JP2003237760A - 紙製筒状体の蓋及び紙製筒形容器 - Google Patents

紙製筒状体の蓋及び紙製筒形容器

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Yasuo Fukui
康雄 福井
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FUKUI YOUTARU SEISAKUSHO KK
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    • B31F1/00Mechanical deformation without removing material, e.g. in combination with laminating
    • B31F1/0003Shaping by bending, folding, twisting, straightening, flattening or rim-rolling; Shaping by bending, folding or rim-rolling combined with joining; Apparatus therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊締リング以外の構成要素を紙製とすること
ができ、コストの低減を図れ、落下衝撃等による外力に
対しても強い紙製筒状体の蓋及び紙製筒形容器を提供す
る。 【解決手段】 紙製の上部開口縁2を塞ぐ蓋11を、紙
製で円形の蓋本体60と、これに固着する紙製の補強リ
ング61で構成する。蓋本体60には、円筒体1のリン
グ状部4に外側から被せるフランジ部60aと、円筒体
1の上部開口縁2aの内側近傍に位置する環状の凹溝部
60bとを形成し、凹溝部60bに補強リング61を嵌
め、接着固定する。そして円筒体1のリング状部4に外
側上方から蓋11のフランジ部60aを被せ、緊締リン
グ12を嵌着して上部開口2を閉じ、筒形容器として完
成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に食品、薬品
等を収容するのに適する紙製筒形容器と、これに用いる
のに適する紙製筒状体の蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】前記のような紙製筒形容器はファイバー
ドラム等と称され、有底筒状の紙製の容器本体と、容器
本体の上部開口を閉じる平坦な形状の蓋体とで構成する
ものが多い。例えば図15に示すように、筒状本体10
1と、筒状本体101のリング状部102に着脱可能に
取り付けて一端開口103を閉じる紙材製の蓋体104
と、一端開口103側でリング状部102と蓋体104
の縁部とを挟んで締め付け固定し、筒状本体101内の
気密性を保持する緊締リング105とから構成してあ
る。なお筒状本体101の下端開口は、紙材製の底板等
により封止するが、図示は省略する。
【0003】ところで、このような紙製筒形容器では、
嵌着後に締め付けるため緊締リング105には金属製の
ものを用いるが、一般的には筒状本体101の開口縁部
を構成するリング状部102や、蓋体104のリング状
部102に対応する部分をも金属製としたものが多い。
すなわち、落下させた時等に筒状本体101や蓋体10
4を変形させるように掛かる衝撃力が、図2に矢印A、
Bで示すように掛かりやすいためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように紙製筒形
容器を構成する部材の一部に金属製のものを用いれば強
度的には十分なものになるが、材料コストだけでなく廃
棄時の紙と金属との分別に掛かる作業コスト、不燃物を
廃棄するためのコストが掛かるという問題がある。
【0005】本発明は、前記従来の不具合に着目してな
したもので、緊締リング以外の構成要素を紙製とするこ
とができ、コストの低減を図れるとともに落下衝撃等に
よる外力に対しても強い紙製筒状体の蓋及び紙製筒形容
