JPH10306140A - エネルギー重合性組成物及び硬化型粘接着シート - Google Patents

エネルギー重合性組成物及び硬化型粘接着シート

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JPH10306140A
JPH10306140A JP9118052A JP11805297A JPH10306140A JP H10306140 A JPH10306140 A JP H10306140A JP 9118052 A JP9118052 A JP 9118052A JP 11805297 A JP11805297 A JP 11805297A JP H10306140 A JPH10306140 A JP H10306140A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常態では十分な初期粘着力を有し、エネルギ
ーを付与することにより硬化させて十分な接着強度を発
現することができ、エネルギー付与から貼付までの可使
時間の延長と、最終的な硬化に至るまでの養生時間の短
縮を図り得る硬化型粘接着剤用エネルギー重合性組成物
を得る。 【解決手段】 1分子中に少なくとも一つの(メタ)ア
クリロイル基と少なくとも一つの水酸基とを有する化合
物(A)と、化合物(A)と共重合可能な不飽和結合を
有する化合物(B)と、1分子中に少なくともエポキシ
基を一つ含有する化合物(C)と、エネルギーが付与さ
れて化合物(A)及び(B)の重合を開始させる重合開
始剤と、エネルギーを付与されることにより化合物
(C)のエポキシ基の開環重合を開始させる重合開始剤
とを含むエネルギー重合性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギー重合性
組成物に関し、より詳細には、二つの異なる重合モード
で重合されるエネルギー重合性組成物であって、例え
ば、常態では粘着性を有し、貼付後に硬化し得る硬化型
粘接着シートに好適に用い得るエネルギー重合性組成物
及び該エネルギー重合性組成物を用いた硬化型粘接着シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系粘着剤は、耐熱性、耐候性、
耐油性などに優れているため、粘着テープなどの各種粘
着加工製品に広く用いられている。もっとも、アクリル
系粘着剤では、感圧性接着力を発現させるために、その
物理的特性として弾性率を低く抑えるように設計されて
いる。従って、接着剤のような高い接着強度を発現させ
ることが困難であり、車両用鋼板、住宅・建築用構造部
材、匡体部材の接合などのように、高い接合強度が求め
られる用途に用いることはできなかった。
【0003】そこで、簡便な作業性と、接着剤なみの高
度な接合強度や被膜強度を併せ持ち、かつ揮発分を含有
していないため安全性に優れている粘接着剤が提案され
ている。例えば、特開平2−272076号公報には、
アクリレートモノマーとエポキシ樹脂とを含む光重合性
組成物からなる感圧熱硬化性接着剤を用いた接着テープ
が開示されている。ここでは、光重合性組成物の内、ア
クリレートモノマーのみが重合されて粘着テープとさ
れ、貼付後に加熱することによりエポキシ樹脂が硬化さ
れ、接着強度が高められるとされている。
【0004】しかしながら、特開平2−272076号
公報に記載の方法では、エポキシ樹脂の硬化に熱を利用
しているため、耐熱性に劣る材料を被着体として用いる
ことができず、被着体の材質が制限されるという問題が
あった。
【0005】他方、特表平5−506465号公報に
は、アクリレートモノマーのような光ラジカル重合成分
と、エポキシ化合物のような光カチオン重合成分と、有
機金属錯塩重合開始剤を含む組成よりなる感圧性接着剤
が開示されている。この感圧性接着剤は、粘着力を高め
るために提案されているものであり、該感圧性接着剤の
製造段階において、光ラジカル重合及び光カチオン重合
の何れもが進行し、これらの重合反応は感圧性接着剤を
シート状などに成形した際に完了している。すなわち、
得られた感圧性接着シートは、予め十分な強度を有する
ように構成されている。従って、被着体に接合するに際
し、十分な粘着力は期待し得るものの、熱や光などの外
部刺激を加えたとしても、もはや、それ以上接着強度の
向上は望めなかった。
【0006】また、エポキシ樹脂系接着剤は、耐クリー
プ性、耐光性、耐水性、耐熱性、耐薬品性などに優れて
いること、接着強度が高いこと、並びに金属、プラスチ
ック、ガラスなどの広範な材料を接着し得ることによ
り、様々な接合部材の貼付に広く用いられている。
【0007】しかしながら、エポキシ樹脂系接着剤は、
一般に液状の形態で用いられるため、塗布時に塗布ムラ
が生じたり、過剰塗布によるシミ出しにより接合端面の
美観を損なったり、一度塗布した面に再度塗布し直すこ
とができなかったりするという問題があった。また、エ
ポキシ樹脂系接着剤は、主として2液型の接着剤として
構成されており、主剤と硬化剤との混合比が限定される
ため、使用に際して混合割合に注意を払わねばならず、
混合割合の誤りにより目的とする接着強度を発現させる
ことができないこともあった。
【0008】そこで、エポキシ樹脂系接着剤をシート状
またはフィルム状に成形してなるシート状エポキシ接着
剤が提案されている(特開昭60−173076号公
報)。しかしながら、シート状エポキシ接着剤は、常態
において弾性率が高く、初期粘着率が低い。従って、シ
ート状エポキシ接着剤は仮止め性を有せず、接合時の作
業性が十分でないという問題があった。また、被着体に
対する密着性が十分でないため、被着体に貼付するに際
し、高温や高圧プレスのような過酷な条件で接着しなけ
ればならず、このような加工条件に耐性を有しない被着
体に適用することができなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、常態
では十分な初期粘着力を有し、エネルギーを付与するこ
とにより最高接着強度に至るまでの養生時間を短縮して
容易に硬化させることができ、さらに耐熱性が十分でな
い部材の接着に好適に用いることができると共に、貼付
時に高温や高圧プレスのような過酷な条件を必要としな
い、硬化型粘接着シートを得るのに適したエネルギー重
合性組成物、及び該エネルギー重合性組成物を用いた硬
