JP2006267221A - オートフォーカスシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】コントラスト方式のオートフォーカス(AF)によりAFエリア内の被写体にピントを合わせるオートフォーカスシステムにおいて、2つの撮影画像の差分から移動する対象被写体の画像範囲を検出し、その画像範囲の応じてAFエリアの範囲を設定することによって、対象被写体に適切にピントが合わせられるようにしたオートフォーカスシステムを提供する。
【解決手段】テレビカメラ等において追尾装置16は、順次得られる2つの撮影画像の差分を抽出して差画像を求め、その差画像から2値累積値投影の分布を求める。即ち、差画像として抽出された対象被写体の画像範囲を検出する。そして、その画像範囲に基づいてAFエリアの位置及び大きさを設定、変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明はオートフォーカスシステムに係り、特にAFエリアの被写体に自動でピントを合わせるオートフォーカスシステムに関する。
テレビカメラのように撮影素子(CCD等)により被写体の画像を電気信号(画像信号)に変換する撮像システムでは、オートフォーカス(以下、AFと記す)の方式として一般的にコントラスト方式が採用されている。コントラスト方式は、撮像素子により取り込まれた画像信号から被写体画像のコントラストを検出し、そのコントラストが最も高くなるように撮影レンズのフォーカスを制御することによって最良ピント状態(合焦状態)に自動でピント合わせを行う方式である。
コントラスト方式のようなAFでは、カメラの撮影範囲内にある被写体の全体をAFの対象とするのではなく、撮影範囲のうちの一部の範囲にある被写体のみを対象とすることが多い。コントラスト方式のAFでは、撮像素子の撮像エリア全体により取り込まれた画像信号のうち、AFの対象とする範囲の画像信号を抽出し、その抽出した範囲の画像信号のコントラストが最も高くなるようにフォーカスを制御することによってAFの対象を一部の範囲の被写体のみに限定している。尚、本明細書ではカメラの撮影範囲のうちAFの対象とする被写体の範囲、又は、カメラの撮影画像の画面上においてAFの対象とする被写体の画像範囲をAFエリアといい、そのAFエリアの輪郭を示す枠をAF枠というものとする。
また、従来、撮影画像の画面上において単一のAFエリアが所定位置に固定して設定される場合、標準的には矩形のAFエリアが画面中央に設定されるが、操作者の操作によってAFエリアの位置を変更可能にしたものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−365519号公報
ところで、コントラスト方式のAFでは、AFエリアの中にピントを合わせたい対象被写体と異なる高周波成分の多い被写体があるとその被写体にピントがあってしまうという問題がある。そのため、AFエリアをできるだけ対象被写体の範囲に制限することが望ましい。
しかしながら、初期の段階でそのようにAFエリアが設定されていたとしても対象被写体が前後左右に移動し、画面上での対象被写体の位置や大きさが変化すると、AFエリア内に対象被写体以外の画像が多く含まれるようになり、対象被写体からピントがずれるという事態が生じる場合があった。また、AFエリアの位置や大きさ等を変更可能にした場合であっても、その操作に手間や注意力を要するという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、オートフォーカスによりピントを合わせる対象被写体、特に、移動する対象被写体に対して適切な範囲のAFエリアを自動で設定することができるオートフォーカスシステムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のオートフォーカスシステムは、光学系により結像された被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された撮影画像のうち、所定のAFエリア内にある被写体の画像のコントラストに基づいて該AFエリア内の被写体にピントが合うように前記光学系のフォーカス調整を行うオートフォーカス手段と、前記撮像手段により順次得られた2つの撮影画像の差分を抽出して差画像を生成する差画像生成手段と、前記差画像生成手段により生成された差画像に基づいて、画面上で移動する移動物体の画