JP3595941B2 - 特に自動車用の、軸方向の寸法を縮小したトーションダンパー - Google Patents

特に自動車用の、軸方向の寸法を縮小したトーションダンパー Download PDF

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Description

本発明は、トーションダンパー、例えば米国特許第4,782,933号に記載され、図示されているような自動車用トーションダンパーに関する。
より詳細には、本発明は、互いに同軸状の第1回転機素と第2回転機素とを備え、これら回転機素の間には、径方向外側に延びる環状ハウジングが形成され、このハウジングには、2つの回転機素の間で動作する、潤滑された周方向に作用する弾性ダンピング装置が嵌合されるようになっており、環状ハウジングの一部は、2つの回転機素の第1回転機素のうちの少なくとも2つの部品 あるプレート及びスカート部分によって構成され、2つの回転機素のうちの第2回転機素は、プレートとディスクの内側周辺エッジの近くで周方向に配置された1組 の締結部材によってプレートに固定された環状ディスクとを備え、更に第1回転機素と第2回転機素のディスクとの間に配置された環状摩擦ダンピングシステムとを含自動車用のトーションダンパーに関する。
米国特許第4,782,933号は、相補的摩擦ダンピング装置が径方向内側に配置され、第1回転機素のハブを囲み、第1回転機素が摩擦ダンピング装置のある部品と係合する、機械加工された円筒表面を含むものについて記載し、図示している。
摩擦ダンピング装置は、第1回転機素のハブと第2回転機素のプレート形状の機素との間に挟持されたベアリングと、第1回転機素のプレートに対向する環状表面部分との間に、軸方向に配置されている。
このような構造により、第1回転機素の中心部分の軸方向の寸法がかなり大きくなるので、第1回転機素のハブを貫通し、トーションダンパーを、自動車のクランクシャフトに締結する締結ネジの長さをかなり長くしなければならない。
この構造によって、第1回転機素の中心部分の軸方向の寸法はかなり増し、第1回転機素のハブを貫通し、トーションダンパーを自動車のクランクシャフトに締結している締結ネジの長さを、かなり長くしなければならない。
トーションダンパーの頑丈さを増し、締結ネジの長さを短くし、トーションダンパーに関連するクラッチのクラッチ摩擦ホイール(米国特許第4,782,933号の図1におけるディスク9)のために、より広い空間を利用できるようにし、クラッチ摩擦ホイールを収容するために更に空間を利用できるようにするか、またはトーションダンパーをクランクシャフトに固定するネジの締結ヘッドが位置する空間が形成されるよう、前記機素の中心部分の変形を回避するため、中心ハブの領域におけるトーションダンパーの軸方向の大きさを減少することが好ましい。
本発明の目的は、これらの欠点を克服でき、望ましい目的を達成できるトーションダンパーを提供することにある。
これに鑑み本発明は、環状摩擦ダンピングシステムの一部は、ディスクの締結部材によって締められたゾーンの径方向外側に配置され、シールされた環状ハウジングに対しては径方向内側に配置され、摩擦ダンピングシステムの一部は、第1回転機素のプレートにより保持さ れ、第1回転機素のプレートは、第2回転機素のディス クと対向するプレートの内面から軸方向に延び、かつ、 ダンピングシステムの部材である摩擦リング、スペーサ リング、弾性リング及び止め輪が設けられる内孔を画定 するスリーブを備えていることを特徴とするトーションダンパーを提供するものである。
かかる構造により、ベアリングと第1回転機素のプレート形状をした機素との間に、摩擦ダンピング装置の部品は配置されないので、ハブの軸方向長さをかなり短くすることが可能となる。
更に、ハブの高さにダンピング装置を嵌合しないので、ハブの近くに、第1回転機素を機械加工しなくてもよい。
このような構造により、ハブの根元ゾーンが、より頑丈となるように、これまでよりも多い材料を加えることができる。更にベアリングを接近させ、第2回転機素の摩擦表面とベアリングとの間の距離を増し、熱の排出特性を改善することが可能となる。