化型粘接着シートを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】未だ公知ではないが、本
願発明者は、2つの異なる重合モードを利用しており、
粘接着剤として用い得るエネルギー重合性組成物を先に
提案した。ここでは、アクリル系モノマーのような粘着
剤成分を構成するためのモノマーと、該モノマーを重合
させる重合開始剤と、エポキシ基を有する化合物と、エ
ポキシ基を有する化合物を開環重合させて硬化させるた
めの重合開始剤とを含むエネルギー重合性組成物が用い
られている。この組成物をシート成形した後、上記モノ
マーを重合させて粘着性ポリマーとすることにより粘接
着シートを構成する。上記粘接着シートの使用に際して
は、エネルギーを付与することによりエポキシ基を有す
る化合物の開環重合を進行させて硬化させる。ところ
が、エポキシ基を有する化合物を硬化させるのに、エネ
ルギーを付与してから長時間の養生を必要とするという
問題があった。また、最終的な接着硬化物による接着力
の一層の向上も望まれていた。
【0011】また、未だ公知ではないが、本願発明者ら
は、先に、耐熱性が十分でない部材の接合に用いること
ができ、かつ高温・高圧プレスのような過酷な接着条件
を必要とせずに用い得る硬化型粘接着シートとして、ア
クリル系ポリマーと、エポキシ基を有する化合物と、光
を照射されてエポキシ基の開環を誘発する化合物とを含
む硬化型粘接着シートを提案した。この硬化型粘接着シ
ートでは、光の照射により、エポキシ基を有する化合物
が硬化されるため、硬化型粘接着シートを被着体に貼付
する前、あるいは貼付後に光を照射するだけで被着体に
硬化型粘接着シートを強固に接合することができ、被着
体の耐熱性も問題とならない。加えて、アクリル系ポリ
マーにより十分な初期粘着力を有するため、被着体に貼
付する際の粘着性も高められている。
【0012】しかしながら、上記硬化型粘接着シートに
光を照射した場合、硬化反応が光の照射と同時に進行
し、比較的短時間で硬化型粘接着シートの弾性率が高ま
り、被着体に対する密着性が低下することがあった。従
って、光照射後、速やかに、硬化型粘接着シートを用い
て被着体同士を接合しなければ、十分な接着強度を得ら
れないことがあった。
【0013】本発明は、上述した未だ公知ではない硬化
型粘接着シート及びそれに用いるエネルギー重合性組成
物の問題点を解決すべく成されたものである。すなわ
ち、エネルギー付与後の養生時間の短縮及び接着強度の
向上を図ることができるエネルギー重合性組成物、並び
に硬化型粘接着シートの提供を課題として成されたもの
である。
【0014】請求項1に記載の発明は、(A)1分子中
に少なくとも一つの(メタ)アクリロイル基と少なくと
も一つの水酸基とを有する化合物と、(B)化合物
(A)と共重合可能な不飽和結合を有する化合物と、
(C)1分子中に少なくともエポキシ基を一つ含有する
化合物と、(D)エネルギー付与により化合物(A)及
び(B)の重合を開始させる重合開始剤と、(E)エネ
ルギー付与により化合物(C)のエポキシ基の開環重合
を開始させる重合開始剤とを含むことを特徴とするエネ
ルギー重合性組成物である。
【0015】また、請求項2に記載の発明では、前記重
合開始剤(D)が、光の照射により化合物(A)及び
(B)の重合を開始させる重合開始剤であり、重合開始
剤(E)が、光の照射により化合物(C)のエポキシ基
の開環重合を開始させる重合開始剤である。
【0016】請求項3に記載の発明では、前記重合開始
剤(D)が、370nm以上、800nm以下の波長の
光を照射することにより活性化され、前記重合開始剤
(E)が、300nm以上、370nm未満の波長の光
の照射により活性化される。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に係るエネルギー重合性組成物において、上記化
合物(A)及び(B)を共重合させてなる組成に相当
し、1分子中に少なくとも一つの(メタ)アクリロイル
基と少なくとも一つの水酸基とを有する化合物(A)
と、化合物(A)と共重合可能な不飽和結合を有する化
合物(B)との共重合体と、1分子中に少なくともエポ
キシ基を一つ含有する化合物(C)と、エネルギー付与
により化合物(C)のエポキシ基の開環重合を開始させ
る重合開始剤(E)とを含むことを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の発明では、上記重合開始
剤(E)が、300nm以上、370nm未満の波長の
光を照射することにより活性化されるものである請求項
4に記載のエネルギー重合性組成物である。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明に係るエネルギー重合性組成物からなる
ことを特徴とする硬化型粘接着シートである。請求項7
に記載の発明は、請求項6に記載の硬化型粘接着シート
を被着体に貼付する前または後に、300nm以上の波
長の光を照射して重合開始剤(E)を活性化した後、被
着体同士を貼り合わせることを特徴とする部材の接合方
法である。
【0020】以下、本発明の詳細を説明する。化合物(A) 本発明において、1分子中に少なくとも一つの(メタ)
アクリロイル基と少なくとも一つの水酸基とを有する化
合物(A)は、後述の化合物(B)と共重合されて粘着
剤成分としての高分子量ポリマーを構成するために用い
られる。この化合物(A)としては、少なくとも一つの
(メタ)アクリロイル基及び少なくとも一つの水酸基を
1分子中に有する限り、特に限定されるわけでない。化
合物(A)として用い得る化合物を例示すると、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレー
ト、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、3
−ヒドロキシ−3−メチルブチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、2−〔(メタ)アクリロイルオキシ〕エチル
−2−ヒドロキシエチルフタル酸、2−〔(メタ)アク
リロイルオキシ〕エチル−2−ヒドロキシプロピルフタ
ル酸、
【0021】
【化1】
【0022】
【化2】
【0023】
【化3】
