JP2002296491A - 測距装置及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

測距装置及びそれを用いた撮像装置

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JP2002296491A JP2001098948A JP2001098948A JP2002296491A JP 2002296491 A JP2002296491 A JP 2002296491A JP 2001098948 A JP2001098948 A JP 2001098948A JP 2001098948 A JP2001098948 A JP 2001098948A JP 2002296491 A JP2002296491 A JP 2002296491A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手振れ補正機能を有するディジタルカメラ等
の撮像装置において、被写体の測距速度又は撮像レンズ
の焦点位置の合焦速度を速くする。 【解決手段】 手振れ補正用のレンズ駆動機構により、
撮像レンズを第1の位置(例えば水平方向のいずれかの
移動可能限界)P1まで移動させ、撮像素子を駆動制御
して第1画像情報を得る。次に、レンズ駆動機構を逆方
向に駆動して、基準位置P0に対して第1の位置P1と対
称な第2の位置P2まで移動させ、撮像部を駆動制御し
て所定の第2画像情報を得る。第1画像情報と第2画像
情報を比較し、撮像素子上での画素データのパターンが
共通する部分の距離DIを求め、さらに撮像レンズ10
の焦点距離f及び第1の位置P1と第2の位置P2の距離
Pから、被写体Oまでの距離DO=f・DI/DPを演算
で求め、求めた距離DOに基づいて撮像レンズの焦点位
置を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子を用
いたディジタルカメラ等の撮像装置の測距装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子を用いたディジタルカメラ
等の撮像装置では、一般的に撮像レンズの焦点調節を自
動的に行うオートフォーカス機構が装備されている。特
に、固体撮像素子から直接被写体像に関する情報(例え
ばコントラスト情報)が電気信号として出力されるた
め、撮像素子からの出力信号をモニタしながら撮像レン
ズの焦点位置を徐々に変化させ、コントラストが最大と
なる位置で撮像レンズを停止させればよい。この方式は
「コントラスト方式」又は「山登り方式」等と呼ばれ、
撮像素子を測距センサとして使用し、特別な測距機構を
必要としないため、ディジタルカメラ等において広く用
いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ントラスト方式によれば、1回の撮像では撮像レンズの
移動量(デフォーカス量)を演算することができず、撮
像レンズの焦点位置を微少量ずつ移動させながら繰り返
し撮像しなければならず、被写体像を撮像素子上に合焦
させるまでに一定の時間を要する。そのため、専用の測
距機構を必要とする銀塩フィルムを用いるカメラ等のオ
ートフォーカス機構の応答速度と比較して、コントラス
ト方式による応答速度が遅いという問題点を有してい
る。
【0004】上記コントラスト方式の欠点を補うため、
コントラスト方式と赤外線アクティブ方式等を併用した
ディジタルカメラも市販されているが、赤外線アクティ
ブ方式はTTLでないため、接写等の近距離撮像ではパ
ララックスが生じ、コントラスト方式しか使用できない
という問題点を有していた。
【0005】一方、撮像中における手振れ方向及び手振
れ量を検出し、撮像レンズを手振れ方向とは逆方向に手
振れ量に相当する量だけ移動させる手振れ補正機構が実
用化されている。この手振れ補正機構は、撮像中という
非常に短い時間に撮像レンズを高速で移動できる高性能
な機構であるが、手振れを起こしやすい条件、例えば被
写体の輝度が低く、露光時間の長くなる条件でしか使用
されず、フラッシュを併用する場合や被写体の輝度が高
い場合は不要であり、せっかくの機能が有効に利用され
ていないという問題点を有していた。
【0006】本発明は、上記従来例の問題点を解決する
ためになされたものであり、手振れ補正機構を利用して
被写体までの距離を測定する測距装置及びそれを用いた
撮像装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の測距装置は、被写体像を所定位置に結像さ
せるための撮像レンズと、前記被写体像の結像面に設け
られ、光電変換により前記被写体像を所定の電気信号に
変換する撮像素子と、前記撮像レンズをその光軸に直交
する面内で平行移動させるレンズ駆動機構と、前記撮像
素子及び前記レンズ駆動機構を制御する制御部とを具備
し、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を駆動して前記
撮像レンズを前記光軸に直交する面内における任意の第
1の位置に移動させ、前記撮像素子により被写体像を撮
像し、第1画像情報として出力させ、次に前記レンズ駆
動機構を制御して前記撮像レンズを前記撮像素子の中心
に対して前記第1の位置と対称な第2の位置に移動さ
せ、前記撮像素子により被写体像を撮像し、第2画像情
報として出力させ、前記第1画像情報及び前記第2画像
情報と、前記第1の位置と前記第2の位置の間の距離情
報とを用いて被写体までの距離を演算し、出力すること
を特徴とする。
【0008】上記構成において、前記第1の位置及び前
記第2の位置は、前記撮像素子の中心を通り前記撮像素
子の縦辺に平行な線上、横辺に平行な線上及び対角線上
のいずれかの位置であることが好ましい。
【0009】また、前記第1の位置及び前記第2の位置
は、前記各線上における移動可能限界位置であることが
好ましい。
【0010】さらに、前記第1画像情報及び前記第2画
像情報からでは被写体までの距離が適切に得られなかっ
た場合、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を駆動して
前記撮像レンズを前記第1の位置及び前記第2の位置と
は異なる第3の位置に移動させ、前記撮像素子により被
写体像を撮像し、第3画像情報として出力させ、次に、
前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを前記撮
像素子の中心に対して前記第3の位置と対称な第4の位
置に移動させ、前記撮像素子により被写体像を撮像し、
第4画像情報として出力させ、前記第3画像情報及び前
記第4画像情報と、前記第3の位置と前記第4の位置の
間の距離情報とを用いて被写体までの距離を演算し、出
力することが好ましい。
【0011】さらに、前記第3画像情報及び前記第4画
像情報からでは被写体までの距離が適切に得られなかっ
た場合、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を駆動して
前記撮像レンズを前記第1の位置から前記第4の位置と
は異なる第5の位置に移動させ、前記撮像素子により被
写体像を撮像し、第5画像情報として出力させ、次に、
前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを前記撮
像素子の中心に対して前記第5の位置と対称な第6の位
置に移動させ、前記撮像素子により被写体像を撮像し、
第6画像情報として出力させ、前記第5画像情報及び前
記第6画像情報と、前記第5の位置と前記第6の位置の
間の距離情報とを用いて被写体までの距離を演算し、出
力することが好ましい。
