JPH10188212A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH10188212A
JPH10188212A JP8346109A JP34610996A JPH10188212A JP H10188212 A JPH10188212 A JP H10188212A JP 8346109 A JP8346109 A JP 8346109A JP 34610996 A JP34610996 A JP 34610996A JP H10188212 A JPH10188212 A JP H10188212A
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magnetic
magnetic head
ferrite
magnetic core
single crystal
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JP8346109A
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Takashi Tamura
孝 田村
Yukari Nihei
ゆかり 二瓶
Atsushi Suzuki
篤 鈴木
Toru Matsunaga
融 松永
Akira Urai
彰 浦井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • G11B5/193Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features the pole pieces being ferrite or other magnetic particles
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な摩耗特性と、高い再生出力との両方を
満たす磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 単結晶フェライト1mと多結晶フェライ
ト2mからなる磁気コア半体3mと、単結晶フェライト
1nと多結晶フェライト2nからなる磁気コア半体3n
とが、互いに突き合わされて接合一体化され、これら磁
気コア半体3m,3nの突き合わせ面間に磁気ギャップ
gが形成されてなる磁気ヘッドにおいて、単結晶フェラ
イト1m,1nを、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面
1aが(411)面となり、上記突き合わせ面1bが
(122)面となるように配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダ等のような磁気記録再生装置に使用される磁気ヘッ
ドに関し、特に再生出力及び耐摩耗性の向上を図った新
規な磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ等のような磁気記
録再生装置では、高記録密度化や高転送レート化が進め
られている。具体的には、最近の磁気記録再生装置で
は、記録波長が1μm未満、磁気ヘッドと磁気記録媒体
との相対速度が5m/s以上、記録再生時の最高周波数
が10MHz以上となってきている。
【0003】従来、このような磁気記録再生装置に使用
される磁気ヘッドとしては、図2に示すような磁気ヘッ
ドや、図3に示すような磁気ヘッドが使用されている。
ここで、図2に示す磁気ヘッドは、磁気ヘッドを構成す
る磁気コアの面方位を、いわゆるVHS方位とした磁気
ヘッドであり、図3に示す磁気ヘッドは、磁気ヘッドを
構成する磁気コアの面方位を、いわゆるβ方位とした磁
気ヘッドである。
【0004】これらの磁気ヘッドは、単結晶フェライト
11mと多結晶フェライト12mとが接合されてなる第
1の磁気コア半体13mと、単結晶フェライト11nと
多結晶フェライト12nとが接合されてなる第2の磁気
コア半体13nとが、互いに突き合わされて接合一体化
され、これら磁気コア半体13m,13nの突き合わせ
面間に磁気ギャップg1が形成されてなる。
【0005】ここで、第1の磁気コア半体13mは、単
結晶フェライト11mと多結晶フェライト12mとが、
磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面11aの側に単結晶
フェライト11mが配された上で接合されてなる。同様
に、第2の磁気コア半体13nも、単結晶フェライト1
1nと多結晶フェライト12nとが、磁気記録媒体と摺
接する媒体摺動面11aの側に単結晶フェライト11n
が配された上で接合されてなる。
【0006】すなわち、これらの磁気ヘッドにおいて、
各磁気コア半体13m,13nは、磁気ギャップg1が
形成される媒体摺動面11aの側が単結晶フェライト1
1m,11nによって構成され、磁気ヘッドの底面側が
多結晶フェライト12m,12nによって構成されてい
る。そして、これらの磁気ヘッドでは、磁気記録媒体が
磁気ギャップg1の部分に接するように、一体の磁気コ
ア半体13m,13nの接合部に形成される磁気ギャッ
プg1の位置と、媒体摺動面における単結晶フェライト
11m,11nの項部(R−TOP)の位置とが一致す
るように形成される。
【0007】そして、図2に示したVHS方位の磁気ヘ
ッドでは、単結晶フェライト11m,11nを、媒体摺
動面11aが(211)面、一対の磁気コア半体13
m,13nの突き合わせ面11bが(111)面となる
ように配する。また、図3に示したβ方位の磁気ヘッド
では、単結晶フェライト11m,11nを、媒体摺動面
11aが(110)面、一対の磁気コア半体13m,1
3nの突き合わせ面11bが(100)面となるように
配する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】VHS方位の磁気ヘッ
ドでは、図2に示すように、一対の磁気コア半体13
m,13nを構成する単結晶フェライト11m,11n
を、磁気ヘッド側面11cにおける(110)面内の<
100>結晶軸方向B1,B2が、磁気ギャップg1を
挟んで対称となるように配する。これにより、特に高周
波帯域において優れた再生特性を得ることが可能とな
る。
【0009】しかしながら、単結晶フェライト13m,
13nの結晶軸方向をこのようにした磁気ヘッドは、β
方位の磁気ヘッドに比較して摩耗し易く、磁気ヘッドと
しての寿命が短い。さらに、磁気ヘッド側面11cにお
ける(110)面内の<100>結晶軸方向B1,B2
が、磁気ギャップg1を挟んで対称であるため、磁気記
録媒体に対する耐摩耗性が、第1の磁気コア半体13m
を構成する単結晶フェライト11mと、第2の磁気コア
半体13nを構成する単結晶フェライト11nとで異な
るものとなってしまう。このため、磁気記録媒体を摺動
させることにより媒体摺動面11aが磨耗していったと
きに、媒体摺動面11aが均一に摩耗せずに、いわゆる
偏磨耗が生じる。
【0010】そして、偏摩耗が生じると、図4に示すよ
うに、媒体摺動面11aにおける単結晶フェライト11
m,11nの項部(R−TOP)の位置と、磁気ギャッ
プg1の位置とが一致しなくなり、磁気記録媒体に対す
る磁気ヘッドの当りが劣化してしまう。そして、更に磁
気記録媒体を磁気ヘッドに摺動させると、偏摩耗が更に
大きくなり、やがては磁気記録媒体が磁気ヘッドの磁気
ギャップg1の部分に接しなくなる。このようになる
と、スペーシング損失の影響により、特に高周波帯域に
おいて、再生出力が大幅に低下する。
【0011】一方、図3に示したβ方位の磁気ヘッドで
は、図2に示したVHS方位の磁気ヘッドに比べて摩耗
し難く、磁気ヘッドとしての寿命が長い。しかも、β方
位の磁気ヘッドでは、一対の磁気コア半体13m,13
nを構成する単結晶フェライト11m,11nが、図2
に示すように、磁気ヘッド側面11cにおける(11
0)面内の<100>結晶軸方向B1,B2が同一とな
るように配される。したがって、磁気記録媒体に対する
耐摩耗性が、第1の磁気コア半体13mを構成する単結
晶フェライト11mと、第2の磁気コア半体13nを構
成する単結晶フェライト11nとで同じとなる。したが
って、β方位の磁気ヘッドでは、VHS方位の磁気ヘッ
ドで見られたような偏摩耗が生じるようなこともない。
このように、β方位の磁気ヘッドは、優れた耐摩耗性を
示す。しかしながら、β方位の磁気ヘッドでは、再生特
性が悪く、特に高周波帯域における再生出力が低いとい
う欠点がある。
【0012】以上のように、VHS方位の磁気ヘッドで
は、良好な再生出力が得られるが、磨耗特性に劣ってお
り、一方、β方位の磁気ヘッドでは、良好な磨耗特性が
得られるが、良好な再生出力を得ることができない。こ
のように、従来の磁気ヘッドでは、摩耗特性と再生出力
の両方を良好なものとすることができず、摩耗特性と再
生出力のいずれか一方を犠牲にせざるを得なかった。
【0013】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、良好な摩耗特性と、高い再生
出力との両方を満たす磁気ヘッドを提供することを目的
としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ヘッド
は、少なくとも一部に単結晶フェライトを有する一対の
磁気コア半体が互いに突き合わされて接合一体化され、
これら磁気コア半体の突き合わせ面間に磁気ギャップが
形成されてなる磁気ヘッドであって、上記単結晶フェラ
イトが、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面が(41
1)面とされ、上記突き合わせ面が(122)面とされ
ていることを特徴とするものである。ここで、上記磁気
コア半体は、上記単結晶フェライトに多結晶フェライト
を接合した接合フェライトからなることが好ましい。
【0015】以上のような本発明に係る磁気ヘッドで
は、単結晶フェライトの面方位を、磁気記録媒体と摺接
する媒体摺動面を(411)面、磁気コア半体の突き合
わせ面を(122)面としているので、良好な摩耗特性
が得られるとともに、高い再生出力が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は以
下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでも
ない。
【0017】本実施の形態に係る磁気ヘッドは、図1に
示すように、単結晶フェライト1mと多結晶フェライト
2mとが接合された接合フェライトからなる第1の磁気
コア半体3mと、第1の磁気コア半体3mと同様に、単
結晶フェライト1nと多結晶フェライト2nとが接合さ
れた接合フェライトからなる第2の磁気コア半体3nと
が、互いに突き合わされた状態で、融着ガラス4によっ
て接合一体化されてなる。そして、接合された一対の磁
気コア半体3m,3nによって閉磁路が構成され、これ
ら磁気コア半体3m,3nの突き合わせ面間に、再生ギ
ャップとして動作する、所定のアジマス角を有する磁気
ギャップgが形成されている。
【0018】上記一対の磁気コア半体3m,3nは、磁
気記録媒体が磁気ギャップg上で磁気ヘッドに接するよ
うに、これらの磁気コア半体3m,3nの接合部に形成
される磁気ギャップgの位置と、媒体摺動面の項部(R
−TOP)の位置とが一致するように形成されてなる。
【0019】ここで、第1の磁気コア半体3mは、上述
したように単結晶フェライト1mと多結晶フェライト2
mとが接合された接合フェライトからなり、磁気記録媒
体と摺接する媒体摺動面1aの側に単結晶フェライト1
mが配されている。同様に、第2の磁気コア半体3n
も、単結晶フェライト1nと多結晶フェライト2nとが
接合された接合フェライトからなり、磁気記録媒体と摺
接する媒体摺動面1aの側に単結晶フェライト1nが配
されている。すなわち、一対の磁気コア半体3m,3n
は、磁気ギャップgが形成される媒体摺動面1aの側が
単結晶フェライト1m,1nによって構成され、磁気ヘ
ッドの底面側が多結晶フェライト2m,2nによって構
成されている。なお、一対の磁気コア半体3m,3nを
構成する単結晶フェライト1m,1nや多結晶フェライ
ト2m,2nには、Mn−ZnフェライトやNi−Zn
フェライト等が好適である。
【0020】そして、本発明を適用した磁気ヘッドで
は、一対の磁気コア半体3m,3nを構成する単結晶フ
ェライト1m,1nを、磁気記録媒体と摺接する媒体摺
動面1aが(411)面となり、第1の磁気コア半体3
mと第2の磁気コア半体3nとの突き合わせ面1bが
(122)面となるように配する。また、これらの単結
晶フェライト1m,1nは、第1の磁気コア半体3mの
単結晶フェライト1mの<100>結晶軸方向A1と、
第2の磁気コア半体3nの単結晶フェライト1nの<1
00>結晶軸方向A2とが、磁気ギャップgを挟んで対
称になるように配する。一対の磁気コア半体3m,3n
を構成する単結晶フェライト1m,1nの面方位及び結
晶軸方向を以上のようにすることにより、後述する実験
結果からも分かるように、良好な摩耗特性と、高い再生
出力との両方を満たすことが可能となる。
【0021】また、上記一対の磁気コア半体3m,3n
において、単結晶フェライト1m,1n及び多結晶フェ
ライト2m,2nは、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動
面1aの全体が単結晶フェライト1m,1nによって構
成されるように、すなわち多結晶フェライト2m,2n
が媒体摺動面1aに露呈しないように配されている。こ
のように、多結晶フェライト2m,2nが媒体摺動面1
aに露呈しないようにすることにより、高い再生出力と
良好な磨耗特性を得ることができる。また、上記一対の
磁気コア半体3m,3nは、多結晶フェライト2m,2
nのボリュームが多くなり、単結晶フェライト1m,1
nのボリュームが少なくなるように、単結晶フェライト
1m,1nを媒体摺動面1aの側にだけ配する。これに
より、磁気記録媒体を磁気ヘッドに摺動させたときに生
じる摺動ノイズを低減することができる。
【0022】この磁気ヘッドにおいて、第1の磁気コア
半体3mには、磁気ギャップgのトラック幅を規制する
ために、トラック幅規制溝5mが磁気ギャップgの両側
に形成されており、これにより、第2の磁気コア半体3
nに突き合わされる側の形状が略台形状となっている。
同様に、第2の磁気コア半体3nにも、磁気ギャップg
のトラック幅を規制するために、トラック幅規制溝5n
が磁気ギャップgの両側に形成されており、これによ
り、第1の磁気コア半体3mに突き合わされる側の形状
が略台形状となっている。すなわち、一対の磁気コア半
体3m,3nは、それらの突き合わせ部分が略台形状と
されており、台形の上面に相当する部分として、磁気ギ
ャップgを形成する平面であるギャップ形成面が形成さ
れ、台形の両側面に相当する部分として、ギャップ形成
面の両端縁側に位置するトラック幅規制溝5m,5nが
形成されている。そして、一対の磁気コア半体3m,3
nを接合する融着ガラス4は、このように形成されたト
ラック幅規制溝5m,5n等に充填されている。
【0023】また、一対の磁気コア半体3m,3nの突
き合わせ面には、コイルを巻装するための巻線用溝6
m,6nが形成されている。すなわち、第1の磁気コア
半体3mには、第2の磁気コア半体3nに対向する位置
に、コア厚方向に貫通する矩形状の溝が巻線用溝6mと
して形成されており、同様に、第2の磁気コア半体3n
にも、第1の磁気コア半体3mに対向する位置に、コア
厚方向に貫通する矩形状の溝が巻線用溝6nとして形成
されている。
【0024】さらに、一対の磁気コア半体3m,3nに
は、それらの突き合わせ面の反対側の面にも、コイルを
巻装するための巻線用溝7m,7nが形成されている。
すなわち、第1の磁気コア半体3mには、上記巻線用溝
6mの反対側に、上記巻線用溝6mに対応するように、
コア厚方向に貫通する矩形状の溝が巻線用溝7mとして
形成されている。同様に、第2の磁気コア半体3nに
も、上記巻線用溝6nの反対側に、上記巻線用溝6nに
対応するように、コア厚方向に貫通する矩形状の溝が巻
線用溝7nとして形成されている。そして、この磁気ヘ
ッドを磁気記録再生装置に組み込む際には、上記巻線用
溝6m,7mと、上記巻線用溝6n,7nとにそれぞれ
コイルを巻装する。そして、磁気記録媒体からの信号を
再生する際は、このように巻装されたコイルを通じて、
磁気記録媒体に記録された信号を電気信号として取り出
す。
【0025】つぎに、以上のような磁気ヘッドの再生出
力及び摩耗特性について、図2に示したようなVHS方
位の磁気ヘッド、並びに図3に示したようなβ方位の磁
気ヘッドと比較し評価した結果について説明する。
【0026】ここで、評価対象の磁気ヘッドにおいて、
トラック幅は36μm、磁気テープの当り幅は100μ
m、媒体摺動面の曲率Rは8mmとした。そして、再生
出力の測定では、磁気記録媒体としてソニー株式会社製
のデジタルベータカム用テープを使用し、磁気ヘッドと
磁気テープの相対速度を22.5m/sとし、記録再生
周波数を33MHzとした。
【0027】また、摩耗特性の測定では、磁気記録再生
装置として、磁気ヘッドと磁気テープの相対速度が6.
9m/sのソニー株式会社製のベータカムSP用デッキ
(機種名:BVW−50)を使用し、磁気記録媒体とし
て、ソニー株式会社製のデジタルベータカム用テープ
(商品名:BCT−D94L)を使用した。そして、2
5℃、80%RHの環境下にて、20時間毎に新しい磁
気テープに交換しながら、磁気テープを200時間走行
させ、その後、媒体摺動面の摩耗量を測定するととも
に、R−TOPずれ量、すなわち媒体摺動面の頂部(R
−TOP)と磁気ギャップとの間の距離を測定した。な
お、R−TOPずれ量の測定は干渉縞顕微鏡を用いて行
った。
【0028】以上のように測定した再生出力及び磨耗特
性の結果を表1に示す。なお、表1において、実施例は
本発明を適用した磁気ヘッド、比較例1はVHS方位の
磁気ヘッド、比較例2はβ方位の磁気ヘッドをそれぞれ
示している。また、表1において、再生出力は、従来の
VHS方位の磁気ヘッドの再生出力を0dBとし、その
相対値で表している。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示すように、本発明を適用した磁気
ヘッドでは、高周波帯域において優れた再生出力を示す
VHS方位の磁気ヘッドと同等以上の再生出力が得られ
る。また、本発明を適用した磁気ヘッドの磨耗量は、摩
耗特性に優れたβ方位の磁気ヘッドと同等であり、しか
も、本発明を適用した磁気ヘッドでは、R−TOPずれ
量も比較的に小さくなっている。すなわち、本発明を適
用した磁気ヘッドは、高い再生出力と優れた摩耗特性と
の両方を兼ね備えている。
【0031】なお、以上のような本発明は、再生出力や
磨耗特性に対する要求が厳しいような磁気ヘッドに適用
したときに、特に効果的である。具体的には、本発明
は、記録波長が1μm未満、磁気ヘッドと磁気記録媒体
との相対速度が5m/s以上、記録再生時の最高周波数
が10MHz以上とされるような磁気記録再生装置に搭
載される磁気ヘッドに適用したときに特に効果的であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る磁気ヘッドでは、磁気コアを構成する単結晶フェ
ライトの面方位を、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面
を(411)面、磁気コア半体の突き合わせ面を(12
2)面としているので、良好な摩耗特性が得られるとと
もに、高い再生出力が得られる。すなわち、本発明によ
れば、偏磨耗等による再生出力の劣化が生じるようなこ
ともなく、しかも高い再生出力が得られる優れた磁気ヘ
ッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの一例を模式的に
示す斜視図である。
【図2】従来のVHS方位の磁気ヘッドを模式的に示す
断面図である。
【図3】従来のβ方位の磁気ヘッドを模式的に示す断面
図である。
【図4】偏磨耗した磁気ヘッドを模式的に示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1m,1n 単結晶フェライト、 2m,2n 多結晶
フェライト、 3m,3n 磁気コア半体、 4 融着
ガラス、 5m,5n トラック幅規制溝、6m,6
n,7m,7n 巻線用溝、 g 磁気ギャップ、 1
a 媒体摺動面、 1b 突き合わせ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 融 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 浦井 彰 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部に単結晶フェライトを有
    する一対の磁気コア半体が互いに突き合わされて接合一
    体化され、これら磁気コア半体の突き合わせ面間に磁気
    ギャップが形成されてなる磁気ヘッドにおいて、 上記単結晶フェライトは、磁気記録媒体と摺接する媒体
    摺動面が(411)面とされ、上記突き合わせ面が(1
    22)面とされていることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記磁気コア半体が、上記単結晶フェラ
    イトに多結晶フェライトを接合した接合フェライトから
    なることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
JP8346109A 1996-12-25 1996-12-25 磁気ヘッド Withdrawn JPH10188212A (ja)

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JP8346109A JPH10188212A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 磁気ヘッド
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KR1019970072501A KR19980064512A (ko) 1996-12-25 1997-12-23 자기 헤드
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