JPH08329409A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH08329409A
JPH08329409A JP7134122A JP13412295A JPH08329409A JP H08329409 A JPH08329409 A JP H08329409A JP 7134122 A JP7134122 A JP 7134122A JP 13412295 A JP13412295 A JP 13412295A JP H08329409 A JPH08329409 A JP H08329409A
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Japan
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magnetic
glass
magnetic head
gap
thermal expansion
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JP7134122A
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English (en)
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Junichi Honda
順一 本多
Norikatsu Fujisawa
憲克 藤澤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • G11B5/23Gap features
    • G11B5/232Manufacture of gap
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/4902Electromagnet, transformer or inductor
    • Y10T29/49021Magnetic recording reproducing transducer [e.g., tape head, core, etc.]
    • Y10T29/49032Fabricating head structure or component thereof
    • Y10T29/49055Fabricating head structure or component thereof with bond/laminating preformed parts, at least two magnetic
    • Y10T29/49057Using glass bonding material

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 融着ガラスからフェライトに加わる応力を制
御し、再生出力の向上を図る。 【構成】 少なくとも一方に巻線溝が設けられた強磁性
酸化物からなる一対の磁気コア1,2同士をギャップ材
6を介してガラス融着により接合一体化する際に、上記
ガラス融着時に使用される融着ガラス5として、熱膨張
係数が上記磁気コア1,2を構成してなる強磁性酸化物
の熱膨張係数より20×10-7〜35×10-7小さいも
のを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコー
ダ、コンピュータのデータストレージ等の磁気記録再生
装置に用いて好適な磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオテープレコーダ、コンピュ
ータのデータストレージ等の磁気記録の分野において
は、情報信号の高密度記録化が進められており、これに
伴って磁気記録媒体上に記録される信号の記録密度を高
くするために、記録幅の短縮化や記録波長の短波長化が
図られている。
【0003】これに対応して、磁気ヘッドにおいても、
狭トラック幅化、狭ギャップ長化が進められ、ヘッドの
ギャップに侵入する磁束量の減少に起因するヘッドとし
ての出力低下を補うべく、ヘッド効率の向上等が要求さ
れるようになっている。
【0004】従来より、良好な再生出力が得られる磁気
ヘッドとしては、例えばMn−Znフェライト等の強磁
性酸化物によって磁気コアが構成される、いわゆるフェ
