JPH037778A

JPH037778A - 圧着再剥離性接着シート

Info

Publication number: JPH037778A
Application number: JP1142130A
Authority: JP
Inventors: Fumio Matsuo; 富美男松尾
Original assignee: T & M Kk
Current assignee: T & M Kk
Priority date: 1989-06-06
Filing date: 1989-06-06
Publication date: 1991-01-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、圧着再剥離性接着シートに関する。更に詳
しくは、気泡性合成樹脂から作られる圧着再剥離性の片
面接着シートおよび一面に再剥離性を有する圧着再剥離
材を有し、他面に通常の接着剤を有する圧着再剥離性両
面接着シートに関する。

［従来技術］紙などのテープ基板に接着剤を塗布し、これをロール状
に巻いた両面接着テープは知られている。この両面接着
テープは、カーペット、壁紙など異種の２つの固体を貼
り合わせるために両回体間に介在させて使用されている
。

一方、接着剤は、同種あるいは異種の２つの固体を貼り
合わせる目的で用いられる物質として知られている。こ
の接着剤には、各種タイプの化学組成の接着剤が知られ
用いられている。この中で、感圧接着剤と呼ばれるもの
がある。感圧接着剤の接着力は、比較的弱いが圧力をか
けると一時的に接着する性質があり、引張ると剥離する
特性がある。感圧接着剤は、この特性を利用してクリッ
プに換わる接着紙として近年事務用などに用いられてい
る。

吸盤は、コムなどの可撓性のある材料で作られくぼんだ
外形を有し、その内部の空気を出して圧力を減して物品
の表面に吸着するものとして知られている。この原理は
、平滑な壁面なとにフックを固定するときなどに用いら
れている。また、静電気は、樹脂などの帯電体に発生し
やすく、この作用で二つの物品が付着する現象か知られ
ている。この静電気を利用して、軽いものを一時的に接
着させるものも知られている。

［発明が解決しようとする課題］前記した接着剤は、両回体間を永久的に接着する場合に
は効果的である。しかし、一方の固体を接着したり外し
たりしたいとき、すなわち剥離したいとき固体表面を傷
付けることがある。傷付けないように取り外す場合は、
接着剤を溶かずための溶剤を用いる必要がある。

感圧型の接着剤は、それ単独で用いられているか、接着
力が弱いため面積が広いもの、比較的重量のあるものな
どの接着は困難である。この接着力を増加させると、−
時的に接着させる機能、言い換えると仮接着機能がなく
なり永久的に固定するための接着剤、すなわち通常の接
着剤と同一機能となる。また、感圧型接着剤は、いかな
る固体の表面にも任意に選択して塗布できず、あらかじ
め工場などで塗布されるのが通常である。更に、感圧型
接着剤は、頻繁に剥離すると、接着剤の表面にゴムなど
が付着し表面が劣化し、使用不能になる。

吸盤は、その構造上一定の厚さ、大きさが必要であり制
約が多く、使用する用途が限定されてしまう。静電気に
よる接着は、接着力が弱く一部の用途にしか使用されて
いない。この発明は、以上のような技術的背景のもとに
発明されたものであり、次の目的を達成する。

この発明の目的は、−面に圧着再剥離性を有する片面お
よび両面接着シートを提供することにある。

この発明の他の目的は、−面に主に吸盤効果による圧着
再剥離性材を有する両面接着シートを提供することにあ
る。

この発明の他の目的は、−面に圧着再剥離性を有する両
面接着シートの用途を提供することにある。

［前記課題を解決するための手段および作用］この発明
の要旨は、平滑な表面である被接着材に加圧することに
より接着しがっ前記加圧と逆方向に引張ることにより剥
離する再剥離面を有する圧着再剥離性材において、前記
圧着再剥離性材が気泡性合成樹脂とがらなりがっ前記再
剥離面と内部に独立または連続した無数の気泡からなる
気泡空間部を有することを特徴とする圧着剥離性接着シ
ートである。

この発明の他の要旨は、前記再剥離面に近い部分に連続
した気泡が数多く配置され、内部に独立した気泡を数多
く配置されたことを特徴とする圧着剥離性接着シートで
ある。

