JPH10214484A - 半導体メモリのビットライン制御回路及びその制御方法と前記回路を含む半導体メモリ - Google Patents

半導体メモリのビットライン制御回路及びその制御方法と前記回路を含む半導体メモリ

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JPH10214484A
JPH10214484A JP10003469A JP346998A JPH10214484A JP H10214484 A JPH10214484 A JP H10214484A JP 10003469 A JP10003469 A JP 10003469A JP 346998 A JP346998 A JP 346998A JP H10214484 A JPH10214484 A JP H10214484A
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  • Computer Hardware Design (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビットラインと相補ビットラインとの間のカ
ップリング現象を防止してメモリよりデータの読み出し
を正確に行うことができる制御回路及びその制御方法と
その半導体メモリを提供する。 【解決手段】 半導体メモリにおいて、ビットライン2
00、相補ビットライン210、等化電源ライン22
0、第1プレチャージ回路240及び第2プレチャージ
回路250を備え、第1プレチャージ回路240は等化
電源ライン220とビットライン200との間に接続さ
れて、第1プレチャージ制御信号(PEQL)によりプレチ
ャージ期間中にビットライン200を等化電圧にプレチ
ャージし、チャージシェアリング期間にはビットライン
200をフローティングにする。第2プレチャージ回路
250は等化電源ライン220と相補ビットライン21
0との間に接続され、第2プレチャージ制御信号(PEQ
H)によりプレチャージ及びチャージシェアリング期間
中に相補ビットライン210を等化電圧にチャージさせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリのビ
ットライン(Bit Line)制御回路及びその制御方法およ
び前記制御回路を有する半導体メモリに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリにおいて、特にダイナミッ
ク・ランダムアクセスメモリは、データを保存するメモ
リセルアレイとメモリセルアレイからデータを書込み及
び読み出しするためのビットライン(Bit Line)と相補
ビットライン(Bit Line Bar)とを含んでいる。
【0003】メモリセルアレイの特定のメモリセルにデ
ータを書込んだり、あるいは特定のメモリセルからデー
タを読出す動作は、メモリセルのデータがチャージシェ
アリング(Charge Sharing)によってビットラインに伝
達された後、ビットラインと相補ビットラインとの電位
差を用いてメモリセルに保存されていたデータをセンシ
ングする動作等により行われる。
【0004】図1は従来のビットライン制御回路を表す
回路図である。
【0005】図1を参照すれば、従来のビットライン制
御回路はデータライン110、120、等化及びプレチ
ャージ手段130、メモリセルアレイ140、及びセン
ス増幅部150を備える。
【0006】メモリセルアレイ140はデータライン1
10、120に接続されている多くのメモリセルから構
成されている。各メモリセルは1つのセルトランジスタ
とセルキャパシタとから構成されており、各メモリセル
は各々対応するアドレスによりアクセスされ、且つ対応
するセルキャパシタにチャージングされている電荷量で
データを保有している。セルトランジスタはワードライ
ンによりゲーティングされ、このセルトランジスタに接
続されているセルキャパシタに保存されている電荷を、
対応するデータラインに伝送する機能を有する。
【0007】データライン110、120は、各対応す
るメモリセルに対してビットライン(BL)及び相補ビッ
トライン(/BL)として作用する。即ち、情報の読出し
のため選択されるメモリセルがデータライン110に接
続されていれば、データライン110はビットライン
(BL)になり、データライン120は相補ビットライン
(/BL)になる。また、情報の読出しのために選択され
るメモリセルがデータライン120に連結されていれ
ば、データライン120はビットライン(BL)になり、
データライン110は相補ビットライン(/BL)にな
る。
【0008】等化及びプレチャージ手段130は、デー
タライン110、120の間に接続されており、等化制
御信号(PEQ)により制御され、プレチャージ期間中にデ
ータライン110、120を等化電圧(VBL)にプレチ
ャージさせる。また、等化及びプレチャージ手段130
はビットライン(BL)として作用するデータラインがチ
ャージシェアリングをする状態になれば、データライン
110、120をフローティング(Floating)させる。
【0009】センス増幅部150はセンシング制御信号
(PIS)により制御され、データライン110、120
の電圧レベル差を検知して、その電位差を増幅する。
【0010】この様なメモリにおいて、データの書込動
作は、外部から印加されたアドレスの組み合わせで指定
されたメモリセルの位置を捜し、そのアドレスと共に入
力されるデータを、その指定されたメモリセルのセルキ
ャパシタにチャージさせて保存することによって行われ
る。一方、メモリセルからデータを読み出す動作は、そ
のメモリセルに保存されているチャージ量を更に電圧に
切り替えて一連の増幅過程を経て外部に伝達する過程を
通じて行われる。
【0011】図1と図2を参照して、所望のメモリセル
に保存されているデータを読み出す動作の過程を説明す
れば下記の通りである。
【0012】所望のメモリセルに保存されているチャー
ジを電圧に変換する前に、データライン110、120
はプレチャージ期間中において、等化及びプレチャージ
手段130により等化電圧(VBL)にプレチャージされ
る。
【0013】ローアドレスストローブ信号(RASB)に応
じて、相応するメモリセルにおけるセルトランジスタの
ワードラインが駆動されれば、等化制御信号(PEQ)は
等化及びプレチャージ手段130をディスエーブル(di
sable)させることによってプレチャージされているデ
ータライン110、120をフローティング状態にす
る。
【0014】所望のメモリセルがいずれのデータライン
に接続されているかによって、フローティングされてい
るデータライン110、120のうち何れかはビットラ
インとして作用し、メモリセルに保存されているチャー
ジをシェアリングして、そのメモリセルのストリッジノ
ードの電位(Vs)レベルとビットラインとして作用する
データラインの電位レベルとが等しくなるまでチャージ
シェアリング動作を遂行する。こうしてチャージシェア
リング動作が終了すると、センス増幅部150はセンシ
ング制御信号(PIS)の制御の下に、データライン11
0、120の電位差を検知し、これを増幅して出力す
る。
【0015】図2は図1に示したビットライン制御回路
の各信号のタイミング図である。
【0016】等化信号(PEQ)はプレチャージ期間中に
アクティブされており、このプレチャージ期間後、等化
信号(PEQ)は等化及びプレチャージ手段130をディ
スエーブルさせ、等化電圧(VBL)にプレチャージされ
ているデータライン110、120をフローティングさ
せる。
【0017】ローアドレスストローブ信号(RASB)に応
じて対応するワードラインを駆動するために駆動信号
