JPH10293342A - セルフモード機能付カメラ - Google Patents

セルフモード機能付カメラ

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JPH10293342A
JPH10293342A JP9101975A JP10197597A JPH10293342A JP H10293342 A JPH10293342 A JP H10293342A JP 9101975 A JP9101975 A JP 9101975A JP 10197597 A JP10197597 A JP 10197597A JP H10293342 A JPH10293342 A JP H10293342A
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/38Releasing-devices separate from shutter
    • G03B17/40Releasing-devices separate from shutter with delayed or timed action

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】セルフモード撮影時において、撮影時にピント
を確認したり、ファインダー内の測距ターゲットを確認
していなくても、被写体の状態に対して常に正しいピン
トでの撮影が可能なカメラを提供する。 【解決手段】本セルフモード機能付きカメラ21には、
レリーズスイッチ操作用レリーズボタン6aと、セルフ
撮影モード切り換えボタン7a等を有し、セルフモード
撮影時にモード切り換えボタン7aにより、撮影者のみ
が画面に入るシーンの撮影モードと複数人の被写体のシ
ーンの撮影モードを切り換え、前者のモードではセルフ
タイマ計時後のAF動作により撮影が実行され、後者の
モードではレリーズスイッチ操作直後のAF動作により
撮影が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルフモード機能
付カメラ、詳しくは、撮影開始操作を検知すると所定時
間計時後に撮影を行なうセルフモード機能付カメラに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のセルフモード機能を有するカメラ
において、所望の箇所にピントが合わなくなる不具合を
解決するものとして、例えば、特公昭62−18901
号公報には、セルフモード撮影時にAF処理(自動合焦
処理)に制限を与えるカメラが提案されている。また、
特公昭62−18902号公報には、セルフモード撮影
時にはAF処理を禁止するカメラが提案されている。ま
た、特開昭60−147709号公報に提案されたもの
は、セルフモード撮影時には、測距する部分を増加し、
ファインダーを見なくともピンボケを防止することがで
きるカメラに関するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
セルフモード機能付きのカメラのように、カメラに付加
されたAF処理機能を制限したり、禁止したりすると、
正しい測距が可能な位置に被写体がいたとしても、正確
なピント合わせができなくなるという不具合が生じる。
また、ファインダーを見ない状態でむやみに測距ポイン
トを増加させると、レリーズ操作前に操作者が狙った被
写体にピントが合わなくなってしまう確率が高まる。
【0004】本発明は、以上の点に鑑み、セルフモード
撮影時において、撮影時にピントを確認したり、あるい
は、ファインダー内の測距ターゲットを確認していなく
ても、被写体の状態に対して常に正しいピントでの撮影
が可能なカメラを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
セルフモード機能付カメラは、撮影開始操作を検知する
と所定時間計時後に撮影を行なうセルフモード機能付カ
メラにおいて、被写体の距離に応じた測距信号を出力す
る測距手段と、上記測距手段の測距信号に基づいて、撮
影レンズを合焦駆動するレンズ駆動手段と、セルフモー
ド撮影の際、被写体の数により第1の被写体状態である
か、第2の被写体状態であるかの切り換え信号を出力す
る切り換え信号出力手段と、上記切り換え信号を検出し
た結果、第1の被写体状態である場合には撮影開始操作
直後における上記測距手段の測距信号によって、第2の
被写体状態である場合には上記所定時間計時後の撮影時
における上記測距手段の測距信号によって上記レンズ駆
動手段を制御する制御手段とを具備する。上記セルフモ
ード機能付カメラにおいては、セルフモード撮影の際、
上記第1の被写体状態である場合には撮影開始操作直後
における上記測距手段の測距信号によって、また、上記
第2の被写体状態である場合には上記所定時間計時後の
撮影時における上記測距手段の測距信号によって上記レ
ンズ駆動手段を制御する。
【0006】本発明の請求項2記載のセルフモード機能
付カメラは、請求項1記載のセルフモード機能付カメラ
において、上記撮影開始操作直後における上記測距手段
の結果が所定の距離よりも遠いか否かによって、被写体
状態を判定する判定手段を具備する。上記セルフモード
機能付カメラにおいては、上記判定手段の判定結果に基
