JP2020000784A - マスキングシール及びマスキングシール付きシート - Google Patents

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Abstract

【課題】IPL等による光脱毛において光からほくろ等の光を照射したくない部分を確実にマスクすることができるマスキングシール及びマスキングシール付きシートを提供すること。【解決手段】本発明に係るマスキングシール1は、第1層11と第2層12の積層構造とし、表面に現れる層となる第1層11を白色あるいは肌色の熱可塑性樹脂シートとしているので、皮膚の光脱毛を行う場合に、皮膚の光を照射したくない部分に貼付することにより、IPL等の照射を確実に遮ることができ、ほくろ等に発熱による痛みが生じることを防止することができる。かかるマスキングシール1や、マスキングシール1が剥離紙13の上に貼付されたマスキングシール1付きシート2は、IPL等の光を使用して、美容サロンやクリニック、家庭等で実施される光脱毛で幅広く使用することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、マスキングシール及びマスキングシール付きシートに関する。さらに詳しくは、皮膚のムダ毛を取り除くための脱毛方法の1つである光脱毛において、皮膚に存在するほくろ等の光を照射したくない部分をマスクするために貼付されるマスキングシール及びマスキングシール付きシートに関する。
美容を目的として、特に女性を中心に、皮膚のムダ毛を取り除くための脱毛処理が行われている。近年、皮膚の脱毛処理の方法(脱毛方法)としては、光脱毛が知られており、美容サロン(脱毛サロン)やクリニック等で実施されている。
かかる光脱毛は、光脱毛装置の光源部から発した光を被施術部となる皮膚に照射し、体毛の成長を抑制して脱毛を行うものであり(例えば、特許文献1等を参照。)、これらの脱毛方法は、特殊な光が毛根でムダ毛を作っているメラニンに反応し、メラニンが熱を発することでムダ毛の再生機能を破壊するという原理に基づいて脱毛が実施される。
また、光脱毛としては、インテンスパルスライト(Intense Pulsed Light:IPL)を用いた方法が主流である。IPLとは、一般に、コンデンサ等を用いキセノンランプ(Xenon Lamp:クセノンランプとも呼ばれる。)をごく短時間のみ発光させた光であるが、黒色の色素に反応するIPLの特色を利用して、ムダ毛の周辺の毛乳頭や毛母細胞にダメージを与えてムダ毛を取り除く方法である。
一方、皮膚にほくろ(ホクロ、黒子等。)が存在した場合、ほくろを構成する色素もメラニンであるため、IPL等の光を照射すると毛穴のメラニンだけでなくほくろのメラニンにも反応してしまい、ほくろの部分の発熱により被施術者が痛みを感じることになる。加えて、毛穴のメラニンよりもほくろのほうが面積も大きく反応が高いので、痛みだけでなく、発熱によって火傷してしまったり、場合によっては、いわゆる「メラノーマ」と呼ばれる、ほくろのガンを誘発してしまう可能性もあった。
このようなことから、美容サロンやクリニック等では、ほくろが存在する箇所に、粘着層を有する支持体等から構成される医療用のマスキングテープ等を貼付してマスク(カバー、覆う。以下同じ。)を施して、ほくろに光が照射されないようにした上で施術を行うようにしていた(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2001−197921号公報 特開2008−113763号公報
しかし、従来のマスキングテープ等では、IPL等による光脱毛においては照射された光がほくろに達してしまうことがあり、好ましくなかった。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、IPL等による光脱毛において光からほくろ等の光を照射したくない部分を確実にマスクすることができるマスキングシール及びマスキングシール付きシートを提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明に係るマスキングシールは、
皮膚の光脱毛を行う場合に、当該皮膚における光を照射したくない部分に貼付されるマスキングシールであって、
表面に現れる、白色あるいは肌色の熱可塑性樹脂シートからなる第1層と、
支持体となる第2層と、
前記第1層と前記第2層を粘着する第1粘着層と、
前記第2層における前記第1層と対向する面と反対の面に形成され、前記皮膚に貼付される層となる第2粘着層と、
を含むことを特徴とする。
