JP4596246B2 - オートフォーカスシステム - Google Patents

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本発明はオートフォーカスシステムに係り、特にカメラの撮影範囲のうちオートフォーカス(AF)の対象とする位置(範囲)を自動で移動させて所望の対象被写体を追尾しながらピント合わせすることができるオートフォーカスシステムに関する。
テレビカメラのように撮影素子(CCD等)により被写体の画像を電気信号(画像信号)に変換する撮像システムでは、オートフォーカス(以下、AFと記す)の方式として一般的にコントラスト方式が採用されている。コントラスト方式は、撮像素子により取り込まれた画像信号から被写体画像のコントラストを検出し、そのコントラストが最も高くなるように撮影レンズのフォーカスを制御することによって最良ピント状態(合焦状態)に自動でピント合わせを行う方式である。
コントラスト方式のようなAFでは、カメラの撮影範囲内にある被写体の全体をAFの対象とするのではなく、撮影範囲のうちの一部の範囲にある被写体のみを対象とすることが多い。コントラスト方式のAFでは、撮像素子の撮像エリア全体により取り込まれた画像信号のうち、AFの対象とする範囲の画像信号を抽出し、その抽出した範囲の画像信号のコントラストが最も高くなるようにフォーカスを制御することによってAFの対象を一部の範囲の被写体のみに限定している。尚、本明細書ではカメラの撮影範囲のうちAFの対象とする被写体の範囲、又はカメラの撮影画像(の画面)の全範囲のうちAFの対象とする被写体の画像範囲をAFエリアといい、そのAFエリアの輪郭を示す枠をAF枠というものとする。
また、単一のAFエリアが撮影範囲内の所定位置に固定して設定される場合、標準的には矩形のAFエリアが撮影範囲の中央部に設定されるが、操作者の操作によってAFエリアの位置を変更可能にしたものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−365519号公報
ところで、AFエリアを所望の位置に変更できるようにした場合において、ピントを合わせたい対象被写体が撮影範囲内で移動する物体の場合には、操作者はトラックボールやジョイスティック等の操作装置を操作してその対象被写体の動きに合わせてAFエリアの位置を動かす必要がある。そのため、その操作の手間や注意力を要するという問題があった。
そこで、移動する対象被写体に対してAFエリアを自動で追尾させるようにすると操作者がAFエリアの位置を操作する手間がなくなくなるため効果的である。AFエリアを所望の対象被写体に自動追尾させる方法としては、製品検査等で使用されているパターンマッチング(正規化相関)の技術を応用することが考えられる。
この方法では、まず、追尾したい対象被写体の画像を基準パターンの画像(基準パターン画像)として記憶させておく。例えば、カメラの撮影画像(映像)が表示されるビューファインダ等の画面上に矩形状の枠(基準パターン枠)を表示させ、所定の操作装置によってその基準パターン枠の位置等を変更できるようにする。そして、操作者がその操作装置を操作して基準パターン枠を追尾したい対象被写体の位置に合わせた後、記憶の指示を与えると、そのときの基準パターン枠内の画像を基準パターン画像として記憶する。
基準パターン画像を記憶すると、追尾処理を開始し、カメラから順次得られる各撮影画像に対してパターンマッチング処理を行い、基準パターン画像に合致する画像を検出する。そして、その基準パターン画像に合致した画像の位置に合わせてAFエリアの位置を移動させる。これによって、基準パターン画像として記憶された対象被写体にAFエリアを自動追尾させることができる。
また、上述のようなAFエリアの自動追尾において、同一の対象被写体であっても対象被写体が動くと、その対象被写体の画像のパターンが大きく変化する場合がある。例えば、人物の顔を対象被写体とした場合、その人物の顔の向きが変化すると対象被写体の画像のパターンが大きく変化する。この場合、初期に記憶した基準パターン画像と、カメラにより逐次撮影される撮影画像における対象被写体の画像とが合致しなくなるおそれがある。そこで、例えば、新たに得られた撮影画像において基準パターン画像と合致した画像を検出した際にその検出した画像を取り込み新たな基準パターン画像として更新すると、対象被写体の画像のパターンが変化した場合でもそれに伴って基準パターン画像のパターンも変更されるため、適切に対象被写体の画像を検出することができる。
しかしながら、カメラと対象被写体の距離が変化したり、撮影レンズのズーム倍率(焦点距離)が変化すると、撮影画像内における対象被写体の画像の大きさが変化するため、基準パターン画像を新たな撮影画像から取り込んで更新する場合においても、又は、そのような更新を行わない場合においても対象被写体の画像を検出するのが困難になるという問題がある。
例えば対象被写体が後方に移動したとき、又は、撮影レンズの焦点距離が短くなったときに対象被写体の画像は撮影画像内において小さくなる。このような場合を想定すると、基準パターン画像を新たな撮影画像から取り込んで更新する場合、基準パターン枠内における対象被写体の画像も小さくなり、更新された基準パターン画像において背景等の対象被写体以外の画像が多く含まれるようになる。基準パターン画像に対象被写体以外の画像が多く含まれるようになると、パターンマッチング処理における相関値が小さくなるため対象被写体を検出することが困難になる。