づいて、上記切り換え信号出力手段から出力される切り
換え信号が切り換えられ、その切り換え信号に基づいて
上記レンズ駆動手段が制御される。
【0007】本発明の請求項3記載のセルフモード機能
付カメラは、請求項1記載のセルフモード機能付カメラ
において、上記測距手段は、撮影領域画面内の複数ポイ
ントを測距可能であって、この複数ポイントでの測距結
果を比較することによって上記被写体状態を判定する判
定手段を具備する。上記セルフモード機能付カメラにお
いては、上記判定手段の出力に基づいて、上記切り換え
信号出力手段から出力される切り換え信号が切り換えら
れ、その切り換え信号に基づいて上記レンズ駆動手段が
制御される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。本発明の実施の形態としてのセ
ルフモード機能付カメラの詳細な説明に先立って、上記
カメラによるセルフモード撮影動作の概要から説明す
る。セルフモード撮影において、撮影時に被写体が一人
であれば、撮影者自身が被写体であると判断してもよ
く、撮影時に被写体が複数人であれば、あらかじめ撮影
者が、ファインダー内でピントまたは測距枠内の被写体
を確認していると判断してもよい。従って、被写体が一
人である第1の被写体状態の前者のシーンでは、レリー
ズ操作後、被写体が画面に入るのでセルフタイマ設定時
間計時後の撮影直前に測距しなければ、ピント合わせが
できない。また、被写体が複数人である第2の被写体状
態の後者のシーンでは、レリーズ操作時点ですでに正し
く、ピント合わせ用の測距がなされているとして、レリ
ーズ操作直後の測距結果を優先して撮影を行ってよい。
【0009】本発明のセルフモード機能付カメラでは撮
影前に、被写体が一人であるか、被写体が複数人である
かを撮影者自身が判断するか、または、自動的に判定
し、それによって、上述のように撮影直前、または、レ
リーズ操作直後に測距を行って、撮影が実行される。
【0010】図1(A),(B)は、セルフモード撮影
時の上記2つのシーンでのレリーズ操作時と撮影時との
画面の違いを示す図である。上記図1(A)は、第1の
被写体の状態であって、一人旅などで撮影者自身が自分
を撮影する時の状況を示し、レリーズ操作時は、風景し
か画面1A1 に入っていない。しかし、セルフタイマ設
定時間計時(以下、セルフタイマ計時後と記載する)後
の撮影時には画面1A2 のように主要被写体として、撮
影者自身である被写体2Cが入ってきて、しかも写真は
風景よりも撮影者である被写体2Cにピントを合わせた
い状況である。一方、図1(B)は、第2の被写体の状
態であって、記念写真などで、何人かの人物が顔を合わ
せた時にとられる写真の状況を示している。すなわち、
レリーズ操作時の画面1B1 にはすでに2人の被写体2
A,2Bが入っており、セルフタイマ計時後の画面1B
2 に撮影者が被写体2Cとして入っている。
【0011】図1(A)の場合、レリーズ操作直後のピ
ント合わせはあまり意味がなく、撮影の直前の人物であ
る被写体2Cに対する測距及びピント合わせが重要とな
る。撮影者がファインダ内で確認した状況を優先させる
場合であれば、このようにレリーズ操作直後の測距が望
ましいが、図1(A)のようなシーンの撮影でレリーズ
操作後に目的とする被写体2Cが画面に入ってくる場
合、被写体2Cにピントを合わせようとしても、レリー
ズ操作直後の測距では不可能である。
【0012】一方、図1(B)のような状況では、レリ
ーズ操作時に、すでに撮影したい対象2A,2Bは入っ
ており、これに対し測距ピント合わせを行えばよい。従
って、撮影者である被写体2Cがレリーズ操作後に画面
内に入っても、ピントは変えなくともよい。そして、こ
のような状況にある場合、もし、セルフタイマ計時後の
撮影直前に測距した結果でピント合わせをしてしまう
と、折角、撮影者が正しく被写体に対してフレーミング
を行っていても、撮影までの間に画面内を第三者が横切
ったり、撮影者自身が測距ポイント3に入り、しかも、
それが本来ピント合わせしたかった被写体2A、また
は、2Bと異なっている場合、撮影失敗の写真となって
しまう可能性がある。そこで、図1(B)のシーンのよ
うに撮影者がファインダ内で確認した状況を優先させる
場合であれば、レリーズ操作直後の測距が望ましいこと
になる。
【0013】そこで、本発明のセルフモード機能付きカ
メラは、上記図1(A)、または、図1(B)のいずれ
のシーンの撮影であるかを撮影者、または、カメラが自
動的に判断して、その切り換え信号を出力し、それぞれ
のシーンにふさわしい測距、または、ピント合わせのタ
イミングを選択するように構成される。以下、本発明の
各実施の形態のセルフモード機能付きカメラについて詳
細に説明する。
【0014】図2は、本発明の第1の実施の形態を示す
セルフモード機能付きカメラ21の外観を示す斜視図で
ある。本カメラ21のカメラボディ5には、撮影レンズ
23と、ファインダ対物レンズ24と、レリーズスイッ
チ6(図3参照)操作用のレリーズボタン6aと、スト
ロボ窓25と、表示用LCD26と、セルフ撮影モード
切り換えスイッチ7(図3参照)を切り換え操作するた
めのモード切り換えボタン7a等が配設されている。
【0015】図3は、上記セルフモード機能付きカメラ
21の主要ブロック構成図である。上記カメラ21は、
