JP5348767B2 - 流下式製氷機の製氷ユニット - Google Patents

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Description

この発明は、裏面に蒸発管が配設された製氷板の製氷面部に製氷水を流下供給することで、該製氷面部に氷塊を形成する流下式製氷機の製氷ユニットに関するものである。
氷塊を自動的に製造する製氷機として、略垂直に配設して冷却した製氷板の表面(製氷面部)に製氷水を供給して流下させることで、該製氷面部に氷塊を形成する流下式製氷機が実用化されている(例えば、特許文献1)。図17は、流下式製氷機IMの製氷ユニットU1を概略的に示した斜視図である。この製氷ユニットU1は、流下式製氷機IMの断熱箱体10に内部画成した製氷室11内に配置されている。製氷ユニットU1は、縦向きに配置されて表側に製氷領域24を形成した製氷板21と、冷凍装置を構成して該製氷板21の裏側に配設される蒸発管22とからなる製氷部20を備えている。蒸発管22は、図18に示すように、製氷部20の横方向(幅方向)に延在する複数(図18では7個)の横延在部22Aが上下方向に離間して反復的に蛇行形成されて、各横延在部22Aが製氷板21の裏面に接触している。そして、製氷運転に際して蒸発管22に冷媒を循環供給することで、製氷板21を強制冷却するよう構成される。
前記製氷板21の表側には、図17に示すように、上下方向に延在する突条部23が幅方向に所定間隔で複数形成され、これら突条部23によって複数(図17では15列)の製氷領域24が幅方向に離間して横並びに画成されている。各製氷領域24は、隣り合う一対の突条部23,23と、両突条部23,23の間に位置する製氷面部25とによって画成されて、表側および上下方向に開放するよう構成される。そして、製氷面部25の裏側に、前記蒸発管22の各横延在部22Aが接触するように配置されている。
また製氷ユニットU1は、前記製氷部20の下方に配設した製氷水タンク30と、製氷部20の上部に幅方向に延在するよう配設されたスプレーチューブ31と、製氷水タンク30に貯留された製氷水をスプレーチューブ31へ供給する循環ポンプ32を備えている。製氷水タンク30内の製氷水は、前記循環ポンプ32の作動により供給管33を介してスプレーチューブ31に供給され、該スプレーチューブ31に形成された噴出孔31Aを介して各製氷領域24の製氷面部25に向けて噴出される。なお、製氷面部25の下端から落下した製氷水は、再び製氷水タンク30内に回収される。
前述のように構成された流下式製氷機IMは、製氷運転に際して冷凍装置の作動により蒸発管22を冷却すると、各製氷領域24の製氷面部25では、各横延在部22Aが接触した部分の表側が最も冷却される。従って、製氷面部25に沿って流下する製氷水は、各横延在部22Aが位置する部分において徐々に氷結し始め、製氷水の連続供給により所要時間経過後に氷塊Mが形成される。なお、図17および図18に例示した製氷ユニットU1は、前述した如く7本の横延在部22Aを備えており、各製氷領域24の製氷面部25には上下方向へ7個の氷塊Mが縦並びに形成される。
そして、各製氷領域24において上下方向へ所要間隔毎に氷塊Mが形成され始めると、製氷水は各氷塊Mの外表面に沿って流下するようになる。従って、氷塊Mが大きくなると、流下する製氷水は該氷塊Mの上部に衝突するようになり、該製氷水の一部が衝突した反動で表側へ飛散る。特に、各製氷面部25が略垂直に延在して、該製氷面部25の下方にいくほど製氷水の流下速度が大きくなることに伴い、製氷部20の下方において製氷水の飛散る量が増加する。しかも、飛散った製氷水の一部は、製氷水タンク30へ回収されない所謂「飛翔水」となることもある。この飛翔水が増加すると、サイクル重量の低下、製氷能力の減少および消費電力の増加等を招来する。また、飛散った製氷水が貯氷庫へ落下すると、該貯氷庫内に貯留された氷塊が融解したり、再氷結する等の不都合が発生する。
そこで、従来の流下式製氷機IMでは、図17および図18に示すように、前記製氷部20に前記製氷面部25と対向して配設され、前記幅方向へ延在する回転支軸41,41を中心に回転可能なセパレータ40を備えている。このセパレータ40は、製氷ユニットU1の下側半分を被覆し得る矩形トレー状に形成されて、幅方向における両端面に外方へ延出する回転支軸41,41を備え、製氷板21の左右両側に設けた支持板26,26に両回転支軸41,41を挿通支持させることで、製氷ユニットU1に対して略縦向きで回転可能に取付けられる。そしてセパレータ40は、図18および図19に示す製氷時には、下側に延出する下延出部42の下端部を製氷面部25に近接させて製氷水タンク30の上方へ臨ませると共に上部を製氷部20から離間させ、氷塊Mに衝突して飛散った製氷水を内面40Aで受止めて製氷水タンク30へ流下させる「水受止め姿勢」となっている。またセパレータ40は、図20に示す除氷時には、落下した氷塊Mにより下延出部42が製氷面部25から離間して、前記製氷水タンク30の前側に隣接して形成された氷放出口12を介して各氷塊Mが落下するのを許容する氷放出姿勢に回転変位する。なお、セパレータ40の重心位置に対して製氷部20側でかつ上側に前記回転支軸41,41を配設することで、セパレータ40は、常には図19に示した水受止め姿勢に自動的に回転変位する。
