JPH10273408A - 殺微生物組成物及び微生物の制御方法 - Google Patents
殺微生物組成物及び微生物の制御方法Info
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- JPH10273408A JPH10273408A JP32337197A JP32337197A JPH10273408A JP H10273408 A JPH10273408 A JP H10273408A JP 32337197 A JP32337197 A JP 32337197A JP 32337197 A JP32337197 A JP 32337197A JP H10273408 A JPH10273408 A JP H10273408A
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Abstract
循環水系の広範囲の微生物に対して活性な殺微生物組成
物を提供する。 【解決手段】 第一成分として一般式1のテトラアルキ
ルホスホニウム塩、第二成分として脂肪族ブロモニトロ
アルコール等の化合物を有効成分として含有する殺微生
物組成物。 [R1 3R2P+]n Xn− ・・・(1) (R1は炭素原子数2〜4のアルキル基、R2は炭素原
子数12〜18のアルキル基、nは1または2、Xn−
はF−、CI−、またはBr−のハロゲン陰イオン、無
機酸または有機酸の陰イオンを示す)
Description
してテトラアルキルホスホニウム塩を含む殺微生物組成
物ならびに殺微生物組成物の成分を用いる微生物の制御
方法に関するものである。さらに詳しくは、紙・パルプ
工業における抄紙工程水や各種工業用の冷却水や洗浄
水、循環水系、金属加工油、繊維油剤、繊維油剤などに
おいて細菌類や藻類などの微生物の生育を抑えてスライ
ム形成を抑制する、または殺菌・殺藻する、あるいは微
生物の代謝に影響して悪臭発生を抑えるための殺微生物
組成物及び微生物の制御方法に関するものである。
物の繁殖によって種々の悪影響が生ずる。例えば冷却水
系では微生物の繁殖によりスライムが形成され熱交換器
の効率を低下させたり、細菌が金属腐食を引き起こす。
また、紙・パルプ工業においては、製紙工程中のリフラ
ー、インレットまたはチェスト壁、白水ピット、スクリ
ーン、配管内壁等の液と接触するあらゆる部分において
微生物スライムが形成され、剥離してパルプスラリー中
に混入したり、配管を詰まらせたりする。そしてパルプ
スラリー中に混入したスライムは紙上に斑点をつくって
紙の品質を低下させたり、紙切れを引き起こして生産効
率を低下させる。また、微生物の栄養源を多く含むよう
な水系では微生物(特に嫌気性細菌)の繁殖により、し
ばしば悪臭生成の問題が生ずる。
するための殺微生物製剤の有効成分として、テトラアル
キルホスホニウム塩を使用することは、従来より知られ
ており、一般工業材料や工業用冷却水、あるいはパルプ
や紙の製造に用いるいわゆる工程水や用水等の殺菌剤、
殺藻剤として利用されている。例えば、米国特許第32
81365号、特開平2−4743号、特開平6−32
1716号公報、特開平8−40811号等が挙げられ
る。
(l)の化合物を、殺微生物製剤の有効成分として使用
することも従来より知られており、また商業的に入手可
能である。これらは、例えば脂肪族ブロモニトロアルコ
ールは特公昭40−8917号により、殺菌性組成物
(非医療用殺菌性組成物)として開示されている。ま
た、4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾリン−3−
オン化合物は、殺微生物組成物として使用できる化合物
として特開昭57−102878号に開示されている。
めに高濃度添加する必要があるために、処理コストが高
くなり、あるいは特定の細菌あるいは真菌に対する活性
が弱いために、高濃度添加しても満足すべき効果が得ら
れない場合がある。また、長鎖のアルキル基を有するテ
トラアルキルホスホニウム塩は起泡性を有しているため
に、使用できる用途が限定されたり、あるいは泡立ちを
抑えるため使用濃度を高くすることができないために、
満足すべき効果が得られない場合がある。このために従
来よりテトラアルキルホスホニウム塩を他の化合物と組
合せることが開示されている。例えば特開昭61−36
355号には、ポリエチレングリコール−ポリプロピレ
ングリコール縮合体および殺藻剤のS−トリアジン類、
との配合が開示されている。
状脂肪族アルデヒドとの配合が、特開昭63−6090
3号や米国特許4835143号にはベンズアルコン型
の第四級アンモニウム塩との配合が、米国特許5063
212号にはβ−ブロモ−β−ニトロスチレンとの配合
が、米国特許5310733号には2−(2−ブロモ−
2−ニトロエテニル)フランとの配合が、米国特許48
35144号にはメチレンビスチオシアネートとの配合
が、米国特許5063217号には5−クロロー2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オンおよび2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンとの配合が、それぞれ
開示されている。
の微生物(例えば藻類)に対しては有効であるが、他の
微生物に対しては充分な効力を示さないといった問題
や、化合物の安定性が充分でないとか、薬剤の使用濃度
が高く経済性が悪い等の問題がある、あるいは微生物に
対する効力はあるものの安全性や環境への影響の点で問
題を有している。従来より多くの殺微生物組成物が開発
され使用されているが、微生物制御の効果、および経済