主にワンチップマイコン等からなる制御手段であって、
各ユニットを制御し、カメラ全体のシーケンスを司るC
PU10と、レリーズボタン6a、または、モード切り
換えボタン7aで操作され、それぞれの操作出力が上記
CPU10に取り込まれるレリーズスイッチ6およびセ
ルフ撮影モード切り換えスイッチ7と、多点測距が可能
な測距手段である測距回路8と、駆動モータ等を含み、
撮影レンズ23を進退駆動してピント合わせを行う撮影
レンズ駆動装置12と、露出用測光手段である測光回路
9と、被写体像の露光制御を行なうためのシャッタ装置
11と、自然発光だけでは露光が迅速に行われない時に
ストロボを発光させて光を補うためのストロボ装置17
とを具備している。
【0016】図4は、上記測距回路8とCPU10の詳
細な回路構成を示す回路図である。上記測距回路8は、
人間の両目のように視差Bを有し、焦点距離fである左
右2つの受光レンズ13a,13bと、両受光レンズの
焦点距離f近傍に配設され、被写体2B等の像を電気信
号に変換する左右2つのセンサアレイ14a,14b
と、上記電気信号に変換された像信号をディジタル信号
に変換するA/D変換回路15a,15bと有してい
る。
【0017】上記センサアレイ14a,14bは、受光
レンズ13a,13bで取り込まれた被写体像を電気信
号に変換する。上記電気信号に変換された像信号は、A
/D変換回路15a,15bにて、ディジタル信号に変
換され、CPU10に出力される。CPU10は、こう
して得られた1対のディジタル像信号を用いて、上記視
差Bに基づくズレ具合を検出し、そのズレ量Xから次の
式を用いて、被写体距離Lを求める。すなわち、 L=B・f/X ………(1) により求められる。
【0018】被写体距離を求める測距ポイントとして
は、図1(A),(B)に示すように画面内の3ヶ所の
測距ポイント3A,3B,3Cとする。例えば、図4に
示すように画面中央被写体2Bの測距ポイント3Bの測
距時には、光路16bを用い、センサアレイ14aにお
ける受光レンズ13a光軸付近の像信号と、センサアレ
イ14b上の対応する像信号の位置を比較する。また、
画面内左の測距ポイント3Aの測距時には、光路16a
を用い、センサアレイ14aの右方の像とをセンサアレ
イ14bの右方の像の同様の比較を行って被写体距離を
求める。また、画面内右の測距ポイント3Cの測距時に
は、光路16cを用い、センサアレイ14aの左方の像
とをセンサアレイ14bの左方の像の同様の比較を行っ
て被写体距離を求める。上述の測距回路8とCPU10
とにより、例えば、図1(A)のようなシーンであっ
て、もし、被写体2Cが画面内の必ずしも中央に存在し
なくても、被写体2Cの測距が可能で正確なピント合わ
せが可能となる。
【0019】上記モード切り換えスイッチ7は、セルフ
モード撮影における2種類のモードの切り換えを行うス
イッチである。上記2種類のモードのうちの1つは、一
人被写体撮影モードであり、レリーズボタン操作後、セ
ルフタイマ計時後の撮影の直前にAF動作、すなわち、
撮影の直前に上記測距回路8により測距ポイント3A,
3B,3Cの測距を行い、該測距データにより撮影レン
ズを合焦駆動し、撮影が行われる。また、他の1つは、
集合被写体撮影モードであり、レリーズボタン操作直後
に上述のAF動作を行い、セルフタイマ計時後に撮影が
行われる。
【0020】次に、以上のように構成された本実施の形
態のセルフモード機能付きカメラ21によるセルフモー
ド撮影動作について説明する。前記図1(A)と図1
(B)の双方のシーンでのセルフモード撮影で同じよう
にレリーズ後、所定の時間を待ってから撮影露光に入
る。しかし、実は、上記双方のシーンは全く異なる状況
である。そこで、撮影者は、上記シーンの撮影に先立っ
て、モード切り換えボタン7aを操作して、撮影シーン
に合わせてセルフ撮影モード切り換えスイッチ7を切り
換える。すなわち、撮影シーンが図1(A)の第1の被
写体状態である一人被写体シーンである場合は、一人被
写体撮影モードに、また、撮影シーンが図1(B)の第
2の被写体状態に対応する複数の被写体の集合シーンで
ある場合は、上記集合被写体撮影モードにそれぞれ切り
換えておく。
【0021】その後、レリーズボタン6aを操作してセ
ルフモード撮影を実行するが、上記一人被写体撮影モー
ドが選択されている場合、レリーズボタン6a操作後、
所定時間計時後の撮影の直前にAF動作、すなわち、撮
影の直前に測距を行い、該測距データによりレンズ駆動
後、撮影が実行される。また、上記集合被写体撮影モー
ドが選択されている場合、レリーズボタン6a操作直後
にAF動作を行って、その状態のまま撮影が実行され
る。このように本カメラ21では、セルフモード撮影時
に選択されたセルフ撮影モードに従い、上記CPU10
により撮影時のAF動作のための測距のタイミングが制
御される。
【0022】図5は、本実施の形態のセルフモード機能
付きカメラ21のセルフタイマ撮影処理の概略のフロー
チャートである。ステップS1において、セルフ撮影モ
ード切り換えスイッチ7の切り換え状態をチェックす
る。すなわち、撮影者が撮影シーンが一人被写体撮影で
あることをカメラに指示している場合は、ステップS3
に制御を分岐させ、撮影の直前にAF動作を行ない、ス
テップS4にて撮影を実行する。また、一人被写体撮影
