JPH102350A - 遊隙自動調節式自動車用摩擦クラッチ - Google Patents

遊隙自動調節式自動車用摩擦クラッチ

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JPH102350A
JPH102350A JP9063575A JP6357597A JPH102350A JP H102350 A JPH102350 A JP H102350A JP 9063575 A JP9063575 A JP 9063575A JP 6357597 A JP6357597 A JP 6357597A JP H102350 A JPH102350 A JP H102350A
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pressure plate
friction clutch
clearance
flywheel
spring
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/75Features relating to adjustment, e.g. slack adjusters
    • F16D13/757Features relating to adjustment, e.g. slack adjusters the adjusting device being located on or inside the clutch cover, e.g. acting on the diaphragm or on the pressure plate
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/583Diaphragm-springs, e.g. Belleville
    • F16D13/585Arrangements or details relating to the mounting or support of the diaphragm on the clutch on the clutch cover or the pressure plate

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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊隙設定器に関して容易に製造して組付けるこ
とのできる遊隙自動調節式自動車用摩擦クラッチを提供
する。 【解決手段】遊隙自動調節式自動車用摩擦クラッチは、
フライホイール(12)を基準とした軸線方向へ変位可能状
態でありつつクラッチカバー(14)と共に回転するように
連結されるプレッシャプレート(16)に、少なくとも1つ
の遊隙設定器(28)が設けられており、この遊隙設定器
は、遊隙調節装置(20)と協働する操作レバー部(30)と、
フライホイール(12)と協働する軸線方向止め部(32)とを
備えている。遊隙設定器(28)はばねの付勢によるプレッ
シャプレート(16)での操作レバー部(30)の摩擦締付嵌め
によって軸線方向で固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊隙自動調節式自動車
用摩擦クラッチであって、回転軸線の周りを回転可能な
フライホイールと、フライホイールと一緒に回転するた
めにこのフライホイールに固定されるクラッチカバー
と、フライホイールを基準とした軸線方向へ変位可能状
態でありつつクラッチカバーと共に回転するように連結
されるプレッシャプレートと、回転軸線の周りでフライ
ホイールを基準に回転可能でプレッシャプレートとフラ
イホイールとの間にフェーシングを介して配置されるク
ラッチディスクと、プレッシャプレートをフライホイー
ルの方向に付勢するダイヤフラムスプリング要素とを含
み、このダイヤフラムスプリング要素が半径方向外側領
域では遊隙調節装置を介してプレッシャプレートに作用
し且つ半径方向中央領域ではクラッチカバーで支えられ
ており、更に、プレッシャプレートに配置される少なく
とも1つの遊隙設定器を含み、この遊隙設定器が、遊隙
調節装置と協動する操作レバー部と、遊隙調節を準備す
るためにフライホイールと協動する軸線方向止め部とを
備えており、遊隙設定器がプレッシャプレートを基準に
軸線方向で摺動可能であり、遊隙設定器が更に少なくと
も1つのばね要素を備えており、このばね要素がプレッ
シャプレートでの摩擦締付嵌めへと遊隙設定器を押圧し
て、プレッシャプレートを基準に遊隙設定器を軸線方向
で固定するようになったものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記構造を有する自動車用摩擦クラッチ
がドイツ公開特許公報第 43 06 688号により公知であ
る。この自動車用摩擦クラッチでは、軸線方向に延びる
貫通穴がプレッシャプレートの半径方向外側領域に設け
られている。この貫通穴にボルトが軸線方向で挿通され
る。このボルトが遊隙設定器の軸線方向止め部を形成す
る。プレッシャプレートを基準に遊隙設定器を軸線方向
で固定するために、プレッシャプレートを基準にボルト
が僅かに傾動するだけで既にプレッシャプレートにボル
トの摩擦締付嵌めが生成されるように、ボルトの外径と
プレッシャプレートの貫通穴の内径は互いに調整されて
いる。この傾動モーメントを発生するために、プレッシ
ャプレートとボルトの自由端部との間で働く圧縮コイル
