JPH09212810A - 磁気ヘッド装置及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド装置及びその製造方法

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JPH09212810A
JPH09212810A JP1596596A JP1596596A JPH09212810A JP H09212810 A JPH09212810 A JP H09212810A JP 1596596 A JP1596596 A JP 1596596A JP 1596596 A JP1596596 A JP 1596596A JP H09212810 A JPH09212810 A JP H09212810A
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JP
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magnetic
head
magnetic head
recording medium
gap
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JP1596596A
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English (en)
Inventor
Takashi Sugano
丘 菅野
Seiichi Ogata
誠一 小形
Tadashi Saito
正 斎藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各磁気ヘッド素子1,2の磁気記録媒体摺動
面aと磁気テープとの接触状態を常に良好に保ち、再生
出力を大幅に向上させることを可能とする。 【解決手段】 磁気記録媒体摺動面aにおいて、当り幅
方向の曲率の頂点Cと当り幅の中心位置Bとが異なり、
磁気ギャップgの中心位置Aと当り幅方向の曲率頂点C
とが同一となるように各磁気ヘッド素子1,2を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれ一対の磁
気コア半体がギャップ膜を介して各々の突合せ面にて接
合されて相異なるアジマス角をもつ磁気ギャップが形成
されてなる一対の磁気ヘッド素子に関する。
【0002】
【従来の技術】カラービデオ信号をディジタル化して磁
気テープ等の磁気記録媒体に記録するディジタルビデオ
テープレコーダ(ディジタルVTR)のフォーマットの
一例として、放送局で用いられる、いわゆるD1,D2
フォーマットが挙げられる。
【0003】これらのフォーマットにおける記録密度
は、例えばD1フォーマットでは0.05ビット/μm
2 程度であるため、19mm幅の磁気テープを用いた大
型カセットテープでも高々1.5時間程度の再生時間し
か得られない。
【0004】一方、例えば10μmのトラックピッチに
対して最短波長0.5μm程度の信号を記録することに
より、0.4ビット/μm2 の記録密度を実現すること
ができる。さらに、記録情報を再生歪の少ないかたちで
圧縮する手法を併用することによって8mm幅或はそれ
以下の狭幅の磁気テープを用いても長時間の記録・再生
が可能となる。この場合、いわゆるアジマス記録を行う
ことが有効である。
【0005】アジマス記録は、それぞれ磁気ヘッド素子
を備えるとともに当該各磁気ヘッド素子のアジマス角が
互いに異なる一対の磁気ヘッド装置から構成されるダブ
ルアジマスヘッドを回転ドラムの周面配置して記録・再
生を行うことにより実現できる。
【0006】上記ダブルアジマスヘッドは、図13に示
すように、各磁気ヘッド装置Aが、それぞれ磁気ヘッド
素子101がヘッド基板102上に接着固定されて構成
されている。
【0007】そして、上記各磁気ヘッド装置Aは、図1
4及び図15に示すように、それぞれ回転ドラム111
の周面の180゜離間した所定位置に対向配置されてそ
れぞれAチャンネル及びBチャンネルを構成する。
【0008】上記各磁気ヘッド素子101,102は、
フェライト等の磁性材料よりなる一対の磁気コア半体が
Si02 等の絶縁材料よりなるギャップ膜を介して突き
合わせられて磁気ギャップが形成されてなる磁気コアを
備え、この磁気コアに銅線等の線材が巻回され磁気コイ