の指示を与えていない場合、すなわち、集合被写体の撮
影であることを指示している場合、ステップS2に分岐
し、レリーズボタン6a操作直後にAF動作を行い、ス
テップS4にて撮影を実行する。
【0023】以上、説明したように本実施の形態のセル
フモード機能付きカメラ21によれば、セルフタイマ撮
影において撮影者が一人で自分自身を撮影する場合と、
集合写真のようにその他の被写体といっしょに撮影する
場合とでAF動作のタイミングを変えているので、撮影
者の意図にもとづいた、正確なピントのセルフモード撮
影が楽しめるカメラが提供できる。
【0024】次に、本発明の第2の実施の形態のセルフ
モード機能付きカメラ31について説明する。なお、本
実施の形態のカメラの構成は、図3のブロック構成にお
いて、セルフ撮影モード切り換えスイッチ7を不要と
し、制御を司る制御手段としてCPU10のセルフモー
ド撮影処理のみが異なるものとする。
【0025】図6は、セルタイマ撮影における本カメラ
31と被写体の状態を示す図であって、図6(A)は、
レリーズボタン操作時の状況を示しており、カメラ5の
前方にはまだ被写体2は存在しない。この状況で1回目
の測距を行う。その後、図6(B)のようにセルフタイ
マ計時中に撮影者が移動し、カメラ31の前に被写体2
として立つとすると、この状態で2回目の測距を行った
場合、上記1回目の測距とは異なる結果が得られる。
【0026】この2回目の測距結果の差異にもとづい
て、セルフタイマ計時後の撮影を行うような技術は、従
来からすでに提案はなされている。しかし、実際には上
述の1回目の測距結果を採用するか、2回目の測距結果
を採用するかは、従来のカメラでは判断できない。
【0027】また、前記図1(A)のようなシーンで撮
影者のみが被写体である1人被写体のセルフモード撮影
で、その撮影者が撮影直前に画面に入る場合、2回目の
測距結果を採用するべきである。また、図1(B)のよ
うなシーンで複数人の集合被写体のセルフモード撮影
で、後から画面に入る撮影者以外にピントを合わせたい
場合、1回目の測距結果を採用するべきである。
【0028】そこで、本実施の形態のセルフモード機能
付きカメラ31では、1回目の測距結果が図6(B)に
示す所定距離L1 より遠いか否かによって、これらのシ
ーンの特定を行っている。つまり、図1(A)のシーン
では、1回目の測距結果は非常に遠い距離であるが、図
1(B)のシーンでは1回目の測距結果は比較的近い距
離であることから、所定距離L1 を5m程度、または、
撮影レンズの焦点距離の50倍程度と設定して、1回目
の測距結果が上記所定距離L1 より遠いかどうかの判定
を行うことによってシーンの特定を行うようにCPU1
0によって制御される。
【0029】図7は、本実施の形態のカメラ31におけ
るセルフタイマ撮影処理のフローチャートである。本セ
ルフタイマ撮影処理では、まず、ステップS5でレリー
ズ操作直後の測距を行い、1回目の測距結果を測距値L
として取り込む。ステップS6で上記測距値Lと所定距
離L1を比較し、測距値Lが所定距離L1より遠いと判
定された場合は、撮影シーンが図1(A)のシーンであ
るとして、モードを1人被写体撮影モードに設定して、
ステップS7に分岐する。ステップS7でセルフタイマ
の時間待ちをして、ステップS9で再測距を行って、そ
の測距値を被写体距離LP とする。ステップS11で上
記被写体距離にピント合わせを行い、ステップS12に
て撮影を行なって、本ルーチンを終了する。
【0030】一方、ステップS6の判定で測距値Lが所
定距離L1より遠くないと判定された場合は、モードを
集合被写体撮影モードに設定して、ステップS8に分岐
する。そこで、1回目の測距値Lを被写体距離LP と
し、ステップS11以降に進み、そのままピント合わせ
を行って、撮影を実行し、本ルーチンを終了する。
【0031】以上、説明したように、本実施の形態のセ
ルフモード機能付きカメラ31によれば、1回目の測距
結果を、所定の距離L1 と比較して、ピント合わせする
AF処理のタイミングを決めるように制御するので、集
合写真のセルフ撮影でも1人だけのセルフ撮影でも正確
なピント合わせができる。また、上記ステップS6の判
定でステップS8に分岐する場合、再測距を行わないの
で、余分の電力を消費せず、電力消費を抑えることがで
きる。
【0032】次に、図8に、本発明の第3の実施の形態
であるセルフモード機能付きカメラ41について説明す
る。なお、本実施の形態のカメラ41の構成は、図3の
ブロック構成において、セルフ撮影モード切り換えスイ
ッチ7を不要とし、制御を司る制御手段としてCPU1
0のセルフモード撮影処理のみが異なるものとする。
【0033】本実施の形態のカメラ41は、セルフモー
ド撮影において、前記図4で説明した多点(マルチ)測
距の効果をより前向きに利用したカメラである。すなわ
ち、3つの測距ポイントのうち、左右の測距ポイントの
測距結果に基づき、図1(A)の1人被写体撮影シーン
か、図1(B)の集合被写体撮影シーンかを判定し、そ
の判定結果によりAF動作を実行するカメラである。
【0034】図8は、本カメラ41によるセルフモード
撮影において、撮影者がレリーズ操作後、すでにフレー
ミングされている被写体2Dの隣に被写体2Eとして並
ぶ様子を示した図である。このような状態でのレリーズ
