JPH113505A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH113505A
JPH113505A JP15410997A JP15410997A JPH113505A JP H113505 A JPH113505 A JP H113505A JP 15410997 A JP15410997 A JP 15410997A JP 15410997 A JP15410997 A JP 15410997A JP H113505 A JPH113505 A JP H113505A
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JP
Japan
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magnetic
track width
magnetic head
core half
magnetic core
Prior art date
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JP15410997A
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English (en)
Inventor
Osamu Onodera
修 小野寺
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッド効率を維持しつつ、サイドイレーズの
発生を抑えることができる磁気ヘッド及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 本発明に係る磁気ヘッドは、磁気記録媒
体が進入する側の第1の磁気コア半体1Aと、この第1
の磁気コア半体1Aに対して非磁性体を介して突き合わ
される第2の磁気コア半体1Bと、これら第1の磁気コ
ア半体1A及び第2の磁気コア半体1Bにそれぞれ形成
されて突合せ面を形成し、磁気ギャップのトラック幅を
所定の値に規制する一対のトラック幅規制溝4とを備え
る。この磁気ヘッドは、上記第2の磁気コア半体1Bに
形成された突合せ面が、そのトラック幅方向の少なくと
も一方の端部が第1の磁気コア半体1Aの突合せ面から
突出しているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の磁気コア半
体が非磁性体を介して突き合わされて磁気コアを構成す
る磁気ヘッドの製造方法及び磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気記録の分野において、情
報信号の高密度記録化が進められており、これに伴い、
磁気記録媒体上に記録される信号の波長が短くなってい
る。そして、磁気記録媒体上には、幅狭な記録トラック
が形成されるようになってきている。このような幅狭な
記録トラックを形成する磁気ヘッドとしては、図14
(A)及び(B)に示すように、互いに対称な方向にア
ジマス角を有するAチャンネル磁気ヘッド100A(以
下、Ach磁気ヘッド100と略称する。)及びBチャ
ンネル磁気ヘッド100B(以下、Bch磁気ヘッド1
00Bと略称する。)が用いられる。
【0003】これらAch磁気ヘッド100A及びBc
h磁気ヘッド100Bは、磁気記録媒体が進入する先行
コア101と、この先行コア101に対向するように配
された後行コア102と、これら先行コア101及び後
行コア102にそれぞれ形成された一対のトラック幅規
制溝103と、これら一対のトラック幅規制溝103が
形成された面に形成された金属磁性膜104と、先行コ
ア101と後行コア102とが突き合わされた状態でト
ラック幅規制溝103に充填されたガラス材105とを
それぞれ備える。すなわち、これらAch磁気ヘッド1
00A及びBch磁気ヘッド100Bでは、図中矢印T
で示す方向に磁気記録媒体が摺動する。
【0004】これらAch磁気ヘッド100A及びBc
h磁気ヘッド100Bは、先行コア101と後行コア1
02とを突き合わせる際に金属磁性膜104間に非磁性
体を配することにより磁気ギャップを構成する。そし
て、これらAch磁気ヘッド100A及びBch磁気ヘ
ッド100Bは、回転ドラムの周面に、磁気ギャップが
外方に臨むように取り付けられ、回転ドラムの周面に斜
めに掛け合わされたテープ状の磁気記録媒体に信号を記
録する。
【0005】このとき、テープ状の磁気記録媒体が回転
する回転ドラムに斜めに掛け合わされるため、記録トラ
ックは、図15に示すように、磁気記録媒体の長手方向
に対して斜めに形成される。また、この回転ドラムに
は、Ach磁気ヘッド100AとBch磁気ヘッド10
0Bとが対向する位置に配されているため、Ach磁気
ヘッドにより形成された記録トラック106AとBch
磁気ヘッドにより形成された記録トラック106Bとが
交互に形成されている。
【0006】図15に示すような記録トラックの場合、
例えば、一方の記録トラック106Aが形成された後、
その記録トラック106Aに隣接して形成される記録ト
ラック106Bが形成される。このとき、先に形成され
た記録トラック106Aは、後に形成される記録トラッ
ク106Bによって、その幅方向の一部が書き換えられ