【0012】さらに、前記撮像素子は、前記各位置にそ
れぞれ対応する1又は2以上の測距領域に含まれる画素
からの電気信号のみを出力することが好ましい。
【0013】さらに、前記撮像素子はC−MOSセンサ
であることが好ましい。
【0014】さらに、前記撮像レンズの焦点位置を調節
する焦点調節機構を具備し、前記制御部は、前記焦点調
節機構を制御して前記撮像レンズの焦点位置を通常撮影
に適する第1の距離範囲における任意の第1焦点位置に
設定し、被写体までの距離を測定することが好ましい。
【0015】さらに、前記撮像レンズの焦点位置を前記
第1焦点位置に設定して被写体までの距離が適切に得ら
れなかった場合、前記制御部は、前記焦点調節機構を制
御して前記撮像レンズの焦点位置を接写又は近接撮影に
適する第2の距離範囲における任意の第2焦点位置に設
定し、再度被写体までの距離を測定することが好まし
い。
【0016】または、前記撮像レンズの焦点位置を前記
第1焦点位置に設定して得られた被写体までの距離が前
記第1焦点位置よりも手前である場合、前記制御部は、
前記焦点調節機構を制御して前記撮像レンズの焦点位置
を前記第1焦点位置よりも手前の任意の第2焦点位置に
設定し、再度被写体までの距離を測定することが好まし
い。
【0017】さらに、前記第1の距離範囲は1m以上4
m以下であり、第2の距離範囲は20cm以上1m未満
であることが好ましい。
【0018】一方、本発明の撮像装置は、上記いずれか
の構成を有する測距装置と、前記撮像素子から出力され
る電気信号に所定の処理を施して画像データとして出力
する信号処理部と、前記画像データを用いてモニタ画像
を表示する表示部及び前記画像データを記録する記録部
の少なくとも一方を具備することを特徴とする。
【0019】上記構成において、前記測距装置によって
は被写体までの距離が適正に得られなかった場合に、前
記制御部は、前記レンズ駆動機構を制御して前記撮像レ
ンズを基準位置に固定し、前記撮像素子を所定間隔で駆
動して電気信号を出力させ、前記信号処理部により処理
された各画像データのコントラストを比較し、前記焦点
調節機構を制御して前記画像データのコントラストが最
大となるように前記撮像レンズの焦点位置を移動させる
ことが好ましい。
【0020】または、前記制御部は、前記測距装置によ
り得られた被写体までの距離を用いて前記焦点調節機構
を制御して前記撮像レンズの焦点位置を移動させ、その
後、前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを基
準位置に固定し、前記撮像素子を所定間隔で駆動して電
気信号を出力させ、前記信号処理部により処理された各
画像データのコントラストを比較し、前記焦点調節機構
を制御して前記画像データのコントラストが最大となる
ように前記撮像レンズの焦点位置を微調整することが好
ましい。
【0021】または、前記測距装置によっては被写体ま
での距離が適正に得られなかった場合に、前記制御部
は、前記焦点調節機構を制御して前記撮像レンズの焦点
位置を変化させ、前記測距装置を用いて再度被写体まで
の距離を測定すると共に、前記測距装置によっては被写
体までの距離が再度適正に得られなかった場合に、前記
制御部は、前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レン
ズを前記基準位置に再度固定し、前記撮像素子を所定間
隔で駆動して電気信号を出力させ、前記信号処理部によ
り処理された各画像データのコントラストを比較し、前
記焦点調節機構を制御して前記画像データのコントラス
トが最大となるように前記撮像レンズの焦点位置を移動
させることが好ましい。
【0022】さらに、撮像レンズの焦点距離又は像倍率
に応じて、前記測距装置による被写体までの距離測定と
前記撮像素子により得られた前記画像データのコントラ
ストが最大となるように前記撮像レンズの焦点位置を移
動させる方式のいずれかを選択することが好ましい。
【0023】さらに、上記各構成において、手振れ検出
センサを具備し、前記撮像レンズの焦点位置を調節した
後、前記撮像素子により被写体像を撮像する間、前記レ
ンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを手振れ方向と
は逆方向に、手振れ量に相当する量だけ移動させ、手振
れ補正を行うことが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について説明
する。図1は本実施形態における撮像装置である手振れ
補正機能を有するディジタルカメラの外観を示す図であ
る。撮像装置1の正面には、向かって右側から順に光学
式ビューファインダ2、撮像レンズ10、フラッシュ発
光部3等が設けられている。また、撮像装置1の上面に
は、シャッタレリーズスイッチ4、LCD等で構成され
た表示部5及びズームスイッチ6等が設けられている。
【0025】上記撮像装置1のブロック構成を図2に示
す。撮像レンズ10はズームレンズであり、それぞれ独
立して駆動される複数のレンズ群で構成され、そのうち
一部のレンズ群を焦点距離を変化させるためのズーム用
変倍レンズ群11とし、他の一部又は全部のレンズ群を
焦点調節のためのフォーカス用合焦レンズ群12とす
る。
【0026】変倍レンズ群11及び合焦レンズ群12
は、さらに1又は2以上の部品としてのレンズで構成さ
れており、各レンズはそれぞれ所定の位置関係となるよ
うに内筒により保持されている。各内筒の外周部にはピ
ンやヘリコイドが形成されており、それぞれ外筒に形成
されたカム溝やヘリコイドに嵌合されている。そして、
外筒を回転させるとそれに伴ってカム溝やヘリコイドが
回転し、カム溝やヘリコイドに嵌合されている内筒が光
軸L上を移動する。その結果、変倍レンズ群11と合焦
レンズ群12(及びその他のレンズ群)の光軸L上の位
置が相対的に変化し、撮像レンズ10の焦点距離が変化
したり、撮像レンズ10により結像される像の位置が変
化する。
【0027】変倍レンズ群11及び合焦レンズ群12の
各外筒には、それぞれ独立したズーム駆動機構及びフォ
ーカス駆動機構(共に図示せず)が係合されており、ズ
ーム駆動機構及びフォーカス駆動機構により各外筒が独
立して回転される。ズーム駆動機構及びフォーカス駆動
機構は、それぞれモータ、歯車、エンコーダ等で構成さ
れ、それぞれズーム制御部13及びフォーカス制御部1
4により制御される。
【0028】フォーカス制御部14は、自動合焦モード
(AFモード)が選択されている場合は、常時撮像部2
0の撮像素子上に被写体像を合焦させるようにフォーカ
ス駆動機構の駆動を制御する。測距装置及び被写体まで
の距離測定原理については後述する。
【0029】一方、ズーム制御部13は、ユーザがズー
ムスイッチ6を操作した時だけズーム駆動機構を駆動制
御する。ズームスイッチ6は、例えばスナップスイッチ
であり、操作ボタンを前方に傾けると撮像レンズ10の
焦点距離を短焦点側から長焦点側に変化させる制御信号
を出力し、操作ボタンを後方に傾けると撮像レンズ10
の焦点距離を長焦点側から短焦点側に変化させる制御信
号を出力し、操作ボタンから指を離した状態で制御信号
の出力をオフする。
【0030】また、ズーム制御部13は、ズームスイッ
チ6からの信号に応じてファインダ光学系15の駆動を
制御し、撮像レンズ10の焦点距離の変化に応じてビュ
ーファインダ2の像倍率を変化させる。具体的には、ズ
ームレンズと同様にファインダ光学系を構成するレンズ
の相対的な位置を変化させ、像倍率を変化させる。
【0031】上記撮像レンズ10は、その全体が図3に
示すレンズ駆動機構40上に搭載されており、撮像部2
0の撮像素子の受光面に対して光軸Lが垂直となる状態
を維持したまま平行移動される。このレンズ駆動機構4