本発明に係るマスキングシールは、前記した本発明において、前記第1層が白色のポリエステル系樹脂からなるシートであることを特徴とする。
本発明に係るマスキングシールは、前記した本発明において、前記第1粘着層A1の粘着力が3.0〜10.0N/cmであり、前記第2粘着層の粘着力が0.5〜3.0N/cmであることを特徴とする。
本発明に係るマスキングシールは、前記した本発明において、前記第1粘着層と前記第2粘着層がアクリル系粘着剤で形成されていることを特徴とする。
本発明に係るマスキングシール付きシートは、前記した本発明に係るマスキングシールが剥離紙の上に貼付されたことを特徴とする。
本発明に係るマスキングシールは、第1層と第2層の積層構造とし、表面に現れる層となる第1層を白色あるいは肌色の熱可塑性樹脂シートとしているので、皮膚の光脱毛を行う場合に、皮膚の光を照射したくない部分に貼付することにより、IPL等の照射を確実に遮ることができ、ほくろ等に発熱による痛みが生じることを防止することができる。また、マスキングシール付きシートも、かかるマスキングシールの奏する効果を享受するとともに、マスキングシールが剥離紙の上に貼付されており、取り扱い性等も良好である。
本発明に係るマスキングシールの一態様を示した斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明に係るマスキングシールの一態様を示した図であり、マスキングシールが剥離紙の上に貼付されたマスキングシール付きシートの正面図である。 図3のB−B断面図である。 マスキングシール付きシートの別の態様を示した正面図である。
以下、本発明に係るマスキングシール1の一態様について説明する。
図1は、本発明に係るマスキングシール1の一態様を示した斜視図であり、図2は、図1のA−A断面図である。図1及び図2中、1はマスキングシール、11は第1層、12は第2層、A1は第1粘着層、A2は第2粘着層、をそれぞれ示す。
マスキングシール1は、皮膚の光脱毛を行う場合に、ほくろやしみ等、被施術者の皮膚における光を照射したくない部分に貼付されるものであり、貼付時には表面に現れる、白色あるいは肌色の熱可塑性樹脂シートからなる第1層11と、支持体となる第2層12と、かかる第1層11と第2層12を粘着する第1粘着層A1と、第1層11と対向する面と反対の面に形成され、第2層12における皮膚に直接貼付される層となる第2粘着層A2と、を基本構成として含む。本実施形態にあっては、マスキングシール1は、図1及び図2に示すように、略円形状のものを一例として示している。
(I)第1層11:
第1層11は、表面に現れ、光脱毛を実施する際に光が直接照射される層である。第1層11は、照射される光を遮り、マスクするほくろ等に光が達しないようにするため、白色あるいは肌色の熱可塑性樹脂シートから構成される。
なお、本発明において「白色」とは、通常の目視によって白く見える範囲の色をいう。例えば、酸化マグネシウムや硫酸バリウム等といった可視光線を99%以上反射するような白色や、乳白、銀白、鉛白、チタン白等の白色系の色であり、アイボリー等の白色近似色も含む。同様に、本発明において「肌色」とは、人間の肌の色(本発明では、日本人の肌の色を指す。)だけでなく、色むら、光沢等の目視により識別可能な要素を勘案して、人間の肌を表していると判断される全ての色を含む。第1層11は、本発明にあっては、IPL等の光を効率よく遮ることができる等という点で、白色とすることが好ましい。
第1層11を構成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系の熱可塑性エラストマー樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル等のポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の従来公知の熱可塑性樹脂等を使用することができる。本発明の第1層11を構成するシートとしては、(2軸)延伸が容易であり、後記する光拡散作用を付与しやすいという点で、ポリエステル系樹脂からなるシート(ポリエステル系シート)とすることが好ましく、白色のポリエステル系シートとすることが特に好ましい。なお、本発明にあっては、「シート」は「フィルム」を包含する解釈であり、また、延伸(1軸方向(縦、横)及び2軸方向。)加工が可能なものはそれも含む。第1層11には、必要に応じて、本発明の目的及び効果を損なわない範囲において、エンボス加工等の表面加工を施してもよい。
