JP2000265123A - マーキングフィルム及び複合マーキングフィルム - Google Patents

マーキングフィルム及び複合マーキングフィルム

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JP2000265123A
JP2000265123A JP6713899A JP6713899A JP2000265123A JP 2000265123 A JP2000265123 A JP 2000265123A JP 6713899 A JP6713899 A JP 6713899A JP 6713899 A JP6713899 A JP 6713899A JP 2000265123 A JP2000265123 A JP 2000265123A
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浩 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に3次曲面のきつい部位に貼着する際に曲
面追従性がよく、さらに貼着後にオーバークリアを施す
際にはフィルム端部における気泡の巻き込みを引き起こ
さないようなマーキングフィルムを提供すること。 【解決手段】 被着体に接着剤層を介して転写されるマ
ーキング成分を備えたマーキングフィルムにおいて、そ
の総合した厚さが50〜300μmの範囲であり、かつ
その弾性率が、該マーキングフィルムを引っ張り速度3
00mm/分で伸長した場合に伸び率が0〜10%である
時に測定して、2〜25kgf/mm2 の範囲にあるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマーキングフィルム
に関し、さらに詳しく述べると、特に凹凸やきつい3次
曲面をもった被着体に対して良好にかつ高められた作業
性の下で転写し、固着することができ、そして、そのマ
ーキングフィルムの上にオーバークリアを施す際に、フ
ィルム端部における気泡の巻き込み等の外観的不具合を
発生しないような改良されたマーキングフィルムに関す
る。本発明は、また、このようなマーキングフィルムの
優れた効果や作業性をさらに発揮させることのできる、
マーキングフィルムとアプリケーションフィルムの組み
合わせからなる複合マーキングフィルムに関する。本発
明は、したがって、例えば予め定められた形状、装飾等
(以下、「マーキング成分」と記す)を備えたマーキン
グフィルムを自動車、オートバイ等の被着体あるいはそ
の他の任意の被着体に対して固着するのに有利に使用す
ることができる。
【0002】
【従来の技術】従来から、マーキングフィルムを曲面あ
るいは凹凸部を有する被着体に転写し、固着する作業を
補助するため、一般にアプリケーションフィルムあるい
はアプリケーションテープと呼ばれるいろいろなタイプ
の転写補助部材が用いられている。例えば、特開平6−
51702号公報には、剥離体上に重ねられた所定形状
の装飾用粘着シートを剥離体から引き剥がし、目的の被
着体に転写させるアプリケーションテープであって、そ
のテープの基材の物性が、引張り速度0.2m/分の時
の2%モジュラス値が3〜4kg/15mm幅、破断点伸び
率が50%以上であることを特徴とするアプリケーショ
ンテープが開示されている。
【0003】また、特開平7−138540号公報に
は、熱可塑性樹脂からなる基材の片面に粘着剤層が設け
られ、マーキングシートの施行の際に使用されるアプリ
ケーションフィルムであって、基材がマーキングシート
よりも柔軟性及びゴム弾性に富むことを特徴とするマー
キングシート用アプリケーションフィルムが開示されて
いる。このアプリケーションフィルムの基材は好ましく
は軟質塩化ビニル樹脂であり、また、このフィルムの物
性は、好ましくは、10%モジュラスが1.5〜2.5
kg/25mm幅、最大伸度が150〜300%、厚みが5
0〜100μm、そして粘着剤層の厚みが10〜20μ
mである。
【0004】しかしながら、近年の傾向として、主にオ
ートバイの燃料タンク、フェンダー等の外装分野におい
て、従来よりもさらに曲面形状のきつい部位へのマーキ
ングフィルムの貼り付けの要望がある。この要望に対し
ては、先に参照した公開特許公報に開示されているアプ
リケーションフィルムでは十分に応えることができな
い。すなわち、燃料タンク、フェンダー等の複雑な形状
の部位では、特にその部位の面積が増加すれば増加する
ほど、シワの発生や気泡の取り込みがないように入念な
貼付作業を行わなければならず、貼り付け作業性が大幅
に低下する。貼り付け作業性の改善のため、マーキング
フィルムの厚さを薄くして、いろいろな曲面形状に対応
可能とすること、換言すると、「曲面追従性」を高める
