JP3315259B2 - 磁気ヘッド集合体 - Google Patents

磁気ヘッド集合体

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JP3315259B2 JP19967394A JP19967394A JP3315259B2 JP 3315259 B2 JP3315259 B2 JP 3315259B2 JP 19967394 A JP19967394 A JP 19967394A JP 19967394 A JP19967394 A JP 19967394A JP 3315259 B2 JP3315259 B2 JP 3315259B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用VTRなどに用
いられる磁気ヘッドに係り、特に、2個以上の磁気ヘッ
ドが近接して配置されてなり、映像信号や音声信号の記
録再生消去など、目的に応じた磁気ヘッドの特性を最大
限活かすことができるようにした磁気ヘッド集合体に関
する。
【0002】
【従来の技術】複数の磁気ヘッドを1個のヘッド支持体
に配置した従来例として特開平3−46105号公報に
記載のものがあるが、単結晶フェライトの[100]結
晶軸については特に規定していない。一方、単結晶フェ
ライトの[100]結晶軸について規定した従来の磁気
ヘッドの例として、特開平4−10206号公報や特開
平2−177007号公報に記載のものがあり、摺動ノ
イズ低減や再生出力の向上などについて述べられてい
る。しかし、ダブルアジマスヘッドなど2個以上の磁気
ヘッドを用いた複合ヘッドにおける結晶軸方位の組合せ
による効果などについては述べていない。
【0003】ここで、図6により、従来の磁気ヘッドの
製造工程を説明する。
【0004】図6(a)においては、フェライトコア6
にトラック幅規制溝を加工し、その上に金属磁性膜8を
スパッタ法により形成した後、ガラス7を充填してい
る。このとき、単結晶フェライトの[100]結晶軸9
と{110}の磁路形成面10内でギャップ突合せ面と
のなす角度θ(=25°)が図示のようになるようにす
る。さらに、一方のコア半体に巻線溝11を形成し、ギ
ャップ突合せ面を研磨してトラック幅を形成した後、ギ
ャップ材を形成してコア半体12,13とする。図6
(b)においては、コア半体12,13を突合せ、接合
したコアブロック14を形成する。このコアブロック1
4の巻線溝を形成していない方のコア半体12を研削
し、さらに、磁気テ−プとの摺接面を円筒研削して、図
6(c)に示すコアブロック15を得る。
【0005】図7は以上の製造工程により得られたコア
ブロック15から形成したダブルアジマスヘッドを示す
斜視図である。
【0006】同図において、磁気テ−プとの摺接が先行
するAヘッド17と後行するBヘッド16は図6に示し
た同じ方法で製造している。即ち、図6(c)に示した
コアブロック15を摺動面に垂直にスライスして複数の
磁気ヘッドを得、得られた磁気ヘッドの2つを対にし、
一方をAヘッド17,他方をBヘッド16として図7に
示すようにヘッド支持体に近接して取り付ける。この場
合、これら磁気ヘッド16,17のギャップを互いに近
接させるために、Aヘッド17とBヘッド16とは側面
を逆転させて配置している。このため、図7に示すよう
に、ギャップ突合せ面に対する[100]結晶軸の傾斜
の向きが2個のヘッド16,17で異なっている。しか
し、図5に示すように呼称c,dにおいて、再生出力特
性上の差はないことが確認されている。このことから、
従来では、Aヘッド17とBヘッド16とを上記のよう
に同じ方法で製造していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近接し
て配置された磁気ヘッド間で[100]結晶軸の傾斜の
向きが異なると、夫々のヘッドの摩耗特性が異なること
により、使用とともにこれらヘッド間に段差摩耗を起こ
すことが最近になって分かった。図7に示したダブルア
ジマスヘッドの場合、磁気テ−プとの摺接が先行するA
ヘッド17より後行するBヘッド16の方が早く摩耗
