JPH1023923A - 隠蔽シール - Google Patents

隠蔽シール

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JPH1023923A
JPH1023923A JP8202996A JP20299696A JPH1023923A JP H1023923 A JPH1023923 A JP H1023923A JP 8202996 A JP8202996 A JP 8202996A JP 20299696 A JP20299696 A JP 20299696A JP H1023923 A JPH1023923 A JP H1023923A
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film
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seal
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Shinichi Osada
慎一 長田
Kiyoshi Oguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌のしみ、あざ、傷などを隠すために化粧の
下に貼着するシールとして、簡便に使用でき、且つ柔軟
で皮膚によくフィットし、汗による剥がれがなく、隠蔽
性に優れた隠蔽シールを提供する。 【解決手段】 例えば、カバー材1、基材フィルム2a
、粘着剤層3、剥離ライナー4を順に積層して隠蔽シ
ール10を構成し、基材フィルムと粘着剤層のいずれか一
方又は両方を着色させると共に、各層間の接着力が、基
材フィルム・粘着剤層間>カバー材・基材フィルム間>
粘着剤層・剥離ライナー間となるように調整する。ま
た、カバー材1を支持体として、基材フィルム2a は、
厚さを10μm以下のように薄く形成し、その表面(カバ
ー材1側の面)をマットに、そして、透湿度は1000g/m2
・24hr以上に高くすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隠蔽用のシールに
関し、更に詳しくは、肌のしみ、あざ、傷、そばかすな
どを隠すために用いる化粧用の隠蔽シールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、肌のしみ、あざ、傷、そばかすな
どを隠すためには、ファンデーション、その他、塗布方
式の化粧品が使われていた。しかし、このような塗布方
式の化粧品で隠すためには、肌色との調和など化粧に手
間と時間を要し、簡便性に欠けるほか、その隠蔽性が不
足するため、ある程度目立たなくすることはできても充
分に隠すことはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題を解
決する手段として、肌色に着色したフィルムを隠したい
部分に貼る方法が考えられるが、従来のフィルムでは下
記のような問題点があった。 厚さがあり、特に端部が目立ちやすいこと。 表面に“てかり”(艶)が出やすく、肌の状態に近づ
けることが難しい。 伸縮性を肌に合わせることが難しいこと。(曲げ伸ば
しなど動きのある身体の部位に貼着する場合、皮膚の動
きに追随する必要がある。) 水分透過性が低く、汗によるムレを生じる。 肌色に着色したフィルムを隠したい部分に貼着後、更
にその上に化粧品を塗って個々の色調整をする必要があ
り、この時、化粧品の乗り、もしくは、付きがよくない
こと。 などである。
【0004】本発明は、以上のような従来フィルムの欠
点を改善し、薄くて目立たず、柔らかく、伸縮性があっ
て肌にフィットしやすく、水分透過性(透湿度)が高く
てムレることがなく、また、表面に“てかり”がなく、
その上に化粧品が付きやすく、且つ、隠蔽性に優れたフ
ィルムを作成し、更に、これを使いやすい粘着シールの
形態に加工することにより、化粧用として簡便、且つ良
好に使用できる隠蔽シールを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の本
発明により達成される。即ち、請求項1に記載した発明
は、カバー材、基材フィルム、粘着剤層、剥離ライナー
が、順に積層されてなる隠蔽シールであって、基材フィ
ルムと粘着剤層のいずれか一方、または両方が着色され
ていて、且つ、各層間の接着力が、基材フィルム・粘着
剤層間>カバー材・基材フィルム間>粘着剤層・剥離ラ
イナー間の順になるように調整して構成した隠蔽シール
である。このような構成を採ることにより、基材フィル
ムが、例えば厚さ10μm以下の薄く柔らかなフィルム
であっても、剥離ライナーを剥がした後、カバー材が支
持体となるので、基材フィルムを所望の場所に容易に貼
着することができ、その後、カバー材を剥がすことがで
きる。また、上記のような各層間の接着力の調整は、剥