ことが考えられるけれども、このような薄いフィルムで
は、作業中の破損の可能性が増加し、また、フィルムに
いわゆる「腰」がなくなり、作業性が低下し、位置合わ
せが煩雑になり、場合によっては作業中にフィルムどう
しが粘着することもある。また、入念に作業を行ったに
もかかわらず、シワの発生や気泡の取り込みを避けるこ
とができないのが現状である。さらに、貼付部位が複雑
な形状を有することなどに原因して、注意したにもかか
わらず、貼付後のマーキングフィルムに損傷が入るおそ
れもある。
【0005】さらに、被着体に固着した後のマーキング
フィルムの場合、装飾性のさらなる向上やマーキングフ
ィルムの擦れや剥がれからの保護などを目的として、マ
ーキングフィルムの上にさらにオーバークリアを施すこ
とが屡々行われている。ここで問題となるのがフィルム
端部の段差であり、マーキングフィルムに厚さがある場
合には、その段差の部分に気泡が取り込まれて外観的不
具合が発生し、再度の貼りなおしが必要になるという問
題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような従来の技術の問題点を解決して、特に凹凸や
きつい3次曲面をもった被着体に対して良好にかつ高め
られた作業性の下で転写し、固着することができ、そし
て、そのマーキングフィルムの上にオーバークリアを施
す際に、フィルム端部における気泡の巻き込み等の外観
的不具合を発生しないような改良されたマーキングフィ
ルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、その1つの面
において、被着体に粘着剤層を介して転写されるマーキ
ング成分を備えたマーキングフィルムであって、その総
合した厚さが50〜300μmの範囲であり、かつその
弾性率が、該マーキングフィルムを引っ張り速度300
mm/分で伸長した場合に伸び率が0〜10%である時に
測定して、2〜25kgf/mm2 の範囲にあることを特徴と
するマーキングフィルムにある。
【0008】また、本発明は、そのもう1つの面におい
て、被着体に転写されるマーキング成分を備えたマーキ
ングフィルムと、前記マーキングフィルムを被着体に転
写する際に転写補助部材として用いられるアプリケーシ
ョンフィルムとを含んでなる複合マーキングフィルムで
あって、その弾性率が、該複合マーキングフィルムを引
っ張り速度300mm/分で伸長した場合に伸び率が0〜
10%である時に測定して、2〜28kgf/mm2 の範囲に
あることを特徴とする複合マーキングフィルムにある。
【0009】本発明者は、「従来の技術」の項で説明し
たような従来のアプリケーションフィルムやそれと組み
合わせて使用されるマーキングフィルムの問題点を解決
すべく研究を行った結果、アプリケーションフィルムよ
りもマーキングフィルムそのものの改良、特にマーキン
グフィルムの物性の改良が、問題点の解決につながると
いう知見を得、本発明のマーキングフィルムを完成する
に至った。
【0010】本発明者らの研究グループでは、今までの
研究の成果として、例えば特開平10−287849号
公報に記載されるようなアプリケーションフィルムを発
明している。このアプリケーションフィルムは、マーキ
ング部材を被着体に固着する際に中間転写部材として用
いるものであって、基材と、該基材の片面に設けられて
いて前記マーキング部材に貼着可能な粘着剤層とを含
み、前記基材が、JIS−K7127において規定され
る基準に準じて引っ張り速度200mm/分で測定した場
合に、0.3〜1.6kgf/25mmの10%モジュラス強度、
0.1〜0.8kgf/mm2 の10%モジュラス応力、0.
7〜2.5kgf/mm2 の100%モジュラス応力、そして
3.0以上のモジュラス応力の変化率を有していること
を特徴としている。このアプリケーションフィルムは、
それに使用する基材の特定の物性に由来して、柔軟性、
ゴム弾性及び腰のバランスに優れていて、マーキング部
材を被着体の特に3次曲面のきつい部位に固着する際に
中間転写部材として有利に用いることができるという効
果がある。このアプリケーションフィルムを使用する場
合に、被着体がよりきつい3次曲面を有するような時に
はどのようなマーキング部材、すなわち、マーキングフ
ィルムが有用であるかを検討しているなかで、使用する
マーキング部材が適度な柔軟性及びゴム弾性を有してい
ることが望ましいということを発見した。本発明では、
マーキングフィルムの厚さ及び伸び率0〜10%におけ
る弾性率を特定の範囲に限定したことにより、きつい3
次曲面への追従性を向上させることができる。また、こ
のマーキングフィルムにアプリケーションフィルムが伴
った場合でも、フィルム全体の伸び率0〜10%におけ