0は、手振れ補正機構として機能すると共に、本実施形
態における測距装置の一構成要素として機能する。レン
ズ駆動機構40の詳細は後述する。
【0032】撮像部20は、例えばCCDやC−MOS
センサ等の2次元固体撮像素子と、撮像素子を駆動する
ための駆動回路を含む。固体撮像素子は、その中心が基
準位置(手振れ補正等を行わない場合の撮像レンズ10
の位置)における撮像レンズ10の光軸Lと一致するよ
うに配置されている。
【0033】信号処理部30は、撮像部20の撮像素子
から出力されるアナログの電気信号をディジタル信号に
変換するためのA/Dコンバータ、A/D変換された画
像データのホワイトバランス調節、γ補正、JPEG等
の圧縮/伸張処理等の所定の処理を施す。また、信号処
理部30には、撮像部20から画像データ等を一時的に
記憶するためのRAM等で構成された記憶部18が接続
されている。
【0034】全体制御部50はこの撮像装置1の全体の
制御を行うものであり、例えばLCD等の表示素子を含
む表示部5、メモリカードやビデオテープ等の記録媒体
に画像データを記録するための記録部17、この撮像装
置1の筐体外部に設けられたズームスイッチ6、シャッ
タレリーズスイッチ4、モード選択スイッチ(図示せ
ず)等で構成された操作部16が接続されている。
【0035】表示部5は、上記表示素子及びその駆動回
路等を含み、この撮像装置1の電子式ビューファインダ
として使用することが可能であると共に、記録媒体に記
録されている画像データを再生するためのモニタとして
使用される。表示部5をビューファインダとして使用す
る場合、撮像部20は、所定間隔、例えば1/30秒ご
とに画像データを取り込み、表示部5に表示される画像
を更新する。
【0036】記録部17として、目的に応じて様々な記
録媒体及びその記録装置を使用することができる。本実
施形態では、撮像装置1としてディジタルカメラを例に
しているので、静止画又は短時間の動画の記録画可能な
メモリカード等を記録媒体とするカードレコーダを用い
る。また、ハードディスク装置のような固定式記録装置
を用いることも可能である。
【0037】次に、レンズ駆動機構40の構成について
説明する。図3に示すように、レンズ駆動機構40は、
撮像装置1の本体フレーム1Aに対してX方向に平行移
動可能に保持されたXフレーム41と、Xフレーム41
に対してY方向に平行移動可能に保持されたYフレーム
42とを有し、撮像レンズ10(図3では図示せず)は
Yフレーム42に形成された円形開口部42Aに装着さ
れる。
【0038】Yフレーム42の円形開口部42Aの下部
及び側部にはそれぞれ矩形開口部42X及び42Yが形
成されており、各矩形開口部42X及び42Yの周囲に
はそれぞれXボイスコイル43X及びYボイスコイル4
3Yが設けられている。光軸Lに平行な方向において、
Yフレーム42の前後両側からXボイスコイル43Xを
挟むように1組のXヨーク44X及び45Xが本体フレ
ーム等に設けられている。同様に、Yフレーム42の前
後両側からYボイスコイル43Yを挟むように1組のY
ヨーク44Y及び45Yが設けられている。一方のXヨ
ーク44Xには、X方向に平行な1組の永久磁石46X
がXボイスコイル43Xに対向するように設けられてい
る。また、一方のYヨーク44Yには、Y方向に平行な
1組の永久磁石46YがYボイスコイル43Yに対向す
るように設けられている。Xボイスコイル43X及びY
ボイスコイル43Yに通電することにより、Xテーブル
41及びYテーブル42をそれぞれX方向及びY方向に
平行移動させることができる。
【0039】Yフレーム42の矩形開口部42Xには、
X方向のスリット47X及びLED等の発光素子48Y
が設けられている。また、発光素子48Yに対向する位
置には、Y方向に受光面を有するPSD(Position Sen
sing Device)等のY方向位置センサ(Yセンサ)49Y
が設けられている。同様に、Yフレーム42の矩形開口
部42Yには、Y方向のスリット47Y及びLED等の
発光素子48Xが設けられている。また、発光素子48
Xに対向する位置には、X方向に受光面を有するX方向
位置センサ(Xセンサ)49Xが設けられている。各発
光素子48X及び48Yは、Xフレーム41及びYフレ
ーム42と共にX方向及びY方向に平行移動するので、
Xセンサ49X及びYセンサ49Yに光が入射する位置
を検出することにより、撮像レンズ10の光軸Lの基準
位置からの移動方向及び移動量を知ることができる。
【0040】次に、本実施形態における測距装置の測距
原理について、図4を参照しつつ説明する。図4中、O
は被写体、P0は撮像レンズ10の基準位置、L0は基準
位置における撮像レンズ10の光軸、P1は上記レンズ
駆動機構40により撮像レンズ10を図中左側に所定距
離だけ平行移動させた第1の位置、L1は第1の位置P1
における撮像レンズ10の光軸、P2は上記レンズ駆動
機構40により撮像レンズ10を図中右側に所定距離だ
け平行移動させた第2の位置、L2は第2の位置P2にお
ける撮像レンズ10の光軸、I1は撮像レンズ10を第
1の位置P1に移動させたときの被写体Oの像、I2は撮
像レンズ10を第2の位置P2に移動させたときの被写
体Oの像、fは撮像レンズ10の焦点距離、D0は撮像
素子の受光面から被写Oまでの距離、DPは光軸L1とL
2の距離、DIは被写体像I1とI2の距離を表す。
【0041】まず、レンズ駆動機構40を駆動して、撮
像レンズ10を光軸Lに直交する面内における任意の第
1の位置P1に移動させ、撮像部20を制御して被写体
像I1を撮像する。一般的に、撮像部20の撮像素子
は、その各画素ごとに被写体像I 1による光エネルギー
を光電変換して電荷量等の電気信号に変換し、各画素に
ついての画素データの集合体である画像データとして出
力する。ところで、この場合撮像素子を測距装置のセン
サとして使用しているので、全ての画素についての画素
データは必要ではなく、例えば画面上の中心部分等主要
被写体の特定の部分(測距エリア)の画素データが得ら
れれば充分である。本実施形態では、あらかじめ設定さ
れている特定範囲の画素データを被写体像I1に関する
第1画像情報として出力する。次に、レンズ駆動機構4
0を制御して撮像レンズ10を基準位置における光軸L
0に対して第1の位置P1と対称な第2の位置P2に移動
させ、撮像素子を駆動して被写体像I2を撮像し、特定
範囲の画素データを被写体像I2に関する第2画像情報
として出力する。
【0042】第1画像情報と第2画像情報を比較し、撮
像素子の各画素に対応する画素データが同じパターンで
並んでいる箇所が見つかると、それらが同一被写体Oの
同一部分の像であると推定することができる。撮像素子
上におけるこれら2つの部分の距離DI、第1の位置と
第2の位置の距離DP、撮像レンズの焦点距離fから、
被写体までの距離DOは、DO=f・DI/DPで表され、
被写体Oまでの距離DOが演算で求められる。
【0043】撮像レンズ10を移動させる方向及びその
移動量は基本的には任意である。レンズ駆動機構40
は、撮像素子の横辺及び縦辺にそれぞれ平行なX方向及
びY方向に撮像レンズ10を平行移動させることがで
き、両方向の動作を合成することにより、撮像レンズ1
0を任意の方向に移動可能限界内で任意の距離だけ平行
移動させることができる。
【0044】図5は、撮像素子と撮像レンズ10の移動
方向の例を示したものであり、レンズ駆動機構40をX
方向にのみ移動させると、撮像レンズ10の光軸は矢印
Aで示すように、撮像素子の横辺に対して平行に移動す
る。また、レンズ駆動機構40をY方向にのみ移動させ
ると、撮像レンズ10の光軸は矢印Bで示すように、撮
像素子の縦辺に対して平行に移動する。さらに、レンズ