従って、苛酷な作動条件下でもベアリングはより低温となる。更に摩擦ダンピング装置は、主に第1回転機素により保持され、ほとんどがディスクを締結している部材の径方向外側に位置決めされているので、嵌合作業が簡略になる。ダンピングシステムは、2つの回転機素の間に挟持されたベアリングと独立したものとなる。
本発明の他の特徴は、次のとおりである。
締結部材のヘッドは、摩擦ダンピングシステムの内周 面と協働し、第2回転機素によって摩擦ダンピングシス テムを作動させるようになっている。
第2回転機素のディスクは、軸方向断面において、曲 げ部を含む波形形状を有し、この曲げ部は、第1回転機 素のプレートの内側面にて突出するスリーブの端部の形 状に、間隔をもって対応している。
ディスクは、曲げ部の片側に平らな第1環状部分を含 み、この環状部分は、平らな第2環状部分とともにシー ルされた前記環状ハウジング内に延びている。
前記第1環状部分と前記第2環状部分とは、おおむね 同一面にある。
丸くされた接合ゾーンを介して、第1回転機素のプレ ートの内側面にハブが接合されている。
摩擦ダンピングシステムは、摩擦リングと、スペーサ リングと、スペーサリングに作用し、第1回転機素のプ レートとスペーサリングとの間で摩擦リングを把持す る、軸方向に作用する弾性リングとを備え、スリーブの 内孔には溝が形成され、スペーサリングの外周には、溝 に相補的に係合する径方向ラグが設けられている。
スペーサリングに作用するように、軸方向に作用する 弾性リングを止め輪に設け、前記止め輪をスリーブの内 孔に固定する。
1部品または2部品から成る第1回転機素のプレートとハブとの接合部は、丸くされたゾーンまたは他の形態をとり得る。すなわち、この部分には、機械加工を行う必要はないので、米国特許第4,782,933号の構造と比較して、材料を多くすることができることが理解できよう。従って、プレートとハブとから成るアセンブリは、より頑丈なものとなる。
第2回転機素のディスクの波形形状は、トーションダンパーの軸方向の寸法が大きくなることを防止し、利用可能なスペースを活用できるようにする。
摩擦ダンピング装置と関連するスリーブは、鋳造により容易に製造でき、更にダンピング装置は、ほとんど第1プレートによって保持されているので、ダブルフライホイールの嵌合は簡単になる。
このような構造により、前記ダンピング装置に含まれる摩擦リングを組み立てる前に、容易に保持することが可能となり、更にスリーブをシールリングのマウントとして活用できる。
添付図面を参照して、下記の詳細な説明を読めば、本発明の別の特徴および利点が明らかとなると思う。
図1は、本発明のトーションダンパーの第1実施例を示す図で、図2中のライン1−1に沿った軸方向断面図である。
図2は、図1中のライン2−2に沿って、一部を軸方向断面とした側面図である。
図3および図4は、別の実施例を示す、図1と同様の図である。
図1および図2は、自動車用のダンプフライホイール10の形態をしたトーションダンパーを示している。フライホイール10は、主に第1回転機素12と第2回転機素14とから成り、これらの機素は、両者の間で働く周方向に作用する弾性ダンピング装置32の作用に抗して、軸線X−Xを中心として、互いに回転運動できるようになっている。
前記弾性ダンピング装置32は、2つの回転機素12および14によって構成された環状ハウジング30内に取り付けられている。本例では、この環状ハウジング30は、主に第1回転機素12によって境界が定められ、第2回転機素14は、環状ハウジング30に入り込んだディスク36を含んでいる。
図面では、全体の形状がプレート状である第1回転機素12は、外側歯付きクラウン16を保持しており、この歯付きクラウン16は、中心ハブ18と共に自動車のスタータ(図示せず)と協働するようになっている。中心ハブ18は、一般にスタッド200により自動車の内燃機関のクランクシャフト(図示せず)の端部に固定されるようになっている。
