JPH10184752A - 車両懸架装置のスプリングシートラバー - Google Patents
車両懸架装置のスプリングシートラバーInfo
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- JPH10184752A JPH10184752A JP33780096A JP33780096A JPH10184752A JP H10184752 A JPH10184752 A JP H10184752A JP 33780096 A JP33780096 A JP 33780096A JP 33780096 A JP33780096 A JP 33780096A JP H10184752 A JPH10184752 A JP H10184752A
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- Japan
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- spring
- coil spring
- flange portion
- seat rubber
- spring seat
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2202/00—Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
- B60G2202/10—Type of spring
- B60G2202/12—Wound spring
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2202/00—Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
- B60G2202/10—Type of spring
- B60G2202/14—Plastic spring, e.g. rubber
- B60G2202/143—Plastic spring, e.g. rubber subjected to compression
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/10—Mounting of suspension elements
- B60G2204/12—Mounting of springs or dampers
- B60G2204/124—Mounting of coil springs
Landscapes
- Springs (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スプリングシートラバー1のフランジ部3がコ
イルスプリングからの繰り返し荷重により外周側へめく
れ上がる現象を防止し、動ばね定数を所期の特性に維持
する。 【解決手段】スプリングシートラバー1は、アッパーシ
ートブラケットの凸部に嵌合する円筒部2と、コイルス
プリングとアッパーシートブラケットの座面との間に挾
持されるフランジ部3とを有する。フランジ部3の肉厚
は外周側へ向かって徐々に薄肉となっており、アッパー
シートブラケットの座面に当接する基端面6が予めテー
パ面に成形されている。これにより、フランジ部3外周
部3aが浮き上がろうとする力が弱められ、フランジ部
3が外周側へ徐々にめくれ上がって行く現象が防止され
る。
イルスプリングからの繰り返し荷重により外周側へめく
れ上がる現象を防止し、動ばね定数を所期の特性に維持
する。 【解決手段】スプリングシートラバー1は、アッパーシ
ートブラケットの凸部に嵌合する円筒部2と、コイルス
プリングとアッパーシートブラケットの座面との間に挾
持されるフランジ部3とを有する。フランジ部3の肉厚
は外周側へ向かって徐々に薄肉となっており、アッパー
シートブラケットの座面に当接する基端面6が予めテー
パ面に成形されている。これにより、フランジ部3外周
部3aが浮き上がろうとする力が弱められ、フランジ部
3が外周側へ徐々にめくれ上がって行く現象が防止され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両懸架装置に
おけるコイルスプリングの上端もしくは下端を支持する
ゴム製のスプリングシートラバーの改良に関する。
おけるコイルスプリングの上端もしくは下端を支持する
