ3による各製氷室2の冷却効率を高めることができる。
従って、蒸発パイプ3の冷媒入口3A側に対応する製氷室2の冷却効率と、冷媒出口3B側に対応する製氷室2の冷却効率との差を均一とすることで、全製氷室2を均一に冷却することが可能となる。そのため、各製氷室2間における冷却ムラを解消することで、氷の成長を均一とすることができる。氷の下面中央に生成される凹み(図6、図7参照)も均一とでき、均質な氷を生成することができる。
また、上述した如き離氷工程において、高温冷媒を蒸発パイプ3の蒸発用冷媒通路に流す場合においても、冷媒入口3A側から冷媒出口3B側にいくに従い温度が低くなる傾向がある(温度差として4K〜15K程度)が、このように、蒸発パイプ3の冷媒出口3Bに近づくほど製氷室2の容積が小さくなるように構成されているため、冷媒出口3Bに近づくほど氷表面の融解効率を高めることができる。従って、当該離氷工程においても、各氷に対し、均質な離氷を実現することができる。
当該実施例1では、各製氷室2の容積変更は、各製氷室2を仕切る仕切壁9の間隔を、蒸発パイプ3の冷媒出口3Bに近づくほど小さくすることで変更しているため、容易に製氷室の容積変更を実現することができる。これ以外にも、各製氷室2の容積変更を行う手法として、仕切壁9の厚さを変更するものを採用しても良い。
尚、上述の場合において、蛇行状に配設される隣接する蒸発パイプ3相互の間隔(PS)は、変更される仕切壁9の間隔(CS)に対応して変更するものとしているが、これ以外にも、各仕切壁9の間隔(CS)は同等とした場合であっても、蛇行状に配設される隣接する蒸発パイプ3相互の間隔(PS)を、冷媒入口3A側の間隔(PS1)よりも冷媒出口3B側(PS2)に近づくほど小さくなるように配設してもよい。この場合においても、蒸発パイプ3相互の間隔の変化は、冷媒入口3A側と冷媒出口3B側とである箇所(時点)から異なることで、例えば二段階に変化させるもの、若しくは、三段階に変化させるもの、又は、更に細かく、即ち、段階的に徐々に変更するものとしても良い。
この場合、蒸発パイプ3の延在方向(冷媒入口側から冷媒出口側に延在する方向)と略直交して並設される各蒸発パイプ3は、これと略平行して配設される各仕切壁9の直上乃至これと近接した位置に対応する範囲で、当該間隔(PS)が変更されることが望ましい。
これによっても、蒸発パイプ3の冷媒出口3Bに近づくほど、各製氷室2を冷却する蒸発パイプ3間の間隔をより密なものとでき、これによって、製氷工程において冷媒の蒸発温度が高くなる傾向のある冷媒出口3B側に対応する製氷室2の冷却効率を高めることができる。同様に、離氷工程においても、冷媒出口3Bに近づくほど氷表面の融解効率を高めることができる。
次に、実施例2について図9を参照して説明する。図9は冷却器1の概略斜視図を示している。冷却器1は、上記実施例1と同様に、下面に開口した矩形状を呈していると共に、その上壁外面1Aには、内部に蒸発用冷媒通路を構成する蒸発パイプ3が蛇行状に配設されている。この冷却器1には、蒸発パイプ3の延在方向(冷媒入口3Aから冷媒出口3Bに延在する方向)に延在する複数の仕切壁9A・・と、これと略直交する方向に延在する複数の仕切壁9B・・が設けられ、各製氷室2は略賽の目に仕切られている。
実施例2では、冷却器1の側壁1B、1Cの厚さ寸法が、膨張弁24又はホットガス電磁弁27から流出した冷媒が流入する蒸発パイプ3の冷媒入口3A側よりも、コンプレッサ17に向けて冷媒が流出する蒸発パイプ3の冷媒出口3B側に近づくほど大きくなるように構成されている。
即ち、蒸発パイプ3の冷媒入口3A側の側壁1Bと、当該側壁1Bと対向する冷媒出口3B側の側壁1Bとでは、冷媒出口3B側の側壁1Bの方が厚くなるように構成されており、冷媒入口3Aから冷媒出口3Bに延在する方向に延在する側壁1C、1Cは、何れも、冷媒入口3Aから冷媒出口3Bに近づくほど厚くなるように構成されている。この際、当該厚さ寸法の変化は、冷媒入口3A側と冷媒出口3B側とである箇所(時点)から異なることで、例えば二段階に変化させるもの、若しくは、三段階に変化させるもの、又は、更に細かく、即ち、段階的に徐々に変更するものとしても良い。
同様に、冷却器1の天壁1Aについても同様に、蒸発パイプ3の冷媒入口3Aから冷媒出口3Bに近づくほど厚くなるように構成してもよい。また、各製氷室2を仕切る各仕切壁9A、9Bについても同様にその厚さ寸法を変更して構成しても良い。
これにより、蒸発パイプ3の冷媒出口3B側に近づくほど、冷却器1の側壁1B、1C等を厚く構成することで、冷媒出口3B側に近づくほど各製氷室2の内壁が伝える熱流量を高めることができる。
そのため、製氷工程では、冷媒入口3A側では沸点の低い冷媒が先に蒸発し、徐々に冷媒が蒸発していき、冷媒出口3B側では、沸点の高い冷媒が蒸発することで、冷媒入口3A側から冷媒出口3B側にいくに従い温度が高くなる傾向があるが、このように製氷室2の側壁の厚さ寸法を変更することで、内部に生成される氷への伝熱量を高めることができ、冷却効率を向上させることができる。従って、全製氷室を均一に冷却することが可能となり、各製氷室間における冷却ムラを解消することで、氷の成長を均一とすることができる。氷の下面中央に生成される凹みも均一とでき、均質な氷を生成することができる。
