JPH11185213A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH11185213A
JPH11185213A JP35345897A JP35345897A JPH11185213A JP H11185213 A JPH11185213 A JP H11185213A JP 35345897 A JP35345897 A JP 35345897A JP 35345897 A JP35345897 A JP 35345897A JP H11185213 A JPH11185213 A JP H11185213A
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magnetic
film
metal
core half
magnetic core
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JP35345897A
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Toshihiro Hashishita
敏裕 橋下
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ギャップが所定のアジマス角を有するM
IG型の磁気ヘッドにおいて、金属磁性膜の剥離等の無
い磁気ヘッド及びその製造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 本発明の磁気ヘッドは、金属磁性膜が磁
性体上に形成されてなる第1の磁気コア半体と、金属磁
性膜が磁性体上に形成されてなる第2の磁気コア半体と
を、磁気ギャップとなる非磁性膜を介して突き合わせて
接合してなる。この磁気ヘッドは、第1及び第2の磁気
コア半体の、突き合わせ面の両側が切り欠かれて切り欠
き面とされているとともに、これらの切り欠き面のうち
の少なくとも一方が、少なくとも1箇所の屈曲部を有し
た屈曲面とされている。そして、第1の磁気コア半体と
第2の磁気コア半体とは、それぞれの切り欠き面が対向
するとともに磁気ギャップが所定のアジマス角を有する
ように突き合わされて接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属磁性膜が磁性
体上に形成されてなる一対の磁気コア半体を、磁気ギャ
ップとなる非磁性膜を介して突き合わせて接合してなる
磁気ヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年において、磁気記録の高記録密度化
に対する要請が益々高まりつつある。この要請に応える
有効な手法の一つとして、磁性基板上に当該磁性基板よ
りも高飽和磁束密度材料からなる金属磁性膜が形成され
た一対の磁気コア半体が、磁気ギャップとなる非磁性膜
を介して突き合わされ、融着ガラスにて接合一体化され
てなるいわゆるメタル・イン・ギャップ型の磁気ヘッド
(以下、MIGヘッドと称する。)が提案されている。
【0003】以下、このようなMIGヘッドの製造工程
について簡単に説明する。
【0004】MIGヘッドを製造する際は、先ず、平面
研削盤等を用いてフェライト等からなる磁性基板の平面
出しを行う。次に、平面出しが行われた磁性基板に、ス
ライサ等を用いて巻線溝及びガラス溝を形成し、さらに
上記巻線溝及びガラス溝に略直交する方向にトラック幅
規制溝を形成する。次に、巻線溝、ガラス溝及びトラッ
ク幅規制溝が形成された磁性基板の表面に、ポリッシン
グ等により鏡面加工を施す。次に、磁性基板の表面にス
パッタ法等によって金属磁性膜を成膜し、さらに、金属
磁性膜の上にスパッタ法によって、磁気ギャップとなる
非磁性膜を成膜する。ここで、磁性基板及び金属磁性膜
は、完成されたMIGヘッドにおいて磁気コアとして機
能するものである。
【0005】次に、金属磁性膜及び非磁性膜が成膜され
た磁性基板を一対用意し、これらの磁性基板を、非磁性
膜を介して金属磁性膜が対向するように接合して磁気ヘ
ッドブロックとする。ここで、一対の磁性基板を接合す
る際は、円筒形状の低融点の融着ガラスを巻線溝とガラ
ス溝とにそれぞれ通し、これらの磁性基板を圧着しなが
ら500℃〜700℃に加熱する。これにより、一対の
磁性基板が接合されるとともに、トラック幅規制溝内が
融着ガラスによって埋められることとなる。次に、磁気
ヘッドブロックを平面研削盤等によって所定の厚みに形
成した上で、磁気ヘッドブロックに円筒研削を施して媒
体摺動面を形成する。次に、磁気ヘッドブロックに対し
て巻線ガイド加工や当たり幅加工等を施した上で、目的
とするMIGヘッドのチップ厚、チップ長となるように
磁気ヘッドブロックを切断する。
【0006】以上の工程により、磁性基板の突き合わせ
面に金属磁性膜が成膜されてなる一対の磁気コア半体
が、非磁性膜膜を介して当該金属磁性膜が対向するよう
に接合されてなるMIGヘッドが完成する。
【0007】ところで、一般に、磁気ヘッドが搭載され
ているビデオテープレコーダ等の磁気記録システムにお
いては、その消費電力を低値に抑えるために、当該磁気
ヘッドのいわゆる最適記録電流値を低くする必要があ
る。MIGヘッドの場合では、金属磁性膜の膜厚を大き
くすることが、最適記録電流値を低くするためには有効
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
属磁性膜の膜厚を大きくすると、当該金属磁性膜の残留
歪みの影響により、一対の磁気コア半体を接合、切断す