し、摺動面形状の変化も大きくなるという問題が生じ
る。
【0008】本発明の目的は、かかる問題を解消し、複
数の近接して配置されたヘッドの摩耗特性を等しくし、
段差摩耗が生じないようにした磁気ヘッド集合体を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、1個のヘッド支持体に2個以上の磁気ヘ
ッドが近接して配置されてなり、これら磁気ヘッド夫々
は、ギャップを挾んで対向する2個のコア半体におい
て、母体としての単結晶フェライトコアの磁化容易軸方
向である[100]結晶軸方位が磁気テ−プとの摺接面
とギャップ突合せ面に近接する磁路形成面内でギャップ
突合せ面に対して同方向に10°〜50°傾いているよ
うな磁気ヘッド集合体において、これら磁気ヘッド夫々
におけるフェライトコアの[100]結晶軸が、磁路形
成面内でギャップ突合せ面に対して同方向に傾くように
する。
【0010】また、本発明は、これら磁気ヘッドうちの
1個以上のギャップ近傍に金属磁性膜を配している。
【0011】さらに、本発明は、上記ヘッド支持体に配
置される磁気ヘッドは一対であって、ダブルアジマス・
ヘッドを形成し、それらのギャップ近傍に金属磁性膜を
配している。
【0012】
【作用】近接して配置された複数の磁気ヘッドの摩耗特
性がほぼ等しくなり、段差摩耗がなくなって、偏摩耗に
よるFM落ちなどを防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明による磁気ヘッド集合体の一実施例を
示す斜視図であって、1,2は磁気ヘッド、3a〜3d
は単結晶フェライトの[100]結晶軸、4は主磁路形
成面{110}、5はヘッド支持体である。
【0014】同図において、ヘッド支持体5に2個の磁
気ヘッド1,2が近接して配置され、これら磁気ヘッド
1,2がダブルアジマスヘッドを形成している。図示し
ない磁気テ−プとの摺接が先行するAヘッドを磁気ヘッ
ド2とし、後行するBヘッドを磁気ヘッド1とすると、
これらAヘッド2,Bヘッド1ともに{110}の磁路
形成面4内でギャップ突合せ面に対する[100]結晶
軸3a,3b,3c,3dの傾斜の向きが同じとなって
いる。
【0015】このようなダブルアジマスヘッドを得るた
めには、Aヘッド2は図6で説明した方法で製造する
が、Bヘッド1については図2に示す製造方法を取る必
要がある。つまり、図2(a)のように、コア半体1
8,19の加工を、磁気テ−プ摺動面と磁路形成面4と
のなす辺に対し、図6(a)におけるコア半体12,1
3と線対称となるように行なう。これにより、図2
(b)のように、図6(c)に示すものと[100]結
晶軸の傾斜の向きが逆になるコアブロック20を得るこ
とができ、図1に示すダブルアジマスヘッドを得ること
ができる。
【0016】図3は図1に示したダブルアジマスヘッド
と図7に示した従来のダブルアジマスヘッドとの後行す
るBヘッド1,16の、磁気テ−プ摺動時間と摩耗量と
の関係を比較して示したものである。
【0017】同図において、摺動時間2000hにおけ
る摩耗量を比較すると、Bヘッド1の摩耗量が4.5μ
mであって、Bヘッド16の摩耗量11μmの半分以下
となっている。
【0018】この例では、[100]結晶軸を磁気テ−
プとの摺接に際して対向させることにより、摩耗寿命を
伸ばすことができるようになった。しかしながら、ここ
で最も重要となるのは、先行するAヘッド2(及びAヘ
ッド17)の摩耗量の変化が図3に○に沿う実線として
示すBヘッド1の摩耗量の変化とほとんど一致するとい
うことである。即ち、Aヘッド2とBヘッド1が同量ず
つ摩耗してゆき、従来のダブルアジマスヘッドでのAヘ
ッド17とBヘッド16で生じていた段差摩耗の問題を
解決することができるのである。
【0019】このことは、例えば、磁気テ−プとの摺接
により、ギャップ部に磁性粉の目づまりを生ずるような
場合に、[100]結晶軸の向きを摩耗しやすい方向に
して対策するときにも、この実施例のように、先行する
Aヘッドと後行するBヘッドの[100]結晶軸の傾斜
の向きを揃えることが有効であることを示している。
【0020】図4は摺動時間に対する摺動面内で摺動方