像範囲を、ピントを合わせる対象被写体の画像範囲として検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記画像範囲に基づいて、前記AFエリアの範囲内に前記対象被写体の画像が主として含まれるように前記AFエリアの位置及び大きさを設定するAFエリア設定手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、対象被写体の画面上での位置や大きさに応じてAFエリアの範囲が適切になるようにAFエリアの位置と大きさが設定される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記検出手段は、前記差画像生成手段により生成された差画像を2値化する2値化手段と、該2値化手段によって2値化された差画像の各画素について水平方向に各画素の画素値を累積した水平方向累積値の分布と垂直方向に各画素の画素値を累積した垂直方向累積値の分布とを算出する累積値算出手段とを備え、該累積値算出手段により算出された水平方向累積値と垂直方向累積値の分布に基づいて前記対象被写体の画像範囲を検出することを特徴としている。本発明は、対象被写体の画像範囲を検出するための具体的態様を示している。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記AFエリア設定手段は、矩形状のAFエリアを設定すると共に、AFエリアの水平方向の幅を前記累積値算出手段により算出された垂直方向累積値の分布範囲に基づいて設定し、AFエリアの垂直方向の幅を前記累積値算出手段により算出された水平方向累積値の分布範囲に基づいて設定することを特徴としている。本発明は、前記検出手段によって検出される対象被写体の画像範囲は、水平方向累積値の分布範囲と垂直方向累積値の分布範囲に対応するものとしてAFエリアの範囲をそれらの分布範囲によって設定している。
本発明に係るオートフォーカスシステムによれば、オートフォーカスによりピントを合わせる対象被写体、特に、移動する対象被写体に対して適切な範囲のAFエリアを自動で設定することができるようになる。
以下、添付図面に従って本発明に係るオートフォーカスシステムの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係るオートフォーカスシステムが適用される撮像システムの全体構成を示したブロック図である。同図に示す撮像システムは、例えば放送用テレビカメラでの撮影に用いられる撮像システムであり、同図にはレンズ交換可能なカメラヘッド10、カメラヘッド10のレンズマウントに装着される撮影レンズ(光学系)を備えたレンズ装置12、枠操作部14、追尾装置16等が示されている。
カメラヘッド10には、撮像素子(例えばCCD)や所要の信号処理回路等が搭載されており、レンズ装置12の撮影レンズにより結像された像は、撮像素子により光電変換された後、信号処理回路によって所要の信号処理が施される。信号処理回路によって生成される所定形式の映像信号は、カメラヘッド10の映像信号出力端子等から外部機器に出力される。また、カメラヘッド10には、構図の確認等のためのビューファインダ(モニタ)18が設置されており、そのビューファインダ18にカメラヘッド10からの映像信号が与えられ、カメラヘッド10で撮影されているリアルタイムの画像(映像)がビューファインダ18の画面上に表示されるようになっている。また、ビューファインダ18の画面上にはオートフォーカス(AF)の対象範囲であるAFエリアの情報、例えば、AF枠も表示される。
レンズ装置12は、カメラヘッド10のレンズマウントに装着される図示しない撮影レンズ(光学系)を備えており、その撮影レンズにより被写体の像がカメラヘッド10の撮像素子の撮像面に結像される。撮影レンズには、その構成部としてフォーカスレンズ群、ズームレンズ群、絞りなどの撮影条件を調整するための可動部が設けられており、それらの可動部は、図示しないモータ(サーボ機構)によって電動駆動されるようになっている。例えば、フォーカスレンズ群やズームレンズ群は光軸方向に移動し、フォーカスレンズ群が移動することによってフォーカス(被写体距離)調整が行われ、ズームレンズ群が移動することによって焦点距離(ズーム倍率)調整が行われる。尚、本実施の形態のようにオートフォーカスに関するシステムにおいては、少なくともフォーカスレンズ群が電動で駆動できればよく、その他の可動部は手動でのみ駆動可能であってもよい。また、所定の可動部を操作者の操作に従って電動駆動する場合には、図示しない操作部(レンズ装置12に接続されるコントローラの操作部等)から操作者の操作に従って出力されるコントロール信号に基づいて可動部の動作が制御されるが詳細は省略する。