器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
紙製筒状体の蓋は、前記目的を達成するために、紙製筒
状体の開口に環状の取り付け部材により取り付けて前記
開口を塞ぐための蓋であって、紙製で円形平面形状を有
する蓋本体と、該蓋本体に固着する紙製の補強体とから
なり、前記蓋本体が、前記紙製筒状体の開口縁の内側近
傍に環状の凹溝部を有し、前記補強体が、前記凹溝部に
嵌着可能な環状体であることを特徴とする。
【0007】同請求項2に係るものは、前記目的を達成
するために、前記紙製の環状体が、中空筒状に紙材を複
数回巻き回してなる筒体を輪切り状に切断して形成した
ものであることを特徴とする。
【0008】同請求項3に係るものは、前記目的を達成
するために、前記蓋本体が、一対の厚紙からなり、一の
厚紙に前記凹溝部を形成して前記補強体を嵌着固定し、
該補強体を覆う側から他の厚紙を前記一の厚紙に固着し
てなることを特徴とする。
【0009】また本発明の請求項4に係る紙製筒形容器
は、前記目的を達成するために、紙製筒状体の開口縁部
を外巻きに曲げてリング状部を形成し、環状の取り付け
部材により請求項1ないし3のいずれかの蓋を前記紙製
筒状体の開口に着脱可能としてなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の紙製筒形容器の
一実施形態の製造工程を概略的に示す図である。なお図
示の工程は、すべて図示の順で行わなければならないも
のではなく、必要に応じて前後を入れ替えることができ
る。
【0011】容器本体とする筒状体を製造するには、ま
ず紙材、例えばロール状のクラフト紙を型ローラに巻き
付ける等して円筒体1を形成する(図1A)。この工程
は従来公知であるので、図示及び詳細な説明は省略す
る。次に、円筒体1の上側の開口2の開口縁(以下、上
部開口縁)2aとその近傍部位の内外周面に例えばクラ
フトテープやガムテープ等の粘着テープ3を貼着する
(図1B)。さらに粘着テープ3を貼着した上部開口縁
2aとのその近傍部位を外巻きに曲げ、リング状部4を
形成する(図1C)。なお図1(C)と図1(C’)は
同一の状態を示す。
【0012】次いで、円筒体1の下側の開口5の開口縁
(以下、下部開口縁)5aに多数の切り込み6を形成す
る(図1D)。そして、この切り込み6によって形成さ
れる下部開口縁5aの周縁片7を円筒体1の内側へほぼ
直角に折り曲げ、これら折り曲げた周縁片7を上下から
挟むように円板状の底上板8及び底下板9(それぞれ例
えば板紙製)を接着して圧着する(図1E)。このよう
に形成した有底円筒形の容器本体10に対し、蓋11を
被せ、さらに断面がコ字形状の緊締リング12を嵌着し
て上部開口を閉じ、筒形容器とする(図1F)。
【0013】図2は、図1(B)に示すように円筒体1
の上部開口縁2とその近傍部位に粘着テープ3を貼着す
る貼着装置20を示す断面図、図3は同平面断面図であ
る。図示の貼着装置20は、基台21の上部に支柱2
2、22を立てるとともに、基台21の上面に昇降台2
3を配し、その上方に粘着テープ3の供給装置24を設
けて構成してある。昇降台23は、支柱22に案内され
て昇降可能であり、この昇降台23の上面には円筒体1
が載置可能となっている。
【0014】すなわち、円筒体1の上部開口縁2aを上
方に位置させる状態で昇降台23の上面に支持し、昇降
台23を上昇させることにより、図中に二点鎖線で示す
ように粘着テープ3の供給装置24により上部開口縁2
aとその近傍部位の内外周面へ粘着テープ3を貼り付け
る。
【0015】粘着テープ3の供給装置24は、粘着テー
プ3の供給部25と、供給部25から供給される粘着テ
ープ3を円筒体1の上部開口縁2aへ貼り付ける多段ロ
ーラ装置26とから構成してある。図示のように、粘着
テープ3の供給部25は、内部にロール状に巻回された
粘着テープ3(例えばクラフトテープ)を保持し、この
粘着テープ3を円筒体1側に向けて矢印B方向に供給で
きる。供給部25には矢印C方向に揺動可能な回動レバ