る。このように、この場合には、先に形成された記録ト
ラック106A,106Bが、後に形成された記録トラ
ック106A,106Bによりその一部が書き換えられ
て形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな磁気ヘッドでは、記録を行う際に磁気ギャップを挟
んだ部分に記録のための磁界を発生するが、この磁界発
生に伴って磁気ギャップの両端部にも磁界を発生してし
まう。この磁気ギャップ周辺に発生する磁界は、漏れ磁
界と呼ばれ、記録を行うための磁界と同様に磁気記録媒
体に印加されることになる。
【0008】このため、上述した磁気ヘッドを用いた場
合、図16に示すように、記録トラック106A,10
6Bのトラック幅方向の少なくとも一方端部が書き換え
られてしまう(以下、サイドイレーズと呼ぶ。)。すな
わち、この磁気ヘッドを用いた場合、先に書き込まれた
記録トラック(この図16においては記録トラック10
6A)は、後から書き込まれる記録トラック(この図1
6においては記録トラック106B)の漏れ磁界によ
り、その一部が書き換えられて非記録領域Rを有するこ
ととなる。
【0009】したがって、図16における記録トラック
106Aを再生すると、非記録領域Rの分だけ再生出力
が低下してしまう。磁気記録の分野における高密度記録
に伴い記録トラックのトラック幅が狭くなっている状況
では、非記録領域Rが約2μm程度でも全体のトラック
幅の約30%を占めることになり、再生出力の低下が免
れない。
【0010】このようなサイドイレーズの問題を解決す
るため、先行コア101及び後行コア102に形成する
一対のトラック幅規制溝103を、トラック幅に対して
略々垂直とすることが考えられる。この場合、対向する
先行コア101及び後行コア102は、磁気ギャップを
構成する面以外の部分が互いに離間することとなる。こ
のため、発生する漏れ磁界は、小さいものとなる。
【0011】しかしながら、この場合、磁気ヘッドは、
磁気ギャップを構成する部分の体積が低下することとな
る。このように、磁気ギャップ周辺のコア体積が小さく
なってしまうと、磁気ヘッドとしては、その効率が低下
したものとなってしまう。また、この場合、先行コア1
01及び後行コア102は、磁気ギャップに向かって略
々同一の幅を有することとなる。このように、磁気ギャ
ップに向かって幅が次第に小さくなるような構成でない
と、磁束を絞り込むといった効果を得ることができず、
磁気ヘッドとしては、更にその効率が低下したものとな
ってしまう。
【0012】このように、従来の磁気ヘッドには、隣接
して形成された記録トラックの一部を書き換えてしまう
といったサイドイレーズの問題があり、また、このサイ
ドイレーズを解決するとともにヘッドの効率を維持する
ことができないといった問題があった。
【0013】そこで、本発明は、このような従来の実情
を鑑みてなされたものであり、ヘッド効率を維持しつ
つ、サイドイレーズの発生を抑えることができる磁気ヘ
ッド及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成した
本発明に係る磁気ヘッドは、磁気記録媒体が進入する側
の第1の磁気コア半体と、この第1の磁気コア半体に対
して非磁性体を介して突き合わされる第2の磁気コア半
体と、これら第1の磁気コア半体及び第2の磁気コア半
体にそれぞれ形成されて突合せ面を形成し、磁気ギャッ
プのトラック幅を所定の値に規制する一対のトラック幅
規制溝とを備える。この磁気ヘッドは、上記第2の磁気
コア半体に形成された突合せ面が、そのトラック幅方向
の少なくとも一方の端部が第1の磁気コア半体の突合せ
面から突出しているものである。
【0015】以上のように構成された本発明に係る磁気
ヘッドは、磁気記録媒体に対して記録を行う際、磁気ギ
ャップを挟んで磁界を発生する。このとき、この磁気ヘ
ッドでは、磁気記録媒体が進入する側でない第2の磁気
コア半体から発生する磁界が強く影響して記録を行う。
このため、この磁気ヘッドでは、第1の磁気コア半体の
突合せ面と第2の磁気コア半体との突合せ面において、
少なくとも一方の端部に第2の磁気コア半体が突出して
形成されている。この第2の磁気コア半体が突出した部
分は、第1の磁気コア半体の突合せ面との間に漏れ磁界
を発生し難い。このため、この磁気ヘッドでは、漏れ磁
界によりトラック幅以外の部分に不必要な磁界を印加す
ることがない。
【0016】また、本発明に係る磁気ヘッドにおいて、
一対のトラック幅規制溝は、上記第1の磁気コア半体及
び上記第2の磁気コア半体の突合せ面に対してそれぞれ
異なる角度で形成されたものであることが好ましい。
【0017】この場合、磁気ヘッドは、トラック幅規制
溝と第1の磁気コア半体とのなす角度及びトラック幅規
制溝と第2の磁気コア半体とのなす角度を調節すること
によって、磁気記録媒体が摺動する面を所望の形状とす
ることができる。これにより、磁気ヘッドは、磁気記録
媒体を安定的に走行させることができるものとなる。
【0018】一方、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法
は、磁気記録媒体が進入する側の第1の磁気コア半体と
この第1の磁気コア半体に対して非磁性体を介して突き