ライトヘッド等が知られている。
【0005】この種の磁気ヘッドにおいては、一対の磁
気コア同士の突き合わせ面に形成される磁気ギャップの
ギャップ長を精密に制御するために、磁気コア同士の接
合界面にギャップ材が形成される。このギャップ材とし
ては、非磁性のSiO2 膜等が広く用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、狭トラック
幅化を図った磁気ヘッドを、従来と同じ条件でガラス融
着しようとすると、ギャップ断面での応力分布が従来と
異なり、再生出力が必ずしも最適なものにはならないと
いった不都合がある。
【0007】すなわち、狭トラック幅化を図った場合、
ギャップ断面ではギャップデプスと呼ばれるギャップ深
さとトラック幅とがほぼ等しい長さとなる。一方、従来
の磁気ヘッドでは、ギャップ断面の形状はギャップ深さ
よりもトラック幅の方が長い形になっている。このた
め、狭トラック幅化を図った磁気ヘッドと従来の磁気ヘ
ッドでは、磁気コア半体を接合する融着ガラスとフェラ
イトとの熱膨張係数の差により発生する、融着ガラスか
ら磁気コア半体に加わる応力が、ギャップ断面で異なる
分布を示す。
【0008】また、トラック幅が狭くなると、ギャップ
近傍部のフェライトの容積が減少し、逆に磁気コア間の
接着のために用いられる融着ガラスの容積が増加する。
そのため、融着ガラスから磁気コア半体に加わる応力
と、その影響を受ける磁気コアの磁気特性との関係も従
来とは異なるものとなる。なお、融着ガラスから加わる
応力によって磁気コア半体の磁気特性が変化するのは、
応力によってフェライトの磁歪が影響を受けて異方性が
変化し、その結果、フェライトの透磁率が変化するから
と考えられる。
【0009】ここで、従来は、ヘッドの各種加工時に融
着ガラスがヒビ割れるのを防止するためには、融着ガラ
スに若干の圧縮応力を残すことが適正との考えから、融
着ガラスとして熱膨張係数がフェライトの熱膨張係数よ
りも5×10-7〜15×10-7程度小さいものを用いて
いる。
【0010】しかしながら、トラック幅の狭い磁気コア
同士を、このような融着ガラスで接合した場合、上述の
如くギャップ断面における融着ガラスから磁気コア半体
に加わる応力分布と、その応力によって影響を受ける磁
気特性が、従来のものと異なることから、必ずしも最適
な再生効率の磁気ヘッドが得られないのが実情である。
【0011】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであって、融着ガラスから磁気コ
ア半体に加わる応力を制御し、狭トラック幅化を図った
場合でも優れた再生出力が得られる磁気ヘッドを提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気ヘッドは、少なくとも一方に巻線溝
が設けられた強磁性酸化物からなる一対の磁気コア同士
がギャップ材を介してガラス融着により接合一体化され
てなり、ガラス融着時に使用される融着ガラスの熱膨張
係数が磁気コアを構成する強磁性酸化物の熱膨張係数よ
り20×10−7〜35×10−7小さいことを特徴と
するものである。なお、熱膨張係数は温度によって多少
異なる値になる。ここで言う熱膨張係数とは、100〜
350℃の温度での熱膨張係数である。
【0013】このような熱膨張係数を有する融着ガラス
によってガラス融着を行うに際しては、使用するガラス
の粘度が4.4〜4.7Pa・sとなるような温度と
し、また磁気コア間に印加する圧力を50kg・f/c
2以下とするのが望ましい。
【0014】また、磁気コア同士の間に介在させるギャ
ップ材としては、Pt、Cr、Ta2 5 、Al
2 3 、SiO2 等が好適である。このギャップ材は、
これら材料よりなる単層であっても良く、これらを組み
合わせた多層であっても良い。
【0015】なお、このようなガラス融着は、例えばギ
ャップ長が0.35μm以下、トラック幅が25μm以
下となされた高密度記録タイプの磁気ヘッドにおいて効
果が高い。
【0016】
【作用】強磁性酸化物よりなる一対の磁気コア同士が、
ガラス融着によって接合一体化されてなる磁気ヘッド、
特に狭トラック幅化、狭ギャップ長化を図った磁気ヘッ
ドにおいて、融着ガラスとして熱膨張係数が磁気コアを
構成する強磁性酸化物の熱膨張係数より20×10-7
35×10-7だけ小さいものを使用すると、融着ガラス
