JP2003222787A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2003222787A
JP2003222787A JP2002020479A JP2002020479A JP2003222787A JP 2003222787 A JP2003222787 A JP 2003222787A JP 2002020479 A JP2002020479 A JP 2002020479A JP 2002020479 A JP2002020479 A JP 2002020479A JP 2003222787 A JP2003222787 A JP 2003222787A
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photographing
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JP2002020479A
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English (en)
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Yoshiharu Gotanda
芳治 五反田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オートフォーカスカメラにおいて、撮影画像の
片側がぼけてしまう片ぼけの影響を排除した撮影画像を
撮影する。 【解決手段】風景撮影など、特定の撮影モードが選択さ
れた場合は、撮影画角内の中央の領域に焦点をあわせ
る。特定の撮影モード以外の撮影モードが選択された場
合は、撮影画角内を複数に分割した各領域における被写
体の測距情報から撮影画角内の撮影深度を算出し、撮影
深度が基準閾値よりも小さい場合は撮影画角内の中央の
領域に焦点をあわせ、撮影深度が基準閾値よりも大きい
場合は最至近距離にある被写体を含む領域に焦点を合わ
せることで、片ぼけの影響を排除した撮影画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートフォーカス
機能を有するデジタルカメラに係り、特に撮影画角内を
複数に分割した各領域ごとに被写体距離を求めて合焦位
置を決定する多分割オートフォーカスカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カメラで被写体を撮影する際
には、自動的にピントをあわせるオートフォーカス(以
下、AFと称する)が採用されている。AF機能の最も
一般的な実現方法は、レンズを通ってきた撮像信号をC
CD等の撮像素子で受光するTTL(Through
The Lens)方式を用いた方法で、レンズを前後
に移動させながらCCDで受光した撮像信号のコントラ
ストを測定し、そのコントラストが最も大きくなるとき
のレンズ位置をマイクロコンピュータ(以下、CPUと
称する)で算出して、そのレンズ位置にレンズを移動さ
せることで焦点をあわせる方法である。
【0003】また、ピントを合わせたいと欲する被写体
が、撮影画角内の中央付近からはずれた周辺部に存在す
る場合でもピントを合わせられるように、レンズを前後
に移動させながら撮影画角内を複数に分割した各領域に
おける撮像信号のコントラストの測定を行ない、そのコ
ントラストから各領域に存在する被写体の測距情報を算
出し、最至近距離にある被写体を含む領域に焦点をあわ
せる多分割領域AF機能も採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レンズを前後に移動さ
せる動作は、レンズとCCDの間の距離を変化させるこ
とに等しく、レンズとCCDとの間の距離は、被写体ま
での距離に対応する。レンズとCCDの間の距離が短い
場合、被写体は遠くにあることを意味し、レンズとCC
Dの間の距離が長い場合、被写体は近くにあることを意
味している。
【0005】CCDとレンズは、平行になるように取付
けられているのが理想であるが、組立誤差等により、実
際はCCDがレンズとの平行面から少し傾いて取付けら
れている。この取り付け誤差によって、同じ距離にある
被写体を撮影する場合でもCCDとレンズの間の距離に
差が生じる。特に撮像画角内の両隅では差が大きくな
り、撮像画角内の片側にある被写体を近距離、もう片側
にある被写体を遠距離にあると誤認識してしまうことが
ある。
【0006】このような場合、測距情報から焦点をあわ
せる合焦位置を判定する場合、近距離にあると誤認識し
た被写体に焦点をあわせてしまい、もう片側の領域がほ
けてしまう片ぼけという現象が起こることがある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、多分割AFに
おいて上記片ぼけの影響を排除したデジタルカメラを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のデジタルカメラのうちの第1のデジタルカメラは、
光軸方向への移動により焦点調節自在な撮影レンズによ
り所定の撮影画角内の被写体を固体撮像素子上に結像さ
せて該被写体を表わす画像データを得る写真画像を行う
デジタルカメラにおいて、複数の撮影モードの中から任
意の撮影モードを選択するモード選択操作子と、撮影画
角内を複数に分割した各領域ごとに各測距情報を得る多
分割測距部と、多分割測距部で得られた複数の測距情報
から、モード選択操作子の操作により選択された撮影モ
ードに応じたアルゴリズムで1つの測距情報を得る距離
決定部と、撮影レンズを、前記距離決定部で得られた1