ばねが設けられており、そのばね長手軸線はボルトの長
手軸線及び貫通穴の中心軸線を基準に傾いている。つま
りこのばねが貫通穴の中心軸線を基準にボルトを傾動さ
せ、こうして摩擦締付嵌めを生じる。
【0003】この公知の自動車用摩擦クラッチでは、貫
通穴がその直径に関して及びプレッシャプレートでのそ
の位置調整に関して高い精度でプレッシャプレートに穿
孔されることが、遊隙設定器を正しく機能させるうえで
必要である。遊隙設定器を組立てるとき、まず、遊隙設
定器の操作レバー部とは別途構成されるボルトに圧縮コ
イルばねが取付けられ、次にこのボルトがプレッシャプ
レートの貫通穴に通される。次に、貫通穴に挿通される
ボルト端部が操作レバー部に結合される。遊隙設定器の
組立てがプレッシャプレートの箇所で直接に実行されね
ばならないので、これは比較的複雑な作業過程である。
【0004】ドイツ公開特許公報第 44 12 107号に開示
された自動車用摩擦クラッチでは、ボルトとプレッシャ
プレートとの間で働く圧縮コイルばねによって傾動モー
メントが生成されてはいない。それに代えて引張コイル
ばねが設けられており、これがプレッシャプレートと遊
隙設定器の操作レバー部の半径方向外端部との間で引張
力を発生して、希望する傾動モーメントをもたらす。こ
の場合にもボルトはやはり、プレッシャプレートに設け
られる貫通穴内で摩擦締付嵌めによって軸線方向で固定
されている。この自動車用摩擦クラッチ、特に遊隙設定
器、を組立てるとき、前記と同じ問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、特に遊隙設定器に関して容易に製造して組付けるこ
とのできる遊隙自動調節式自動車用摩擦クラッチを提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば、回転軸線の周りを回転可能なフライホイールと、
フライホイールと一緒に回転するためにこのフライホイ
ールに固定されるクラッチカバーと、フライホイールを
基準とした軸線方向へ変位可能状態でありつつクラッチ
カバーと共に回転するように連結されるプレッシャプレ
ートとを含む、遊隙自動調節式自動車用摩擦クラッチに
よって解決される。プレッシャプレートとフライホイー
ルとの間に、フェーシングを中間支承してクラッチディ
スクが設けられており、このクラッチディスクがフライ
ホイールを基準に回転軸線の周りで回転可能である。プ
レッシャプレートはダイヤフラムスプリング要素によっ
てフライホイールの方向に付勢されており、ダイヤフラ
ムスプリング要素は半径方向外側領域で遊隙調節装置を
介してプレッシャプレートに作用し、半径方向中央領域
ではクラッチカバーで支えられている。少なくとも1つ
の遊隙設定器がプレッシャプレートに配置されており、
この遊隙設定器は遊隙調節装置と協働する操作レバー部
と、遊隙調節を準備するためにフライホイールと協働す
る軸線方向止め部と、少なくとも1つのばね要素とを含
む。遊隙設定器はプレッシャプレートを基準に軸線方向
で摺動可能である。前記ばね要素はプレッシャプレート
での摩擦締付嵌めへと遊隙設定器を押圧して、プレッシ
ャプレートを基準に遊隙設定器を軸線方向で固定する。
遊隙設定器の軸線方向固定はプレッシャプレートでの操
作レバー部の摩擦締付嵌めによって生成される。
【0007】つまり摩擦締付嵌めは、先行技術において
そうであるような軸線方向止め部の領域から、操作レバ
ー部の領域へと移されており、特に遊隙設定器を構成す
るとき、摩擦締付嵌めを生成する軸線方向止め部の機能
にもはや注意しなくてもよい。そのことから、特に軸線
方向止め部に関して、遊隙設定器の構成時に大きな自由
度が得られ、更に、遊隙設定器を既に完全なユニットと
してプレッシャプレートに取付けることが可能となる。
【0008】プレッシャプレートのフライホイールから
離れた方の側に固定される第1ボルト要素を設けておく
ことができ、このボルト要素が軸線方向に延びて、操作
レバー部の孔に挿通され、第1ボルト要素上での操作レ
バーの摩擦締付嵌めはばねの付勢によって生成される。
つまり、完全な遊隙設定ユニットはプレッシャプレート
に固定されるボルト要素に嵌着する必要があるだけであ
り、遊隙設定ユニットの内部で付加的組付け工程は必要
でない。第1ボルト要素と協働して摩擦締付嵌めを生成
する孔を操作レバー部に設けることによって、当該孔を
プレッシャプレートに穿孔する点に関して必要となる作
業工程は著しく簡単となる。特に、操作レバーは一般に
薄板部品として構成されているので、操作レバーの孔は
押抜きによって形成することができる。
【0009】更に、板ばね要素が設けられており、この
板ばね要素が、操作レバー部に固定される第1端部を有
し、且つ第2端部をプレッシャプレート及び/又は遊隙
調節装置で支えられて、摩擦締付嵌めへと操作レバーを
ばねで付勢するよになっている場合、ばね要素も、プレ
ッシャプレートに取付ける前に既に遊隙設定ユニットと
組立てることができ、本発明による自動車用摩擦クラッ
チの組付けが付加的に容易となる。
【0010】本発明による自動車用摩擦クラッチは、第
1ボルト要素の半径方向内側でプレッシャプレートに固
定されて操作レバー部の第2孔に挿通される第2ボルト
要素と、操作レバー部をプレッシャプレートの方向に押
圧するために第1ボルト要素の自由端部と操作レバー部
との間で働く第1ばね要素と、第2ボルト要素の領域に
配置されて、操作レバー部をプレッシャプレートから押
し離すためにプレッシャプレートと操作レバー部との間
で働く第2ばね要素とをそれが含むように構成しておく