る弾性率を特定の範囲に限定したことにより、同様な効
果を得ることができる。加えて、本発明に従うと、曲面
追従性の程度も、以下において詳述するように、一次関
数の公式から容易に推定することができる。さらに、マ
ーキングフィルムの厚さをより限定することで、その貼
り付け後、オーバークリアをなんらの不具合も引き起こ
すことなく施工することができる。ところで、先に参照
した特開平7−138540号公報のアプリケーション
フィルムでは、そのフィルムよりも柔軟性及びゴム弾性
が劣る、すなわち、より硬質のマーキングシートを使用
することが必須となっており、この点において本発明と
は対照的である。
【0011】さらに加えて、本発明者は、マーキングフ
ィルムの奏する優れた作用効果を最大限に引き出すため
には、それに併用するアプリケーションフィルムも重要
で、両者の組み合わせを通じて両フィルムの優れたとこ
ろを生かすことができるものとして、本発明の複合マー
キングフィルムを完成した。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明よるマーキングフ
ィルムとそれを含む本発明による複合マーキングフィル
ムの好ましい一例を示した断面図である。なお、図示の
例は、説明を容易にするために原寸にとらわれずに拡大
して示したものである。マーキングフィルム3は、基材
1と、基材1の片面に設けられていて被着体(図示せ
ず)に貼着可能な粘着剤層2とを含むように構成され
る。また、粘着剤層2の表面には、図示しないけれど
も、被着体に保護するまでの間、その層を保護するた
め、この技術分野で一般的に行われているように離型紙
を施すのが好ましい。
【0013】本発明の実施において、マーキングフィル
ム3は、その総合した厚さ(すなわち、基材1と粘着剤
層2の厚さを合計したもの、もしも追加の層が含まれて
いれば、その層の厚さも加算)が、50〜300μmの
範囲である。また、このマーキングフィルム3の弾性率
は、マーキングフィルム3を引っ張り速度300mm/分
で伸長した場合に伸び率が0〜10%である時に測定し
て、2〜25kgf/mm2の範囲である。
【0014】複合マーキングフィルム10は、マーキン
グフィルム3と、アプリケーションフィルム13との組
み合わせをもって構成される。アプリケーションフィル
ム13は、図示されるように、基材11と、基材11の
片面に設けられていてマーキングフィルム3の基材1に
貼着可能な粘着剤層12とを含むように構成される。な
お、アプリケーションフィルム13は、それにマーキン
グフィルム3を結合させて複合マーキングフィルム10
となす前の段階では、この技術分野で一般的に行われて
いるように離型紙を、粘着剤層12の表面に対して施す
のが好ましい。なぜならば、アプリケーションフィルム
13をロール状あるいはその他の形態で保存する時や、
マーキングフィルム3に貼り付ける時に相互にあるいは
他の材料に不用意に粘着するのを回避することができる
からである。
【0015】本発明の複合マーキングフィルム10にお
いて、その弾性率は、複合マーキングフィルムを引っ張
り速度300mm/分で伸長した場合に伸び率が0〜10
%である時に測定して、2〜28kgf/mm2 の範囲であ
る。なお、この複合マーキングフィルム10の厚さ(マ
ーキングフィルム3とアプリケーションフィルム13の
厚さを合計したもの、もしも追加の層が含まれていれ
ば、その層の厚さも加算)は、110〜350μmの範
囲であるのが好ましい。
【0016】上記したようなマーキングフィルム及び複
合マーキングフィルムを使用してマーキングフィルムを
被着体に固着する作業は、例えば、以下に順を追って説
明するようにして実施することができる。先ず、基材と
粘着剤層とからなるアプリケーションフィルムを用意す
る。次いで、粘着剤層付き装飾フィルム(基材)とその
粘着剤層の側に被覆された離型紙とからなるマーキング
フィルムを用意する。このマーキングフィルムの粘着剤
層を有しない面にアプリケーションフィルムを貼着し
て、マーキングフィルムとアプリケーションフィルムが
一体化した本発明の複合マーキングフィルムを形成す
る。
【0017】次いで、複合マーキングフィルムを被着体
の所定の部位にアプリケーションフィルムが上方になる
ように位置決めし、装飾フィルムの粘着剤層を介して固
着する。本発明によると、シワや気泡の取り込みなどを
引き起こすことなく、被着体の表面に密着させることが
できる。複合マーキングフィルムの固着が完了した後、
被着体に固着したマーキングフィルムの装飾フィルムか
らアプリケーションフィルムを剥離する。その結果、図
2に示されるように、被着体9の曲面に密着した装飾フ
ィルム(マーキングフィルム)3が得られる。なお、図