つの測距情報に応じた位置に調整する焦点調整部とを備
えたことを特徴とする。
【0009】ここで、複数の撮影モードとは、プログラ
ム線図やホワイトバランス等、何らかの処理を相互に変
更したものをいう。
【0010】例えば、モード選択操作子で人物モードな
どある程度近距離にある被写体に焦点をあわせる目的の
モードを選択した場合、多分割測距部で撮影画角内を複
数に分割した各領域ごとにその領域に存在する被写体の
測距情報を測定し、距離決定部において多分割測距部で
測定した測距情報の中から被写体までの距離が、例えば
最至近距離である測距情報を有する領域を決定し、距離
決定部で決定した領域に焦点をあわせるように露出調整
部と焦点調整部で絞り、シャッタスピード、およびレン
ズ位置の調整を行なう。こうすることによって、特定の
被写体に焦点を合わせることができる。
【0011】また、モード選択操作子で風景やストロボ
オフ時の夜景など、特定の被写体ではなく全体を撮影す
る目的のモードを選択した場合、距離決定部において撮
影画角内の中央の領域を合焦位置と決定し、その合焦位
置に焦点があうように、露出調整部と焦点調整部で絞
り、シャッタスピード、およびレンズ位置の調整を行な
う。こうすることによって、撮影画角内の片端だけぼけ
てしまうことが低減される。よって、本発明のデジタル
カメラを用いると、片ぼけの影響を避けた撮影を行なう
ことができる。
【0012】さらに、上記目的を達成する本発明のデジ
タルカメラのうちの第2のデジタルカメラは、光軸方向
への移動により焦点調節自在な撮影レンズにより所定の
撮影画角内の被写体を固体撮像素子上に結像させて該被
写体を表わす画像データを得る写真撮影を行なうデジタ
ルカメラにおいて、撮像画角内を複数に分割した各領域
ごとに各測距情報を得る多分割測距部と、多分割測距部
で得られた複数の測距情報に基づいて、被写体距離の偏
差を示す距離偏差情報を求める距離偏差演算部と、多分
割測距部で得られた複数の測距情報から、前記距離偏差
演算部で求められた距離偏差情報により示される被写体
距離の偏差が所定の基準偏差を越えるか否かに応じたア
ルゴリズムで1つの測距情報を得る距離決定部と、撮影
レンズを、前記距離決定部で得られた1つの測距情報に
応じた位置に調整する焦点調整部とを備えたことを特徴
とする。
【0013】本発明の第2のデジタルカメラは、多分割
測距部で撮影画角内を複数に分割した各領域ごとにその
領域に存在する被写体の測距情報を測定し、距離偏差演
算部において多分割測距部から得た測距情報の偏差を求
め、距離決定部において距離偏差演算部で求めた結果が
所定の基準偏差を越えるか否かを判定する。被写体距離
の偏差が基準の閾値よりも大きい場合は、組立誤差に起
因する偏差ではないことを意味し、被写体距離が、例え
ば最至近距離である測距情報を有する領域を合焦位置と
決定する。逆に被写体距離の偏差が基準の閾値よりも小
さい場合は、組立誤差に起因する偏差である可能性が高
く、すべての被写体はほぼ同じ距離に存在することを意
味し、例えば撮像画角内の中央を合焦位置と決定する。
このように算出した合焦位置に焦点があうように、露出
調整部と焦点調整部で絞り、シャッタスピード、および
レンズ位置の調整を行なうことによって、撮影画角内の
片端だけぼけてしまうことがなくなる。よって、本発明
の第2のデジタルカメラを用いた場合も、特定の被写体
に焦点をあわせようとするときにおいても、片ぼけの影
響を受けることなく撮影を行なうことができる。
【0014】また、本発明の第2のデジタルカメラに備
えられた撮影レンズは、焦点距離調節自在な撮影レンズ
であって、距離決定部は、距離偏差演算部で求められた
距離偏差情報により示される被写体距離の偏差が所定の
基準偏差を越えるか否かの判定にあたり、撮影レンズの
現在調節されている焦点距離に応じた基準偏差を採用し
て判定を行なうものであることが好ましい。
【0015】焦点距離が短い場合、焦点距離が長い場合
よりも片ぼけの影響を受け易い。したがって、焦点距離
に応じて基準偏差を変えることにより、片ぼけの影響を
さらに低減させた撮影を行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態のカメラの外
観図である。
【0018】図1(a)は、カメラを上から見た上面図
である。このカメラの上面には、レリーズ釦11が備え
られている。レリーズ釦11は、撮影時に押され、シャ
ッタを切る釦である。
【0019】図1(b)は、カメラを正面から見た正面
図である。このカメラの正面には、閃光発光部21、タ
リーランプ22、および調光センサ23が備えられてい
る。閃光発光部21は、撮影時に発光し、光を補う。タ
リーランプ22は、タイマ撮影を行なう際に、点灯ある
いは点滅して撮影タイミングを知らせる。調光センサ2
3は、閃光発光部21で発光した光量を計測し、閃光発
光部21の発光量を適性光量に調節するためのセンサで
ある。
【0020】図1(c)は、カメラを横から見た側面図
である。DC電源およびテレビなどの外部機器に接続す
るための接続口31が備えられている。
【0021】図1(d)は、カメラを背面から見た背面
図である。カメラの背面には、画像選択レバー41、パ
ワースイッチ42、表示釦43、ズームテレ釦44、ズ
ームワイド釦45、閃光発光用釦46、十字カーソル釦
47、撮影モード選択ダイヤル48、および画面49が
備えられている。
【0022】画像選択レバー41は、撮影する画像や再
生する画像が動画か、静止画かを選択するためのレバー
である。パワースイッチ42は、電源スイッチである。
パワーオフの状態でこのパワースイッチ42を押すとカ
メラの電源が入り、逆にパワーオン状態でパワースイッ
チ42を押すとカメラの電源が切れる。表示釦43は、
