JP4182864B2 - 電子カメラ - Google Patents

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本発明は、撮像する被写体の方向と表示モニタを観察する方向との相対関係を変更自在な電子カメラに関する。
撮影レンズの方向が可変に構成された電子カメラが知られている(たとえば、特許文献1参照)。このカメラでは、撮影レンズが撮影者自身に向けられたことを検出した場合に、被写体である人物の肌色を健康的なイメージにするように、撮影した画像に対して画像補正処理が行われる。
特開2000−23020号公報
電子カメラで撮影者自身を撮影するとき、AF(焦点検出)、AE(露出演算)、閃光装置の発光の可否などさまざまな設定操作が必要である。これらの設定内容は撮影者自身を撮影するたびに行う必要があり、操作がわずらわしいものであった。
本発明による電子カメラは、撮影レンズを通過した被写体像を撮像して撮像信号を出力する撮像素子と、撮像信号による画像を表示する表示モニタと、撮影レンズの光軸に直交する面と、表示モニタの表示面とが作る角度を変更自在に表示モニタを支持する表示モニタ支持手段と、角度を検出する角度検出手段と、撮像信号に基づいて撮像レンズの焦点を調節する焦点検出装置と、角度検出手段による検出角度に応じて、焦点検出装置に対し、撮影画面の中で測距処理に用いる領域の大きさを切替えるように指示する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明による電子カメラでは、測距処理に用いる領域の大きさを、たとえば撮影者自身のような特定の被写体に適した大きさに切替え制御できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態による電子カメラ1の外観を示す上面図であり、図2は図1の電子カメラ1の正面図である。本実施の形態による電子カメラ1は、撮影光学系2を含むレンズユニット1aと表示LCD3を含むモニターユニット1bとに分割され、両ユニット1a、1bが相対的に回転可能に連結されている。電子カメラ1は収納時もしくは携帯時において、図1の状態、すなわち、レンズユニット1aおよびモニターユニット1bの面をフラットにするように、レンズユニット1aがモニターユニット1bに対して回転される。
図3は、図1および図2に示した電子カメラ1の通常撮影時の外観を示す上面図であり、図4は電子カメラ1で撮影者自身を撮影する時の外観を示す上面図である。図3の通常撮影時において、電子カメラ1はレンズユニット1aがモニターユニット1bに対して回転され、撮影光学系2が被写体方向に向けられる。このとき、モニターユニット1bの表示LCD3は撮影者の方向に向けて保持されているので、撮影者は表示LCD3を見ながら撮影を行うことができる。
図4に示すように撮影者自身を撮影する時、電子カメラ1はレンズユニット1aがモニターユニット1bに対して回転され、撮影光学系2が撮影者自身の方向に向けられる。モニターユニット1bの表示LCD3も撮影者の方向に向けて保持されているので、撮影者は表示LCD3を見ながら自らを撮影することができる。
図1において、レンズユニット1aには、撮影光学系2の他に電子閃光装置4、ファインダー窓5、および赤目軽減・セルフタイマー作動表示ランプ6などが備えられている。一方、モニターユニット1bには、表示LCD3の他にメインスイッチ8、レリーズボタン9、表示パネル10、撮影距離/セルフタイマー作動ボタン11、閃光モードボタン12、画質ボタン13、モニターボタン14、メニューボタン15、ズーム操作スイッチ16、コマンドダイヤル17、およびAF領域選択ボタン19a〜19dなどが備えられている。
メインスイッチ8は、電源のオン/オフ操作を行うスイッチである。レリーズボタン9は、不図示の半押しスイッチおよび全押しスイッチに連動するように構成され、半押し操作に応じて半押しスイッチをオンさせ、全押し操作に応じて全押しスイッチをオンさせる。表示パネル10は、カメラ情報を表示する。コマンドダイヤル17は、電子カメラ1の記録モードおよび再生モードの切換操作を行う。ここで、記録モードとは被写体像を撮影し、その画像データを記録するモードであり、再生モードとは記録した画像データを読み出して表示LCD3(図2)に再生表示するモードである。
図2において、表示LCD3は画像表示およびメニュー表示を行う。表示LCD3は記録モード時に、後述するCCD214によって撮像された被写体像を逐次表示する。また、表示LCD3は再生モード時に、後述する記録媒体424に記憶されている画像データによる画像や、サムネイル画像などを再生表示する。
モニターボタン14は、表示LCD3の表示のオン/オフ操作を行うスイッチである。メニューボタン15は、表示LCD3にメニュー表示させるボタンである。メニューボタン15が操作されると、表示LCD3が各種設定を行う設定メニューを表示する。電子カメラ1は撮影シーンに応じて最適な撮影ができる撮影モードを複数備えており、撮影モードの設定メニューを表示するとき、たとえば、花火撮影モード、クローズアップ撮影モード、風景撮影モードなどの撮影モードの種類が表示LCD3に表示される。撮影者は、AF領域選択ボタン19a〜19d(メニュー表示時はメニュー選択ボタンとして使用する)を操作することによって、表示メニューの中から設定すべき項目を選択する。
ズーム操作スイッチ16は、撮影光学系2のズーム操作を行う。ズーム操作スイッチ16をW側に操作すると撮影光学系2が広角側に駆動され、ズーム操作スイッチ16をT側に操作すると撮影光学系2が望遠側に駆動される。
撮影距離/セルフタイマー作動ボタン11は、撮影距離を風景撮影に適した無限遠にする、撮影距離をマクロ撮影に適した至近にする、およびセルフタイマー作動/非作動の設定を行う。撮影距離/セルフタイマー作動ボタン11を押すごとに、設定内容がサイクリックに切替わる。閃光モードボタン12は、閃光装置4(図1)の強制発光、赤目軽減ランプ6の発光、および閃光装置4の発光禁止の設定を行う。閃光モードボタン12を押すごとに、設定内容がサイクリックに切替わる。画質ボタン13は、後述する画像データのデータ圧縮時の圧縮率の設定を行う。
