JP2003170511A - 紙製筒状体の縁部変形方法及び同縁部変形装置 - Google Patents

紙製筒状体の縁部変形方法及び同縁部変形装置

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JP2003170511A
JP2003170511A JP2001375700A JP2001375700A JP2003170511A JP 2003170511 A JP2003170511 A JP 2003170511A JP 2001375700 A JP2001375700 A JP 2001375700A JP 2001375700 A JP2001375700 A JP 2001375700A JP 2003170511 A JP2003170511 A JP 2003170511A
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Yasuo Fukui
康雄 福井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 割れやヒビなどが生じにくくて美観の低下を
起こさず、曲げた形状が元に戻りにくい紙製筒状体の縁
部変形方法及び同縁部変形装置を提供する。 【解決手段】 紙製の円筒体1の上部開口縁部に粘着テ
ープ3を貼り付け、適宜の力で上部開口を成形型装置4
0の溝部42に入り込むように押圧する。このとき、ヒ
ータ49には通電して溝部42を加熱しておく。円筒体
1の上部開口縁部とその近傍部位は外側基部45のテー
パ形状にしたがって縮径されつつ湾曲溝部46の内壁面
に沿って内向きに曲がり、変形処理されて、テープ3に
被包された状態でのリング状部4が形成されることとな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に食品、薬品
等を収容する紙製筒形容器を製造するための紙製筒状体
の縁部変形方法及び同縁部変形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記紙製筒形容器はファイバードラムと
称され、有底筒状の紙製の容器本体と、容器本体の上部
開口を閉じる蓋体とで構成するものが多い。特に最近で
は、容器本体並びに蓋体のそれぞれを紙製のものとした
容器が多く見られるところとされる(実開平4−970
16号、実用新案登録第2150523号)。これは容
器の材質を全て紙製のものとすることで、廃棄処分、焼
却処分を容易にすることが可能となるためである。
【0003】こうした紙製筒形容器には多種多様のもの
が存在するが、従来、例えば小さな茶筒、菓子用容器と
して利用されるものとして、図11に示すものが存在し
た。この容器は有底紙製の筒状本体1と筒状本体1の上
部の開口2を閉塞するキャップ状の蓋体11により構成
される。筒状本体1は紙材を筒状に巻いて形成され、さ
らに底部周縁を内側に折り返してこの部分に底面材8、
9を貼着して形成される。筒状本体1の開口縁部は溝状
の成形型に押し当てて内巻きに変形され、開口2の内周
縁部にリング状部4を形成するようにしている。
【0004】一方、蓋体11については、筒状本体1の
上部外周に嵌着される紙製の側蓋部12が備えられ、該
側蓋部12の上部は内側に折り返されて、その部分に紙
製の上板13及び下板14が貼着される。すなわち、こ
うして形成される容器は、筒状本体1の内容に合成樹脂
製の袋体を収容し、その袋体の中にお茶や菓子などを入
れて用いられ、上部の開口2を蓋体11により閉塞して
使用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
す容器においては、開口縁部のリング状部4の形成にお
いて、成形型に押し当て変形して行われるため、この部
分において割れやひびが生じて外観が悪くなるという問
題が生じていた。特に時間が経過し、乾燥するとリング
状部5の曲りが若干戻ってしまい、美観が悪くなるとい
う問題がある。さらに、内巻きに変形される筒状本体1
の開口縁部は、切断される紙材の端部がそのまま露出さ
れるため、紙片、紙粉などが発生し易く、こうした細か
い紙片や紙粉が筒状本体1に充填されるお茶やお菓子を
収容する合成樹脂製の袋体に、静電気で付着するなどの
問題が生じていた。こうした紙片や紙粉が袋体に付着す
ると美観が悪くなることは勿論、お茶や菓子などの充填
物に混入すると衛生面でも問題になるものとされてい
た。
【0006】本発明は、前記従来の不具合に着目してな
したもので、紙製筒状体の開口縁部を内巻きに曲げてリ