る際に、融着ガラスのひび割れ、金属磁性膜の剥離等の
損傷が発生しやすくなり、製品の歩留まり及び信頼性の
著しい低下が生じるという問題がある。
【0009】そこで、図23に示すように、磁性基板1
00にトラック幅規制溝101を形成する際、トラック
幅規制溝の側面101aの、傾斜角θを小さくして、ト
ラック幅規制溝101の側面101a部分に形成される
金属磁性膜102の厚みを薄くすることにより、金属磁
性膜102にかかる応力を小さくして、金属磁性膜10
2の剥離、融着ガラスのひび割れ等を防止する方法が提
案されている。
【0010】しかしながら、トラック幅規制溝の側面1
01aの傾斜角θを小さくした場合には、磁気ギャップ
が所定のアジマス角を有するように磁性基板100を切
断すると、磁気ギャップ近傍を拡大した図24に示すよ
うに、従来のMIGヘッド103では、媒体摺動面にト
ラック幅規制溝101の底部の折り返し104が表れて
しまう。このように媒体摺動面にトラック幅規制溝10
1の折り返し104が表れると、隣接トラックとのクロ
ストークが問題となる。
【0011】本発明は上述したような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、磁気ギャップが所定のアジマ
ス角を有するMIG型の磁気ヘッドにおいて、金属磁性
膜の剥離等の無い磁気ヘッド及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドは、
金属磁性膜が磁性体上に形成されてなる第1の磁気コア
半体と、金属磁性膜が磁性体上に形成されてなる第2の
磁気コア半体とを、磁気ギャップとなる非磁性膜を介し
て突き合わせて接合してなる磁気ヘッドである。そし
て、この磁気ヘッドは、第1の磁気コア半体の、第2の
磁気コア半体との突き合わせ面の両側が切り欠かれて切
り欠き面とされているとともに、これらの切り欠き面の
うちの少なくとも一方が、少なくとも1箇所の屈曲部を
有した屈曲面とされている。また、この磁気ヘッドは、
第2の磁気コア半体の、第1の磁気コア半体との突き合
わせ面の両側が切り欠かれて切り欠き面とされていると
ともに、これらの切り欠き面のうちの少なくとも一方
が、少なくとも1箇所の屈曲部を有した屈曲面とされて
いる。そして、第1の磁気コア半体と第2の磁気コア半
体とは、それぞれの切り欠き面が対向するとともに磁気
ギャップが所定のアジマス角を有するように突き合わさ
れて接合されている。
【0013】この磁気ヘッドでは、第1及び第2の磁気
コア半体の突き合わせ面の両側が切り欠かれて切り欠き
面とされているので、この切り欠き面によりトラック幅
が規制される。また、これらの切り欠き面のうちの一方
が、少なくとも1箇所の屈曲部を有した屈曲面とされて
いるので、磁気ヘッドにかかる応力がこの屈曲部により
緩和されて、金属磁性膜が剥離しない。さらに、この磁
気ヘッドでは、磁気ギャップがアジマス角を有していて
も、媒体摺動面に溝の折り返しが表れない。
【0014】さらに、本発明の磁気ヘッドは、上記第1
及び第2の磁気コア半体の突き合わせ面における金属磁
性膜と磁性体との境界面が、上記磁気ギャップに対して
非平行とされていることが好ましい。この磁気ヘッドで
は、金属磁性膜と磁性体との境界面が上記磁気ギャップ
に対して非平行とされているので、疑似ギャップによる
疑似出力が抑えられる。
【0015】本発明の磁気ヘッドは、金属磁性膜が磁性
体上に形成されてなる第1の磁気コア半体と、金属磁性
膜が磁性体上に形成されてなる第2の磁気コア半体と
を、磁気ギャップとなる非磁性膜を介して突き合わせて
接合してなる磁気ヘッドである。そして、本発明の磁気
ヘッドでは、第1の磁気コア半体は、第2の磁気コア半
体との突き合わせ面の両側が切り欠かれているととも
に、一方の側の切り欠き面に形成された金属磁性膜が、
他方の側の切り欠き面に形成された金属磁性膜よりも薄
く形成されている。また、第2の磁気コア半体は、第1
の磁気コア半体との突き合わせ面の両側が切り欠かれて
いるとともに、一方の側の切り欠き面に形成された金属
磁性膜が、他方の側の切り欠き面に形成された金属磁性
膜よりも薄く形成されている。そして、第1の磁気コア
半体と第2の磁気コア半体とは、第1の磁気コア半体の
金属磁性膜が薄く形成された側の切り欠き面と、第2の
磁気コア半体の金属磁性膜が厚く形成された側の切り欠
き面とが対向し、且つ、第1の磁気コア半体の金属磁性
膜が厚く形成された側の切り欠き面と、第2の磁気コア
半体の金属磁性膜が薄く形成された側の切り欠き面とが
対向するとともに、磁気ギャップが所定のアジマス角を
有するように突き合わされて接合されている。
【0016】上述したような本発明に係る磁気ヘッドで
は、第1及び第2の磁気コア半体の突き合わせ面の両側
が切り欠かれて切り欠き面とされているので、この切り
欠き面によりトラック幅が規制される。また、この磁気
ヘッドでは、一方の側の切り欠き面に形成された金属磁
性膜が、他方の側の切り欠き面に形成された金属磁性膜
よりも薄く形成されているので、金属磁性膜にかかる応
力が小さくなり、金属磁性膜が剥離しない。さらに、こ
の磁気ヘッドでは、磁気ギャップがアジマス角を有して
いても、媒体摺動面に溝の折り返しが表れない。
【0017】本発明の磁気ヘッドの製造方法は、一対の
磁性基板に対して側面に少なくとも1箇所の屈曲部を有
する溝を複数形成する溝形成工程と、上記溝形成工程で
溝が形成された一対の磁性基板上に金属磁性膜を成膜す
る成膜工程と、上記成膜工程で金属磁性膜が成膜された
一対の磁性基板をそれぞれの磁性基板に成膜された金属