同様に、離氷工程にて高温冷媒を蒸発用冷媒通路に流す場合においても、冷媒入口側から冷媒出口側にいくに従い温度が低くなる傾向があるが、蒸発パイプ3の冷媒出口3B側に近づくほど各製氷室2の内壁が伝える熱流量を高めることができ、これによって、内部に生成された氷への伝熱量が高まることで、氷表面の融解効率を向上させることができる。従って、均質な離氷を実現することができる。
次に、実施例3について図10を参照して説明する。図10は冷却器1の概略断面図を示している。冷却器1は、上記実施例1と同様に、下面に開口した矩形状を呈していると共に、その上壁外面1Aには、内部に蒸発用冷媒通路を構成する蒸発パイプ3が蛇行状に配設されている。この冷却器1には、蒸発パイプ3の延在方向(冷媒入口側から冷媒出口側に延在する方向)に延在する複数の仕切壁9・・と、これと略直交する方向に延在する複数の仕切壁9が設けられ、各製氷室2は略賽の目に仕切られている。
実施例3では、各仕切壁9の上方に蒸発パイプ3が対応するように蒸発パイプ3が蛇行状に配設される。このとき、蒸発パイプ3は、冷媒出口3Bに近づくほど大きな扁平率となるように、扁平した状態で冷却器1の上壁外面1Aに設けられている。この際、当該蒸発パイプ3の扁平率の変化は、冷媒入口3A側と冷媒出口3B側とである箇所(時点)から異なることで、例えば二段階に変化させるもの、若しくは、三段階に変化させるもの、又は、更に細かく、即ち、段階的に徐々に変更するものとしても良い。
これにより、製氷工程では、蒸発パイプ3の冷媒入口3A側では沸点の低い冷媒が先に蒸発し、徐々に冷媒が蒸発していき、冷媒出口3B側では、沸点の高い冷媒が蒸発することで、冷媒入口3A側から冷媒出口3B側にいくに従い温度が高くなる傾向があるが、このように、冷媒入口3A側ではより円に近い断面とされていた蒸発パイプ3が、冷媒出口3Bに近づくほど扁平率が大きくなるように構成されているため、冷媒出口3Bに近づくほど、蒸発パイプ3と冷却器1との接触面積を大きくすることができる。
そのため、冷媒入口3A側、即ち、より冷媒出口3Bから離れた箇所では、扁平による冷媒流の圧力損失を緩和することができると共に、冷媒出口3Bに近づくほど蒸発パイプ3内を流れる冷媒による冷却器1の製氷室2の冷却効率を高めることができる。
従って、蒸発温度の低い冷媒入口3A側では、蒸発パイプ3と冷却器1との接触面積を制限し、蒸発温度が高まっていくほど、即ち、冷媒出口3Bに近づくほど、蒸発パイプ3と冷却器1との接触面積を増大させることで、冷却器1に形成された各製氷室2を均一に冷却することが可能となる。そのため、各製氷室間における冷却ムラを解消することで、氷の成長を均一とすることができる。氷の下面中央に生成される凹みも均一とでき、均質な氷を生成することができる。
同様に、離氷工程にて高温冷媒を蒸発用冷媒通路に流す場合においても、冷媒入口側から冷媒出口側にいくに従い温度が低くなる傾向があるが、蒸発パイプ3の冷媒出口3Bに近づくほど蒸発パイプ3と冷却器1との接触面積が増大するため、冷媒出口3Bに近づくほど氷表面の融解効率を高めることができる。従って、当該離氷工程においても、各氷に対し、均質な離氷を実現することができる。
尚、図10では、蒸発パイプ3によって各製氷室2を冷却する蒸発用冷媒通路を構成した場合について示しているが、図11に示すように、アルミニウム等の熱良導性材料にて構成される2枚の板材を張り合わせ、両板間に蛇行状に膨出形成することにより、蒸発用冷媒通路を構成した成形蒸発器を用いた場合においても同様である。
次に、実施例4について説明する。実施例4における冷却器1は、上記実施例1と同様に、下面に開口した矩形状を呈していると共に、その上壁外面1Aには、内部に蒸発用冷媒通路を構成する蒸発パイプ3が蛇行状に配設されている。そして、所定の水平閉塞位置(図2)において各製氷室2は、下方から所定の間隔を存して対峙するように水皿4にて閉塞される。
ここで、当該実施例4では、この水皿4の水平閉塞位置において、これら水皿4と冷却器1下面との間隔は、冷却器1の上壁外面1Aに設けられる蒸発パイプ3の冷媒出口3B側ほど小さくなるように構成されている。この際、当該水皿4と冷却器1との間隔の変化は、冷媒入口3A側と冷媒出口3B側とである箇所(時点)から異なることで、例えば二段階に変化させるもの、若しくは、三段階に変化させるもの、又は、更に細かく、即ち、段階的に徐々に変更するものとしても良い。
ここで、製氷工程では、本体29に対し略水平に設置される冷却器1に対して、蒸発パイプ3の冷媒出口3B側ほどこれらの間隔が小さくなるように配置された水皿4の噴水孔6より冷却器1の各製氷室2に対して一様に水が噴出される。
このとき、蒸発パイプ3の冷媒入口3A側では沸点の低い冷媒が先に蒸発し、徐々に冷媒が蒸発していき、冷媒出口3B側では、沸点の高い冷媒が蒸発することで、冷媒入口3A側から冷媒出口3B側にいくに従い温度が高くなる傾向があるため、冷媒入口3A側に対応する製氷室2内の氷は、冷媒出口3B側に対応する製氷室2内の氷よりも成長が早くなり、より下方に成長した氷が生成されることとなる。
この際、各製氷室2の冷却効率に応じ、冷却効率が低い冷媒出口側3Bに近づくほど冷却器1と水皿4との間隔が小さくなるように設けられているため、各氷の下面中央に生成される凹みを冷媒出口3B側と入口3A側とで均一とすることができる。これにより、外観上均質な氷を生成することができる。