所望の動作を選択するためのメニュー画面などを画面4
9に表示させるための釦である。ズームテレ釦44はズ
ームワイド釦45と対になっており、本実施形態におい
ては0から9までの10段階のズーム番号の選択ができ
る。ズームテレ釦44を押すとズーム番号は小さくな
り、ズームワイド釦45を押すとズーム番号は大きくな
る。ズーム番号が小さいほど焦点距離が長くなり、望遠
撮影を行なう際に選択される。逆にズーム番号が大きい
ほど焦点距離は短くなり、広角撮影を行なう際に選択さ
れる。閃光発光用釦46は閃光発光部21を使用すると
きに押される釦である。閃光発光用釦46を押した後に
撮影すると、レリーズ釦11を押したときに閃光発光部
21が発光する。十字カーソル釦47は、画面49に表
示されたメニュー画面から所望の動作を選択するための
釦である。撮影モード選択ダイヤル48は、本実施形態
のカメラにおいては、人物モード、風景モード、夜景モ
ード、およびスポーツモードの4つの撮影モードを選択
できる。人物モードは人物を撮影するときなど、ある程
度近距離にある被写体にピントを合わせて撮影する目的
のモードである。風景モードは風景を撮影するときど、
全体を撮影する目的のモードである。夜景モードは夜景
を撮影するモードである。スポーツモードは動きのある
被写体を撮影するときなど、ある瞬間のシャッターチャ
ンスを逃さずに撮影する目的のモードである。ここで選
択した撮影モードに従って、合焦位置の決定アルゴリズ
ム、露出などが決定される。
【0023】尚、本実施形態ではプログラム線図が異な
るものを撮影モードと称しているが、プログラム線図が
同一であって、例えばホワイトバランスが異なるなど、
プログラム線図以外の処理が異なるものを撮影モードと
称してもよい。
【0024】図2は、本実施形態におけるカメラのブロ
ック図を示す図である。
【0025】このカメラには、ズームレンズ101、I
RIS102、フォーカスレンズ103、CCD10
4、CDS−AMP105、A/D変換回路106、画
像入力コントローラ107、画像信号処理回路108、
圧縮処理回路109、ビデオエンコーダ110、バス1
11、CPU112、AF検出回路113、AE&AW
B検出回路114、メモリ115、VRAM116、メ
ディアコントローラ117、画像選択スイッチ118、
シャッタスイッチ119、ズームスイッチ120、閃光
発光スイッチ121、撮影モード選択ダイヤル122、
十字キー123、および画像表示装置124が具備され
ており、さらに、記録メディア200が接続されてい
る。
【0026】まず、各スイッチ、ダイヤル、およびキー
について説明する。
【0027】画像選択スイッチ118は、撮影方法が静
止画撮影か、動画撮影かを切りかえるスイッチである。
図1(d)の画像選択レバー41で撮影方法が選択され
ると、その選択された撮影方法にしたがって画像選択ス
イッチ118が切りかわる。シャッタスイッチ119
は、シャッタを切るためのスイッチである。図1(a)
のレリーズ釦11が押されるとシャッタスイッチ119
が入る。ズームスイッチ120は、図1(d)のズーム
テレ釦44とズームワイド釦45を押すことで設定され
るズーム番号にしたがって、ズーム番号を切りかえるス
イッチである。閃光発光スイッチ121は、閃光発光部
21の使用を設定するスイッチである。図1(d)の閃
光発光用釦46が押されると、閃光発光スイッチ121
が入る。撮影モード選択ダイヤル122は、図1(d)
の撮影モード選択ダイヤル48で指定された撮影モード
に従い、撮影モードを切り替えるダイヤルである。本実
施形態において、撮影モード選択ダイヤル48で選択で
きる撮影モードは人物モード、スポーツモード、夜景モ
ード、および風景モードである。人物モード選択時は、
標準のプログラム線図に従うシャッタスピードおよび絞
り値で撮影を行う。スポーツモード選択時は、なるべく
シャッタスピードを短くして撮影を行う。風景モード選
択時は、絞り値を小さくして被写体深度を深くして撮影
を行う。夜景モード選択時は、暗い被写体を撮影した撮
影画像を明るくするため、絞り値を大きくして撮影を行
う。十字キー123は、図1(d)の十字カーソル47
で指定された情報にもとづき、動作を切りかえるための
キーである。
【0028】次に、撮像信号を受光し、信号処理を行な
う部分について説明する。
【0029】ズームレンズ101は、焦点距離の調節が
可能なレンズである。ズームレンズ101は、長焦点距
離に設定することにより望遠レンズの働きをし、短焦点
距離に設定することにより広角レンズの働きをする。ズ
ームスイッチ120で設定されたズーム番号がCPU1
12に伝えられ、CPU112で、そのズーム番号に対
応した焦点距離を実現するズームレンズ101の位置が
決定される。CPU112からの指示によりモータドラ
イバ1がズームレンズ101にとりつけられたモータを
駆動し、ズームレンズ101を指定の位置に移動させる
ことにより、焦点距離を調節する。IRIS102は、
レンズに入ってくる光量を調整する。本実施形態のカメ
ラにおいては2段階の絞りで構成されている。CPU1
12からの指示によりモータドライバ2がIRIS10
2にとりつけられたモータを駆動し、指定の大きさの絞
りを設定することにより、光量を調整する。フォーカス
レンズ103は、焦点をあわせるためのレンズである。
被写体が近距離にある場合、フォーカスレンズ103と
CCD104の距離が遠くなり、被写体が遠距離にある
場合、フォーカスレンズ102とCCD103の距離は
近くなる。CPU112からの指示によりモータドライ
バ3がフォーカスレンズ103にとりつけられたモータ
を駆動し、フォーカスレンズ103を所定の位置に移動