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】などを挙げることができ、好ましくは、高
分子量ポリマーとしたとき、高い凝集力を得ることがで
きるため上記化合物1〜10が用いられる。なお、化合
物(A)は、単独で用いられてもよく、2種以上併用さ
れてもよい。
【0032】化合物(B) 上記化合物(B)は、化合物(A)と共重合可能な不飽
和結合を有する共重合性モノマーであれば特に限定され
るわけではないが、エネルギー重合性組成物を構成する
化合物(C)中のエポキシ基と非反応性である化合物
が、貯蔵安定性を高める点から好ましい。このような観
点から、アクリル酸、メタクリル酸のようなカルボキシ
ル基含有化合物、酸無水骨格を有する無水マレイン酸な
どの化合物は好ましくはない。
【0033】化合物(B)として用い得る化合物を例示
すると、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)
アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチ
ル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリ
レート、イソノニル(メタ)アクリレート、イソミリス
チル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリ
レート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフ
ルフリル(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシアクリ
レート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレ
ート、
【0034】
【化11】
【0035】
【化12】
【0036】
【化13】
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】
【化16】
【0040】(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピ
ロリドン、N−アクリロイルモルフォリン、N−ビニル
カプロラクトン、N−ビニルピペリジン、スチレン、イ
ンデン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p
−クロロスチレン、p−クロロメチルスチレン、p−メ
トキシスチレン、p−tert−ブトキシスチレン、ジ
ビニルベンゼン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪
酸ビニル、カプロン酸ビニル、安息香酸ビニル、珪皮酸
ビニルなどを挙げることができ、これらは単独で用いら
れてもよく、2種以上併用されてもよい。
【0041】好ましくは、高重合反応性であるため、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、またはC−O−Cエーテル結合
を有するアルコールの(メタ)アクリル酸エステルが用
いられる。
【0042】共重合割合 上記化合物(A)と化合物(B)との共重合割合につい
ては、十分な凝集力と初期粘着力を有するポリマーを形
成し得る限り、特に限定されるわけではないが、好まし
くは、速い硬化と接着力が両立できるという理由によ
り、化合物(A)100重量部に対して、化合物(B)
が1900重量部程度以下とされる。
【0043】化合物(C) 本発明に係るエネルギー重合性組成物では、1分子中に
少なくともエポキシ基を一つ含有する化合物(C)が、
硬化型粘接着シートを構成した場合の硬化成分として用
いられる。この化合物(C)については、エポキシ基を
有する限り、特に限定されるものではなく、例えば、ビ
スフェノールA系エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA
系エポキシ樹脂、ビスフェノールF系エポキシ樹脂、ノ
ボラック型エポキシ樹脂、脂肪族環式エポキシ樹脂、臭
素化エポキシ樹脂、ゴム変成エポキシ樹脂、ウレタン変
成エポキシ樹脂、グリシジルエステル系化合物等が挙げ
られる。また、上記エポキシ基を有する化合物は、単独
で用いられてもよく、2種以上併用されてもよい。
【0044】重合開始剤(D) 重合開始剤(D)は、エネルギーを付与されることによ
り活性化され、化合物(A)及び(B)の重合を開始さ
せるために用いられている。このような重合開始剤
(D)としては、熱エネルギーを付与されて活性化され
る熱ラジカル重合開始剤、光を照射されて活性化される
光ラジカル重合開始剤などを例示することができる。
【0045】熱ラジカル重合開始剤としては、例えば、
ベンゾイルパーオキシド、クメンヒドロパーオキシドな
どの過酸化物;アゾビスニトリル類などのアゾ系化合物
などを挙げることができる。
【0046】また、光ラジカル重合開始剤としては、メ
トキシアセトフェノンなどのアセトフェノン誘導体化合
物;ベンゾインプロピルエーテルなどのベンゾインエー
テル系化合物;ベンジルジメチルケタールなどのケター
ル誘導体化合物;フォスフィンオキシド誘導体化合物;
ビス(η5−シクロペンタジエニル)チタノセン誘導体
化合物などを挙げることができる。なお、重合開始剤
(D)については、単独で用いられてもよく、複数種併
用されてもよい。
【0047】重合開始剤(E) 重合開始剤(E)は、エネルギーを付与されることによ
り活性化し、エポキシ基を有する化合物(C)の開環重
合を開始させる限り、特に限定されず、熱エネルギーの
付与により活性化される熱重合開始剤、光を照射するこ
とにより活性化される光重合開始剤などを挙げることが
できる。
【0048】熱重合開始剤としては、ジシアンジアミ
ド、ヒドラジド、イミダゾール化合物、アミンアダク
ト、アミンイミド、スルフォニウム塩、アンモニウム
塩、ピリジニウム塩などを挙げることができる。
【0049】また、光重合開始剤としては、熱−アレン
錯体化合物、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウ
ム塩、芳香族スルホニウム塩、ピリジニウム塩、アルミ
ニウム錯体、シラノールなどから選択することができ
る。なお、重合開始剤(E)についても、1種の重合開
始剤を用いてもよく、複数種の重合開始剤を併用しても
