JP4733286B2 - 紙製筒状体の縁部変形装置 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に食品、薬品等を収容する紙製筒形容器を製造するための紙製筒状体の縁部変形方法及び同縁部変形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
前記紙製筒形容器はファイバードラムと称され、有底筒状の紙製の容器本体と、容器本体の上部開口を閉じる蓋体とで構成するものが多い。全体を紙製としたものもあるが、開口縁部や蓋体の一部を金属製としたものが多く用いられている。
【0003】
そのような紙製筒形容器とその製造方法としては、例えば特開2000−185724号公報に開示されているようなものがある。この公報に開示されている容器は、図11に示すように、筒状本体1と、筒状本体1のリング状部2に着脱可能に取り付けて一端開口3を閉じる紙材製の蓋体4と、筒状本体1の他のリング状部5に固着させて他端開口6を封止する紙材製の底体7とからなる。リング状部2、5は、紙材で筒状に形成された筒状本体1の一端開口3及び他端開口6の開口縁部とその近傍部位を外巻きに曲げて形成したものである。
【特許文献1】
特開2000−185724号公報
【0004】
前記特開2000−185724号公報に開示されている技術において、紙製筒形容器にリング状部2、5を形成するには、図12に示すように成形型8を用いる。成形型8は半円形の断面を有する凹部9を環状に備えており、その内周面に筒状本体1の開口端縁2aを押し付けると、開口端縁2aとその近傍部位が凹部9の形状にならって外巻きに曲がり、最終的には剛性の高いリング状が得られる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら前記従来の容器及びその製造方法では、図13に示すように、リング状部2、5に割れやひびが生じて外観が悪化しやすく、また乾燥するとリング状部の曲りが若干戻ってしまい、蓋体4をうまく嵌められなくなるという問題がある。またリング状部2、5の高さ寸法を精確に成形することができず、例えば図13に示す寸法Aが10mmであるべきところが8〜12mmの範囲でばらつき、いわゆる製造の歩留まりが悪いという問題がある。
【0006】
このようなリング状部2、5の高さ寸法Aのばらつきは、前記特開2000−185724号公報に開示されている技術のように単に蓋体4を載置するだけの構造であればそれほど問題ではない。ところが、昨今のこの種の容器では、蓋を平板材とし、気密性保持等のために蓋の外側から緊締リングと称するリング状の部材をリング状部に嵌着させて締め付けるものが増えている。このような構造の場合、上述したリング状部の戻りや寸法誤差は即座に気密性の低下につながり、また、戻りや誤差が大きい場合には緊締リングを取り付けることすらできなくなる。
【0007】
さらに上記従来例(特開2000−18574号公報)によると、成形型8に基づき、筒状本体1の開口端縁2aの外曲げ加工を、筒状本体1を構成する紙製シート材に配される接着剤が乾燥硬化する前に行うようにしていた(段落番号0006参照)。しかし、この方法によると、次々に生産されるファイバードラムの接着剤の乾燥硬化時間内に、上記成形型8による成形作業を行う必要性があり、その分ファイバードラムの生産性が悪くなるものとされた。
【0008】
本発明は、前記従来の不具合に着目してなしたもので、紙製筒状体の開口縁部を外巻きに曲げてリング状部を形成するにおいて、製造の歩留まりを向上させ、また割れなどが生じにくくて美観の低下を起こさず、曲げた形状が元に戻りにくい紙製筒状体の縁部変形方法及び同縁部変形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1は、上記目的を達成するために、紙材を筒状に巻いて形成される紙製筒状体の開口縁部を外巻きに曲げてリング状部を形成する紙製筒状体の縁部変形装置であって、紙製筒状体の少なくとも一方の開口縁部及びその近傍部位の内外周面に可撓性を有するテープ状体を周方向に沿って取り付けるテープ取り付け装置と、該テープ取り付け装置により可撓性を有するテープ状体を周方向に沿って取り付けられた筒状体の開口縁部及びその近傍部位を、固定型と可動型とで前記開口縁部とその近傍部位を変形させる成形型とからなり、前記固定型