駆動機構40をX方向及びY方向に移動させると、撮像
レンズ10の光軸は矢印C又はDで示すように、撮像素
子の対角線方向に平行移動する。あるいは、レンズ駆動
機構40のX方向の移動量とY方向の移動量を適宜変化
させることにより、これら以外の任意の方向に移動させ
ることもできる。
【0045】一般的に、例えば縦縞の服を着た人物や横
縞の服を着た人物等のように、被写体によっては特定の
方向において測距できない場合もあり得ることが知られ
ている。従って、撮像レンズ10を2以上の方向に移動
して測距できるようにしておけば、被写体の方向性によ
る測距不能の可能性を小さくすることができる。また、
測距精度を高くするには、測距装置の基線長を長くすれ
ばよいことが知られている。本実施形態の場合、図4に
示す光軸L1とL2の距離DPを長くすればよい。すなわ
ち、上記第1の位置P1及び第2の位置P2をそれぞれ各
方向の移動可能限界又はその近傍に設定することによ
り、測距精度を可能な限り高くすることができる。
【0046】図6は、撮像レンズ10により結像される
画面中における測距エリアの配置を示す図であり、
(a)は画面中央部のみに測距エリアを設定した場合、
(b)は画面中央部及びその周辺に複数の測距エリアを
設定した場合を示す。
【0047】周知のように、人物が2人並んだ場合のよ
うに、画面中央部に主要被写体が存在しない場合もあり
得る。その場合、図6(a)に示すように画面中央部の
みに測距エリアが設定されている場合、撮像前に撮像装
置1を振ってビューファインダ2に表示される測距エリ
アを主要被写体に合致させ、その状態で測距を行い、主
要被写体に合焦させた状態で撮像レンズ10のフォーカ
ス機構をロックし、撮像装置1を元の位置に戻して撮像
を行う。一方、図6(b)に示すように複数の測距エリ
アが設定されている場合、撮像装置1をそのままにして
各測距エリアについてそれぞれ測距を行い、得られた距
離のうち撮像装置に最も近い値を被写体までの距離とし
て用い、合焦動作を行う。
【0048】なお、撮像部20の撮像素子としてはCC
DやC−MOSセンサ等の2次元固体撮像素子を用いる
ことができるが、CCDの場合特定部分の画素データの
みを読み出すことはできず、1画面分の画素データを順
次読み出して、その中から測距に使用される画素データ
を抽出する必要がある。そのため、第1画像情報を得て
から第2画像情報を得るまでの間に被写体が大きく動く
と、第1画像情報と第2画像情報を比較しても画素デー
タが同じパターンで並んでいる箇所を見付けられない場
合も起こりうる。これに対して、C−MOSセンサの場
合、特定部分の画素データのみを読み出すことが可能で
あるので、演算処理速度を速くすることができ、動いて
いる被写体に対して測距することも可能である。
【0049】また、本実施形態の測距装置は、撮像レン
ズ10を透過した光束を用いて測距を行っており、いわ
ゆるTTL(Through The Lens)タイプの測距装置であ
り、従来例で説明したような赤外線アクティブ方式のよ
うにパララックスによる影響を受けない。そのため、接
写や近接撮影等の場合のように、撮像装置1から至近距
離にある被写体に対しても、正確に距離を測定すること
ができる。
【0050】ところで、撮像装置1からおおむね1m以
上無限遠までに存在する被写体(通常撮影)に対して
は、撮像レンズ10の焦点位置の初期設定として、例え
ば1m以上4m以下程度の範囲内にある任意の距離(例
えば3m)に設定しておけば、多少ぼやけていても撮像
素子により被写体像を撮像し、被写体までの距離を演算
することが可能である。これに対して、撮像装置1から
1m以内に存在する被写体(接写又は近接撮影)に対し
ては、撮像レンズ10の焦点位置を上記3mに初期設定
すると、像のぼけが大きく、被写体像のコントラストが
低すぎるので、被写体までの距離を演算することが不可
能な場合も生ずる。そこで、撮像レンズ10の焦点位置
を上記3mに初期設定して被写体までの距離が演算でき
なかった場合、被写体が至近距離にあると推定して、撮
像レンズ10の焦点位置を20cm以上1m未満程度の
範囲の任意の距離(例えば50cm)に設定し直し、改
めて測距動作を行うようにしてもよい。
【0051】あるいは、被写体が撮像装置1から1m以
上無限遠までに存在する場合であっても、最初の演算に
より得られた被写体までの距離が初期設定距離から大き
くずれている場合、撮像レンズ10の焦点位置を演算に
より得られた被写体までの距離に設定し直して、改めて
測距動作を行うようにしてもよい。
【0052】さらに、上記測距装置により得られた被写
体までの距離を用いて被写体に合焦した後、撮像素子か
ら出力される画像データを用いて公知のコントラスト方
式により合焦確認(微調整)を行うようにしてもよい。
【0053】次に、本実施形態にの撮像装置1による測
距及び撮像動作について、図7〜図9に示すフローチャ
ートを用いて説明する。
【0054】ユーザが図示しないメインスイッチをオン
すると、全体制御部50は図2に示す各部に電力供給を
開始して動作可能状態に設定する(ステップ#1)。次
に、全体制御部50は、ユーザによるモード選択スイッ
チの操作を監視し、撮影モードが選択されたことを確認
する(ステップ#3)。次に、全体制御部50は、ユー
ザが表示部5をビューファインダとして選択しているか
否かを判断する(ステップ#5)。
【0055】ユーザが表示部5のビューファインダとし
ての使用を選択していない場合(ステップ#5でN
O)、全体制御部50はフォーカス制御部14を制御し
て、撮像レンズ10の焦点位置を初期位置(例えば3
m)に設定する(ステップ#7)。このとき、撮像レン
ズ10の焦点距離は基本的に任意であるが、測距精度を
高くするためには、より長い方が好ましい。そのため、
光学式ビューファインダ2の像倍率をユーザが設定した
焦点距離に設定しておき、撮像レンズ10の焦点距離は
その最長焦点距離に設定してもよい。
【0056】次に、全体制御部50は、ユーザがシャッ
タレリーズスイッチ4に指をかけたり、あるいは途中ま
で押し下げたときにオンするスイッチS1がオンするの
を待つ(ステップ#9)。スイッチS1がオンすると、
ユーザが撮像態勢に入っているので、撮像部20及び信
号処理部30を起動して、測距装置の構成要素として使
用しうる状態に設定する(ステップ#11)。
【0057】次に、全体制御部50はレンズ駆動機構4
0を駆動して、撮像レンズ10を第1の位置に移動させ
(ステップ#13)、撮像部20により第1画像情報を
取り込む(ステップ#15)。さらに、全体制御部50
はレンズ駆動機構40を逆方向に駆動して、撮像レンズ
10を基準位置に対して第1の位置とは対称な第2の位
置に移動させ(ステップ#17)、撮像部20により第
2画像情報を取り込む(ステップ#19)。第1画像情
報及び第2画像情報が得られると、信号処理部30は、
第1画像情報と第2画像情報を比較し、画素データが同
じパターンで並んでいる箇所を見つけ、上記演算式に基
づいて被写体までの距離を求める(ステップ#21)。
【0058】一方、ユーザが表示部5のビューファイン
ダとしての使用を選択している場合(ステップ#5でY
ES)、全体制御部50は、表示部5上にモニタ画像を
表示するために、撮像部20及び信号処理部30を起動
して、公知のコントラスト方式による合焦装置として使
用しうる状態に設定する(ステップ#23)。表示部5
上にモニタ画像が表示されると、全体制御部50は、ユ
ーザによりスイッチS1がオンされるのを待つ(ステッ
プ#27)。
【0059】スイッチS1がオンされると、表示部5に
表示されているモニタ画像を更新するまでの間に、全体
制御部50は、レンズ駆動機構40を駆動して、撮像レ
ンズ10を第1の位置に移動させ(ステップ#29)、