させることにより、目的の被写体に焦点をあわせる。C
CD104は、撮像信号を受信するためのものである。
CCD104にはタイミングジェネレータが接続されて
おり、タイミングジェネレータはCPU112からの指
示により電子シャッタの開閉を行ない、CCD104で
撮像信号を受光するタイミングをつくる。CDS−AM
P105は、CCDで受光した撮像信号をサンプリング
し、サンプリング後の撮像信号のゲインの調節を行な
う。画像コントローラ107は、ゲイン調節後の撮像信
号の入力を制御する。合焦位置を決定するため、本撮影
の前に撮像信号を受光するが、その際の撮像信号はAF
検出回路113やAE&AWB検出回路114に送り、
本撮影の際の撮像信号は、メモリ115に送る。画像信
号処理回路108は、撮像信号のRGBレベルの調節、
ガンマ調整を行ない、撮像信号をJPEG圧縮できるデ
ータの形であるYCデータに変換する。圧縮処理回路1
09は、YCデータに変換された撮像信号を記録メディ
ア118に記録するために圧縮する。ビデオエンコーダ
110は撮像信号を画像表示装置124で表示できるデ
ータの形に変換する。バス111は、CPU112と画
像入力コントローラ107、画像信号処理回路108、
圧縮処理回路109、ビデオエンコーダ110、AF検
出回路113、AE&AWB検出回路114、メモリ1
15、VRAM116、およびメディアコントローラ1
17を接続するためのものである。CPU112は、合
焦位置の決定、絞りやシャッタスピードの決定、モータ
ドライバやタイミングジェネレータへの動作の指示等を
行なう。AF検出回路114は、撮像信号のコントラス
ト信号の測定を行なう。AE&AWB検出回路114は
撮像信号の明るさの測定、ホワイトバランスの設定を行
なう。メモリ115は信号処理の途中の段階の信号を保
存しておくところである。VRAM116は領域Aと領
域Bの2つの領域に分かれており、サイズが調節された
撮像信号が保存されるところである。メディアコントロ
ーラ117は、記録メディア200への撮像信号の記録
や読み出しを制御する。画像表示装置124は図1
(d)の画面49にメニュー画面や撮影画像を表示させ
るためのものである。記録メディア200はスマートメ
ディアやメモリスティックなど、撮影画像を記録してお
く記録媒体である。
【0030】ここで、本実施形態におけるカメラで被写
体を撮影し、撮影画像を画像表示装置124に表示させ
る。
【0031】図1(d)の図1(d)の撮影モード選択
ダイヤル48で指定された撮影モードが撮影モード選択
ダイヤル122で設定され、設定された撮影モードがC
PU112に伝えられる。同様に、ズームスイッチ12
0で設定されたズーム番号が、ズームスイッチ120か
らCPU112に伝えられる。
【0032】CPU112は、ズームスイッチ120か
ら伝えられたズーム番号から焦点距離を算出し、その焦
点距離を実現するレンズ位置にズームレンズ101を移
動させるようにモータドライバ1に指示する。
【0033】モータドライバ1はCPU112からの指
示に従い、ズームレンズ101に取付けられたモータを
駆動して、ズームレンズ101を指定の位置に移動す
る。
【0034】ここで、焦点をあわせる合焦位置を決定す
るため、撮像信号を受光する。
【0035】CCD104で受光した撮像信号は、CD
S−AMP105でサンプリングされ、ゲインの調節が
行なわれる。ゲインの調節を施された撮像信号は、A/
D変換回路106に送られ、デジタル信号に変換され
る。このデジタル信号は画像入力コントローラ107に
送られ、画像入力コントローラ107からAF検出回路
113とAE&AWB検出回路114に送られる。
【0036】AF検出回路113では、撮像画角内を複
数に分割した各領域ごとに、撮像信号のコントラストが
測定される。さらに、そのコントラスト信号を用いて、
分割した各領域に写し出された被写体までの測距情報が
算出される。この測距情報は、CPU112に送られ
る。
【0037】AE&AWB検出回路114では、AE検
出回路で撮像信号の明るさが測定され、AWB回路でホ
ワイトバランスが設定される。ここで得られた情報は、
CPU112に送られる。
【0038】CPU112では、AF検出回路113か
ら送られた測距情報と撮影モード選択ダイヤル122か
ら送られた撮影モード情報とを用いて、所定のアルゴリ
ズムに従い、フォーカスレンズ103の合焦位置が決定
される。この合焦位置を決定する方法については後述す
る。同様に、AE&AWB検出回路114から送られた
明るさの情報と、撮影モード選択ダイヤル38から送ら
れた撮影モードの情報から、露出を決定する絞り値とシ
ャッタスピードが決定される。この絞り値の情報から、
IRIS102で使用する絞りを決定する。
【0039】上記の手順で合焦位置および絞りが決定さ
れると、本撮影を行う。CPU112は、フォーカスレ
ンズ103を合焦位置に移動させるようにモータドライ
バ3に指示を与える。モータドライバ3はCPU112
からの指示に従い、フォーカスレンズ103に取付けら
れたモータを駆動し、フォーカスレンズ103を指定の
合焦位置に移動する。また、CPU112は、決定した
大きさの絞りを設定するように、モータドライバ2に指
示を与える。
【0040】モータドライバ2はCPU112からの指
示に従い、IRISに取付けられたモータを駆動して指
定された大きさの絞りを設定する。モータドライバ3は
CPU112からの指示に従い、フォーカスレンズ10
3に取付けられたモータを駆動し、フォーカスレンズを
指定の位置に移動する。焦点設定後にCCD104で受
光された撮像信号は、画像入力コントローラ107から
上記とは異なりメモリ115に送られ、以下のような処
