JPH09157612A - スピーカー化粧シート固定用両面粘着テープ - Google Patents
スピーカー化粧シート固定用両面粘着テープInfo
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- JPH09157612A JPH09157612A JP32291695A JP32291695A JPH09157612A JP H09157612 A JPH09157612 A JP H09157612A JP 32291695 A JP32291695 A JP 32291695A JP 32291695 A JP32291695 A JP 32291695A JP H09157612 A JPH09157612 A JP H09157612A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スピーカーキャビネットへの貼り付け作業を
能率よく行うことができ、曲面への接着性にすぐれ、且
つ、高級感を損なわないスピーカー化粧シート固定用両
面粘着テープを提供する。 【解決手段】 不織布１の片面に化粧シート側粘着剤層
２が設けられ、他の面にキャビネット側粘着剤層５が設
けられ、化粧シート側粘着剤層２面に剥離紙４が積層さ
れてなる両面粘着テープにおいて、化粧シート側粘着剤
層２に貼り合わせる剥離紙４面に深さが５〜４０μｍの
エンボス加工による凹凸３が形成され、且つ、該剥離紙
４が積層された化粧シート側粘着剤層２が黒色である。
能率よく行うことができ、曲面への接着性にすぐれ、且
つ、高級感を損なわないスピーカー化粧シート固定用両
面粘着テープを提供する。 【解決手段】 不織布１の片面に化粧シート側粘着剤層
２が設けられ、他の面にキャビネット側粘着剤層５が設
けられ、化粧シート側粘着剤層２面に剥離紙４が積層さ
れてなる両面粘着テープにおいて、化粧シート側粘着剤
層２に貼り合わせる剥離紙４面に深さが５〜４０μｍの
エンボス加工による凹凸３が形成され、且つ、該剥離紙
４が積層された化粧シート側粘着剤層２が黒色である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ、オーディ
オ製品のスピーカー前面に化粧用として張設される目の
細かい「紗」あるいは細かい孔が一面に設けられたポリ
スチレンシート等をキャビネットに固定するために用い
られるスピーカー化粧シート固定用両面粘着テープに関
する。
オ製品のスピーカー前面に化粧用として張設される目の
細かい「紗」あるいは細かい孔が一面に設けられたポリ
スチレンシート等をキャビネットに固定するために用い
られるスピーカー化粧シート固定用両面粘着テープに関
する。
【０００２】
【従来の技術】テレビ、オーディオ等の音響製品のスピ
ーカー前面には化粧用のシートが張設される。スピーカ
ー前面に細かい孔が一面に設けられた金属薄板や合成樹
脂フィルムが設けられ、この表面に化粧用のシートが張
設されることもある。いずれにしても化粧シートは目の
細かい布製の「紗」などが用いられ、高級感を出すため
に通常は黒色とされている。
ーカー前面には化粧用のシートが張設される。スピーカ
ー前面に細かい孔が一面に設けられた金属薄板や合成樹
脂フィルムが設けられ、この表面に化粧用のシートが張
設されることもある。いずれにしても化粧シートは目の
細かい布製の「紗」などが用いられ、高級感を出すため
に通常は黒色とされている。
【０００３】上記化粧シートはスピーカーキャビネット
の周囲に両面粘着テープにより貼り付けて固定される。
実開平７−４２２８７号公報には、細かいパンチ孔を多
数設けたポリスチレン系樹脂シートの片面に、表面を艶
消しとした感熱型接着剤を積層した両面接着テープを接
着してなるスピーカー材用シートが開示されている。
の周囲に両面粘着テープにより貼り付けて固定される。
実開平７−４２２８７号公報には、細かいパンチ孔を多
数設けたポリスチレン系樹脂シートの片面に、表面を艶
消しとした感熱型接着剤を積層した両面接着テープを接
