JPH10273408A - 殺微生物組成物及び微生物の制御方法 - Google Patents

殺微生物組成物及び微生物の制御方法

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JPH10273408A
JPH10273408A JP32337197A JP32337197A JPH10273408A JP H10273408 A JPH10273408 A JP H10273408A JP 32337197 A JP32337197 A JP 32337197A JP 32337197 A JP32337197 A JP 32337197A JP H10273408 A JPH10273408 A JP H10273408A
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嘉紀 佐野
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勝久 磯貝
Itaru Otsubo
格 大坪
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佳子 稲葉
Toshio Iijima
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 抄紙工程水や各種工業用の冷却水や洗浄水、
循環水系の広範囲の微生物に対して活性な殺微生物組成
物を提供する。 【解決手段】 第一成分として一般式1のテトラアルキ
ルホスホニウム塩、第二成分として脂肪族ブロモニトロ
アルコール等の化合物を有効成分として含有する殺微生
物組成物。 [R ]n Xn− ・・・(1) (Rは炭素原子数2〜4のアルキル基、Rは炭素原
子数12〜18のアルキル基、nは1または2、Xn−
はF、CI、またはBrのハロゲン陰イオン、無
機酸または有機酸の陰イオンを示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有効成分の一つと
してテトラアルキルホスホニウム塩を含む殺微生物組成
物ならびに殺微生物組成物の成分を用いる微生物の制御
方法に関するものである。さらに詳しくは、紙・パルプ
工業における抄紙工程水や各種工業用の冷却水や洗浄
水、循環水系、金属加工油、繊維油剤、繊維油剤などに
おいて細菌類や藻類などの微生物の生育を抑えてスライ
ム形成を抑制する、または殺菌・殺藻する、あるいは微
生物の代謝に影響して悪臭発生を抑えるための殺微生物
組成物及び微生物の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記の種々の水系では、微生
物の繁殖によって種々の悪影響が生ずる。例えば冷却水
系では微生物の繁殖によりスライムが形成され熱交換器
の効率を低下させたり、細菌が金属腐食を引き起こす。
また、紙・パルプ工業においては、製紙工程中のリフラ
ー、インレットまたはチェスト壁、白水ピット、スクリ
ーン、配管内壁等の液と接触するあらゆる部分において
微生物スライムが形成され、剥離してパルプスラリー中
に混入したり、配管を詰まらせたりする。そしてパルプ
スラリー中に混入したスライムは紙上に斑点をつくって
紙の品質を低下させたり、紙切れを引き起こして生産効
率を低下させる。また、微生物の栄養源を多く含むよう
な水系では微生物(特に嫌気性細菌)の繁殖により、し
ばしば悪臭生成の問題が生ずる。
【0003】かかるスライム発生や悪臭等の問題を解決
するための殺微生物製剤の有効成分として、テトラアル
キルホスホニウム塩を使用することは、従来より知られ
ており、一般工業材料や工業用冷却水、あるいはパルプ
や紙の製造に用いるいわゆる工程水や用水等の殺菌剤、
殺藻剤として利用されている。例えば、米国特許第32
81365号、特開平2−4743号、特開平6−32
1716号公報、特開平8−40811号等が挙げられ
る。
【0004】また、第二成分として挙げた(a)〜
(l)の化合物を、殺微生物製剤の有効成分として使用
することも従来より知られており、また商業的に入手可
能である。これらは、例えば脂肪族ブロモニトロアルコ
ールは特公昭40−8917号により、殺菌性組成物
(非医療用殺菌性組成物)として開示されている。ま
た、4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾリン−3−
オン化合物は、殺微生物組成物として使用できる化合物
として特開昭57−102878号に開示されている。
【0005】これらの化合物は、一般に微生物制御のた
めに高濃度添加する必要があるために、処理コストが高
くなり、あるいは特定の細菌あるいは真菌に対する活性
が弱いために、高濃度添加しても満足すべき効果が得ら
れない場合がある。また、長鎖のアルキル基を有するテ
トラアルキルホスホニウム塩は起泡性を有しているため
に、使用できる用途が限定されたり、あるいは泡立ちを
抑えるため使用濃度を高くすることができないために、
満足すべき効果が得られない場合がある。このために従
来よりテトラアルキルホスホニウム塩を他の化合物と組
合せることが開示されている。例えば特開昭61−36
355号には、ポリエチレングリコール−ポリプロピレ
ングリコール縮合体および殺藻剤のS−トリアジン類、
との配合が開示されている。
【0006】更に、特開昭62−26209号には直鎖
状脂肪族アルデヒドとの配合が、特開昭63−6090
3号や米国特許4835143号にはベンズアルコン型
の第四級アンモニウム塩との配合が、米国特許5063
212号にはβ−ブロモ−β−ニトロスチレンとの配合
が、米国特許5310733号には2−(2−ブロモ−
2−ニトロエテニル)フランとの配合が、米国特許48
35144号にはメチレンビスチオシアネートとの配合
が、米国特許5063217号には5−クロロー2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オンおよび2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンとの配合が、それぞれ
開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらのものは、特定
