JP2009212802A - 構図アシスト機能付き撮像装置及び該撮像装置における構図アシスト方法 - Google Patents

構図アシスト機能付き撮像装置及び該撮像装置における構図アシスト方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ブレのない最適な構図での撮影を適切に支援することができる構図アシスト機能付き撮像装置及び該撮像装置における構図アシスト方法を提供する。
【解決手段】
デジタルカメラで撮影を行う際に、プレビュー画像に対して最適な構図を示す参照構図が液晶モニタに重畳表示される(ステップS22)。これに従い、ユーザがその参照構図と一致するように撮影画角を変更すると、変更した撮影画角が参照構図に一致したこと(ステップS26)のみでなく、カメラ本体が静止したこと(ステップS30)を条件として、自動で記録画像の撮影と記録が実施される(ステップS32)。これにより、ブレのない最適な構図の画像が撮影される。
【選択図】 図2

Description

本発明は構図アシスト機能付き撮像装置及び該撮像装置における構図アシスト方法に係り、特にユーザがより簡単に最適な構図の画像を撮影することができる構図アシスト機能付き撮像装置及び該撮像装置における構図アシスト方法に関する。
テジタルカメラ等の撮像装置で撮影を行う場合に、一般のユーザにとっては安定感のある良好な構図を決定することが容易でない。そのため、構図の決定を補助するための様々な方法が例えば特許文献1〜10のように提案されている。
特許文献1では、参照構図の画像を事前に撮影しておき、その画像をプレビュー画像(現在撮影されているリアルタイムの画像)に重畳表示させることで、参照構図と同様の構図の画像を容易に撮影できるようにすることが提案されている。この方法は、例えば、自分が望む構図での撮影を他人に依頼する場合に有用である。
特許文献2では、撮影者の視線を検出し、その視線が撮影画角の中心となるように撮影画角を自動で変更することが提案されている。
特許文献3では、被写体の顔情報を検出し、検出した顔の位置が所定位置となるようにカメラの向き(画角)の変更を音声ガイドにより案内することが提案されている。
特許文献4では、カメラをパン/チルト駆動機構を備えた雲台に載置し、カメラで撮影される画像の構図が良好となるように、自動で撮影画角(カメラの撮影方向)を変更することが提案されている。
特許文献5では、予め定められた構図となるように、主要被写体が存在すべき位置を指示表示することが提案されている。
特許文献6では、被写体の顔が特定の方向を向いたことを自動で判断し、又は、被写体が所望の構図となるように自動でフレーミングを行って、好適な構図の画像を自動的に撮影することが提案されている。
特許文献7では、動きのある被写体を撮影する際に、被写体の動きを予測して被写体を所望の撮影条件で撮影することが提案されている。
特許文献8では、撮影された画像の構図に対し、不適切構図パターンと一致するか否かを判定し、一致した場合には最適構図にするためのアドバイス情報を表示することが提案されている。
特開平8−294025号公報 特開平8−262519号公報 特開平9−261526号公報 特開2006−191524号公報 特開2006−186413号公報 特開2001−148843号公報 特開2007−6325号公報 特開2006−100936号公報
従来では、最適な構図となるように構図決定に関する補助を行った際に、特許文献1、2、3、5、8のように撮影ボタンの押下操作のようなユーザの撮影指示により撮影を行うものと、特許文献4、6、7のように最適な構図となったときに自動的に撮影(記録画像の取込みと記録)を行うものとが提案されている。
最適な構図となったときに自動的に撮影を行うものは、ユーザの撮影指示により撮影を行うものに比べると、最適な構図での撮影が確実に行われるという利点がある一方、ユーザがカメラを動かしている際でも最適な構図となったときに撮影が行われる可能性があり、記録画像がぶれてしまう可能性がある。
ユーザの撮影指示により撮影を行うものでは、ユーザの判断によりカメラを動かしていない状態で撮影指示を行えば、ブレのない画像を撮影することができる。しかしながら、最適な構図となったことを確認して撮影指示を行った場合でも、特に望遠側での撮影では最適な構図となったことを確認した後、撮影指示の操作を行うまでの間又は操作時に画角がずれて最適な構図で撮影が行われない可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ブレのない最適な構図での撮影を適切に支援することができる構図アシスト機能付き撮像装置及び該撮像装置における構図アシスト方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に係る構図アシスト機能付き撮像装置は、光学系により結像された被写体の画像を撮像する撮像手段と、記録媒体に記録保存するための記録画像を前記撮像手段から取り込み、該記録画像を前記記録媒体に記録する処理を行う記録処理手段と、前記記録媒体に記録保存しないプレビュー画像を前記撮像手段から取り込むプレビュー画像取込手段と、前記記録処理手段により記録画像を前記撮像手段から取り込み前記記録媒体に記録する前に、前記プレビュー画像取込手段により取り込まれたプレビュー画像が最適な構図となるように撮影画角を変更し、又は、ユーザによる撮影画角の変更を補助する構図アシスト手段と、撮像装置本体の所定時間当たりの動き量を検出する動き量検出手段と、前記構図アシスト手段によりプレビュー画像が最適な構図となったことを検出し、且つ、前記動き量検出手段により検出された前記撮像装置本体の前記動き量が所定値以下であることを検出すると、前記記録処理手段により記録画像を前記撮像手段から取り込み前記記録媒体に記録する処理を実行させる自動撮影処理手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、最適な構図となったときのみではなく、撮像装置本体の動き量が小さくなったタイミングで記録画像の取込みが行われるため、ブレのない最適な構図の画像が撮影される。
請求項2に係る構図アシスト機能付き撮像装置は、請求項1に記載の発明において、前記動き量検出手段は、前記撮像装置本体に加わった振動により生じる像振れを打ち消すように撮影画角を変更する像振れ補正機能において前記撮像装置本体に加わった振動を検出するためのセンサを兼用したものであることを特徴としている。
