JPH08161709A - 磁気ヘッド及び磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド及び磁気ヘッド装置

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JPH08161709A
JPH08161709A JP29770894A JP29770894A JPH08161709A JP H08161709 A JPH08161709 A JP H08161709A JP 29770894 A JP29770894 A JP 29770894A JP 29770894 A JP29770894 A JP 29770894A JP H08161709 A JPH08161709 A JP H08161709A
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JP
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magnetic
film
magnetic head
metal
magnetic core
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JP29770894A
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English (en)
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Seiichi Ogata
誠一 小形
Yoshito Ikeda
義人 池田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力を低値に抑えるとともに、加工工程
において生じがちなガラス材の損傷を防止することを可
能とする磁気ヘッド装置を提供する。 【構成】 金属磁性膜21を、第1,第2の磁気コア半
体11,12の金属磁性膜21の膜厚をそれぞれt1,
t2として、t1/t2の値が0.50以上0.91以
下となるように成膜する。具体的には、膜厚t2の値を
約6μmとして、この値に比して磁気コア半体11の金
属磁性膜の膜厚t1を許容範囲内、すなわち3μm〜
5.5μmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばVTR(ビデオ
テープレコーダ)に搭載される磁気ヘッド及び異なるア
ジマス角を有する一組の上記磁気ヘッドが磁気ヘッド走
行方向に配列されてなる磁気ヘッド装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近時においては、磁気記録の高記録密度
化に対する要請が益々高まりつつある。この要請に答え
る有効な手法の1つとして、磁気コアを構成する各磁気
コア半体の対向面に磁気ギャップと略々平行に高飽和磁
束密度材料からなる金属磁性膜がそれぞれ成膜され、融
着用のガラス材(融着ガラス)にて各磁気コア半体が接
合一体化されてなるいわゆるメタル・イン・ギャップ型
の磁気ヘッド(以下、単にMIGヘッドと記す。)が提
案されている。
【0003】一方、走行方向に直交する方向に対して所
定の傾斜角(アジマス角)を有するアジマス型の磁気ヘ
ッド(以下、単にアジマスヘッドと記す。)を用いて、
記録トラックが上記アジマス角を有する磁気テープにア
ジマス記録を行うことによりデータ記録密度を増大させ
ることができる。このとき、トラックピッチが例えば1
0μmである磁気テープに対して最短波長0.5μmの
信号を記録することとすると0.4bit/μmのデー
タ記録密度を実現することができ、記録データを再生歪
が少くなるかたちで圧縮する方法を併用することによっ
て、テープ幅が8mm或はそれ以下の幅狭の磁気テープ
を用いても長時間の記録再生が可能となる。
【0004】そこで、アジマス型の上記MIGヘッドの
使用が考えられるが、異なるアジマス角を有する2つの
アジマス型MIGヘッドを回転ドラム上に180゜離間
させて各ベース上に搭載し、これらのMIGヘッドを用
いて各磁気ヘッドによりそれぞれ個別に記録・再生を行
うような場合では、上記回転ドラムが正常な状態である
ときには正常な記録パターンが発生することに対して、
回転ドラムの偏心等により、先行する上記MIGヘッド
によって記録された信号が後続のMIGヘッドによって
その一部が消去されるという異常記録パターンが発生す
ることがある。この異常記録パターンの影響は、磁気テ
ープのトラックピッチが狭くなる程大きくなる。例え
ば、10μmのトラックピッチに対して1μmの幅で消
去されると約1dBの出力低下が起こり、十分な再生出
力が得られずにビットエラーレートが極めて高くなる。
【0005】そこで、アジマス角の異なる一組の上記M