ング状に変形する場合において、紙粉、紙片などの問題
が発生せず、製造の歩留まりを向上させ、また割れなど
が生じにくくて美観の低下を起こさず、曲げた形状が元
に戻りにくい紙製筒状体の縁部変形方法及び同縁部変形
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
紙製筒状体の縁部変形方法は、上記目的を達成するため
に、紙製筒状体の開口縁部を内巻きに曲げ、リング状に
変形処理する紙製筒状体の縁部変形方法であって、紙材
を筒状に巻いて筒状体を形成し、該筒状体の少なくとも
一方の開口縁部及びその近傍部位の内外周面に可撓性を
有するテープ状体を周方向に沿って取り付け、該テープ
状体を取り付けた開口縁を先端として加熱した型に押し
当てて前記テープ状体を取り付けた部位を内巻きにして
リング状に曲げ、紙製筒状体の開口縁部を内巻きに曲
げ、リング状に変形処理することを特徴とする。
【0008】また本発明の請求項2に係る紙製筒状体の
縁部変形方法は、上記目的を達成するために、請求項1
において、内巻きに曲げ、リング状に変形処理する紙製
筒状体は、さらに開口縁に向けての端部を僅かにテーパ
状に縮径変形されるように、テープ状体を取り付けた部
位を加熱した型に押し当てることとしてなる紙製筒状体
の縁部変形方法。としたことを特徴とする。
【0009】また本発明の請求項3に係る紙製筒状体の
縁部変形装置は、上記目的を達成するために、紙製筒状
体の開口縁部を内巻きに曲げ、リング状に変形処理する
紙製筒状体の縁部変形装置であって、紙材を筒状に巻い
て形成した筒状体の少なくとも一方の開口縁部及びその
近傍部位の内外周面に可撓性を有するテープ状体を周方
向に沿って取り付けるテープ取り付け装置と、該開口縁
部とその近傍部位をリング状に変形させる成形型とから
なり、前記成形型は、先端部を前記開口縁部から前記筒
状体の外側を挿入可能な径の平面環状の溝を備え、筒状
体が挿入される溝の外側基部を前記開口縁部の開口径よ
り大径とし、該外側基部の底面側内周を、略半周形状に
対応する断面形状として前記開口縁部とその近傍部位を
リング状に内巻きに曲げる湾曲溝部を設けてなり、さら
に成形型は少なくとも環状の溝とその近傍部位を加熱す
る手段を備えることを特徴とする紙製筒状体の縁部変形
装置。
【0010】さらに本発明の請求項4に係る紙製筒状体
の縁部変形装置は、上記目的を達成するために、請求項
3において、成形型の外側基部は、筒状体が挿入される
外側基部を底部の湾曲溝部に向けて僅かにテーパ状に縮
径される形状をなし、挿入される筒状体の前記開口縁部
とその近傍部位を内側に縮径させることを可能としたこ
とを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分
には共通する符号を付すにとどめ重複する説明は省略す
る。図1は、本発明の紙製筒状体の縁部変形方法の一実
施例を含む紙製筒形容器の製造工程を概略的に示す図で
ある。なお図示の工程は、すべて図示の順で行わなけれ
ばならないものではなく、必要に応じて前後を入れ替え
ることができる。
【0012】容器本体とする筒状体を製造するには、ま
ず紙材を巻いて円筒体1を形成する(図1A)。円筒体
1を形成するには、例えばロール状のクラフト紙を型ロ
ーラに巻き付ける方法により製造する。この工程は従来
公知であるので、図示及び詳細な説明は省略する。次
に、円筒体1の上側の開口2の開口縁(以下、上部開口
縁)2aとその近傍部位の内外周面に例えばクラフトテ
ープやガムテープ等の粘着テープ3を貼着する(図1
B)。さらに粘着テープ3を貼着した上部開口縁2aと
のその近傍部位を内巻きに曲げ、リング状部4を形成す
る(図1C)。なお図1(C)と図1(C’)は同一の
状態を示す。
【0013】次いで、円筒体1の下側の開口5の開口縁
(以下、下部開口縁)5aに多数の切り込み6を形成す
る(図1D)。そして、この切り込み6によって形成さ
れる下部開口縁5aの周縁片7を円筒体1の内側へほぼ
直角に折り曲げ、これら折り曲げた周縁片7を上下から
挟むように円板状の底上板8及び底下板9(それぞれ例
えば板紙製)を接着して圧着する(図1E)。このよう
に形成した有底円筒形の容器本体10に対し、全体キャ
ップ状の蓋体11をかぶせる。蓋体11は側蓋部12が
備えられ、この側蓋部12の内周面を、円筒体1の胴部
外周面の上方に嵌着して上部開口2を閉じ、筒形容器と
する(図1F)。
【0014】次に図1(B)に示すように円筒体1の上
部開口縁2とその近傍部位に粘着テープ3を貼着する装
置について説明する。図2は、粘着テープ3の貼着装置
20を示す断面図、図3は同平面断面図である。図示の