磁性膜が対向するように磁気ギャップとなる非磁性膜を
介して突き合わせて接合する接合工程と、上記接合工程
で接合された一対の磁性基板を磁気ギャップが所定のア
ジマス角を有するように切断する切断工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0018】上述したような本発明の磁気ヘッドの製造
方法では、溝形成工程において側面に少なくとも1箇所
の屈曲部を有する溝を形成するようにしているので、切
断工程において磁性基板にかかる応力が屈曲部により緩
和されて、金属磁性膜が剥離しない。また、溝形成工程
において側面に少なくとも1箇所の屈曲部を有する溝を
形成するようにしているので、磁気ギャップがアジマス
角を有するようにしても、媒体摺動面に溝の折り返しが
表れない。
【0019】また、本発明の磁気ヘッドの製造方法で
は、上記溝を、一方の側面が略平面であり、他方の側面
が少なくとも一箇所の屈曲部を有する屈曲面となるよう
に形成してもよい。このような磁気ヘッドの製造方法で
は、一方の側面が略平面であり、他方の側面が少なくと
も一箇所の屈曲部を有する屈曲面である溝が形成されて
いるので、切断工程において一対の磁性基板にかかる応
力が屈曲部により緩和されて、金属磁性膜が剥離しな
い。また、切断工程において、略平面とされた一方の側
面部分に成膜された金属磁性膜にかかる応力が小さくな
り、金属磁性膜が剥離しない。さらに、他方の側面が少
なくとも一箇所の屈曲部を有する屈曲面である溝が形成
されているので、磁気ギャップがアジマス角を有するよ
うにしても、媒体摺動面に溝の折り返しが表れない。
【0020】さらに、本発明の磁気ヘッドの製造方法で
は、上記成膜工程の前に、上記溝形成工程で形成された
溝と溝との間の部分であって磁気ギャップとなる部分に
ついて、その上面が斜めとなるように上記一対の磁性基
板に加工を施すことが好ましい。このような磁気ヘッド
の製造方法では、上記成膜工程の前に、上記溝形成工程
で形成された溝と溝との間の部分であって磁気ギャップ
となる部分について、その上面が斜めとなるように上記
一対の磁性基板に加工を施すことで、成膜工程において
形成される金属磁性膜と磁性体との境界面が、上記磁気
ギャップに対して非平行とされて疑似ギャップの発生が
防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0022】〈第1の実施の形態〉図1に、本発明に係
る磁気ヘッドの一構成例を示す。
【0023】この磁気ヘッド1は、磁気ギャップ部分に
金属磁性膜が配されたMIGヘッドであり、金属磁性膜
2aが磁性基板3a上に形成されてなる第1の磁気コア
半体4aと、金属磁性膜2bが磁性基板3b上に形成さ
れてなる第2の磁気コア半体4bとが、磁気ギャップg
1となる非磁性膜5を介して突き合わされて接合されて
なる。
【0024】そして、これらの第1の磁気コア半体4a
と第2の磁気コア半体4bとの突き合わせ面には、それ
ぞれコイルを巻装させるための巻線溝6a,6bが設け
られており、また、これらの第1の磁気コア半体4aお
よび第2の磁気コア半体4bの突き合わせ面の反対側の
面には、それぞれコイルを巻装させるための巻線ガイド
溝7a,7bが設けられている。
【0025】磁性基板3a,3bには、例えばMn−Z
nフェライト等の酸化物磁性体が用いられる。
【0026】金属磁性膜2a,2bには、磁性基板3
a,3bよりも高飽和磁束密度の材料が用いられる。金
属磁性膜2a,2bの材料として具体的には、例えばF
e−Ru−Ga−Si、Fe−Ru−Ga−Si−O、
Fe−Ru−Ga−Si−N、Fe−Al−Si、Fe
−Al−Si−O、Fe−Al−Si−N等の結晶質磁
性材、Fe系微結晶材、Co系微結晶材等が挙げられ
る。
【0027】非磁性膜5の材料としては、SiO2、T
25等の酸化物、Si34等の窒化物、Cr、Al、
Si、Pt等の金属又はそれらの合金を用いることが好
ましい。また、非磁性膜5をこれらの金属材料よりなる
金属膜を組み合わせた積層膜としてもよい。
【0028】さらに、磁気ヘッド1では、金属磁性膜2
a,2bの下地として図示しない下地膜を配してもよ
い。下地膜を配することで、磁性基板3a,3bと金属
磁性膜2a,2bとの間の密着力が向上する。
【0029】この下地膜の材料としては、SiO2、T
25等の酸化物、Si34等の窒化物、Cr、Al、
Si、Pt等の金属又はそれらの合金を用いることが好
ましく、また、当該下地膜をこれらの金属材料よりなる
金属膜を組み合わせた積層膜とすることもできる。
【0030】図2は、この磁気ヘッド1の媒体摺動面の
磁気ギャップg1近傍を拡大して示す平面図である。
【0031】第1の磁気コア半体4aは、第2の磁気コ
ア半体4bとの突き合わせ面の両側が切り欠かれて切り
欠き面8a,8bとされている。そして、切り欠き面8
a,8bは、一方の切り欠き面8aが屈曲部9aを有す
る屈曲面とされ、他方の切り欠き面8bが略平面とされ
ている。また、第2の磁気コア半体4bも同様に、第1
の磁気コア半体4aとの突き合わせ面の両側が切り欠か
れて切り欠き面8c,8dとされている。そして、切り
欠き面8c,8dは、一方の切り欠き面8c,が屈曲部
9bを有する屈曲面とされ、他方の切り欠き面8dが略
平面とされている。
【0032】そして、第1の磁気コア半体4aと第2の
磁気コア半体4bとは、屈曲面とされた切り欠き面8
a,8cと、略平面とされた切り欠き面8b,8dとが
互いに相対向するように突き合わせられ、磁気ギャップ