示の例では、引き続いてオーバークリア4が施工された
例が示されている。この例の場合、装飾フィルム3の端
面の矢印Aで指示される部分において、気泡の取り込み
等の不具合の発生が防止されている。
【0018】本発明の実施において、マーキングフィル
ム及びアプリケーションフィルムのそれぞれにおいて用
いられる基材は、その基材において本発明に所要の柔軟
性があれば特に制限されるものではない。適当な基材
は、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれ
ども、例えば、軟質塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂などであり、好ま
しくは、軟質塩化ビニル樹脂及びウレタン樹脂である。
これらの樹脂は、単独で基材を構成していてもよく、さ
もなければ、2種類もしくはそれ以上の樹脂を組み合わ
せて積層構造を構成していてもよい。
【0019】それぞれの基材の厚さは、所望とする効果
に応じて広く変更することができるというものの、上記
した厚さの要件を満たすことが必須である。すなわち、
マーキングフィルムについて見ると、その基材の厚さ
は、オーバークリアがない場合、基材に塗被された粘着
剤層の厚さも含めて、50〜300μmであり、さらに
好ましくは50〜250μmである。基材の厚さが50
μmを下回ると、マーキングフィルムにおいて腰が足り
なくなり、使用直前にマーキングフィルムから離型紙を
剥離した際にフィルム全体が柔軟になりすぎてしまう可
能性がある。なお、マーキングフィルムの基材の厚さ
は、必要に応じて、上記した範囲の上限を上回ってもよ
い。
【0020】さらに、マーキングフィルムに用いられる
基材の物性も重要である。すなわち、マーキングフィル
ムに用いられる基材は、特定の伸長条件下で測定して、
すなわち、引っ張り速度300mm/分で伸長した場合に
伸び率が0〜10%である時に測定して、2〜25kgf/
mm2 の弾性率を有していることが必要であり、2〜5kg
f/mm2 の弾性率を有していることがさらに好ましい。基
材の弾性率が25kgf/mm2 よりも大きくなると、柔軟性
が不足し、3次曲面への追従性が劣ることとなる。反対
に、基材の弾性率が2kgf/mm2 よりも小さくなると、ゴ
ム弾性が不足し、マーキングフィルムの外周部において
シワが発生しやすくなる。この基材は、併用するアプリ
ケーションフィルムを十分に伸ばすことができるように
するため、200%以上の最大伸度を有していることが
好ましい。
【0021】同様に、アプリケーションフィルムを伴っ
た場合のマーキングフィルム、すなわち、複合マーキン
グフィルムの厚さや物性も重要である。すなわち、複合
マーキングフィルムの厚さは、110〜350μmであ
ることが好ましく、さらに好ましくは180〜300μ
mである。複合マーキングフィルムの基材の厚さが11
0μmを下回ると、複合マーキングフィルムにおいて腰
が足りなくなるなどの不都合が発生し、反対に350μ
mを上回ると、フィルムの応力が強くなりすぎて曲面追
従性や作業性の低下などが引き起こされるであろう。
【0022】また、複合マーキングフィルムは、上記し
たマーキングフィルムの場合と同様な伸長条件下で測定
して、2〜28kgf/mm2 の弾性率を有していることが必
要であり、4〜14kgf/mm2 の弾性率を有していること
がさらに好ましい。基材の弾性率が28kgf/mm2 よりも
大きくなると、柔軟性が不足し、3次曲面への追従性が
劣ることとなる。反対に、基材の弾性率が2kgf/mm2
りも小さくなると、ゴム弾性が不足し、被着体に接合し
た時などにシワが発生しやすくなる。なお、この複合マ
ーキングフィルムにおいて用いられるアプリケーション
フィルムは、各種の被着体に応じてそれを十分に伸ばす
ことができるように、200%以上の最大伸度を有して
いることが好ましい。
【0023】さらに、本発明者は、曲面追従性の評価に
関して、実際に貼り付け評価試験を行わなくとも、マー
キングフィルムとアプリケーションフィルムをどのよう
に組み合わせた時に、すなわち、どのような複合マーキ
ングフィルムを使用した時に、満足し得る曲面追従性を
得ることができるのか、容易に判定できることを実験的
に見い出した。
【0024】多数のマーキングフィルムとアプリケーシ
ョンフィルムを用意し、両者を任意に組み合わせてアプ
リケーションフィルムを伴ったマーキングフィルム、す
なわち、複合マーキングフィルムを作製する。それぞれ
の複合マーキングフィルムについて、対照の複合マーキ
ングフィルムの面積を「1」としてそれと供試複合マー
キングフィルムの面積の比(ここで、「面積比」とい
う)f(x)及び複合マーキングフィルムの弾性率