本発明は、像振れ補正機能において使用されるセンサを構図アシスト機能で兼用した態様を示す。
請求項3に係る構図アシスト機能付き撮像装置における構図アシスト方法は、光学系により結像された被写体の画像を撮像する撮像手段と、記録媒体に記録保存するための記録画像を前記撮像手段から取り込み、該記録画像を前記記録媒体に記録する処理を行う記録処理手段と、前記記録媒体に記録保存しないプレビュー画像を前記撮像手段から取り込むプレビュー画像取込手段と、前記記録処理手段により記録画像を前記撮像手段から取り込み前記記録媒体に記録する前に、前記プレビュー画像取込手段により取り込まれたプレビュー画像が最適な構図となるように撮影画角を変更し、又は、ユーザによる撮影画角の変更を補助する構図アシスト手段と、撮像装置本体の所定時間当たりの動き量を検出する動き量検出手段と、を備えた構図アシスト機能付き撮像装置における構図アシスト方法であって、前記構図アシスト手段によりプレビュー画像が最適な構図となったことを検出し、且つ、前記動き量検出手段により検出された前記撮像装置本体の前記動き量が所定値以下であることを検出すると、前記記録処理手段により記録画像を前記撮像手段から取り込み前記記録媒体に記録する処理を実行させることを特徴としている。
請求項4に係る構図アシスト機能付き撮像装置における構図アシスト方法は、請求項3に記載の発明において、前記動き量検出手段は、前記撮像装置本体に加わった振動により生じる像振れを打ち消すように撮影画角を変更する像振れ補正機能において前記撮像装置本体に加わった振動を検出するためのセンサを兼用したものであることを特徴としている。
請求項3、4に係る発明は各々、請求項1、2における撮影装置に対応する方法の発明である。
本発明によれば、ブレのない最適な構図での撮影を適切に支援することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る構図アシスト機能付き撮像装置及び該撮像装置における構図アシスト方法を実施するための最良の形態について詳説する。
図1は、本発明が適用されるデジタルカメラの第1の実施の形態の構成を示したブロック図である。
まず、デジタルカメラとしての基本的な構成部分について説明すると、同図において、被写体から光がカメラ本体の前面側に設けられた撮影レンズ1に入射すると、撮影レンズ1により撮像素子2の撮像面(受光面)に被写体像が結像される。同図では省略されているが撮影レンズ1は、フォーカス調整用の可動のフォーカスレンズ群、ズーム調整の可動のズームレンズ群、明るさ調整のための絞り等の複数の光学部品から構成されており、それらを駆動制御する制御系についての構成要素についても省略されている。
カメラの電源がオンされて撮影可能な状態(撮影スタンバイ状態)になると、カメラ本体の背面側に設けられた液晶モニタ(同図の表示手段8に含まれる構成要素)にプレビュー画像(記録保存されない現在撮影されているリアルタイムの画像)が表示される。このとき、撮影レンズ1により結像された被写体像が撮像素子2により順次光電変換され、順次光電変換された電気信号が撮像素子2から撮像信号として出力される。
撮像素子2から出力された撮像信号は、AFE回路3に取り込まれ、AFE回路3によりCDS処理、AGC処理等の所要のアナログ処理が施された後、デジタル信号の画像データに変換される。
AFE回路3から出力される画像データは続いて信号処理手段4に取り込まれ、例えば、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、輪郭補正等の所要の画像処理が施される。
このようにして信号処理手段4により画像処理が施された画像データは、表示手段8に与えられ、表示手段8での処理によりカメラ本体の背面側に設けられた液晶モニタにプレビュー画像(動画)として表示される。
また、ユーザによる撮影ボタン(シャッターボタン)の全押し操作等によって撮影指示が与えられると、図示しないメモリ(メモリカード等の不揮発性メモリ)に記録保存するための1コマ分の記録画像の取込みが、上記のプレビュー画像と同様に撮影レンズ1、撮像素子2、AFE回路3及び信号処理手段4により行われ、その画像データがメモリに記録される。
一方、本実施の形態のデジタルカメラには構図アシスト機能が搭載されており、その構図アシスト機能のための構成要素として、構図推定手段6、構図比較手段7、顔情報検出手段10、動き検出手段11、自動撮影手段12、警告報告手段13が設けられている。これらの構成要素による構図アシスト機能に関して図2のフローチャートを参照しながら説明する。
カメラの電源がオンされると(ステップS10)、上記のように表示手段8により液晶モニタにプレビュー画像が表示される(ステップS12)。
続いて、プレビュー画像の現在の構図が推定される(ステップS14)。構図の推定について説明すると、上記のようにプレビュー画像として取り込まれた画像データが信号処理手段4から顔情報検出手段10に与えられており、顔情報検出手段10において、その画像データの中から人物の顔の画像(顔画像)が検出される。そして、プレビュー画像の画像データと共に、検出された顔画像の位置や大きさ(輪郭)等を示す顔画像データが構図推定手段6に与えられる。
構図推定手段6では、プレビュー画像の画像データと顔画像データに基づいて、画像内に含まれる人物の顔やその他の素材(被写体の構成要素)の配置を示す現在の構図が推定される。尚、構図の推定に関してはどのような手段、方法であってもよく、従来知られているものであってもよい。
構図推定手段6においてプレビュー画像の現在の構図が推定されると、構図比較手段7により、その構図を示す構図データと、構図例データ5として事前に登録されている構図例データとの比較が行われる。即ち、構図例データ(データベース)5には、様々な形態の構図例を示す構図例データが事前に格納されており、現在の構図と各構図例との比較が行われる。そして、構図例データ5の中に現在の構図に類似した参照すべき構図例があるか否かの判定が行われる(ステップS16)。
ステップS16においてNO、即ち、参照すべき構図例がないと判定された場合には、構図アシストを行うことなく、ユーザによる撮影ボタンの押下操作(撮影指示)が待機され、押下操作があれば(ステップS18)、これに同期して1コマ分の記録画像の取込み(撮影)とその記録画像のメモリへの記録が実行される(ステップS20)。