理を行なう。
【0041】ズームレンズ101、IRIS102、フ
ォーカスレンズ103を通り、CCD104で受光され
た撮像信号は、合焦位置を決定する際と同様の手順でデ
ジタル変換される。A/D変換部106でデジタル変換
された撮像信号は、画像入力コントローラ107に送ら
れ、画像入力コントローラ107からメモリ115に送
られる。ここで、A/D変換部106からメモリ115
に送られた、信号処理の施されていないデジタル変換さ
れた撮像信号を生データと称する。この生データは、こ
のままでは画像表示装置124に出力出来ないため、信
号処理を施す。生データはメモリ115から画像信号処
理回路108に送られる。画像信号処理回路108で
は、受け取った生データのRGBレベルの調節、ガンマ
調整を行ない、生データをJPEG圧縮できるデータの
形であるYCデータに変換する。YCデータに変換され
たYC変換後撮像信号は、再びメモリ115に送られ
る。メモリ115に格納されたYC変換後撮像データ
は、メモリ115からVRAM116の領域Aまたは領
域Bに送られる。さらにYC変換後撮像信号は、VRA
M116からビデオエンコーダ110に送られ、ビデオ
エンコーダ110を介して画像表示装置124に送られ
る。このようにして生データに信号処理を施し、画像表
示装置124で撮影画像を表示する。
【0042】以上で、本実施形態におけるカメラで被写
体を撮影し、撮影画像を画像表示装置124に表示させ
る説明を終了し、以下、本実施形態におけるカメラで被
写体を撮影し、撮影画像を記録メディア200に記録す
る説明をする。ここで、撮影画像を画像表示装置124
に表示する場合との相違点のみ説明する。
【0043】図1(d)の撮影モード選択ダイヤル12
2で選択された撮影モードが撮影モード選択ダイヤル1
22で設定され、設定された撮影モードがCPU112
に伝えられる。同様に、画像選択レバー41で選択され
た撮影方法が画像選択スイッチ118で設定され、設定
された撮影方法がCPU112に伝えられる。
【0044】ここで、上記のように撮影画像が画像表示
装置124に表示される。画像表示装置124に表示さ
れた撮影画像を確認し、撮影者が図1(a)のレリーズ
釦11を押すと、シャッタスイッチ119が入る。
【0045】シャッタスイッチ119が入ると、CPU
112にその情報が伝えられる。CPU112は、シャ
ッタスピードの情報を基に、タイミングジェネレータに
電子シャッタの開閉を指示する。タイミングジェネレー
タは、CPUの指示に従って、シャッタを開閉し、これ
によって、CCDが受光する光量が調節される。
【0046】CCD104で受光された撮像信号は、上
記の撮影画像を画像表示装124で表示させる場合と同
様の手順でデジタル変換され、信号処理が施される。こ
こでは、画像信号処理回路108でYC変換された撮像
信号が、メモリ115に格納されてからの説明を行な
う。メモリ115に格納されたYC変換後の撮像信号
は、保存するにはデータサイズが大きいため、圧縮処理
回路109に送られ、そこでJPEG圧縮を施される。
JPEG圧縮後のJPEG圧縮後撮像信号は、圧縮処理
回路109からメモリ115に送られる。メモリ115
に格納されたJPEG圧縮後撮像信号は、メモリ115
からメディアコントローラ117に送られ、メディアコ
ントローラ117を介して記録メディア300に送られ
る。このようにして撮像信号に信号処理を施し、記録メ
ディア300に記録する。
【0047】ここで、本実施形態のカメラの特徴は、焦
点を合焦位置を選択する部分にあるので、以下、これに
ついて述べる。
【0048】まず、本実施形態のカメラで風景を撮影す
る際のAFによる合焦位置算出方法1について説明す
る。
【0049】まず、図1(d)の撮影モード選択ダイヤ
ル48で風景モードを選択すると、撮影モード選択ダイ
ヤル122で風景モードが設定される。撮影モード選択
ダイヤル122は、本発明におけるモード選択操作子に
相当する。
【0050】図3は、本実施形態におけるカメラによ
る、AF動作のメインフローチャート図である。以下、
このフローチャートに従って説明する。
【0051】まず、ステップ(a)のAF露出設定につ
いて説明する。
【0052】このステップは本発明における露出調整部
の作用に相当する。CPU112は、AE&AWB検出
回路114から送られた撮像信号の明るさの情報と、撮
影モード選択ダイヤル122から送られた撮影モードの
情報を用いて、シャッタスピードと絞りを設定する。
【0053】次にステップ(b)について説明する。
【0054】このステップでは、フォーカスレンズ10
3をCCD104に最も近づくスタート位置にあわせ
る。CPU112はモータドライバ3にフォーカスレン
ズ103をスタート位置にあわせる指示をする。モータ
ドライバ3はCPU112からの指示に従い、フォーカ
スレンズ103に取り付けられたモータを駆動してフォ
ーカスレンズ103をスタート位置に移動する。
【0055】次に、ステップ(c)のAFサーチについ
て説明する。
【0056】このステップは本発明における多分割測距
部の作用に相当する。図5は、撮像画角内を複数に分割
した各領域ごとに、焦点をあわせる合焦位置を算出する
にあたり、撮像画角内を分割したイメージを示す図であ
る。撮像画角内において、合焦位置を算出する多分割A
F領域は、本実施形態においては、領域0から領域63
までの64に分割されている。撮像画角の端は、焦点が
うまくあわないことがあるため、多分割AF領域からは
除かれている。この多分割AF領域においてAFサーチ
を行なう。
【0057】図4は、ステップ(c)のAFサーチの手
順を詳しく示した、AFサーチのフローチャート図であ
る。