IGヘッドを所定の磁気ギャップ間距離をもって回転ド
ラム上に設けてなるMIG型の磁気ヘッド装置を用い
て、各MIGヘッドにより同時に記録・再生を行う方法
が有効である。この方法により、回転ドラムの偏心等に
よる出力低下が大幅に改善されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、磁気ヘッドが
搭載されているVTR等の磁気記録システムにおいて
は、その消費電力を低値に抑えるために、当該磁気ヘッ
ドのいわゆる最適記録電流値(ORC)を低くする必要
がある。上記MIGヘッドの場合では、金属磁性膜の膜
厚を大きくすることが低ORC化に有効である。しかし
ながら、上記金属磁性膜の膜厚の増大に伴って、当該金
属磁性膜の残留歪の影響で各磁気コア半体を接合する際
に融着ガラスにヒビ割れ等の損傷が発生し易くなり、製
品の歩留り及び信頼性の著しい低下が生じるという問題
がある。
【0007】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、消費電力を低値に
抑えるとともに、加工工程において生じがちなガラス材
の損傷を防止することを可能とする磁気ヘッド及び磁気
ヘッド装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の対象とするもの
は、対向面が平坦な第1の磁気コア半体と対向面に巻線
溝、ガイド溝等の溝部が形成された第2の磁気コア半体
とを有し、高飽和磁束密度材料からなる金属磁性膜がそ
れぞれの対向面に成膜されるとともに当該各対向面にて
磁気ギャップ膜を介して突き合わされガラス材により融
着されて所定のアジマス角を有する磁気ギャップが形成
されてなる磁気ヘッド及び磁気ヘッドを2つ設けた磁気
ヘッド装置である。
【0009】本発明においては、第1,第2の磁気コア
半体の金属磁性膜の膜厚をそれぞれt1,t2として、
以下に示す式、0.50≦t1/t2≦0.91を満た
すように当該金属磁性膜を成膜して上記磁気ヘッドを構
成することを特徴とするものである。ここで、t1/t
2の値が0.50より小である場合には、融着用のガラ
ス材に破損が生じ難くなる反面、最適記録電流値が無視
し得ない程度に増大する。また、t1/t2の値が0.
91より大である場合には、最適記録電流値は理想的な
値を示す反面、融着用のガラス材に生じる破損が無視し
得ない程度に増大する。
【0010】このとき具体的には、第2の磁気コア半体
の金属磁性膜の膜厚を4〜8μmの一定値、例えば約6
μmとし、この値に比して第1の磁気コア半体の金属磁
性膜の膜厚を上記の許容範囲内、すなわち3μm〜5.
5μmとすることが望ましい。
【0011】また、金属磁性膜の材料としては、Fe−
Ru−Ga−Si,Fe−Ru−Ga−Si−O,Fe
−Ru−Ga−Si−N,Fe−Al−Si,Fe−A
l−Si−O,Fe−Al−Si−N等の結晶質磁性
材,Fe系微結晶材,Co系微結晶材のうちから選ばれ
た1種とすることが好ましい。
【0012】さらに、第1及び第2の磁気コア半体の各
対向面と金属磁性膜との間の密着力の向上を図るため
に、両者の間に下地膜を形成してもよい。
【0013】この下地膜の材料としては、Si02 ,T
2 5 等の酸化物,Si3 4 等の窒化物,Cr,A
l,Si,Pt等の金属及びそれらの合金を用いること
が望ましく、或は当該下地膜をこれらの金属材料よりな
る金属膜を組み合わせた積層膜とすることも考えられ
る。
【0014】一方、磁気ギャップ膜の材料としても、上
記下地膜の場合と同様に、Si02,Ta2 5 等の酸
化物,Si3 4 等の窒化物,Cr,Al,Si,Pt
等の金属及びそれらの合金を用いることが望ましく、或
は当該磁気ギャップ膜をこれらの金属材料よりなる金属
膜を組み合わせた積層膜とすることが望ましい。
【0015】また、本発明においては、上記磁気ヘッド
が搭載される回転ドラムの偏心等による出力低下を抑止
して所望の出力を得るために、アジマス角の異なる一組
の上記磁気ヘッドを用い、これらの磁気ヘッドを所定の
磁気ギャップ間距離をもって磁気ヘッド走行方向に配列
させて磁気ヘッド装置を構成することを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明に係る磁気ヘッド及び磁気ヘッド装置に
おいては、第1の磁気コア半体の金属磁性膜の膜厚(膜
厚t1)と第2の磁気コア半体の金属磁性膜の膜厚(膜
厚t2)との比t1/t2の値が0.50以上0.91
以下とされている。ここで、第1の磁気コア半体におい
ては対向面が平坦に形成されているために金属磁性膜が
分断されることなく成膜され、磁路が形成されている。
したがって、上記膜厚t1を膜厚t2と比較して減少さ
せてゆく場合、上記比、すなわちt1/t2の値が0.