第1回転機素12は、主にプレート20と軸方向を向く円筒形周辺環状スカート部分20から成り、スカート部分22の一部は、円筒形の周辺環状スカート部分24を囲んでいる。スカート部分24は、ベアリング28により、ハブ18に回転自在に取り付けられた第2回転機素14のうちのプレート26である主要部分の軸方向延長部を形成している。
スカート部分22および24は、関連するプレート20、26と一体的である。
プレート26は、米国特許第4,782,933号に記載され、図示されているような、クラッチの反作用プレートを構成している。
このクラッチは、圧力プレートと共に外周部に摩擦ライナーがはめ込まれたクラッチ摩擦ホイールも含み、圧力プレートは一般に質量部材14のスカート部分24の自由端に固定されたカバープレートに当接するダイヤフラムによる作用を受ける。
クラッチ摩擦ホイールは、ハブに結合されており、ハブは、ギアボックスの入力シャフトと共に回転できるよう、この入力シャフトに取り付けられている。クラッチが係合状態にあると、クラッチ摩擦ホイールの摩擦ライナーは、クラッチの圧力プレートと反作用プレートとの間にグリップされるので、エンジンからギアボックスの入力シャフトにトルクが伝達される。
クラッチを切る(解除する)には、前記ダイヤフラムのフィンガーの端部を引くか、押すかすることにより、ダイヤフラムに作用して、米国特許第4,782,933号明細書に記載されているように、クラッチ摩擦ホイールの摩擦ライナーを解放する。
一般にダブルダンプフライホイールと称されるダンプフライホイールは、2つの同軸状質量部材、すなわち第1回転機素12と第2回転機素14とを含み、これら回転機素は互いに回転できるように取り付けられており、第1質量部材12は自動車の内燃機関により回転できるよう、これに取り付けられており、一方、第2質量部材14は、ギアボックスの入力シャフトと共に回転できるよう、クラッチを介して、入力シャフトに取り付けられるようになっている。
質量部材12、14は、周方向に作用するダンピング装置32の作用に抗し、更にこれら2つの質量部材の間で軸方向に作用する少なくとも1つの相補的摩擦手段174に抗して、互いに回転できるように取り付けられている。
プレート20、26およびスカート部分22、24は、弾性ダンピング装置32が嵌合されるようになっている外側環状ハウジング30を構成し、弾性ダンピング装置32は、本例では周方向に作用し、環状にセクタ状(扇形)に配置された一組の同心状螺旋スプリングから成る。このスプリングは、本例ではほぼ180度の角度にわたって延びている。
第1回転機素12は、スカート部分22から本クラッチアセンブリの軸線X−Xに向かって径方向に延びる内部ラジアルディスク34も含む。従って、ハウジング30は、本例では第1回転機素12の一部となっている部品20、22、34によって境界が定められている。
この目的のため、ディスク34は、回転自在に外側スカート部分22に結合される。このディスク34は、軸方向の断面が波形状となっており、その外周部は、スカート部分22の内周部に接触する軸方向を向いた環状フランジ、更にその軸方向フランジの延長部を形成するラジアルフランジ35として延びている。
このラジアルフランジ35は、スカート部分22の自由端と接触し、このラジアルフランジ35の一部には、このフランジをスカート部分22に締結するためのネジ37が貫通する孔が設けられているので、このフランジ35は締結フランジとなっている。
第2回転機素14はディスク36を含み、このディスク36は、径方向外側に延びると共にリベット39により径方向を向いた平らな環状ゾーン300を介して回転機素14に回転自在に結合されている。ディスク36は、ダンプフライホイールの外周部に構成されたハウジング30内に径方向に延びる径方向を向いた平坦な環状ゾーン302を有する。このディスク36も、スカート部分22および26のうちの互いに向き合った内側面38と40との間に構成された中心環状スペース内にも延びている。
