以下に、本発明の製氷装置の一実施形態を、アイスディスペンス機能を備えた製氷装置により説明する。図1〜図3に示したように、アイスディスペンス機能を備えた製氷装置10(以下、製氷装置10と記載する)は、基台11と、基台11に設置して氷を製氷する製氷機構部20と、基台11に設置して製氷機構部20の下側にて氷を貯える貯氷槽60と、貯氷槽60内の氷を放出口62aに向けて搬出する搬出機構70と、搬出機構70により搬出された氷を定量して放出口62aから放出する定量機構80とを備えている。また、製氷装置10は、製氷機構部20と貯氷槽60とを囲うハウジング12を備えており、ハウジング12の上部には製氷機構部20と貯氷槽60の上面開口を開閉自在に覆う蓋体13が設けられていて、製氷機構部20は、ハウジング12と蓋体13により仕切られた製氷室14内に配置されている。
図1に示したように、ハウジング12の前面下部にはカップ等の容器を載置するともにこぼれ落ちた氷を受けるドレンパン15が着脱可能に設けられている。また、ハウジング12の前面下部にはドレンパン15に載置したカップ等の容器を覆うカバー16が開閉自在に設けられている。ドレンパン15は浅い皿形形状となっており、ドレンパン15の上面にはフレームに細い金属線材を左右方向に間隔を設けて並べた網材15aが設けられている。ドレンパン15の左右方向の中央部の後部には後側に突出する突出部15bが設けられており、突出部15bには網材15aが配置されないようになっている。カバー16の内側にて網材15aの内側にブロック形氷が落ちているときに、ドレンパン15を前側に引き出すと、カバー16の内側のブロック形氷はカバー16に引っかかって突出部15bに落下するようになっている。
図2及び図3に示したように、製氷機構部20は、基台11の後側に立設させた支持フレーム17の上部に支持された製氷部21を備えている。図4に示したように、製氷部21は、鉛直に起立して前面を製氷面とした製氷板22と、製氷板22の製氷面側に多数の製氷小室(セル)を形成する格子状の仕切り部材23とを備えている。製氷板22及び仕切り部材23は熱伝導性の良い銅板またはアルミニウム板を用いたものである。製氷板22の上下及び左右の各々の端部には前側に折り曲げられた折曲部22aが設けられており、製氷板22の製氷面側はこれら折曲部22aによって前側に開いた浅い箱形となっている。製氷板22の製氷面側には浅い箱形内にて格子状の仕切り部材23が固着されており、製氷面側の仕切り部材23によって仕切られた空間が製氷小室となっている。製氷部21では、製氷板22の製氷面側を流下する製氷水は製氷小室内にてブロック形氷となるように凍結し、流下する製氷水は製氷小室内にて凍結したブロック形氷が仕切り部材23の製氷板22側と反対側の縁部にて互いに隣り合う上下及び左右で連結するように凍結し、ブロック形氷の縁部が上下及び左右で板状に連結した板形連結氷として製氷される(図2及び図5の製氷板22の製氷面側に板形連結氷を2点鎖線にて示した)。
図4(b)及び(c)に示したように、製氷板22の中央部には貫通孔22bが形成されており、図5に示したように、貫通孔22bには後述する氷離脱装置56のスライドピン56aが挿通可能となっている。格子状の仕切り部材23は複数の縦桟部と複数の横桟部を格子状に連結させたものであり、製氷板22の製氷面側にろう付けによって固着されている。図4(b)及び(c)に示したように、仕切り部材23の縦桟部と横桟部には各製氷小室毎に製氷板22との間に凹部23aが形成されおり、凹部23aは上下及び左右にて互いに隣り合う各製氷小室を連通させている。
図2及び図4に示したように、製氷板22の製氷面と反対側には、冷凍装置30の蒸発管34と、温度センサ37が固定されており、蒸発管34と温度センサ37を覆うように断熱材が設けられている。図6に示したように、冷凍装置30は、冷媒を圧縮する圧縮機31と、圧縮した冷媒ガスを冷却して液化させる凝縮器32と、液化冷媒を膨張させるキャピラリチューブ33と、膨張させた液化冷媒を気化させて製氷板22を冷却する蒸発管(蒸発器)34とを備え、これら31〜34は冷媒管によって連結されて冷媒が循環する冷媒回路となっている。圧縮機31は基台11の上面にてハウジング12内の下部に配置されている。凝縮器32は基台11に立設されて製氷機構部20を支持する支持フレーム17の後部に配設されている。また、冷凍装置30は、圧縮機31と蒸発管34との間を接続するバイパス管35を備え、バイパス管35にはホットガス弁36が介装されている。