合わされる第2の磁気コア半体とこれら第1の磁気コア
半体及び第2の磁気コア半体にそれぞれ形成されて突合
せ面を形成し、磁気ギャップのトラック幅を所定の値に
規制する一対のトラック幅規制溝とを備える磁気ヘッド
を製造するに際して、第1の磁気コア半体と第2の磁気
コア半体とに対して一対のトラック幅規制溝をそれぞれ
形成し、第2の磁気コア半体の突合せ面の少なくとも一
方端部が第1の磁気コア半体の突合せ面から突出するよ
うに、第1の磁気コア半体と第2の磁気コア半体とを突
き合わせることものである。
【0019】以上のような本発明に係る磁気ヘッドの製
造方法によれば、第2の磁気コア半体の突合せ面の一方
端部が第1の磁気コア半体の突合せ面より突出させるこ
とにより、この第2の磁気コア半体が突出した部分に漏
れ磁界を発生するようなことのない磁気ヘッドを製造す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気ヘッドの
製造方法及び磁気ヘッドの好適な実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
【0021】本実施の形態に示す磁気ヘッドは、図1に
示すように、図1中矢印Aで示す方向に走行する磁気記
録媒体に信号磁界を印加して信号の記録を行う記録ヘッ
ドである。この図1に示す磁気ヘッドは、磁気記録媒体
が進入する側に位置する先行コア1Aと、この先行コア
1Aに対して非磁性体を介して突き合わされた後行コア
1Bと、これら先行コア1A及び後行コア1Bの突合せ
面にそれぞれ成膜されてなる金属磁性膜2と、突き合わ
された先行コア1A及び後行コア1Bに巻回されたコイ
ル3とを備える。また、この磁気ヘッドは、これら先行
コア1A及び後行コア1Bにそれぞれ形成された一対の
トラック幅規制溝4と、これら一対のトラック幅規制溝
4に充填されたガラス材5とを備える。さらに、この磁
気ヘッドは、媒体の走行方向Aと平行に形成された一対
の当たり幅規制溝6を備える。
【0022】この磁気ヘッドは、先行コア1Aと後行コ
ア1Bとが非磁性体(図示せず。)を介して突き合わさ
れて形成される磁気ギャップを有する。また、この磁気
ヘッドでは、一対の当たり幅規制溝6により挟まれる部
分が凸部7とされ、この凸部7の上面に磁気記録媒体が
摺動する。すなわち、この磁気ヘッドでは、磁気記録媒
体が摺動する摺動面8に磁気ギャップが臨むように形成
されている。
【0023】この磁気ヘッドにおいて、先行コア1A及
び後行コア1Bは、それぞれ磁性材料から形成され、断
面形状が略C字状とされてなる。そして、この磁気ヘッ
ドでは、先行コア1A及び後行コア1Bが、図2に示す
ように、先行コア1Aの突合せ面及び後行コア1Bの突
合せ面に向かって次第に幅狭となるように形成されてい
る。そして、先行コア1A及び後行コア1Bは、非磁性
体を介して突き合わされて磁気コアを構成している。
【0024】また、この磁気ヘッドでは、磁気コアの磁
気特性を向上してより大きな再生出力を得る目的で、上
述した先行コア1Aの突合せ面及び後行コア1Bの突合
せ面に金属磁性膜2が成膜されてる。この金属磁性膜2
は、ソフマックス合金(SMX:Fe−Si−Ru−G
a)、Fe−Ta−N系合金等の金属磁性材料からな
り、スパッタリング等の成膜方法により形成される。
【0025】さらに、この磁気ヘッドは、先行コア1A
と後行コア1Bとが非磁性体を介して突き合わされた状
態で、後行コア1Bの突合せ面における少なくとも一方
端部が先行コア1Aの突合せ面に対してトラック幅方向
に突出するような構成を有する。この図2に示す磁気ヘ
ッドでは、後行コア1Bの突合せ面における両端部が先
行コア1Aの突合せ面に対してトラック幅方向に突出し
ている。
【0026】さらにまた、この磁気ヘッドでは、先行コ
ア1A及び後行コア1Bの突合せ面に対して所定の角度
をもって一対の当たり幅規制溝6が形成されている。し
たがって、この磁気ヘッドは、磁気ギャップの角度が磁
気記録媒体の摺動方向に対して所定のアジマス角(図2
中θ2で表す。)を有することとなる。
【0027】この磁気ヘッドにおいて、一対のトラック
幅規制溝4は、先行コア1Aの突合せ面及び後行コア1
Bの突合せ面に対して所定の角度(図2中θ1で表
す。)となるように形成されている。この図2中θ1
示す角度は、具体的には、45゜以上(90゜−θ2
程度であることが好ましい。
【0028】以上のように構成された磁気ヘッドは、図
3に示すように、磁気記録媒体Tに対して信号の記録を
行う。このとき、磁気ヘッドは、回転ドラム9に組み込
まれ、回転ドラム9に斜めに掛け合わされた磁気記録媒
体Tに対して磁気信号の記録を行う。この回転ドラム9
を用いた記録方式の場合、回転ドラム9には、その周面
に磁気ギャップが臨むように一対の磁気ヘッドが組み込
まれる。
【0029】この一対の磁気ヘッドは、一方には上述し
たアジマス角θ2を有する磁気ヘッド(以下、Ach磁
気ヘッドと呼ぶ。)が用いられ、他方には上述した磁気
ヘッドのアジマス角θ2に対して「−θ2」で表されるア
ジマス角を有する磁気ヘッド(以下、Bch磁気ヘッド
と呼ぶ。)が用いられる。したがって、この回転ドラム
9を用いた記録方式の場合、磁気記録媒体Tには、アジ
マス角θ2を有するAch磁気ヘッドにより書き込まれ