一方、ステップS16においてYES、即ち、参照すべき構図例があると判断された場合には、現在の構図に最も類似した構図例を参照構図として、その参照構図を描画するための画像データが表示手段8に与えられる。そして、表示手段8により液晶モニタには、その参照構図の画像がプレビュー画像に重畳して表示される(ステップS22)。
ここで、図3には、液晶モニタにおいて参照構図の画像がプレビュー画像に重畳表示された状態が示されている。これによれば、同図(A)のようなプレビュー画像が撮影されたとすると、同図(B)のように点線で示されている参照構図の画像が実線で示されているプレビュー画像に重畳されて表示される。この表示により、ユーザは、プレビュー画像の構図が参照構図と一致するように撮影画角を変更することができる。
尚、本明細書では、撮影画角自体の大きさと撮影方向のうち少なくとも一方の変更を撮影画角の変更というものとする。ユーザが撮影画角を変更する場合に、例えばズーム操作を行って撮影レンズ1の焦点距離(又は電子ズームによるズーム倍率)を変更することと、カメラ本体を動かして撮影方向を変更することが可能であり、これらの撮影画角の変更操作によってプレビュー画像の構図が参照構図に一致させることができる。
ステップS22の処理が終了すると、次に、構図比較手段7により、参照構図とプレビュー画像(プレビュー画像の現在の構図)との差分計算が行われる(ステップS24)。この差分計算により求める差分は、参照構図とプレビュー画像の現在の構図とのずれ量を意味し、どのような計算によるかは特定の方法に限らない。
差分計算が行われると、続いて、構図比較手段7により、その差分が事前に決められている所定の閾値以下か否かの判定が行われる(ステップS26)。このステップS26においてNOと判定された場合には、警告報告手段13により、現在の構図が適切でない旨の警告がユーザに報告された後(ステップS28)、ステップS24に戻る。この警告によって最適な構図を得るための撮影画角の変更がユーザに促される。警告は、例えば、液晶モニタでの警告表示や、警告音、所定の警告ランプの点灯などどのような方法であってもよい。
ステップS26においてYESと判定された場合には、現在の構図が適切であると判断される。そして、動き検出手段11によりカメラ本体の動き量(所定時間当たりの動き量)が事前に決められている所定の閾値以下か否かがを判定される(ステップS30)。
ここで、手振れ等による像振れを防止するための像振れ補正機能が搭載されたデジタルカメラの場合には、その像振れ補正機能で使用される手段(センサ)を動き検出手段11として兼用することが可能である。像振れ補正機能は、現在市販されている多くのデジタルカメラに搭載されており、そのような像振れ補正機能が搭載されたデジタルカメラには、カメラ本体に生じた振動(カメラ本体の姿勢の変動方向及び大きさ)、又は、その振動により生じる像振れの方向及び大きさを検出する振れ検出手段と、像振れを打ち消すために撮影画角を変更する画角変更手段とが具備されている。振れ検出手段としては例えばジャイロセンサによりカメラ本体の姿勢の変動方向及び大きさを検出するものや、順次撮影されるプレビュー画像の比較により像振れの方向及び大きさを検出するもの等が知られている。画角変更手段としては例えば光学系に配置された可動の像振れ補正用レンズを光軸と直交する方向に移動させて撮影方向を変更するものや、撮像素子を光軸と直交する方向に動かし、又は、撮像素子の撮像面において有効に画像を取り込む範囲を変更し、光学系により結像された被写体像に対して有効に撮像する領域を変更することによって撮影方向を変更するもの等が知られている。このような像振れ補正機能における振れ検出手段によって、直接的又は間接的にカメラ本体の動き量を検出することができるため、上記動き検出手段11としても使用することができる。尚、像振れ補正機能の振れ検出手段を兼用しない場合においても、その振れ検出手段で採用される任意の方法を本実施の形態の動き検出手段11で採用することができる。
上記ステップS30の判定処理においてNO、即ち、カメラ本体の動き量が所定の閾値より大きいと判定された場合には、ステップS26に戻る。一方、上記ステップS30においてYES、即ち、カメラ本体の動き量が所定の閾値以下と判定された場合には、自動撮影手段12により、1コマ分の記録画像の取込み(撮影)とその記録画像のメモリへの記録が実行される(ステップS32)。即ち、一般的なデジタルカメラにおいてユーザが撮影ボタンを押下操作(全押し操作)した場合と同様に1コマ分の記録画像の取込みと記録の処理が自動撮影手段12の指示、制御により行われる。
ステップS30の判定処理は、例えば、ユーザが撮影画角を参照構図に一致させようとしてカメラ本体を動かしている際に、ステップS32の処理により自動で撮影が行われると、撮影された記録画像にブレが生じるため、それを防止するためにカメラ本体の動きが小さくなったときに撮影を行うようにするものである。そのため、ステップS30の判定処理における閾値は、カメラ本体の所定時間当たりの動き量がその閾値以下であれば撮影した画像にブレが生じないような値に設定される。即ち、閾値は、カメラ本体が静止しているとみなせるような値に設定される。また、撮影レンズ1の焦点距離やシャッタースピードによっても画像のブレの生じやすさが異なるため、閾値も焦点距離やシャッタースピードによって変更するようにしてもよい。
以上のステップS32の処理、又は、ステップS20の処理が終了すると、続いて、撮影終了か否かの判定が行われる(ステップS34)。撮影終了か否かは電源スイッチによる電源オフの操作が行われたか否かによって判断され、NOと判定した場合にはステップS12に戻る。YESと判定した場合には、電源をオフして撮影を終了する(ステップS36)。
以上の第1の実施の形態の構図アシスト機能によれば、プレビュー画像の現在の構図が、参照構図に略一致し(現在の構図が最適な構図となり)、かつ、カメラ本体が静止しているとみなせる状態において、記録画像の撮影(取込みと記録)が行われるため、プレビュー画像が最適な構図となった場合であってもユーザの撮影ボタンの押下操作等によって撮影画角が動いたり、記録画像にブレが生じる等の不具合がなく、最適な構図で、かつ、ブレのない画像を確実に撮影することができるようになる。