また、同図に示すように、レンズ装置12には、レンズ装置12全体を統括制御するレンズCPU20、オートフォーカス(AF)処理を実行するAF処理部22、AF用撮像回路24等が搭載されている。AF用撮像回路24は、AF処理用の映像信号を取得するためにレンズ装置12に配置されており、撮像素子(CCD等)や撮像素子の出力信号を所定形式の映像信号として出力する処理回路等を備えている。尚、AF用撮像回路24の撮像素子をAF用撮像素子という。また、AF用撮像回路24から出力される映像信号は輝度信号とする。
AF用撮像素子の撮像面には、撮影レンズの光路上に配置されたハーフミラー等によってカメラヘッド10の撮像素子に入射する被写体光から分岐された被写体光が結像するようになっている。AF用撮像素子の撮像エリアに対する撮影範囲及び被写体距離(ピントが合う被写体の距離)は、カメラヘッド10の撮像素子の撮像エリアに対する撮影範囲及び被写体距離に一致するように構成されており、AF用撮像素子により取り込まれる撮影画像は、カメラヘッド10の撮像素子により取り込まれる撮影画像と一致している。尚、両者の撮影範囲に関しては完全に一致している必要はなく、例えば、AF用撮像素子の撮影範囲の方がカメラヘッド10の撮像素子の撮影範囲を包含する大きな範囲であってもよい。また、AF用撮像素子を設けることなくカメラヘッド10からの映像信号をAF処理部22に与えるようにしてもよい。
AF処理部22は、AF用撮像回路24から映像信号を取得し、その映像信号に基づいて被写体画像のコントラストの高低を示す焦点評価値を算出する。例えば、AF用撮像素子から得られた映像信号の高域周波数成分の信号をハイパスフィルタによって抽出した後、その高域周波数成分の信号のうちAFの対象範囲であるAFエリアに対応する範囲の信号を1画面分ずつ積算する。このようにして1画面分ごとに得られる積算値は被写体画像のコントラストの高低を示し、焦点評価値としてレンズCPU20に与えられる。尚、AFエリアの範囲は後述のようにレンズCPU20により指定される。
レンズCPU20は、詳細を後述するようにAFエリアの範囲(輪郭)を示すAF枠の情報(AF枠情報)を枠操作部14から取得してそのAF枠情報により指定されたAF枠内の範囲をAFエリアとしてAF処理部22に指定する。そして、そのAFエリア内の画像(映像信号)により求められる焦点評価値をAF処理部22から取得する共に、取得した焦点評価値が最大(極大)、即ち、AFエリアの被写体画像のコントラストが最大となるようにフォーカスレンズ群を制御する。例えば、焦点評価値に基づくフォーカスレンズ群の制御方式として山登り方式が一般的に知られており、フォーカスレンズ群を焦点評価値が増加する方向に移動させて行き、焦点評価値が減少し始める点を検出すると、その位置にフォーカスレンズ群を設定する。これにより、AF枠内の被写体に自動でピントが合わせられる。
枠操作部14は、上記AF枠の位置、大きさ、形状等のAF枠の設定内容を操作者が指定するための操作部材を備えている。尚、図2に示すようにAF枠40は、カメラヘッド10の撮像素子での撮影範囲又は撮影画像(の画面)に対してAFの対象範囲であるAFエリア42の輪郭を示す。枠操作部14は、その操作部材が操作者により操作されると、その操作に従ってAF枠の位置等の設定内容を設定、変更する。尚、枠操作部14の操作部材によるAF枠の位置等の設定内容の変更は、操作前におけるAF枠の設定内容を基準にしてその後の操作部材の操作量に対応する変更量分だけ設定内容に変更を加えることによって行われようになっている。例えばAF枠の位置はトラックボールの回転方向及び回転量に対応する方向及び移動量分だけ変位するようになっている。また、撮影範囲(撮影画像の画面)内におけるAF枠の位置(本実施の形態では矩形のAF枠の中心位置)を決める点をAFポイントというものとすると、AF枠の位置はAFポイントの位置を設定することによって決定される。