着してなるスピーカー材用シートが開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】感熱型接着剤は通常８
０℃以上の熱を与えることにより軟化して接着性能が発
揮されるものであり、上記公報に記載のものでも設計通
りの接着力を発現するにはスピーカー材の上から感熱型
接着剤に対して１００〜１５０℃の熱を３０秒〜３分間
与える必要がある。この加熱条件の設定と貼り付け作業
に時間を要するので作業能率が低く、又、熱を加えるた
めにキャビネットや金属薄板などの寸法変化が起こり易
く、品質上の問題となることがあった。
０℃以上の熱を与えることにより軟化して接着性能が発
揮されるものであり、上記公報に記載のものでも設計通
りの接着力を発現するにはスピーカー材の上から感熱型
接着剤に対して１００〜１５０℃の熱を３０秒〜３分間
与える必要がある。この加熱条件の設定と貼り付け作業
に時間を要するので作業能率が低く、又、熱を加えるた
めにキャビネットや金属薄板などの寸法変化が起こり易
く、品質上の問題となることがあった。
【０００５】本発明は上記従来の問題点を解消し、スピ
ーカーキャビネットへの貼り付け作業を能率よく行うこ
とができ、曲面への接着性にすぐれ、且つ、高級感を高
度に有するスピーカー化粧シート固定用両面粘着テープ
を提供することを目的とする。
ーカーキャビネットへの貼り付け作業を能率よく行うこ
とができ、曲面への接着性にすぐれ、且つ、高級感を高
度に有するスピーカー化粧シート固定用両面粘着テープ
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のスピーカー化粧
シート固定用両面粘着テープは、不織布の両面に粘着剤
層が設けられ、少なくとも一方の粘着剤層面に剥離紙が
積層されてなる両面粘着テープにおいて、粘着剤層に貼
り合わせる剥離紙面に深さが５〜４０μｍであるエンボ
ス加工が施され、且つ、該剥離紙が積層された粘着剤層
が黒色で、更に、気泡を含有することを特徴とするもの
である。
シート固定用両面粘着テープは、不織布の両面に粘着剤
層が設けられ、少なくとも一方の粘着剤層面に剥離紙が
積層されてなる両面粘着テープにおいて、粘着剤層に貼
り合わせる剥離紙面に深さが５〜４０μｍであるエンボ
ス加工が施され、且つ、該剥離紙が積層された粘着剤層
が黒色で、更に、気泡を含有することを特徴とするもの
である。
【０００７】本発明では、両面粘着テープの基材として
不織布を用いる。この理由は、被着体であるキャビネッ
トの曲面に対してよくなじみ、貼り付けた後で粘着テー
プ基材の剛性による粘着テープの浮き上がりを防止する
ためである。従って、不織布としては柔軟性と適度な伸
縮性を備え、粘着剤との接着性のよいものであれば材質
は特に限定するものではない。
不織布を用いる。この理由は、被着体であるキャビネッ
トの曲面に対してよくなじみ、貼り付けた後で粘着テー
プ基材の剛性による粘着テープの浮き上がりを防止する
ためである。従って、不織布としては柔軟性と適度な伸
縮性を備え、粘着剤との接着性のよいものであれば材質
は特に限定するものではない。
【０００８】粘着剤に天然ゴムを用いたものは耐候性が
悪く、長期の使用において劣化による剥がれ等を生じる
のでアクリル系粘着剤を用いる。このアクリル系粘着剤
は重量平均分子量が５０万未満であると粘着剤表面の流
動性が大きく、粘着テープとしたとき剥離紙表面のエン
ボス加工により形成された艶消し面が経時的に艶面とな
るので、粘着剤の重量平均分子量は５０万以上であるこ
とが好ましく、より好ましくは８０万以上である。
悪く、長期の使用において劣化による剥がれ等を生じる
のでアクリル系粘着剤を用いる。このアクリル系粘着剤
は重量平均分子量が５０万未満であると粘着剤表面の流
動性が大きく、粘着テープとしたとき剥離紙表面のエン
ボス加工により形成された艶消し面が経時的に艶面とな
るので、粘着剤の重量平均分子量は５０万以上であるこ
とが好ましく、より好ましくは８０万以上である。