(PIX)がアクティブになると、データライン110、
120のうちの対応する、或いは、駆動されるワードラ
インによりアクセスされるメモリセルが連結されている
データラインが、対応するメモリセルとチャージシェア
リングを開始する(図2のt1)。
【0018】この後、所定の時間が経た後、即ち、チャ
ージシェアリングによりデータラインの電位とメモリセ
ルの電位とが等しくなるに十分な時間が経った後(図2
のt2)、センシング制御信号(PIS)がアクティブにな
って、センス増幅部150をイネーブル(enable)させ
る。
【0019】前述の如く、従来のビットライン制御回路
においては、ビットラインとして作用するデータライン
が、対応するメモリセルとチャージシェアリングを行う
間に相補ビットラインとして作用するデータラインは等
化電圧(VBL)にプレチャージされている状態でフロー
ティングされている。従って、チャージシェアリング中
(図2のt1とt2の間の時間)ビットラインとして作用
するデータラインと相補ビットラインとして作用するデ
ータラインとの間にカップリング現象(Coupling Effec
t)が起こる。即ち、ビットラインとして作用するデー
タラインが相応するメモリセルとのチャージシェアリン
グにより、そのラインの電位レベルが変化することによ
って、相補ビットラインとして作用するデータラインの
電位レベルもまた変化することになる。その結果、チャ
ージシェアリングが行われた後のデータラインの電位差
が小さくなり、センス増幅部により検知される所定電圧
差よりも少なくなってデータの正確な読み出しが難しく
なる。
【0020】尚、メモリセルの集積度が高まるにつれ
て、ビットライン及び相補ビットラインとして作用する
データラインの間隔が一層密になりつつある。それのみ
ならず最近は、埋込型(Embedded)メモリといった概念
が導入され、ASIC分野の回路とDRAMの回路とを単一チッ
プ上で製造するようになった。そのためビットライン及
び相補ビットラインとして作用するデータラインの物質
層として、以前使われていたポリ(Poly)層に代わって
メタル(Metal)層が使われている。従って、ビットラ
イン及び相補ビットラインとして作用するデータライン
の垂直線上に位置する鉛直高さ(Vertical Height)が
高まって、ビットライン及び相補ビットラインとして作
用するデータラインのカップリングキャパシタの容量が
増大し、更に、ビットライン及び相補ビットラインとし
て作用するデータラインのカップリング現象(Coupling
Effect)が一層顕著になって、センス増幅部によるセン
シング動作に悪影響を及ぼす様になった。
【0021】図3は図1に示す従来のビットライン制御
回路において、ビットラインと相補ビットラインとの間
に生ずるカップリング現象を説明するための動作シミュ
レーションの結果を示している。ここで、縦軸は電位
を、横軸は時間を各々表している。参照符号160と1
70は各々ビットラインと相補ビットラインの電位を示
している。それから、t1は前述したチャージシェアリ
ングが開始される時間を示し、t2はセンス増幅部15
0によりセンシング及び増幅動作が起こり出す時間を各
々表している。
【0022】図3を参照すれば、チャージシェアリング
が行われる前、即ち、プレチャージ期間中にビットライ
ンと相補ビットラインは等化電圧(VBL)にプレチャー
ジされている。また、チャージシェアリング期間(t1
とt2の間)、ビットラインの相応するメモリセルとチ
ャージシェアリングを行って電位がVHに変化する間に、
相補ビットラインもまたビットラインとのカップリング
現象によりその電位がVHBに変化することによって、チ
ャージシェアリング期間が終わった後、ビットラインと
相補ビットラインとの間の電位差(VH-VHB)が、センス
増幅部150で十分に検知し得る所定電位差(VH-VBL)
より小さくなると、そのメモるセルからのデータの正確
な読出しが難しくなる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来例に
鑑みてなされたもので、半導体メモリにおいて、チャー
ジシェアリング時のビットラインと相補ビットラインと
の間のカップリング現象を無くしたビットライン制御回
路及び方法とその回路を備える半導体メモリを提供する
ことにある。
【0024】また本発明の目的は、半導体メモリにおい
て、チャージシェアリング時のビットラインと相補ビッ
トラインとの間のカップリング現象を防止するビットラ
イン制御回路及び方法と半導体メモリを提供するにあ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のビットライン制御回路は以下のような構成を
備える。即ち、半導体メモリのビットライン制御回路で
あって、ビットライン及び相補ビットラインと、等化電
圧が供給される等化電源ラインと、前記等化電源ライン
と前記ビットラインとの間に接続され、プレチャージ期
間に前記ビットラインを前記等化電圧にプレチャージ
し、前記ビットラインのチャージシェアリング期間に前
記ビットラインをフローティングさせる第1プレチャー
ジ手段と、前記等化電源ラインと前記相補ビットライン
との間に接続され、前記プレチャージ期間及び前記チャ
ージシェアリング期間に前記相補ビットラインを前記等
化電圧にプレチャージさせる第2プレチャージ手段と、
を備えることを特徴とする。
【0026】上記目的を達成するために本発明のビット
ライン制御方法は以下のような工程を備える。即ち、ビ
ットラインと相補ビットラインとを備える半導体メモリ
のビットライン制御方法であって、前記ビットラインと
前記相補ビットラインとを略同一電位にプレチャージさ
せるプレチャージ工程と、前記ビットラインをフローテ
ィングにするビットラインフローティング工程と、前記
ビットラインフローティング工程の後、対応するメモリ
セルのワードラインをイネーブルにして、フローティン
グされている前記ビットラインが対応するメモリセルと
チャージシェアリングを行うチャージシェアリング工程
と、前記チャージシェアリング工程の後、前記相補ビッ
トラインをフローティングにする相補ビットラインフロ
ーティング工程とを備えることを特徴とする。
【0027】上記目的を達成するために本発明の半導体
メモリは以下のような構成を備える。即ち、複数のメモ
リセルと、前記メモリセルのそれぞれに接続されるビッ
トライン及び相補ビットラインと、前記ビットライン及
び相補ビットラインに等化電圧を供給するための等化電
源ラインと、アドレスされたメモリセルに対応するビッ
トラインのプレチャージ期間に前記ビットラインと前記
等化電源ラインとを接続して前記ビットラインを前記等
化電圧にチャージし、チャージシェアリング期間に前記
ビットラインをフローティング状態にさせる第1プレチ
ャージ手段と、前記プレチャージ期間及び前記チャージ
シェアリング期間に前記ビットラインに対応する相補ビ
ットラインと前記等化電源ラインとを接続して、前記相
補ビットラインを前記等化電圧にチャージさせる第2プ
レチャージ手段と、前記チャージシェアリング期間の
後、前記ビットラインと前記相補ビットラインとの電位
差を検知し当該電位差を増幅して出力するセンス増幅器
とを有することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0029】[実施の形態1]図4は、本発明の実施の
形態1のビットライン制御回路を示した回路図である。
【0030】図4において、このビッライン制御回路は
ビットライン200、相補ビットライン210、等化電
源ライン220、プレチャージ制御手段230、プレチ
ャージ手段240、250、等化手段260、メモリセ
