JPH10161698A - 留守番電話機およびその音声記録方法 - Google Patents
留守番電話機およびその音声記録方法Info
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- JPH10161698A JPH10161698A JP8318338A JP31833896A JPH10161698A JP H10161698 A JPH10161698 A JP H10161698A JP 8318338 A JP8318338 A JP 8318338A JP 31833896 A JP31833896 A JP 31833896A JP H10161698 A JPH10161698 A JP H10161698A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】留守番電話機で、録音したメッセージを再生し
たときの各々のメッセージの音質の差を少なくし、聞き
取りにくいメッセージを減らす。また、メッセージを記
憶するＩＣメモリを有効に使用する。 【解決手段】公衆回線からの入力信号が回線制御部１を
通ってレベル判定部２に入力されると、レベル判定部２
は公衆回線からの入力信号に含まれる背景雑音のノイズ
レベルを判定し、この背景雑音のノイズレベルからビッ
トレート選択部３によって、音声圧縮のビットレートを
選択する。
たときの各々のメッセージの音質の差を少なくし、聞き
取りにくいメッセージを減らす。また、メッセージを記
憶するＩＣメモリを有効に使用する。 【解決手段】公衆回線からの入力信号が回線制御部１を
通ってレベル判定部２に入力されると、レベル判定部２
は公衆回線からの入力信号に含まれる背景雑音のノイズ
レベルを判定し、この背景雑音のノイズレベルからビッ
トレート選択部３によって、音声圧縮のビットレートを
選択する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は留守番電話機および
その音声記録方法に関し、特に音声信号をデータ圧縮し
てメモリに記録する留守番電話機およびその音声記録方
法に関する。
その音声記録方法に関し、特に音声信号をデータ圧縮し
てメモリに記録する留守番電話機およびその音声記録方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の留守番電話機では、音声メッセー
ジを記録するためのＩＣメモリを有しており、このＩＣ
メモリを使用してメッセージを記録する場合、録音時間
をできるだけ長くするために、通常音声圧縮を行う。
ジを記録するためのＩＣメモリを有しており、このＩＣ
メモリを使用してメッセージを記録する場合、録音時間
をできるだけ長くするために、通常音声圧縮を行う。
【０００３】例えば、特開平２−７８０５８号公報で
は、圧縮率制御手段は、録音時間が設定された境界時間
を超過したときにサンプリング周波数の設定値を低い値
に切り換えることにより、圧縮率を上げるように制御し
て、録音時間が残り少なくなってきたらサンプリング周
波数を下げて、残りの録音時間を長くする技術が示され
ている。
は、圧縮率制御手段は、録音時間が設定された境界時間
を超過したときにサンプリング周波数の設定値を低い値
に切り換えることにより、圧縮率を上げるように制御し
て、録音時間が残り少なくなってきたらサンプリング周
波数を下げて、残りの録音時間を長くする技術が示され
ている。
【０００４】また、特開平７−２２１８３４号公報で
は、留守番電話機における音声記録方法とし、応答メッ
セージを半導体揮発性記憶手段に記憶させ、要件メッセ
ージを磁気テープに記憶させるようにした留守番電話機
に用いられることを前提とし、応答メッセージを一旦磁
気テープに記憶させ、その録音時間から半導体揮発性記
憶手段に録音する際のサンプリング周波数を求め、その
求めたサンプリング周波数により磁気テープに記憶させ
た応答メッセージを半導体揮発性記憶手段に転送・録音
するようにして、ＩＣメモリを有効に使用する技術が示
されている。
は、留守番電話機における音声記録方法とし、応答メッ
セージを半導体揮発性記憶手段に記憶させ、要件メッセ
ージを磁気テープに記憶させるようにした留守番電話機
に用いられることを前提とし、応答メッセージを一旦磁
気テープに記憶させ、その録音時間から半導体揮発性記
憶手段に録音する際のサンプリング周波数を求め、その
求めたサンプリング周波数により磁気テープに記憶させ
た応答メッセージを半導体揮発性記憶手段に転送・録音
するようにして、ＩＣメモリを有効に使用する技術が示
されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来の留守番電話機に
おいて、第１の問題点は、音声圧縮を行う際に、音声信