圧着再剥離性材と接着剤との間には、圧着再剥離剤と接
着剤との両剤に接着性を有するシー１へ状の基材を介在
させると使用上便利である。

圧着再剥離性剤は、表面に近い部分は気泡が比　６較的連続している、内部は独立した無数の単独気泡で形
成されている。この気泡空間部は、気泡性合成樹脂から
作られている。

この連続または独立した気泡空間部は、物品表面に吸着
するとき吸盤の原理で吸着する。したがって、圧着再剥
離性材の表面は、全面的に無数の吸盤が形成されている
。吸着効果を向上させるには、気泡空間部の容積を大き
くしたほうが良い。ただし、圧着再剥離性材は、樹脂／
空気の比率を小さくすると、すなわち発砲倍率を大きく
すると吸着効果は増大するが、引張強度などの物理的性
質は低下する。

気泡空間部は、連続または独立しているが、この気泡空
間部はわずかながら通気性がある。これは、ある確率で
連結空間部を内部に有しているためである。隔壁の厚さ
は、可能な限り薄くしたほうが良い。これは、空間部分
の容積を大きくできるためである。隔壁の厚さを薄くす
るには、樹脂の比率を低下させる。このためには、発泡
倍率を大きくすれば良いが、気泡空間部は各々独立した
気泡でなくてはならない。吸盤は、その原理上気泡空間
部が変形して内部の空気を出して圧力を減じなければな
らない。

圧着再剥離性材の表面には、一部切断された気泡空間部
が無数に露出していて、吸盤を構成している。吸着の原
理は、次のように考えられる。まず、圧着再剥離性剤の
表面部分の気泡空間部が押圧されて変形して物品に吸着
する。この吸着時に、表面部分以外の連続した他の気泡
空間部も変形し、その内部の空気を減じる。したがって
、圧着再剥離性材の内部の気泡空間部は、表面部分の気
泡空間部の空気を圧着した後も吸収し続け、吸着をより
強固にする。更に、圧着再剥離性剤は、合成樹脂製であ
るからそれ自身が接着性を有している。また、静電気に
より物体表面に接着する効果も副次的にある。

以上のような原理で作用する圧着再剥離性剤であれば、
いかなる材料で作られたものでも良い。

しかし、好ましくは、特開昭６０−１９７７４５号公報
に開示されている方法で作られたものが望ましい。

その要旨は、前記圧着再剥離材がエチレンオキサイド・
プロピレンオキサイドランダムコポリマーを含む合成樹
脂エマルジョンである圧着再剥離性両面接着シートであ
る。

また、前記合成樹脂エマルジョンが、ポリウレタンエマ
ルジョン、共役ジエン及び／又はビニル重合体エマルジ
ョンの単独もしくはこれらの混合エマルジョンであるの
が望ましい。

［第１実施例］以下、この発明の実施例を図面にしたがって説明する。

第１−図は、圧着再剥離性両面接着シート１（以下、接
着シートという。）の一部を示す図である。この圧着再
剥離性両面接着シート１は、平面状のシートにした例で
ある。吸着材２は、ウレタン系樹脂を発泡させて多数の
気孔を内部に形成したものである。本実施例の吸着材２
は、大日本インキ化学工業株式会社製のＭＦ−５２（商
品名）を用いた。配合成分、発泡条件なとは、次のよう
なものである。

ａ〉ウレタン系エマルジョン、ＤＩＣＦＯＡＭ、Ｅｘｐ
、ＭＦ−５２（同上社製）　１００ｂ）脂肪酸塩系活性
剤　Ｆ−１（同上〉］−〇Ｃ）アクリル系２３％エマル
ジョン　ＶＯＮＣＯＡＴ　（同上）　　　　　　　　　
　　　　　１ｄ）エポキシ１００％　ＣＲ−５１（同」
−）ｅ）シリコーン　ＶＯＮＤＩＣＮＢＡ−１（同上〉
０．５ｆ　）　ＣＭＣセロゲンＷＳＣ（同上）　　３ｇ）ポリ
アミン　ＣＡＴＡＬＹＳＴ　　ＰＡ−２０（同上）０．
５発泡条件：連結機械発泡機（スガ機械製、５ＵＧＡ　　
４Ｍ２＞、樹脂／空気−１，／２．５．発泡倍率３．５
倍塗布；ナイフコ−１へ　１．５ｍｍ熱処理：１２０℃×４分→］、　４０℃×２分基板３は
、吸着材２を塗布するためのベースてあり、各種耐熱紙
、各種クロスを使う。基板３の裏面には、接着剤４が塗
布しである。