から磁気コアにかかる応力の方向及び量が適正なものと
なり、低波長域及び高波長域にて優れた再生出力が得ら
れるようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により説明す
るが、本発明がこの実施例に限定されるものでないこと
は言うまでもない。
【0018】本実施例の磁気ヘッドを図1に示す。
【0019】この磁気ヘッドは、図1に示すように、一
対の磁気コア半体1,2がギャップ材6を介して接合さ
れ、これら磁気コア半体1,2の突き合わせ面に磁気ギ
ャップgが形成される。なお、ここではこの磁気ギャッ
プgのギャップ長を0.9μm、トラック幅Twを15
μm、ギャップデプスを17μmとした。
【0020】上記磁気コア半体1,2は、Mn−Znフ
ェライトやNi−Znフェライト等の強磁性酸化物材料
から構成され、該磁気コア半体1,2の上記突き合わせ
面となる表面(後述のトラック幅規制溝3内を含む全
面)に上記ギャップ材6が被着される。従って、このギ
ャップ材6の膜厚のトータルが該磁気ヘッドの磁気ギャ
ップ長に相当する。
【0021】このギャップ材6としては、Pt、Cr、
Ti、Ta2 5 、Al2 3、SiO2 、さらにはP
t、Cr、Tiのいずれかを主体とする合金等の非磁性
材料が使用可能である。このうち特にPt、Cr、T
i、Ta2 5、あるいはPt、Cr、Tiを主体とす
る合金は、融着ガラスの侵食を受け難く、磁気コア間の
磁気的短絡(いわゆる、ギャップショート)を抑える上
で有利である。ギャップ材6としては、上記各非磁性材
料の単層膜であっても良く、これらを組み合わせた積層
膜であっても良い。なお、本実施例では、スパッタリン
グ法等により形成されるTa2 5 膜をギャップ材6に
使用した。
【0022】一方、上記磁気コア半体1,2には、ギャ
ップデプスを規制するとともに、図示しないコイルを巻
回するための断面略矩形状の巻線溝7及び巻線ガイド溝
8が形成される。これら巻線溝7及び巻線ガイド溝8に
は、上記コイルが巻回され、これによって上記磁気コア
半体1,2からなる閉磁路に信号電流を供給し、或いは
該磁気ヘッドで読み取った磁気信号を電気信号として取
り出せるようになされている。
【0023】また、上記磁気コア半体1,2の突き合わ
せ面の両端部には、図2に示すように、略V字状に切り
欠かれたトラック幅規制溝3が形成される。従って、こ
れらトラック幅規制溝3に挟まれた部分の上記磁気コア
半体1,2の突き合わせ面に磁気ギャップgが形成され
る。この磁気ギャップgのトラック幅Tw は、上記トラ
ック幅規制溝3に規制され、一方のトラック幅規制溝3
の先端部(V字状の頂点)から他方のトラック幅規制溝
3の先端部までの長さに相当する。
【0024】このトラック幅規制溝3内には、融着ガラ
ス5が充填されており、この融着ガラス5によって上記
磁気コア半体1,2同士がガラス融着され、接合一体化
されている。
【0025】ここで、この磁気ヘッドでは、この融着ガ
ラス5として、熱膨張係数が上記磁気コア半体1,2を
構成するフェライトの熱膨張係数より20×10-7〜3
5×10-7だけ小さいものが使用される。この磁気ヘッ
ドでは、トラック幅Twが15μm、ギャップデプスが
17μmとなされ、トラック幅が従来の磁気ヘッドに比
べて狭小化されているが、このような熱膨張係数を有す
る融着ガラスを用いると、特にこのような狭トラック幅
化を図った磁気ヘッドにおいて融着ガラスから磁気コア
にかかる応力が適正なものになる。その結果、磁気コア
の磁気特性が改善されて再生出力が増大する。
【0026】このような構成の磁気ヘッドは、次のよう
にして作製される。
【0027】すなわち、図3に示すように、Mn−Zn
フェライト、もしくはNi−Znフェライト等の強磁性
酸化物材料からなる略直方体の基体11を用意し、該基
体11の各面がほぼ平面となるように面出しを行った。
なお、ここで用いた基体の寸法は、長さ34.5mm、
幅2.5mm、厚み1mm程度である。
【0028】次に、図4に示すように、上記基体11の
一主面11aに機械加工及び砥石成形によって幅方向に
むけてトラック幅規制溝12を各々平行に所定本数切り
込み、トラック幅Twとして15μmの断面が主面に残
るようにした。
【0029】このトラック幅規制溝12の断面形状は、
通常、上記主面11aに接する部分での側面の角度が8