【０００９】粘着剤の粘着力は特に限定しないが、粘着
剤の粘着力の指標としてよく用いられる、ステンレス板
に対する粘着力（ＳＰ粘着力）が５００ｇｆ／２５ｍｍ
（４．９Ｎ／２５ｍｍ）以上であることが好ましい。こ
れはＳＰ粘着力が５００ｇｆ／２５ｍｍ未満であるとキ
ャビネット面の曲面によっては粘着テープが剥離して浮
き上がりを生ずることがあるからである。尚、上記ＳＰ
粘着力とは、ＪＩＳ Ｚ １５２８（両面粘着テープ・
粘着シート試験方法）に準じて測定した両面粘着テープ
と冷間圧延ステンレス鋼板との常温における１８０度引
き剥がし時の粘着力をいう。
剤の粘着力の指標としてよく用いられる、ステンレス板
に対する粘着力（ＳＰ粘着力）が５００ｇｆ／２５ｍｍ
（４．９Ｎ／２５ｍｍ）以上であることが好ましい。こ
れはＳＰ粘着力が５００ｇｆ／２５ｍｍ未満であるとキ
ャビネット面の曲面によっては粘着テープが剥離して浮
き上がりを生ずることがあるからである。尚、上記ＳＰ
粘着力とは、ＪＩＳ Ｚ １５２８（両面粘着テープ・
粘着シート試験方法）に準じて測定した両面粘着テープ
と冷間圧延ステンレス鋼板との常温における１８０度引
き剥がし時の粘着力をいう。
【００１０】スピーカーキャビネットに化粧シートを両
面粘着テープを介して貼り付けたとき、化粧シートの目
の間から見える粘着剤層の表面が目立たないように、本
発明の両面粘着テープの化粧シート側になる粘着剤層は
化粧シートと同色の黒色とする。黒色とするには、例え
ば、粘着剤樹脂１００重量部に対するカーボンブラッ
ク、土状黒鉛等の添加量は少ないと黒色が充分に現れ
ず、また、多いと粘着力が低下するので３〜２０重量部
が好ましい。
面粘着テープを介して貼り付けたとき、化粧シートの目
の間から見える粘着剤層の表面が目立たないように、本
発明の両面粘着テープの化粧シート側になる粘着剤層は
化粧シートと同色の黒色とする。黒色とするには、例え
ば、粘着剤樹脂１００重量部に対するカーボンブラッ
ク、土状黒鉛等の添加量は少ないと黒色が充分に現れ
ず、また、多いと粘着力が低下するので３〜２０重量部
が好ましい。
【００１１】不織布に塗布された粘着剤層は黒色である
が、この表面に艶があると光が反射して光沢を帯び、目
立つので艶消しとすることが必要である。艶消しのため
に粘着剤層面にエンボス加工を行う。エンボス加工によ
る凹凸の深さは５μｍよりも浅いと艶消しの効果が少な
く、４０μｍを超えると粘着剤層表面と被着体とが点接
触となって粘着力が弱くなるので、凹凸の深さは５〜４
０μｍが好ましい。凹凸の形状は艶消し効果が得られれ
ば特に限定はなく、独立した凹凸状のものや絹目等など
が挙げられる。
が、この表面に艶があると光が反射して光沢を帯び、目
立つので艶消しとすることが必要である。艶消しのため
に粘着剤層面にエンボス加工を行う。エンボス加工によ
る凹凸の深さは５μｍよりも浅いと艶消しの効果が少な
く、４０μｍを超えると粘着剤層表面と被着体とが点接
触となって粘着力が弱くなるので、凹凸の深さは５〜４
０μｍが好ましい。凹凸の形状は艶消し効果が得られれ
ば特に限定はなく、独立した凹凸状のものや絹目等など
が挙げられる。
【００１２】表面艶消しの粘着剤層面に積層する剥離紙
は、坪量５５〜１１０ｇ／ｍ2 のグラシン紙、上質紙、
厚み２５〜７５μｍのポリエステルやポリプロピレン等
の合成樹脂フィルムなどが用いられる。上記グラシン紙
や上質紙にはポリエチレン等をラミネートし、該ラミネ
ート面にシリコーン等の剥離処理を行う。ラミネートの
厚みは一般的には５〜２０μｍである。５μｍよりも薄
いとラミネート加工が難しく、２０μｍを超えると剥離
紙全体の厚みが大きくなり、剛性が高くて粘着テープと
の貼り合わせや打抜き加工をし難くなる。
は、坪量５５〜１１０ｇ／ｍ2 のグラシン紙、上質紙、
厚み２５〜７５μｍのポリエステルやポリプロピレン等
の合成樹脂フィルムなどが用いられる。上記グラシン紙
や上質紙にはポリエチレン等をラミネートし、該ラミネ
ート面にシリコーン等の剥離処理を行う。ラミネートの