は、テープ取り付け装置により可撓性を有するテープ状体を周方向に沿って取り付けられた紙製筒状体の先端部を前記開口縁部から前記筒状体の内側へ挿入可能な径とし、基部を前記開口縁部の開口径より太径で前記開口縁部とその近傍部位を外側へ拡開させ得る径とし、該基部の外周に、前記リング状部の略半周形状に対応する断面形状を有し、テープ状体を周方向に沿って取り付けられた前記開口縁部とその近傍部位を外巻きに曲げる環状溝部を設け、さらに該固定型は環状溝部とその近傍部位を加熱する手段を備えてなり、テープ状体を取り付けた開口縁部を先端として加熱した固定型に押し当てるようにして前記テープ状体を取り付けた部位を外巻きに曲げることを可能とし、一方、前記可動型は、固定型により外側に曲げられた部位を内向きに曲げてリング状部を形成するため、前記固定型の環状溝内で曲げられ該環状溝部において外側へと突出したテープ状体を周方向に沿って取り付けられた筒状体の前記開口縁部とその近傍部位を前記筒状体の内側に向けて押し曲げ戻し得るように前記環状溝部の径方向外側で該環状溝に対して接離自在としたことを特徴とする。
【0010】
また本発明の請求項2は、上記目的を達成するために、前記可動型が、前記環状溝から突出した前記開口縁部とその近傍部位の外巻き形状に対応する約4分の1円形の断面形状とした凹部を前記環状溝との接離端側に備えることを特徴とする請求項1の紙製筒状体の縁部変形装置とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る紙製筒状体の縁部変形装置は、紙製筒状体の開口縁部を外巻きに曲げて形成するリング状部を精度良く成形でき、したがって製造歩留まりが向上し、またリング状部が下の形に戻りにくくなって曲げた形を長期間にわたって維持できるようになり、さらにリング状部に割れやひびが生じないので外観が良くなる、という多くの効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分には共通する符号を付すにとどめ重複する説明は省略する。図1は、本発明の紙製筒状体の縁部変形装置の一実施例を含む紙製筒形容器の製造工程を概略的に示す図である。なお図示の工程は、すべて図示の順で行わなければならないものではなく、必要に応じて前後を入れ替えることができる。
【0013】
容器本体とする筒状体を製造するには、まず紙材を巻いて円筒体1を形成する(図1A)。円筒体1を形成するには、例えばロール状のクラフト紙を型ローラに巻き付ける方法により製造する。この工程は従来公知であるので、図示及び詳細な説明は省略する。次に、円筒体1の上側の開口2の開口縁(以下、上部開口縁)2aとその近傍部位の内外周面に例えばクラフトテープやガムテープ等の粘着テープ3を貼着する(図1B)。さらに粘着テープ3を貼着した上部開口縁2aとのその近傍部位を外巻きに曲げ、リング状部4を形成する(図1C)。なお図1(C)と図1(C’)は同一の状態を示す。
【0014】
次いで、円筒体1の下側の開口5の開口縁(以下、下部開口縁)5aに多数の切り込み6を形成する(図1D)。そして、この切り込み6によって形成される下部開口縁5aの周縁片7を円筒体1の内側へほぼ直角に折り曲げ、これら折り曲げた周縁片7を上下から挟むように円板状の底上板8及び底下板9(それぞれ例えば板紙製)を接着して圧着する(図1E)。このように形成した有底円筒形の容器本体10に対し、蓋体11をかぶせ、さらに断面がコ字形状の緊締リング12を嵌着して上部開口を閉じ、筒形容器とする(図1F)。
【0015】
次に図1(B)に示すように円筒体1の上部開口縁2とその近傍部位に粘着テープ3を貼着する装置について説明する。図2は、粘着テープ3の貼着装置20を示す断面図、図3は同平面断面図である。図示の貼着装置20は、基台21の上部に支柱22、22を立てるとともに、基台21の上面に昇降台23を配し、その上方に粘着テープ3の供給装置24を設けて構成してある。昇降台23は、支柱22に案内されて昇降可能であり、この昇降台23の上面には円筒体1が載置可能となっている。
【0016】
すなわち、円筒体1の上部開口縁2aを上方に位置させる状態で昇降台23の上面に支持し、昇降台23を上昇させることにより、図中に二点鎖線で示すように粘着テープ3の供給装置24により上部開口縁2aとその近傍部位の内外周面へ粘着テープ3を貼り付ける。
【0017】
