JPH10269765A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH10269765A
JPH10269765A JP9070296A JP7029697A JPH10269765A JP H10269765 A JPH10269765 A JP H10269765A JP 9070296 A JP9070296 A JP 9070296A JP 7029697 A JP7029697 A JP 7029697A JP H10269765 A JPH10269765 A JP H10269765A
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JP
Japan
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signal
memory
column
control circuit
master control
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Withdrawn
Application number
JP9070296A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Amano
照彦 天野
Masaki Tsukide
正樹 築出
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C5/00Details of stores covered by group G11C11/00
    • G11C5/06Arrangements for interconnecting storage elements electrically, e.g. by wiring
    • G11C5/063Voltage and signal distribution in integrated semi-conductor memory access lines, e.g. word-line, bit-line, cross-over resistance, propagation delay
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C5/00Details of stores covered by group G11C11/00
    • G11C5/02Disposition of storage elements, e.g. in the form of a matrix array
    • G11C5/025Geometric lay-out considerations of storage- and peripheral-blocks in a semiconductor storage device

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップサイズの増大時における信号伝播遅延
を低減する。 【解決手段】 半導体チップの4分割領域に配置される
メモリマット(MM0−MM3)の各々をチップ長辺方
向に沿って複数のメモリアレイ(AR0〜AR3)に分
割し、メモリアレイ間に、チップ短辺方向に沿って行系
回路(RRCa,RRCb)を配置し、チップ長辺方向
に沿ってコラムデコーダ(CD0〜CD3)を配置す
る。このチップ短辺方向についての中央領域(CRS)
においてチップ中央部のマスタ制御回路(MCTL)か
らの内部制御信号を伝達し、この内部制御信号伝達バス
にバッファ回路(20a〜20h,22a〜22d)を
配置して、このバッファ回路により、行系回路およびコ
ラムデコーダへ内部信号を伝達する。駆動する信号線の
長さが短くなり、高速で信号を伝達して高速アクセスが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置に
関し、特に、半導体記憶装置の周辺回路の配置に関す
る。より特定的には、この発明は、ダイナミック・ラン
ダム・アクセス・メモリの高速アクセスを実現するため
の周辺回路の配置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の半導体記憶装置のメモリ
マットの構成を概略的に示す図である。図9において、
メモリマットMMは、各々が行列状に配置される複数の
メモリセルを有する複数のメモリブロックMB♯0〜M
B♯mに分割される。これらのメモリブロックMB♯0
〜MB♯mの間に、活性化時、対応のメモリブロックの
列上のデータを検知し増幅するセンスアンプ帯SB♯1
〜SB♯mが配置され、さらにメモリブロックMB♯0
およびMB♯mの外側に、それぞれセンスアンプ帯SB
♯0およびSB♯nが配置される。すなわち、センスア
ンプ帯SB1は、その両側のメモリブロックMB♯0お
よびMB♯1により共有され、センスアンプ帯SB♯m
は、メモリブロックMB♯mと図示しないメモリブロッ
クMB♯m−1により共有される。これらのセンスアン
プ帯(センスアンプ帯SB♯1〜SB♯mを総称的に示
す)が両側のメモリブロックに共有される構成は、「シ
ェアードセンスアンプ構成」として知られており、選択
メモリブロック(選択メモリセルを含むブロック)が対
応のセンスアンプ帯に接続され、他方の対をなす非選択
メモリブロックは対応のセンスアンプ帯から切り離され
る。センスアンプ帯両側のメモリブロックがともに非選
択メモリブロック(選択メモリセルが含まれない)の場
合には、これらのメモリブロックはセンスアンプ帯に接
続されて、プリチャージ状態を維持する。
【0003】このメモリマットMMの長辺方向に沿って
メモリセルの行選択に関連する動作を行なうための行系
回路RRCが配置され、またセンスアンプ帯SB♯nに
隣接して、コラムデコーダCDが配置される。行系回路
RRCは、メモリブロックMB♯0〜MB♯mそれぞれ
に対応して設けられるロウデコード回路を含む。このロ
ウデコード回路は、図示しない経路を介して与えられる
アドレス信号に従ってアドレス指定されたメモリセル行
に対応するワード線WLを選択状態へ駆動する。図9に
おいては、メモリブロックMB♯1において1つのワー
ド線WLを代表的に示す。ワード線WLは、1つのメモ
リブロック内においてのみこのメモリマットMMの短辺
方向に沿って延在して配置される。
【0004】一方、コラムデコーダCDは、図示しない
アドレス信号をデコードし、このアドレス指定された列
を選択するための列選択信号を生成する。コラムデコー
ダCDからの列選択信号は、列選択信号伝達線CSL上
に伝達される。この列選択信号伝達線CSLはメモリブ
ロックMB♯0〜MB♯mすべてに共有されるように、
メモリマットMMの長辺方向に沿ってすべてのメモリブ
ロックMB♯0〜MB♯m上にわたって延在して配置さ
れる。
【0005】この図9に示すメモリマットMMの構成に
おいて、動作時においては、メモリブロックMB♯0〜
MB♯mのうちのたとえば1または2の所定数のメモリ
ブロックが選択状態へ駆動され、この選択メモリブロッ
クに対するデータの書込/読出が行なわれる。メモリブ
ロックMB♯0〜MB♯mをすべて活性化するのではな
く、所定数のメモリブロックのみを活性化することによ
り、消費電流の低減を図る。
【0006】図10は、図9に示すメモリマットの1つ
のメモリブロックとその両側のセンスアンプ帯の構成を
概略的に示す図である。図10においては、メモリブロ
ックMB♯iについての構成を概略的に示す。
【0007】図10において、メモリブロックMB♯i
は、行列状に配列される複数のメモリセルMCと、メモ
リセルの各行に対応して配置され、各々に対応の行のメ
モリセルMCが接続する複数のワード線WL0〜WLn
と、メモリセルMCの各列に対応して配置され、各々に
対応の列のメモリセルMCが接続する複数のビット線対
BLPを含む。図10において、3つのビット線対BL
P0、BLP1およびBLP2を代表的に示す。ビット
線対BLP0〜BLP2の各々は、互いに相補なデータ
信号を伝達するビット線BLおよび/BLを含む。メモ
リセルMCは、ワード線WL(WL0〜WLnを総称的
に示す)とビット線BLおよび/BLとの交差部に対応
して配置される。
【0008】メモリブロックMB♯i−1およびMB♯
iの間に配置されるセンスアンプ帯SB♯iは、これら
のメモリブロックMB♯i−1およびMB♯iの奇数番
号のビット線対BLPj+1に対して設けられるセンス
アンプSAaj+1を含む。図10においては、ビット
線対BLP1に対して設けられるセンスアンプSAa1
を代表的に示す。このセンスアンプSAa1に隣接し
て、活性化時対応のビット線対を所定の中間電位VBL
にイコライズするためのビット線イコライズ回路EQが
設けられる。このイコライズ回路についても、図10に
おいては、センスアンプSAa1に隣接して設けられる
イコライズ回路EQa1を代表的に示す。
【0009】センスアンプ帯SB♯iのセンスアンプ
(SAa1)は、ビット線分離制御信号BLIa0に応
答して導通するビット線分離ゲートIGcaを介してメ
モリブロックMB♯i−1の奇数番号のビット線対(B
LP1)に接続され、かつビット線分離制御信号BLI
a1に応答して導通するビット線分離ゲートIGaa
(IGaa1)を介してメモリブロックMB♯iの奇数
番号のビット線対(BLP1)に電気的に接続される。
【0010】センスアンプ帯SB♯i+1は、メモリブ
ロックMB♯iおよび図示しないメモリブロックMB♯
i+1の偶数番号のビット線対(BLP0、BLP2、
…)に対して設けられるセンスアンプSAb(SAb
0、SAb2)を含む。
【0011】このセンスアンプ帯SBi+1は、さら
に、センスアンプSAb(SAb0、SAb2、…)に
隣接して設けられ、イコライズ指示信号EQの活性化
時、対応のビット線対BLP(BLP0、BLP2、
…)を中間電位レベルにプリチャージしかつイコライズ
するビット線イコライズ回路EQb(EQb0、EQb
1、…)を含む。
【0012】センスアンプ帯SB♯1+1のセンスアン
プSAb(SAb0、SAb2、…)は、ビット線分離
制御信号BLIbに応答して導通するビット線分離ゲー
トIGab(IGab0、IGab2、…)を介して対
応のメモリブロックMB♯iの偶数番号のビット線対B
LP(BLP0、BLP2、…)に電気的に接続され
る。
【0013】このセンスアンプ帯SB♯i+1のセンス
アンプSAb(SAb0、SAb、…)はまた、図示し
ないメモリブロックMB♯i+1の偶数番号のビット線
対に、対応のビット線分離ゲートを介して電気的に接続
される。
【0014】このメモリブロックMB♯iに対する行系
回路RRCは、内部アドレス信号(メモリブロック指定
アドレスを含む)をデコードし、このメモリブロックM
B♯iの対応のアドレス指定された行に対応するワード
線を選択するための信号を発生するロウデコード回路R
Dと、ワード線WL0〜WLn−1それぞれに対応して
設けられ、ロウデコード回路RDからの行選択信号に従
って対応のワード線を選択状態へ駆動するためのワード
線ドライブ回路WD0〜WDnを含む。
【0015】この行系回路RRCは、さらに、図示しな
いメモリブロック指定アドレス信号とタイミング信号と
に従ってビット線分離制御信号BLIa0をその出力ド
ライバDaから出力するビット線分離制御回路BIGa
0と、ブロックアドレス信号とセンスアンプ活性化信号
とに従って、その出力ドライバDbからセンスアンプ活
性化信号SOaを活性化してセンスアンプ帯SB♯iの
各センスアンプSAa(SAa1、…)へ与えるセンス
アンプ制御回路SACaと、ブロックアドレス信号とタ
イミング信号とに従って、センスアンプ帯SB♯iに含
まれるイコライズ回路EQa(EQa1、…)へその出
力ドライバDcを介してイコライズ指示信号φEQaを
与えるイコライズ制御回路EQCaと、ブロックアドレ
ス信号とタイミング信号とに従って、その出力ドライバ
Ddからビット線分離制御信号BLIa1を出力してビ
ット線分離ゲートIGaa(IGaa1、…)へ与える
ビット線分離制御回路BIGa1を含む。
【0016】行系回路RRCは、さらに、センスアンプ
帯SBi+1に対し、ブロックアドレス信号とタイミン
グ信号とに従ってその出力ドライバDeからビット線分
離制御信号BLIbを出力してビット線分離ゲートIG
ab(IGab0、IGab2、…)へ与えるビット線
分離制御回路BIGbと、ブロックアドレス信号とタイ
ミング信号とに従ってその出力ドライバDfからイコラ
イズ指示信号φEQbを出力してイコライズ回路EQb
(EQb0、EQb1、…)へ与えるイコライズ制御回
路EQCbと、ブロックアドレス信号とタイミング信号
とに従ってその出力ドライバDgからセンスアンプSA
b(SAb0、SAb2、…)へセンスアンプ活性化信
号SObを出力するセンスアンプ制御回路SACbを含
む。
【0017】これらの行系回路は、メモリブロックMB
♯iの行選択動作に関連して動作し、後に説明するロウ
アドレスストローブ信号/RASに従ってその活性化タ
イミングが決定される。
【0018】図11は、図10に示すメモリセルMCの
構成を概略的に示す図である。図11において、メモリ
セルMCは、情報を記憶するためのキャパシタMQと、
ワード線WLの信号電位に応答して、このキャパシタM
QのストレージノードSNをビット線BL(または/B
L)へ接続するnチャネルMOSトランジスタで構成さ
れるアクセストランジスタMTを含む。メモリキャパシ
タMQのセルプレートノードCPには、一定のセルプレ
ート電圧VCPが与えられる。
【0019】図12は、図10に示すビット線イコライ
ズ回路EQおよびセンスアンプSAの構成を示す図であ
る。図12において、イコライズ回路EQは、イコライ
ズ指示信号φEQに応答して導通し、ノードNxおよび
Nyを電気的に短絡するnチャネルMOSトランジスタ
T1と、イコライズ指示信号φEQに応答して導通し、
所定のプリチャージ電圧VBLをノードNxおよびNy
へ伝達するnチャネルMOSトランジスタT2およびT
3を含む。このイコライズ回路EQは、図10に示すイ
コライズ回路EQa1、EQb0およびEQb1に対応
する。ノードNxおよびNyが、ビット線分離ゲートを
介して対応のビット線に電気的に接続される。
【0020】センスアンプSAは、ゲートおよびドレイ
ンが交差結合されるpチャネルMOSトランジスタPQ
1およびPQ2と、ゲートおよびドレインが交差結合さ
れるnチャネルMOSトランジスタNQ1およびNQ2
と、センスアンプ活性化信号/SOPに応答して導通
し、pチャネルMOSトランジスタPQ1およびPQ2
のソースへ電源電圧Vccを伝達するpチャネルMOS
トランジスタPQ3と、センスアンプ活性化信号SON
に応答して導通し、nチャネルMOSトランジスタNQ
1およびNQ2のソースへ接地電圧GNDを伝達するn
チャネルMOSトランジスタNQ3を含む。MOSトラ
ンジスタPQ1およびNQ1のドレインはノードNxに
接続され、MOSトランジスタPQ2およびNQ2のド
レインはノードNyに接続される。
【0021】センスアンプ活性化信号SONおよび/S
OPが、図10に示すセンスアンプ活性化信号SOaま
たはSObに対応する。次に、この図9から図12に示
す半導体記憶装置の動作を、その動作波形図である図1
3を参照して説明する。図13においては、メモリブロ
ックMB♯iのワード線WL0が選択されたときの動作
波形が一例として示される。
【0022】時刻t0以前において、ロウアドレススト
ローブ信号/RASがHレベルのとき、この半導体記憶
装置はスタンバイ状態にある。この状態においては、イ
コライズ指示信号φEQはHレベルにあり、イコライズ
回路EQ(EQa1、EQb0、EQb1)はすべて活
性状態にあり、ノードNxおよびNyは所定の中間電圧
VBLレベルにプリチャージされる。また、ビット線分
離制御信号BLI(BLIa0、BLIa1、およびB
LIb)がHレベルにあり、ビット線分離ゲートIG
(IGca、IGaa1、IGab0、IGab2)は
導通状態にあり、各ビット線対BLP(BLP0〜BL
P2)は、対応のビット線分離ゲートを介して図12に
示すノードNxおよびNyに電気的に接続され、イコラ
イズ回路EQにより、所定の中間電圧VBLレベルにプ
リチャージされる。
【0023】センスアンプ活性化信号/SOPはHレベ
ル、センスアンプ活性化信号SONはLレベルにあり、
図12に示すセンスアンプ活性化用のMOSトランジス
タPQ3およびNQ3は非導通状態にあり、センスアン
プSAは非活性状態にある。また、コラムデコーダから
の列選択線CSL上の信号電位もLレベルにある。
【0024】時刻t0において、ロウアドレスストロー
ブ信号/RASがLレベルに立下がると、メモリサイク
ルが始まる。このロウアドレスストローブ信号/RAS
の立下がりに応答して、そのときに与えられたアドレス
信号がXアドレス信号として取込まれ内部アドレス信号
が生成される。このXアドレス信号は、メモリブロック
を指定するブロックアドレス信号およびワード線を指定
するロウアドレス信号を含む。メモリブロックMB♯i
が指定されたため、このメモリブロックMB♯iに対応
して設けられたセンスアンプ帯SB♯iおよびSB♯i
+1に対するビット線イコライズ信号φEQ(φEQa
およびφEQb)がLレベルとなり、イコライズ回路E
Qが非活性状態とされ、メモリブロックMB♯iに含ま
れるビット線対BLPのプリチャージ動作が停止され
る。
【0025】また、このときビット線分離制御信号BL
Ia0がLレベルとなり、ビット線分離ゲートIGca
が非導通状態となり、メモリブロックMB♯i−1の各
ビット線対がセンスアンプ帯SB♯iから切り離され
る。同様に、図示しないメモリブロックMB♯i+1
が、センスアンプ帯SB♯i+1から切り離される。し
たがってこの状態において、センスアンプ帯SB♯iお
よびSB♯i+1はメモリブロックMB♯iに対しての
み接続される。
【0026】Xアドレス信号に従ってロウデコード回路
RD(図10参照)がデコード動作を行ない、メモリブ
ロックMB♯iのワード線WL0を指定する信号を発生
する。応じてワード線ドライバWD0がこのワード線W
L0をHレベルへと駆動する。残りのワード線WL1〜
WLnは、非選択状態にあり、その電位はLレベルに保
持される。
【0027】このワード線WL0が選択されると、選択
ワード線WL0に接続されるメモリセルMCのトランジ
スタMTが導通し、各メモリセルMCのキャパシタMQ
に格納されたデータが対応のビット線BL上に読出され
る。図13においては、Hレベルデータがビット線BL
または/BL上に読出された場合の波形が一例として示
される。ビット線対BLPにおいて、選択メモリセルが
接続しないビット線は、中間電圧VBLレベルを保持
し、メモリセルデータに対する基準電位を与える。
【0028】次いで、このビット線の電位差が十分な大
きさになると、センスアンプ活性化信号SONおよび/
SOPが活性化され、それぞれHレベルおよびLレベル
となる。応じて、図12に示すMOSトランジスタPQ
3およびNQ3が導通し、センスアンプSAが活性化さ
れる。MOSトランジスタPQ1およびPQ2は、ノー
ドNxおよびNy上に伝達されたビット線電位を差動的
に増幅し、高電位のノード(ビット線)を電源電圧Vc
cレベルへ駆動し、一方、MOSトランジスタNQ1お
よびNQ2は、ノードNxおよびNyに接続されるビッ
ト線対の低電位のビット線を接地電圧GNDレベルへ駆
動する。
【0029】この行選択動作と並行して、時刻t1にお
いて、コラムアドレスストローブ信号/CASがLレベ
ルの活性状態に立下がり、列選択動作が開始される。コ
ラムアドレスストローブ信号/CASの立下がりに応答
して、その時に与えられたアドレス信号がYアドレス信
号として取り込まれ、コラムデコーダCDがデコード動
作を行ない、アドレス指定された列に対応する列選択信
号伝達線CSLを選択状態(Hレベル)へ駆動する。
【0030】次いで、アドレス指定されたワード線WL
0および列選択信号伝達線CSLの交差部に対応して設
けられたメモリセルに対するデータの書込/読出が行な
われる。データの読出はコラムアドレスストローブ信号
/CASの立下がりに応答して行なわれ、データ書込
は、コラムアドレスストローブ信号/CASおよびデー
タ書込を示すライトイネーブル信号/WEがともに活性
状態となったことに応答して行なわれる。
【0031】時刻t2において、ロウアドレスストロー
ブ信号/RASおよびコラムアドレスストローブ信号/
CASがHレベルの非活性状態となり、メモリサイクル
が完了する。このロウアドレスストローブ信号/RAS
の立上がりに応答して、選択ワード線WL0の電位がL
レベルに立下がり、次いでセンスアンプ活性化信号SO
NおよびSOPが非活性状態とされ、ビット線分離制御
信号BLIがすべてHレベルとなり、次いでイコライズ
指示信号φEQがHレベルとなり、メモリブロックMB
♯i、MB♯i−1およびMB♯i+1のビット線が、
再びビット線イコライズ回路により中間電圧VBLレベ
ルにプリチャージされる。
【0032】一方、コラムアドレスストローブ信号/C
ASの立上がりに応答して、コラムデコーダが非活性状
態となり、選択状態の列選択信号伝達線CSLの電位が
Lレベルに立下がる。
【0033】上述のような、シェアードセンスアンプ構
成とすることにより、センスアンプが駆動すべきビット
線の長さが短くなり、応じて、センスアンプが駆動する
ビット線の負荷容量が小さくなり、メモリセルの読出デ
ータを高速かつ確実に検知し増幅することができる。
【0034】また、選択メモリブロックのみを、駆動し
残りの非選択メモリブロックをプリチャージ状態に保持
することにより、電流消費を、すべてのメモリブロック
を駆動する場合に比べて大幅に低減することができる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】図14は、半導体記憶
装置のチップレイアウトを概略的に示す図である。図1
4において、半導体記憶装置は、長辺LSと短辺SSを
有する矩形状のチップCH上に形成される。このチップ
CHの長辺LSについての中央領域CRLおよび短辺S
Sについての中央領域CRSにより分割される4つの領
域に、メモリマットMM♯1〜MM♯4がそれぞれ配置
される。メモリマットMM♯1〜MM♯4は、図9に示
す構成と同様の構成を有し、複数のメモリブロックに分
割されかつ隣接メモリブロック間にセンスアンプ帯が配
置される。
【0036】メモリMM♯1〜MM♯4それぞれに対
し、それぞれが行選択動作に関連する動作を行なう行系
回路RRC1〜RR4がこのチップCHの長辺方向に沿
って配置され、また列選択を行なうコラムデコーダCD
1〜CD4がそれぞれ短辺方向に沿って配置される。行
系回路RRC1〜RRC4の各々は、先の図9および図
10に示す構成と同様の構成を備え、ロウデコード回
路、ビット線分離制御回路、ワード線ドライブ回路、セ
ンスアンプ制御回路等を含む。図14において、行系回
路RRC1〜RRC4それぞれに対し、1つの出力ドラ
イバ(ワード線ドライバでもよい)OD1〜OD4を代
表的に示す。出力ドライバOD1〜OD4からの出力信
号線(またはワード線)は、対応のメモリマットMM♯
1〜MM♯4において短辺方向に沿って延在する。
【0037】この中央領域CRLおよびCRSの中央部
に、外部から与えられるアドレス信号および制御信号に
従って内部アドレス信号および内部制御信号を生成し
て、各メモリマットMM♯1〜MM♯4のローカル制御
回路(行系回路およびコラムデコーダを含む)へ伝達す
るマスタ制御回路MCTLが設けられる。このマスタ制
御回路MCTLからの信号は、マスタ制御信号伝達バス
MSGL1を介して、行系回路RRC1およびRRC2
へ与えられ、またメモリマットMM♯3およびMM♯4
の間の中央領域CRSに配置されたマスタ制御信号伝達
バスMSGL2により、行系回路RRC3およびRR4
へ与えられる。行系回路RRC1〜RRC4は、このマ
スタ制御信号伝達バスMSGL1およびMSGL2を介
して与えられる信号に従って対応のメモリマットを駆動
する。
【0038】半導体記憶装置の記憶容量がたとえば25
6Mビットの場合、メモリマットMM♯1〜MM♯4の
各々は、64Mビットの記憶容量を備える。したがって
このような大記憶容量の半導体記憶装置の場合、半導体
チップCHのサイズが大きくなり、長辺LSおよび短辺
SSの長さが長くなる。応じて、このマスタ制御信号伝
達バスMSGL1およびMSGL2の長さが長くなり、
その配線抵抗および配線容量が大きくなり、マスタ制御
回路MCTLは、高速でマスタ制御信号伝達バスMSG
L1およびMSGL2を駆動するのが困難となる。高速
駆動のためにマスタ制御回路MCTLの出力段に極めて
駆動力の大きなドライバを設けることも考えられるが、
回路規模が大きくなり、高集積化には適さない。
【0039】また、メモリマットMM♯1〜MM♯4の
各々の短辺は、半導体チップCHの短辺の約1/2程度
の長さを有する。したがって、メモリマットMM♯1〜
MM♯4それぞれにおいても、その短辺の長さが長くな
り、代表的に示される信号線SG1〜SG4の長さが長
くなる。このため、代表的に示す出力ドライバOD1〜
OD4の出力負荷が大きくなり(信号線SG1〜SG4
には、数多くのトランジスタが接続される)、出力ドラ
イバOD1〜OD4は、高速で対応の信号線SG1〜S
GI4を駆動することができなくなるという問題が生じ
る。
【0040】たとえば、1つのメモリマットが32個の
メモリブロックに分割される場合、1つのメモリマット
の記憶容量が64Mビットの場合、メモリブロックの記
憶容量は、2Mビットとなる。この場合、単純に、1つ
のメモリブロックにおいて、1K本のワード線WLと、
2K対のビット線が配設される。ビット線対BLPに交
差するワード線の数は、できるだけ少なくされる。ビッ
ト線の長さを短くし、ビット線容量を小さくし、メモリ
セルから読出されたデータに従って確実にビット線に電
圧変化を生じさせるためである。通常、このビット線に
おける読出データによる電圧変化は読出電圧と呼ばれ、
Cb/Csに比例する。ここで、Cbはビット線容量で
あり、Csは、メモリセル容量を示す。より十分な読出
電圧を得るために、ビット線と交差するワード線の数
を、最大512本程度とする。したがって、この場合、
1つのメモリブロックにおいて、512本のワード線と
4K対のビット線が配設される。すなわち、1本のワー
ド線に、4K対のビット線が交差し、ワード線の負荷が
メモリトランジスタのゲート容量および配線容量により
極めて大きくなる。したがって高速でワード線を駆動す
ることができず、メモリセルデータを高速で読出すこと
ができなくなる。
【0041】また、他のビット線分離制御信号等につい
ても、接続されるMOSトランジスタの数が大きくな
り、そのゲート容量および配線長により、負荷容量が極
めて大きくなる。
【0042】したがって、このマスタ制御信号伝達バス
MSGL1およびMSGL2における配線容量および配
線抵抗による信号伝搬遅延と、各メモリマットMM♯1
〜MM♯4内における信号線またはワード線SG1〜S
G4における大きな負荷容量、配線抵抗に起因する信号
伝搬遅延により、高速で行選択動作を行なうことができ
ず、応じてアクセス時間が長くなるという欠点が生じ
る。
【0043】さらに、コラムデコーダCD1〜CD4に
おいても、この出力信号線である列選択信号伝達線CS
Lは対応のメモリマットMM♯1〜MM♯4それぞれに
おいて長辺方向に沿ってすべてのメモリブロックにわた
って配設されている。したがってこの列選択信号伝達線
においても、その配線抵抗および配線容量により、信号
伝搬遅延が生じ、高速で列選択信号を伝達することがで
きず、列選択を高速で行なうことができなくなるという
欠点が生じる。
【0044】以上のように、半導体記憶装置の大記憶容
量化に伴ってチップ上の短辺方向および長辺方向に沿っ
て配設れさる信号線の長さが長くなり、高速で信号を伝
搬させることができず、高速アクセスができなくなると
いう問題が生じる。
【0045】それゆえ、この発明の目的は、半導体チッ
プサイズが増大する場合においても、高速で信号を伝搬
してメモリマットを駆動することにより、高速アクセス
が可能となる半導体記憶装置を提供することである。
【0046】この発明の他の目的は、チップサイズが大
きくなった場合においても、信号伝搬遅延を生じること
なく、高速アクセスを行なうことのできる半導体記憶装
置を提供することである。
【0047】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体記
憶装置は、各々が行列状に配列される複数のメモリセル
を有する複数のメモリマットと、アドレス信号を含む外
部信号に従って、これら複数のメモリマットに共通に内
部アドレス信号および内部制御信号を発生するマスタ制
御回路と、各メモリマットに対して設けられ、マスタ制
御回路からの内部アドレス信号および内部制御信号に従
って対応のメモリマットのメモリセルへのアクセス動作
を制御するための複数のローカル制御回路と、マスタ制
御回路と各ローカル制御回路との間に設けられ、マスタ
制御回路からの信号をバッファ処理して各ローカル制御
回路へそのバッファ処理した信号を伝達するバッファ手
段を備える。
【0048】請求項2に係る半導体記憶装置は、請求項
1の装置が、第1の辺とこの第1の辺よりも長い第2の
辺とを有する矩形状の半導体チップ上に形成されかつ複
数のローカル制御回路の各々が、対応のメモリマットに
第1の辺と平行に配置されるサブローカル制御回路を含
み、マスタ制御回路の出力信号が第2の辺方向に沿って
伝達され、バッファ手段は、このマスタ制御回路からの
第2の辺方向に沿って伝達された信号を受けてバッファ
処理して第1の辺方向に伝達して各サブローカル制御回
路へ与えるバッファ回路を含む。
【0049】請求項3に係る半導体記憶装置は、請求項
2の装置において、各メモリマットは、第2の辺方向に
ついて複数のアレイに分割され、各サブローカル制御回
路は、対応のメモリマットの隣接アレイ間に第1の辺方
向に沿って配置される。
【0050】請求項4に係る半導体記憶装置は、請求項
3の装置において、各メモリマットが、2つのアレイに
分割される。
【0051】請求項5に係る半導体記憶装置は、請求項
3の装置において、各メモリマットが、互いに隣接する
第1ないし第4の4つのアレイに分割され、各サブロー
カル制御回路は、対応のメモリマットの第1および第2
のアレイの間および第3および第4のアレイ間にそれぞ
れ配置される。
【0052】請求項6に係る半導体記憶装置は、請求項
2から5のいずれかの各サブローカル制御回路は、対応
のメモリマットのアドレス指定されたメモリセル行を選
択状態へ駆動する行選択に関連する行系回路を含む。
【0053】請求項7に係る半導体記憶装置は、請求項
6ないし8の各ローカル制御回路が、さらに、対応のメ
モリマットの第2の辺方向に沿って配置され、対応のメ
モリマットのアドレス指定されたメモリセルの列を選択
するための列系回路を含む。
【0054】請求項8に係る半導体記憶装置は、請求項
7の装置のバッファ手段が、各メモリマットに対応して
設けられ、マスタ制御回路からの信号を受け、第2の辺
方向に沿って互いに反対方向に信号を伝達して対応のメ
モリマットの列系回路へ与えるバッファを含む。
【0055】請求項9に係る半導体記憶装置は、第1の
辺とこの第1の辺よりも長い第2の辺を有する矩形状の
半導体チップ上に形成されるものであり、第1の辺方向
の短辺と第2の辺方向のこの短辺よりも長い長辺とを有
しかつ行列状に配列される複数のメモリセルを有するメ
モリマットと、メモリマットの短辺に沿って配置され、
第1のアドレス信号に従ってアドレス指定された行を選
択状態へ駆動するための行選択手段と、メモリマットの
長辺に沿って配置され、第2のアドレス信号に従ってア
ドレス指定された列を選択するための列選択手段を備え
る。
【0056】請求項10に係る半導体記憶装置は、請求
項9の装置において、半導体チップが第1および第2の
辺各々の中央部により4つの領域に分割され、これら4
つの領域各々にメモリマットが配置され、列選択手段は
前記第1の辺についての中央部に面するように配置され
る。
【0057】請求項11に係る半導体記憶装置は、請求
項10の装置が、さらに、半導体チップの第1および第
2の辺両者についての中央領域に配置され、アドレス信
号を含む外部信号に従って各領域のメモリマットに対し
共通に内部信号を生成して第2の辺方向に沿って第1の
辺についての中央領域を介して伝達するマスタ制御回路
と、各メモリマットに対応して設けられ、マスタ制御回
路からの信号をバッファ処理して対応のメモリマットの
行選択手段へ伝達するバッファ手段とを備える。
【0058】請求項12に係る半導体記憶装置は、請求
項10または11の装置において、各メモリマットが、
第2の辺方向について各々が行列状に配置される複数の
メモリセルを有する複数のアレイに分割され、行選択手
段は、対応のメモリマットの隣接アレイ間に配置され
る。
【0059】請求項13に係る半導体記憶装置は、各メ
モリマットは2つのアレイに分割される。
【0060】請求項14に係る半導体記憶装置は、請求
項12の装置においてメモリマットの各々が、第1ない
し第4の互いに隣接する4つのアレイに分割され、行選
択手段は第1および第2のアレイ間および第3および第
4のアレイ間に配置される。
【0061】請求項15に係る半導体記憶装置は、請求
項11の装置がさらに、各メモリマットに対応して設け
られ、マスタ制御回路からの列選択に関連する信号をバ
ッファ処理して対応のメモリマットの列選択手段へ伝達
する列バッファ手段を備える。
【0062】請求項16に係る半導体記憶装置は、請求
項15の装置の列バッファ手段が、対応のメモリマット
の第2の辺方向についての中央部に配置され、かつ互い
に反対方向に信号を伝達して対応のメモリマットの列選
択手段へ伝達する手段を含む。
【0063】請求項17に係る半導体記憶装置は、請求
項10から16のいずれかの半導体記憶装置が、さら
に、メモリマットに対応して設けられ、マスタ制御回路
からの内部アドレス信号をプリデコードして、第2の辺
方向に沿ってバッファ手段に伝達するプリデコード手段
を備える。
【0064】外部信号に従って内部信号を生成するマス
タ制御回路からの信号をバッファ手段を介して複数のメ
モリマット各々に伝達することにより、このマスタ制御
回路の出力信号線が長い場合においても、バッファ手段
により高速で伝達することが可能となる。
【0065】また、メモリマットの短辺方向に沿って行
選択手段を配置し、長辺方向に沿って列選択手段を配置
することにより、この行選択手段が駆動する信号線を従
来程度とすることができ、またこの行選択手段への内部
信号伝達バスをメモリマット長辺全体にわたって配設す
る必要がなく、内部信号伝達線の負荷を軽減することが
でき、信号伝搬遅延を抑制することができる。
【0066】また、メモリマットの長辺方向にそって列
選択手段を配置することにより、この列列選択手段の出
力信号線である列選択信号伝達線は、対応のメモリマッ
トの短辺方向に沿ってのみ配設されるだけであり、メモ
リマット長辺方向すべてに沿って配設する必要がなく、
列選択信号を高速で伝達することができる。
【0067】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、この発明の実施の形態1に従
う半導体記憶装置のチップレイアウトを概略的に示す図
である。図1において、半導体記憶装置は、長辺LSと
短辺SSを有する半導体チップCH上に形成される。こ
の半導体チップCHの長辺LSについての中央領域CR
Lおよび短辺SSについての中央領域CRSにより4分
割される領域それぞれに、メモリマットMM♯1〜MM
♯4が配置される。メモリマットMM♯1〜MM♯4の
各々は、長辺方向に沿って複数のメモリブロックMB♯
0〜MB♯Mに分割される。これらのメモリブロックM
B♯0〜MB♯m各々において、メモリセルが行列状に
配置される。
【0068】メモリマットMM♯1〜MM♯4それぞれ
に対し、長辺方向に沿って延在する中央領域CRSに面
して行系回路RRC1ないしRRC4が配設され、中央
領域CRLに面して、短辺方向に沿ってコラムデコーダ
CD1〜CD4がそれぞれ設けられる。
【0069】行系回路RRC1〜RRC4の各々は、ロ
ウアドレスストローブ信号/RASに応答して動作する
回路を制御する回路、すなわちロウデコーダ、センスア
ンプ制御回路、ビット線分離制御回路、イコライズ制御
回路等を含む。
【0070】コラムデコーダCD1〜CD4の各々は、
コラムアドレスストローブ信号/CASの活性化に応答
して活性化され、このマスタ制御回路MCTLから与え
られる内部列アドレス信号をデコードし、対応のメモリ
マットの列を選択する。コラムデコーダCD1〜CD4
の各々の出力信号線である列選択信号線は、図1におい
ては明確に示していないが、対応のメモリマットMM♯
1〜MM♯4に含まれるメモリブロックMB♯0〜MB
♯m上にわたって長辺方向に沿って延在して配置され
る。マスタ制御回路MCTLは、中央領域CRLおよび
CRSの交差部に配置される。このマスタ制御回路MC
TLからの内部信号は、長辺方向に沿って延在して配置
されるマスタ制御信号伝達バス1aaおよび1baを介
して伝達される。このマスタ制御バス1aaおよび1b
aに、さらに、与えられた信号をバッファ処理する(増
幅動作および波形処理動作両者を含む)を行なうバッフ
ァ回路2aおよび2bが設けられる。バッファ回路2a
および2bの出力信号は長辺方向に沿って延在して中央
領域CRSに配置されるマスタ制御信号伝達バス1ab
および1bbにそれぞれ伝達される。
【0071】マスタ制御信号伝達バス1aaおよびマス
タ制御信号伝達バス1abの長さは、それぞれxLと互
いにほぼ等しくされ、バッファ回路2aは、対応のメモ
リマットMM♯1およびMM♯2の長辺方向のほぼ中央
部に配置される。同様に、マスタ制御信号伝達バス1b
aおよび1bbも、その長さはxLとほぼ等しくされ、
対応のメモリマットMM♯3およびMM♯4の長辺方向
についての中央部近傍にバッファ回路2bが配置され
る。
【0072】このマスタ制御信号伝達バス1aaおよび
1ab上の内部信号(アドレス信号および制御信号を含
む)は、この中央領域CRSに面して配置される行系回
路RRC1およびRRC2へ与えられる。マスタ制御信
号伝達バス1baおよび1bb上の内部信号は、この中
央領域CRSに面して配置される行系回路RRC3およ
びRRC4に伝達される。行系回路RRC1〜RRC4
それぞれは、与えられた信号に所定の処理を施して対応
のメモリマットを駆動する。図1において、行系回路R
RC1〜RRC4それぞれにおいて、最終出力段の出力
ドライバOD1〜OD4を代表的に示す。この出力ドラ
イバOD1は、センスアンプ活性化信号、ビット線分離
制御信号およびイコライズ指示信号を駆動する出力ドラ
イバであってもよく、またロウデコーダ出力段に設けら
れたワード線ドライバであってもよい。
【0073】この図1に示す構成の場合、マスタ制御回
路は、マスタ制御信号伝達バス1aaおよび1baを駆
動することが要求されるだけであり、従来の構成に比べ
てその長さは約1/2となり、高速でマスタ制御信号伝
達バス1aaおよび1baを駆動して信号を伝達するこ
とができる(これらのバス長さが短くなり、配線抵抗お
よび配線容量が小さくなる)。したがって、マスタ制御
回路MCTLの出力段に極めて大きな駆動力を有するド
ライブ回路を設ける必要がなく、マスタ制御回路MCT
Lの占有面積を増加させることなく高速でマスタ制御信
号伝達バス1aaおよび1baを駆動することができ
る。
【0074】バッファ回路2aおよび2bは、長辺方向
に沿って、この長辺LSの長さの約1/4の長さを有す
るマスタ制御信号伝達バス1abおよび1bbを駆動す
ることが要求されるだけであり、これらのバスの配線抵
抗および配線容量は小さく、高速でバッファ回路2aお
よび2bはそれぞれマスタ制御信号伝達バス1abおよ
び1bbを駆動することができる。したがって、このバ
ッファ回路2aおよび2bにより、マスタ制御信号伝達
バス1abおよび1bbの最終端(短辺SSに面する部
分)にまで高速で信号を伝搬することができ、各行系回
路RRC1〜RRC4は、早いタイミングで確定状態と
される信号に従って、対応のメモリマットMM♯1〜M
M♯4を駆動することができ、高速アクセスが可能とな
る。
【0075】図2は、図1に示すフロー上のマスタ制御
回路MCTLの部分の構成を概略的に示す図である。こ
のマスタ制御回路MCTLの長辺方向についての両側
に、外部から与えられるアドレス信号を受けて内部アド
レス信号を生成するアドレス入力バッファ4aおよび4
bが配置され、このマスタ制御回路MCTLの短辺方向
についての両側に、外部からのクロック信号を受けるク
ロック入力バッファ5aおよび5bが配置される。クロ
ック入力バッファ5aは外部からのロウアドレスストロ
ーブ信号/RASおよびライトイネーブル信号/WEを
受けて内部ロウアドレスストローブ信号および内部ライ
トイネーブル信号を生成し、クロック入力バッファ5b
は外部からのコラムアドレスストローブ信号/CASお
よび出力イネーブル信号OEを受けて、内部コラムアド
レスストローブ信号および内部出力イネーブル信号を生
成してマスタ制御回路MCTLへ与える。
【0076】マスタ制御回路MCTLは、このクロック
入力バッファ5aおよび5bから与えられる内部クロッ
ク信号に従ってアドレスバッファ4aおよび4bの動作
を制御して、このアドレス入力バッファ4aおよび4b
から与えられたアドレス信号を受け、各タイミング信号
とともに内部アドレス信号をマスタ信号伝達バス上に伝
達する。図2においては、一例として、このマスタ制御
信号伝達バス1aaが、メモリマットMM♯1のための
マスタ制御信号伝達バス1aaaと、メモリマットMM
♯2のためのマスタ制御信号伝達バス1aabに分割さ
れる。また、同様に、マスタ制御信号伝達バス1ba
が、メモリマットMM♯3のためのマスタ制御信号伝達
バス1baaと、メモリマットMM♯4のためのマスタ
制御信号伝達バス1babに分割される状態が一例とし
て示される。
【0077】また、図2において、これらのマスタ制御
信号伝達バス1aaa、1aab、1baaおよび1b
abが、センスアンプ活性化信号SO、ビット線分離制
御信号BLI、および内部アドレス信号ADを伝達する
状態が一例として示される。これらの他に、このマスタ
信号伝達バス1aaa、1aab、1baaおよび1b
abは、ビット線イコライズ指示信号φEQおよびデコ
ーダイネーブル信号なども伝達する。ロウアドレススト
ローブ信号/RASに関連して発生される信号がこれら
のマスタ制御信号伝達バス1aaa〜1bab上に伝達
される。
【0078】この図2に示す構成において、アドレス入
力バッファ4aおよび4bならびにクロック入力バッフ
ァ5aおよび5bは、内部にパッドを含んでおり、この
内部に含まれるパッドには、チップ中央部にまで延在し
て配置されるフレームリードが電気的に接続される。パ
ッドを中央領域に配置することにより、信号線を錯綜さ
せることなく各メモリマットへ容易に信号を伝達するこ
とができる。
【0079】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、マスタ制御回路からの内部信号を伝達するバス
にバッファを設け、このバッファを介して各メモリマッ
トへ内部信号を伝達しているため、このマスタ制御回路
からのバスの長さが長くなる場合においても、バッファ
により高速で信号を伝達することができ、信号伝搬遅延
を伴うことなく各メモリマットを駆動することができ、
高速アクセスが可能となる。
【0080】特に、このバッファを対応のメモリマット
の長辺方向についての中央部近傍に配置することによ
り、バッファ回路およびマスタ制御回路の出力駆動力を
大きくすることなく互いに同じ程度の出力駆動力をもっ
て高速で信号を伝搬させることができる。
【0081】[実施の形態2]図3は、この発明の実施
の形態2に従う半導体記憶装置の要部の構成を概略的に
示す図である。図3においては、1つのメモリマットM
Mの構成が代表的に示される。メモリマットMMは、長
辺方向について4つのアレイAR0〜AR3に分割され
る。メモリアレイAR0〜AR3の各々は、短辺方向に
沿って複数のメモリブロックMB♯0〜MB♯kに分割
される。メモリアレイAR0〜AR3それぞれにおい
て、メモリブロックMB♯0〜MB♯kの間にセンスア
ンプ帯SB♯1、…が配置され、メモリブロックMB♯
0およびMB♯kの外部に、センスアンプ帯SB0およ
びSB♯k+1がそれぞれ配置される。
【0082】メモリアレイAR0およびAR1の間の領
域に、短辺方向に沿って行系回路RRCaが配置され、
メモリアレイAR2およびAR3の間の領域に、短辺方
向に沿って行系回路RRCbが配置される。行系回路R
RCaおよびRRCbの各々は、ビット線分離制御回
路、センスアンプ制御回路、ロウデコーダ、およびワー
ド線ドライブ回路、ビット線イコライズ制御回路等、す
なわち、ロウアドレスストローブ信号に従って動作する
回路を含む。
【0083】メモリアレイAR0〜AR3それぞれの短
辺方向についての一方側にコラムデコーダYD0〜YD
3が配置される。コラムデコーダYD0〜YD3の各々
は、対応のメモリアレイAR0〜AR3に含まれるメモ
リブロックMB♯0〜MBkの列の選択を行なう。
【0084】さらに、図示しないマスタ制御回路からの
内部信号を伝達するマスタ制御信号伝達バス1が長辺方
向に沿って配設され、行系回路RRCaおよびRRCb
それぞれに対し、このマスタ制御信号伝達バス1上の内
部信号をバッファ処理して伝達するバッファ回路10a
および10bが設けられる。マスタ制御信号伝達バス1
は、長辺方向に沿ってメモリアレイAR1〜AR3にわ
たって配置され、このメモリアレイAR0に対応する領
域には、このマスタ制御信号伝達バスは延在していな
い。したがって、このマスタ制御信号伝達バス1の長さ
は、メモリマットMMの長辺方向の長さの約3/4とな
る。
【0085】図4は、図3に示すメモリマットの行系信
号の伝搬経路を概略的に示す図である。行系信号は、ロ
ウアドレスストローブ信号/RASに応答して活性/非
活性化される信号である。行系回路RRCaに含まれる
ドライバDR0およびDR1は、メモリマットMMの長
辺方向に沿って延在する信号線SGL0およびSGL1
をそれぞれ駆動する。このドライバDR0およびDR1
は、行系回路RRCaに含まれる最終出力段のドライバ
であり、ワード線ドライバなどに相当する。信号線SG
L0およびSGL1は、センスアンプ活性化信号伝達
線、ワード線、ビット線イコライズ指示信号伝達線など
に対応する。この信号線SGL0およびSGL1は、そ
れぞれメモリアレイAR0およびAR1内部でのみ延在
している。
【0086】同様、行系回路RRCbにおいても、その
最終段の出力ドライバDR2およびDR3は、メモリア
レイAR2およびAR3の信号線SGL2およびSGL
3をそれぞれ駆動する。信号線SGL2およびSGL3
は、それぞれメモリアレイAR2およびAR3内にのみ
延在している。メモリアレイAR0〜AR3は、それぞ
れ等しい大きさを有し、信号線SGL0〜SGL3の長
さは実質的に等しい。通常、半導体チップの短辺と長辺
の比は1:2であり、したがってメモリマットMMの短
辺および長辺の長さの比も1:2となる。今、このメモ
リマットMMの短辺方向の長さをLとすると、その長辺
方向の長さは2Lとなり、信号線SGL0〜SGL3の
それぞれの長さは、ほぼL/2となる。したがって、こ
の図4に示す配置においては、信号線SGL0〜SGL
3の長さは、短辺の長さLより短くなり、応じてこの信
号線SGL0〜SGL3それぞれに接続されるトランジ
スタの数も少なくなり、ドライバDR0〜DR3の出力
負荷が小さくなり、高速で信号線SGL0〜SGL3が
駆動される。
【0087】また、マスタ制御信号伝達バス1も、メモ
リアレイAR1〜AR3にわたって長辺方向に沿って延
在して配置されているだけであり、このマスタ制御信号
伝達バス1の長さが、メモリマットMM全体にわたって
配設される場合に比べて、ほぼ3/4とすることがで
き、マスタ制御回路の出力負荷が低減される。これによ
り、バッファ10aおよび10bは、それぞれのマスタ
制御信号伝達バス1上の信号をバッファ処理して、対応
の行系回路RRCaおよびRRCbへ与える。この場
合、回路10aおよび10bにより、高速で行系回路R
RCaおよびRRCb内へ短辺方向に沿って信号を伝達
することができる。したがって、このメモリマットMM
をこの長辺方向に沿って複数のメモリアレイに分割し各
分割メモリアレイ内において行系の信号線(ワード線
等)を長辺方向に沿って延在して配置させ、かつ各行系
回路に対しバッファ回路を介して内部信号を伝達するこ
とにより、高速で行選択に関連する動作を行なうことが
でき、応じて高速アクセスが可能となる。
【0088】図5は、図3に示すメモリマットにおける
列系信号の伝搬経路を概略的に示す図である。図5にお
いて、マスタ制御信号伝達バス1に対しバッファ回路1
0cおよび10dが設けられる。バッファ回路10c
は、ローカル制御信号伝達バス15aを介してメモリア
レイAR0およびAR1に対して設けられたコラムデコ
ーダYD0およびYD1へ、内部列アドレス信号および
デコードイネーブル信号を伝達する。デコードイネーブ
ル信号は、コラムアドレスストローブ信号/CASに応
答して発生され、列選択動作を行なうための列選択動作
活性化信号である。
【0089】バッファ回路10dは、このマスタ制御信
号伝達バス1からの信号をバッファ処理して、ローカル
制御信号データバス15bを介してメモリアレイAR2
およびAR3に対して設けられたコラムデコーダYD2
およびYD3に対し内部列アドレス信号およびデコード
イネーブル信号を伝達する。ローカル制御信号伝達バス
15aおよび15bは、互いに逆方向に長辺方向に沿っ
て延在して配置され、かつその長さは等しく、メモリマ
ットMMの長辺の長さの1/2である。マスタ制御信号
伝達バス1は、このメモリマットMMのほぼ中央部(メ
モリアレイAR1およびAR2の境界領域)まで延在し
ているだけである。したがって列系信号についても、マ
スタ制御回路の負荷は軽減され、高速で、列系制御信号
を伝達することができる。バッファ回路10cおよび1
0dは、長さが実質的に等しいローカル制御信号データ
バス15aおよび15bを駆動する。したがって、これ
らのローカル制御信号データバス15aおよび15bが
高速で駆動され、またこれらのデータバス15aおよび
15bの長さが等しいため、メモリマットMMの長辺方
向についての両端に配置されるコラムデコーダYD0お
よびYD3に対し、ほぼ同じタイミングで内部列系信号
(列アドレスおよびコラムデコードイネーブル信号)を
伝達することができ、列選択タイミングを早くすること
ができる(タイミングマージンが小さくなるため)。
【0090】コラムデコーダYD0〜YD3の各々は、
メモリアレイAR0〜AR3において短辺方向に沿って
延在して配置される列選択信号伝達線CSLを駆動する
ことが要求されるだけである。この列選択信号伝達線C
SLの長さは、メモリマットMMの短辺の長さLに等し
い。したがって、メモリマットMMの長辺方向に沿って
列選択信号伝達線CSLを延在させる構成に比べて、こ
の列選択信号伝達線CSLの長さが1/2となり、コラ
ムデコーダYD0〜YD3は、高速で列選択信号伝達線
CSLを駆動することができる。これにより、列選択時
においても、列系信号を高速で伝播することができ、高
速で列選択動作を行なうことができ、高速アクセスが可
能となる。
【0091】なお、バッファ回路10cおよび10d
は、メモリアレイAR0〜AR3それぞれに対して設け
られるプリアンプ(読出データを生成する)およびライ
トドライバ(書込データを生成する)を駆動する信号を
伝達してもよい。すなわち、バッファ回路10cおよび
10dは、コラムアドレスストローブ信号/CASに従
って生成される信号を伝播する(内部列アドレス信号を
含めて)。
【0092】図6は、この実施の形態2に従う半導体記
憶装置のチップレイアウトを概略的に示す図である。図
6において、この半導体記憶装置は、短辺および長辺を
有する矩形状の半導体チップCH上に形成される。この
半導体チップCHは、短辺の長さがLAであり、長辺の
長さが2・LAである。
【0093】この半導体チップCHは、短辺方向および
長辺方向についての中央領域CRSおよびCRLにより
4つの領域に分割される。これらの4つの分割領域それ
ぞれに、メモリマットMM0、MM1、MM2およびM
M3が配置される。メモリマットMM0〜MM3の各々
は、図3に示す構成を備える。すなわち、メモリマット
MM0〜MM3の各々は、長辺方向に沿って、4つのメ
モリアレイAR0〜AR3に分割される。これらのメモ
リマットMM0〜MM3各々において、メモリアレイA
R0およびAR1の間に短辺方向に沿って延在する行系
回路RRCaが配置され、メモリアレイAR2およびA
R3の間に、短辺方向に沿って行系回路RRCbが配置
される。図6においては、この行系回路RRCaおよび
RRCbから長辺方向に沿って延在するワード線WLを
代表的に示す。
【0094】メモリマットMM0〜MM3それぞれに対
し、中央領域CRSに面して長辺方向に沿ってコラムデ
コーダCD0〜CD3が配置される。メモリマットMM
0〜MM3それぞれにおいて、コラムデコーダCD0〜
CD3からの列選択信号伝達線CSLが短辺方向に沿っ
て延在して配置される。
【0095】この半導体チップCHの中央(中央領域C
RLおよびCRSの交差部)に、マスタ制御回路MCT
Lが配置される。図6においては、マスタ制御回路MC
TLに含まれる出力段のバッファ回路MODaおよびM
ODbを代表的に示す。このマスタ制御回路MCTLの
出力ドライバとしてのバッファ回路MODaは、メモリ
マットMM0およびMM1の間の中央領域CRSに長辺
方向に沿って延在して配置されるマスタ制御信号伝達バ
ス1hを駆動し、一方、出力ドライバとしてのバッファ
回路MODbは、メモリマットMM2およびMM3の間
の中央領域CRS内において長辺方向に沿って延在して
配置されるマスタ制御信号伝達バッファ1mを駆動す
る。
【0096】マスタ制御信号伝達バス1hに対して、バ
ッファ回路20a、20c、20bおよび20dが設け
られる。バッファ回路20aおよび20cは、このマス
タ制御信号伝達バッファ1h上の信号をバッファ処理し
て、メモリマットMM0に含まれる行系回路RRCaお
よびRRCb上にバッファ処理した信号を伝達する。バ
ッファ回路20bおよび20dは、メモリマットMM1
に対して設けられた行系制御回路RRCaおよびRRC
bに、このマスタ制御バス1h上の信号をバッファ処理
して伝達する。
【0097】このマスタ制御信号伝達バス1hに対し
て、さらにバッファ回路22aおよび22bが設けられ
る。バッファ回路22aは、このマスタ制御信号伝達バ
ス1hに含まれる列系信号をバッファ処理して、メモリ
マットMM0およびMM1のメモリアレイAR0および
AR1に対して設けられたコラムデコーダ部へバッファ
処理した信号を伝達する。バッファ回路22bは、マス
タ制御信号伝達バス1hに含まれる列系信号をバッファ
処理して、メモリマットMM0およびMM1のメモリア
レイAR2およびAR3に対して設けられるコラムデコ
ーダ部へバッファ処理した信号を伝達する。
【0098】マスタ制御信号伝達バス1mに対して、行
系信号をバッファ処理するバッファ回路20g、20
e、20hおよび20fが設けられる。バッファ回路2
0gおよび20eは、このマスタ制御信号伝達バス1m
に含まれる行系信号をバッファ処理して、メモリマット
MM2に対して設けられた行系回路RRCbおよびRR
Caへバッファ処理した信号を伝達する。バッファ回路
20fおよび20hは、このマスタ制御信号伝達バス1
m上の行系信号をバッファ処理して、メモリマットMM
3の行系回路RRCaおよびRRCbへバッファ処理し
た信号を伝達する。
【0099】マスタ制御信号伝達バス1mに対して、さ
らに、バッファ回路22cおよび22dが配置される。
バッファ回路22cは、このマスタ制御信号伝達バッフ
ァ1mに含まれる列系信号をバッファ処理して、メモリ
マットMM2およびMM3のメモリアレイAR0および
AR1に対して設けられたコラムデコーダ部へバッファ
処理後の信号を伝達する。バッファ回路22dは、この
マスタ制御信号伝達バス1m上の列系信号をバッファ処
理して、メモリマットMM2およびMM3のメモリアレ
イAR2およびAR3に対して設けられたコラムデコー
ダ部へバッファ処理した信号を伝達する。
【0100】メモリマットMM0〜MM3は同じサイズ
を有し、またメモリアレイAR0〜AR3も同じサイズ
を有する。中央領域CRSおよびCRLは、この半導体
チップCHの長辺方向の長さ2・LAおよび短辺方向の
長さLAに比べて十分その幅が小さいものとする。この
場合、メモリマットMM0〜MM3の各々の長辺方向の
長さは、ほぼLAとなり、またそれらの短辺方向の長さ
は、LA/2となる。したがって、メモリアレイAR0
〜AR3の長辺方向に沿った長さは、LA/4となり、
短辺方向に沿った長さがLA/2となる。したがって、
先に図4および図5を参照して説明したように、メモリ
マットMM0〜MM3それぞれにおいて、行系回路RR
CaおよびRRCbが駆動する信号線の長さ(たとえば
ワード線WL)はほぼLA/4となり、その短辺方向に
沿った長さよりも短くなり、高速で行選択に関連する動
作を実行することができる。
【0101】また、列系信号をバッファ処理するバッフ
ァ回路22aおよび22b、22dおよび22cは、そ
れぞれ対応のメモリマットの長辺方向についての中央部
に配置されており、マスタ制御信号MCTLの出力段の
ドライバMODaおよびMODbは、その列系信号につ
いては、長辺方向についてLA/2の長さの信号線を駆
動することが要求されるだけであり、高速で列系信号を
伝達することができる。
【0102】また、マスタ制御信号伝達バス1hおよび
1mは、それぞれメモリアレイAR0およびAR1の境
界領域にまで延在しているだけである。したがって、こ
れらのマスタ制御信号伝達バス1hおよび1mの長さ
は、チップCHの長辺方向の長さ2・LAの3/8(1
/2・3/4)となり、バスの長さが短くなり、マスタ
制御回路MCTLは高速でバス1hおよび1mを駆動す
ることができる。
【0103】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、メモリマットを、チップ長辺方向に複数のアレ
イに分割し、この隣接アレイ間に行系回路を配置し、こ
れらの行系回路へ、マスタ制御回路からの内部信号をバ
ッファ回路を介して伝達しているため、高速で行系信号
を伝達することができ、高速で行系回路を動作させるこ
とができる。また、行系回路の駆動する信号線の長さも
短くなり、高速で行選択動作を行なうことができ、高速
アクセスが可能となる。
【0104】[実施の形態3]図7は、この発明の実施
の形態3に従う半導体記憶装置のチップ上レイアウトを
概略的に示す図である。この図7に示す構成において
も、半導体チップCHの中央領域CRSおよびCRLに
より分割される4つの領域にメモリマットMM0〜MM
3がそれぞれ配置される。メモリマットMM0〜MM3
の各々は、長辺方向に沿って2つのメモリアレイAR♯
0およびAR♯1に分割される。メモリマットMM0〜
MM3各々において、メモリアレイAR♯0およびAR
♯1の間の領域に、短辺方向に沿って行系回路RRC♯
が配置される。
【0105】中央領域CRSにおいて、マスタ制御回路
MCTLからメモリマットMM0およびMM1のメモリ
アレイAR♯0およびAR♯1の境界領域近傍にまで長
辺方向に沿ってマスタ制御信号伝達バス11hが配置さ
れる。また、中央領域CRSにおいて、このマスタ制御
信号伝達バス11hと反対方向に長辺方向に沿って、メ
モリマットMM2およびMM3のメモリアレイAR♯0
およびAR♯1の境界領域近傍にまでマスタ制御信号伝
達バス11mが配設される。マスタ制御回路MCTL
は、その出力ドライバとしてのバッファ回路MODaお
よびMODbにより、マスタ制御信号伝達バス11hお
よび11mをそれぞれ駆動する。
【0106】メモリマットMM0およびMM1の行系回
路RRC♯に対し、バッファ回路30aおよび30bが
配置される。バッファ回路30aは、マスタ制御信号伝
達バス11hからの内部信号をバッファ処理して、メモ
リマットMM0の行系回路RRC♯へ伝達する。バッフ
ァ回路30bは、マスタ制御信号伝達バス11hの内部
信号をバッファ処理してメモリマットMM1の行系回路
RRC♯へ伝達する。
【0107】マスタ制御信号伝達バス11hに対しさら
に、バッファ回路32aおよび2bが設けられる。バッ
ファ回路32aはこのマスタ制御信号伝達バス11hの
列系信号をバッファ処理して、メモリマットMM0およ
びMM1のコラムデコーダCD0およびCD1のメモリ
アレイAR♯0に対して設けられた部分へバッファ処理
した信号を伝達する。バッファ回路32bは、このマス
タ制御信号伝達バス11h上の列系信号をバッファ処理
して、メモリマットMM0およびMM1のメモリアレイ
AR♯1に対して設けられたコラムデコーダ部へ伝達す
る。バッファ回路32aおよび32bの信号を伝達する
方向は逆であり、メモリアレイAR♯0およびAR♯1
の長辺方向についての長さは等しいため、バッファ回路
32aおよび32bは同じ長さのバスを駆動する。
【0108】マスタ制御信号伝達バス11mに対して、
行系信号をバッファ処理するバッファ回路30cおよび
30dが設けられ、また列系信号をバッファ処理するバ
ッファ回路32dおよび32eがバッファ回路30cお
よび30dの近傍に設けられる。バッファ回路30c
は、バッファ処理した行系信号をメモリマットMM2の
行系回路RRC♯へ伝達し、バッファ回路30dは、バ
ッファ処理した行系信号をメモリマットMM3の行系回
路RRC♯へ伝達する。バッファ回路32dは、バッフ
ァ処理した列系信号をメモリマットMM2およびMM3
のメモリアレイAR♯0に対して設けられたコラムデコ
ーダ部へ伝達する。バッファ回路32eは、このコラム
デコーダCD2およびCD3のメモリアレイAR♯1に
対して設けられた部分へそのバッファ処理した列系信号
を伝達する。
【0109】コラムデコーダCD0〜CD3は、メモリ
マットMM1〜MM3の中央領域CRSに面するように
配置される。
【0110】この図7に示す配置において、行系回路R
RC♯の出力ドライバODが駆動する信号線SGLの長
さは、メモリマットMM0〜MM3の長辺方向のほぼ1
/2となる。信号線SGLの長さは、したがってメモリ
マットMM0〜MM3の短辺方向の長さとほぼ同じとな
る。しかしながら、マスタ制御信号伝達バス11hおよ
び11mは、メモリアレイAR♯0およびAR♯1の境
界領域近傍にまでしか延在していない。したがって、こ
れらのマスタ制御信号伝達バス11hおよび11mの長
さは、メモリマットMM0〜MM3の長辺方向について
の長さのほぼ1/2となり、従来に比べて高速に信号を
伝達することができる。応じて行系回路RRC♯が速い
タイミングで確定状態にされた信号に従って動作し、結
果として高速アクセスが実現される。
【0111】また列系信号についても、マスタ制御信号
伝達バス11hおよび11mは、その長さが、先の実施
の形態2と同様であり、バッファ回路32aおよび32
bにより、高速でコラムデコーダCD0〜CD3へ列系
信号を伝達することができる。
【0112】また、コラムデコーダCD0〜CD3から
の列選択信号伝達線の長さは、対応のメモリマットMM
0〜MM3の短辺方向の長さであり、先の実施の形態2
と同様、高速で列選択信号を確定状態とすることがで
き、応じて高速アクセスが可能となる。
【0113】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、メモリマットを2つのメモリアレイに長辺方向
に沿って分割し、これらのアレイ間に行系回路をチップ
短辺方向に沿って配設しているため、マスタ制御回路か
らチップ周辺方向に沿って延在して配設されるマスタ制
御信号伝達バスの長さがほぼメモリマットの長辺方向の
長さの1/2となり、マスタ制御回路は高速で信号を伝
播することができ、応じて高速アクセスが可能となる。
【0114】[実施の形態4]図8は、この発明の実施
の形態4に従う半導体記憶装置のチップ上レイアウトを
概略的に示す図である。この図8に示す配置において
は、図6に示す配置と同様、メモリマットMM0〜MM
3の各々は、4つのメモリアレイAR0〜AR3に分割
される。本実施の形態4においては、代表的にアドレス
信号の伝播のための構成を示すために、行系回路RRC
aおよびRRCbに代えて、ロウデコーダRRDaおよ
びRRDbを示す。メモリマットMM0およびMM1の
間の中央領域CRSにおいて、マスタ制御回路MCTL
から長辺方向に沿って内部アドレス信号およびプリデコ
ード信号を伝達するマスタアドレス信号伝達バス1ha
が配置される。このマスタアドレス信号伝達バス1ha
は、マスタ制御回路MCTLからメモリマットMM0お
よびMM1のメモリアレイAR0およびAR1の境界領
域近傍にまで延在して配置される。同様、メモリマット
MM2およびMM3の間の中央領域CRSにおいて、マ
スタ制御回路MCTLから長辺方向に沿って、アドレス
信号およびプリデコード信号を伝達するマスタアドレス
信号伝達バス1maが配設される。このマスタアドレス
信号伝達バス1maは、メモリマットMM2およびMM
3のメモリアレイAR0およびAR1の境界領域近傍に
まで延在して配置される。図6の配置と同様、バス1h
aに対して、バッファ回路20a−20d,22a、お
よび22bが設けられ、バス1maに対してバッファ回
路20e−20h,22cおよび22dが配置される。
【0115】マスタ制御回路MCTLは、与えられたア
ドレス信号(アドレス入力バッファから)をプリデコー
ドするプリデコーダPDと、プリデコーダPDの出力信
号をマスタアドレス信号伝達バス1haおよび1ma上
に伝達するドライバPVaおよびPVbを含む。この図
8に示す構成においては、ロウデコーダRRDaおよび
RRDbが、与えられた内部アドレス信号ビットをすべ
てデコードするフルデコード構成ではなく、マスタ制御
回路MCTLにおいてプリデコーダPDにより内部アド
レス信号がプリデコードされて、プリデコードされたア
ドレス信号がロウデコーダRRDaおよびRRDbへ伝
達される。このようなプリデコード方式を用いる場合、
ロウデコーダの規模を小さくすることが知られている。
たとえば、3ビットのアドレス信号を例に取る。この3
ビットのアドレス信号を内部アドレス信号ビットとして
伝達する場合、相補のアドレス信号ビットを伝達する必
要があるため、6本の信号線が必要とされる。このうち
3本の信号線がHレベル、残りの3本の信号線がLレベ
ルとなる。したがって、この6本の信号線のうち少なく
とも2本の信号線は充放電する必要がある(1ビットア
ドレスのみが変化した場合が最小:ダイナミックな駆動
の場合常に3本)。一方、プリデコード方式に従えば、
8本の信号線が必要とされるが、活性状態とされる信号
線は1つであり、駆動される信号線の数は少なくなり、
消費電流が低減される(半導体記憶装置がダイナミック
動作を行なう場合、すべての信号線は所定電位にプリチ
ャージされる)。また、ロウデコーダにおいて、このプ
リデコードされた信号を用いることにより、最終的にデ
コードすべき信号ビットが少なくなり、単位デコーダの
構成が小さくなり、メモリアレイ間にロウデコーダRR
DaおよびRRDbを配設する場合においても、その面
積の増加を最小限に抑制することができる。バッファ回
路20a−20h,22a−22dの配置は図6の配置
と同じであり、高速でプリデコード信号をプリデコーダ
PDから各ロウデコードRRDa−RRDdへ伝達する
ことができる。
【0116】以上のように、この発明の実施の形態4に
従えば、アドレス信号をプリデコードしてメモリマット
それぞれのロウデコーダ(行系回路に含まれる)へ伝達
しているため、実施の形態1ないし3の効果に加えて、
配線占有面積を大幅に増加させることなく低消費電流で
アドレス信号を伝達することができる。また、ロウデコ
ーダの規模の増大を抑制することができ、応じてアレイ
間に配設することによるエリアペナルティを最小限に抑
制することができる。
【0117】なお上述の説明においては、半導体チップ
の短辺方向についての中央領域に入力パッドが配置され
る半導体記憶装置が説明されている。しかしながら、こ
のような信号入力パッドが半導体チップの周辺部に配置
されるいわゆる「周辺パッド」配置の半導体記憶装置で
あっても、周辺回路が、半導体チップの長辺方向につい
ての中央領域に配置され、この周辺制御回路から各メモ
リマットの制御回路(ローカル制御回路およびアドレス
デコーダ等)へ伝達される構成であれば、本発明は適用
可能である。
【0118】また、半導体記憶装置としては、ダイナミ
ック・ランダム・アクセス・メモリに限定されず、他の
たとえばフラッシュEEPROM(電気的に書込消去可
能な不揮発性メモリ)、スタティック・ランダム・アク
セス・メモリなどの記憶装置であっても本発明は適用可
能である。
【0119】
【発明の効果】請求項1に係る発明に従えば、複数のメ
モリマットそれぞれに対して設けられかつ、マスタ制御
回路からの内部信号に従って対応のメモリマットを駆動
する複数のローカル制御回路それぞれとの間にバッファ
手段を設けたため、マスタ制御回路とローカル制御回路
の間の信号線の長さが長くなる場合においても、高速で
内部信号を伝達することができ、応じて高速アクセスが
可能となる。
【0120】請求項2に係る発明に従えば、ローカル制
御回路の各々は、メモリマットのチップ短辺方向に沿っ
て配置されるサブローカル制御回路を含み、マスタ制御
回路からのチップ長辺方向に沿って伝達される信号をバ
ッファ手段を介して第1の方向に沿ってサブローカル制
御回路へ伝達するため、チップサイズが大きくなる影響
を最も大きく受けるチップ長辺方向に沿っての信号伝播
経路長をバッファ回路により短くすることができ、応じ
てマスタ制御回路からの内部信号を高速でサブローカル
制御回路へ伝達することができる。
【0121】請求項3に係る発明に従えば、サブローカ
ル制御回路は、対応のメモリマットの隣接アレイ間に配
置しているため、各サブローカル制御回路は、隣接アレ
イを駆動することが要求されるだけであり、隣接アレイ
の信号線の長さが短く、各サブローカル制御回路は、高
速で対応の信号線を駆動することができ、高速アクセス
が可能となる。
【0122】請求項4に係る発明に従えば、メモリマッ
トを2つのアレイに分割し、この2つのアレイ間にサブ
ローカル制御回路を配置しているため、このマスタ制御
回路が駆動するバスの長さを短くすることができ、高速
で内部信号をバッファ回路を介して各サブローカル制御
回路へ伝達することができる。
【0123】請求項5に係る発明に従えば、メモリマッ
トは、4つのアレイに分割され、第1および第2のアレ
イ間および第3および第4のアレイ間にサブローカル制
御回路を配置しているため、各サブローカル制御回路の
駆動信号線の長さが短くなり、高速で信号を駆動するこ
とができる。また、マスタ制御回路の内部信号は、メモ
リマットの長辺方向全体に沿って延在して配置される必
要がなく、応じてその長さが短くなり、マスタ制御回路
からの内部信号を高速で伝達することができる。
【0124】請求項6に係る発明に従えば、サブローカ
ル制御回路が行選択回路であり、応じて高速で行選択動
作を行なうことができる。
【0125】請求項7に係る発明に従えば、ローカル制
御回路が対応のメモリマットの長辺方向に沿って配置さ
れて、列選択を行なう列系回路を含んでおり、この列系
回路はチップ短辺方向に延在する列選択信号伝達線を駆
動することが要求されるだけであり、高速で列選択信号
を駆動することができる。
【0126】請求項8に係る発明に従えば、この列選択
を行なう列系回路へは、バッファ回路により互いに反対
方向に信号を伝達して列系回路へ信号を与えており、そ
のバッファ回路を対応のメモリマットの長辺方向につい
ての中央部近傍に配置することにより、列系回路のマス
タ制御回路に近い部分から最も遠い部分までに至る信号
の伝搬時間を同じとすることができ、信号遅延のマージ
ンを考慮する必要がなく、高速で列選択動作を開始する
ことができる。また、マスタ制御回路からこのバッファ
回路への信号伝播経路を短くすることができ、高速でマ
スタ制御回路が列系信号を伝達することができる。
【0127】請求項9に係る発明に従えば、チップ短辺
方向に沿って行選択手段を配置し、かつ長辺方向に沿っ
て列選択手段を配置しているため、列選択手段の駆動す
る列選択信号伝達線の長さが短くなり、高速で列選択信
号を伝達することができる。
【0128】請求項10に係る発明に従えば、半導体チ
ップの4分割領域それぞれにメモリマットを配置し、列
選択手段をこの短辺についての中央部に面するように配
置することにより、この中央部に列系信号を伝達するこ
とにより、各列選択手段へ効率的に直線状の信号線を用
いて列系信号伝達することができる。
【0129】また、行選択を行なうための行系信号およ
び列選択を行なうための列系信号を同じ方向に延在して
配設することができ、配線を分散して配置させる必要が
なく、効率的に配線を行なうことができる。
【0130】請求項11に係る発明に従えば、チップ中
央にマスタ制御回路を配置し、各メモリマットに対し、
このマスタ制御回路からの信号をバッファ処理して行選
択手段へ伝達するバッファ手段を設けたため、マスタ制
御回路から行選択手段への駆動伝播経路が長くなる場合
においても、高速で行系信号を伝達することができ、応
じて高速で行選択動作を行なうことができる。
【0131】請求項12に係る発明に従えば、行選択手
段を対応のメモリマットの隣接アレイ間に配置している
ため、行選択手段が駆動する信号線の長さが短くなり、
応じて高速で行選択を行なうことができる。
【0132】請求項13に係る発明に従えば、メモリマ
ットを2つのアレイに分割しているため、マスタ制御回
路から行選択手段までの信号伝播経路を短くすることが
でき、応じてマスタ制御回路の信号伝播遅延を低減する
ことができ、高速で行選択を行なうことが可能となる。
【0133】請求項14に係る発明に従えば、メモリマ
ットを4つのアレイに分割し、第1および第2のアレイ
間および第3および第4のアレイ間に行選択手段を配置
しているため、行選択手段の駆動する信号線の長さが短
くなり、高速で行選択を行なうことができる。また、マ
スタ制御回路の出力信号を伝達するバスは、メモリマッ
ト全体にわたって延在して配置する必要はなく、その配
線容量が小さくなり、マスタ制御回路の信号伝播遅延を
低減することができる。
【0134】請求項15に係る発明に従えば、マスタ制
御回路からの列選択に関連する信号をバッファ処理して
対応のメモリマットの列選択手段に伝達するバッファ手
段を設けているため、マスタ制御回路からの列系信号を
高速で各列選択手段へ伝達することができ、高速で列選
択動作を行なうことができる。
【0135】請求項16に係る発明に従えば、対応のメ
モリマットの長辺方向についての中央部に配置されかつ
互いに反対方向に列選択信号を伝達するバッファ回路を
設けているため、各メモリマットにおいて、列選択手段