〜45゜程度とされるが、これに限定されるものではな
く、例えば0゜であっても良い。但し、この角度が小さ
いと、ヘッドコアとしての電磁変換特性の劣化を招く虞
れがあり、逆に大きいと、媒体上で隣接する逆アジマス
で記録されたトラックの信号を再生し易くなり、再生時
の雑音が増大する。尚、本実施例においては、この角度
は30゜とした。
【0030】また、上記トラック幅規制溝12の深さ
は、200〜300μmとされることが好ましいが、特
にこの範囲に限定されるものではない。
【0031】更に、このトラック幅規制溝12の断面形
状に関しても、通常は略U字状、或いは略V字状とされ
るが、この他多角形をなす断面形状であっても勿論構わ
ない。
【0032】続いて、図5に示すように、隣接する上記
トラック幅規制溝12間にはさまれた部分の幅方向にお
ける略中央部に略矩形状の巻線溝13を形成した。この
巻線溝13により磁気ギャップのギャップデプスが規制
されるとともに、後工程で該巻線溝13に図示しない巻
線が巻装される。
【0033】そして、上記主面11aを表面粗度が20
〜100オングストローム程度となるように研磨した
後、上記トラック幅規制溝12内及び上記巻線溝13内
を含む上記基体11の全面(即ち、突き合わせ面となる
面側)に、Ta2 5 をターゲットとして用いてArガ
ス雰囲気中でスパッタリングを行い、膜厚900オング
ストロームのTa2 5 膜をギャップ材(図示せず。)
として被着形成した。
【0034】次いで、このギャップ材が形成されたコア
ブロック14と、同様にして作製したコアブロック15
とを各ギャップ材形成面同士を突き合わせるようにして
外形基準で突き合わせた後、融着用のガラス棒を上記ト
ラック幅規制溝12内に挿入した。なお、この融着用の
ガラス棒としては、コアブロック14,15を構成する
フェライトよりも熱膨張係数が20×10-7〜35×1
-7小さいものを使用した。そして、トラック幅規制溝
12内にガラス棒が挿入されたコアブロック14,15
を、加圧しながら所定の融着温度に加熱した。その結
果、コアブロック14,15が接合一体化され、接合面
に磁気ギャップgが形成される。ここで、このガラス融
着に際しては、融着ガラス16とコアブロック14,1
5を構成するフェライトとの熱膨張係数が異なること
で、融着ガラス16からコアブロック14,15に応力
がかかる。この場合、融着ガラス16の熱膨張係数がコ
アブロック14,15を構成するフェライトの熱膨張係
数よりも20×10-7〜35×10-7だけ小さいため、
融着ガラス16からコアブロック14,15には適正な
応力がかかることになる。
【0035】なお、このガラス融着の温度、加圧条件と
しては、温度はガラスの粘度が4.4〜4.7Pa・s
となる程度とし、コアブロック14,15を固定するた
めに印加する圧力は50kg・f/cm2 以下と比較的
低く抑えることが望ましい。これは、磁気コア間の磁気
的短絡(いわゆる、ギャップショート)を抑える観点か
らである。
【0036】そして、このようにして接合一体化された
コアブロック14,15の側面に巻線ガイド溝17を形
成するとともに、磁気記録媒体に対接する面を円筒研削
してフロントデプスが約17μmになるようにした。続
いて、図7中、点線a〜eで示す箇所で、それぞれ斜め
にスライシングを行うことで所定の大きさのヘッドチッ
プを切り出した。
【0037】そして、これら切り出されたヘッドチップ
毎に、インダクタンスが1.8μHとなるように巻線を
施すことで磁気ヘッドは完成する。このようにして作製
された磁気ヘッドでは、磁気コアに融着ガラス16から
適正な応力がかかっているために、磁気コアの磁気特性
が最適化され、優れた再生出力が得られることになる。
【0038】なお、本実施例では、ヘッドの走行方向に
対してギャップが直角にならないような、ギャップにア
ジマス角を有する場合について示したが、もちろんアジ
マス角が0゜であっても何ら問題はない。また、ここで
は、巻線溝13をコアブロック14,15の両方に形成
した場合を示したが、巻線溝は少なくとも一方のコアブ
ロックに形成されていれば良い。
【0039】次に、融着ガラスの熱膨張係数を規制する
効果を確認するために、熱膨張係数の異なる各種融着ガ
ラスを用いて磁気ヘッドを作製し、加工時における歩留
まり及び作製された磁気ヘッドの再生出力を調べた。そ
