JPH10181170A - 字輪およびその製造方法ならびに字輪に用いられる字輪帯および字輪帯の製造方法 - Google Patents

字輪およびその製造方法ならびに字輪に用いられる字輪帯および字輪帯の製造方法

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JPH10181170A
JPH10181170A JP34408596A JP34408596A JPH10181170A JP H10181170 A JPH10181170 A JP H10181170A JP 34408596 A JP34408596 A JP 34408596A JP 34408596 A JP34408596 A JP 34408596A JP H10181170 A JPH10181170 A JP H10181170A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴム製の字輪帯を簡単かつ安価に精度よく製造
でき、インキとの馴染み性が良好で鮮明かつ明瞭な印字
を施すことができるナンバリングマシン、データ印字ス
タンプ等で使用する字輪およびその製造方法ならびに字
輪帯および字輪帯の製造方法を提供することにある。 【解決手段】加硫プレスによりゴム製の字輪プレートを
成形、加硫し、この字輪プレートの弱化領域を引き裂い
て可撓性字輪帯29を形成する。字輪帯29は複数の印
字部67を連接部68で一体に接続して構成されたもの
で、この字輪帯29を字輪ディスク28の外周部に装着
して字輪27を構成する。字輪27は字輪ディスク28
の外周面に形成される位置決めガイド用係合部59に字
輪帯29の帯裏面側に形成される位置決め係合部69を
凹凸係合させるとともに字輪帯29両端部の係止突起部
65a,65bが字輪ディスク28の係止溝部66に係
止されることにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナンバリングマシ
ンやデータ印字スタンプ等の印字装置に用いられる字輪
およびその製造方法ならびに字輪に用いられる字輪帯お
よび字輪帯の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ナンバリングマシンは、事務書類等の被
印字用紙にナンバリングを施す印字装置として広く利用
されている。従来のナンバリングマシンは、フレーム構
造のナンバリング本体内に字輪装置を昇降可能に収容し
ており、この字輪装置を構成する各桁の字輪から所望す
る印字面を選択し、この印字面を被印字用紙に押圧して
ナンバリングを施すようになっている。
【0003】字輪装置を構成する各桁の字輪は、実開昭
62−15961号公報に示すように印字面を含む字輪
全体をダイキャストで一体成形したものや、実開昭57
−167869号公報や実開昭58−69446号公報
に示すように、字輪ディスクの外周部に可撓性字輪帯を
巻き付け、この可撓性字輪帯の両端部を字輪ディスク外
周面に形成される一文字分の印字部載置面のスペース内
に設けた係止溝部に係止部材を用いて固定させたものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】字輪装置を構成する各
桁の字輪を前者のようにダイキャストで一体成形したも
のでは、ダイキャスト一体成形品がアルミ、亜鉛、鉄等
の金属材料あるいはプラスチック材料で形成される。金
属材料製等の字輪にはニッケル、クロム等でメッキが施
されるため、インキとの馴染みが悪く、撥水性が大き
い。このため、インキをはじいたり、飛ばして印字面に
一様に塗布されず、印字がかすれたりして鮮明で明瞭な
印字を一様に施すことができないという課題があった。
【0005】また、後者のように、字輪ディスクの外周
部に可撓性字輪帯を巻き付け、両端部を係止部材で固定
したものは、固定のために、字輪ディスクの外周面の印
字部載置面に一文字分のスペースを利用して係止溝部を
設け、この係止溝部に独立した係止部材を使用して可撓
性字輪帯の両端部を固定している。係止溝部が一文字分
のスペースを専有するため、連続して順々に回転して印
字を行なうナンバリングには不適当なものであった。
【0006】また、部品点数が増えるとともに、字輪デ
ィスクに装着される可撓性字輪帯の装着精度を保持する
のに困難性を伴い、字輪の組立作業に手間隙がかかる問
題があり、さらに、可撓性字輪帯を係止部材で固定して
いるために、可撓性字輪帯に形成される印字ブロックの
ピッチ間隔が係止部材装着部分で一定とならず、バラツ
キが生じる不都合がある。また、可撓性字輪帯は加硫成
形された字輪プレートをカッタにて細断して形成される
が、字輪プレートの可撓性字輪帯間にカッタを挿入して
可撓性印字帯幅を正確に精度よく切断するのに困難性を
伴うため、字輪プレートの切断作業には細心の注意と多
大の労力が必要となる一方、切断して得られる個々の可
撓性字輪帯は、帯幅にバラツキがあり、しかも、このバ
ラツキが大きいため歩留りが悪い等の欠点があった。
【0007】さらに、可撓性字輪帯の端部は係止部材を
使用して固定しているため、ナンバリングマシンの字輪
として使用できないものである。
【0008】本発明は上述した事情を考慮したもので、
可撓性字輪帯を精度よく簡単かつ安価に製造でき、イン
キとの馴染み性が良好で鮮明かつ明瞭な印字を施すこと
ができる字輪およびその製造方法ならびに字輪帯および
字輪帯の製造方法を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、印字部のピッチ間隔
を全周にわたって均一かつ正確に形成できる一方、帯幅
も一様でバラツキのないゴム製字輪帯を簡単かつ容易に
提供できる字輪およびその製造方法ならびに字輪帯およ
び字輪帯の製造方法を提供するにある。
【0010】また本発明の別の目的は可撓性字輪帯を字
輪ディスクに巻き付け、字輪ディスクの外周面の隣り合
う印字部(文字)載置面と載置面の間の少なくとも1つ
に設けた係止溝部に、可撓性字輪帯の係止突起部を独立
した係止部材を使用することなく係止させることによ
り、連続して順々に数字等の印字を行なうことのできる
ナンバリングマシン等用字輪およびその製造方法を提供
するにある。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、カッタ等の
機械的切断手段を用いることなく、字輪プレートから帯
幅が一様な可撓性字輪帯を簡単かつ容易に製造すること
ができる字輪帯およびその製造方法を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る字輪は、上
述した課題を解決するために、ディスクの外周面に周方
向に間隔をおいて形成された印字部の載置面と上記載置
面間の少なくとも1つに形成された係止溝部とを備えた
字輪ディスクと、この字輪ディスクの外周面に装着され
る可撓性字輪帯とを有し、上記字輪帯の両端部に係止突
起部を形成し、上記両係止突起部を字輪ディスクの係止
溝部に係合させ、係止させたものである。
【0013】また、本発明に係る字輪は、上述した課題
を解決するために、ディスク外周面に周方向に形成され
た印字部の載置面と上記載置面間の連絡部の少なくとも
1つに形成される係止溝部と上記載置面に形成される位
置決めガイド用係合部とを備えた字輪ディスクと、この
字輪ディスクの外周部に装着されるゴム製の字輪帯とを
有し、上記字輪帯は数字、文字または記号等の複数の印
字部を連接部で一体接続した可撓性字輪帯で両端部に係
止突起部を有し、前記字輪帯は印字部の載置面に対応す
る字輪帯裏面側に字輪ディスクの位置決めガイド用係合
部に凹凸係合する位置決め係合部を一体に備えたもので
ある。
【0014】一方、本発明に係る字輪の製造方法は、上
述した課題を解決するために、位置決めガイド用係合部
と字輪帯の係止突起部を係止させる係止溝部をディスク
外周面に備えた字輪ディスクを型成形により一体成形す
る一方、天然ゴム、合成ゴム等のゴム材料を加硫成形し
て可撓性字輪帯を形成し、この字輪帯を字輪ディスク外
周部に装着する際、字輪帯の裏面側に形成した位置決め
係合部を字輪ディスクの位置決めガイド用係合部に凹凸
係合させるとともに、字輪帯の両端部に形成した係止突
起部を係止溝部に係合させて係止する方法である。
【0015】さらに、本発明に係る字輪帯は、上述した