操作直後の3つの方向42L,42C,42Rの測距ポ
イントの測距の結果は、左方向42Lの測距ポイント
は、被写体2Dの距離であり、近距離となり、右方向4
2Rの測距ポイントには被写体はないので遠距離となっ
ている。そこで、本カメラ41では、例えば、上記2つ
の方向42L,42Rの測距ポイントの測距値の差の大
小によって、撮影シーンの状態が判断される。
【0035】すなわち、レリーズ操作後、撮影直前にな
ると、撮影者が被写体2Eとして右方向42Rの測距ポ
イントに入って、撮影が実行されるが、レリーズ操作直
後のマルチ測距で得られた左右ポイントの測距値の差が
所定値より大きい場合、集合被写体の撮影シーンである
判断する。また、上記の差が所定値より小さい場合、1
人被写体の撮影シーンであると判断し、それぞれセルフ
モード撮影が実行される。
【0036】図9は、本実施の形態のセルフモード機能
付きカメラ41のセルフモード撮影処理のフローチャー
トである。セルフ撮影時のレリーズ操作後、まず、ステ
ップS20で上述の3点の多点測距(マルチAF)を行
い、42L,42C,42R方向の距離LL ,LC ,L
R を測定する。ステップS21では、左右の測距結果の
距離LL ,LR を比較し、その距離差が所定の距離差L
0 より大きいときには集合撮影シーンであるとし、モー
ドを集合被写体撮影モードに設定して、ステップS22
に分岐する。
【0037】ステップS22でセルフタイマ計時の経過
を待って、ステップS23に進む。ここではすでに被写
体2Dにフレーミングがされていたとして、レリーズ動
作直後の上記ステップS20での上記多点測距での距離
LL ,LC ,LR のうち最至近距離を合焦すべき被写体
距離LP として採用し、ステップS27に進む。ステッ
プS27で上記被写体距離LP に対するピント位置に撮
影レンズを駆動し、ステップS28で撮影を実行し、本
ルーチンを終了する。
【0038】一方、上記ステップS21の判定処理で距
離LL ,LR の距離差が所定の距離差L0 より小さいと
きには、撮影者以外に一緒に撮影される人物はいないと
して、モードを1人被写体撮影モードに設定して、ステ
ップS25に分岐する。そこで、セルフタイマ計時の経
過を待ち、ステップS26にて再度マルチ測距を行な
い、距離LL ,LC ,LR のうち最至近距離を合焦すべ
き被写体距離LP として採用する。そして、ステップS
27に進み、被写体距離LP にピント合わせを行なっ
て、ステップS28で撮影を実行し、本ルーチンを終了
する。
【0039】以上、説明したように本実施の形態のセル
フモード機能付きカメラ41によると、マルチAFの結
果を有効に利用して、セルフモード撮影において、撮影
者が一人で画面に入るシーンか、集合被写体のシーンか
を判定するので、撮影者の意図に従ったピントの写真が
撮影できる。
【0040】次に、本発明の第4の実施の形態のセルフ
モード機能付きカメラ51について説明する。なお、本
実施の形態のカメラ51の構成も図3のブロック構成に
おいて、セルフ撮影モード切り換えスイッチ7を不要と
し、制御を司る制御手段としてCPU10のセルフモー
ド撮影処理のみが異なるものとする。
【0041】図10は、本実施の形態のカメラ51にお
ける測距回路8の左側受光部のみと被写体2を示す図で
ある。前記図4でも説明したように被写体2の像は、受
光レンズ13aを介して取り込まれ、測距用のセンサア
レイ14a上の結像する。受光レンズ13aの焦点距離
fとし、被写体2の幅Hとすると、被写体距離Lであれ
ば、センサアレイ14a上に結像する被写体像の幅W
は、 W=f・H/L ………(2) となる。なお、図4で説明したように、上記被写体距離
Lは、左右のセンサアレイ14a,14bの1対のセン
サ出力から、相対的な被写体像のズレ量を検出し、三角
測距の原理に従って求めることができる。
【0042】被写体としての人間の肩幅Hは、略一定の
大きさに入る。したがって、上記センサアレイ14a上
の像幅Wの大きさから被写体が人物であるかどうか、さ
らに、被写体の人数を判別することができる。
【0043】次に、本実施の形態のカメラ51における
センサアレイ上の像幅検出を利用した撮影人数の具体的
な判別方法について説明する。図11(A),(B)
は、レリーズ操作直後での被写体1人の画面52と、そ
のときのセンサアレイ14aのセンサデータ出力波形を
示す図である。図12(A),(B)は、セルフタイマ
計時後にさらに1人の被写体が加わった状態の画面53
と、そのときのセンサアレイ14aのセンサデータ出力
波形を示す図である。
【0044】図11(A)のレリーズ操作直後の画面5
2では、図11(B)の波形に示すようにセンサアレイ
上で被写体2Fの像幅W1 が得られる。特に、背景と人
物の輝度差が大きいとき、このセンサデータ波形の高低
はより明瞭となる。また、図12(A)に示すようにセ
ルフタイマ計時後にさらに撮影者が被写体2Gとして加
わったとすると、図12(B)の波形に示すようにセン
サアレイ上で図11(B)での被写体2Fの像幅W1 に
加えて被写体2Gの像幅W2 が得られる。
【0045】本実施の形態のカメラ51では、セルフモ
ード撮影において、セルフタイマ計時後の画面上に撮影
者に対応する像幅W2 の被写体が検出されたかどうかに
よって、1人被写体か、集合被写体かの被写体の状態が
判別される。