(x)を求める。次いで、各複合マーキングフィルムに
ついて、弾性率と面積比の関係をグラフにプロットする
と、両者の間に1次回帰曲線で表される関係が存在する
ことが判明する。この関係は、次の公式(1): f(x)=−0.076x + 4.13 --- (1) によって表すことができる。ここで、f(x)が2もし
くはそれ以上の時に曲面追従性が良好であり、さらに好
ましくは、f(x)が3もしくはそれ以上の時である。
【0025】また、アプリケーションフィルムの厚さを
t1、弾性率をm1とし、かつマーキングフィルムの厚
さをt2、弾性率をm2としたとき、複合マーキングフ
ィルムの弾性率(x)は、次の公式(2): x=m1×t1/(t1+t2)+m2×t2/(t1+t2)--- (2) によって表すことができるものと推定される。
【0026】この結果、実際に貼り付け評価試験を実施
しなくとも、使用するマーキングフィルムとアプリケー
ションフィルムの厚さ及び弾性率だけが判明していれ
ば、どのような組み合わせを使用したときに、得られる
複合マーキングフィルムにおいて優れた曲面追従性を達
成することができるのか、容易にかつ高精度、高信頼性
をもって判断できる。3次曲面への追従性の程度の評価
がこのようにして可能となったことは、画期的な発見で
あるということができる。
【0027】マーキングフィルム及びアプリケーション
フィルムのそれぞれの基材の片面あるいは必要に応じて
両面に施される粘着剤層は、特に限定されるものではな
く、したがって、この技術分野において一般的に使用さ
れている粘着剤を使用して、かつ常用の塗布方法を使用
して、任意の所望の厚さで形成することができる。好ま
しい1例を示すと、適当な粘着剤は、従来から汎用され
ているブチルアクリレートを主成分とするアクリル系粘
着剤、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)等を主成分
とするゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系
粘着剤、酢酸ビニル系粘着剤などである。これらの粘着
剤を塗布して形成される粘着剤層の厚さは、広く変更す
ることができるというものの、通常、10〜40μmの
範囲であり、さらに好ましくは、15〜30μmの範囲
である。
【0028】それぞれの粘着剤層の接着力、すなわち、
アプリケーションフィルムのマーキングフィルムに対す
る接着力あるいはマーキングフィルムの被着体に対する
接着力は、使用する基材やマーキングフィルム及びアプ
リケーションフィルムの材質、貼り付け作業の環境等の
いろいろなファクタを考慮して適宜選択することができ
る。アプリケーションフィルムのマーキングフィルムに
対する接着力は、一般的には、JIS−Z0237にお
いて規定される基準に準じて測定した場合に、10〜8
00 gf/25mmの範囲であるのが適当である。なお、こ
の接着力は、最後の作業段階でマーキングフィルムから
アプリケーションフィルムを引き剥がすことが必要とな
るので、マーキングフィルムの被着体に対する接着力よ
りも小さいことが必要である。さらに、マーキングフィ
ルムの被着体に対する接着力は、一般的には、JIS−
Z0237において規定される基準に準じて測定した場
合に、0.5〜4.0kgf/25mmの範囲であるのが適当
である。
【0029】アプリケーションフィルム及びマーキング
フィルムの粘着剤層は、先にも簡単に触れたように、そ
れらのフィルムの使用の直前まで離型紙で保護しておく
ことが好ましい。ここで使用する離型紙は特に限定され
るものではなく、したがって、この技術分野において一
般的に使用されているものを使用することができる。適
当な離型紙として、例えば、織布あるいは不織布、紙、
プラスチックなどのシートに離型処理を施したものを挙
げることができ、また、適当な離型剤として、例えばシ
リコーン系離型剤などを挙げることができる。
【0030】一般的に、マーキングフィルムには、装飾
を付与するために、インクによる着色層が施されたり、
あるいは、光沢を付与したりオーバークリアの密着を改
善したりするために、透明樹脂層(いわゆる、クリア
層)が施されているが、この場合も、本発明の範囲の物
性にはいるものであれば、どのような種類のインクある
いは透明樹脂でも使用できる。適当なインクとしては、
例えば、ウレタン系、アクリル系、塩化ビニル系などの
インクを挙げることができ、また、適当な透明樹脂とし
ては、例えば、ウレタン系、アクリル系、フッ素系の透
明樹脂を挙げることができる。なお、着色層及びクリア
層の厚さは、特に制限されないけれども、一般的には5
〜40μmの範囲であるのが好ましく、さらに好ましく
は、5〜20μmの範囲である。