図5は、上述した電子カメラ1の回路ブロック図である。メインスイッチ8(図1)をオン操作すると、電子カメラ1の電源がオンされる。これにより、CPU439がROM443に記憶されている制御プログラムを起動する。電子カメラ1は、コマンドダイヤル17によって記録モードに設定されると撮影可能になる。一方、電子カメラ1は、コマンドダイヤル17によって再生モードに設定されると、メモリカード424に記録されている画像データに基づく画像を表示LCD447に再生表示することができる。なお、記録モード時には、CCD214からの撮像信号に基づく画像が表示LCD447に表示される。バックライト441は表示LCD447を照明する。図2の表示LCD3は、表示LCD447およびバックライト441により構成される。
撮影光学系2は複数のレンズ201〜204を有し、レンズ203とレンズ204との間にはシャッタ板208および絞り215が設けられている。撮影光学系2に入射した被写体光は、レンズ201〜204、シャッタ板208および絞り板215を通過してCCD214の撮像面上に結像される。絞り板215およびシャッタ板208は円盤状に形成されており、円盤の回転中心にそれぞれ設けられたステップモータ415、408により駆動される。絞り板215には開口面積の異なる複数の絞り開口部が設けられており、ステップモータ415で絞り板215を回転させて任意の1つの絞り開口部を光軸上に配設する。
シャッタ板208にはレンズ203を通過した全ての光束を遮光する完全遮光部と、全ての光束を通過させる開口部とが設けられており、露光時にはシャッタ板208の開口部が光路上にセットされ、露光終了とともに完全遮光部が光路上にセットされる。絞り駆動回路453は、ステップモータ415を駆動制御する。シャッタ駆動回路454は、ステップモータ408を駆動制御する。撮影の際には、まず、CCD214に蓄積されている電荷が排出されるとともに、絞り板215の所定の開口部が光路上にセットされる。CCD214が所定時間露光されると電荷が再び蓄積されるが、上記電荷の排出から再びシャッタ板208の完全遮光部で光路が遮光されるまでの時間が露光時間に対応している。
撮影光学系2の焦点調節動作はレンズ駆動回路430により行われる。このレンズ駆動回路430による焦点調節動作は、通常、CPU439の指令により行われるが、距離環462をマニュアル操作した際に出力される操作信号によっても焦点調節動作を行わせることができる。レンズ駆動回路430は、撮影光学系2のズームレンズ(不図示)駆動も行う。
CCD214の撮像面上に被写体像が結像されると、被写体像の光の強弱に応じた信号電荷が蓄積される。CCD214にはデジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPと呼ぶ)433から水平駆動信号が供給されるとともに、DSP433により制御されるCCD駆動回路434から垂直駆動信号が供給される。すなわち、CCD214はDSP433およびCCD駆動回路434によりタイミング制御され、CCD214からの信号は画像処理部431に入力される。
画像処理部431はノイズ除去回路や直流再生回路などを有しており、CCD214から出力された画像信号に対してノイズ除去、ゲインコントロールなどのアナログ処理を施した後に、アナログ/デジタル変換回路(以下、A/D変換回路と呼ぶ)432に出力する。A/D変換回路432は画像処理部431から出力された画像信号をデジタル信号に変換し、変換後の画像データを上述したDSP433へ出力する。
DSP433では、A/D変換回路432から出力された画像データに対して輪郭強調やガンマ補正、ホワイトバランス調整などの画像処理が施される。また、DSP433はバッファメモリ436およびメモリカード424に接続されているデータバスを制御して、各種画像処理が施された画像データをバッファメモリ436に一旦記憶させた後に、バッファメモリ436から画像データを読出し、所定の圧縮形式(例えば、JPEG方式)でデータ圧縮してメモリカード424に記録させる。
また、DSP433は、CCD214で撮像され上記画像処理が行われた後の画像データやメモリカード424から読み出され伸張された画像データをフレームメモリ435に記憶させ、それらの画像データに基づく画像を電子カメラ1に設けられた表示LCD447に表示させる。さらに、DSP433は、上述した画像データのメモリカード424への記録、および伸張後の撮影画像データのバッファメモリ436への記録などにおけるデータ入出力のタイミング管理も行う。
CCD214の出力に基づく画像データが一時的に格納されるバッファメモリ436は、メモリカード424に対する画像データの入出力の速度の違いや、CPU439やDSP433等における処理速度の違いを緩和するために利用される。タイマ445は時計回路を内蔵し、現在の時刻に対応するタイムデータをCPU439に出力する。このタイムデータは、上述した画像データとともにメモリカード424に記録される。
測色素子417は主要被写体およびその周囲の色温度を検出し、検出した色温度のデータを測色回路452へ出力する。測色回路452は測色素子417から出力されたアナログ信号に所定の処理を施してデジタル値に変換し、変換後のデジタル信号をCPU439へ出力する。インターフェース448は所定の外部装置(不図示)を接続して、CPU439および接続した外部装置との間でデータの送受を行うように設けられている。表示回路440は、撮影動作における設定内容を表示する表示パネル10を制御する。充電回路449は、閃光装置4を用いてフラッシュ撮影が行われるとき、発光に備えて充電を行う。
角度検出センサ442は、レンズユニット1aおよびモニターユニット1b間の相対的な回転角を検出し、検出信号をCPU439へ出力する。角度検出センサ442は、たとえば、図1(図2)の状態で0度を示す検出信号を出力し、図3の状態270度を示す検出信号を出力し、図4の状態で90度を示す検出信号を出力する。すなわち、角度検出センサ442は、撮影光学系2の光軸に直交する面と、表示LCD3を観察する方向を示す直線とが作る角度を検出する。
以上説明した電子カメラ1の動作について説明する。なお、本発明は記録モード時の動作に特徴を有するので、主として記録モードの説明を行う。
《記録モード》