ことができる。したがって、本発明による自動車用摩擦
クラッチのこの構成では、2つの逆向きに作用するばね
要素によって傾動モーメントが生成される。
【0011】第2ばね要素は第2ボルト要素を取り囲む
圧縮コイルばねとすることができる。第1ばね要素につ
いても、第1ボルト要素を取り囲む圧縮コイルばねとす
ることができる。特別簡単には、第1及び/又は第2ボ
ルト要素はプレス嵌め、リベット締め等によってプレッ
シャプレートに固定することができる。このためには確
かにプレッシャプレートに適宜な穴を設けることが必要
となるが、しかしこれらの穴は、プレッシャプレートの
穴が摩擦締付嵌めを生成するのに利用される先行技術に
おけるような精度で設ける必要はない。
【0012】軸線方向止め部が操作レバー部と一体に構
成されている場合、操作レバー部との軸線方向止め部の
付加的組立て工程が必要ないので、遊隙設定器を組み立
てるのに必要な作業工程の数を更に減らすことができ
る。例えば遊隙設定器全体を1つの薄板部品として打ち
抜き、次に、希望する形状に曲げることができる。しか
し選択的に、操作レバー部に固定される止めボルトを軸
線方向止め部が含むことも可能である。
【0013】既に先に述べたように、先行技術では、プ
レッシャプレートに遊隙設定器の摩擦締付嵌めを生成す
るのに必要な傾動モーメントは圧縮コイルばね又は引張
ばねによって生成される。これらのばねは、公知の自動
車用摩擦クラッチを組立てるとき、既に述べたように、
別の部材としてそれ相応の作業工程で組付けねばなら
ず、それぞれ圧縮し又は引き離すことによって組付けに
適した位置に移動させねばならない。そのことから、公
知の自動車用摩擦クラッチの組立は、特に遊隙設定器の
領域では、作業が面倒で実行するのが複雑となる。
【0014】それ故に本発明では、他の視点として、遊
隙自動調節式自動車用摩擦クラッチは、回転軸線の周り
を回転可能なフライホイールと、フライホイールと一緒
に回転するためにこのフライホイールに固定されるクラ
ッチカバーと、フライホイールを基準とした軸線方向へ
変位可能状態でありつつクラッチカバーと共に回転する
ように連結されるプレッシャプレートと、回転軸線の周
りをフライホイールを基準に回転可能でプレッシャプレ
ートとフライホイールとの間にフェーシングを介設して
配置されるクラッチディスクと、プレッシャプレートを
フライホイールの方向に付勢するダイヤフラムスプリン
グ要素とを含み、このダイヤフラムスプリング要素が半
径方向外側領域では遊隙調節装置を介してプレッシャプ
レートに作用し且つ半径方向中央領域ではクラッチカバ
ーで支えられており、更にプレッシャプレートに配置さ
れる少なくとも1つの遊隙設定器を含み、この遊隙設定
器が、遊隙調節装置と協働する操作レバー部と、遊隙調
節を準備するためにフライホイールと協働する軸線方向
止め部とを備え、遊隙設定器がプレッシャプレートを基
準に軸線方向で摺動可能であり、遊隙設定器が更に少な
くとも1つのばね要素を備えており、このばね要素がプ
レッシャプレートでの摩擦締付嵌めへと遊隙設定器を押
圧して、プレッシャプレートを基準に遊隙設定器を軸線
方向で固定する。前記少なくとも1つのばね要素が板ば
ねを含む。
【0015】このような板ばねは簡単且つ安価に製造す
ることができ、組付けのとき、例えば圧縮コイルばね又
は引張ばねの場合よりも一層容易に希望する組付け位置
に移動させることができる。更に、板ばねが第1端部を
操作レバー部に固定されている場合、プレッシャプレー
トに取付ける前に既に予め殆ど組付けられる遊隙設定ユ
ニットを設けておくことができる。
【0016】板ばねは、摩擦締付嵌めへと遊隙設定器を
付勢するために、第2端部をプレッシャプレートで支え
ることができる。板ばねは湾曲部でプレッシャプレート
から離れる方に湾曲させて、この湾曲部の領域でプレッ
シャプレートに当接させることができる。更に、遊隙設
定器を摩擦締付嵌めへと付勢するために板ばねが第2端
部を遊隙調節装置で支えられるようにすることができ
る。こうして、板ばねによって生成される傾動モーメン
トを一層強化することができる。更に、遊隙調節装置で
の支えはプレッシャプレートを基準とする遊隙設定器の
位置決め、即ち回転固定、を準備する。板ばねを遊隙調
整装置で支えるときに付加的に得られる利点として、フ
ェーシングに摩耗が現れるとき、それに応じて、プレッ
シャプレートを基準に遊隙設定器が適宜に変位して遊隙
調整装置によって遊隙が調整されるとき、付勢作用が板
ばねによって一定に保たれる。
【0017】板ばねはその第2端部に少なくとも1つの
軸線方向ばね舌片部を含むことができ、この軸線方向ば
ね舌片部は実質的に軸線方向に延びて遊隙調整装置の半
径方向外周領域に作用する。板ばねは、更に、半径方向
内側へと延びてプレッシャプレートから離れた方の側で
遊隙調整装置にかぶさる少なくとも1つの半径方向ばね
舌片部を含むことができる。
【0018】板ばねが1つの半径方向ばね舌片部と、半
径方向ばね舌片部を基準に相反する側に配置される2つ
の軸線方向ばね舌片部とを有するとき、プレッシャプレ
ートを基準に遊隙設定器全体にとって板ばねの位置決め
機能はなお付加的に改善される。遊隙設定器は、操作レ
バーに強固に結合され又はこれと一体に構成される軸線
方向止めボルトを含むことができ、この軸線方向止めボ
ルトはプレッシャプレートの孔に挿通されてフライホイ
ールの方に延びており、摩擦締付嵌めは軸線方向止めボ
ルトとプレッシャプレートの孔との協働によって生成さ
れる。
【0019】
【実施例】添付図面に示す好ましい実施態様に関連し