ルが形成されて構成されている。
【0009】しかしながら、上記ダブルアジマスヘッド
を用いて記録を行う場合、図16に示すように、回転ド
ラム111の偏心等により先行する磁気ヘッド素子によ
り磁気テープ103に記録された信号が後続の磁気ヘッ
ド素子によって消去されて異常トラックパターンが発生
することがある。この異常トラックパターンの影響は狭
トラック幅となるほど大きくなり、例えば10μmのト
ラックピッチにおいて1μm程度の記録信号が消去され
るだけで約1dBの出力低下が招来される。
【0010】そこで、図17に示すように、相異なるア
ジマス角をもつ磁気ギャップgが形成されてなる一対の
磁気ヘッド素子121,122が所定間隔をもってヘッ
ド基板123上に固定されてなるダブルアジマスヘッド
Bを用いることが好適である。
【0011】このダブルアジマスヘッドBは、図18及
び図19に示すように、回転ドラム111の周面上に固
定され、同時記録・同時再生が行われるものである。こ
の場合、2つの磁気ヘッド素子121,122は近接配
置されているために近似的に1つのヘッドチップとして
機能する。したがって、回転ドラム111に偏心等の不
都合が生じても、図20に示すように、記録パターンは
同形状のものとなってトラックの一部が消去されること
はない。
【0012】上記ダブルアジマスヘッドBを製造するに
際しては、先ず、一対の磁気コア半体ブロックの各一主
面に複数の帯状のトラック幅規制溝をギャップ幅間隔を
もって切削或は研削により所定形状に形成し、さらに巻
線溝を形成する。
【0013】次いで、各磁気コア半体ブロックをそれぞ
れギャップ材を介して突き合わせる。ここで、トラック
幅規制溝が突き合わされて形成された各開口部に融着用
のガラス材を挿入し高温に加熱することにより一対の磁
気コア半体ブロックを接合して磁気ヘッドブロックを作
製する。
【0014】続いて、平面研削盤等を用いて各磁気ヘッ
ドブロックに研削を施して所定の厚みに調整した後に、
当該各磁気ヘッドブロックの磁気ギャップが形成されて
なる一主面にそれぞれ円筒研削を施して磁気記録媒体摺
動面を形成する。
【0015】次いで、各磁気ヘッドブロックに巻線用の
ガイド溝加工を施した後、上記磁気記録媒体摺動面に磁
気記録媒体に対する当り幅を確保するための当り幅加工
を施す。
【0016】続いて、ヘッドブロックに所定のアジマス
角をもって切断加工を施し、巻線等の後処理を施すこと
により各ヘッドチップが作製される。
【0017】その後、各ヘッドチップの磁気記録媒体摺
動面aに対して、その長手方向及び当該長手方向に略々
直交する当り幅方向に円筒研削を施して所定の曲率を持
つ曲面に形成することにより、各磁気ヘッド素子121
が完成する。ここで、上記円筒研削のうち、当り幅方向
に対する円筒研削を行う様子を図21に示す。このよう
に、ヘッドチップ131を治具132の水平面133上
に固定し、研磨剤が塗布されたラッピングテープ134
を用いてテープラップを行う。
【0018】そして、磁気ヘッド素子121と同様に当
該磁気ヘッド素子121とはアジマス角の異なる磁気ヘ
ッド素子122を作製し、互いにアジマス角の異なる一
対の磁気ヘッド素子121,122をヘッド基板123
上に接着固定することにより、上記ダブルアジマスヘッ
ドBが完成する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ダブルアジ
マスヘッドBにおいては、回転ドラム111が1回転す
る毎にアジマス角の異なる2つのトラックパターンを磁
気テープに記録するために、各磁気ヘッド素子121,
122の磁気ギャップの中心位置は磁気テープに対する
当り幅の中心位置から意図的にずらされている。
【0020】ここで、磁気記録媒体摺動面に対する長手
方向及び当り幅方向の円筒研削を行った際に、当り幅方
向の曲率の頂点と当り幅の中心位置とが一致するように
なる。したがって、図22に示すように、各磁気ヘッド
素子121,122において、磁気ギャップの中心位置
Aと当り幅方向の曲率の頂点Bとが一致しない。なお、
図中の各楕円閉曲線は磁気記録媒体摺動面aの等高線を
示す。
【0021】このように、中心位置Aと頂点Bとが一致
しないために、信号の受け渡しが行われる磁気ギャップ
に着目すれば、磁気テープとの接触状態を良好に保つこ
とが不可能となり、再生出力の著しい低下を招来する。