【0058】まず、図5に示す領域0においてフォーカ
スステップ駆動を行なう(ステップ(f))。はじめ
は、フォーカスレンズ103をCCD104に最も近づ
いたスタート位置に駆動する。
【0059】次にAF評価値取得を行なう(ステップ
(g))。AF検出回路113において図5に示す領域
0の部分の撮像信号のコントラストを測定して、その結
果をフォーカスレンズ位置0における領域0のAF評価
値とする。同様な動作を領域1から領域63でも行い、
フォーカスレンズ位置0における領域1から領域63の
AF評価値を測定する。
【0060】多分割AF領域のすべてについてAF評価
値の測定が終了したら、2回目のフォーカスステップ駆
動を行う(ステップ(f))。CPU112からモータ
ドライバ3にフォーカスレンズ103を被写界深度に対
応する距離分、CCD104から遠ざけるような指示を
伝える。モータドライバ3はフォーカスレンズ103に
取り付けられたモータを駆動し、フォーカスレンズ10
3を指定の位置に移動する。このときのフォーカスレン
ズ103の位置をフォーカスレンズ位置1とする。ここ
で、フォーカスレンズ位置0の場合と同様に、フォーカ
スレンズ位置1における領域0から領域63までのAF
評価値を測定する。
【0061】上記のように、フォーカスレンズ103の
位置を被写界深度に対応する距離分、CCD104から
遠ざけ、領域0から領域63のAF評価値を測定する動
作をフォーカスレンズ位置12まで繰り返す。フォーカ
スレンズ位置12における領域0から領域63のAF評
価値の測定が終了すると、AFサーチ終了とする(ステ
ップ(h))。フォーカスレンズ位置0からフォーカス
レンズ位置12における全領域のAF評価値は、AF検
出回路113からCPU112に送られる。
【0062】図3のAF動作メインフローチャートのス
テップ(d)に示された、合焦点演算について説明す
る。
【0063】図7は、図3のステップ(d)の合焦点演
算の手順を詳しく示した、合焦点演算のフローチャート
図である。
【0064】まず、図3のステップ(c)のAFサーチ
によって測定された領域0から領域63のAF評価値を
用いて、各領域の合焦位置を算出する(ステップ
(j))。これはCPU112で行われる。
【0065】図6は、領域0において、縦軸に上記のA
F評価値、横軸にフォーカスレンズ位置をとってグラフ
化した図である。このグラフはフォーカスレンズ位置3
のときにAF評価値がピークとなるなだらかな曲線を示
す。ピークであるフォーカスレンズ位置3を領域0にお
ける合焦位置とする。フォーカスレンズ位置の値が小さ
いと被写体までの距離は遠く、フォーカスレンズ位置の
値が大きいと被写体までの距離は近いという関係を用い
て、合焦位置の値から被写体距離を算出し、その被写体
距離の逆数を領域0における測距情報とする。以上のよ
うな合焦位置および測距情報の算出を、領域0と同様に
領域1から領域63にも行なう。
【0066】次に、64領域分の合焦位置および測距情
報の情報を基に、CPU112において、64領域の中
から測距情報の値の最大値と最小値を算出する。測距情
報は被写体距離の逆数であるため、測距情報の最大値
は、最至近距離にある被写体までの距離、測距情報の最
小値は、最遠距離にある被写体までの距離を表わす。こ
の測距情報の最小値をAFinf(最遠距離情報)とし、そ
のときの領域番号をInfNo(最遠距離領域番号)とする
(ステップ(k))。同様に、測距情報の最大値をAFNe
ar(最至近距離情報)とし、そのときの領域番号をNear
No(最至近距離領域番号)とする(ステップ(l))。
【0067】図8は、ステップ(k)、ステップ(l)
での算出結果を示した図である。
【0068】InfNoが9、AFinfが2.00、NearNoが6
2、AFNearが2.50となっている。
【0069】次に、撮影モードの判定を行なう(ステッ
プ(m))。図7のステップ(m)において、ここでは
撮影モードが風景モードであるため、ステップ(n)に
は進まず、ステップ(r)に進む。尚、ステップ(n)
については、後に詳しく説明する。
【0070】ステップ(r)では、合焦点演算を行な
う。撮影画角内の中央AF領域にある被写体のうち、最
至近距離にある被写体に焦点を合わせる。ここで中央A
F領域とは、図5に示す中央AF領域を示す。中央AF
領域(領域27、領域28、領域35、領域36)にお
ける測距情報の最大値を求める。この測距情報の最大値
を有する被写体が、中央AF領域内のうち最至近距離に
ある被写体であり、この被写体を焦点を合わせる主要被
写体と決定する。このステップは本発明における距離決
定部の作用に相当する。
【0071】ステップ(q)では、ステップ(r)で求
めた主要被写体に焦点を合わせる。主要被写体の合焦位
置を、フォーカスレンズを移動する合焦レンズ位置とす
る。
【0072】次に、図7のステップ(n)からステップ
(p)の説明は後に譲り、先に、図3のフローチャート
におけるステップ(e)について説明する。
【0073】CPU112は、フォーカスレンズ103
をステップ(d)で決定した合焦レンズ位置に移動させ
る指示をモータドライバ3に送る。このステップは、本
発明における焦点調節部の作用に相当する。モータドラ
イバ3は、フォーカスレンズ103に取付けられている
モータを駆動し、フォーカスレンズ103を指定の位置
に移動する。以上の手順で焦点をあわせることによっ
て、片ぼけの影響を受けない撮影画像を得ることができ
る。
【0074】尚、ここでは撮影モードとして風景モード
が選択されているが、本実施形態のカメラにおいては、
ストロボスイッチを押さない状態で夜景モードが撮影モ
ードとして選択された場合も、風景モードと同じ処理手