　０接着剤４は、永久的に接着するための公知の接着剤であ
る。基板３上に吸着剤２を製造後、基板３の裏面に塗布
して形成する。図示していないか、吸着材２、接着剤４
の表面には、使用前には保護紙か貼り付けてあり、使用
するときはこの保護紙を取り除いて使う。接着剤４の表
面は、固定した表面に接着して使う。吸着材２の吸着面
５は、仮に接着する面として後述するような用途に使う
。

［第２実施例］第１実施例は、平面のシート状にしたものであった。第
２図（ａ）に示すものは、ロール状に巻いた例である。

第２図（ｂ）は、拡大図である。ロール１０は、吸着材
２、基板３、接着剤４、保護紙１１が積層されて巻いで
ある。吸着材２、基板３、接着剤４は、前記実施例と同
一の材質である。使用するときは、ロール１０から一端
を取り出し保護紙１１を取り除いて使う。ロール１０は
、比較的細くて長い部分の接着に使う。

前記した接着シートは、基板３を有しているが、基板３
は必ずしも原理的に必要ではない。すなわち、接着剤４
を吸着材２とは接着するのでなくても良い。吸着材２の
製造上あれば効果的である。また、第１，２実施例とも
、両面接着デー１にこの実施例にのみ述べたが吸着材２
のみの一面のみでも良い。

［使用例］以下、前記実施例の具体的な使用例を示す。第３図は、
鏡１５の裏面に接着シート１を貼付した例である。鏡１
５の裏面に接着シート１の接着剤４で貼り付けたもので
ある。この鏡１５は、平滑な平面であれば、壁面、窓、
カラス面、ロッカー壁面などいかなる表面でも吸着面５
を吸着させ簡単に取り付けられる。

第４図の示す使用例は、掲示板１６に用いた例である。

接着シート１の接着剤４部分を掲示板１６の壁面に貼り
付け、表の面は吸着面５とする。

吸着面５に紙製のポスター１７など必要なものを貼り付
ける。従来のように、ポスター１７の固定に画びょうを
使う必要がなく、かつ簡単に剥すこともできる。

第５図に示す例は、筆記ボード］８に適用した例である
。筆記ホード１８には、接着シート１の接着剤４部分が
貼り付けあり、吸着面５が表の面としである。吸着面５
には、メモ用紙１９が貼り付けである。筆記ボード１８
には、筆記具ケース２０か一体に設けてあり、この中に
筆記具が収納できる。吸着面５にメモ用紙１９を吸着さ
せて、必要な事を用紙１９に筆記具で書く。書き終えた
ら、用紙１９を取り外し、新しい用紙と交換する。業務
用のメモ板、子供の落書用などに使う。

第６図に示す例は、脱臭剤または芳香剤を貼付したボー
ド２１の例である。ボード２１に接着シート］を貼り付
け、この接着シート１上に脱臭シート２２を貼り付けた
ものである。脱臭シート２２の表面には、通気性を有す
る紙、フィルムからなる通気シート２３が貼り付けであ
る。通気シート２３の表面には、絵、図、柄などが印刷
されている。したがって、インテリアとしても使える。

通気シート２３の下には、活性炭などの脱臭剤２４、シ
ート２５が積層されている。脱臭剤２４は、通気シート
２３を通して室内の異臭を吸着する。この例では、脱臭
剤２４であったが芳香剤を含浸させたものでも良い。劣
化した脱臭シート２２は、吸着材面５から剥がして取り
換える。