また、上述のような基準パターン画像の更新を行わない場合、即ち、基準パターン画像を一度だけ撮影画像から取り込んで記憶する場合、対象被写体の画像が撮影画像内で小さくなると(又は大きくなると)、基準パターン画像内における対象被写体の画像の大きさと、撮影画像内における対象被写体の画像の大きさが相違する。そのため、上述と同様にパターンマッチング処理による対象被写体の検出が困難となる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、カメラと追尾する対象被写体の距離が変化した場合や撮影レンズ(カメラの光学系)の焦点距離が変化した場合のようにカメラの撮影画像内での対象被写体の画像の大きさが変化した場合であっても、その対象被写体を、ピントを合わせる対象として適切に自動追尾することができるオートフォーカスシステムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のオートフォーカスシステムは、カメラによって撮影される撮影画像の範囲内において、追尾する対象被写体の画像を示す基準パターン画像を取得する基準パターン画像取得範囲を設定する基準パターン画像取得範囲設定手段と、前記基準パターン画像取得範囲設定手段により設定された基準パターン画像取得範囲の画像を取得し、該取得した画像を基準パターン画像として記憶する基準パターン画像記憶手段と、前記カメラによって順次撮影される撮影画像に対して前記基準パターン画像記憶手段によって記憶された基準パターン画像と合致する画像の位置を検出する基準パターン画像位置検出手段と、前記カメラの撮影範囲内においてピント合わせの対象とする位置が前記対象被写体の位置に追従するように前記基準パターン画像位置検出手段によって検出された位置に基づいて前記ピント合わせの対象とする位置を変更すると共に、前記対象被写体にピントが合うように前記カメラの光学系のフォーカス調整を行うオートフォーカス手段と、前記基準パターン画像取得範囲設定手段によって設定される前記基準パターン画像取得範囲の位置が前記対象被写体の位置に追従するように前記基準パターン画像検出手段によって検出された位置に基づいて前記基準パターン画像取得範囲の位置を変更する基準パターン画像取得範囲位置変更手段と、前記基準パターン画像取得範囲設定手段によって設定される前記基準パターン画像取得範囲の大きさを前記カメラの撮影画像における前記対象被写体の画像の大きさに応じて変更する基準パターン画像取得範囲大きさ変更手段であって、前記カメラの撮影画像における前記対象被写体の画像の大きさが初期の大きさより小さくなる場合にのみ前記基準パターン画像取得範囲の大きさを変更する基準パターン画像取得範囲大きさ変更手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、ピントを合わせる対象として追尾する対象被写体の撮影画像上での大きさに応じて、対象被写体の画像を示す基準パターン画像を取り込み、記憶する基準パターン画像取込範囲(基準パターン枠)の大きさを変更するようにしたため、基準パターン画像を新たな撮影画像から取り込んで更新した場合に基準パターン画像内における対象被写体の画像の大きさを略一定に維持することができる。従って、対象被写体が前後に移動したり、カメラの光学系の焦点距離(ズーム倍率)が変化して撮影画像内における対象被写体の画像の大きさが変化した場合であっても、基準パターン画像内において対象被写体以外の画像が増加するなどの不具合を防止することができ、撮影画像の中から対象被写体の画像を適切に検出して対象被写体をピント合わせの対象として適切に追尾することができる。
請求項に記載のオートフォーカスシステムは、請求項1に記載の発明において、前記基準パターン画像取得範囲大きさ変更手段による基準パターン画像取得範囲の大きさの変更は、前記カメラの光学系によってピントが合わせられている被写体距離と、前記光学系の焦点距離のうち少なくともいずれか一方に基づいて行うことを特徴としている。即ち、撮影画像内における対象被写体の画像の大きさは、ピントが合わせられている対象被写体までの距離、即ち、被写体距離と光学系の焦点距離(ズーム倍率)によって変化するため、それらの情報に基づいて基準パターン画像取得範囲の大きさを変更することによって撮影画像内における対象被写体の画像の大きさに応じて基準パターン画像取得範囲の大きさを変更することができる。
請求項に記載のオートフォーカスシステムは、請求項1又は2に記載の発明において、前記オートフォーカス手段は、前記ピント合わせの対象を、前記カメラの撮影範囲内に設定されるAFエリアの範囲内の被写体とすると共に、該AFエリアの位置を前記ピント合わせの対象とする位置として変更することを特徴としている
請求項に記載のオートフォーカスシステムは、請求項1、又は、3に記載の発明において、前記基準パターン画像取得範囲設定手段は、最初に設定される前記基準パターン画像取得範囲を所望の位置と大きさに指定する指定手段を備えたことを特徴としている。本発明では、基準パターン画像取得範囲の位置と大きさを変更することによってピント合わせの対象として追尾する所望の対象被写体を操作者が指定できるようにしている。
本発明に係るオートフォーカスシステムによれば、カメラと追尾する対象被写体の距離が変化した場合や撮影レンズ(カメラの光学系)の焦点距離が変化した場合のようにカメラの撮影画像内での対象被写体の画像の大きさが変化した場合であっても、その対象被写体を、ピントを合わせる対象として適切に自動追尾することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係るオートフォーカスシステムの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係るオートフォーカスシステムが適用される撮像システムの全体構成を示したブロック図である。同図に示す撮像システムは、例えば放送用テレビカメラでの撮影に用いられる撮像システムであり、同図にはレンズ交換可能なカメラヘッド10、カメラヘッド10のレンズマウントに装着される撮影レンズ(光学系)を備えたレンズ装置12、枠操作部14、追尾装置16等が示されている。