離ライナーにシリコーン加工を施した紙やフィルムのよ
うな離型性に優れた材料を用い、且つ、カバー材と基材
フィルムとを、互いに接着性、相溶性などが比較的低い
異種材料を用いて、共押し出し法、押し出しコート法、
溶液コート法などにより積層して、両者を疑似接着状態
に形成することにより可能となる。
【0006】請求項2に記載した発明は、基材フィル
ム、粘着剤層、剥離ライナーが、順に積層されてなる隠
蔽シールであって、基材フィルムと粘着剤層のいずれか
一方、または両方が着色されていることを特徴とする隠
蔽シールである。この構成は、シールを貼着する部位
が、あまり曲げ伸ばしをせず、厚さが10μm以上の比
較的厚い基材フィルムでも問題なく使用できる場合に適
用できる隠蔽シールの構成である。このように基材フィ
ルムが比較的厚い場合には、カバー材を省略することが
できる。
【0007】請求項3に記載した発明は、カバー材、基
材フィルム、粘着剤層が順に積層された巻き取り形状の
隠蔽シールであって、基材フィルムと粘着剤層のいずれ
か一方、または両方が着色されていることを特徴とする
隠蔽シールである。このように隠蔽シールを巻き取り形
状にすることは、カバー材の外側面にシリコーン加工な
どの離型処理を施すことにより実施でき、特に隠蔽シー
ルを長尺で使用したい場合、或いは大量に使用する場合
に適している。また、隠蔽シールをコンパクトにできる
ため収納スペースを小さくできる利点もある。請求項4
に記載した発明は、前記基材フィルムが形状記憶性高分
子材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至
3のいずれかに記載の隠蔽シールである。このような構
成を採ることにより、隠蔽シールを貼着する部位が、例
えば立体的な曲面であってもシワなどを生じることなく
きれいに貼着することが可能となる。
【0008】請求項5に記載した発明は、前記基材フィ
ルムのガラス転移温度(Tg)が、25〜35℃である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の隠
蔽シールである。このような構成を採ることにより、皮
膚に貼着する前は基材フィルムの温度がTg以下であっ
て、基材フィルムに剛性があるため貼着しやすく、貼着
した後は体温により基材フィルムの温度がTg以上とな
るため、柔らかくなり、肌にフィットしやすくなるとい
う効果が得られる。請求項6に記載した発明は、前記基
材フィルムの少なくとも粘着剤層の積層される面の反対
側の面が、微細な凹凸を有するように粗面化されている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の隠
蔽シールである。このような構成を採ることにより、隠
蔽シールの表面がマット調の自然な状態になると同時
に、その上への化粧剤の付きを向上できる効果がある。
【0009】そして、請求項7に記載した発明は、前記
基材フィルムと粘着剤層との積層体の透湿度が1000
g/m2 ・24hr以上になるようにしたことを特徴とする
請求項1乃至6のいずれかに記載の隠蔽シールである。
このような構成を採ることにより、隠蔽シールを貼着し
た部分に汗をかいた場合でも、外に逃がすことができ、
ムレを生じたりシールの剥がれを生じることを防止でき
る。
【0010】更に、請求項8に記載した発明は、カバー
材、粘着性基材フィルム、剥離ライナーが、順に積層さ
れてなる隠蔽シールであって、粘着性基材フィルムが着
色剤を含有し、且つ、カバー材と粘着性基材フィルムと
の間の接着力が、粘着性基材フィルムと剥離ライナーと
の間の接着力よりも大きくなるように調整されているこ
とを特徴とする隠蔽シールである。このような構成を採
ることにより、粘着性基材フィルム自体の粘着性で隠し
たい皮膚面に貼着することができるため、粘着剤層を別
に設ける必要がなくなり、生産性を向上できる効果があ
る。また、粘着性基材フィルムは、通常、柔軟性と伸縮
性を有するため、肌にフィットしやすい効果も得られ
る。
【0011】請求項9に記載した発明は、カバー材と粘
着性基材フィルムとが積層された構成の隠蔽シールを巻
き取り形状とし、また、粘着性基材フィルムに着色剤を
含有させたものである。このように隠蔽シールを巻き取
り形状にすることは、前記請求項3に記載した発明の場
合と同様、隠蔽シールを長尺で、或いは、大量に使用す
る場合に適しており、また、形状をコンパクトにできる
利点もある。また、請求項10に記載した発明は、前記
粘着性基材フィルムのカバー材との積層面が、微細な凹
凸を有するように粗面化されていることを特徴とする請
求項8または9に記載の隠蔽シールであり、このような
構成を採ることにより、前記請求項6に記載した発明の
隠蔽シールと同様、隠蔽シールの表面がマット調の自然
な状態になり、また、その上への化粧剤の付きを向上で