電子カメラ1で撮影を行う場合には、コマンドダイヤル17を記録モードに設定してメインスイッチ8をオンとするか、メインスイッチ8をオンとした後にコマンドダイヤル17を記録モードに設定する。CCD214から出力された撮像信号は、画像処理部431でノイズ除去やゲインコントロールなどのアナログ処理が施された後に、A/D変換回路432によりデジタル信号に変換される。デジタル変換された信号は上述したDSP433に導かれ、そこで輪郭強調、ガンマ補正等の画像処理が行われて一旦バッファメモリ436に格納される。
その後、CPU439は、測色回路452から入力された色温度を示す情報を用いてホワイトバランス調整値を求め、求めた調整値をDSP433に送る。DSP433は、この調整値に基づいてバッファメモリ436に格納されている画像データに対するホワイトバランス調整を行う。ホワイトバランス調整後の画像データは、再びバッファメモリ436へ格納される。バッファメモリ436に格納された画像データは、DSP433において表示LCD447に表示するための画像データに処理される。処理された画像データはフレームメモリ435に書き込まれ、スルー画像と呼ばれる撮影モニタ画像として表示LCD447に表示される。このスルー画像は、以上の動作が繰り返し行われることにより、撮影光学系2に入射される被写体光に基づいて所定の間隔で逐次更新される。
レリーズボタン9の半押し操作により不図示の半押しスイッチがオンすると、画像データのコントラストに基づいて撮影光学系2の焦点調節状態が検出され、ピントの合った被写体像がCCD214上に結像されるように、レンズ駆動回路430による焦点調節動作が行われる。焦点調節状態の検出に用いる領域は、撮影画面の中で上述したAF領域選択ボタン19a〜19dによって選択されている所定の領域である。AF領域は、たとえば、撮影画面の中央、上部、下部、左部、右部から選択される。また、半押しスイッチ(不図示)がオンすると、CPU439によって画像データから被写体の輝度が検出され、検出された輝度に基づいた露出演算が行われる。
なお、電子カメラ1では、焦点調節動作として「コンティニュアスAFモード」と呼ばれるモードと、「シングルAFモード」と呼ばれるモードとを有している。コンティニュアスAFモードでは、レリーズボタン9の操作に関係なく焦点調節動作が繰り返し行われ、レリーズボタン9の半押し操作によりフォーカスロックされる。一方、シングルAFモードでは、レリーズボタン9が半押し操作されたときにのみ焦点調節動作が行われフォーカスロックされる。
レリーズボタン9の半押し操作に続いて、さらにレリーズボタン9が全押し操作されると不図示の全押しスイッチがオンする。その結果、CCD214に蓄積されている信号電荷が一旦吐き出された後に、シャッタ板208と絞り板215とが露出演算の結果に基づいて駆動され、CCD214による撮像が行われる。なお、この撮影の際には、露出演算結果と閃光モードボタン12(図2)による設定とに応じて、閃光装置4が発光される場合もある。
この撮像後にCCD214から出力された撮像信号は、上述した一連の画像処理が施されバッファメモリ436に格納される。バッファメモリ436に格納された画像データは、DSP433において表示LCD447に表示するための画像データに処理された後にフレームメモリ435に書き込まれ、フリーズ画像と呼ばれる撮影画像が表示LCD447に表示される。このような画像前処理が行われた画像データは、さらにDSP433によりデータ圧縮が行われ、CPU439により所定のデータ名を付与されてタイマ445からのタイム情報とともに、フラッシュメモリ等の記録媒体であるメモリカード424に記録される。
本発明による電子カメラ1は、角度検出センサ442による検出角度に応じて、撮影時の設定処理を自動的に行うことに特徴を有する。
図6および図7は、電子カメラ1のCPU439によって行われる処理の流れを説明するフローチャートである。メニュー設定の中で角度検出センサ442による検出角度に応じた処理を行うオートモードが選択されると、CPU439は、図6による処理を開始する。なお、電子カメラ1は、上述したコンティニュアスAFモードに設定されているものとして説明する。
ステップS11において、CPU439は、角度検出センサ442がオンか否かを判定する。角度検出センサ442がオンとは、角度検出センサ442から出力される検出信号が、たとえば、90度±5度の状態をいう。CPU439は、角度検出センサ442がオン、すなわち、電子カメラ1が図4に示す状態のとき、ステップS11を肯定判定してステップS12へ進む。一方、CPU439は、角度検出センサ442がオフ、たとえば、電子カメラ1が図3に示す状態のとき、ステップS11を否定判定してステップS35へ進む。ステップS12へ進む場合は、撮影方向が表示LCD3を観察する人(撮影者自身)の方向であり、ステップS35へ進む場合は、撮影方向が表示LCD3を観察する人の方向と異なる場合である。
ステップS35において、CPU439は、通常のシーケンス処理による撮影を行って図6による処理を終了する。通常のシーケンス処理とは、角度検出センサ442による検出角度に応じた自動設定を行わない処理のことをいう。通常のシーケンス処理についての説明は省略する。
ステップS12において、CPU439はDSP433に指令を出力し、CCD214で撮像され上記画像前処理が行われた後の画像データを左右反転し、鏡像を表示LCD447に表示させてステップS13へ進む。これにより、撮影者は自らを撮像した鏡像を、スルー画像として表示LCD3(447)上で観察することができる。ステップS13において、CPU439はレンズ駆動回路430に指令を出力し、撮影光学系2のズームレンズ(不図示)を広角端に移動させてステップS14へ進む。
ステップS14において、CPU439は、焦点検出用の領域を広げる(ワイドフォーカスエリアにする)ようにレンズ駆動回路430に指示してステップS15へ進む。ステップS15において、CPU439は、撮影距離/セルフタイマー作動ボタン11によってセルフタイマーが作動するように設定されているか否かを判定する。CPU439は、セルフタイマー作動の設定が行われている場合にステップS15を肯定判定してステップS25へ進み、セルフタイマー非作動の設定が行われている場合にステップS15を否定判定してステップS16へ進む。ステップS16へ進む場合は、撮影者が自らを撮影するとみなせるので、撮影者の腕の長さに相当する撮影距離の設定、および人物を重視した画像設定処理を行う。ステップS25へ進む場合は、記念撮影が想定されるので、たとえば、撮影距離2m 、および風景を重視した画像設定処理を行う。