【0022】そこで本発明は、上述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、各磁気ヘッ
ド素子の磁気記録媒体摺動面と磁気記録媒体との接触状
態を常に良好に保ち、再生出力を大幅に向上させること
を可能とする磁気ヘッド装置及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の対象とするもの
は、それぞれ一対の磁気コア半体がギャップ膜を介して
各々の突合せ面にて接合されて相異なるアジマス角をも
つ磁気ギャップが形成されてなる一対の磁気ヘッド素子
を備え、当該各磁気ヘッド素子が所定間隔をもってヘッ
ド基板上に固定されてなる磁気ヘッド装置及びその製造
方法である。
【0024】本発明の磁気ヘッド装置においては、各磁
気ヘッド素子が、磁気記録媒体摺動面において、磁気記
録媒体に記録するトラックパターンに対応して磁気ギャ
ップの中心位置と磁気記録媒体に対する当り幅の中心位
置とが異なるとともに、磁気ギャップの中心位置と当り
幅方向の曲率頂点とが同一とされて構成されている。
【0025】ここで、各磁気コア半体の突合せ面にそれ
ぞれ軟磁性金属材料からなる金属磁性膜を成膜すること
が好適である。
【0026】また、本発明の磁気ヘッド装置の製造方法
は、磁気ヘッド素子となる各ヘッドチップの磁気記録媒
体摺動面に長手方向及び当該長手方向に略々直交する当
り幅方向に対して研磨加工を施して所定の曲率を持つ曲
面を形成するときに、上記ヘッドチップをその一主面が
水平面に対して傾斜するように載置固定し、磁気ギャッ
プの中心位置と当り幅方向の曲率頂点とが略々同一とな
るように上記当り幅方向に研磨加工を施す手法である。
【0027】上述のように、本発明の磁気ヘッド装置に
おいては、各磁気ヘッド素子が磁気ギャップの中心位置
と当り幅方向の曲率頂点とが略々同一とされて構成され
ている。したがって、アジマス角の異なる2つのトラッ
クパターンを磁気記録媒体に記録するために各磁気ヘッ
ド素子が各々の磁気ギャップの中心位置が磁気記録媒体
に対する当り幅の中心位置から意図的にずらされたもの
であっても、磁気記録媒体と各磁気ヘッド素子との接触
部の中心位置が各磁気ギャップの中心位置となって両者
の接触が良好に保たれることになる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気ヘッド装
置及びその製造方法の具体的な実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0029】本実施の形態の磁気ヘッド装置は、磁気ヘ
ッド素子を構成する各磁気コア半体の突合せ面にそれぞ
れ軟磁性金属材料からなる金属磁性膜が成膜されてな
る、いわゆるメタル・イン・ギャップ(MIG)型の磁
気ヘッド装置であり、しかも一対の磁気ヘッド素子がヘ
ッド基板上に所定間隔をもって配設されてなる、MIG
型のダブルアジマスヘッドをその対象とする。
【0030】このダブルアジマスヘッドは、図1に示す
ように、それぞれアジマス角の異なる磁気ギャップgが
形成されてなる磁気ヘッド素子1,2がヘッド基板3上
に接着固定され構成されている。そして、このダブルア
ジマスヘッドが図示しない回転ドラムの周面上に配設さ
れて記録・再生が行われることになる。
【0031】各磁気ヘッド素子1,2(ここでは、磁気
ヘッド素子1のみを示す。)は、図2に示すように、一
対の磁気コア半体11,12のトラック幅規制溝13が
形成された各一主面に軟磁性金属材料からなる金属磁性
膜14及びギャップ膜17が順次成膜され、これら各磁
気コア半体11,12が上記各主面にて突き合わされ
て、磁気記録媒体摺動面aにおいて所定のアジマス角を
もつ磁気ギャップgが形成されて構成されている。ここ
で、磁気記録媒体摺動面aにおいて、所定の当り幅が確
保されている。
【0032】これら磁気コア半体11,12が突き合わ
された際に図示しないガラス溝に融着用のガラス材が挿
入されて高温にて溶融され、これら磁気コア半体11,
12が接合されている。
【0033】ここで、上記磁気コア半体11,12に
は、コイルを巻回するための巻線溝15及びガイド溝1
6が形成されている。そして、これら巻線溝15及びガ
イド溝16に図示しない巻線が施されて各磁気ヘッド素
子1,2が構成される。
【0034】本実施の形態のダブルアジマスヘッドにお
いては、磁気記録媒体摺動面aが長手方向及び当該長手
方向に略々直交する当り幅方向に所定の曲率を持つ曲面
に形成されている。
【0035】ここで、上記回転ドラムが1回転する毎に
アジマス角の異なる2つのトラックパターンを磁気テー
プに記録するために、上記図1に示すように、各磁気ヘ
ッド素子1,2の磁気記録媒体摺動面aにおいて、磁気
ギャップgの中心位置Aは磁気テープに対する当り幅の
中心位置B(図1中、破線で示す)から意図的にずらさ
れている。
【0036】そして特に、上記ダブルアジマスヘッドに
おいては、各磁気ヘッド素子1,2の磁気記録媒体摺動
面aにおいて、当り幅方向の曲率の頂点Cと当り幅の中
心位置Bとが異なり、磁気ギャップgの中心位置Aと当
り幅方向の曲率頂点Cとが同一とされている。ここで、
図1中の各楕円閉曲線は磁気記録媒体摺動面aの等高線
を示す。
【0037】以下、上記ダブルアジマスヘッドの製造方
法について説明する。
【0038】上記ダブルアジマスヘッドの構成要素であ
る磁気ヘッド素子1を作製するに際しては、先ず図3に
示すように、平面研削盤等を用いてMn−Zn等よりな
るフェライト基板21の平面出しを行う。ここでは、図
示の如き面方位とされた単結晶基板を用いたが、他の面
方位の単結晶基板や多結晶基板或は単結晶フェライトと
多結晶フェライトとの接合基板を用いてもよい。
【0039】続いて、図4に示すように、フェライト基
板21の一主面に巻線溝17及びガラス溝22をスライ
サー等を用いて形成した後に、図5及び図6(図5中、
楕円M内の拡大図)に示すように、巻線溝15及びガラ
ス溝22と略々直交する方向に複数の帯状のトラック幅
規制溝13を切削或は研削により形成する。
【0040】次いで、フェライト基板21の一主面にポ
リッシング等を施して鏡面加工を施す。その後、図7に
示すように、フェライト基板21をその中心部にて切断
し、一対の磁気コア半体ブロック23,24を作製す
る。ここで、コア半体ブロック23は巻線溝15及びガ
ラス溝22を有しており、磁気コア半体ブロック24は
これらの溝を有しない。
【0041】次いで、図8(図7中、楕円N内の拡大
図)に示すように、各磁気コア半体ブロック23,24
の突合せ面となる各一主面上にFe−Ru−Ga−Si
(SMX)等の軟磁性金属材料からなる金属磁性膜14
を膜厚数μmに当該一主面全体に均一にスパッタ成膜す
る。
【0042】ここでは、金属磁性膜14の材料としてS
MXを用いたが、その代わりにセンダスト,センダスト
+0,センダスト+N,SMX+0,SMX+N等の結
晶質磁性膜或はFe系微結晶膜,Co系微結晶膜等を用
いてもよい。また、フェライト基板21と金属磁性膜1
4との密着性向上のために、SiO2 やTa2 5 等の
酸化物やSi3 4 等の窒化物、或はCr,Al,S
i,Pt等の金属及びこれらの合金、並びにそれらを組
み合わせた材料を用いてフェライト基板21の一主面上
に下地膜を成膜することが好ましい。本実施の形態にお
いては、SiO2よりなる下地膜を膜厚5μmに成膜し
た。
【0043】さらに、上記金属磁性膜14上にSiO2
よりなる単層のギャップ膜17をスパッタ成膜する。な
お、このギャップ膜17の材料としては、融着ガラスと
の反応を防止するために上層にCr膜等を積層する2層
構造或は多層構造としてもよい。
【0044】続いて、図9に示すように、各突合せ面1
a,2aが相対向するように当該各磁気コア半体ブロッ
ク23,24を突き合わせ圧着させながら500〜70
0℃に加熱し、低融点のガラス材を用いて両者を接合し
て磁気コアブロック25を作製する。
【0045】続いて、図10に示すように、この磁気コ
アブロック25の磁気ギャップgが形成されてなる一主
面に円筒研削を施して磁気記録媒体摺動面aを形成し、
巻線用のガイド溝加工を施した後、この磁気記録媒体摺
動面aに対する当り幅を確保するための当り幅加工を施
す。
【0046】そして、図11に示すように、この磁気コ
アブロック25に所定のアジマス角をもって切断加工を
施してそれぞれ磁気ギャップgをもつ各ヘッドチップ2
6を作製する。
【0047】その後、各ヘッドチップ26の磁気記録媒
体摺動面aに対して、その長手方向及び当該長手方向に
略々直交する当り幅方向に円筒研削を施して所定の曲率
を持つ曲面に形成する。
【0048】ここで、上記円筒研削のうち、当り幅方向
に対する円筒研削を行う様子を図12に示す。この図1