の微生物(例えば藻類)に対しては有効であるが、他の
微生物に対しては充分な効力を示さないといった問題
や、化合物の安定性が充分でないとか、薬剤の使用濃度
が高く経済性が悪い等の問題がある、あるいは微生物に
対する効力はあるものの安全性や環境への影響の点で問
題を有している。従来より多くの殺微生物組成物が開発
され使用されているが、微生物制御の効果、および経済
性の点で満足すべき殺微生物組成物あるいは制御方法
は、未だに見あたらないのが現状である。
【0008】本発明者らは、殺微生物組成物について鋭
意研究した結果、テトラアルキルホスホニウム塩(第一
成分)と12種類の化合物(a)〜(l)(第二成分)
の1種または2種以上とを特定範囲の比率で組合せるこ
とにより、広範囲の微生物に対して相乗的殺微生物活性
を生ずることを見い出した。また、第一成分の化合物と
第二成分の化合物は、かならずしも同時に添加しなくて
もよく、別々に添加しても、単独使用の場合に比べて、
より有効に微生物を制御することが可能であることを見
い出した。本発明はこれらの知見に基づきなされるに至
ったものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、その
(1)として、第一成分が下記一般式(1):
【0010】
【化3】 [R1 32+]n Xn- ・・・ (1)
【0011】(式中、R1は炭素原子数2〜4のアルキ
ル基、R2は炭素原子数12〜18のアルキル基、nは
1または2、Xn- はF-、Cl-、またはBr- のハロ
ゲン陰イオン、無機酸または有機酸の陰イオンを示す)
で表されるテトラアルキルホスホニウム塩であり、そし
て第二成分が次の(a)〜(l)の化合物の1種または
2種以上を有効成分として含有することを特徴とする殺
微生物組成物を提供するものである。 (a)一般式(2):
【0012】
【化4】
【0013】(式中R3 は水素原子、ブロム原子、炭素
原子数1〜2のアルキル基、又は炭素原子数1〜2のヒ
ドロキシアルキル基、R4は水素原子、又はメチル基を
示す)で表される脂肪族ブロモニトロアルコール、
(b)4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3
−オン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソ
チアゾリン−3−オンのいずれかの化合物、又はその無
機酸塩あるいは有機酸塩、(c)1,2−ベンズイソチ
アゾリン−3−オン、(d)2−n−オクチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オン、(e)4,5−ジクロロ−2
−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、
(f)2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミ
ド、(g)オルトフタルアルデヒド、(h)ポリ(ヘキ
サメチレンビグアニド)又はその塩、(i)ポリ[オキ
シエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイ
ミニオ)エチレンジクロリド]、(j)ジメチルジデシ
ルアンモニウムクロリド、(k)ジメチルジオクチルア
ンモニウムクロリド、(l)N,N−ジデシル−N−メ
チル−ポリオキシエチル−アンモニウムプロピオネー
ト。
【0014】また本発明は、その(2)として、上記
(1)のテトラアルキルホスホニウム塩が、トリエチル
n−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、トリエチルn
−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、トリエチルn−
テトラデシルホスホニウムクロリド、トリエチルn−テ
トラデシルホスホニウムブロミド、トリn−プロピルn
−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、トリn−プロピ
ルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、トリn−ブ
チルn−ドデシルホスホニウムクロリド、トリn−ブチ
ルn−ドデシルホスホニウムブロミド、トリn−ブチル
n−テトラデシルホスホニウムクロリド、トリn−ブチ
ルn−テトラデシルホスホニウムブロミド、トリn−ブ
チルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、トリn−
ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、のいず
れかである殺微生物組成物を提供するものである。
【0015】さらにまた本発明は、その(3)として、
第二成分の化合物(a)が、2−ブロモ−2−ニトロプ
ロパン−1,3−ジオール、2,2−ジブロモ−2−ニト
ロエタノール、のいずれかである(1)及び(2)の殺
微生物組成物を提供するものである。
【0016】さらにまた本発明は、その(4)として、
第二成分として、(a)脂肪族ブロモニトロアルコー
ル、 (d)2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、(j)ジメチルジデシルアンモニウムクロリド、
(l)N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシエチ
ル−アンモニウムプロピオネートのいずれかを含む場
合、第一成分と、第二成分のとの配合割合(重量比とし
て)が 90:10〜5:95 である(1)〜(3)の
殺微生物組成物を提供するものである。
【0017】さらにまた本発明は、その(5)として、
第二成分として、(b)4,5−トリメチレン−4−イ
ソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4,5−トリメ
チレン−4−イソチアゾリン−3−オンのいずれかの化
合物、又はその無機酸塩あるいは有機酸塩、(c)1,
2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、(e)4,5−
ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、(f)2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピ
オンアミド、(h)ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)
又はその塩、(i)ポリ[オキシエチレン(ジメチルイ
ミニオ)エチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロ
リド]、(k)ジメチルジオクチルアンモニウムクロリ
ド、のいずれかを含む場合、第一成分と、第二成分のと
の配合割合(重量比として)が 90:10〜10:9
0 である(1)および(2)の殺微生物組成物を提供
するものである。
【0018】さらにまた本発明は、その(6)として、
第二成分として(g)オルトフタルアルデヒドを含む場
合、第一成分と、第二成分のとの配合割合(重量比とし
て)が 95:5〜10:90 である(1)および
(2)の殺微生物組成物を提供するものである。
【0019】さらにまた本発明は、その(7)として、
微生物制御の対象となる水系に、前記の第一成分と第二
成分とを、同時に及び/又は別々に添加して殺菌・殺藻
を行う、または、微生物の生育を抑制してスライム形成
を抑制する、または、微生物の代謝に影響して悪臭発生
を抑えることを特徴とする微生物の制御方法を提供する
ものである。
【0020】さらにまた本発明は、その(8)として、
第一成分と、第二成分とが重量比で 95:5〜5:9
5 で、かつ有効成分濃度が0.05〜200mg/lの
濃度に用いられる(7)の微生物の制御方法を提供する
ものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の殺微生物組成物の第一成
分として使用できるテトラアルキルホスホニウム塩のう
ち、(1)式において、Xn- がハロゲン陰イオンの例
としては、トリエチルn−テトラデシルホスホニウムク
ロリド、トリエチルn−テトラデシルホスホニウムブロ
ミド、トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリ
ド、トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミ
ド、トリn−プロピルn−テトラデシルホスホニウムク
ロリド、トリn−プロピルn−テトラデシルホスホニウ
ムブロミド、トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホ
ニウムクロリド、トリn−プロピルn−ヘキサデシルホ
スホニウムブロミド、トリn−ブチルn−ドデシルホス
ホニウムクロリド、トリn−ブチルn−ドデシルホスホ
ニウムブロミド、トリn−ブチルn−テトラデシルホス
ホニウムクロリド、トリn−ブチルn−テトラデシルホ
スホニウムブロミド、トリn−ブチルn−ヘキサデシル
ホスホニウムクロリド、トリn−ブチルn−ヘキサデシ
ルホスホニウムブロミド、トリn−ブチルn−ドデシル
ホスホニウムクロリド、トリn−プロピルn−オクタデ
シルホスホニウムブロミド、を挙げることができるが、
中でも、トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロ
リド、トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミ
ド、トリエチルn−テトラデシルホスホニウムクロリ
ド、トリエチルn−テトラデシルホスホニウムブロミ
ド、トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムク
ロリド、トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウ
ムブロミド、トリn−ブチルn−ドデシルホスホニウム
クロリド、トリn−ブチルn−ドデシルホスホニウムブ
ロミド、トリn−ブチルn−テトラデシルホスホニウム
クロリド、トリn−ブチルn−テトラデシルホスホニウ
ムブロミド、トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニ
ウムクロリド、トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホ
ニウムブロミド、が効力の点で好ましい。
【0022】また、(1)式においてXn- は、硫酸イ
オン、リン酸イオンまたは有機酸の陰イオンであり、例
えばギ酸、酢酸、安息香酸、フタル酸等の脂肪族カルボ
ン酸イオンまたは芳香族カルボン酸イオン;メチルまた
はジメチルリン酸エステルイオン、エチルまたはジエチ
ルリン酸エステルイオン、ブチルまたはジブチルリン酸
エステルイオン、イソプロピルまたはジイソプロピルリ
ン酸エステルイオン、2−エチルヘキシルまたはジ(2
−エチルヘキシル)リン酸エステルイオン等のアルキル
リン酸エステルイオン;メタンスルホン酸イオン等のア
ルキルスルホン酸イオン;p−トルエンスルホン酸イオ
ン等の置換または未置換のベンゼンスルホン酸イオン;
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸イオン等
のホスホン酸イオン等が挙げられる。
【0023】かかるテトラアルキルホスホニウム塩とし
ては、例えば、トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウ
ムp−トルエンスルホネート、トリエチルn−テトラデ
シルホスホニウムジエチルホスフェート、トリn−プロ
ピルn−ヘキサデシルホスホニウムジエチルホスフェー
ト、トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムジ
n−ブチルホスフェート、トリn−プロピルn−ヘキサ
デシルホスホニウムベンゾエート、トリn−プロピルn
−ヘキサデシルホスホニウムメタンスルホネート、トリ
n−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムp−トルエ
ンスルホネート、トリn−ブチルn−ドデシルホスホニ
ウム−p−トルエンスルホネート、トリn−ブチルn−
ドデシルホスホニウムジメチルホスフェート、トリn−