【0046】図13は、本実施の形態のカメラ51にお
けるセルフモード撮影処理のフローチャートを示す。本
処理ルーチンにおいて、まず、ステップS30でレリー
ズボタン操作直後のセンサデータ検出を行って、CPU
10に図11(B)のようなセンサデータが取り込まれ
る。ステップS31にて前記図4で説明したように左右
のセンサアレイ14a,14bの一対のセンサデータか
ら相対的なズレ量を検出し、三角測距の原理に基づいて
被写体距離Lの演算を行なう。
【0047】ステップS32でのセルフタイマ計時待ち
後、ステップS33では、再度センサアレイ14a,1
4bから2回目のセンサデータによるパターンが取り込
まれる。このとき、撮影者が図12(B)のように画面
内に被写体2Gとして入った場合は、センサデータは図
12(B)の状態に変化する。ステップS34におい
て、変化した部分があれば像幅W2 が検出される。
【0048】ステップS35においては、ステップS3
1で算出した被写体距離LとAF用受光レンズ13aの
焦点距離f、および、一般的な人物の肩幅Hを用いて、
肩幅Hに対応する像幅を示す値f・H/Lを求めて、上
記像幅W2 と比較する。比較の結果、像幅W2 が値f・
H/Lと略等しいときは、図12(A)のように並んで
複数の被写体が撮影される集合被写体の状況であるとC
PU10は判断し、ステップS37に分岐して、前記ス
テップS31で求めた1回目の測距結果である被写体距
離Lを合焦用の被写体距離LP として採用する。そし
て、ステップS38にて上記被写体距離LP にピント合
わせを行い、ステップS39で撮影を実行して、本ルー
チンを終了する。
【0049】一方、像幅W2 が値f・H/Lと差異があ
るときは、集合写真の撮影ではないとし、ステップS3
5で得られた上記2回目のセンサデータにより得られる
被写体距離Lを改めて合焦用の被写体距離LP として採
用する。そして、ステップS38にて上記被写体距離L
P にピント合わせを行い、同様にステップS39で撮影
を実行して、本ルーチンを終了する。
【0050】以上説明したように、第4の実施の形態の
セルフモード機能付きカメラ51によれば、AF用セン
サアレイ14aのセンサデータの変化を検出し、人物の
肩幅を判定して、被写体が人物であるか否かを正確に判
断できる。また、画面上のセンサデータの変化した部分
を用いてステップS34、または、ステップS36で測
距を行なうので、セルタイマ計時後の2回目の測距がよ
り確実なものとなり、ピントずれのない正確なセルフモ
ード撮影が可能となる。
【0051】次に、上記第4の実施の形態の実施例のセ
ルフモード機能付きカメラの変形例のカメラについて説
明する。この変形例のセルフモード機能付きカメラは、
そのセルフモード撮影処理において、上記図13のステ
ップS30で検出された1回目のセンサデータにより、
像幅W1 を検出する。その像幅W1 の大きさを判別する
ことによって、1人被写体の撮影か、集合被写体の撮影
かを判別することを特徴としている。
【0052】図14は、本変形例のカメラにおけるセル
フモード撮影処理のフローチャートである。本ルーチン
において、まず、ステップS40でレリーズ操作直後の
1回目の測距を行い。さらに、ステップS41にて、測
距した部分のセンサアレイ14aのセンサデータを用い
て、図11(B)に示した像幅W1 を検出する。ステッ
プS42では、上記像幅W1 が一般的な人物の肩幅Hに
相当するかをチェックするによって測距した被写体が人
物であるか否かを判別する。なお、上記判別は、像幅W
1 がf・H/Lと略等しいかどうかをチェックすること
によって行われる。
【0053】ステップS42の判別で像幅W1 が人物に
対応する値であると判別された場合、人物がすでに画面
内にあると判断して、前記図1(B)に示した撮影シー
ンと見做し、ステップS43に分岐して、モードを集合
被写体撮影のセルフモードとする。この場合、合焦のた
めの被写体距離としてステップS40の1回目の測距結
果による距離を採用する。一方、ステップS42の判別
で像幅W1 が人物に対応する値ではないと判別された場
合、人物以外のものが画面内にあると判断して、前記図
1(A)に示した撮影シーンと見做し、ステップS45
に分岐して、モードを一人被写体撮影のセルフモードと
する。この場合、合焦のための被写体距離としてセルフ
タイマ計時後の2回目の測距結果による距離を採用す
る。
【0054】なお、上記ステップS43、または、S4
5で各セルフ撮影モードに設定された後、それぞれステ
ップS44、または、46に進むが、そのステップでは
被写体が暗いときに、上記一人被写体撮影モードと集合
被写体撮影モードによって、ストロボ光の配分を変え、
より状況に適した写真撮影を行なうようにしている。
【0055】つまり、集合被写体撮影モードでは背景よ
りも写っている人物が重要であるので被写体ブレを考慮
して、ストロボ光のみで露光を行うように、ストロボ発
光光量を1とする。しかし、一人被写体撮影モードで
は、背景が重要となるので、背景がなるべく正しい露光
で写し込めるように、自然光を0.5、ストロボ光を
0.5の半々の割合にした露出制御を行なうように設定
する。
【0056】セルフモード撮影ではカメラは三脚等で固
定されているので、シャッタ秒時が多少長くなっても、
すぐにぶれてしまうことはない。なお、ストロボ光が不