ホットガス弁36を閉止させた状態で圧縮機31を作動させて冷媒回路の冷媒を循環させると、液化冷媒は蒸発管34で気化して製氷板22と仕切り部材23を冷却し、製氷板22の製氷面側を流下する製氷水は冷却された製氷板22と仕切り部材23に熱交換により冷却される。また、ホットガス弁36を開放させた状態で圧縮機31を作動させると、圧縮機31から送られたホットガスは蒸発管34を通過するときに製氷板22及び仕切り部材23を加温し、製氷小室内の氷は加温された製氷板22及び仕切り部材23との接触面で融解される。
図2及び図3に示したように、製氷機構部20は、製氷部21の下側に貯水タンク40を備えており、貯水タンク40は製氷部21に送出する製氷水を貯えるものである。貯水タンク40は基台11に対して前後及び左右に水平に設置されており、ハウジング12の上部の蓋体13を開放したときに、前側から視認できる位置に取り付けられている。貯水タンク40は内部の製氷水の水位を視認できるように透明な樹脂材を用いて成形したものである。なお、貯水タンク40は内部の製氷水の水位を視認できる程度の透明度を有した半透明な樹脂材を用いたものであってもよいし、貯水タンク40の上部にのみ透明または半透明な樹脂材を用いたものであってもよい。
図7に示したように、貯水タンク40は、第1貯水部41と第2貯水部42とを有しており、第1及び第2貯水部41,42は水平方向の一方向(前後方向))にて互いに異なる位置に前壁(周壁)を有している。第1貯水部41は製氷部21の直ぐ下側位置に配置されており、第2貯水部42は第1貯水部41の左側にて第1貯水部41より前側に突出しており、貯水タンク40は上側から見た形状が略L形となっている。第1貯水部41の前壁上縁には切欠き部41aが形成されており、製氷部21を流下する製氷水はこの切欠き部41aから貯水タンク40内に戻るようになっている。
貯水タンク40の周壁上部には前後方向(水平方向の一方向)にて互いに異なる位置に同じ高さ位置で前後方向(一方向)と交差する左右方向(水平方向の交差方向)に延びる第1及び第2水平基準線L1,L2が表示されている。これら水平基準線L1,L2は製氷装置10が設置台等の設置場所に水平に設置されている否かを視覚によって確認するためのものである。なお、これら水平基準線L1,L2は貯水タンク40の満水時の水位と同じ高さ位置に表示されている。具体的には、第1及び第2貯水部41,42は前後方向にて互いに異なる位置に前壁(周壁)を有し、第1貯水部41の前壁上部には左右方向(水平方向の交差方向)に延びる第1水平基準線L1が表示され、第2貯水部42の前壁上部には第1水平基準線L1と同じ高さ位置にて左右方向(水平方向の交差方向)に延びる第2水平基準線L2が表示されている。貯水タンク40の製氷水の満水時の水位が第1及び第2水平基準線L1,L2の両方と同一となっていれば、製氷装置10が前後方向(水平方向にて一方向)にて水平に設置されていることを確認することができる。また、貯水タンク40の製氷水の満水時の水位が第1または第2水平基準線L1,L2の左右方向(水平方向にて交差方向)の全てで同一となっていれば、製氷装置10が左右方向(水平方向にて交差方向)にて水平に設置されていることを確認することができる。
図7に示したように、貯水タンク40には製氷部21にて板形連結氷を製氷するのに必要は製氷水よりも過剰な水位の水を排出するオーバーフロー部43が設けられている。オーバーフロー部43は、第1貯水部41の後壁と右側壁の近傍となる底壁の隅部に形成した排水口43aと、第1貯水部41の後壁と右側壁とともに排水口43aを囲う隔壁43bとを備えている。オーバーフロー部43の隔壁43bの上縁の高さは製氷部21で板形連結氷を1回製氷するのに必要な製氷水を貯えるときの水位と同じ高さとなっている。隔壁43bには第1貯水部41の後壁と右側壁(周壁)と接する部分に他の部分より高くなった越流防止壁部43cが設けられている。越流防止壁部43cは貯水タンク40内の製氷水が第1貯水部41の後壁と右側壁を伝ってオーバーフロー部43内に流れ込むのを防ぐためのものである。なお、この越流防止壁部43cは第1貯水部41の後壁または右側壁から離れるにしたがって下側に傾斜する三角形状となっているが、これに限られるものでなく、四角形状または外側に膨らむ円弧形状、内側に凹む円弧形状等の様々な形状としたものであってもよい。