尚、上記実施の形態では、ユーザは、記録画像の撮影指示に関して特別な操作を要していないが、ユーザが撮影ボタンを押下操作して撮影指示を行わない限り、撮影が行われないようにすることもできる。例えば、上記フローチャートにおいて、ユーザによる撮影指示が行われた場合にステップS26又はステップS30の処理に移行するようにし、ユーザによる撮影指示が行われない場合には、ステップS32の自動での撮影が行われないようにする態様が考えられる。又は、上記フローチャート全体の処理自体をユーザによる撮影指示が行われた場合に実行することも考えられる。このような態様の場合、記録画像の撮影(取込みと記録)が行われる条件としてプレビュー画像が参照構図に一致したこと(プレビュー画像が最適な構図となったこと)、カメラ本体が静止していること、及び、ユーザが撮影指示の操作を行ったことが条件となる。
また、上記フローチャートのステップS30におけるカメラ本体の動き量に焦点距離の要素を含めるようにしてもよい。即ち、カメラ本体自体が動いて撮影画角の変更が行われている場合だけでなく、ズーム操作が行われて撮影画角の大きさの変更が行われている場合も記録画像の撮影が行われないようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、ユーザが撮影画角の変更操作を行うことによってプレビュー画像の構図を参照構図(最適な構図)に一致させる態様を示したが、画角変更手段9により撮影画角を自動で変更してプレビュー画像の構図を参照構図に一致させる態様であってもよい。
図4は、本発明が適用されるデジタルカメラの第2の実施の形態の構成を示したブロック図である。図1と同一又は類似の処理を行う構成要素には図1と同一符号を付し、それらの構成要素についての説明を省略する。図5は、第2の実施の形態のデジタルカメラで実施される第2の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示したフローチャートであり、以下、このフローチャートに従って、第2の実施の形態の構図アシスト機能に関して説明する。
カメラの電源がオンされると(ステップS50)、表示手段8により液晶モニタにプレビュー画像が表示される(ステップS52)。
続いて、ユーザが構図アシストモードを選択しているか否かが判定される(ステップS54)。NOと判定された場合には、構図アシストが行われず、ユーザによる撮影ボタンの押下操作(撮影指示)が待機され、押下操作があれば(ステップ56)、これに同期して1コマ分の記録画像の取込み(撮影)とその記録画像のメモリへの記録が実行される(ステップS58)。
ステップS54においてYESと判定された場合には、参照する構図(参照構図)が参照構図決定手段20により決定される(ステップS60)。この参照構図の決定には、図1乃至図3に示した第1の実施の形態の構図アシスト機能と同様の方法を採用してもよいし(構図例データ5を参照して決定)、事前に参照する構図の写真を撮影しておき、それを参照構図とする方法等を採用してもよく、任意の方法を採用することができる。
ステップS60において参照構図が決定されると、次に、構図比較手段7により参照構図とプレビュー画像との差分比較(差分計算)が行われる(ステップS62)。そして、その差分が事前に決められている所定の閾値以下か否かの判定が行われる(ステップS64)。
即ち、プレビュー画像の現在の構図が参照構図に一致したか否かの判定が行われる。
ステップS64においてNOと判定された場合には、参照構図とプレビュー画像の現在の構図との差分が小さくなるように画角変更手段9により撮影画角が初期の撮影画角から変更される(ステップS66)。
ここで、画角変更手段9による撮影画角の変更は、カメラ本体の姿勢を変更せずに撮影方向や撮影画角の大きさを自動で変更することを示し、第1の実施の形態で説明したように像振れ補正機能が搭載されたデジタルカメラの場合には、その像振れ補正機能で使用される画角変更手段を兼用することができる。即ち、像振れ補正機能が搭載されたデジタルカメラでは、像振れを打ち消すためにカメラ本体の姿勢を変えずに撮影画角(撮影方向)を変更する画角変更手段が具備されている。例えば、その画角変更手段として、光学系に配置された像振れ補正用レンズを光軸と直交する方向に移動させて撮影方向を変更するものや、光学系により結像された被写体像に対して撮像素子により有効に撮像する領域の位置を変更するもの、即ち、撮像素子を光軸と直交する方向に動かして、又は、撮像素子の撮像面において被写体像を有効に取り込む範囲を動かして撮影方向を変更するものが知られている。本実施の形態における画角変更手段9として、このような像振れ補正機能の画角変更手段を兼用することができる。また、像振れ補正機能の画角変更手段を兼用しない場合においても像振れ補正機能の画角変更手段において採用される撮影方向を変更するための任意の方法を本実施の形態における画角変更手段9における撮影方向の変更に適用できる。
また、参照構図とプレビュー画像の現在の構図とを一致させるために撮影画角の大きさの変更を要する場合には、画角変更手段9により撮影レンズ1の焦点距離が変更される。但し、撮影画角の大きさを変更する手段として、撮像素子2の撮像面から有効に画像を取り込む撮像範囲の大きさを変更する電子ズームを使用してもよい。
図6には、このときの液晶モニタにおいて表示されるプレビュー画像の様子が示されている。まず最初に同図(A)のような画像が撮影され、その画像がプレビュー画像として液晶モニタに表示されているとする。このとき、参照構図とプレビュー画像の構図との差分が小さくなるように画角変更手段9により例えば撮像素子2が事前に決められた基準の位置から光軸と直交する方向にシフトされて撮影方向が変更され、同図(B)、同図(C)のように撮影画角が所定画角分ずつ順次変更される。
続いて、ステップS66の処理が開始されてから一定時間が経過すると、又は、ステップS66の処理によりプレビュー画像の構図が参照構図に一致してから所定時間(時間0も含む)が経過すると、撮影画角が。変更前の初期の状態に戻され(ステップS68)、ステップS62に戻る。ステップS66において撮影方向が変更された場合には、原則として事前に決められている基準の撮影方向に戻される(撮像素子2をシフトさせた場合には撮像素子2が基準の位置に戻される)。ステップS66において撮影画角の大きさが変更された場合には、ユーザが行った最終のズーム操作により設定された撮影画角の大きさが変更前の初期の撮影画角の大きさであり、その大きさに撮影画角が戻される。