きる効果が得られる。
【0012】そして、請求項11に記載した発明は、前
記粘着性基材フィルムの透湿度が1000g/m2 ・24
hr以上であることを特徴とする請求項8乃至10のいず
れかに記載の隠蔽シールである。この場合も前記請求項
7に記載した発明の隠蔽シールと同様に、水分透過性が
高いため、隠蔽シールを貼着した部分に汗をかいた場合
でも、外に逃がすことができ、ムレを生じたりシールの
剥がれを生じることを防止できる効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】先にも説明したように、本発明
は、基本的に、肌のしみ、あざ、傷、そばかすなどを隠
すための化粧の際に、補助部材として用いる隠蔽シール
であって、肌色に着色され、薄くて伸縮性がよく、表面
がマットで水分透過性のよいフィルムを基材フィルムに
用い、これを貼着しやすいように粘着シール状に加工し
たものであり、これを隠したい皮膚の部分に貼着し、そ
の上から仕上げの化粧を行う方法で用いるものである。
このような本発明の隠蔽シールの構成材料および加工方
法など実施の形態について以下に説明する。
【0014】〔基材フィルム〕本発明の隠蔽シールの基
材フィルムの材料としては、基本的には樹脂材料が適し
ているが、特に限定するものではなく何でも使用でき
る。 (1)基材フィルムの厚さは、薄ければ薄いほど目立た
ず、また、僅かな力で伸びやすいため、切れない範囲で
薄いものが好ましい。そして、伸ばされた後、亦、元に
戻るゴム弾性を有するものは更に好ましい。基材フィル
ムの厚さとしては、1〜100μmが適当であり、1〜
10μmが更に好ましい。
【0015】(2)基材フィルムの伸びやすさについて
は、曲げ伸ばしを行う箇所に貼着する場合、これに追随
する必要があり、50%伸びモジュラスが20〜50k
g/cm2 であることが好ましい。 (3)基材フィルムの表面は、“てかり”(艶)がな
く、マット調であることが皮膚の状態に近く、また、そ
の上に化粧剤が付きやすい点で好ましい。このために
は、次のような方法で基材フィルムを製造することがで
きる。 基材フィルムの樹脂にフィラーを含有させて製膜する
方法。 表面をマット化した賦型フィルムを用いて、そのマッ
ト面に溶液状、または溶融状態の樹脂をコートして基材
フィルムを製膜し、その後、賦型フィルムを剥がした
時、基材フィルムの表面がマット調になるようにする方
法。本発明の隠蔽シールでは、その構成の最外層にカバ
ー材を用いる場合、カバー材の内面、即ち、基材フィル
ムと積層する側の面を予めマット化しておいて、カバー
材に賦型フィルムの役目を兼ねさせることもできる。 基材フィルムを製膜後、エンボスロールなどによる後
加工で表面をマット化する方法。などである。
【0016】(4)基材フィルムの水分透過性(透湿
度)は、大きければ大きいほど、汗によるムレや皮膚か
らの剥がれを防止できる点で好ましい。透湿度として
は、1000g/m2 ・24hr以上が好ましく、5000
g/m2・24hr以上が更に好ましい。このような透湿度
を有するフィルムは、そのまま基材フィルムとして使用
できるが、透湿度がこれより低い場合には、例えば、ロ
ールブラスト(傷つけ)、加熱針、レーザー光照射など
の方法で微細孔を設けて透湿度を高くすることができ
る。
【0017】(5)基材フィルムの着色は、隠蔽性を高
めるために必要であり、基本的には肌色に着色すること
が好ましく、例えば、隠蔽性の高い酸化チタンを主体
に、他の着色顔料を添加して調色し、マスターバッチを
作成した後、これを更に樹脂と混合して押し出して製膜
してもよく、また、樹脂の溶液に調色した着色剤を分散
させて塗布液を作成し、これをカバー材などに塗布する
方法で製膜してもよい。また、場合によっては、前記着
色剤をバインダーに分散させて、印刷用などのインキを
作製し、これを予め製膜された基材フィルムに印刷、ま
たはコーティングして着色してもよい。更に、基材フィ
ルムに積層して用いる粘着剤層に着色することもでき
る。
【0018】(6)更に、応用例として、基材フィルム
の材料には、形状記憶性樹脂を使用することができる。
この場合、ガラス転移温度(Tg)が体温より低い形状
記憶性樹脂を用いてフィルムを作成し、特に貼着する箇
所が立体的な曲面などである場合、予めフィルムを熱成
形してその形状を記憶させ、更に、Tg以上の温度条件
下でフラットな形状に変形させて隠蔽シールを作製す
る。このシールを前記立体的な曲面などの箇所に貼着す
ることにより、体温によってシールが軟化し、記憶され
た形状に戻るため、シワなどを発生することなく貼着部
にフィットさせることができる。このような形状記憶性
樹脂としては、例えば、下記に挙げるような樹脂が使用
できる。 ポリノルボルネン系樹脂〔ノーソレックス 日本ゼオ
ン(株)製〕 ポリエステル系ポリマーアロイ〔シャイブル 日本ゼ