性の点で満足すべき殺微生物組成物あるいは制御方法
は、未だに見あたらないのが現状である。
意研究した結果、テトラアルキルホスホニウム塩(第一
成分)と12種類の化合物(a)〜(l)(第二成分)
の1種または2種以上とを特定範囲の比率で組合せるこ
とにより、広範囲の微生物に対して相乗的殺微生物活性
を生ずることを見い出した。また、第一成分の化合物と
第二成分の化合物は、かならずしも同時に添加しなくて
もよく、別々に添加しても、単独使用の場合に比べて、
より有効に微生物を制御することが可能であることを見
い出した。本発明はこれらの知見に基づきなされるに至
ったものである。
(1)として、第一成分が下記一般式(1):
ル基、R2は炭素原子数12〜18のアルキル基、nは
1または2、Xn- はF-、Cl-、またはBr- のハロ
ゲン陰イオン、無機酸または有機酸の陰イオンを示す)
で表されるテトラアルキルホスホニウム塩であり、そし
て第二成分が次の(a)〜(l)の化合物の1種または
2種以上を有効成分として含有することを特徴とする殺
微生物組成物を提供するものである。 (a)一般式(2):
原子数1〜2のアルキル基、又は炭素原子数1〜2のヒ
ドロキシアルキル基、R4は水素原子、又はメチル基を
示す)で表される脂肪族ブロモニトロアルコール、
(b)4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3
−オン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソ
チアゾリン−3−オンのいずれかの化合物、又はその無
機酸塩あるいは有機酸塩、(c)1,2−ベンズイソチ
アゾリン−3−オン、(d)2−n−オクチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オン、(e)4,5−ジクロロ−2
−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、
(f)2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミ
ド、(g)オルトフタルアルデヒド、(h)ポリ(ヘキ
サメチレンビグアニド)又はその塩、(i)ポリ[オキ
シエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイ
ミニオ)エチレンジクロリド]、(j)ジメチルジデシ
ルアンモニウムクロリド、(k)ジメチルジオクチルア
ンモニウムクロリド、(l)N,N−ジデシル−N−メ
チル−ポリオキシエチル−アンモニウムプロピオネー
ト。
(1)のテトラアルキルホスホニウム塩が、トリエチル
n−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、トリエチルn
−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、トリエチルn−
テトラデシルホスホニウムクロリド、トリエチルn−テ
トラデシルホスホニウムブロミド、トリn−プロピルn
−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、トリn−プロピ
ルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、トリn−ブ
チルn−ドデシルホスホニウムクロリド、トリn−ブチ
ルn−ドデシルホスホニウムブロミド、トリn−ブチル
n−テトラデシルホスホニウムクロリド、トリn−ブチ
ルn−テトラデシルホスホニウムブロミド、トリn−ブ
チルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、トリn−
ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、のいず
れかである殺微生物組成物を提供するものである。
第二成分の化合物(a)が、2−ブロモ−2−ニトロプ
ロパン−1,3−ジオール、2,2−ジブロモ−2−ニト
ロエタノール、のいずれかである(1)及び(2)の殺
微生物組成物を提供するものである。
第二成分として、(a)脂肪族ブロモニトロアルコー
ル、 (d)2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、(j)ジメチルジデシルアンモニウムクロリド、
(l)N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシエチ
ル−アンモニウムプロピオネートのいずれかを含む場
合、第一成分と、第二成分のとの配合割合(重量比とし
て)が 90:10〜5:95 である(1)〜(3)の
殺微生物組成物を提供するものである。
第二成分として、(b)4,5−トリメチレン−4−イ
ソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4,5−トリメ
チレン−4−イソチアゾリン−3−オンのいずれかの化
合物、又はその無機酸塩あるいは有機酸塩、(c)1,
2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、(e)4,5−
ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、(f)2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピ
オンアミド、(h)ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)
又はその塩、(i)ポリ[オキシエチレン(ジメチルイ