50程度までは最適記録電流値は殆ど同一値である。一
方、上記膜厚t1を膜厚t2と比較してt1/t2の値
が0.91程度と僅かでも減少させることにより、加工
工程時における融着用のガラス材の損傷が大幅に減少す
ることになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら詳細に説明する。
【0018】本実施例の対象となるものは、一対の磁気
コア半体よりなるアジマス角の異なる2つの磁気ヘッド
が所定の磁気ギャップ間距離をもって設けられて一組の
磁気ヘッドとされてなる磁気ヘッド装置、いわゆるダブ
ルアジマスヘッドである。
【0019】上記磁気ヘッド装置において、各磁気ヘッ
ドを構成する各磁気コア1,2は、図1及び図2に示す
ように、Mn−Znフェライト等の酸化物磁性体を材料
とする第1及び第2の磁気コア半体11,12からな
り、これら一対の磁気コア半体11,12の各対向面1
1a,12aに下地膜24を介して高飽和磁束密度材料
からなる金属磁性膜21が成膜されている。そして、金
属磁性膜21が成膜された各対向面11a,12aがギ
ャップ材よりなる磁気ギャップ膜22を介して突き合わ
せされて所定のアジマス角を有する磁気ギャップg1,
g2が形成され、融着用のガラス材である融着用ガラス
23により融着されて各磁気コア1,2が構成されてい
る。ここで、各磁気コア1,2においては、記録電流を
流すためのコイルを巻回するための溝部である巻線溝1
3及びガイド溝14が各磁気コア半体12のみに形成さ
れており、磁気コア半体11の対向面11aは平坦に形
成されている。
【0020】ここで、金属磁性膜21は、第1,第2の
磁気コア半体11,12の金属磁性膜21の膜厚をそれ
ぞれt1,t2として、t1/t2の値が0.50以上
0.91以下となるように成膜されており、具体的に
は、膜厚t2の値を4〜8μmの一定値、ここでは6μ
mとし、この値に比して磁気コア半体11の金属磁性膜
の膜厚t1を許容範囲内、すなわち3μm〜5.5μm
とすることが望ましい。このとき、t1/t2の値が
0.50より小である場合には、融着ガラス23に破損
が生じ難くなる反面、最適記録電流値が無視し得ない程
度に増大する。また、t1/t2の値が0.91より大
である場合には、最適記録電流値は理想的な値を示す反
面、融着ガラス23に生じる破損が無視し得ない程度に
増大する。
【0021】上記金属磁性膜21の材料としては、本実
施例ではFe−Ru−Ga−Si(SMX)を用いる
が、このSMXの代わりにFe−Al−Si(センダス
ト)や、センダスト−O、センダスト−N、SMX−
O、SMX−N等の結晶質磁性材、或はFe系微結晶
材、Co系微結晶材等を用いてもよい。
【0022】また、磁気ギャップ膜22の材料として
は、本実施例ではSi02 を用いるが、このSi02
代わりにTa2 5 等の酸化物,Si3 4 等の窒化
物,Cr,Al,Si,Pt等の金属及びそれらの合金
を用いることが望ましく、或は当該磁気ギャップ膜22
をこれらの金属材料よりなる金属膜を組み合わせた積層
膜とすることも考えられる。
【0023】さらに、各磁気コア半体11,12の各対
向面11a,12aと金属磁性膜21との間の密着力の
向上を図るために成膜する下地膜24も、磁気ギャップ
膜22と同様に、本実施例ではSi02 を用いるが、こ
のSi02 の代わりにTa25 等の酸化物,Si3
4 等の窒化物,Cr,Al,Si,Pt等の金属及びそ
れらの合金を用いることが望ましく、或は当該下地膜2
4をこれらの金属材料よりなる金属膜を組み合わせた積
層膜としてもよい。
【0024】上記の如く構成された各磁気コア11,1
2に図示しない巻線等が施されて一組の磁気ヘッドであ
る磁気ヘッド装置とされ、ヘッドベース3に設置されて
回転ドラムに搭載される。
【0025】ここで、上記磁気ヘッド装置を作製する方
法について工程順に従って説明する。
【0026】先ず図3に示すように、Mn−Znフェラ
イト等の酸化物磁性体よりなる基板31を用意し、この
基板31の両面に対して平面研削盤等を用いて平面出し
を施す。次いで、図4に示すように、上記基板31の一
主面31a側にスライサ等を用いて巻線溝32及び融着
ガラス23を流し込むためのガラス溝33を当該基板3
1の長手方向に互いに略々平行となるように形成する。
【0027】その後、図5及び図6(図6中、楕円S内
の拡大図)に示すように、スライサ等を用いて巻線溝3
2及びガラス溝33と略々直交する方向に所定間隔をも
ってトラック幅規制溝35を形成する。このとき、当該
トラック幅規制溝35を形成することにより、上記主面
31a上にトラック幅規制溝35と平行に、上面に所定
の磁気ギャップ幅を有する突状部34が形成されること
になる。
【0028】続いて、ポリッシング等の手法により上記
基板31の主面31a上に鏡面加工を施した後、図7に
示すように、当該基板31をその長手方向に沿って2等
分して一対の磁気コア半体ブロック41,42を作製す
る。そして、スパッタ法等の薄膜形成技術によってSi
2 を材料として磁気コア半体ブロック41,42の各
対向面41a,42aに下地膜24を膜厚5nmに成膜
した後、この下地膜24上に高飽和磁束密度材料である
SMXを用いてスパッタ法等の手法により金属磁性膜2
1を成膜する。このとき、磁気コア半体ブロック42の
対向面42aに膜厚t2が約6μmとなるように金属磁
性膜21を成膜し、磁気コア半体ブロック41の対向面
41aに膜厚t1が3μm〜5.5μmとなるように金
属磁性膜21を成膜する。その後、上記各対向面41
a,42a上に磁気ギャップ膜22をSi02 を材料と
してスパッタ法等の手法により成膜する。
【0029】そして、図8に示すように、当該磁気コア
半体ブロック41,42を各対向面41a,42aにて
突状部34の上面が対向するように突き合わせて圧着し
ながら500℃〜700℃に加熱し、低融点の融着ガラ
ス23を巻線溝32及びガラス溝33に流し込んで磁気
コア半体ブロック41,42を接合一体化して磁気コア
ブロック44を作製する。
【0030】次いで、図9に示すように、磁気コアブロ
ック44の磁気テープの摺動面aとなる一側面bに平面
研削盤等を用いて円筒研削を施す。そして、磁気コアブ
ロック44にガイド溝13となる溝加工及び当り幅加工
等を施した後、目的とするチップ厚、チップ長となるよ
うに、磁気コアブロック44の長手方向と直交する方向
から所望のアジマス角だけ傾けた方向に各ヘッドチップ
43を切り出す。
【0031】続いて、各ヘッドチップ43を2つづつ1
組としてヘッドベース3上の所定箇所に接着固定するこ
とによって、上記図1に示すような磁気ヘッド装置が完
成する。
【0032】このように、本実施例の磁気ヘッド装置に
おいては、第1の磁気コア半体11の金属磁性膜21の
膜厚(膜厚t1)と第2の磁気コア半体12の金属磁性
膜21の膜厚(膜厚t2)との比t1/t2の値が0.