ルアレイ280、及びセンス増幅部290を備える。等
化電源ライン220は等化電圧(VBL)を供給する。プ
レチャージ制御手段230は、プレチャージ手段24
0、250を制御する制御信号PEQH、PEQLを発生してい
る。ここで制御信号(PEQL)は、プレチャージ期間中に
プレチャージ手段240をイネーブルにし、更に制御信
号(PEQH)はプレチャージ期間及びチャージシェアリン
グ期間中に前記プレチャージ手段250をイネーブルさ
せる。
【0031】プレチャージ手段240は、ドレインとソ
ースがそれぞれビットライン200と等化電源ライン2
20に連結されており、そのゲートに制御信号(PEQL)
が印加されるNMOSトランジスタで構成されている。この
プレチャージ手段240は制御信号(PEQL)によりプレ
チャージ期間中にビットライン200を等化電圧(VB
L)にプレチャージさせる。またプレチャージ手段25
0は、ドレインとソースがそれぞれ等化電源ライン22
0と相補ビットライン210に接続されており、そのゲ
ートには制御信号(PEQH)が印加されるNMOSトランジス
タで構成されている。このプレチャージ手段250は、
制御信号(PEQH)に応じてプレチャージ期間及びチャー
ジシェアリング期間中に相補ビットライン210を等化
電圧(VBL)にプレチャージさせている。
【0032】等化手段260は等化制御信号(PEQ)に
応じて制御され、プレチャージ期間中にビットライン2
00と相補ビットライン210との電位レベルを等化電
圧(VBL)に等化させる。尚、ここで等化制御信号(PE
Q)は、プレチャージ期間中のみアクティブされる信号
である。
【0033】メモリセルアレイ280はデータを保存す
るためのメモリセルを含み、メモリセルに保存されてい
るデータはメモリセルを指定するアドレスによりアクセ
スされる。このメモリセルを指定するアドレスは外部か
ら印加され、このアドレスによりアクセスされるメモリ
セルはビットライン200に連結されている。
【0034】センス増幅器290はセンシング期間中に
ビットライン200と相補ビットライン210との電位
差を検知してこれを増幅する。
【0035】図5は図4に示したプレチャージ制御手段
230の実施の形態1の回路図である。
【0036】図5において、プレチャージ制御手段23
0は、インバータ302、NANDゲート304、及び遅延
回路306とを備えている。インバータ302は等化制
御信号(PEQ)を入力し、これを反転してNANDゲート3
04に出力する。遅延回路306は、等化制御信号(PE
Q)を所定期間遅延させる。ここで所定期間とはビット
ライン200の電位レベルが、アクセスされるメモリセ
ルとのチャージシェアリングにより、そのメモリセルの
電位レベルと等しくなる期間、いわゆるチャージシェア
リング期間に相当している。またNANDゲート304は、
インバータ302と遅延回路306からの出力を入力
し、インバータ302と遅延回路306からの出力が共
にハイレバルである場合に、制御信号(PEQH)をローレ
ベルにして出力する。
【0037】図6は図5に示したプレチャージ制御手段
230の各信号のタイミング図である。
【0038】図5と図6から明らかなように、実施の形
態1に係るプレチャージ制御手段230の回路は、等化
制御信号(PEQ)をそのままプレチャージ手段240を
制御する制御信号(PEQL)として出力する。また、この
等化制御信号(PEQ)を所定の期間、いわゆるチャージ
シェアリング期間中に遅延させ、なお、このライジング
エッジ(Rising Edge)を等化制御信号(PEQ)のライジ
ングエッジに同期させて制御信号(PEQH)として出力す
る。ここで等化制御信号(PEQ)はプレチャージ期間中
のみにアクティブ(ハイレベル)にされている信号であ
る。そこで、制御信号(PEQL)はプレチャージ期間中の
みアクティブされてプレチャージ手段240をイネーブ
ルさせ、且つビットライン200を等化電圧(VBL)に
プレチャージさせる。また、制御信号(PEQH)はプレチ
ャージ期間及びチャージシェアリング期間中にアクティ
ブされてプレチャージ手段250をイネーブルにさせて
相補ビットライン210を等化電圧(VBL)にプレチャ
ージさせる。そのため、ビットライン200と、アクセ
スされるメモリセルとの間でチャージシェアリングを行
う間に相補ビットライン210は制御信号(PEQH)によ
り持続的に等化電圧(VBL)にプレチャージされるた
め、ビットライン200と相補ビットライン210との
間に生ずるチャージカップリング効果を相殺できる。
【0039】[実施の形態2]図7は、本実施の形態2
のプレチャージ制御手段230の一例を示した回路図で
ある。
【0040】図7において、プレチャージ制御手段23
0はインバータ402、NANDゲート404、及び遅延回
路406とを備えている。インバータ402は等化制御
信号(PEQ)を入力し、これを反転してNANDゲート40
4に出力している。遅延回路406は、ワードライン制
御信号(PIX)を所定の期間遅延させる。このワードラ
イン制御信号(PIX)は、ローアドレスストローブ信号
(RASB)に応じて、アクセスされるメモリセルを駆動す
るワードラインをイネーブルにするためにアクティブに
される信号である。ここで遅延回路406により遅延さ
れる所定の期間とは、ビットライン200の電位レベル
がチャージシェアリングにより、そのアクセスされるメ
モリセルの電位レベルと等しくなる期間、いわゆるチャ
ージシェアリング期間に相当する。NANDゲート404
は、インバータ402と遅延回路406からの出力を入
力し、インバータ402と遅延回路406の出力が共に
ハイレベルである場合に、制御信号(PEQH)をロウレベ
ルして出力する。
【0041】図8は、図7に示したプレチャージ制御手
段230の各信号のタイミング図である。
【0042】図7と図8から明らかな様に、実施の形態
2のプレチャージ制御手段230の回路は、等化制御信
号(PEQ)をそのままプレチャージ手段240を制御す
る制御信号(PEQL)として出力する。それから、ワード
ライン制御信号(PIX)を所定の期間、いわゆるチャー
ジシェアリング期間遅延させ、更にこれを反転させて制
御信号(PEQH)として出力する。ワードライン制御信号
(PIX)はローアドレスストローブ信号(RASB)に応じ
て、アクセスされるメモリセルを駆動するワードライン
をイネーブルさせるためにアクティブ(ハイレベル)に
される信号である。そこで、制御信号(PEQL)はプレチ
ャージ期間中のみにアクティブにされてプレチャージ手
段240をイネーブルさせ、またビットライン200を
等化電圧(VBL)にプレチャージさせる。それから制御
信号(PEQH)は、プレチャージ期間及びチャージシェア
リング期間中にアクティブ(ハイレベル)にされてプレ
チャージ手段250をイネーブルにし、また相補ビット
ライン210を等化電圧(VBL)にプレチャージさせ
る。そこで、ビットライン200が、そのアクセスされ
るメモリセルとチャージシェアリングを行う間に、相補
ビットライン210は制御信号(PEQH)により持続的に
等化電圧(VBL)にプレチャージされる。このためビッ
トライン200と相補ビットライン210との間に生ず
るチャージカップリング効果を相殺できる。
【0043】[実施の形態3]図9は本発明の実施の形
態3に係るビットライン制御回路の一例を示す回路図で
ある。
【0044】図9において、本実施の形態3に係るビッ
トライン制御回路は、データライン500、510、等
化電源ライン520、ビットライン認識回路530、プ
レチャージ手段540、550、等化手段560、等化
手段制御回路565、メモリセルアレイ570、58
0、及びセンス増幅部590を備える。