貼着装置20は、基台21の上部に支柱22、22を立
てるとともに、基台21の上面に昇降台23を配し、そ
の上方に粘着テープ3の供給装置24を設けて構成して
ある。昇降台23は、支柱22に案内されて昇降可能で
あり、この昇降台23の上面には円筒体1が載置可能と
なっている。
【0015】すなわち、円筒体1の上部開口縁2aを上
方に位置させる状態で昇降台23の上面に支持し、昇降
台23を上昇させることにより、図中に二点鎖線で示す
ように粘着テープ3の供給装置24により上部開口縁2
aとその近傍部位の内外周面へ粘着テープ3を貼り付け
る。
【0016】粘着テープ3の供給装置24は、粘着テー
プ3の供給部25と、供給部25から供給される粘着テ
ープ3を円筒体1の上部開口縁2aへ貼り付ける多段ロ
ーラ装置26とから構成してある。図示のように、粘着
テープ3の供給部25は、内部にロール状に巻回された
粘着テープ3(例えばクラフトテープ)を保持し、この
粘着テープ3を円筒体1側に向けて矢印B方向に供給で
きるようになっている。供給部25には矢印C方向に揺
動可能な回動レバー27を備える。そして、回動レバー
27と多段ローラ装置26の間にはカッター28が粘着
テープ3の切断手段として配してある。
【0017】多段ローラ装置26は、昇降台23上に支
持する円筒体1の上部開口縁2aに沿うように配した第
1〜第9のローラ装置29a〜29iを備える。これら
9つのローラ装置29a〜29iのうち、最も供給部2
5側に位置する第1ローラ装置29aは、一対のローラ
30a、30bからなり、このローラ対30a、30b
は、図中矢印で示す方向で接離可能に移動可能としてあ
る。一方、最も供給部25から離れた位置に位置する第
9ローラ装置29iも、一対のローラ31a、31bか
らなり、このローラ対31a、31bも、図中矢印で示
す方向で接離可能に移動可能としてある。図4は、これ
らローラ対30a、30bの構造について示す断面図で
ある。なおローラ対31a、31bについても同様の構
造である。
【0018】次に、円筒体1の上部開口縁部2aに対す
る粘着テープ3の貼り付け動作について説明する。まず
図2に示すように昇降台23の上に円筒体1を載置し、
その状態で昇降台23を所定の位置まで上昇させる(図
3の二点鎖線で示す状態)。その後、回動レバー27を
図5(A)に示す状態から円筒体1側へ揺動させ、図5
(B)に示すように、図3中の矢印B方向に繰り出した
粘着テープ3の先端を円筒体1の上部開口縁部2aの外
側に押し付ける。続いて、第1ローラ装置29a及び第
9ローラ装置29iの各ローラ30a、30b、31
a、31b同士を、互いに近接する方向にスライドさ
せ、各ローラ30a〜31bで円筒体1の上部開口縁部
2aとその近傍部位を挟み、各ローラ30a〜31bを
回転駆動する。各ローラ30a〜31bの駆動手段は図
示を省略してあるが、適宜公知の手段を採用すればよ
い。またローラ30a?31bをすべて駆動する必要は
なく、一方を駆動側とし、他方を従動側としてもよい。
【0019】すると円筒体1がその中心0の周りで図3
中の矢印D方向に回転するので、回動レバー27で円筒
体1の上部開口縁部2a外周面に押し付けられた粘着テ
ープ3が円筒体1の回転とともに順次繰り出され、まず
第1ローラ装置29aの各ローラ30a、30b間に挟
まれ、その状態で円筒体1の上部開口縁部2a及びその
近傍部位の外周面に接着される(図4参照)。このと
き、粘着テープ3の幅方向で約下半分が円筒体1に接着
するように繰り出し位置を調整しておく必要がある。ま
た粘着テープ3の貼着作業中は、回動レバー27を円筒
体1の外周面に摺接する図5(B)の状態に保つ。
【0020】次に第2ローラ装置29b、第3ローラ装
置29cにより、粘着テープ3の幅方向で約上半分を上
部開口縁部2aに沿って折り(図6Aは第3ローラ装置
29cの部位を示す)、さらに第4ローラ装置29d、
第5ローラ装置29eにより、折り返した粘着テープ3
の上半分を円筒体1の底部と対向するように折り(図6
Bは第5ローラ装置29eの部位を示す)、さらに第6
ローラ装置29f、第7ローラ装置29g、さらに第8
ローラ装置29hにより、折り返した粘着テープ3の上
半分を円筒体1の上部開口縁部2aの内側へ折り曲げ
(図6Cは第7ローラ装置29gの部位を示す)、第9
ローラ装置29iのローラ対31a、31bにより、折
り曲げた粘着テープ3の上半分を円筒体1の上部開口縁
部2aの内周面に貼り付ける(図6D参照)。すなわ
ち、円筒体1が1回転する間に上部開口縁部2aとその
近傍部位の全周にわたって粘着テープ3が貼着される。