【0031】さらに、マーキングフィルムの用途とし
て、例えばオートバイの3次曲面を有するタンクへのマ
ーキングフィルムの貼り付けがある。このような場合、
マーキングフィルムを貼り付けた後にさらに、そのマー
キングフィルムを含めたタンク表面をオーバークリアで
覆うことがある。オーバークリアは、マーキングフィル
ムを剥がれや擦れから保護したり、マーキングフィルム
の装飾性をさらに改善するなどの作用がある。ここで、
マーキングフィルムの厚さが大きすぎると、フィルム端
部に気泡が発生し、外観上の美麗さを損なうおそれがあ
る。したがって、オーバークリアを併用する場合のマー
キングフィルムの厚さは、120μm以下であることが
好ましく、さらに好ましくは、100μm以下である。
【0032】
【実施例】以下、本発明をその実施例について説明す
る。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はないことを理解されたい。例1 下記の手順に従い、2種類のアプリケーションフィルム
AP1及びAP2を作製した。 アプリケーションフィルム1(AP1):住友スリーエ
ム社より商業的に入手可能な塩化ビニル樹脂フィルム基
材のアプリケーションテープ「#331テープ(製造ロ
ット番号:33080326)」。
【0033】このフィルムの基材は、100重量部の塩
化ビニル樹脂に対して33重量部のフタル酸ジオクチル
(可塑剤として)及び2重量部のエポキシ化大豆油(安
定剤として)を添加し、得られた混合物をカレンダー成
形して作製したものであり、その厚さは68μmであ
る。粘着剤層は、この基材の片面にブチルアクリレート
を主成分とするアクリル系粘着剤を厚さ7μmで均一に
塗布したものである。 アプリケーションフィルム2(AP2):住友スリーエ
ム社より品名「SCT1010J」として入手可能。こ
のフィルムは、100重量部の塩化ビニル樹脂に対して
33重量部のフタル酸ジオクチル(可塑剤として)、1
5重量部のポリエステル系可塑剤及び2重量部のエポキ
シ化大豆油(安定剤として)を添加し、得られた混合物
をカレンダー成形して厚さ100μmの塩化ビニル樹脂
フィルムとすることにより作製した。次いで、得られた
塩化ビニル樹脂フィルムの片面にブチルアクリレートを
主成分とするアクリル系粘着剤を厚さ15μmで均一に
塗布した。例2 下記の手順に従い、5種類のマーキングフィルムMK
1、MK2、MK3、MK4及びMK5を作製した。 マーキングフィルム1(MK1):住友スリーエム社よ
り商業的に入手可能な「スコッチカルTM3650」フィ
ルム。このマーキングフィルムは、比較的に硬い軟質塩
化ビニル樹脂を基材として使用していて、その厚さは5
0μmである。粘着剤層は、この基材の片面に2−メチ
ルブチルアクリレートを主成分とするアクリル系粘着剤
を厚さ30μmで均一に塗布したものである。 マーキングフィルム2(MK2):住友スリーエム社よ
り商業的に入手可能な「スコッチカルTMCS−206
F02」フィルム。このマーキングフィルムは、やや柔
軟な軟質塩化ビニル樹脂を基材として使用していて、そ
の厚さは106μmである。粘着剤層は、この基材の片
面に2−メチルブチルアクリレートを主成分とするアク
リル系粘着剤を厚さ35μmで均一に塗布したものであ
る。 マーキングフィルム3(MK3):住友スリーエム社よ
り商業的に入手可能な「スコッチカルTMOT−305
W」フィルム。このマーキングフィルムは、柔軟性に富
む軟質ウレタン樹脂を基材として使用していて、その厚
さは30μmである。粘着剤層は、この基材の片面にブ
チルアクリレートを主成分とするアクリル系粘着剤を厚
さ20μmで均一に塗布したものである。 マーキングフィルム4(MK4):住友スリーエム社よ
り商業的に入手可能な「スコッチカルTMPU−295
T」フィルム。このマーキングフィルムは、軟質でゴム
弾性に富むウレタン樹脂を基材として使用していて、そ
の厚さは140μmである。粘着剤層は、この基材の片
面にブチルアクリレートを主成分とするアクリル系粘着
剤を厚さ40μmで均一に塗布したものである。 マーキングフィルム5(MK5):住友スリーエム社よ
り品名「GMW8000J」として入手可能。このフィ
ルムは、ポリカーボネート系ポリオール(0HV=1
4.7)に対して0.9当量のイソホロンジイソシアネ
ート及び0.2当量のヘキサメチレンジイソシアネート
を添加して塗布溶液を調製することにより作製した。得
られた塗布溶液をバーコーティングにより薄膜化し、さ
らに加熱硬化させた。厚さ70μmのゴム弾性に富むウ
レタン樹脂フィルムが得られた。次いで、得られたウレ
タン樹脂フィルムの片面にブチルアクリレートを主成分
とするアクリル系粘着剤を厚さ30μmで均一に塗布し