カメラヘッド10には、撮像素子(例えばCCD)や所要の信号処理回路等が搭載されており、レンズ装置12の撮影レンズにより結像された像は、撮像素子により光電変換された後、信号処理回路によって所要の信号処理が施される。信号処理回路によって生成される所定形式の映像信号は、カメラヘッド10の映像信号出力端子等から外部機器に出力される。また、カメラヘッド10には、構図の確認等のためのビューファインダ(モニタ)18が設置されており、そのビューファインダ18にカメラヘッド10からの映像信号が与えられ、カメラヘッド10で撮影されているリアルタイムの画像(映像)がビューファインダ18の画面上に表示されるようになっている。また、ビューファインダ18の画面上にはオートフォーカス(AF)の対象範囲であるAFエリアの情報、例えば、AF枠も表示される。
レンズ装置12は、カメラヘッド10のレンズマウントに装着される図示しない撮影レンズ(光学系)を備えており、その撮影レンズにより被写体の像がカメラヘッド10の撮像素子の撮像面に結像される。撮影レンズには、その構成部としてフォーカスレンズ群、ズームレンズ群、絞りなどの撮影条件を調整するための可動部が設けられており、それらの可動部は、図示しないモータ(サーボ機構)によって電動駆動されるようになっている。例えば、フォーカスレンズ群やズームレンズ群は光軸方向に移動し、フォーカスレンズ群が移動することによってフォーカス(被写体距離)調整が行われ、ズームレンズ群が移動することによって焦点距離(ズーム倍率)調整が行われる。尚、本実施の形態のようにオートフォーカスに関するシステムにおいては、少なくともフォーカスレンズ群が電動で駆動できればよく、その他の可動部は手動でのみ駆動可能であってもよい。また、所定の可動部を操作者の操作に従って電動駆動する場合には、図示しない操作部(レンズ装置12に接続されるコントローラの操作部等)から操作者の操作に従って出力されるコントロール信号に基づいて可動部の動作が制御されるが詳細は省略する。
また、同図に示すように、レンズ装置12には、レンズ装置12全体を統括制御するレンズCPU20、オートフォーカス(AF)処理を実行するAF処理部22、AF用撮像回路24等が搭載されている。AF用撮像回路24は、AF処理用の映像信号を取得するためにレンズ装置12に配置されており、撮像素子(CCD等)や撮像素子の出力信号を所定形式の映像信号として出力する処理回路等を備えている。尚、AF用撮像回路24の撮像素子をAF用撮像素子という。また、AF用撮像回路24から出力される映像信号は輝度信号とする。
AF用撮像素子の撮像面には、撮影レンズの光路上に配置されたハーフミラー等によってカメラヘッド10の撮像素子に入射する被写体光から分岐された被写体光が結像するようになっている。AF用撮像素子の撮像エリアに対する撮影範囲及び被写体距離(ピントが合う被写体の距離)は、カメラヘッド10の撮像素子の撮像エリアに対する撮影範囲及び被写体距離に一致するように構成されており、AF用撮像素子により取り込まれる撮影画像は、カメラヘッド10の撮像素子により取り込まれる撮影画像と一致している。尚、両者の撮影範囲に関しては完全に一致している必要はなく、例えば、AF用撮像素子の撮影範囲の方がカメラヘッド10の撮像素子の撮影範囲を包含する大きな範囲であってもよい。また、AF用撮像素子を設けることなくカメラヘッド10からの映像信号をAF処理部22に与えるようにしてもよい。
AF処理部22は、AF用撮像回路24から映像信号を取得し、その映像信号に基づいて被写体画像のコントラストの高低を示す焦点評価値を算出する。例えば、AF用撮像素子から得られた映像信号の高域周波数成分の信号をハイパスフィルタによって抽出した後、その高域周波数成分の信号のうちAFの対象範囲であるAFエリアに対応する範囲の信号を1画面分ずつ積算する。このようにして1画面分ごとに得られる積算値は被写体画像のコントラストの高低を示し、焦点評価値としてレンズCPU20に与えられる。尚、AFエリアの範囲は後述のようにレンズCPU20により指定される。
レンズCPU20は、詳細を後述するようにAFエリアの範囲(輪郭)を示すAF枠の情報(AF枠情報)を枠操作部14から取得してそのAF枠情報により指定されたAF枠内の範囲をAFエリアとしてAF処理部22に指定する。そして、そのAFエリア内の画像(映像信号)により求められる焦点評価値をAF処理部22から取得する共に、取得した焦点評価値が最大(極大)、即ち、AFエリアの被写体画像のコントラストが最大となるようにフォーカスレンズ群を制御する。例えば、焦点評価値に基づくフォーカスレンズ群の制御方式として山登り方式が一般的に知られており、フォーカスレンズ群を焦点評価値が増加する方向に移動させて行き、焦点評価値が減少し始める点を検出すると、その位置にフォーカスレンズ群を設定する。これにより、AF枠内の被写体に自動でピントが合わせられる。