向と直交する方向の曲率半径Ryの変化を示す図であ
る。
【0021】図7に示した従来のダブルアジマスヘッド
では、Bヘッド16の段差摩耗のみならず、摺動面形状
の変化が大きいことも問題であった。図4に示すよう
に、Bヘッド16における曲率半径Ryが初期に2.5
mm程度であったのが、摺動時間2000hで約8mm
にまで変化している。これにより、磁気テ−プとの摺接
条件が悪くなり、FM落ちを起こしていた。これに対
し、この実施例でのBヘッド1では、同じ摺動時間で曲
率半径Ryの変化量が3mm以内に抑えられ、Aヘッド
2とほぼ同程度の変化である。
【0022】なお、図7におけるAヘッド17の曲率半
径Ryの変化量は、この実施例でのAヘッド2に比べて
0.8mm大きい。
【0023】即ち、この実施例のように、[100]結
晶軸の傾斜の向きを揃えることにより、曲率半径Ryの
変化を最小限に抑えることにも有効である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ヘッド支持体に近接して配置された複数の磁気ヘッドの
摩耗特性をほぼ等しくすることができ、これにより、段
差摩耗やFM落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ヘッド集合体の一実施例を示
す斜視図である。
【図2】図1に示した実施例の製造工程の一部を示す図
である。
【図3】図1に示した実施例と従来の磁気ヘッド集合体
とでの摺動時間に対する摩耗量の変化を比較して示す図
である。
【図4】図1に示した実施例と従来の磁気ヘッド集合体
とでの摺動時間に対する曲率半径Ryの変化を比較して
示す図である。
【図5】単結晶フェライトの[100]結晶軸と再生出
力の関係を示す図である。
【図6】従来のダブルアジマスヘッドの製造工程を示す
図である。
【図7】従来の磁気ヘッド集合体の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1,2 磁気ヘッド 3a,3b,3c,3d 単結晶フェライトの[10
0]結晶軸 4 主磁路形成面{110} 5 ヘッド支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−46105(JP,A) 特開 平4−10206(JP,A) 特開 平2−177007(JP,A) 特開 昭62−65219(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/265 G11B 5/133 G11B 5/187

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個のヘッド支持体に2個以上の磁気ヘ
    ッドが近接して配置されてなり、該磁気ヘッド夫々は、
    ギャップを挾んで対向する2個のコア半体において、母
    体としての単結晶フェライトコアの磁化容易軸方向であ
    る[100]結晶軸方位が磁気テ−プとの摺接面とギャ
    ップ突合せ面に近接する磁路形成面内でギャップ突合せ
    面に対して同方向に10°〜50°傾いているような磁
    気ヘッド集合体において、 前記磁気ヘッド夫々における前記フェライトコアの[1
    00]結晶軸が、前記磁路形成面内で、ギャップ突合せ
    面に対して同方向に傾いていることを特徴とした磁気ヘ
    ッド集合体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記2個以上の磁気ヘッドうちの1個以上がギャップ近
    傍に金属磁性膜を配した磁気ヘッドであることを特徴と
    する磁気ヘッド集合体。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記ヘッド支持体に互いに異なるアジマス角を有する一
    対の磁気ヘッドが近接して配置されてダブルアジマス・
    ヘッドをなし、これら磁気ヘッドのギャップ近傍に金属
    磁性膜を配したことを特徴とする磁気ヘッド集合体。
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