ステップS16において、CPU439はレンズ駆動回路430に指令を出力し、焦点調節動作の範囲、すなわち、AF(オートフォーカス)による測距範囲を、たとえば、40cm〜80cmの範囲にするように制限を与えてステップS17へ進む。ステップS17において、CPU439はレンズ駆動回路430に指令を出力し、撮影光学系2のフォーカスレンズ(不図示)を至近端に移動させてステップS18へ進む。
ステップS18において、CPU439は、輝度を検出する測光処理を行うとともに、レンズ駆動回路430に測距(AF)処理を指示してステップS19へ進む。ステップS19において、CPU439は、半押しスイッチ(不図示)がオンされたか否かを判定する。CPU439は、半押しスイッチがオンされた場合にステップS19を肯定判定してステップS20へ進み、半押しスイッチがオンされていない場合にステップS19を否定判定してステップS18の処理へ戻る。
ステップS20において、CPU439は、人物重視の画像処理設定を行ってステップS21へ進む。人物重視の設定処理の詳細については後述する。ステップS21において、CPU439は、レンズ駆動回路430に再び測距(AF)処理を指示してステップS22へ進む。ステップS22において、CPU439はレンズ駆動回路430に指令を出力し、測距結果が40cm〜80cmの範囲に収まらない(80cmより遠方である)場合に、撮影距離80cmに対応する位置にフォーカスレンズ(不図示)を移動させ、ステップS23へ進む。なお、測距結果が40cm〜80cmの範囲内である場合は、当該撮影距離に対応する位置にフォーカスレンズ(不図示)を移動させる。
ステップS23において、CPU439は、全押しスイッチ(不図示)がオンされたか否かを判定する。CPU439は、全押しスイッチがオンされた場合にステップS23を肯定判定してステップS24へ進み、全押しスイッチがオンされていない場合にステップS23を否定判定し、判定処理を繰り返す。
ステップS24において、CPU439は、閃光モードボタン12による設定内容にかかわらず閃光装置4に指令を出力し、赤目軽減ランプ6をプリ発光させる。CPU439はさらに、不図示の音声再生装置に指令を出力し、たとえば、「笑って」などの音声再生を行わせて図7のステップS30へ進む。再生する音声データは、あらかじめ音声再生装置内のメモリに記憶されている。
図7のステップS30において、CPU439は、絞り駆動回路453およびシャッタ駆動回路454にそれぞれ制御絞り値および制御シャッタ速度を出力するとともに、DSP433に露光開始を指示してステップS31へ進む。ステップS31において、CPU439は、閃光装置4に指令を出力し、閃光装置4を所定光量で発光させてステップS32へ進む。閃光装置4の発光量については後述する。
ステップS32において、CPU439は、DSP433から露光完了を示す情報を受けるとステップS33へ進む。ステップS33において、CPU439は、DSP433にホワイトバランス調整や輪郭強調、ガンマ補正などの画像前処理、ならびにデータ圧縮などの画像後処理を指示してステップS34へ進む。ステップS34において、CPU439は、データ圧縮後の画像データをメモリカード424に記録し、図7による処理を終了する。
上述したステップS15を肯定判定して進むステップS25において、CPU439はレンズ駆動回路430に指令を出力し、AF(オートフォーカス)による測距範囲を、たとえば、40cm〜2m の範囲にするように制限を与えてステップS26へ進む。ステップS26において、CPU439は、記念撮影モードの画像処理設定を行ってステップS27へ進む。記念撮影モードの設定処理の詳細については後述する。
ステップS27において、CPU439はレンズ駆動回路430に指令を出力し、撮影光学系2のフォーカスレンズ(不図示)を至近端に移動させてから測距(AF)処理を開始させてステップS28へ進む。ステップS28において、CPU439はレンズ駆動回路430に指令を出力し、測距結果が40cm〜2m の範囲に収まらない(2m より遠方である)場合に、撮影距離2m に対応する位置にフォーカスレンズ(不図示)を移動させ、ステップS29へ進む。なお、測距結果が40cm〜2m の範囲内である場合は、当該撮影距離に対応する位置にフォーカスレンズ(不図示)を移動させる。
ステップS29において、CPU439は、全押しスイッチ(不図示)がオンしてからセルフタイマー用にあらかじめ設定されている所定時間が経過したか否かを判定する。CPU439は、タイムアップ信号により所定時間が経過したと判定するとステップS29を肯定判定してステップS24へ進み、所定時間が未経過の場合はステップS29を否定判定し、判定処理を繰り返す。なお、セルフタイマー時間の計時は、CPU439内の不図示のタイマ回路によって行う。
図8は、人物重視の設定処理の詳細を説明するフローチャートである。図8のステップS51において、CPU439は、閃光モードボタン12による設定内容にかかわらず、閃光装置4の発光量を以下のように設定する。CPU439は、被写体輝度に基づいた露出演算によって閃光装置4の発光が必要であると判定されるとき、たとえば、適正露出が得られる光量より0.5EV相当少ない光量を設定する。この光量は、たとえば、ISO100、F2.8、撮影距離50cmの場合にガイドナンバ2.8である。また、CPU439は、被写体輝度に基づいた露出演算によって閃光装置4の発光が不要であると判定されるとき、所定値より少ない光量を設定する。この光量は、たとえば、ISO100、F2.8、撮影距離50cmの場合にガイドナンバ0.5である。CPU439は、発光量を設定するとステップS52へ進む。