よい。
【0050】配合割合 本発明において、上記化合物(A),(B)からなるポ
リマーと、エポキシ基を有する化合物(C)と、重合開
始剤(E)との配合割合は、十分な粘着力及び活性化エ
ネルギー付与後の十分な接着強度が得られる限り、特に
限定されるわけではないが、好ましくは、化合物(A)
及び(B)から得られるポリマー100重量部に対し、
エポキシ基を有する化合物は1〜10000重量部、重
合開始剤(E)は0.01〜1000重量部の割合で配
合される。
【0051】エポキシ基を有する化合物の配合割合が1
重量部未満では、活性化エネルギーを付与してエポキシ
基を有する化合物を硬化させたとしても、十分な接着強
度を得られないことがあり、エポキシ基を有する化合物
の割合が10000重量部を越えると、化合物(A)及
び(B)からなるポリマーの配合割合が少なくなり、十
分な粘着性を得られないことがある。また、重合開始剤
(E)の配合割合が0.01重量部未満では、活性化エ
ネルギーを付与したとしても、エポキシ基を有する化合
物(C)を十分に重合させることができないことがあ
り、1000重量部を越えて配合した場合には、重合開
始剤の配合割合が多くなりすぎて、光照射後、エポキシ
の消費が早すぎ、貼り合わせ前に硬化が完了し、十分な
粘着力が得られず、硬化後の接着強度が高くならないこ
とがある。
【0052】また、本発明においては、光の照射から貼
付までの時間、すなわち可使時間を長くするために、好
ましくは、ビニルエーテル系化合物をさらに添加しても
よく、該ビニルエーテル系化合物をさらに含有させる場
合には、上述したエポキシ基を有する化合物(C)と、
上記ビニルエーテル系化合物と、光カチオン重合開始剤
の配合割合については、好ましくは、エポキシ基を含有
する化合物(C)30〜70重量部、ビニルエーテル系
化合物1〜30重量部及び光カチオン重合開始剤0.0
1〜10重量部である。
【0053】エポキシ基含有化合物の配合割合が30重
量部未満の場合には、硬化したとしても、エポキシ樹脂
本来の接着特性を発現できないことがあり、70重量部
より多いと、硬化型粘接着シートの凝集力が低下し、被
着体への仮固定が困難となり、作業性の向上を望めない
ことがある。
【0054】また、ビニルエーテル系化合物の配合割合
が1重量部未満では、エポキシ基を有する化合物のみで
実質的に硬化しているのと変わらなくなり、30重量部
を超えると、光硬化による硬化物の強度が低くなり、十
分な接着強度が発現できなくなることがある。
【0055】光カチオン重合開始剤の配合割合が0.0
1重量部未満の場合には、光硬化させたとしても、カチ
オン重合種の濃度が低くなり、硬化速度を適正な大きさ
にすることができないことがあり、30重量部よりも多
いと、硬化型粘接着シート表面で硬化が速やかに進行
し、ビニルエーテル系化合物を組成として含んでいたと
しても、硬化型粘接着シートの貼り合わせ表面の被着体
に対する密着性が低下することがある。従って、最終的
な接着硬化物の機械的強度は十分であったとしても、接
着強度が十分なものとならないことがある。上記好まし
い配合割合において、光カチオン重合開始剤のより好ま
しい配合割合は、0.05〜5重量部、さらに好ましく
は0.1〜3重量部である。
【0056】また、上記化合物(A),(B)からなる
ポリマーについては、エポキシ基を有する化合物30〜
70重量部、ビニルエーテル系化合物1〜30重量部及
び光カチオン重合開始剤0.01〜10重量部に対し、
30〜70重量部の割合で配合することが好ましい。上
記ポリマーの配合割合が30重量部未満では、硬化型粘
接着シートの凝集力が低下し、被着体に対する仮固定が
不可能となり、作業性の向上を望めないことがあり、7
0重量部より多いと、エポキシ樹脂本来の接着性が期待
できなくなることがある。
【0057】他の添加物 なお、本発明に係る硬化型粘接着シートでは、本発明の
目的を阻害しない範囲で、必要に応じて、耐熱性や高温
における凝集力を向上させるために、多官能アクリレー
ト系モノマーや多官能ビニル系モノマーなどの架橋性モ
ノマーの1種または2種以上が含有されていてもよい。
【0058】上記架橋性モノマーとしては、特に限定さ
れるものではないが、例えば、ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート
等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に
用いられる。
【0059】他の成分 本発明に係るエネルギー重合性組成物では、上述した化
合物(A)、化合物(B)、化合物(C)及び重合開始
剤(D),(E)の他に、本発明の目的を阻害しない範
囲で、公知の粘着付与樹脂、増量剤などを適宜配合して
もよい。
【0060】例えば、本発明の硬化型粘接着シートの粘
着性を向上させる目的で、ロジン系樹脂、変性ロジン系
樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族
変性テルペン樹脂、C5系またはC9系の石油樹脂、ク
マロン樹脂等の粘着付与樹脂を添加してもよい。特に、
被着体がポリオレフィン類の場合には、強い接着力を発
現させることができるという点で、ロジン系樹脂及び石
油樹脂が好ましい。
【0061】また、塗工性を向上させる目的で、アクリ
ルゴム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、ブ
チルゴム等の増粘剤、コロイダルシリカ、ポリビニルピ
ロリドン等のチキソトロープ剤、炭酸カルシウム、酸化
チタン、クレー等の増量剤等を添加してもよい。
【0062】さらに、粘接着シートとした場合に高強度
の剪断接着力を付与する目的で、ガラスバルーン、アル
ミナバルーン、セラミックバルーン等の無機中空体;ナ
イロンビーズ、アクリルビーズ、シリコンビーズ等の有
機球状体;塩化ビニリデンバルーン、アクリルバルーン
等の有機中空体;ガラス、ポリエステル、レーヨン、ナ
イロン、セルロース等の単繊維等を添加してもよい。
【0063】上記ガラス繊維を配合する場合、繊維状の
チップを組成物中に添加することが可能であるが、ガラ
ス織布に上記光重合性組成物などを含浸して重合するこ
とにより、非常に高強度の剪断接着力を得ることができ
る。
【0064】請求項2に記載の発明 請求項2に記載の発明では、上記重合開始剤(D)は、