粘着テープ3の供給装置24は、粘着テープ3の供給部25と、供給部25から供給される粘着テープ3を円筒体1の上部開口縁2aへ貼り付ける多段ローラ装置26とから構成してある。図示のように、粘着テープ3の供給部25は、内部にロール状に巻回された粘着テープ3(例えばクラフトテープ)を保持し、この粘着テープ3を円筒体1側に向けて矢印B方向に供給できるようになっている。供給部25には矢印C方向に揺動可能な回動レバー27を備える。そして、回動レバー27と多段ローラ装置26の間にはカッター28が粘着テープ3の切断手段として配してある。
【0018】
多段ローラ装置26は、昇降台23上に支持する円筒体1の上部開口縁2aに沿うように配した第1第9のローラ装置29a?29iを備える。これら9つのローラ装置29a29iのうち、最も供給部25側に位置する第1ローラ装置29aは、一対のローラ30a、30bからなり、このローラ対30a、30bは、図中矢印で示す方向で接離可能に移動可能としてある。一方、最も供給部25から離れた位置に位置する第9ローラ装置29iも、一対のローラ31a、31bからなり、このローラ対31a、31bも、図中矢印で示す方向で接離可能に移動可能としてある。図4は、これらローラ対30a、30bの構造について示す断面図である。なおローラ対31a、31bについても同様の構造である。
【0019】
次に、円筒体1の上部開口縁部2aに対する粘着テープ3の貼り付け動作について説明する。まず図2に示すように昇降台23の上に円筒体1を載置し、その状態で昇降台23を所定の位置まで上昇させる(図3の二点鎖線で示す状態)。その後、回動レバー27を図5(A)に示す状態から円筒体1側へ揺動させ、図5(B)に示すように、図3中の矢印B方向に繰り出した粘着テープ3の先端を円筒体1の上部開口縁部2aの外側に押し付ける。続いて、第1ローラ装置29a及び第9ローラ装置29iの各ローラ30a、30b、31a、31b同士を、互いに近接する方向にスライドさせ、各ローラ30a31bで円筒体1の上部開口縁部2aとその近傍部位を挟み、各ローラ30a31bを回転駆動する。各ローラ30a31bの駆動手段は図示を省略してあるが、適宜公知の手段を採用すればよい。またローラ30a31bをすべて駆動する必要はなく、一方を駆動側とし、他方を従動側としてもよい。
【0020】
すると円筒体1がその中心0の周りで図3中の矢印D方向に回転するので、回動レバー27で円筒体1の上部開口縁部2a外周面に押し付けられた粘着テープ3が円筒体1の回転とともに順次繰り出され、まず第1ローラ装置29aの各ローラ30a、30b間に挟まれ、その状態で円筒体1の上部開口縁部2a及びその近傍部位の外周面に接着される(図4参照)。このとき、粘着テープ3の幅方向で約下半分が円筒体1に接着するように繰り出し位置を調整しておく必要がある。また粘着テープ3の貼着作業中は、回動レバー27を円筒体1の外周面に摺接する図5(B)の状態に保つ。
【0021】
次に第2ローラ装置29b、第3ローラ装置29cにより、粘着テープ3の幅方向で約上半分を上部開口縁部2aに沿って折り(図6Aは第3ローラ装置29cの部位を示す)、さらに第4ローラ装置29d、第5ローラ装置29eにより、折り返した粘着テープ3の上半分を円筒体1の底部と対向するように折り(図6Bは第5ローラ装置29eの部位を示す)、さらに第6ローラ装置29f、第7ローラ装置29g、さらに第8ローラ装置29hにより、折り返した粘着テープ3の上半分を円筒体1の上部開口縁部2aの内側へ折り曲げ(図6Cは第7ローラ装置29gの部位を示す)、第9ローラ装置29iのローラ対31a、31bにより、折り曲げた粘着テープ3の上半分を円筒体1の上部開口縁部2aの内周面に貼り付ける(図6D参照)。すなわち、円筒体1が1回転する間に上部開口縁部2aとその近傍部位の全周にわたって粘着テープ3が貼着される。
【0022】
その後、円筒体1の外周面に摺接していた回動レバー27を図5(A)に示すように揺動、後退させ、円筒体1を矢印D方向に若干回転させて粘着テープ3が第1ローラ装置29aとテープホルダ部25との間で引っ張られるようにしてテンションを掛け、その状態でカッター28により粘着テープ3を切断し、上部開口縁部2aに対する粘着テープ3の貼着作業を完了する。
【0023】
次に図1(C)に示すように円筒体1の上部開口縁2とその近傍部位にリング状部4を形成する装置について説明する。図7は、上部開口縁2とその近傍部位を変形させる成形型装置を示す斜視図、図8は同拡大断面図、図9は成形状態での要部拡大断面図である。図示の成形型装置40は、台盤41上に固定した固定型42と、固定型42を対向して挟むように位置する可動型43、43とから構成してある。
【0024】
固定型42は、図8からわかるように、円筒体1の上部開口2内へ嵌入させる部位の先端部44が、上部開口2から筒状体1の内側へスムーズに挿入できるように先細テーパ状で薄厚の円錐形状を有し、基部45は薄厚の直円筒形状を有する。ただし基部45も先細テーパ状としてもよい。また固定型42の基部45の付け根部分には、略半円形の断面形状を有するように掘り込んだ環状溝46が形成してあり、さらにその外側には可動型42をスライドさせる際のガイド面47が設けてある。
【0025】
さらに固定型42の下面側には、環状の凹部48が形成してあり、この凹部48内には加熱用のヒータ49が配してあり、特に固定型42の環状溝46の近傍を暖め得るようにしてある。ヒータ49は電気によるヒータが好ましいが、その他のものであっても良いことはもちろんである。
【0026】
一方、可動型43、43はそれぞれ台盤41上に設けた一対のレール50、50によって固定型42に対して接離可能に配してある。各可動型43の固定型42に対面する端部には、下面側に約4分の1円形の断面形状とした凹部51がこれも環状に形成してある。なお可動型43の駆動手段は図示及び説明を省略するが、適宜公知の手段を採用すればよい。
【0027】
次に、粘着テープ3を貼り付けた上部開口縁部2aにリング状部4を形成する動作について説明する。まず、上部開口縁部2aに粘着テープ3を貼り付けた円筒体1を、上部開口縁部2aが下になるようにひっくり返し、成形型装置40の固定型42上に位置させ、適宜の力で上部開口2内に固定型42の先端部44が入り込むように押圧する。図8はこの状態を示している。もちろんこのときには可動型43、43は固定型42から若干離しておく。またヒータ49には通電して固定型42を加熱しておく。
【0028】
すると、円筒体1の上部開口縁部2aとその近傍部位は固定型42の先端部44のテーパ形状にしたがって押し拡げられてゆく。押し拡げられた上部開口縁部2aはそのまま環状溝46内へ入り、環状溝46の断面半円形の内壁面に沿って外向きに曲ってゆく。そしてついには環状溝46から外側上方へと突出する。
【0029】
その状態で可動型43を駆動し、固定型42に対して接近させ、先端部で上部開口縁部2aを円筒体1側へ押し戻し、凹部51で上部開口縁部2aとそのすぐ近傍部位をさらに丸めるように曲げる。図9はこの状態を示している。なお図9の状態で、可動型43の先端と円筒体1の外周面との間に若干の隙間Cができるように構成しておくことが好ましい。
【0030】
上述のようにリング状部4を形成した円筒体1に、図1により既に述べたように、下部開口縁5a側の加工、成形を行って有底円筒形として容器本体10を構成し、蓋体11をかぶせ、さらに緊締リング12を嵌着して上部開口を閉じ、筒形容器として完成させるが、図10はこの完成状態を示す断面図である。図示の例では、例えば鉄製等の蓋体11の端縁に断面半円状の環状部11aを設け、これがリング状部4の外側まで覆うようにし、その状態で緊締リング12を嵌着している。
【0031】
本願発明者等が行った実験では、ファイバードラムと称される紙製筒形容器に通常用いられている紙材を使用し、リング状部4の高さ寸法Aを10mmとすることを目的として成形する場合、例えば0.5mm程度の隙間Cとすると、リング状部4の高さAが±0.5mm程度で精度良く成形され、可動型43の先端が円筒体1を傷めたりすることがなかった。
【0032】
また上部開口縁部2aがクラフトテープ等の粘着テープ3でいわば包まれた形態であるので強度が向上し、使用時にリング状部4と蓋体11がこすれたり、またリング状部4を何かにぶつけたりしても、リング状部4やその近傍部位から紙粉や紙片が発生することがなかった。さらに、製造から長時間が経ってもリング状部4の巻き具合にはほとんど変化が生じることはなく、リング状部4にひびや割れが生じることもなかった。
【0033】