順に基づいた処理が行なわれる。
【0075】以上で本実施形態におけるカメラで撮影す
る際のAFによる合焦位置算出方法1の説明を終了す
る。
【0076】次に、人物をズーム番号8のズームで撮影
する際のAFによる合焦位置算出方法2の説明をする。
ズーム番号8のときのズームレンズ101は、広角ズー
ムレンズの働きをする。上記の合焦位置算出方法1の説
明と重なる部分においては説明を省き、相違点のみ説明
する。尚、図8は合焦位置算出方法1における測距情報
の最大値、最小値を表わす図であるが、合焦位置算出方
法2においてもこの図を使って説明する。
【0077】まず、図1(d)の撮影モード選択ダイヤ
ル48で人物モードを選択すると、撮影モード選択ダイ
ヤル122で人物モードが設定される。
【0078】次に、図1(d)のズームテレ釦44とズ
ームワイド釦45でズーム番号8を選択すると、ズーム
スイッチ120でズーム番号8が設定される。
【0079】図3に示す、本実施形態のカメラによるA
F動作のメインフローチャート図において、合焦位置算
出方法1との相違点である合焦点演算(ステップ
(d))について説明する。
【0080】図7のフローチャートにおいて、合焦位置
算出方法1と同様にステップ(j)からステップ(l)
の処理を行なう。
【0081】ステップ(m)で、撮影モードは人物モー
ドであるため、ステップ(n)に進む。各領域における
測距情報の最大値と最小値の差を撮影深度と称する。ス
テップ(n)では、撮影深度を算出する。このステップ
は、本発明の距離偏差演算部の作用に相当する。
【0082】図8は、ステップ(k)、およびステップ
(l)で算出した、AFinf(最遠距離情報)、InfNo(最
遠距離の領域番号)、AFnear(最至近距離情報)、Near
No(最至近距離の領域番号)の値を示した図である。図
7のステップ(n)の式、 DEF = AFnear − AFinf にこれらの値を代入すると, DEF = 2.50 − 2.00 = 0.50 となり,DEF(撮影深度)は0.50となる。
【0083】図9はズーム番号と撮影深度の基準値との
対応を示した図である。撮影深度の基準値は、片ぼけが
起こる可能性が大きいか否かを判定するための閾値であ
る。ズーム番号が大きい場合は広角撮影用に焦点距離が
短く、ズーム番号が小さい場合は望遠撮影用に焦点距離
が長く設定される。焦点距離が短い場合、焦点距離が長
い場合よりも片ぼけの影響を受け易いため、焦点距離に
よって撮影深度の基準値を変えたほうが片ぼけの影響を
軽減させることができる。したがって、本実施形態のカ
メラにおいてはズーム番号によって異なる基準値を設け
ている。
【0084】ここではズーム番号8が設定されているた
め、図9から基準値はP[8]=0.86とわかる。ス
テップ(o)の比較を行なうと、P[8]=0.86、
DEF=0.50であるため、P[ズーム番号]の方が
大きく、つまり撮影深度が基準値よりも小さい。これ
は、撮影画角内にある被写体の距離が、すべてほぼ同じ
距離にあることを示し、この状態で最至近距離にある被
写体の含まれる領域に焦点を合わせてしまうと、最至近
距離にある被写体の含まれる領域の反対側の領域がぼけ
てしまう片ぼけが起こるおそれがある。これを防ぐた
め、図5に示す中央AF領域に焦点をあわせる。
【0085】ステップ(r)に進む。
【0086】以下、合焦位置算出方法1と同様に主要被
写体と合焦レンズ位置を算出し、フォーカスレンズ10
3を合焦レンズ位置に移動する。このような手順で焦点
を合わせることで、片ぼけの影響を受けない撮影画像を
得ることができる。
【0087】以上で本実施形態におけるカメラで撮影す
る際のAFによる合焦位置算出方法2の説明を終了す
る。
【0088】次に、人物をズーム番号8のズームで撮影
した合焦位置算出方法2に代えて、ズーム番号2のズー
ムで撮影する際のAFによる合焦位置算出方法3の説明
をする。ズーム番号2のときのズームレンズ101は、
望遠レンズの働きをする。上記の合焦位置算出方法1お
よび合焦位置算出方法2の説明と重なる部分においては
説明を省き、相違点のみ説明する。尚、図8は合焦位置
算出方法1における測距情報の最大値、最小値を表わす
図であるが、合焦位置算出方法3においてもこの図を使
って説明する。
【0089】まず、図1(d)の撮影モード選択ダイヤ
ル48で人物モードを選択すると、図2の撮影モード選
択ダイヤル122で人物モードが設定される。
【0090】次に、図1(d)のズームテレ釦44とズ
ームワイド釦45でズーム番号2を選択すると、ズーム
スイッチ120でズーム番号2が設定される。
【0091】図3に示す、本実施形態のカメラによるA
F動作のメインフローチャート図において、合焦位置算
出方法1および合焦位置算出方法2との相違点である合
焦点演算(ステップ(d))について説明する。
【0092】図7のフローチャートにおいて、合焦位置
算出方法1および合焦位置算出方法2と同様にステップ
(j)からステップ(l)の処理を行なう。
【0093】ステップ(m)で、ここでは撮影モードは
人物モードであるため、ステップ(n)に進む。
【0094】図8は、ステップ(k)、およびステップ
(l)で算出した、AFinf(最遠距離情報)、InfNo(最
遠距離の領域番号)、AFnear(最至近距離情報)、Near
No(最至近距離の領域番号)の値を示した図である。図
7のステップ(n)の式、 DEF = AFnear − AFinf にこれらの値を代入すると, DEF = 2.50 − 2.00 = 0.50 となり,DEF(撮影深度)は0.50となる。
【0095】ステップ(o)において、ズーム番号2が
設定されているため、図9から基準値はP[2]=0.