シールされた環状ハウジング30の一部は、内側がディスク36によって構成されており、このハウジングは、キャビティを構成している。このキャビティには、本例では弾性装置32のスプリングを潤滑するためのグリースが部分的に充填されており、ダンパーの作動を改善しながら、ダンパーの有効作動寿命を長くしている。ディスク34と類似する本例のディスク36は金属製であり、打ち抜き加工およびプレス加工により製造される。
シールされたハウジング30内において、ディスク36の外側エッジは、弾性装置32の同心状コイルスプリングの周辺端部と係合するよう、端部当接部として働くようになっている外部ラジアルラグ42を含む。
ディスク36のラグ42は、互いに向き合っているプレート20の当接機素144と、互いに向き合っている回転機素12のディスク34の当接機素146との間にある。
当接機素144、146は、弾性装置32のスプリングの周方向端部に係合するように働く。より正確に説明すれば、弾性手段32のスプリングと当接機素144、146との間に、スラストインサート244が挟持される。これらスラストインサート244は、スプリングを保持するように、中心スプリングの内部に、それ自体公知の態様で進入する中心ヘッドを有する。
前記当接機素、リベットによりプレート20にシール状態に締結された金属部材144、およびディスク34内の局部的にプレス加工された変形部146によってそれぞれ構成されている。図1の下方部分では、当接機素146、144を良好に見ることができるように、弾性装置32のスプリングが除かれている。
従って、プレート20およびディスク34は、弾性装置32のスプリングに対するガイドリングを構成している。
ディスク36は、プレート20とディスク34との間に進入するダンパープレート302を含む。周知のように、2つの質量部材12と14とが、相対的に移動する間、アーム42は弾性装置32のスプリングに作用する。これらスプリングの周方向端部は、スラストインサート244を介して、当接機素144、146に当接するので、同心状スプリングが圧縮される。
ハウジング30は、シュート状の形状をした摩擦防止部材255により弾性装置32のコイルスプリングを径方向に支持しており、摩擦防止部材255は、スプリングとスカート部分22の内周部との間に挟持されている。
プレート20は、弾性手段のスプリングを収容するように、弾性装置32の領域にて皿状になっている。スカート部分22、24を備えるプレート20および26は、鋳造により製造するのが好ましい。プレート26は、一般に鋳造品である。
内側にオープンな環状ハウジング30は、スカート部分22の内周部とディスク34の締結フランジ35との間に挟持されたOリングシール50によってシールされ、更に第2回転機素14のディスクの両側に配置された2つのリング52Aおよび52Bによってシールされている。
嵌合された状態では、各リング52A、52Bは、第1回転機素12の支持表面と、第2回転機素14のディスク36の一部となっている第2支持表面との間で、直接軸方向に圧縮される。
図1および図2に示す実施例では、中心ハブ18は、プレート20を備えた1つの部品となるように一体的に製造されている。
アリング28の内側ベアリング27は、最初に、前方部が第1質量部材12のプレート20と一体的なハブ18の外周部に形成されたショルダー8により、軸方向に位置決めされ、次に、後方部がハブ18の自由端にリベット139によって固定されたリング3によって、軸方向に位置決めされている。このリング3は、締結スタッド200のヘッド201と係合するようになっている。
アリング28の外側リング29は、第1に、後方部が第2回転質量部材のショルダー7により、第2に、前方部がスプリットリング5により、軸方向の位置決めされており、スプリットリング5の外周部は、リング5が嵌合された溝6に形成された相補的円錐形係合面に協働できる円錐形係合面を前面に有するウェッジを構成している。溝6は、軸方向を向く環状円筒形スリーブ部分264に形成され、このスリーブ部分は、反作用プレート26と一体的になるよう、一体的部品に製造されており、プレート20に向かって延びている。
リング5の背面は、ベアリング28の外側リング29の対応するラジアル表面と協働するように平らになっている。この構造により、反作用プレート26は、より頑丈となる。