撮像部20により第1画像情報を取り込み(ステップ#
31)、レンズ駆動機構40を逆方向に駆動して、撮像
レンズ10を第2の位置に移動させ(ステップ#3
3)、撮像部20により第2画像情報を取り込み(ステ
ップ#35)、信号処理部30により被写体までの距離
を求める(ステップ#37)。
【0060】ステップ#21又は#37において信号処
理部30により第1画像情報と第2画像情報を用いて被
写体までの距離を演算すると、全体制御部50は演算結
果に基づいて、被写体までの距離が測定できたか否かを
判断する(ステップ#41)。被写体までの距離が測定
できなかった場合、フォーカス制御部14を駆動して、
撮像レンズ10の焦点位置を変更し(ステップ#4
3)、ステップ#13から#21の測距動作をやり直
す。一方、被写体までの距離が演算できた場合(ステッ
プ#41でYES)、全体制御部50は、レンズ駆動機
構40を駆動して撮像レンズ10を基準位置に戻すと共
に、フォーカス制御部14を制御して、信号処理部30
により演算された距離を用いて被写体に合焦させるよう
に撮像レンズ10を駆動する(ステップ#45)。な
お、撮像レンズ10の焦点距離をその最長焦点距離に設
定している場合は、同時にズーム制御部13を制御し
て、ユーザが設定している焦点距離に戻す。
【0061】ところで、コントラスト方式による合焦確
認を併用していない場合は、図8に示すように、全体制
御部50は、ユーザによりシャッタレリーズスイッチ4
が最後まで押し込まれたときにオンするスイッチS2が
オンするのを待つ(ステップ#51)。一方、コントラ
スト方式による合焦確認を併用している場合は、図9に
示すように、全体制御部50は、撮像部20及び信号処
理部30を制御して、画像データを取り込み、画像デー
タのコントラストが最大となるように、フォーカス制御
部14を制御して撮像レンズ10の焦点位置を微調整し
ながら(ステップ#47,#49)、スイッチS2がオ
ンするのを待つ(ステップ#51)。
【0062】スイッチS2がオンすると(ステップ#5
1でYES)、全体制御部50は、撮像部20、信号処
理部30及び図示しない露光制御機構(例えばNDフィ
ルタの挿入/取り外し、絞り制御、メカニカルシャッタ
制御、撮像素子の電荷蓄積時間制御等)を制御して、適
正な露光量で撮像素子を露光し、撮像素子から出力され
た画像データのホワイトバランス調節、γ補正、JPE
G圧縮等の所定の信号処理を施し、(ステップ#5
3)、記録部17により記録媒体に画像データを記録す
る(ステップ#55)。
【0063】画像データを記録し終えると、全体制御部
50はユーザによりメインスイッチがオフされたか否
か、すなわち撮像モードを終了してもよいか否かを判断
する(ステップ#57)。一定時間メインスイッチがオ
フされない場合(ステップ#57でNO)、ステップ#
7又は#25に戻って次の撮像に備える。また、ステッ
プ#51において、一定時間スイッチS2がオンされな
かった場合も、ステップ#7又は#25に戻って次の撮
像に備える。一方、メインスイッチがオフされると(ス
テップ#57でYES)、全体制御部50は各部への電
力供給を停止し(ステップ#59)、撮像モードを終了
する。
【0064】次に、本実施形態にの撮像装置1による測
距及び撮像動作の変形例について、図10及び図11に
示すフローチャートを用いて説明する。なお、図10は
図7とほぼ同じ(ステップ#13に戻るルートがない点
のみ異なる)であるため、その説明を省略する。
【0065】図11のステップ#41において被写体ま
での距離が測定できなかった場合、この変形例では、全
体制御部50は、レンズ駆動機構40を駆動して、撮像
レンズ10を基準位置に一旦復帰させる(ステップ#1
01)。そして、撮像部20により画像データを取り込
む(ステップ#103)。この画像データは、信号処理
部30により所定の処理を受けた後記憶部18に記憶さ
れ、後にコントラスト方式の合焦動作を行う際、新たに
取り込まれる画像と比較される。
【0066】次に、全体制御部50は、フォーカス制御
部14から出力される信号を参照して、撮像レンズ10
の焦点位置が撮像装置1に最も近い位置(最近端)にあ
るか否かを判断する(ステップ#105)。撮像レンズ
10の焦点位置が最近端の場合(ステップ#105でY
ES)、それ以上撮像レンズ10の焦点位置を動かすこ
とができず合焦不可能であるので、全体制御部50は表
示部5を制御して、所定の非合焦表示を行う(ステップ
#107)。
【0067】撮像レンズ10の焦点位置が最近端でない
場合(ステップ#105でNO)、全体制御部50は、
フォーカス制御部14を制御して、撮像レンズ10の焦
点位置を変更し(ステップ#109)、さらにレンズ駆
動機構40を駆動して、撮像レンズ10を第1の位置に
移動させ(ステップ#111)、撮像部20により第1
画像情報を取り込む(ステップ#113)。さらに、全
体制御部50はレンズ駆動機構40を逆方向に駆動し
て、撮像レンズ10を基準位置に対して第1の位置とは
対称な第2の位置に移動させ(ステップ#115)、撮
像部20により第2画像情報を取り込む(ステップ#1
17)。第1画像情報及び第2画像情報が得られると、
信号処理部30は、第1画像情報と第2画像情報を比較
して被写体までの距離を求めると共に、ステップ#10
3で取り込んだ画像データと新たに取り込んだ画像デー
タ(第1画像情報及び/又は第2画像情報)とを比較し
て、コントラスト方式による合焦確認も行う(ステップ
#119)。
【0068】次に、全体制御部50はステップ#119
における演算結果に基づいて、被写体までの距離が測定
できたか否かを判断する(ステップ#121)。被写体
までの距離が測定できなかった場合、ステップ#101
〜#119までのいわゆるローコンスキャン動作をやり
直す。一方、被写体までの距離が演算できた場合(ステ
ップ#121でYES)、全体制御部50は、ステップ
#45〜#59のフローを実行する。
【0069】このように、上記変形例では、例えば被写
体が撮像装置1から近い位置にあり、最初の測距動作で
は被写体像のぼけが大きく、コントラストが低すぎて本
実施形態の測距装置による三角測距方式では距離を測定
できない場合に、コントラスト方式による合焦動作を併
用するので、可能な限り被写体に合焦させることができ
る。
【0070】さらに、撮像レンズ10の焦点距離又は像
倍率に応じて、測距装置による被写体までの距離測定と
撮像素子により得られた前記画像データのコントラスト
が最大となるように撮像レンズ10の焦点位置を移動さ
せる方式のいずれかを選択することにより、高解像度が
必要な場合にはより合焦精度の高い方法を選択し、解像
度がそれほど必要とされない場合にはより合焦速度の速
い方法を選択するように構成してもよい。
【0071】また、上記実施形態の説明では、手振れ補
正については特に言及しなかったが、上記レンズ駆動機
構40を測距装置として使用し、被写体までの距離を測
定した後、記録媒体に記録するための画像データを撮像
する際には、レンズ駆動機構40を手振れ補正機構とし
て用い、撮像レンズ10を手振れ方向とは逆の方向に、
手振れ量に相当する量だけ移動させることはいうまでも
ない。
【0072】さらに、上記実施形態では、表示部5と記
録部17の両方を備えた場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、表示部5と記録部
17のいずれか一方が備えられていればよい。表示部5
を含まない撮像装置としては、例えば光学式ビューファ
インダのみを備えたディジタルカメラ等が考えられる。
また、記録部17を含まない撮像装置としては、例え
ば、観光用にタワー頂上に設置されたリモコン操作可能
なカメラ(映像は大型スクリーンに映し出され、望遠鏡