て、以下、本発明を詳しく説明する。図1は本発明によ
る自動車用摩擦クラッチ10の第1実施態様の一部を略示
する縦断面図である。この自動車用摩擦クラッチ10に含
まれるフライホイール12はそれ自体周知の仕方で例えば
エンジンのクランク軸に取付けることができ、クランク
軸によって回転軸線Aの周りを回転可能である。自動車
用摩擦クラッチ10は、更に、フライホイール12と共に回
転して連結されたクラッチカバー14を含む。フライホイ
ール12とクラッチカバー14との間でプレッシャプレート
16が回転軸線Aの方向に変位可能に受容されており、但
しフライホイール12と一緒に回転軸線Aの周りを回転す
るためにフライホイールに連結されている。ダイヤフラ
ムスプリング18が遊隙調整装置20を介して半径方向外側
部でプレッシャプレート16に作用して、プレッシャプレ
ートをフライホイール12の方向に押圧する。ダイヤフラ
ムスプリング18は半径方向中央領域が周知の仕方でクラ
ッチカバー14で支えられる。フライホイール12とプレッ
シャプレート16との間に形成される空隙22のなかに図示
しないクラッチディスクがフェーシング(図示せず)を
中間支承して配置されている。クラッチ接続状態のと
き、ダイヤフラムスプリング18の付勢によってプレッシ
ャプレート16がクラッチディスクをフライホイール12に
押し付けて、フライホイール12と一方でプレッシャプレ
ート16、他方でクラッチディスク、との間で回転連結が
行われる。
【0020】遊隙調整装置20は2つのリング要素24、26
を含んでいる。リング要素は軸線方向で互いに当接し、
相対向する端面に例えば相補的傾斜面を有しており、リ
ング24、26の間での相対回転時にそれらの合成される軸
線方向長さが変化する。リング要素の特殊な構造に関し
ては本願出願人の登録されたドイツ実用新案公報第295
07 449号を参照するように指示し、その全内容を本願の
内容に含ませることとする。
【0021】自動車用摩擦クラッチ10は更に少なくとも
1つの遊隙設定器28を含む。この遊隙設定器28は1つの
操作レバー部30と1つの軸線方向止め部32とを含む。プ
レッシャプレート16内でプレッシャプレート16の受容穴
36に第1ボルト要素34が受容されている。受容穴36の直
径が第1ボルト要素34の外径よりも僅かに小さく、第1
ボルト要素34はプレス嵌めで受容穴36に挿入されること
ができ、移動不可能にプレッシャプレート16に固定され
ている。遊隙設定器28の操作レバー部30に孔38が設けら
れており、その内径は第1ボルト要素34の外径よりも僅
かに大きい。第1ボルト要素34の自由端領域で止め輪40
が第1ボルト要素34に固定されており、止め輪40と操作
レバー部30との間に配置される圧縮コイルばね42が第1
ボルト要素34を取り囲む。圧縮コイルばね42は操作レバ
ー部30を、従って遊隙設定器28を、プレッシャプレート
16の方向に、従ってフライホイール12の方向に、押圧す
る。
【0022】第1ボルト要素34の半径方向内側に第2ボ
ルト要素44が配置されている。第2ボルト要素44は、第
1ボルト要素34をプレッシャプレート16に取付けたのと
同じ方式でプレッシャプレート16に固定しておくことが
できる。第2ボルト要素44は操作レバー部30の第2孔46
に挿入される。第2ボルト要素44と第2孔46との間に生
じる遊隙が第1ボルト要素34と第1孔38との間に生じる
遊隙よりも大きくなるように、第2孔46の内径は第2ボ
ルト要素44の外径に対して寸法設計されている。プレッ
シャプレート16と操作レバー部30との間に、更に、第2
ボルト要素44を取り囲む第2圧縮コイルばね48が配置さ
れている。この圧縮コイルばね48は操作レバー部30をプ
レッシャプレート16から押し離す。第1圧縮コイルばね
42と第2圧縮コイルばね48との相向き合う作用によって
操作レバー部30は軸線Aを基準に傾動する。第1、第2
ボルト要素34、44若しくは第1、第2孔38、46の前記寸
法設計に基づいて、操作レバー部30の摩擦締付嵌めが第
1ボルト要素34の第1孔38の領域に生じる。
【0023】本発明による自動車用摩擦クラッチの運転
の過程でフェーシングの摩耗が現れると、遊隙設定器28
の軸線方向止め部32が徐々にフライホイール12の方向に
移動する。軸線方向止め部32がフライホイール12に当接
するほどに摩耗が大きくなると、ダイヤフラムスプリン
グ18の発生する押付け荷重によって第1圧縮コイルばね
42の軸線方向圧縮力が打ち消され、遊隙設定器28がプレ
ッシャプレート16から移動して離れる。次にクラッチが
遮断されると、即ちプレッシャプレート16がフライホイ
ール12から移動して離れると、操作レバー部32は再び摩
擦締付嵌め位置で第1ボルト要素34に、但しプレッシャ
プレート16から一層離れて、当接する。この遊隙はこの
場合周知の仕方で遊隙調節装置20によって調節される。
【0024】つまり本発明による自動車用摩擦クラッチ
では、先行技術とは異なり、遊隙設定器28の軸線方向止
め部32はプレッシャプレート16での摩擦締付嵌めで保持
されるのでなく、操作レバー部30での摩擦締付嵌めで保
持される。そのことの利点として、プレッシャプレート
16に設けるべき穴は、軸線方向止め部とプレッシャプレ
ートとの間に摩擦締付嵌めを製造しなければならない場
合のような精度で設ける必要がない。更に、本発明によ
る自動車用摩擦クラッチ10では先行技術に比べて組付け
が著しく容易となっている。というのも、遊隙設定器28