図8に示したように、貯水タンク40内には温度センサ44と、水位センサ45が設けられている。温度センサ44は貯水タンク40内の製氷水の温度を検出するものである。水位センサ45は貯水タンク40内の水位を検出するものであり、貯水タンク40内にて吊設された支持柱45aと、支持柱45aに上下に移動可能に支持されたフロート45bと、支持柱45aに設けられてフロート45bの位置を検知する近接スイッチ等の検知部45cを備えている。水位センサ45は、この実施形態では検知部45cによって第1水位と第1水位より高い水位の第2水位とを検出するようになっている。第1水位は製氷部21にて製氷が完了したときの貯水タンク40内の水位であり、第2水位はオーバーフロー部43よりも少し低い水位となっている。また、水位センサ45は支持柱45a及びフロート45bを囲う筒形カバー45dと、支持柱45aの下端部に設けた円板45eとを備えている。筒形カバー45dは製氷水の水面が波立ったことに起因してフロート45bが上下動するのを防ぐ機能を有している。筒形カバー45dの上部には空気孔(図示省略)が形成され、筒形カバー45dの底壁には製氷水を通過させる通水孔45d1が形成されている。支持柱45aの下端部に設けた円板45eは通水孔45d1を通過する製氷水の水流によってフロート45bが支持柱45aを上下動するのを防ぐものである。
図9に示したように、製氷機構部20は、貯水タンク40内の製氷水を製氷部21に送出する製氷水送出部50を備えている。製氷水送出部50は、貯水タンク40内に設けた送水ポンプ51と、送水ポンプ51から送出される製氷水を製氷部21の上側に送り出す送水管52と、製氷部21の上側にて送水管52に送られた製氷水を散水する散水器53とを備えている。送水ポンプ51はポンプモータを作動させることで貯水タンク40内の製氷水を送水管52及び散水器53を介して製氷部21に送り出すものである。送水管52は送水ポンプ51から送出される製氷水を散水器53に導くものであり、この実施形態では送水管52は鉛直方向に延びる真直な管材を用いている。散水器53は製氷部21に製氷水を流下するものである。散水器53は製氷部21の上側にて製氷部21の幅と略同じ長さの真直な管材を用いたものであり、散水器53の周面下部には長手方向に沿って多数の散水孔53aが穿設されている。送水管52及び散水器53に真直な管材を用いたことで、送水管52及び散水器53をブラシ等を用いて容易に洗浄をすることができる。送水ポンプ51を作動させると、貯水タンク40内の製氷水が送水管52を通って散水器53に送られ、散水器53に送られた製氷水はの散水孔53aから製氷板22の製氷面側を流下するように散水される。
図9に示したように、貯水タンク40には外部の水道等の給水源に接続した給水管54が接続されている。給水管54には給水弁55が介装されており、給水弁55を開放することによって貯水タンク40内に製氷水が供給される。
図5及び図10に示したように、製氷板22の後側には製氷面側にて製氷した氷を製氷板22から離脱させる氷離脱装置56が設けられている。図11に示したように、氷離脱装置56は製氷板22の中央部に形成した貫通孔22bに挿通されるスライドピン56aを備え、スライドピン56aはギヤモータ56bの駆動によって回転するカム56cによって前後方向に移動可能に支持されている。ギヤモータ56bは回転軸56b1の回転角度を検出する角度検出センサ56b2を備えており、角度検出センサ56b2は回転軸56b1に取り付けたエンコーダにより回転軸56b1の回転角度を検出するようになっている。また、図5に示したように、製氷板22の後面にはスライドピン56aの先端部を支持する第1及び第2軸受け部材56d,56eが設けられている。第1軸受け部材56dは製氷板22と同様に銅材またはアルミニウム材を用いた熱伝導性の高い材質を用いて短い筒形形状としたものであり、製氷板22の貫通孔22bに嵌合固定されている。第1軸受け部材56dに形成した円孔56d1の内径はスライドピン56aの外径より少し大きな径となっており、第1軸受け部材56dは円孔56d1とスライドピン56aとの間から外気が導入可能となっている。第2軸受け部材56eは、熱伝導性の低い樹脂材を用いて筒形形状としたものであり、第1軸受け部材56dの後側に設けられている。第2軸受け部材56eには前後に延びる円柱形の挿通孔56e1が形成されており、挿通孔56e1にはスライドピン56aが殆ど隙間がない状態で前後方向に摺動自在に挿通されている。挿通孔56e1には左右方向の両側部に前後方向に延びる空気通路56e2が形成されており、空気通路56e2はスライドピン56aが挿通された状態で製氷板22の製氷面側に後側から空気を流入可能としている。製氷板22の後面に設けた断熱材には後側に開いた排水溝56eが設けられており、排水溝56eは第2軸受け部材56eの空気通路56e2から漏れ出てくる製氷水を下側に導くものである。排水溝56eから流れ落ちる水は排水通路56fを通って外部に排出される。