g1となる非磁性膜5を介して接合されている。すなわ
ち、切り欠き面8aと切り欠き面8dとが対向し、切り
欠き面8bと切り欠き面8cとが対向している。また、
このとき第1の磁気コア半体4aと第2の磁気コア半体
4bとは、磁気ギャップg1が所定のアジマス角を有す
るように接合されている。また、第1の磁気コア半体4
a及び第2の磁気コア半体4bの切り欠かれた部分は融
着ガラス10によって埋められており、これにより第1
の磁気コア半体4aと第2の磁気コア半体4bとが接合
されている。
【0033】この磁気ヘッド1では、第1の磁気コア半
体4aと第2の磁気コア半体4bとの突き合わせ面の両
側が切り欠かれて切り欠き面8a,8b,8c,8dと
されているので、これらの切り欠き面8a,8b,8
c,8dによりトラック幅が規制される。また、切り欠
き面8a,8cが、それぞれ1箇所の屈曲部9a,9b
を有した屈曲面とされているので、磁気ヘッド1にかか
る応力がこの屈曲部9a,9bにより緩和される。ま
た、磁気ヘッド1では、第1の磁気コア半体4aと第2
の磁気コア半体4bとが、屈曲面とされた切り欠き面8
a,8cと、略平面とされた切り欠き面8b,8dとが
互いに相対向するように突き合わせられているので、磁
気ヘッド1にかかる応力が均一に緩和される。磁気ヘッ
ド1にかかる応力がこの屈曲部9a,9bにより緩和さ
れると、金属磁性膜2a,2bの剥離や融着ガラス10
のひび割れ等が防止されて、磁気ヘッド1の耐久性が向
上する。
【0034】以下、上述したような磁気ヘッド1の製造
方法について説明する。
【0035】磁気ヘッド1を製造する際には、まず、図
3に示すように、Mn−Znフェライト等の酸化物磁性
体よりなる略長方形の基板11を用意し、平面研削盤等
を用いて、この基板11の両面に対して平面出しを行
う。
【0036】次に、図4に示すように、平面出しが行わ
れた基板11の一主面側に、スライサ等を用いて、巻線
溝12及びガラス溝13を当該基板11の長手方向に沿
って、互いに略平行となるように形成する。ここで、巻
線溝12は、コイルを巻装させるための溝である。ま
た、ガラス溝13は融着ガラスを流し込むための溝であ
る。
【0037】次に、図5及び図6に示すように、スライ
サ等を用いて、上記巻線溝12及びガラス溝13と略直
交する方向、すなわち基板11の短辺方向に、所定間隔
をもって複数のトラック幅規制溝14を形成する。
【0038】図6は、トラック幅規制溝14の部分を拡
大して示す図である。本実施の形態では、側面に2箇所
の屈曲部15a,15bを有するトラック幅規制溝14
を形成する。また、このとき、これらのトラック幅規制
溝14を形成することにより、基板11の主面上に、ト
ラック幅規制溝14と平行に、上面に所定の磁気ギャッ
プ幅を有する突状部が形成される。これらのトラック幅
規制溝14により、トラック幅が規制される。
【0039】次に、ポリッシング等の手法により、基板
11の主面上に鏡面加工を施した後、図7に示すよう
に、当該基板11をその長手方向に沿って略2等分して
一対の磁気コア半体ブロック16a,16bを作製す
る。
【0040】次に、図8に示すように、巻線溝12、ガ
ラス溝13及びトラック幅規制溝14が形成された磁気
コア半体ブロック16a,16bの各対向面に、スパッ
タ法等の薄膜形成技術によって、例えばFe−Ru−G
a−Si等の高飽和磁束密度材料からなる金属磁性膜1
7を成膜する。このとき、金属磁性膜17の下地として
例えばSiO2等を材料とする下地膜を形成してもよ
い。次に、金属磁性膜17が形成された一対の磁気コア
半体ブロック16a,16bの各対向面上に、磁気ギャ
ップとなる非磁性膜を、SiO2等を材料としてスパッ
タ法等の手法により成膜する。
【0041】次に、図9に示すように、金属磁性膜17
及び非磁性膜が成膜された一対の磁気コア半体ブロック
16a,16bを、それぞれの磁気コア半体ブロック1
6a,16bに成膜された金属磁性膜17が対向するよ
うに、磁気ギャップとなる非磁性膜を介して突き合わせ
て接合し、磁気ヘッドブロック18を作製する。
【0042】一対の磁気コア半体ブロック16a,16
bを接合するには、円筒形状の低融点の融着ガラスをガ
ラス溝13と巻線溝12とにそれぞれ通し、一対の磁気
コア半体ブロック16a,16bを突き合わせて圧着し
ながら500℃〜700℃に加熱する。これにより、一
対の磁気コア半体ブロック16a,16bが接合される
とともに、トラック幅規制溝14の内部が融着ガラスに
よって埋められることとなる。
【0043】次に、図10に示すように、磁気ヘッドブ
ロック18を平面研削盤等を用いて所定の厚みに形成し
た上で、磁気ヘッドブロック18に対して円筒研削加工
を施し、媒体摺動面18aを形成する。
【0044】そして、磁気ヘッドブロック17に巻線ガ
イド溝となる溝加工及び当たり幅加工等を施した後、図
11に示すように、所定のチップ厚、チップ長となるよ
うに、磁気ヘッドブロック18の長手方向と直交する方
向から所定のアジマス角だけ傾けて各ヘッドチップ19
を切り出す。最後に、上記ヘッドチップ19に所定の処
理を行うことにより図1に示すような磁気ヘッド1が完
成する。
【0045】本発明の磁気ヘッドの製造方法では、側面
に2箇所の屈曲部15a,15bを有するトラック幅規
制溝14が形成されているので、磁気ヘッドブロック1
8から各ヘッドチップ19に切り出す際に、基板、融着
ガラス、金属磁性膜の材料の熱膨張率の差に起因して上
記融着ガラスや金属磁性膜17にかかる応力が上記屈曲
部15a,15bにおいて緩和される。膜応力が上記屈