枠操作部14は、上記AF枠の位置、大きさ、形状等のAF枠の設定内容を操作者が指定するための操作部材を備えている。尚、AF枠は、図2に示すようにカメラヘッド10の撮像素子での撮影範囲又は撮影画像(の画面)に対してAFの対象範囲であるAFエリアの輪郭を示す。枠操作部14は、その操作部材が操作者により操作されると、その操作に従ってAF枠の位置等の設定内容を設定、変更する。尚、本実施の形態ではAF枠の形状は縦横比が一定の矩形に制限されているものとする。また、枠操作部14の操作部材によるAF枠の位置や大きさ等の設定内容の変更は、操作前におけるAF枠の設定内容を基準にしてその後の操作部材の操作量に対応する変更量分だけ設定内容に変更を加えることによって行われようになっている。例えばAF枠の位置はトラックボールの回転方向及び回転量に対応する方向及び移動量分だけAF枠が縦横方向に変位する。また、撮影範囲(撮影画像の画面)内におけるAF枠の位置(本実施の形態では矩形のAF枠の中心位置)を決める点をAFポイントというものとすると、AF枠の位置はAFポイントの位置を設定することによって決定される。
一方、枠操作部14の操作部材が操作されず、操作者によってAF枠の設定内容の変更が指示されてない状態では、後述する追尾装置16から与えられるAF枠情報によりAF枠の設定内容を設定、変更する。枠操作部14は、操作者の操作又は追尾装置16からのAF枠情報により設定、変更したAF枠の設定内容を示すAF枠情報をレンズCPU20からの要求に従ってレンズCPU20に送信する。これによってAFの対象範囲が、枠操作部14において設定、変更されたAF枠の範囲に設定される。
尚、追尾装置16は、操作者が指定した対象物(対象被写体)を画面上で検出しながらその対象物の移動に合わせてAFエリア(AF枠)の位置を自動で変更(自動追尾)させるための装置であり、操作者によるAF枠の変更の操作が行われていない場合には追尾装置16によるAF枠の自動追尾が行われ、操作者によるAF枠の変更の操作が行われた場合にはその操作が追尾装置16よりも優先されて操作者の操作に従ってAF枠が変更される。
また、枠操作部14は、上述のように設定、変更したAF枠の設定内容を示すAF枠情報をカメラヘッド10にも送信し、そのAF枠をビューファインダ18の画面上の対応する位置に表示させる。これによって操作者がビューファインダ18を見ながらその時のAF枠の位置、大きさ、形状等を認識することができる。
追尾装置16は、画像処理部26、画像入力部28、シリアル通信インターフェース30等を備えている。画像入力部28は、上記AF用撮像回路24により得られた映像信号(輝度信号)をAF処理部22を介して取得し、画像処理部26からの要求に応じてその映像信号から得られる撮影画像の画像データを画像処理部26に与える。
画像処理部26は、画像入力部28から取得した画像データに基づいて、操作者によって指定された対象物の画像をパターンマッチング(正規化相関)処理によって画面上で検出し、その対象物の移動にAF枠を追従させるためのAF枠の位置(AFポイント)を求める。そして、そのAF枠の位置を示すAF枠情報をシリアル通信インターフェース30を介して上記枠操作部14に送信し、AF枠を自動追尾させる際のAF枠の位置を指定する。
ここで、ピント合わせの対象として追尾する対象物の画像は、画像入力部28を介して得られる撮影画像のうち、追尾する対象物の画像として取り込む範囲を操作者が指定し、その範囲の画像を基準パターン画像として取り込み、記憶させることによって設定される。本実施の形態では、AFに使用されるAF枠を、初期の基準パターン画像(対象物の画像)の取込範囲を指定するための基準パターン枠として兼用しており、操作者は、追尾する対象物の画像を指定する際に、ビューファインダ18に表示される映像及びAF枠を見ながら枠操作部14によってAF枠の位置や大きさ等を変えて所望の対象物の画像の全体又は一部がAF枠の範囲内となるように設定する。そして、枠操作部14の所定の決定ボタン(記憶指示ボタン)を押すと、そのときのAF枠内の画像が基準パターン画像として記憶される。
尚、AFのための(AFの対象範囲を示す)AF枠と初期の基準パターン画像の取込範囲を指定するための基準パターン枠とは一致している必要はなく、本実施の形態のようにAF枠を基準パターン枠として兼用する場合であってもAF枠と異なる大きさの範囲(ただし中心位置は一致)を基準パターン枠の範囲として基準パターン画像を取り込み、記憶してもよい。また、初期の基準パターン画像の取込範囲を指定する際には、AF枠とは別にその基準パターン枠を実際にビューファインダ18に表示させ、その基準パターン枠の位置や大きさ等を変えて基準パターン画像の取込範囲を指定できるようにしてもよい。
また、画像処理部26は、後述のように基準パターン画像を新たな撮影画像から取り込んで更新しており、その際の基準パターン画像の取込範囲とする基準パターン枠の大きさを、追尾する対象物の距離と、撮影レンズの焦点距離(ズーム倍率)とに基づいて変更し、カメラの撮影画像内における対象物の画像の大きさに応じて変更している。
ここで、追尾する対象物は、AFによってピントが合わされているため、カメラと追尾する対象物との距離は、ピントが合っている対象物までの距離(被写体距離)であり、その被写体距離は撮影レンズにおけるフォーカスレンズ群の位置によって知ることができる。また、撮影レンズの焦点距離は、ズームレンズ群の位置によって知ることができる。フォーカスレンズ群やズームレンズ群にはポテンショメータが連結されており、それらのポテンショメータから出力される位置信号がレンズ装置12のレンズCPU20に与えられている。そこで、レンズCPU20は、フォーカスレンズ群の位置信号に基づいて被写体距離を示す被写体距離情報を求めると共に、ズームレンズ群の位置信号に基づいて焦点距離を示す焦点距離情報を求め、それらの被写体距離情報及び焦点距離情報を追尾装置16の画像処理部26に与えている。
