JPH0459707A - スライム防除剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は新規なスライム防除剤、さらに詳しくは、殺菌
効果及びスライム付着防止効果に優れ、例えば石油精製
、石油化学、一般化学工業において用いられる冷却用水
や、ビルなどの空調設備に用いられる冷却用水などの循
環水系で発生するスライムを効果的に防除しうる薬剤に
関するものである。

［従来の技術］ 従来、石油精製、石油化学、一般化学工業において用い
られる冷却用水や、ビルなどの空調設備に用いられる冷
却用水などの循環水系で発生する大きな障害の１つにス
ライム障害が知られている。

このスライム障害は、水中に溶存している栄養源を利用
して繁殖した細菌、かび、藻類などの微生物群体に、土
砂、塵埃などが混じり合って形成される軟泥性の汚濁物
（スライム）により、引き起こされる障害であって、該
スライムは、例えば熱交換器における熱交率の低下や通
水の悪化をもたらしたり、機器や配管の局部腐食を引き
起こす場合があるなど、好ましくない事態を招来する。

このような問題の対策として、微生物の増殖を抑制する
薬剤の研究開発がこれまで種々なされてきたが、冷却水
系には様々な微生物が存在する上、該微生物が薬物に対
して抵抗性をもつことから、十分に満足しうる処理効果
が得られていないのが実状である。

特に最近、冷却塔を有する循環式冷却水系においては、
水使用量の節減のために高濃縮運転することが多く、そ
の結果循環水のｐＨが高くなっており、そのため、従来
使用されてきた塩素剤を用いても良好な殺菌効果が得ら
れなくなってきている。したがって、ｐｉ（の高い条件
下で、塩素剤よりも殺菌効果に優れる薬剤として１−ブ
ロモ−３クロロ−５，５−ジメチルヒダントインが、最
近注目されている［　ｒｃｏｏｌｉｎｇ　Ｔｏｗｅｒ　
［ｎ５Ｌｉｔｕｔｅ１９０　Ａｎｎｕａｌ　Ｍｅｅｔｉ
ｎ（Ｔｅｃｈｎｉｃａｌ　ＰｉｐＣｒ、　Ｎｏ　ＴＰ８
６−９Ｊ、ｒ４８Ｔｈ　Ａｏｎｕｘｌ　Ｍｅｔｔｉｎｇ
　ＩｎｔｔｒｎａｔｉｏｎａｌＷａｔｅｒ　Ｃｏｎｆｅ
ｒｅｎｃｅ　（１９ｆｉ７年）」］。

一方、種々の非酸化性の殺菌剤も従来から用いられてお
り、このような薬剤としては例えばイソチアゾリン系化
合物などが知られており、その代表例として５−クロロ
−２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オンを有効成
分とする殺菌剤（ローム＆ハース社製、商品名ＫＡＴＨ
ＯＮｓｓ　ｓ　ａ）が市販されている。

しかしながら、このような薬剤を用いても、実際のフィ
ールドにおいて良好な処理効果を得ることは困難であり
、新しい薬剤の開発が望まれていた。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明はこのような事情のもとで、石油精製、石油化学
、一般化学工業において用いられる冷却用水やビルなど
の空調設備に用いられる冷却用水などの循環水系で発生
するスライムを効率よく防除しうる薬剤を提供すること
を目的としてなされたものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明者らは、優れた性能を有するスライム防除剤を開
発すべく鋭意研究を重ねた結果、１−ブロモ−３−クロ
ロ−５，５−ジメチルヒダントインと水溶性イソチアゾ
リン系化合物を組み合わせて用いることにより、その相
乗作用によって優れた殺菌効果とともに、スライム付着
防止効果が発揮され、スライムを効率よく防除しうろこ
とを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至った。

すなわち、本発明は、（Ａ）１−ブロモ−３−クロロ−
５，５−ジメチルヒダントインと、（Ｂ）水溶性イソチ
アゾリン系化合物とを含有して成るスライム防除剤を提
供するものである。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明のスライム防除剤において、（Ａ）成分として用
いられる１−ブロモ−３−クロロ５．５−ジメチルヒダ
ントインは、式 ％式％ で示される構造を有し、従来ｐＨが高い条件下で、塩素
剤よりも殺菌効果に優れていることが知られている化合
物である。

本発明においては、前記（Ａ）成分の１−ブロモー３−
クロロ−５，５−ジメチルヒダントインに、（Ｂ）成分
として水溶性イソチアゾリン系化合物を組み合わせるこ
とが必要である。該水溶性イソチアゾリン系化合物とし
ては、例えば一般式％式％（） （式中のＸは水素原子又はハロゲン原子、Ｒは炭素数１
〜５のアルキル基である） で示されるイソチアゾリノン類及びその金属塩との錯化
合物を挙げることができる。