た。例3 本発明のマーキングフィルム及び複合マーキングフィル
ムの特性を評価するため、下記の手順に従って実験を行
った。なお、それぞれのフィルムの弾性率の測定は、フ
ィルムを引っ張り速度300mm/分で伸長した場合に伸
び率が0〜10%である時に測定した。 〔実験1〕前記例1において作製したアプリケーション
フィルムを前記例2において作製したマーキングフィル
ムに貼り付け、十分に密着させた。両フィルムの組み合
わせは、下記の第1表に記載する通りである。得られた
複合マーキングフィルムを直径50〜150mmの真円に
10mm刻みで切り抜いた。それぞれの真円状フィルムか
らマーキングフィルムの離型紙を剥離して、直径150
mmの真球体(アクリル樹脂製)の表面にスキージを使用
して貼り付けた。真円状フィルムは、その直径が増加す
るごとに真球体への貼付が困難になった。下記の第1表
には、それぞれの複合マーキングフィルムにおいて真円
状フィルムの貼付作業性が低下し、シワが発生し始める
臨界点(真円状フィルムの、貼付可能な最大直径、すな
わち、最大円直径)を、対照の複合マーキングフィルム
(AP1とMK1の組み合わせ)の面積を「1」とした
時の面積比とともにまとめたものである。さらに、第1
表には、それぞれの複合マーキングフィルムにおいて測
定された弾性率も記載されている。
【0034】
【表1】
【0035】上記第1表に記載の結果から明らかなよう
に、本発明によるマーキングフィルム及び複合マーキン
グフィルムを使用すると、従来のマーキングフィルムを
使用した場合に比較して、よりいっそうマーキングフィ
ルムの貼付作業性を改善し、シワなどの欠陥の発生も防
止することができる。また、上記第1表に記載の結果か
ら、面積比と弾性率の関係をプロットすると、添付の図
3に示すグラフが得られる。この結果から、面積比と弾
性率の関係には一次式関数で表すことができ、本発明者
は、次のような公式(1)を求めることができた。
【0036】 f(x)=−0.076x + 4.13 --- (1) ここで、f(x)は、対照の複合マーキングフィルムの
面積を「1」としてそれと供試複合マーキングフィルム
の面積の比であり、また、xは、複合マーキングフィル
ムの弾性率である。このような公式が導かれた結果、実
際に貼り付け評価試験を実施しなくとも、使用するマー
キングフィルムとアプリケーションフィルムの厚さ及び
弾性率だけが判明していれば、どのような組み合わせを
使用したときに、得られる複合マーキングフィルムにお
いて優れた曲面追従性を達成することができるのか、容
易にかつ高精度、高信頼性をもって判断できる。
【0037】さらに、上記第1表に記載の結果をもとに
して、異なる複合マーキングフィルム(マーキングフィ
ルムとアプリケーションフィルムの組み合わせ)につい
て、マーキングフィルム単体の弾性率と面積比の関係を
整理したところ、下記の第2表に示すような結果及び添
付の図4にプロットするようなグラフが得られた。な
お、図4において、グラフIはAP1を使用した時の面
積比を表し、グラフIIはAP2を使用した時の面積比を
表し、そしてグラフIII は弾性率を表す。
【0038】
【表2】
【0039】これらの結果から、本発明のマーキングフ
ィルムの場合、アプリケーションフィルムの種類に関わ
らず、マーキングフィルムの弾性率が低下するにつれ
て、より大きな面積で貼付することができることが分か
る。 〔実験2〕前記実験1の手法を繰り返したが、本実験で
は、下記の第3表に記載のようにアプリケーションフィ
ルム及びマーキングフィルムの各単体の弾性率ならびに
複合マーキングフィルムの弾性率(いずれも実測値)を
求めた。さらに、複合マーキングフィルムの弾性率
(x)を下記の公式(2)により仮定して算出した。
【0040】 x=m1×t1/(t1+t2)+m2×t2/(t1+t2)--- (2) 上式において、アプリケーションフィルムの厚さはt
1、弾性率はm1、そしてマーキングフィルムの厚さは
t2、弾性率はm2である。得られた測定結果及び計算
結果を下記の第3表及び添付の図5に示す。なお、図5
において、Fは弾性率の実測値、Cは弾性率の計算値で
ある。
【0041】
【表3】
【0042】これらの結果から、本発明の複合マーキン
グフィルムの場合、アプリケーションフィルムとマーキ
ングフィルムそれぞれ単独の弾性率と厚さが判れば、実
際に両者を組み合わせて複合マーキングフィルムを作製
して貼り合わせ試験を行わなくとも、曲面追従性を推定
できることが分かる。 〔実験3〕本実験では、マーキングフィルムの上にさら
にオーバークリアを施す場合の、マーキングフィルムの
オーバークリア適応性を評価するため、下記の手順で試
験を行った。
【0043】被着体(貼り付け基材)としてパルテック