画像処理部26では、レンズCPU20から取得した被写体距離情報及び焦点距離情報に基づいて基準パターン枠の大きさを次のように変更している。図3は、簡易的に示した撮影レンズ50の所定の基準位置(主点位置)52に対して、撮影レンズ50の結像面(カメラヘッド10の撮像素子の撮像面)54までの距離を焦点距離fとし、ピントが合っている物体面56までの距離を被写体距離Lとして示した図である。同図において、基準パターン枠の対角線の長さが結像面54(撮影画像)上での長さで表すとH′になるとすると、その長さH′に対応する物体面56での基準パターン枠の対角線の長さHは、次式(1)、
H=H′・(L/f)…(1)
によって表される。
画像処理部26は、追尾する対象物の位置が変化することによって被写体距離Lが変化した場合や、撮影レンズ50のズーム操作によって焦点距離fが変化した場合においても、物体面56での基準パターン枠の対角線の長さHが基準パターン画像を最初に記憶したときの長さ、即ち、初期の基準パターン枠を設定したときの長さに対して一定となるように、結像面54(撮影画像)上での基準パターン枠の対角線の長さH′を変更する。そのため、まず、初期の基準パターン枠を設定したときの撮影画像上でのその対角線の長さH′と、そのときの被写体距離L及び焦点距離fに基づいて上式(1)により物体面56での基準パターン枠の対角線の長さHを求めておく。
そして、被写体距離Lや焦点距離fが変化した場合にそのときの被写体距離L及び焦点距離fと、上記の長さHとに基づいて上式(1)から得られる次式(2)、
H′=H・(f/L)…(2)
により基準パターン画像を更新する際の撮影画像上での基準パターン枠の対角線の長さH′を算出し、その算出した対角線の長さH′となるように基準パターン枠の大きさを変更する。そして、その更新した基準パターン枠内の画像を新たな基準パターン画像として撮影画像内から取りこみ記憶する。
尚、基準パターン枠の大きさの変更は、矩形状(四角形)の基準パターン枠の縦横比を一定にして面積を拡大又は縮小する変更であり、基準パターン枠の縦方向に関する拡大(又は縮小)と横方向に関する拡大(又は縮小)とを同じ倍率で行う変更を意味する。また、基準パターン枠は矩形状でなくてもよく、その場合において基準パターン枠の大きさの変更は縦方向に関する拡大(又は縮小)と横方向に関する拡大(又は縮小)とを同じ倍率で行う変更を意味するものとする。
このように物体面56での基準パターン枠の対角線の長さHが一定となるように撮影画像上での基準パターン枠の対角線の長さH′を変更することによって、撮影画像上における対象物の画像の大きさに応じて基準パターン枠の大きさも自動で変更されるようになる。従って、更新される基準パターン画像内における対象物の画像の大きさが略一定に保たれ、基準パターン画像内に対象物以外の画像(背景画像等)が多く含まれるようになることによる不具合等が防止される。
次に、追尾装置16における画像処理部26での追尾処理について図4のフローチャートを参照しながら詳説する。操作者は、まず、基準パターン画像を設定するための操作として、ビューファインダ18の画面に表示された映像及びAF枠を見ながら枠操作部14の操作部材を操作し、ピント合わせの対象として追尾する対象物の全体又は一部をAF枠に納める。尚、操作者は、このときのAF枠を単にAFの対象範囲(AFエリア)を設定する枠として操作するのではなく、基準パターン画像を取り込む範囲を示す基準パターン枠として操作し、基準パターン画像として記憶する画像の取込範囲として適切な位置や大きさに設定する。
このような操作を行うことによって、レンズCPU20におけるAFの処理によりその対象物にピントが合わせられる。続いて、操作者は、枠操作部14の決定ボタンを押す。これによって枠操作部14から基準パターン画像の設定の指示(基準パターン画像の記憶指示)が画像処理部26に与えられる。
画像処理部26は、基準パターン画像の設定の指示が与えられると、そのときのAF枠の設定内容を示すAF枠情報を基準パターン枠情報として枠操作部14からシリアル通信インターフェース30を介して読み取ると共に、レンズ装置12のAF処理部22から画像入力部28に与えられている映像信号から1画面分の撮影画像(画像データ)を取り込む(ステップS10)。尚、このとき取り込んだ撮影画像をA画像とする。また、AF処理部22から画像入力部28に与えられる映像信号が、例えば、1枚の画面(1フレーム分の画面)を2フィールド分の画面によって構成するインターレース方式の映像信号とすると、画像入力部28から1画面分として取り込む撮影画像(画像データ)は、1フィールド分の映像信号によって得られる撮影画像(画像データ)であってもよいし、2フィールド分の映像信号によって得られる撮影画像であってもよい。
続いて画像処理部26は、そのA画像のうち上記AF枠情報(基準パターン枠情報)によって指定されたAF枠(基準パターン枠)内の画像を取り込み、基準パターン画像として設定(記憶)する(ステップS12)。
ここで、本実施の形態では初期の基準パターン画像の設定時にはAF枠を基準パターン枠として兼用したため、AF枠と基準パターン枠とは位置(中心位置)、大きさ等が完全に一致したものとなるが、AF枠と基準パターン枠とは中心位置が一致する以外は異なっていてもよい。本実施の形態においても初期の基準パターン画像を設定する際には例えばAF枠の大きさを基準パターン枠として適切な大きさに設定し、基準パターン画像を設定した後にAF枠の大きさをAFの対象範囲として適切な大きさに変更すればAF枠と基準パターン枠の大きさを操作者が意図的に変えることが可能である。これに対して、例えば、初期の基準パターン画像を設定する際に、AF枠とは別に基準パターン枠をビューファインダ18に表示させ、その基準パターン枠の位置や大きさ等をAF枠とは別々に操作者が変更できるようにすることも可能である。