ステップS52において、CPU439は、露光後(ステップS33)のホワイトバランス調整時のホワイトバランス調整値として、測色回路452による色温度の情報を用いて肌色重視のホワイトバランス調整値を得ることを自らに設定し、ステップS53へ進む。これにより、DSP433がホワイトバランス調整する時、撮影画面に有する被写体の肌色部分の緑色成分を抑えるような調整を行う。ステップS53において、CPU439は、露光後(ステップS33)の輪郭強調処理を弱くするようにDSP433に指令を出力し、ステップS54へ進む。これにより、DSP433が輪郭強調する時、通常シーケンス(ステップS35)より弱く輪郭強調処理を行う。
ステップS54において、CPU439は、露出演算によって算出される適正露出に対し、たとえば、+0.5EVするように露出補正量を自らに設定し、ステップS55へ進む。ステップS55において、CPU439は、測距値(撮影距離)、測光量(被写体輝度)、露出補正量、および閃光装置の発光量を用いて露光量を決定し、ステップS56へ進む。ステップS56において、CPU439は、露光後(ステップS33)のガンマ補正処理時の階調特性が示す傾斜を緩やかにするようにDSP433に指令を出力し、図8による処理を終了して図6のステップS21へ進む。これにより、DSP433がガンマ補正処理する時、通常シーケンス(ステップS35)より画像のコントラストが低くなるように補正処理を行う。
図9は、記念撮影モードの設定処理の詳細を説明するフローチャートである。図9のステップS61において、CPU439は、閃光モードボタン12による設定内容にかかわらず、閃光装置4の発光量を以下のように設定する。CPU439は、被写体輝度に基づいた露出演算によって閃光装置4の発光が必要であると判定されるとき、適正露出が得られる光量を設定する。また、CPU439は、被写体輝度に基づいた露出演算によって閃光装置4の発光が不要であると判定されるとき、所定値より少ない光量を設定する。この光量は、たとえば、ISO100、F2.8、撮影距離50cmの場合にガイドナンバ0.5である。CPU439は、発光量を設定するとステップS62へ進む。
ステップS62において、露光後(ステップS33)のホワイトバランス調整時のホワイトバランス調整値として、測色回路452による色温度の情報を用いて緑色重視のホワイトバランス調整値を得ることを自らに設定し、ステップS63へ進む。これにより、DSP433がホワイトバランス調整する時、撮影画面に有する被写体の緑色部分を鮮やかに表現するような調整を行う。ステップS63において、CPU439は、測距値(撮影距離)、測光量(被写体輝度)、および閃光装置の発光量を用いて露光量を決定し、図9による処理を終了して図6のステップS27へ進む。
角度検出センサ442による検出角度と、上述した撮影シーンに応じた撮影モードとの対応について説明する。角度検出センサ442がオンにされると、CPU439は、花火撮影モード、クローズアップ撮影モード、風景撮影モードなどの設定されている撮影モードを解除する。解除した場合の設定内容は、上述した図6のステップS12以降の処理による。なお、角度検出センサ442がオフにされた場合は、角度検出センサ442がオンされる直前の設定内容に戻る。すなわち、角度検出センサ442がオンにされる直前に花火撮影モード、クローズアップ撮影モード、風景撮影モードなどのいずれかに設定されていた場合は、角度検出センサ442がオフされると、それぞれ元の撮影モードに復帰する。
以上説明した第一の実施形態についてまとめる。
(1)角度検出センサ442がオン、すなわち、撮影する方向が表示LCD3を観察する人(撮影者自身)の方向のとき、ワイドフォーカスエリアに切り替えるようにした(ステップS14)。フォーカスエリア(焦点検出用の領域)を広げることにより、撮影者が自分自身を撮影するとき、もしくは撮影者自身を他の人物とともに撮影するとき、フォーカスエリア内に主要被写体が存在する可能性が高くなる。この結果、フォーカスエリア内に主要被写体が存在しないことによって背景にピント合わせをしてしまう「中抜け」を防止することができる。
(2)角度検出センサ442がオンのとき、ズームポジションを広角端にするようにした(ステップS13)。画角を広げることによって撮影領域が広がるので、近距離撮影において複数の人物を撮影する場合などでも、撮影者がわざわざズーム操作スイッチ16を操作しなくてよいので、使い勝手がよいカメラが得られる。
(3)撮影時に赤目軽減ランプ6をプリ発光させるようにした(ステップS24)。これにより、撮影画像においてカメラ近傍に位置する撮影者自身などの人物の瞳が開いて「赤目」が生じることが抑制される。
(4)撮影時に「笑って」と音声再生させ(ステップS24)、この後で露光開始するようにした。これにより、撮影される人物に撮影のタイミングを報知することができる。
−撮影者自身である人物撮影に適した設定−
(5)角度検出センサ442がオンで、セルフタイマー非作動の設定が行われている場合(ステップS15を否定判定)に、撮影者自身である人物撮影に適した設定を行う。人物撮影に適した第1の設定として、測距範囲を撮影者の腕の長さに相当する40cm〜80cmの範囲(近距離)に制限するようにした(ステップS16)ので、測距範囲を制限せずに40cm〜無限遠の範囲で測距(AF)処理を行う場合に比べて、測距(AF)時間を短縮することができる。さらに、至近端から測距(AF)処理を行う至近優先AFを行うので、すばやく測距することが可能になる。
(6)人物撮影に適した第2の設定として、被写体輝度に基づいた露出演算によって閃光装置4の発光が必要であると判定されるとき、閃光モードボタン12による設定内容にかかわらず、適正露出が得られる光量より0.5EV相当少ない光量を設定するようにした(ステップS51)。これにより、撮影画像においてカメラ近傍に位置する撮影者自身などの人物の顔に「白とび」が生じることが防止される。また、撮影者がわざわざ閃光モードボタン12を操作しなくても発光禁止が自動的に解除されるので、カメラの使い勝手がよくなる。
(7)人物撮影に適した第3の設定として、被写体輝度に基づいた露出演算によって閃光装置4の発光が不要であると判定されるとき、所定値より少ない光量を閃光装置4に設定するようにした。これにより、撮影画像において撮影者自身などの人物の目を輝かせる効果が得られる。
(8)人物撮影に適した第4の設定として、露光後のホワイトバランス調整処理時において、肌色を重視して決定されるホワイトバランス調整値でホワイトバランス調整が行われるように設定した(ステップS52)。この結果、撮影画像において撮影者自身などの人物の肌色部分をきれいに表現することができる。