光の照射により化合物(A)及び(B)の重合を開始さ
せる光重合開始剤であり、このような光重合開始剤とし
ては、光の照射により活性化されて重合を開始させる化
合物であれば特に限定されるわけではないが、上述した
光ラジカル重合開始剤の1種または2種以上を好適に用
いることができる。
【0065】また、重合開始剤(E)についても、光の
照射により活性化されてエポキシ基の開環重合を開始さ
せる化合物であれば特に限定されるわけではないが、前
述した光重合開始剤の1種または2種以上を好適に用い
ることができ、好ましくは、オニウム塩化合物が用いら
れる。
【0066】さらに、上記オニウム塩化合物は370n
m未満の波長の光の照射により活性化され熱に対して安
定であるため、光照射前の硬化型粘接着シートの貯蔵安
定性を高める得る上でも有利であり、しかも成長末端の
構造は常温で反応するほど活性であり、かつ停止反応で
ある失活もないため、光照射後及び貼り合わせ後の硬化
反応が常温で確実に進行し得る。
【0067】上記オニウム塩化合物としては、具体的に
は、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳
香族スルホニウム塩、ピリジニウム塩などを挙げること
ができる。より具体的には、例えば、オプトマーSP−
150(旭電化工業社製)、オプトマーSP151(旭
電化工業社製)、オプトマーSP171(旭電化工業社
製)、オプトマーSP−170(旭電化工業社製)、U
VE−1014(ゼネラルエレクトロニクス社製)、C
D−1012(サートマー社製)、サンエイドSI−6
0L(三新化学工業社製)、サンエイドSL−80L
(三新化学工業社製)、サンエイドSI−100L(三
新化学工業社製)、CI−2064(日本曹達社製)、
CI−2639(日本曹達社製)、CI−2624(日
本曹達社製)、CI−2481(日本曹達社製)などの
市販の化合物を用いることができる。
【0068】請求項3に記載の発明 請求項3に記載の発明では、上記重合開始剤(D)が、
370nm以上、800nm以下の波長の光を照射する
ことにより活性化され、他方、重合開始剤(E)は、3
00nm以上、370nm未満の波長の光の照射により
活性化される。従って、370〜800nmの波長の光
を照射することにより、化合物(A)と化合物(B)と
の共重合体からなる粘着性ポリマーを形成させることが
でき、その後で、300nm以上、370nm未満の波
長の光を照射することによりエポキシ基を有する化合物
の開環重合により硬化を進行させることができる。
【0069】上記370nm以上、800nm以下の波
長の光の照射により活性化される光重合開始剤(D)に
ついては、前述した光ラジカル重合開始剤を好適に用い
ることができ、300nm以上、370nm未満の波長
の光の照射により活性化される光重合開始剤(E)につ
いても、前述した光重合開始剤、好ましくは上記オニウ
ム塩化合物を好適に用いることができる。
【0070】請求項4に記載の発明 請求項4に記載の発明に係るエネルギー重合性組成物
は、上記化合物(A)と、化合物(B)との共重合体
と、少なくともエポキシ基を一つ含有する化合物(C)
と、重合開始剤(E)とを含むことを特徴とする。すな
わち、このエネルギー重合性組成物は、請求項1に記載
の発明に係るエネルギー重合性組成物において、予め、
化合物(A)と化合物(B)とを共重合させることによ
り共重合体を生成させた組成物に相当する。
【0071】請求項4に記載の発明に係るエネルギー重
合性組成物では、上記共重合体からなる共重合体が生成
されているので、エネルギーを付与することにより、重
合開始剤(E)を活性化させることにより、1分子中に
少なくともエポキシ基を一つ含有する化合物(C)の開
環重合を進行させて硬化させることができる。
【0072】上記化合物(A)と、化合物(B)との共
重合体の例としては、前述した化合物(A)及び(B)
からなるものである限り特に限定されるわけではなく、
ランダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体、
立体規則性共重合体、多分岐共重合体、星形共重合体、
樹状共重合体、ラダー共重合体、環状共重合体、ヘリッ
クス共重合体などの任意の構造のものを用いることがで
きる。
【0073】また、上記共重合体を得る重合方法につい
ても特に限定されず、ラジカル重合法、アニオン重合
法、配位重合法、光重合法などの適宜の方法を用いるこ
とができる。
【0074】また、上記共重合体の分子量についても特
に限定されるわけではないが、大きいものが好ましく、
重量平均分子量20万〜500万程度のものが好まし
い。重量平均分子量が20万以下の場合、シートとした
場合の凝集力が不足し、貼付時に糸引きを生じたり、剥
離することがある。重量平均分子量が500万を超える
と、共重合体とエポキシ基を有する化合物(C)などを
含む組成物の粘度が高くなり、シート成形できなくなる
ことがある。
【0075】請求項6に記載の発明に係る硬化型粘接着
シート 請求項6に記載の発明に係る硬化型粘接着シートは、請
求項4または5に記載のエネルギー重合性組成物からな
ることを特徴とする。この場合、硬化型粘接着シートを
得る方法については、請求項1に記載の発明に係るエネ
ルギー重合性組成物をシート成形した後、エネルギーを
付与して重合開始剤(D)を活性化させて化合物(A)
と化合物(B)との共重合体を生成させることにより得
ることができる。あるいは、請求項1に記載の発明に係
るエネルギー重合性組成物において、エネルギーを付与
して重合開始剤(D)を活性化させて化合物(A)と化
合物(B)との共重合体を得た後にシート成形すること
により硬化型粘接着シートを得てもよい。
【0076】また、後者の場合、請求項4に記載の発明
に係るエネルギー重合性組成物をシート化する方法につ
いては、特に限定されず、溶剤コーティング、押出塗
工、カレンダー法などを適宜用いることができる。
【0077】溶剤コーティング法は、各成分を有機溶媒
に溶解し、基材上に塗布し、乾燥することによってシー
ト成形する方法である。また、押出塗工法やカレンダー
法は、ホットメルト性のある重量平均分子量数万〜50
万程度の上記共重合体と、エポキシ基を有する化合物
(C)と、重合開始剤(E)とを含む組成物を加熱溶融
し、基材上に溶融塗布装置を用いて塗布する方法であ