厚みは一般的には５〜２０μｍである。５μｍよりも薄
いとラミネート加工が難しく、２０μｍを超えると剥離
紙全体の厚みが大きくなり、剛性が高くて粘着テープと
の貼り合わせや打抜き加工をし難くなる。
【００１３】上記剥離紙の剥離処理面にはシボ加工等の
エンボスによる深さ５〜４０μｍの凹凸が設けられる。
この凹凸は粘着剤層を形成する際に上記剥離紙に直接塗
工することで形成してもよいし、また、粘着剤層面に貼
り合わされ、圧着ロールを通過したり巻重体としたとき
の巻き圧などにより粘着剤層表面に転写による凹凸を形
成し、これにより粘着剤層面に艶消し作用を与えてもよ
い。転写により粘着剤層面に形成される凹凸の深さは５
μｍよりも浅いと艶消し効果が殆どなく、４０μｍを超
えると粘着剤層と化粧シートとの接着性が悪くなるので
凹凸の深さは５〜４０μｍであることが好ましい。又、
上記凹凸の形状は艶消し効果が得られるものであれば特
に制限されるものではない。
エンボスによる深さ５〜４０μｍの凹凸が設けられる。
この凹凸は粘着剤層を形成する際に上記剥離紙に直接塗
工することで形成してもよいし、また、粘着剤層面に貼
り合わされ、圧着ロールを通過したり巻重体としたとき
の巻き圧などにより粘着剤層表面に転写による凹凸を形
成し、これにより粘着剤層面に艶消し作用を与えてもよ
い。転写により粘着剤層面に形成される凹凸の深さは５
μｍよりも浅いと艶消し効果が殆どなく、４０μｍを超
えると粘着剤層と化粧シートとの接着性が悪くなるので
凹凸の深さは５〜４０μｍであることが好ましい。又、
上記凹凸の形状は艶消し効果が得られるものであれば特
に制限されるものではない。
【００１４】又、上記粘着剤層は黒色であるが、光の一
部は粘着剤層中に侵入する。そこで、粘着剤層中に侵入
した光を粘着剤層内部で乱反射させることが表面の艶を
消すために相乗的な効果があることが判った。このため
に、粘着剤に気泡を含有させなければならない。
部は粘着剤層中に侵入する。そこで、粘着剤層中に侵入
した光を粘着剤層内部で乱反射させることが表面の艶を
消すために相乗的な効果があることが判った。このため
に、粘着剤に気泡を含有させなければならない。
【００１５】粘着剤に気泡を含有させる方法としては、
固形の中空の充填剤を加えることが考えられる。しか
し、固形のものはその表面で光を反射するので気泡を生
成する発泡剤が好ましい。このような発泡剤としては特
に限定されるものではないが、例えば、粒径４〜１００
μｍ、発泡倍率２０〜１００倍の熱膨張性微球体（膨張
開始温度６０〜１５０℃）が挙げられる。具体的には松
本油脂社製，商品名「マツモトマイクロスフェアー」、
リキダイン社製，商品名「バルーンＷ５０」（固形分２
８重量％）などが挙げられる。上記発泡剤は粘着剤中で
加熱処理することにより発泡剤が熱分解して気泡を形成
する。上記発泡剤は少ないと艶消し効果が得られず、多
いと充分な粘着力が得られないので、固形分換算で５〜
３０重量％のものである。
固形の中空の充填剤を加えることが考えられる。しか
し、固形のものはその表面で光を反射するので気泡を生
成する発泡剤が好ましい。このような発泡剤としては特
に限定されるものではないが、例えば、粒径４〜１００
μｍ、発泡倍率２０〜１００倍の熱膨張性微球体（膨張
開始温度６０〜１５０℃）が挙げられる。具体的には松
本油脂社製，商品名「マツモトマイクロスフェアー」、
リキダイン社製，商品名「バルーンＷ５０」（固形分２
８重量％）などが挙げられる。上記発泡剤は粘着剤中で
加熱処理することにより発泡剤が熱分解して気泡を形成
する。上記発泡剤は少ないと艶消し効果が得られず、多
いと充分な粘着力が得られないので、固形分換算で５〜
３０重量％のものである。
【００１６】粘着剤層の厚みは、表面艶消しの粘着剤層
が３０〜１５０μｍであることが好ましい。この理由
は、この粘着剤層が３０μｍよりも薄いと特に化粧シー
トに紗を用いる場合、紗の繊維と点接触となり接着状態
がよくない。又、１５０μｍを超えると粘着テープの打
抜き加工時に粘着剤の浸み出しが起こって打抜き加工性