このようなステップS66、ステップS68の処理により、ユーザは、最適な構図を得るための撮影画角の変更方向を知ることができ、これを参考にして、ユーザがカメラ本体を動かし、又は、ズーム操作を行って最適な構図が得られるように撮影画角を変更することができる。
尚、ステップS66の処理により撮影画角の変更が行われている際に、撮影画角が構図アシスト機能により一時的に変更されていることをユーザに通知するようにしてもよい。例えば、液晶モニタにその旨の通知を行う表示(文字、図形等)を行うようにしてもよいし、プレビュー画像自体の表示形態を変更する(点滅表示等)等、どのような方法でもよい。
一方、上記ステップS64においてYES、即ち、ユーザが設定した撮影画角におけるプレビュー画像の現在の構図と参照構図とが一致した場合には、ユーザによる撮影ボタンの押下操作(撮影指示)が待機され(ステップS70)、押下操作があれば、これに同期して1コマ分の記録画像の取込み(撮影)とその記録画像のメモリへの記録が実行される(ステップS58)。
ステップS58が終了すると撮影終了か否かの判定が行われる(ステップS72)。撮影終了か否かは電源スイッチによる電源オフの操作が行われたか否かによって判断され、NOと判定された場合にはステップS52に戻る。YESと判定された場合には、電源をオフして撮影を終了する(ステップS74)。
以上の第2の実施の形態の構図アシスト機能によれば、最適な構図にするための撮影画角の変更方向が、プレビュー画像に参照構図を重畳表示させることなく示されるため、プレビュー画像の視認性が低下する不具合がない。また、ユーザが設定した撮影画角でのプレビュー画像と、最適な構図となる目標の撮影画角でのプレビュー画像とが液晶モニタに表示されるため、ユーザにとって最適な構図となる撮影画角の設定が容易となる。更に、ユーザが設定した撮影画角において最適な構図が得られる場合にのみ記録画像の撮影を行うことができるため、最適な構図の記録画像を確実に撮影することができる。
尚、上記実施の形態では、ユーザが設定した撮影画角での構図が最適な構図となり、ステップS64の判定処理においてYESと判定された後、ユーザによる撮影指示が行われると、記録画像の取込みと記録の処理(ステップS58)が行われるが、ステップS64の判定処理においてYESと判定された場合には、ユーザによる撮影指示を待つことなく自動で記録画像の取込みと記録が行われるようにしてもよい。また、第1の実施の形態の構図アシスト機能と同様に、カメラ本体の動き量が所定の閾値以下になったことを記録画像の取込みと記録を実施する条件として加えてもよい。
また、上記実施の形態ではステップS66において、参照構図とプレビュー画像の構図とが一致するように画角変更手段9により撮影画角が所定画角分ずつ徐々に変更されるようになっているが、画角変更手段9による1度の撮影画角の変更で、参照構図とプレビュー画像の構図とを一致させるようにしてもよい。
図7は、本発明が適用されるデジタルカメラの第3の実施の形態の構成を示したブロック図であり、図8は、その第3の実施の形態のデジタルカメラで実施される第3の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示したフローチャートである。図7において、図1又は図4と同一又は類似の処理を行う構成要素には図1又は図4と同一符号を付し、それらの構成要素についての説明を省略する。また、図8において、第2の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示した図5のフローチャートと同一又は類似の処理内容の工程には図5と同一符号を付している。以下、図8のフローチャートに従って、第3の実施の形態の構図アシスト機能に関して説明する。
第2の実施の形態の構図アシスト機能では、ユーザが設定した撮影画角での構図が参照構図と一致しないと記録画像の撮影を行うことができないため、その参照構図がユーザの望む構図と相違する場合には問題がある。
これを解決する方法として、1つには構図アシストモードをオフにすることが考えられる。しかしながら、モードの変更には、一般的に所定の操作を伴うため、手間を要しシャッターチャンスを逃してしまうことも考えられる。
そこで、本第3の実施の形態の構図アシスト機能では、そのようなモードの変更操作を要することなく、構図アシスト機能を無効にし(構図アシスト機能を停止させ)、参照構図と異なる構図の撮影画角での撮影を可能にしたものである。
本第3の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示す図8のフローチャートでは、第2の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示した図5のフローチャートに対して、ステップS66とステップS68の間に、ステップS80及びステップS82の処理が加えられている。このステップS80及びステップS82の処理について説明すると、まず、ステップS66により参照構図とプレビュー画像(プレビュー画像の構図)の差分が小さくなるように画角変更手段9により撮影画角の変更が行われている際に、構図拒絶判定手段22によりユーザが参照構図とプレビュー画像の差分を大きくする撮影画角の変更を行っているか否かの判定が行われる(ステップS80)。即ち、参照構図との差分が大きくなるようにユーザがカメラ本体の撮影方向を変更し、又は、ズーム操作(撮影画角の大きさの変更)を行ったか否かが判定される。例えば、画角変更手段9による撮影画角の変更と共に構図比較手段7により参照構図と現在のプレビュー画像の構図との差分計算逐次行われ、その差分が前回より大きくなる場合(又は、前回の差分に対して所定値以上大きくなる場合)には、ユーザが参照構図とプレビュー画像の差分を大きくする撮影画角の変更を行ったと判断されて、このステップS80の判定処理においてYESされる。
もし、このステップS80の判定処理においてNOと判定された場合には、構図アシスト機能が無効となることなく、第2の実施の形態と同様の処理を行うためにステップS68に移行する。
一方、ステップS80の判定処理においてYESと判定された場合には、画角変更手段9により変更された撮影画角が変更前の初期の撮影画角に戻される(ステップS82)。そして、ステップS70の処理に移行することによって構図アシスト機能が無効となる。