特開平11−148753号公報
前記流下式製氷機IMでは、スプレーチューブ31から噴出して製氷面部25に沿って流下する製氷水が最も飛散り易いのは、前述した如く、該製氷水の流下速度が最も大きくなる各製氷領域24の最下部である。従って、従来のセパレータ40は、図17および図18に示すように、水受止め姿勢において、製氷面部25に当接せずに近接して製氷部20の最下部へ延出する下延出部42を備え、この下延出部42により各製氷領域24の最下部において飛散る製氷水を受止め得るよう構成されていた。しかし、セパレータ40の前記下延出部42は板状を呈しており、該セパレータ40の成形時の成形歪みや経年変化等で、図17および図19に2点鎖線で表示するように、該セパレータ40の幅方向において湾曲的に変形し易くなっている。すなわち下延出部42が、幅方向の中央部位が製氷部20から離間して氷放出口12の上方へ変位するよう変形すると、セパレータ40の内面40Aで受止められた製氷水が該氷放出口12を介して前記貯氷庫へ落下するおそれがあった。
また前記セパレータ40の外面40Bは、前記氷放出姿勢において、該セパレータ40を挟んで製氷ユニットU1と反対側(前側)に位置するフロントカバー13の内壁面13Aに近接または当接するようになる。従って、前記外面40Bに製氷水が付着していた場合には、該製氷水の表面張力により該外面40Bと前記内壁面13Aとが該製氷水の凍結により固着する場合がある。このようにセパレータ40と内壁面13Aとが固着すると、除氷時に氷塊Mの放出が完了しても、セパレータ40が前記水受止め姿勢へ回転復帰せず、次の製氷時において飛散る製氷水を受止められない不都合が発生する。更に、次に形成された氷塊Mが、セパレータ40と内壁面13Aとの間に落下することもあり得る。
そこで本発明は、従来の流下式製氷機の製氷ユニットに内在する前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷時に飛散る製氷水をセパレータで受止めて製氷水タンクへ適切に案内すると共に、除氷時にセパレータが氷放出姿勢へ固着するのを防止するようにした流下式製氷機の製氷ユニットを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に記載の発明は、製氷板の裏側に該製氷板の幅方向へ延在する直線部を上下方向へ離間して蒸発管が蛇行配設されると共に、前記製氷板の表側に上方から流下させた製氷水が前記蒸発管の直線部と対応する部位で氷結して氷塊が形成される製氷面部を備えた製氷部と、前記製氷部の下方に配置され、前記製氷板に供給される製氷水が貯留される製氷水タンクと、前記製氷面部と対向し、前記幅方向に軸心が延在する回転支軸を中心に回転可能なセパレータとを備え、前記セパレータは、下部を前記製氷面部に近接させて前記製氷水タンクの上方へ臨ませ、飛散った前記製氷水を受止めて該製氷水タンクへ案内する水受止め姿勢と、前記製氷面部から離脱した氷塊によって下部が前記製氷面部から離間するように傾動されて、該氷塊の前記製氷水タンク外への落下を許容する氷放出姿勢とに変位する流下式製氷機の製氷ユニットにおいて、
前記セパレータは、前記水受止め姿勢において前記製氷面部の最下位置に形成される氷塊の形成部位に臨む氷結合部を備え、
前記製氷面部の最下位置に形成された氷塊が、前記氷結合部と分離可能に固着するよう構成したことを特徴とする。
従って、請求項1の発明によれば、各製氷領域の最下位置に形成される氷塊とセパレータの下端部に設けられた氷結合部とが固着されるので、流下途中に飛散ってセパレータで受止められた製氷水を製氷水タンクへ案内して適切に回収させ得る。
請求項2に係る発明では、前記氷結合部は、前記セパレータの幅方向に延在すると共に、
前記セパレータの前記製氷面部に対向する下端部は、該セパレータの前記幅方向における中央部に向けて凸となるように、幅方向の両端部から該中央部に向けて斜めに延在するように形成され、
前記セパレータの下端部は、成形時に生ずる成形歪みにより該セパレータの幅方向における中央部位が前記製氷面部から離間するよう湾曲状に変形した状態で、幅方向の全長に亘って前記成形面部の最下位置に形成される氷塊の形成部位に臨むよう構成されることを要旨とする。
従って、請求項2の発明によれば、成形時の成形歪み等を原因として、セパレータが幅方向における中央部で製氷面部から離間するよう湾曲状に変形したとしても、水受止め姿勢において下端部と製氷面部とが幅方向の全体において略同間隔に対向するようになる。従って、各製氷領域の最下位置に形成される氷塊と変形したセパレータの下端部に設けられた氷結合部とが固着されるので、流下途中に飛散った製氷水を該製氷水タンク内へ確実に落下させ得る。
請求項3に係る発明では、前記セパレータは、幅方向の両端部に、上下方向へ延在し該製氷板に向け延出する側壁部を備え、
少なくとも前記各側壁部の一方の下端部に、側外方に開口して製氷水の通出を許容する水通出部を備えたことを要旨とする。
従って、請求項3の発明によれば、セパレータの氷結合部と氷塊とが製氷部の幅方向に沿って隙間なく固着されても、水通出部を介して製氷水を適切に製氷水タンクへ導くことができる。