が悪くなるからである。
が３０〜１５０μｍであることが好ましい。この理由
は、この粘着剤層が３０μｍよりも薄いと特に化粧シー
トに紗を用いる場合、紗の繊維と点接触となり接着状態
がよくない。又、１５０μｍを超えると粘着テープの打
抜き加工時に粘着剤の浸み出しが起こって打抜き加工性
が悪くなるからである。
【００１７】他の面の粘着剤層の厚みは３０〜１２０μ
ｍであることが好ましい。この面の粘着剤層が３０μｍ
よりも薄いとキャビネットに対して接着性が悪くなり、
１２０μｍを超えると粘着テープの打抜き加工時に粘着
剤の浸み出しが生じて打抜き加工性が悪くなる。この粘
着剤層表面はエンボス加工がなされていても、なされて
いなくてもよい。
ｍであることが好ましい。この面の粘着剤層が３０μｍ
よりも薄いとキャビネットに対して接着性が悪くなり、
１２０μｍを超えると粘着テープの打抜き加工時に粘着
剤の浸み出しが生じて打抜き加工性が悪くなる。この粘
着剤層表面はエンボス加工がなされていても、なされて
いなくてもよい。
【００１８】（作用）本発明の両面粘着テープは、基材
として不織布が用いられているので柔軟性と適度な伸縮
性を備え、スピーカーキャビネットの二次曲面又は三次
曲面に対してよくなじみ、貼り付けた後で基材の剛性に
よる粘着テープの浮き上がりが防止される。
として不織布が用いられているので柔軟性と適度な伸縮
性を備え、スピーカーキャビネットの二次曲面又は三次
曲面に対してよくなじみ、貼り付けた後で基材の剛性に
よる粘着テープの浮き上がりが防止される。
【００１９】粘着剤層に貼り合わせた剥離紙面に深さが
５〜４０μｍのエンボス加工による凹凸が設けられてい
るので、圧着ロールを通過したり巻重体としたときの巻
き圧などにより粘着剤層表面に転写されて凹凸を形成
し、これにより粘着剤層面に艶消し効果を与える。
５〜４０μｍのエンボス加工による凹凸が設けられてい
るので、圧着ロールを通過したり巻重体としたときの巻
き圧などにより粘着剤層表面に転写されて凹凸を形成
し、これにより粘着剤層面に艶消し効果を与える。
【００２０】剥離紙が積層された粘着剤層が化粧シート
と同様の黒色であるから、スピーカーキャビネットに化
粧シートを貼り合わせた後、粘着剤層が見えても目立た
ず高級感を損なわない。スピーカーキャビネットへの貼
り付け作業を能率よく行うことができ、曲面への接着性
にすぐれる。
と同様の黒色であるから、スピーカーキャビネットに化
粧シートを貼り合わせた後、粘着剤層が見えても目立た
ず高級感を損なわない。スピーカーキャビネットへの貼
り付け作業を能率よく行うことができ、曲面への接着性
にすぐれる。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下に本発明のスピーカー化粧シ
ート固定用両面粘着テープの実施例を図面を参照して説
明する。 （実施例１）図１は本発明両面粘着テープの実施例を示
す断面図である。基材として不織布１（三木特殊製紙社
製，坪量１４ｇ／ｍ2 ）を用いた。該不織布１の片面に
化粧シート側粘着剤層２が積層され、該化粧シート側粘
着剤層２側の表面にはエンボス加工により約６０メッシ
ュで深さ１０μｍの凹凸３が全面に設けられた剥離紙４
が積層されて、化粧シート側粘着剤層２面には転写され
た凹凸３が形成されている。５は不織布１の他の面に積
層されたキャビネット側粘着剤層である。２１は発泡剤
により化粧シート側粘着剤層２内に形成された気泡であ
る。
ート固定用両面粘着テープの実施例を図面を参照して説
明する。 （実施例１）図１は本発明両面粘着テープの実施例を示
す断面図である。基材として不織布１（三木特殊製紙社
製，坪量１４ｇ／ｍ2 ）を用いた。該不織布１の片面に
化粧シート側粘着剤層２が積層され、該化粧シート側粘
着剤層２側の表面にはエンボス加工により約６０メッシ
ュで深さ１０μｍの凹凸３が全面に設けられた剥離紙４
が積層されて、化粧シート側粘着剤層２面には転写され
た凹凸３が形成されている。５は不織布１の他の面に積