を取付けるために遊隙設定器はその孔38若しくは46で当
該ボルト要素に嵌着しなければならないだけであり、こ
の場合、引き続き軸線方向止め部を取付けるために付加
的組付け操作が必要でないからである。
【0025】更に、操作レバー部30に締付嵌め孔38を設
けることは、押抜き等によってこの孔38を生成すること
ができるので、プレッシャプレート16に高精密穴を設け
ることよりも著しく容易な作業操作である。図1では、
以下に説明する図2、図3の実施態様と同様に、遊隙設
定器28が操作レバー部30及び軸線方向止め部32と一体に
構成されるように実施されているのではあるが、互いに
別々に製造される部材で遊隙設定器を構成して設けるこ
とも同様に可能である。この場合遊隙設定器は操作レバ
ー部と軸線方向止めボルトとからなる(例えば図4参
照)。しかしこのように構成した場合でも軸線方向止め
ボルトはプレッシャプレートでの締付嵌めのために設け
られてはいないので、この場合にも、遊隙設定器をプレ
ッシャプレートに取付ける前に既に操作レバー部と軸線
方向止めボルトとを組立て、次に、遊隙設定器をプレッ
シャプレートに取付けるとき場合によっては軸線方向止
めボルトを、プレッシャプレートに設けられる軸線方向
穴に挿通することが可能である。しかしこの場合、遊隙
設定器の傾動時に軸線方向止めボルトとプレッシャプレ
ートの軸線方向穴との間に摩擦締付嵌めが生じないよう
に、これらの穴の直径は設計されている。
【0026】図2は本発明による自動車用摩擦クラッチ
の第2実施態様を示す。図2に示す自動車用摩擦クラッ
チの構造は図1に示す構造と実質的に同じであり、以下
では相違点にのみ言及する。図2において図1に示す部
材と同じ部材には図1と同じ符号が、但し100 を加え
て、付けられている。図2に示す実施態様では、操作レ
バー部130 がやはり孔138 を有し、この孔にボルト要素
134 が挿通される。図2の実施態様では、ボルト要素13
4 がプレッシャプレート116 に直接固定されてはいな
い。その代わりにプレッシャプレートが孔136 を有し、
そのなかで板ばね用リベットが固定されている。この板
ばね用リベットによって板ばねがプレッシャプレート11
6 に固定され、この板ばねによってプレッシャプレート
116 がクラッチカバー114 に連結されてトルクを伝達す
る。板ばね用リベット150 は、やはりボルト要素134 を
担持し、こうしてボルト要素をプレッシャプレート116
に固定するように構成されている。
【0027】孔138 の領域、即ち半径方向外側領域で、
遊隙設定器128 の操作レバー部130に板ばね152 の第1
端部154 が固定されている。板ばね152 は第2端部156
が遊隙調整装置120 で支えられる。板ばね152 を構成す
る可能性に関しては、以下に図4〜図7に関連して詳述
するこのような板ばねの説明を参考にするように指示す
る。
【0028】一方で板ばね152 を遊隙調整装置120 で支
え、他方で板ばね152 を操作レバー部130 に強固に取付
けることによって、板ばね152 の基本形状が決まってい
る場合、やはり遊隙設定器用傾動モーメントが符号128
の箇所に発生し、この傾動モーメントによって操作レバ
ー部130 がプレッシャプレート116 から移動して離れ、
こうしてやはりボルト要素134 上に孔138 の締付嵌めが
生成される。
【0029】このような板ばねを設けることによって、
プレッシャプレートと組立てる前に既に遊隙設定器を殆
ど組付けてユニットとし、引き続きプレッシャプレート
に取付けるときに必要となる作業工程を一方で低減し、
他方で簡素化することが可能となる。本発明による自動
車用摩擦クラッチの他の実施態様が図3に示されてい
る。この実施態様は図1、図2に関連して説明した実施
態様とやはり実質的に同じであり、以下では相違点にの
み言及する。図3において図1に示す実施態様の部材と
同じ部材には同じ符号が、但し200 加えて、付けられて
いる。
【0030】図3に示す実施態様では、傾動モーメント
を生成するのにやはり板ばね252 が使用される。この実
施態様が図2に示す実施態様と相違する点として、ボル
ト要素234 はプレス嵌めによってプレッシャプレート21
6 の穴236 に挿入されて、図1の実施態様に関連して説
明したように、プレッシャプレート216 に直接に固定さ
れている。
【0031】図4〜図7に示された本発明による自動車
用摩擦クラッチの実施態様では、遊隙設定器の摩擦締付
嵌めを生成する傾動モーメントが板ばねによって生成さ
れる。図4に示された自動車用摩擦クラッチの基本構造
に関しては、図1〜図3についての前記説明を参考にす
るように指示する。図4に示す自動車用摩擦クラッチに
おいて図1に示す自動車用摩擦クラッチの部材と同じ部
材には同じ符号が、但し300 加えて、付けられている。
【0032】図4に示す実施態様の自動車用摩擦クラッ
チ310 では、遊隙設定器328 が摩擦締付嵌め作用によっ
て軸線方向でプレッシャプレート316 を基準に固定され
ており、この作用は軸線方向止め部332 とプレッシャプ
レート316 の穴336 との間に生成される。この場合軸線
方向止め部332 は操作レバー部330 とは別途製造される
ボルト要素として構成されている。摩擦締付嵌めを生成
するのに必要な傾動モーメントは板ばね352 によって生
成される。板ばね352 は半径方向外側の第1端領域354
が操作レバー部330 の軸線方向止め部332 に結合されて
いる領域に固定されている。半径方向内側の第2端部35
6 において板ばね352 は遊隙調整装置320 のプレッシャ