の代わりとなる)等が考えられる。また、ビデオカメラ
の初期のフォーカス調整にも使用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の測距装置
によれば、被写体像を所定位置に結像させるための撮像
レンズと、前記被写体像の結像面に設けられ、光電変換
により前記被写体像を所定の電気信号に変換する撮像素
子と、前記撮像レンズをその光軸に直交する面内で平行
移動させるレンズ駆動機構と、前記撮像素子及び前記レ
ンズ駆動機構を制御する制御部とを具備し、前記制御部
は、前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを前
記光軸に直交する面内における任意の第1の位置に移動
させ、前記撮像素子により被写体像を撮像し、第1画像
情報として出力させ、次に前記レンズ駆動機構を制御し
て前記撮像レンズを前記撮像素子の中心に対して前記第
1の位置と対称な第2の位置に移動させ、前記撮像素子
により被写体像を撮像し、第2画像情報として出力さ
せ、前記第1画像情報及び前記第2画像情報と、前記第
1の位置と前記第2の位置の間の距離情報とを用いて被
写体までの距離を演算し、出力する。
【0074】すなわち、第1画像情報と第2画像情報を
比較し、撮像素子の各画素に対応する画素データが同じ
パターンで並んでいる箇所が見つかると、それらが同一
被写体の同一部分の像であると推定することができる。
撮像素子上におけるこれら2つの部分の距離をDI、第
1の位置と第2の位置の距離をDP、撮像レンズの焦点
距離をfとして、被写体までの距離DOは、DO=f・D
I/DPで表され、被写体までの距離が演算で求められ
る。
【0075】また、駆動機構として、撮像レンズをその
光軸に対して平行移動させる手振れ補正機構を用いるこ
とができ、短時間のうちに高速で撮像レンズを移動さ
せ、第1画像情報及び第2画像情報を得ることができ、
従来からディジタルカメラ等で行われているコントラス
ト方式よりも高速で、被写体の測距又は撮像レンズの合
焦を行うことが可能となる。
【0076】また、前記第1の位置及び前記第2の位置
を、前記撮像素子の中心を通り前記撮像素子の縦辺に平
行な線上、横辺に平行な線上及び対角線上のいずれかの
位置とすることにより、撮像レンズ又は撮像素子を平行
移動させるための互いに直交する方向に配置された2つ
のアクチュエータ(Xアクチュエータ及びYアクチュエ
ータ)のうち、いずれか一方又は両方を同時に駆動すれ
ばよく、レンズ駆動機構の制御が比較的容易になる。ま
た、被写体によっては水平方向又は垂直方向では測距で
きない場合もあり、測距方向を選択可能とすることによ
り、測距不能の場合をより少なくすることができる。
【0077】さらに、前記第1の位置及び前記第2の位
置を、前記各線上における移動可能限界位置とすること
により、各方向における第1の位置と第2の位置を最も
長くすることができ、三角測距における基線長を長くす
ることができ、測距精度を高くすることが可能となる。
【0078】さらに、前記第1画像情報及び前記第2画
像情報からでは被写体までの距離が適切に得られなかっ
た場合、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を駆動して
前記撮像レンズ又は前記撮像素子を前記第1の位置及び
前記第2の位置とは異なる第3の位置に移動させ、前記
撮像素子により被写体像を撮像し、第3画像情報として
出力させ、次に、前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮
像レンズを前記撮像素子の中心に対して前記第3の位置
と対称な第4の位置に移動させ、前記撮像素子により被
写体像を撮像し、第4画像情報として出力させ、前記第
3画像情報及び前記第4画像情報と、前記第3の位置と
前記第4の位置の間の距離情報とを用いて被写体までの
距離を演算し、出力することにより、測距不能の可能性
を少なくすることができる。
【0079】さらに、前記第3画像情報及び前記第4画
像情報からでは被写体までの距離が適切に得られなかっ
た場合、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を駆動して
前記撮像レンズを前記第1の位置から前記第4の位置と
は異なる第5の位置に移動させ、前記撮像素子により被
写体像を撮像し、第5画像情報として出力させ、次に、
前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを前記撮
像素子の中心に対して前記第5の位置と対称な第6の位
置に移動させ、前記撮像素子により被写体像を撮像し、
第6画像情報として出力させ、前記第5画像情報及び前
記第6画像情報と、前記第5の位置と前記第6の位置の
間の距離情報とを用いて被写体までの距離を演算し、出
力することにより、測距不能の可能性をさらに少なくす
ることができる。
【0080】さらに、前記撮像素子を、前記各位置にそ
れぞれ対応する1又は2以上の測距領域に含まれる画素
からの電気信号のみを出力するように構成することによ
り、必要な信号のみを読み出すので(画素データの部分
読み出し)、電気信号の読み出し時間及び画像情報の比
較に要する時間を短縮することが可能となる。
【0081】さらに、前記撮像素子をC−MOSセンサ
とすることにより、比較的簡単な処理で画素データの部
分読み出しを実現することができる。
【0082】さらに上記各構成において、前記撮像レン
ズの焦点位置を調節する焦点調節機構を具備し、前記制
御部は、前記焦点調節機構を制御して前記撮像レンズの
焦点位置を通常撮影に適する第1の距離範囲における任
意の第1焦点位置に設定し、被写体までの距離を測定す
ることにより、第1距離範囲に被写体が存在する可能性
が高くなり、最初の測距動作で被写体までの距離を測定
しうる確率が高くなる。
【0083】さらに、前記撮像レンズの焦点位置を前記
第1焦点位置に設定して被写体までの距離が適切に得ら
れなかった場合、前記制御部は、前記焦点調節機構を制
御して前記撮像レンズの焦点位置を接写又は近接撮影に
適する第2の距離範囲における任意の第2焦点位置に設
定し、再度被写体までの距離を測定することにより、接
写や近接撮影等の場合であっても、パララックスによる
影響を受けることなく正確に被写体までの距離を測定す
ることが可能となる。
【0084】または、前記撮像レンズの焦点位置を前記
第1焦点位置に設定して得られた被写体までの距離が前
記第1焦点位置よりも手前である場合、前記制御部は、
前記焦点調節機構を制御して前記撮像レンズの焦点位置
を前記第1焦点位置よりも手前の任意の第2焦点位置に
設定し、再度被写体までの距離を測定することにより、
被写体が第1焦点位置よりも手前の被写界深度の浅い位
置にある場合でも、再度測距を行うことにより、より正
確に被写体までの距離を測定することが可能となる。
【0085】さらに、前記第1の距離範囲を1m以上4
m以下とし、第2の距離範囲を20cm以上1m未満と
することにより、被写体の位置が至近距離にある場合か
らほぼ無限遠にある場合までをカバーすることができ
る。
【0086】一方、本発明の撮像装置によれば、上記い
ずれかの構成を有する測距装置と、前記撮像素子から出
力される電気信号に所定の処理を施して画像データとし
て出力する信号処理部と、前記画像データを用いてモニ
タ画像を表示する表示部及び前記画像データを記録する
記録部の少なくとも一方を具備するので、従来のコント
ラスト方式による合焦機能を有する撮像装置よりも高速
で被写体の合焦動作を行うことができる。
【0087】また、前記測距装置によっては被写体まで
の距離が適正に得られなかった場合に、前記制御部は、
前記レンズ駆動機構を制御して前記撮像レンズを基準位