層されたキャビネット側粘着剤層である。２１は発泡剤
により化粧シート側粘着剤層２内に形成された気泡であ
る。
【００２２】上記化粧シート側粘着剤層２は以下のよう
にして形成した。ブチルアクリレート７０重量部と２−
エチルヘキシルアクリレート２７重量部及びアクリル酸
３重量部との共重合体（重量平均分子量８０万）に粘着
付与樹脂としてテルペン樹脂（ヤスハラケミカル社製，
商品名「ＹＳレジンＰｘ１１５０」）２５重量部を混合
し、酢酸エチルとトルエンとの混合比が１：１である混
合溶剤に上記混合物を溶解して固形分４０重量％の溶液
を得た。この混合物１００重量部に対し、発泡剤（リキ
ダイン社製，商品名「バルーンＷ５０」，固形分５０重
量％）８重量部と、土状黒鉛（西村黒鉛社製）４重量
部、イソシアネート架橋剤（リキダイン社製，商品名
「サンパスター７３９Ｄ」，固形分２８％）１重量部を
添加混合したものを、剥離紙４上にコンマコーターを用
いて乾燥後の厚みが１２０μｍとなるように塗布乾燥し
て形成した。
にして形成した。ブチルアクリレート７０重量部と２−
エチルヘキシルアクリレート２７重量部及びアクリル酸
３重量部との共重合体（重量平均分子量８０万）に粘着
付与樹脂としてテルペン樹脂（ヤスハラケミカル社製，
商品名「ＹＳレジンＰｘ１１５０」）２５重量部を混合
し、酢酸エチルとトルエンとの混合比が１：１である混
合溶剤に上記混合物を溶解して固形分４０重量％の溶液
を得た。この混合物１００重量部に対し、発泡剤（リキ
ダイン社製，商品名「バルーンＷ５０」，固形分５０重
量％）８重量部と、土状黒鉛（西村黒鉛社製）４重量
部、イソシアネート架橋剤（リキダイン社製，商品名
「サンパスター７３９Ｄ」，固形分２８％）１重量部を
添加混合したものを、剥離紙４上にコンマコーターを用
いて乾燥後の厚みが１２０μｍとなるように塗布乾燥し
て形成した。
【００２３】又、キャビネット側粘着剤層５は以下のよ
うにして形成した。ブチルアクリレート６０重量部と２
−エチルヘキシルアクリレート３７重量部及びアクリル
酸３重量部との共重合体（重量平均分子量５０万）に粘
着付与樹脂としてテルペン樹脂（ヤスハラケミカル社
製，商品名「ＹＳレジンＰｘ１１５０」）３０重量部を
混合し、固形分４５重量％の混合物を得た。この混合物
１００重量部に対し、土状黒鉛（西村黒鉛社製）２重量
部、イソシアネート架橋剤（リキダイン社製，商品名
「サンパスター７３９Ｄ」，固形分２８％）０．８重量
部を添加混合したものを、エンボス加工のない剥離紙上
にコンマコーターを用いて乾燥後の厚みが５５μｍとな
るように塗布乾燥して形成した。
うにして形成した。ブチルアクリレート６０重量部と２
−エチルヘキシルアクリレート３７重量部及びアクリル
酸３重量部との共重合体（重量平均分子量５０万）に粘
着付与樹脂としてテルペン樹脂（ヤスハラケミカル社
製，商品名「ＹＳレジンＰｘ１１５０」）３０重量部を
混合し、固形分４５重量％の混合物を得た。この混合物
１００重量部に対し、土状黒鉛（西村黒鉛社製）２重量
部、イソシアネート架橋剤（リキダイン社製，商品名
「サンパスター７３９Ｄ」，固形分２８％）０．８重量
部を添加混合したものを、エンボス加工のない剥離紙上
にコンマコーターを用いて乾燥後の厚みが５５μｍとな
るように塗布乾燥して形成した。
【００２４】剥離紙４には両面にポリエチレンラミネー
トしたグラシン紙（リンテック社製，商品名「Ｙ６ＦＮ
Ｌ−Ｄ」）の一方のラミネート面に深さ１０μｍのエン
ボス加工を施したものを用いた。上記２種類の粘着剤で
不織布を挟むことにより、本発明の両面粘着テープを得
た。
トしたグラシン紙（リンテック社製，商品名「Ｙ６ＦＮ
Ｌ−Ｄ」）の一方のラミネート面に深さ１０μｍのエン
ボス加工を施したものを用いた。上記２種類の粘着剤で
不織布を挟むことにより、本発明の両面粘着テープを得
た。
【００２５】（実施例２）化粧シート側粘着剤層の厚み
を６０μｍとし、キャビネット側粘着剤の架橋剤として
エポキシ架橋剤（綜研化学社製，固形分５重量％）０．