図9には、液晶モニタにおいて表示されるプレビュー画像の様子が示されている。まず最初に同図(A)のような画像が撮影され、その画像がプレビュー画像として液晶モニタに表示されているとする。このとき、参照構図とプレビュー画像との差分が小さくなるように画角変更手段9により例えば撮影方向が変更されると、同図(B)のようにプレビュー画像の構図が変更される。これに対して、ユーザが例えばカメラ本体を動かして例えば同図(C)のように初期のプレビュー画像の構図(同図(A)に戻すような操作を行うと、構図アシスト機能が無効となる。
ステップS82の処理の後、ステップS70に移行すると、ユーザによる撮影ボタンの押下操作(撮影指示)が待機され、押下操作があれば、これに同期して1コマ分の記録画像の取込み(撮影)とその記録画像のメモリへの記録が実行される(ステップS58)。このときユーザは自分の望む構図となるように撮影画角を設定してから撮影ボタンの押下操作を行えば、自分の望む構図の記録画像を撮影することができる。
以上の第3の実施の形態の構図アシスト機能によれば、構図アシスト機能により示唆された最適な構図がユーザが撮影したい構図でない場合に、ユーザが直感的かつ簡単に構図アシスト機能を停止させることができる。
尚、第2の実施の形態の構図アシスト機能において説明されている適用可能な他の実施形態については本第3の実施の形態においても適用できる。
また、上記実施の形態では、構図アシスト機能による撮影画角の変更中に、ユーザが参照構図とプレビュー画像の構図との差分を大きくするような撮影画角の変更操作を行ったと判定された場合(ステップS80)に、構図アシスト機能が停止するようになっているが、ステップS80の判定条件をより限定し、例えば、参照構図とプレビュー画像の構図との差分が小さくなる方向と反対の方向にユーザが撮影画角を変更した場合、即ち、撮影方向に関しては、ユーザが参照構図に一致する方向と反対(左右方向及び/又は上下方向に関して反対)の方向に撮影方向を変更した場合、撮影画角の大きさ(ズーム)に関しては、参照構図と一致するズーム方向(ワイド方向又はテレ方向)と反対の方向にズームを操作した場合に、構図アシスト機能を停止させるようにしてよい。
図10は、本発明が適用されるデジタルカメラの第4の実施の形態の構成を示したブロック図であり、図11は、その第4の実施の形態のデジタルカメラで実施される第4の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示したフローチャートである。図10において、図1、図4、又は、図7と同一又は類似の処理を行う構成要素には図1、図4、又は、図7と同一符号を付し、それらの構成要素についての説明を省略する。また、図11において、第2の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示した図5のフローチャートと同一又は類似の処理内容の工程には図5と同一符号を付している。以下、図11のフローチャートに従って、第4の実施の形態の構図アシスト機能に関して説明する。
第2の実施の形態の構図アシスト機能では、画角変更手段9による自動の撮影画角の変更は、最適な構図となるようにユーザが撮影画角を変更するために一時的に行われるものであり、記録画像を撮影する際には、ユーザが撮影画角を最適な構図となるように変更する必要がある。
本第4の実施の形態では、画角変更手段9により変更された撮影画角(変更途中の撮影画角も含む)でのプレビュー画像の構図がユーザの望む構図であった場合に、ユーザが自分で撮影画角を変更することなく、そのまま記録画像の撮影を行えるようにしたものである。
そこで、本第4の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示す図11のフローチャートでは、第2の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示した図5のフローチャートに対して、ステップS66とステップS68の間に、ステップS90及びステップS92の処理が加えられている。このステップS90及びステップS92の処理について説明すると、まず、ステップS66により参照構図とプレビュー画像(プレビュー画像の構図)の差分が小さくなるように画角変更手段9により撮影画角の変更が行われている際に、ユーザにより現在の構図を保持する指示があるか否かの判定が行われる(ステップS90)。例えば、撮影ボタンの押下操作があった場合に、構図を保持する指示が行われたと判定するようにしてもよいし、他の任意の操作ボタンの操作であってもよい。
もし、このステップS90においてNOと判定された場合には、第2の実施の形態と同様の処理を行うためにステップS68に移行する。
一方、ステップS90においてYESと判定された場合には、構図保持手段23により、画角変更手段9により変更されている現在の撮影画角を保持する処理が行われる(ステップS92)。画角変更手段9により例えば撮像素子2が基準の位置からシフトされて撮影方向が変更されている場合には、撮像素子2が現在の位置に保持される。そして、ステップS70に移行する。
図12には、液晶モニタにおいて表示されるプレビュー画像の様子が示されている。まず最初に同図(A)のような画像が撮影され、その画像がプレビュー画像として液晶モニタに表示されているとする。このとき、参照構図とプレビュー画像との差分が小さくなるように画角変更手段9により例えば撮影方向が変更されると、同図(B)のようにプレビュー画像の構図が変更される。これに対して、ユーザが同図(B)のように撮影画角が変更されたプレビュー画像の構図で撮影したいときに、現在の撮影画角(構図)を保持する指示を所定の操作により行ったとすると、画角変更手段9による撮影画角の変更が停止され、同図(C)のように、指示が行われたときの同図(B)のプレビュー画像と同じ構図のプレビュー画像が液晶モニタに表示された状態で保持される。
ステップS92の処理の後、ステップS70に移行すると、ユーザによる撮影ボタンの押下操作(撮影指示)が待機され、押下操作があれば、これに同期して1コマ分の記録画像の取込み(撮影)とその記録画像のメモリへの記録が実行される(ステップS58)。このときステップS92で保持された撮影画角で撮影が行われ、ユーザが撮影画角(構図)の保持を指示したときの構図の記録画像の取込みと記録が行われる。