38とわかる。ステップ(o)の比較を行なうと、P
[2]=0.38、DEF=0.50であるため、P
[ズーム番号]の方が大きく、つまり撮影深度が基準値
よりも大きい。これは、撮影画角内にある被写体の距離
の差が大きく、焦点を合わせる被写体をはっきりと判定
できることを示す。
【0096】ここでステップ(p)に進む。
【0097】ステップ(p)では、多分割AF領域内に
ある被写体のうち、最至近距離にある被写体を主要被写
体と判定する。
【0098】以下、合焦位置算出方法1および合焦位置
算出方法2と同様に合焦レンズ位置を算出し、フォーカ
スレンズ103を合焦レンズ位置に移動する。このよう
な手順で焦点を合わせることで、片ぼけの影響を受けな
い撮影画像を得ることができる。
【0099】以上で本実施形態におけるカメラで撮影す
る際のAFによる合焦位置算出方法3の説明を終了す
る。
【0100】合焦位置算出方法2および合焦位置算出方
法3の説明で、撮影モードとして人物モードを選択した
場合について述べたが、スポーツモード、および夜景モ
ード(ストロボ使用時)などの場合もピントを調節する
際の手順についてもこの人物モードと同じ処理が行なわ
れる。
【0101】尚、本実施形態においては、ズーム番号に
よって異なる撮影深度の基準値を使用したが、ひとつの
基準値を使用してもよい。また、本実施形態のカメラに
おいて選択できる撮影モードは、人物モード、スポーツ
モード、風景モード、および夜景モードの4種類であっ
たが、撮影モードはこれらに限られるものではなく、他
に選択できるモードがあってもよい。
【0102】また、上記実施形態は、本発明の第1のデ
ジタルカメラ(撮影モードに応じたアルゴリズムで1つ
の測距情報を得る)と本発明の第2のデジタルカメラ
(被写体距離の偏差が所定の基準偏差を越えるか否かに
応じたアルゴリズムで1つの測距情報を得る)との双方
の実施態様を含むものであるが、これらは双方同時に実
現する必要はなく、それぞれの態様が独立して実現可能
である。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
片ぼけの影響を排除した撮影画像を撮影することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用されたカメラの外観
図である。
【図2】本発明の一実施形態が適用されたカメラのブロ
ック図である。
【図3】本発明の一実施形態が適用されたカメラにおけ
る、AF動作のフローチャート図である。
【図4】本発明の一実施形態が適用されたカメラにおけ
る、AFサーチ動作のフローチャート図である。
【図5】本発明の一実施形態が適用されたカメラにおい
て、撮像画角内を分割するイメージを示す図である。
【図6】領域0におけるAFサーチ動作の結果を示す図
である。
【図7】合焦点演算のフローチャート図である。
【図8】最遠距離情報および最至近距離の算出結果を示
した図である。
【図9】ズーム番号と深度の基準値との対応を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 レリーズ釦 21 閃光発生部 22 タリーランプ 23 調光センサ 41 画像選択レバー 42 パワースイッチ 43 表示釦 44 ズームテレ釦 45 ズームワイド釦 46 閃光発生釦 47 十字カーソル釦 48 撮影モード選択ダイヤル 49 画面 101 ズームレンズ 102 IRIS 103 フォーカスレンズ 104 CCD104 105 CDS−AMP 106 A/D変換回路 107 画像入力コントローラ 108 画像信号処理回路 109 圧縮処理回路 110 ビデオエンコーダ 111 バス 112 CPU 113 AF検出回路 114 AE&AWB検出回路 116 メモリ 116 VRAM 117 メディアコントローラ 118 画像選択スイッチ 119 シャッタスイッチ 120 ズームスイッチ 121 閃光発生スイッチ 122 撮影モード選択ダイヤル 123 十字キー 124 画像表示装置記録 200 記録メディア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向への移動により焦点調節自在な
    撮影レンズにより所定の撮影画角内の被写体を固体撮像
    素子上に結像させて該被写体を表わす画像データを得る
    写真画像を行うデジタルカメラにおいて、 複数の撮影モードの中から任意の撮影モードを選択する
    モード選択操作子と、 撮影画角内を複数に分割した各領域ごとに各測距情報を
    得る多分割測距部と、 前記多分割測距部で得られた複数の測距情報から、前記
    モード選択操作子の操作により選択された撮影モードに
    応じたアルゴリズムで1つの測距情報を得る距離決定部
    と、 前記撮影レンズを、前記距離決定部で得られた1つの測
    距情報に応じた位置に調整する焦点調整部とを備えたこ
    とを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 光軸方向への移動により焦点調節自在な
    撮影レンズにより所定の撮影画角内の被写体を固体撮像
    素子上に結像させて該被写体を表わす画像データを得る
    写真撮影を行なうデジタルカメラにおいて、 撮像画角内を複数に分割した各領域ごとに各測距情報を
    得る多分割測距部と、 前記多分割測距部で得られた複数の測距情報に基づい
    て、被写体距離の偏差を示す距離偏差情報を求める距離
    偏差演算部と、 前記多分割測距部で得られた複数の測距情報から、前記
    距離偏差演算部で求められた距離偏差情報により示され
    る被写体距離の偏差が所定の基準偏差を越えるか否かに
    応じたアルゴリズムで1つの測距情報を得る距離決定部
    と、 前記撮影レンズを、前記距離決定部で得られた1つの測
    距情報に応じた位置に調整する焦点調整部とを備えたこ
    とを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記撮影レンズは、焦点距離調節自在な
    撮影レンズであって、前記距離決定部は、前記距離偏差
    演算部で求められた距離偏差情報により示される被写体
    距離の偏差が所定の基準偏差を越えるか否かの判定にあ
    たり、前記撮影レンズの現在調節されている焦点距離に
    応じた基準偏差を採用して前記判定を行なうものである
    ことを特徴とする請求項2記載のデジタルカメラ。
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