号の状態の善し悪しに係わらず、録音時間でサンプリン
グ周波数を決定している点である。
おいて、第１の問題点は、音声圧縮を行う際に、音声信
号の状態の善し悪しに係わらず、録音時間でサンプリン
グ周波数を決定している点である。
【０００６】その理由は、留守番電話機がメッセージを
録音するときに、音声信号の状態が悪いにも係わらず録
音時間が少なくなっているときに録音を行うと、留守番
電話機がサンプリング周波数を下げてメッセージを録音
してしまうため、録音されたメッセージを再生したとき
に、メッセージの内容が理解できないといった状態に陥
るためである。
録音するときに、音声信号の状態が悪いにも係わらず録
音時間が少なくなっているときに録音を行うと、留守番
電話機がサンプリング周波数を下げてメッセージを録音
してしまうため、録音されたメッセージを再生したとき
に、メッセージの内容が理解できないといった状態に陥
るためである。
【０００７】また、第２の問題点は、留守番電話機で録
音されたメッセージの音質にばらつきが生じてしまう点
である。
音されたメッセージの音質にばらつきが生じてしまう点
である。
【０００８】その理由は、音声信号の状態が非常に良い
ときにサンプリング周波数を上げてメッセージを録音し
た場合と、音声信号の状態が非常に悪いときにサンプリ
ング周波数を下げてメッセージを録音した場合との、メ
ッセージの音質に差が生じてしまい、留守番電話機の使
用者としては、どうしてもメッセージの音質の良い方を
基準にして考えてしまうため、メッセージの音質の悪い
方に不満を感じてしまう。
ときにサンプリング周波数を上げてメッセージを録音し
た場合と、音声信号の状態が非常に悪いときにサンプリ
ング周波数を下げてメッセージを録音した場合との、メ
ッセージの音質に差が生じてしまい、留守番電話機の使
用者としては、どうしてもメッセージの音質の良い方を
基準にして考えてしまうため、メッセージの音質の悪い
方に不満を感じてしまう。
【０００９】本発明の目的は、メッセージ録音を行うと
きに受信した音声信号の状態が悪い場合に、自動的に音
声圧縮のビットレートを上げて録音することにより、録
音したメッセージを再生するときの、各々のメッセージ
の音質の差を少なくし、聞き取りにくいメッセージを低
減でき、また、通常は音声圧縮のビットレートを下げて
メッセージを録音し、必要なときにだけ音声圧縮のビッ
トレートを上げてメッセージを録音するため、メッセー
ジを記憶するメモリを有効に使用することができる留守
番電話機およびその音声録音方法を提供することであ
る。
きに受信した音声信号の状態が悪い場合に、自動的に音
声圧縮のビットレートを上げて録音することにより、録
音したメッセージを再生するときの、各々のメッセージ
の音質の差を少なくし、聞き取りにくいメッセージを低
減でき、また、通常は音声圧縮のビットレートを下げて
メッセージを録音し、必要なときにだけ音声圧縮のビッ
トレートを上げてメッセージを録音するため、メッセー
ジを記憶するメモリを有効に使用することができる留守
番電話機およびその音声録音方法を提供することであ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の留守番電話機
は、電話回線からの入力信号に含まれる背景雑音のノイ
ズレベルの大きさに応じて音声圧縮のビットレートを選
択しこの選択されたビットレートにより入力信号の中の
音声データを圧縮して記録する録音手段と、記録された
メッセージデータを伸張し再生を行う再生手段とを備え
るものであり、電話回線とのインタフェースを行う回線
制御部と、録音される音声信号に含まれる背景雑音のレ
ベル判定を行うレベル判定部と、前記レベル判定部の判
定結果にしたがって録音を行う際の音声圧縮のビットレ
ートを選択するビットレート選択部と、用件メッセージ
の録音再生と応答メッセージの再生を行う録音再生部
と、前記録音再生部が用件メッセージの音声データを記
憶するための第１のメモリと、前記録音再生部が応答メ
ッセージの音声データを記憶するための第２のメモリ
と、応答メッセージの送出終了の合図として使用する発
信音を発生させる発信音発生部と、スピーカを駆動する
ためのスピーカアンプ部と、用件および応答メッセージ
を再生するスピーカと、制御部とを備え、前記制御部
は、前記回線制御部から着信を知り前記レベル判定部に
対し前記背景雑音のレベル測定のための時間を設定し、
選択されたビットレートを前記ビットレート選択部から
受信し、前記発信音発生部に発信音の送出を指示して前
記録音再生部に対し所定のビットレートで録音再生させ
る。
は、電話回線からの入力信号に含まれる背景雑音のノイ
ズレベルの大きさに応じて音声圧縮のビットレートを選
択しこの選択されたビットレートにより入力信号の中の
音声データを圧縮して記録する録音手段と、記録された
メッセージデータを伸張し再生を行う再生手段とを備え
るものであり、電話回線とのインタフェースを行う回線
制御部と、録音される音声信号に含まれる背景雑音のレ
ベル判定を行うレベル判定部と、前記レベル判定部の判
定結果にしたがって録音を行う際の音声圧縮のビットレ
ートを選択するビットレート選択部と、用件メッセージ
の録音再生と応答メッセージの再生を行う録音再生部
と、前記録音再生部が用件メッセージの音声データを記
憶するための第１のメモリと、前記録音再生部が応答メ
ッセージの音声データを記憶するための第２のメモリ
と、応答メッセージの送出終了の合図として使用する発
信音を発生させる発信音発生部と、スピーカを駆動する
ためのスピーカアンプ部と、用件および応答メッセージ
を再生するスピーカと、制御部とを備え、前記制御部
は、前記回線制御部から着信を知り前記レベル判定部に
対し前記背景雑音のレベル測定のための時間を設定し、
選択されたビットレートを前記ビットレート選択部から
受信し、前記発信音発生部に発信音の送出を指示して前
記録音再生部に対し所定のビットレートで録音再生させ
る。
【００１１】また、前記レベル判定部は、音声信号の振
幅の電圧値のうち最大値を保持するピークホールド回路
と、前記ピークホールド回路の出力信号とリファレンス
電圧を比較するコンパレータと、前記コンパレータのリ
ファレンス電圧を切り換えるリファレンス電圧切換部
と、前記コンパレータの出力回数を計数するカウンタ
と、前記カウンタの計数値を記憶するための第３のメモ
リとを備えるものであり、前記録音再生部は。アナログ
の音声信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換部と、
前記Ａ／Ｄ変換部によつて変換されたデジタル信号を圧
縮するデータ圧縮部と、圧縮されたデータを伸張するデ
ータ伸張部と、前記データ伸張部によって伸張されたデ
ータをアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換部とを備え
る。
幅の電圧値のうち最大値を保持するピークホールド回路
と、前記ピークホールド回路の出力信号とリファレンス
電圧を比較するコンパレータと、前記コンパレータのリ
ファレンス電圧を切り換えるリファレンス電圧切換部
と、前記コンパレータの出力回数を計数するカウンタ
と、前記カウンタの計数値を記憶するための第３のメモ
リとを備えるものであり、前記録音再生部は。アナログ
の音声信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換部と、
前記Ａ／Ｄ変換部によつて変換されたデジタル信号を圧
縮するデータ圧縮部と、圧縮されたデータを伸張するデ
ータ伸張部と、前記データ伸張部によって伸張されたデ
ータをアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換部とを備え
る。
【００１２】また、本発明の留守番電話機の音声記録方
法は、電話回線からの入力信号に含まれるノイズレベル
を測定し、この測定したノイズレベルの値に応じた音声
圧縮のビットレートを選択し、この選択されたビットレ
ートにより入力信号の中の音声信号を録音し、ビットレ
ートの選択は、各ビットレートごとの計数値を比較して
この計数値が最大になったものを選択する。
法は、電話回線からの入力信号に含まれるノイズレベル
を測定し、この測定したノイズレベルの値に応じた音声
圧縮のビットレートを選択し、この選択されたビットレ
ートにより入力信号の中の音声信号を録音し、ビットレ
ートの選択は、各ビットレートごとの計数値を比較して
この計数値が最大になったものを選択する。
【００１３】本発明の留守番電話機は、公衆回線の入力
信号に含まれる背景雑音のレベルを判定するレベル判定
部を備え、この背景雑音のレベルにしたがってビットレ
ート選択部により、適切なビットレートを選択してい
る。このため、留守番電話機が録音を行う際に受信した
音声信号の状態が悪い場合に、音声圧縮のビットレート
を上げて録音することにより、録音したメッセージを再
生したときに、各々のメッセージの音質の差を少なくす
ることができる。
信号に含まれる背景雑音のレベルを判定するレベル判定
部を備え、この背景雑音のレベルにしたがってビットレ
ート選択部により、適切なビットレートを選択してい
る。このため、留守番電話機が録音を行う際に受信した
音声信号の状態が悪い場合に、音声圧縮のビットレート
を上げて録音することにより、録音したメッセージを再
生したときに、各々のメッセージの音質の差を少なくす
ることができる。
【００１４】また、通常は音声圧縮のビットレートを下
げてメッセージを録音し、必要なときにだけ音声圧縮の
ビットレートを上げてメッセージを録音するため、メッ
セージを記憶するメモリを有効に使用することができ
る。