た第1の記録トラック10Aとアジマス角−θ2を有す
るBch磁気ヘッドにより書き込まれた第2の記録トラ
ック10Bが形成されることとなる。
【0030】したがって、この回転ドラム9に組み込ま
れた一対の磁気ヘッドを用いた場合、磁気記録媒体Tに
は、第1の記録トラック10Aと第2の記録トラック1
0Bとが交互に、磁気記録媒体Tの長手方向に対して斜
めに形成されている。また、第1の記録トラック10A
及び第2の記録トラック10Bは、隣接して既に書き込
まれている記録トラックの一部を書き換えるように形成
される。具体的に、上述した磁気ヘッドを用いて第1の
記録トラック10Aを形成する場合、磁気ヘッドは、先
に形成された第2の記録トラック10Bの幅方向の一部
と磁気ギャップとを重ね合わせ、第1の記録トラック1
0Aを形成する。
【0031】これにより、この回転ドラム9に組み込ま
れた磁気ヘッドにより、磁気記録媒体T上に所定の幅W
を持つ記録トラックを形成することができる。
【0032】このとき、この磁気ヘッドは、後行コア1
Bの突合せ面における両端部が先行コア1Aの突合せ面
から突出しているため、磁気ギャップの両端部付近に漏
れ磁界を発生し難くなっている。これにより、この磁気
ヘッドは、上述したように、磁気記録媒体Tに信号を記
録するに際して、隣接して形成された記録トラックに漏
れ磁界を印加するようなことがない。言い換えると、こ
の磁気ヘッドは、磁気ギャップの両端部から発生する漏
れ磁界をなくし、サイドイレーズを発生させることなく
信号磁界を記録することができる。
【0033】このことを検証するために、以下に示すよ
うな、図4に示す磁気ヘッドを作製し磁気記録媒体Tに
信号磁界を記録した。このときに作製した磁気ヘッドで
は、アジマス角がθ2であるものをAchとし、アジマ
ス角が−θ2であるものをBchとした。そして、本発
明に係る磁気ヘッドとして、図4中(I)に示すよう
に、Achの磁気ヘッド、図4中(II)に示すよう
に、Bchの磁気ヘッドを作製した。また、比較のため
に、図4中(III)に示すように、後行コアの両端部
が先行コアの内側に位置するように構成されたAchの
磁気ヘッド及び図4中(IV)に示すように、同様に構
成されたBchの磁気ヘッドを作製した。
【0034】そして、これらのうちで図4(I)及び図
4(II)で示した磁気ヘッドを回転ドラム9に組み込
み、本発明に係る磁気ヘッドとして磁気記録媒体T上に
磁気信号の記録を行った。これに対して、図4(II
I)及び図4(IV)で示した磁気ヘッドを回転ドラム
9に組み込み、比較例の磁気ヘッドとして磁気記録媒体
T上に磁気信号の記録を行った。
【0035】これら本発明に係る磁気ヘッド及び比較例
の磁気ヘッドにより記録された磁気記録媒体TのMFM
(Magnetic Force Microscope)像を図5に示す。この
図5において、本発明に係る磁気ヘッドにより記録され
た磁気記録媒体Tを(A)に示し、比較例の磁気ヘッド
により記録された磁気記録媒体Tを(B)に示す。
【0036】この図5から分かるように、比較例の磁気
ヘッドでは、隣接する記録トラックの間に非記録領域R
が形成されている。これは、磁気ギャップの両端部付近
に発生した漏れ磁界が隣接する記録トラックに印加され
てしまい、サイドイレーズが発生した結果と考えられ
る。これに対して、本発明に係る磁気ヘッドでは、サイ
ドイレーズによる非記録領域Rを形成するようなことが
なく、良好に記録トラックが形成されている。
【0037】具体的には、比較例の磁気ヘッドでは、サ
イドイレーズにより形成された非記録領域Rの幅が約
0.6〜1.0μmに達し、これに対して、本発明に係
る磁気ヘッドでは、非記録領域Rの幅が約0.2μm以
下となっていた。このように、本発明の磁気ヘッドで
は、記録トラックを形成する際に非記録領域Rが再生出
力の低下に影響しない程度の幅となっている。
【0038】また、この比較例の磁気ヘッドでは、記録
トラックにおける磁気ギャップの端部により形成された
部分が裾引き状となっている。すなわち、この場合、記
録トラックには、信号がトラック幅と平行に形成され
ず、端部付近が湾曲してしまう。このため、このように
形成された記録トラックを、再生用の磁気ヘッドを用い
て再生すると、ノイズを含んだ形で再生されてしまう。
言い換えると、この磁気ヘッドを用いて信号を記録する
と、所定の記録トラックにおける所望の信号を再生する
とき、裾引き状に形成された部分は位相のずれた信号と
なってしまう。
【0039】このように、比較例の磁気ヘッドは、記録
した記録トラックにサイドイレーズを発生させてしまう
と同時に、位相のずれた信号を記録してしまう。これに
対して、本発明に係る磁気ヘッドは、サイドイレーズを
発生させたり、位相のずれた信号を記録するようなこと
がなく、信号を良好に記録することができる。
【0040】また、本発明に係る磁気ヘッドは、上述し
たように、後行コア1Bの突合せ面の両端部が先行コア
1Aの突合せ面に対してトラック幅方向に突出するよう
な構成に限定されるものではない。すなわち、本発明に
係る磁気ヘッドは、後行コア1Bの突合せ面の一方の端
部が先行コア1Aの突合せ面に対してトラック幅方向に
突出するような構成のものであってもよい。