置に固定し、前記撮像素子を所定間隔で駆動して電気信
号を出力させ、前記信号処理部により処理された各画像
データのコントラストを比較し、前記焦点調節機構を制
御して前記画像データのコントラストが最大となるよう
に前記撮像レンズの焦点位置を移動させることにより、
本発明の測距装置による合焦方法と従来のコントラスト
方式による合焦方法とを併用することができ、いずれか
の方法を用いて合焦不能となる可能性を低くすることが
できる。
【0088】または、前記制御部は、前記測距装置によ
り得られた被写体までの距離を用いて前記焦点調節機構
を制御して前記撮像レンズの焦点位置を移動させ、その
後、前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを基
準位置に固定し、前記撮像素子を所定間隔で駆動して電
気信号を出力させ、前記信号処理部により処理された各
画像データのコントラストを比較し、前記焦点調節機構
を制御して前記画像データのコントラストが最大となる
ように前記撮像レンズの焦点位置を微調整することによ
り、2つの合焦方法を併用して合焦精度をより高くする
ことができる。
【0089】または、前記測距装置によっては被写体ま
での距離が適正に得られなかった場合に、前記制御部
は、前記焦点調節機構を制御して前記撮像レンズの焦点
位置を変化させ、前記測距装置を用いて再度被写体まで
の距離を測定すると共に、前記測距装置によっては被写
体までの距離が再度適正に得られなかった場合に、前記
制御部は、前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レン
ズを基準位置に再度固定し、前記撮像素子を所定間隔で
駆動して電気信号を出力させ、前記信号処理部により処
理された各画像データのコントラストを比較し、前記焦
点調節機構を制御して前記画像データのコントラストが
最大となるように前記撮像レンズの焦点位置を移動させ
ることにより、被写体のコントラストが低く被写体まで
の距離を測定しにくい場合であっても、可能な限り被写
体に合焦させることができる。
【0090】さらに、撮像レンズの焦点距離又は像倍率
に応じて、前記測距装置による被写体までの距離測定と
前記撮像素子により得られた前記画像データのコントラ
ストが最大となるように前記撮像レンズの焦点位置を移
動させる方式のいずれかを選択することにより、高解像
度が必要な場合にはより合焦精度の高い方法を選択し、
解像度がそれほど必要とされない場合にはより合焦速度
の速い方法を選択することが可能となる。
【0091】さらに、上記各構成において、さらに手振
れ検出センサを具備し、前記撮像レンズの焦点位置を調
節した後、前記撮像素子により被写体像を撮像する間、
前記駆動機構を駆動して前記撮像レンズを手振れ方向と
は逆方向に、手振れ量に相当する量だけ移動させ、手振
れ補正を行うことにより、本発明の測距装置を撮像時に
は手振れ補正機構として使用することができる。換言す
れば、既に実用化されつつある手振れ補正機構を有する
撮像装置に若干の改良を加えるだけで、本発明の測距装
置及びそれを用いた撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における測距装置を用い
た撮像装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】 上記一実施形態における測距装置及びそれを
用いた撮像装置のブロック構成を示す図である。
【図3】 上記一実施形態におけるレンズ駆動機構の構
成を示す分解斜視図である。
【図4】 本発明に係る測距装置の測距原理を示す図で
ある。
【図5】 上記一実施形態におけるレンズ駆動機構によ
る撮像レンズの移動方向の例を示す図である。
【図6】 上記一実施形態における測距装置の測距ゾー
ンの配置例を示す図である。
【図7】 上記一実施形態における測距動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】 図7のフローチャートの続きである。
【図9】 図8のフローチャートの続きの変形例であ
る。
【図10】 上記一実施形態における測距動作の変形例
を示すフローチャートである。
【図11】 図10のフローチャートの続きである。
【符号の説明】
1:撮像装置 2:光学式ビューファインダ 3:フラッシュ発光部 4:シャッタレリーズスイッチ 5:表示部 6:ズームスイッチ 10:撮像レンズ 11:ズーム用変倍レンズ群 12:フォーカス用合焦レンズ群 13:ズーム制御部 14:フォーカス制御部 15:ファインダ光学系 16:操作部 17:記録部 18:記憶部 20:撮像部 30:信号処理部 40:レンズ駆動機構 50:全体制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 5/00 H04N 5/232 H 19/02 Z H04N 5/225 G02B 7/11 N 5/232 D G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H011 AA03 BA05 BA06 BA33 BA37 BA51 BB02 BB04 CA01 DA00 DA06 2H044 DA01 DA02 DC02 DC09 2H051 AA00 BA47 BA68 BB02 BB08 BB31 CB17 CE14 CE21 DA02 DA07 DC15 DC17 EB13 EB16 EB20 FA40 FA47 FA61 FA63 2H054 AA01 5C022 AB28 AB55 AC01 AC42 AC54 AC74

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を所定位置に結像させるための
    撮像レンズと、前記被写体像の結像面に設けられ、光電
    変換により前記被写体像を所定の電気信号に変換する撮
    像素子と、前記撮像レンズをその光軸に直交する面内で
    平行移動させるレンズ駆動機構と、前記撮像素子及び前
    記レンズ駆動機構を制御する制御部とを具備し、 前記制御部は、前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像
    レンズを前記光軸に直交する面内における任意の第1の
    位置に移動させ、前記撮像素子により被写体像を撮像
    し、第1画像情報として出力させ、 次に前記レンズ駆動機構を制御して前記撮像レンズを前
    記撮像素子の中心に対して前記第1の位置と対称な第2
    の位置に移動させ、前記撮像素子により被写体像を撮像
    し、第2画像情報として出力させ、 前記第1画像情報及び前記第2画像情報と、前記第1の
    位置と前記第2の位置の間の距離情報とを用いて被写体
    までの距離を演算し、出力することを特徴とする測距装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の位置及び前記第2の位置は、
    前記撮像素子の中心を通り前記撮像素子の縦辺に平行な
    線上、横辺に平行な線上及び対角線上のいずれかの位置
    であることを特徴とする請求項1記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の位置及び前記第2の位置は、
    前記各線上における移動可能限界位置であることを特徴
    とする請求項2記載の測距装置。
  4. 【請求項4】 前記第1画像情報及び前記第2画像情報
    からでは被写体までの距離が適切に得られなかった場
    合、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を駆動して前記