【0045】データライン500、510はアクセスさ
れるメモリセルとの連結状態によりビットラインとして
動作するか、あるいは相補ビットラインとして動作す
る。即ち、アクセスされるメモリセルがデータライン5
00に連結されている場合は、データライン500がビ
ットラインとして動作し、データライン510が相補ビ
ットラインとして動作する。またアクセスされるメモリ
セルがデータライン510に連結されている場合は、デ
ータライン510がビットラインとして動作し、データ
ライン500が相補ビットラインとして動作する。ま
た、等化電源ライン520を通じて等化電圧(VBL)が
供給される。
【0046】ビットライン認識回路530は、プレチャ
ージ手段540、550を制御する制御信号PEQ1、PEQ2
を発生している。プレチャージ手段540は、制御信号
(PEQ1)により制御され、データライン500がビット
ラインとして動作する場合はプレチャージ期間中、それ
からデータライン500が相補ビットラインとして動作
する場合はプレチャージ期間及びチャージシェアリング
期間中にデータライン500を等化電圧(VBL)にプレ
チャージさせる。
【0047】またプレチャージ手段550は制御信号
(PEQ2)により制御され、データライン510がビット
ラインとして動作する場合はプレチャージ期間中、それ
からデータライン510が相補ビットラインとして動作
する場合はプレチャージ期間及びチャージシェアリング
期間中にデータライン510を等化電圧(VBL)にプレ
チャージさせている。なお、等化手段560はプレチャ
ージ期間中にデータライン500、510を等化電圧
(VBL)に等化させる。
【0048】等化手段制御回路565は、等化手段56
0をプレチャージ期間中のみにアクティブさせる制御信
号(PPEQ)を発生する。そして制御信号PEQ1、PEQ2のう
ち何れか1つでもロウレベルになれば、制御信号(PPE
Q)がロウレベルになって等化手段560をノンアクテ
ィブにする。
【0049】メモリセルアレイ570、580は、メモ
リセルのローアドレス(raw address)によりデータラ
イン500、510に各々連結される。ここで、フォー
ルディド(Folded)構造を有するメモリの場合を考慮す
る。言い換えれば、メモリセルアレイ570がデータラ
イン500に接続されており、ローアドレスの最下位ビ
ットが奇数であるメモリセルから構成されており、一
方、メモリセルアレイ580がデータライン510に接
続されており、ローアドレスの最下位ビットが偶数であ
るメモリセルから構成されている。ここで、参照符号5
81示しているメモリセルのローアドレスの最下位ビッ
ト値を表している。
【0050】センス増幅部590はセンシング制御信号
(PIS)により制御され、センシング期間中にデータラ
イン500、510の電位差を検知し、これを増幅して
出力する。
【0051】図10は、図9に示したビットライン認識
回路530の一例を示す回路図である。ここで、データ
ライン500に連結されているメモリセルアレイ570
はローアドレスの最下位ビットが奇数であるメモリセル
から構成されており、また、データライン510に連結
されているメモリセルアレイ580はローアドレスの最
下位ビットが偶数であるメモリセルから構成されている
場合を示している。
【0052】図10を参照すれば、ビットライン認識回
路530は、インバータ602、604、606、60
8、NANDゲート612、614、616、618、及び
遅延回路620を備える。
【0053】ここでインバータ602は等化制御信号
(PEQ)を入力し、これを反転して出力する。ここで等
化制御信号(PEQ)はプレチャージ期間中のみにアクテ
ィブ(ハイレベル)にされる信号である。インバータ6
04は、アクセスされるメモリセルのローアドレスの最
下位ビット(RA0)を入力し、これを反転してNANDゲー
ト612に出力する。NANDゲート612は、インバータ
604とインバータ602から出力される信号を入力
し、入力された信号がともにハイレベルである場合にの
みロウレベルの信号をNANDゲート616に出力する。ま
たNANDゲート614は、メモリセルのローアドレスの最
下位ビット(RA0)とインバータ602から出力される
信号とを入力し、これら入力された信号が共にハイレベ
ルである場合にのみロウレベルになる信号をNANDゲート
618に出力する。
【0054】遅延回路620はワードライン制御信号
(PIX)を入力し、これを所定の期間遅延させ、反転し
て出力する。このワードライン制御信号(PIX)は、ロ
ーアドレス信号(RASB)に応じて、アクセスされるメモ
リセルを駆動するワードラインをイネーブルさせるため
にアクティブ(ハイレベル)にされる信号である。ここ
で、この遅延回路620により遅延される所定の期間と
は、ビットラインとして動作するデータラインの電位レ
ベルがチャージシェアリングにより、そのアクセスされ
るメモリセルの電位レベルと等しくなる期間、いわゆる
チャージシェアリング期間に相当する。
【0055】NANDゲート616は、NANDゲート612と
遅延回路620から出力される信号とを入力し、これら
入力された信号が共にハイレベルである場合にのみロウ
レベルになる信号をインバータ606に出力する。ま
た、NANDゲート618は、NANDゲート614と遅延回路
620から出力される信号を入力し、これら入力された
信号が共にハイレベルである場合にのみロウレベルにな
る信号をインバータ608に出力する。インバータ60
6はNANDゲート616の出力を入力し、これを反転して
制御信号(PEQ1)として出力する。またインバータ60
8は、NANDゲート618の出力を入力し、これを反転し
て制御信号(PEQ2)として出力する。
【0056】図11a及び図11bは、図10に示した
ビットライン認識回路530の動作を説明するための各
種信号のタイミング図である。
【0057】図11aは、アクセスされるメモリセルの
ローアドレスの最下位ビット(RA0)が奇数(odd)であ
る場合を示し、図11bは、アクセスされるメモリセル
のローアドレスの最下位ビット(RA0)が偶数(even)
である場合を各々示している。
【0058】図10と図11a及び図11bから明らか
な様に、ビットライン認識回路530は、アクセスされ
るメモリセルのローアドレスの最下位ビット(RA0)に
より、データライン500、510のうちどれがビット
ラインあるいは相補ビットラインとして動作するかを認
識し、それに応じてプレチャージ手段540、550を
制御する制御信号PEQ1、PEQ2を発生する。
【0059】いま、アクセスされるメモリセルのローア
ドレスの最下位ビット(RA0)が奇数である場合は、デ
ータライン500がビットラインとして動作し、データ
ライン510が相補ビットラインとして動作する様にな
る。そこで、図11aから分かる様に、等化制御信号
(PEQ)をそのままプレチャージ手段540を制御する
制御信号(PEQ1)として出力する。また、ワードライン
制御信号(PIX)を所定の期間、いわゆるチャージシェ
アリング期間だけ遅延させ、またこれを反転させて、プ
レチャージ手段550を制御する制御信号(PEQ2)とし
て出力する。ここで等化制御信号(PEQ)は、プレチャ
ージ期間中のみにアクティブされる信号であり、ワード
ライン制御信号(PIX)はローアドレスストローブ信号
(RASB)に応じて、アクセスされるメモリセルを駆動す
るワードラインをイネーブルさせるためにアクティブ
(ハイレベル)にされる信号である。よって、制御信号
(PEQ1)はプレチャージ期間中のみにアクティブされて
プレチャージ手段540をイネーブルにし、データライ
ン500を等化電圧(VBL)にプレチャージさせる。ま
た、制御信号PEQ2はプレチャージ期間及びチャージシア