プレート316 から離れた方の側で支えられている。特に
図6に認めることができるように、板ばね352 (これが
図6では一点鎖線で示されている)は第2端部356 に3
つの舌片部360,362,364 を有する。舌片部362 は中央舌
片部であり、半径方向で回転軸線Aの方に延びて、遊隙
調整装置320 をプレッシャプレート316 から離れた側で
把持する。舌片部360, 364はそれぞれ実質的に軸線方向
に延びて、遊隙調整装置320 、特にリング326 、の横方
向周縁に当接する。舌片部360, 364の間に形成されてい
る隙間に操作レバー部330 は半径方向内側で挿通され
て、遊隙調整装置320 のリング326 に作用することがで
きる。半径方向舌片部362 は、実質的に、操作レバー部
330 の下方で、リング326 若しくはプレッシャプレート
316 に設けられる凹部に挿通することができる。板ばね
要素352が操作レバー部330 に強固に結合されているの
で、舌片部360,362,364 によって遊隙設定器の位置が固
定されており、遊隙設定器は意図せざる回動に備えて固
定されている。更に板ばねが遊隙調整装置320 のリング
326 で支えられており、このリングが周方向で回転せ
ず、遊隙設定器328 の操作にかかわりなくリングが操作
レバー部330 を基準に常に固定的立体関係を有するの
で、板ばね352 は、遊隙設定器328 のいかなる操作状態
のときにも、即ち摩擦クラッチのいかなる摩耗状態のと
きにも、遊隙設定器328 に対して一定した付勢力をもた
らす。
【0033】図5は本発明による自動車用摩擦クラッチ
の他の実施態様を示す。図1の部材と同じ部材には同じ
符号が、但し400 加えて、付けられている。図5に示さ
れた自動車用摩擦クラッチ410 の構造は図4に示す構造
と実質的に同じであり、相違点にのみ言及される。図5
の自動車用摩擦クラッチ410 は特に板ばね452 の構成が
図4の実施態様と相違している。この板ばね452 は第1
端部454 がやはり遊隙設定器428 の操作レバー部430 に
強固に結合されている。第2端部456 の近傍で板ばね45
2 は湾曲して、プレッシャプレート416 から離れる方に
延びている。この湾曲はまずプレッシャプレート416 の
方に延びる突起466 が生じるように構成されており、次
に板ばね452 はその自由端の方向にプレッシャプレート
416 から離れていき、そこで再び遊隙調整装置420 のリ
ング426 で支えられている。つまり、この実施態様の場
合、板ばねはリング426 で支えるのを補足してなお突起
領域466 においてプレッシャプレート416 で支えられて
いる。
【0034】図7に認めることができるように、この実
施態様でも板ばね452 が舌片460, 464を有し、これらの
舌片でもって板ばねは遊隙調整装置420 のリング426 で
支えられている。舌片の間に残る空間に操作レバー部43
0 は半径方向内方に挿通することができる。舌片部460,
464によってやはり遊隙設定器428 の回転固定が設けら
れている。
【0035】遊隙設定器の傾動モーメントを生成するた
めに板ばね要素を設けることによって、本発明による自
動車用摩擦クラッチの組立は先行技術に比べて著しく容
易となる。一方で、操作レバー部と板ばねはプレッシャ
プレートに取付ける前に既に互いに結合することができ
る。他方で、例えば軸線方向止め部、即ち止めボルト、
の自由端とプレッシャプレートとの間に、傾動モーメン
トを生成又は支援するばね要素を設けることはもはや必
要でない。即ち、止めボルトは、半径方向外側に突出す
るばね当接要素を有していないように構成することがで
きる。従って止めボルトは、プレッシャプレートに取付
ける前に既に操作レバー部及び板ばね要素に強固に結合
することができ、次に、組立てるとき、プレッシャプレ
ートに設けられる穴に単純に通すことができる。それ故
に、遊隙設定器の個々の要素を追加的に結合する過程は
もはや必要でない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用摩擦クラッチの第1実施
態様の一部を示す略示縦断面図である。
【図2】本発明による自動車用摩擦クラッチの第2実施
態様を図1と同様に示す図である。
【図3】本発明による自動車用摩擦クラッチの第3実施
態様を図1と同様に示す図である。
【図4】遊隙設定器の傾動モーメントを生成するのに特
に板ばねが使用される本発明による自動車用摩擦クラッ
チの第4実施態様の一部を示す略示縦断面図である。
【図5】本発明による自動車用摩擦クラッチの第5実施
態様を図4と同様に示す図である。
【図6】図4の自動車用摩擦クラッチを図4の矢印VIの
方向に見た平面図である。
【図7】図5の自動車用摩擦クラッチを図5の矢印VII
の方向に見た平面図である。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊隙自動調節式自動車用摩擦クラッチで
    あって、 回転軸線(A) の周りを回転可能なフライホイール(12;11
    2;212)が備えられ、 フライホイール(12;112;212)と一緒に回転するためにこ
    のフライホイールに固定されるクラッチカバー(14;114;
    214)が備えられ、 フライホイール(12;112;212)を基準とした軸線方向へ変
    位可能状態でありつつクラッチカバー(14;114;214)と共
    に回転するように連結されるプレッシャプレート(16:11