氷離脱装置56では、ギヤモータ56bを駆動させてスライドピン56aを製氷板22の製氷面を突き出るように前側に移動させると、板形連結氷の中央のブロック形氷が製氷面側から離間するように前側に押し出され、板形連結氷は中央部のブロック形氷とともに製氷面から離間するように押し出される。このとき、製氷板22の製氷面と反対側の外気が第2軸受け部材56eの挿通孔56e1に設けた空気通路56e2と第1軸受け部材56dの円孔56d1とを通って製氷板22の製氷面側にて上下及び左右方向の中央の製氷小室内に流入する。製氷板22の製氷面側にて上下及び左右方向の中央の製氷小室に流入した外気は上述した仕切り部材23の縦桟部及び横桟部に設けた凹部23aによって上下及び左右の全ての製氷小室内に導入される。製氷板22の製氷面側に製氷された板形連結氷は各製氷小室内に導入される外気により円滑に製氷面側から離脱する。
図2、図3及び図5に示したように、製氷板22の製氷面側となる前側にはガイド板57が設けられている。ガイド板57は散水器53から製氷板22の製氷面側を流下させた製氷水を貯水タンク40に戻すとともに、製氷板22の製氷面側を流下させた製氷水が周囲に飛散するのを防ぐ機能を有している。ガイド板57は製氷板22の製氷面側を覆っており、ガイド板57の下端部は後側に湾曲して貯水タンク40の第1貯水部41の前側上縁の切欠き部41aから第1貯水部41の内側に挿通されている。ガイド板57には製氷板22側となる後側の下端部に後側に膨む幅方向に延びる膨らみ部57aが設けられている。膨らみ部57aはガイド板57を流下する製氷水を貯水タンク40の外側に飛散させることなく内側に落下させる機能を有している。
ガイド板57は製氷部21にて製氷した氷が製氷部21から離脱したことを検知することで、貯氷槽60内が満氷状態であることを検知する検知板としての機能も有している。。ガイド板57は上端部が支持フレーム17に水平軸線回りに回動可能に支持されており、ガイド板57は製氷板22に沿うように垂下する垂下姿勢(図2、図5にて実線で示した)と、下端部が製氷板22の製氷面と反対側となる前側に押し出された傾斜姿勢(図2、図5にて2点鎖線で示した)との間で回動可能となっている。ガイド板57の側部には磁石よりなる被検知部58が設けられており、支持フレーム17には垂下姿勢にあるガイド板57の被検知部58と対向する位置にリードスイッチ等の近接センサを用いた氷離脱検出センサ59(満氷検知センサ)が設けられている。
製氷運転の終了後に氷離脱装置56のスライドピン56aを前進させると、製氷部21の製氷した板形連結氷はスライドピン56aにより押し出される。ガイド板57は押し出された板形連結氷によって垂下姿勢から一時的に傾斜姿勢となり、板形連結氷が貯氷槽60内に落下すると、ガイド板57は傾斜姿勢から再び垂下姿勢に戻る。このとき、氷離脱検出センサ59はガイド板57の被検知部58が近接した状態から一時的に離間して再び近接した状態に戻ることを検出すると、製氷部21から板形連結氷が離脱して貯氷槽60に落下した、すなわち、貯氷槽60が満氷状態にないことを検知する。これに対し、製氷部21で製氷した板形連結氷を氷離脱装置56のスライドピン56aで押し出したときに、押し出された板形連結氷が貯氷槽60内で積み上がる氷によって落下しないことがある。このとき、ガイド板57は押し出された板形連結氷によって垂下姿勢から傾斜姿勢となり、垂下姿勢に戻らずに傾斜姿勢を維持するようになる。氷離脱検出センサ59はガイド板57の被検知部58が近接した状態から継続して離間していることを検出すると、製氷部21から板形連結氷が離脱せずに留まっている、すなわち、貯氷槽60が満氷状態にあることを検知する。
図2及び図12に示したように、貯氷槽60は、製氷機構部20にて製氷した氷を貯えるものであり、製氷機構部20の下側にて基台11に設けた支持フレーム17に支持されている。貯氷槽60の外周面には軟質素材のゴム系の制振シートと、ゴム系の制振シートの外側に発泡材よりなる断熱シートが貼着されている。貯氷槽60は前後方向の中間部より後側を氷を貯える貯氷室61とし、前部を氷を定量するための円筒形定量室62としている。貯氷室61の底面は後端から少し前側が前方に進むに従って下側に傾斜する第1傾斜底面61aと、第1傾斜底面61aより前側にて前方に進むに従って上側に傾斜する第2傾斜底面61bとを有している。貯氷室61の第2傾斜底面61bの左右方向の中央部には上側前部が開いたU字形の凹部61cが形成されており、この凹部61cには搬出機構70を構成する搬出羽根72が回転自在に取り付けられている。また、貯氷室61の左右方向の中央部前縁は円筒形定量室62の後縁と連続しており、貯氷室61の氷が円筒形定量室62に搬出されるようになっている。