以上の第4の実施の形態の構図アシスト機能によれば、本来、ユーザによる撮影画角の変更を支援するために行われる画角変更手段9による撮影画角の変更に対して、その変更中の撮影画角又は変更後の撮影画角の構図がユーザの撮影したい構図であった場合に、ユーザが自分で撮影画角を変更することなく、その構図の記録画像を撮影することができる。
尚、第2の実施の形態の構図アシスト機能において説明されている適用可能な他の実施形態については本第4の実施の形態においても適用できる。また、本第4の実施の形態の構図を保持する機能は、第3の実施の形態に組み込むことが可能である。
また、上記実施の形態では、ユーザが撮影画角(構図)の保持を指示する操作を行った後、撮影指示の操作を行うことで記録画像の取込みと記録が行われるが、ユーザが撮影画角の保持を指示する操作を行うと、その撮影画角での記録画像の取込みと記録が行われるようにしてもよい。即ち、画角変更手段9による撮影画角の変更中にユーザの撮影したい構図が得られた場合に所定の指示操作(撮影指示の操作)を行うと、そのときの撮影画角での記録画像の取込みと記録が行われるようにしてもよい。
図13は、本発明が適用されるデジタルカメラの第5の実施の形態の構成を示したブロック図であり、図14は、その第5の実施の形態のデジタルカメラで実施される第5の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示したフローチャートである。図13において、図1、図4、図7、又は、図10と同一又は類似の処理を行う構成要素には図1、図4、図7、又は、図10と同一符号を付している。また、図14において、第2の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示した図5のフローチャートと同一又は類似の処理内容の工程には図5と同一符号を付している。以下、図14のフローチャートに従って、第5の実施の形態の構図アシスト機能に関して説明する。尚、本第5の実施の形態は、第1〜第4の実施の形態のように参照構図を決定する際に行われる処理の一実施の形態を示すものであり、下記で説明するステップS100〜S106の処理に特徴を有する。
カメラの電源がオンされると(ステップS50)、表示手段8により液晶モニタにプレビュー画像が表示される(ステップS52)。
続いて、ユーザが構図アシストモードを選択しているか否かが判定される(ステップS54)。NOと判定された場合には、構図アシストが行われず、ユーザによる撮影ボタンの押下操作(撮影指示)が待機され、押下操作があれば、これに同期して1コマ分の記録画像の取込み(撮影)とその記録画像のメモリへの記録が実行される(ステップS59)。
ステップS54においてYESと判定された場合には、まず、画角変更手段9により撮影画角の大きさが変更され、最大の撮影画角となるように設定される。具体的には、撮影レンズ1のズーム(ズームレンズ群)が広角側(ワイド側)に駆動されワイド端まで移動する(ステップS100)。これにより、ユーザが設定したズームがワイド端でない場合には、ユーザが設定した撮影画角よりも撮影画角が拡大される。
次に、画角変更手段9により撮影方向を基準の撮影方向に対して変更しながらプレビュー画像の撮影が行われ、ズームをワイド端に設定したときよりも更に大きな画角範囲の画像情報が取り込まれる(ステップS102)。これにより、ズームをワイド端に設定したときの画角範囲(現在の撮影画角)の画像情報とその周辺の画像情報(周辺情報)が得られる。ここで、画角変更手段9による撮影方向の変更が、撮像素子2を光軸に対して直交する面内でシフトさせる態様によるものである場合には、撮像素子2をその面内で各方向に最大量シフトさせて画像を取り込むことによって、最大の画角範囲の画像を取得することができるが、同じ被写体範囲の画像を重複して撮影する必要はないため、撮像素子2をシフトさせる方向を数方向に限定することができ、また、限定した各方向において画像を取り込むシフト量も数点に限定することができる。
また、第2の実施の形態においても説明したように、画角変更手段9による撮影方向の変更は、像振れ補正機能において具備される画角変更手段を兼用して行うことが可能であり、像振れ補正機能の画角変更手段を兼用しない場合であっても、像振れ補正機能の画角変更手段において採用される撮影方向を変更するための任意の方法を本実施の形態の画角変更手段9において採用することができる。
ステップS102により現在の撮影画角内の画像情報とその周辺情報が取得されると、続いて、特異点検出手段24によりそれらの情報から特異点が抽出される(ステップS104)。例えば、人物の顔情報や、建物、空等の境界線等の特異点が検出される。
次いで、抽出された複数の特異点の位置関係に基づき、参照構図決定手段20により、その位置関係に当てはまる構図例が構図例データ5の中から検索される(ステップS106)。そして、検索に該当した構図例(参照構図)があるか否かが判定される(ステップS108)。NOと判定された場合には、ステップS59に移行し、上記のようにユーザの撮影指示による記録画像の取込み(撮影)と記録の処理が行われる。
一方、YESと判定された場合には、第1〜第4の実施の形態に示したような参照構図を使用した構図アシストの処理が行われる(ステップS110)。尚、ステップS110の構図アシストの処理についての説明は省略するが、第1〜第4の実施の形態で示した構図アシストの処理の態様に限らず任意の態様を適用できる。
ステップS59又はステップS110の処理が終了すると、撮影終了か否かの判定が行われる(ステップS72)。撮影終了か否かは電源スイッチによる電源オフの操作が行われたか否かによって判断され、NOと判定された場合にはステップS52に戻る。YESと判定された場合には、電源をオフして撮影を終了する(ステップS74)。
図15には、本第5の実施の形態の構図アシスト機能による上記処理の流れが、取得される画像情報の様子により示されている。まず同図(A)のようにユーザが設定した撮影画角でのプレビュー画像が得られているものとする。これに対して上記ステップS100及びステップS102の処理が行われると、ユーザが設定した撮影画角よりも広い範囲の画像情報が同図(B)のように得られる。そして、この同図(B)の画像情報に基づいてステップS104及びステップS106の処理により参照構図(最適な構図)が決定され、それに対応する撮影画角が同図(C)の点線の矩形枠で示されるように設定される。これに従い、ユーザが撮影画角を変更することによって、又は、自動で撮影画角が変更されることによって、同図(D)のように最適な構図となる撮影画角に設定される。