ミニオ)エチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジクロ
リド]、(k)ジメチルジオクチルアンモニウムクロリ
ド、のいずれかを含む場合、第一成分と、第二成分のと
の配合割合(重量比として)が 90:10〜10:9
0 である(1)および(2)の殺微生物組成物を提供
するものである。
第二成分として(g)オルトフタルアルデヒドを含む場
合、第一成分と、第二成分のとの配合割合(重量比とし
て)が 95:5〜10:90 である(1)および
(2)の殺微生物組成物を提供するものである。
微生物制御の対象となる水系に、前記の第一成分と第二
成分とを、同時に及び/又は別々に添加して殺菌・殺藻
を行う、または、微生物の生育を抑制してスライム形成
を抑制する、または、微生物の代謝に影響して悪臭発生
を抑えることを特徴とする微生物の制御方法を提供する
ものである。
第一成分と、第二成分とが重量比で 95:5〜5:9
5 で、かつ有効成分濃度が0.05〜200mg/lの
濃度に用いられる(7)の微生物の制御方法を提供する
ものである。
分として使用できるテトラアルキルホスホニウム塩のう
ち、(1)式において、Xn- がハロゲン陰イオンの例
としては、トリエチルn−テトラデシルホスホニウムク
ロリド、トリエチルn−テトラデシルホスホニウムブロ
ミド、トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリ
ド、トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミ
ド、トリn−プロピルn−テトラデシルホスホニウムク
ロリド、トリn−プロピルn−テトラデシルホスホニウ
ムブロミド、トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホ
ニウムクロリド、トリn−プロピルn−ヘキサデシルホ
スホニウムブロミド、トリn−ブチルn−ドデシルホス
ホニウムクロリド、トリn−ブチルn−ドデシルホスホ
ニウムブロミド、トリn−ブチルn−テトラデシルホス
ホニウムクロリド、トリn−ブチルn−テトラデシルホ
スホニウムブロミド、トリn−ブチルn−ヘキサデシル
ホスホニウムクロリド、トリn−ブチルn−ヘキサデシ
ルホスホニウムブロミド、トリn−ブチルn−ドデシル
ホスホニウムクロリド、トリn−プロピルn−オクタデ
シルホスホニウムブロミド、を挙げることができるが、
中でも、トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロ
リド、トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミ
ド、トリエチルn−テトラデシルホスホニウムクロリ
ド、トリエチルn−テトラデシルホスホニウムブロミ
ド、トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムク
ロリド、トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウ
ムブロミド、トリn−ブチルn−ドデシルホスホニウム
クロリド、トリn−ブチルn−ドデシルホスホニウムブ
ロミド、トリn−ブチルn−テトラデシルホスホニウム
クロリド、トリn−ブチルn−テトラデシルホスホニウ
ムブロミド、トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニ
ウムクロリド、トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホ
ニウムブロミド、が効力の点で好ましい。
オン、リン酸イオンまたは有機酸の陰イオンであり、例
えばギ酸、酢酸、安息香酸、フタル酸等の脂肪族カルボ
ン酸イオンまたは芳香族カルボン酸イオン;メチルまた
はジメチルリン酸エステルイオン、エチルまたはジエチ
ルリン酸エステルイオン、ブチルまたはジブチルリン酸
エステルイオン、イソプロピルまたはジイソプロピルリ
ン酸エステルイオン、2−エチルヘキシルまたはジ(2
−エチルヘキシル)リン酸エステルイオン等のアルキル
リン酸エステルイオン;メタンスルホン酸イオン等のア
ルキルスルホン酸イオン;p−トルエンスルホン酸イオ
ン等の置換または未置換のベンゼンスルホン酸イオン;
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸イオン等
のホスホン酸イオン等が挙げられる。
ては、例えば、トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウ
ムp−トルエンスルホネート、トリエチルn−テトラデ
シルホスホニウムジエチルホスフェート、トリn−プロ
ピルn−ヘキサデシルホスホニウムジエチルホスフェー
ト、トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムジ
n−ブチルホスフェート、トリn−プロピルn−ヘキサ
デシルホスホニウムベンゾエート、トリn−プロピルn
−ヘキサデシルホスホニウムメタンスルホネート、トリ
n−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムp−トルエ
ンスルホネート、トリn−ブチルn−ドデシルホスホニ
ウム−p−トルエンスルホネート、トリn−ブチルn−
ドデシルホスホニウムジメチルホスフェート、トリn−
ブチルn−ドデシルホスホニウム−n−ブチルホスフェ
ート、トリn−ブチルn−テトラデシルホスホニウムジ
メチルホスフェート、トリn−ブチルn−テトラデシル