第７図は、フック２６の裏面にシート］を貼り付は吸着
面５をフック２６の裏面にしたものである。吸着面５を
平滑な壁面などに取り付けて使用する。壁面を傷付ける
ことなく使用できる。第８図は、クリップ２７に取り付
けた例である。従来のものは、磁石を用いるものが知ら
れているが、鉄板にしか取り付けることができない。本
例では、平滑ないかなる面にも使用できる。第９図は、
テープカッタ２８の底面に接着シートを貼り、滑り止め
として用いた例である。

吸着面５は、机などの表面に吸着し、テープカッタ２８
の移動を防ぐ。第１０図は、同様に滑り止めとして使用
した例であり、コツプ台２９に用いた例である。コツプ
２９の底面に接着シート　３４１を貼り付けた例である。

「その他の使用例］１この発明の接着シートは、前記使用例に限定されるもの
ではない。図示しないが、例えば複写機の原稿台の押え
板は、余分な映像が写らないように白いシートが貼り付
けまたは機械的に固定されている。このシー１への固定
に用いることもできる。

吸着材２は、空気を含んだ独立気泡なので、断熱材とし
ても用いることができる。例えば、建物用窓ガラス、自
動車用のガラス部分の断熱材としても良い。この場合、
目隠しとしての役割も同時に果たす。

［発明の効果］以上、詳記したように、この発明の接着シートは、独立
した気泡を均一に無数に形成し、かつ独立した気泡間に
通気性を有したので、強力な吸着が可能になった。また
、被吸着物の表面を傷付けることなく吸着できる。取り
外しは、引っ張るだけで簡単に外すことかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は圧着再剥離両面接着シートを示す図、第２図（
ａ）、（ｂ）は圧着再剥離両面接着シートを多層に巻い
たロール、第３図は鏡の裏面に用いた使用例、第４図は
掲示板の掲示面に適用した使用例、第５図は筆記ボード
に適用した使用例、第６図（ａ）、（ｂ）は脱臭ボード
２］に適用した使用例、第７図はフックの裏面に貼り付
けた使用例、第８図はクリップに貼り付けた使用例、第
９図はテープカッタの底面に貼り付けた使用例、第１０
図はコツプ台の底面に貼り付けた使用例である。１・・・圧着再剥離両面接着シート、２・・・吸着材、
３・・・接着材、５・・・吸着面

Claims

【特許請求の範囲】１、平滑な表面である被接着材に加圧することにより接
着しかつ前記加圧と逆方向に引張ることにより剥離する
再剥離面を有する圧着再剥離性材において、前記圧着再
剥離性材が気泡性合成樹脂とからなりかつ前記再剥離面
と内部に独立または連続した無数の気泡からなる気泡空
間部を有することを特徴とする圧着剥離性接着シート。２、請求項１において、前記再剥離面に近い部分に連続
した気泡が数多く配置され、内部に独立した気泡を数多
く配置されたことを特徴とする圧着剥離性接着シート。３、平滑な表面である被接着材に加圧することにより接
着しかつ前記加圧と逆方向に引張ることにより剥離する
再剥離面を一面に有する圧着再剥離性材と、この圧着再
剥離性材の他面に同種あるいは異種の２つの固体を貼り
合わせる接着剤とからなる圧着再剥離性両面接着シート
。４、請求項３において、前記圧着再剥離性材と前記接着
剤との間に積層されかつ前記圧着再剥離材と前記接着剤
との両剤に接着性を有するシート状の基材とからなるこ
とを特徴とする圧着再剥離性両面接着シート。５、請求項１、２、３、４から選択される１項において
、前記圧着再剥離材がエチレンオキサイド・プロピレン
オキサイドランダムコポリマーを含む合成樹脂エマルジ
ョンであることを特徴とする圧着再剥離性接着シート。６、請求項５において、前記合成樹脂エマルジョンが、
ポリウレタンエマルジョン、共役ジエン及び／又はビニ
ル重合体エマルジョンの単独もしくはこれらの混合エマ
ルジョンであることを特徴とする圧着再剥離性接着シー
ト。