曲部15a,15bにおいて緩和されると、金属磁性膜
の剥離や融着ガラスのひび割れ等が防止され、加工スト
レスに対する耐久性が向上し、また、加工精度も向上す
る。さらに、トラック幅規制溝の側面が屈曲部を有する
屈曲面とされているので、磁気ギャップがアジマス角を
有するようにしても、媒体摺動面に溝の折り返しが表れ
ない。
【0046】〈第2の実施の形態〉本実施の形態に係る
磁気ヘッドの一構成例を図12に示す。ここで、磁気ヘ
ッド20は、第1の実施の形態で述べた磁気ヘッド1と
ほぼ同様の構成を有するため、図12では特徴となる媒
体摺動面の磁気ギャップ近傍のみを拡大して示す。
【0047】この磁気ヘッド20は、金属磁性膜21a
が磁性基板22a上に形成されてなる第1の磁気コア半
体23aと、金属磁性膜21bが磁性基板22b上に形
成されてなる第2の磁気コア半体23bとが、磁気ギャ
ップg2となる非磁性膜24を介して突き合わせて接合
されてなる。
【0048】第1の磁気コア半体23aは、第2の磁気
コア半体23bとの突き合わせ面の両側が切り欠かれて
切り欠き面25a,25bとされている。そして、一方
の切り欠き面25aに形成された金属磁性膜21aが、
他方の切り欠き面25bに形成された金属磁性膜21a
よりも薄く形成されている。また、第2の磁気コア半体
23bも同様に、第1の磁気コア半体23aとの突き合
わせ面の両側が切り欠かれて切り欠き面25c,25d
とされている。そして、一方の切り欠き面25cに形成
された金属磁性膜21bが、他方の切り欠き面25dに
形成された金属磁性膜21bよりも薄く形成されてい
る。
【0049】そして第1の磁気コア半体23aと第2の
磁気コア半体23bとは、第1の磁気コア半体23aの
金属磁性膜21aが薄く形成された側の切り欠き面25
aと、第2の磁気コア半体23bの金属磁性膜21bが
厚く形成された側の切り欠き面25dとが対向し、且
つ、第1の磁気コア半体23aの金属磁性膜21aが厚
く形成された側の切り欠き面25bと、第2の磁気コア
半体23bの金属磁性膜21bが薄く形成された側の切
り欠き面25cとが対向するように、突き合わされて接
合されている。また、このとき第1の磁気コア半体23
aと第2の磁気コア半体23bとは、磁気ギャップg2
が所定のアジマス角を有するように接合されている。ま
た、第1の磁気コア半体23a及び第2の磁気コア半体
23bの切り欠かれた部分は融着ガラス26によって埋
められており、これにより第1の磁気コア半体23aと
第2の磁気コア半体23bとが接合されている。
【0050】磁気ヘッド20では、第1及び第2の磁気
コア半体23a,23bの突き合わせ面の両側が切り欠
かれて切り欠き面25a,25b,25c,25dとさ
れているので、この切り欠き面25a,25b,25
c,25dによりトラック幅が規制される。また、この
磁気ヘッド20では、切り欠き面25a,25cに形成
された金属磁性膜21a,21bが、切り欠き面25
b,25dに形成された金属磁性膜21a,21bより
も薄く形成されているので、切り欠き面25a,25c
に形成された金属磁性膜21a,21bにかかる応力が
小さくなる。また、第1の磁気コア半体23aと第2の
磁気コア半体23bとは、金属磁性膜21a,21bが
薄く形成された切り欠き面25a,25cと、金属磁性
膜21a,21bが厚く形成された切り欠き面25b,
25dとが対向するように接合されているので、金属磁
性膜21a,21bにかかる応力を均一に小さくするこ
とでできる。従って、磁気ヘッド20では金属磁性膜2
1a,21bにかかる応力が小さくなるので、金属磁性
膜21a,21bが剥離せず、耐久性が向上する。
【0051】このような磁気ヘッド20を製造する際
は、第1の実施の形態の磁気ヘッド1を製造する際とほ
ぼ同様にして製造されるが、図13に示すように、磁性
基板27にトラック幅規制溝28を形成する際、一方の
側面28aを略平面とし、他方の側面28bを1箇所の
屈曲部29を有する屈曲面とする。
【0052】トラック幅規制溝28を、一方の側面28
aを略平面とし、他方の側面28bを屈曲部を有する屈
曲面とすることで、図14に示すように、金属磁性膜3
0を成膜する際、略平面の側面28a部分に形成される
金属磁性膜30の厚みが、屈曲面の側面28b部分に形
成される金属磁性膜30の厚みよりも薄くなる。
【0053】トラック幅規制溝28の一方の側面28b
に屈曲部29が設けられているので、磁気ヘッドコアブ
ロックを切断する際に、磁性基板27にかかる応力が屈
曲部29により緩和される。また、金属磁性膜30にか
かる応力は、一般に膜厚の2乗に比例する。このため、
磁気ヘッドブロックを切断する際に、略平面とされた側
面28a部分に成膜された金属磁性膜30にかかる応力
が小さくなる。このため、金属磁性膜30の剥離や融着
ガラスのひび割れ等が防止されるので、加工ストレスに
対する耐久性が向上するとともに、加工精度を向上する
ことができる。さらに、トラック幅規制溝の一方の側面
が屈曲部を有する屈曲面とされているので、磁気ギャッ
プがアジマス角を有するようにしても、媒体摺動面に溝
の折り返しが表れない。
【0054】〈第3の実施の形態〉本実施の形態に係る
磁気ヘッドの一構成例を図15に示す。ここで、磁気ヘ
ッド40は、第1の実施の形態で述べた磁気ヘッド1と
ほぼ同様の構成を有するため、特徴となる媒体摺動面の
磁気ギャップ近傍のみを拡大して示す。
【0055】この磁気ヘッド40は、金属磁性膜41a
が磁性基板42a上に形成されてなる第1の磁気コア半
