JPH059761A - 一液型水処理剤 - Google Patents

一液型水処理剤

Info

Publication number
JPH059761A
JPH059761A JP18413291A JP18413291A JPH059761A JP H059761 A JPH059761 A JP H059761A JP 18413291 A JP18413291 A JP 18413291A JP 18413291 A JP18413291 A JP 18413291A JP H059761 A JPH059761 A JP H059761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water treatment
treatment agent
component
pack type
type water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18413291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2708082B2 (ja
Inventor
Hideo Morita
英男 森田
Nobuo Arai
信男 荒井
Michiro Tanaka
道郎 田中
Masaaki Kojima
昌明 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Somar Corp
Original Assignee
Somar Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Somar Corp filed Critical Somar Corp
Priority to JP3184132A priority Critical patent/JP2708082B2/ja
Publication of JPH059761A publication Critical patent/JPH059761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2708082B2 publication Critical patent/JP2708082B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • C23F11/08Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)水溶性カチオンポリマー、(B)ホス
ホン酸類、(C)モリブデン酸塩、(D)ベンゾトリア
ゾール類及び(E)亜鉛含有化合物を有効成分として含
有して成る一液型水処理剤、好ましくはpH5〜7の一
液型水処理剤。 【効果】 金属腐食、スケール及びスライムや藻類の発
生を同時に防止しうる上、低毒性でかつ経時安定性や各
成分の溶解性が良好であり、しかも無発泡性で取扱いが
容易であるなどの特徴を有し、循環冷却水系、冷暖房水
系及びこれらの関連装置などに好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な一液型水処理剤、
さらに詳しくは、金属腐食、スケール及びスライムや藻
類の発生を同時に防止しうる上、低毒性でかつ経時安定
性や各成分の溶解性が改良され、しかも無発泡性で取扱
いが容易であるなどの特徴を有し、循環冷却水系、冷暖
房水系及びこれらの関連装置などに好適に用いられる一
液型水処理剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷却水は種々の産業分野、例えば
化学産業や鉄鋼産業などにおいて、間接的又は直接的に
被処理物を冷却する目的で、あるいはビルの冷暖房や空
調などに多量に用いられている。そして、水資源の不足
や有効利用の観点から、冷却用水の使用を節減するため
に、例えば開放循環式冷却水系の高濃縮運転下における
強制ブロー水量の節減など、冷却用水の高度利用方式が
用いられている。このような冷却用水の高度利用方式を
実施した場合には、溶存塩類の濃縮などにより、循環冷
却水の水質が悪化し、冷却水系で発生する金属腐食やス
ケール生成など、水に起因する障害の発生が著しいとい
う欠点を伴う。
【0003】一方、このような循環冷却水系や通常の冷
却水系、あるいは冷暖房水系においては、水中に溶存し
ている栄養源を利用して繁殖した細菌、かび、藻類など
の微生物群体に土砂、塵埃などが混じり合って形成され
る軟泥性の汚濁物、いわゆるスライムや藻類が発生し、
種々の障害、例えば熱交換器における熱効率の低下や通
水の悪化、あるいは機器や配管の局部腐食を引き起こ
す。
【0004】したがって、このような金属腐食、スケー
ル及びスライムや藻類の発生を防止するために、それぞ
れに応じて添加薬剤が使用されている。例えば金属腐食
を防止するためには、従来、ホスホン酸やその塩、ベン
ゾトリアゾールやトリルトリアゾール、亜鉛塩などが防
食剤として、金属の材質に応じて適宜用いられており、
さらに近年、モリブデン酸塩が優れた防食剤として注目
され、使用されはじめている。
【0005】また、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム
などのカルシウム塩、ケイ酸マグネシウム、水酸化鉄な
どの熱交換器における伝熱面での析出付着を防止するた
めに、スケール防止剤として、従来前記ホスホン酸及び