    6;216)が備えられ、 フライホイール(12;112;212)を基準に回転軸線(A) の周
    りで回転可能でプレッシャプレート(16;116;216)とフラ
    イホイール(12;112;212)との間にフェーシングを介在さ
    せて配置されるクラッチディスクが備えられ、 プレッシャプレート(16;116;216)をフライホイール(12;
    112;212)の方向に付勢するダイヤフラムスプリング要素
    (18;118;218)が備えられ、このダイヤフラムスプリング
    要素(18;118;218)が半径方向外側領域では遊隙調節装置
    (20;120;220)を介してプレッシャプレート(16;116;216)
    に作用し且つ半径方向中央領域ではクラッチカバー(14;
    114;214)で支えられており、 更に、プレッシャプレート(16;116;216)に配置される少
    なくとも1つの遊隙設定器(28;128;228)が備えられ、こ
    の遊隙設定器が、遊隙調節装置(20;120;220)と協動する
    操作レバー部(30;130;230)と、遊隙調節を準備するため
    にフライホイール(12;112;212)と協動する軸線方向止め
    部(32;132;232)とを備えており、この遊隙設定器(28;12
    8;228)がプレッシャプレート(16;116;216)を基準に軸線
    方向で摺動可能となっており、遊隙設定器が更に少なく
    とも1つのばね要素(42,48;152;252) を備えており、こ
    のばね要素がプレッシャプレート(16;116;216)での摩擦
    締付嵌めへと遊隙設定器(28;128;228)を押圧して、プレ
    ッシャプレート(16;116;216)を基準に遊隙設定器(28;12
    8;228)を軸線方向で固定するようになったものにおい
    て、 プレッシャプレート(16;116;216)での操作レバー部(30;
    130;230)の摩擦締付嵌めによって遊隙設定器(28;128;22
    8)の軸線方向固定が行われることを特徴とする自動車用
    摩擦クラッチ。
  2. 【請求項2】 更に、プレッシャプレート(16;116;216)
    のフライホイール(12;112;212)から遠い方の側に固定さ
    れる第1ボルト要素(34;134;234)を含み、このボルト要
    素が軸線方向に延びて、操作レバー部(30;130;230)の第
    1孔(38;138;238)に挿通されており、第1ボルト要素(3
    4;134;234)上での操作レバー部(30;130;230)の摩擦締付
    嵌めがばねの付勢によって生成されるようになった、請
    求項1記載の自動車用摩擦クラッチ。
  3. 【請求項3】 更に、操作レバー部(130;230) に第1端
    部(154;254) を固定される板ばね要素(152; 252)を含
    み、この板ばね要素が第2端部(156; 256)をプレッシャ
    プレート(116; 216)及び/又は遊隙調節装置(120; 220)
    で支えられて、操作レバー(130; 230)を摩擦締付嵌めへ
    とばねで付勢するようになった、請求項2記載の自動車
    用摩擦クラッチ。
  4. 【請求項4】 更に、 第1ボルト要素(34)の半径方向内側でプレッシャプレー
    ト(16)に固定されて、操作レバー部(30)の第2孔(46)に
    挿通される第2ボルト要素(44)と、 操作レバー部(30)をプレッシャプレート(16)の方向に押
    圧するために第1ボルト要素(34)の自由端部と操作レバ
    ー部(30)との間で作用する第1ばね要素(42)と、 第2ボルト要素(44)の領域内に配置されて、操作レバー
    部(30)をプレッシャプレート(16)から押し離すためにプ
    レッシャプレート(16)と操作レバー部(30)との間で作用
    する第2ばね要素(48)とを含む、請求項2記載の自動車
    用摩擦クラッチ。
  5. 【請求項5】 第2ばね要素(48)が、第2ボルト要素(4
    4)を取り囲む圧縮コイルばね(48)であることを特徴とす
    る、請求項4記載の自動車用摩擦クラッチ。
  6. 【請求項6】 第1ばね要素(42)が、第1ボルト要素(3
    4)を取り囲む圧縮コイルばね(42)であることを特徴とす
    る、請求項4又は5記載の自動車用摩擦クラッチ。
  7. 【請求項7】 第1及び/又は第2ボルト要素(34,44;1
    34,144) がプレス嵌め、リベット締め(150) 、等によっ
    てプレッシャプレート(16;116;216)に固定されているこ
    とを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1項記載の自
    動車用摩擦クラッチ。
  8. 【請求項8】 軸線方向止め部(32;132;232)が操作レバ
    ー部と一体に構成されていることを特徴とする、請求項
    1〜7のいずれか1項記載の自動車用摩擦クラッチ。
  9. 【請求項9】 軸線方向止め部が、操作レバー部に固定
    される軸線方向止めボルトを含むことを特徴とする、請
    求項1〜7のいずれか1項記載の自動車用摩擦クラッ
    チ。
  10. 【請求項10】 遊隙自動調節式自動車用摩擦クラッチ
    であって、 回転軸線(A) の周りを回転可能なフライホイール(312;