ホスホニウムジn−ブチルホスフェート、トリn−ブチ
ルn−テトラデシルホスホニウムベンゾエート、トリn
−ブチルn−テトラデシルホスホニウムアセテート、ト
リn−ブチルn−テトラデシルホスホニウムメタンスル
ホネート、トリn−ブチルn−テトラデシルホスホニウ
ムp−トルエンスルホネート、トリn−ブチルn−ヘキ
サデシルホスホニウムジエチルホスフェート、トリn−
ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムジn−ブチルホス
フェート、トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウ
ムベンゾエート、トリn−ブチルn−ヘキサデシルホス
ホニウムメタンスルホネート、トリn−ブチルn−ヘキ
サデシルホスホニウムp−トルエンスルホネート、など
が挙げられるが、中でもアルキルスルホン酸イオン、置
換または未置換のベンゼンスルホン酸イオンを含むテト
ラアルキルホスホニウム塩は、金属に対する腐食性が少
ないために好ましい。
として使用できる一般式(2)で示される脂肪族ブロモ
ニトロアルコールとしては、2−ブロモ−2−ニトロエ
タノール、2−ブロモ−2−ニトロプロパノール、2−
ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、2−
ブロモ−2−ニトロブタノール、2−ブロモ−2−ニト
ロブタン−1,3−ジオール、3−ブロモ−3−ニトロ
ペンタン−2,4−ジオール、1,1−ジブロモ−1−ニ
トロ−2−プロパノール、2,2−ジブロモ−2−ニト
ロエタノール、等が挙げられる。そして、生物効力及び
製剤中での安定性の点から特に好ましい成分(a)とし
ては、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオ
ール、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール、を挙
げることができる。本発明の成分(a)としては、これ
らの脂肪族ブロモニトロアルコール1種類を単独で用い
てもよく、また2種以上を併用してもよい。
としては、4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン
−3−オン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−
イソチアゾリン−3−オン、又はその無機酸あるいは有
機酸との塩を挙げることができる。ここで塩としては、
特に塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、クエン酸
塩、コハク酸塩、及びマレイン酸塩等を挙げることがで
きる。この(b)の化合物は種々の方法により合成する
ことが可能であり、例えば特開昭57−102878号
公報記載の方法により合成できる。
としては、ポリヘキサメチレンンビグアニド、またはそ
の塩を挙げることができるが、特に塩酸塩が好適に使用
される。このポリヘキサメチレンンビグアニド塩として
は、通常、700〜3000程度の平均分子量のものを
用いることができる。
としては、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)
エチレン(ジメチルイミニオ)エチレンンジクロリド]
を挙げることができる。特に、平均分子量が2000〜
20,000程度のポリマーが好適に使用される。
としては、N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシ
エチル−アンモニウムプロピオネートを挙げることがで
きる。ヘキストインダストリー社製のドジゲン351
9、またはロンザ社製バーダップ26が特に好適に使用
される。
アルキルホスホニウム塩と第二成分(a)〜(l)の化
合物とを水あるいは有機溶剤に溶解して製剤化するが、
場合によってはエマルジョン等に製剤化することもでき
る。ここで用いる有機溶剤としては、メタノール、エタ
ノール、1−プロパノール、イソプロパノール、2−エ
チルヘキサノール、1−ブタノール等のアルコール系溶
剤、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、3−メ
トキシブチルアセテート等のグリコール系溶剤、酢酸エ
チル、アジピン酸ジエチル、乳酸エチル等のエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、トル
エン、キシレン等の芳香族系溶剤、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチル
スルホキシド、ジオキサン、N−メチル−2−ピロリド
ン等を挙げることができ、これらは1種又は2種以上を
混合したものであってもよい。また、その他に水と上記
1種以上の有機溶剤の混合液も使用することができる。
/又は1種以上の有機溶剤の溶液として使用することが
できるが、エマルジョンとして使用することもできる。
エマルジョンとして使用する場合には、界面活性剤を使
用すると都合が良い。また、必要に応じて増粘剤を配合
することができる。界面活性剤は、特に制限されるもの
ではなく何れを使用してもよく、例えばポリオキシエチ
レンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル等の脂肪族アルコール類のアルキレンオキシド付
加物;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンドデシルフェニルエーテル等のアルキルフェ
ノール類のアルキレンオキシド付加物;ポリオキシエチ
レンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステア
リン酸エステル等の脂肪酸類のアルキレンオキシド付加
物;ソルビタンモノオレート、ソルビタンセスキオレエ
ート、ソルビタンモノラウレート等のソルビタン脂肪酸
エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等
のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリ
オキシエチレンアルキルアミンエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンブロックポリマーまたはそ
の誘導体等を挙げることができる。増粘剤としては、キ
サンタンガム、アラビアゴム、ポリビニルアルコール等
を挙げることができる。更に、また必要に応じて消泡
剤、酸化防止剤等の安定剤を添加することもできる。
あらかじめ混合した液製剤として使用するのが一般的で
あるが、使用用途によっては、液製剤のみならず粉末製
剤または顆粒剤として製剤化することができる。その使
用用途として、例えば抗菌防臭剤とする場合は、本発明
の第一成分および第二成分(例えば(a)、(c)、
(g))のみで粉末製剤とすることができるが、必要に
応じて増量剤または賦形剤を配合することができる。使
用できる増量剤としては、殺微生物組成物における使用
が知られているいずれの増量剤を使用してもよく、例と
して硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム等の無機塩類、
クエン酸、コハク酸等の有機酸、マンニット、ソルビッ
ト等の糖アルコール、酸化デンプン等の糖類を挙げるこ
とができる。
の対象となる水系に、上記の第一成分と第二成分とを、
同時に及び/又は別々に添加して殺菌・殺藻や微生物の
生育を抑制してスライム形成の抑制、または微生物の代
謝に影響して悪臭発生を抑えるものである。ここで、微
生物の制御とは、微生物によって引き起こされる種々の
トラブルを防ぐために、液系内および液に接触する固体
表面上の微生物を死滅させたり、あるいは必要とする期
間にわたって一定の菌数以下に抑えたり、あるいは、あ
る特定の菌の増殖を抑えることにより悪臭の発生を抑え
ること等を意味するものである。その方法は、各有効成
分をあらかじめ混合して一つの製剤にしたものを所望の
濃度にしたものを同時に、或いは有効成分化合物を時間
をずらして別々に添加し、水系内にて目的とする混合割
合とすることにより、微生物を制御することが可能とな
る。
用分野、使用場所により異なるが、通常0.01mg/
l以上の濃度で使用される。一般的には、液総重量に対
して殺微生物組成物を有効成分として0.05〜200
mg/lとなるように添加することで微生物の制御が可
能である。本発明の殺微生物組成物を適用する水系のp
Hは特に制限はなく、通常、pH3〜pH12、好まし
くはpH5〜pH10の範囲である。
明する。まず、本発明の具体的な製剤例を以下に示す。
なお、製剤例中の部は重量部を意味する。 製剤例1 トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 36部 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール 4部 ジエチレングリコール 6部 水 54部 製剤例2 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 32部 2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール 8部 ジエチレングリコール 10部 水 50部 製剤例3 トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 20部 プロメキサール X50 60部 (ゼネカ社製,2−メチル−4,5−トリメチレン−4− イソチアゾリン−3−オンの5%含有製剤) 水 20部 製剤例4 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 25部 1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 7部 ジメチルアセトアミド 43部 水 25部 製剤例5 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 15部 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン 15部 プロピレングリコール 17部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB=13.1) 5部 水 48部 製剤例6 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 20部 4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン 3部 キシレン 7部 ツイーン60 2部 ジエチレングリコール 48部 水 20部 製剤例7 トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 5部 2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド 15部 エチレングリコール 75部 水 5部 製剤例8 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 20部 オルトフタルアルデヒド 5部 ジエチレングリコール 65部 水 10部 製剤例9 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 20部 ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩(平均分子量2200) 10部 水 70部 製剤例10 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 5部 ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン (ジメチルイミニオ)エチレンジクロリド] (平均分子量6000) 45部 ツイーン60 5部 水 45部 製剤例11 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 25部 ジメチルジデシルアンモニウムクロリド 25部 水 46部 エタノール 4部 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 25部 ジメチルジオクチルアンモニウムクロリド 25部 水 50部 製剤例13 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 25部 ドジゲン3519 (ヘキストインダストリー社製, N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシエチル−アンモニウム プロピオネート 70%品) 36部 水 39部 製剤例14 トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 36部 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール 2部 2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール 2部 ジエチレングリコール 10部 水 50部 製剤例15 トリn−ブチルn−ドデシルホスホニウムクロリド 36部 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール 4部 ジエチレングリコール 6部 水 54部 製剤例16 トリn−ブチルn−ドデシルホスホニウムクロリド 25部 ジメチルジデシルアンモニウムクロリド 25部 水 46部 エタノール 4部 製剤例17 トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド 25部 ジメチルジデシルアンモニウムクロリド 25部 水 46部 エタノール 4部
効力確認試験を行った。 (第一成分) 略号 薬剤名称 P1:トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド P2:トリn−プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド P3:トリエチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド P4:トリn−ブチルn−ドデシルホスホニウムクロリド P5:トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド (第二成分) 略号 薬剤名称 A1:2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール A2:2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール B1:2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン C :1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン D :2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン E :4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン F :2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド G :オルトフタルアルデヒド H :ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩 (平均分子量2200) I :ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニ オ)エチレンジクロリド] (平均分子量60000) J :ジメチルジデシルアンモニウムクロリド K :ジメチルジオクチルアンモニウムクロリド L :N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシエチル−アンモニウムプロ ピオネート (ヘキストインダストリー社製のドジゲン3519を有効 成分70%として使用)
効力の確認試験] トリn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド
(P1)と2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1、3−
ジオール(A1)の組み合わせについて薬剤混合比率を
変えた場合の相乗効果について検討した。イ社の冷却水
(pH8.4、一般菌数4.3×105 cfu/ml)
(以下「菌種(i)」という)50mlに対し、ブイヨン
培地50mlを加え30℃、15時間前培養を行った。
この培養液8mlをL字型試験管にとり、供試薬剤P1
+A1の濃度が有効成分としていずれも10ppmにな
るように供試薬剤希釈液及び水を添加し、トータル液量
を10mlとした。30℃で24時間振とう培養した
後、寒天平板法により液中の生菌数を測定した。その結
果を表1に示す。化合物P1とA1とをある特定の割合
で併用した場合には、これらの化合物を単独で使用した
場合から予想できなかった相乗効果が認められた。
の確認試験] 実施例2〜6、8〜19については、菌種、薬剤の種
類、薬剤濃度、及び接触時間の試験条件を表2に示すよ
うに変えた他は、実施例1と同様に試験した。その結果
を表1に併記した。実施例7は白水濾過液中において薬
剤処理を行い殺菌効果を調べた。具体的には、ハ社製紙
工場の白水濾過液(pH5.0、生菌数 7.4×106c
fu/ml)8mlをL字型試験管にとり、供試薬剤P
2+Fの濃度が有効成分としていずれも20ppm に
なるように供試薬剤希釈液及び水を添加し、トータル液
量を10mlとした。30℃で1.5時間振とう培養し
た後、寒天平板法により液中の生菌数を測定した。その
結果を表1に併記した。
増殖抑制効果の確認試験] ホ社の製紙工場より採取した白水(pH6.2、細菌数
1.6×107cfu/ml、糸状菌数3.4×104cf
u/ml)10mlにブイヨン液体培地90mlを加
え、30℃で24時間振とう培養を行った。この培養液
1mlをL字型試験管にとりブイヨン液体培地4ml、
滅菌水13mlを加え、第一成分および第二成分の成分
濃度が6ppmとなるように供試薬剤希釈液または滅菌
水を2ml加えて、30℃で振とう培養した。経時的に
培養液の濁り(660nmにおける吸光度)を測定し、
初期吸光度値に対する吸光度増加が0.1を越えた時点
を菌増殖の開始とみなした。薬剤添加の場合に吸光度増
加が0.1を越えるまでに要した時間から、薬剤無添加
の場合に吸光度増加が0.1を越えるまでに要した時間
を差し引いて増殖抑制時間とした。この増殖抑制時間が
長いほど、増殖抑制効果が高いと判断される。試験結果
を表3に示す。
の確認試験] 緑藻類Chlorella vurgaris をデットマー培地で前培養
した後、420nmの吸光度が0.25となるように蒸
留水で希釈した。(藻類の数:4.0×106 個/ml) この藻類希釈液13mlをL字型試験管にとり、表4に
示す供試薬剤の希釈液および水を加えて、トータル液量
を15mlにした。なお、この時の有効成分濃度条件は
表4のとおりである。光照射を12時間/日の割で行い
ながら25℃、1日間振とう培養を行った。そして1日
目の藻類の外観を観察して藻類に対する薬剤の効力を判
定した。結果を表4に示す。表4において、緑色とは藻
類が生存していることを、薄緑色とは一部の藻類が生き
残っていることを、白色とはほとんどの藻類が死滅して
いることをそれぞれ示す。
微生物制御効果の確認試験] 緑藻類、細菌を主体とするスライムが発生した冷却塔
(40冷凍トン)に、有効成分としてトリn−プロピル
n−ヘキサデシルホスホニウムクロリドを50重量%含
む水製剤(以下P2製剤という)を、冷却塔の保有水量
に対して80ppmとなるように、1週間に2度の割で
(火曜日と金曜日に)3週間続けて添加した。(なお本
試験は火曜日から開始した。)その結果、3週間目の時
点ではスライムの外観に著しい変化は認められなかっ
た。そこでこの冷却水に有効成分としてポリ[オキシエ
チレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニ
オ)エチレンジクロリド](平均分子量6000)を6
0重量%含む水製剤(以下I製剤という)を1週間に2
度の割で(火曜日と金曜日に)保有水量に対して80p
pmとなるように添加したところ、I製剤を使用して3
週間目でスライム外観の緑色がやや薄くなった。次にP
2製剤を保有水量に対して80ppmとなるように添加
し、翌日、I製剤を80ppm添加して6日間放置する
という処理を3週間続けたところ、スライム外観の緑色
が薄くなると共に、スライム付着量も肉眼的に減少し
た。このように、本発明の化合物どうしの組み合わせ
は、同時添加でなくても別々に添加使用しても有意な微
生物制御効果を示した。
ホニウム塩(第一成分)と12種類の化合物(a)〜
(l)(第二成分)の1種とを特定範囲の比率で組合せ
ることにより、広範囲の微生物に対して相乗的殺微生物
活性を発揮し、紙・パルプ工業における抄紙工程水や各
種工業用の冷却水や洗浄水、循環水系、金属加工油、繊
維油剤、繊維油剤などにおいて細菌類や藻類などの微生
物の生育を抑えてスライム形成を抑制する、または殺菌
・殺藻する、あるいは微生物の代謝に影響して悪臭の発
生を抑えることができる。また、第一成分の化合物と第
二成分の化合物は、かならずしも同時に添加しなくても
よく、別々に添加しても、単独使用の場合に比べて、よ
り有効に微生物を制御することが可能である。
Claims (8)
- 【請求項1】 第一成分が下記一般式(1): 【化1】 [R1 3 R2 P+]n Xn- ・・・ (1) (式中、R1は炭素原子数2〜4のアルキル基、R2は炭
素原子数12〜18のアルキル基、nは1または2、X
n- はF-、Cl-、またはBr-のハロゲン陰イオン、 無
機酸または有機酸の陰イオンを示す)で表されるテトラ
アルキルホスホニウム塩であり、そして第二成分が次の
(a)〜(l)の化合物の1種または2種以上を有効成
分として含有することを特徴とする殺微生物組成物: (a)一般式(2): 【化2】 (式中R3 は水素原子、ブロム原子、炭素原子数1〜2