次に、実施例5について図12を参照して説明する。図12は水皿4の概略構成図を示している。実施例5における冷却器1は、上記実施例1と同様に、下面に開口した矩形状を呈していると共に、その上壁外面1Aには、内部に蒸発用冷媒通路を構成する蒸発パイプ3が蛇行状に配設されている。そして、所定の水平閉塞位置(図2)において各製氷室2は、下方から所定の間隔を存して対峙するように水皿4にて閉塞される。
ここで、水皿4に形成された噴水孔6は、冷却器1の各製氷室2にそれぞれ対向する位置に形成されている。当該実施例5では、この水皿4の噴水孔6は、対峙して設けられる冷却器1の蒸発パイプ3の冷媒出口3Bに近い製氷室2に対向するものほど小さく形成されている。一例として、冷媒入口3A側に対応する製氷室2に対応する噴水孔6Aは、約2.5mmの径、冷媒出口3B側に対応する製氷室2に対応する噴水孔6Bは、約1.2mmの径とする。この際、当該水皿4の噴水孔6の大きさの変化は、冷媒入口3A側と冷媒出口3B側とである箇所(時点)から異なることで、例えば二段階に変化させるもの、若しくは、三段階に変化させるもの、又は、更に細かく、即ち、段階的に徐々に変更するものとしても良い。
これにより、製氷工程において、蒸発パイプ3の冷媒入口3A側に位置する噴水孔6Aからは、他に比べて大きな水流にて製氷用の水が噴出され、これに対応する製氷室2内壁に接触する水量が多いため、製氷室2への冷却負荷が大きくなる。これに対し、蒸発パイプ3の冷媒出口3B側に近づくほど、噴水孔6は小さく形成されているため、徐々に小さな水流が噴出されることとなり、これらに対応する1つの製氷室2当たりの内壁に接触する水量が少なくなる。従って、これに対応する製氷室2への冷却負荷が小さくなる。
そのため、冷媒出口3B側に近づくほど、噴水孔6からの水流による冷却負荷の影響が小さくなるため、氷の生成効率を向上させることができる。ここで、冷媒として温度グライドを有する非共沸混合冷媒を用いた場合には、冷媒入口側では沸点の低い冷媒が先に蒸発し、徐々に冷媒が蒸発していき、冷媒出口側では、沸点の高い冷媒が蒸発することで、冷媒入口側から冷媒出口側にいくに従い温度が高くなる傾向があるが、蒸発温度が高い傾向にある冷媒出口3B側に近いものほど、噴出孔6からの水流による冷却負荷を低減させることで、各製氷室2間における氷の成長を均一とすることができ、氷の下面中央に生成される凹みも均一とでき、均質な氷を生成することができる。
また、冷媒の蒸発温度が低い傾向にある冷媒入口3A側に近いものほど、噴水孔6を大きく形成することで、水流による冷却負荷が大きくなって氷の成長効率が低下することとなるが、この場合、より多くの製氷用水を低温の製氷室2内壁と接触させることで、水タンク8を介して循環して用いられる製氷用水を効率的に冷却することが可能となり、全体の製氷効率を向上させることが可能となる。
尚、上記各実施例1乃至実施例5において、製氷室2の容積の変更、蒸発パイプ3間の間隔の変更、冷却器1の外壁や仕切壁9の厚さ寸法の変更、蒸発パイプ3の扁平率の変更、水皿4と冷却器1との間隔の変更、又は、水皿4の噴水孔6の変更は、蒸発パイプ3の冷媒入口3A側と冷媒出口3B側との間で均一の割合で変更するものに限られず、蒸発パイプ3の一部を除く領域で行われるものとしても良い。
即ち、冷媒回路に封入される冷媒の混合比によっては、温度グライドの影響の大きい箇所が、冷媒入口側である場合や、冷媒出口側である場合、若しくは、それ以外の箇所など、異なってくる。そのため、温度グライドの影響の大きい箇所において、上述した如き各変更を行うことで、より効果的な製氷を行うことができるため、温度グライドの影響の小さい箇所などの一部を除く領域で当該変更を行うこととしても良い。このような構成とすることで、構造の簡素化を図ることができる。
次に、実施例6について図13を参照して説明する。図13は冷却器1の概略斜視図を示している。実施例6における冷却器1は、上記実施例1と同様に、下面に開口した矩形状を呈していると共に、その上壁外面1Aには、内部に蒸発用冷媒通路を構成する蒸発パイプ3が蛇行状に配設されている。
この蒸発パイプ3は、直管状の往路パイプ(往路)31と、復路パイプ(復路)32と、これらの端部を所定曲率を有するUベンドパイプ33にて連通させて略ヘアピン状に構成されている。往路パイプ31は、一端が蒸発パイプ3の冷媒入口3Aとされ、減圧手段としての膨張弁5を経た冷媒が流入するものであり、復路パイプ32は、往路パイプ31の他端にUベンドパイプ33を介して一端が連通して連結され、当該復路パイプ32の他端が蒸発パイプ3の冷媒出口3Bとされる。
これら往路パイプ31と復路パイプ32は、抱き合わせたかたちで隣接した状態で、蛇行状に折曲されて、冷却器1の上壁外面1Aに配設される。これにより、当該往路パイプ31と復路パイプ32は隣接した状態で、交互に、冷却器1の上壁外面1Aに蛇行状に配設された状態とされる。
係る構成により、製氷工程では、膨張弁24にて減圧された冷媒が冷媒入口3Aから往路パイプ31内に流入していくと、冷媒として温度グライドを有する非共沸混合冷媒を用いているため、冷媒入口3A側に位置する往路パイプ31内では、沸点の低い冷媒が先に蒸発し、Uベンドパイプ33を経て復路パイプ32に流れる過程で徐々に冷媒が蒸発していき、冷媒出口3B側に位置する復路パイプ32内では、沸点の高い冷媒が蒸発することとなり、往路パイプ31から復路パイプ32にいくに従い温度が高くなる傾向となる。