ー27を備え、回動レバー27と多段ローラ装置26の
間にはカッター28が粘着テープ3の切断手段として配
してある。
【0016】多段ローラ装置26は、昇降台23上に支
持する円筒体1の上部開口縁2aに沿うように配した第
1〜第9のローラ装置29a〜29iを備える。これら
9つのローラ装置29a〜29iのうち、最も供給部2
5側に位置する第1ローラ装置29aは、一対のローラ
30a、30bからなり、このローラ対30a、30b
は、図中矢印で示すように接離方向で移動可能としてあ
る。一方、最も供給部25から離れた位置に位置する第
9ローラ装置29iも、一対のローラ31a、31bか
らなり、このローラ対31a、31bも、図中矢印で示
すように接離方向で移動可能としてある。図4は、これ
らローラ対30a、30bの構造について示す断面図で
ある。なおローラ対31a、31bについても同様の構
造である。
【0017】次に、円筒体1の上部開口縁部2aに対す
る粘着テープ3の貼り付け動作について説明する。まず
図2に示すように昇降台23の上に円筒体1を載置し、
その状態で昇降台23を所定の位置まで上昇させる(図
3の二点鎖線で示す状態)。その後、回動レバー27を
図5(A)に示す状態から円筒体1側へ揺動させ、図5
(B)に示すように、図3中の矢印B方向に繰り出した
粘着テープ3の先端を円筒体1の上部開口縁部2aの外
側に押し付ける。続いて、第1ローラ装置29a及び第
9ローラ装置29iの各ローラ30a、30b、31
a、31b同士を、互いに近接する方向にスライドさ
せ、各ローラ30a〜31bで円筒体1の上部開口縁部
2aとその近傍部位を挟み、各ローラ30a〜31bを
回転駆動する。各ローラ30a〜31bの駆動手段は図
示を省略してあるが、適宜公知の手段を採用すればよ
い。またローラ30a〜31bをすべて駆動する必要は
なく、一方を駆動側とし、他方を従動側としてもよい。
【0018】すると円筒体1がその中心0の周りで図3
中の矢印D方向に回転するので、回動レバー27で円筒
体1の上部開口縁部2a外周面に押し付けられた粘着テ
ープ3が円筒体1の回転とともに順次繰り出され、まず
第1ローラ装置29aの各ローラ30a、30b間に挟
まれ、その状態で円筒体1の上部開口縁部2a及びその
近傍部位の外周面に接着される(図4参照)。このと
き、粘着テープ3の幅方向で約下半分が円筒体1に接着
するように繰り出し位置を調整しておく必要がある。ま
た粘着テープ3の貼着作業中は、回動レバー27を円筒
体1の外周面に摺接する図5(B)の状態に保つ。
【0019】次に第2ローラ装置29b、第3ローラ装
置29cにより、粘着テープ3の幅方向で約上半分を上
部開口縁部2aに沿って折り(図6Aは第3ローラ装置
29cの部位を示す)、さらに第4ローラ装置29d、
第5ローラ装置29eにより、折り返した粘着テープ3
の上半分を円筒体1の底部と対向するように折り(図6
Bは第5ローラ装置29eの部位を示す)、さらに第6
ローラ装置29f、第7ローラ装置29g、さらに第8
ローラ装置29hにより、折り返した粘着テープ3の上
半分を円筒体1の上部開口縁部2aの内側へ折り曲げ
(図6Cは第7ローラ装置29gの部位を示す)、第9
ローラ装置29iのローラ対31a、31bにより、折
り曲げた粘着テープ3の上半分を円筒体1の上部開口縁
部2aの内周面に貼り付ける(図6D参照)。すなわ
ち、円筒体1が1回転する間に上部開口縁部2aとその
近傍部位の全周にわたって粘着テープ3が貼着される。
【0020】その後、円筒体1の外周面に摺接していた
回動レバー27を図5(A)に示すように揺動、後退さ
せ、円筒体1を矢印D方向に若干回転させて粘着テープ
3が第1ローラ装置29aとテープホルダ部25との間
で引っ張られるようにしてテンションを掛け、その状態
でカッター28により粘着テープ3を切断し、上部開口
縁部2aに対する粘着テープ3の貼着作業を完了する。
【0021】図7は、図1(C)に示すように円筒体1
の上部開口縁2とその近傍部位を変形させてリング状部
4を形成する成形型装置を示す斜視図、図8は同拡大断
面図、図9は成形状態での要部拡大断面図である。図示
の成形型装置40は、台盤41上に固定した固定型42
と、固定型42を対向して挟むように位置する可動型4
3、43とから構成してある。
【0022】固定型42は、図8からわかるように、円
筒体1の上部開口2内へ嵌入させる部位の先端部44
が、上部開口2から筒状体1の内側へスムーズに挿入で
きるように先細テーパ状で薄厚の円錐形状を有し、基部
45は薄厚の直円筒形状を有する。ただし基部45も先
細テーパ状としてもよい。また固定型42の基部45の
付け根部分には、略半円形の断面形状を有するように掘
り込んだ環状溝46が形成してあり、さらにその外側に
は可動型42をスライドさせる際のガイド面47が設け
てある。
【0023】さらに固定型42の下面側には、環状の凹
部48が形成してあり、この凹部48内には加熱用のヒ
ータ49が配してあり、特に固定型42の環状溝46の
近傍を暖め得るようにしてある。ヒータ49は電気によ
るヒータが好ましいが、その他のものであっても良いこ
とはもちろんである。
【0024】一方、可動型43、43はそれぞれ台盤4
1上に設けた一対のレール50、50によって固定型4
2に対して接離可能に配してある。各可動型43の固定
型42に対面する端部には、下面側に約4分の一円形の
断面形状とした凹部51がこれも環状に形成してある。
なお可動型43の駆動手段は図示及び説明を省略する
が、適宜公知の手段を採用すればよい。
【0025】次に、粘着テープ3を貼り付けた上部開口
縁部2aにリング状部4を形成する動作について説明す
る。まず、上部開口縁部2aに粘着テープ3を貼り付け
た円筒体1を、上部開口縁部2aが下になるようにひっ
くり返し、成形型装置40の固定型42上に位置させ、
適宜の力で上部開口2内に固定型42の先端部44が入
り込むように押圧する。図8はこの状態を示している。
もちろんこのときには可動型43、43は固定型42か
ら若干離しておく。またヒータ49には通電して固定型
42を加熱しておく。
【0026】すると、円筒体1の上部開口縁部2aとそ
の近傍部位は固定型42の先端部44のテーパ形状にし
たがって押し拡げられてゆく。押し拡げられた上部開口
縁部2aはそのまま環状溝46内へ入り、環状溝46の
断面半円形の内壁面に沿って外向きに曲ってゆく。そし
てついには環状溝46から外側上方へと突出する。
【0027】その状態で可動型43を駆動し、固定型4
2に対して接近させ、先端部で上部開口縁部2aを円筒
体1側へ押し戻し、凹部51で上部開口縁部2aとその
すぐ近傍部位をさらに丸めるように曲げる。図9はこの
状態を示している。なお図9の状態で、可動型43の先
端と円筒体1の外周面との間に若干の隙間Cができるよ
うに構成しておくことが好ましい。なお本願発明者等が
行った実験では、ファイバードラムと称される紙製筒形
容器に通常用いられている紙材を使用し、リング状部4
の高さ寸法Hを10mmとすることを目的として成形す
る場合、例えば0.5mm程度の隙間Cとすると、リン
グ状部4の高さHが±0.5mm程度で精度良く成形さ
れ、可動型43の先端が円筒体1を傷めたりすることが
なく、製造歩留まりが向上した。
【0028】上述のようにリング状部4を形成した円筒
体1に、図1により既に述べたように、下部開口縁5a
側の加工、成形を行って有底円筒形として容器本体10
を構成し、後述する本発明に係る紙製筒状体の蓋11を
被せ、さらに緊締リング12を嵌着して上部開口を閉
じ、筒形容器として完成させるが、図10はこの完成状
態を示す断面図である。
【0029】本実施形態の蓋11は、紙製で円形の平面
形状を有する蓋本体60と、蓋本体60に固着するこれ
も紙製の補強リング61とからなり、蓋本体60に、上
述した円筒体1のリング状部4に外側から被せる略半円
形状のフランジ部60aと、円筒体1の上部開口縁2a
の内側近傍に位置する環状の凹溝部60bとを形成し、
この凹溝部60b内にこれも紙製の補強リング61を嵌
め、接着固定して構成してある。
【0030】図11は、蓋本体60の加工形成工程を示
す断面図である。蓋本体60は、厚さが0.3ないし
0.7mm程度の厚紙(ドラム原紙等と称されている)
70を用意し、これを図示のように上型71と下型72
からなる型成形装置内に入れ、例えば60ないし110
℃の温度で5、6回にわたってプレスを繰り返して絞り
加工を施して上述の凹溝部60b等の凹凸断面形状を成
形する。図中71a、72aが凹溝部60bを形成する
ための上型71と下型72の対応部分である。
【0031】図12は、補強リング61の製造方法を示
す斜視図(A)と同側面図(B)である。図示の実施形
態の補強リング61は、スタンド80に保持したロール
状のクラフト紙81を引き出し、その一面に塗布ローラ
82で接着剤を塗布しつつ型ローラ83に多重に巻き付
ける等して円筒体84を形成し(図12A)、次に円筒
体84の一端開口側を所要の寸法で輪切り状に切断(図
12B)して得る。もちろん補強リング61は、図示の
方法ではなく、紙粉を型に入れて加圧成形する等の種々
公知の形態で製造し得るが、図示の実施形態のものは複
雑な加工成形工程、装置が不要で製造が簡単であり、ま
た巻物状にしたものを輪切りしているので巻き始めから
巻き終わりまで紙が連続しており、円筒体84における
軸線方向で押し潰すように掛かる外力には強いものにな
るという利点がある。
【0032】図13は、上述のように形成した蓋本体6
0の凹溝部60bに補強リング61をはめて固着する加
工工程を示す断面図である。まず蓋本体60を台板上等
に載置し、蓋本体60あるいは刷毛90を回転させつつ
蓋本体60の凹溝部60b内壁面に接着剤を塗布する
(図13A)。ついで凹溝部60b内に補強リング61
を嵌め、上方から適宜のプレス体(板材等の簡単なもの
でもよい)91で軽く補強リング61を凹溝部60b内
に押し入れ、凹溝部60b内壁面に塗布した接着剤の硬
化を待って完成させる(図13C)。もちろん補強リン
グ61の上面以外の3面に接着剤を塗布する等してもよ
い。
【0033】そして、既述のように円筒体1の上部開口
縁2aの周りに形成してあるリング状部4に外側上方か
らフランジ部60aを被せ、さらに緊締リング12を嵌
着して上部開口2を閉じ、筒形容器として完成させる。
なお凹溝部60bの深さDは、その幅Wよりも0.3な
いし0.5mm大きく、補強リング61はこの凹溝部6
0b内にすっぽり嵌まり、蓋本体60と上面が略面一と
なるように形成するとよい。
【0034】図14は、本発明に係る蓋の他の実施形態
を示す断面図で、先の実施形態の蓋11に、上蓋材62
を貼り付け、補強リング61が外部へ露出しないように
構成したものである。補強リング61が外部へ露出しな
いだけでなく、経年変化により凹溝部60bの内壁面へ
の接着力が弱まっても脱落しなくなる。
【0035】本願発明者等は、リング状部4の高さAが
10mm、凹溝部60bの深さDがxmm、幅Wがym
mとした円筒体1、蓋11、緊締リング12等により容
器の最終形態とし、種々試験を行ったところ、円筒体1
の上部開口縁部2aはクラフトテープ等の粘着テープ3
でいわば包まれた形態であるので強度が向上し、使用時
にリング状部4と蓋11がこすれたりしても紙粉や紙片
の発生がなく、またリング状部4の外側に位置する緊締
リング12を何かをぶつけたり、落下により力が加わっ
たとしても、リング状部4や蓋11に変形が生じたりす
ることがなかった。さらに、製造から長時間が経っても
リング状部4の巻き具合にはほとんど変化が生じること
はなく、リング状部4にひびや割れが生じることもな
く、外観が悪化することもなかった。
【0036】なお以上の説明においては、上部開口2側
にのみリング状部4を設ける例を示し、説明してきた
が、本発明はこれに限定されず、もちろん下部開口側に
ついても同様に適用できる。また上部開口縁部2aを曲
げるために適する形状であれば、環状溝46や可動型4
3の凹部51の形状は半円形や四分の一円形でなくても
よい。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る紙製筒状体の蓋及び紙製筒
形容器は以上説明してきたようなものなので、強度が向
上して落下衝撃等による変形が生じにくくなり、また環
状の取り付け部材以外の構成部材を紙製とすることがで
き、コストの低減を図れるようになるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製筒形容器の一実施形態の製造工程
を概略的に示す図である。
【図2】粘着テープの貼着装置を示す断面図である。
【図3】同平面断面図である。
【図4】図3の第1ローラ装置の部位の拡大断面図であ
る。
【図5】粘着テープの供給部を示す平面拡大断面図であ
る。
【図6】図3の第3ローラ装置の部位の拡大断面図
(A)、第5ローラ装置の部位の拡大断面図(B)、第
7ローラ装置の部位の拡大断面図(C)、第9ローラ装
置の部位の拡大断面図(D)である。
【図7】上部開口縁とその近傍部位を変形させる成形型
装置を示す斜視図である。
【図8】同拡大断面図である。
【図9】同成形状態での要部拡大断面図である。
【図10】本発明の実施形態において成形を完了した後
の紙製筒形容器を示す断面図である。
【図11】蓋本体の加工形成工程を示す断面図である。
【図12】補強リングの製造方法を示す斜視図(A)と
同側面図(B)である。
【図13】蓋本体に補強リングをはめて固着する加工工
程を示す断面図である。
【図14】本発明に係る蓋の他の実施形態を示す断面図
である。
【図15】従来の筒形容器を示す断面図である。
【図16】従来の筒形容器の上部開口縁とその近傍部位
を変形させる成形方法、装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 円筒体 2 円筒体の上側の開口 2a 上部開口縁 3 粘着テープ 4 リング状部 6 切り込み 7 周縁片 8 底上板 9 底下板 10 容器本体 11 蓋体 11a 蓋体の端縁の環状部 12 緊締リング 20 粘着テープの貼着装置 24 粘着テープの供給装置 26 多段ローラ装置 40 成形型装置 60 蓋本体 60a 蓋本体のフランジ部 60b 同凹溝部 61 補強リング A リング状部の高さ D 凹溝部の深さ W 同幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E075 BA72 CA01 DC46 DC70 GA03 3E084 AA02 AA12 AA34 BA02 CA01 CC07 CC08 DA01 DB14 DC01 DC07 DC08 EA03 EC08 EC09 FA09 FD05 GA08 GA10 GB13 GB17 GB26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製筒状体の開口に環状の取り付け部材
    により取り付けて前記開口を塞ぐための蓋であって、 紙製で円形平面形状を有する蓋本体と、該蓋本体に固着
    する紙製の補強体とからなり、前記蓋本体が、前記紙製
    筒状体の開口縁の内側近傍に環状の凹溝部を有し、前記
    補強体が、前記凹溝部に嵌着可能な環状体であることを
    特徴とする紙製筒状体の蓋。
  2. 【請求項2】 前記紙製の環状体が、中空筒状に紙材を
    複数回巻き回してなる筒体を輪切り状に切断して形成し
    たものであることを特徴とする請求項1の紙製筒状体の
    蓋。
  3. 【請求項3】 前記蓋本体が、一対の厚紙からなり、一
    の厚紙に前記凹溝部を形成して前記補強体を嵌着固定
    し、該補強体を覆う側から他の厚紙を前記一の厚紙に固
    着してなることを特徴とする請求項1または2の紙製筒
    状体の蓋。
  4. 【請求項4】 紙製筒状体の開口縁部を外巻きに曲げて
    リング状部を形成し、環状の取り付け部材により請求項
    1ないし3のいずれかの蓋を前記紙製筒状体の開口に着
    脱可能としてなることを特徴とする紙製筒形容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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