のアルキル基、又は炭素原子数1〜2のヒドロキシアル
キル基、R4は水素原子、又はメチル基を示す)で表さ
れる脂肪族ブロモニトロアルコール、(b)4,5−ト
リメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチ
ル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−
オン、のいずれかの化合物、又はその無機酸塩あるいは
有機酸塩、(c)1,2−ベンズイソチアゾリン−3−
オン、(d)2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−
3−オン、(e)4,5−ジクロロ−2−n−オクチル
−4−イソチアゾリン−3−オン、(f)2,2−ジブ
ロモ−3−ニトリロプロピオンアミド、(g)オルトフ
タルアルデヒド、(h)ポリ(ヘキサメチレンビグアニ
ド)又はその塩、(i)ポリ[オキシエチレン(ジメチ
ルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニオ)エチレンジ
クロリド]、(j)ジメチルジデシルアンモニウムクロ
リド、(k)ジメチルジオクチルアンモニウムクロリ
ド、(l)N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシ
エチル−アンモニウムプロピオネート。 - 【請求項2】 テトラアルキルホスホニウム塩が、トリ
エチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、トリエ
チルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、トリエチ
ルn−テトラデシルホスホニウムクロリド、トリエチル
n−テトラデシルホスホニウムブロミド、トリn−プロ
ピルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、トリn−
プロピルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、トリ
n−ブチルn−ドデシルホスホニウムクロリド、トリn
−ブチルn−ドデシルホスホニウムブロミド、トリn−
ブチルn−テトラデシルホスホニウムクロリド、トリn
−ブチルn−テトラデシルホスホニウムブロミド、トリ
n−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムクロリド、ト
リn−ブチルn−ヘキサデシルホスホニウムブロミド、
のいずれかである請求項1記載の殺微生物組成物。 - 【請求項3】 第二成分の化合物(a)が、2−ブロモ
−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、2,2−ジブ
ロモ−2−ニトロエタノール、のいずれかである請求項
1又は2に記載の殺微生物組成物。 - 【請求項4】 第二成分として、(a)脂肪族ブロモニ
トロアルコール、 (d)2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、(j)ジメチルジデシルアンモニウムクロリド、
(l)N,N−ジデシル−N−メチル−ポリオキシエチ
ル−アンモニウムプロピオネート、のいずれかを含む場
合、第一成分と、第二成分のとの配合割合(重量比とし
て)が 90:10〜5:95 である請求項1乃至3の
いずれか1項に記載の殺微生物組成物。 - 【請求項5】 第二成分として、(b)4,5−トリメ
チレン−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−
4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、のいずれかの化合物、又はその無機酸塩あるいは有
機酸塩、(c)1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
ン、(e)4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−
イソチアゾリン−3−オン、(f)2,2−ジブロモ−
3−ニトリロプロピオンアミド、(h)ポリ(ヘキサメ
チレンビグアニド)又はその塩、(i)ポリ[オキシエ
チレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニ
オ)エチレンジクロリド]、(k)ジメチルジオクチル
アンモニウムクロリド、のいずれかを含む場合、第一成
分と、第二成分のとの配合割合(重量比として)が 9
0:10〜10:90 である請求項1又は2に記載の
殺微生物組成物。 - 【請求項6】 第二成分として(g)オルトフタルアル
デヒドを含む場合、第一成分と、第二成分との配合割合
(重量比として)が 95:5〜10:90である請求
項1又は2に記載の殺微生物組成物。 - 【請求項7】微生物制御の対象となる水系に、請求項1
乃至3のいずれか1項に記載の第一成分と第二成分と
を、同時に及び/又は別々に添加して殺菌・殺藻を行
う、または、微生物の生育を抑制してスライム形成を抑
制する、または、微生物の代謝に影響して悪臭発生を抑
えることを特徴とする微生物の制御方法。 - 【請求項8】 第一成分と、第二成分とが重量比で 9
5:5〜5:95 で、かつ有効成分濃度が0.05〜2
00mg/lの濃度で用いられる請求項7に記載の微生
物の制御方法。
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