る。
【0078】また、請求項1に記載の発明に係るエネル
ギー重合性組成物をシート化する方法についても、同様
に、溶剤コーティング、押出塗工、カレンダー法などの
適宜の方法を用いて行うことができ、さらに、上記のよ
うにシート化した後に、エネルギーを付与して重合開始
剤(D)を活性化させて化合物(A)と化合物(B)と
の共重合体をシート中に生成させればよい。
【0079】また、上記エネルギー付与については、重
合開始剤(D),(E)を光の照射により活性化させる
重合開始剤で構成した場合には、光を照射することによ
り容易に行い得るため、上記共重合体の生成から硬化ま
でを光を照射するという単一の手段により果たし得る。
【0080】また、請求項3に記載の発明のように、重
合開始剤(D)について、370nm以上、800nm
以下の波長の光を照射することにより活性化されるもの
を用い、重合開始剤(E)について、300nm以上、
370nm未満の波長の光の照射により活性化されるも
のを用いた場合には、照射する光の波長を異ならせるこ
とにより、共重合体を生成した後に、硬化反応を確実に
進行させることができる。
【0081】なお、重合開始剤(D)として、光重合開
始剤を用いた場合、800nmを超える波長の光を用い
ると、輻射熱により硬化型粘接着シートの性能を悪化さ
せることがあり、熱線カットフィルタなどの設備を必要
としたり、その他の除熱設備が必要となることがある。
【0082】また、重合開始剤(E)を光重合開始剤と
した場合、300nm未満の波長の光を用いた場合で
は、光の透過力があまりなく、表面のみが硬化し、硬化
型粘接着シートの貼り合わせ表面の被着体に対する密着
性が低下することがあったり、硬化型粘接着シートの内
部が未硬化のまま残存することがある。
【0083】粘接着部材 本発明に係る硬化型粘接着シートは、被着体に接合部材
を貼り合わせるに際し、その間に介在させるために、そ
のままの形態で両面粘着テープのように用いられるもの
であってもよく、あるいは基材の少なくとも一面に粘着
剤層として形成されて基材付きの粘接着部材として構成
されているものであってもよい。
【0084】上記基材としては、レーヨン系もしくはセ
ルロース系などの各種不織布、ポリエチレン、ポリエス
テル、セロハン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
イミドなどの各種合成樹脂よりなるフィルムもしくはシ
ート、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、ネオプレン発
泡体、発泡塩化ビニル、発泡ポリスチレンなどの各種発
泡体、ポリスチレン、ABS、アクリル、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどの各種合成樹脂よりなる樹脂板、
鋼、ステンレス、銅、アルミニウムなどの各種金属から
なるシートもしくは板、ガラス、木材、紙、布、タイ
ル、石膏ボード、軽カル板などを用いることができ、特
に限定されるものではない。また、基材の形状について
も、シート状や板状などの薄いものに限られず、角柱
状、棒状、球状、非球面表面を有する形状など任意であ
る。
【0085】部材の接合方法 請求項7に記載の発明に係る部材の接合方法では、上述
した請求項6に記載の硬化型粘接着シートを介して被着
体に接合部材を貼り合わせる際に、すなわち貼り合わせ
の前に、または貼り合わせ後に活性化エネルギーを付与
して、硬化型粘接着シートを硬化させることを特徴とす
る。この場合、好ましくは、「貼り合わせる前」とは、
貼り合わせる前であって、活性化エネルギーの付与によ
りエポキシ基を有する樹脂の硬化が完了する前をいうも
のとする。活性化エネルギーの付与により、エポキシ基
を有する化合物の硬化が完了すると、硬化型粘接着シー
トが硬くなりすぎ、十分な初期粘着力を得られないこと
がある。
【0086】なお、接合部材を被着体に接合するに先立
ち、活性化エネルギーとして光を照射し、硬化型粘接着
シートの硬化を進行させた場合には、接合部材や被着体
に光が照射されないため、接合部材や被着体の光による
劣化を防止することができる。従って、光の照射により
劣化が生じ易い被着体や接合部材を接合する際には、上
記のように予め硬化型粘接着シートに光を照射すること
が望ましい。また、被着体または接合部材の一方が光に
より劣化し易く、他方は光により劣化し難い場合には、
該他方の部材側に硬化型粘接着シートを貼り合わせて光
を照射して、しかる後上記一方の部材に貼り合わせても
よい。
【0087】硬化に際して照射される光の波長について
は、光カチオン重合開始剤として上記感光性オニウム塩
化合物を用いた場合には、300nm以上の波長領域の
光であって、強度が1mW/cm2 〜100mW/cm
2 未満の光を用いることが好ましい。波長が300nm
未満では、感光性オニウム塩化合物を活性化するのに十
分なエネルギーを得ることができるが、光の透過力があ
まりなく、粘着性表面のみが硬化し、硬化型粘接着シー
トの貼り合わせ表面の被着体に対する密着性が低下する
ことがある。また、硬化型粘接着シートの内部が未硬化
のまま残存することもある。
【0088】300nm以上の波長領域の光の強度が、
1mW/cm2 未満の場合には、感光性オニウム塩化合
物を活性化するにはエネルギーが十分でなく、わずかな
オニウム塩化合物のみが感光することになり、硬化速度
が非常に遅くなる。従って、好ましくは、300nm以
上、より好ましくは300nm以上、800nm未満、
さらに好ましくは300nm以上、400nm未満の波
長領域の光が用いられる。
【0089】また、上記硬化に際して照射される光の強
度が100mW/cm2 を超えると、光による輻射熱が
無視できなくなり、熱による硬化反応が促進され、光照
射直後に接合部材を貼り合わせないと、すぐに表面硬化
が生じる。すなわち、硬化型粘接着シートの被着体に対
する密着性がほとんど見られなくなることがある。
【0090】作用 請求項1に記載の発明に係るエネルギー重合性組成物で
は、1分子中に少なくとも一つの(メタ)アクリロイル
基と少なくとも一つの水酸基とを有する化合物(A)
と、これに共重合可能な不飽和結合を有する化合物
(B)と、上記重合開始剤(D)とが含まれており、エ
ネルギーを付与することにより重合開始剤(D)が活性