要な時は、上記ステップS44,S46の処理は不要で
ある。説明の単純化のため、図14のフローチャートに
ストロボ処理不要のときの分岐、および、ストロボ光量
設定以降の処理も示していない。
【0057】以上、説明したように本変形例のセルフモ
ード機能付きカメラでは、測距用センサアレイ14aの
出力から被写体の幅を判定し、それが人物であるか否か
までを考えて、集合被写体のセルフモード撮影である
か、一人被写体だけのセルフモード撮影であるかを判断
し、さらに、ピント合わせのみならず露出制御の仕方も
状況に対して適正に切り換えることができるので、より
撮影者の想定通りのセルフモード撮影ができるカメラを
単純な構成にて提供できる。
【0058】(付記)上記説明した本発明の実施の形態
に基づいて、以下の示す構成を有するセルフモード機能
付カメラを提案できる。すなわち、 (1) 撮影開始操作から所定のインターバル後に撮影
動作に入るセルフモード機能付カメラにおいて、被写体
の距離を測距する測距手段と、上記測距手段の測距結果
に基づいて、撮影レンズを合焦駆動するレンズ駆動手段
と、セルフモード撮影の際、上記被写体が撮影者1人の
みであるか複数人であるかの被写体状態に応じた切り換
え信号をカメラの制御手段に出力する切り換え信号出力
手段と、を具備し、上記切り換え信号に基づいて、上記
撮影開始操作直後の測距結果と上記所定のインターバル
後の撮影直前の測距結果のいずれを用いるかを切り換え
ることを特徴とするセルフモード機能付カメラ。
【0059】(2) 上記撮影開始操作直後における上
記測距手段の結果が所定の距離よりも遠い場合には、被
写体が撮影者自身であると判定する判定手段を具備し、
上記判定手段の判定結果に基づいて、上記切り換え信号
出力手段から出力される切り換え信号が切り換えられる
ことを特徴とする付記1記載のセルフモード機能付カメ
ラ。
【0060】(3) 上記測距手段は、撮影領域画面内
の複数ポイントを測距可能であり、上記複数ポイントで
の測距結果を比較して上記複数ポイントの差異が所定値
よりも大きい時には被写体が複数人であると判定する判
定手段を具備し、上記判定手段の判定結果に基づいて、
上記切り換え信号出力手段から出力される切り換え信号
が切り換えられることを特徴とする付記1記載のセルフ
モード機能付カメラ。
【0061】(4) 上記測距手段は、センサアレイを
有し、該センサアレイの出力パターンを判定することに
よって、被写体が撮影時に1人であるか複数人であるか
を判定する判定手段を具備し、上記判定手段の判定結果
に基づいて、上記切り換え信号出力手段から出力される
切り換え信号が切り換えられることを特徴とする付記1
記載のセルフモード機能付カメラ。
【0062】(5) 上記切り換え信号出力手段は、撮
影者が被写体状態に応じて選択操作する操作スイッチで
あることを特徴とする付記1記載のセルフモード機能付
カメラ。
【0063】(6) 上記切り換え信号出力手段は、上
記撮影開始操作直後における上記測距手段の測距結果に
よって決定される切り換え信号を自動的に出力すること
を特徴とする付記1,2,3,4記載のセルフモード機
能付カメラ。
【0064】(7) 撮影開始操作を検知すると所定時
間計時数に撮影を行なうセルフモード撮影に設定するセ
ルフ撮影設定手段と、セルフモード撮影に設定されてい
る際、上記撮影開始操作直後における被写体状態に応じ
た第1の測距信号と上記所定時間計時後の撮影時におけ
る被写体状態に応じた第2の測距信号とを出力可能とす
る測距手段と、上記測距手段の出力信号に基づいて、撮
影レンズを合焦駆動するレンズ駆動手段と、被写体状態
に対応して、第1の被写体状態であるか第2の被写体状
態あるかの設定を切り換える切り換え手段と、セルフモ
ード撮影の際には、上記切り換え手段における被写体状
態の切り換え結果が上記第1の被写体状態である場合に
は撮影開始操作直後における上記測距手段の上記第1の
測距信号によって、また、上記第2の被写体状態である
場合には上記所定時間計時後の撮影時における上記測距
手段の上記第2の測距信号によって上記レンズ駆動手段
を制御する制御手段と、を具備することを特徴とするセ
ルフモード機能付カメラ。
【0065】(8) 撮影開始操作を検知すると所定時
間計時後に撮影を行なうセルフモード撮影に設定するセ
ルフ撮影設定手段と、セルフモード撮影に設定されてい
る際、上記撮影開始操作直後における被写体状態に応じ
た第1の測距信号を、また、上記所定時間計時後の撮影
時における被写体状態に応じた第2の測距信号を出力可
能とする測距手段と、上記測距手段から出力される上記
測距信号に基づいて、撮影レンズを合焦駆動するレンズ
駆動手段と、上記測距手段による上記第1の測距信号に
基づいて、第1の被写体状態であるか第2の被写体状態
あるかを判定する判定手段と、上記判定手段による判定
結果が上記第1の被写体状態である場合には撮影開始操
作直後における上記測距手段の上記第1の測距信号によ
って上記レンズ駆動手段を制御し、また、上記第2の被
写体状態である場合には上記所定時間計時後の撮影時に
おける上記測距手段の上記第2の測距信号によって上記
レンズ駆動手段を制御する制御手段と、を具備すること
を特徴とするセルフモード機能付カメラ。
【0066】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