2は、ヘッドチップ26において、磁気ギャップgの中
心位置が当り幅の中心位置より上方に存する場合につい
て例示したものである。
【0049】先ず、治具32上にヘッドチップ26を載
置固定する。このとき、治具32上に設置された指示手
段31上にヘッドチップ26の尻部位Sを当接させ、当
該ヘッドチップ26の上方部位Tを治具32の水平面上
に当接させて、ヘッドチップ26の一主面を上記水平面
に対して所定角傾斜させて固定する。
【0050】なお、磁気ギャップgの中心位置が当り幅
の中心位置より下方に存する場合には、指示手段31を
ヘッドチップ26の頭部位に相当する位置に移動させ、
当該指示手段31上にヘッドチップ26の頭部位を当接
させて、当該ヘッドチップ26の下方部位Tを治具32
の水平面上に当接させて固定すればよい。
【0051】続いて、研磨剤が塗布されたラッピングテ
ープ33を用いて磁気記録媒体摺動面aにテープラップ
を施す。このとき、上記図1に示すように、磁気記録媒
体摺動面aが磁気ギャップgの中心位置Aと当り幅方向
の曲率頂点Cとが略々一致するような曲面に形成される
ことになる。
【0052】その後、各ヘッドチップ26に巻線等の後
処理を施すことにより各磁気ヘッド素子1が完成する。
【0053】そして、磁気ヘッド素子1と同様に当該磁
気ヘッド素子1とはアジマス角の異なる磁気ヘッド素子
2を作製し、互いにアジマス角の異なる一対の磁気ヘッ
ド素子1,2をヘッド基板3上に接着固定することによ
り、上記ダブルアジマスヘッドが完成する。
【0054】上述のように、本実施の形態のダブルアジ
マスヘッドにおいては、各磁気ヘッド素子1,2が磁気
ギャップgの中心位置Aと当り幅方向の曲率頂点Cとが
略々同一とされて構成されている。したがって、アジマ
ス角の異なる2つのトラックパターンを磁気記録媒体に
記録するために各磁気ヘッド素子1,2が各々の磁気ギ
ャップgの中心位置Aが磁気テープに対する当り幅の中
心位置B(図1中、破線で示す)から意図的にずらされ
たものであっても、磁気テープと各磁気ヘッド素子1,
2との接触部の中心位置が各磁気ギャップgの中心位置
Aとなって両者の接触が良好に保たれ、再生出力の大幅
な向上が図られる。
【0055】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッドによれば、各磁気ヘ
ッド素子の磁気記録媒体摺動面と磁気記録媒体との接触
状態を常に良好に保ち、再生出力を大幅に向上させるこ
とが可能となる。
【0056】また、本発明の磁気ヘッドの製造方法によ
れば、各磁気ヘッド素子の磁気記録媒体摺動面と磁気記
録媒体との接触状態を常に良好に保ち、再生出力を大幅
に向上させる磁気ヘッドを製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における磁気ヘッド装置を模式的
に示す正面図である。
【図2】磁気ヘッド装置の構成要素である磁気ヘッド素
子を模式的に示す斜視図である。
【図3】フェライト基板に平面出しが施された様子を模
式的に示す斜視図である。
【図4】フェライト基板に巻線溝及びガラス溝が形成さ
れた様子を模式的に示す斜視図である。
【図5】フェライト基板にトラック幅規制溝が形成され
た様子を模式的に示す斜視図である。
【図6】トラック幅規制溝を拡大して模式的に示す斜視
図である。
【図7】フェライト基板が切断されて一対の磁気コア半
体ブロックが作製された様子を模式的に示す斜視図であ
る。
【図8】各磁気コア半体ブロックの一主面に金属磁性膜
及びギャップ膜が順次成膜された様子を模式的に示す斜
視図である。
【図9】各磁気コア半体ブロックが突き合わせられて磁
気コアブロックが作製された様子を模式的に示す斜視図
である。
【図10】磁気コアブロックに磁気記録媒体摺動面が形
成された様子を模式的に示す斜視図である。
【図11】磁気コアブロックに所定のアジマス角をもっ
て切断加工が施されて各ヘッドチップが作製された様子
を模式的に示す斜視図である。
【図12】各ヘッドチップの磁気記録媒体摺動面におい
て、当り幅方向に対する円筒研削が施される様子を模式
的に示す側面図である。
【図13】従来のダブルアジマスヘッドの一例を模式的
に示す正面図である。
【図14】回転ドラムの周面上にダブルアジマスヘッド
が配設された様子を模式的に示す斜視図である。
【図15】回転ドラムの周面上にダブルアジマスヘッド