化されて化合物(A)と化合物(B)との共重合体が生
成され、該共重合体は常態では粘着性を有するため、本
発明に係るエネルギー重合性組成物を、粘着剤や硬化型
粘接着シートとして好適に用いることができる。また、
上記エポキシ基を有する化合物(C)と重合開始剤
(E)とが含有されており、エネルギーを付与すること
により重合開始剤(E)が活性化されてエポキシ基を有
する化合物(C)が開環重合し、硬化が進行する。従っ
て、エネルギーの付与により、接着強度の高い接着硬化
物を与えることができる。特に、請求項1に記載の発明
では、上記少なくとも一つの(メタ)アクリロイル基と
少なくとも一つの水酸基とを有する化合物(A)と、こ
れに共重合可能な不飽和結合を有する化合物(B)とを
用いているため、硬化が速やかに進行し、従って、エネ
ルギーを付与してから最終的な接着強度が得られるまで
の時間を短縮することができる。よって、エネルギー付
与後の養生時間の短縮を図り得る。
【0091】また、請求項2に記載の発明のように、重
合開始剤(D)及び(E)として、それぞれ、光の照射
により活性化されるものを用いた場合には、光の照射に
よりまず化合物(A)と化合物(B)との共重合体から
なる粘着性ポリマーを生成することができ、その状態で
被着体に容易に適用することができる。加えて、被着体
に貼付する前または貼付後にさらに光を照射することに
よりエポキシ基を有する化合物(C)の開環重合が進行
し、強固な接着硬化物を与える。従って、光の照射によ
り硬化させ得るため、耐熱性に難のある被着体に対して
も適用することができる。
【0092】請求項3に記載の発明では、重合開始剤
(D)が370nm以上、800nm以下の波長の光を
照射することにより活性化されるので、この波長の光を
照射することにより化合物(A)と化合物(B)とが共
重合体を形成させることができ、他方、重合開始剤
(E)が300nm以上、370nm未満の波長の光に
より活性化されるので、この波長の光を照射することに
より硬化を進行させることができる。すなわち、重合開
始剤(D)及び(E)を活性化させる光の波長が上記の
ように異ならされているので、まず、化合物(A)と化
合物(B)との共重合のみを起こさせて共重合体を得た
後に、上記特定の波長の光を照射することによりエポキ
シ基を有する化合物の開環重合により硬化反応を確実に
進行させることができる。
【0093】また、硬化に際しては、300nm未満の
波長の光を用いた場合には、内部まで十分に硬化が進行
しないことがあるのに対し、請求項3に記載の発明で
は、300nm以上の光を用いるため、内部まで確実に
硬化が進行する。
【0094】請求項4に記載の発明では、上記化合物
(A)と化合物(B)との共重合体と、エポキシ基を有
する化合物(C)と重合開始剤(E)とを含むため、該
エネルギー重合性組成物に対し重合開始剤(E)を活性
化させるエネルギーを付与することにより、エネルギー
重合性組成物を容易に硬化させることができる。特に、
この重合開始剤(E)として、光の照射により活性化さ
れる重合開始剤を用いた場合には、光の照射によりエネ
ルギー重合性組成物を確実に硬化させることができ、例
えば粘接着剤や硬化型粘接着シートとして用いた場合、
耐熱性に難のある被着体にも好適に用いることができ
る。しかも、請求項1に記載の発明に係るエネルギー重
合性組成物を用いた粘接着剤や硬化型粘接着シートの場
合と同様に、エネルギー付与から最終的な接着強度を発
現するまでの養生時間を短縮できると共に、常態では粘
着性を有するため、高温・高圧下におけるプレスといっ
た過酷な条件を必要としない。
【0095】請求項5に記載のように、重合開始剤
(E)が300nm以上、370nm未満の波長の光に
より活性化されるものである場合には、内部まで確実に
硬化が進行し、接着強度が十分に高められる。
【0096】請求項6に記載の発明に係る硬化型粘接着
シートでは、請求項4または5に記載の発明に係るエネ
ルギー重合性組成物により構成されているので、常態で
は被着体に容易にかつ確実に貼付することができ、光の
照射によりエポキシ基を有する化合物(C)の開環重合
が進行して硬化するため、強固な接着硬化物を与える。
加えて、上記粘着性を利用して被着体に貼付し得るた
め、接合に際し、高温・高圧下におけるプレスといった
過酷な条件を必要としない。さらに、請求項4に記載の
発明では、上記特定の化合物(A)と化合物(B)との
共重合体を用いているため、エネルギー付与後最終的な
接着強度を発現するまでの養生時間の短縮を図ることが
できる。
【0097】請求項7に記載の発明に係る接合方法で
は、請求項6に記載の発明に係る硬化型粘接着シートを
被着体に貼付する前または後に、300nm以上の波長
の光を照射することにより重合開始剤(E)が活性化さ
れ、エポキシ基を有する化合物(C)の開環重合が進行
し、被着体同士が強固に接合される。この場合、硬化型
粘接着シートは、その粘着性を利用して被着体に容易に
貼付することができる。また、上記硬化反応は、光を照
射した後急速には進行しないため、シャドーゾーンなど
の光が届き難い部分にも本発明に係る部材の接合方法を
容易に適用することができる。
【0098】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を挙げるこ
とにより本発明をさらに詳細に説明する。
【0099】(実施例1)2Lセパラブルフラスコ内
で、化合物(A)として前述した化合物2(ダイセル化
学社製、商品名:プラクセルFM−2D、n=2)50
gと、グリシジルメタクリレート150gと、エポキシ
樹脂(油化シェルエポキシ社製、商品名:エピコート8
28)300gと、エポキシ樹脂(新日本理化社製、商
品名:リカレジンBEO−60E)150gと、光ラジ
カル重合開始剤としてビス(2,6−ジメトキシベンゾ
イル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィン
オキシド(チバガイギー社製、商品名:イルガキュアー
1700)0.5g及び光カチオン重合開始剤(旭電化
工業社製、商品名:オプトマーSP−170)2.5g
とを均一になるまで攪拌混合した後、窒素ガスを用いて
20分間バブリングすることにより、溶存酸素を除去
し、光重合性組成物を得た。
【0100】上記光重合性組成物を、表面が離型処理さ
れたポリエチレンテレフタレートフィルムに、厚み0.