リング期間中にアクティブ(ハイレベル)にされてプレ
チャージ手段550をイネーブルさせ、データライン5
10を等化電圧(VBL)にプレチャージさせる。そのた
め、ビットラインとして動作するデータライン500
が、アクセスされるメモリセルとチャージシェアリング
を行う間に、相補ビットラインとして動作するデータラ
イン510が制御信号(PEQ2)により持続的に等化電圧
(VBL)にプレチャージされる。これにより、データラ
イン500とデータライン510との間に生ずるチャー
ジカプリング効果を抑えることができる。
【0060】また、アクセスされるメモリセルのローア
ドレスの最下位ビット(RA0)が偶数である場合は、デ
ータライン510がビットラインとして動作し、データ
ライン500が相補ビットラインとして動作する様にな
る。そこで、図11bから分かる様に、等化制御信号
(PEQ)をそのままプレチャージ手段550を制御する
制御信号(PEQ2)として出力する。それから、ワードラ
イン制御信号(PIX)を所定の期間、いわゆるチャージ
シェアリング期間だけ遅延させ、またこれを反転させ
て、プレチャージ手段540を制御する制御信号(PEQ
1)として出力する。これにより、制御信号(PEQ2)
は、プレチャージ期間のみにアクティブ(ハイレベル)
にされてプレチャージ手段550をイネーブルにし、ま
たデータライン510を等化電圧(VBL)にプレチャー
ジさせる。また、制御信号(PEQ1)はプレチャージ期間
及びチャージシェアリング期間の間アクティブ(ハイレ
ベル)にされてプレチャージ手段540をイネーブルに
し、その間、データライン500(相補ビットライン)
を等化電圧(VBL)にプレチャージする。そこで、ビッ
トラインとして動作するデータライン510が、アクセ
スされるメモリセルとチャージシェアリングを行う間
に、この相補ビットラインとして動作するデータライン
500が制御信号(PEQ1)により持続的に等化電圧(VB
L)にプレチャージされる。これにより、データライン
500とデータライン510との間に生ずるチャージカ
ップリング効果を抑えることができる。
【0061】図12は、図9に示す本実施の形態3に係
るビットライン制御回路の動作シミュレーションの結果
を図3に示した従来の場合と比べて示している。ここ
で、縦軸は電位レベルを、横軸は時間をそれぞれ表して
いる。また図において、参照符号160と170は従来
のビットライン制御方式のシミュレーション結果である
ビットラインと相補ビットラインの電位値を各々示して
いる。また、参照符号650と660は、図9の回路に
よるビットライン制御のシミュレーション結果であるビ
ットラインと相補ビットラインの電位値を各々示してい
る。尚、図12において、t1はチャージシェアリング
が開始されるタイミング(時間)を、t2はセンス増幅
部590によりセンシング及び増幅動作が開始されるタ
イミングを各々表している。
【0062】図12において、チャージシェアリングが
行われる前、いわゆるプレチャージ期間中には、ビット
ラインとして動作するデータラインと相補ビットライン
として動作するデータラインとは共に等化電圧(VBL)
にプレチャージされている。また、チャージシェアリン
グ期間中(t1とt2の間)、ビットラインとして動作す
るデータラインの電位が、対応するメモリセルとチャー
ジシェアリングを行ってVHNに変化する間、一方の対応
する相補ビットラインとして動作するデータラインは、
対応するプレチャージ手段により引き続き等化電圧(VB
L)にプレチャージされている。従って、チャージシェ
アリング期間が終わった後、データライン500、51
0の間の電位差(VHN-VBL)は、センス増幅部590で
十分に検知し得る所定値を維持できるようになる。そこ
で、ビットラインと相補ビットラインとして動作するデ
ータライン500、510の間に生ずるカップリング現
象の影響を受けなくなり、メモリセルからのデータの正
確な読み出しが可能になる。
【0063】図13は、本実施の形態1,2に係るビッ
トライン制御方法を示す流れ図である。
【0064】図13を参照すれば、本実施の形態のビッ
トライン制御方法は、ビットライン、相補ビットライン
を備える半導体メモリにおいて、プレチャージ工程71
0、ビットラインフローティング工程720、チャージ
シェアリング工程730、相補ビットラインフローティ
ング工程740、及びセンシング増幅工程750を備え
る。
【0065】プレチャージ工程710は、ビットライン
と相補ビットラインとを所定電位レベル、いわゆる等化
電圧(VBL)にプレチャージさせるものである。
【0066】ビットラインフローティング工程720で
は、プレチャージ工程710後、ビットラインをフロー
ティングさせる。
【0067】チャージシェアリング工程730では、ビ
ットラインフローティング工程720後、対応するメモ
リセルのワードラインをイネーブルにし、フローティン
グされているビットラインが、対応するメモリセルとチ
ャジシェアリングを行う。
【0068】相補ビットラインフローティング工程74
0では、チャージシェアリング工程730後、相補ビッ
トラインをフローティングにする。
【0069】そして最後にセンス増幅工程750で、相
補ビットラインフローティング工程740後、ビットラ
インと相補ビットラインの電位差を検知して、その電位
差を増幅して、リードデータとして出力する。
【0070】この様に本実施の形態によれば、相補ビッ
トラインの電位レベルをプレチャージ状態にし、チャー
ジシェアリング工程730後に、相補ビットラインをフ
ローティングにする相補ビットラインフローティング工
程740を実行することにより、チャージシェアリング
工程730で発生するビットラインと相補ビットライン
のカップリング現象をなくすことができる。
【0071】即ち、チャージシェアリング工程730の
後、ビットラインの電位レベルと相補ビットラインの電
位レベルが、センス増幅工程750で十分に検知できる
ような電位に維持できるため、メモリセルからのデータ
の正確な読み出しが可能になるのである。
【0072】図14は、本発明の実施の形態3に係るビ
ットライン制御方法を示す流れ図である。
【0073】図14において、本実施の形態のビットラ
イン制御方法は、第1データライン、第2データライ
ン、第1プレチャージ手段、第2プレチャージ手段、及
び等化器を備える半導体メモリにおいて、プレチャージ
工程810、ビットライン認識工程820、ビットライ
ンフローティング工程830、チャージシェアリング工
程840、相補ビットラインフローティング工程85
0、及びセンス増幅工程860を備えている。
【0074】プレチャージ工程810では、第1プレチ
ャージ手段、第2レチャージ手段、及び等化器により第
1データラインと第2データラインとを所定の電位レベ
ルにプレチャージして等化させる。
【0075】次にビットライン認識工程820で、ロー
アドレスストローブ信号(RASB)に従って、入力される
ローアドレス情報により第1データラインと第2データ
ラインの中で何れかをビットラインに指定し、残りの1
つを相補ビットラインと指定する。即ち、例えば、フォ
ールディド(Folded)構造の半導体メモリに対して、ビ
ットライン認識工程820では、メモリセルのローアド
レスの最下位ビットが奇数であれば第1データラインを
ビットラインとして指定し、第2データラインを相補ビ
ットラインとして指定する。そして、メモリセルのロー
アドレスの最下位ビットが偶数であれば、第2データラ
インをビットラインとして指定し、第1データラインを
相補ビットラインとして指定する。
【0076】次にビットラインフローティング工程83
0では、ビットラインとして指定されたデータラインを