図2及び図12に示したように、貯氷室61の底部には製氷機構部20により製氷した氷を円筒形定量室62に搬出する搬出機構70が設けられている。搬出機構70は、貯氷室61の底部に設けたギヤモータ71と搬出羽根72とを備えている。ギヤモータ71は主として搬出羽根72を回転させるものであり、貯氷室61の第2傾斜底面61bの下側に固定されている。ギヤモータ71の出力軸には駆動軸71aが固定されており、駆動軸71aはギヤモータ71の出力軸と同期回転する。駆動軸71aは貯氷室61内の第2傾斜底面61bの凹部61cの略中央部に突出しており、駆動軸71aには搬出羽根72がねじによって着脱可能に取り付けられている。また、ギヤモータ71は出力軸の回転角度を検出することで駆動軸71aの回転角度を検出する角度センサ71bを備えている。角度センサ71bはフォトセンサよりなり、出力軸に固定したロータリエンコーダ71cによって駆動軸71aの回転角度を検出する。
図2及び図12に示したように、貯氷室61内には製氷機構部20の製氷部21から落下した板形連結氷(氷の塊)をブロック形氷に崩すための撹拌アーム73が設けられている。撹拌アーム73は、搬出羽根72を介してギヤモータ71の駆動軸71aに着脱可能かつ回転可能に取り付けられている。撹拌アーム73は、駆動軸71aと搬出羽根72の上面とに固定された固定板部73aと、固定板部73aの長手方向の両端部から搬出羽根72の上面側となる貯氷室61の内部側に延びる1対の第1及び第2アーム部73b,73cとを備えている。これら第1及び第2アーム部73b,73cは貯氷室61内にて製氷機構部20によって製氷した板形連結氷が落下して積み上がる位置を通るように配置されている。
図2及び図12に示したように、円筒形定量室62は氷を所定の容量(重量)に定量して底部に形成した放出口62aから放出するための領域となっており、円筒形定量室62には氷を所定の容量に定量する定量機構80が設けられている。定量機構80は、円筒形定量室62の底部にギヤモータ81と氷定量器82とを備えている。ギヤモータ81は氷定量器82を回動させるものであり、円筒形定量室62の底壁下面に固定されている。ギヤモータ81の出力軸には駆動軸81aが固定されており、駆動軸81aはギヤモータ81の出力軸と同期回転する。駆動軸81aは円筒形定量室62の略中央部に突出しており、駆動軸81aには氷定量器82が着脱可能に取り付けられている。また、ギヤモータ81は出力軸の回転角度を検出することで駆動軸81aの回転角度を検出する角度センサ81bを備えている。角度センサ81bはフォトセンサよりなり、出力軸に固定したロータリエンコーダ81cにより駆動軸81aの回転角度を検出する。
氷定量器82は貯氷室61から送られる氷を所定の容量(重量)に定量するものである。図2及び図12に示したように、氷定量器82は、円筒形定量室62の内部に同心的かつ回動自在に支持された中心軸部82aと、中心軸部82aの周面にて周方向に等間隔の6カ所の位置から放射状に延びて中心軸部82aの周囲に6つの扇形定量空間82cを形成する6つのセパレータ部82bとを有している。また、氷定量器82の上側には扇形定量空間82cの上側からはみ出る氷を除く除去装置83が設けられている。氷定量器82を例えば60°回動させると、氷定量器82の1つ分の扇形定量空間82c内で定量された氷が放出口62aの上側に移動し、定量された氷が放出口62aから放出され、氷定量器2を例えば180°回動させると、氷定量器82の3つ分の扇形定量空間82c内で定量された氷が放出口62aの上側に移動し、定量された氷が放出口62aから放出される。
製氷装置10は制御装置90を備えており、図13に示したように、この制御装置90は冷凍装置30の圧縮機31と、ホットガス弁36と、製氷板22の温度センサ37と、貯水タンク40内の温度センサ44と、水位センサ45(特に検知部45c)と、送水ポンプ51と、給水弁55と、氷離脱装置56のギヤモータ56bと、氷離脱検出センサ59と、搬出機構70のギヤモータ71と、定量機構80のギヤモータ81とに接続されている。制御装置90はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置90は製氷機構部20の製氷部21にて板形連結氷を製氷する製氷プログラムと、搬出機構70により円筒形定量室62に搬出されたブロック形氷を定量機構80により定量して放出口62aから放出させる定量放出プログラムを有している。
製氷装置10の製氷運転を制御装置90による製氷プログラムの制御に基づいて説明する。制御装置90は、冷凍装置30の圧縮機31を作動させることにより製氷板22を冷却している。また、制御装置90は給水弁55を開放させると、給水源の水は製氷水として給水管54を通って貯水タンク40に送られる。貯水タンク40内の製氷水が徐々に上昇して第2水位となり、水位センサ45によって第2水位となったことの検知結果が制御装置90に入力されると、制御装置90はこの検知結果の入力から所定時間経過後に給水弁55を閉止させる。貯水タンク40内の製氷水は第2水位よりも高くなってオーバーフロー部43から溢出し、製氷部21で板形連結氷を製氷するのに必要な水量となる。