(9)人物撮影に適した第5の設定として、露光後の輪郭強調処理時において、通常シーケンス(ステップS35)より弱く輪郭強調が行われるように設定した(ステップS53)。この結果、撮影画像において撮影者自身などの人物の顔の小皺などをぼかしてきれいに表現することができる。
(10)人物撮影に適した第6の設定として、露出演算によって算出される適正露出に対し、+0.5EVの露出補正量をセットするようにした(ステップS54)。この結果、撮影画像において撮影者自身などの人物の顔を白くきれいに表現することができる。
(11)人物撮影に適した第7の設定として、露光後のガンマ補正処理時において、通常シーケンス(ステップS35)より画像のコントラストを低くする補正処理が行われるように設定した(ステップS56)。この結果、撮影画像においてカメラ近傍に位置する撮影者自身などの人物の顔に「白とび」が生じることが防止される。
−記念撮影モードの設定−
(12)角度検出センサ442がオンで、セルフタイマー作動の設定が行われている場合(ステップS15を肯定判定)に、風景撮影に適した設定(記念撮影モード)を行う。風景撮影に適した第1の設定として、測距範囲を40cm〜2m の範囲(中距離)に制限するようにした(ステップS25)ので、測距範囲を制限せずに40cm〜無限遠の範囲で測距(AF)処理を行う場合に比べて、測距(AF)時間を短縮することができる。さらに、至近端から測距(AF)処理を行う至近優先AFを行う(ステップS27)ので、すばやく測距することが可能になる。
(13)風景撮影に適した第2の設定として、被写体輝度に基づいた露出演算によって閃光装置4の発光が必要であると判定されるとき、閃光モードボタン12の設定にかかわらず適正露出が得られる光量を設定するようにした(ステップS61)。これにより、照明光が不足して被写体輝度が低い場合でもきれいに撮影することができる。また、撮影者がわざわざ閃光モードボタン12を操作しなくても自動的に発光禁止が解除されるので、カメラの使い勝手がよくなる。
(14)風景撮影に適した第3の設定として、被写体輝度に基づいた露出演算によって閃光装置4の発光が不要であると判定されるとき、所定値より少ない光量を閃光装置4に設定するようにした。上記(7)と同様に、撮影画像において撮影者自身などの人物の目を輝かせる効果が得られる。
(15)風景撮影に適した第4の設定として、露光後のホワイトバランス調整処理時において、緑色を重視して決定されるホワイトバランス調整値でホワイトバランス調整が行われるように設定した(ステップS62)。この結果、撮影画像において風景に代表される木々の緑や空の青をきれいに表現することができる。
(16)角度検出センサ442のオンによって撮影者自身である人物撮影に適した設定、もしくは記念撮影モードの設定を行うと、花火撮影モード、クローズアップ撮影モード、風景撮影モードなどの設定されている撮影モードを解除し、角度検出センサ442がオフされた場合は、角度検出センサ442がオンされる直前の設定内容に戻るようにした。すなわち、角度検出センサ442がオンにされる直前に花火撮影モード、クローズアップ撮影モード、風景撮影モードなどのいずれかに設定されていた場合は、角度検出センサ442がオフされると、それぞれ元の撮影モードに復帰する。この結果、撮影者がわざわざメニューボタン15を操作しなくても自動的に元の撮影モードに復帰するので、カメラの使い勝手がよくなる。
以上の説明では、セルフタイマーが作動する場合に所定時間が経過する前に測距処理する例を説明したが、所定時間が経過した後のステップS29およびステップS24の間で測距してもよい。
上述したステップS24において、赤目軽減ランプ6を全ての場合に発光するようにしたが、被写体輝度が所定の輝度より低い場合にのみ発光させてもよい。
(第二の実施形態)
図10は、本発明の第二の実施形態による電子カメラ1で行われる処理の流れを説明するフローチャートである。図10のステップS11において、CPU439は、角度検出センサ442がオンか否かを判定する。CPU439は、角度検出センサ442がオン、すなわち、電子カメラ1が図4に示す状態のとき、ステップS11を肯定判定してステップS11Bへ進む。一方、CPU439は、角度検出センサ442がオフ、たとえば、電子カメラ1が図3に示す状態のとき、ステップS11を否定判定してステップS35へ進む。ステップS11Bへ進む場合は、撮影者自身を撮影する場合であり、ステップS35へ進む場合は、撮影対象が撮影者自身と異なる場合である。
ステップS35において、CPU439は、通常のシーケンス処理による撮影を行って図10による処理を終了する。通常のシーケンス処理とは、角度検出センサ442による検出角度に応じた自動設定を行わない処理のことをいう。通常のシーケンス処理についての説明は省略する。
ステップS11Bにおいて、CPU439は、電子カメラ1の電源オン処理を行ってステップS13へ進む。第二の実施形態による電子カメラ1は、メインスイッチ8がオフ位置に操作されていても、角度検出センサ442がオンされると電源オン処理を行うように構成されている。角度検出センサ442によって電源オンされた場合には、電子カメラ1に対する操作が行われない状態で所定時間(たとえば、30秒)が経過すると、CPU439が電源オフ処理を行う。所定時間の計時はCPU439内のタイマ回路(不図示)によって行われる。
ステップS13において、CPU439はレンズ駆動回路430に指令を出力し、撮影光学系2のズームレンズ(不図示)を広角端に移動させてステップS14へ進む。
ステップS14において、CPU439は、焦点検出用の領域を広げる(ワイドフォーカスエリアにする)ようにレンズ駆動回路430に指示してステップS14Bへ進む。
ステップS14Bにおいて、CPU439は、上述したタイマ回路の計時時間を長く(たとえば、3分)変更し、図6のステップS15へ進む。以降の処理は第一の実施形態と同様である。
図11は、第二の実施形態による自己撮影モードの設定処理の詳細を説明するフローチャートである。CPU439は、図8による処理の代わりに図11による処理を実行する。図11のステップS51において、CPU439は、閃光モードボタン12による設定内容にかかわらず、閃光装置4の発光量を通常より弱く設定し、ステップS61へ進む。