体43aと、金属磁性膜41bが磁性基板42b上に形
成されてなる第2の磁気コア半体43bとが、磁気ギャ
ップg3となる非磁性膜44を介して突き合わせて接合
されてなる。
【0056】第1の磁気コア半体43aは、第2の磁気
コア半体43bとの突き合わせ面の両側が切り欠かれて
切り欠き面45a,45bとされているとともに、これ
らの切り欠き面45a,45bは、屈曲部46a,46
bを有する屈曲面とされている。また、第2の磁気コア
半体43bは、第1の磁気コア半体43aとの突き合わ
せ面の両側が切り欠かれて切り欠き面45c,45dと
されているとともに、これらの切り欠き面45c,45
dは、屈曲部46c,46dを有する屈曲面とされてい
る。また、第1の磁気コア半体43aの金属磁性膜41
aと磁性基板42aとの境界面47a、及び第2の磁気
コア半体43bの金属磁性膜41bと磁性基板42bと
の境界面47bが上記磁気ギャップg3に対して非平行
とされている。
【0057】そして、第1の磁気コア半体43aと第2
の磁気コア半体43bとは、磁気ギャップg3が所定の
アジマス角を有するように突き合わされて接合されてい
る。また、第1の磁気コア半体43a及び第2の磁気コ
ア半体43bの切り欠かれた部分は融着ガラス48によ
って埋められており、これにより第1の磁気コア半体4
3aと第2の磁気コア半体43bとが接合されている。
【0058】この磁気ヘッド40では、第1及び第2の
磁気コア半体43a,43bの突き合わせ面の両側が切
り欠かれて切り欠き面45a,45b,45c,45d
とされているので、この切り欠き面45a,45b,4
5c,45dによりトラック幅が規制される。また、こ
れらの切り欠き面45a,45b,45c,45dは、
屈曲部46a,46b,46c,46dを有した屈曲面
とされているので、金属磁性膜41a,41bにかかる
応力がこの屈曲部46a,46b,46c,46dによ
り緩和される。また、この磁気ヘッド40では、両方の
切り欠き面が屈曲面とされているので、一方の切り欠き
面のみを屈曲面とした場合よりも応力がより緩和され
る。金属磁性膜41a,41bにかかる応力がこの屈曲
部46a,46b,46c,46dにより緩和されるの
で、金属磁性膜41a,41bの剥離や、融着ガラス4
8のひび割れ等が防止されて磁気ヘッド40の耐久性が
向上する。
【0059】また、この磁気ヘッド40では、上記第1
及び第2の磁気コア半体43a,43bの突き合わせ面
において、金属磁性膜41aと磁性基板42aとの境界
面47a、及び金属磁性膜41bと磁性基板42bとの
境界面47bが上記磁気ギャップg3に対して非平行と
されているので、疑似ギャップによる疑似出力を抑える
ことができる。疑似ギャップによる疑似出力が抑えられ
て磁気ヘッド40の出力が安定化される。
【0060】このような磁気ヘッド40を製造する際
は、第1の実施の形態の磁気ヘッド1を製造する際とほ
ぼ同様にして製造されるため、特徴となる部分のみを述
べる。
【0061】まず、図16に示すように、磁性基板49
にトラック幅規制溝50を形成する。
【0062】次に、図17に示すように、2つのトラッ
ク幅規制溝50の間の部分であって磁気ギャップとなる
部分49aについて、その上面が斜めとなるように磁性
基板49に加工を施す。
【0063】次に、図18に示すように、トラック幅規
制溝50の一方の側面50aに対して加工を施し、2箇
所の屈曲部51を形成する。これにより、一方の側面5
0aは2箇所の屈曲部51を有する屈曲面とされ、他方
の側面50bは略平面とされる。そしてこのトラック幅
規制溝50は、屈曲面の側面50aが対向するように形
成される。
【0064】次に、図19に示すように、トラック幅規
制溝50等が形成された磁性基板49上に金属磁性膜5
2を形成する。このとき、トラック幅規制溝50が、一
方の側面50aが2箇所の屈曲部51を有する屈曲面と
され、他方の側面50bが略平面とされているので、略
平面とされた側面50b部分に形成される金属磁性膜5
2の厚みが、屈曲面とされた側面50a部分に形成され
る金属磁性膜52の厚みよりも薄くなる。
【0065】次に、図20に示すように、金属磁性膜5
2が形成された磁性基板49の上面を研磨した後、トラ
ック幅規制溝50部分にガラス材53を流し込む。
【0066】次に、図21に示すように、ガラス材53
の表面に平面研削を行った後、補強溝54及び図示しな
い巻線溝等を形成する。なお、この補強溝54は、磁性
基板49を補強するとともに、融着用のガラス材が流し
込まれて一対の磁性基板49を接合する。
【0067】次に、図22に示すように、ガラス材53
の上面を研磨して鏡面とする。これにより、金属磁性膜
52と磁性基板49との境界面55を磁気ギャップとな
る上面56に対して非平行とすることができる。
【0068】磁性基板49を切断する際に、磁性基板4
9にかかる応力が屈曲部51により緩和される。また、
金属磁性膜52にかかる応力は、一般に膜厚の2乗に比
例するので、略平面とされた一方の側面50bの部分に
成膜された金属磁性膜52にかかる応力が小さくなる。
このため、金属磁性膜52の剥離や融着ガラスのひび割
れが防止されるので、加工ストレスに対する耐久性が向
上するとともに、加工精度を向上することができる。ま
た、トラック幅規制溝50の側面50aが屈曲部51を
有する屈曲面とされているので、磁気ギャップがアジマ
ス角を有するようにしても、媒体摺動面にトラック幅規
制溝50の折り返しが表れない。
【0069】さらに、金属磁性膜52と磁性基板49と
の境界面を磁気ギャップとなる上面56に対して非平行
とすることで、疑似ギャップによる疑似出力のない安定
な磁気ヘッド40を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッドでは、一対の磁気コ
ア半体の突き合わせ面の両側が切り欠かれて切り欠き面
とされ、これらの切り欠き面のうちの一方が、少なくと
も1箇所の屈曲部を有した屈曲面とされているので、磁
気ヘッドにかかる応力がこの屈曲部により緩和されて、
金属磁性膜の剥離が防止される。
【0071】また、本発明の磁気ヘッドでは、一対の磁
気コア半体の突き合わせ面の両側が切り欠かれて切り欠
き面とされ、一方の側の切り欠き面に形成された金属磁
性膜が、他方の側の切り欠き面に形成された金属磁性膜
よりも薄く形成されているので、金属磁性膜にかかる応
力が小さくなり、金属磁性膜が剥離しない。
【0072】従って、本発明の磁気ヘッドでは、金属磁
性膜の剥離の無い、耐久性に優れた、信頼性の高い磁気
ヘッドを実現することができる。
【0073】また、本発明の磁気ヘッドの製造方法で
は、溝形成工程で側面に少なくとも1箇所の屈曲部を有
する溝が形成されているので、切断工程において一対の
磁性基板にかかる応力が屈曲部により緩和されて、金属
磁性膜が剥離しない。また、溝形成工程で側面に少なく
とも1箇所の屈曲部を有する溝が形成されているので、
磁気ギャップがアジマス角を有するようにしても、媒体
摺動面に溝の折り返しが表れない。
【0074】従って、本発明の磁気ヘッドの製造方法で
は、加工時に金属磁性膜が剥離しないので、加工ストレ
スに対する耐久性が高まるとともに、加工精度を高める
ことができ、信頼性の高い磁気ヘッドを製造することが
できる。また、製品の歩留まりも向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの一構成例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の磁気ヘッドの磁気ギャップ近傍を拡大し
て示す平面図である。
【図3】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、磁
性基板の一例を示す斜視図である。
【図4】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、磁
性基板に巻線溝及びガラス溝が形成された状態を示す斜
視図である。
【図5】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、磁
性基板にさらにトラック幅規制溝が形成された状態を示
す斜視図である。
【図6】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、ト
ラック幅規制溝の部分を拡大して示す斜視図である。
【図7】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、磁
性基板が2つに切断された状態を示す斜視図である。
【図8】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、金
属磁性膜が形成されたトラック幅規制溝の部分を拡大し
て示す斜視図である。
【図9】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、磁
気ヘッドブロックの一例を示す斜視図である。
【図10】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
媒体摺動面が形成された状態を示す斜視図である。
【図11】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
磁気ヘッドブロックを切断した状態を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明の磁気ヘッドの他の一例を示す図であ
り、磁気ヘッドの磁気ギャップ近傍を拡大して示す平面
図である。
【図13】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
磁性基板にトラック幅規制溝が形成された状態を拡大し
て示す斜視図である。
【図14】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
金属磁性膜が形成されたトラック幅規制溝の部分を拡大
して示す斜視図である。
【図15】本発明の磁気ヘッドの他の一例を示す図であ
り、磁気ヘッドの磁気ギャップ近傍を拡大して示す平面
図である。
【図16】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
磁性基板にトラック幅規制溝が形成された状態を拡大し
て示す斜視図である。
【図17】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
磁性基板の上面が斜めに加工された状態を拡大して示す
斜視図である。
【図18】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
トラック幅規制溝の一方の側面が屈曲面とされた状態を
拡大して示す斜視図である。
【図19】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
金属磁性膜が形成されたトラック幅規制溝の部分を拡大
して示す斜視図である。
【図20】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
トラック幅規制溝にガラス材が流し込まれた状態を拡大
して示す斜視図である。
【図21】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
補強溝が形成された状態を拡大して示す斜視図である。
【図22】磁気ヘッドの製造方法を説明する図であり、
ガラス材が研磨された状態を拡大して示す斜視図であ
る。
【図23】従来の磁気ヘッドの製造方法を説明する図で
あり、金属磁性膜が形成されたトラック幅規制溝の部分
を拡大して示す斜視図である。
【図24】従来の磁気ヘッドの一例を示す図であり、磁
気ヘッドの磁気ギャップ近傍を拡大して示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1,20,40 磁気ヘッド、 2a,2b,21a,
21b 41a,41b 金属磁性膜、 3a,3b,
22a,22b,42a,42b 磁性基板、3a,3
b,22a,22b,42a,42b 磁気コア半体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属磁性膜が磁性体上に形成されてなる
    第1の磁気コア半体と、金属磁性膜が磁性体上に形成さ
    れてなる第2の磁気コア半体とを、磁気ギャップとなる
    非磁性膜を介して突き合わせて接合してなる磁気ヘッド
    において、 第1の磁気コア半体は、第2の磁気コア半体との突き合
    わせ面の両側が切り欠かれて切り欠き面とされていると
    ともに、これらの切り欠き面のうちの少なくとも一方
    が、少なくとも1箇所の屈曲部を有した屈曲面とされて
    おり、 第2の磁気コア半体は、第1の磁気コア半体との突き合
    わせ面の両側が切り欠かれて切り欠き面とされていると
    ともに、これらの切り欠き面のうちの少なくとも一方
    が、少なくとも1箇所の屈曲部を有した屈曲面とされて
    おり、 第1の磁気コア半体と第2の磁気コア半体は、それぞれ
    の切り欠き面が対向するとともに磁気ギャップが所定の
    アジマス角を有するように突き合わされて接合されてい
    ることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2の磁気コア半体は、そ
    れらの突き合わせ面における金属磁性膜と磁性体との境
    界面が、上記磁気ギャップに対して非平行とされている
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 金属磁性膜が磁性体上に形成されてなる
    第1の磁気コア半体と、金属磁性膜が磁性体上に形成さ
    れてなる第2の磁気コア半体とを、磁気ギャップとなる
    非磁性膜を介して突き合わせて接合してなる磁気ヘッド
    において、 第1の磁気コア半体は、第2の磁気コア半体との突き合
    わせ面の両側が切り欠かれているとともに、一方の側の
    切り欠き面に形成された金属磁性膜が、他方の側の切り
    欠き面に形成された金属磁性膜よりも薄く形成されてお
    り、 第2の磁気コア半体は、第1の磁気コア半体との突き合
    わせ面の両側が切り欠かれているとともに、一方の側の
    切り欠き面に形成された金属磁性膜が、他方の側の切り
    欠き面に形成された金属磁性膜よりも薄く形成されてお
    り、 第1の磁気コア半体と第2の磁気コア半体とは、第1の
    磁気コア半体の金属磁性膜が薄く形成された側の切り欠
    き面と、第2の磁気コア半体の金属磁性膜が厚く形成さ
    れた側の切り欠き面とが対向し、且つ、第1の磁気コア
    半体の金属磁性膜が厚く形成された側の切り欠き面と、
    第2の磁気コア半体の金属磁性膜が薄く形成された側の
    切り欠き面とが対向するとともに、磁気ギャップが所定
    のアジマス角を有するように突き合わされて接合されて
    いることを特徴とする磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 一対の磁性基板に対して、側面に少なく
    とも1箇所の屈曲部を有する溝を複数形成する溝形成工
    程と、 上記溝形成工程で溝が形成された一対の磁性基板上に金
    属磁性膜を成膜する成膜工程と、 上記成膜工程で金属磁性膜が成膜された一対の磁性基板
    を、それぞれの磁性基板に成膜された金属磁性膜が対向
    するように、磁気ギャップとなる非磁性膜を介して突き
    合わせて接合する接合工程と、 上記接合工程で接合された一対の磁性基板を、磁気ギャ
    ップが所定のアジマス角を有するように切断する切断工
    程とを有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記溝は、一方の側面が略平面であり、
    他方の側面が少なくとも一箇所の屈曲部を有する屈曲面
    とされていることを特徴とする請求項4記載の磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記成膜工程の前に、上記溝形成工程で
    形成された溝と溝との間の部分であって磁気ギャップと
    なる部分について、その上面が斜めとなるように上記一
    対の磁性基板に加工を施すことを特徴とする請求項4記
    載の磁気ヘッドの製造方法。
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