げてメッセージを録音し、必要なときにだけ音声圧縮の
ビットレートを上げてメッセージを録音するため、メッ
セージを記憶するメモリを有効に使用することができ
る。
【００１５】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【００１６】図１を参照すると、本発明の実施の形態
は、電話回線とのインタフェースを行う回線制御部１
と、録音される音声信号に含まれる背景雑音のレベル判
定を行うレベル判定部２と、このレベル判定部２の判定
結果にしたがって録音を行う際の音声圧縮のビットレー
トを選択するビットレート選択部３と、制御部４と、用
件メッセージの録音再生と応答メッセージの再生を行う
録音再生部５と、この録音再生部５が用件メッセージの
音声データを記憶するための用件メッセージ用メモリ６
と、録音再生部５が応答メッセージの音声データを記憶
するための応答メッセージ用メモリ７と、応答メッセー
ジの送出終了の合図として使用する発信音を発生させる
発信音発生部８と、スピーカを駆動するためのスピーカ
アンプ部９と、用件および応答メッセージを再生するス
ピーカ１０とを備える。録音再生部は、アナログの音声
信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換部５ａと、Ａ
／Ｄ変換部５ａによつて変換されたデジタル信号を圧縮
するデータ圧縮部５ｂと、圧縮されたデータを伸張する
データ伸張部５ｃと、データ伸張部５ｃによって伸張さ
れたデータをアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換部５ｄ
とを備える。
は、電話回線とのインタフェースを行う回線制御部１
と、録音される音声信号に含まれる背景雑音のレベル判
定を行うレベル判定部２と、このレベル判定部２の判定
結果にしたがって録音を行う際の音声圧縮のビットレー
トを選択するビットレート選択部３と、制御部４と、用
件メッセージの録音再生と応答メッセージの再生を行う
録音再生部５と、この録音再生部５が用件メッセージの
音声データを記憶するための用件メッセージ用メモリ６
と、録音再生部５が応答メッセージの音声データを記憶
するための応答メッセージ用メモリ７と、応答メッセー
ジの送出終了の合図として使用する発信音を発生させる
発信音発生部８と、スピーカを駆動するためのスピーカ
アンプ部９と、用件および応答メッセージを再生するス
ピーカ１０とを備える。録音再生部は、アナログの音声
信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換部５ａと、Ａ
／Ｄ変換部５ａによつて変換されたデジタル信号を圧縮
するデータ圧縮部５ｂと、圧縮されたデータを伸張する
データ伸張部５ｃと、データ伸張部５ｃによって伸張さ
れたデータをアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換部５ｄ
とを備える。
【００１７】図２を参照すると、レベル判定部２は、音
声信号の振幅の電圧値のうち最大値を保持するピークホ
ールド回路２ａと、このピークホールド回路２ａの出力
信号とリファレンス電圧を比較するコンパレータ２ｂ
と、このコンパレータ２ｂのリファレンス電圧を切り換
えるリファレンス電圧切換部２ｃと、コンパレータ２ｂ
の出力回数を計数するカウンタ２ｄと、このカウンタ２
ｄの計数値を記憶するためのデータ記憶メモリ２ｅとを
備える。
声信号の振幅の電圧値のうち最大値を保持するピークホ
ールド回路２ａと、このピークホールド回路２ａの出力
信号とリファレンス電圧を比較するコンパレータ２ｂ
と、このコンパレータ２ｂのリファレンス電圧を切り換
えるリファレンス電圧切換部２ｃと、コンパレータ２ｂ
の出力回数を計数するカウンタ２ｄと、このカウンタ２
ｄの計数値を記憶するためのデータ記憶メモリ２ｅとを
備える。
【００１８】次に、図１および図２を参照して、本発明
の実施の形態の動作について説明する。
の実施の形態の動作について説明する。
【００１９】始めに留守番状態に設定された留守番電話
機に着信があると、回線制御部１は制御部４に着信があ
ることを知らせる。着信を検出した制御部４は、応答メ
ッセージを公衆回線に送出するために、応答メッセージ
用メモリ７が記憶しているデータを録音再生部５のデー
タ伸張部５ｃで伸張させ、D ／Ａ変換部５ｄでアナログ
信号（応答メッセージ）に変換させる。そして、この変
換されたアナログ信号を回線制御部１から公衆回線に送
出する。
機に着信があると、回線制御部１は制御部４に着信があ
ることを知らせる。着信を検出した制御部４は、応答メ
ッセージを公衆回線に送出するために、応答メッセージ
用メモリ７が記憶しているデータを録音再生部５のデー
タ伸張部５ｃで伸張させ、D ／Ａ変換部５ｄでアナログ
信号（応答メッセージ）に変換させる。そして、この変
換されたアナログ信号を回線制御部１から公衆回線に送
出する。
【００２０】次に、背景雑音のレベルを測定することに
なるがこの場合、公衆回線からの信号に相手方の音声お
よび公衆回線に送出した応答メッセージの測音が含まれ
ていないことが望ましい。このため、応答メッセージの
送出が終了した時点から録音開始の合図となる発信音の
送出が行われるまでの間に、制御部４が背景雑音のレベ
ル測定のための時間ｔｂｎを設定し、この時間内に背景
雑音のレベル測定を行うようレベル判定部２に指示す
る。このとき留守番電話機がメッセージ録音を行うまで
の動作の中で、背景雑音のレベル測定がどこで行われて
いるかを図４に示す。
なるがこの場合、公衆回線からの信号に相手方の音声お
よび公衆回線に送出した応答メッセージの測音が含まれ
ていないことが望ましい。このため、応答メッセージの
送出が終了した時点から録音開始の合図となる発信音の
送出が行われるまでの間に、制御部４が背景雑音のレベ
ル測定のための時間ｔｂｎを設定し、この時間内に背景
雑音のレベル測定を行うようレベル判定部２に指示す
る。このとき留守番電話機がメッセージ録音を行うまで
の動作の中で、背景雑音のレベル測定がどこで行われて
いるかを図４に示す。
【００２１】続いて背景雑音のレベル測定の方法につい
て説明する。まず、公衆回線からのアナログ信号をデジ
タル信号に変換し、この変換されたデジタル信号から背
景雑音のレベルの大きさを判定する。具体的な背景雑音
のレベルの測定の方法として、公衆回線からのアナログ
信号をデジタル信号に変換する手段としてコンパレータ
を使用した場合について以下に説明する。
て説明する。まず、公衆回線からのアナログ信号をデジ
タル信号に変換し、この変換されたデジタル信号から背
景雑音のレベルの大きさを判定する。具体的な背景雑音
のレベルの測定の方法として、公衆回線からのアナログ
信号をデジタル信号に変換する手段としてコンパレータ
を使用した場合について以下に説明する。
【００２２】公衆回線からの信号が回線制御部１を通っ
てレベル判定部２に入力されると、ピークホールド回路
２ａが音声信号の振幅の電圧値を固定し、コンパレータ
２ｂがリファレンス電圧切換部２ｃによって切り換えら
れたリファレンス電圧と音声信号の振幅の電圧値を比較
する。音声信号の振幅の電圧値がリファレンス電圧より
も高いとき、カウンタ２ｄは計数を行う。ここでカウン
タ２ｄはリファレンス電圧の切換数ｎと同数のカウンタ
を備え、各々のリファレンス電圧に対する計数値を格納
できるものである。
てレベル判定部２に入力されると、ピークホールド回路
２ａが音声信号の振幅の電圧値を固定し、コンパレータ
２ｂがリファレンス電圧切換部２ｃによって切り換えら
れたリファレンス電圧と音声信号の振幅の電圧値を比較
する。音声信号の振幅の電圧値がリファレンス電圧より
も高いとき、カウンタ２ｄは計数を行う。ここでカウン
タ２ｄはリファレンス電圧の切換数ｎと同数のカウンタ
を備え、各々のリファレンス電圧に対する計数値を格納
できるものである。
【００２３】レベル判定部２の動作を図４のフローにし
たがって詳細に説明する。制御部４は背景雑音の測定時
間ｔｂｎの計数を開始し（Ｓ１）、ピークホールド回路
２ａで音声信号の振幅の電圧値を固定し（Ｓ２）、リフ
ァレンス電圧切換部２ｃでコンパレータ２ｂのリファレ
ンス電圧（ｒｅｆ（ｉ），ｉ＝１〜ｎ）を切り換え（Ｓ
３）、コンパレータ２ｂで音声信号の振幅の電圧値とリ
ファレンス電圧とを比較して（Ｓ４）、音声信号の振幅
の電圧値がリファレンス電圧よりも高いときにコンパレ
ータ２ｂはハイレベルを出力し、このハイレベルの出力
をカウンタ２ｄが検出して計数を一回行う（Ｓ５）。
たがって詳細に説明する。制御部４は背景雑音の測定時
間ｔｂｎの計数を開始し（Ｓ１）、ピークホールド回路
２ａで音声信号の振幅の電圧値を固定し（Ｓ２）、リフ
ァレンス電圧切換部２ｃでコンパレータ２ｂのリファレ
ンス電圧（ｒｅｆ（ｉ），ｉ＝１〜ｎ）を切り換え（Ｓ
３）、コンパレータ２ｂで音声信号の振幅の電圧値とリ
ファレンス電圧とを比較して（Ｓ４）、音声信号の振幅
の電圧値がリファレンス電圧よりも高いときにコンパレ
ータ２ｂはハイレベルを出力し、このハイレベルの出力
をカウンタ２ｄが検出して計数を一回行う（Ｓ５）。
【００２４】ここで、リファレンス電圧の切換回数ｎは
設定可能な音声圧縮のビットレートの設定数と等しく、
リファレンス電圧をｎ回切り換えるまで（Ｓ６）、Ｓ３
からＳ６までの手順を繰り返す。ここで、リファレンス
電圧の切換時間の間隔ｔｒｆは、リファレンス電圧の測
定時間ｔｂｎをリファレンス電圧の切換回数ｎの整数倍
ｍ（リファレンス電圧の繰り返し測定回数）で割った時
間であり、その関係は、 ｔｒｆ＝ｔｂｎ／（ｎｘ
ｍ） となる。このｍの値を大きくとれば、リファレンス電圧
の切換時間の間隔が短くなり、背景雑音のレベルの測定
を細かく行うことができる。このときの、背景雑音の測
定時間ｔｂｎとリファレンス電圧の切換時間間隔ｔｒｆ
の関係を図６に示す。
設定可能な音声圧縮のビットレートの設定数と等しく、
リファレンス電圧をｎ回切り換えるまで（Ｓ６）、Ｓ３
からＳ６までの手順を繰り返す。ここで、リファレンス
電圧の切換時間の間隔ｔｒｆは、リファレンス電圧の測
定時間ｔｂｎをリファレンス電圧の切換回数ｎの整数倍
ｍ（リファレンス電圧の繰り返し測定回数）で割った時
間であり、その関係は、 ｔｒｆ＝ｔｂｎ／（ｎｘ
ｍ） となる。このｍの値を大きくとれば、リファレンス電圧
の切換時間の間隔が短くなり、背景雑音のレベルの測定
を細かく行うことができる。このときの、背景雑音の測
定時間ｔｂｎとリファレンス電圧の切換時間間隔ｔｒｆ
の関係を図６に示す。
【００２５】リファレンス電圧をｎ回切り換えたなら、
ピークホールド回路２ａをリセットする（Ｓ７）。背景
雑音の測定時間ｔｂｎが終了したかどうかを（Ｓ８）で
判断し、測定時間ｔｂｎが終了したならばカウンタ２ｄ
の計数値をデータ記憶メモリ２ｅに書き込み（Ｓ９）、
測定時間ｔｂｎが終了していないならばＳ２の処理に戻
り、再び背景雑音の測定を開始する。そして、背景雑音
の測定が終了したならば、制御部４は発信音発生部８に
対して、録音開始の合図として発信音を送出させる。
ピークホールド回路２ａをリセットする（Ｓ７）。背景
雑音の測定時間ｔｂｎが終了したかどうかを（Ｓ８）で
判断し、測定時間ｔｂｎが終了したならばカウンタ２ｄ
の計数値をデータ記憶メモリ２ｅに書き込み（Ｓ９）、
測定時間ｔｂｎが終了していないならばＳ２の処理に戻
り、再び背景雑音の測定を開始する。そして、背景雑音
の測定が終了したならば、制御部４は発信音発生部８に
対して、録音開始の合図として発信音を送出させる。
【００２６】次に、ビットレートの選択を行うことにな
るが、ビットレート選択部３はデータ記憶メモリ２ｅに
格納されたデータを参照して音声圧縮のビットレートを
選択する。データ記憶メモリ２ｅの構成は図３の通りで
あり、ｎ通りのビットレートに対してそれぞれの計数値
を格納することができる。ビットレート（１）は背景雑
音のレベルが最も低いときであり音声圧縮のビットレー
トは最低値に設定される。ビットレート（２）から順番
に音声圧縮のビットレートが高くなり、ビットレートｎ
でビットレートが最高値に設定される。ビットレートの
選択は、各ビットレートごとの計数値を比較してこの計
数値が最大となったものを選ぶことで行う。ビットレー
トの選択が終了した後、メッセージの録音を行うが、手
順は次の通りである。
るが、ビットレート選択部３はデータ記憶メモリ２ｅに
格納されたデータを参照して音声圧縮のビットレートを
選択する。データ記憶メモリ２ｅの構成は図３の通りで
あり、ｎ通りのビットレートに対してそれぞれの計数値
を格納することができる。ビットレート（１）は背景雑
音のレベルが最も低いときであり音声圧縮のビットレー
トは最低値に設定される。ビットレート（２）から順番
に音声圧縮のビットレートが高くなり、ビットレートｎ
でビットレートが最高値に設定される。ビットレートの
選択は、各ビットレートごとの計数値を比較してこの計
数値が最大となったものを選ぶことで行う。ビットレー
トの選択が終了した後、メッセージの録音を行うが、手
順は次の通りである。
【００２７】回線制御部１に入ってきた音声信号は、Ａ
／Ｄ変換部５ａでデジタル信号に変換され、この変換さ
れたデジタル信号はデータ圧縮部５ｂによってデータ圧
縮される。データ圧縮の方法としては、たとえばＡＤＰ
ＣＭ方式のようにデジタル信号に変換されたデータにつ
いて、隣り合う信号のレベル差をデータとして記憶する
公知の方法を用いる。音声圧縮のビットレートはビット
レート選択部３で選択されたビットレートであり、圧縮
されたデータは用件メッセージ用メモリ６に格納され
る。
／Ｄ変換部５ａでデジタル信号に変換され、この変換さ
れたデジタル信号はデータ圧縮部５ｂによってデータ圧
縮される。データ圧縮の方法としては、たとえばＡＤＰ
ＣＭ方式のようにデジタル信号に変換されたデータにつ
いて、隣り合う信号のレベル差をデータとして記憶する
公知の方法を用いる。音声圧縮のビットレートはビット
レート選択部３で選択されたビットレートであり、圧縮
されたデータは用件メッセージ用メモリ６に格納され
る。
【００２８】録音されたメッセージを再生するときは、
次の手順で行う。用件メッセージ用メモリ６に格納され
ている圧縮されたデータは、データ伸張部５ｃによって
伸張されるが、この場合データ圧縮を行ったときと同じ
方式を用いてデータの伸張を行う。この伸張されたデジ
タルデータをＤ／Ａ変換部５ｄによってアナログ信号に
変換する。この変換されたアナログ信号はスピーカアン
プ部９によって増幅され、スピーカ１０によりメッセー
ジが再生される。
次の手順で行う。用件メッセージ用メモリ６に格納され
ている圧縮されたデータは、データ伸張部５ｃによって
伸張されるが、この場合データ圧縮を行ったときと同じ
方式を用いてデータの伸張を行う。この伸張されたデジ
タルデータをＤ／Ａ変換部５ｄによってアナログ信号に
変換する。この変換されたアナログ信号はスピーカアン
プ部９によって増幅され、スピーカ１０によりメッセー
ジが再生される。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
一の効果は、留守番電話機が録音を行うときに音声信号
の状態が悪い場合、自動的に音声圧縮のビットレートを
上げてメッセージの録音および再生を行うことにより、
音声圧縮および伸張の際に起きる音質の劣化を少なくす
ることができる。これにより、音声信号の状態の悪い場
合に録音したメッセージの音質と、音声信号の状態がよ
い場合に録音したメッセージの音質の差を少なくするこ
とができる。
一の効果は、留守番電話機が録音を行うときに音声信号
の状態が悪い場合、自動的に音声圧縮のビットレートを
上げてメッセージの録音および再生を行うことにより、
音声圧縮および伸張の際に起きる音質の劣化を少なくす
ることができる。これにより、音声信号の状態の悪い場
合に録音したメッセージの音質と、音声信号の状態がよ
い場合に録音したメッセージの音質の差を少なくするこ
とができる。
【００３０】また、第２の効果は、音声信号の状態が良
いときは、通常音声圧縮のビットレートを下げて録音を
行っているので、メッセージを記憶するＩＣメモリを節
約できる。これにより、音声信号の状態がよい場合に音
声圧縮のビットレートを高くしたまま録音を行うといっ
たようなＩＣメモリの非効率な使い方をする必要がなく
なる。
いときは、通常音声圧縮のビットレートを下げて録音を
行っているので、メッセージを記憶するＩＣメモリを節
約できる。これにより、音声信号の状態がよい場合に音
声圧縮のビットレートを高くしたまま録音を行うといっ
たようなＩＣメモリの非効率な使い方をする必要がなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の留守番電話機の実施の形態を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図２】図１におけるレベル判定部の詳細を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図３】図２におけるデータ記憶メモリの構成を示す図
である。
である。
【図４】背景雑音のレベル測定時点を示す図である。
【図５】図１におけるレベル判定部の処理の手順を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図６】背景雑音の測定時間とリファレンス電圧の切換
時間間隔との関係を示す図である。
時間間隔との関係を示す図である。
１ 回線制御部 ２ レベル判定部 ３ ビットレート選択部 ４ 制御部 ５ 録音再生部 ６ 用件メッセージ用メモリ ７ 応答メッセージ用メモリ ８ 発信音発生部 ９ スピーカアンプ部 １０ スピーカ ２ａ ピークホールド回路 ２ｂ コンパレータ ２ｃ リファレンス電圧切換部 ２ｄ カウンタ ２ｅ データ記憶メモリ ５ａ Ａ／Ｄ変換部 ５ｂ データ圧縮部 ５ｃ データ伸張部 ５ｄ Ｄ／Ａ変換部
Claims (6)
- 【請求項１】 電話回線からの入力信号に含まれる背景
雑音のノイズレベルの大きさに応じて音声圧縮のビット
レートを選択しこの選択されたビットレートにより入力
信号の中の音声データを圧縮して記録する録音手段と、
記録されたメッセージデータを伸張し再生を行う再生手
段とを備えることを特徴とする留守番電話機。 - 【請求項２】 電話回線とのインタフェースを行う回線
制御部と、録音される音声信号に含まれる背景雑音のレ
ベル判定を行うレベル判定部と、前記レベル判定部の判
定結果にしたがって録音を行う際の音声圧縮のビットレ
ートを選択するビットレート選択部と、用件メッセージ
の録音再生と応答メッセージの再生を行う録音再生部
と、前記録音再生部が用件メッセージの音声データを記
憶するための第１のメモリと、前記録音再生部が応答メ
ッセージの音声データを記憶するための第２のメモリ
と、応答メッセージの送出終了の合図として使用する発
信音を発生させる発信音発生部と、スピーカを駆動する
ためのスピーカアンプ部と、用件および応答メッセージ
を再生するスピーカと、制御部とを備え、前記制御部
は、前記回線制御部から着信を知り前記レベル判定部に
対し前記背景雑音のレベル測定のための時間を設定し、
選択されたビットレートを前記ビットレート選択部から
受信し、前記発信音発生部に発信音の送出を指示して前