請求項4に係る発明では、前記セパレータは、該セパレータを挟んで前記製氷面部と対向する壁部に向く面に、前記氷放出姿勢において該壁部に接触する当接突部を幅方向に離間して備えたことを要旨とする。
従って、請求項4の発明によれば、セパレータと壁部とが該セパレータの幅方向全長に亘って固着しないので、該セパレータが氷放出姿勢に保持されることを防止し得る。そして、以降の製氷運転前にはセパレータが水受止め姿勢へ変位するので、以降の製氷運転時に飛散る製氷水を確実に受止めて放出し得る。
本発明に係る流下式製氷機の製氷ユニットによれば、製氷時に飛散る製氷水を適切に受止めて製氷水タンクへ案内し得ると共に、除氷時にセパレータが氷放出姿勢へ固着するのを防止できる。
第1実施例に係る製氷ユニットを示す概略斜視図である。 流下式製氷機の製氷室内に配設した第1実施例の製氷ユニットを示す側断面図である。 セパレータの概略斜視図である。 製氷ユニットによる氷塊の製氷時の状態を示した側断面図であって、セパレータが水受止め姿勢にあることを示している。 製氷ユニットによる氷塊の製氷状態を示す正面図である。 製氷運転時の製氷部およびセパレータの部分断面図であって、(a)は、製氷開始直後の状態を示し、(b)は、製氷面部の最下位置に形成されつつある氷塊がセパレータの氷結合部に接触した状態を示し、(c)は、形成された氷塊とセパレータの氷結合部とが隙間なく固着された状態を示している。 製氷ユニットによる氷塊の除氷時の状態を示した側断面図であって、セパレータが氷放出姿勢にあることを示している。 第1実施例の変更例に係るセパレータを示す斜視図である。 第2実施例の製氷ユニットを示す概略斜視図である。 第2実施例の製氷ユニットを示す側断面図である。 第2実施例の製氷ユニットの平断面図である。 セパレータを外面側から見た概略斜視図である。 (a)は、非変形状態のセパレータを内面側から見た説明斜視図であり、(b)は、幅方向において湾曲状に変形したセパレータを内面側から見た説明斜視図である。 セパレータの正面図である。 製氷ユニットによる氷塊の製氷時の状態を示した側断面図であって、変形したセパレータが水受止め姿勢にあることを示している。 製氷ユニットによる氷塊の除氷時の状態を示した側断面図であって、変形したセパレータが氷放出姿勢にあることを示している。 従来の製氷ユニットを示す概略斜視図である。 流下式製氷機の製氷室内に配設した従来の製氷ユニットを示す側断面図である。 従来の製氷ユニットによる氷塊の製氷時の状態を示した側断面図であって、セパレータが水受止め姿勢にあることを示している。 従来の製氷ユニットによる氷塊の除氷時の状態を示した側断面図であって、セパレータが氷放出姿勢にあることを示している。
次に、本発明に係る流下式製氷機の製氷ユニットにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
(第1実施例)
図1は、第1実施例に係る流下式製氷機の製氷ユニットUを概略的に示した斜視図であり、図2は、第1実施例の製氷ユニットUを製氷状態で示す説明断面図である。第1実施例の製氷ユニットUは、該製氷ユニットUを構成する製氷部、製氷水タンク、循環ポンプおよびスプレーチューブ等の基本的構成が、図17に示す従来の製氷ユニットU1と同じであり、セパレータおよび該セパレータに関連する構成が従来から変更されたものである。従って第1実施例では、セパレータに関連する事項について説明し、従来と同一の部材、部位については、同一の符号で指示して詳細な説明は省略する。
第1実施例の流下式製氷機IMは、図2に示すように、断熱箱体10に内部下方に貯氷室(図示せず)が画成されると共に該貯氷室の上方に製氷室11が画成されており、この製氷室11内に製氷ユニットUが収容設置されている。製氷室11の底部には、図1および図2に示すように、貯氷室に連通する氷放出口12が製氷水タンク30に隣接して幅方向に延在して画成されている。また、製氷部20の下端と製氷水タンク30の外周との間には、製氷水の通過を許容して氷塊Mの通過を規制する簀の子形態の通水部材34が設けられている。これにより、製氷ユニットUで形成されて放出された氷塊Mは、該氷放出口12を介して貯氷室に放出される。なお製氷室11は、断熱箱体10を構成するフロントカバー13と区画壁14とにより画成されている。
第1実施例の製氷ユニットUは、図1および図2に示すように、縦向きに配置されて表側に製氷領域24を形成した製氷板21と、冷凍装置を構成して該製氷板21の裏側に配設される蒸発管22とからなる製氷部20を備えている。そして製氷ユニットUは、製氷運転時に製氷板21から飛散る製氷水を受止めて製氷水タンク30に戻すセパレータ50を備えている。また製氷ユニットUは、前記製氷部20の下方に配設した製氷水タンク30と、該製氷ユニットUの上部に幅方向に延在するよう配設されたスプレーチューブ31と、製氷水タンク30に貯留された製氷水をスプレーチューブ31へ供給する循環ポンプ32を備えている。製氷水タンク30内の製氷水は、前記循環ポンプ32の作動により供給管33を介してスプレーチューブ31に供給され、該スプレーチューブ31に形成された噴出孔31Aを介して各製氷領域24の製氷面部25に向けて噴出される。そして、製氷面部25の下端から落下した製氷水や流下途中に飛散ってセパレータ50で受止められた製氷水は、再び製氷水タンク30内に回収される。