    撮像レンズを前記第1の位置及び前記第2の位置とは異
    なる第3の位置に移動させ、前記撮像素子により被写体
    像を撮像し、第3画像情報として出力させ、次に、前記
    レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを前記撮像素
    子の中心に対して前記第3の位置と対称な第4の位置に
    移動させ、前記撮像素子により被写体像を撮像し、第4
    画像情報として出力させ、前記第3画像情報及び前記第
    4画像情報と、前記第3の位置と前記第4の位置の間の
    距離情報とを用いて被写体までの距離を演算し、出力す
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    測距装置。
  5. 【請求項5】 前記第3画像情報及び前記第4画像情報
    からでは被写体までの距離が適切に得られなかった場
    合、前記制御部は、前記レンズ駆動機構を駆動して前記
    撮像レンズを前記第1の位置から前記第4の位置とは異
    なる第5の位置に移動させ、前記撮像素子により被写体
    像を撮像し、第5画像情報として出力させ、次に、前記
    レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを前記撮像素
    子の中心に対して前記第5の位置と対称な第6の位置に
    移動させ、前記撮像素子により被写体像を撮像し、第6
    画像情報として出力させ、前記第5画像情報及び前記第
    6画像情報と、前記第5の位置と前記第6の位置の間の
    距離情報とを用いて被写体までの距離を演算し、出力す
    ることを特徴とする請求項4記載の測距装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像素子は、前記各位置にそれぞれ
    対応する1又は2以上の測距領域に含まれる画素からの
    電気信号のみを出力することを特徴とする請求項1から
    5のいずれかに記載の測距装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像素子はC−MOSセンサである
    ことを特徴とする請求項6記載の測距装置。
  8. 【請求項8】 前記撮像レンズの焦点位置を調節する焦
    点調節機構を具備し、前記制御部は、前記焦点調節機構
    を制御して前記撮像レンズの焦点位置を通常撮影に適す
    る第1の距離範囲における任意の第1焦点位置に設定
    し、被写体までの距離を測定することを特徴とする請求
    項1から7のいずれかに記載の測距装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像レンズの焦点位置を前記第1焦
    点位置に設定して被写体までの距離が適切に得られなか
    った場合、前記制御部は、前記焦点調節機構を制御して
    前記撮像レンズの焦点位置を接写又は近接撮影に適する
    第2の距離範囲における任意の第2焦点位置に設定し、
    再度被写体までの距離を測定することを特徴とする請求
    項8記載の測距装置。
  10. 【請求項10】 前記撮像レンズの焦点位置を前記第1
    焦点位置に設定して得られた被写体までの距離が前記第
    1焦点位置よりも手前である場合、前記制御部は、前記
    焦点調節機構を制御して前記撮像レンズの焦点位置を前
    記第1焦点位置よりも手前の任意の第2焦点位置に設定
    し、再度被写体までの距離を測定することを特徴とする
    請求項8記載の測距装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の距離範囲は1m以上4m以
    下であり、第2の距離範囲は20cm以上1m未満であ
    ることを特徴とする請求項9記載の測距装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれかの構成を
    有する測距装置と、前記撮像素子から出力される電気信
    号に所定の処理を施して画像データとして出力する信号
    処理部と、前記画像データを用いてモニタ画像を表示す
    る表示部及び前記画像データを記録する記録部の少なく
    とも一方を具備することを特徴とする撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記測距装置によっては被写体までの
    距離が適正に得られなかった場合に、前記制御部は、前
    記レンズ駆動機構を制御して前記撮像レンズを基準位置
    に固定し、前記撮像素子を所定間隔で駆動して電気信号
    を出力させ、前記信号処理部により処理された各画像デ
    ータのコントラストを比較し、前記焦点調節機構を制御
    して前記画像データのコントラストが最大となるように
    前記撮像レンズの焦点位置を移動させることを特徴とす
    る請求項12記載の撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記制御部は、前記測距装置により得
    られた被写体までの距離を用いて前記焦点調節機構を制
    御して前記撮像レンズの焦点位置を移動させ、その後、
    前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを基準位
    置に固定し、前記撮像素子を所定間隔で駆動して電気信
    号を出力させ、前記信号処理部により処理された各画像
    データのコントラストを比較し、前記焦点調節機構を制
    御して前記画像データのコントラストが最大となるよう
    に前記撮像レンズの焦点位置を微調整することを特徴と
    する請求項12記載の撮像装置。
  15. 【請求項15】 前記測距装置によっては被写体までの
    距離が適正に得られなかった場合に、前記制御部は、前
    記焦点調節機構を制御して前記撮像レンズの焦点位置を
    変化させ、前記測距装置を用いて再度被写体までの距離
    を測定すると共に、前記測距装置によっては被写体まで
    の距離が再度適正に得られなかった場合に、前記制御部
    は、前記レンズ駆動機構を駆動して前記撮像レンズを前
    記基準位置に再度固定し、前記撮像素子を所定間隔で駆
    動して電気信号を出力させ、前記信号処理部により処理
    された各画像データのコントラストを比較し、前記焦点
    調節機構を制御して前記画像データのコントラストが最
    大となるように前記撮像レンズの焦点位置を移動させる
    ことを特徴とする請求項12記載の撮像装置。
  16. 【請求項16】 撮像レンズの焦点距離又は像倍率に応
    じて、前記測距装置による被写体までの距離測定と前記
    撮像素子により得られた前記画像データのコントラスト
    が最大となるように前記撮像レンズの焦点位置を移動さ
    せる方式のいずれかを選択することを特徴とする請求項
    12記載の撮像装置。
  17. 【請求項17】 さらに手振れ検出センサを具備し、前
    記撮像レンズの焦点位置を調節した後、前記撮像素子に
    より被写体像を撮像する間、前記レンズ駆動機構を駆動
    して前記撮像レンズを手振れ方向とは逆方向に、手振れ
    量に相当する量だけ移動させ、手振れ補正を行うことを
    特徴とする請求項12から16のいずれかに記載の撮像
    装置。
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