【0021】その後、円筒体1の外周面に摺接していた
回動レバー27を図5(A)に示すように揺動、後退さ
せ、円筒体1を矢印D方向に若干回転させて粘着テープ
3が第1ローラ装置29aとテープホルダ部25との間
で引っ張られるようにしてテンションを掛け、その状態
でカッター28により粘着テープ3を切断し、上部開口
縁部2aに対する粘着テープ3の貼着作業を完了する。
【0022】次に図1(C)に示すように円筒体1の上
部開口縁2とその近傍部位にリング状部4を形成する装
置について説明する。図7は、上部開口縁2とその近傍
部位を変形させる成形型装置を示す斜視図、図8は同拡
大断面図、図9は成形状態での要部拡大断面図である。
図示の成形型装置40は、台盤41上に平面環状の溝部
42を備えてなる。溝部42には矢印方向にテープ3が
貼着された上部開口縁2とその近傍部位が押し付けら
れ、この部分を変形処理可能とするものである。
【0023】溝部42は、図8からわかるように、溝部
42に挿入される開口縁部2aの先端44が、筒状体1
の外側と摺接し、スムーズに挿入できるように先細テー
パ状の円錐形状を有し、このテーパ状をなす外側基部4
5により挿入される円筒体1の開口縁部22が僅かなテ
ーパ状をなすよう縮径変形されることとなる。溝部42
の外側基部45の下方は挿入された先端を、さらに内巻
きに曲げるための湾曲溝部46が連続され、溝部42に
挿入される状態で押し付けられる円筒体1の開口縁部2
aは、これにより図9に示すように内巻きに変形処理さ
れ、テープ3が貼着された部分においてリング状部4が
形成されることとなる。
【0024】ここで溝部42の下面側の台盤41の内部
には、これら環状の溝部42の近傍部位を加熱するため
のヒータ49が配設される(図8参照)。加熱手段とし
てのヒータ49は電気によるヒータが好ましいが、その
他のものであっても良いことはもちろんである。
【0025】次に、粘着テープ3を貼り付けた上部開口
縁部2aにリング状部4を形成する動作について説明す
る。まず、上部開口縁部2aに粘着テープ3を貼り付け
た円筒体1を、上部開口縁部2aが下になるようにひっ
くり返し、成形型装置40の溝部42上に位置させ、適
宜の力で上部開口2内に溝部42の先端44が入り込む
ように押圧する。図8はこの状態を示している。もちろ
んこのときにはヒータ49には通電して溝部42を加熱
しておく。
【0026】すると、円筒体1の上部開口縁部2aとそ
の近傍部位は溝部42の外側基部45のテーパ形状にし
たがって縮径されてゆく。縮径された上部開口縁部2a
はそのまま湾曲溝部46内へ入り、湾曲溝部46の断面
半円形の内壁面に沿って内向きに曲ってゆく。
【0027】こうしてテープ3が貼着された円筒体1の
上部開口縁部2aとそのすぐ近傍部位が内巻きに丸まる
ように曲げられることとなり、図9はこの状態を示して
いる。ここで内巻きの変形処理は、ヒータ49の熱が粘
着テープ3等に加わることで、より容易かつスムーズに
行われることとなり、さらに該粘着テープ3の粘着材が
加熱された後、急冷することにより、その保形状態が維
持できることとなる。
【0028】上述のように上端部内周にリング状部4を
形成した円筒体1に、図1により既に述べたように、下
部開口縁5a側の加工、成形を行って有底円筒形として
容器本体10を構成し、蓋体11をかぶせることで上部
開口を閉じ、筒形容器として完成させるが、図10はこ
の完成状態を示す断面図である。
【0029】また上部開口縁部2aがクラフトテープ等
の粘着テープ3でいわば包まれた形態であるので強度が
向上し、使用時にリング状部4と蓋体11が当接した
り、こすれたりしても、リング状部4やその近傍部位か
ら紙粉や紙片が発生することがなかった。さらに、製造
から長時間が経ってもリング状部4の巻き具合にはほと
んど変化が生じることはなく、リング状部4にひびや割
れが生じることもなかった。加えて、リング状部4の外
側の開口縁部2aには、図10の拡大部に示すようにθ
で示す上方に向けて僅かに縮径するテーパ部が上記外側
基部45に対する摺接により成形され、この部分の存在
により全体キャップ状の蓋体11の嵌着及び離脱が容易
に行えることとなる。
【0030】以上においては、上部開口2側にのみリン
グ状部4を設ける例を示し、説明してきたが、本発明は
これに限定されず、もちろん下部開口側についても同様
に適用できる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る紙製筒状体の縁部変形方法
及び同縁部変形装置は以上説明してきたようなものなの
で、紙製筒状体の開口縁部を内巻きに曲げて処理してリ