オン(株)製〕 トランス−1,4−ポリイソプレン系樹脂〔SMP
(株)クラレ製〕 スチレン・ブタジエンブロック共重合体〔アスマー
旭化成工業(株)製〕 ポリウレタン〔ダイアリー 三菱重工業(株)製〕な
どである。 (7)また、基材フィルムの材料として、ガラス転移温
度(Tg)が、25〜36℃、更に好ましくは、30〜
36℃の樹脂を使用することができる。このような樹脂
を用いた場合、皮膚に貼着する前は、基材フィルムがT
g以下の温度であるため、剛性があり貼着しやすく、貼
着した後は、体温によりTg以上の温度になるため、柔
らかくなり、肌に一層良好にフィットする効果が得られ
る。このような基材フィルムに用いる樹脂のTgの選定
は、通常の樹脂に対してだけでなく、前記形状記憶性高
分子材料に適用することにより、記憶させた形状を再現
できるという一層優れた効果を得られるものである。
【0019】(8)以上のような基材フィルムの製造方
法は、特に限定するものではなく、使用する樹脂の種
類、厚さ、隠蔽シールの構成などにより、種々の方法を
採ることができ、例えば、下記に挙げる方法の中から適
宜選定して用いることができる。 共押し出し法:カバー材を付ける場合、カバー材の樹
脂と共押し出しにより、同時に製膜し、剥離可能な積層
体を製造することができる。 押し出し法:Tダイやインフレーション成形機で樹脂
を押し出して製膜することができ、カバー材を付ける場
合には、Tダイを用いてカバー材に押し出しコートして
積層することができる。この時、カバー材の積層面に適
度の離型性を付与し、また、積層面をマット調に粗面化
することにより、カバー材の剥離を容易にし、且つ、剥
離後の基材フィルム面をマット調にすることができる。 溶液コート法:予め製膜され、表面が離型性を有し、
且つマット化されたカバー材を用い、その表面に着色剤
を分散させた基材フィルム用樹脂溶液を所定の厚さにな
るよう塗布し、乾燥することにより基材フィルムを形成
できる。また、前記基材フィルム用樹脂溶液として、着
色剤を分散させた電離放射線硬化型樹脂の液を用いるこ
とにより、この液には溶剤を添加することもできるが、
その場合には、所定量塗布し、乾燥により溶剤を除いた
後、電子線(EB)または紫外線(UV)を照射して硬
化させることにより、同様に基材フィルムを形成するこ
とができる。
【0020】〔粘着剤層〕本発明の隠蔽シールにおい
て、前記基材フィルムに積層する粘着剤層に用いる粘着
剤は、適度の粘着力を有すると同時に、皮膚に貼着して
も安全であることが必要である。また、粘着剤層につい
ても水分透過性や通気性をよくするために、例えば、気
泡を均一に分散させた粘着剤塗布液を用いるなどの方法
により、多孔性粘着剤層を形成することも行われてい
る。このような粘着剤は従来より絆創膏などの粘着テー
プの分野で広く使用されており、本発明においても特に
限定するものではなく、これらの公知のものはいずれも
使用できる。粘着剤の主成分となる樹脂としては、種類
が多く、粘着力の調整が容易で、経時安定性の面でも優
れたアクリル系樹脂の粘着剤が好ましく、例えば、コー
ポニール 5406D〔商品名 日本合成化学工業
(株)製〕や、ポリシック 310−S〔商品名 三洋
化成工業(株)製〕なども好適に使用できる。
【0021】〔粘着性基材フィルム〕粘着性基材フィル
ムは、基材フィルム自体に粘着性を有する樹脂組成物を
用いたものであり、この場合には粘着剤層を省略するこ
ともできる。このような樹脂組成物としては、例えば、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステル共
重合体などの樹脂、または、これらにエラストマー、粘
着付与剤、可塑剤などを添加した樹脂組成物を用いるこ
とができる。また、このような市販の樹脂として、CA
P355〔軟質ポリオレフィン樹脂宇部レキセン(株)
製〕や、エクセレンVL〔VLDPE 住友化学工業
(株)製〕などが挙げられ、これらを使用するこもでき
る。このような樹脂は、粘着性基材フィルムとして、平
滑な面に形成した時にはタックを有するが、凹凸のある
マット面に形成することによりタックフリーにすること
もできる。また、このような粘着性基材フィルムを用い
た場合には、その表面にファンデーションなどの化粧剤
が、一層付きやすくなる利点が得られる。
【0022】〔カバー材〕本発明の隠蔽シールにおい
て、基材フィルムの上に最外層として設けられるカバー
材は、基材フィルムをコーティングや溶融押し出しなど
により、例えば、10μm以下の厚さで形成する場合、
支持体となるものであり、また、基材フィルムを形成後
も支持体として、次の粘着剤層の積層作業を容易に行え
るようにするものである。また、隠蔽シールとして皮膚
に貼着する際にも、薄い基材フィルムと粘着剤層だけで
は剛性がなく、剥離ライナーを剥がした時に、垂れ下が
って粘着剤層同士がくっついたり、シワを生じた状態に