しかし、本実施例では、上述したように各製氷室2が形成される冷却器1の上壁外面1Aに往路パイプ31と復路パイプ32とが交互に蛇行状に配設されているため、当該往路パイプ31内を流れる冷媒の温度と復路パイプ32内を流れる冷媒の温度との差による各製氷室2の冷却効率の差を緩和し、全製氷室2を均一に冷却することが可能となる。
従って、各製氷室2毎の冷却ムラを解消することで、氷の下面中央に生成される凹みも均一とでき、均質な氷を生成することができる。また、離氷工程にて高温冷媒を蒸発パイプ3に流す場合においても、冷媒入口3A側から冷媒出口3B側にいくに従い温度が低くなる傾向があるが、このように、往路パイプ31と復路パイプ32とが交互に蛇行状に配設されているため、冷却器1全体の温度差を緩和することができ、均質な離氷を実現することができる。
IM 製氷機
IU 逆セル型製氷ユニット(逆セル型製氷機)
1 冷却器
1A 上壁外面
2 製氷室
3 蒸発パイプ(蒸発用冷媒通路)
4 水皿
6 噴水孔
7 戻り孔
9、9A、9B 仕切壁
10 循環ポンプ
14 冷媒回路
16 減速モータ(ギヤモータ)
17 コンプレッサ
18 凝縮器
24 膨張弁(減圧手段)
26 ホットガス管
27 ホットガス電磁弁
28 内部熱交換器
30 タイマ(時限手段)
31 往路パイプ(往路)
32 復路パイプ(復路)

Claims (9)

  1. 下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において前記冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、前記各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、前記蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、前記水皿を前記水平閉塞位置とし、前記コンプレッサから吐出され、前記凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を冷却し、前記水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、前記水皿を傾斜開放位置として前記冷却器の製氷室を開放し、前記コンプレッサから吐出された高温冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を加熱する離氷工程を実行する逆セル型製氷機において、
    前記冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、
    前記冷却器の製氷室の容積は、前記蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど小さくされていることを特徴とする逆セル型製氷機。
  2. 前記冷却器の各製氷室を仕切る仕切壁の間隔を、前記蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど小さくすることにより、前記製氷室の容積を変更したことを特徴とする請求項1に記載の逆セル型製氷機。
  3. 下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において前記冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、前記各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、前記蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、前記水皿を前記水平閉塞位置とし、前記コンプレッサから吐出され、前記凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を冷却し、前記水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、前記水皿を傾斜開放位置として前記冷却器の製氷室を開放し、前記コンプレッサから吐出された高温冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を加熱する離氷工程を実行する逆セル型製氷機において、
    前記冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、
    前記冷却器の側壁の厚さ寸法は、前記蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど大きくされていることを特徴とする逆セル型製氷機。
  4. 下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において前記冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、前記各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、前記蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、前記水皿を前記水平閉塞位置とし、前記コンプレッサから吐出され、前記凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を冷却し、前記水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、前記水皿を傾斜開放位置として前記冷却器の製氷室を開放し、前記コンプレッサから吐出された高温冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を加熱する離氷工程を実行する逆セル型製氷機において、