一方、枠操作部14の操作部材が操作されず、操作者によってAF枠の設定内容の変更が指示さてれない状態では、後述する追尾装置16から与えられるAF枠情報によりAF枠の設定内容を設定、変更する。枠操作部14は、操作者の操作又は追尾装置16からのAF枠情報により設定、変更したAF枠の設定内容を示すAF枠情報をレンズCPU20からの要求に従ってレンズCPU20に送信する。これによってAFの対象範囲が、枠操作部14において設定、変更されたAF枠の範囲に設定される。
尚、追尾装置16は、操作者が指定した対象物(対象被写体)の画像を撮影画像の画面上で検出しながらその対象物の画面上での移動に合わせてAFエリア(AF枠)の位置等を自動で変更(自動追尾)する自動追尾機能を実現するための装置であり、操作者がAF枠の変更のためのマニュアル操作を行っていない場合には追尾装置16によるAF枠の自動追尾が行われ、操作者がAF枠の変更のためのマニュアル操作を行っている場合にはそのマニュアル操作が追尾装置16よりも優先されて操作者のマニュアル操作に従ってAF枠が変更される。自動追尾機能をオフしてマニュアル操作のみを有効にすることもできる。
また、枠操作部14は、上述のように設定、変更したAF枠の設定内容を示すAF枠情報をカメラヘッド10にも送信し、そのAF枠をビューファインダ18の画面上の対応する位置に表示させる。これによって操作者がビューファインダ18を見ながらその時のAF枠の位置等を認識することができるようになっている。
追尾装置16は、画像処理部26、画像入力部28、シリアル通信インターフェース30等を備えている。画像入力部28は、上記AF用撮像回路24により得られた映像信号(輝度信号)をAF処理部22を介して取得し、画像処理部26からの要求に応じてその映像信号から得られる撮影画像の画像データを画像処理部26に与える。
画像処理部26は、詳細を後述する画像入力部28から取得した撮影画像に基づいて、ピント合わせの対象として追尾する対象物の画面上での範囲を検出する。そして、検出した対象物の範囲に基づいてAF枠の範囲(位置と大きさ)を決定し、そのAF枠の範囲を示すAF枠情報をシリアル通信インターフェース30を介して上記枠操作部14に送信する。
次に、追尾装置16の画像処理部26における追尾処理について図3のフローチャートを参照しながら詳説する。操作者は、まず、ビューファインダ18の画面に表示された映像及びAF枠を見ながら枠操作部14の操作部材を操作し、ピント合わせの対象として追尾する対象物がAF枠の範囲に納まるようにAF枠の範囲を設定する(ステップS10)。これによって、レンズCPU20におけるAFの処理によりその対象物にピントが合わせられる。
枠操作部14の操作が停止すると画像処理部26は、そのときのAF枠の設定内容を示すAF枠情報を枠操作部14からシリアル通信インターフェース30を介して読み取ると共に、レンズ装置12のAF処理部22から画像入力部28に与えられている映像信号から1画面分(1フレーム分)の撮影画像(画像データ)を取り込む(ステップS12)。尚、このとき取り込んだ撮影画像をA画像とする。また、AF処理部22から画像入力部28に与えられる映像信号が、例えば、1画面分(1フレーム分)の撮影画像を2フィールド分の映像信号によって構成するインターレース方式の映像信号とすると、画像入力部28から1画面分として取り込む撮影画像は、1フィールド分の映像信号によって得られる撮影画像であってもよいし、2フィールド分の映像信号によって得られる撮影画像であってもよい。ノンインターレース方式の場合には1フレーム分の映像信号によって得られる撮影画像とする。
次いて画像処理部26は、A画像の取込みから所定時間経過した後に1画面分の撮影画像をA画像と同様に取り込む(ステップS14)。尚、このとき取り込んだ撮影画像をB画像とする。
次に画像処理部26は、A画像とB画像の差分により抽出される差画像Cを生成する(ステップS16)。即ち、A画像とB画像の対応する画素同士の画素値(輝度値)の差を求めその差の絶対値を各画素の画素値として有する差画像Cを生成する(C=|A−B|)。例えば、A画像、B画像としてそれぞれ図4(A)、(B)に示すような画像が得られたとする。これらの図には、ステップS10において設定されたAF枠40内において、画面上で移動する移動物体M1が追尾する対象物(M1)として簡略的に一定輝度で円形の画像により示されており、画面上で変化しない被写体として1つの非対象物M2が三角の画像により示されている。また、AF枠40の外側の被写体は画像の変化がないものとして省略されている。これらのA画像、B画像に対して差画像Cは図4(C)のような画像として生成される。同図(C)に示すように差画像Cにおいては、変化のない画像が除去され、A画像とB画像での移動物体Mの画像に重なりが生じていない部分の画像のみが抽出される。