フローティングにする。
【0077】次にチャージシェアリング工程840で
は、ビットラインフローティング工程830の後、対応
するメモリセルのワードラインがイネーブルにし、フロ
ーティングにされているビットラインが、対応するメモ
リセルとチャージシェアリングを行うようにする。
【0078】そして相補ビットラインフローティング工
程850では、チャージシェアリング工程840の後、
相補ビットラインと指定されたデータラインをフローテ
ィングにする。
【0079】そして最後に、センス増幅工程860にお
いて、相補ビットラインフローティング工程の後、ビッ
トラインと相補ビットラインとの電位差を検知して増幅
し、その結果をリードデータとして出力する。
【0080】以上説明したように本実施の形態では、相
補ビットラインの電位レベルをプレチャージ状態よりフ
ローティングにさせる相補ビットラインフローティング
工程850を、メモリセルの電位を検知するチャージシ
ェアリング工程840の後に実行する。これにより、チ
ャージシェアリング工程840で発生する、ビットライ
ンとして動作するデータラインと相補ビットラインとし
て動作するデータラインとのカップリング現象を無くす
ことができる。言い換えれば、チャージシェアリング工
程840の後、ビットラインとして動作するデータライ
ンの電位レベルと相補ビットラインとして動作するデー
タラインとの電位レベルの差が、センス増幅工程860
で十分に検知し得る電位に維持できるため、メモリセル
からのデータの正確な読み出しが可能になる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ビ
ットラインと、それに対応するメモリセルとの間でチャ
ージシェアリングを行う間に、相補ビットラインの電位
レベルを所定の電位にプレチャージさせておくことによ
って、チャージシェアリング期間中に生ずるビットライ
ンと相補ビットラインとのカップリング現象を防止する
ことができる。
【0082】これにより、チャージシェアリングの後、
ビットラインの電位レベルと相補ビットラインの電位レ
ベルとの差が、センス増幅器により十分に検知できる所
定電位に維持できるため、メモリセルからのデータの正
確な読み出しが可能になるという効果がある。
【0083】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のビットライン制御回路を表す回路図であ
る。
【図2】図1に示した従来のビットライン制御回路の各
信号のタイミング図である。
【図3】図1に示した従来のビットライン制御回路のシ
ミュレーション結果を示した図面である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るビットライン制御
回路の構成を示す回路図である。
【図5】図4のビットライン制御回路のプレチャージ制
御手段の一例を示す回路図である。
【図6】図5のプレチャージ制御手段における各信号の
タイミング図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るビットライン制御
回路のプレチャージ制御手段の一例を示す回路図であ
る。
【図8】図7のプレチャージ制御手段における各信号の
タイミング図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係るビットライン制御
回路の一例を示す回路図である。
【図10】図9のビットライン認識回路の一例を示す回
路図である。
【図11a】図10において、ローアドレスの最下位ビ
ットが奇数である場合の動作を説明するための各信号の
タイミング図である。
【図11b】図10において、ローアドレスの最下位ビ
ットが偶数である場合の動作を説明するための各信号の
タイミング図である。
【図12】図10に示したビットライン認識回路のシミ
ュレーション結果を示した図面である。
【図13】本発明の実施の形態1に係るビットライン制
御方法を示す流れ図である。
【図14】本発明の実施の形態3に係るビットライン制
御方法を示す流れ図である。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体メモリのビットライン制御回路で
    あって、 ビットライン及び相補ビットラインと、 等化電圧が供給される等化電源ラインと、 前記等化電源ラインと前記ビットラインとの間に接続さ
    れ、プレチャージ期間に前記ビットラインを前記等化電
    圧にプレチャージし、前記ビットラインのチャージシェ
    アリング期間に前記ビットラインをフローティングさせ
    る第1プレチャージ手段と、 前記等化電源ラインと前記相補ビットラインとの間に接
    続され、前記プレチャージ期間及び前記チャージシェア
    リング期間に前記相補ビットラインを前記等化電圧にプ
    レチャージさせる第2プレチャージ手段と、を備えるこ
    とを特徴とする半導体メモリのビットライン制御回路。
  2. 【請求項2】 前記ビットラインと前記相補ビットライ
    ンとの間に接続されており、等化信号により制御され、
    前記プレチャージ期間に前記ビットラインと前記相補ビ
    ットラインの電位レベルを略同一に維持させる等化器を
    更に備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体メ
    モリのビットライン制御回路。
  3. 【請求項3】 前記等化器は、NMOSトランジスタを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリのビッ
    トライン制御回路。
  4. 【請求項4】 前記ビットラインが前記チャージシェア
    リングを遂行した後、前記ビットラインと前記相補ビッ
    トラインとの電位差を検知し、当該電位差を増幅するセ
    ンス増幅器を更に備えることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の半導体メモリのビットライン
    制御回路。
  5. 【請求項5】 前記第1プレチャージ手段は、NMOSトラ
    ンジスタを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導
    体メモリのビットライン制御回路。
  6. 【請求項6】 前記第2プレチャージ手段は、NMOSトラ
    ンジスタを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導
    体メモリのビットライン制御回路。
  7. 【請求項7】 前記第1プレチャージ手段を制御する第
    1プレチャージ制御信号と、前記第2プレチャージ手段
    を制御する第2プレチャージ制御信号とを発生するプレ
    チャージ制御手段を更に備えることを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれか1項に記載の半導体メモリのビット
    ライン制御回路。
  8. 【請求項8】 前記プレチャージ制御手段は、 前記プレチャージ期間にアクティブにされる等化制御信
    号を入力し、前記等化制御信号をそのまま前記第1プレ
    チャージ制御信号として出力する第1プレチャージ制御
    信号発生部と、 前記等化制御信号を所定の期間遅延させて遅延信号を発
    生し、前記遅延信号を前記等化制御信号と同期してアク
    ティブにして前記第2プレチャージ制御信号として出力
    する第2プレチャージ制御信号発生部とを備えることを
    特徴とする請求項7に記載の半導体メモリのビットライ
    ン制御回路。
  9. 【請求項9】 前記プレチャージ制御手段は、 前記プレチャージ期間にアクティブにされる等化制御信
    号を入力して、前記等化制御信号をそのまま前記第1プ
    レチャージ制御信号として出力する第1プレチャージ制
    御信号発生部と、 ローアドレスストローブ信号に応じて相応するワードラ
    インを駆動する為に発生する信号を入力して、前記信号
    を所定期間遅延させて遅延信号を発生し、前記遅延信号
    の反転信号を前記第2プレチャージ制御信号として出力
    する第2プレチャージ制御信号発生部とを備えることを
    特徴とする請求項7に記載の半導体メモリのビットライ
    ン制御回路。
  10. 【請求項10】 半導体メモリのビットライン制御回路
    であって、 第1データラインと、 第2データラインと、 等化電圧が供給される等化電源ラインと、 前記等化電源ラインと前記第1データラインとの間に接
    続され、プレチャージ期間に第1プレチャージ制御信号
    により前記第1データラインをプレチャージさせる第1
    プレチャージ手段と、 前記等化電源ラインと前記第2データラインとの間に接
    続され、プレチャージ期間に第2プレチャージ信号によ
    り前記第2データラインをプレチャージさせる第2プレ
    チャージ手段とを備え、 前記第1データラインがビットラインで前記第2データ
    ラインが相補ビットラインの場合は、チャージシェアリ
    ング期間に前記第1プレチャージ手段がディスエーブル
    されて前記第2プレチャージ手段がイネーブルにされ、 前記第2データラインがビットラインで前記第1データ
    ラインが相補ビットラインの場合は、前記チャージシェ
    アリング期間に前記第2プレチャージ手段がディスエー
    ブルされ、前記第1プレチャージ手段がイネーブルされ
    ることを特徴とする半導体メモリのビットライン制御回
    路。
  11. 【請求項11】 前記第1データラインと前記第2デー
    タラインとの間に接続されて等化信号により制御され、
    前記プレチャージ期間にアクティブされて、前記第1デ
    ータラインと前記第2データラインの電位を略同一に維
    持させる等化器を更に備えることを特徴とする請求項1
    0に記載の半導体メモリのビットライン制御回路。
  12. 【請求項12】 前記等化器は、NMOSトランジスタを含
    むことを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリの
    ビットライン制御回路。
  13. 【請求項13】 前記第1データライン及び第2データ
    ラインがチャージシェアリングを行った後、前記第1デ
    ータラインと前記第2データラインとの電位差を検知
    し、当該電位差を増幅するセンス増幅器を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の半導体メモリのビッ
    トライン制御回路。
  14. 【請求項14】 前記第1プレチャージ手段は、NMOSト
    ランジスタを含むことを特徴とする請求項10に記載の
    半導体メモリのビットライン制御回路。
  15. 【請求項15】 前記第2プレチャージ手段は、NMOSト
    ランジスタを含むことを特徴とする請求項10に記載の
    半導体メモリのビットライン制御回路。
  16. 【請求項16】 前記第1データラインと前記第2デー
    タラインのうち何れかをビットラインとして認識して選
    び、他方を相補ビットラインとして認識して選んで、相
    応する制御信号を前記第1プレチャージ制御信号と前記
    第2プレチャージ制御信号として出力するビットライン
    認識回路を更に備えることを特徴とする請求項10に記
    載の半導体メモリのビットライン制御回路。
  17. 【請求項17】 前記ビットライン認識回路は、 前記ビットラインをプレチャージ期間にプレチャージ
    し、チャージシェアリング期間にはフローティングさせ
    るためのビットラインプレチャージ信号と、前記相補ビ
    ットラインを前記プレチャージ期間及びチ前記ャージシ
    ェアリング期間にプレチャージするための相補ビットラ
    インプレチャージ信号とを発生するプレチャージ制御信
    号発生部と、 ローアドレスにより選択されたメモリセルが前記第1デ
    ータラインに接続されていれば、前記ビットラインプレ
    チャージ信号を前記第1プレチャージ制御信号として出
    力し、前記メモリセルが前記第1データラインに接続さ
    れていなければ、前記相補ビットラインプレチャージ信
    号を前記第1プレチャージ制御信号として出力する第1
    プレチャージ制御信号発生部と、 前記ローアドレスにより選択されたメモリセルが前記第
    2データラインに接続されていれば前記ビットラインプ
    レチャージ信号を前記第2プレチャージ制御信号として
    出力し、前記メモリセルが前記第2データラインに接続
    されていなければ前記相補ビットラインプレチャージ信
    号を前記第2プレチャージ制御信号として出力する第2
    プレチャージ制御信号発生部と、を備えることを特徴と
    する請求項16に記載の半導体メモリのビットライン制
    御回路。
  18. 【請求項18】 前記第1プレチャージ制御信号発生部
    は、前記ローアドレスの最下位ビットが奇数であれば前
    記ビットラインプレチャージ信号を前記第1プレチャー
    ジ制御信号として出力し、前記ローアドレスの最下位ビ
    ットが偶数であれば前記相補ビットラインプレチャージ
    信号を前記第1プレチャージ制御信号として出力するこ
    とを特徴とする請求項17に記載の半導体メモリのビッ
    トライン制御回路。
  19. 【請求項19】 前記第2プレチャージ制御信号発生部
    は、前記ローアドレスの最下位ビットが偶数であれば前
    記ビットラインプレチャージ信号を前記第2プレチャー
    ジ制御信号として出力し、前記ローアドレスの最下位ビ
    ットが奇数であれば前記相補ビットラインプレチャージ
    信号を前記第2プレチャージ制御信号として出力するこ
    とを特徴とする請求項17に記載の半導体メモリのビッ
    トライン制御回路。
  20. 【請求項20】 前記プレチャージ制御信号発生部は、 前記プレチャージ期間にアクティブにされる等化制御信
    号を入力して、前記等化制御信号をそのまま前記ビット
    ラインプレチャージ信号として出力するビットラインプ
    レチャージ制御信号発生部と、 前記等化制御信号を所定期間遅延させて遅延信号を発生
    し、前記遅延信号を前記等化制御信号と同期してアクテ
    ィブにして前記相補ビットラインプレチャージ信号とし
    て出力する相補ビットラインプレチャージ制御信号発生
    部と、を備えることを特徴とする請求項17に記載の半
    導体メモリのビットライン制御回路。
  21. 【請求項21】 前記プレチャージ制御信号発生部は、 前記プレチャージ期間にアクティブにされる等化制御信
    号を入力し、前記等化制御信号をそのまま前記ビットラ
    インプレチャージ信号として出力するビットラインプレ
    チャージ制御信号発生部と、 ローアドレスストローブ信号に応じて相応するワードラ
    インを駆動するために発生される信号を入力して、前記
    信号を所定期間遅延させて遅延信号を発生し、前記遅延
    信号の反転信号を前記相補ビットラインプレチャージ信
    号として出力する相補ビットラインプレチャージ制御信
    号発生部と、を備えることを特徴とする請求項17に記
    載の半導体メモリのビットライン制御回路。
  22. 【請求項22】 ビットラインと相補ビットラインとを
    備える半導体メモリのビットライン制御方法であって、 前記ビットラインと前記相補ビットラインとを略同一電
    位にプレチャージさせるプレチャージ工程と、 前記ビットラインをフローティングにするビットライン
    フローティング工程と、 前記ビットラインフローティング工程の後、対応するメ
    モリセルのワードラインをイネーブルにして、フローテ
    ィングされている前記ビットラインが対応するメモリセ
    ルとチャージシェアリングを行うチャージシェアリング
    工程と、 前記チャージシェアリング工程の後、前記相補ビットラ
    インをフローティングにする相補ビットラインフローテ
    ィング工程と、を備えることを特徴とする半導体メモリ
    のビットライン制御方法。
  23. 【請求項23】 前記相補ビットラインフローティング
    工程の後、前記ビットラインと前記相補ビットラインと
    の電位差を検知して増幅するセンス増幅工程を更に備え
    ることを特徴とする請求項22に記載の半導体メモリの
    ビットライン制御方法。
  24. 【請求項24】 第1データライン、第2データライ
    ン、第1プレチャージ回路、第2プレチャージ回路及び
    等化器を備える半導体メモリのビットライン制御方法で
    あって、 前記第1プレチャージ回路、第2プレチャージ回路及び
    前記等化器により前記第1データラインと前記第2デー
    タラインとを所定の電位にプレチャージして等化させる
    プレチャージ工程と、 ローアドレスストローブ信号に応じて、入力されるロー
    アドレス情報により前記第1データラインと前記第2デ
    ータラインのうち何れかをビットラインとして指定し、
    他方を相補ビットラインとして指定するビットライン認
    識工程と、 前記ビットラインとして指定されたデータラインをフロ
    ーティングさせるビットラインフローティング工程と、 前記ビットラインフローティング工程の後、対応するメ
    モリセルのワードラインをイネーブルにし、フローティ
    ングされている前記ビットラインが、対応するメモリセ
    ルとチャージシェアリングを行うチャージシェアリング
    工程と、 前記チャージシェアリング工程の後、前記相補ビットラ
    インとして指定されたデータラインをフローティングに
    する相補ビットラインフローティング工程と、を備える
    ことを特徴とする半導体メモリのビットライン制御方
    法。
  25. 【請求項25】 前記相補ビットラインフローティング
    工程の後、前記ビットラインと前記相補ビットラインと
    の電位差を検知し、当該電位差を増幅して出力するセン
    ス増幅工程と、を更に備えることを特徴とする請求項2
    4に記載の半導体メモリのビットライン制御方法。
  26. 【請求項26】 前記ビットライン指定工程では、前記
    メモリセルのローアドレスを用いて前記第1データライ
    ンと前記第2データラインのうち何れかをビットライン
    として指定し、他方を相補ビットラインとして指定する
    ことを特徴とする請求項24に記載のビットライン制御
    方法。
  27. 【請求項27】 前記ビットライン指定工程では、メモ
    リセルのローアドレスの最下位ビットが奇数であれば前
    記第1データラインをビットラインとして指定し、前記
    第2データラインを相補ビットラインとして指定するこ
    とを特徴とする請求項26に記載の半導体メモリのビッ
    トライン制御方法。
  28. 【請求項28】 前記ビットライン指定工程では、メモ
    リセルのローアドレスの最下位ビットが偶数であれば前
    記第2データラインをビットラインとして指定し、前記
    第1データラインを相補ビットラインとして指定するこ
    とを特徴とする請求項26に記載の半導体メモリのビッ
    トライン制御方法。
  29. 【請求項29】 複数のメモリセルと、 前記メモリセルのそれぞれに接続されるビットライン及
    び相補ビットラインと、 前記ビットライン及び相補ビットラインに等化電圧を供
    給するための等化電源ラインと、 アドレスされたメモリセルに対応するビットラインのプ
    レチャージ期間に前記ビットラインと前記等化電源ライ
    ンとを接続して前記ビットラインを前記等化電圧にチャ
    ージし、チャージシェアリング期間に前記ビットライン
    をフローティング状態にさせる第1プレチャージ手段
    と、 前記プレチャージ期間及び前記チャージシェアリング期
    間に前記ビットラインに対応する相補ビットラインと前
    記等化電源ラインとを接続して、前記相補ビットライン
    を前記等化電圧にチャージさせる第2プレチャージ手段
    と、 前記チャージシェアリング期間の後、前記ビットライン
    と前記相補ビットラインとの電位差を検知し当該電位差
    を増幅して出力するセンス増幅器と、を有することを特
    徴とする半導体メモリ。
  30. 【請求項30】 前記ビットラインと前記相補ビットラ
    インとの間に接続され、等化信号により前記プレチャー
    ジ期間に前記ビットラインと前記相補ビットラインの電
    位レベルを略同一に維持させる等化器を更に備えること
    を特徴とする請求項29に記載の半導体メモリ。
  31. 【請求項31】 複数のメモリセルと、 前記複数のメモリセルのそれぞれに接続される第1及び
    第2データラインと、等化電圧が供給される等化電源ラ
    インと、 前記等化電源ラインと前記第1データラインとの間に接
    続され、第1プレチャージ制御信号により前記第1デー
    タライン前記等化電源ラインとを接続して前記第1デー
    タラインをプレチャージさせる第1プレチャージ手段
    と、 前記等化電源ラインと前記第2データラインとの間に接
    続され、前記プレチャージの期間に第2プレチャージ信
    号により前記第2データラインと前記等化電源ラインと
    を接続して前記第2データラインをプレチャージさせる
    第2プレチャージ手段と、 チャージシェアリング期間の後、前記第1データライン
    と前記第2データラインとの電位差を検知し当該電位差
    を増幅して出力するセンス増幅器と、を備え、 前記第1データラインがビットラインで前記第2データ
    ラインが相補ビットラインの場合は、チャージシェアリ
    ング期間に前記第1データラインをフローティング状態
    にして前記第2データラインと前記等化電源ラインとを
    接続し、 前記第2データラインがビットラインで前記第1データ
    ラインが相補ビットラインの場合は、前記チャージシェ
    アリング期間に前記第2データラインをフローティング
    状態にして前記第1データラインと前記等化電源ライン
    とを接続することを特徴とする半導体メモリ。
  32. 【請求項32】 前記第1データラインと前記第2デー
    タラインのうち何れかをビットラインとして認識して選
    び、他方を相補ビットラインとして認識して選んで、対
    応する制御信号を前記第1プレチャージ制御信号と前記
    第2プレチャージ制御信号として出力するビットライン
    認識回路を更に備えることを特徴とする請求項31に記
    載の半導体メモリ。
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