3mmとなるように塗工し、光重合性組成物の塗工膜に
対し、別の表面が離型処理されたポリエチレンテレフタ
レートフィルムを被覆した。このようにして、光重合性
組成物からなる塗工膜が一対のポリエチレンテレフタレ
ートフィルムで挟持されている積層体を得た。
【0101】上記積層体に、400nmに最大発光波長
を有する蛍光灯を用いて、360nm以下の波長領域の
光を実質的に含まない近紫外線を、光強度が1mW/c
2となるようにして、10分間照射し、硬化型粘接着
シートを得た。
【0102】(実施例2〜19及び比較例1〜8)硬化
型粘接着シートを得るのに用いた光重合性組成物の組成
を、下記の表1〜表4に示すように変更したことを除い
ては、実施例1と同様にして硬化型粘接着シートを作製
した。
【0103】(評価) 剪断接着力評価 上記のようにして得た積層体を25mm×25mmの大
きさに切断し、耐水研磨紙♯280で研磨されており、
酢酸エチルで表面が脱脂乾燥された幅30mm、長さ1
50mm、厚さ2mmのステンレス板(SUS304、
以下被着体Aと略す。)上に貼付した。次に、300n
m〜370nmの波長領域で光強度が30mW/cm2
となる光を貼付された硬化型粘接着シートに30秒間照
射した。しかる後、光照射後、直ちに、硬化型粘接着シ
ートの背面に被覆されているポリエチレンテレフタレー
トフィルムを剥離し、被着体Aと同様にして用意された
被着体Bを貼り合わせ、剪断接着力試験片を得た。この
剪断接着力試験片を用い、貼り合わせ後7日間養生した
後に、剪断接着力をJIS K 6850を参考に準じ
て測定した。結果を、下記の表1〜表4に示す。
【0104】硬化完了時間の評価 上記剪断接着力評価と同様にして剪断接着力試験片を
得、該剪断接着力試験片を得た後に、所定の時間経過毎
にJIS K 6850に準じてクロスヘッドスピード
10mm/分で剪断接着力を測定し、測定値(kgf)
を、接着面積で除して単位面積あたりの剪断接着力を
得、該単位面積あたりの剪断接着力がほぼ飽和値に達し
た時間を硬化完了時間とした。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
【表3】
【0108】
【表4】
【0109】
【表5】
【0110】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係るエネルギー
重合性組成物は、1分子中に少なくとも一つの(メタ)
アクリロイル基と少なくとも一つの水酸基とを有する化
合物(A)と、化合物(A)と共重合可能な不飽和結合
を有する化合物(B)と、エポキシ基を有する化合物
(C)と、重合開始剤(D)と、重合開始剤(E)とを
含むため、該重合開始剤(D)を活性化させて化合物
(A)と化合物(B)との共重合体を有する請求項4に
記載の発明に係るエネルギー重合性組成物とした場合、
上記共重合体の粘着性を利用して被着体に対して過酷な
接着条件を必要とせずに容易に貼付することができる。
加えて、貼付に先立ち、あるいは貼付後に重合開始剤
(E)にエネルギーを付与して活性化させることによ
り、化合物(C)が開環重合して硬化が進行する。従っ
て、被着体同士を強固に接着することができる。
【0111】加えて、上記特定の化合物(A)と不飽和
結合を有する化合物(B)との共重合体を用いているた
め、エネルギーを付与して重合開始剤(E)を活性化さ
せて硬化を進行させたとしても、凝集力が低下し難いた
め、請求項1に記載の発明に係るエネルギー重合性組成
物を用いて構成された粘接着剤や硬化型粘接着シートで
は、エネルギーの付与から貼付までの可使時間を十分な
長さとすることができる。しかも、上記特定の共重合体
と、エポキシ基を有する化合物(C)と、重合開始剤
(E)とを含むため、硬化後、最終的な接着強度に至る
までの硬化完了時間、すなわち養生時間を短縮すること
ができる。
【0112】よって、可使時間と硬化完了までの養生時
間とのバランスに優れた硬化型粘接着剤や硬化型粘接着
シートを安定に提供することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 163/00 C09J 163/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1分子中に少なくとも一つの(メ
    タ)アクリロイル基と少なくとも一つの水酸基とを有す
    る化合物と、 (B)化合物(A)と共重合可能な不飽和結合を有する
    化合物と、 (C)1分子中に少なくともエポキシ基を一つ含有する
    化合物と、 (D)エネルギー付与により化合物(A)及び(B)の
    重合を開始させる重合開始剤と、 (E)エネルギー付与により化合物(C)のエポキシ基
    の開環重合を開始させる重合開始剤とを含むことを特徴
    とするエネルギー重合性組成物。
  2. 【請求項2】 前記重合開始剤(D)が、光の照射によ
    り化合物(A)及び(B)の重合を開始させる重合開始
    剤であり、 重合開始剤(E)が、光の照射により化合物(C)のエ
    ポキシ基の開環重合を開始させる重合開始剤である請求
    項1に記載のエネルギー重合性組成物。
  3. 【請求項3】 前記重合開始剤(D)が、370nm以
    上、800nm以下の波長の光を照射することにより活
    性化され、前記重合開始剤(E)が、300nm以上、
    370nm未満の波長の光の照射により活性化される請
    求項2に記載のエネルギー重合性組成物。
  4. 【請求項4】 1分子中に少なくとも一つの(メタ)ア
    クリロイル基と少なくとも一つの水酸基とを有する化合
    物(A)と、化合物(A)と共重合可能な不飽和結合を
    有する化合物(B)との共重合体と、 1分子中に少なくともエポキシ基を一つ含有する化合物
    (C)と、 エネルギー付与により化合物(C)のエポキシ基の開環
    重合を開始させる重合開始剤(E)とを含むことを特徴
    とするエネルギー重合性組成物。
  5. 【請求項5】 前記重合開始剤(E)が、300nm以
    上、370nm未満の波長の光を照射することにより活
    性化されるものである請求項4に記載のエネルギー重合
    性組成物。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載のエネルギー重
    合性組成物からなる硬化型粘接着シート。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の硬化型粘接着シートを
    被着体に貼付する前または後に、300nm以上の波長
    の光を照射して重合開始剤(E)を活性化した後、被着
    体同士を貼り合わせることを特徴とする部材の接合方
    法。
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