ここで、同図(B)のようにAF枠40が設定されていた場合に対象物M1と非対象物M2のコントラストが高い(高周波成分が多い)ものとすると、フォーカスレンズ群の位置(フォーカス位置)を至近端から無限遠端までの範囲で移動させたときの焦点評価値が図5(A)のような分布を示す。これによれば、対象物M1と非対象物M2の各々の被写体距離に対応して2つのピークP1、P2が存在するため、AFによっていずれかの被写体にピントが合うことになる。そのため、非対象物M2にピントが合う可能性があり、その場合には操作者が意図した対象物M1にピントが合わないことになる。そこで、本フローチャートの処理においてAF枠40の範囲(位置及び大きさ)が対象物M1の範囲に適合するように自動で変更されるようになっている。
上記ステップS16により差画像Cを生成すると、続いて画像処理部26は、差画像Cの各画素の画素値について、所定のしきい値以上の場合には、しきい値未満の場合には0として差画像Cを2値化する(ステップS18)。その2値化した差画像Cの面積を求める(ステップS20)。尚、求めた面積を変数AREAで表すものとする。次に画像処理部26は、面積AREAが所定のしきい値(例えば500)を超えたか否かにより対象物が移動したか否かを判定する(ステップS22)。NOと判定した場合には以下のステップS24及びステップS26の処理を行わずにステップS12に戻り、ステップS12からの処理を繰り返す。
一方、ステップS22においてYESと判定した場合、画像処理部26は、2値化した差画像Cに対して2値累積値投影の処理を実行する(ステップS24)。
ここで、2値累積値投影の処理について説明する。2値累積値投影は、2値化した差画像Cの各画素に対して水平方向(横方向)の同一ライン上に並んだ各画素の画素値を累積(積算)した水平方向累積値と、垂直方向(縦方向)の同一ライン上に並んだ各画素の画素値を累積した垂直方向累積値とを求め、各ラインの水平方向累積値と垂直方向累積値をぞれぞれ画面に対して想定したY軸(横軸)とX軸(横軸)に投影する。これによって、Y軸とX軸の各々に水平方向累積値と垂直方向累積値の分布を示す2値累積値投影分布を作成する。例えば、図4(C)のように生成された差画像Cに対して2値累積値投影の処理を行うと、図6のような結果が得られる。図6においてX軸の各座標点(X座標値)には、同一X座標値にある画素(垂直方向の同一ライン上に並んだ画素)の画素値を累積した垂直方向累積値が投影され、Y軸の各座標点(Y座標値)には、同一Y座標値にある画素(水平方向のライン上の画素)の画素値を累積した水平方向累積値が投影される。
次に画像処理部26は、ステップS24でのX軸、Y軸への2値累積値投影の結果に基づいてAF枠を更新する(ステップS26)。例えば、X軸に投影された垂直方向累積値の総和(面積)に対して1〜99パーセントの値となる範囲(画面左端及び右端からそれぞれ面積の1パーセント分の値となる範囲を除いた範囲)をAF枠の横幅とし、Y軸に投影された水平方向累積値の総和(面積)に対して1〜99パーセントの値となる範囲(画面上端及び下端からそれぞれ面積の1パーセント分の値となる範囲を除いた範囲)をAF枠の縦幅として矩形状のAF枠を設定する。例えば、図6に示したような2値累積値投影の分布が得られたとすると、図7(A)に示すような範囲のAF枠44が設定される。画像処理部26は、このようにして設定したAF枠の範囲(位置と大きさ)を示すAF枠情報をシリアル通信インターフェース30を介して上記枠操作部14に送信することによって、レンズ装置12におけるAFの対象範囲及びビューファインダ18に表示されるAF枠を変更する。これによれば、図7(B)に示すようにAF枠の更新前に対象物M1と非対象物M2を含む範囲に設定されていたAF枠40が、主として対象物M1の画像を含むAF枠44に変更される。従って、図5(B)に示すように、フォーカスレンズ群の位置(フォーカス位置)を至近端から無限遠端までの範囲で移動させたときの焦点評価値の分布において、対象物M1のみに対応したピークP1のみが存在するようになり、対象物M1に確実にピントが合わせられるようになる。
画像処理部26は、以上の処理が終了するとステップS12に戻り、ステップS12からの処理を繰り返し実行する。これによって、対象物M1の画面上の位置や大きさが変化した場合でもそれに応じてAF枠の位置や大きさが適切な範囲にとなるように自動で変更される。
尚、2値累積値投影に基づいてAF枠の範囲を設定する場合に、上記処理ではAF枠の範囲を水平方向累積値の総和と垂直方向累積値の総和の各々が1〜99パーセントとなる範囲としたが、これに限らない。例えば、他のパーセント範囲としてもよい。
また、上記説明では、対象物が画面上で左右等に移動する場合を例示したが、本処理は、例えば、対象物が前後に移動した場合等に対象物の画像の大きさのみが変化した場合等にも有効である。
また、上記実施の形態では、レンズ装置12、枠操作部14、追尾装置16は別体の装置として図示したが、いずれか2つ又は全ては一体の装置であってもよい。また、上記実施の形態では追尾装置16の処理に関する操作部材(例えば、対象物を決定する決定スイッチ等)も枠操作部14に設けるようにしたが、追尾装置16に設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、AF用に映像信号をカメラヘッド10の撮像素子とは別のAF専用の撮像素子により取得するようにしたが、AF用としてカメラヘッド10の撮像素子により得られる映像信号を用いてもよい。但し、上記実施の形態のようにAF用の映像信号をAF専用の撮像素子から得るようにすると、カメラヘッド10が高精細度(HD)テレビジョンシステムに対応のものである場合にそのHD信号を使用することなくAFを行うことができるため小型化・省電力化に有利である。
図1は、本発明に係るオートフォーカスシステムが適用される撮像システムの全体構成を示したブロック図である。 図2は、AF枠を例示した図である。 図3は、追尾装置における追尾処理の処理手順を示したフローチャートである。 図4は、差画像の説明に使用した説明図である。 図5は、AF枠に応じた焦点評価値の例を示した図である。 図6は、2値累積値投影の処理の説明に使用した説明図である。 図7は、AF枠の設定(更新)の説明に使用した説明図である。
符号の説明
10…カメラヘッド、12…レンズ装置、14…枠操作部、16…追尾装置、18…ビューファインダ、20…レンズCPU、22…AF処理部、24…AF用撮像回路、26…画像処理部、28…画像入力部、30…シリアル通信インターフェース、40、44…AF枠、42…AFエリア

Claims (3)

  1. 光学系により結像された被写体像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された撮影画像のうち、所定のAFエリア内にある被写体の画像のコントラストに基づいて該AFエリア内の被写体にピントが合うように前記光学系のフォーカス調整を行うオートフォーカス手段と、
    前記撮像手段により順次得られた2つの撮影画像の差分を抽出して差画像を生成する差画像生成手段と、
    前記差画像生成手段により生成された差画像に基づいて、画面上で移動する移動物体の画像範囲を、ピントを合わせる対象被写体の画像範囲として検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記画像範囲に基づいて、前記AFエリアの範囲内に前記対象被写体の画像が主として含まれるように前記AFエリアの位置及び大きさを設定するAFエリア設定手段と、
    を備えたことを特徴とするオートフォーカスシステム。
  2. 前記検出手段は、前記差画像生成手段により生成された差画像を2値化する2値化手段と、該2値化手段によって2値化された差画像の各画素について水平方向に各画素の画素値を累積した水平方向累積値の分布と垂直方向に各画素の画素値を累積した垂直方向累積値の分布とを算出する累積値算出手段とを備え、該累積値算出手段により算出された水平方向累積値と垂直方向累積値の分布に基づいて前記対象被写体の画像範囲を検出することを特徴とする請求項1のオートフォーカスシステム。
  3. 前記AFエリア設定手段は、矩形状のAFエリアを設定すると共に、AFエリアの水平方向の幅を前記累積値算出手段により算出された垂直方向累積値の分布範囲に基づいて設定し、AFエリアの垂直方向の幅を前記累積値算出手段により算出された水平方向累積値の分布範囲に基づいて設定することを特徴とする請求項2のオートフォーカスシステム。
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