課題を解決するために、未加硫ゴムシートを加硫プレス
により加硫成形して、複数の可撓性字輪帯を並列状に弱
化領域を介して相互に一体連接したゴム製字輪プレート
を形成し、この字輪プレートの弱化領域を利用して引き
裂いて可撓性字輪帯を構成したものである。
【0016】さらにまた、本発明に係る字輪帯の製造方
法は、上述した課題を解決するために、天然ゴム,合成
ゴム等の未加硫ゴムシートを加硫プレスの金型内にセッ
トして加硫プレスによりゴム製の字輪プレートを加硫成
形し、この字輪プレートの周辺余肉をカットし、字輪プ
レートの弱化領域を引き裂いて可撓性字輪帯を形成する
方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照して説明する。
【0018】図1および図2は本発明に係る字輪を備え
た印字装置としてのナンバリングマシンを例示する正面
図および縦断面図である。ナンバリングマシンは事務書
類等の被印字用紙にナンバリングを施す印字装置であ
り、全体を符号10で示す。ナンバリングマシン10は
7桁のナンバリングを施すものでは、例えば、一例では
横幅が67mm、高さ143mm、奥行40mm程度に構成さ
れる。ナンバリングマシン10は8桁以上であってもよ
い。
【0019】ナンバリングマシン10はフレーム構造の
ナンバリング本体11と、このナンバリング本体11内
に印字位置と収納位置との間を昇降自在に収容された字
輪装置12と、この字輪装置12を復帰スプリング13
のばね力に抗して押圧操作する操作ノブ14を備えた操
作手段15と、この操作ノブ14の押圧操作に連動して
揺動可能な揺動アーム機構16と、この揺動アーム機構
16の下部に脱着可能に保持されたカセット式のインキ
ローラ装置17と、字輪装置12による同一印字の繰返
し回数、すなわち印字回数を選択する印字回数選択装置
18(図2参照)とを有する。
【0020】ナンバリング本体11は補強側板20を両
側に備えた門型フレーム21と、門型フレーム21の下
端に固着された底板22とを一体的に組み立てて構成さ
れる。底板22には印字窓23が形成される。ナンバリ
ング本体11の補強側板20には対抗する内側に字輪装
置12の昇降を案内する昇降ガイド溝(図示せず)が形
成され、この昇降ガイド溝に字輪装置12の字輪シャフ
ト25の両端部が摺動自在に係合し、昇降が案内され
る。補強側板20は門型フレーム21に固定されるが、
両者は一体成形により構成してもよい。
【0021】一方、字輪装置12は、図2に示すよう
に、門型フレーム構造の字輪ホルダ26と、この字輪ホ
ルダ26に支持された字輪シャフト25と、この字輪シ
ャフト25に回転可能に軸装され、シャフト軸方向に相
互に重ね合された複数個の字輪27とを有する。各桁の
字輪27は字輪シャフト25に挿通支持される字輪ディ
スク28と、この字輪ディテスク28の外周部に装着さ
れるゴム製の可撓性字輪帯29とを有し、字輪ディスク
28のディスク側面には送りラチェット板30が固定ピ
ン等の固着手段で一体的に固定される。送りラチェット
板30は抑えスプリング31でばね付勢された揺動アー
ム状の逆回転防止メンバー32に係合しており、この逆
回転防止メンバー32により字輪27の逆回転が防止さ
れる。
【0022】字輪装置12の昇降は操作手段15を手動
操作することにより行なわれる。操作手段15は字輪装
置12の字輪ホルダ26の頂部に固定される操作シャフ
ト35と、この操作シャフト35の頂部にねじ結合され
る操作ノブ14と、操作ノブ14を初期位置(復帰位
置)側にばね付勢する復帰スプリング13とを有する。
操作シャフト35は下端が字輪ホルダ26に固着され
る。操作シャフト35はナンバリング本体11の頂部に
立設された保護筒36内を貫いて上方に延び、シャフト
上端部に操作ノブ14がねじ結合されて装着される。復
帰スプリング13は保護筒36の基部側と操作シャフト
35の上部に装着されたばね受け37との間に介装さ
れ、操作ノブ14を常時復帰位置側にばね付勢してい
る。復帰スプリング13は操作ノブ14の保護スリーブ
14bと保護筒36で常時覆われ、外部に露出するのが
防止される。
【0023】しかして、操作ノブ14を復帰スプリング
13のばね力に抗して押し込むことにより、操作ノブ1
4の動きに字輪装置12が一体に動き、字輪装置12は
ナンバリング本体11の図示しない昇降ガイド溝に案内
されて印字ストロークS分下降し、図3に示すように、
印字位置まで移動せしめられる。この印字位置で字輪装
置12の所望する印字面を被印字用紙に印字窓23を通
過して押圧することによりナンバリングされ、印字が施
される。操作ノブ14による押圧操作を中止すると、字
輪装置12は復帰スプリング13のばね力により印字位
置から図3に示す収納位置(初期位置)に復帰せしめら
れる。
【0024】また、操作手段15には、操作シャフト3
5の途中に括れ部38が形成されており、この括れ部3
8により操作シャフト35に肩部が形成される。この肩
部にロックレバー39のロック部39aが係合可能に構
成される。ロックレバー39はナンバリング本体11の
頂部に垂直支軸40廻りに回動自在に支持され、ロック
位置と解放位置との間を回動するようになっている。
【0025】操作手段15の操作シャフト35をロック
レバー39のロック操作によりロックすると、ナンバリ
ングマシン10は、揺動アーム機構16が拡開した状態
(図3参照)でロックされ、このロック状態に保持され
る。
【0026】揺動アーム機構16は、図1、図2および
図3に示すように、ナンバリング本体11の前側(正面
側)に配置される。揺動アーム機構16はナンバリング
本体11の前側上部に揺動自在に設けられた揺動アーム
43と、字輪装置12の字輪ホルダ26の前部両側に揺
動自在に設けられた対の連接リンク44とを有する。揺
動アーム43はナンバリング本体11の前側上部に設け
られた水平支軸45廻りに回転自在に支持され、常時は
抑えスプリング46により、図において時計方向にばね
付勢されている。
【0027】揺動アーム43は図2および図3に示すよ
うに側面視がほぼ逆L字状に形成され、揺動アーム43
の下部は連接リンク44の自由端部との間でスライド自
在にピン結合され、揺動アーム43に所望の揺動ストロ
ークを与えている。
【0028】揺動アーム機構16の下部にはカセット式
のインキローラ装置17が脱着自在に保持されている。
インキローラ装置17は図2および図3に示すように、
揺動アーム機構16にワンタッチで着脱自在に保持され
た枠体構造のローラ保持枠48と、このローラ保持枠4
8にインキローラ軸49aを介して着脱自在に支持され
たインキローラ49と、インキローラ49の両側に装着
されたサイドディスク50とを有する。サイドディスク
50はインキローラ49のローラ径より大きな径を有
し、このサイドディスク50の存在によりインキローラ
49の脱着時に周囲を汚したり、手を汚すのを未然に防
止できるようになっている。
【0029】また、ローラ保持枠48にはインキローラ
装置17の脱着操作を行なう操作把手部51とインキロ
ーラ装置17を所定位置に係止させる弾性係止部52と
が、インキローラ49装着側の反対側に突出している。
操作把手部51および弾性係止部52は、ローラ保持枠
48と一体成形によりあるいは一体的に構成される。弾
性係止部52は揺動アーム機構16の揺動アーム43下
部の係止孔53に係止される係止爪54を備え、この係
止爪54が揺動アーム43の係止孔53に係合すること
により、インキローラ装置17がロックされて安定的に
保持され、その抜出しが防止される。
【0030】ところで、ナンバリングマシン10に組み
込まれる字輪装置12は、字輪シャフト25の軸方向に
各桁の字輪27を重ね合せて所望桁、例えば7桁の印字
を施すことができるように構成される。各桁の字輪27
を重ね合せて支持したとき、各字輪27が独立してスム
ーズに回転し得るように、図4に示すように薄肉金属プ
レート状、リング状、あるいはワッシャ状のスペーサ5
5が字輪27間に介装される。また、各桁の字輪27の
うち1桁目の字輪27のシャフト挿通孔56は、全体と
してほぼ真円構造に形成される。2桁目以降の各字輪2
7のシャフト挿通孔57は全て同一形状に形成され、特
定桁の未使用状態を必要に応じて考慮して半径方向外方
に局所的に膨出する膨出部57a(図5および図7参
照)を持たせ、字輪27が字輪シャフト25の特定の半
径方向にシフト可能に構成される。