２重量部を添加混合し、乾燥後の厚みを５０μｍとした
以外は実施例１と同様の両面粘着テープとした。
を６０μｍとし、キャビネット側粘着剤の架橋剤として
エポキシ架橋剤（綜研化学社製，固形分５重量％）０．
２重量部を添加混合し、乾燥後の厚みを５０μｍとした
以外は実施例１と同様の両面粘着テープとした。
【００２６】（比較例１）エンボス加工のない剥離紙を
用いた以外は実施例１と同様にして粘着テープとした。
用いた以外は実施例１と同様にして粘着テープとした。
【００２７】（比較例２）土状黒鉛を用いなかった以外
は実施例１と同様にしてスピーカー化粧シート固定用両
面粘着テープを得た。
は実施例１と同様にしてスピーカー化粧シート固定用両
面粘着テープを得た。
【００２８】（比較例３）発泡剤を用いなかった以外は
実施例１と同様にしてスピーカー化粧シート固定用両面
粘着テープを得た。
実施例１と同様にしてスピーカー化粧シート固定用両面
粘着テープを得た。
【００２９】性能評価 実施例の両面粘着テープを以下の方法で評価した。 （１）ＳＰ粘着力：ＪＩＳ Ｚ １５２８に準じて、両
面粘着テープを幅２５ｍｍ、長さ１５０ｍｍに裁断し、
それぞれの粘着面を厚さ１．５ｍｍ、幅５０ｍｍ、長さ
１５０ｍｍの冷間圧延鋼板に接着長さが１００ｍｍとな
るように貼り合わせ、これを２３℃、６５％ＲＨの雰囲
気下に３０分間放置した後、定速伸張形引張試験機を用
いて引張速度３００ｍｍ／分で測定し、得られたチャー
トから平均値を求めた。測定時のバッキング材は厚み２
５μｍのポリエステルフィルムを使用した。
面粘着テープを幅２５ｍｍ、長さ１５０ｍｍに裁断し、
それぞれの粘着面を厚さ１．５ｍｍ、幅５０ｍｍ、長さ
１５０ｍｍの冷間圧延鋼板に接着長さが１００ｍｍとな
るように貼り合わせ、これを２３℃、６５％ＲＨの雰囲
気下に３０分間放置した後、定速伸張形引張試験機を用
いて引張速度３００ｍｍ／分で測定し、得られたチャー
トから平均値を求めた。測定時のバッキング材は厚み２
５μｍのポリエステルフィルムを使用した。
【００３０】（２）実用性：紗及びポリスチレンシート
のスピーカー材艶消し面にそれぞれ貼り付け、反対面を
キャビネット（ポリスチレン製）に貼り付けた状態で６
０℃で２週間保管し、異常の有無を観察した。以上の結
果を表１に示す。
のスピーカー材艶消し面にそれぞれ貼り付け、反対面を
キャビネット（ポリスチレン製）に貼り付けた状態で６
０℃で２週間保管し、異常の有無を観察した。以上の結
果を表１に示す。
【００３１】
【表１】
【００３２】
【発明の効果】本発明スピーカー化粧シート固定用両面
粘着テープは以上の構成であるから、感熱接着剤を用い
た粘着テープに比べ、スピーカーへの貼り付け作業性が
すぐれており、高級感を損なうことがない。
粘着テープは以上の構成であるから、感熱接着剤を用い
た粘着テープに比べ、スピーカーへの貼り付け作業性が
すぐれており、高級感を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明スピーカー化粧シート固定用両面粘着テ
ープの実施例を示す断面図。
ープの実施例を示す断面図。
１：不織布 ２：化粧シート側粘着剤層 ３：エンボス加工による凹凸 ４：剥離紙 ５：キャビネット側粘着剤層 ２１：気泡
Claims (1)
- 【請求項１】 不織布の両面に粘着剤層が設けられ、少
なくとも一方の粘着剤層面に剥離紙が積層されてなる両
面粘着テープにおいて、粘着剤層に貼り合わせる剥離紙
面に深さが５〜４０μｍであるエンボス加工が施され、
且つ、該剥離紙が積層された粘着剤層が黒色で、更に、
気泡を含有することを特徴とするスピーカー化粧シート