50以上0.91以下とされている。ここで、磁気コア
半体11においては対向面11aが平坦に形成されてい
るために金属磁性膜21が分断されることなく成膜さ
れ、磁路が形成されている。したがって、上記膜厚t1
を膜厚t2と比較して減少させてゆく場合、上記比、す
なわちt1/t2の値が0.50程度までは最適記録電
流値は殆ど同一値である。一方、上記膜厚t1を膜厚t
2と比較してt1/t2の値が0.91程度と僅かでも
減少させることにより、加工工程時における融着ガラス
23の損傷が大幅に減少することになる。
【0033】ここで、1つの実験例について説明する。
この実験は、上記磁気ヘッド装置において、磁気コア半
体12の膜厚t2の値を約6μmとし、磁気コア半体1
1の膜厚t1を変えた際のORC及び融着ガラス23に
発生した損傷(ここではヒビ割れ)の発生率について調
べたものである。
【0034】この実験においては、t1/t2の値が、
1.0,1/1.1(0.91),1/1.2(0.8
3),1/1.4(0.71),1/1.7(0.5
9),1/2.0(0.50),1/2.5(0.4
0),1/3.0(0.33)の8サンプルについて調
べた。即ちこのとき、磁気コア半体11の膜厚t1は、
5.5,5.0,4.3,3.5,3.0,2.4,
2.0(μm)となる。上記実験の結果を表1に示す。
ここで、ORCの値については、膜厚t1と膜厚t2と
の値が等しいとき、即ちt1/t2の値が1.0のとき
に0.0(dB)とし、これを基準とした相対値として
示す。
【0035】
【表1】
【0036】この表1に示すように、ORCについて
は、サンプル1〜サンプル6までは略々無視し得る程度
の小さな値までしか増大を示さないが、サンプル7にお
いて急激な増大を示す。また、損傷発生率については、
サンプル1では非常に大きな値を示すが、サンプル2に
おいて急激な減少を示す。したがって、サンプル2〜サ
ンプル6がORC及び損傷発生率の双方において適正な
値を示したことになる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、消費電力を低値が抑え
られるとともに、加工工程において生じがちなガラス材
の損傷を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の磁気ヘッド装置を模式的に示す側面
図である。
【図2】本実施例の磁気ヘッド装置の摺動面を模式的に
示す平面図である。
【図3】平面出し加工を施した基板を模式的に示す斜視
図である。
【図4】基板に巻線溝及びガラス溝が形成された様子を
模式的に示す斜視図である。
【図5】基板にトラック幅規制溝が形成された様子を模
式的に示す斜視図である。
【図6】図6中に示す楕円S内の拡大斜視図である。
【図7】作製された磁気コア半体ブロックの各対向面に
金属磁性膜等が成膜された様子を模式的に示す斜視図で
ある。
【図8】各磁気コア半体ブロックが突き合わされて磁気
コアブロックとされた様子を模式的に示す斜視図であ
る。
【図9】磁気コアブロックの摺動面に円筒研削が施され
た様子を模式的に示す斜視図である。
【図10】ガイド溝が形成された磁気コアブロックから
各ヘッドチップの切り出しを行う様子を模式的に示す斜
視図である。
【符号の説明】
1,2 磁気コア 3 ヘッドベース 11,12 磁気コア半体 13 巻線溝 14 ガイド溝 7 巻線溝 11,12 磁気コア 13 融着ガラス 21 金属磁性膜 22 磁気ギャップ膜 23 融着ガラス 24 下地膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向面が平坦な第1の磁気コア半体と対
    向面に溝部が形成された第2の磁気コア半体とを有し、
    高飽和磁束密度材料からなる金属磁性膜がそれぞれの対
    向面に成膜されるとともに当該各対向面にて磁気ギャッ
    プ膜を介して突き合わされガラス材により融着されて所
    定のアジマス角を有する磁気ギャップが形成されてなる
    磁気ヘッドにおいて、 第1,第2の磁気コア半体の金属磁性膜の膜厚をそれぞ
    れt1,t2として、以下に示す式 0.50≦t1/t2≦0.91 を満たすように当該金属磁性膜が成膜されてなることを
    特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 第2の磁気コア半体の金属磁性膜の膜厚
    が4〜8μmであることを特徴とする請求項1記載の磁
    気ヘッド。
  3. 【請求項3】 金属磁性膜がFe−Ru−Ga−Si,
    Fe−Ru−Ga−Si−O,Fe−Ru−Ga−Si
    −N,Fe−Al−Si,Fe−Al−Si−O,Fe
    −Al−Si−N,Fe系微結晶材,Co系微結晶材の
    うちから選ばれた1種からなることを特徴とする請求項
    1記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 磁気ギャップ膜がSi02 ,Ta
    2 5 ,Si3 4 ,Cr,Al,Si,Ptのうちか
    ら選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする請
    求項1記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 第1及び第2の磁気コア半体の各対向面
    と金属磁性膜との間に下地膜が成膜されていることを特
    徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 下地膜がSi02 ,Ta2 5 ,Si3
    4 ,Cr,Al,Si,Ptのうちから選ばれた少な
    くとも1種からなることを特徴とする請求項5記載の磁
    気ヘッド。
  7. 【請求項7】 アジマス角の異なる一組の請求項1記載
    の磁気ヘッドが所定の磁気ギャップ間距離をもって磁気
    ヘッド走行方向に配列されてなることを特徴とする磁気
    ヘッド装置。
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