製氷板21は、図1および図2に示すように、板材をプレス成形した矩形状の成形部材であり、幅方向の両端には、外方へ延出して上下方向に延在する側壁部27,27が形成されている。製氷板21の表側には、外方へ突出して上下方向に延在する突条部23が、幅方向に所定間隔で複数形成されている。従って、製氷板21の表側には、前記側壁部27,27および各突条部23により、上下方向に延在する複数(第1実施例では15列)の製氷領域24が横並びに画成されている。幅方向の両端に位置する各製氷領域24,24は、隣り合う側壁部27および突条部23と、これら側壁部27と突条部23との間に位置する製氷面部25とで、表側および上下方向に開放するように画成されている。また、両端に位置する各製氷領域24,24以外の残りの各製氷領域24は、幅方向で隣り合う一対の突条部23,23と、両突条部23,23の間に位置する製氷面部25とにより、表側および上下方向に開放するよう構成される。なお、各突条部23の表側への突出高さ(製氷面部25からのの突出高さ)は、両端に位置する各側壁部27,27の表側への突出高さより小さく設定されている。また、製氷板21の各側壁部27,27の外側には、後述するセパレータ50を回転可能に支持する支持板26,26が設けられている。
蒸発管22は、図示省略した圧縮機、凝縮器、膨張弁等と共に冷凍装置を構成する。この蒸発管22は、図1、図2および図5に示すように、直線状のパイプ材を長手方向で所要間隔毎に曲げ加工して蛇行形成することで、前記幅方向に延在しかつ上下方向に所要間隔毎に離間した合計7個の横延在部(直線部)22Aを備えている。各横延在部22Aは、製氷板21における各製氷面部25の裏側に、溶接またはろう付け等により接触させた状態で蛇行配設されている。すなわち蒸発管22は、上下方向に延在する各製氷領域24と直交する幅方向に延在した状態で製氷面部25に接触している。前記冷凍装置は、製氷運転に際して冷媒を、圧縮機で圧縮して気化させ、凝縮器で凝縮液化し、膨張弁で減圧させた後、蒸発管22で膨張させて蒸発させ、前記製氷板21と熱交換を行なって製氷面部25を氷点下にまで冷却させる。また冷凍装置は、除氷運転に際して、圧縮機から吐出されるホットガスを前記蒸発管22に供給するようになっており、このホットガスにより蒸発管22を加熱して製氷板21を加熱する。なお、冷凍装置の圧縮機、凝縮器および膨張弁等は、前記製氷室11に隣接して設けられた機械室に設けられている。
前述のように構成された製氷ユニットUは、製氷運転に際して冷凍装置の作動により蒸発管22が冷却されると、各製氷領域24の製氷面部25では、各横延在部22Aが接触した部分の表側が最も冷却される。従って、スプレーチューブ31から噴出して製氷面部25に沿って流下する製氷水は、各横延在部22Aが位置する部分において徐々に氷結し始め、製氷水の連続供給により所要時間経過後に氷塊Mが形成される。すなわち、第1実施例の製氷ユニットUでは、7本の横延在部22Aが配設されていることで、各製氷領域24の製氷面部25には、図1、図2および図5に示すように、上下方向へ7個の氷塊Mが縦並びに形成される。
第1実施例の製氷ユニットUでは、図2に示すように、各氷塊Mが、前記突条部23の表側への突出高さより表側(セパレータ50側)へ突出するよう形成される。これにより、各製氷領域24で形成された氷塊Mは、図1および図5に示すように、隣接する氷塊Mと突条部23を越えて連結した状態で形成される。すなわち、蒸発管22の各横延在部22Aに対応して形成されて幅方向に一列に形成される各氷塊Mは、夫々が突条部23を越えて連結されるようになる。なお、連結した状態で形成された各々の氷塊Mは、除氷運転に伴う落下放出時に分離する。
第1実施例の製氷ユニットUにおけるセパレータ50は、図1〜図4に示すように、例えば真空成形技術またはインジェクション成形技術等により成形された合成樹脂製の成形部材である。セパレータ50は、幅寸法Wが製氷板21の幅寸法と略同一、上下寸法Hが製氷板21の上下寸法の略1/2、厚みが1〜2mmとされ、矩形トレー状に形成されている。セパレータ50は、幅方向に延在する複数の段部が形成された本体部51と、本体部51の幅方向における両端部に該本体部51に一体的に設けられ、上下方向へ延在して製氷板21側に向け延出する側突壁部52,52とを備えている。前記本体部51は、図3および4に示すように、上下方向の中間やや下側において屈曲しており、この屈曲部から上部分は上端部(上部)55に近づくに従って製氷板21側へ近接すると共に、該屈曲部から下部分も下端部(下部)54に近づくに従って製氷板21側へ近接する形状に形成されている。そして、本体部51の下部には、図3および図4に示すように、製氷板21に向けて折曲形成された下延出部56が、該本体部51の幅方向に延在して形成されている。
前記各側突壁部52,52の側面には、図1および図3に示すように、幅方向の同一軸線上で外方へ延出する回転支軸53,53が、該側突壁部52,52の上下方向略中央に設けられている。これら回転支軸53,53は、製氷部20に配設した前記支持板26,26に形成した支持孔28,28に夫々挿通支持される。これによりセパレータ50は、両回転支軸53,53により製氷部20に縦向き状態で取付けられると共に、両回転支軸53,53を中心として回転して傾動可能に支持される。すなわちセパレータ50は、図2、図4および図5に示す製氷時には、下端部54を各突条部23の先端に当接させて該下端部54を製氷水タンク30の上方へ臨ませると共に、上端部55を各製氷領域24から離間させ、氷塊Mに衝突して飛散った製氷水を内面50Aで受止めて製氷水タンク30へ案内する水受止め姿勢に回転変位して傾動し得る。またセパレータ50は、図7に示す除氷時において、製氷面部25から離脱して落下した氷塊Mによって下端部54が製氷領域24から離間して、各氷塊Mが氷放出口12を介して落下するのを許容する氷放出姿勢に回転変位して傾動する。なおセパレータ50は、該セパレータ50の重心位置に対して製氷部20側でかつ上側に前記回転支軸53,53を配設することで、常には図7に示した水受止め姿勢に自動的に回転変位する。
前記下延出部56には、図1、図2、図4および図5に示すように、下端部54に沿って幅方向へ延在して、セパレータ50の前記水受止め姿勢において、各製氷領域24の製氷面部25における最下位置に形成される氷塊Mの形成部位に臨む氷結合部60が形成されている。すなわち、第1実施例のセパレータ50は、図17および図18に示した従来のセパレータ40と比較して、本体部51の下方への延出長さが短縮化された形状となっている。前記氷結合部60は、下端部54に向かうにつれて厚さが徐々に小さくなる尖端形状に形成されており、形成された前記氷塊Mに分離可能に固着され得るようになっている。従って、セパレータ50の氷結合部60と最下位置の氷塊Mとは、除氷時に製氷面部25から離脱して落下した各氷塊Mがセパレータ50の内面50Aに衝突すると、図7に示すように、該氷結合部60が該氷塊Mから脱抜する。すなわち、セパレータ50の氷結合部60と最下位置の氷塊Mとは、落下した氷塊Mに押されると互いに分離し得る強度で固着する。
そして、セパレータ50の各側突壁部52,52の下部には、該セパレータ50の側外方へ開口した切欠き部(水通出部)57,57が形成されている。これら切欠き部57,57は、最下位置に形成された氷塊Mの上側に位置しており、セパレータ50の両端下部と最下位置の氷塊Mとの間に隙間S,Sを画成する(図1、図5)。従って、セパレータ50の下端部と最下位置の氷塊Mとが幅方向に沿って固着された後には、氷結せずに流下した製氷水を、セパレータ50と最下位置の氷塊Mに沿って幅方向へ移動させた後、切欠き部57,57により画成された前記隙間S,Sから製氷水タンク30内へ落下させるようになっている。
また、セパレータ50の本体部51における下部には、図2〜図5に示すように、該本体部51における前記フロントカバー13の内壁面(壁部)13Aに向く外面50Bから突出しかつ幅方向に延在する2本の横リブ58が、上下方向へ所要の間隔をおいて形成されている。これら横リブ58は、本体部51の幅方向における撓曲変形を発現し難くする補強リブとして機能する。更に、セパレータ50の本体部51には、該本体部51の外面50Bに突出しかつ上下方向に延在する3本の縦リブ59が、幅方向へ所要の間隔をおいて形成されている。これら縦リブ59は、本体部51の上下方向における撓曲変形を発現し難くする補強リブとして機能する。なお図1では、図面の煩雑を避けるため、横リブ58および縦リブ59は省略している。
更に、セパレータ50の本体部51には、図2〜図5に示すように、下方の横リブ58と各縦リブ59との交差部に、該横リブ58より下延出部56の裏側へ突出する3個の当接突部61が形成されている。各当接突部61は、幅方向の長さが数mm〜数十mm程度で、蒲鉾形状に突出している。そして各当接突部61は、図7に示すように、セパレータ50が氷放出姿勢に回転変位した際に、前記フロントカバー13の内壁面13Aに線接触するようになっている。これにより、氷放出姿勢でのセパレータ50は、フロントカバー13の内壁面13Aに対して前記3個の当接突部61だけで接触し、該セパレータ50の外面50Bと該内壁面13Aとの間に隙間が画成される。すなわち、第1実施例の製氷ユニットUは、セパレータ50の外面50Bに付着している製氷水が、セパレータ50とフロントカバー13の内壁面13Aとの間で固着することを防止するよう構成されている。なお図1では、図面の煩雑を避けるため、各当接突部61を省略している。
(第1実施例の作用)
次に、前述のように構成された第1実施例に係る流下式製氷機の作用につき説明する。
流下式製氷機の製氷運転においては、製氷板21における各製氷領域24の製氷面部25が、蒸発管22内を循環する冷媒と熱交換により強制冷却されている。またセパレータ50は、前記水受止め姿勢に回転して保持され、該セパレータ50の下端部54が、各突条部23の先端に当接して製氷水タンク30の上方に臨み、氷結合部60が、各製氷領域24の最下位置に形成される氷塊Mの形成部位に臨んでいる。なお、セパレータ50の下端部54と各製氷面部25とは、各突条部23により隙間が形成されている。
このもとで、前記循環ポンプ32を起動して、製氷水タンク30に貯留されている製氷水を、前記スプレーチューブ31を介して製氷板21の各製氷領域24に供給する。各製氷領域24に供給された製氷水は、製氷面部25の上部から下部に向けて流下し、この流下過程で、該製氷面部25の蒸発管22における各横延在部22Aとの接触により冷却されている部位において徐々に製氷水の氷結が始まる(図6(a))。なお、氷結することなく製氷板21から落下する製氷水は、製氷水タンク30に回収されて再び製氷板21の上部に供給される。
スプレーチューブ31を介して前記製氷板21の各製氷領域24に対する製氷水の供給を継続すると、各製氷領域24においては、蒸発管22の各横延在部22Aに対応して7個の氷塊Mが徐々に縦並びに形成される。これにより製氷水は、図2および図4に示すように、形成途中の氷塊Mの外表面に沿って流下するようになり、該氷塊Mは徐々に大きくなる。そして、氷塊Mが大きくなるに従い、流下する製氷水の一部が、該氷塊Mとの衝突によって製氷部20から表側へ飛散るようになる。しかし、飛散った製氷水は、水受止め姿勢に保持されているセパレータ50で受止められ、該セパレータ50の内面50Aに沿って流下した後に、製氷水タンク30内に落下して回収される。
製氷水の継続的な供給により、各製氷領域24の最下位置に形成される各氷塊Mが突条部23の突出高さより表側へ突出するようになると、幅方向に隣接する各氷塊Mが突条部23を越えて連結すると共に、セパレータ50の氷結合部60に接触するようになる(図6(b))。従って、各製氷領域24の最下位置に形成される各氷塊Mとセパレータ50の氷結合部60とが、製氷部20(セパレータ50)の幅方向に沿って隙間なく固着されるようになる(図4、図6(c))。これにより、以降に流下する製氷水および飛散ってセパレータ50に受止められた製氷水は、互いに固着した最下位置の氷塊Mとセパレータ50に一旦堰き止められた後に、幅方向の両側へ移動してセパレータ50の幅方向両端に形成された隙間S,Sから製氷水タンク30へ落下して回収される(図1、図5)。なお、セパレータ50の下延出部56が幅方向に沿って湾曲し、これにより該下延出部56の幅方向の中間部位が突条部23から離間していても、氷塊Mが該突条部23より表側へ突出するよう形成されるので、セパレータ50の下端部54と氷塊Mとは幅方向に亘って隙間なく固着され得る。
そして、氷塊Mが形成が完了したら、冷凍装置においてホットガスを蒸発管22に供給して該蒸発管22を加熱することで、製氷板21の各製氷面部25を加熱する。これにより、製氷面部25に固着していた各氷塊Mが落下して、水受止め姿勢に保持されているセパレータ50の内面50Aに接触するようになる。従ってセパレータ50は、図7に示すように、落下した氷塊Mに押されて氷結合部60と最下位置の氷塊Mとの固着が解除されると、氷塊Mに押されて氷放出姿勢に向けて回転変位する。セパレータ50が氷放出姿勢に回転変位することで氷放出口12が開放され、各氷塊Mは該氷放出口12を介して貯氷室内へ落下放出される。
また、氷放出姿勢に変位したセパレータ50は、該セパレータ50の外面50Bに突設した前記3個の当接突部61が、フロントカバー13の内壁面13Aに当接する。従って、セパレータ50の外面50Bとフロントカバー13の内壁面13Aとが該セパレータ50の幅方向に沿って接触していないので、該セパレータ50の外面50Bに付着した製氷水が、該外面50Bと内壁面13Aとの間で凍結することがなく、セパレータ50がフロントカバー13と固着することが防止される。
除氷運転により、形成された氷塊Mの全ての放出が完了すると、セパレータ50は、自重により前記水受止め姿勢へ回転変位し、該水受止め姿勢に保持される。
従って、第1実施例の流下式製氷機の製氷ユニットによれば、次のような作用効果を奏する。
(1)製氷部20における各製氷領域24の最下位置に形成される氷塊Mとセパレータ50の下端部に設けられた氷結合部60とが、製氷部20の幅方向に沿って隙間なく固着されるので、氷塊Mが大きくなることにより飛散ってセパレータ50で受止められた製氷水は、製氷水タンク30へ適切に案内されて回収される。従って、セパレータ50で受止められた製氷水が、氷放出口12を介して貯氷庫内へ落下することがなく、貯氷庫内に貯留された氷塊Mが製氷水により融解したり、複数の氷塊Mが再氷結して連結する等の不都合が発生することを防止し得る。そして、製氷水が貯氷室へ落下しないので、製氷能力が減少したり消費電力が増加することがない。
(2)セパレータ50の幅方向における両端に切欠き部57,57を設けたことにより、セパレータ50の氷結合部60と氷塊Mとが幅方向に沿って固着されても、製氷水が該切欠き部57,57により形成された隙間S,Sから製氷水タンク30内へ適切に回収される。
(3)セパレータ50が氷放出姿勢に回転変位した際に、該セパレータ50に設けた当接突部61がフロントカバー13の内壁面13Aに当接するため、セパレータ50とフロントカバー13とが製氷水により固着することが防止される。従って、氷塊Mの放出後に、セパレータ50が水受止め姿勢に確実に回転変位し、以降の製氷運転時に飛散る製氷水を確実に受止めて製氷水タンク30へ回収させ得る。
(4)セパレータに横リブ58および縦リブ59を設けたことにより該セパレータ50の強度が向上し、該セパレータ50が経年変化し難くなる。従って、各製氷領域24の最下位置に形成される氷塊Mとセパレータ50の下端部に設けられた氷結合部60とが、製氷部20の幅方向に沿って固着される際に隙間が画成されるのを防止し得る。
(第2実施例)