【0041】この場合、磁気ヘッドは、所定の記録トラ
ックを形成した後、後行コア1Bにおける突出した一方
端部とは反対側の端部方向に平行に移動して信号を記録
する。このとき、後から形成される記録トラックは、先
に形成された記録トラックの幅方向の一部と重なるとと
もに先に形成された記録トラックと平行とされる。すな
わち、先に形成された記録トラックのうちで、後行コア
1Bにおける突出した端部とは反対側の端部により形成
された部分は、後から形成される記録トラックにより書
き換えられることとなる。
【0042】このように、この磁気ヘッドでは、後行コ
ア1Bにおける突出していない端部付近により記録され
た記録トラックを、後から形成する記録トラックにより
書き換えることによって、サイドイレーズのない良好な
信号のみを磁気記録媒体上に記録している。すなわち、
この磁気ヘッドを用いた場合、磁気記録媒体上には、後
行コア1Bの突出した端部によって、記録トラックの端
部が形成されることとなる。このため、このような磁気
ヘッドでも、サイドイレーズを発生させたり、位相のず
れた信号を記録するようなことがなく、信号を良好に記
録することができる。
【0043】さらに、本発明に係る磁気ヘッドは、上述
したようなものに限定されるものでなく、図6に示すよ
うな磁気ヘッドであってもよい。すなわち、この図6に
示す磁気ヘッドにおいては、先行コア1A及び後行コア
1Bにそれぞれ形成された一対のトラック幅規制溝4
が、突合せ面に対して所定の角度で形成された第1のト
ラック幅規制溝20と、この第1のトラック幅規制溝2
0と突合せ面とのなす角度よりも、突合せ面とのなす角
度が大であるような第2のトラック幅規制溝21とを備
える。
【0044】この磁気ヘッドは、先行コア1Aにおける
第1のトラック幅規制溝20と後行コア1Bにおける第
2のトラック幅規制溝21とが対向し、且つ、先行コア
1Aにおける第2のトラック幅規制溝21と後行コア1
Bにおける第1のトラック幅規制溝20とが対向するよ
うに先行コア1Aと後行コア1Bとが突き合わされてい
る。
【0045】具体的には、例えば、第1のトラック幅規
制溝20と突合せ面とのなす角度を65゜とし、第2の
トラック幅規制溝21と突合せ面とのなす角度を82゜
とする。すなわち、この磁気ヘッドでは、先行コア1A
と後行コア1Bとが、147゜の角度で突き合わせれる
こととなる。なお、この磁気ヘッドは、アジマス角θ2
が25゜とされている。
【0046】このように構成された磁気ヘッドでは、磁
気ギャップの両端部において、先行コア1Aと後行コア
1Bとのなす角度を比較的大きなものとすることができ
る。このように、磁気ギャップの両端部における先行コ
ア1Aと後行コア1Bとのなす角度が大きい場合、磁気
ギャップの両端部付近に発生する漏れ磁界が小さくな
る。
【0047】ところで、図1及び図2に示した磁気ヘッ
ドにおいて、磁気ギャップの両端部での先行コア1Aと
後行コア1Bとのなす角度を大きくするためには、トラ
ック幅規制溝4と突合せ面とのなす角度を大きくするこ
とが考えられる。具体的には、図7に示すように、磁気
ギャップの両端部における先行コア1Aと後行コア1B
とのなす角度を147゜程度とするためには、トラック
幅規制溝4と突合せ面とのなす角度を73゜程度とすれ
ばよい。なお、この図7において、破線で挟まれた領域
は、磁気記録媒体が走行して磁気ギャップで形成した記
録トラックが摺動する領域を示している。
【0048】しかしながら、この場合、図7に示したよ
うな磁気ヘッドでは、25゜のアジマス角を有している
ため、トラック幅規制溝4が記録トラックの摺動する領
域に形成されることとなる。具体的には、アジマス角が
25゜であり、トラック幅規制溝4と突合せ面とのなす
角度が73゜である場合、トラック幅規制溝4と突合せ
面とがなす角度の8゜に相当する部分が、記録トラック
が摺動する領域内に入ることとなる。
【0049】この図7に示すような磁気ヘッドにおいて
は、トラック幅規制溝4内に充填されたガラス材5と金
属磁性膜2との境界及び金属磁性膜2と先行コア1A等
の基板との境界に段差が生じる。そして、これらの段差
では、磁気記録媒体が摺動した際に磁気記録媒体を研削
してしまうことがある。これにより、この磁気ヘッドで
は、記録トラックが摺動する領域内にトラック幅規制溝
4が形成されているような場合、上述した段差で切削さ
れて発生する粉体が磁気ギャップ近傍に付着、堆積して
しまうことがある。その結果、この磁気ヘッドには、ス
ペーシング損失等の悪影響が起こってしまう。
【0050】したがって、磁気ヘッドとしては、記録ト
ラックが摺動する領域にはトラック幅規制溝4が形成さ
れていないことが好ましく、図6に示すように、第1の
トラック幅規制溝20と第2のトラック幅規制溝21と
を有するようなものが好ましい。また、この磁気ヘッド
では、第1のトラック幅規制溝20と第2のトラック幅
規制溝21を有し、これらと突合せ面との角度を調節す
ることによって、記録トラックが摺動する領域内に、第
1のトラック幅規制溝20及び第2のトラック幅規制溝
21が形成されないようなものとなる。
【0051】また、図6に示した磁気ヘッドでは、記録
トラックが摺動する領域内に第1のトラック幅形成溝2
0及び第2のトラック幅規制溝21が形成されることが