記載のセルフモード機能付カメラによれば、セルフモー
ド撮影において、各被写体の状態に対して撮影者が意図
した被写体にピントを合わせることが可能となる。
【0067】本発明の請求項2記載のセルフモード機能
付カメラによれば、請求項1記載のセルフモード機能付
カメラの効果に加えて、さらに、各被写体の状態をより
正確に判定することができる。
【0068】本発明の請求項3記載のセルフモード機能
付カメラによれば、請求項1記載のセルフモード機能付
カメラの効果に加えて、さらに、複数の被写体の状態を
正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセルフモード機能付きカメラの概要を
説明するための被写体状態の異なる場合のレリーズ操作
直後とセルフタイマ計時後の撮影シーンを示し、図1
(A)は、1人被写体の撮影シーンを示し、図1(B)
は、集合被写体の撮影シーンを示している。
【図2】本発明の第1の実施の形態であるセルフモード
機能付きカメラの外観を示す斜視図。
【図3】図2のセルフモード機能付きカメラの主要ブロ
ック構成図。
【図4】図2のセルフモード機能付きカメラにおける測
距回路およびCPUの詳細な回路構成を示す図。
【図5】図2のセルフモード機能付きカメラのセルフモ
ード撮影処理のフローチャート。
【図6】本発明の第2の実施の形態であるセルフモード
機能付きカメラを用いたセルフモード撮影における上記
カメラと被写体の状態を示す図であって、図6(A)
は、レリーズ操作直後の状態を示す図であり、図6
(B)は、セルフタイマ計時後の状態を示す図である。
【図7】図6のセルフモード機能付きカメラのセルフモ
ード撮影処理のフローチャート。
【図8】本発明の第3の実施の形態であるセルフモード
機能付きカメラを用いたセルタイマ撮影時での上記カメ
ラと被写体の状態を示す図。
【図9】図8のセルフモード機能付きカメラのセルフモ
ード撮影処理のフローチャート。
【図10】本発明の第4の実施の形態であるセルフモー
ド機能付きカメラの測距回路の一部を示す図。
【図11】図10のセルフモード機能付きカメラのセル
フモード撮影におけるレリーズ操作直後の状態に関する
図であって、図11(A)は、被写体1人の画面を示
し、図11(B)は、上記画面の状態におけるセンサデ
ータ出力波形を示す図である。
【図12】図10のセルフモード機能付きカメラのセル
フモード撮影におけるセルフタイマ計時後の状態を示す
図であって、図12(A)は、上記時間計時後に被写体
が入ったときの画面を示し、図12(B)は、上記画面
の状態におけるセンサデータ出力波形を示す図である。
【図13】図10のセルフモード機能付きカメラのセル
フモード撮影処理のフローチャート。
【図14】図10の第4の実施の形態のセルフモード機
能付きカメラの変形例のカメラにおけるセルフモード撮
影処理のフローチャート。
【符号の説明】
1A2 ……1人被写体撮影シーン(第1の被写体の状
態) 2B2 ……集合被写体撮影シーン(第2の被写体の状
態) 7 ……モード切り換えスイッチ(信号発生手段) 8 ……測距回路(測距手段) 10 ……CPU(制御手段,判定手段) 12 ……撮影レンズ駆動装置(レンズ駆動手段) 23 ……撮影レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影開始操作を検知すると所定時間計時
    後に撮影を行なうセルフモード機能付カメラにおいて、 被写体の距離に応じた測距信号を出力する測距手段と、 上記測距手段の測距信号に基づいて、撮影レンズを合焦
    駆動するレンズ駆動手段と、 セルフモード撮影の際、被写体の数により第1の被写体
    状態であるか、第2の被写体状態であるかの切り換え信
    号を出力する切り換え信号出力手段と、 上記切り換え信号を検出した結果、第1の被写体状態で
    ある場合には上記所定時間計時後の撮影時における上記
    測距手段の測距信号によって、また、第2の被写体状態
    である場合には撮影開始操作直後における上記測距手段
    の測距信号によって上記レンズ駆動手段を制御する制御
    手段と、 を具備することを特徴とするセルフモード機能付カメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 上記撮影開始操作直後における上記測距
    手段の結果が所定の距離よりも遠いか否かによって、被
    写体状態を判定する判定手段を具備し、上記判定手段の
    判定結果に基づいて、上記切り換え信号出力手段から出
    力される切り換え信号を切り換えることを特徴とする請
    求項1に記載のセルフモード機能付カメラ。
  3. 【請求項3】 上記測距手段は、撮影領域画面内の複数
    ポイントを測距可能であって、この複数ポイントでの測
    距結果を比較することによって上記被写体状態を判定す
    る判定手段を具備し、上記判定手段の判定結果に基づい
    て、上記切り換え信号出力手段から出力される切り換え
    信号を切り換えることを特徴とする請求項1に記載のセ
    ルフモード機能付カメラ。
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