固定用両面粘着テープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32291695A JPH09157612A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | スピーカー化粧シート固定用両面粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32291695A JPH09157612A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | スピーカー化粧シート固定用両面粘着テープ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09157612A true JPH09157612A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18149066
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32291695A Pending JPH09157612A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | スピーカー化粧シート固定用両面粘着テープ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09157612A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6630049B2 (en) | 2000-04-24 | 2003-10-07 | Avery Dennison Corporation | Adhesive articles with improved air egress and methods of making the same |
| JP2005104995A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 粘着テープ |
| US7060351B2 (en) | 2000-04-24 | 2006-06-13 | Avery Dennison Corporation | Adhesive article with improved air egress |
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| EP2407522A2 (en) | 2010-07-13 | 2012-01-18 | Nitto Denko Corporation | Double-sided pressure-sensitive adhesive tape for fixing decorative sheet for speaker |
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| US8252407B2 (en) | 2005-01-12 | 2012-08-28 | Avery Dennison Corporation | Adhesive article having improved application properties |
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| US9085121B2 (en) | 1999-05-13 | 2015-07-21 | 3M Innovative Properties Company | Adhesive-backed articles |
| US9240131B2 (en) | 2007-06-04 | 2016-01-19 | Avery Dennison Corporation | Adhesive articles having repositionability or slidability characteristics |
-
1995
- 1995-12-12 JP JP32291695A patent/JPH09157612A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040303 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |