JPH10168176A - 芳香族ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents

芳香族ポリカーボネートの製造方法

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JPH10168176A
JPH10168176A JP32945696A JP32945696A JPH10168176A JP H10168176 A JPH10168176 A JP H10168176A JP 32945696 A JP32945696 A JP 32945696A JP 32945696 A JP32945696 A JP 32945696A JP H10168176 A JPH10168176 A JP H10168176A
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aromatic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色のない高品質な芳香族ポリカーボネート
を、大量の不活性ガスを使用することなく、高い重合速
度で製造する事。 【解決手段】 溶融法による芳香族ポリカーボネートを
製造するに際し、重合途中の溶融ポリマー1kgに対し
て0.0001〜0.1m3 の不活性ガスを該溶融ポリ
マー中に直接混合して減圧下で重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、芳香族ポリカーボネートは、耐熱
性、耐衝撃性、透明性などに優れたエンジニアリングプ
ラスチックスとして、多くの分野において幅広く用いら
れている。この芳香族ポリカーボネートの製造方法につ
いては、従来種々の研究が行われ、その中で、芳香族ジ
ヒドロキシ化合物、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン(以下、ビスフェノールAとい
う。)とホスゲンとの界面重縮合法が工業化されてい
る。
【0003】しかしながら、この界面重縮合法において
は、有毒なホスゲンを用いなければならないこと、副生
する塩化水素や塩化ナトリウム及び、溶媒として大量に
用いる塩化メチレンなどの含塩素化合物により装置が腐
食すること、ポリマー物性に悪影響を及ぼす塩化ナトリ
ウムなどの不純物や残留塩化メチレンの分離が困難なこ
となどの問題があった。
【0004】一方、芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリ
ールカーボネートとから、芳香族ポリカーボネートを製
造する方法としては、例えば、ビスフェノールAとジフ
ェニルカーボネートを溶融状態でエステル交換し、副生
するフェノールを抜き出しながら重合する溶融法が以前
から知られている。溶融法は、界面重縮合法と異なり、
溶媒を使用しないなどの利点がある一方、重合が進行す
ると共にポリマーの粘度が上昇し、副生するフェノール
などを効率よく系外に抜き出す事が困難になり、重合度
を上げにくくなるという本質的な問題があった。
【0005】従来、芳香族ポリカーボネートを溶融法で
製造するための重合器としては、種々の重合器が知られ
ている。撹拌機を備えた竪型の攪拌槽型重合器を用いる
方法は一般に広く知られている。しかしながら、竪型の
撹拌槽型重合器は小スケールでは容積効率が高く、シン
プルであるという利点を有し、効率的に重合を進められ
るが、工業的規模では、上述したように重合の進行と共
に副生するフェノールを効率的に系外に抜き出す事が困
難となり重合速度が極めて低くなるという問題を有して
いる。
【0006】すなわち、大スケールの竪型の撹拌槽型重
合器は、通常、蒸発面積に対する液容量の比率が小スケ
ールの場合に比べて大きくなり、いわゆる液深が大きな
状態となる。この場合、重合度を高めていくために真空
度を高めていっても、撹拌槽の下部は液深があるために
実質上高い圧力で重合される事になり、フェノール等は
効率的に抜けにくくなるのである。
【0007】この問題を解決するため、高粘度状態のポ
リマーからフェノール等を抜き出すための工夫が種々な
されている。例えば特公昭50−19600号公報で
は、ベント部を有するスクリュー型重合器を用いる方
法、特公昭52−36159号公報では、噛合型2軸押
出機を用いる方法、また特公昭53−5718号公報で
は、薄膜蒸発型反応器、例えばスクリュー蒸発器や遠心
薄膜蒸発器等を用いる方法が記載されており、さらに特
開平2−153923号公報では、遠心薄膜型蒸発装置
と横型撹拌重合槽を組み合わせて用いる方法が具体的に
開示されている。また特開平7−2925097号公報
には、多孔板から自由落下させながら重合させる方法
で、着色のない高品質の芳香族ポリカーボネートを高い
重合速度で製造できることが示されており、ワイヤに沿
わせて落下させながら重合させる方法も記載されてい
る。該公報には、重合系内に不活性ガスを少量供給する
実施例も記載されているが、不活性ガスを供給した場合
としない場合の重合速度の違いについては必ずしも明ら
かにされてはいない。
【0008】溶融法で芳香族ポリカーボネートを製造す
る際、不活性ガス存在下で重合を実施する方法について
は広く知られている。例えば米国特許第2964297
号及び3153008号明細書には、酸化的な二次反応
を避けるために、減圧下、不活性ガスを使用してエステ
ル交換法により芳香族ポリカーボネートを製造する方法
が記載されており、製造する芳香族ポリカーボネートに
対して少量の不活性ガスが重合器内に供給されている。
一方、フェノール等を重合系外に抜き出すために大量の
不活性ガスを使用する方法として、特開平6−2069
97号公報には、オリゴカーボネート溶融物をオリゴカ
ーボネート1kg当たり1m3以上の不活性ガスと共に
常圧または加圧下で加熱管を通過させることで芳香族ポ
リカーボネートを製造させる方法が記載されている。し
かしながら、大量の不活性ガスを用いて芳香族ポリカー
ボネートを製造する方法は、重合に使用された不活性ガ
スを繰り返し重合に使用する場合、不活性ガス中の芳香
族モノヒドロキシ化合物を分離する必要が生じ、大きな
分離設備が必要となる。
【0009】本発明者等は、特願平8−21003号に
おいて、不活性ガス流通下の空間中でガイドに沿わせて
落下させながら重合させる際に、不活性ガス中に含まれ
る芳香族モノヒドロキシ化合物の不活性ガスに対する分
圧比の範囲を特定し、不活性ガスの回収設備が過大にな
らない方法を提案した。しかし、少量の不活性ガスを使
用して重合速度を著しく高める方法については明らかに
されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】不純物や残留塩化メチ
レンの分離の問題のない溶融法により芳香族ポリカーボ
ネートを製造する際、着色のない高品質の芳香族ポリカ
ーボネートを高い重合速度で、大量の不活性ガスを使用
することなく、工業的に好ましい手段で製造する方法を
提供する事である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を進めた結果、少量の不活性ガ
スを特定の方法で用いる事によりその目的を達成できる
事を見いだし、本発明を完成させるに至った。すなわ
ち、本発明は以下のとおりである。 (1) 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカー
ボネートから、1基又は2基以上の重合器を用い溶融法
により芳香族ポリカーボネートを製造する方法におい
て、重合途中の溶融ポリマー1kgに対して0.000
1〜0.1m3 の不活性ガスを該溶融ポリマー中に直接
混合させて減圧下で重合することを特徴とする芳香族ポ
リカーボネートの製造方法。 (2) 溶融ポリマーが、重合器への溶融ポリマー供
給配管内の溶融ポリマーであることを特徴とする上記
(1)の芳香族ポリカーボネートの製造方法。 (3) 重合器が支持体に沿ってポリマーを溶融流下
せしめて重合を進行させる重合器であることを特徴とす
る上記(2)の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
【0012】従来、不活性ガスを用いてフェノール等を
効率的に抜き出して芳香族ポリカーボネートを製造しよ
うとする場合、通常、重合器の空間部に不活性ガスが供
給されており、溶融ポリマー中に不活性ガスを供給する
場合には多量の不活性ガスを用いて常圧もしくは加圧下
で重合する方法が知られているにすぎなかった。驚くべ
き事に、少量の不活性ガスを溶融ポリマー中に直接混合
させて減圧下で重合することにより、重合器の空間部に
不活性ガスを供給する場合に比べて格段に重合速度が高
められる事が明らかとなった。この理由については明ら
かではないが、不活性ガスを液中に供給して混合するこ
とにより、減圧条件下での溶融ポリマーの表面状態が変
化し、重合速度を高めているものと推定される。
【0013】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明において、芳香族ジヒドロキシ化合物とは、次式で
示される化合物である。 HO−Ar−OH(式中、Arは2価の芳香族基を表
す。)。 2価の芳香族基Arは、好ましくは例えば、次式で示さ
れるものである。 −Ar1 −Y−Ar2 − (式中、Ar1 及びAr2 は、各々独立にそれぞれ炭素
数5〜70を有する2価の炭素環式又は複素環式芳香族
基を表し、Yは炭素数1〜30を有する2価のアルカン
基を表す。)。
【0014】2価の芳香族基Ar1 、Ar2 において、
1つ以上の水素原子が、反応に悪影響を及ぼさない他の
置換基、例えば、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアル
キル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、
フェノキシ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミ
ド基、ニトロ基などによって置換されたものであっても
良い。
【0015】複素環式芳香族基の好ましい具体例として
は、1ないし複数の環形成窒素原子、酸素原子又は硫黄
原子を有する芳香族基を挙げる事ができる。2価の芳香
族基Ar1 、Ar2 は、例えば、置換又は非置換のフェ
ニレン、置換又は非置換のビフェニレン、置換または非
置換のピリジレンなどの基を表す。ここでの置換基は前
述のとおりである。
【0016】2価のアルカン基Yは、例えば、下記化1
で示される有機基である。
【0017】
【化1】
【0018】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、各々
独立に水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜
10のアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシクロア
ルキル基、環構成炭素数5〜10の炭素環式芳香族基、
炭素数6〜10の炭素環式アラルキル基を表す。kは3
〜11の整数を表し、R5 およびR6 は、各Xについて
個々に選択され、お互いに独立に、水素または炭素数1
〜6のアルキル基を表し、Xは炭素を表す。また、
1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 において、一つ以
上の水素原子が反応に悪影響を及ぼさない範囲で他の置
換基、例えばハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、フェ
ノキシ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド
基、ニトロ基等によって置換されたものであっても良
い。) このような2価の芳香族基Arとしては、例えば、下記
化2で示されるものが挙げられる。
【0019】
【化2】
【0020】(式中、R7 、R8 は、各々独立に水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素
数1〜10のアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシ
クロアルキル基またはフェニル基であって、mおよびn
は1〜4の整数で、mが2〜4の場合には各R7 はそれ
ぞれ同一でも異なるものであってもよいし、nが2〜4
の場合には各R8 はそれぞれ同一でも異なるものであっ
てもよい。) さらに、2価の芳香族基Arは、次式で示されるもので
あっても良い。 −Ar1 −Z−Ar2 − (式中、Ar1 、Ar2 は前述の通りで、Zは単結合又
は−O−、−CO−、−S−、−SO2 −、−SO−、
−COO−、−CON(R1 )−などの2価の基を表
す。ただし、R1 は前述のとおりである。) このような2価の芳香族基Arとしては、例えば、下記
化3に示されるものが挙げられる。
【0021】
【化3】
【0022】(式中、R7 、R8 、mおよびnは、前述
のとおりである。) 本発明で用いられる芳香族ジヒドロキシ化合物は、単一
種類でも2種類以上でもかまわない。芳香族ジヒドロキ
シ化合物の代表的な例としてはビスフェノールAが挙げ
られる。本発明で用いられるジアリールカーボネート
は、下記化4で表される。
【0023】
【化4】
【0024】(式中、Ar3 、Ar4 はそれぞれ1価の
芳香族基を表す。) Ar3 及びAr4 は、1価の炭素環式又は複素環式芳香
族基を表すが、このAr3 、Ar4 において、1つ以上
の水素原子が、反応に悪影響を及ぼさない他の置換基、
例えば、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、フェノキ
シ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド基、ニ
トロ基などによって置換されたものであっても良い。A
3 、Ar4 は同じものであっても良いし、異なるもの
であっても良い。
【0025】1価の芳香族基Ar3 及びAr4 の代表例
としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ピ
リジル基を挙げる事ができる。これらは、上述の1種以
上の置換基で置換されたものでも良い。好ましいAr3
及びAr4 としては、それぞれ例えば、下記化5に示さ
れるものなどが挙げられる。
【0026】
【化5】
【0027】ジアリールカーボネートの代表的な例とし
ては、下記化6で示される。
【0028】
【化6】
【0029】(式中、R9 及びR10は、各々独立に水素
原子、炭素数1〜10を有するアルキル基、炭素数1〜
10を有するアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシ
クロアルキル基又はフェニル基を示し、p及びqは1〜
5の整数で、pが2以上の場合には、各R9 はそれぞれ
異なるものであっても良いし、qが2以上の場合には、
各R10は、それぞれ異なるものであっても良い。) このジアリールカーボネート類の中でも、非置換のジフ
ェニルカーボネートや、ジトリルカーボネート、ジ−t
−ブチルフェニルカーボネートのような低級アルキル置
換ジフェニルカーボネートなどの対称型ジアリールカー
ボネートが好ましいが、特にもっとも簡単な構造のジア
リールカーボネートであるジフェニルカーボネートが好
適である。
【0030】これらのジアリールカーボネート類は単独
で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良
い。芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボネー
トとの使用割合(仕込比率)は、用いられる芳香族ジヒ
ドロキシ化合物とジアリールカーボネートの種類や、重
合温度その他の重合条件によって異なるが、ジアリール
カーボネートは芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対し
て、通常0.9〜2.5モル、好ましくは0.95〜
2.0モル、より好ましくは0.98〜1.5モルの割
合で用いられる。
【0031】本発明の方法で得られる芳香族ポリカーボ
ネートの数平均分子量は、通常500〜100000の
範囲であり、好ましくは2000〜30000の範囲で
ある。本発明の芳香族ポリカーボネートは、上記のよう
な芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボネート
とから、触媒の存在もしくは非存在下で、加熱しながら
溶融状態でエステル交換反応にて重縮合する方法であ
り、その重合器には特に制限はない。例えば、攪拌槽型
反応器、薄膜反応器、遠心式薄膜蒸発反応器、表面更新
型二軸混練反応器、二軸横型攪拌反応器、濡れ壁式反応
器、自由落下させながら重合する多孔板型反応器、支持
体に沿ってポリマーを溶融落下せしめて重合を進行させ
る重合器、例えばワイヤー付多孔板型反応器等を用い、
これらを単独もしくは組み合わせた重合器が用いられ
る。例えば重合の初期に芳香族ジヒドロキシ化合物とジ
アリールカーボネートから竪型攪拌槽を用いて重合して
溶融ポリマーを製造し、その溶融ポリマーを表面更新型
二軸混練反応器、二軸横型攪拌反応器、濡れ壁式反応
器、自由落下させながら重合する多孔板型反応器、支持
体に沿ってポリマーを溶融落下せしめて重合を進行させ
る重合器等を用いて重合する方法等は、本発明の好まし
い態様の一つである。なお、本発明において溶融ポリマ
ーとは、芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボ
ネートから製造された重合途中の溶融物を意味する。
【0032】本発明においては、重合途中の溶融ポリマ
ー1kgに対して0.0001〜0.1m3の不活性ガ
スを該溶融ポリマー中に直接混合させて減圧下で重合を
行う。不活性ガスの具体例としては、窒素、アルゴン、
ヘリウム、二酸化炭素や低級炭化水素ガス等が挙げら
れ、特に好ましいのは窒素である。不活性ガスの量が重
合途中の溶融ポリマー1kgに対して0.0001m3
より少ない場合は、重合速度を高める効果が小さく、
0.1m3より多い場合は不活性ガスから芳香族モノヒ
ドロキシ化合物等を分離するための設備が大きくなりす
ぎ、工業的に好ましくない。重合途中の溶融ポリマー1
kgに対する不活性ガスのより好ましい量は0.000
1〜0.08m3の範囲であり、更に好ましい量は0.
0002〜0.06m3の範囲である。
【0033】不活性ガスは、重合器の空間部にではな
く、溶融ポリマー中に直接混合される。溶融ポリマーに
直接混合する方法としては、重合器内の溶融ポリマーに
直接不活性ガスを供給し攪拌下で混合する方法や、重合
器への溶融ポリマー供給配管内に不活性ガスを供給し、
配管内で混合する方法等が挙げられる。溶融ポリマー供
給配管内で不活性ガスを混合する方法は、攪拌装置が設
けられていない重合器の場合にも溶融ポリマーに不活性
ガスを混合できるので、特に好ましい。配管内で不活性
ガスと溶融ポリマーを混合するために、配管内に充填材
を装着する事も好ましい方法であり、充填材としては、
例えばラシヒリング、レッシングリング、ポールリン
グ、ベルルサドル、インタロックスサドル、ディクソン
パッキング、マクマホンパッキング、ヘリパック、スル
ザーパッキング、メラパック等が挙げられる。また、攪
拌装置が設けられていない重合器の具体例としては、上
述した支持体に沿ってポリマーを溶融流下せしめて重合
を進行させる重合器等が挙げられる。このような重合器
は、攪拌軸を有しないため、攪拌駆動部からの空気の混
入がなく、メンテナンスも容易である点で好ましい。こ
の場合支持体としては、平面状、円柱状、円錐状、鎖状
等種々の形状のものが可能である。支持体が中空になっ
ており、支持体の外側にポリマーを落下させながら重合
し、中空部に加熱媒体を入れる方法や、支持体の中空部
にポリマーを落下させながら重合し、支持体の外側に加
熱媒体を入れる方法等も可能である。
【0034】本発明において、重合は減圧下で実施され
る。好ましい圧力は、製造する芳香族ポリカーボネート
の種類や分子量、重合温度等によっても異なるが、例え
ばビスフェノールAとジフェニルカーボネートから芳香
族ポリカーボネートを製造する場合、数平均分子量が1
000以下の範囲では、6660Pa(50mmHg)
〜53280Pa(400mmHg)の範囲が好まし
く、数平均分子量が1000〜2000の範囲では、4
00Pa(3mmHg)〜6660Pa(50mmH
g)の範囲が好ましく、数平均分子量が2000以上の
範囲では、2670Pa(20mmHg)以下、特に1
330Pa(10mmHg)以下が好ましく、更に40
0Pa(3mmHg)以下が好ましい。
【0035】エステル交換反応は、触媒を加えずに実施
する事ができるが、重合速度を高めるため、必要に応じ
て触媒の存在下で行われる。重合触媒としては、この分
野で用いられているものであれば特に制限はないが、水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金
属の水酸化物類;水素化アルミニウムリチウム、水素化
ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラメチルアンモニ
ウムなどのホウ素やアルミニウムの水素化物のアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、第四級アンモニウム塩
類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシ
ウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属の水素化
合物類;リチウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カルシウムメトキシドなどのアルカリ金属及びアルカリ
土類金属のアルコキシド類;リチウムフェノキシド、ナ
トリウムフェノキシド、マグネシウムフェノキシド、L
iO−Ar−OLi、NaO−Ar−ONa(Arはア
リール基)などのアルカリ金属及びアルカリ土類金属の
アリーロキシド類;酢酸リチウム、酢酸カルシウム、安
息香酸ナトリウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類
金属の有機酸塩類;酸化亜鉛、酢酸亜鉛、亜鉛フェノキ
シドなどの亜鉛化合物類;酸化ホウ素、ホウ酸、ホウ酸
ナトリウム、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリブチル、ホ
ウ酸トリフェニル、(R 1 R 2 R 3 R 4)NB(R 1 R 2 R 3
R 4)または(R 1 R 2 R 3 R 4)PB(R 1 R 2 R 3 R 4)で表
されるアンモニウムボレート類またはホスホニウムボレ
ート類(R 1 、R 2 、R 3 、R 4 は前記化3の説明通
り)などのホウ素の化合物類;酸化ケイ素、ケイ酸ナト
リウム、テトラアルキルケイ素、テトラアリールケイ
素、ジフェニル−エチル−エトキシケイ素などのケイ素
の化合物類;酸化ゲルマニウム、四塩化ゲルマニウム、
ゲルマニウムエトキシド、ゲルマニウムフェノキシドな
どのゲルマニウムの化合物類;酸化スズ、ジアルキルス
ズオキシド、ジアルキルスズカルボキシレート、酢酸ス
ズ、エチルスズトリブトキシドなどのアルコキシ基また
はアリーロキシ基と結合したスズ化合物、有機スズ化合
物などのスズの化合物類;酸化鉛、酢酸鉛、炭酸鉛、塩
基性炭酸塩、鉛及び有機鉛のアルコキシドまたはアリー
ロキシドなどの鉛の化合物;第四級アンモニウム塩、第
四級ホスホニウム塩、第四級アルソニウム塩などのオニ
ウム化合物類;酸化アンチモン、酢酸アンチモンなどの
アンチモンの化合物類;酢酸マンガン、炭酸マンガン、
ホウ酸マンガンなどのマンガンの化合物類;酸化チタ
ン、チタンのアルコキシドまたはアリーロキシドなどの
チタンの化合物類;酢酸ジルコニウム、酸化ジルコニウ
ム、ジルコニウムのアルコキシド又はアリーロキシド、
ジルコニウムアセチルアセトンなどのジルコニウムの化
合物類などの触媒を挙げる事ができる。
【0036】触媒を用いる場合、これらの触媒は1種だ
けで用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても
良い。また、これらの触媒の使用量は、原料の芳香族ジ
ヒドロキシ化合物に対して、通常10-8〜1重量%、好
ましくは10-7〜10-1重量%の範囲で選ばれる。本発
明の方法を達成する重合器や配管の材質に特に制限はな
く、通常ステンレススチールやニッケル、グラスライニ
ング等から選ばれる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に、実施例を挙げて説明す
る。なお、分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPC)で測定した数平均分子量(以下、M
nと略す。)である。カラーは、CIELAB法により
試験片厚み3.2mmで測定し、黄色度をb* 値で示し
た。
【0038】
【実施例1】図1に示すような、複数の円柱状支持体5
を有する重合器10を用いて反応を行った。この重合器
10は、太さ1mm、長さ6mのSUS316L製円柱
状支持体5を25本備えており、重合器10に供給され
た溶融ポリマーは分散板4により各支持体5に均一に分
配される。重合器10の外側はジャケットになってお
り、熱媒で加温されている。重合器にポリマーを攪拌す
るための装置は備え付けられていない。
【0039】この重合器に、ビスフェノールAとジフェ
ニルカーボネート(対ビスフェノールAモル比1.0
5)から製造した、Mn6000の芳香族ポリカーボネ
ートの溶融ポリマーを溶融ポリマー供給配管1より18
kg/hrの流量で連続的に供給し、260℃、圧力6
7Pa(0.5mmHg)の条件で、排出口から芳香族
ポリカーボネートを連続的に抜き出しながら重合を行っ
た。溶融ポリマー供給配管へのガス供給口2からは、窒
素を100リットル/hrで供給し、充填材3により溶
融ポリマーと窒素との混合を行わせた。充填材3はスル
ーザーパッキングである。50時間後に排出口から排出
された芳香族ポリカーボネートはMn11600であ
り、良好なカラー(b*値3.3)であった。溶融ポリ
マー1kgに対する窒素の量は0.00556m3であ
る。結果を表1にまとめて示す。
【0040】
【実施例2〜6】窒素の供給量を変える以外は、実施例
1と全く同様に芳香族ポリカーボネートを製造した。結
果をまとめて表1に示す。
【0041】
【比較例1〜2】窒素の供給量を変える以外は、実施例
1と全く同様に芳香族ポリカーボネートを製造した。結
果をまとめて表1に示す。
【0042】
【比較例3】溶融ポリマー供給配管への窒素ガスの供給
をやめ、重合器気相部へのガス供給口6から窒素を3リ
ットル/hr供給する以外は実施例6と全く同様に芳香
族ポリカーボネートを製造した。50時間後に排出口か
ら排出された芳香族ポリカーボネートのMnは9500
であった。
【0043】
【実施例7】窒素に変えてアルゴンを100リットル/
hr供給する以外は、実施例1と全く同様に芳香族ポリ
カーボネートを製造した。50時間後に排出口から排出
された芳香族ポリカーボネートのMnは11500であ
り、良好なカラー(b*値3.3)であった。
【0044】
【実施例8】溶融ポリマー供給配管1内に充填材を入れ
ない以外は、実施例1と全く同様の装置を用いて、実施
例1と同様の重合条件で芳香族ポリカーボネートを製造
した。50時間後に排出口から排出された芳香族ポリカ
ーボネートのMnは11200であり、良好なカラー
(b*値3.3)であった。
【0045】
【実施例9〜11】実施例1と同様の装置を用い、供給
する溶融ポリマーのMn、重合温度、圧力、溶融ポリマ
ー供給配管へのガス供給口2からの窒素供給量を種々変
化させて芳香族ポリカーボネートを製造した。結果をま
とめて表2に示す。
【0046】
【比較例4〜5】実施例1と同様の装置を用い、供給す
る溶融ポリマーのMn、重合温度、圧力、溶融ポリマー
供給配管へのガス供給口2からの窒素供給量を種々変化
させて芳香族ポリカーボネートを製造した。結果をまと
めて表2に示す。
【0047】
【実施例12】回転直径0.25mの攪拌軸を2本有す
る内容積0.6m3、長さ3mの横型攪拌槽に、実施例
11と同様の溶融ポリマーを連続的に供給して重合を行
った。溶融ポリマーの供給量、重合温度、及び重合圧力
は実施例11と全く同じにした。攪拌軸の回転数は15
rpmである。重合器の底部から、溶融ポリマー中に窒
素を実施例11と同量供給した。50時間後に重合器か
ら排出された芳香族ポリカーボネートのMnは1020
0であり、b*値は3.6であった。溶融ポリマー1k
gに対する窒素の量は0.00075m3であ。
【0048】
【比較例6】窒素を供給しない以外は、実施例12と全
く同様に芳香族ポリカーボネートを製造した。50時間
後に排出口から排出された芳香族ポリカーボネートのM
nは8800であり、b*値は4.0で着色していた。
【0049】
【実施例13】ビスフェノールAのかわりに1,1−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサンから製造したMn6000の溶融ポ
リマーを用いる以外は、実施例1と全く同様の条件で反
応を行った。50時間後に排出口から排出された芳香族
ポリカーボネートはMn11000であり、良好なカラ
ー(b*値3.3)であった。溶融ポリマー1kgに対
する窒素の量は0.00556m3である。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明によって、着色のない高品質の芳
香族ポリカーボネートを、高い重合速度で、大量の不活
性ガスを使用することなく工業的に好ましい手段で製造
する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる重合器の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1. 溶融ポリマー供給配管 2. 溶融ポリマー供給配管へのガス供給口 3. 充填材 4. 分散板 5. 円柱状支持体 6. 重合器気相部へのガス供給口 7. ベント 8. 排出ポンプ 9. 排出口 10.重合器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリール
    カーボネートから、1基又は2基以上の重合器を用い溶
    融法により芳香族ポリカーボネートを製造する方法にお
    いて、重合途中の溶融ポリマー1kgに対して0.00
    01〜0.1m3 の不活性ガスを該溶融ポリマー中に直
    接混合させて減圧下で重合することを特徴とする芳香族
    ポリカーボネートの製造方法。
  2. 【請求項2】 溶融ポリマーが重合器への溶融ポリマー
    供給配管内の溶融ポリマーであることを特徴とする請求
    項1記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
  3. 【請求項3】 重合器が支持体に沿ってポリマーを溶融
    流下せしめて重合を進行させる重合器であることを特徴
    とする請求項2記載の芳香族ポリカーボネートの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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