    412)と、 フライホイール(312; 412)と一緒に回転するためにこの
    フライホイールに固定されるクラッチカバー(314; 414)
    と、 捩り剛性にクラッチカバー(314; 414)に結合され且つフ
    ライホイールを基準に軸線方向で変位可能なプレッシャ
    プレート(316; 416)と、 フェーシングを中間支承して回転軸線(A) の周りでフラ
    イホイール(312; 412)を基準に回転可能にプレッシャプ
    レート(316; 416)とフライホイール(312; 412)との間に
    配置されるクラッチディスクと、 プレッシャプレート(316; 416)をフライホイール(312;
    412)の方向に付勢するダイヤフラムスプリング要素(31
    8; 418)とを含み、このダイヤフラムスプリング要素(31
    8; 418)が半径方向外側領域では遊隙調節装置(320; 42
    0)を介してプレッシャプレート(316; 416)に作用し且つ
    半径方向中央領域ではクラッチカバー(314; 414)で支え
    られており、 更に、プレッシャプレート(316; 416)に配置される少な
    くとも1つの遊隙設定器(328; 428)を含み、この遊隙設
    定器が、遊隙調節装置(320; 420)と協動する操作レバー
    部(330; 430)と、遊隙調節を準備するためにフライホイ
    ール(312; 412)と協動する軸線方向止め部(332; 432)と
    を備えており、遊隙設定器(328; 428)がプレッシャプレ
    ート(316; 416)を基準に軸線方向で摺動可能であり、遊
    隙設定器が更に少なくとも1つのばね要素(352; 452)を
    備えており、このばね要素がプレッシャプレート(316;
    416)での摩擦締付嵌めへと遊隙設定器(328; 428)を押圧
    して、プレッシャプレート(316; 416)を基準に遊隙設定
    器(328; 428)を軸線方向で固定するようになったものに
    おいて、前記少なくとも1つのばね要素(352; 452)が板
    ばね(352) を含むことを特徴とする、自動車用摩擦クラ
    ッチ。
  11. 【請求項11】 板ばね(352; 452)が第1端部(354; 45
    4)を操作レバー部(352; 452)に固定されていることを特
    徴とする、請求項10記載の自動車用摩擦クラッチ。
  12. 【請求項12】 板ばね(452) が第2端部(456) をプレ
    ッシャプレート(416) で支えられて、遊隙設定器(428)
    を摩擦締付嵌めへと付勢していることを特徴とする、請
    求項10又は11記載の自動車用摩擦クラッチ。
  13. 【請求項13】 板ばね(452) が湾曲部(466) でプレッ
    シャプレート(416)から離れる方に湾曲しており、板ば
    ね(456) がこの湾曲部(466) の領域内でプレッシャプレ
    ート(416) に当接することを特徴とする、請求項12記載
    の自動車用摩擦クラッチ。
  14. 【請求項14】 板ばね(352) が第2端部(356; 456)を
    遊隙調節装置(320;420)で支えられて、遊隙設定器(328;
    428)を摩擦締付嵌めへと付勢していることを特徴とす
    る、請求項10〜13のいずれか1項記載の自動車用摩擦ク
    ラッチ。
  15. 【請求項15】 板ばね(352; 452)が第2端部(356; 45
    6)に少なくとも1つの軸線方向ばね舌片部(360,364; 46
    0,464)を含み、この軸線方向ばね舌片部が実質的に軸線
    方向に延びて、遊隙調整装置(320; 420)の半径方向外周
    領域に作用することを特徴とする、請求項14記載の自動
    車用摩擦クラッチ。
  16. 【請求項16】 板ばね(352) が少なくとも1つの半径
    方向ばね舌片部(362) を含み、この半径方向ばね舌片部
    が半径方向内側に延びて、プレッシャプレート(316) と
    は離れた方の側で遊隙調整装置(320) にかぶさることを
    特徴とする、請求項14又は15記載の自動車用摩擦クラッ
    チ。
  17. 【請求項17】 板ばね(352) が1つの半径方向ばね舌
    片部(362) と、半径方向ばね舌片部(362) を基準にそれ
    ぞれ相反する側に配置される2つの軸線方向ばね舌片部
    (360, 364)とを有することを特徴とする、請求項15、16
    記載の自動車用摩擦クラッチ。
  18. 【請求項18】 遊隙設定器(328; 428)が、操作レバー
    部(330; 430)に強固に結合され又はこれと一体に構成さ
    れる軸線方向止めボルト(332; 432)を含み、この軸線方
    向止めボルトがプレッシャプレート(316; 416)の孔(33
    6; 436)に挿通されてフライホイール(312; 412)の方に
    延びており、軸線方向止めボルト(332;432)とプレッシ
    ャプレート(316; 416)の孔(336; 436)との協動によって
    摩擦締付嵌めが生成されることを特徴とする、請求項10
    〜17のいずれか1項記載の自動車用摩擦クラッチ。
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