これに関連し、リング5は、ベアリング28の外側リング29の後方にも嵌合できる。この場合、応力が増すことが有り得る。リング5を前方に嵌合すると、このような危険が少なくなる。更に、これにより、図1に最良に示すように、反作用プレート26の軸方向の厚みを薄くでき、ダンパーの軸方向の寸法を小さくした時の利点が得られる。
このため、本発明によれば、リング5の径方向外側、本例では、ディスク36をプレート26に締結しているリベット39によって締められたゾーンの外側、更に環状ハウジング30およびリング52Aおよび52Bの径方向内側に、摩擦ダンピング装置174が配置される。
従って、環状摩擦ダンピング装置174は、プレート26の中心スリーブ部分264を中心にして配置される。
アリング26は、反作用プレート26の摩擦表面に対して軸方向にずれている。
本発明によれば、このずれは、米国特許第4,782,933号に示されているずれよりも大きくなっているが、これは、装置174を内側に取り付けているため、ハブ18を短くすることが可能であるからである。
従って、熱の排出が改善され、ベアリング26はより冷却される。更にハブ18が短くされるため、プレート20とハブ18から成るアセンブリは、より頑丈となる。
軸方向に作用する環状摩擦ダンピング装置174は、プレート20からプレート26まで軸方向に順に、摩擦リング175と、スペーサリング176と、軸方向に作用する弾性リング177と、止め輪178を含む。
リング177は、ベルビーユリングタイプのものであり、このリングは、止め輪178に当接し、リング176に作用すると共に、プレート20とリング176との間にリング175をグリップしている。
このため、本発明によれば、プレート20は、径方向外側にディスク36をプレート26に締結しているリベット39と、ディスク36の方を向く円筒形の環状スリーブ131状をした軸方向に配向されたフランジ部分とを有する。このフランジ部分131は、止め輪178が嵌合された溝を有する内側ボアを有する。
フランジ部分131の内側ボアは、溝9を有し、この溝のベースは、プレート20によって閉じられている。
金属製リング176は、その外周部に溝9と相補的に係合できるようなラジアルラグの形状をしたほぞを有する。
従って、リング176はほぞ穴タイプの嵌合により、プレート20に対して軸方向に移動自在に、かつ回転自在に結合される。
図面に示した実施例では、互いに径方向に対向する2つの溝9が設けられている。
ベルビーユリング177は、内側のラジアルフィンガーを有し、このラジアルフィンガーは、中心に向くと共に、リング176の内周部をプレス成型することによって製造された2つの連続するボスの間に進入している。
従ってリング177は、リング176のボスと、そのフィンガーを嵌合させることにより回転しないようにされており、リング176は、通常アプリケーションリングと称されている。
リング175は、その内周部に、それぞれスロット175、176を有し、これらスロットは、リベット39のヘッドにアクセスできるよう、2つの連続するリベット39の間の反作用プレート26上に形成された軸方向を向くほぞ260を収容するようになっている。
リング175は、リベット39のヘッドに対して軸方向にずれており、径方向外側に開いたスロット276が設けられているので、リベット締めにより、プレート26にディスク36を固定するよう、貫通のためプレート20に設けた小孔261に締結工具を通すことが可能となっている。
小孔261はその後、バング263により閉じられる。径方向内側に開いたスロット275は、ほぞ266が周方向に間隙を残したまま貫通できるほぞ穴を構成している。
このほぞは、ミーリング加工により容易に成形できるが、それは、ほぞが円形の横方向エッジを有しているためである。ほぞ260は、リベット39に対して径方向に突出している。
リング175内のスロット275のエッジは凸状である。従って、剛性材料から製造することが好ましいリング175は、間隙をもってプレート26のほぞ260と噛合し(間隙がなくなった後に)摩擦差効果を生じる。
ほぞ260とスロット275に横方向エッジは相補的形状となっている。従って、プレート20とプレート436との間に軸方向に嵌合された摩擦ダンピング装置174は、前記ディスクには作用しない。従って、ディスクの締結が保護される。
ダンピング装置は、スロット275、276のエッジだけがリベットと同じラジアル高さに位置する状態で、ダンピング装置は径方向のリベット39の最も外側に位置する(図2)。
ほぞ260は、内周部にてスリーブ部分264により接合されている。従って、ほぞ260は、プレート20に向いたスリーブ部分264を強固にする。このように、プレート20のスリーブ131の形状をしたフランジに対して、スリーブ部分264が軸方向に逆向きに延びた状態の、極めて頑丈な構造が得られる。
プレート26の外周部は、ディスク34と共にスカート部分22を収容するように切り欠かれており、よって弾性ダンピング装置32を嵌合できる。
従って、反作用プレート26の厚さは、本クラッチアセンブリの軸線から離れる径方向に向かって薄くなっている。
更にスリーブ部分264の根元ゾーンは、ラジアル状にされた部分によって構成されており、これにより、軸方向に極めてコンパクトで、かつ極めて頑丈な構造となっている。プレート20におけるハブ18の根元ゾーンは、丸くされた表面部分304となっており、この表面部分は、プレート20の頑丈さを増すと共に、摩擦ダンピング装置の部品を製造するため、現在の技術レベルで設けられる機械加工された表面よりも、一般に良好となっている(米国特許第4,782,933号を参照のこと)。
図1から判るように、ディスク36の径方向を向く、平らで環状の内側部分300と、外側部分302とは、ほぼ共通平面にあり、これらは、スリーブ形状をしたフランジ131の自由端の形状に、軸方向の間隙をもって対応する曲げ部306を介して接合されている。
これにより、ダンプフライホイールの軸方向の寸法の増加を防止できる。スリーブ131は、その外周部により、シールリング52Aの係合およびセンタリングを行うように働き、従って、シールリング52Aは、リング52Bと同じように容易に予め圧縮状態にすることができる。
図2に示す変形実施例では、プレート26にディスク36を締結しているリベット309のヘッド308は、図1のリング175のような環状摩擦ダンピング装置174のうちの少なくとも1つの部品を作動させるのに、一部の役割を果たす。このため、ヘッド304は、スピゴット(差し口)状をしており、これらヘッドは、リング175の内周部に噛合でき、ヘッド308は、リング174の内周部に形成されたほぞ穴に間隙をもって、または間隙なく係合する、軸方向のほぞを形成する。
このほぞ穴は、開放ノッチまたは小孔とすることができる。従って本例では、リング175は、リベットヘッド308と同一平面にある。
ディスク36の径方向に配向する内側環状部分300は、1組のラグ310を含み、これらのラグは、平らな環状部分300内にカットアウトされると共に、環状部分の平面に対して軸方向にずれ、ベアリング28の外側リング29に対する軸方向位置決めラグを構成している。これらのラグは、プレート20に向いたベアリング28のラジアル端部表面と協働するようになっている。
従って平らな環状部分300は、一定の間隔で隔置された1組の位置決めラグ310から成り、これらラグには、1組の締結ラグ312とが差し込まれ、各締結ラグは、ラグを貫通するリベット39の本体を有している。
従って、リング5の使用を必要としない嵌合および組み立て作業のように、図1と比較すると、プレート26の中心スリーブ部分264の機械加工作業はかなり少なくなる。
図3および図4に示す変形例では、ディスク36をプレート26に締結しているリベット39は、締結ネジ39と置換されている。このネジのヘッド308は、図3におけるリベット39のヘッドと同じように働き、このヘッドと同一となっている。
本例におけるハブ18は、スタッド200によりハブが固定されたプレート20の中心部分に取り付けられた部品となっている。
しかし、プレート20は、丸くされた表面304を介してプレート20に接合された基本的ハブ314を含んでいる。従って、このハブは、2部品タイプのものである。

Claims (8)

  1. 互いに同軸状の第1回転機素(12)と第2回転機素(14)とを備え、これら回転機素(12)(14) の間には、径方向外側に延びる環状ハウジング(30)が 形成され、このハウジング(30)には、2つの回転機素(12、14)の間で動作する、潤滑された周方向に作用する弾性ダンピング装置(32)が嵌合されるようになっており、環状ハウジング(30)の一部は、2つの回転機素(12)(14)の第1回転機素(12)のうちの少なくとも2つの部品であるプレート(20)及びスカート部分(22)によって構成され、2つの回転機素(12)(14)のうちの第2回転機素(14)は、プレート(26)とディスク(36)の内側周辺エッジの近くで周方向に配置さ れた1組の締結部材(39)によってプレート(26)に固定された環状ディスク(36)とを備え、更に第1回転機素(12)と第2回転機素(14)のディスク(6)との間に配置された環状摩擦ダンピングシステム(174)とを含む自動車用のトーションダンパー(10)であって、
    環状摩擦ダンピングシステム(174)の一部は、ディスク(36)の締結部材(39)によって締められたゾーンの径方向外側に配置され、シールされた環状ハウジング(30)に対しては径方向内側に配置され、摩擦ダンピングシステム(174)の一部は、第1回転機素(12)のプ レート(20)により保持され、第1回転機素(12)のプ レート(20)は、第2回転機素(14)のディスク(36) と対向するプレート(20)の内面から軸方向に延び、か つ、ダンピングシステム(174)の部材である摩擦リン グ(175)、スペーサリング(176)、弾性リング(17 7)及び止め輪(178)が設けられる内孔を画定するスリ ーブ(131)を備えていることを特徴とするトーションダンパー。
  2. 締結部材(339)のヘッド(308)は、摩擦 ダンピングシステム(174)の内周面と協働し、第2回 転機素(14)によって摩擦ダンピングシステム(174) を作動させるようになっていることを特徴とする、請求項1記載のトーションダンパー。
  3. 第2回転機素(14)のディスク(36)は、 軸方向断面において、曲げ部(306)を含む波形形状を 有し、この曲げ部(306)は、第1回転機素(12)のプ レート(20)の内側面(38)にて突出するスリーブ(13 1)の端部の形状に、間隔をもって対応していることを特徴とする、請求項1記載のトーションダンパー。
  4. ディスク(36)は、曲げ部(306)の片側 に平らな第1環状部分(302)を含み、この環状部分(3 02)は、平らな第2環状部分(300)とともにシールさ れた前記環状ハウジング(30)内に延びていることを特徴とする、請求項3記載のトーションダンパー。
  5. 前記第1環状部分(302)と前記第2環状 部分(300)とは、おおむね同一面にあることを特徴とする、請求項4記載のトーションダンパー。
  6. 丸くされた接合ゾーン(304)を介して、 第1回転機素(12)のプレート(20)の内側面(38)に ハブ(18)が接合されていることを特徴とする、請求項1記載のトーションダンパー。
  7. 摩擦ダンピングシステム(174)は、摩擦 リング(175)と、スペーサリング(176)と、スペーサ リング(176)に作用し、第1回転機素(12)のプレー ト(20)とスペーサリング(176)との間で摩擦リング (175)を把持する、軸方向に作用する弾性リング(17 7)とを備え、スリーブ(131)の内孔には溝(9)が形 成され、スペーサリング(176)の外周には、溝(9) に相補的に係合する径方向ラグが設けられていることを特徴とする、請求項1記載のトーションダンパー。
  8. スペーサリング(176)に作用するよう に、軸方向に作用する弾性リング(177)を止め輪(17 8)に設け、前記止め輪(178)をスリーブ(131)の内 孔に固定することを特徴とする、請求項記載のトーションダンパー。
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