ゴム製のスプリングシートラバーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の懸架装置の多くは、シ
ョックアブソーバとコイルスプリングとを組み合わせた
構成となっており、コイルスプリングの上端が車体側に
支持されるとともに、下端が車輪側の支持部材に支持さ
れている。そして、このコイルスプリングの各端部と車
体側部材もしくは車輪側支持部材との間には、高周波振
動の遮断を図るために、ゴム製のスプリングシートラバ
ーが介装されている。(例えば、特公平2−2726号
公報)。
ョックアブソーバとコイルスプリングとを組み合わせた
構成となっており、コイルスプリングの上端が車体側に
支持されるとともに、下端が車輪側の支持部材に支持さ
れている。そして、このコイルスプリングの各端部と車
体側部材もしくは車輪側支持部材との間には、高周波振
動の遮断を図るために、ゴム製のスプリングシートラバ
ーが介装されている。(例えば、特公平2−2726号
公報)。
【0003】図4,図5は、一例としてコイルスプリン
グ25の上端を受けるスプリングシートラバー(アッパ
ースプシングシートラバー)21を示している。
グ25の上端を受けるスプリングシートラバー(アッパ
ースプシングシートラバー)21を示している。
【0004】このスプリングシートラバー21は、適宜
なばね定数を有するゴムによって一体に成形されている
ものであって、車体側に設けられたアッパーシートブラ
ケット22の凸部22aに嵌合する円筒部23と、この
円筒部23の基部から外周側へ延びた円環状のフランジ
部24と、を有している。上記円筒部23は、コイルス
プリング25の内周に嵌合し得る外径を有し、この円筒
部23によってコイルスプリング25と凸部22aとの
緩衝が防止されるとともに、フランジ部24がコイルス
プリング25とアッパーシートブラケット22の座面2
2bとの間に挾持され、これによって車体側への振動入
力が遮断されるようになっている。尚、上記フランジ部
24裏面には、図4に示すように、ばね定数を調整する
ために、複数本の凹溝26が放射状に形成されている。
なばね定数を有するゴムによって一体に成形されている
ものであって、車体側に設けられたアッパーシートブラ
ケット22の凸部22aに嵌合する円筒部23と、この
円筒部23の基部から外周側へ延びた円環状のフランジ
部24と、を有している。上記円筒部23は、コイルス
プリング25の内周に嵌合し得る外径を有し、この円筒
部23によってコイルスプリング25と凸部22aとの
緩衝が防止されるとともに、フランジ部24がコイルス
プリング25とアッパーシートブラケット22の座面2
2bとの間に挾持され、これによって車体側への振動入
力が遮断されるようになっている。尚、上記フランジ部
24裏面には、図4に示すように、ばね定数を調整する
ために、複数本の凹溝26が放射状に形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスプリングシートラバー21においては、フランジ
部24がコイルスプリング25によって矢印P方向(図
5参照)に強く押圧されると、その変形に伴って、フラ
ンジ部24外周部24aがコイルスプリング25を包む
ように座面22bから起き上がり、この結果、フランジ
部24が外周側へ逃げようとする現象が生じる。特に、
コイルスプリング25からフランジ部24へ加えられる
押圧力は、車体のバウンド,リバウンドに伴って繰り返
し作用するので、図5の矢印Sのようにフランジ部24
が外周側へ徐々に押し出されてしまい、フランジ部24
外周部24aが座面22aから大きくめくれ上がった形
となっていく。
来のスプリングシートラバー21においては、フランジ
部24がコイルスプリング25によって矢印P方向(図
5参照)に強く押圧されると、その変形に伴って、フラ
ンジ部24外周部24aがコイルスプリング25を包む
ように座面22bから起き上がり、この結果、フランジ
部24が外周側へ逃げようとする現象が生じる。特に、
コイルスプリング25からフランジ部24へ加えられる
押圧力は、車体のバウンド,リバウンドに伴って繰り返
し作用するので、図5の矢印Sのようにフランジ部24
が外周側へ徐々に押し出されてしまい、フランジ部24
外周部24aが座面22aから大きくめくれ上がった形
となっていく。
【0006】そして、このように変形が進行する結果、
本来、円筒部23に相当する部分がアッパーシートブラ
ケット22の座面22bに当接し、所期の動ばね定数が
維持できなくなり、車両の騒音振動特性が悪化するとい
う不具合がある。
本来、円筒部23に相当する部分がアッパーシートブラ
ケット22の座面22bに当接し、所期の動ばね定数が
維持できなくなり、車両の騒音振動特性が悪化するとい
う不具合がある。
【0007】また、極端な場合には、コイルスプリング
25の内周がアッパーシートブラケット22の凸部22
aに接触し、異音を発生してしまうこともある。
25の内周がアッパーシートブラケット22の凸部22
aに接触し、異音を発生してしまうこともある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、車
両懸架装置の車体側部材もしくは車輪側支持部材に形成
された円錐台形状の凸部に嵌合するとともに、コイルス
プリング端部内周に挿入される円筒部と、この円筒部の
基部に一体に形成され、かつ上記凸部の周囲の座面とコ
イルスプリング端部との間に挟持されるフランジ部と、
を備えてなる車両懸架装置のスプリングシートラバーに
おいて、上記座面に当接する上記フランジ部の基端面
を、外周側が座面から離れる方向に傾いたテーパ面に成
形したことを特徴としている。
両懸架装置の車体側部材もしくは車輪側支持部材に形成
された円錐台形状の凸部に嵌合するとともに、コイルス
プリング端部内周に挿入される円筒部と、この円筒部の
基部に一体に形成され、かつ上記凸部の周囲の座面とコ
イルスプリング端部との間に挟持されるフランジ部と、
を備えてなる車両懸架装置のスプリングシートラバーに
おいて、上記座面に当接する上記フランジ部の基端面
を、外周側が座面から離れる方向に傾いたテーパ面に成
形したことを特徴としている。
【0009】さらに詳しくは、請求項2のように、上記
フランジ部のコイルスプリング側の面は、コイルスプリ
ングの軸線に直交する平面をなしており、フランジ部の
肉厚が外周側へ向かって徐々に薄肉となっている。
フランジ部のコイルスプリング側の面は、コイルスプリ
ングの軸線に直交する平面をなしており、フランジ部の
肉厚が外周側へ向かって徐々に薄肉となっている。
【0010】上記のように座面に当接するフランジ部の
基端面がテーパ面となっていると、フランジ部がコイル
スプリングから押圧力を受けて座面に押し付けられた時
に、フランジ部外周部において発生する反力が小さくな
り、該外周部が座面から浮き上がろうとする力が弱ま
る。つまり、コイルスプリングから押圧力が作用した瞬
間におけるフランジ部外周部の浮き上がりが防止され
る。その結果、車両のバウンド,リバウンドに伴って押
圧力が繰り返し作用しても、フランジ部が外周側へ徐々
に押し出されるという現象が発生しない。
基端面がテーパ面となっていると、フランジ部がコイル
スプリングから押圧力を受けて座面に押し付けられた時
に、フランジ部外周部において発生する反力が小さくな
り、該外周部が座面から浮き上がろうとする力が弱ま
る。つまり、コイルスプリングから押圧力が作用した瞬
間におけるフランジ部外周部の浮き上がりが防止され
る。その結果、車両のバウンド,リバウンドに伴って押
圧力が繰り返し作用しても、フランジ部が外周側へ徐々
に押し出されるという現象が発生しない。
【0011】本発明は、請求項3のように、上記フラン
ジ部の基端面側に、ばね定数調整用の凹溝が放射状に形
成されているものにも適用することができる。この場
合、凹溝を除く基端面が、テーパ面に成形されている。
ジ部の基端面側に、ばね定数調整用の凹溝が放射状に形
成されているものにも適用することができる。この場
合、凹溝を除く基端面が、テーパ面に成形されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1および図2は、この発明に係る車両懸
架装置のスプリングシートラバー1、特に、コイルスプ
リングの上端を車体側において支持するアッパースプリ
ングシートラバーの一実施例を示している。また図3
は、このスプリングシートラバー1を車体側のアッパー
シートブラケット11とコイルスプリング10上端との
間に装着した状態を示している。
架装置のスプリングシートラバー1、特に、コイルスプ
リングの上端を車体側において支持するアッパースプリ
ングシートラバーの一実施例を示している。また図3
は、このスプリングシートラバー1を車体側のアッパー
シートブラケット11とコイルスプリング10上端との
間に装着した状態を示している。
【0014】上記アッパーシートブラケット11は、比
較的厚肉の金属板をプレス成形したものであって、全体
として円環状をなし、かつ中央部に円錐台形状をなす凸
部11aが形成されている。そして、この凸部11aの
周囲の座面11bは、平坦面に形成されている。尚、こ
のアッパーシートブラケット11は、図示せぬボルト,
ナットもしくは溶接によって車体パネルに固定されてい
る。
較的厚肉の金属板をプレス成形したものであって、全体
として円環状をなし、かつ中央部に円錐台形状をなす凸
部11aが形成されている。そして、この凸部11aの
周囲の座面11bは、平坦面に形成されている。尚、こ
のアッパーシートブラケット11は、図示せぬボルト,
ナットもしくは溶接によって車体パネルに固定されてい
る。
【0015】このアッパーシートブラケット11の下面
に重ねて装着されるスプリングシートラバー1は、全体
として円環状をなすものであって、上記凸部11aに嵌
合する円筒部2と、この円筒部の基部から外周側へ延び
たフランジ部3とからなり、かつ全体が適宜なばね定数
のゴムにて一体に成形されている。上記円筒部2は、そ
の外周面2aがコイルスプリング10の内周に比較的密
に挿入され得るように、その外径が設定されている。ま
た、上記円筒部2によって構成されるスプリングシート
ラバー1の中心開口4は、その基端側部分4aがアッパ
ーシートブラケット11の凸部11aに対応した緩いテ
ーパ面をなし、かつ先端側部分4bは平行円筒面をなし
ている。そして、この平行円筒面をなす先端側部分4b
は、図3に示すように、アッパーシートブラケット11
に取り付けた状態では、凸部11aから突出し、コイル
スプリング10と凸部11aとの接触を防止している。
に重ねて装着されるスプリングシートラバー1は、全体
として円環状をなすものであって、上記凸部11aに嵌
合する円筒部2と、この円筒部の基部から外周側へ延び
たフランジ部3とからなり、かつ全体が適宜なばね定数
のゴムにて一体に成形されている。上記円筒部2は、そ
の外周面2aがコイルスプリング10の内周に比較的密
に挿入され得るように、その外径が設定されている。ま
た、上記円筒部2によって構成されるスプリングシート
ラバー1の中心開口4は、その基端側部分4aがアッパ
ーシートブラケット11の凸部11aに対応した緩いテ
ーパ面をなし、かつ先端側部分4bは平行円筒面をなし
ている。そして、この平行円筒面をなす先端側部分4b
は、図3に示すように、アッパーシートブラケット11
に取り付けた状態では、凸部11aから突出し、コイル
スプリング10と凸部11aとの接触を防止している。
【0016】スプリングシートラバー1のフランジ部3
は、コイルスプリング10を確実に受けるように、該コ
イルスプリング10の外径よりも僅かに大径に形成され
ている。そして、このフランジ部3のコイルスプリング
10側の面つまりスプリング当接面5は、コイルスプリ
ング10の軸線に直交する平面をなしている。これに対
し、アッパーシートブラケット11の座面11bに当接
する基端面6は、外周側が座面から離れる方向に傾いた
テーパ面に成形されている。つまり、フランジ部3は、
中心開口4に沿った内周部が最も厚肉であり、その肉厚
が外周側へ向かって徐々に薄肉となっている。尚、基端
面6側の中心開口4の開口縁は、断面円弧状に丸められ
ており、スプリングシートラバー1の上端となるテーパ
面の頂点6aは、図1に示すように、円筒部2の外周面
2aの延長線上付近に位置している。但し、断面円形を
なすコイルスプリング10の上端となる頂点10a(図
3参照)よりも内周側に上記基端面6の頂点6aが位置
している。
は、コイルスプリング10を確実に受けるように、該コ
イルスプリング10の外径よりも僅かに大径に形成され
ている。そして、このフランジ部3のコイルスプリング
10側の面つまりスプリング当接面5は、コイルスプリ
ング10の軸線に直交する平面をなしている。これに対
し、アッパーシートブラケット11の座面11bに当接
する基端面6は、外周側が座面から離れる方向に傾いた
テーパ面に成形されている。つまり、フランジ部3は、
中心開口4に沿った内周部が最も厚肉であり、その肉厚
が外周側へ向かって徐々に薄肉となっている。尚、基端
面6側の中心開口4の開口縁は、断面円弧状に丸められ
ており、スプリングシートラバー1の上端となるテーパ
面の頂点6aは、図1に示すように、円筒部2の外周面
2aの延長線上付近に位置している。但し、断面円形を
なすコイルスプリング10の上端となる頂点10a(図
3参照)よりも内周側に上記基端面6の頂点6aが位置
している。
【0017】また上記フランジ部3の基端面6側には、
図2に示すように、ばね定数調整用の複数の凹溝7が放
射状に形成されている。この凹溝7の形成によって、フ
ランジ部3の実質的な動ばね定数が低下している。尚、
この凹溝7の底面7aは、図1に示すように、スプリン
グ当接面5と平行に形成されている。
図2に示すように、ばね定数調整用の複数の凹溝7が放
射状に形成されている。この凹溝7の形成によって、フ
ランジ部3の実質的な動ばね定数が低下している。尚、
この凹溝7の底面7aは、図1に示すように、スプリン
グ当接面5と平行に形成されている。
【0018】上記のように構成されたスプリングシート
ラバー1は、図3に示すように、アッパーシートブラケ
ット11とコイルスプリング10との間に装着される
が、この装着状態においては、コイルスプリング10に
よってフランジ部3が上方(矢印P方向)に強く押圧さ
れるため、予めテーパ状に形成されている基端面6は、
その全面がアッパーシートブラケット11の座面11b
に密接した状態となる。しかし、フランジ部3の基端面
6は上述したように予めテーパ面に成形されているた
め、フランジ部3外周部3aにおける反力はそれだけ小
さくなり、座面11bから浮き上がろうとする力が非常
に弱くなる。換言すれば、フランジ部3のスプリング当
接面5がコイルスプリング10によって上方へ押圧され
た際に、テーパ状をなす基端面6の頂点6aが座面11
bに最も強く当接し、この頂点6aを支点としてフラン
ジ部3外周部3aが上方つまり座面11b側へ向かって
変形しようとするので、その浮き上がりが抑制されるの
である。従って、車両のバウンド,リバウンドに伴って
コイルスプリング10から繰り返し押圧力が作用して
も、フランジ部3が外周側へ徐々にめくれ上がって行く
ことがなく、所期の取付姿勢を維持することができる。
ラバー1は、図3に示すように、アッパーシートブラケ
ット11とコイルスプリング10との間に装着される
が、この装着状態においては、コイルスプリング10に
よってフランジ部3が上方(矢印P方向)に強く押圧さ
れるため、予めテーパ状に形成されている基端面6は、
その全面がアッパーシートブラケット11の座面11b
に密接した状態となる。しかし、フランジ部3の基端面
6は上述したように予めテーパ面に成形されているた
め、フランジ部3外周部3aにおける反力はそれだけ小
さくなり、座面11bから浮き上がろうとする力が非常
に弱くなる。換言すれば、フランジ部3のスプリング当
接面5がコイルスプリング10によって上方へ押圧され
た際に、テーパ状をなす基端面6の頂点6aが座面11
bに最も強く当接し、この頂点6aを支点としてフラン
ジ部3外周部3aが上方つまり座面11b側へ向かって
変形しようとするので、その浮き上がりが抑制されるの
である。従って、車両のバウンド,リバウンドに伴って
コイルスプリング10から繰り返し押圧力が作用して
も、フランジ部3が外周側へ徐々にめくれ上がって行く
ことがなく、所期の取付姿勢を維持することができる。
【0019】そのため、長期に亙って所期の動ばね定数
を確保でき、コイルスプリング10から車体側への振動
伝達を確実に防止することができる。また、円筒部2が
外周側へ引き込まれて短くなってしまうことがないの
で、コイルスプリング10と凸部11aとの接触を確実
に防止することができる。
を確保でき、コイルスプリング10から車体側への振動
伝達を確実に防止することができる。また、円筒部2が
外周側へ引き込まれて短くなってしまうことがないの
で、コイルスプリング10と凸部11aとの接触を確実
に防止することができる。
【0020】上記実施例のスプリングシートラバー1と
前述した図4,図5の従来のスプリングシートラバー2
1とを用いて、コイルスプリングにより300〜120
0kgの荷重を20万回繰り返し加える台上試験を行っ
たところ、図4,図5に示す従来のスプリングシートラ
バー21では7千回の時点でフランジ部24の全周に亙
ってめくれ上がる現象が見られたが、上記実施例のスプ
リングシートラバー1においては、20万回までめくれ
現象が発生しなかった。
前述した図4,図5の従来のスプリングシートラバー2
1とを用いて、コイルスプリングにより300〜120
0kgの荷重を20万回繰り返し加える台上試験を行っ
たところ、図4,図5に示す従来のスプリングシートラ
バー21では7千回の時点でフランジ部24の全周に亙
ってめくれ上がる現象が見られたが、上記実施例のスプ
リングシートラバー1においては、20万回までめくれ
現象が発生しなかった。
【0021】尚、上記実施例では、コイルスプリングの
上端を車体側で受けるアッパースプリングシートラバー
に本発明を適用した例を説明したが、本発明はコイルス
プリングの下端を車輪側支持部材において受けるロアス
プリングシートラバーにも同様に適用することができ
る。
上端を車体側で受けるアッパースプリングシートラバー
に本発明を適用した例を説明したが、本発明はコイルス
プリングの下端を車輪側支持部材において受けるロアス
プリングシートラバーにも同様に適用することができ
る。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係る車両懸架装置のスプリングシートラバーによれ
ば、フランジ部の外周部が座面から浮き上がらず、コイ
ルスプリングから繰り返し荷重を受けても、フランジ部
が外周側へ押し出されていくことがない。そのため、所
期の装着姿勢を維持でき、動ばね定数の変化による振動
騒音特性の悪化を防止できるとともに、コイルスプリン
グと凸部との金属接触を確実に防止できる。
に係る車両懸架装置のスプリングシートラバーによれ
ば、フランジ部の外周部が座面から浮き上がらず、コイ
ルスプリングから繰り返し荷重を受けても、フランジ部
が外周側へ押し出されていくことがない。そのため、所
期の装着姿勢を維持でき、動ばね定数の変化による振動
騒音特性の悪化を防止できるとともに、コイルスプリン
グと凸部との金属接触を確実に防止できる。
【図1】この発明に係るスプリングシートラバーを示す
図2のA−A線に沿った断面図。
図2のA−A線に沿った断面図。
【図2】このスプリングシートラバーの平面図。
【図3】このスプリングシートラバーをアッパーシート
ブラケットとコイルスプリングとの間に装着した状態で
示す断面図。
ブラケットとコイルスプリングとの間に装着した状態で
示す断面図。
【図4】従来のスプリングシートラバーの断面図。
【図5】この従来のスプリングシートラバーの装着状態
における経時的な変形状態を示す断面図。
における経時的な変形状態を示す断面図。
1…スプリングシートラバー 2…円筒部 3…フランジ部 5…スプリング当接面 6…基端面 7…凹溝 10…コイルスプリング 11…アッパーシートブラケット
Claims (4)
- 【請求項1】 車両懸架装置の車体側部材もしくは車輪
側支持部材に形成された円錐台形状の凸部に嵌合すると
ともに、コイルスプリング端部内周に挿入される円筒部
と、この円筒部の基部に一体に形成され、かつ上記凸部
の周囲の座面とコイルスプリング端部との間に挟持され
るフランジ部と、を備えてなる車両懸架装置のスプリン
グシートラバーにおいて、上記座面に当接する上記フラ
ンジ部の基端面を、外周側が座面から離れる方向に傾い
たテーパ面に成形したことを特徴とする車両懸架装置の
スプリングシートラバー。 - 【請求項2】 上記フランジ部のコイルスプリング側の
面は、コイルスプリングの軸線に直交する平面をなして
おり、フランジ部の肉厚が外周側へ向かって徐々に薄肉
となっていることを特徴とする請求項1記載の車両懸架
装置のスプリングシートラバー。 - 【請求項3】 上記フランジ部の基端面側に、ばね定数
調整用の凹溝が放射状に形成されていることを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の車両懸架装置のスプ
リングシートラバー。 - 【請求項4】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33780096A JP3295322B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 車両懸架装置のスプリングシートラバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33780096A JP3295322B2 (ja) | 1996-12-18 | 1996-12-18 | 車両懸架装置のスプリングシートラバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10184752A true JPH10184752A (ja) | 1998-07-14 |
JP3295322B2 JP3295322B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
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