の結果を図8に示す。なお、図8中、再生出力は、熱膨
張係数が磁気コアを構成するフェライトよりも5×10
-7だけ小さい融着ガラスを用いて作製された磁気ヘッド
の再生出力を0dBとしたときの相対値で示した。
【0040】図8からわかるように、融着ガラスとし
て、熱膨張係数が、磁気コアを構成するフェライトより
も20×10-7〜35×10-7だけ小さいものを使用し
た場合に、最も再生出力が高くなることがわかる。この
ことから、このような狭トラック幅化を図った磁気ヘッ
ドでは、熱膨張係数が磁気コアを構成するフェライトよ
りも20×10-7〜35×10-7だけ小さい融着ガラス
を使用するのが適当であることが確認された。なお、歩
留まりについは、融着ガラスとフェライトの熱膨張係数
の差があまり大きくなると低下する傾向がある。したが
って、融着ガラスの熱膨張係数は、再生出力と歩留まり
との兼ね合いで設定するのが望ましい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の磁気ヘッドでは、強磁性酸化物よりなる磁気コア同士
を接合する融着ガラスとして、熱膨張係数が磁気コアを
構成する強磁性酸化物材料の熱膨張係数よりも20×1
-7〜35×10-7だけ小さいものを使用しているの
で、狭トラック幅化、狭ギャップ長化を図った場合に融
着ガラスから磁気コアに加わる応力が適正なものとな
り、これにより磁気コアの磁気特性が最適化される。し
たがって、高密度記録化を図りながら、高い再生出力を
得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの一構成例を示す
斜視図である。
【図2】上記磁気ヘッドを記録媒体対接面側から見た平
面図である。
【図3】本発明を適用した磁気ヘッドの製造工程を工程
順に示すものであり、基体の形成工程を示す斜視図であ
る。
【図4】トラック幅規制溝形成工程を示す斜視図であ
る。
【図5】巻線溝形成工程を示す斜視図である。
【図6】ガラス融着工程を示す斜視図である。
【図7】コアブロックのスライシング工程を示す斜視図
である。
【図8】融着ガラスと磁気コア材の熱膨張係数差と、再
生出力及び歩留まりの関係を併せて示す特性図である。
【符号の説明】
1,2 磁気コア半体 3 トラック幅規制溝 5 融着ガラス 6 ギャップ材 7 巻線溝 8 巻線ガイド溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方に巻線溝が設けられた強
    磁性酸化物からなる一対の磁気コア同士がギャップ材を
    介してガラス融着により接合一体化されてなる磁気ヘッ
    ドにおいて、 ガラス融着時に使用される融着ガラスの熱膨張係数が磁
    気コアを構成する強磁性酸化物の熱膨張係数より20×
    10-7〜35×10-7小さいことを特徴とする磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 ガラス融着時におけるガラスの粘度が
    4.4〜4.7Pa・sとなるような温度でガラス融着
    が行われてなることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 上記ギャップ材は、Pt、Cr、Ta2
    5 、Al2 3 、SiO2 を主体とする単層あるいは
    それらを組み合わせた多層からなることを特徴とする請
    求項1記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 ギャップ長が0.35μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 トラック幅が25μm以下であることを
    特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 ガラス融着時に磁気コア間に印加される
    圧力が50kg・f/cm2 以下であることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気ヘッド。
JP7134122A 1995-05-31 1995-05-31 磁気ヘッド Pending JPH08329409A (ja)

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