ブチルn−ドデシルホスホニウム−n−ブチルホスフェ
ート、トリn−ブチルn−テトラデシルホスホニウムジ
メチルホスフェート、トリn−ブチルn−テトラデシル
ホスホニウムジn−ブチルホスフェート、トリn−ブチ
ルn−テトラデシルホスホニウムベンゾエート、トリn
−ブチルn−テトラデシルホスホニウムアセテート、ト
リn−ブチルn−テトラデシルホスホニウムメタンスル
ホネート、トリn−ブチルn−テトラデシルホスホニウ
ムp−トルエンスルホネート、トリn−ブチルn−ヘキ
サデシルホスホニウムジエチルホスフェート、トリn−
ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムジn−ブチルホス
フェート、トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウ
ムベンゾエート、トリn−ブチルn−ヘキサデシルホス
ホニウムメタンスルホネート、トリn−ブチルn−ヘキ
サデシルホスホニウムp−トルエンスルホネート、など
が挙げられるが、中でもアルキルスルホン酸イオン、置
換または未置換のベンゼンスルホン酸イオンを含むテト
ラアルキルホスホニウム塩は、金属に対する腐食性が少
ないために好ましい。
【0024】本発明の殺微生物組成物の第二成分(a)
として使用できる一般式(2)で示される脂肪族ブロモ
ニトロアルコールとしては、2−ブロモ−2−ニトロエ
タノール、2−ブロモ−2−ニトロプロパノール、2−
ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、2−
ブロモ−2−ニトロブタノール、2−ブロモ−2−ニト
ロブタン−1,3−ジオール、3−ブロモ−3−ニトロ
ペンタン−2,4−ジオール、1,1−ジブロモ−1−ニ
トロ−2−プロパノール、2,2−ジブロモ−2−ニト
ロエタノール、等が挙げられる。そして、生物効力及び
製剤中での安定性の点から特に好ましい成分(a)とし
ては、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオ
ール、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール、を挙
げることができる。本発明の成分(a)としては、これ
らの脂肪族ブロモニトロアルコール1種類を単独で用い
てもよく、また2種以上を併用してもよい。
【0025】本発明の殺微生物組成物の第二成分(b)
としては、4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン
−3−オン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−
イソチアゾリン−3−オン、又はその無機酸あるいは有
機酸との塩を挙げることができる。ここで塩としては、
特に塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、クエン酸
塩、コハク酸塩、及びマレイン酸塩等を挙げることがで
きる。この(b)の化合物は種々の方法により合成する
ことが可能であり、例えば特開昭57−102878号
公報記載の方法により合成できる。
【0026】本発明の殺微生物組成物の第二成分(h)
としては、ポリヘキサメチレンンビグアニド、またはそ
の塩を挙げることができるが、特に塩酸塩が好適に使用
される。このポリヘキサメチレンンビグアニド塩として
は、通常、700〜3000程度の平均分子量のものを
用いることができる。
【0027】本発明の殺微生物組成物の第二成分(i)
としては、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)
エチレン(ジメチルイミニオ)エチレンンジクロリド]
を挙げることができる。特に、平均分子量が2000〜
20,000程度のポリマーが好適に使用される。
【0028】本発明の殺微生物組成物の第二成分(l)
としては、N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシ
エチル−アンモニウムプロピオネートを挙げることがで
きる。ヘキストインダストリー社製のドジゲン351
9、またはロンザ社製バーダップ26が特に好適に使用
される。
【0029】本発明の殺微生物組成物は、通常、テトラ
アルキルホスホニウム塩と第二成分(a)〜(l)の化
合物とを水あるいは有機溶剤に溶解して製剤化するが、
場合によってはエマルジョン等に製剤化することもでき
る。ここで用いる有機溶剤としては、メタノール、エタ
ノール、1−プロパノール、イソプロパノール、2−エ
チルヘキサノール、1−ブタノール等のアルコール系溶
剤、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、3−メ
トキシブチルアセテート等のグリコール系溶剤、酢酸エ
チル、アジピン酸ジエチル、乳酸エチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、トル
エン、キシレン等の芳香族系溶剤、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチル
スルホキシド、ジオキサン、N−メチル−2−ピロリド
ン等を挙げることができ、これらは1種又は2種以上を
混合したものであってもよい。また、その他に水と上記
1種以上の有機溶剤の混合液も使用することができる。
【0030】本発明の殺微生物組成物は、前記の水及び
/又は1種以上の有機溶剤の溶液として使用することが
できるが、エマルジョンとして使用することもできる。
エマルジョンとして使用する場合には、界面活性剤を使
用すると都合が良い。また、必要に応じて増粘剤を配合
することができる。界面活性剤は、特に制限されるもの
ではなく何れを使用してもよく、例えばポリオキシエチ
レンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル等の脂肪族アルコール類のアルキレンオキシド付
加物;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンドデシルフェニルエーテル等のアルキルフェ
ノール類のアルキレンオキシド付加物;ポリオキシエチ
レンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステア
リン酸エステル等の脂肪酸類のアルキレンオキシド付加
物;ソルビタンモノオレート、ソルビタンセスキオレエ
ート、ソルビタンモノラウレート等のソルビタン脂肪酸
エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等
のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリ
オキシエチレンアルキルアミンエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンブロックポリマーまたはそ
の誘導体等を挙げることができる。増粘剤としては、キ
サンタンガム、アラビアゴム、ポリビニルアルコール等
を挙げることができる。更に、また必要に応じて消泡
剤、酸化防止剤等の安定剤を添加することもできる。
【0031】本発明の殺微生物組成物は、各有効成分を
あらかじめ混合した液製剤として使用するのが一般的で
あるが、使用用途によっては、液製剤のみならず粉末製
剤または顆粒剤として製剤化することができる。その使
用用途として、例えば抗菌防臭剤とする場合は、本発明
の第一成分および第二成分(例えば(a)、(c)、
(g))のみで粉末製剤とすることができるが、必要に
応じて増量剤または賦形剤を配合することができる。使
用できる増量剤としては、殺微生物組成物における使用
が知られているいずれの増量剤を使用してもよく、例と
して硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム等の無機塩類、
クエン酸、コハク酸等の有機酸、マンニット、ソルビッ
ト等の糖アルコール、酸化デンプン等の糖類を挙げるこ
とができる。
【0032】本発明の微生物の制御方法は、微生物制御
の対象となる水系に、上記の第一成分と第二成分とを、
同時に及び/又は別々に添加して殺菌・殺藻や微生物の
生育を抑制してスライム形成の抑制、または微生物の代
謝に影響して悪臭発生を抑えるものである。ここで、微
生物の制御とは、微生物によって引き起こされる種々の
トラブルを防ぐために、液系内および液に接触する固体
表面上の微生物を死滅させたり、あるいは必要とする期
間にわたって一定の菌数以下に抑えたり、あるいは、あ
る特定の菌の増殖を抑えることにより悪臭の発生を抑え
ること等を意味するものである。その方法は、各有効成
分をあらかじめ混合して一つの製剤にしたものを所望の
濃度にしたものを同時に、或いは有効成分化合物を時間
をずらして別々に添加し、水系内にて目的とする混合割
合とすることにより、微生物を制御することが可能とな
る。
【0033】本発明の殺微生物組成物の適性使用量は適
用分野、使用場所により異なるが、通常0.01mg/
l以上の濃度で使用される。一般的には、液総重量に対
して殺微生物組成物を有効成分として0.05〜200
mg/lとなるように添加することで微生物の制御が可
能である。本発明の殺微生物組成物を適用する水系のp
Hは特に制限はなく、通常、pH3〜pH12、好まし
くはpH5〜pH10の範囲である。
【0034】
【実施例】以下に本発明を、実施例により更に詳細に説
明する。まず、本発明の具体的な製剤例を以下に示す。
なお、製剤例中の部は重量部を意味する。 製剤例1 トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 36部 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール 4部 ジエチレングリコール 6部 水 54部 製剤例2 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 32部 2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール 8部 ジエチレングリコール 10部 水 50部 製剤例3 トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 20部 プロメキサール X50 60部 (ゼネカ社製,2−メチル−4,5−トリメチレン−4− イソチアゾリン−3−オンの5%含有製剤) 水 20部 製剤例4 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 25部 1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 7部 ジメチルアセトアミド 43部 水 25部 製剤例5 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 15部 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン 15部 プロピレングリコール 17部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB=13.1) 5部 水 48部 製剤例6 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 20部 4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン 3部 キシレン 7部 ツイーン60 2部 ジエチレングリコール 48部 水 20部 製剤例7 トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 5部 2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド 15部 エチレングリコール 75部 水 5部 製剤例8 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 20部 オルトフタルアルデヒド 5部 ジエチレングリコール 65部 水 10部 製剤例9 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 20部 ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩(平均分子量2200) 10部 水 