前記一般式で表されるイソチアゾリノン類の具体例とし
ては、２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オン、５
〜クロロ−２−メチル−４イソチアゾリン−３−オン、
２−エチル−４−イソチアゾリン−３−オン、５−クロ
ロ−２−エチル−４−イソチアゾリン−３−オン、２−
ｎ−プロピル−４−イソチアゾリン−３−オン、５−ク
ロロ−２−ｎ〜プロピル−４−イソチアゾリン３−オン
、２−イソプロピル−４−イソチアゾリン−３−オン、
５−クロロ−２−イソプロピル−４−イソチアゾリン−
３−オン、５−ブロモ−２−メチル−４−イソチアゾリ
ン−３−オン、５−ヨード−２−メチル−４−イソチア
ゾリン３−オン、５−ブロモ−２−エチル−４−イソチ
アゾリン−３−オン、５−ヨード−２−エチル−４−イ
ソチアゾリン−３−オン、５−ブロモー２−ｎ−プロピ
ル−４−イソチアゾリン−３−オン、５−ヨード−２−
ｎ−プロピル−４−イソチアゾリン−３−オン、５−ブ
ロモ−２−インプロピル−４−イソチアゾリン−３−オ
ン、５−ヨード−２−イソプロピル−４−イソチアゾリ
ン−３−オンなどが挙げられる。また、これらのインチ
アルリ土類金属塩との錯化合物としては、例えば塩化亜
鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、硫酸亜鉛、塩化銅、塩化ニ
ッケノ呟塩化カルシウム、塩化バリウムなどとの錯化合
物が挙げられる。

これらの水溶性イソチアゾリン系化合物は１種用いても
よいし、２種以上を組み合わせて用いてもよい。

本発明のスライム防除剤における（Ａ）成分と（Ｂ）成
分きの使用割合については、（Ｂ）成分に水溶性イソチ
アゾリン系化合物を用いる場合には、１−ブロモ−３−
クロロ−５，５−ジメチルヒダントインと水溶性イソチ
アゾリン系化合物との配合割合は、通常重量比１：１な
いし５０：１の範囲で選ばれる。該（Ａ）　ｆｆｉ分と
（Ｂ）成分との配合割合が前記範囲を逸脱するとその相
乗効果が十分に発揮されず、本発明の目的が達せられな
いおそれが生じ、好ましくない。

本発明のスライム防除剤は、（Ａ）成分の１−ブロモ−
３−クロロ−５，５−ジメチルヒダントインに（Ｂ）成
分の水溶性イソチアゾリン系化合物を組み合わせること
により、その相乗作用によって、殺菌力もさることなが
ら、それぞれ単独使用では得られない優れたスライム付
着防止効果を発揮し、循環水系に少量添加することによ
り、スライムを効率よく防除することができる。このよ
うに、（Ａ）成分と（Ｂ）成分とを併用することによっ
て、スライムが壁面などに付着するのを防止しうろこと
は予想外のことであり、本発明の薬剤が従来のものに比
べてスライム防除効果にはるかに優れているのは高い殺
菌力も一因であるが、この優れたスライム付着防止効果
が大きな要因であると考えられる。

本発明のスライム防除剤は、通常処理水への添加量が０
．１〜５０ｍｇ／ｎの範囲になるような割合で用いられ
る。

［実施例］ 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はこれらの例によってなんら限定されるものではな
い。

実施例１〜３ 保有水量８０ｍ３／Ｈ，循環水量４５０ｍ３／Ｈ１滞留
時間１２０Ｈｒの冷却水系に、１−ブロモ−３−クロロ
−５，５−ジメチルヒダントインと５−クロロ−２−メ
チル−４−イソチアゾリン−３−オンとを、第１表に示
す濃度になるように添加し、スライム付着量、スライム
付着防止率、一般菌数、殺菌率を求めた。その結果を第
１表に示す。

なお、冷却水の水質は、ｐＨ８，３〜８．５、電気伝導
率４２０〜４４３μｓ／ｃｍ、カルシウム硬度１１３〜
１３１１１９／１、塩化物イオン量４５〜５２Ｉ１ｇ／
ｌ、シリカ量２９〜３４１１９／１であった。

（以下余白） 比較例１〜４ 冷却水系として実施例１〜３と同一のものを用い、これ
に第２表に示す種類の薬剤を第２表に示す濃度になるよ
うに添加し、スライム付着量、スライム付着防止率、−
殺菌数、殺菌率を求めた。

その結果を第２表に示す。

（以下余白） 第１．２表から分かるように、実施例１〜３においては
、相乗効果によって、比較例に比べて殺菌率も向上して
いるが、特にスライム付着防止率が向上している。また
従来用いられているメチレンビスチオシアネートと１−
ブロモ−３−クロロ−５，５−ジメチルヒダントインと
を併用しても相乗効果はほとんど発揮されない。

［発明の効果］ 本発明のスライム防除剤は、１−ブロモ−３−クロロ−
５，５−ジメチルヒダントインと水溶性イソチアゾリン
系化合物とを組み合わせたものであって、その相乗作用
により、優れた殺菌効果とスライム付着防止効果を発揮
し、スライムを効率よく防除することができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　１−ブロモ−３−クロロ−５，５−ジメチルヒダン
   トインと水溶性イソチアゾリン系化合物とを含有して成
   るスライム防除剤。