第1層11の厚さは、特に制限はないが、光脱毛において照射されたIPL等の光を確実に遮るべく、25〜250μmとすることが好ましく、50〜200μmとすることが特に好ましい。
第1層11は、IPL等で照射される光エネルギーを適宜散乱反射させるものであり、例えば、ポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂に光拡散剤を添加するようにしたり、ポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂からなる発泡フィルムとしたりすることにより、光脱毛において照射されたIPL等の光を効率よく遮ることができる。このようなポリエステル系シートとしては、例えば、クリスパー(登録商標)K2411(東洋紡株式会社製)、白色PETルミラー(登録商標)E20、EA3S、E6SR(東レ株式会社製)、等が挙げられる。
また、第1層11の全光線透過率は、例えば、0〜15.0%であることが好ましく、0〜11.0%であることが特に好ましい。全光線透過率がかかる範囲であれば、IPL等の照射を効率よく遮ることができ、マスクしたほくろ等が熱くなり、痛くなることを防止することができる、なお、全光線透過率は、例えば、JIS K7105等に準拠して測定すればよい。
(II)第2層12:
マスキングシール1の形状等を保持する支持体となる第2層12は、第1粘着層(後記する。)A1を介して第1層11と粘着され、第2粘着層(これも後記する。)A2を介して被施術者の皮膚に貼付される層である。第2層12は、第2粘着層A2を介してではあるが皮膚と接する層であり、構成する材料としては、皮膚貼付用途として一般に使用されている樹脂、例えば、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系の熱可塑性エラストマー樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル等のポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の従来公知の熱可塑性樹脂等からなるシートや不織布、綿布等を含む織布、編布、紙等を使用することができる。また、これらは単層でもよく、2種以上を組み合わせて積層体として使用してもよい。
第2層12(第1層11も含めて。)は、伸縮性や柔軟性をもたせることが好ましい。第2層12等に伸縮性等をもたせることにより、皮膚における複雑な形状の部分にも、しわ等を作らずに貼付することができる。
第2層12の厚さは、特に制限はないが、200〜750μmとすることが好ましい。第2層12の厚さをかかる範囲とすることにより、支持体としての機械的強度等を保持し、光を遮ることにも役立つ。第2層12の厚さは、250〜500μmとすることが特に好ましい。
第2層12は、第1層11が存在するため、表面に現れることはないが、第1層11と同様の色とすることが好ましく、白色とすることが特に好ましい。
(III)第1粘着層A1及び第2粘着層A2:
第1粘着層A1は、第1層11と第2層12の間に介在され、かかる第1層11と第2層12を粘着する。また、第2粘着層A2は、第2層12における被施術者の皮膚と対向する面(第1層11と対向する面と反対の面)に形成され、かかる皮膚と剥離可能に粘着される。第1粘着層A1等を備えることにより、これらの粘着層による遮へい効果も期待でき、ほくろ等をIPL等の照射から確実にマスクするようにする。
第1粘着層A1及び第2粘着層A2を構成する粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム(例えば、イソブチレンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン−スチレンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム等。)系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ビニルエステル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤等の粘着剤を使用することができる。粘着剤は、これらの1種を単独で使用することができ、また、これらの2種以上を組み合わせて使用してもよい。なお、第2粘着層A2は直接皮膚に接することになるため、皮膚に接した際にかぶれ等が生じないような、皮膚貼付に適した粘着剤を選択して使用することが好ましい。
第1粘着層A1及び第2粘着層A2を構成する粘着剤としては、ともに、アクリル系粘着剤を使用することが好ましい。アクリル系粘着剤は粘着剤の粘着強度や特性の調整に加えて、安価であることや、透湿性等の調整も容易であり、また、IPL等の光照射に対する遮へい効果も期待できる。
アクリル系粘着剤としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種または2種以上を単量体成分として用いたアクリル系ポリマー(アクリル系樹脂)(ホモポリマーでもコポリマーでもよい。)をベースポリマーとするアクリル系粘着剤等が挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリル酸ノナデシル、(メタ)アクリル酸エイコシル等の(メタ)アクリル酸で炭素数が1−20のアルキルエステル等が挙げられる。これらのうち、炭素数が4〜18の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル等を使用することが好ましい。
なお、前記したアクリル系ポリマー(アクリル系樹脂)は、必要に応じて、耐熱性、架橋性、凝集性等の向上を目的として、前記した(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能な他の単量体成分に対応する単位を含有していてもよい。
第1層11と第2層12を接着する第1粘着層A1の粘着力(第1粘着層A1を構成する粘着剤の粘着力に相当する。以下同じ。)は、3.0〜10.0N/cm(例えば、JIS Z0237等に準拠。)であることが好ましい。第1層11と第2層12は使用中に剥がれることは好ましくなく、後記する第2粘着層A2の粘着力(第2粘着層A2を構成する粘着剤の粘着力に相当する。以下同じ。)より大きくする必要があり、永久接着されるようにしてもよい。第1粘着層A1の粘着力がかかる範囲であれば、2つの層が確実に接着され、マスキングシール1を皮膚から剥がす際にも、2つの層が互いに剥がれてしまうことを防止することができる。一方、粘着力が3.0N/cmより小さいと、粘着力が弱すぎるため、マスキングシール1を皮膚から剥がす際に2つの層が互いに剥がれてしまう場合がある。第1粘着層A1の粘着力は、4.0〜6.0N/cmであることが特に好ましい。
また、被施術者の皮膚と接触して粘着される第2粘着層A2の粘着力は、0.5〜3
.0N/cm(例えば、JIS Z0237等に準拠。)であることが好ましい。粘着力がかかる範囲であれば、マスキングシール1が皮膚に確実に貼付され、また、剥がす際にもスムースに違和感なく皮膚から剥がすことができる。一方、粘着力が0.5N/cmより小さいと、粘着力が弱すぎるため、マスキングシール1が短時間で皮膚から剥離してしまうおそれがあり、粘着力が3.0N/cmを超えると、粘着力が強すぎるため、マスキングシール1を皮膚から剥がす際に、皮膚を刺激して皮膚の表面等を損傷させる場合がある。第2粘着層A2の粘着力は、0.7〜2.0N/cmであることが特に好ましい。
前記の粘着力等を維持すべく、第1粘着層A1の厚さは、10〜100μmであることが好ましく、30〜50μmであることが特に好ましい。第2粘着層A2の厚さは、50〜200μmとすることが好ましく、50〜100μmであることが特に好ましい。
(IV)その他:
なお、前記した各層には、本発明の目的及び効果を損なわない範囲において、例えば、界面活性剤、難燃剤、酸化防止剤、可塑剤、架橋剤、粘着付与剤、帯電防止剤、防曇剤、染料、充填剤、増粘剤、老化防止剤、導電剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、増核剤、光安定剤、剥離調整剤、離型剤、着色剤(顔料)及び中和剤等、樹脂シートや粘着剤等の分野で一般に使用される各種添加剤を添加するようにしてもよい。
なお、マスキングシール1全体の厚さは、特に制限はないが、ハンドリング(扱いやすさ)とコスト等を考慮し、例えば、1000μm(1mm)以下とすることが好ましく、
300〜800μmとすることが特に好ましい。
(V)マスキングシール1及びマスキングシール1付きシート2の製造方法:
図3は、本発明に係るマスキングシール1の一態様を示した図であり、マスキングシール1が剥離紙13の上に貼付されたマスキングシール1付きシート2の正面図であり、図4は、図3のB−B断面図である。なお、図3にあっては、マスキングシール1の一部(B−B断面をとったもの。)にのみ符号1を付している。図4に示すように、マスキングシール1は、第1層11が表面に現れ、第2粘着層A2が剥離紙13に粘着されている。
以下、マスキングシール1の製造方法を、図3及び図4に示した、マスキングシール1が剥離紙13の上に貼付された(第2粘着層A2が剥離紙13に粘着された)マスキングシール1付きシート2の態様を例として説明する。
まず、第2粘着層A2が形成され、かかる第2粘着層A2の表面に剥離紙13を備えた第2層12の第2粘着層A2が形成されていない面に、第1粘着層A1が形成された第1層11のかかる第1粘着層A1を貼り合わせる。
このようにして第2層12に第1層11を貼り合わせた後、第1層11の上方から、所望のマスキングシール1の形状(図1等であれば円形状。)となるように型抜きし、図1におけるマスキングシール1のいわゆる耳となる部分(第1層11、第1粘着層A1、第2層12、第2粘着層A2のマスキングシール1以外の部分の積層体。)を取り去ることで、マスキングシール1が剥離紙13(図3では模様を付けてある。)の上に貼付されたマスキングシール1付きシート2を簡便に製造することができる。
なお、剥離紙13としては、特に制限はなく、例えば、ポリエチレンコート紙(グラシン紙、上質紙、クラフト紙等。)や、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー樹脂、ポリイミド等が挙げられる。またこれらの樹脂の混合物でもよい。また、金属箔系としては、銅箔、アルミ箔、錫箔などが挙げられる。
剥離紙13は、これらの1種の単層構造としてもよく、これらの2種以上の積層構造としてもよい。剥離紙13の厚さは、概ね50〜200μmとすることが好ましく、70〜150μmとすることが特に好ましい。
マスキングシール1の形状としては、ほくろ等を確実にマスクできる形状であれば特に制限はなく、円形状、三角形状、四角形状、五角形状、六角形状等の多角形状、星形状、幾何学形状等、形状は任意に決定することができる。また、サイズとしては、ほくろ等の光を照射したくない部分を確実にマスクできる大きさであれば特に制限はなく、例えば、図1等に示すように円形状とした場合には、φ5〜15とすることが好ましく、φ5〜10とすることが特に好ましい。
(VI)本発明の効果:
本発明に係るマスキングシール1は、第1層11と第2層12の積層構造とし、表面に現れる層となる第1層11を白色あるいは肌色の熱可塑性樹脂シートとしているので、皮膚の光脱毛を行う場合に、皮膚の光を照射したくない部分に貼付することにより、IPL等の照射を確実に遮ることができ、ほくろ等に発熱による痛みが生じることを防止することができる。
また、マスキングシール1付きシート2も、かかるマスキングシール1の奏する効果を享受するとともに、マスキングシール1が剥離紙13の上に貼付されており、取り扱い性等も良好である。かかるマスキングシール1やマスキングシール1付きシート2は、IPL等の光を使用して、美容サロン(脱毛サロン)やクリニック、家庭等で実施される光脱毛で幅広く使用することができる。
(VII)実施形態の変形:
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記した実施形態では、図1ないし図4を用いて、円形状のマスキングシール1及び円形状のマスキングシール1が剥離紙13に貼付されたマスキングシール1付きシート2を例に挙げて説明したが、マスキングシール1の形状は任意に決定することができるとともに、打ち抜いて所定の形状とすることも必須ではない。例えば、第1層11、第1粘着層A1、第2層12、第2粘着層A2、剥離紙13をこの順で積層したシート状物をマスキングシール1が剥離紙13に貼付されたマスキングシール1付きシート2として、使用時に適宜所望の形状に切断等して、剥離紙13を剥がした後、第2粘着層A2を皮膚のほくろ等の光を照射したくない部分に貼付して、マスクするようにしてもよい。
また、マスキングシール1付きシート2は、図5に示した構成としてもよい。図5は、マスキングシール1付きシート2の別の態様を示した正面図である。かかるマスキングシール1付きシート2は、第1層11、第1粘着層A1、第2層12、第2粘着層A2、剥離紙13をこの順で積層したシート状物について、第1層11から第2粘着層A2まで達するスリット(切り取り線)3を格子状に形成している。そして、光脱毛時にその一片を剥離したマスキングシール1を、ほくろ等の皮膚の光を照射したくない部分に貼付することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