70部 製剤例10 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 5部 ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン (ジメチルイミニオ)エチレンジクロリド] (平均分子量6000) 45部 ツイーン60 5部 水 45部 製剤例11 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 25部 ジメチルジデシルアンモニウムクロリド 25部 水 46部 エタノール 4部 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 25部 ジメチルジオクチルアンモニウムクロリド 25部 水 50部 製剤例13 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 25部 ドジゲン3519 (ヘキストインダストリー社製, N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシエチル−アンモニウム プロピオネート 70%品) 36部 水 39部 製剤例14 トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 36部 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール 2部 2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール 2部 ジエチレングリコール 10部 水 50部 製剤例15 トリn−ブチルn−ドデシルホスホニウムクロリド 36部 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール 4部 ジエチレングリコール 6部 水 54部 製剤例16 トリn−ブチルn−ドデシルホスホニウムクロリド 25部 ジメチルジデシルアンモニウムクロリド 25部 水 46部 エタノール 4部 製剤例17 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 25部 ジメチルジデシルアンモニウムクロリド 25部 水 46部 エタノール 4部
【0035】(効力確認試験)以下の供試薬剤を用いて
効力確認試験を行った。 (第一成分) 略号 薬剤名称 P1:トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド P2:トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド P3:トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド P4:トリn−ブチルn−ドデシルホスホニウムクロリド P5:トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド (第二成分) 略号 薬剤名称 A1:2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール A2:2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール B1:2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン C :1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン D :2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン E :4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン F :2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド G :オルトフタルアルデヒド H :ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩 (平均分子量2200) I :ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニ オ)エチレンジクロリド] (平均分子量60000) J :ジメチルジデシルアンモニウムクロリド K :ジメチルジオクチルアンモニウムクロリド L :N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシエチル−アンモニウムプロ ピオネート (ヘキストインダストリー社製のドジゲン3519を有効 成分70%として使用)
【0036】(実施例1)[冷却水中の菌に対する殺菌
効力の確認試験] トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド
(P1)と2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1、3−
ジオール(A1)の組み合わせについて薬剤混合比率を
変えた場合の相乗効果について検討した。イ社の冷却水
(pH8.4、一般菌数4.3×105 cfu/ml)
(以下「菌種(i)」という)50mlに対し、ブイヨン
培地50mlを加え30℃、15時間前培養を行った。
この培養液8mlをL字型試験管にとり、供試薬剤P1
+A1の濃度が有効成分としていずれも10ppmにな
るように供試薬剤希釈液及び水を添加し、トータル液量
を10mlとした。30℃で24時間振とう培養した
後、寒天平板法により液中の生菌数を測定した。その結
果を表1に示す。化合物P1とA1とをある特定の割合
で併用した場合には、これらの化合物を単独で使用した
場合から予想できなかった相乗効果が認められた。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】(実施例2〜19)[菌に対する殺菌効力
の確認試験] 実施例2〜6、8〜19については、菌種、薬剤の種
類、薬剤濃度、及び接触時間の試験条件を表2に示すよ
うに変えた他は、実施例1と同様に試験した。その結果
を表1に併記した。実施例7は白水濾過液中において薬
剤処理を行い殺菌効果を調べた。具体的には、ハ社製紙
工場の白水濾過液(pH5.0、生菌数 7.4×106
fu/ml)8mlをL字型試験管にとり、供試薬剤P
2+Fの濃度が有効成分としていずれも20ppm に
なるように供試薬剤希釈液及び水を添加し、トータル液
量を10mlとした。30℃で1.5時間振とう培養し
た後、寒天平板法により液中の生菌数を測定した。その
結果を表1に併記した。
【0040】
【表3】
【0041】(実施例20)[製紙白水中の菌に対する
増殖抑制効果の確認試験] ホ社の製紙工場より採取した白水(pH6.2、細菌数
1.6×107cfu/ml、糸状菌数3.4×104cf
u/ml)10mlにブイヨン液体培地90mlを加
え、30℃で24時間振とう培養を行った。この培養液
1mlをL字型試験管にとりブイヨン液体培地4ml、
滅菌水13mlを加え、第一成分および第二成分の成分
濃度が6ppmとなるように供試薬剤希釈液または滅菌
水を2ml加えて、30℃で振とう培養した。経時的に
培養液の濁り(660nmにおける吸光度)を測定し、
初期吸光度値に対する吸光度増加が0.1を越えた時点
を菌増殖の開始とみなした。薬剤添加の場合に吸光度増
加が0.1を越えるまでに要した時間から、薬剤無添加
の場合に吸光度増加が0.1を越えるまでに要した時間
を差し引いて増殖抑制時間とした。この増殖抑制時間が
長いほど、増殖抑制効果が高いと判断される。試験結果
を表3に示す。
【0042】
【表4】
【0043】(実施例21)[緑藻類に対する殺藻効果
の確認試験] 緑藻類Chlorella vurgaris をデットマー培地で前培養
した後、420nmの吸光度が0.25となるように蒸
留水で希釈した。(藻類の数:4.0×106 個/ml) この藻類希釈液13mlをL字型試験管にとり、表4に
示す供試薬剤の希釈液および水を加えて、トータル液量
を15mlにした。なお、この時の有効成分濃度条件は
表4のとおりである。光照射を12時間/日の割で行い
ながら25℃、1日間振とう培養を行った。そして1日
目の藻類の外観を観察して藻類に対する薬剤の効力を判
定した。結果を表4に示す。表4において、緑色とは藻
類が生存していることを、薄緑色とは一部の藻類が生き
残っていることを、白色とはほとんどの藻類が死滅して
いることをそれぞれ示す。
【0044】
【表5】
【0045】(実施例22)[冷却水中への添加方法と
微生物制御効果の確認試験] 緑藻類、細菌を主体とするスライムが発生した冷却塔
(40冷凍トン)に、有効成分としてトリn−プロピル
n−ヘキサデシルホスホニウムクロリドを50重量%含
む水製剤(以下P2製剤という)を、冷却塔の保有水量
に対して80ppmとなるように、1週間に2度の割で
(火曜日と金曜日に)3週間続けて添加した。(なお本
試験は火曜日から開始した。)その結果、3週間目の時
点ではスライムの外観に著しい変化は認められなかっ
た。そこでこの冷却水に有効成分としてポリ[オキシエ
チレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニ
オ)エチレンジクロリド](平均分子量6000)を6
0重量%含む水製剤(以下I製剤という)を1週間に2
度の割で(火曜日と金曜日に)保有水量に対して80p
pmとなるように添加したところ、I製剤を使用して3
週間目でスライム外観の緑色がやや薄くなった。次にP
2製剤を保有水量に対して80ppmとなるように添加
し、翌日、I製剤を80ppm添加して6日間放置する
という処理を3週間続けたところ、スライム外観の緑色
が薄くなると共に、スライム付着量も肉眼的に減少し
た。このように、本発明の化合物どうしの組み合わせ
は、同時添加でなくても別々に添加使用しても有意な微
生物制御効果を示した。
【0046】
【発明の効果】本発明においては、テトラアルキルホス
ホニウム塩(第一成分)と12種類の化合物(a)〜
(l)(第二成分)の1種とを特定範囲の比率で組合せ
ることにより、広範囲の微生物に対して相乗的殺微生物
活性を発揮し、紙・パルプ工業における抄紙工程水や各
種工業用の冷却水や洗浄水、循環水系、金属加工油、繊
維油剤、繊維油剤などにおいて細菌類や藻類などの微生
物の生育を抑えてスライム形成を抑制する、または殺菌
・殺藻する、あるいは微生物の代謝に影響して悪臭の発
生を抑えることができる。また、第一成分の化合物と第
二成分の化合物は、かならずしも同時に添加しなくても
よく、別々に添加しても、単独使用の場合に比べて、よ
り有効に微生物を制御することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 37/44 A01N 37/44 37/52 37/52 43/80 102 43/80 102 47/44 47/44 C02F 1/50 510 C02F 1/50 510D 510C 520 520K 532 532K 532H 532D 540 540B (72)発明者 磯貝 勝久 静岡県磐田郡福田町塩新田浜野328番地 ケイ・アイ化成株式会社内 (72)発明者 大坪 格 東京都江東区亀戸9丁目15番1号 日本化 学工業株式会社研究開発本部内 (72)発明者 稲葉 佳子 東京都江東区亀戸9丁目15番1号 日本化 学工業株式会社研究開発本部内 (72)発明者 飯島 敏夫 東京都江東区亀戸9丁目15番1号 日本化 学工業株式会社研究開発本部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一成分が下記一般式(1): 【化1】 [R1 32+]n Xn- ・・・ (1) (式中、R1は炭素原子数2〜4のアルキル基、R2は炭
    素原子数12〜18のアルキル基、nは1または2、X
    n- はF-、Cl-、またはBr-のハロゲン陰イオン、 無
    機酸または有機酸の陰イオンを示す)で表されるテトラ
    アルキルホスホニウム塩であり、そして第二成分が次の
    (a)〜(l)の化合物の1種または2種以上を有効成
    分として含有することを特徴とする殺微生物組成物: (a)一般式(2): 【化2】 (式中R3 は水素原子、ブロム原子、炭素原子数1〜2
    のアルキル基、又は炭素原子数1〜2のヒドロキシアル
    キル基、R4は水素原子、又はメチル基を示す)で表さ
    れる脂肪族ブロモニトロアルコール、(b)4,5−ト
    リメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチ
    ル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−
    オン、のいずれかの化合物、又はその無機酸塩あるいは
    有機酸塩、(c)1,2−ベンズイソチアゾリン−3−
    オン、(d)2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−
    3−オン、(e)4,5−ジクロロ−2−n−オクチル
    −4−イソチアゾリン−3−オン、(f)2,2−ジブ
    ロモ−3−ニトリロプロピオンアミド、(g)オルトフ
    タルアルデヒド、(h)ポリ(ヘキサメチレンビグアニ
    ド)又はその塩、(i)ポリ[オキシエチレン(ジメチ
    ルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジ
    クロリド]、(j)ジメチルジデシルアンモニウムクロ
    リド、(k)ジメチルジオクチルアンモニウムクロリ
    ド、(l)N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシ
    エチル−アンモニウムプロピオネート。
  2. 【請求項2】 テトラアルキルホスホニウム塩が、トリ
    エチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、トリエ
    チルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、トリエチ
    ルn−テトラデシルホスホニウムクロリド、トリエチル
    n−テトラデシルホスホニウムブロミド、トリn−プロ
    ピルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、トリn−
    プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、トリ
    n−ブチルn−ドデシルホスホニウムクロリド、トリn
    −ブチルn−ドデシルホスホニウムブロミド、トリn−
    ブチルn−テトラデシルホスホニウムクロリド、トリn
    −ブチルn−テトラデシルホスホニウムブロミド、トリ
    n−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、ト
    リn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、
    のいずれかである請求項1記載の殺微生物組成物。
  3. 【請求項3】 第二成分の化合物(a)が、2−ブロモ
    −2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、2,2−ジブ
    ロモ−2−ニトロエタノール、のいずれかである請求項
    1又は2に記載の殺微生物組成物。
  4. 【請求項4】 第二成分として、(a)脂肪族ブロモニ
    トロアルコール、 (d)2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
    ン、(j)ジメチルジデシルアンモニウムクロリド、
    (l)N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシエチ
    ル−アンモニウムプロピオネート、のいずれかを含む場
    合、第一成分と、第二成分のとの配合割合(重量比とし
    て)が 90:10〜5:95 である請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の殺微生物組成物。
  5. 【請求項5】 第二成分として、(b)4,5−トリメ
    チレン−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−
    4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オ
    ン、のいずれかの化合物、又はその無機酸塩あるいは有
    機酸塩、(c)1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
    ン、(e)4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−
    イソチアゾリン−3−オン、(f)2,2−ジブロモ−
    3−ニトリロプロピオンアミド、(h)ポリ(ヘキサメ
    チレンビグアニド)又はその塩、(i)ポリ[オキシエ
    チレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニ
    オ)エチレンジクロリド]、(k)ジメチルジオクチル
    アンモニウムクロリド、のいずれかを含む場合、第一成
    分と、第二成分のとの配合割合(重量比として)が 9
    0:10〜10:90 である請求項1又は2に記載の
    殺微生物組成物。
  6. 【請求項6】 第二成分として(g)オルトフタルアル
    デヒドを含む場合、第一成分と、第二成分との配合割合
    (重量比として)が 95:5〜10:90である請求
    項1又は2に記載の殺微生物組成物。
  7. 【請求項7】微生物制御の対象となる水系に、請求項1
    乃至3のいずれか1項に記載の第一成分と第二成分と
    を、同時に及び/又は別々に添加して殺菌・殺藻を行
    う、または、微生物の生育を抑制してスライム形成を抑
    制する、または、微生物の代謝に影響して悪臭発生を抑
    えることを特徴とする微生物の制御方法。
  8. 【請求項8】 第一成分と、第二成分とが重量比で 9
    5:5〜5:95 で、かつ有効成分濃度が0.05〜2
    00mg/lの濃度で用いられる請求項7に記載の微生
    物の制御方法。
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