貼着されるおそれがある。この時にもカバー材が支持体
の役割りを果たすことにより、容易に、且つきれいに皮
膚に貼着することができる。
【0023】このようなカバー材の材質は、基材フィル
ムの材質と関連して選定するが、通常、プラスチックな
どのフィルムを用いることが好ましく、同時に、適度の
剛性が必要であり、そのためには少なくとも12μm以
上、100μm程度までの厚さを有することが好まし
い。厚さ、剛性を大きくすることは、皮膚に貼着後、カ
バー材を剥がす際にも、剥がすためのきっかけを作りや
すく、剥がしやすくできる効果も得られる。また、共押
し出し法により、カバー材と基材フィルムとを積層体と
して同時に製膜することもでき、例えば、基材フィルム
をポリエチレンとした場合、カバー材をポリプロピレン
やポリエステルなどで剥離可能に製膜することができ
る。また、皮膚に貼着後の剥がしやすさを一層向上させ
るためには、カバー材に切れ目を入れることも好まし
い。この切れ目は、剥離ライナーにも切れ目を設ける場
合には、これとクロスする方向に設けることが、隠蔽シ
ール自体の剛性を維持できる点で好ましい。
【0024】〔剥離ライナー〕本発明の隠蔽シールにお
いて、剥離ライナーは、粘着剤層、または粘着性基材フ
ィルムの背面に貼り合わせて、隠蔽シールを使用する迄
の間、その粘着面をカバーすると共に、基材フィルムま
たは粘着性基材フィルムが薄く、剛性が小さいことか
ら、支持体としてその取扱いを容易にするために設ける
ものである。従って、通常の粘着シールなどに用いられ
ている離型紙、即ち、離型用のシリコーンなどを加工し
た紙や、接着性の低いポリプロピレンなどの樹脂を膜状
に積層した紙などが使用できるほか、プラスチックフィ
ルムなどにシリコーンを加工した離型性フィルムも使用
できる。また、この剥離ライナーには、使用時に剥がし
やすいように、切れ目を設けたり、剥離ライナーを2枚
構成として中央部などに2枚重ねの部分を作ることがで
きる。
【0025】
【実施例】以下に、図面、および、実施例を挙げて、本
発明を更に具体的に説明する。図1〜図7は、それぞれ
本発明の隠蔽シールの一実施例の構成を示す模式断面図
である。尚、本発明はこれらの図面および実施例に限定
するものではない。また、異なる図面においても、同じ
名称のものには同じ符号を付した。図1、図2、図3に
示した隠蔽シール10は、それぞれ外側から、カバー材
1、基材フィルム2又は2a 、粘着剤層3又は3a 、剥
離ライナー4を順に積層して構成したものであり、基本
構成は共通であるが、着色した層が異なる点において相
違するものである。即ち、図1に示した構成の隠蔽シー
ル10では、基材フィルムが着色されており、着色有り基
材フィルム2a が積層されて構成されている。また、図
2に示した隠蔽シール10では、粘着剤層に着色剤が添加
され、着色剤入り粘着剤層3a が積層されて構成されて
いる。そして、図3に示した隠蔽シール10では、基材フ
ィルムと粘着剤層の両方が着色されており、着色有り基
材フィルム2a と着色剤入り粘着剤層3a とが積層され
て構成されている。このような構成の隠蔽シール10は、
使用に際して、先ず剥離ライナー4を剥がして隠したい
部分の皮膚に貼着し、次にカバー材1を剥がした後、そ
の上にファンデーションなどを塗る方法で使用するもの
である。また、図には示していないが、図1〜図3に示
した隠蔽シールの構成において、カバー材1の表面に離
型処理を施すと共に、剥離ライナー4を取り除いて、巻
き取り形状の隠蔽シールとして用いることもできる。
【0026】図4、図5、図6に示した隠蔽シール10
は、それぞれ外側から、基材フィルム2又は2a 、粘着
剤層3又は3a 、剥離ライナー4を順に積層して構成し
たものであり、この場合も、基本構成は共通であるが、
着色した層が異なる点において相違するものである。即
ち、図4に示した構成の隠蔽シール10では、基材フィル
ムが着色されており、着色有り基材フィルム2a が表面
に積層されて構成されている。また、図5に示した隠蔽
シール10では、粘着剤層に着色剤が添加されており、着
色剤入り粘着剤層3a が中間に積層されて構成されてい
る。そして、図6に示した隠蔽シール10では、基材フィ
ルムと粘着剤層の両方が着色されており、着色有り基材
フィルム2a が表面に、そして、着色剤入り粘着剤層3
a が中間に積層されて構成されている。また、図4、図
5、図6に示した構成の隠蔽シール10では、最外層が基
材フィルム2又は2a であり、カバー材は用いられてい
ない。このような構成は、基材フィルム2又は2a が比
較的厚く、剛性があり、支持体としてのカバー材を必要
としない場合に実施できる構成である。このような構成
の隠蔽シール10は、基材フィルム2又は2a として予め
製膜された所望のフィルムを用意し、これに粘着剤層3
又は3a 、および剥離ライナー4を積層する方式で製造
することができる。そして、使用に際しては、裏面の剥