ない。このため、この磁気ヘッドは、磁気記録媒体が摺
動面上を良好に走行するようなものとなる。
【0052】一方、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法
は、トラック幅方向に並んだ複数個の磁気ヘッドを製造
する際に適用されることが好ましい。
【0053】この手法は、図8に示すように、先ず、基
板30を用意し、この基板30に対して捲線溝31及び
ガラス溝32を形成する。これら捲線溝31及びガラス
溝32は、基板11の長手方向に平行に穿設される。
【0054】次に、図9に示すように、基板30に対し
てトラック幅規制溝33を形成する。なお、この図9に
おいて、(A)はAchの磁気ヘッドを作製する場合で
あり、(B)はBchの磁気ヘッドを製造する場合を示
す。このトラック幅規制溝33は、基板30の長手方向
と直行する方向に所定の間隔で複数本形成される。ま
た、このトラック幅規制溝33は、回転する円盤状の砥
石により研削加工されることにより形成される。このと
き、トラック幅規制溝33は、非対称形状に形成され、
突合せ面に対して異なる角度で形成される。具体的に
は、トラック幅規制溝33は、一方が65゜となり、他
方が83゜となるように形成される。
【0055】次に、基板30のトラック幅規制溝33が
形成された面に金属磁性膜2を成膜する。この非磁性体
は、磁気ヘッドにおける先行コア1A及び後行コア1B
を磁気的に分離するためのものであり、例えば、SiO
2、Ta25等の非磁性材料を片側約0.1μm程度の
膜厚で成膜する。
【0056】次に、図10に示すように、一対の基板3
0を、対向させて磁気ヘッドブロック34を形成する。
なお、この図10において、(A)はAchの磁気ヘッ
ドを作製する場合であり、(B)はBchの磁気ヘッド
を製造する場合を示す。このとき、一対の基板30は、
捲線溝31同士及びガラス溝32同士が対向するように
位置決めする。この手法では、対向させる一対の基板3
0の内で先行コア1Aとなる側を第1の基板とし、後行
コア1Bとなる側の第2の基板とすると、第2の基板の
突合せ面の少なくとも一方端部が第1の基板の突合せ面
から突出するように、第1の基板と第2の基板とを突き
合わせている。
【0057】そして、この状態で、一対の捲線溝31の
一部と一対のガラス溝32により形成された空間部とに
溶融したガラス材が充填するように、ガラス棒を装填す
る。この状態で、磁気ヘッドブロック14を500〜6
00℃程度に加熱し、ガラス棒を溶融させる。このと
き、トラック幅規制溝33内にも溶融したガラス材を充
填させることが好ましい。
【0058】そして、図10中破線で示す部分を切削す
ることにより、個々の磁気ヘッドに分離する。そして、
磁気ギャップが露出する面に円筒研磨加工を施し、さら
に、当たり幅規制溝6を形成するための研削加工を施
す。これにより、上述したような、先行コア1Aの突合
せ面に対して後行コア1Bの突合せ面がトラック幅方向
に突出した磁気ヘッドを製造することができる。
【0059】ところで、本発明に係る磁気ヘッドの製造
方法は、図9及び図10に示したように、Achの磁気
ヘッドとBchの磁気ヘッドとをそれぞれ異なる基板3
0に形成する手法に限定されず、以下に示す手法であっ
てもよい。
【0060】すなわち、この手法は、図11に示すよう
に、トラック幅を規制する溝として、基板30上に第1
のトラック幅規制溝41と第2のトラック幅規制溝42
とを交互に形成するものである。この第1のトラック幅
規制溝41は、突合せ面とのなす角度が82゜となって
おり、第2のトラック幅規制溝42は、突合せ面とのな
す角度が65゜となっている。
【0061】これら第1のトラック幅規制溝41及び第
2のトラック幅規制溝42は、図12(A),(B),
(C)に示すように、数値制御加工(NC加工)によ
り、高精度に面取り加工が施された砥石43により形成
される。
【0062】この砥石43は、円盤状の研削材からな
り、その外周部側に形成された第1の研削面44と、こ
の第1の研削面44の内周側に連設された第2の研削面
45とを備える。この砥石43において、第1の研削面
44は、砥石43の径方向とのなす角度が25゜とされ
る。また、この砥石43において、第2の研削面45
は、砥石43の径方向とのなす角度が8゜とされる。な
お、図12に示す砥石43において、外周縁部から第1
の研削面44の内周までの高さをaとし、外周縁部から
第2の研削面45の内周までの高さをbとする。
【0063】そして、この砥石43は、回転して所定の
深さで基板30を研削する。これにより、基板30に
は、砥石43の深さに応じて溝が形成される。この砥石
43を用いて第1のトラック幅規制溝41を形成する場
合は、砥石43をa以上b以下の深さとして基板30を
研削する。これにより、突合せ面となす角度が約82゜
である第1のトラック幅規制溝41を形成することがで
きる。
【0064】同様に、第2のトラック幅規制溝42を形
成する場合は、砥石43をaを越えない程度の深さで基
板30を研削する。すなわち、この場合は、基板30表
面付近は、第1の研削面44にて研削されることとな
る。これにより、突合せ面とのなす角度が約65゜であ
る第2のトラック幅規制溝42が形成される。なお、こ
のとき、上述したように形成された第1のトラック幅規
制溝41の開口寸法とこの第2のトラック幅規制溝42
の開口寸法とを等しくする場合は、図11に示すよう
に、砥石43をその厚み方向に平行移動させる。すなわ
ち、図11中破線で示したように、砥石43は、第2の
トラック幅規制溝42の一方端部を形成する第1の位置
46と他方端部を形成する第2の位置47とを移動する
ことにより、所望の開口寸法を有する第2のトラック幅
規制溝42を形成することができる。
【0065】次に、図13に示すように、上述した手法
と同様に、一対の基板30を突き合わせる。このとき、
この手法では、一方の基板に形成された第1のトラック
幅規制溝41と他方に形成された第2のトラック幅規制
溝42とを対向するように突き合わせる。
【0066】そして、図13中破線で示す部分で切削
し、個々の磁気ヘッドを得る。そして、磁気ギャップが
露出する面に円筒研磨加工を施し、さらに、当たり幅規
制溝6を形成するための研削加工を施す。このとき、個
々の磁気ヘッドは、Achの磁気ヘッドとBchの磁気
ヘッドとが交互に形成されることとなる。このように、
この手法では、Achの磁気ヘッドとBchの磁気ヘッ
ドとを同一の基板30から作製することができる。
【0067】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る磁気ヘッド及びその製造方法では、磁気記録媒体が
進入する側である第1の磁気コア半体に対して、第2の
磁気コア半体の少なくとも一方端部が突出してるため、
磁気ギャップの端部に不必要な漏れ磁界を発生すること
がなく、サイドイレーズを発生させるようなことがな
い。また、本発明では、ヘッドの効率を低下させるよう
なことなく、サイドイレーズを防止することができる。
このため、この磁気ヘッド及びその製造方法によれば、
再生出力の高い信号を再生する磁気信号を記録すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ヘッドの斜視図である。
【図2】磁気ヘッドの媒体摺動面の要部平面図である。
【図3】回転ドラムを用いて磁気記録媒体に記録する状
態を示す概略構成図である。
【図4】本発明を適用して作製した磁気ヘッドの要部平
面図であり、(I)は本発明を適用したAch磁気ヘッ
ドであり、(II)は本発明を適用したBch磁気ヘッ
ドであり、(III)は比較例として作製したAch磁
気ヘッドであり、(IV)は比較例として作製したBc
h磁気ヘッドである。
【図5】図4に示した磁気ヘッドを用いて記録した磁気
記録媒体のMFM像を模式的に示す平面図であり、
(A)は本発明を適用して作製した磁気ヘッドを用いた
場合であり、(B)は比較例として作製した磁気ヘッド
を用いた場合である。
【図6】本発明に係る他の磁気ヘッドの要部平面図であ
る。
【図7】トラック幅規制溝と突合せ面とのなす角度を大
きくすることが図られた磁気ヘッドの要部平面図であ
る。
【図8】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法において、
用いられる基板の斜視図である。
【図9】図8に示した基板にトラック幅規制溝を形成し
た状態を示す基板の要部平面図であり、(A)はAcH
磁気ヘッドの場合であり、(B)はBch磁気ヘッドの
場合である。
【図10】図8に示した基板を突き合わせて磁気ヘッド
ブロックを作製した状態を示す要部平面図であり、
(A)はAcH磁気ヘッドの場合であり、(B)はBc
h磁気ヘッドの場合である。
【図11】本発明に係る他の磁気ヘッドの製造方法をに
おいて、トラック幅規制溝を形成した状態を示す要部平
面図である。
【図12】(A)は図11に示したトラック幅規制溝を
作製する際に用いられる砥石の平面図であり、(B)は
この砥石の側面図であり、(C)はこの砥石の外周縁部
の要部側面図である。
【図13】図11に示した基板を突き合わせて作製した
磁気ヘッドブロックの要部平面図である。
【図14】従来の磁気ヘッドの要部平面図であり、
(A)はAch磁気ヘッドの場合であり、(B)はBc
h磁気ヘッドの場合である。
【図15】従来の磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体に記
録する状態を示す概略構成図である。
【図16】従来の磁気ヘッドを用いて記録した磁気記録
媒体の要部平面図である。
【符号の簡単な説明】
1A 先行コア、1B 後行コア、2 金属磁性膜、3
コイル、4 トラック幅規制溝、5 ガラス材、6
当り幅規制溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体が進入する側の第1の磁気
    コア半体と、 この第1の磁気コア半体に対して非磁性体を介して突き
    合わされる第2の磁気コア半体と、 これら第1の磁気コア半体及び第2の磁気コア半体にそ
    れぞれ形成されて突合せ面を形成し、磁気ギャップのト
    ラック幅を所定の値に規制する一対のトラック幅規制溝
    とを備え、 上記第2の磁気コア半体に形成された突合せ面は、その
    トラック幅方向の少なくとも一方の端部が第1の磁気コ
    ア半体の突合せ面から突出していることを特徴とする磁