図9は、第2実施例に係る流下式製氷機の製氷ユニットUを概略的に示した斜視図であり、図10は、第2実施例の製氷ユニットUを製氷状態で示す説明断面図である。第2実施例の製氷ユニットUは、前記第1実施例と同様に、該製氷ユニットUを構成する製氷部20、製氷水タンク30、循環ポンプ32およびスプレーチューブ31等の基本的構成が、図17に示す従来の製氷ユニットU1と同じであり、セパレータおよび該セパレータに関連する構成が従来から変更されたものである。
第2実施例の製氷ユニットUにおけるセパレータ70は、真空成形技術またはインジェクション成形技術等により成形された合成樹脂製の成形部材である。このセパレータ70は、図12〜図14に示すように、前記第1実施例のセパレータ50を基本として、下端部54の形状を変更したものである。すなわち、第2実施例のセパレータ70は、本体部51、各側突壁部52,52、回転支軸53,53、切欠き部(水通出部)57、横リブ58、縦リブ59および当接突部61等は、第1実施例のセパレータ50と同一構成となっている。従って、ここでは、第1実施例のセパレータ50と異なる部分についてのみ説明する。
本体部51の下側に形成された前記下延出部56には、図9〜図15に示すように、下端部54に沿って幅方向へ延在して、セパレータ50の前記水受止め姿勢において、各製氷領域24の製氷面部25における最下位置に形成される氷塊Mの形成部位に臨む氷結合部60が形成されている。すなわち、第2実施例のセパレータ70も、図17および図18に示した従来のセパレータ40と比較すると、本体部51の下方への延出長さが短縮化された形状となっている。そして前記氷結合部60は、下端部54に向かうにつれて厚さが徐々に小さくなる尖端形状に形成されており、形成された前記氷塊Mに分離可能に固着され得るようになっている。従って、セパレータ70の氷結合部60と最下位置の氷塊Mとは、除氷時に製氷面部25から離脱して落下した各氷塊Mがセパレータ50の内面50Aに衝突すると、図16に示すように、該氷結合部60が該氷塊Mから脱抜する。すなわち、セパレータ50の氷結合部60と最下位置の氷塊Mとは、落下した氷塊Mに押されると互いに分離し得る強度で固着する。
そして、第2実施例の前記セパレータ70では、図12〜図14に示すように、前記製氷面部25に対向する下端部54が、該セパレータ70が設計時の規定形状において(幅方向において湾曲状に変形していない非変形状態において)、前記幅方向における中央部54Aに向けて凸となるように、幅方向の両端部から該中央部54Aに向けて斜めに延在するように形成されている。すなわち、セパレータ70の下端部54は、本体部51の非変形状態において、前記幅方向の両端部から中央部54Aに向けて製氷板21側への突出量が漸次増大する直線状の傾斜端54B,54Bを備え、中央部54Aにおいて最大に突出した形状に形成されている。これによりセパレータ70は、図10および図11に示すように、成形時に生ずる成形歪み等を原因として、本体部51の幅方向における中央部位が製氷面部25(製氷板21)から離間するよう湾曲状に変形した状態で、下端部54が幅方向の全長に亘って該製氷面部25の最下位置に形成される氷塊Mの形成部位に臨むよう構成されている。換言すると、第2実施例のセパレータ70は、成形歪み等により本体部51が湾曲状に撓曲変形した状態であっても、氷結合部60と最下位置の氷塊Mとが、幅方向の全体において隙間なく連続的に固着し得るよう構成されている。
従って、第2実施例の自動製氷機の製氷ユニットによれば、前記第1実施例の自動製氷機の製氷ユニットの前述した(1)〜(4)の作用効果を奏すると共に、更に次のような作用効果を奏する。
(5)セパレータ70の非変形状態において、該セパレータ50の下端部54を、幅方向の両端部から該幅方向の中央部54Aに向けて凸となるようにして、該下端部54を、幅方向の中央部54Aが最大に突出した形状に形成した。従って、セパレータ70の本体部51が、例えば成形時の成形歪み等を原因として幅方向における中央部位で製氷板21から離間するよう湾曲状に撓曲変形したとしても、水受止め姿勢において該下端部54と製氷板21とが幅方向の全体において略同間隔に対向するようになり、氷結合部60と最下位置に形成される氷塊Mとが幅方向の全体に亘って隙間なく固着することが可能である。
(変更例)
本願は、前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1)セパレータ50,70の形状は、水受止め姿勢において飛散った製氷水を適切に受止めて回収し得れば、前記実施例に例示したものに限定されない。
(2)第2実施例では、下端部54を、幅方向の両端部から中央部54Aに向けて直線状の傾斜端54B,54Bとしたが、この傾斜端54B,54Bは、直線状に限らず、両端部から中央部54Aに向けて凸湾曲状または凹湾曲状に形成してもよい。
(3)前記横リブ58を多数設けることで、セパレータ50,70が幅方向において湾曲状に変形することが完全に抑制され得る場合には、前記下端部54を、第1実施例のセパレータ50の如く直線状に形成してもよい。
(4)第1実施例のセパレータ50は、該セパレータ50自体の強度が十分であれば、図8に示すように、前記横リブ58および縦リブ59を省略してもよい。また、横リブ58または縦リブ59の何れか一方だけを設けたものであってもよい。同様に、第2実施例のセパレータ70も、該セパレータ70自体の強度が十分であれば、前記横リブ58および縦リブ59を省略してもよい。