離ライナー4を剥がして、隠したい箇所の皮膚に貼着
し、表面の基材フィルム2又は2a 上にファンデーショ
ンなどを塗る方法で使用できる。
【0027】次に、図7に示した構成の隠蔽シール10
は、外側から、カバー材1、着色剤入り粘着性基材フィ
ルム5、剥離ライナー4を順に積層して構成したもので
ある。この構成の隠蔽シール10は、基材フィルム自体に
粘着剤層と隠蔽層の機能を兼ね備えさせたものであり、
着色剤入り粘着性基材フィルム5は、粘着性を有する樹
脂組成物に着色剤を添加した材料を製膜することによっ
て形成される。このような構成を採ることにより、粘着
剤層を別に設ける必要がなくなり、生産性を向上できる
と同時に、基材フィルムが粘着性を有するため、その上
にファンデーションなどを塗った際、付きを一層向上で
きる利点がある。尚、使用に際しては、カバー材1と剥
離ライナー4が表裏に積層されているため、先に説明し
た図1〜図3に示した隠蔽シールと同じ手順で使用する
ものである。また、図7に示した構成の隠蔽シール10に
おいても、カバー材1の表面に離型処理を施すと共に、
剥離ライナー4を取り除いて巻き上げることにより、巻
き取り形状の隠蔽シールとして用いることもできる。
【0028】〔実施例1〕カバー材として、厚さ25μ
mの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム〔E
5000(両面処理無し)東洋紡績(株)製〕(以下、
PET)を用い、また、セパレーターとして同じフィル
ムを用いて、その2枚のフィルムの間に、基材フィルム
用に特殊ポリエチレン樹脂〔モアテック 0218CN
出光石油化学(株)製〕を用いて、Tダイにより押し
出して積層し、厚さ5μmの基材フィルムを形成させ
た。次に、上記積層フィルムから、一方の2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム(セパレーター)を剥
がし、露出した基材フィルム面に、下記の組成の着色剤
入り粘着剤層用塗布液をロールコーターにより乾燥時の
塗布量が4g/m2となるように塗布、乾燥した後、そ
の面に、剥離ライナーとして、表面にシリコーン加工を
施した離型紙(坪量54.2g/m2 )の離型面が対向
するように重ねて巻き上げ、40℃で3日間のエージン
グ処理を行い、実施例1の隠蔽シールを作製した。この
隠蔽シールの構成は、表面から、カバー材(PET25
μm)/基材フィルム(特殊ポリエチレン5μm)/着
色剤入り粘着剤層(4g/m2 )/剥離ライナー(離型
紙54.2g/m2 )である。
【0029】 着色剤入り粘着剤層用塗布液の組成 粘着剤(アクリル系樹脂) 〔コーポニール 5406D 日本合成化学工業(株)製〕 100重量部 架橋剤〔コロネート L−55E 日本ポリウレタン工業(株)製〕 5重量部 肌色着色剤(二酸化チタン/弁柄 重量比10:1) 50重量部 希釈溶剤(トルエン/酢酸エチル 重量比1:1) 45重量部
【0030】〔実施例2〕実施例1の隠蔽シールの構成
において、基材フィルムの材質のみを電子線硬化型樹脂
に変えることとし、電子線硬化型樹脂としてアロニック
スM−6200(ポリエステルアクリレート)〔東亞合
成(株)製〕を用い、これをカバー材に用いる厚さ25
μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
〔E5000(両面処理無し)東洋紡績(株)製〕の一
方の面に、ロールコーターにより、厚さが5μmとなる
ように塗布し、その上に、セパレーターとして前記カバ
ー材と同じ2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムを密着するように重ねた後、電子線照射装置(キュア
トロン 日新ハイボルテージ社製)を用いて、加速電圧
180KV,5Mrad の電子線を照射して硬化させ、基
材フィルムを形成した。以下、実施例1と同様に、上記
積層フィルムから、一方の2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(セパレーター)を剥がし、露出した
基材フィルム面に、着色剤入りの粘着剤層用塗布液を塗
布、乾燥した後、その上に、剥離ライナーとして離型紙
を重ねて巻き上げ、エージング処理を行って実施例2の
隠蔽シールを作製した。この隠蔽シールの構成は、表面
から、カバー材(PET25μm)/基材フィルム(電
子線硬化型ポリエステルアクリレート樹脂5μm)/着
色剤入り粘着剤層(4g/m2 )/剥離ライナー(離型
紙54.2g/m2 )である。
【0031】〔実施例3〕カバー材として、厚さが25
μmで一方の面に表面粗さRa が1μmのマット加工を
施した2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを
用い、そのマット加工面に、電離放射線硬化型のウレタ
ンアクリレートUV3000B〔日本合成化学工業
(株)製〕が30重量%になるようにメチルエチルケト
ンで希釈した組成の基材フィルム用塗布液を、乾燥時の
塗布量が5g/m2 となるように塗布、乾燥して積層
し、カバー材/基材フィルムの積層体を作製した。次
に、剥離ライナーとして、厚さが75μmで一方の面に
シリコーン加工が施されたポリエチレンテレフタレート
フィルムを用いて、そのシリコーン加工面に、実施例1
で用いたものと同じ組成の着色剤入り粘着剤塗布液をロ
ールコーターにより、乾燥時塗布量が10g/m2 とな
るように塗布、乾燥し、続いてその上に、前記カバー材
/基材フィルムの積層体の基材フィルム面が接するよう
に重ねて圧着、積層した後、その積層体のカバー材のマ
ットPET側から、前記電子線照射装置により、加速電
圧180KV、5Mrad の電子線を照射して反応、硬化
させて実施例3の隠蔽シールを作製した。この隠蔽シー
ルの構成は、表面から、カバー材(内面マット加工PE
T25μm)/基材フィルム(電子線硬化型ウレタンア
クリレート樹脂5g/m2 )/着色剤入り粘着剤層(1
0g/m2 )/剥離ライナー(シリコーン加工PET7
5μm)である。
【0032】〔実施例4〕カバー材として、厚さが25
μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、OP
P)を用い、その一方の面(表面処理なし)に、下記の
組成の基材フィルム用塗布液をマイクロバーコーターに
より、乾燥時の厚さが8μmとなるように塗布、乾燥し
て、カバー材/基材フィルムの積層体を作製した。 基材フィルム用塗布液の組成 ポリエステル樹脂〔バイロン200 東洋紡績(株)製〕 50重量部 着色剤(二酸化チタン/弁柄 重量比10:1) 50重量部 溶剤(メチルエチルケトン/トルエン 重量比1:1) 450重量部
【0033】次に、上記積層体の基材フィルム面に、下
記の組成の着色剤入り粘着剤層用塗布液をマイクロバー
コーターにより、乾燥時の塗布量が10g/m2 となる
ように塗布、乾燥した後、その上に、剥離ライナーとし
て、厚さが75μmで一方の面にシリコーン加工の施さ
れたポリエチレンテレフタレートフィルムを用いて、そ
のシリコーン加工面が接するように重ねて圧着、積層
し、実施例4の隠蔽シールを作製した。この隠蔽シール
の構成は、表面から、カバー材(OPP表面処理なし、
25μm)/基材フィルム(着色剤入りポリエステル樹
脂8μm)/着色剤入り粘着剤層(10g/m2 )/剥
離ライナー(シリコーン加工PET75μm)である。 着色剤入り粘着剤層用塗布液の組成 粘着剤(アクリル系樹脂) 〔コーポニール 5406D 日本合成化学工業(株)製〕 100重量部 肌色着色剤(二酸化チタン/弁柄 重量比10:1) 40重量部 希釈溶剤(トルエン/酢酸エチル 重量比1:1) 40重量部
【0034】〔実施例5〕カバー材、肌色着色剤入り粘
着性基材フィルム、剥離ライナーが、順に積層された3
層構成の隠蔽シールを作製することとし、粘着性基材フ
ィルムの材料として、軟質ポリオレフィン樹脂であるC
AP355〔宇部レキセン(株)製〕を用い、これに前
記粘着剤に添加した肌色着色剤と同じ組成の着色剤を用
いたマスターバッチを混合した。一方、カバー材とし
て、厚さが50μmで片面がサンドブラストでマット化
された2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを
用い、また、剥離ライナーとして、片面にシリコーン加
工を施した厚さ75μmの2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルムを用いて、カバー材のマット面と、剥
離ライナーのシリコーン加工面とが向き合うように押し
出し機にセットし、両者の間に、Tダイより前記の着色
剤を混合した軟質ポリオレフィン樹脂を厚さが10μm
となるように押し出して積層し、実施例5の隠蔽シール
を作製した。この隠蔽シールの構成は、表面から、カバ
ー材(PET50μm・内面マット)/着色剤入り粘着
性基材フィルム(軟質ポリオレフィン樹脂10μm)/
剥離ライナー(片面シリコーン加工PET75μm)で
ある。
【0035】〔評価〕以上のように作成した実施例1、
2、3、4、5の隠蔽シールを、それぞれ直径4cmの
円形に打ち抜いて貼着用試料とし、先ず、剥離ライナー
を剥がして皮膚に貼り付け、次いでカバー材を剥がした
ところ、いずれも柔らかくフィット感が良好であった。
また、カバー材の内面をマット状にした実施例3、5の
試料の表面は、完全な艶消し状であり、通常のPETフ
ィルムを用いた実施例1、2、およびOPPフィルムを
用いた実施例4の試料でも、表面に特に目立った“てか
り”は見られなかった。更に、各試料(基材フィルム)
の上にファンデーションを塗ったところ、その着きも良