以上においては、上部開口2側にのみリング状部4を設ける例を示し、説明してきたが、本発明はこれに限定されず、もちろん下部開口側についても同様に適用できる。また上部開口縁部2aを曲げるために適する形状であれが、環状溝46や可動型43の凹部51の形状は半円形や4分の1円形でなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の紙製筒状体の縁部変形方法の一実施例を含む紙製筒形容器の製造工程を概略的に示す図である。
【図2】粘着テープの貼着装置を示す断面図である。
【図3】同平面断面図である。
【図4】図3の第1ローラ装置の部位の拡大断面図である。
【図5】粘着テープの供給部を示す平面拡大断面図である。
【図6】図3の第3ローラ装置の部位の拡大断面図(A)、第5ローラ装置の部位の拡大断面図(B)、第7ローラ装置の部位の拡大断面図(C)、第9ローラ装置の部位の拡大断面図(D)である。
【図7】上部開口縁とその近傍部位を変形させる成形型装置を示す斜視図である。
【図8】同拡大断面図である。
【図9】同成形状態での要部拡大断面図である。
【図10】本発明の実施形態において成形を完了した後の筒形容器を示す断面図である。
【図11】従来の筒形容器を示す断面図である。
【図12】従来の筒形容器の上部開口縁とその近傍部位を変形させる成形方法、装置を示す断面図である。
【図13】従来の成形方法、装置で変形させたリング状部に生じる不具合を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
1 円筒体
2 円筒体の上側の開口
2a 上部開口縁
3 粘着テープ
4 リング状部
5a 下部開口縁
6 切り込み
7 周縁片
8 底上板
9 底下板
10 容器本体
11 蓋体
11a 蓋体の端縁の環状部
12 緊締リング
20 粘着テープの貼着装置
21 基台
22 支柱
23 昇降台
24 粘着テープの供給装置
25 粘着テープの供給部
26 多段ローラ装置
27 回動レバー
28 カッター
29a29i 第1?第9のローラ装置
30a、30b、31a、31b ローラ
40 成形型装置
41 台盤
42 固定型
43 可動型
44 固定型の先端部
45 固定型の基部
46 環状溝
47 ガイド面
48 環状の凹部
49 ヒータ
50 レール
51 凹部
A リング状部の高さ
C 可動型の先端と円筒体の外周面との隙間

Claims (2)

  1. 紙材を筒状に巻いて形成される紙製筒状体の開口縁部を外巻きに曲げてリング状部を形成する紙製筒状体の縁部変形装置であって、
    紙製筒状体の少なくとも一方の開口縁部及びその近傍部位の内外周面に可撓性を有するテープ状体を周方向に沿って取り付けるテープ取り付け装置と、
    該テープ取り付け装置により可撓性を有するテープ状体を周方向に沿って取り付けられた筒状体の開口縁部及びその近傍部位を、固定型と可動型とで前記開口縁部とその近傍部位を変形させる成形型と
    からなり、
    前記固定型は、テープ取り付け装置により可撓性を有するテープ状体を周方向に沿って取り付けられた紙製筒状体の先端部を前記開口縁部から前記筒状体の内側へ挿入可能な径とし、基部を前記開口縁部の開口径より太径で前記開口縁部とその近傍部位を外側へ拡開させ得る径とし、該基部の外周に、前記リング状部の略半周形状に対応する断面形状を有し、テープ状体を周方向に沿って取り付けられた前記開口縁部とその近傍部位を外巻きに曲げる環状溝部を設け、さらに該固定型は環状溝部とその近傍部位を加熱する手段を備えてなり、テープ状体を取り付けた開口縁部を先端として加熱した固定型に押し当てるようにして前記テープ状体を取り付けた部位を外巻きに曲げることを可能とし、
    一方、前記可動型は、固定型により外側に曲げられた部位を内向きに曲げてリング状部を形成するため、前記固定型の環状溝内で曲げられ該環状溝部において外側へと突出したテープ状体を周方向に沿って取り付けられた筒状体の前記開口縁部とその近傍部位を前記筒状体の内側に向けて押し曲げ戻し得るように前記環状溝部の径方向外側で該環状溝に対して接離自在としたことを特徴とする紙製筒状体の縁部変形装置。
  2. 前記可動型が、前記環状溝から突出した前記開口縁部とその近傍部位の外巻き形状に対応する約4分の1円形の断面形状とした凹部を前記環状溝との接離端側に備えることを特徴とする請求項1の紙製筒状体の縁部変形装置。
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