(5)氷結合部60は、セパレータ50の下端部54に沿って設けたものに限定されない。例えば、下延出部56の内面50Aの適宜位置から、製氷面部25の最下位置に形成される氷塊Mの形成部位に向け延出するリブ片等であってもよい。
(6)当接突部61の配設数は、実施例に示した3個に限定されず、任意に設定可能である。また、当接突部61の配設位置も、実施例に図示した構成に限定されない。そして、当接突部61の突出形状は、実施例に示した横長の蒲鉾形状のものに限らず、半球状、円錐状、角錐状または棒状に突出したものであってもよい。なお、半球状、円錐状、角錐状または棒状とした当接突部61では、フロントカバー13の内壁面13Aに対して点接触するようにし得る。
(7)水通出部としての切欠き部57は、セパレータ50の幅方向における両端部の何れか一方にのみ形成するようにしてもよい。また、水通出部の形状は、通孔やスリット等であってもよい。
(8)第1実施例および第2実施例では、一枚の製氷板21の裏側に蒸発管22を配設した製氷部20からなる製氷ユニットUを例示したが、製氷ユニットUは、蒸発管22を挟んだ両側に一対の製氷板を対向配置した製氷部20から構成されたものであってもよい。この場合には、夫々の製氷板21に対向して1枚ずつセパレータ50,70が配設される。
(9)第1実施例および第2実施例では、1つの製氷部20で構成された製氷ユニットを例示したが、製氷ユニットUは、複数の製氷部20から構成されたものであってもよい。
(10)製氷板21に形成される製氷領域24の配列数や、蒸発管22の横延在部22Aの数は、実施例に示す構成に限定されず、任意に設定可能である。
13A 内壁面(壁部),20 製氷部,21 製氷板,22 蒸発管
22A 横延在部(直線部),25 製氷面部,30 製氷水タンク,50 セパレータ
50B 外面,52 側壁部,53 回転支軸,54 下端部,54A 中央部
57 切欠き部(水通出部),60 氷結合部,61 当接突部,70 セパレータ
M 氷塊

Claims (4)

  1. 製氷板(21)の裏側に該製氷板(21)の幅方向へ延在する直線部(22A)を上下方向へ離間して蒸発管(22)が蛇行配設されると共に、前記製氷板(21)の表側に上方から流下させた製氷水が前記蒸発管(22)の直線部(22A)と対応する部位で氷結して氷塊(M)が形成される製氷面部(25)を備えた製氷部(20)と、前記製氷部(20)の下方に配置され、前記製氷板(21)に供給される製氷水が貯留される製氷水タンク(30)と、前記製氷面部(25)と対向し、前記幅方向に軸心が延在する回転支軸(53)を中心に回転可能なセパレータ(50,70)とを備え、前記セパレータ(50,70)は、下部を前記製氷面部(25)に近接させて前記製氷水タンク(30)の上方へ臨ませ、飛散った前記製氷水を受止めて該製氷水タンク(30)へ案内する水受止め姿勢と、前記製氷面部(25)から離脱した氷塊(M)によって下部が前記製氷面部(25)から離間するように傾動されて、該氷塊(M)の前記製氷水タンク(30)外への落下を許容する氷放出姿勢とに変位する流下式製氷機の製氷ユニットにおいて、
    前記セパレータ(50,70)は、前記水受止め姿勢において前記製氷面部(25)の最下位置に形成される氷塊(M)の形成部位に臨む氷結合部(60)を備え、
    前記製氷面部(25)の最下位置に形成された氷塊(M)が、前記氷結合部(60)と分離可能に固着するよう構成した
    ことを特徴とする流下式製氷機の製氷ユニット。
  2. 前記氷結合部(60)は、前記セパレータ(50,70)の幅方向に延在すると共に、
    前記セパレータ(50,70)の前記製氷面部(25)に対向する下端部(54)は、該セパレータ(50,70)の前記幅方向における中央部(54A)に向けて凸となるように、幅方向の両端部から該中央部(54A)に向けて斜めに延在するように形成され、
    前記セパレータ(50,70)の下端部(54)は、成形時に生ずる成形歪みにより該セパレータ(50,70)の幅方向における中央部位が前記製氷面部(25)から離間するよう湾曲状に変形した状態で、幅方向の全長に亘って前記製氷面部(25)の最下位置に形成される氷塊(M)の形成部位に臨むよう構成される請求項1記載の流下式製氷機の製氷ユニット。
  3. 前記セパレータ(50,70)は、幅方向の両端部に、上下方向へ延在し該製氷板(21)に向け延出する側壁部(52,52)を備え、
    少なくとも前記各側壁部(52,52)の一方の下端部に、側外方に開口して製氷水の通出を許容する水通出部(57)を備えた請求項1または2記載の流下式製氷機の製氷ユニット。
  4. 前記セパレータ(50,70)は、該セパレータ(50,70)を挟んで前記製氷面部(25)と対向する壁部(13A)に向く面(50B)に、前記氷放出姿勢において該壁部(13A)に接触する当接突部(61)を幅方向に離間して備えた請求項1〜3の何れか一項に記載の流下式製氷機の製氷ユニット。
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