JPH10272401A - 塗布方法及び塗布装置 - Google Patents

塗布方法及び塗布装置

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JPH10272401A
JPH10272401A JP8045697A JP8045697A JPH10272401A JP H10272401 A JPH10272401 A JP H10272401A JP 8045697 A JP8045697 A JP 8045697A JP 8045697 A JP8045697 A JP 8045697A JP H10272401 A JPH10272401 A JP H10272401A
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JP
Japan
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coating
coating liquid
hopper
outer peripheral
cylindrical substrate
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Application number
JP8045697A
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English (en)
Inventor
Akira Ohira
晃 大平
Junji Ujihara
淳二 氏原
Masanari Asano
真生 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒状基材の塗布膜の膜厚変動がなく、ビー
ド切れのない優れた塗布方法及びその塗布装置。 【解決手段】 塗布液を分配する環状のスリットを形成
する塗布液分配スリットの入口開口部より塗布液を供給
し、前記入口開口部の内方に設けた塗布液分配スリット
の出口開口部より塗布液を流出させ、前記出口開口部よ
り内方で下側に傾斜し円筒状基材の外周面に近接した環
状端部まで延びるホッパー面に塗布液を流出させ、前記
ホッパー面に対し前記円筒状基材を上方向に垂直移動さ
せながら、前記円筒状基材の外周面と前記ホッパー面の
環状端部との間に連続的に塗布液を供給して前記円筒状
基材の外周面上に塗布し塗布層を形成する塗布方法にお
いて、前記ホッパー面の環状端部の真円度をHRD(μ
m)としたとき、 10<HRD<50 なる条件を満足する前記ホッパー面の環状端部に塗布液
を流すことを特徴とする塗布方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗布方法及び塗布装
置に係わり、さらに詳しくは、塗布液を塗布液分配スリ
ットより塗布液をホッパー面に流出させ、前記ホッパー
面に対し前記円筒状基材を上方向に垂直移動させなが
ら、円筒状基材の外周面上に塗布し塗布層(塗布膜とも
いう)を形成する塗布方法及びその塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒状基材の外周面上に塗布液を塗布し
塗布層を形成する塗布方法として、スプレー塗布法、浸
漬塗布法、ブレード塗布法、ロール塗布法等の種々の方
法がある。特に電子写真感光体ドラムのような薄膜で均
一な塗布については生産性の優れた塗布装置を開発すべ
く検討されている。しかしながら、従来の円筒状基材へ
の塗布方法においては、薄膜で均一な塗膜(塗布層)が
得られなかったり生産性が悪い等の短所があった。
【0003】スプレー塗布法ではスプレーガンより噴出
した塗布液滴が円筒状基材の外周面上に到達するまでに
溶媒が蒸発するために塗布液滴の固形分濃度が上昇して
しまい、それにともない塗布液滴の粘度上昇が起って液
滴が面に到達したとき、液滴が面上を充分に広がらない
ために、あるいは乾燥固体化してしまった粒子が表面に
付着するために、塗布表面の平滑性の良いものが得られ
ない。また連続面を有する円筒状基材への液滴の到達率
が100%でなく塗布液のロスがあったり部分的にも不
均一であるため、膜厚コントロールが非常に困難であ
る。
【0004】ブレード塗布法、ロール塗布法は例えば円
筒状基材の長さ方向にブレードもしくはロールを配置し
該円筒状基材を回転させて塗布を行い円筒状基材を1回
転させた後ブレードもしくはロールを後退させるもので
ある。しかしながら、ブレードもしくはロールを後退さ
せる際、塗布液の粘性により、塗布膜厚の一部に他の部
分より厚い部分が生じ、均一な塗膜(塗布層)が得られ
ない欠点がある。
【0005】浸漬塗布法は、上記におけるような塗布液
表面の平滑性、塗布膜の均一性の悪い点は改良される。
しかし塗布膜厚の制御が塗布液物性、例えば粘度、表面
張力、密度、温度等と塗布速度に支配され、塗布液物性
の調整が非常に重要となる。また塗布速度も低いし、塗
布液槽を満たすためにはある一定量以上の液量が必要で
ある。さらに重層する場合、下層成分が溶け出し、層界
面が乱れしかも塗布液槽が汚染されやすい等の欠点があ
る。
【0006】そこでホッパー型の塗布装置が開発され
た。塗布液を分配する環状のスリットを形成する塗布液
分配スリットの入口開口部より塗布液を供給し、前記入
口開口部の内方に設けた塗布液分配スリットの出口開口
部より塗布液を流出させ、前記出口開口部より内方で下
側に傾斜し円筒状基材の外周面に近接した環状端部まで
延びるホッパー面に塗布液を流出させ、前記ホッパー面
に対し前記円筒状基材を図の矢印の上方向に垂直移動さ
せながら、前記円筒状基材の外周面と前記ホッパー面の
環状端部との間に連続的に塗布液を供給して前記円筒状
基材の外周面上に塗布し塗布層を形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記塗
布装置を用いても、なお、ホッパーの環状端部の真円度
の悪さによっては円周方向や上下方向の塗布膜厚変動、
塗布液の膜切れ等の問題があり、未だ満足のいくもので
はない。また、塗布液の粘度の相性、円筒状基材の真円
度の悪さ等によっても同様の問題があり、未だ満足のい
くものではない。
【0008】本発明は上記の課題に鑑みなされたもの
で、この発明の目的は円筒状基材の塗布膜の円周方向や
上下方向の塗布膜厚変動がなく、ビード切れのない優れ
た塗布方法及びその塗布装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の目的は、同ー塗布装置から
複数の塗布層を同時に円筒状基材上に形成させるいわゆ
る同時重層塗布においても円筒状基材の円周方向、上下
方向の膜厚変動がなく、ビード切れのない優れた塗布方
法を提供することにある。
【0010】さらに、本発明の目的は、複数の塗布装置
から塗布層を逐次円筒状基材上に形成させるいわゆる逐
次重層塗布においても円筒状基材の円周方向、上下方向
の膜厚変動がなく、ビード切れのない優れた塗布方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のよう
な手段により達成される。即ち、 (1)塗布液を分配する環状のスリットを形成する塗布
液分配スリットの入口開口部より塗布液を供給し、前記
入口開口部の内方に設けた塗布液分配スリットの出口開
口部より塗布液を流出させ、前記出口開口部より内方で
下側に傾斜し円筒状基材の外周面に近接した環状端部ま
で延びるホッパー面に塗布液を流出させ、前記ホッパー
面に対し前記円筒状基材を上方向に垂直移動させなが
ら、前記円筒状基材の外周面と前記ホッパー面の環状端
部との間に連続的に塗布液を供給して前記円筒状基材の
外周面上に塗布し塗布層を形成する塗布方法において、
前記ホッパー面の環状端部の真円度をHRD(μm)と
したとき、 10<HRD<50・・・・・・ なる条件を満足する前記ホッパー面の環状端部に塗布液
を流すことを特徴とする塗布方法。
【0012】(2)前記塗布液の粘度をV(ミリパスカ
ル・秒)としたとき、 1.0<V<300・・・・・・ なる条件を満足する塗布液の粘度で塗布することを特徴
とする(1)に記載の塗布方法。
【0013】(3)円筒状基材の真円度をCRD(μ
m)としたとき、 10<CRD<80・・・・・・ なる条件を満足する円筒状基材に塗布することを特徴と
する(1)または(2)に記載の塗布方法。
【0014】(4)塗布液を分配する環状のスリットを
形成する塗布液分配スリットの入口開口部より塗布液を
供給し、前記入口開口部の内方に設けた塗布液分配スリ
ットの出口開口部より塗布液を流出させ、前記出口開口
部より内方で下側に傾斜し円筒状基材の外周面に近接し
た環状端部まで延びるホッパー面に塗布液を流出させ、
前記ホッパー面に対し前記円筒状基材を上方向に垂直移
動させながら、前記円筒状基材の外周面と前記ホッパー
面の環状端部との間に連続的に塗布液を供給して前記円
筒状基材の外周面上に塗布し塗布層を形成する塗布方法
において、前記ホッパー面の環状端部の真円度をHRD
(μm)とし、前記塗布液の粘度をV(ミリパスカル・
秒)とし、前記円筒状基材の真円度をCRD(μm)と
したとき、 10<HRD<50・・・・・ 1.0<V<300・・・・・ 10<CRD<80・・・・・ なる条件を満足することを特徴とする塗布方法。
【0015】(5)塗布液を供給する塗布液供給手段
と、前記塗布液供給手段より供給された塗布液を環状の
入口開口部より入れ、前記入口開口部より内方の環状の
出口開口部より流出させ塗布液を分配する塗布液分配ス
リットと、前記環状の出口開口部より内方で下側に傾斜
し円筒状基材の外周面に近接した環状端部まで延びるホ
ッパー面と、前記ホッパー面に対し前記円筒状基材を上
方に垂直移動させる基材上昇移動手段とを備え、前記円
筒状基材を垂直移動させながら、前記円筒状基材の外周
面と前記ホッパー面の環状端部との間に連続的に塗布液
を供給して前記円筒状基材の外周面上に塗布し塗布層を
形成する塗布装置において、前記ホッパー面の環状端部
の真円度をHRD(μm)としたとき、 10<HRD<50・・・・・ なる条件を満足することを特徴とする塗布装置。
【0016】(6)前記塗布液の粘度をV(ミリパスカ
ル・秒)としたとき、 1.0<V<300・・・・・・ なる条件を満足する塗布液で塗布することを特徴とする
(5)に記載の塗布装置。
【0017】(7)円筒状基材の真円度をCRD(μ
m)としたとき、 10<CRD<80・・・・・・ なる条件を満足する円筒状基材に塗布することを特徴と
する(5)または(6)に記載の塗布装置。
【0018】(8)塗布液を供給する塗布液供給手段
と、前記塗布液供給手段より供給された塗布液を環状の
入口開口部より入れ、前記入口開口部より内方の環状の
出口開口部より流出させ塗布液を分配する塗布液分配ス
リットと、前記環状の出口開口部より内方で下側に傾斜
し円筒状基材の外周面に近接した環状端部まで延びるホ
ッパー面と、前記ホッパー面に対し前記円筒状基材を上
方に垂直移動させる搬送手段とを備え、前記円筒状基材
を垂直移動させながら、前記円筒状基材の外周面と前記
ホッパー面の環状端部との間に連続的に塗布液を供給し
て前記円筒状基材の外周面上に塗布し塗布層を形成する
塗布装置において、前記ホッパー面の環状端部の真円度
をHRD(μm)とし、前記塗布液の粘度をV(ミリパ
スカル・秒)とし、前記円筒状基材の真円度をCRD
(μm)としたとき、 10<HRD<50・・・・・・・ 1.0<V<300・・・・・・・ 10<CRD<80・・・・・・・ なる条件を満足することを特徴とする塗布装置。
【0019】(9)前記円筒状基材とホッパー面の環状
端部との間隙をG(μm)としたとき、 50<G<500・・・・・ なる条件を満足する前記間隙で塗布することを特徴とす
る(1)に記載の塗布方法。
【0020】(10)ホッパー面の環状端部の表面あら
さが10点平均表面あらさをRZ(μm)としたとき、 0.1<RZ<5.0・・・・・・・ なる条件を満足することを特徴とする(1)に記載の塗
布方法。
【0021】(11)塗布部のドラム最大振動巾をVR
としたとき、VRが40μm以下であることを特徴とす
る請求項(1)、(9)または(10)に記載の塗布方
法。
【0022】(12)各々複数の塗布液分配スリットを
設け、異なる塗布液を前記塗布液分配スリットの環状の
出口開口部から同一のホッパー面に流出させ、複数の塗
布層を同時に円筒状基材の外周面上に形成させることを
特徴とする(1)に記載の塗布方法。
【0023】または、(13)各々複数の塗布液分配ス
リット及びホッパー面を設け、異なる塗布液を各々の前
記塗布液分配スリットに供給し、各々の塗布液分配スリ
ットの出口開口部から各々の前記ホッパー面に流出さ
せ、複数の塗布層を逐次前記円筒状基材の外周面上に形
成させることを特徴とする(1)に記載の塗布方法。
【0024】上記式について説明すると、ホッパー塗
布面の真円度HRD(μm)は環状端部と円筒状基材の
間に形成される塗布液のビードの形成に影響を与え、1
0<HRD<50が好ましい。上限を越えるとビードが
形成しにくい。また、下限を越えると加工が困難とな
る。真円度は被測定物を回転テーブルによって回転し、
被測定物の半径方向の出入り測微器でたどり、取り付け
の偏心の影響を除いた極座標記録図形を求め、その図形
に同心円テンプレートをあて半径差を読み取り真円度と
する。
【0025】式について説明すると、塗布液の粘度V
(ミリパスカル・秒)は、環状端部と円筒状基材の間に
形成される塗布液のビードの形成に影響を与え、1.0
<V<300が好ましい。上限、下限を越えるとビード
が形成しにくい。なお、粘度は流動する塗布液の内部に
生じる抵抗、流体に加わる剪断応力と剪断歪み速度との
比である。
【0026】式について説明すると、円筒状基材の真
円度CRD(μm)は、円周方向の膜厚変動が生じやす
く、また環状端部と円筒状基材の間に形成される塗布液
のビードの形成にも影響を与え、10<CRD<80が
好ましい。上限を越えると円周方向の塗布ムラが生じや
すく、下限を越えると加工が困難となる。なお、真円度
は被測定物を回転テーブルによって回転し、被測定物の
半径方向の出入り測微器でたどり、取り付けの偏心の影
響を除いた極座標記録図形を求め、その図形に同心円テ
ンプレートをあて半径差を読み取り真円度とする。
【0027】式について説明すると、円筒状基材とホ
ッパー面の環状端部との間隙G(μm)は、環状端部と
円筒状基材の間に形成される塗布液のビードの形成に影
響を与え、50<G<500が好ましい。上限、下限を
越えるとビードが形成しにくく、塗布膜切れが生じやす
い。
【0028】式について説明すると、ホッパー面の環
状端部の10点平均表面あらさRZ(μm)は、環状端
部と円筒状基材の間に形成される塗布液のビードの形成
に影響を与え、0.1<RZ<5.0が好ましい。上
限、下限を越えると塗布膜切れが生じやすく、円周方向
の塗布ムラが生じやすくなる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、実施の形態により本発明を
説明するが、これに限定されるものではない。
【0030】(実施の形態1)図1は本発明による塗布
装置の全体構成を示す正面図で、図2は図1の塗布手段
の断面図で、図3は図1の塗布手段の斜視図である。
【0031】図1で、供給手段140は円筒状基材1を
塗布手段の垂直下方の所定位置に供給して上方に押し上
げる。積載案内部材141は円筒状基材1を積載する案
内部材で、テーブル142は円筒状基材1を回転する。
また、駆動手段143は防振台181の上に設けられテ
ーブル142を駆動している。さらに昇降部材144は
防振台182の上に設けられ円筒状基材1を上下方向に
昇降する。
【0032】搬送手段120は供給された円筒状基材1
の外周面を把持して円筒軸を合わせて積み重ね下から上
へ垂直に押し上げて搬送するようになっている。防振台
183の上に設けられたモータM3によりボールネジ1
24が回転して、上下移動手段123を上下動させ、把
持手段121を移動させる。同様にしてモータM4によ
りボールネジ124が回転して、上下移動手段123を
上下動させ、把持手段122を移動させる。
【0033】位置決め手段130はエアーベアリング式
で前記円筒状基材1を塗布手段の環状塗布部の中心に位
置合わせする。
【0034】塗布手段30は、円筒状基材1に塗布液を
塗布するようになっており、詳しくは図2で説明する。
【0035】乾燥手段150は円筒状基材1上に塗布さ
れた塗布液を乾燥させる。乾燥手段は連続塗布装置本体
170の所定位置に固定され、通過する円筒状基材1の
外周面に近接し非接触である。
【0036】分離排出手段160は乾燥されて垂直搬送
されてきた積み重ね状の複数の円筒状基材1からを分離
させて1個ずつ取り出し排出する。垂直移動ロボットス
テージ161の軸体162には上チャック163と下チ
ャック164があり、円筒状基材をチャックしてエヤー
シリンダ165で上下駆動する。
【0037】次に、図2で、塗布手段30について説明
すると、塗布液供給手段である送液ポンプ6は塗布液タ
ンク5の塗布液11を塗布液供給口6Aに供給する。塗
布液溜まり室7は円筒状基材1A,1B・・の周囲を環
状にとり囲み設けられ、送液ポンプ6により供給される
塗布液11を状態に液溜めする。塗布液分配スリット8
は塗布液供給手段より供給された塗布液を環状の入口開
口部より入れ、前記入口開口部より内方の塗布液分配ス
リット8の環状の出口開口部9より流出させ塗布液11
を分配する。基材上昇移動手段12はホッパー面4に対
し前記円筒状基材1A,1B・・を把持して上方に垂直
移動させる。ホッパー面の環状端部4bの真円度HRD
(μm)は10<HRD<50の範囲にある。また、ホ
ッパー面の環状端部4bの10点平均表面あらさR
Z(μm)は0.1<RZ<5.0の範囲にある。塗布部
でのドラム最大振動巾VRはVR=40μm以下の範囲
にある。ホッパー面4は前記環状の出口開口部9より内
方で下側に傾斜し円筒状基材1A,1B・・の外周面に
近接した環状端部4bまで延びて円錐状となっている。
【0038】円筒状基材とホッパー面の環状端部との間
隙G(μm)は50<G<500の範囲にある。また、
塗布液の粘度V(ミリパスカル・秒)は1.0<V<3
00の範囲にある。この範囲に収めないと、本発明の如
き垂直方向に積み重ね誤差変動が加わるので、コーター
や位置決め部にこすれたりして多数本の連続塗布ができ
なくなる。円筒状基材1の真円度CRD(μm)は10
<CRD<80の範囲にある。下限の円筒状基材の真円
度を全塗布ロット、例えば1万本についてすべて10μ
より小さくするのは極めて困難であり、コストが大幅に
上昇する。また、円筒状基材1A,1B・・としては中
空ドラム、例えば、アルミニウムドラム、プラスチック
ドラムの他、シームレスベルト型の円筒状基材でも良
い。
【0039】(塗布方法の説明)ここで塗布方法を説明
する。供給工程では前記所定の諸元値に入った円筒状基
材1は可動テーブル142上に置かれる。円筒状基材1
は可動テーブル142の回転によりYY軸上に達する。
この時、昇降部144が下方より上方へ円筒状基材1を
押し上げる。昇降部144による押し上げが完了する時
緩衝機構が作用し、円筒状基材1との接合時のショック
を無くするのが良い。このようにして円筒状基材1が搬
送工程のところまで運び込まれる。
【0040】搬送工程では、円筒状基材1の外周面に圧
接離間可能で且つ垂直上下方向に移動可能な2組の把持
部121,122を有し、円筒状基材1を位置決めして
把持し上方に搬送する。
【0041】位置決め工程では、円筒状基材1は正確に
位置決めされ、位置決めされた円筒状基材1は塗布工程
へ移行される。
【0042】塗布工程では塗布液タンク5の前記所定の
諸元値に入った塗布液11を塗布液ポンプ6で塗布液供
給口6Aに供給する。供給された塗布液11を液溜まり
室7で液溜めした後に、塗布液11は分配する塗布液分
配スリット8の入口開口部より塗布液を供給し、塗布液
がスムースな層流となって流れ、前記入口開口部の内方
に設けた塗布液分配スリット8の出口開口部9より塗布
液11を流出させる。そして、塗布液11を前記出口開
口部9より内方で下側に傾斜し円筒状基材1A,1B・
・の外周面に近接した環状端部まで延びる前記諸元値に
入ったホッパー面4に塗布液11を流出させる。
【0043】前記ホッパー面4に対し円筒状基材1A,
1B・・を上方向に垂直移動させながら、前記円筒状基
材1A,1B・・の外周面と前記ホッパー面4の環状端
部との間に連続的に塗布液11を供給して前記円筒状基
材1A,1B・・の外周面上に塗布し塗布層2を形成す
る。
【0044】乾燥工程では塗布された円筒状基材1を乾
燥する。さらに、分離排出工程では円筒状基材1を分離
して排出される。以上のようにして塗布される。
【0045】(実施形態2)図4は、本発明に係わる同
時重層の塗布装置の一例の構成断面図で、さらに、詳し
くは前記図1の塗布装置を同時に重層塗布する装置であ
る。図1と機構的、機能的に同じ部材は同一符号を付す
ともに説明を省略する。
【0046】図で、塗布液供給手段は送液ポンプ61で
前記諸元値に入った塗布液111を塗布液分配スリット
手段81に供給する。塗布液分配スリット手段81は塗
布液111を円筒状基材1A,1B・・の外周面を取り
囲むように設けられた出口開口部9に流出するように分
配するようになっている。
【0047】同時重層の塗布方法について説明すると、
前記諸元値に入った塗布液11を供給して前記諸元値に
入った円筒状基材1A,1B・・の外周面を取り囲むよ
うに設けられた出口開口部9に流出するようにする。そ
して出口開口部9より円筒状基材1A,1B・・の外周
面に近接する前記諸元値に入ったホッパー面4に流す。
【0048】さらに、塗布液111を供給して塗布液1
11を分配し円筒状基材1A,1B・・の外周面を取り
囲むように設けられた出口開口部91に流出するように
する。出口開口部91より円筒状基材1A,1B・・の
外周面に近接するホッパー面4に流す。
【0049】円筒状基材1A,1B・・をホッパー面4
に対し上方で垂直方向に移動させる。ホッパー面4を流
れた塗布液111を上方に移動する円筒状基材1A,1
B・・の外周面に塗布液11を塗布し塗布層2、2Aを
同時に形成する。
【0050】以上のように塗布するので、膜厚変動のな
い、ビード切れのない、優れた塗布層を形成する。
【0051】(実施形態3)図5は、本発明に係わる逐
次重層の塗布装置の1例の構成断面図で、さらに詳しく
は図1の塗布装置を上下に配置した逐次重層塗布する塗
布装置である。図1と機構的、機能的に同じ部材は同一
符号を付すともに説明を省略する。
【0052】塗布液供給手段は送液ポンプ62で前記諸
元値に入った塗布液112を塗布液分配スリット手段8
2に供給する。塗布液分配スリット手段82は塗布液1
12を前記諸元値に入った円筒状基材1A,1B・・の
外周面を取り囲むように設けられた出口開口部92に流
出するように分配するようになっている。前記諸元値に
入ったホッパー面42は前記出口開口部92より円筒状
基材1A,1B・・の外周面に近接する環状端部42b
まで延びている。
【0053】ここで、逐次重層の塗布方法について説明
すると、前記諸元値に入った塗布液11を供給して塗布
液11を分配し前記諸元値に入った円筒状基材1A,1
B・・の外周面を取り囲むように設けられた出口開口部
9に流出するようにする。流出する塗布液11を前記出
口開口部9より円筒状基材1A,1B・・の外周面に近
接するホッパー面4に流す。円筒状基材1A,1B・・
を前記諸元値に入ったホッパー面4に対し上方で垂直方
向に移動させる。ホッパー面4を流れた塗布液11を上
方に移動する円筒状基材1A,1B・・の外周面に塗布
液11を塗布し塗布層2を形成する。
【0054】塗布液112を供給して前記諸元値に入っ
た塗布液112を分配し前記諸元値に入った円筒状基材
1A,1B・・の外周面を取り囲むように設けられた出
口開口部92に流出するようにする。流出する塗布液1
12を出口開口部92より円筒状基材1A,1B・・の
外周面に近接する前記諸元値に入ったホッパー面42に
流す。
【0055】円筒状基材1A,1B・・をホッパー面4
2に対し上方で垂直方向に移動させる。ホッパー面4を
流れた塗布液112を上方に移動する円筒状基材1A,
1B・・の外周面に塗布液112を塗布し塗布層2Aを
形成する。
【0056】なお、上記逐次重層の塗布装置は2つの塗
布ヘッド32を設けたものであるが、更に塗布ヘッド3
2の上部に別の塗布ヘッドを設け塗布ヘッドが3つの逐
次重層の塗布装置としてもよい。
【0057】
【実施例】次に実施例により本発明を説明するが、これ
に限定されるものではない。
【0058】〈実施例1〉導電性支持体としては、鏡面
加工を施した直径80mm、高さ355mmのアルミニ
ウムドラム支持体で、この円筒状基材の真円度を5〜1
00μに変えたものを用いた。円筒状基材の上に下記の
各塗布液組成物UCL−1を表1の粘度になるようにポ
リマー濃度(溶媒量の添加による)を調製し、表1に記
載の真円度を有する塗布装置(図1)を用いて塗布し、
塗布ドラムNo.1−1〜No.1−4を得た。なお、
使用したコーターのホッパー塗布面の加工精度Rzは
0.2〜5.0の範囲に入ったものを使用した。
【0059】UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
【0061】本発明の範囲内ではビードの形成が安定し
ており、膜厚変動が無く塗布性は良好であり、また本発
明範囲内のドラムは多数本塗布でもコスト的に有利に用
いられる。
【0062】〈実施例2〉導電性支持体としては、鏡面
加工を施した直径80mm、高さ355mmのアルミニ
ウムドラム支持体で、この円筒状基材の真円度を5〜1
00μに変えたものを用いた。前記円筒状基材の上に下
記の各塗布液組成物CGL−1を分散し調製し、表2の
粘度になるように固形分濃度(溶媒量の添加による)を
調製し、表2に記載の真円度を有する塗布装置(図1)
を用いて塗布し、塗布ドラムNo.2−1〜No.2−
4を得た。なお使用したコーターのホッパー塗布面の加
工精度Rzは1.1〜1.5の範囲に入っていた。
【0063】CGL−1塗布液組成物 Y型チタニルフタロシアニン(CGM−3) シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) t−酢酸ブチル 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−3:KR−5240=2:1に固定)をサンドミル
を用いて17時間分散したもの。
【0064】CGM−3の化学式を「化1」に示す。
【0065】
【化1】
【0066】塗布結果を表2に示す。
【0067】
【表2】
【0068】本発明の範囲内ではビードの形成が安定し
ており、膜厚変動が無く塗布性は良好であり、また本発
明範囲内のドラムは多数本塗布でもコスト的に有利に用
いられる。
【0069】〈実施例3〉導電性支持体としては、鏡面
加工を施した直径80mm、高さ355mmのアルミニ
ウムドラム支持体で、この円筒状基材の真円度を5〜1
00μに変えたものを用いた。円筒状基材上に下記の各
塗布液組成物CTL−1を表3の粘度になるようにポリ
マー濃度(溶媒量の添加による)を調整し、表3に記載
の真円度を有する塗布装置(図1)を用いて塗布し、塗
布ドラムNo.3−1〜No.3−3を得た。なお、使
用したコーターのホッパー塗布面の加工精度Rzは4.
0〜4.5の範囲に入っていた。
【0070】CTL−1塗布液組成物 CTM−1 ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定したものである。
【0071】CTM−1の化学式を「化2」に示す。
【0072】
【化2】
【0073】塗布結果を表3に示す。
【0074】
【表3】
【0075】本発明の範囲内ではビードの形成が安定し
ており、膜厚変動が無く塗布性は良好であり、また本発
明範囲内のドラムは多数本塗布でもコスト的に有利に用
いられる。
【0076】〈実施例4〉実施例1の塗布ドラムNo.
1−2の上に、実施例2−2塗布組成物を、更に実施例
3−2塗布組成物を、図3に示す塗布装置(コーター3
台使用)を用いて、逐次重層した。膜厚変動もなく重層
塗布性は良好であった。また、実写テストを行ったとこ
ろ、塗布ムラに起因する画像ムラはなく良好な画像が得
られた。
【0077】本発明によれば、実施例1〜4から明らか
なように塗布ムラ、膜厚変動、特に長手方向のムラ、段
ムラがなく、また塗布ムラに起因する濃度ムラもなく良
好な画像が得られた。
【0078】
【発明の効果】以上のように構成したので下記の効果を
奏する。請求項1によれば、ホッパー面の環状端部の真
円度をHRD(μm)としたとき、10<HRD<50
なる条件を満足する前記ホッパー面の環状端部に塗布液
を流すので、塗布性が良好で、ビート切れがなく安定し
ており、スジ故障が発生せず、円周及長手方向の膜厚変
動が無く、長時間連続塗布の安定性が良好である。
【0079】請求項2によれば、塗布液の粘度V(ミリ
パスカル・秒)が1.0<V<300なる条件を満足す
る塗布液の粘度で塗布するので、請求項1と同様の効果
がある。
【0080】請求項3によれば、円筒状基材の真円度C
RD(μm)が10<CRD<80なる条件を満足する
円筒状基材に塗布するので、ビート切れがなく安定して
おり、スジ故障が発生せず、円周及長手方向の膜厚変動
が無い。
【0081】請求項4によれば、塗布液を分配する環状
のスリットを形成する塗布液分配スリットの入口開口部
より塗布液を供給し、前記入口開口部の内方に設けた塗
布液分配スリットの出口開口部より塗布液を流出させ、
前記出口開口部より内方で下側に傾斜し円筒状基材の外
周面に近接した環状端部まで延びるホッパー面に塗布液
を流出させ、前記ホッパー面に対し前記円筒状基材を上
方向に垂直移動させながら、前記円筒状基材の外周面と
前記ホッパー面の環状端部との間に連続的に塗布液を供
給して前記円筒状基材の外周面上に塗布し塗布層を形成
する塗布方法において、前記ホッパー面の環状端部の真
円度をHRD(μm)とし、前記塗布液の粘度をV(ミ
リパスカル・秒)とし、前記円筒状基材の真円度をCR
D(μm)としたとき、 10<HRD<50 1.0<V<300 10<CRD<80 なる条件を満足するので、塗布性が良好で、ビート切れ
がなく安定しており、スジ故障が発生せず、円周及長手
方向の膜厚変動が無く、長時間連続塗布の安定性が良好
である。
【0082】請求項5によれば、円筒状基材を垂直移動
させながら、円筒状基材の外周面とホッパー面の環状端
部との間に連続的に塗布液を供給して円筒状基材の外周
面上に塗布し塗布層を形成し、前記ホッパー面の環状端
部の真円度HRD(μm)が10<HRD<50なる条
件を満足するので、ビート切れがなく安定しており、ス
ジ故障が発生せず、円周及長手方向の膜厚変動が無い。
【0083】請求項6によれば、塗布液の粘度V(ミリ
パスカル・秒)が1.0<V<300なる条件を満足す
る塗布液で塗布するので、ビート切れがなく安定してお
り、スジ故障が発生せず、円周方向及長手方向の膜厚変
動が無い。
【0084】請求項7によれば、円筒状基材の真円度C
RD(μm)が10<CRD<80なる条件を満足する
円筒状基材に塗布するので、ビート切れがなく安定して
おり、スジ故障が発生せず、円周方向及長手方向の膜厚
変動が無い。
【0085】請求項8によれば、塗布液を供給する塗布
液供給手段と、前記塗布液供給手段より供給された塗布
液を環状の入口開口部より入れ、前記入口開口部より内
方の環状の出口開口部より流出させ塗布液を分配する塗
布液分配スリットと、前記環状の出口開口部より内方で
下側に傾斜し円筒状基材の外周面に近接した環状端部ま
で延びるホッパー面と、前記ホッパー面に対し前記円筒
状基材を上方に垂直移動させる搬送手段とを備え、前記
円筒状基材を垂直移動させながら、前記円筒状基材の外
周面と前記ホッパー面の環状端部との間に連続的に塗布
液を供給して前記円筒状基材の外周面上に塗布し塗布層
を形成する塗布装置において、前記ホッパー面の環状端
部の真円度をHRD(μm)とし、前記塗布液の粘度を
V(ミリパスカル・秒)とし、前記円筒状基材の真円度
をCRD(μm)としたとき、 10<HRD<50 1.0<V<300 10<CRD<80 なる条件を満足するので、塗布性が良好で、ビート切れ
がなく安定しており、スジ故障が発生せず、円周及長手
方向の膜厚変動が無く、長時間連続塗布の安定性が良好
である。
【0086】請求項9によれば、前記円筒状基材とホッ
パー面の環状端部との間隙G(μm)が50<G<50
0なる条件で塗布するので、ビート切れがなく安定して
おり、スジ故障が発生せず、円周方向及長手方向の膜厚
変動が無い。
【0087】請求項10によれば、ホッパー面の環状端
部の表面あらさが十点平均表面あらさRZ(μm)が
0.1<RZ<5.0なる条件を満足するので、ビート
切れがなく安定しており、スジ故障が発生せず、円周方
向及長手方向の膜厚変動が無い。
【0088】請求項11によれば、塗布部でのドラム最
大振動巾VRが40μm以下であるので、振動によるビ
ート切れがなく安定しており、スジ故障が発生せず、円
周方向及長手方向の膜厚変動が無い。
【0089】請求項12によれば、各々複数の塗布液分
配スリットを設け、異なる塗布液を前記塗布液分配スリ
ットの環状の出口開口部から同一のホッパー面に流出さ
せ、複数の塗布層を同時に円筒状基材の外周面上に形成
させるので、請求項1と同様の効果があり、複数の塗布
層の場合に、塗布時間が短縮できる。
【0090】請求項13によれば、各々複数の塗布液分
配スリット及びホッパー面を設け、異なる塗布液を各々
の塗布液分配スリットに供給し、各々の塗布液分配スリ
ットの出口開口部から各々の前記ホッパー面に流出さ
せ、複数の塗布層を逐次前記円筒状基材の外周面上に形
成させるので、請求項1と同様の効果があり、複数の塗
布層の場合に、塗布時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連続塗布装置の全体構成を示す正
面図である。
【図2】塗布手段の断面図である。
【図3】塗布手段の斜視図である。
【図4】本発明による同時重層塗布装置の塗布手段の断
面図である。
【図5】本発明による逐次重層塗布装置の塗布手段の断
面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 円筒状基材 2,2A 塗布層(塗布膜) 30,32 塗布手段(塗布ヘッド) 4,42 ホッパー面 4b,42b 環状端部 5,51, 52 塗布液タンク 6,61,62 送液ポンプ 6A,6B,6C 塗布液供給口 7,71,72 液溜まり室 8,81,82 塗布液分配スリット(スリット) 9,91,92 出口開口部 11,111,112 塗布液 120 搬送手段 170 装置本体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液を分配する環状のスリットを形成
    する塗布液分配スリットの入口開口部より塗布液を供給
    し、前記入口開口部の内方に設けた塗布液分配スリット
    の出口開口部より塗布液を流出させ、前記出口開口部よ
    り内方で下側に傾斜し円筒状基材の外周面に近接した環
    状端部まで延びるホッパー面に塗布液を流出させ、前記
    ホッパー面に対し前記円筒状基材を上方向に垂直移動さ
    せながら、前記円筒状基材の外周面と前記ホッパー面の
    環状端部との間に連続的に塗布液を供給して前記円筒状
    基材の外周面上に塗布し塗布層を形成する塗布方法にお
    いて、前記ホッパー面の環状端部の真円度をHRD(μ
    m)としたとき、 10<HRD<50 なる条件を満足する前記ホッパー面の環状端部に塗布液
    を流すことを特徴とする塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記塗布液の粘度をV(ミリパスカル・
    秒)としたとき、 1.0<V<300 なる条件を満足する塗布液の粘度で塗布することを特徴
    とする請求項1に記載の塗布方法。
  3. 【請求項3】 前記円筒状基材の真円度をCRD(μ
    m)としたとき、 10<CRD<80 なる条件を満足する円筒状基材に塗布することを特徴と
    する請求項1または2に記載の塗布方法。
  4. 【請求項4】 塗布液を分配する環状のスリットを形成
    する塗布液分配スリットの入口開口部より塗布液を供給
    し、前記入口開口部の内方に設けた塗布液分配スリット
    の出口開口部より塗布液を流出させ、前記出口開口部よ
    り内方で下側に傾斜し円筒状基材の外周面に近接した環
    状端部まで延びるホッパー面に塗布液を流出させ、前記
    ホッパー面に対し前記円筒状基材を上方向に垂直移動さ
    せながら、前記円筒状基材の外周面と前記ホッパー面の
    環状端部との間に連続的に塗布液を供給して前記円筒状
    基材の外周面上に塗布し塗布層を形成する塗布方法にお
    いて、前記ホッパー面の環状端部の真円度をHRD(μ
    m)とし、前記塗布液の粘度をV(ミリパスカル・秒)
    とし、前記円筒状基材の真円度をCRD(μm)とした
    とき、 10<HRD<50 1.0<V<300 10<CRD<80 なる条件を満足することを特徴とする塗布方法。
  5. 【請求項5】 塗布液を供給する塗布液供給手段と、前
    記塗布液供給手段より供給された塗布液を環状の入口開
    口部より入れ、前記入口開口部より内方の環状の出口開
    口部より流出させ塗布液を分配する塗布液分配スリット
    と、前記環状の出口開口部より内方で下側に傾斜し円筒
    状基材の外周面に近接した環状端部まで延びるホッパー
    面と、前記ホッパー面に対し前記円筒状基材を上方に垂
    直移動させる搬送手段とを備え、前記円筒状基材を垂直
    移動させながら、前記円筒状基材の外周面と前記ホッパ
    ー面の環状端部との間に連続的に塗布液を供給して前記
    円筒状基材の外周面上に塗布し塗布層を形成する塗布装
    置において、前記ホッパー面の環状端部の真円度をHR
    D(μm)としたとき、 10<HRD<50 なる条件を満足することを特徴とする塗布装置。
  6. 【請求項6】 前記塗布液の粘度をV(ミリパスカル・
    秒)としたとき、 1.0<V<300 なる条件を満足する塗布液で塗布することを特徴とする
    請求項5に記載の塗布装置。
  7. 【請求項7】 円筒状基材の真円度をCRD(μm)と
    したとき、 10<CRD<80 なる条件を満足する円筒状基材に塗布することを特徴と
    する請求項5または6に記載の塗布装置。
  8. 【請求項8】 塗布液を供給する塗布液供給手段と、前
    記塗布液供給手段より供給された塗布液を環状の入口開
    口部より入れ、前記入口開口部より内方の環状の出口開
    口部より流出させ塗布液を分配する塗布液分配スリット
    と、前記環状の出口開口部より内方で下側に傾斜し円筒
    状基材の外周面に近接した環状端部まで延びるホッパー
    面と、前記ホッパー面に対し前記円筒状基材を上方に垂
    直移動させる搬送手段とを備え、前記円筒状基材を垂直
    移動させながら、前記円筒状基材の外周面と前記ホッパ
    ー面の環状端部との間に連続的に塗布液を供給して前記
    円筒状基材の外周面上に塗布し塗布層を形成する塗布装
    置において、前記ホッパー面の環状端部の真円度をHR
    D(μm)とし、前記塗布液の粘度をV(ミリパスカル
    ・秒)とし、前記円筒状基材の真円度をCRD(μm)
    としたとき、 10<HRD<50 1.0<V<300 10<CRD<80 なる条件を満足することを特徴とする塗布装置。
  9. 【請求項9】 前記円筒状基材とホッパー面の環状端部
    との間隙をG(μm)としたとき、 50<G<500 なる条件を満足する前記間隙で塗布することを特徴とす
    る請求項1に記載の塗布方法。
  10. 【請求項10】 ホッパー面の環状端部の10点平均表
    面あらさをRZ(μm)としたとき、 0.1<RZ<5.0 なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の
    塗布方法。
  11. 【請求項11】 塗布部でのドラム最大振動巾をVRと
    したとき、VRが40μm以下であることを特徴とする
    請求項1、9または10に記載の塗布方法。
  12. 【請求項12】 各々複数の塗布液分配スリットを設
    け、異なる塗布液を前記塗布液分配スリットの環状の出
    口開口部から同一のホッパー面に流出させ、複数の塗布
    層を同時に円筒状基材の外周面上に形成させることを特
    徴とする請求項1に記載の塗布方法。
  13. 【請求項13】 各々複数の塗布液分配スリット及びホ
    ッパー面を設け、異なる塗布液を各々の前記塗布液分配
    スリットに供給し、各々の塗布液分配スリットの出口開
    口部から各々の前記ホッパー面に流出させ、複数の塗布
    層を逐次前記円筒状基材の外周面上に形成させることを
    特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103143486A (zh) * 2011-12-06 2013-06-12 佳能株式会社 用于制造圆筒构件的方法
CN105032725A (zh) * 2015-08-23 2015-11-11 王寿南 提高涂刷效率和自动干燥的设备

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