社製のメラミン白色塗装板を用意し、前記例2において
作製したマーキングフィルムMK1〜MK5(サイズ:
50mm×50mm)のそれぞれを前記例1において作製し
たアプリケーションフィルムAP1を伴いながら、被着
体に貼り付け、圧着した。貼り付け作業を補助するた
め、スキージも使用した。貼り付け作業の完了後、アプ
リケーションフィルムAP1をそれぞれのマーキングフ
ィルムから剥離し、室温で48時間放置した。次いで、
マーキングフィルムの表面を含めた被着体の全体に、オ
ーバークリア塗料(日本油脂社製の「ビームコートNo.1
500 クリヤーHM」とハイウレタン硬化剤「HL−M」
の5:1配合物)を乾燥膜厚60μmとなるようにスプ
レー塗装し、さらに乾燥した。オーバークリア塗装後の
マーキングフィルムの外観を目視により観察したとこ
ろ、下記の第4表に記載のような結果が得られた。
【0044】
【表4】
【0045】上記第4表の結果から、マーキングフィル
ムの厚さが増加すると、オーバークリア塗膜の外観にお
いて気泡の発生のような問題が発生するということが分
かる。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によるマ
ーキングフィルムを使用すれば、燃料タンク、フェンダ
ー等の凹凸やきつい3次曲面をもった部位に対しても、
マーキングフィルムをシワの発生や気泡の取り込みなど
の欠陥を伴わずに容易に貼り付けることができ、作業性
も極めて良好である。また、このマーキングフィルムを
使用すれば、その貼着後にさらにオーバークリアを施工
するような場合に、フィルム端部において気泡の巻き込
みなどの不具合が発生するのを防止することができる。
さらに、本発明の複合マーキングフィルムを使用すれ
ば、それ自体に「腰」があるので、フィルム貼着の作業
性が良好であり、位置合わせがし易く、したがって作業
中にフィルムどうしが粘着するような不都合も回避でき
る。さらに、本発明の複合マーキングフィルムを使用し
た場合には、貼付後のマーキングフィルムに損傷が入る
ことも回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマーキングフィルム及び複合マー
キングフィルムの好ましい一例を示した断面図である。
【図2】本発明のマーキングフィルムを曲面を有する被
着体に貼着し、さらにオーバークリアを施工した例を示
した断面図である。
【図3】複合マーキングフィルムの面積比と弾性率の関
係をプロットしたグラフである。
【図4】複合マーキングフィルムの組み合わせと面積比
及び弾性率の関係をプロットしたグラフである。
【図5】複合マーキングフィルムの組み合わせと弾性率
の関係をプロットしたグラフである。
【符号の説明】
1…基材 2…粘着剤層 3…マーキングフィルム 4…オーバークリア 9…被着体 10…複合マーキングフィルム 11…基材 12…粘着剤層 13…アプリケーションフィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着体に粘着剤層を介して転写されるマ
    ーキング成分を備えたマーキングフィルムであって、 その総合した厚さが50〜300μmの範囲であり、か
    つその弾性率が、該マーキングフィルムを引っ張り速度
    300mm/分で伸長した場合に伸び率が0〜10%であ
    る時に測定して、2〜25kgf/mm2 の範囲にあることを
    特徴とするマーキングフィルム。
  2. 【請求項2】 被着体に転写されるマーキング成分を備
    えたマーキングフィルムと、前記マーキングフィルムを
    被着体に転写する際に転写補助部材として用いられるア
    プリケーションフィルムとを含んでなる複合マーキング
    フィルムであって、 その弾性率が、該複合マーキングフィルムを引っ張り速
    度300mm/分で伸長した場合に伸び率が0〜10%で
    ある時に測定して、2〜28kgf/mm2 の範囲にあること
    を特徴とする複合マーキングフィルム。
  3. 【請求項3】 前記アプリケーションフィルムが、基材
    と、該基材の片面に設けられた、当該アプリケーション
    フィルムを前記マーキングフィルムに貼着するための粘
    着剤層とを含んでいることを特徴とする請求項2に記載
    の複合マーキングフィルム。
  4. 【請求項4】 110〜350μmの厚さを有している
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の複合マーキン
    グフィルム。
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