    前記冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、
    前記蒸発用冷媒通路は扁平しており、該扁平率は、当該蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど大きくされていることを特徴とする逆セル型製氷機。
  5. 下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において前記冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、前記各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、前記蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、前記水皿を前記水平閉塞位置とし、前記コンプレッサから吐出され、前記凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を冷却し、前記水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、前記水皿を傾斜開放位置として前記冷却器の製氷室を開放し、前記コンプレッサから吐出された高温冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を加熱する離氷工程を実行する逆セル型製氷機において、
    前記冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、
    前記蒸発用冷媒通路は蛇行状に設けられ、隣接する蒸発用冷媒通路相互の間隔は、当該蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近づくほど小さくされていることを特徴とする逆セル型製氷機。
  6. 下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において前記冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、前記各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、前記蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、前記水皿を前記水平閉塞位置とし、前記コンプレッサから吐出され、前記凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を冷却し、前記水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、前記水皿を傾斜開放位置として前記冷却器の製氷室を開放し、前記コンプレッサから吐出された高温冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を加熱する離氷工程を実行する逆セル型製氷機において、
    前記冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されており、
    前記水皿の水平閉塞位置において、当該水皿と前記冷却器は所定の間隔を存して対峙すると共に、これら水皿と冷却器との間隔は、前記蒸発用冷媒通路の冷媒出口側ほど小さくされていることを特徴とする逆セル型製氷機。
  7. 下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において前記冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、前記各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、前記蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、前記水皿を前記水平閉塞位置とし、前記コンプレッサから吐出され、前記凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を冷却し、前記水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、前記水皿を傾斜開放位置として前記冷却器の製氷室を開放し、前記コンプレッサから吐出された高温冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を加熱する離氷工程を実行する逆セル型製氷機において、
    前記冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、
    前記水皿の噴水孔は、前記蒸発用冷媒通路の冷媒出口に近い前記製氷室に対向するものほど小さくされていることを特徴とする逆セル型製氷機。
  8. 前記製氷室の容積の変更、前記冷却器の側壁の厚さ寸法の変更、前記蒸発用冷媒通路の扁平率の変更、前記蒸発用冷媒通路間の間隔の変更、前記水皿と冷却器との間隔の変更、又は、前記水皿の噴水孔の変更は、前記蒸発用冷媒通路の一部を除く領域で行われていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちの何れかに記載の逆セル型製氷機。
  9. 下向きに開口した多数の製氷室を有し、上壁外面に蒸発用冷媒通路が設けられた冷却器と、水平閉塞位置において前記冷却器の製氷室を下方から閉塞するよう傾復動可能に配設され、前記各製氷室に対向する位置に噴水孔を備えた水皿と、コンプレッサ、凝縮器、減圧手段、及び、前記蒸発用冷媒通路から冷媒回路が構成された冷凍装置とを備え、前記水皿を前記水平閉塞位置とし、前記コンプレッサから吐出され、前記凝縮器及び減圧手段を経た冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を冷却し、前記水皿の噴水孔より水を噴出させて製氷工程を実行すると共に、前記水皿を傾斜開放位置として前記冷却器の製氷室を開放し、前記コンプレッサから吐出された高温冷媒を前記蒸発用冷媒通路に流して前記冷却器を加熱する離氷工程を実行する逆セル型製氷機において、
    前記冷凍装置には、非共沸混合冷媒が充填されていると共に、
    前記蒸発用冷媒通路は、一端の冷媒入口から冷媒が流入する往路と、該往路の他端に一端が連通し、他端の冷媒出口から冷媒が流出する復路とから成り、これら往路と復路とが隣接した状態で、前記冷却器の上壁外面に設けられていることを特徴とする逆セル型製氷機。
JP2010207981A 2010-09-16 2010-09-16 逆セル型製氷機 Expired - Fee Related JP5716152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010207981A JP5716152B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 逆セル型製氷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010207981A JP5716152B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 逆セル型製氷機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012063085A true JP2012063085A (ja) 2012-03-29
JP5716152B2 JP5716152B2 (ja) 2015-05-13

Family

ID=46058979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010207981A Expired - Fee Related JP5716152B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 逆セル型製氷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5716152B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101844043B1 (ko) 2016-11-10 2018-05-14 (주)에쏘 얼음 생성유닛
JP2019190751A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 ホシザキ株式会社 製氷機

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5637472A (en) * 1979-08-30 1981-04-11 Tokyo Shibaura Electric Co Rapid cooler
JPS5694478U (ja) * 1979-12-19 1981-07-27
JPS5840471A (ja) * 1981-09-01 1983-03-09 松下電器産業株式会社 自動製氷機
JPS6297460U (ja) * 1985-12-10 1987-06-22
JPS62154388U (ja) * 1986-03-20 1987-09-30
JPH01230967A (ja) * 1988-03-08 1989-09-14 Daikin Ind Ltd 製氷機
JPH01151174U (ja) * 1988-04-09 1989-10-18
JPH0485084U (ja) * 1990-11-30 1992-07-23
JPH08136070A (ja) * 1994-11-11 1996-05-31 Sanyo Electric Co Ltd Hfc系非共沸冷媒混合物を用いた製氷装置
JPH08327197A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Hoshizaki Electric Co Ltd 縦型製氷機
JPH09119759A (ja) * 1995-10-26 1997-05-06 Toshiba Mach Co Ltd 飲料冷却機