記録音再生部に対し所定のビットレートで録音再生させ
ることを特徴とする留守番電話機。 - 【請求項３】 前記レベル判定部は、音声信号の振幅の
電圧値のうち最大値を保持するピークホールド回路と、
前記ピークホールド回路の出力信号とリファレンス電圧
を比較するコンパレータと、前記コンパレータのリファ
レンス電圧を切り換えるリファレンス電圧切換部と、前
記コンパレータの出力回数を計数するカウンタと、前記
カウンタの計数値を記憶するための第３のメモリとを備
えることを特徴とする請求項２記載の留守番電話機。 - 【請求項４】 前記録音再生部は、アナログの音声信号
をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換部と、前記Ａ／Ｄ
変換部によつて変換されたデジタル信号を圧縮するデー
タ圧縮部と、圧縮されたデータを伸張するデータ伸張部
と、前記データ伸張部によって伸張されたデータをアナ
ログ信号に変換するＤ／Ａ変換部とを備えることを特徴
とする請求項２記載の留守番電話機。 - 【請求項５】 電話回線からの入力信号に含まれるノイ
ズレベルを測定し、この測定したノイズレベルの値に応
じた音声圧縮のビットレートを選択し、この選択された
ビットレートにより入力信号の中の音声信号を録音する
ことを特徴とする留守番電話機の音声記録方法。 - 【請求項６】 ビットレートの選択は、各ビットレート
ごとの計数値を比較してこの計数値が最大になったもの
を選択することを特徴とする請求項４記載の留守番電話
機の音声記録方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8318338A JPH10161698A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 留守番電話機およびその音声記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8318338A JPH10161698A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 留守番電話機およびその音声記録方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10161698A true JPH10161698A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18098058
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8318338A Pending JPH10161698A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 留守番電話機およびその音声記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10161698A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014195275A (ja) * | 2010-04-08 | 2014-10-09 | Qualcomm Incorporated | モバイルデバイスのためのスマートオーディオロギングのシステムおよび方法 |
| JPWO2013035170A1 (ja) * | 2011-09-07 | 2015-03-23 | パイオニア株式会社 | 記録装置、記録方法、及び記録制御用のコンピュータプログラム |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP8318338A patent/JPH10161698A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014195275A (ja) * | 2010-04-08 | 2014-10-09 | Qualcomm Incorporated | モバイルデバイスのためのスマートオーディオロギングのシステムおよび方法 |
| US9112989B2 (en) | 2010-04-08 | 2015-08-18 | Qualcomm Incorporated | System and method of smart audio logging for mobile devices |
| JPWO2013035170A1 (ja) * | 2011-09-07 | 2015-03-23 | パイオニア株式会社 | 記録装置、記録方法、及び記録制御用のコンピュータプログラム |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000307 |