好であり、下面の皮膚が完全に隠された状態となり、隠
蔽性も充分高いことが分かった。また、この状態で8時
間経過した後も、汗による剥がれはなく、充分実用性の
あることが確認された。
【0036】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、肌のしみ、あざ、傷、そばかすなどを隠すために
化粧の下に貼着する隠蔽シールとして、簡便に使用でき
て、その柔らかさ、フィット感が良好で、表面の“てか
り”や、汗による剥がれもなく、且つ、優れた隠蔽性を
有する隠蔽シールを提供できる効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の隠蔽シールの第1の実施例の構成を示
す模式断面図である。
【図2】本発明の隠蔽シールの第2の実施例の構成を示
す模式断面図である。
【図3】本発明の隠蔽シールの第3の実施例の構成を示
す模式断面図である。
【図4】本発明の隠蔽シールの第4の実施例の構成を示
す模式断面図である。
【図5】本発明の隠蔽シールの第5の実施例の構成を示
す模式断面図である。
【図6】本発明の隠蔽シールの第6の実施例の構成を示
す模式断面図である。
【図7】本発明の隠蔽シールの第7の実施例の構成を示
す模式断面図である。
【符号の説明】
1 カバー材 2 基材フィルム 2a 基材フィルム(着色有り) 3 粘着剤層 3a 粘着剤層(着色剤入り) 4 剥離ライナー 5 粘着性基材フィルム(着色剤入り) 10 隠蔽シール

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カバー材、基材フィルム、粘着剤層、剥離
    ライナーが、順に積層されてなる隠蔽シールであって、
    基材フィルムと粘着剤層のいずれか一方、または両方が
    着色されていて、且つ、各層間の接着力が、基材フィル
    ム・粘着剤層間>カバー材・基材フィルム間>粘着剤層
    ・剥離ライナー間の順に調整されていることを特徴とす
    る隠蔽シール。
  2. 【請求項2】基材フィルム、粘着剤層、剥離ライナー
    が、順に積層されてなる隠蔽シールであって、基材フィ
    ルムと粘着剤層のいずれか一方、または両方が着色され
    ていることを特徴とする隠蔽シール。
  3. 【請求項3】カバー材、基材フィルム、粘着剤層が順に
    積層された巻き取り形状の隠蔽シールであって、基材フ
    ィルムと粘着剤層のいずれか一方、または両方が着色さ
    れていることを特徴とする隠蔽シール。
  4. 【請求項4】前記基材フィルムが形状記憶性高分子材料
    で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の隠蔽シール。
  5. 【請求項5】前記基材フィルムのガラス転移温度(T
    g)が、25〜35℃であることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載の隠蔽シール。
  6. 【請求項6】前記基材フィルムの少なくとも粘着剤層の
    積層される面の反対側の面が、微細な凹凸を有するよう
    に粗面化されていることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載の隠蔽シール。
  7. 【請求項7】前記基材フィルムと粘着剤層との積層体の
    透湿度が1000g/m2 ・24hr以上であることを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載の隠蔽シール。
  8. 【請求項8】カバー材、粘着性基材フィルム、剥離ライ
    ナーが、順に積層されてなる隠蔽シールであって、粘着
    性基材フィルムが着色剤を含有し、且つ、カバー材と粘
    着性基材フィルムとの間の接着力が、粘着性基材フィル
    ムと剥離ライナーとの間の接着力よりも大きくなるよう
    に調整されていることを特徴とする隠蔽シール。
  9. 【請求項9】カバー材と粘着性基材フィルムとが積層さ
    れた巻き取り形状の隠蔽シールであって、粘着性基材フ
    ィルムが着色剤を含有することを特徴とする隠蔽シー
    ル。
  10. 【請求項10】前記粘着性基材フィルムのカバー材との
    積層面が、微細な凹凸を有するように粗面化されている
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の隠蔽シー
    ル。
  11. 【請求項11】前記粘着性基材フィルムの透湿度が10
    00g/m2 ・24hr以上であることを特徴とする請求項
    8乃至10のいずれかに記載の隠蔽シール。
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