制御装置90は、送水ポンプ51を作動させると、貯水タンク40内の製氷水が送水管52によって散水器53に送られ、散水器53に送られた製氷水は散水孔53aから製氷板22の製氷面側に散水されて流下する。製氷板22の製氷面側を流下する製氷水は格子状の仕切り部材23により仕切られた製氷小室内に流入しながら再び貯水タンク40内に戻り、製氷水は製氷板22及び仕切り部材23と熱交換されて冷却される。製氷板22の製氷面側を流下する製氷水は製氷小室内にてブロック形氷となるように凍結し、流下する製氷水は製氷小室内にて凍結したブロック形氷が仕切り部材23の製氷板22側と反対側の縁部にて互いに隣り合う上下及び左右で連結するように凍結し、ブロック形氷の縁部が上下及び左右で板状に連結した板形連結氷として製氷される。
製氷板22の製氷面側で板形連結氷が製氷されると、貯水タンク40内の製氷水は第1水位となる。水位センサ45によって第1水位となったことの検知結果が制御装置90に入力されると、制御装置90はこの検知結果に基づいて送水ポンプ51の作動を停止させて製氷水の送水を停止するとともに、ホットガス弁36を開放させる。圧縮機31から送出されたホットガスはホットガス弁36の開放によって蒸発管34に流入し、製氷板22は蒸発管34に流入したホットガスによって加温される。製氷板22及び仕切り部材23はホットガスによって徐々に加温され、製氷小室内で凍結した板形連結氷のブロック形氷は製氷板22及び仕切り部材23との接触面が徐々に融解する。
製氷板22の温度センサ37が所定温度して5℃以上を検出すると、制御装置90は氷離脱装置56のギヤモータ56bを作動させることでスライドピン56aを前進させ、板形連結氷の中央のブロック形氷が製氷面側から離間するように前側に押し出され、板形連結氷は中央部のブロック形氷とともに製氷面から離間するように押し出される。ガイド板57は押し出された板形連結氷によって垂下姿勢から傾斜姿勢となり、氷離脱検出センサ59はガイド板57の被検知部58が近接した位置から離間したことを検知すると、制御装置90は搬出機構70のギヤモータ71を作動させることで、撹拌アーム73を回動させる。貯氷槽60に落下した板形連結氷は撹拌アーム73によって1つごとのブロック形氷または数個が連結した状態のブロック形氷に崩されるとともに、貯氷槽60の貯氷室61にて製氷部21の直下の位置から左右の側部にも送られ、ブロック形氷は貯氷室61内にて製氷部21の直下に局部的に固まることなく全体的に均一に収容される。また、撹拌アーム73を回動させるときに、搬出機構70の搬出羽根72も回動することで、貯氷室61内のブロック形氷は円筒形定量室62にも搬出される。
製氷部21で製氷された板形連結氷が貯氷槽60内に落下して、製氷板22の製氷面側から離脱していると、ガイド板57は傾斜姿勢から再び垂下姿勢に戻ることになる。氷離脱検出センサ59はガイド板57の被検知部58が離間した位置から再び近接したことを検知すると、制御装置90は貯氷槽60内が満氷状態にないことを検知して、上述した製氷運転を連続的に実行するように制御する。これに対し、製氷した板形連結氷を製氷部21から押し出しても、板形連結氷が貯氷槽60内に積み上がった氷によって落下しないときには、ガイド板57は傾斜姿勢を維持するようになる。氷離脱検出センサ59はガイド板57の被検知部58が継続して離間したことを検知すると、制御装置90は貯氷槽60内が満氷状態にあることを検知して、上述した製氷運転を待機させるように制御する。
このように貯氷槽60内にブロック形氷を収容した状態で、ハウジング12の前面パネルの操作ボタン18をオン操作すると、搬出機構70のギヤモータ71の作動によって、貯氷室61内のブロック形氷が搬出羽根72によって円筒形定量室62に搬出される。円筒形定量室62内のブロック形氷は氷定量器82の扇形定量空間82cの内部に投入され、駆動軸81aが所定角度(例えば120°または180°)で回転するように、定量機構80のギヤモータ81の作動を制御することにより、2つまたは3つ分の扇形定量空間82c内に投入されたブロック形氷が放出口62aからカップなどの容器に放出される。
上記のように構成した製氷装置10においては、貯水タンク40の周壁上部には前後方向(水平方向の一方向)にて互いに異なる位置に同じ高さ位置で前後方向(一方向)と交差する左右方向(水平方向の交差方向)に延びる第1及び第2水平基準線L1,L2を表示した。具体的には、貯水タンク40は前後方向(水平方向の一方向)にて互いに異なる位置に前壁(周壁)を有する第1貯水部41と第2貯水部42とを有し、第1貯水部41の前壁(周壁)に第1水平基準線L1を表示し、第2貯水部42の前壁(周壁)に第2水平基準線L2を表示するようにした。貯水タンク40内の製氷水の水位が第1及び第2水平基準線L1,L2の両方と同一となっていれば、製氷装置10が前後方向(水平方向の一方向)で水平に設置されていることを確認できる。また、貯水タンク40内の製氷水の水位が第1または第2水平基準線L1,L2の左右方向(交差方向)の全てで同一となっていれば、製氷装置10が左右方向(水平方向の交差方向)で水平に設置されていることを確認できる。これにより、製氷装置10を設置するとき及び設置後のいつでも、水準器(水平器)を用意することなく製氷装置10が水平に設置されたことを確認できるようになった。
特に、この製氷装置10では、貯水タンク40の右側後部に設けたオーバーフロー部43より高い水位の製氷水を溢出させて排水することにより、貯水タンク40内の製氷水の水量をオーバーフロー部43の上縁の水位にて板形連結氷を製氷するのに適切な水量としている。製氷装置10を前後及び左右方向に水平に設置できないと、貯水タンク40内の製氷水は右側後部に設けたオーバーフロー部43から多くまたは少なく溢出することになり、貯水タンク40内の製氷水は水平に設置したときよりも多くまたは少なくなるおそれがあった。この場合に、製氷部21にて製氷された板形連結氷が、貯水タンク内の製氷水が多いことに起因して、板部の厚みが厚くなってブロック形氷に割れにくくなったり、貯水タンク内の製氷水が少ないことに起因して、全てのブロック形氷が連結しないおそれがあった。しかし、貯水タンク40内の満水時の製氷水の水位が第1及び第2水平基準線L1,L2と同一か否かを確認することで、製氷装置10が前後及び左右方向に水平に設置されたことを確認できるので、貯水タンク40内の製氷水の水量を板形連結氷を製氷するのに適切な水量とすることができ、板形連結氷の板部の厚みを適切な厚みとすることができた。
また、この実施形態のように、基台11に垂直に起立させた製氷部21にて板形連結氷を製氷する製氷装置10においては、製氷装置10を前後及び左右方向に水平に設置できないと、製氷板22の製氷面側を流下する製氷水が左右に偏って流れたり、流下する製氷水の流速が変わることで、製氷小室内のブロック形が上下または左右方向で板形に連結しないおそれがあった。この場合に、スライドピン56aにより中央部のブロック形氷を板形連結氷ごと押し出そうとしても、製氷部21の一部の製氷小室内にブロック形氷が残ることになるおそれがあった。貯水タンク40内の満水時の製氷水の水位が第1及び第2水平基準線L1,L2と同一か否かを確認することで、製氷装置10が前後及び左右方向に水平に設置されていることを確認できるので、製氷板22の製氷面を流下する製氷水が左右に偏って流れ落ちたり、流速が変わったりすることにない。これにより、製氷板22の製氷面側に製氷される板形連結氷は上下及び左右の全てのブロック形氷が連結するように製氷されるようになり、製氷部21から板形連結氷を離脱させても一部の製氷小室内にブロック形氷が残らないようにすることができた。さらに、蓋体13を開放した状態で第1及び第2水平基準線L1,L2を前側から視認できる位置に貯水タンク40を配置したので、蓋体13を一時的に開放するだけで貯水タンク40内の満水時の製氷水の水位が第1及び第2水平基準線L1,L2と同一か否かを確認することができ、製氷装置10が水平に設置されているか否かを容易に確認することができた。
この実施形態の製氷装置10は、製氷板22の製氷面側に格子状の仕切り部材23を設けることで多数の製氷小室を形成するようにしたものであるが、本発明はこれに限られるものでなく、製氷板22の製氷面側に格子状の仕切り部材23を設けることなく、製氷板22の製氷面に氷を製氷するものであってもよい。また、基台に対して水平に設けた製氷板の下面となる製氷面に格子状の仕切り部材を設けて多数の製氷小室を形成し、これら製氷小室内に製氷水を噴出(送水)するようにした製氷装置にも適用されるものであり、このようにしたときでも製氷装置が水平に設置されたことを確認することで、製氷板の製氷面に形成した製氷小室内に前後及び左右にばらつきのないブロック形氷を製氷させることができる。
また、貯水タンク40の第1貯水部41には、後壁と右側壁近傍(周壁近傍)の底壁に形成した排水口43aと、貯水タンク40の後壁と右側壁(周壁)とともに排水口43aを囲う隔壁43bとを備えたオーバーフロー部43が設けられており、オーバーフロー部43は貯水タンク40内にて隔壁43bを越える製氷水を溢出させて排水するものである。オーバーフロー部43から製氷水を溢出させたときの貯水タンク40内の製氷水の水位は表面張力によって隔壁43bより約5mm高い位置の水位となり、この水位は製氷部21にて板形連結氷を製氷させるのに必要な製氷水を貯える水位となっている。貯水タンク40内にオーバーフロー部43から製氷水を溢出させるように給水してから、製氷運転を待機状態にすると、表面張力によって隔壁43bより高くなっている製氷水が時間の経過とともに第1貯水部41の後壁または右側壁を伝ってオーバーフロー部43内に流入するおそれがあった。
この場合には、製氷運転を連続で実行するときと待機させた製氷運転を再開させたときとで、貯水タンク40内にてオーバーフロー部43から製氷水を溢出させた後の製氷水の水位が変わることになる。特に、待機させた製氷運転を再開するときに、貯水タンク40内の製氷水が少なくなっていると、製氷小室内にて凍結したブロック形氷が仕切り部材23の製氷板22側と反対側の縁部にて互いに隣り合う上下及び左右で連結するように凍結させる製氷水が不足して、製氷部21にて板形連結氷とならずに多数のブロック形氷として製氷されるおそれや、ディンプルと呼ばれる凹みのあるブロック形氷が形成されるおそれがあった。製氷部21にてブロック形氷が板形連結氷まで成長しないと、スライドピン56aにより中央部のブロック形氷を板形連結氷ごと押し出そうとしても、一部の製氷小室内にブロック形氷が残るおそれがあり、全ての製氷小室からブロック形こりを取り出すことができないおそれがあった。また、ディンプルと呼ばれる凹みのあるブロック形氷が形成されると、定量機構80により定量されるブロック形氷の重量(容量)にばらつきが生じるおそれがあった。
この製氷装置10では、隔壁43bには第1貯水部41の後壁と右側壁との間に他の部分より高くした越流防止壁部43cを設けたので、貯水タンク40内にオーバーフロー部43から製氷水を溢出させるように給水したときに、隔壁43bの第1貯水部41の後壁と右側壁に接する部分に設けた越流防止壁部43cによって貯水タンク40内の製氷水は後壁または右側壁を伝ってオーバーフロー部43内に流入しないようになる。このため、。貯水タンク40内にオーバーフロー部43から製氷水を溢出させるように給水した直後とこれよりも時間が経過したときとを比べたときに、貯水タンク40内の製氷水の水位が変わらないようにすることできた。これにより、待機させた製氷運転を再開するときであっても、確実に板形連結氷を製氷することができ、また、板形連結氷の各ブロック形氷にディンプルと呼ばれる凹みも形成されないないようになった。
この製氷装置10の製氷部21は基台11に対して垂直に立設した(起立させた)製氷板22の製氷面側を流下する製氷水を凍結させて製氷するものであり、製氷板22の製氷面側には流下する製氷水が外側に飛散するのを防止しつつ、下部を貯水タンク40の内側に湾曲させて流下する製氷水を貯水タンク内に導くガイド板57を設け、ガイド板57の製氷板22の対向面側の下端部には幅方向に延びて貯水タンク40の内側に膨らむ膨らみ部57aを設けた。製氷板22の製氷面側を流下する製氷水は製氷板22の製氷面側に凍結される氷の量により流速が変わる。すなわち、製氷初期は製氷小室に氷が形成されてないので製氷小室内に製氷水が留まりやすく、製氷板22の製氷面側を流下する製氷水は少なくて流速が遅いのに対し、製氷後期は製氷小室内に氷が形成されるため、製氷板22の製氷面側を流下する製氷水は多くなって流速が速くなる。製氷板22の製氷面側を流下する製氷水の流速が速いと、製氷板22の製氷面側を流下する製氷水がガイド板57の下端部から貯水タンク40の外側に向けて流れやすくなるが、ガイド板57の下端部には貯水タンク40の内側に膨らむ膨らみ部57aを設けたので、ガイド板57を流下する製氷水が貯水タンク40の外側に流れにくくなった。これにより、製氷運転をしているときに、貯水タンク40内の製氷水が製氷部21での凍結以外で減少するのを防ぐことができた。
また、ガイド板57は上端部が基台11に設けた支持フレーム17に水平軸線回りに回動可能に支持され、製氷板22の製氷面にて凍結させた氷を下側に落下させるときに、ガイド板57の下端部を製氷板22の製氷面と反対側に押し出すように回動させるようにしたものである。ガイド板57の製氷板22の製氷面と対向する対向面の反対側には製氷室14の蓋体(対向壁)13側に突出する突起部57bを設けた。ガイド板57の下端部を製氷板22の製氷面と反対側に押し出すように回動させるようにしたときに、ガイド板57は製氷室14を構成する蓋体(対向壁)13に面接触することなく突起部57bが点接触する。これにより、ガイド板57に製氷水が付着していても、製氷室14の蓋体(対向壁)13にくっついて回動した状態を維持することはなくなった。