【0031】一方、字輪27を構成する字輪ディスク2
8は、図5および図6に示すように、アルミ、亜鉛や鉄
等の金属材料あるいはプラスチック材料を型成形により
ホイール状あるいはディスク状に形成され、スタンプホ
イールを構成している。字輪ディスク28は腐蝕防止の
ため金属メッキを施すようにしてもよい。字輪ディスク
28は円形に近い多角形、例えば変形10角形構造をな
し、中央部にはシャフト挿通孔57(56)が形成さ
れ、外周部に字輪帯29の印字部67を載置する載置面
58が所要のピッチ、例えば中心角36°で等間隔をお
いて周方向に複数個、例えば10個形成される。字輪デ
ィスク28の載置面58と載置面58との間の例えば一
例では1.25mm程度の稜線部(スペース)は連絡部5
8aとして形成され、各載置面58の好ましくは中央部
に凹溝状の位置決めガイド用係合部59が幅方向に形成
される。位置決めガイド用係合部59は送りラチェット
板30の反対側に図9および図10に示すように開口し
ている。位置決めガイド用係合部59は字輪ディスク2
8を幅方向に横切るようにほぼ全幅に亘って凹溝状に形
成された係合溝である。位置決めガイド用係合部59を
係合溝に代えて幅方向に凸条の係合突起としてもよい。
【0032】なお、図4および図5において、符号33
は印字内部選択機構(図示せず)により字輪27の印字
を選択するための複数の選択溝である。
【0033】字輪ディスク28の他方のディスク側面に
は複数のガイドピン60が一体に設けられ、このガイド
ピン60により送りラチェット板30が装着される。送
りラチェット板30は全体として円弧状に、周方向の一
部に桁上り用開口61が形成され、その外周面にスタン
プホイールカムとしての送りラチェット62が形成され
る。この送りラチェット62が逆回転防止メンバ32と
選択的に係合して字輪27の逆回転が防止できるように
なっている。
【0034】送りラチェット板30は、字輪ディスク2
8のディスク側面に重ね合され、例えば金属製のリベッ
ト63等の固着手段によりカシメて固定され、一体化さ
れる。図5および図6には字輪ディスク28と送りラチ
ェット板30とを別体で形成し、重ね合せて固着して一
体化した例を示したが、字輪ディスク28と送りラチェ
ット板30とは予め型成形で一体成形してもよい。
【0035】字輪ディスク28の外周部にゴム製の字輪
帯29が装着され、図7および図8に示すように字輪2
7が構成される。ゴム製の字輪帯29は、図12
(A),(B)に示すように、両端部に段差を有して薄
肉の接合部64a,64bが形成され、この接合部64
a,64bの裏面側にほぼ半円形状に膨出した係止突起
部65a,65bが一体に設けられる。字輪帯29は字
輪ディスク28の外周部に装着され、両端部の係止突起
部65a,65bが字輪ディスク28の係止溝部66に
嵌入され、係合して係止される。ゴム製字輪帯29の両
端係止突起部65a,65bが内側に折曲され、折曲部
が突き合せ接合するように重ね合されたとき、係止突起
部65a,65bの重ね合せ形状(接合形状)はほぼ球
状あるいは楕円球状、長円球となり、係止溝部66は重
ね合された接合部64a,64bおよび係止突起部65
a,65bをほぼ補形をなす溝形状に形成される。この
溝形状は入口側の溝幅が例えば一例として1mm程度、内
部がほぼ長円あるいは楕円形の膨出部(長径側が例えば
一例として2.6mm程度)を備えた形状に構成される。
【0036】字輪ディスク28の係止溝部66は、ディ
スク外周面の載置面58と載置面58との間の少なくと
も1つの連絡部58aに設けられ、ゴム製字輪帯29の
両端部の係止突起部65a,65bを係合させ、係止す
る係止溝部66を形成することにより、例えば10角形
構造の字輪ディスク28上に10文字(例えば0〜9ま
での数字)を配置させることができ、ナンバリングマシ
ンに適する字輪を供給することができる。係止溝部66
は、字輪ディスク28を幅方向に横切るようにほぼ全幅
に亘って形成され、位置決めガイド用係合部59と同
様、一方のディスク側面に開口している。字輪ディスク
28は例えば12角形構造とすれば、例えば月数表示を
行なうデータ印字スタンプ用字輪を供給することができ
る。
【0037】10進法のナンバリングマシンには10角
形の字輪27が必要である。係止部材を使用して1文字
分のスペースを使用した従来の字輪をナンバリングマシ
ンに使用した場合には11角形の字輪ディスクが必要と
なり、11進法のナンバリングマシンの出現になるが、
この11進法のナンバリングマシンの実現性は全くな
い。ナンバリングマシンでは10角形の字輪27と10
進法が必須要件となる。
【0038】また、可撓性字輪帯29は表面側に数字・
文字または記号等を形成した印字部67が所望のピッ
チ,例えば一例として7mm程度をおいて等間隔に複数個
形成され、各印字部67は連接部68で一体に連接され
て例えば一例として幅3mmの帯状に形成される。可撓性
字輪帯29の印字部67は図12および図14に示すよ
うに例えば10個の場合は中心角36°の等間隔Pに、
例えば約7mmの等ピッチに列状に設けられ、各印字部6
7に例えば0〜9の数字が施される。各印字部67はブ
ロック状をなすように構成し、各印字ブロックを連接部
で一体に連接してもよい。印字部67の背面側に字輪デ
ィスク28の位置決めガイド用係合部59と凹凸係合可
能な位置決め係合部69が形成される。位置決め係合部
69は位置決めガイド用係合部59が係合溝である場
合、突起状に形成され、凹凸係合するようになってい
る。
【0039】また、字輪ディスク28の位置めガイド用
係合部59に対応して字輪帯29の印字部67が形成さ
れる一方、この印字部67や位置決めガイド用係合部5
9にそれぞれ対応して字輪ディスク28の中央部に選択
溝33が形成され、この選択溝33に図示しない印字内
部選択機構が係合可能に構成される。各選択溝33は字
輪ディスク28のシャフト挿通孔57廻りに所要の間隔
をおいて放射状に配設され、シャフト挿通孔57側に開
口している。
【0040】字輪帯29は各位置決め係合部69を字輪
ディスク28の位置決めガイド用係合部59に凹凸係合
させて装着することにより、字輪帯29は字輪ディスク
28の外周部に位置決めされて正しく装着され、字輪帯
29の両端部の係合突起部65a,65bを字輪ディス
ク28の係止溝部66と係合させ、係止させることで、
字輪27が構成される。具体的には字輪帯29を反転さ
せ、裏返しにした状態で両端の接合部64a,64bを
接合させて重ね合せ、この重ね合せ状態を保持しつつ接
合部64a,64bおよび係止突起部65a,65bを
字輪ディスク28の係止溝部66に側方開口から挿入
し、係合させる。係止溝部66に接合部64a,64b
および係止突起部65a,65bが係合し、装着された
状態で字輪帯29を反転させ、字輪帯29の各位置決め
係合部69が字輪ディスク28の位置決めガイド用係合
部59に凹凸係合させて、字輪帯29は字輪ディスク2
8の外周部に正しく装着される。
【0041】字輪帯29を字輪ディスク28の外周部に
装着し、両端の係合突起部65a,65bを字輪ディス
ク28の係止溝部66に係止させるだけで、字輪帯29
の両端部を接着剤を用いて接合させることなく、字輪2
7を簡単かつ容易に作ることができる。この字輪27は
字輪帯29に接合部を必要としないので、接合部が剥れ
ることがない。
【0042】また、字輪27を構成するゴム製字輪帯2
9は加硫プレスで加硫成形される字輪プレート70から
得られる。字輪プレート70は図13および図14に示
すように、加硫プレスで加硫成形された成形プレートの
周辺のはみ出し部分を引き裂いて矩形状に構成される。
この字輪プレート70は複数例えば8本の字輪帯29
を、図15および図16に示す線状の弱化領域71を介
して並列状に一体連接したものである。
【0043】字輪プレート70は図17ないし図19に
示すように加硫プレスの金型75,76を用いて未加硫
ゴムシートを加硫成形することにより形成される。金型
75,76は上下2分割の鉄、銅、アルミ等の金属製の
割り型であり、下方の金型76の四隅部に型合せ用ガイ
ドピン77が植設され、このガイドピン77に上方の金
型75のガイド孔78が係合して上下の金型75,76
が型合せされる。上下の金型75,76の中央部には字
輪プレート70を形成する型成形面である加工面80,
81が形成され、その加工面80,81の周りには留り
溝82が少なくとも一方の金型に形成される。この金型
75,76を140℃〜155℃、好ましくは150℃
に加熱して加硫プレスで加硫成形することにより字輪プ
レート70を製造できる。字輪プレート70は字輪帯2
9が図15および図16に示す弱化領域(弱化線)71
を介して並列状に連接されるが、この弱化領域71は上
下の金型75,76間の隙間をほぼゼロとすることによ
り形成される。上下の金型75,76の上下関係は、図
17〜図19に限定されず、金型75,76の上下を逆
にして入れ換えてもよい。
【0044】字輪プレート70の製造は次のようにして
行なわれる。
【0045】下方の金型76の各加工面上に合成ゴム,
天然ゴム等の未加硫の矩形のゴムプレートを載置する。
その後、上下の金型75,76をガイドピン77を利用
して型合せし、加硫プレスで押圧するとともに、熱板あ
るいはヒータを用いて金型75,76を140℃〜15
5℃、例えば150℃に加熱し、未加硫ゴムシートを加
硫成形する。この加硫成形時に、成形される字輪プレー
ト70にガス等が混入しないように上下の金型75,7
6の加圧作用時に繰り返してガス抜きを行なう。
【0046】上下の金型75,76を用いて未加硫ゴム
シートを加熱加圧する加硫プレスで加硫成形した後、上
下の金型75,76を離し、加硫成形された成形プレー
トを金型75,76から取り除く。金型75,76から
取り出された型成形プレートは、周辺部を引き裂くこと
により、図13および図14に示すように矩形の字輪プ
レート70が構成される。
【0047】図13および図16に示された字輪プレー
ト70は各弱化領域(弱化線)71を利用して手で簡単
に引き裂くことができ、この引き裂きにより、可撓性字
輪帯であるゴム製の字輪帯29が形成される。字輪帯2
9の製造にカッタ等の切断装置を使用する必要がなく、
字輪プレート70の各弱化領域71を引き裂くことによ
り帯状のゴム製字輪帯29を容易に得ることができる。
この字輪帯29を字輪ディスク28の外周部に装着する
ことにより、字輪27が簡単かつ容易に製造できる。
【0048】字輪帯29はゴム製であるので、インキと
の馴染み性が良好となり、字輪帯29の印字部には所望
の印字面にインキがむらなく一様に塗布される。したが
って、このゴム製の字輪帯29を字輪27に使用すると
鮮明で明瞭かつ綺麗な印字を施すことができる。
【0049】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る字輪お
よびその製造方法においては、字輪ディスクの外周部に
ゴム製の可撓性字輪帯を装着して字輪が構成され、この
字輪は字輪帯の裏面側に形成される位置決め係合部を字
輪ディスクの外周面に形成された位置決めガイド用係合
部に凹凸係合させ、かつ字輪帯の両端部に形成された係
止突起部を字輪ディスクの係止溝部に係止させるだけ
で、字輪帯を字輪ディスクの外周部に精度よく位置決め
させて簡単に装着でき、独立した係止部材を用いること
なく字輪を精度よくかつ安価に製造できる。製造された
字輪は部品点数が少なく、しかも製造工数を大幅に少な
くでき、字輪の製造が簡単かつ容易になる。
【0050】また本発明に係る字輪は、字輪帯の両端部
を字輪ディスクの隣り合う載置面と載置面の間の連絡部
に設けた係止溝部で係止することにより、字輪ディスク
の外周の全各辺に数字・記号等を配置することが可能と
なり、数字・記号等を連続して印字するナンバリングマ
シンに適した字輪を簡単かつ安価に提供できる。
【0051】さらに、本発明に係る字輪およびその製造
方法においては、字輪ディスクの外周部に装着される字
輪帯はゴム製であるので、字輪帯に形成される印字部は
インキとの馴染み性が良好で、印字部にインキをむらな
く一様に塗布することができ、鮮明で明瞭な印字を施す
ことができる。
【0052】一方、本発明に係る字輪帯およびその製造
方法においては、未加硫ゴムシートを加硫プレスで加硫
成形してゴム製の字輪プレートが形成され、この字輪プ
レートの弱化領域を利用して引き裂いて可撓性の字輪帯
を構成したので、ゴム製の字輪プレートをカッタ等の切
断手段を使用して細断することなく製造でき、字輪帯の
製造が簡単かつ安価であるとともに、字輪プレートの各
弱化領域を引き裂くことにより個々の字輪帯が簡単に得
られるので、各字輪帯の帯幅も加硫プレスの型精度と同
等の精度を保って一様でバラツキがなく、全周に亘って
均一かつ正確に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る字輪を備えた印字装置としてのナ
ンバリングマシンを示す正面図。
【図2】図1に示されたナンバリングマシンの縦断面
図。
【図3】図1に示されたナンバリングマシンの印字状態
を示す縦断面図。
【図4】図1に示されたナンバリングマシン用字輪装置
を構成する各桁の字輪の重ね合せ状態を分解して示す斜
視図。
【図5】本発明に係る字輪を構成する字輪ディスクを示
す正面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う側面図。
【図7】本発明に係る字輪の一実施形態を示す正面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】本発明に係る字輪を構成する字輪ディスクを図
5の反対側から見た部分的な背面図。
【図10】図9をA方向から見た部分図。
【図11】本発明に係る字輪を構成する可撓性字輪帯を
円形形状に変形させた図。
【図12】(A)は図10の可撓性字輪帯を展開状態で
示す側面図、(B)は可撓性字輪帯の一方の端部を裏面
側から見た図。
【図13】加硫プレス成形により形成される字輪プレー
トを示す平面図。
【図14】図11に示された字輪プレートの側面図。
【図15】図13に示す字輪プレートを拡大して示す部
分的斜視図。
【図16】図15に示した字輪プレートの断面図。
【図17】図13に示された字輪プレートを製造する加
硫プレスの上下の金型を示す図。
【図18】加硫プレスの上型(あるいは下型)を示す
図。
【図19】加硫プレスの下型(あるいは上型)を示す
図。
【符号の説明】
10 ナンバリングマシン(印字装置) 11 ナンバリング本体 12 字輪装置 13 復帰スプリング 14 操作ノブ 14b 保護スリーブ 15 操作手段 16 揺動アーム機構 17 インキローラ装置 18 印字回数選択装置 20 補強側板 21 門型フレーム 22 底板 23 印字窓 25 字輪シャフト 26 字輪ホルダ 27 字輪 28 字輪ディスク 29 字輪帯 30 送りラチェット板 31 抑えスプリング 32 逆回転防止メンバ 33 選択溝 35 操作シャフト 36 保護筒 37 ばね受け 38 括れ部 39 ロックレバー 39a ロック部 40 垂直支軸 43 揺動アーム 44 連接リンク 45 水平支軸 46 押えスプリング 48 ローラ保持枠 49 インキローラ 49a インキローラ軸 50 サイドディスク 51 操作把手部 52 弾性係止部 53 係止孔 54 係止爪 55 スペーサ 56,57 シャフト挿通孔 57a 膨出部 58 載置部 58a 連絡部 59 位置決めガイド用係合部 60 ガイドピン 61 桁上り用開口 62 送りラチェット 63 リベット 64a,64b 接合部 65a,65b 係止突起部 66 係止溝部 67 印字部 68 連接部 69 位置決め係合部 70 字輪プレート 71 弱化領域(弱化線) 75,76 金型 77 ガイドピン 78 ガイド孔 80,81 加工面(型成形面) 82 逃げ溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 字輪およびその製造方法ならびに字輪
に用いられる字輪帯および字輪帯の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナンバリングマシ
ンやデータ印字スタンプ等の印字装置に用いられる字輪
およびその製造方法ならびに字輪に用いられる字輪帯お
よび字輪帯の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ナンバリングマシンは、事務書類等の被
印字用紙にナンバリングを施す印字装置として広く利用
されている。従来のナンバリングマシンは、フレーム構
造のナンバリング本体内に字輪装置を昇降可能に収容し
ており、この字輪装置を構成する各桁の字輪から所望す
る印字面を選択し、この印字面を被印字用紙に押圧して
ナンバリングを施すようになっている。
【0003】字輪装置を構成する各桁の字輪は、実開昭
62−15961号公報に示すように印字面を含む字輪
全体をダイキャストで一体成形したものや、実開昭57
−167869号公報や実開昭58−69446号公報
に示すように、字輪ディスクの外周部に可撓性字輪帯を
巻き付け、この可撓性字輪帯の両端部を字輪ディスク外
周面に形成される一文字分の印字部載置面のスペース内
に設けた係止溝部に係止部材を用いて固定させたものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】字輪装置を構成する各
桁の字輪を前者のようにダイキャストで一体成形したも
のでは、ダイキャスト一体成形品がアルミ、亜鉛、鉄等
の金属材料あるいはプラスチック材料で形成される。金
属材料製等の字輪にはニッケル、クロム等でメッキが施
されるため、インキとの馴染みが悪く、撥水性が大き
い。このため、インキをはじいたり、飛ばして印字面に
一様に塗布されず、印字がかすれたりして鮮明で明瞭な
印字を一様に施すことができないという課題があった。
プラスチック材料で形成された字輪もインキとの馴染が
悪く撥水性が大きい。
【0005】また、後者のように、字輪ディスクの外周
部に可撓性字輪帯を巻き付け、両端部を係止部材で固定
したものは、固定のために、字輪ディスクの外周面の印
字部載置面に一文字分のスペースを利用して係止溝部を
設け、この係止溝部に独立した係止部材を使用して可撓
性字輪帯の両端部を固定している。係止溝部が一文字分
のスペースを専有するため、連続して順々に回転して印
字を行なうナンバリングには不適当なものであった。
【0006】また、部品点数が増えるとともに、字輪デ
ィスクに装着される可撓性字輪帯の装着精度を保持する
のに困難性を伴い、字輪の組立作業に手間隙がかかる問
題があり、さらに、可撓性字輪帯を係止部材で固定して
いるために、可撓性字輪帯に形成される印字ブロックの
ピッチ間隔が係止部材装着部分で一定とならず、バラツ
キが生じる不都合がある。また、可撓性字輪帯は加硫成
形された字輪プレートをカッタにて細断して形成される
が、字輪プレートの可撓性字輪帯間にカッタを挿入して
可撓性印字帯幅を正確に精度よく切断するのに困難性を
伴うため、字輪プレートの切断作業には細心の注意と多
大の労力が必要となる一方、切断して得られる個々の可
撓性字輪帯は、帯幅にバラツキがあり、しかも、このバ
ラツキが大きいため歩留りが悪い等の欠点があった。
【0007】さらに、可撓性字輪帯の端部は係止部材を
使用して固定しているため、ナンバリングマシンの字輪
として使用できないものである。
【0008】本発明は上述した事情を考慮したもので、
可撓性字輪帯を精度よく簡単かつ安価に製造でき、イン
キとの馴染み性が良好で鮮明かつ明瞭な印字を施すこと
ができる字輪およびその製造方法ならびに字輪帯および
字輪帯の製造方法を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、印字部のピッチ間隔
を全周にわたって均一かつ正確に形成できる一方、帯幅
も一様でバラツキのないゴム製字輪帯を簡単かつ容易に
提供できる字輪およびその製造方法ならびに字輪帯およ
び字輪帯の製造方法を提供するにある。
【0010】また本発明の別の目的は可撓性字輪帯を字
輪ディスクに巻き付け、字輪ディスクの外周面の隣り合
う印字部(文字)載置面と載置面の間の少なくとも1つ
に設けた係止溝部に、可撓性字輪帯の係止突起部を独立
した係止部材を使用することなく係止させることによ
り、連続して順々に数字等の印字を行なうことのできる
ナンバリングマシン等用字輪およびその製造方法を提供
するにある。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、カッタ等の
機械的切断手段を用いることなく、字輪プレートから帯
幅が一様な可撓性字輪帯を簡単かつ容易に製造すること
ができる字輪帯およびその製造方法を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る字輪は、上
述した課題を解決するために、ディスクの外周面に周方
向に間隔をおいて形成された印字部の載置面と上記載置
面間の少なくとも1つに形成された係止溝部とを備えた
字輪ディスクと、この字輪ディスクの外周面に装着され
る可撓性字輪帯とを有し、上記字輪帯の両端部に係止突
起部を形成し、上記両係止突起部を字輪ディスクの係止
溝部に係合させ、係止させたものである。
【0013】また、本発明に係る字輪は、上述した課題
を解決するために、ディスク外周面に周方向に形成され
た印字部の載置面と上記載置面間の連絡部の少なくとも
1つに形成される係止溝部と上記載置面に形成される位
置決めガイド用係合部とを備えた字輪ディスクと、この
字輪ディスクの外周部に装着されるゴム製の字輪帯とを
有し、上記字輪帯は数字、文字または記号等の複数の印
字部を連接部で一体接続した可撓性字輪帯で両端部に係
止突起部を有し、前記字輪帯は印字部の載置面に対応す
る字輪帯裏面側に字輪ディスクの位置決めガイド用係合
部に凹凸係合する位置決め係合部を一体に備えたもので
ある。
【0014】一方、本発明に係る字輪の製造方法は、上
述した課題を解決するために、位置決めガイド用係合部
と字輪帯の係止突起部を係止させる係止溝部をディスク
外周面に備えた字輪ディスクを型成形により一体成形す
る一方、天然ゴム、合成ゴム等のゴム材料を加硫成形し
て可撓性字輪帯を形成し、この字輪帯を字輪ディスク外
周部に装着する際、字輪帯の裏面側に形成した位置決め
係合部を字輪ディスクの位置決めガイド用係合部に凹凸
係合させるとともに、字輪帯の両端部に形成した係止突
起部を係止溝部に係合させて係止する方法である。
【0015】さらに、本発明に係る字輪帯は、上述した
課題を解決するために、未加硫ゴムシートを加硫プレス
により加硫成形して、複数の可撓性字輪帯を並列状に弱
化領域を介して相互に一体連接したゴム製字輪プレート
を形成し、この字輪プレートの弱化領域を利用して引き
裂いて可撓性字輪帯を構成したものである。
【0016】さらにまた、本発明に係る字輪帯の製造方
法は、上述した課題を解決するために、天然ゴム,合成
ゴム等の未加硫ゴムシートを加硫プレスの金型内にセッ
トして加硫プレスによりゴム製の字輪プレートを加硫成
形し、この字輪プレートの周辺余肉を引き裂く一方、字
輪プレートの弱化領域を引き裂いて可撓性字輪帯を形成
する方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照して説明する。
【0018】図1および図2は本発明に係る字輪を備え
た印字装置としてのナンバリングマシンを例示する正面
図および縦断面図である。ナンバリングマシンは事務書
類等の被印字用紙にナンバリングを施す印字装置であ
り、全体を符号10で示す。ナンバリングマシン10は
7桁のナンバリングを施すものでは、例えば、一例では
横幅が67mm、高さ143mm、奥行40mm程度に構成さ
れる。ナンバリングマシン10は8桁以上であってもよ
い。
【0019】ナンバリングマシン10はフレーム構造の
ナンバリング本体11と、このナンバリング本体11内
に印字位置と収納位置との間を昇降自在に収容された字
輪装置12と、この字輪装置12を復帰スプリング13
のばね力に抗して押圧操作する操作ノブ14を備えた操
作手段15と、この操作ノブ14の押圧操作に連動して
揺動可能な揺動アーム機構16と、この揺動アーム機構
16の下部に脱着可能に保持されたカセット式のインキ
ローラ装置17と、字輪装置12による同一印字の繰返
し回数、すなわち印字回数を選択する印字回数選択装置
18(図2参照)とを有する。
【0020】ナンバリング本体11は補強側板20を両
側に備えた門型フレーム21と、門型フレーム21の下
端に固着された底板22とを一体的に組み立てて構成さ
れる。底板22には印字窓23が形成される。ナンバリ
ング本体11の補強側板20には対抗する内側に字輪装
置12の昇降を案内する昇降ガイド溝(図示せず)が形
成され、この昇降ガイド溝に字輪装置12の字輪シャフ
ト25の両端部が摺動自在に係合し、昇降が案内され
る。補強側板20は門型フレーム21に固定されるが、
両者は一体成形により構成してもよい。
【0021】一方、字輪装置12は、図2に示すよう
に、門型フレーム構造の字輪ホルダ26と、この字輪ホ
ルダ26に支持された字輪シャフト25と、この字輪シ
ャフト25に回転可能に軸装され、シャフト軸方向に相
互に重ね合された複数個の字輪27とを有する。各桁の
字輪27は字輪シャフト25に挿通支持される字輪ディ
スク28と、この字輪ディテスク28の外周部に装着さ
れるゴム製の可撓性字輪帯29とを有し、字輪ディスク
28のディスク側面には送りラチェット板30が固定ピ
ン等の固着手段で一体的に固定される。送りラチェット
板30は抑えスプリング31でばね付勢された揺動アー
ム状の逆回転防止メンバー32に係合しており、この逆
回転防止メンバー32により字輪27の逆回転が防止さ
れる。
【0022】字輪装置12の昇降は操作手段15を手動
操作することにより行なわれる。操作手段15は字輪装
置12の字輪ホルダ26の頂部に固定される操作シャフ
ト35と、この操作シャフト35の頂部にねじ結合され
る操作ノブ14と、操作ノブ14を初期位置(復帰位
置)側にばね付勢する復帰スプリング13とを有する。
操作シャフト35は下端が字輪ホルダ26に固着され
る。操作シャフト35はナンバリング本体11の頂部に
立設された保護筒36内を貫いて上方に延び、シャフト
上端部に操作ノブ14がねじ結合されて装着される。復
帰スプリング13は保護筒36の基部側と操作シャフト
35の上部に装着されたばね受け37との間に介装さ
れ、操作ノブ14を常時復帰位置側にばね付勢してい
る。復帰スプリング13は操作ノブ14の保護スリーブ
14bと保護筒36で常時覆われ、外部に露出するのが
防止される。
【0023】しかして、操作ノブ14を復帰スプリング
13のばね力に抗して押し込むことにより、操作ノブ1
4の動きに字輪装置12が一体に動き、字輪装置12は
ナンバリング本体11の図示しない昇降ガイド溝に案内
されて印字ストロークS分下降し、図3に示すように、
印字位置まで移動せしめられる。この印字位置で字輪装
置12の所望する印字面を被印字用紙に印字窓23を通
過して押圧することにより印字が施される。操作ノブ1
4による押圧操作を中止すると、字輪装置12は復帰ス
プリング13のばね力により印字位置から図3に示す収
納位置(初期位置)に復帰せしめられる。
【0024】また、操作手段15には、操作シャフト3
5の途中に括れ部38が形成されており、この括れ部3
8により操作シャフト35に肩部が形成される。この肩
部にロックレバー39のロック部39aが係合可能に構
成される。ロックレバー39はナンバリング本体11の
頂部の垂直支軸40廻りに回動自在に支持され、ロック
位置と解放位置との間を回動するようになっている。
【0025】操作手段15の操作シャフト35をロック
レバー39のロック操作によりロックすると、ナンバリ
ングマシン10は、揺動アーム機構16が拡開した状態
(図3参照)でロックされ、このロック状態に保持され
る。
【0026】揺動アーム機構16は、図1、図2および
図3に示すように、ナンバリング本体11の前側(正面
側)に配置される。揺動アーム機構16はナンバリング
本体11の前側上部に揺動自在に設けられた揺動アーム
43と、字輪装置12の字輪ホルダ26の前部両側に揺
動自在に設けられた対の連接リンク44とを有する。揺
動アーム43はナンバリング本体11の前側上部に設け
られた水平支軸45廻りに回転自在に支持され、常時は
抑えスプリング46により、図において時計方向にばね
付勢されている。
【0027】揺動アーム43は図2および図3に示すよ
うに側面視がほぼ逆L字状に形成され、揺動アーム43
の下部は連接リンク44の自由端部との間でスライド自
在にピン結合され、揺動アーム43に所望の揺動ストロ
ークを与えている。
【0028】揺動アーム機構16の下部にはカセット式
のインキローラ装置17が脱着自在に保持されている。
インキローラ装置17は図2および図3に示すように、
揺動アーム機構16にワンタッチで着脱自在に保持され
た枠体構造のローラ保持枠48と、このローラ保持枠4
8にインキローラ軸49aを介して着脱自在に支持され
たインキローラ49と、インキローラ49の両側に装着
されたサイドディスク50とを有する。サイドディスク
50はインキローラ49のローラ径より大きな径を有
し、このサイドディスク50の存在によりインキローラ
49の脱着時に周囲を汚したり、手を汚すのを未然に防
止できるようになっている。
【0029】また、ローラ保持枠48にはインキローラ
装置17の脱着操作を行なう操作把手部51とインキロ
ーラ装置17を所定位置に係止させる弾性係止部52と
が、インキローラ49装着側の反対側に突出している。
操作把手部51および弾性係止部52は、ローラ保持枠
48と一体成形によりあるいは一体的に構成される。弾
性係止部52は揺動アーム機構16の揺動アーム43下
部の係止孔53に係止される係止爪54を備え、この係
止爪54が揺動アーム43の係止孔53に係合すること
により、インキローラ装置17がロックされて安定的に
保持され、その抜出しが防止される。
【0030】ところで、ナンバリングマシン10に組み
込まれる字輪装置12は、字輪シャフト25の軸方向に
各桁の字輪27を重ね合せて所望桁、例えば7桁の印字
を施すことができるように構成される。各桁の字輪27
を重ね合せて支持したとき、各字輪27が独立してスム
ーズに回転し得るように、図4に示すように薄肉金属プ
レート状、リング状、あるいはワッシャ状のスペーサ5
5が字輪27間に介装される。また、各桁の字輪27の
うち1桁目の字輪27のシャフト挿通孔56は、全体と
してほぼ真円構造に形成される。2桁目以降の各字輪2
7のシャフト挿通孔57は全て同一形状に形成され、特
定桁の未使用状態を必要に応じて考慮して半径方向外方
に局所的に膨出する膨出部57a(図5および図7参
照)を持たせ、字輪27が字輪シャフト25の特定の半
径方向にシフト可能に構成される。
【0031】一方、字輪27を構成する字輪ディスク2
8は、図5および図6に示すように、アルミ、亜鉛や鉄
等の金属材料あるいはプラスチック材料を型成形により
ホイール状あるいはディスク状に形成され、スタンプホ
イールを構成している。字輪ディスク28は腐蝕防止の
ため金属メッキを施すようにしてもよい。字輪ディスク
28は円形に近い多角形、例えば変形10角形構造をな
し、中央部にはシャフト挿通孔57(56)が形成さ
れ、外周部に字輪帯29の印字部67を載置する載置面
58が所要のピッチ、例えば中心角36°で等間隔をお
いて周方向に複数個、例えば10個形成される。字輪デ
ィスク28の載置面58と載置面58との間の例えば一
例では1.25mm程度の稜線部(スペース)は連絡部5
8aとして形成され、各載置面58の好ましくは中央部
に凹溝状の位置決めガイド用係合部59が幅方向に形成
される。位置決めガイド用係合部59は送りラチェット
板30の反対側に図9および図10に示すように開口し
ている。位置決めガイド用係合部59は字輪ディスク2
8を幅方向に横切るようにほぼ全幅に亘って凹溝状に形
成された係合溝である。位置決めガイド用係合部59を
係合溝に代えて幅方向に凸条の係合突起としてもよい。
【0032】なお、図4および図5において、符号33
は印字内部選択機構(図示せず)により字輪27の印字
を選択するための複数の選択溝である。
【0033】字輪ディスク28の他方のディスク側面に
は複数のガイドピン60が一体に設けられ、このガイド
ピン60により送りラチェット板30が装着される。送
りラチェット板30は全体として円弧状に、周方向の一
部に桁上り用開口61が形成され、その外周面にスタン
プホイールカムとしての送りラチェット62が形成され
る。この送りラチェット62が逆回転防止メンバ32と
選択的に係合して字輪27の逆回転が防止できるように
なっている。
【0034】送りラチェット板30は、字輪ディスク2
8のディスク側面に重ね合され、例えば金属製のリベッ
ト63等の固着手段によりカシメて固定され、一体化さ
れる。図5および図6には字輪ディスク28と送りラチ
ェット板30とを別体で形成し、重ね合せて固着して一
体化した例を示したが、字輪ディスク28と送りラチェ
ット板30とは予め型成形で一体成形してもよい。
【0035】字輪ディスク28の外周部にゴム製の字輪
帯29が装着され、図7および図8に示すように字輪2
7が構成される。ゴム製の字輪帯29は、図12
(A),(B)に示すように、両端部に段差を有して薄
肉の接合部64a,64bが形成され、この接合部64
a,64bの裏面側にほぼ半円形状に膨出した係止突起
部65a,65bが一体に設けられる。字輪帯29は字
輪ディスク28の外周部に装着され、両端部の係止突起
部65a,65bが字輪ディスク28の係止溝部66に
嵌入され、係合して係止される。ゴム製字輪帯29の両
端係止突起部65a,65bが内側に折曲され、折曲部
が突き合せ接合するように重ね合されたとき、係止突起
部65a,65bの重ね合せ形状(接合形状)はほぼ球
状あるいは楕円球状、長円球となり、係止溝部66は重
ね合された接合部64a,64bおよび係止突起部65
a,65bをほぼ補形をなす溝形状に形成される。この
溝形状は入口側の溝幅が例えば一例として1mm程度、内
部がほぼ長円あるいは楕円形の膨出部(長径側が例えば
一例として2.6mm程度)を備えた形状に構成される。
【0036】字輪ディスク28の係止溝部66は、ディ
スク外周面の載置面58と載置面58との間の少なくと
も1つの連絡部58aに設けられ、ゴム製字輪帯29の
両端部の係止突起部65a,65bを係合させ、係止す
る係止溝部66を形成することにより、例えば10角形
構造の字輪ディスク28上に10文字(例えば0〜9ま
での数字)を配置させることができ、ナンバリングマシ
ンに適する字輪を供給することができる。係止溝部66
は、字輪ディスク28を幅方向に横切るようにほぼ全幅
に亘って形成され、位置決めガイド用係合部59と同
様、一方のディスク側面に開口している。字輪ディスク
28は例えば12角形構造とすれば、例えば月数表示を
行なうデータ印字スタンプ用字輪を供給することができ
る。
【0037】10進法のナンバリングマシンには10角
形の字輪27が必要である。係止部材を使用して1文字
分のスペースを使用した従来の字輪をナンバリングマシ
ンに使用した場合には11角形の字輪ディスクが必要と
なり、11進法のナンバリングマシンの出現になるが、
この11進法のナンバリングマシンの実現性は全くな
い。ナンバリングマシンでは10角形の字輪27と10
進法が必須要件となる。
【0038】また、可撓性字輪帯29は表面側に数字・
文字または記号等を形成した印字部67が所望のピッ
チ,例えば一例として7mm程度をおいて等間隔に複数個
形成され、各印字部67は連接部68で一体に連接され
て例えば一例として幅3mmの帯状に形成される。可撓性
字輪帯29の印字部67は図12および図14に示すよ
うに例えば10個の場合は中心角36°の等間隔Pに、
例えば約7mmの等ピッチに列状に設けられ、各印字部6
7に例えば0〜9の数字が施される。各印字部67はブ
ロック状をなすように構成し、各印字ブロックを連接部
で一体に連接してもよい。印字部67の背面側に字輪デ
ィスク28の位置決めガイド用係合部59と凹凸係合可
能な位置決め係合部69が形成される。位置決め係合部
69は位置決めガイド用係合部59が係合溝である場
合、突起状に形成され、凹凸係合するようになってい
る。
【0039】また、字輪ディスク28の位置めガイド用
係合部59に対応して字輪帯29の印字部67が形成さ
れる一方、この印字部67や位置決めガイド用係合部5
9にそれぞれ対応して字輪ディスク28の中央部に選択
溝33が形成され、この選択溝33に図示しない印字内
部選択機構が係合可能に構成される。各選択溝33は字
輪ディスク28のシャフト挿通孔56,57廻りに所要
の間隔をおいて放射状に配設され、シャフト挿通孔5
6,57側に開口している。
【0040】字輪帯29は各位置決め係合部69を字輪
ディスク28の位置決めガイド用係合部59に凹凸係合
させて装着することにより、字輪帯29は字輪ディスク
28の外周部に位置決めされて正しく装着され、字輪帯
29の両端部の係合突起部65a,65bを字輪ディス
ク28の係止溝部66と係合させ、係止させることで、
字輪27が構成される。具体的には字輪帯29を反転さ
せ、裏返しにした状態で両端の接合部64a,64bを
接合させて重ね合せ、この重ね合せ状態を保持しつつ接
合部64a,64bおよび係止突起部65a,65bを
字輪ディスク28の係止溝部66に側方開口から挿入
し、係合させる。係止溝部66に接合部64a,64b
および係止突起部65a,65bが係合し、装着された
状態で字輪帯29を反転させ、字輪帯29の各位置決め
係合部69が字輪ディスク28の位置決めガイド用係合
部59に凹凸係合させて、字輪帯29は字輪ディスク2
8の外周部に正しく装着される。
【0041】字輪帯29を字輪ディスク28の外周部に
装着し、両端の係合突起部65a,65bを字輪ディス
ク28の係止溝部66に係止させるだけで、字輪帯29
の両端部を接着剤を用いて接合させることなく、字輪2
7を簡単かつ容易に作ることができる。この字輪27は
字輪帯29に接合部を必要としないので、接合部が剥れ
ることがない。
【0042】また、字輪27を構成するゴム製字輪帯2
9は加硫プレスで加硫成形される字輪プレート70から
得られる。字輪プレート70は図13および図14に示
すように、加硫プレスで加硫成形された成形プレートの
周辺のはみ出し部分を引き裂いて矩形状に構成される。
この字輪プレート70は複数例えば8本の字輪帯29
を、図15および図16に示す線状の弱化領域71を介
して並列状に一体連接したものである。
【0043】字輪プレート70は図17ないし図19に
示すように加硫プレスの金型75,76を用いて未加硫
ゴムシートを加硫成形することにより形成される。金型
75,76は上下2分割の鉄、銅、アルミ等の金属製の
割り型であり、下方の金型76の四隅部に型合せ用ガイ
ドピン77が植設され、このガイドピン77に上方の金
型75のガイド孔78が係合して上下の金型75,76
が型合せされる。上下の金型75,76の中央部には字
輪プレート70を形成する型成形面である加工面80,
81が形成され、その加工面80,81の周りには留り
溝82が少なくとも一方の金型に形成される。この金型
75,76を140℃〜155℃、好ましくは150℃
に加熱した加硫プレスで加硫成形することにより字輪プ
レート70を製造できる。字輪プレート70は字輪帯2
9が図15および図16に示す弱化領域(弱化線)71
を介して並列状に連接されるが、この弱化領域71は上
下の金型75,76間の隙間をほぼゼロとすることによ
り形成される。上下の金型75,76の上下関係は、図
17〜図19に限定されず、金型75,76の上下を逆
にして入れ換えてもよい。
【0044】字輪プレート70の製造は次のようにして
行なわれる。
【0045】下方の金型76の各加工面上に合成ゴム,
天然ゴム等の未加硫の矩形のゴムプレートを載置する。
その後、上下の金型75,76をガイドピン77を利用
して型合せし、加硫プレスで押圧するとともに、金型7
5,76を140℃〜155℃、例えば150℃に加熱
し、未加硫ゴムシートを加硫成形する。この加硫成形時
に、成形される字輪プレート70にガス等が混入しない
ように上下の金型75,76の加圧作用時に繰り返して
ガス抜きを行なう。
【0046】上下の金型75,76を用いて未加硫ゴム
シートを加熱加圧する加硫プレスで加硫成形した後、上
下の金型75,76を離し、加硫成形された成形プレー
トを金型75,76から取り除く。金型75,76から
取り出された型成形プレートは、周辺部を引き裂くこと
により、図13および図14に示すように矩形の字輪プ
レート70が構成される。
【0047】図13および図16に示された字輪プレー
ト70は各弱化領域(弱化線)71を利用して手で簡単
に引き裂くことができ、この引き裂きにより、可撓性字
輪帯であるゴム製の字輪帯29が形成される。字輪帯2
9の製造にカッタ等の切断装置を使用する必要がなく、
字輪プレート70の各弱化領域71を引き裂くことによ
り帯状のゴム製字輪帯29を容易に得ることができる。
この字輪帯29を字輪ディスク28の外周部に装着する
ことにより、字輪27が簡単かつ容易に製造できる。
【0048】字輪帯29はゴム製であるので、インキと
の馴染み性が良好となり、字輪帯29の印字部には所望
の印字面にインキがむらなく一様に塗布される。したが
って、このゴム製の字輪帯29を字輪27に使用すると
鮮明で明瞭かつ綺麗な印字を施すことができる。
【0049】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る字輪お
よびその製造方法においては、字輪ディスクの外周部に
ゴム製の可撓性字輪帯を装着して字輪が構成され、この
字輪は字輪帯の裏面側に形成される位置決め係合部を字
輪ディスクの外周面に形成された位置決めガイド用係合
部に凹凸係合させ、かつ字輪帯の両端部に形成された係
止突起部を字輪ディスクの係止溝部に係止させるだけ
で、字輪帯を字輪ディスクの外周部に精度よく位置決め
させて簡単に装着でき、独立した係止部材を用いること
なく字輪を精度よくかつ安価に製造できる。製造された
字輪は部品点数が少なく、しかも製造工数を大幅に少な
くでき、字輪の製造が簡単かつ容易になる。
【0050】また本発明に係る字輪は、字輪帯の両端部
を字輪ディスクの隣り合う載置面と載置面の間の連絡部
に設けた係止溝部で係止することにより、字輪ディスク
の外周の全各辺に数字・記号等を配置することが可能と
なり、数字・記号等を連続して印字するナンバリングマ
シンに適した字輪を簡単かつ安価に提供できる。
【0051】さらに、本発明に係る字輪およびその製造
方法においては、字輪ディスクの外周部に装着される字
輪帯はゴム製であるので、字輪帯に形成される印字部は
インキとの馴染み性が良好で、印字部にインキをむらな
く一様に塗布することができ、鮮明で明瞭な印字を施す
ことができる。
【0052】一方、本発明に係る字輪帯およびその製造
方法においては、未加硫ゴムシートを加硫プレスで加硫
成形してゴム製の字輪プレートが形成され、この字輪プ
レートの弱化領域を利用して引き裂いて可撓性の字輪帯
を構成したので、ゴム製の字輪プレートをカッタ等の切
断手段を使用して細断することなく製造でき、字輪帯の
製造が簡単かつ安価であるとともに、字輪プレートの各
弱化領域を引き裂くことにより個々の字輪帯が簡単に得
られるので、各字輪帯の帯幅も加硫プレスの型精度と同
等の精度を保って一様でバラツキがなく、全周に亘って
均一かつ正確に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る字輪を備えた印字装置としてのナ
ンバリングマシンを示す正面図。
【図2】図1に示されたナンバリングマシンの縦断面
図。
【図3】図1に示されたナンバリングマシンの印字状態
を示す縦断面図。
【図4】図1に示されたナンバリングマシン用字輪装置
を構成する各桁の字輪の重ね合せ状態を分解して示す斜
視図。
【図5】本発明に係る字輪を構成する字輪ディスクを示
す正面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う側面図。
【図7】本発明に係る字輪の一実施形態を示す正面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】本発明に係る字輪を構成する字輪ディスクを図
5の反対側から見た部分的な背面図。
【図10】図9をA方向から見た部分図。
【図11】本発明に係る字輪を構成する可撓性字輪帯を
円形形状に変形させた図。
【図12】(A)は図11の可撓性字輪帯を展開状態で
示す側面図、(B)は可撓性字輪帯の一方の端部を裏面
側から見た図。
【図13】加硫プレス成形により形成される字輪プレー
トを示す平面図。
【図14】図13に示された字輪プレートの側面図。
【図15】図13に示す字輪プレートを拡大して示す部
分的斜視図。
【図16】図15に示した字輪プレートの断面図。
【図17】図13に示された字輪プレートを製造する加
硫プレスの上下の金型を示す図。
【図18】加硫プレスの上型(あるいは下型)を示す
図。
【図19】加硫プレスの下型(あるいは上型)を示す
図。
【符号の説明】 10 ナンバリングマシン(印字装置) 11 ナンバリング本体 12 字輪装置 13 復帰スプリング 14 操作ノブ 14b 保護スリーブ 15 操作手段 16 揺動アーム機構 17 インキローラ装置 18 印字回数選択装置 20 補強側板 21 門型フレーム 22 底板 23 印字窓 25 字輪シャフト 26 字輪ホルダ 27 字輪 28 字輪ディスク 29 字輪帯 30 送りラチェット板 31 抑えスプリング 32 逆回転防止メンバ 33 選択溝 35 操作シャフト 36 保護筒 37 ばね受け 38 括れ部 39 ロックレバー 39a ロック部 40 垂直支軸 43 揺動アーム 44 連接リンク 45 水平支軸 46 押えスプリング 48 ローラ保持枠 49 インキローラ 49a インキローラ軸 50 サイドディスク 51 操作把手部 52 弾性係止部 53 係止孔 54 係止爪 55 スペーサ 56,57 シャフト挿通孔 57a 膨出部 58 載置面 58a 連絡部 59 位置決めガイド用係合部 60 ガイドピン 61 桁上り用開口 62 送りラチェット 63 リベット 64a,64b 接合部 65a,65b 係止突起部 66 係止溝部 67 印字部 68 連接部 69 位置決め係合部 70 字輪プレート 71 弱化領域(弱化線) 75,76 金型 77 ガイドピン 78 ガイド孔 80,81 加工面(型成形面) 82 逃げ溝
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの外周面に周方向に間隔をおい
    て形成された印字部の載置面と上記載置面間の少なくと
    も1つに形成された係止溝部とを備えた字輪ディスク
    と、この字輪ディスクの外周面に装着される可撓性字輪
    帯とを有し、上記字輪帯の両端部に係止突起部を形成
    し、上記両係止突起部を字輪ディスクの係止溝部に係合
    させ、係止させたことを特徴とする字輪。
  2. 【請求項2】 ディスク外周面に周方向に形成された印
    字部の載置面と上記載置面間の連絡部の少なくとも1つ
    に形成される係止溝部と上記載置面に形成される位置決
    めガイド用係合部とを備えた字輪ディスクと、この字輪
    ディスクの外周部に装着されるゴム製の字輪帯とを有
    し、上記字輪帯は数字、文字または記号等の複数の印字
    部を連接部で一体接続した可撓性字輪帯で両端部に係止
    突起部を有し、前記字輪帯は印字部の載置面に対応する
    字輪帯裏面側に字輪ディスクの位置決めガイド用係合部
    に凹凸係合する位置決め係合部を一体に備えたことを特
    徴とする字輪。
  3. 【請求項3】 字輪ディスクは中央部に字輪シャフトを
    挿通可能なシャフト挿通孔を有するとともに、字輪ディ
    スクのディスク側面に送りラチェット板を一体あるいは
    一体的に設けた請求項1または2記載の字輪。
  4. 【請求項4】 位置決めガイド用係合部と字輪帯の係止
    突起部を係止させる係止溝部をディスク外周面に備えた
    字輪ディスクを型成形により一体成形する一方、天然ゴ
    ム、合成ゴム等のゴム材料を加硫成形して可撓性字輪帯
    を形成し、この字輪帯を字輪ディスク外周部に装着する
    際、字輪帯の裏面側に形成した位置決め係合部を字輪デ
    ィスクの位置決めガイド用係合部に凹凸係合させるとと
    もに、字輪帯の両端部に形成した係止突起部を係止溝部
    に係合させて係止することを特徴とする字輪の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 字輪ディスクは字輪シャフトを挿通可能
    なシャフト挿通孔を型成形時に形成する一方、字輪ディ
    スクのディスク側面に送りラチェット板を固着手段によ
    り一体的に、あるいは字輪ディスクと型成形により一体
    に設ける請求項4記載の字輪の製造方法。
  6. 【請求項6】 未加硫ゴムシートを加硫プレスにより加
    硫成形して、複数の可撓性字輪帯を並列状に弱化領域を
    介して相互に一体連接したゴム製字輪プレートを形成
    し、この字輪プレートの弱化領域を利用して引き裂いて
    可撓性字輪帯を構成したことを特徴とする字輪帯。
  7. 【請求項7】 天然ゴム,合成ゴム等の未加硫ゴムシー
    トを加硫プレスの金型内にセットして加硫プレスにより
    ゴム製の字輪プレートを加硫成形し、この字輪プレート
    の周辺余肉をカットし、字輪プレートの弱化領域を引き
    裂いて可撓性字輪帯を形成することを特徴とする字輪帯
    の製造方法。
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