以上の第5の実施の形態の構図アシスト機能によれば、ユーザが設定した撮影画角よりも広い画角範囲の画像情報に基づいて最適な構図が決定されるため、より精度良く最適な構図を決定し、アシストするができる。
また、メモリに記録済みの記録画像をトリミングして最適な構図の記録画像を生成するものではないため、無駄なメモリの使用や、トリミングによる画質劣化もない。
尚、上記実施の形態では、撮影画角の大きさの変更と撮影方向の変更の両方によって、ユーザが設定した撮影画角よりも広い画角範囲の画像情報を得るようにしているが、ユーザが設定したズームがワイド端又はその近傍でない場合には撮影画角の大きさの変更のみによってユーザが設定した撮影画角よりも広い画角範囲の画像情報を得るようにしてもよいし、ズームの位置に関係なく撮影方向の変更のみによってユーザが設定した撮影画角よりも広い画角範囲の画像情報を得るようにしてもよい。
本発明が適用されるデジタルカメラの第1の実施の形態の構成を示したブロック図 第1の実施の形態のデジタルカメラで実施される第1の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示したフローチャート 第1の実施の形態の構図アシスト機能の説明に使用した説明図 本発明が適用されるデジタルカメラの第2の実施の形態の構成を示したブロック図 第2の実施の形態のデジタルカメラで実施される第2の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示したフローチャート 第2の実施の形態の構図アシスト機能の説明に使用した説明図 本発明が適用されるデジタルカメラの第3の実施の形態の構成を示したブロック図 第3の実施の形態のデジタルカメラで実施される第3の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示したフローチャート 第3の実施の形態の構図アシスト機能の説明に使用した説明図 本発明が適用されるデジタルカメラの第4の実施の形態の構成を示したブロック図 第4の実施の形態のデジタルカメラで実施される第4の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示したフローチャート 第4の実施の形態の構図アシスト機能の説明に使用した説明図 本発明が適用されるデジタルカメラの第5の実施の形態の構成を示したブロック図 第5の実施の形態のデジタルカメラで実施される第5の実施の形態の構図アシスト機能の処理手順を示したフローチャート 第5の実施の形態の構図アシスト機能の説明に使用した説明図
符号の説明
1…撮影レンズ、2…撮像素子、3…AFE回路、4…信号処理手段、5…構図例データ、6…構造推定手段、7…構図比較手段、8…表示手段、10…情報検出手段、11…動き検出手段、12…自動撮影手段、13…警告報告手段、20…参照構図決定手段、22…構図拒絶判定手段、23…構図保持手段、

Claims (4)

  1. 光学系により結像された被写体の画像を撮像する撮像手段と、
    記録媒体に記録保存するための記録画像を前記撮像手段から取り込み、該記録画像を前記記録媒体に記録する処理を行う記録処理手段と、
    前記記録媒体に記録保存しないプレビュー画像を前記撮像手段から取り込むプレビュー画像取込手段と、
    前記記録処理手段により記録画像を前記撮像手段から取り込み前記記録媒体に記録する前に、前記プレビュー画像取込手段により取り込まれたプレビュー画像が最適な構図となるように撮影画角を変更し、又は、ユーザによる撮影画角の変更を補助する構図アシスト手段と、
    撮像装置本体の所定時間当たりの動き量を検出する動き量検出手段と、
    前記構図アシスト手段によりプレビュー画像が最適な構図となったことを検出し、且つ、前記動き量検出手段により検出された前記撮像装置本体の前記動き量が所定値以下であることを検出すると、前記記録処理手段により記録画像を前記撮像手段から取り込み前記記録媒体に記録する処理を実行させる自動撮影処理手段と、
    を備えたことを特徴とする構図アシスト機能付き撮像装置。
  2. 前記動き量検出手段は、前記撮像装置本体に加わった振動により生じる像振れを打ち消すように撮影画角を変更する像振れ補正機能において前記撮像装置本体に加わった振動を検出するためのセンサを兼用したものであることを特徴とする請求項1の構図アシスト機能付き撮像装置。
  3. 光学系により結像された被写体の画像を撮像する撮像手段と、記録媒体に記録保存するための記録画像を前記撮像手段から取り込み、該記録画像を前記記録媒体に記録する処理を行う記録処理手段と、前記記録媒体に記録保存しないプレビュー画像を前記撮像手段から取り込むプレビュー画像取込手段と、前記記録処理手段により記録画像を前記撮像手段から取り込み前記記録媒体に記録する前に、前記プレビュー画像取込手段により取り込まれたプレビュー画像が最適な構図となるように撮影画角を変更し、又は、ユーザによる撮影画角の変更を補助する構図アシスト手段と、撮像装置本体の所定時間当たりの動き量を検出する動き量検出手段と、を備えた構図アシスト機能付き撮像装置における構図アシスト方法であって、
    前記構図アシスト手段によりプレビュー画像が最適な構図となったことを検出し、且つ、前記動き量検出手段により検出された前記撮像装置本体の前記動き量が所定値以下であることを検出すると、前記記録処理手段により記録画像を前記撮像手段から取り込み前記記録媒体に記録する処理を実行させることを特徴とする構図アシスト機能付き撮像装置における構図アシスト方法。
  4. 前記動き量検出手段は、前記撮像装置本体に加わった振動により生じる像振れを打ち消すように撮影画角を変更する像振れ補正機能において前記撮像装置本体に加わった振動を検出するためのセンサを兼用したものであることを特徴とする請求項3の構図アシスト機能付き撮像装置における構図アシスト方法。
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