が配設された様子を模式的に示す平面図である。
【図16】磁気テープに異常トラックパターンが発生し
た様子を示す模式図である。
【図17】従来のダブルアジマスヘッドの他の例を模式
的に示す正面図である。
【図18】回転ドラムの周面上にダブルアジマスヘッド
が配設された様子を模式的に示す斜視図である。
【図19】回転ドラムの周面上にダブルアジマスヘッド
が配設された様子を模式的に示す平面図である。
【図20】磁気テープに正常なトラックパターンが形成
された様子を示す模式図である。
【図21】各ヘッドチップの磁気記録媒体摺動面におい
て、当り幅方向に対する円筒研削が施される様子を模式
的に示す側面図である。
【図22】各ヘッドチップの磁気記録媒体摺動面の様子
を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
1,2 磁気ヘッド素子 3 ヘッド基板 11,12 磁気コア半体 13 ガイド溝 14 金属磁性膜 15 巻線溝 16 ガイド溝 17 ギャップ膜 23,24 磁気コア半体ブロック 25 磁気コアブロック 26 ヘッドチップ a 磁気記録媒体摺動面 g 磁気ギャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ一対の磁気コア半体がギャップ
    膜を介して各々の突合せ面にて接合されて相異なるアジ
    マス角をもつ磁気ギャップが形成されてなる一対の磁気
    ヘッド素子を備え、当該各磁気ヘッド素子が所定間隔を
    もってヘッド基板上に固定されてなり、 各磁気ヘッド素子は、磁気記録媒体摺動面において、磁
    気記録媒体に記録するトラックパターンに対応して磁気
    ギャップの中心位置と磁気記録媒体に対する当り幅の中
    心位置とが異なるとともに、磁気ギャップの中心位置と
    当り幅方向の曲率頂点とが略々同一とされてなることを
    特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 各磁気コア半体の突合せ面にそれぞれ軟
    磁性金属材料からなる金属磁性膜が成膜されてなること
    を特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 それぞれ一対の磁気コア半体がギャップ
    膜を介して各々の突合せ面にて接合されて相異なるアジ
    マス角をもつ磁気ギャップが形成されてなり、磁気記録
    媒体に記録するトラックパターンに対応して磁気ギャッ
    プの中心位置と磁気記録媒体に対する当り幅の中心位置
    とが異なる一対の磁気ヘッド素子を備え、当該各磁気ヘ
    ッド素子が所定間隔をもってヘッド基板上に固定されて
    なる磁気ヘッド装置を製造するに際して、 磁気ヘッド素子となる各ヘッドチップの磁気記録媒体摺
    動面に長手方向及び当該長手方向に略々直交する当り幅
    方向に対して研磨加工を施して所定の曲率を持つ曲面を
    形成するときに、 上記ヘッドチップをその一主面が水平面に対して傾斜す
    るように載置固定し、磁気ギャップの中心位置と当り幅
    方向の曲率頂点とが略々同一となるように当り幅方向に
    研磨加工を施すことを特徴とする磁気ヘッド装置の製造
    方法。
JP1596596A 1996-01-31 1996-01-31 磁気ヘッド装置及びその製造方法 Pending JPH09212810A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001041134A1 (fr) * 1999-12-03 2001-06-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Procede de production d'unite de tete
US6783435B1 (en) 1999-11-24 2004-08-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of manufacturing magnetic head, and magnetic recording and reproducing apparatus

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