    気ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記一対のトラック幅規制溝は、磁気ギ
    ャップにより磁気記録媒体上に形成される記録トラック
    が摺動する部分より外側に形成されたことを特徴とする
    請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記一対のトラック幅規制溝は、上記第
    1の磁気コア半体及び上記第2の磁気コア半体の突合せ
    面に対してそれぞれ異なる角度で形成されたことを特徴
    とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 磁気記録媒体が進入する側の第1の磁気
    コア半体とこの第1の磁気コア半体に対して非磁性体を
    介して突き合わされる第2の磁気コア半体とこれら第1
    の磁気コア半体及び第2の磁気コア半体にそれぞれ形成
    されて突合せ面を形成し、磁気ギャップのトラック幅を
    所定の値に規制する一対のトラック幅規制溝とを備える
    磁気ヘッドを製造するに際して、 第1の磁気コア半体と第2の磁気コア半体とに対して一
    対のトラック幅規制溝をそれぞれ形成し、 第2の磁気コア半体の突合せ面の少なくとも一方端部が
    第1の磁気コア半体の突合せ面から突出するように、第
    1の磁気コア半体と第2の磁気コア半体とを突き合わせ
    ることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記一対のトラック幅規制溝を形成する
    に際して、突合せ面に対して所定の角度で第1のトラッ
    ク幅規制溝を形成し、突合せ面と第1のトラック幅規制
    溝とがなす角度よりも、該突合せ面とのなす角度が大と
    なるように第2のトラック幅規制溝を形成し、 第1の磁気コア半体と第2の磁気コア半体とを突き合わ
    せる際に、第1の磁気コア半体における第1のトラック
    幅規制溝と第2の磁気コア半体における第2のトラック
    幅規制溝とを対向させることを特徴とする請求項4記載
    の磁気ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記一対のトラック幅規制溝を形成する
    に際して、円盤状の研削材の外周部側に形成された第1
    の研削面により上記第1のトラック幅規制溝を形成し、
    この第1の研削面の内周側に連設された第2の研削面に
    より上記第2のトラック幅規制溝を形成することを特徴
    とする請求項5記載の磁気ヘッドの製造方法。
JP15410997A 1997-06-11 1997-06-11 磁気ヘッド及びその製造方法 Withdrawn JPH113505A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005050810A1 (en) * 2003-11-20 2005-06-02 Lg Chem, Ltd. Method for calculating power capability of battery packs using advanced cell model predictive techniques
US8341449B2 (en) 2010-04-16 2012-12-25 Lg Chem, Ltd. Battery management system and method for transferring data within the battery management system
US8519675B2 (en) 2008-01-30 2013-08-27 Lg Chem, Ltd. System, method, and article of manufacture for determining an estimated battery cell module state
US8859119B2 (en) 2011-06-30 2014-10-14 Lg Chem, Ltd. Heating system for a battery module and method of heating the battery module
US8974928B2 (en) 2011-06-30 2015-03-10 Lg Chem, Ltd. Heating system for a battery module and method of heating the battery module
US8974929B2 (en) 2011-06-30 2015-03-10 Lg Chem, Ltd. Heating system for a battery module and method of heating the battery module
US8993136B2 (en) 2011-06-30 2015-03-31 Lg Chem, Ltd. Heating system for a battery module and method of heating the battery module

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