JPS61218505A - スライム防除剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はＨ２Ｏ２’（ｉ−ベースにした水系用殺菌剤及
びその使用に関する。

最近まで過剰に存在して安価な天然物質であった水は次
第に−なかんず〈産業界にとって一貴重で高価な”操業
物質′″になり、もはや任意な量で存在するものでなく
なった。従って最近では市町村域においても産業界にお
いても、新水使用を出来るだけ制限し、そのために便用
水を浄化し、再使用する、すなわち−場合により１段階
又は多段階の再生工程全連結して一循環使用する努力が
なされている。その典型的なものは種々の産業部門にお
ける冷水循環及び水浴場の循環設備である。

例として製紙工場の閉鎖循環系が挙げられる。

そこでは機械的、例えば濾過又は圧搾により分離された
水を再び使用する。循環路を導かれる使用水中には一般
にを言あらゆる種類の微生物の栄養物となる不純物が多
く含まれている。製紙工場の場合には正に濾過又は圧搾
された水中に存在するパルプが、閉鎖使用水系中にもそ
の侵入を殆ど阻止出来ない藻、菌類及び別の細菌の非常
圧良好な培養基となる。こねらの細菌の増殖によってス
ライムが形成されるか、又はかびが発生し、こねは循環
系の種々の位置で著しい被害又は障害を惹起させ得る。

適当な殺菌剤の添加によって水中のあらゆる種類の微生
物の発生を出来る限り十分に阻止することは公知である
。その目的のためには同添加による生成物を残すことな
く、少なくとも障讐的又は毒性又は腐蝕促進性の物質を
残すことなく有効である殺菌剤を使用すべきであること
も公知である。

何らかの残渣を形成することなく完全に消費されるその
様な公知の殺菌剤は酸素及び水中で分解する過酸化水素
である。過酸化水素は殺菌、脱臭、酸化及び消炎作用を
有するばかりでなく、防黴及び殺徽作用も有する（デル
マトローヤツシエ　ヴオツヘンシュリフト（Ｄａｒｍａ
ｔｏｌｏｇｉｓａｈｓＷｏｃｈｅｎｓｃｈｒｉｆｔ　）
　１９６６年１５２巻１ｌ０５頁）。

しかし過酸化水素は殺菌剤として全般的に使用し得るも
のではなく、なかんずくある一定の使用水の継続処理に
は適さない。そねというのも種々の微生物が比較的短時
間の中にＥ１２０２によってはもはや侵され得ない抵抗
体を形成し得るからである。

西ドイツ国特許公開公報第２２２８０１ｌ号には生物学
的浄化法が記述さねており、同方法によれば全好気性細
菌浄化のために必要な酸素需要量をみたし、同時に糸状
菌の発生を阻止する量のＨ２Ｏ２を廃水と混合する。つ
まり同方法は正ＫＨ２０２の選択的効果を利用するもの
で、一定の微生物を完全に絶滅させるが同時に別の微生
物の生長条件は最適になる。

従って水系管完全に無菌ドするために、過酸化水素を殺
菌剤としての有機化合物と一緒に使用することもすでに
提案された。例えば西ドイツ国特許公開公報第２２２１
０４７号にソフトコンタクトレンズ用の洗浄−及び殺菌
溶液の製法が記述されており、同方法によれは過酸化水
素又は無毒性の水溶性過酸化物をフェニル水銀（ＩＩ）
塩、特にチオサリチル酸メチル水銀ナトリウムと一緒に
等張水溶液の形で使用する。しかしこの公知作用剤も、
特に水銀の毒性のために、全般的に使用可能ではない。

この毒性のために水浴施設等で同作用剤の使用が禁ぜら
れるばかりでなく、産業界、例えば食品包装用の紙を製
造する製紙産業又は薬剤産業又は、循環系の破損の様な
場合人間によって使用される物質が毒性物質と接触し得
る様な他の領域においても使用が禁止される。

従って過酸化水素単独よりも広範な有効範囲を有する別
の殺菌剤が要求された。

本発明の課題はこの要求を満足させ、全般的に使用可能
で、あらゆる種類の細菌を効果的に絶滅させ、障害的又
は腐蝕を惹起させる様な生成物を残さず、自らｍ注でな
く又毒性分解生成物も生じさせないＨ２０□をベースと
した水系用殺菌剤を提供することである。

この課題は本発明により、相乗的効力増進作用物質ない
しは同作用物質混合物として少なくとも１個のヒドロキ
シル基及び／又は少なくとも１個のカルボキシル基を有
し１３２０２と分解性反応をしない窒素複素環式芳香族
ｆヒ合物又はその塩又はＣ原子数１〜４のアルキルエス
テル少なくとも１種及び／又は一般式：　Ｈ２Ｎｅ０３
Ｈ（式中二Ｒは水素原子又は０原子数１〜乙のアルキル
基を表わ丁〕の７ミドスルホン酸又はその塩、及び場合
により腐蝕防止剤を含有する、冒頭に述べた種類の殺菌
剤により解決される。

意想外にも本発明による作用剤は相乗的効果を有するこ
とが判明した。すなわち両成分、過酸化水素及び芳香族
化合物及び／又はアミドスルホン酸の共同作用は、同じ
組成の各成分単独の作用を単に和したものよりもずっと
強力である。実際に使用する場合の本発明による作用剤
の本質的な利点は、過酸化水素の安定性が１種ないしは
複数種の殺菌作用添加物質により不利に影響されない、
すなわち殺菌剤の貯蔵安定性又従つ工その使用の経済性
が低下しないことである。本発明による作用剤の更に別
の本質的な利点は、水処理後に残留し、Ｈ２Ｏ２自体と
異なり化学反応により完全に消費される物質が実際上人
間の器官に対し生理的に思わしくない性質を有さないこ
とである。このことは本発明による作用剤をテール水の
消毒用に又は−産業界においては一食品包装用の包装材
を製造する製紙工場に使用するために特に重要である。

本発明による作用剤のある有利な実施形式は１種ないし
は複数種の相乗的作用物質を、場合により無機酸性の、
水溶液の形で含有するものである。小量の無機酸の添加
は、場合により含有される水溶解度が比較的小さい作用
物質を容易に溶屏し得るという利点を有する。

本発明による作用剤の更なる有利な実施形式は、１種な
いしは複数種の相乗的作用物質を０．１〜５重量％の量
で含有し、芳香族窒素複素環式化合一として環窒素原子
を１個だけ有するものを含有し、芳香族窒素複素環式化
合物としてヒドロキシキノリン及び／又はｔリジンジカ
ルボン酸を含有するものである。

有利なものは芳香族含窒素化合物として８−ヒドロキシ
キノリン及び／又はジピコリン酸を含有する殺菌剤であ
る。

本発明による殺菌剤は過酸化水素を、有利には市販の、
場合により安定化された、水溶液の形で含有する。常用
のＨ２Ｏ２安定剤例えばピロ燐酸す）　ＩＪウムは本発
明作用剤の相乗的効果にも又本発明作用剤中に含有され
る各成分の性質にも不利な影響を及ぼすことはない。

冒頭に述べた本発明の峰題は更に３５チのＨ２Ｏ２水溶
液０．０１〜２１ｊＬｌ／ｌ被処理媒質に相当する濃度
で本発明による殺菌剤を使用することにより解決される
。

導管系中に腐蝕し易い部分又は腐蝕の危険に曝されてい
る部分例えば管継手、ポンプ、あらゆる種類の連結部分
が含まれている場合には、本発明忙よる殺菌剤に選択的
に腐蝕防止剤例えば硝酸アンモニウムを添加することが
出来、それによって過酸化水素と有機化合物との間の相
乗的効果が低下することはない。

被殺菌処理水性媒質への本発明による作用剤の添加は常
用の装置、例えは過酸化水素に侵されない材料製の連続
式又は回分式に操作される配量装置を用いて行われる。

本発明は以下に実施例及び実験記録により詳述される。

下記の実施例１〜５は本発明による有効な殺菌剤である
。これらは３５１ｌ＆％の過酸化水素水溶液と記載の相
乗的効果増進作用物質とを各記載の比率で混合すること
Ｋより製造され、この形で、その効果を失うことなく、
問題なく貯蔵することが出来、製造後任意の時点で使用
することが出来る。

例　　１ Ｈ２Ｏ２３５重量％ アミドスルホン酸アンモニウム　　　　　　２重１ｌ水
　　　　　　　　　　　　　残余量 例　　２ ）１．０２３５重量％ ジピコリン＃　　　　　　　　　０．５重量％水　　　
　　　　　　　　　　残余量 例　　３ Ｈ２Ｏ２３５重量％ アミドスルホン酸アンモニウム　　　　　　２重Ｊ１％
ピロ燐酸ナトリウム　　　　　　　　０．５　！ｌ／１
水　　　　　　　　　　　　　残余量 例　　４ Ｈ２Ｏ２３５重量％ アミドスルホン酸アンモニウム　　　　　　２重量％ジ
ピコリン酸　　　　　　　　　０．２５韮チ水　　　　
　　　　　　　　　残余量 例　　５ Ｈ２Ｏ２３５重量％ ８−ヒドロキシキノリン　　　　　　　　　２Ｊｉｉ１
％ジピコリン酸　　　　　　　　　　０．２５重量多硫
　酸　　　　　　　　　　　　　　　ヒドロキシキノリ
ンを完全に溶解するま での量 水　　　　　　　　　　　　　残余量 上記例１〜５に記載の本発明による作用剤の殺菌効果を
下記の実験により測定した。

セルロース分解物質を増菌する目的でＮａＮＯ３０−５
９、Ｋ２Ｈ′Ｐｏ４１ｌ１ｓ　Ｍｇ”０４・７Ｂ２００
−５９　ｓＫσｏ、ｓ、ｐ、ｙｅ日０４・７ＥＩ２００
．０１　Ｎ及び蒸留水１ｌからなるデュポ（Ｄｕｂｏ　
）の塩溶液をセルロース粉末５ｇ５酵母抽出物０．１ｇ
及び腐植土５ｇと混合し、数週間通気した。次いでこの
デュがの塩溶液と増菌さ１ハたセルロース分解物質基質
１０％とを含有する実験物質を製造した。

この実験物質を例１〜５による殺菌剤０．２Ｎ／ｌない
しは０．０５ｄ４／ｌと共に１５℃において培養し、や
＼通気した。実験開始時並びに１床７日及び１４日ない
しは２０日後にＰＯ−寒天（１０日間２２°Ｃにおいて
培養）上の全細菌数を測定した。その他に実験物質中に
元々含有されていた全細菌敷金測定するために、空試験
、つまり殺菌剤の添加のない試料での試験　も行った。

比較のため及び本発明による作用剤で達成される相乗的
効果を明白にするために、過酸化水垢を含まない、つま
り例１〜５に記載の有機成分（Ｎａ２Ｈ２Ｐ２０．及び
Ｈ２Ｏ０，を含む）のみを含有する同じ実験物質を同じ
条件下で試験した。

更に同様に比較のために１市販供給形の６５重量％のＨ
２Ｏ２溶液単独の、つまり別の作用物質の添加なしの、
殺菌効果を測定した。

これらの試験結果は下記の第１表及び第２°表に示され
ている。表中には実験物質１祷中に含有される生存細菌
数が示されているじ＜１０１”は実験物質０．１ｌ中に
生存細菌が確認されなかったことを意味する）。例１′
〜５′の殺菌剤としては例１〜５による作用剤と同じ組
成ではあるが唯Ｈ２０□を含有しない比較作用剤を用い
た。

第１表 （殺菌剤の濃度：０．２５Ｌｔ／ｌ実験物質）第２表 （殺菌剤の濃度：　０．０５１ｌＬｌ／ｌ実験物質）第
１表及び第２表の結果から、本発明による殺菌剤を０．
２５１ｎｌ／ｌの濃度で使用する場合実験開始１日後に
すでに試験溶液０．１−中に生存細菌が確認されず、他
方３５重量係のＨ２０□溶液を使用する場合には１日後
になお２　Ｘ　１０”の生存細菌数、１４日後には更に
又５に１０２の生存細菌数が確認され、又有機作用物質
単独の使用の場合、つまりＨ２Ｏ２の添加なしの場合に
は１日後になお３に１０５〜２Ｘ１０’、１４日後にも
１０６〜１０６の生存細菌数が確認され得たことが認め
られる。この事実から本発明による作用剤の効果は、普
通考えられる様なＨ２Ｏ２と各添加作用物質のそれぞれ
の効果の単なる和ではなく、真の相乗的効果であること
が立証される。更に同結果からＨ２Ｏ２に対する常用の
安定剤の存在（例３）も小量の無機酸の存在（例５〕も
本発明による作用剤の相乗的効果及び作用を低下させな
いことが認められる。

従って本発明による作用剤は全く一般的に水系の殺菌及
び／又は消毒用に極めてよ（適し、産業界における循環
系の使用水のみならず、別の領域例えばプール水の処理
のためにも極めてすぐれている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、循環系の工業用水及び食料品包装のための包装材を
   製造する製紙工場の水系に使用するためのＨ＿２Ｏ＿２
   をベースとするスライム防止剤において、これは、相乗
   的効力増進作用物質もしくは同作用物質混合物としての
   少なくとも１個のヒドロキシル基及び／又は少なくとも
   １個のカルボキシル基を有し、Ｈ＿２Ｏ＿２と分解性反
   応をしない窒素複素環式芳香族化合物又はその塩又はＣ
   原子数１〜４のアルキルエステル少なくとも１種又は一
   般式：Ｒ＿２ＮＳＯ＿３Ｈ〔式中Ｒは水素原子又はＣ原
   子数１〜６のアルキル基を表わす〕のアミドスルホン酸
   又はその塩及び場合により腐蝕防止剤を含有することを
   特徴とする、スライム防止剤。 ２、相乗的効力増進作用物質を、場合により無機酸性の
   水溶液の形で含有する、特許請求の範囲第１項記載のス
   ライム防止剤。 ３、１種もしくは複数種の相乗的効力増進作用物質を０
   ．１〜５重量％の量で含有する、特許請求の範囲第１項
   又は第２項記載のスライム防止剤。 ４、芳香族窒素複素環式化合物として環窒素原子を１個
   だけ有するものを含有する、特許請求の範囲第１項から
   第３項までのいずれか１項記載のスライム防止剤。 ５、芳香族窒素複素環式化合物としてヒドロキシキノリ
   ン及び／又はピリジン−ジカルボン酸を含有する、特許
   請求の範囲第４項記載のスライム防止剤。 ６、芳香族含窒素化合物として８−ヒドロキシキノリン
   及び／又はジピコリン酸を含有する、特許請求の範囲第
   ５項記載のスライム防止剤。 ７、Ｈ＿２Ｏ＿２を市販の、場合により安定化されてい
   る水溶液の形で含有する、特許請求の範囲第１項から第
   ６項までのいずれか１項記載のスライム防止剤。 ８、被処理媒体１ｌ当り３５％Ｈ＿２Ｏ＿２−水溶液０
   ．０１〜２ｍｌに相当する濃度で使用される、特許請求
   の範囲第１項から第７項までのいずれか１項記載のスラ
   イム防止剤。