の信号到達時間差を最小とすることができ、この信号伝
播遅延に対するマージンを小さくすることができ、応じ
て高速で列選択動作を行なうことができる。
【0136】請求項17に係る発明に従えば、マスタ制
御回路からのアドレス信号をプリデコードして各メモリ
マットへ伝達するように構成しているため、列アドレス
信号伝達線の充放電電流を低減することができ、消費電
流が低減される。また、プリデコードにより、ロウデコ
ーダおよびコラムデコーダの回路規模を小さくすること
ができ、素子占有面積を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装
置のチップレイアウトを概略的に示す図である。
【図2】 図1に示すマスタ制御回路部の構成をより具
体的に示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に従う半導体記憶装
置の1つのメモリマットの構成を概略的に示す図であ
る。
【図4】 図3に示すメモリマットの行系信号の伝達経
路を概略的に示す図である。
【図5】 図3に示すメモリマットの配置における列系
信号の伝達経路を概略的に示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に従う半導体記憶装
置のチップレイアウトを概略的に示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に従う半導体記憶装
置のチップレイアウトを概略的に示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に従う半導体記憶装
置のチップレイアウトを概略的に示す図である。
【図9】 従来の半導体記憶装置のメモリマットの構成
を概略的に示す図である。
【図10】 図9に示すメモリブロックの構成を概略的
に示す図である。
【図11】 図10に示すメモリセルの構成を概略的に
示す図である。
【図12】 図10に示すセンスアンプおよびイコライ
ズ回路の構成の一例を示す図である。
【図13】 図9から図12に示す半導体記憶装置の動
作を示す信号波形図である。
【図14】 従来の半導体記憶装置のチップレイアウト
を概略的に示す図である。
【符号の説明】
CH 半導体チップ、CRL、CRS 中央領域、MC
TL マスタ制御回路、MM♯1〜MM♯4、MM0〜
MM3 メモリマット、2a,2b バッファ回路、R
RC1〜RRC4 行系回路、LS チップ長辺、SS
チップ短辺、10a,10b バッファ回路、RRC
a,RRCb 行系回路、YD0〜YD3 コラムデコ
ーダ、AR0〜AR3 メモリアレイ、10c,10d
バッファ回路、20a〜20h,22a〜22d バ
ッファ回路、CD0〜CD3 コラムデコーダ、AR♯
0,AR♯1 メモリアレイ、30a〜30d,32a
〜32e バッファ回路、1,1aa,1ba,1a
b,1bb マスタ制御信号伝達バス、1h,1m マ
スタ制御信号伝達バス、1ha,1ma マスタアドレ
ス信号伝達バス。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が行列状に配列される複数のメモリ
    セルを有する複数のメモリマット、 アドレス信号を含む外部信号に従って、前記複数のメモ
    リマットに共通に、内部アドレス信号および内部制御信
    号を発生するためのマスタ制御回路、 各前記メモリマットに対して設けられ、前記マスタ制御
    回路からの内部アドレス信号および内部制御信号に従っ
    て対応のメモリマットのメモリセルへのアクセス動作を
    制御するための複数のローカル制御回路、および前記マ
    スタ制御回路と各前記ローカル制御回路との間に設けら
    れ、前記マスタ制御回路からの信号をバッファ処理して
    各前記ローカル制御回路へ伝達するバッファ手段を備え
    る、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体記憶装置は、第1の辺と前記
    第1の辺よりも長い第2の辺とを有する矩形状の半導体
    チップ上に形成され、 前記複数のローカル制御回路の各々は、対応のメモリマ
    ットに対し前記第1の辺と平行に配置されるサブローカ
    ル制御回路を含み、 前記マスタ制御回路の出力信号は前記第2の辺の方向に
    沿って伝達され、 前記バッファ手段は、前記マスタ制御回路からの前記第
    2の辺方向に沿って伝達された信号を受けて、バッファ
    処理して前記第1の辺方向に伝達して各前記サブローカ
    ル制御回路へ与えるバッファ回路を含む、請求項1記載
    の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 各前記メモリマットは、前記第2の辺方
    向について複数のアレイに分割され、前記サブローカル
    制御回路は、対応のメモリマットの隣接アレイ間に前記
    第1の辺方向に沿って配置される、請求項2記載の半導
    体記憶装置。
  4. 【請求項4】 各前記メモリマットは2つのアレイに分
    割される、請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 各前記メモリマットは隣接する第1ない
    し第4の4つのアレイに分割され、前記サブローカル制
    御回路は対応のメモリマットの前記第1および第2のア
    レイ間および前記第3および第4のアレイ間にそれぞれ
    配置される、請求項3記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 各前記サブローカル制御回路は、対応の
    メモリマットのアドレス指定されたメモリセルの行を選
    択状態へ駆動する行選択に関連する行系回路を含む、請
    求項2から5のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 各前記ローカル制御回路は、対応のメモ
    リマットの前記第2の辺方向に沿って配置され、該対応
    のメモリマットのアドレス指定されたメモリセルの列を
    選択するための列系回路を含む、請求項6記載の半導体
    記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記バッファ手段は、各前記メモリマッ
    トに対応して設けられ、前記マスタ制御回路からの信号
    を受け、バッファ処理して前記第2の辺方向に沿って互
    いに反対方向にバッファ処理した信号を伝達して対応の
    列系回路へ与えるバッファをさらに含む、請求項7記載
    の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 第1の辺と前記第1の辺より長い第2の
    辺とを有する矩形状の半導体チップ上に形成される半導
    体記憶装置であって、 前記第1の辺方向の短辺と前記第2の辺方向の前記短辺
    よりも長い長辺とを有しかつ行列状に配列される複数の
    メモリセルを有するメモリマット、 前記メモリマットの前記短辺に沿って配置され、第1の
    アドレス信号に従ってアドレス指定された行を選択状態
    へ駆動するための行選択手段、および前記メモリマット
    の前記長辺に沿って配置され、第2のアドレス信号に従
    ってアドレス指定された列を選択するための列選択手段
    を備える、半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体チップは前記第1および第
    2の辺各々の中央部により4つの領域に分割され、 前記4つの領域各々に前記メモリマットが配置され、 前記列選択手段は前記第1の辺についての中央部に面す
    るように対応のメモリマットに配置される、請求項9記
    載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体チップの前記第1および第
    2の辺両者についての中央領域に配置され、アドレス信
    号を含む外部信号に従って各領域のメモリマットに対し
    共通に内部信号を生成して前記第2の辺方向に沿って前
    記第1の辺についての中央領域を通って該生成した信号
    を伝達するマスタ制御回路、および各前記メモリマット
    に対応して設けられ、前記マスタ制御回路からの信号を
    バッファ処理して対応のメモリマットの行選択手段へ伝
    達するバッファ手段をさらに備える、請求項10記載の
    半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 各前記メモリマットは、前記第2の辺
    方向について、各々が行列状に配置される複数のメモリ
    セルを有する複数のアレイに分割され、 前記行選択手段は、対応のメモリマットの隣接アレイ間
    に配置される、請求項10または11に記載の半導体記
    憶装置。
  13. 【請求項13】 各前記メモリマットは、2つのアレイ
    に分割される、請求項12記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 各前記メモリマットは、前記第2の辺
    方向に沿って第1から第4の4つのアレイに分割され、
    前記行選択手段は前記第1および第2のアレイ間および
    前記第3および第4のアレイ間にそれぞれ配置される、
    請求項12記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 各前記メモリマットに対応して設けら
    れ、前記マスタ制御回路からの列選択に関連する信号を
    バッファ処理して対応のメモリマットの列選択手段へ伝
    達する列バッファ手段をさらに備える、請求項11記載
    の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記列バッファ手段は、対応のメモリ
    マットの前記第2の辺方向についての中央部に配置さ
    れ、互いに反対方向にバッファ処理した信号を伝達する
    手段を含む、請求項15記載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 各前記メモリマットに対応して設けら
    れ、前記マスタ制御回路からの内部アドレス信号をプリ
    デコードして、前記第2の辺方向に沿って前記バッファ
    手段へ伝達するプリデコード手段をさらに備える、請求
    項10から16のいずれかに記載の半導体記憶装置。
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