JPH11316060A (ja) * 1998-03-02 1999-11-16 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
JP2005195259A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Hoshizaki Electric Co Ltd 自動製氷機

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5637472A (en) * 1979-08-30 1981-04-11 Tokyo Shibaura Electric Co Rapid cooler
JPS5694478U (ja) * 1979-12-19 1981-07-27
JPS5840471A (ja) * 1981-09-01 1983-03-09 松下電器産業株式会社 自動製氷機
JPS6297460U (ja) * 1985-12-10 1987-06-22
JPS62154388U (ja) * 1986-03-20 1987-09-30
JPH01230967A (ja) * 1988-03-08 1989-09-14 Daikin Ind Ltd 製氷機
JPH01151174U (ja) * 1988-04-09 1989-10-18
JPH0485084U (ja) * 1990-11-30 1992-07-23
JPH08136070A (ja) * 1994-11-11 1996-05-31 Sanyo Electric Co Ltd Hfc系非共沸冷媒混合物を用いた製氷装置
JPH08327197A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Hoshizaki Electric Co Ltd 縦型製氷機
JPH09119759A (ja) * 1995-10-26 1997-05-06 Toshiba Mach Co Ltd 飲料冷却機
JPH11316060A (ja) * 1998-03-02 1999-11-16 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
JP2005195259A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Hoshizaki Electric Co Ltd 自動製氷機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101844043B1 (ko) 2016-11-10 2018-05-14 (주)에쏘 얼음 생성유닛
JP2019190751A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 ホシザキ株式会社 製氷機
JP7144963B2 (ja) 2018-04-26 2022-09-30 ホシザキ株式会社 製氷機

Also Published As

Publication number Publication date
JP5716152B2 (ja) 2015-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101631904B1 (ko) 냉장고
KR101649624B1 (ko) 냉장고
KR101798553B1 (ko) 냉장고용 제빙장치 및 이를 포함하는 냉장고
JP6687384B2 (ja) 冷蔵庫
WO2021253804A1 (zh) 冰箱
CN104101154A (zh) 冰箱
KR20100085612A (ko) 냉장고
JP5847198B2 (ja) 冷蔵庫
KR20050094673A (ko) 냉장실 도어에서의 제빙 냉기 유로 구조
JP5716152B2 (ja) 逆セル型製氷機
CN101846427A (zh) 冰箱
KR100584272B1 (ko) 냉장실 도어에서의 제빙 냉기 유로 구조
JP5788264B2 (ja) 冷蔵庫
JP2020101301A5 (ja)
KR100814687B1 (ko) 열전 소자를 갖는 제빙 장치
CN113970221B (zh) 冰箱
CN107702411B (zh) 冰箱的风道组件和具有其的冰箱
CN102297557A (zh) 冰箱
KR101754374B1 (ko) 냉장고용 제빙장치
CN111649516B (zh) 一种冰箱
CN102954652A (zh) 制冷器具
CN107328153A (zh) 冰箱
WO2023147774A1 (zh) 具有冷却储存容器的制冰组件
US11988432B2 (en) Refrigerator appliance having an air-cooled clear ice making assembly
CN104344632A (zh) 制冷器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140613

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141107

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141210

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees