JPH10245503A - 染料の熱に安定な結晶変態、その製造方法及びこれを用いる疎水性繊維の染色方法 - Google Patents
染料の熱に安定な結晶変態、その製造方法及びこれを用いる疎水性繊維の染色方法Info
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- JPH10245503A JPH10245503A JP9063959A JP6395997A JPH10245503A JP H10245503 A JPH10245503 A JP H10245503A JP 9063959 A JP9063959 A JP 9063959A JP 6395997 A JP6395997 A JP 6395997A JP H10245503 A JPH10245503 A JP H10245503A
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- dyeing
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- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
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- C09B67/0025—Crystal modifications; Special X-ray patterns
- C09B67/0028—Crystal modifications; Special X-ray patterns of azo compounds
- C09B67/0029—Crystal modifications; Special X-ray patterns of azo compounds of monoazo compounds
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】特定の構造を有する分散染料について熱に安定
な結晶変態、その製造方法及びそれを用いる染色または
捺染法を提供する。 【解決手段】式1の染料の熱に対して不安定な結晶変態
を水中、水溶性溶剤またはアニオンもしくはノニオン界
面活性剤を含有する水中で15℃以上の温度で加熱処理
すると熱に安定な結晶変態が得られる。これは高温にお
ける染色安定性に優れている。
な結晶変態、その製造方法及びそれを用いる染色または
捺染法を提供する。 【解決手段】式1の染料の熱に対して不安定な結晶変態
を水中、水溶性溶剤またはアニオンもしくはノニオン界
面活性剤を含有する水中で15℃以上の温度で加熱処理
すると熱に安定な結晶変態が得られる。これは高温にお
ける染色安定性に優れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱に安定な分散染
料の結晶変態、その製造方法及びそれを用いる染色方法
に関する。
料の結晶変態、その製造方法及びそれを用いる染色方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】式(1)
【0003】
【化3】
【0004】で示される染料は特公昭45−12035
号に記載の染料である。前記式(1)で示される染料は
合成繊維例えばポリエステル繊維を濃紺色に染色するこ
とが知られている。近年染色業界では染色方法の合理
化、省エネルギー対策が進み、浴比の減少が図られると
共にオーバーマイヤー染色、チーズ染色、ビーム染色、
液流染色のような被染物を静止し染色分散液を強制的に
循環するという方法で染色する方法が多く採用されるよ
うになっており、フィルター効果による斑染を防ぐため
高温での分散安定性の優れた染料が強く望まれている。
式(1)で示される染料のα型結晶は例えばCuーKα
線回折法において第2図に示すごとくなだらかな起伏の
ピークを有したいわゆる無定型である。このα型結晶の
染料を通常の製品化の方法に従って、分散剤、例えばナ
フタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩ま
たはリグニンスルホン酸ナトリウム塩などと共にサンド
ミル等により機械的に微粒子化した後、ポリエステル繊
維織物或いはポリエステル繊維とアクリル繊維または綿
等の混紡織物の染色に供した場合には、このα型結晶が
熱に不安定であるため、ポリエステル繊維の染色が行な
われる95〜135℃の温度において結晶の変換が起こ
り染料粒子がタール化したり、凝集物を生成する。この
ようなタール化物や粗大化した染料粒子は均一な染着を
妨害する。特にオーバーマイヤー染色、チーズ染色、ビ
ーズ染色、液流染色等においては凝集した粒子が、繊維
層により濾過され、目詰まり、内部浸透不良、ケーシン
グスポット等の原因となり均一な染色物を与えないばか
りでなく、染色物の堅牢度低下等の不都合を来す。
号に記載の染料である。前記式(1)で示される染料は
合成繊維例えばポリエステル繊維を濃紺色に染色するこ
とが知られている。近年染色業界では染色方法の合理
化、省エネルギー対策が進み、浴比の減少が図られると
共にオーバーマイヤー染色、チーズ染色、ビーム染色、
液流染色のような被染物を静止し染色分散液を強制的に
循環するという方法で染色する方法が多く採用されるよ
うになっており、フィルター効果による斑染を防ぐため
高温での分散安定性の優れた染料が強く望まれている。
式(1)で示される染料のα型結晶は例えばCuーKα
線回折法において第2図に示すごとくなだらかな起伏の
ピークを有したいわゆる無定型である。このα型結晶の
染料を通常の製品化の方法に従って、分散剤、例えばナ
フタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩ま
たはリグニンスルホン酸ナトリウム塩などと共にサンド
ミル等により機械的に微粒子化した後、ポリエステル繊
維織物或いはポリエステル繊維とアクリル繊維または綿
等の混紡織物の染色に供した場合には、このα型結晶が
熱に不安定であるため、ポリエステル繊維の染色が行な
われる95〜135℃の温度において結晶の変換が起こ
り染料粒子がタール化したり、凝集物を生成する。この
ようなタール化物や粗大化した染料粒子は均一な染着を
妨害する。特にオーバーマイヤー染色、チーズ染色、ビ
ーズ染色、液流染色等においては凝集した粒子が、繊維
層により濾過され、目詰まり、内部浸透不良、ケーシン
グスポット等の原因となり均一な染色物を与えないばか
りでなく、染色物の堅牢度低下等の不都合を来す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常の方法により製造
された前記式(1)で示される染料を高い温度における
染色に用いた場合、染浴中の染料粒子の分散状態が低下
する欠点がありそのため均一な染色濃度の染色物を得る
ことが難しい。
された前記式(1)で示される染料を高い温度における
染色に用いた場合、染浴中の染料粒子の分散状態が低下
する欠点がありそのため均一な染色濃度の染色物を得る
ことが難しい。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
欠点を改善しまた市場の要求に応えるべく鋭意研究を重
ねた結果、特定のX線回折図で特徴づけられるβ型結晶
が高温における染色安定性に極めて優れていることを見
いだし本発明を完成させた。
欠点を改善しまた市場の要求に応えるべく鋭意研究を重
ねた結果、特定のX線回折図で特徴づけられるβ型結晶
が高温における染色安定性に極めて優れていることを見
いだし本発明を完成させた。
【0007】即ち本発明は (1)Cu−Kα線による粉末X線回折法において回折
角(2θ)〔゜〕8.3、10.4、18.8、23.
2、25.2、28.2に比較的強いピークをもつX線
回折図により特徴づけられる式(1)で示される染料の
熱に安定な結晶変態(以後これをβ型結晶とする)
角(2θ)〔゜〕8.3、10.4、18.8、23.
2、25.2、28.2に比較的強いピークをもつX線
回折図により特徴づけられる式(1)で示される染料の
熱に安定な結晶変態(以後これをβ型結晶とする)
【0008】
【化4】
【0009】(2)染料が式(1)の染料と次の式
(2)で示され、その含有割合が30重量%以下である
染料との混合物である前項(1)に記載の結晶変態。
(2)で示され、その含有割合が30重量%以下である
染料との混合物である前項(1)に記載の結晶変態。
【化5】 (3)前項(1)記載の式(1)で示される染料であっ
て熱に対して不安定な結晶変態を有する染料を水中、水
溶性有機溶媒またはアニオンもしくはノニオン界面活性
剤を含有する水中において15℃以上の温度で加熱処理
することを特徴とする前項(1)乃至(2)のいずれか
一項に記載の結晶変態の製造方法 (4)前項(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の結
晶変態を用いることを特徴とする疎水性繊維の染色方法
(なお回折角については通常の誤差範囲(±0.2)は
許されるものとする。)に関する。
て熱に対して不安定な結晶変態を有する染料を水中、水
溶性有機溶媒またはアニオンもしくはノニオン界面活性
剤を含有する水中において15℃以上の温度で加熱処理
することを特徴とする前項(1)乃至(2)のいずれか
一項に記載の結晶変態の製造方法 (4)前項(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の結
晶変態を用いることを特徴とする疎水性繊維の染色方法
(なお回折角については通常の誤差範囲(±0.2)は
許されるものとする。)に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、前記式(1)で示される染料の熱に不
安定な結晶変態(以後これをα型結晶とする)は、公知
の方法に従って、6−ブロモ−2、4−ジニトロアニリ
ンをジアゾ化し、酸性媒体中3−[N−(2ーシアノエ
チル)−N−エチルアミノ]−4−メトキシアセトアニ
リドにカップリングすることによって得られる。
本発明において、前記式(1)で示される染料の熱に不
安定な結晶変態(以後これをα型結晶とする)は、公知
の方法に従って、6−ブロモ−2、4−ジニトロアニリ
ンをジアゾ化し、酸性媒体中3−[N−(2ーシアノエ
チル)−N−エチルアミノ]−4−メトキシアセトアニ
リドにカップリングすることによって得られる。
【0011】高温における染色に安定な前記式(1)で
示される染料のβ型結晶は公知のジアゾ化に続くカップ
リングによって得られるα型結晶の湿潤ケ−キまたは乾
燥ケ−キを水または水溶性有機溶媒、アニオン系界面活
性剤もしくはノニオン系界面活性剤を含んでいてもよい
水中において15℃以上、好ましくは40℃以上の温度
で加熱することによって得られる。前記有機溶媒はα型
結晶1重量部(乾燥重量)に対して5〜100重量部使
用するのが好ましい。処理時間は必要に応じて長くした
り短くすることが可能である。通常15℃以上200℃
以下、好ましくは40℃以上100℃以下で通常1時間
から3時間程度加熱することによりα型結晶からβ型結
晶に変換される。この際100℃以上に温度を保持した
り、処理時間を長くすることはなんら差し支えないが、
経済的に不利である。使用されうる水溶性有機溶媒の例
としてはメタノ−ル、エタノ−ル、イソプロピルアルコ
−ル、ブチルアルコ−ル等の低級アルコ−ル類、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等の
エチレングリコ−ルモノアルキルエ−テル類、エチレン
グリコ−ル等のグリコ−ル類、アセトン、メチルエチル
ケトン類のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等の環状エ−テル類が挙げられる。また使用されうるア
ニオン系界面活性剤の例としてはβ−ナフタレンスルホ
ン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リグニンスルホ
ン酸ナトリウム塩類等が、またノニオン系界面活性剤の
例としてはソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルエ−
テル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類等が挙げられ
る。これらは単独でまたは2種以上を併用することが可
能である。
示される染料のβ型結晶は公知のジアゾ化に続くカップ
リングによって得られるα型結晶の湿潤ケ−キまたは乾
燥ケ−キを水または水溶性有機溶媒、アニオン系界面活
性剤もしくはノニオン系界面活性剤を含んでいてもよい
水中において15℃以上、好ましくは40℃以上の温度
で加熱することによって得られる。前記有機溶媒はα型
結晶1重量部(乾燥重量)に対して5〜100重量部使
用するのが好ましい。処理時間は必要に応じて長くした
り短くすることが可能である。通常15℃以上200℃
以下、好ましくは40℃以上100℃以下で通常1時間
から3時間程度加熱することによりα型結晶からβ型結
晶に変換される。この際100℃以上に温度を保持した
り、処理時間を長くすることはなんら差し支えないが、
経済的に不利である。使用されうる水溶性有機溶媒の例
としてはメタノ−ル、エタノ−ル、イソプロピルアルコ
−ル、ブチルアルコ−ル等の低級アルコ−ル類、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等の
エチレングリコ−ルモノアルキルエ−テル類、エチレン
グリコ−ル等のグリコ−ル類、アセトン、メチルエチル
ケトン類のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等の環状エ−テル類が挙げられる。また使用されうるア
ニオン系界面活性剤の例としてはβ−ナフタレンスルホ
ン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リグニンスルホ
ン酸ナトリウム塩類等が、またノニオン系界面活性剤の
例としてはソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルエ−
テル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類等が挙げられ
る。これらは単独でまたは2種以上を併用することが可
能である。
【0012】α型結晶からβ型結晶への変換はカップリ
ング反応後、濾過水洗して得られる湿潤ケ−キ、または
それを乾燥したものを用いて行うか、濾過工程を経るこ
となくカップリング反応の終了した反応液をそのままあ
るいは中和後に加熱するか、またはその反応液に必要量
の水溶性有機溶媒、またはアニオンあるいはノニオン系
界面活性剤を添加した後加熱することによって行いう
る。またカップリング反応に悪い影響を及ぼさないので
あればそれらの溶媒または界面活性剤をカップリング反
応に先立って加えておき、カップリング反応終了後、熱
処理することによってもα型結晶からβ型結晶への変換
が可能である。水溶性有機溶媒は通常水に対して5〜5
0重量%、アニオン又はノニオン系界面活性剤は水また
は水と有機溶媒の混合物に対して0.1〜50重量%添
加して使用される。
ング反応後、濾過水洗して得られる湿潤ケ−キ、または
それを乾燥したものを用いて行うか、濾過工程を経るこ
となくカップリング反応の終了した反応液をそのままあ
るいは中和後に加熱するか、またはその反応液に必要量
の水溶性有機溶媒、またはアニオンあるいはノニオン系
界面活性剤を添加した後加熱することによって行いう
る。またカップリング反応に悪い影響を及ぼさないので
あればそれらの溶媒または界面活性剤をカップリング反
応に先立って加えておき、カップリング反応終了後、熱
処理することによってもα型結晶からβ型結晶への変換
が可能である。水溶性有機溶媒は通常水に対して5〜5
0重量%、アニオン又はノニオン系界面活性剤は水また
は水と有機溶媒の混合物に対して0.1〜50重量%添
加して使用される。
【0013】前記式(1)のカップリング成分である3
−[N−(2ーシアノエチル)ーN−エチルアミノ]−
4−メトキシアセトアニリドに、3ー[Nー(2ーシア
ノエチル)アミノ]ー4ーメトキシアセトアニリドを3
0重量%程度まで含有したカップラーを使用して得られ
た染料混合物の熱に不安定なα型結晶について本発明方
法を適用した場合にも図1に示されるβ型結晶をもつ染
料のX線回折図と同様のチャートが得られた。
−[N−(2ーシアノエチル)ーN−エチルアミノ]−
4−メトキシアセトアニリドに、3ー[Nー(2ーシア
ノエチル)アミノ]ー4ーメトキシアセトアニリドを3
0重量%程度まで含有したカップラーを使用して得られ
た染料混合物の熱に不安定なα型結晶について本発明方
法を適用した場合にも図1に示されるβ型結晶をもつ染
料のX線回折図と同様のチャートが得られた。
【0014】本発明においてβ型結晶へ結晶変換が完結
しているかどうかは、X線回折スペクトルの測定によっ
て容易に確かめられる。本発明のβ型結晶を有する染料
により染色しうる繊維類としては例えばポリエステル繊
維、トリアセテ−ト繊維、ジアセテ−ト繊維、ポリアミ
ド繊維及びこれら同志の混紡品、あるいはこれらとレ−
ヨン等の再生繊維あるいは木綿、絹、羊毛等の天然繊維
との混紡品、混織品が挙げられる。本発明の前記式
(1)の構造を有しβ型結晶を有する染料を用いて繊維
の染色を行うには通常βーナフタレンスルホン酸ホルマ
リン縮合物のナトリウム塩、特殊芳香族スルホン酸ホル
マリン縮合物のナトリウム塩、アルキルナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リグニンスル
ホン酸ナトリウム塩、アルキルナフタレンスルホン酸の
ナトリウム塩、高級アルコ−ル硫酸エステル、高級アル
キルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩等の分散剤の存
在下(通常、分散剤は染料原末に対して重量比で1〜5
倍使用される。)、水性媒体中で染料ケ−キを擂潰機、
サンドミル或いはサンドグラインダ−等を用いて充分に
湿式粉砕してそのままペ−スト品として、またはスプレ
−ドライ等で乾燥して乾燥品の微粒子化染料とし(微粒
子化又は分散化)、染色浴または捺染糊を調製し、これ
を用いて浸染または捺染処理を行うことが出来る。浸染
の場合には、例えば高温染色法、キャリア−染色法、サ
−モゾル染色法等の染色法を適用することが出来る。染
色を行うにあたり本発明のβ型結晶の前記式(1)の染
料と他の染料とを併用しても差し支えなく、又種々の配
合剤を添加してもよい。
しているかどうかは、X線回折スペクトルの測定によっ
て容易に確かめられる。本発明のβ型結晶を有する染料
により染色しうる繊維類としては例えばポリエステル繊
維、トリアセテ−ト繊維、ジアセテ−ト繊維、ポリアミ
ド繊維及びこれら同志の混紡品、あるいはこれらとレ−
ヨン等の再生繊維あるいは木綿、絹、羊毛等の天然繊維
との混紡品、混織品が挙げられる。本発明の前記式
(1)の構造を有しβ型結晶を有する染料を用いて繊維
の染色を行うには通常βーナフタレンスルホン酸ホルマ
リン縮合物のナトリウム塩、特殊芳香族スルホン酸ホル
マリン縮合物のナトリウム塩、アルキルナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リグニンスル
ホン酸ナトリウム塩、アルキルナフタレンスルホン酸の
ナトリウム塩、高級アルコ−ル硫酸エステル、高級アル
キルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩等の分散剤の存
在下(通常、分散剤は染料原末に対して重量比で1〜5
倍使用される。)、水性媒体中で染料ケ−キを擂潰機、
サンドミル或いはサンドグラインダ−等を用いて充分に
湿式粉砕してそのままペ−スト品として、またはスプレ
−ドライ等で乾燥して乾燥品の微粒子化染料とし(微粒
子化又は分散化)、染色浴または捺染糊を調製し、これ
を用いて浸染または捺染処理を行うことが出来る。浸染
の場合には、例えば高温染色法、キャリア−染色法、サ
−モゾル染色法等の染色法を適用することが出来る。染
色を行うにあたり本発明のβ型結晶の前記式(1)の染
料と他の染料とを併用しても差し支えなく、又種々の配
合剤を添加してもよい。
【0015】本発明のβ型結晶を有する染料を用いる実
際の染色法は例えば次のようにして行われる。疎水性繊
維を浸染法で染色するには、繊維を浸漬した水性溶媒中
で加圧下105℃以上、好ましくは110〜140℃で
染色するのが有利である。また、キャリア−染色法にお
いては、o−フェニルフェノ−ルやトリクロロベンゼン
等のキャリア−の存在下に比較的高温、例えば水の沸騰
状態で染色することもできる。更に染料分散液を布にパ
ディングし、150〜230℃、30秒〜1分間の乾熱
処理を施すいわゆるサ−モゾル方式での染色も可能であ
る。捺染法においては分散化された染料と天然糊剤(例
えばロ−カストビ−ンガム、グア−ガム等)、加工糊剤
(例えばカルボキシメチルセルロ−ス等の繊維素誘導
体、加工ロ−カストビ−ンガム等)、合成糊剤(例えば
ポリビニルアルコ−ル、ポリビニル酢酸等)等と共に捺
染糊を調製し、布に印捺した後スチ−ミングまたはサ−
モゾル処理する捺染法による染色を行ってもよい。本発
明によれば、高温における安定性の優れた分散液が得ら
れ、かつ式(1)の染料の有する本来の染色特性(色
相、ビルドアップ性、カラ−バリュ−)及び堅牢度特性
を維持した上でケ−シングスポットのない染色物を与え
る。本発明のβ型結晶の微粒子化染料を用いて染色する
場合の使用量は任意であるが通常は乾燥相当分換算で、
1〜15%o.w.f.(対繊維重量)である。
際の染色法は例えば次のようにして行われる。疎水性繊
維を浸染法で染色するには、繊維を浸漬した水性溶媒中
で加圧下105℃以上、好ましくは110〜140℃で
染色するのが有利である。また、キャリア−染色法にお
いては、o−フェニルフェノ−ルやトリクロロベンゼン
等のキャリア−の存在下に比較的高温、例えば水の沸騰
状態で染色することもできる。更に染料分散液を布にパ
ディングし、150〜230℃、30秒〜1分間の乾熱
処理を施すいわゆるサ−モゾル方式での染色も可能であ
る。捺染法においては分散化された染料と天然糊剤(例
えばロ−カストビ−ンガム、グア−ガム等)、加工糊剤
(例えばカルボキシメチルセルロ−ス等の繊維素誘導
体、加工ロ−カストビ−ンガム等)、合成糊剤(例えば
ポリビニルアルコ−ル、ポリビニル酢酸等)等と共に捺
染糊を調製し、布に印捺した後スチ−ミングまたはサ−
モゾル処理する捺染法による染色を行ってもよい。本発
明によれば、高温における安定性の優れた分散液が得ら
れ、かつ式(1)の染料の有する本来の染色特性(色
相、ビルドアップ性、カラ−バリュ−)及び堅牢度特性
を維持した上でケ−シングスポットのない染色物を与え
る。本発明のβ型結晶の微粒子化染料を用いて染色する
場合の使用量は任意であるが通常は乾燥相当分換算で、
1〜15%o.w.f.(対繊維重量)である。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
するが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。なお実施例中、%及び部とあるのは重量基準
である。
するが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。なお実施例中、%及び部とあるのは重量基準
である。
【0017】実施例1 濃硫酸18.5部及び40%ニトロシル硫酸16.2部
の中に2、4−ジニトロ−6−ブロモアニリン13.1
部を加え、45〜50℃で2時間撹拌し2、4−ジニト
ロ−6−ブロモアニリンのジアゾ液を得た。一方、5%
硫酸水溶液110部中に3−[N−(2ーシアノエチ
ル)ーN−エチルアミノ]−4−メトキシアセトアニリ
ド13.1部を溶解させ、次いで0〜5℃で前記ジアゾ
液を滴下し、カップリングを行った。この間、25%水
酸化ナトリウム水溶液を適宜滴下してカップリング反応
液の液性をpH3ー4に保持した。温度は氷を加えて0
〜5℃に保った。反応終了後、ろ過、水洗して染料ケ−
キ25.7部(乾燥相当分)を得た。このケ−キの一部
のX線回折図は図2に示すような無定型のα型結晶であ
った。次いでこの染料ケ−キを水500部中に分散さ
せ、撹拌下75〜80℃で1時間加熱処理を行った。処
理後、ケ−キをろ過し、この一部をX線回折法によって
分析した結果図1に示すようなX線回折図を有するβ型
結晶であった。
の中に2、4−ジニトロ−6−ブロモアニリン13.1
部を加え、45〜50℃で2時間撹拌し2、4−ジニト
ロ−6−ブロモアニリンのジアゾ液を得た。一方、5%
硫酸水溶液110部中に3−[N−(2ーシアノエチ
ル)ーN−エチルアミノ]−4−メトキシアセトアニリ
ド13.1部を溶解させ、次いで0〜5℃で前記ジアゾ
液を滴下し、カップリングを行った。この間、25%水
酸化ナトリウム水溶液を適宜滴下してカップリング反応
液の液性をpH3ー4に保持した。温度は氷を加えて0
〜5℃に保った。反応終了後、ろ過、水洗して染料ケ−
キ25.7部(乾燥相当分)を得た。このケ−キの一部
のX線回折図は図2に示すような無定型のα型結晶であ