ステップS61において、CPU439は、閃光モードボタン12による設定内容にかかわらず閃光装置4に指令を出力し、赤目軽減ランプ6を動作させるモードに設定してステップS62へ進む。ステップS62において、CPU439は、撮影画面内の複数のポイント(領域)で得られた測光量を露出演算に使用するマルチ測光モードに設定してステップS63へ進む。ステップS63において、CPU439は、開放絞り値にする指令を絞り駆動回路453へ出力してステップS64へ進む。なお、開放絞り値にする代わりに、露出演算で決定される絞り値、もしくは絞りの初期値より開放側の値に変更するものでもよい。
ステップS64において、CPU439は、シャッタ速度を高速(たとえば、1/200秒)にする指令をシャッタ駆動回路454へ出力してステップS65へ進む。ステップS65において、CPU439は、測距(AF)処理に外部センサー(不図示)を用いない(外部AFをOFF)指令をレンズ駆動回路430へ出力し、ステップS66へ進む。外部センサーは、パッシブAFやアクティブAFなどに用いるAFセンサーである。ステップS66において、CPU439は、測距(AF)処理にTTLセンサーを用いる(TTLAFをON)指令をレンズ駆動回路430へ出力し、ステップS55Bへ進む。TTLセンサーは、撮影レンズを通してコントラスト情報を得るものである。
ステップS55Bにおいて、CPU439は、測距値(撮影距離)、測光量(被写体輝度)、閃光装置の発光量、開放絞り値、および高速シャッタ速度を用いて露光量を決定し、図11による処理を終了して図6のステップS21へ進む。
以上説明した第二の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)角度検出センサ442がオン、すなわち、撮影方向を撮影者自身の方向に向けると電源オン処理を行う(ステップS11B)ようにしたので、メインスイッチ8の操作を省略することができ、操作が簡単になる。
(2)角度検出センサ442がオンされると、無操作時に電源オフ処理を行うためのタイマー計時時間を長く延ばして3分にした(ステップS14B)。したがって、自己撮影準備中に電源オフされてしまうことを防止できる。
(3)角度検出センサ442がオン時にワイドフォーカスエリアに切り替えるようにした(ステップS14)ので、主要被写体(撮影者自身)が撮影画角いっぱいの状態でも確実にピント合わせをすることができる。
(4)角度検出センサ442がオン時にズームポジションを広角端(Wide)にするようにした(ステップS13)ので、主要被写体(撮影者自身)が撮影画角からはみ出すことがない。
(5)角度検出センサ442がオン時にマルチ測光モードに設定した(ステップS62)ので、主要被写体(撮影者自身)が撮影画角いっぱいの状態でも確実に適正露出を得ることができる。
(6)角度検出センサ442がオン時に開放絞り値にする(ステップS63)ようにしたので、主要被写体(撮影者自身)の背景をぼかすことができる。
(7)角度検出センサ442がオン時にシャッタ速度を高速にする(ステップS64)ようにしたので、手ブレによる影響を抑制することができる。
(8)角度検出センサ442がオン時に外部AFをオフ(ステップS65)するとともにTTLAFをオン(ステップS66)したので、主要被写体(撮影者自身)の距離が1m以内でも確実にピントを合わせることができる。
(9)角度検出センサ442がオン時に閃光装置を赤目軽減モードに設定した(ステップS61)ので、閃光装置4が発光される際に自動的に赤目軽減ランプ6が発光されるようになる。この結果、撮影者自身などの人物の瞳が開いて「赤目」が生じることが抑制される。
上述した例では、シャッタ速度を高速にする例として1/200秒に設定する(ステップS64)ようにした。手ブレによる影響が抑えられる程度に高速であればよいので、1/200秒でなくてもよく、1/60秒でも1/125秒でもよい。
また、シャッタ速度を高速にする他の例として、測光量(被写体輝度)に基づく露出演算を行うことによって決定される制御シャッタ速度、もしくはシャッタ速度の初期値より高速側のシャッタ速度に設定するようにしてもよい。
電子カメラ1に対する操作が行われない状態で電源オフ処理を行うためのタイマー時間を長く変更する(ステップS14B)場合に3分としたが、10分に延ばしてもよいし、30分にしてもよい。
タイムアップ後に電源オフ処理を行うを行う代わりに、LCD用バックライト441の輝度を低下させるなどの省電力動作を行うようにしてもよい。
第一の実施形態による電子カメラの外観を示す上面図である。 図1の電子カメラの正面図である。 図1の電子カメラの通常撮影時の外観を示す上面図である。 図1の電子カメラで撮影者自身を撮影する時の外観を示す上面図である。 電子カメラの回路ブロック図である。 電子カメラのCPUによって行われる処理の流れを説明するフローチャートである。 電子カメラのCPUによって行われる処理の流れを説明するフローチャートである。 人物重視の設定処理の詳細を説明するフローチャートである。 記念撮影モードの設定処理の詳細を説明するフローチャートである。 第二の実施形態による電子カメラで行われる処理の流れを説明するフローチャートである。 自己撮影モードの設定処理の詳細を説明するフローチャートである。
符号の説明
1…電子カメラ
1a…レンズユニット
1b…モニターユニット
2…撮影光学系
3(441,447)…表示LCD
4…閃光装置
6…赤目軽減・セルフタイマー作動表示ランプ
8…メインスイッチ
9…レリーズボタン
11…撮影距離/セルフタイマー作動ボタン
12…閃光モードボタン
15…メニューボタン
19a〜19d…AF領域選択ボタン
208…シャッタ板
214…CCD
215…絞り板
430…レンズ駆動回路
433…DSP
439…CPU
442…角度検出センサ
452…測色回路

Claims (10)

  1. 撮影レンズを通過した被写体像を撮像して撮像信号を出力する撮像素子と、
    前記撮像信号による画像を表示する表示モニタと、
    前記撮影レンズの光軸に直交する面と、前記表示モニタの表示面とが作る角度を変更自在に前記表示モニタを支持する表示モニタ支持手段と、
    前記角度を検出する角度検出手段と、
    前記撮像信号に基づいて前記撮像レンズの焦点を調節する焦点検出装置と、
    前記角度検出手段による検出角度に応じて、前記焦点検出装置に対し、撮影画面の中で測距処理に用いる領域の大きさを切替えるように指示する制御手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記制御手段は、
    (1)前記焦点検出装置に対し、測距範囲を第1の距離から前記第1の距離より遠方の第2の距離までの範囲内に制限するように指示する、
    (2)前記焦点検出装置に対し、前記第1の距離から前記第2の距離に向けて測距処理を行うように指示する、
    (3)閃光装置に対し、露出演算に基づいた適正露出に対応する光量より所定量低い光量で撮影時に発光するように指示する、
    (4)前記閃光装置に対し、露出演算に基づいて前記閃光装置が発光不要とされている場合でも、撮像時に所定光量で発光するように指示する、
    (5)予備発光装置に対し、前記閃光装置の発光前に予備発光するように指示する、
    (6)シャッタ制御手段に対し、露出演算に基づいて決定されるシャッタ速度もしくは初期値より高速値に設定するように指示する、
    (7)絞り制御手段に対し、露出演算に基づいて決定される絞り値もしくは初期値より開放側の値に設定するように指示する、
    (8)測光手段に対し、撮影画面の中の複数の領域で測光するように指示する、
    (9)前記焦点検出装置に対し、前記撮影レンズを通過した被写体光を用いて測距処理を行うように指示する、
    の少なくとも1つを行うことを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    操作量に応じて半押し操作信号および全押し操作信号をそれぞれ出力するレリーズ操作部材と、
    前記全押し操作信号が出力されてから所定時間を計時する計時手段と、
    前記計時手段に対して計時可否を指示するための計時操作部材とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記計時操作部材によって計時可が指示されている状態で前記計時手段から出力される計時終了信号、前記計時操作部材によって計時否が指示されている状態で前記レリーズ操作部材から出力される前記半押し操作信号、および前記角度検出手段による検出角度に応じて、前記撮像前に行う第1の処理に関してあらかじめ定めた特定の被写体に適した設定、および前記撮像後に行う第2の処理に関してあらかじめ定めた特定の被写体に適した設定の少なくとも一方を行うことを特徴とする電子カメラ。
  4. 請求項3に記載の電子カメラにおいて、
    前記制御手段は、前記計時否の状態で前記レリーズ操作部材から前記半押し操作信号が出力されると前記第1の処理および前記第2の処理の少なくとも一方に関する設定を行い、
    前記第1の処理に関する設定は、シャッタ制御手段および絞り制御手段の少なくとも一方に対し、露出演算に基づいた適正露出を所定量オーバーするように指示することであり、
    前記第2の処理に関する設定は、
    (1)ホワイトバランス調整手段に対し、肌色重視の調整値を用いて前記撮像信号に対するホワイトバランス調整を行うように指示する、
    (2)輪郭強調処理手段に対し、前記撮像信号に対する輪郭強調量を初期値より低下するように指示する、
    (3)ガンマ補正処理手段に対し、ガンマ特性を示す直線の傾きを小さくするように指示する、
    の少なくとも1つであることを特徴とする電子カメラ。
  5. 請求項3に記載の電子カメラにおいて、
    前記制御手段は、前記計時手段が計時している状態で前記第1の処理に関する設定を行い、
    前記第1の処理に関する設定は、
    (1)前記焦点検出装置に対し、測距範囲を第1の距離から前記第1の距離より遠方の第3の距離までの範囲内に制限するように指示する、
    (2)前記焦点検出装置に対し、前記第1の距離から前記第3の距離に向けて測距処理を行うように指示する、
    (3)閃光装置に対し、露出演算に基づいて前記閃光装置が発光不要にされている場合でも、撮像時に所定光量で発光するように指示する、
    (4)前記閃光装置に対し、前記閃光装置が発光禁止にされている場合に発光可にするように指示する、
    の少なくとも1つであることを特徴とする電子カメラ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電子カメラにおいて、
    前記制御手段は、前記撮影レンズに被写体光が入射する方向と前記表示モニタを観察する方向とが略一致して前記検出角度が略90度となる場合に、前記設定を行うことを特徴とする電子カメラ。
  7. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記撮像時に所定の処理を行う第1の撮影モードと、被写体に応じて前記第1の撮影モードによる処理と異なる処理を行う第2の撮影モードとの切替えを指示するためのモード切替え操作部材をさらに備え、
    前記制御手段は、前記角度検出手段による検出角度に応じて、前記モード切替え操作部材による指示にかかわらず前記第1の撮影モードおよび前記第2の撮影モードを切替えることを特徴とする電子カメラ。
  8. 請求項7に記載の電子カメラにおいて、
    前記制御手段は、前記撮影レンズに被写体光が入射する方向と前記表示モニタを観察する方向とが略一致し、前記角度検出手段による検出角度が略90度の場合に前記第1の撮影モードに切替えることを特徴とする電子カメラ。
  9. 請求項8に記載の電子カメラにおいて、
    前記制御手段は、前記モード切替え操作部材による指示が前記第2の撮影モードの場合、前記角度検出手段によって略90度が検出されなくなると前記第2の撮影モードに切替えることを特徴とする電子カメラ。
  10. 請求項7〜9のいずれかに記載の電子カメラにおいて、
    前記第2の撮影モードは、花火撮影モード、クローズアップ撮影モード、および風景撮影モードのいずれかであることを特徴とする電子カメラ。
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