下記の構成の実施例1、及び比較例1ないし比較例4のマスキングシールを、被施術者のほくろに貼付してマスクし、試験例1に示した方法によりIPLを照射して評価した。ここで、実施例1における第2粘着層、及び比較例1ないし比較例4における粘着層には、打ち抜き時には剥離紙が貼付されている(実施例1等の以下の各例の合計厚さには、剥離紙の厚さは含まれていない。なお、実施例1及び比較例1の剥離紙の厚さは70μmである。)。
[実施例1]
積層のマスキングシールとして、白色の発泡ポリエステル系シート(第1層)(クリスパー(登録商標)K2411(東洋紡株式会社製)、厚さ 50μm、全光線透過率 11.0%(JIS K7105に準拠。))にアクリル系接着剤を粘着層(第1粘着層:粘着力 4.2N/cm(JIS Z0237に準拠。)、厚さ 30μm)として形成した(合計厚さ 80μm)。これに、白色の伸縮性綿布(第2層)にアクリル系粘着剤を粘着層(第2粘着層:粘着力 1.6N/cm(JIS Z0237に準拠。))として形成した2730WL(スリーエムジャパン株式会社製)(合計厚さ 600μm)を積層し、円形状(外径:φ9)に打ち抜いて、図1及び図2の構成(合計厚さ 680μm)としたものを実施例1とした。
[比較例1]
単層(1層)のマスキングシールとして、白色の伸縮性綿布にアクリル系粘着剤(合計厚さ 600μm)を粘着層として形成した2730WL(スリーエムジャパン株式会社製)を実施例1と同じ形状に打ち抜いて、比較例1とした。
[比較例2]
単層(1層)のマスキングシールとして、白色のポリエチレンフォームにアクリル系粘着剤(カタログ記載の合計厚さ 560μm)を粘着層として形成した1774W(スリーエムジャパン株式会社製)を実施例1と同じ形状に打ち抜いて、比較例2とした。
[比較例3]
単層(1層)のマスキングシールとして、白色のポリエチレンフォームにアクリル系粘着剤(カタログ記載の合計厚さ 860μm)を粘着層として形成した1773(スリーエムジャパン株式会社製)を実施例1と同じ形状に打ち抜いて、比較例3とした。
[比較例4]
単層(1層)のマスキングシールとして、白色のポリウレタン不織布にアクリル系粘着剤(カタログ記載の合計厚さ 250μm)を粘着層として形成した9907W(スリーエムジャパン株式会社製)を実施例1と同じ形状に打ち抜いて、比較例4とした。
[試験例1]
IPLの照射による評価:
実施例1、及び比較例1ないし比較例4のマスキングシールについて、剥離紙を剥がした後、被施術者のほくろに貼付してマスクし、光脱毛として一般に実施されている方法と同様な条件(IPLを数秒程度照射する。)で光照射を実施したところ、実施例1については、被施術者は特に熱さや痛みも感じず、問題なく使用できた。一方、比較例1ないし比較例4については、IPL照射時にほくろが熱く、痛くなり問題がある(皮膚(ほくろ)まで光が透過してしまう。)ことが確認された。
本発明は、IPL等を用いた光脱毛でほくろ等の光を照射したくない部分を確実にマスクすることができる手段として利用することができ、産業上の利用可能性は高い。
1 …… マスキングシール
11 …… 第1層
12 …… 第2層
13 …… 剥離紙
2 …… マスキングシール付きシート
3 …… スリット
A1 …… 第1粘着層
A2 …… 第2粘着層

Claims (5)

  1. 皮膚の光脱毛を行う場合に、当該皮膚における光を照射したくない部分に貼付されるマスキングシールであって、
    表面に現れる、白色あるいは肌色の熱可塑性樹脂シートからなる第1層と、
    支持体となる第2層と、
    前記第1層と前記第2層を粘着する第1粘着層と、
    前記第2層における前記第1層と対向する面と反対の面に形成され、前記皮膚に貼付される層となる第2粘着層と、
    を含むことを特徴とするマスキングシール。
  2. 前記第1層が白色のポリエステル系樹脂からなるシートであることを特徴とする請求項1に記載のマスキングシール。
  3. 前記第1粘着層A1の粘着力が3.0〜10.0N/cmであり、前記第2粘着層の粘着力が0.5〜3.0N/cmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマスキングシール。
  4. 前記第1粘着層と前記第2粘着層がアクリル系粘着剤で形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のマスキングシール。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずかに記載のマスキングシールが剥離紙の上に貼付されたことを特徴とするマスキングシール付きシート。
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