ング状部を成形でき、しかもリング状部が元の形に戻り
にくくなって曲げた形を長期間にわたって維持できるよ
うになり、さらにリング状部にはテープが貼着されて、
割れやひびが生じないので外観が良くなる、という多く
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製筒状体の縁部変形方法の一実施例
を含む紙製筒形容器の製造工程を概略的に示す図であ
る。
【図2】粘着テープの貼着装置を示す断面図である。
【図3】同平面断面図である。
【図4】図3の第1ローラ装置の部位の拡大断面図であ
る。
【図5】粘着テープの供給部を示す平面拡大断面図であ
る。
【図6】図3の第3ローラ装置の部位の拡大断面図
(A)、第5ローラ装置の部位の拡大断面図(B)、第
7ローラ装置の部位の拡大断面図(C)、第9ローラ装
置の部位の拡大断面図(D)である。
【図7】上部開口縁とその近傍部位を変形させる成形型
装置を示す斜視図である。
【図8】同拡大断面図である。
【図9】同成形状態での要部拡大断面図である。
【図10】本発明の実施形態において成形を完了した後
の筒形容器を示す断面図である。
【図11】従来の筒形容器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 円筒体 2 円筒体の上側の開口 2a 上部開口縁 3 粘着テープ 4 リング状部 5a 下部開口縁 6 切り込み 7 周縁片 8 底上板 9 底下板 10 容器本体 11 蓋体 12 側蓋部 13 上板 14 下板 20 粘着テープの貼着装置 21 基台 22 支柱 23 昇降台 24 粘着テープの供給装置 25 粘着テープの供給部 26 多段ローラ装置 27 回動レバー 28 カッター 29a〜29i 第1?第9のローラ装置 30a、30b、31a、31b ローラ 40 成形型装置 41 台盤 42 溝部 45 外側基部 46 湾曲溝部 49 ヒータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製筒状体の開口縁部を内巻きに曲げ、
    リング状に変形処理する紙製筒状体の縁部変形方法であ
    って、 紙材を筒状に巻いて筒状体を形成し、 該筒状体の少なくとも一方の開口縁部及びその近傍部位
    の内外周面に可撓性を有するテープ状体を周方向に沿っ
    て取り付け、 該テープ状体を取り付けた開口縁を先端として加熱した
    型に押し当てて前記テープ状体を取り付けた部位を内巻
    きにしてリング状に曲げ、 紙製筒状体の開口縁部を内巻きに曲げ、リング状に変形
    処理することを特徴とする紙製筒状体の縁部変形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、内巻きに曲げ、リン
    グ状に変形処理する紙製筒状体は、さらに開口縁に向け
    ての端部を僅かにテーパ状に縮径変形されるように、テ
    ープ状体を取り付けた部位を加熱した型に押し当てるこ
    ととしてなる紙製筒状体の縁部変形方法。
  3. 【請求項3】 紙製筒状体の開口縁部を内巻きに曲げ、
    リング状に変形処理する紙製筒状体の縁部変形装置であ
    って、 紙材を筒状に巻いて形成した筒状体の少なくとも一方の
    開口縁部及びその近傍部位の内外周面に可撓性を有する
    テープ状体を周方向に沿って取り付けるテープ取り付け
    装置と、該開口縁部とその近傍部位をリング状に変形さ
    せる成形型とからなり、 前記成形型は、先端部を前記開口縁部から前記筒状体の
    外側を挿入可能な径の平面環状の溝を備え、筒状体が挿
    入される溝の外側基部を前記開口縁部の開口径より大径
    とし、該外側基部の底面側内周を、略半周形状に対応す
    る断面形状として前記開口縁部とその近傍部位をリング
    状に内巻きに曲げる湾曲溝部を設けてなり、さらに成形
    型は少なくとも環状の溝とその近傍部位を加熱する手段
    を備えることを特徴とする紙製筒状体の縁部変形装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、成形型の外側基部
    は、筒状体が挿入される外側基部を底部の湾曲溝部に向
    けて僅かにテーパ状に縮径される形状をなし、挿入され
    る筒状体の前記開口縁部とその近傍部位を内側に縮径さ
    せることを可能とした紙製筒状体の縁部変形装置。
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