った。次いでこの染料ケ−キを水500部中に分散さ
せ、撹拌下75〜80℃で1時間加熱処理を行った。処
理後、ケ−キをろ過し、この一部をX線回折法によって
分析した結果図1に示すようなX線回折図を有するβ型
結晶であった。
【0018】実施例2 実施例1と同様な方法で得たα型結晶の湿潤ケ−キ21
部(乾燥相当分)とデモールN(商品名、アニオン系界
面活性剤、花王(株)製)21部、デモールC(商品
名、アニオン系界面活性剤、花王(株)製)28部及び
水300部の混合物を70℃〜75℃に1時間加熱し、
その一部をろ過、水洗の後減圧にて乾燥した。得られた
染料結晶のX線回折図は図1とほぼ同様でありβ型結晶
であった。前記熱処理液をサンドミルで磨砕した後、ス
プレ−ドライした染料組成物3部を水3000部に分散
し、酢酸−酢酸ソ−ダでpH4.5に調整した染浴中に
ポリエステル白布100部を浸漬して130℃、60分
間染色した。ソ−ピング、水洗、及び乾燥を行ったとこ
ろ、均一に染着した濃紺色の染布が得られた。
部(乾燥相当分)とデモールN(商品名、アニオン系界
面活性剤、花王(株)製)21部、デモールC(商品
名、アニオン系界面活性剤、花王(株)製)28部及び
水300部の混合物を70℃〜75℃に1時間加熱し、
その一部をろ過、水洗の後減圧にて乾燥した。得られた
染料結晶のX線回折図は図1とほぼ同様でありβ型結晶
であった。前記熱処理液をサンドミルで磨砕した後、ス
プレ−ドライした染料組成物3部を水3000部に分散
し、酢酸−酢酸ソ−ダでpH4.5に調整した染浴中に
ポリエステル白布100部を浸漬して130℃、60分
間染色した。ソ−ピング、水洗、及び乾燥を行ったとこ
ろ、均一に染着した濃紺色の染布が得られた。
【0019】実施例3 実施例1と同様な方法で得たα型結晶の湿潤ケ−キ21
部(乾燥相当分)とデモールN24部、パールレックス
DP(商品名、アニオン系界面活性剤、日本製紙(株)
製)24部及び水300部の混合物を70〜75℃に1
時間加熱し、その一部を濾過、水洗の後減圧にて乾燥し
た。得られた染料結晶のX線回折図は図1と同様であり
β型であった。前記熱処理液をサンドミルで磨砕した
後、噴霧乾燥した微粒子化染料組成物3部を水3000
部に分散し、酢酸−酢酸ソ−ダでpH4.5に調整した
染浴中にポリエステル白布100部を浸漬して130
℃、60分間染色した。ソ−ピング、水洗及び乾燥を行
ったところ、均一に染着した濃紺色の染布が得られた。
部(乾燥相当分)とデモールN24部、パールレックス
DP(商品名、アニオン系界面活性剤、日本製紙(株)
製)24部及び水300部の混合物を70〜75℃に1
時間加熱し、その一部を濾過、水洗の後減圧にて乾燥し
た。得られた染料結晶のX線回折図は図1と同様であり
β型であった。前記熱処理液をサンドミルで磨砕した
後、噴霧乾燥した微粒子化染料組成物3部を水3000
部に分散し、酢酸−酢酸ソ−ダでpH4.5に調整した
染浴中にポリエステル白布100部を浸漬して130
℃、60分間染色した。ソ−ピング、水洗及び乾燥を行
ったところ、均一に染着した濃紺色の染布が得られた。
【0020】実施例4 実施例3における結晶変換のための分散剤の代わりにレ
オド−ルTWOー120(商品名、ポリオキシエチレン
ソルビタン系ノニオン界面活性剤、花王(株)製)、
7.5部を用いて実施例3と同様の操作を行い式(1)
の染料のβ型結晶を得た。
オド−ルTWOー120(商品名、ポリオキシエチレン
ソルビタン系ノニオン界面活性剤、花王(株)製)、
7.5部を用いて実施例3と同様の操作を行い式(1)
の染料のβ型結晶を得た。
【0021】実施例5 実施例3における結晶変換のための分散剤の代わりにエ
チレングリコ−ルモノメチルエ−テル30部を用いて実
施例3と同様の処理を行い式(1)の染料のβ型結晶を
得た。
チレングリコ−ルモノメチルエ−テル30部を用いて実
施例3と同様の処理を行い式(1)の染料のβ型結晶を
得た。
【0022】実施例6 実施例1と同様にしてカップリングを行い、その後引続
きカップリング液を70〜75℃に1時間加熱撹拌し
た。濾過、水洗によって得られた式(1)の染料の結晶
はβ型結晶を示した。
きカップリング液を70〜75℃に1時間加熱撹拌し
た。濾過、水洗によって得られた式(1)の染料の結晶
はβ型結晶を示した。
【0023】実施例7 実施例1と同様にジアゾ液を調製し所定のカップラ−を
5%硫酸水溶液に溶解させた後、更にレオドールTWO
ー120、1.25部を加え0〜5℃でジアゾ液を滴下
しカップリングを行った。この間、カップリング反応液
の液性を25%水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpH
3〜4に保持した。反応後、さらに15〜25℃、5時
間保持し濾過、水洗した。得られた式(1)の染料の結
晶はβ型を示した。
5%硫酸水溶液に溶解させた後、更にレオドールTWO
ー120、1.25部を加え0〜5℃でジアゾ液を滴下
しカップリングを行った。この間、カップリング反応液
の液性を25%水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpH
3〜4に保持した。反応後、さらに15〜25℃、5時
間保持し濾過、水洗した。得られた式(1)の染料の結
晶はβ型を示した。
【0024】実施例8 実施例1と同様にジアゾ液を調製した。一方、カップラ
ーの目的の成分である3−[N−(2ーシアノエチル)
−N−エチルアミノ]ー4ーメトキシアセトアニリド8
5%、カップラー合成時の未反応成分である3−[N−
(2ーシアノエチル)アミノ]ー4ーメトキシアセトア
ニリド13%(高速液体クロマトグラフィー(HPL
C、検出器;uvー254nm)で分析、面積比%)の
混合物を5%硫酸水溶液に溶解させ、次いで反応温度を
0〜5℃に保ちながら前記ジアゾ液を滴下し、カップリ
ング反応を行った。この際、25重量%水酸化ナトリウ
ム水溶液を適宜滴下してカップリング反応液の液性をp
H3〜4に保持した。2時間室温で撹拌を行いその後6
5〜75℃に昇温し約2時間同温度で撹拌した。濾過、
水洗によって得られた染料混合物の結晶のX線回折図は
図1と同様でありβ型結晶変態であった。この染料混合
物はHPLC分析の結果、主成分として2’ー(2ーブ
ロモー4、6ージニトロフェニルアゾ)ー5’ー[Nー
(2ーシアノエチル)ーN−エチルアミノ]ー4’ーメ
トキシアセトアニリド79.7%、副成分として2’ー
(2ーブロモー4、6ージニトロフェニルアゾ)ー5’
ー[Nー(2ーシアノエチル)アミノ]ー4’ーメトキ
シアセトアニリド19.4%から成っていた(検出器;
visー590nm、面積比%)。
ーの目的の成分である3−[N−(2ーシアノエチル)
−N−エチルアミノ]ー4ーメトキシアセトアニリド8
5%、カップラー合成時の未反応成分である3−[N−
(2ーシアノエチル)アミノ]ー4ーメトキシアセトア
ニリド13%(高速液体クロマトグラフィー(HPL
C、検出器;uvー254nm)で分析、面積比%)の
混合物を5%硫酸水溶液に溶解させ、次いで反応温度を
0〜5℃に保ちながら前記ジアゾ液を滴下し、カップリ
ング反応を行った。この際、25重量%水酸化ナトリウ
ム水溶液を適宜滴下してカップリング反応液の液性をp
H3〜4に保持した。2時間室温で撹拌を行いその後6
5〜75℃に昇温し約2時間同温度で撹拌した。濾過、
水洗によって得られた染料混合物の結晶のX線回折図は
図1と同様でありβ型結晶変態であった。この染料混合
物はHPLC分析の結果、主成分として2’ー(2ーブ
ロモー4、6ージニトロフェニルアゾ)ー5’ー[Nー
(2ーシアノエチル)ーN−エチルアミノ]ー4’ーメ
トキシアセトアニリド79.7%、副成分として2’ー
(2ーブロモー4、6ージニトロフェニルアゾ)ー5’
ー[Nー(2ーシアノエチル)アミノ]ー4’ーメトキ
シアセトアニリド19.4%から成っていた(検出器;
visー590nm、面積比%)。
【0025】比較試験 α型またはβ型を示す式(1)の染料を各々21部、デ
モールN21部、デモールC28部と共にサンドミルに
より湿式粉砕後、減圧乾燥してそれぞれ微粒子化染料組
成物を調製した。得られた各染料組成物の熱に対する安
定性を比較するため、1)熱凝集性試験、2)ケ−シン
グスポット試験を行った。
モールN21部、デモールC28部と共にサンドミルに
より湿式粉砕後、減圧乾燥してそれぞれ微粒子化染料組
成物を調製した。得られた各染料組成物の熱に対する安
定性を比較するため、1)熱凝集性試験、2)ケ−シン
グスポット試験を行った。
【0026】
【表1】 表 1 熱凝集性試験 ケ−シングスポット試験 結晶型 β型結晶 3級 4級 α型結晶 1級 1級
【0027】各試験方法の詳細は下記の通りである。 1)熱凝集性試験 分散化染料組成物0.5部を水100部中に分散させ酢
酸と酢酸ソ−ダによりpH4.5に調整した染浴を(繊
維を浸漬することなく=ブランク浴)60℃から40分
かけて130℃とし、同温度に10分保った後、5分間
で95℃に冷却し、定量ろ紙(東洋ろ紙No.5A)を
用い、吸引ろ過してろ紙上の残渣の量と状態から判定し
た。以下の5級〜1級の5段階表示による。 5級:ろ紙上に凝集物なし 4級:ろ紙上に凝集物がわずかに認められる 3級:ろ紙上にやや凝集物が認められる 2級:ろ紙上に相当凝集物が認められる 1級:ろ紙上に凝集物が極めて著しい 2)ケ−シングスポット試験 微粒子化染料組成物0.25部を水180部に分散し、
酢酸、酢酸ソ−ダでpH4.5に調整した染浴中にテト
ロンジャ−ジ10部を浸漬して60℃から40分かけて
(カラ−ペット染色機を使用)130℃とし、同温度に
10分保った後、60℃迄冷却し、被染物が被染物ホル
ダ−に内接する部分に付着した凝集物の状態から判定し
た。以下の5級〜1級の5段階表示による。 5級:スポットの発生なし 4級:スポットの発生わずか 3級:スポットの発生やや 2級:スポットの発生相当 1級:スポットの発生極めて著しい
酸と酢酸ソ−ダによりpH4.5に調整した染浴を(繊
維を浸漬することなく=ブランク浴)60℃から40分
かけて130℃とし、同温度に10分保った後、5分間
で95℃に冷却し、定量ろ紙(東洋ろ紙No.5A)を
用い、吸引ろ過してろ紙上の残渣の量と状態から判定し
た。以下の5級〜1級の5段階表示による。 5級:ろ紙上に凝集物なし 4級:ろ紙上に凝集物がわずかに認められる 3級:ろ紙上にやや凝集物が認められる 2級:ろ紙上に相当凝集物が認められる 1級:ろ紙上に凝集物が極めて著しい 2)ケ−シングスポット試験 微粒子化染料組成物0.25部を水180部に分散し、
酢酸、酢酸ソ−ダでpH4.5に調整した染浴中にテト
ロンジャ−ジ10部を浸漬して60℃から40分かけて
(カラ−ペット染色機を使用)130℃とし、同温度に
10分保った後、60℃迄冷却し、被染物が被染物ホル
ダ−に内接する部分に付着した凝集物の状態から判定し
た。以下の5級〜1級の5段階表示による。 5級:スポットの発生なし 4級:スポットの発生わずか 3級:スポットの発生やや 2級:スポットの発生相当 1級:スポットの発生極めて著しい
【0028】
【発明の効果】式(1)で示される染料につき高温での
分散安定性の優れた結晶変態(β型結晶)が得られた。
分散安定性の優れた結晶変態(β型結晶)が得られた。
【図1】熱に安定なβ型結晶のX線回折図
【図2】熱に不安定なα型結晶(無定型)のX線回折図
図1及び図2において横軸は回折角2θを示し、縦軸は
回折強度を示す。
回折強度を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】Cu−Kα線による粉末X線回折法におい
て回折角(2θ)〔゜〕8.3、10.4、18.8、
23.2、25.2、28.2に比較的強いピークをも
つX線回折図により特徴づけられる式(1)で示される
染料の結晶変態。 【化1】 - 【請求項2】染料が式(1)の染料と次の式(2)で示
され、その含有割合が30重量%以下である染料との混
合物である請求項1に記載の結晶変態。 【化2】 - 【請求項3】請求項1記載の式(1)で示される構造を
有し熱に対して不安定な結晶変態を有する染料を水中、
水溶性有機溶媒またはアニオンもしくはノニオン界面活
性剤を含有する水中において15℃以上の温度で加熱処
理することを特徴とする請求項1乃至2のいずれか一項
に記載の結晶変態の製造方法。 - 【請求項4】請求項1乃至3記載の結晶変態を用いるこ
とを特徴とする疎水性繊維の染色方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9063959A JPH10245503A (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 染料の熱に安定な結晶変態、その製造方法及びこれを用いる疎水性繊維の染色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9063959A JPH10245503A (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 染料の熱に安定な結晶変態、その製造方法及びこれを用いる疎水性繊維の染色方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10245503A true JPH10245503A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=13244372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9063959A Pending JPH10245503A (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 染料の熱に安定な結晶変態、その製造方法及びこれを用いる疎水性繊維の染色方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10245503A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103965649A (zh) * | 2013-02-05 | 2014-08-06 | 浙江龙盛集团股份有限公司 | 一种制备稳定晶型偶氮分散染料的方法 |
-
1997
- 1997-03-04 JP JP9063959A patent/JPH10245503A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103965649A (zh) * | 2013-02-05 | 2014-08-06 | 浙江龙盛集团股份有限公司 | 一种制备稳定晶型偶氮分散染料的方法 |
CN103965649B (zh) * | 2013-02-05 | 2016-08-17 | 浙江龙盛集团股份有限公司 | 一种制备稳定晶型偶氮分散染料的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060310 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060627 |