また、このステップS12において、画像処理部26は、レンズ装置12のレンズCPU20からフォーカスレンズ群及びズームレンズ群の位置に基づく被写体距離情報及び焦点距離情報を取得する。そして、それらの情報に基づく被写体距離Lと焦点距離f、及び、上述のように初期の基準パターン画像を設定した際の基準パターン枠の対角線の長さH′(図3における結像面54(撮影画像)上の対角線の長さH′)とに基づいて物体面56での基準パターン枠の対角線の長さHを上式(1)により算出し、記憶しておく。即ち、次式(1)
H=H′・(L/f)…(1)
によりHを算出し記憶する。
以上のように初期の基準パターン画像の設定が完了すると、続いて画像処理部26は、以下のステップS14〜ステップS26の処理を繰り返し実行する。まず、新たに1画面分の撮影画像(画像データ)を画像入力部28から取り込む(ステップS14)。尚、このステップS14で取得する画像をB画像というものとする。そして、B画像の画面範囲内に設定される所定のパターン検出範囲において、基準パターン画像に合致する画像の位置を周知のパターンマッチング処理により検出する(ステップS16)。ここで、パターン検出範囲は、撮影画像(B画像)の全範囲であってもよいし、パターンマッチング処理に要する時間や処理負担の軽減のため現在設定されている基準パターン枠より少し大きめの範囲としてもよい。尚、本実施の形態のように初期の基準パターン枠をAF枠によって設定した場合であっても基準パターン画像を設定した後は、基準パターン枠とAF枠とは別々の枠として扱われる。ただし、これらの中心位置は常に一致するように変更される。
次に、画像処理部26は、上記ステップS16において検出した基準パターン画像の位置、即ち、撮影画像(B画像)内における追尾する対象物の画像の位置に基づいてその対象物の画像の位置が前回検出時の位置に対して移動したか否かを判定する(ステップS18)。YESと判定した場合、画像処理部26は、対象物の画像が移動した分だけその移動方向と同一方向にAF枠の位置を変位させ、そのAF枠の位置を示すAF枠情報を枠操作部14に送信する。これによってAF枠の設定内容、即ち、AF枠の位置を更新し、対象物の画像の位置にAF枠を移動させる。また、AF枠の位置と同様に基準パターン枠の位置を変位させ、基準パターン枠の中心位置をAF枠の中心位置に一致させる(ステップS20)。ステップS18においてNOと判定した場合にはステップS20の処理は行わずAF枠及び基準パターン枠の位置を変更しない。
次に、画像処理部26は、レンズ装置12のレンズCPU20から被写体距離情報と焦点距離情報を取得し、それらの情報に基づいて前回の判定時に対して被写体距離と焦点距離のうち少なくともいずれか一方が変化したか否かを判定する(ステップS22)。YESと判定した場合、上記ステップS12において算出し記憶した物体面56上での基準パターン枠の対角線の長さH(図3参照)と、ステップS22において取得した被写体距離情報と焦点距離情報に基づく被写体距離Lと焦点距離fとに基づいて、上式(2)により撮影画像(結像面54)上での基準パターン枠の対角線の長さH′を算出する。即ち、次式(2)、
H′=H・(f/L)…(2)
によりH′を算出する。
そして、結像面上での基準パターン枠の対角線の長さがH′となるように基準パターン枠の大きさを変更する(ステップS24)。ステップS22においてNOと判定した場合にはステップS24の処理を行わず、基準パターン枠の大きさを変更しない。
次に、画像処理部26は、現在設定されている基準パターン枠内の画像をB画像から取り込み、その基準パターン枠内の画像を新たな基準パターン画像として更新(記憶)する(ステップS26)。ステップS26の処理が終了すると、ステップS14に戻る。
以上の追尾処理によれば、対象物の画像が新たな撮影画像から取り込まれて基準パターン画像として逐次更新されるため、対象物の画像のパターンが変化した場合、例えば、対象物を人物の顔としたときに顔の向きが変わった場合等であってもパターンマッチング処理による対象物の画像の検出が適切に行われ、対象物にAF枠を的確に追尾させることができる。また、基準パターン画像を更新する際に、その画像を取り込む基準パターン枠の大きさを撮影画像での対象物の画像の大きさに応じて変更するようにしたため、基準パターン画像内における対象物の画像の大きさが初期の基準パターン画像内における対象物の画像の大きさに保たれる。従って、例えば、対象物が前後に移動して被写体距離が変化し、又は、撮影レンズの焦点距離が変化した場合に撮影画像上での対象物の画像の大きさが変化した場合であっても、基準パターン画像内における対象物の画像の大きさが略一定に維持され、対象物以外の画像(背景画像等)が基準パターン画像に多く含まれるようになる不具合が防止される。
尚、撮影画像内における対象物の画像の大きさが初期の基準パターン画像を設定した際の大きさより大きくなる場合には、初期の基準パターン枠の大きさで基準パターン画像を取り込み更新しても不具合が少ない。即ち、基準パターン画像内における対象物の画像の大きさが大きくなる場合には基準パターン画像内における対象物以外の画像が多くなるという不具合が生じない。そこで、撮影画像内における対象物の画像の大きさが初期の基準パターン画像を設定した際の大きさより大きくなるような場合には基準パターン枠の大きさを初期の基準パターン枠の大きさとし、撮影画像内における対象物の画像の大きさが初期の基準パターン画像を設定した際の大きさより小さくなるような場合にのみ基準パターン枠の大きさを変更するようにしてもよい。
また、基準パターン画像を更新する際の基準パターン枠の大きさを求める方法は上記実施の形態の場合に限らない。例えば、初期の基準パターン画像を設定する際の初期の基準パターン枠の対角線の長さをH′0、そのときの被写体距離をL0、焦点距離をf0とし、基準パターン画像を更新する際の被写体距離をL、焦点距離をfとすると、基準パターン画像を更新する際の基準パターン枠の対角線の長さH′は、上式(1)により、
H′=H′0・(L0/f0)・(f/L)
で表される。従って、初期の基準パターン枠の大きさを(L0/f0)・(f/L)倍にした基準パターン画像を更新する際の基準パターン枠として求めるようにしてもよい。
次に、追尾装置16における画像処理部26での追尾処理について他の実施の形態を説明する。上記実施の形態の追尾処理においては、基準パターン画像を新たな撮影画像から取り込んで更新する場合について説明したが、追尾する対象物の画像のパターンが変化しない場合には必ずしも基準パターン画像のパターンを更新する必要はない。一方、追尾する対象物が前後に移動したり、撮影レンズの焦点距離が変化した場合に撮影画像上での対象物の画像の大きさが変化した場合には、基準パターン画像における対象物の画像の大きさと、撮影画像上での対象物の画像の大きさが相違するためパターンマッチング処理による対象物の画像の検出が困難となる。
そこで、本実施の形態では、基準パターン画像を新たな撮影画像から取り込んで更新しない場合において、初期に記憶した基準パターン画像の大きさを撮影画像上での対象物の画像の大きさに応じて変更することによって、追尾する対象物が前後に移動した場合や撮影レンズの焦点距離が変化した場合にでもパターンマッチング処理により対象物の画像を適切に検出できるようにした追尾処理について説明する。
まず、初期の基準パターン画像を設定(記憶)した際に、そのときの被写体距離L、焦点距離f、撮影画像(図3の結像面54)上での基準パターン枠の対角線の長さH′に対して、上述の式(1)、
H=H′・(L/f) …(1)
により物体面56上での基準パターン枠の対角線の長さHを算出し記憶しておく。
そして、被写体距離L又は焦点距離fが変化した場合に、物体面56上での基準パターン枠の対角線の長さHが一定となるように、上述の式(2)、
H′=H・(f/L) …(2)
により撮影画像上での基準パターン枠の対角線の長さH′を算出する。そして、その対角線の長さH′の基準パターン枠の大きさに一致するように、記憶した基準パターン画像の大きさ(縦横の画素数)を変更する。例えば、基準パターン画像を大きくする場合には、基準パターン画像の画素を補間して画像サイズを大きくし、基準パターン画像を小さくする場合には、基準パターン画像の画素を間引いて画像サイズを小さくする。そして大きさを変更した基準パターン画像を用いてパターンマッチング処理を行い、対象物の画像を検出する。
これによって、対象物が前後に移動した場合や撮影レンズの焦点距離が変化した場合であっても、基準パターン画像内における対象物の画像の大きさと、撮影画像内における対象物の画像の大きさが略一定に保たれ、パターンマッチング処理により対象物の画像を適切に検出することができる。
図5は、本実施の形態における画像処理部26での追尾処理の処理手順を示したフローチャートである。尚、図5のフローチャートにおいて、図4の処理ブロックと同一の処理ブロックには図4と同一符号を付している。
図5においてステップS10〜ステップS18までは図4における同一符号のステップS10〜ステップS18までの処理と同じ処理が行われるため、説明を省略する。ステップS18においてYES、即ち、追尾する対象物の画像の位置が移動したと判定した場合、画像処理部26は、対象物の画像が移動した分だけその移動方向と同一方向にAF枠の位置を変位させ、そのAF枠の位置を示すAF枠情報を枠操作部14に送信する。これによって、AF枠の位置を更新し、対象物の画像の位置にAF枠を移動させる(ステップS20′)。ステップS18においてNOと判定した場合には、ステップS20′の処理を行わずAF枠の位置を変更しない。
次に、画像処理部26は、レンズ装置12のレンズCPU20から被写体距離情報と焦点距離情報を取得し、それらの情報に基づいて前回の判定時に対して被写体距離と焦点距離のうち少なくともいずれか一方が変化したか否かを判定する(ステップS22)。YESと判定した場合、上記ステップS12において算出し記憶した物体面56上での基準パターン枠の対角線の長さHと、ステップS22において取得した被写体距離情報と焦点距離情報に基づく被写体距離Lと焦点距離fとに基づいて、上式(2)により撮影画像(結像面54)上での基準パターン枠の対角線の長さH′を算出する。即ち、次式(2)、
H′=H・(f/L)…(2)
によりH′を算出する。
そして、結像面上での対角線の長さがH′となるような基準パターン枠の大きさと一致するようにステップS12において設置した基準パターン画像の大きさを変更する(ステップS24′)。即ち、ステップS12において設置した基準パターン画像の画素を補間又は間引くことによって基準パターン画像の大きさを変更する。
次に、画像処理部26は、ステップS24′によって大きさを変更した基準パターン画像を新たな基準パターン画像として更新(記憶)する(ステップS26′)。尚、ステップS12において初期に記憶した基準パターン画像はステップS24′で再度使用するため保存しておく。
ステップS26′の処理が終了するとステップS14の処理に戻る。また、ステップS20においてYESと判定した場合は、ステップS24′及びステップS26′の処理を行わずにステップS14に戻る。
尚、上記処理では、基準パターン画像の大きさを変更することによって、基準パターン画像における対象物の画像の大きさと撮影画像における対象物の画像の大きさを一致させるようにしたが、撮影画像に対する基準パターン画像の大きさを相対的に変更すればよく、例えば、基準パターン画像の大きさを変更する代わりに、パターンマッチング処理を行う際の撮影画像(B画像)の大きさを変更するようにしてもよい。
以上、上記実施の形態において、レンズ装置12のAF用撮像回路24(AF用撮像素子)により取得する映像信号のフレーム(フィールド)周波数は、カメラヘッド10の撮像素子により得られる映像信号のフレーム周波数と一致している必要はなく、AF用撮像回路24での映像信号のフレーム周波数を高くすることによって高速で移動する対象物、または、画像の変化が速い対象物に対する適応性が向上する。
また、上記実施の形態では、レンズ装置12、枠操作部14、追尾装置16は別体の装置として図示したが、いずれか2つ又は全ては一体の装置であってもよい。また、上記実施の形態では追尾装置16の処理に関する操作部材(例えば、対象物を決定する決定スイッチ等)も枠操作部14に設けるようにしたが、追尾装置16に設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、AF用に映像信号をカメラヘッド10の撮像素子とは別のAF専用の撮像素子により取得するようにしたが、AF用としてカメラヘッド10の撮像素子により得られる映像信号を用いてもよい。但し、上記実施の形態のようにAF用の映像信号をAF専用の撮像素子から得るようにすると、カメラヘッド10が高精細度(HD)テレビジョンシステムに対応のものである場合にそのHD信号を使用することなくAFを行うことができるため小型化・省電力化に有利である。
図1は、本発明に係るオートフォーカスシステムが適用される撮像システムの全体構成を示したブロック図である。 図2は、AF枠を示した図である。 図3は、基準パターン枠の大きさの変更の説明に使用した説明図である。 図4は、追尾装置における追尾処理の処理手順を示したフローチャートである。 図5は、追尾装置における追尾処理の他の実施の形態の処理手順を示したフローチャートである。
符号の説明
10…カメラヘッド、12…レンズ装置、14…枠操作部、16…追尾装置、18…ビューファインダ、20…レンズCPU、22…AF処理部、24…AF用撮像回路、26…画像処理部、28…画像入力部、30…シリアル通信インターフェース

Claims (4)

  1. カメラによって撮影される撮影画像の範囲内において、追尾する対象被写体の画像を示す基準パターン画像を取得する基準パターン画像取得範囲を設定する基準パターン画像取得範囲設定手段と、
    前記基準パターン画像取得範囲設定手段により設定された基準パターン画像取得範囲の画像を取得し、該取得した画像を基準パターン画像として記憶する基準パターン画像記憶手段と、
    前記カメラによって順次撮影される撮影画像に対して前記基準パターン画像記憶手段によって記憶された基準パターン画像と合致する画像の位置を検出する基準パターン画像位置検出手段と、
    前記カメラの撮影範囲内においてピント合わせの対象とする位置が前記対象被写体の位置に追従するように前記基準パターン画像位置検出手段によって検出された位置に基づいて前記ピント合わせの対象とする位置を変更すると共に、前記対象被写体にピントが合うように前記カメラの光学系のフォーカス調整を行うオートフォーカス手段と、
    前記基準パターン画像取得範囲設定手段によって設定される前記基準パターン画像取得範囲の位置が前記対象被写体の位置に追従するように前記基準パターン画像検出手段によって検出された位置に基づいて前記基準パターン画像取得範囲の位置を変更する基準パターン画像取得範囲位置変更手段と、
    前記基準パターン画像取得範囲設定手段によって設定される前記基準パターン画像取得範囲の大きさを前記カメラの撮影画像における前記対象被写体の画像の大きさに応じて変更する基準パターン画像取得範囲大きさ変更手段であって、前記カメラの撮影画像における前記対象被写体の画像の大きさが初期の大きさより小さくなる場合にのみ前記基準パターン画像取得範囲の大きさを変更する基準パターン画像取得範囲大きさ変更手段と、
    を備えたことを特徴とするオートフォーカスシステム。
  2. 前記基準パターン画像取得範囲大きさ変更手段による基準パターン画像取得範囲の大きさの変更は、前記カメラの光学系によってピントが合わせられている被写体距離と、前記光学系の焦点距離のうち少なくともいずれか一方に基づいて行うことを特徴とする請求項1のオートフォーカスシステム。
  3. 前記オートフォーカス手段は、前記ピント合わせの対象を、前記カメラの撮影範囲内に設定されるAFエリアの範囲内の被写体とすると共に、該AFエリアの位置を前記ピント合わせの対象とする位置として変更することを特徴とする請求項1又は2のオートフォーカスシステム。
  4. 前記基準パターン画像取得範囲設定手段は、最初に設定される前記基準パターン画像取得範囲を所望の位置と大きさに指定する指定手段を備えたことを特徴とする請求項1、又は、3のオートフォーカスシステム。
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