その塩、比較的低分子量のポリアクリル酸、ポリマレイ
ン酸、その他各種のコポリマーやターポリマー及びこれ
らの塩などが用いられている。
【0006】一方、スライムや藻類の発生を防止するた
めに、従来種々の殺菌剤や殺藻剤、例えば無機塩素系化
合物、ヒドラジン、有機ハロゲン化合物などが用いられ
ており、さらに最近では水溶性カチオンポリマーが注目
され、使用されはじめている。
【0007】ところで、これらの薬剤の使用について
は、通常金属腐食及びスケールの発生を防止するための
薬剤とスライムや藻類の発生を防止するための薬剤と
は、別々に添加されている。添加作業の効率化や添加設
備の簡略化などの観点から、前記3種の薬剤を混合し、
マルチタイプの一液型水処理剤として添加することが望
ましいが、各成分の溶解性や経時安定性などの面で、十
分に満足しうる一液型水処理剤は、これまで見出されて
いないのが実状である。
【0008】一部、小冷却塔用に粉末成分を固型化した
マルチタイプの水処理剤が市販されているが、このもの
は水中での溶解性(常に一定の有効濃度を保つ徐放性)
に問題があり、必ずしも実用的であるとはいえない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、金属腐食、スケール及びスライムや藻類
の発生を同時に防止しうる上、低毒性でかつ経時安定性
や各成分の溶解性が改良されたマルチタイプの実用的な
一液型水処理剤を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、マルチタ
イプの実用的な一液型水処理剤を開発すべく鋭意研究を
重ねた結果、金属腐食防止作用、スケール発生防止作用
及びスライムや藻類発生防止作用をそれぞれ有する特定
の各成分を有効成分として含有するものにより、その目
的を達成しうることを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、(A)水溶性カチオ
ンポリマー、(B)ホスホン酸類、(C)モリブデン酸
塩、(D)ベンゾトリアゾール類及び(E)亜鉛含有化
合物の組合せを有効成分として含有して成る一液型水処
理剤を提供するものである。
【0012】本発明水処理剤において、(A)成分とし
て用いられる水溶性カチオンポリマーとしては、例えば
一般式
【化2】 (式中のnは4〜40の整数である)で表わされるポリ
[オキシエチレン(ジメチルイミノ)エチレン(ジメチ
ルイミノ)エチレンジクロリド]が好ましく挙げられ
る。
【0013】このものは、水に完全に溶解して微酸性を
呈する防藻・防菌効果に優れたスライム防止剤であっ
て、従来のカチオン性重合体や第四級アンモニウム塩な
どの殺菌剤は発泡性が極めて高いという欠点を有する
が、実質上非発泡性であり、かつ非刺激性であるなどの
特徴を有しており、N,N,N′,N′‐テトラメチル
エチレンジアミンとジクロロエチルエーテルとの反応に
より、容易に製造することができる。このカチオンポリ
マーは、水中濃度が通常0.1〜100ppmの範囲で
スライムや藻類の発生防止作用が有効に発揮される。好
ましい濃度は0.2〜30ppmの範囲で選ばれる。
【0014】(B)成分として用いられるホスホン酸類
としては、例えば1‐ヒドロキシエチリデン‐1,1‐
ジホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸及びこれ
らのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの
アルカリ塩などが好ましく挙げられ、これらは1種用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0015】これらのホスホン酸類は、ポリリン酸塩
系、リン酸エステル系、高分子系、キレート剤系などの
工業用水処理剤の機能を兼ね備えたスケール防止剤であ
って、特に水中の炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫
酸バリウム、水酸化第二鉄などの析出付着を効果的に防
止する作用を有している。また、(D)成分のベンゾト
リアゾール類や(E)成分の亜鉛含有化合物などの防食
剤との併用により、スケール防止作用とともに相乗効果
によって防食作用も発揮することが認められている。そ
の水中濃度は、スケール防止作用が効果的に発揮される
には1〜20ppmの範囲が望ましく、また相乗効果に
より防食作用が効果的に発揮されるには1〜10ppm
程度で十分である。
【0016】(C)成分として用いられるモリブデン酸
塩としては、例えばモリブデン酸ナトリウムやモリブデ
ン酸カリウムなどのモリブデン酸アルカリ塩を挙げるこ
とができる。このモリブデン酸塩は酸化被膜型の防食剤
として作用し、特に鉄に対して陽極型インヒビターとし
て優れた腐食抑制効果を発揮する。しかし、単独では高
濃度で使用しないと効果が低いが、他の防食剤との併用
により相乗効果が発揮される。その水中濃度は、通常1
〜50ppmの範囲で選ばれるが、1〜5ppm程度で
も相乗効果が発揮される。
【0017】(D)成分として用いられるベンゾトリア
ゾール類としては、例えば1,2,3‐ベンゾトリアゾ
ールやトリルトリアゾールなどが挙げられるが、これら
の中で1,2,3‐ベンゾトリアゾールが好適である。
このベンゾトリアゾール類は金属、特に銅板と結合して
保護被膜を形成し、銅腐食に対して優れた抑制効果を発
揮する。
【0018】(E)成分として用いられる亜鉛含有化合
物としては、例えば硫酸亜鉛や硝酸亜鉛などが挙げられ
るが、これらの中で、溶解性などの点から硝酸亜鉛が好
適である。この亜鉛含有化合物は陰極型インヒビターと
して作用し、また、他の防食剤との併用により、相乗効
果を発揮する。
【0019】本発明の一液型水処理剤は、水性媒体中
に、水処理剤全重量に基づき、(A)水溶性カチオンポ
リマー1〜30重量%、(B)ホスホン酸類1〜30重
量%、(C)モリブデン酸塩1〜10重量%、(D)ベ
ンゾトリアゾール類0.5〜5重量%及び(E)亜鉛含
有化合物0.5〜5重量%を添加し、均質に溶解させる
ことにより、調製することができる。
【0020】このようにして得られた水処理剤のpHは
5〜7の範囲にあるのが望ましく、このpHが5未満で
は、各成分の種類や使用量、特にホスホン酸類の種類や
使用量によっては白濁したり、保存安定性が悪くなるこ
とがある上、防食効果が十分に発揮されないおそれがあ
るし、7を超える場合、特に9以上では保存安定性が悪
くなる傾向がみられる。
【0021】該pHの調整は、遊離のホスホン酸とホス
ホン酸アルカリ塩とを適当な割合で組み合わせて用いる
ことにより行ってもよいし、水酸化ナトリウムや水酸化
カリウムなどのアルカリ、あるいは塩酸や硫酸などの酸
を用いて行ってもよい。
【0022】次に、本発明の一液型水処理剤の好適な調
製方法の1例について説明すると、まず比較的難溶性の
ベンゾトリアゾール類に、ジエチレングリコールなどの
可溶化剤を3〜8重量倍程度添加して湿潤化したのち、
これに水などの水性媒体を加え、十分にかきまぜて該ベ
ンゾトリアゾール類を溶解させ、次いでホスホン酸類を
加えて溶解させる。この際、2種以上のホスホン酸類を
溶解させる場合、アルカリ性のものを先に加え、次いで
酸性のものを加えるのが望ましい。
【0023】次に、亜鉛含有化合物を加えて溶解させた
のち、モリブデン酸塩を加えて溶解し、次いで必要なら
ば水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ、
あるいは塩酸や硫酸などの酸を用いて好ましくはpHを
5〜7に調整してから、水溶性カチオンポリマーを添加
して溶解させることにより、本発明の一液型水処理剤が
得られる。
【0024】
【発明の効果】本発明水処理剤は、マルチタイプの一液
型であって、金属腐食、スケール及びスライムや藻の発
生を同時に防止しうる上、低毒性でかつ経時安定性や各
成分の溶解性が良好であり、しかも無発泡性で取扱いが
容易であるなどの特徴を有し、例えば循環冷却水系、冷
暖房水系及びこれらの関連装置などに好適に用いられ
る。
【0025】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0026】実施例1 ベンゾトリアゾール0.8重量部にジエチレングリコー
ル3重量部を加えて湿潤化したのち、所定量の水を加
え、十分にかきまぜてベンゾトリアゾールを溶解させた
のち、1‐ヒドロキシエチリデン‐1,1‐ジホスホン
酸60重量%を含有する薬剤[ホスホン酸(I)]を表
1に示す量加え溶解させ、次いで硝酸亜鉛1.0重量部
を加えて溶解させたのち、さらにモリブデン酸ナトリウ
ム4.0重量部を加え、溶解させた。次に、水酸化ナト
リウムを加えずに、又は表1に示す量加えたのち、ポリ
[オキシエチレン(ジメチルイミノ)エチレン(ジメチ
ルイミノ)エチレンジクロリド]60重量%を含有する
薬剤(WSCP)8.0重量部を加え、溶解させること
により、表1に示す組成の一液型水処理剤を調製した。
【0027】この一液型水処理剤のpH、外観及び保存
安定性を求め、その結果を表1に示した。
【0028】なお、保存安定性は、−5℃で4週間、4
0℃で4週間それぞれ放置したのちの外観を観察し、次
の判定基準に従って求めた。○:変化なし、△:茶褐色
に着色、×:白濁化し凝集
【表1】
【0029】表1から分かるように、ホスホン酸(I)
10重量%を含有する水処理剤AはpH2で白濁を呈
し、保存安定性が悪い。これに対し、ホスホン酸(I)
15.0重量%以上を含有する水処理剤B〜Fは酸性で
あるが、透明であり、かつ保存安定性も良好である。
【0030】実施例2 実施例1と同様にして、表2に示す組成の一液型水処理
剤を調製した。ただし、ホスホン酸(I)及び(II)
(1‐ヒドロキシエチリデン‐1,1‐ジホスホン酸の
ナトリウム塩 重量%を含有する薬剤)を併用する場
合、(II)を添加したのち、(I)を添加した。
【0031】この一液型水処理剤のpH、外観及び保存
安定性を実施例1と同様にして求め、その結果を表2に
示した。
【表2】
【0032】表2から、組成やpHの違いによって、白
濁したり、保存安定性が影響を受けることが分かる。
【0033】実施例3 実施例1と同様にして、表3に示す一液型水処理剤を調
製し、pH、外観及び保存安定性を求めた。その結果を
表3に示す。ただし、pH調整剤によるpH調整は行わ
なかった。
【表3】
【0034】試験例1 表4に示す一液型水処理剤について、表4に示す細菌、
糸状菌、藻類に対する防菌・防藻効果を、各種微生物の
生育を抑制する最小抑制濃度を求め評価した。その結果
を表4に示す。
【表4】
【0035】試験例2 2lの腐食水(NaCl0.165g,NaHCO
0.138g,NaSO0.148g/l)に、
表5に示す種類の一液型水処理剤を、濃度が0,50,
100及び200ppmになるように加え、この液中に
鋼板(SPCC)、銅板、アルミ板及び亜鉛めっき板の
テストピース(100×50×2mm)を吊るし、9日
間ポンプ循環させて、各テストピースの腐食率(mg/
dh/day,mdd)を求め、その結果を表5に示し
た。
【表5】
【0036】試験例3 冷却塔容量:250RT、保有水:1.5トンのクーリ
ングタワーを用い、補給水量:工業用水23.4トン/
日、濃縮倍率:10倍の条件で、補給水に一液型水処理
剤Nを有効成分濃度が100ppmになるように添加し
て6か月間連続運転を行った。
【0037】その結果、熱交換チューブ及び機内に障害
となるようなスケール形成は認められず、また、機内に
吊るした鋼板(SPCC)、銅板及びアルミニウム板の
テストピース(100×50×2mm)の腐食率は、そ
れぞれ0.7,0.02及び0.01mddであった。
【0038】さらに、スライムや藻類の発生は認められ
ず、また期間中、高圧カットは発生しなかった。
【0039】以上の結果から分かるように、ホスホン酸
(I)の単独使用の場合、15重量%以上を使用すれば
処理剤は透明になるが、強酸性になるので、これを中和
するのに多量のアルカリを加えねばならず、その結果、
他の成分、特にWSCPに影響を与え、防菌・防藻効果
に影響を及ぼす(水処理剤D)。また、酸性のホスホン
酸(I)とアルカリ性のホスホン酸(II)とを組み合
わせてpHを5〜7に調整したものは保存安定性と各効
力が保持されるとともに、各成分の溶解性もよく、透明
となる。水処理剤のpHが9以上になると保存安定性が
悪くなる傾向がみられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 昌明 東京都中央区銀座四丁目11番2号 ソマー ル株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)水溶液カチオンポリマー、(B)
    ホスホン酸類、(C)モリブデン酸塩、(D)ベンゾト
    リアゾール類及び(E)亜鉛含有化合物の組合せを有効
    成分として含有して成る一液型水処理剤。
  2. 【請求項2】 (A)成分1〜30重量%、(B)成分
    1〜30重量%、(C)成分1〜10重量%、(D)成
    分0.5〜5重量%、(E)成分0.5〜5重量%を含
    有して成る請求項1記載の一液型水処理剤。
  3. 【請求項3】 pHが5〜7の範囲にある請求項1又は
    2記載の一液型水処理剤。
  4. 【請求項4】 水溶性カチオンポリマーが、一般式 【化1】 (式中のnは4〜40の整数である) で表わされるポリ[オキシエチレン(ジメチルイミノ)
    エチレン(ジメチルイミノ)エチレンジクロリド]であ
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の一液型水処理
    剤。
  5. 【請求項5】 ホスホン酸類が1‐ヒドロキシエチリデ
    ン‐1,1‐ジホスホン酸、アミノトリメチレンホスホ
    ン酸及びこれらのアルカリ塩の中から選ばれた少なくと
    も1種である請求項1ないし4のいずれかに記載の一液
    型水処理剤。
  6. 【請求項6】 モリブデン酸塩がモリブデン酸アルカリ
    塩である請求項1ないし5のいずれかに記載の一液型水
    処理剤。
  7. 【請求項7】 ベンゾトリアゾール類が1,2,3‐ベ
    ンゾトリアゾールである請求項1ないし6のいずれかに
    記載の一液型水処理剤。
  8. 【請求項8】 亜鉛含有化合物が硫酸亜鉛及び硝酸亜鉛
    の中から選ばれた少なくとも1種である請求項1ないし
    7のいずれかに記載の一液型水処理剤。
JP3184132A 1991-06-28 1991-06-28 一液型水処理剤 Expired - Fee Related JP2708082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3184132A JP2708082B2 (ja) 1991-06-28 1991-06-28 一液型水処理剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3184132A JP2708082B2 (ja) 1991-06-28 1991-06-28 一液型水処理剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH059761A true JPH059761A (ja) 1993-01-19
JP2708082B2 JP2708082B2 (ja) 1998-02-04

Family

ID=16147938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3184132A Expired - Fee Related JP2708082B2 (ja) 1991-06-28 1991-06-28 一液型水処理剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2708082B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297591A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Nitto Boseki Co Ltd 防錆剤
JP2010202893A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Hakuto Co Ltd 腐食及びスケール防止用液体組成物ならびに腐食及びスケールの防止方法
GB2511491A (en) * 2013-02-19 2014-09-10 Alan Joseph Edwards Water Treatment
JP2020503429A (ja) * 2016-10-04 2020-01-30 コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガナイゼーション 腐食を抑制するための方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58199878A (ja) * 1982-05-03 1983-11-21 ベツツ・インタ−ナシヨナル・インコ−ポレイテツド 水性系における腐蝕および沈積を抑制する方法および組成物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58199878A (ja) * 1982-05-03 1983-11-21 ベツツ・インタ−ナシヨナル・インコ−ポレイテツド 水性系における腐蝕および沈積を抑制する方法および組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297591A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Nitto Boseki Co Ltd 防錆剤
JP2010202893A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Hakuto Co Ltd 腐食及びスケール防止用液体組成物ならびに腐食及びスケールの防止方法
GB2511491A (en) * 2013-02-19 2014-09-10 Alan Joseph Edwards Water Treatment
JP2020503429A (ja) * 2016-10-04 2020-01-30 コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガナイゼーション 腐食を抑制するための方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2708082B2 (ja) 1998-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6183649B1 (en) Method for treating water circulating systems
US11661365B2 (en) Composition and method for inhibiting corrosion
JP2001163713A (ja) アルカリ金属又はアルカリ土類金属の次亜臭素酸塩を用いた微生物汚染制御方法及びそのシステム
EP1287741A1 (en) Microbicidal and algicidal composition, microbicidal and algicidal process for the treatment of a water system, and process for producing a microbicidal and algicidal composition
JP2012509410A (ja) 工業システムにおける銅の放出および銅合金の浸食を制御するための組成物および方法
JPH06306652A (ja) 金属腐食抑制剤および金属腐食抑制方法
US4298568A (en) Method and composition for inhibiting corrosion of nonferrous metals in contact with water
JP4321733B2 (ja) 次亜塩素酸塩を含有する安定な水処理剤組成物
JP2003096580A (ja) 金属の腐食防止方法
JP2708082B2 (ja) 一液型水処理剤
JP5559629B2 (ja) 水系金属防食方法
JPH0790639A (ja) 一液型水処理剤及び水処理方法
JPH0251988B2 (ja)
KR100716127B1 (ko) 다기능성 일액형 냉각수처리제 조성물 및 이를 이용하는수처리 방법
JPH07256266A (ja) 冷却水系の水処理方法
JP4237853B2 (ja) 冷却水系における鉄系金属の腐食防止剤及び腐食防止方法
JP3925296B2 (ja) 防食方法
JP2003082479A (ja) 防食剤及び方法
JPH02436B2 (ja)
JP3372181B2 (ja) 水系における鉄系金属の腐食防止剤及び腐食防止方法
JP2001310191A (ja) 水系の処理方法
JP2001049471A (ja) 水系防食方法
JP2019052362A (ja) 水系における金属の局部腐食抑制方法
KR101003064B1 (ko) 2가 금속염을 포함하지 않는 일액형 다기능성 냉각수처리제 조성물 및 이를 이용한 수처리 방법
JP3389064B2 (ja) 水系防食剤及び防食方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees