JPH10152359A - 高流動性セメント組成物 - Google Patents

高流動性セメント組成物

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JPH10152359A
JPH10152359A JP31209196A JP31209196A JPH10152359A JP H10152359 A JPH10152359 A JP H10152359A JP 31209196 A JP31209196 A JP 31209196A JP 31209196 A JP31209196 A JP 31209196A JP H10152359 A JPH10152359 A JP H10152359A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、材料分離を引き起こさずに極めて高
い流動性を発現し、フローロスも小さく施工作業中等に
流動性が損なわれることもなく、高流動で高強度を発現
するコンクリートの製造やセルフレベリング材として好
適な高流動性セメント組成物の提供を課題とする。 【解決手段】13重量%以下の4CaO・Al23・F
23、5重量%以下の3CaO・Al23を含み、残
部が3CaO・SiO2及び2CaO・SiO2よりなる
クリンカーと3〜7重量%の石膏で構成され、半水石膏
量が全石膏に対して37重量%以上且つセメント成分全
体に対して2.5重量%以下であり、無水石膏量が全石
膏に対して35重量%以下である、ブレーン比表面積が
3000〜4500cm2/gのセメント成分に更に高
性能AE減水剤を添加した高流動性セメント組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの製
造やセルフレベリング材として好適な、高流動性で且つ
高強度発現性に優れた、高流動性セメント組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年コンクリート構造物の高層化と同時
に、施工方法の合理化、省力化に伴って、高強度発現性
に優れ、単位水量を高めることなく、締め固め作業が不
要で過密な配筋中や狭部を有する型枠の細部にまで行き
渡る流動性に優れたセメント組成物の開発が進められて
いる。また自己流動性が要求されるセメント系セルフレ
ベリング材としてもさらに流動性の高いものが求められ
ている。
【0003】この目的に使われるセメントとしては、ポ
ルトランドセメントに高炉スラグ、フライアッシュ、石
灰石粉等の各種混和材や各種高性能AE減水剤、増粘剤
を添加したセメント、粒度分布を調整したセメント、セ
メント粒子を球状化したセメント等が提案されている。
【0004】しかし、混合材を添加すると、品質管理が
煩雑となるだけでなく、硬化後の耐久性が低下し、高強
度コンクリートが得られにくいという難点があった。ま
た、粒度分布を調整したセメントやセメント粒子を球状
化したセメントの製造には、通常のセメント製造の設
備、工程の他に、特性を付与するための特別な設備、工
程を必要とするだけでなく、分別を必要とすることから
生産性が著しく低下するという問題があった。
【0005】これ等の難点を克服する一つの方法とし
て、特開平6ー80456号公報には、3CaO・Al
23と4CaO・Al23・Fe23固溶体量を低減す
ると共に2CaO・SiO2量を増したクリンカーに、
不溶性無水石膏を石膏全体の50重量%以上含む石膏を
加え、更に分散剤を添加した流動性水硬性組成物が提案
されている。ここで提案されている組成物よると、前記
難点特に生産上での問題はかなり改善されるが、特性の
面では、例えばフロー値が240mmより小さく、未だ
不十分であり、特に、より長時間でのフローロスの抑制
については改良が必要とされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、極めて高い
流動性を発現するセメント組成物の提供を課題とする。
また、本発明は、前記提案の高流動性セメント組成物よ
り更に改良された、特に、フローの保持性に優れた高流
動性セメント組成物の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、セメント
組成物の特性とフローの低下の関係について検討した結
果、フローの低下は、セメント中における鉱物組成と半
水石膏の量、ブレーン比表面積、n値と密接な関係があ
り、これらの値を特定の範囲に調整したセメント組成物
が、少量の高性能AE減水剤の添加においても流動性に
優れること、更に、長時間にわたってフローの低下がほ
とんど生じないこと等を知見し、本発明に至った。すな
わち、本発明は、13重量%以下の4CaO・Al23
・Fe23、5重量%以下の3CaO・Al2 3 を含
み、残部が3CaO・SiO2及び2CaO・SiO2
りなるクリンカーと3〜7重量%の石膏で構成され、半
水石膏量が全石膏に対して37重量%以上且つセメント
成分全体に対して2.5重量%以下であり、無水石膏量
が全石膏に対して35重量%以下である、ブレーン比表
面積が3000〜4500cm2/gのセメント成分に
更に高性能AE減水剤を添加した高流動性セメント組成
物に関する。以下に、本発明を説明する。
【0008】本発明において、クリンカー中に含まれる
4CaO・Al23・Fe23及び3CaO・Al23
の量は流動性と密接に関係する。4CaO・Al23
Fe23が13重量%を越えると、また、3CaO・A
23が5重量%を越えると流動性が低下し、またフロ
ーロスも大きくなるので、4CaO・Al23・Fe2
3は13重量%以下、好ましくは8重量%以下にし、
3CaO・Al23は5重量%以下、好ましくは4重量
%以下にする。また残部成分中の3CaO・SiO2
多くなると、換言すると、2CaO・SiO2が少ない
と、初期強度は高くなるが流動性が低下し、フローロス
も大きくなるので、流動性をより高めるためには2Ca
O・SiO2は残部中の40重量%以上、好ましくは5
0〜70重量%にするのが望ましい。2CaO・SiO
2を多くすることによって低発熱で高流動性のセメント
組成物にすることができる。
【0009】本発明においては、セメント組成物中の全
石膏量を3〜7重量%とする。全石膏量が3重量%より
少ないと石膏量が不十分となり流動性の改善効果が小さ
くなるだけでなく、セメントの粉砕や水和後の収縮など
でも問題があり、7重量%を超えるとこわばりを生じ、
流動性が低下する。
【0010】半水石膏の量も重要である。本発明では半
水石膏量を、全石膏に対して37重量%以上、且つ、セ
メント成分全体に対して2.5重量%以下含まれるよう
にする。後記実施例の結果からも明らかであるように、
半水石膏の量をこの範囲内に調整することにより、混練
直後フローが大幅に改善された、組成によっては300
mm以上の高流動性を有し、フローロスも殆どなく且
つ、材料分離も生じないセメント組成物を得ることがで
きる。
【0011】石膏中の半水石膏量が37重量%未満で
は、3CaO・Al23の水和反応が速く流動性の改善
効果は期待できず、フローロスも大きくなる。また、セ
メント成分中の半水石膏含量が2.5重量%を超える
と、混練直後のフローが著しく小さくなり、高性能AE
減水剤の必要量が多くなり好ましくない。
【0012】無水石膏が含まれるとフローが改善される
が、その量が多すぎると、混練直後のフローがかえって
小さくなるだけでなく、フローロスも大きくなる。従っ
て、本発明において、石膏中に含まれる不溶性無水石膏
量は35重量%以下とする。
【0013】本発明において、石膏はクリンカーと同時
に粉砕しても、また予め粉砕したクリンカーに石膏粉を
混合する方法で加えても充分な流動性を示すが、クリン
カーと同時に粉砕した方がより高い流動性を示すので好
ましい。
【0014】本発明のセメント組成物において、セメン
ト成分のブレーン比表面積は3000〜4500cm2
/g、好ましくは3800〜4200cm2/gにする
のが良い。ブレーン比表面積が低いほど流動性は良好で
あるが、ブレーン比表面積が3000cm2/g未満で
は粘度が低くなりすぎて材料分離を引き起こし、また4
500cm2/gを超えると減水剤の効果が低下し、セ
メント粒子の分散性が悪くなり流動性が低下するので、
上記範囲が好適である。
【0015】また、本発明において、セメント成分のn
値は1.05以下とするのが好ましい。n値は小さくな
るとセメントの充填率が向上し、流動性は良好となる。
セメントのn値は、粉砕機の種類を変えたり、ボールミ
ルのボール径を変えたり粉砕助剤を添加したり、また、
粉砕時に分級工程を入れることで調整することができ
る。
【0016】高性能AE減水剤の添加量は、セメント成
分100重量部に対して0.05〜5重量部、好ましく
は0.1〜2重量部である。高性能AE減水剤はその量
が増すに連れて水量を低減させ、セメント粒子の分散を
良好にして流動性を付与し、硬化後の特性を向上させる
作用をするが、その量が少なすぎると、減水剤としての
効果が期待できず、また多すぎても流動性増大には寄与
せず、むしろ材料分離を引き起こし、硬化後の特性が低
下する。
【0017】高性能AE減水剤としては、従来モルタル
やコンクリートに使用されている例えばナフタレン系
(ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等)、メラミ
ン系(メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物等)、アミ
ノスルホン酸系(芳香族アミノスルホン酸ポリマー
等)、ポリカルボン酸系(ポリカルボン酸エーテル等)
を挙げることができる。
【0018】また、本発明の高流動性セメント組成物は
水に加えて、硬化促進剤、硬化遅延剤、収縮低減剤、鉄
筋防錆剤等、公知の添加剤や膨張材等の特殊混和材を添
加しても何等問題を生じない
【0019】
【発明の実施の形態】
【実施例】以下に具体例を示して本発明を更に詳しく説
明する。 (1)モルタルの混練 JIS R5201 10.4.3の機械練りによる方
法に記されている装置、器具を使用して次のように行っ
た。練り鉢にセメント800gと砂(相馬砂)1280
gを入れ、ホバートミキサーで30秒間低速で混合し
た。ホバートミキサーを停止し、所定量の高性能AE減
水剤[ポリカルボン酸系:エヌエムビー社製、商品名レ
オビルドSP−8S(B)]を添加した水240gを加
えて低速で2分間練混ぜた。その後、ミキサーを停止
し、20秒間で、匙で練り鉢及びパドルに付着したモル
タルを掻き落とすとともに、練り鉢の底のモルタルを掻
きあげるように2〜3回掻き混ぜた。その後、再び低速
で2分40秒練り混ぜた。なお、水セメント比は0.
3、砂セメント比は1.6である。
【0020】(2)セメント成分のn値測定 レーザー回折式粒度分布測定機[商品名:SKレーザ
ー、(株)セイシン企業製]を用いて測定した粒度分布
測定値から、Rosin-Rammler 式を使って算出した。尚、
算出に用いた粒度は6〜32μmである。
【0021】(3)混練直後のフロー測定 JIS R5201「セメントの物理試験方法」に規定
されているフローコーンを用いて、0打でのフロー値を
測定した。フロー値は、240mm以上の値であれば好
ましく、フロー値が240mm未満では流動性が劣るた
め高性能AE減水剤を多量に添加する必要があり、施工
性の面で難がある。
【0022】(4)120分後フロー(フローロス)測
定 混練したモルタルを湿封し、120分後のフローを測定
し、フローロスを次式で計算した。 フローロス(%)=[{(混練直後のフロー)−(120
分後のフロー)}/(混練直後のフロー)]×100 フローロスが20%を超えるものは施工中に所定の施工
性が保持できないことから好ましいとはいえず、フロー
ロスが20%以下のものを良とした。
【0023】なお、以降の説明では、クリンカー中の2
CaO・SiO2をC2S、3CaO・Al23をC
3A、4CaO・Al23・Fe23をC4AFとそれぞ
れ略して記載する。また、残部はそのほとんどが3Ca
O・SiO2であるので、その構成成分の詳細について
の記載は省略してある。
【0024】実施例1〜4及び比較例1、2 66%のC2S、3%のC3A、12%のC4AF及び残
部がC3Sからなるクリンカーに二水石膏或いは半水石
膏をセメント成分の3.0%添加後、石膏が脱水しない
ように注意しながら小型ボールミルで粉砕し、石膏とし
て二水石膏だけを含むブレーン比表面積が3250cm
2/gのセメントAと、石膏として半水石膏だけを含む
ブレーン比表面積が3200cm2/gのセメントBを
得た。この二種のセメントA、Bを混合して、表1の実
施例1〜4及び比較例1、2に示す、無水石膏を含ま
ず、半水石膏含量の互いに異なるセメントを調製した。
このセメントに、高性能AE減水剤をセメントの1.8
重量%添加してモルタルを調製し、混練直後のフロー
と、120分後のフローロスを測定した。結果を表1に
示す。
【0025】
【表1】
【0026】実施例5、6及び比較例3、4 二水石膏含量または半水石膏含量をセメント成分の5.
0重量%とした以外は実施例1〜4、比較例1、2と同
様の方法でブレーン比表面積が3150cm2/gであ
り、石膏として二水石膏だけを含むセメントCと、ブレ
ーン比表面積が3100cm2/gで石膏として半水石
膏だけを含むセメントDを得た。一方、無水石膏を加
え、石膏としては無水石膏のみをセメント成分の5.0
重量%含むブレーン比表面積が3150cm2/gのセ
メントEを調製した。この三種のセメントC、D、Eを
混合して、表1の実施例5、6及び比較例3、4に示す
半水石膏含量および無水石膏含量を有するセメントを
得、実施例1〜4、比較例1、2と同様の方法で流動特
性を評価した。結果は表1に示す。
【0027】実施例7及び比較例5 二水石膏量または半水石膏量をセメントの5.0重量%
とした以外は実施例1〜4、比較例1、2と同様の方法
でブレーン比表面積が4450cm2/gであり石膏と
して二水石膏だけを含むセメントFと、ブレーン比表面
積が4400cm2/gで石膏として半水石膏だけを含
むセメントGを得た。この二種のセメントF、Gを混合
して、表1の実施例7及び比較例5に示す半水石膏量の
セメントを得、このセメントに、高性能AE減水剤をセ
メントの2.0重量%添加してモルタルを調製し、実施
例1〜4、比較例1、2と同様の方法で流動特性を評価
した。結果は表1に示す。
【0028】実施例8 クリンカーを、56%のC2S、3%のC3A、12%の
4AF及び残部がC3Sからなるものに変え、二水石膏
含量或いは半水石膏含量をセメント成分の5.0重量%
に変えた以外は実施例1〜4と同じ方法で、ブレーン比
表面積が3300cm2/gで石膏として二水石膏だけ
を含むセメントHと、ブレーン比表面積が3250cm
2/gで石膏として半水石膏だけを含むセメントIを得
た。この二種のセメントH、Iを混合して、表1の実施
例8に示す、半水石膏含量を有するセメントを調製し、
実施例1〜4及び比較例1、2と同様の方法で流動特性
を評価した。結果は表1に示す。
【0029】実施例9 n値の大きなセメントを得るために、ボールミルのボー
ル径を変えて粉砕したこと以外は実施例1〜4と同様の
方法で、ブレーン比表面積が3300cm2/gで石膏
として二水石膏だけを含むセメントJと、ブレーン比表
面積が3200cm2/gで石膏として半水石膏だけを
含むセメントKを得た。この二種のセメントJ、Kを混
合して、表1の実施例9に示す、半水石膏含量を有する
セメントを調製し、実施例1〜4、及び比較例1、2と
同様の方法で流動特性を評価した。結果は表1に示す。
【0030】表1の結果から分かるように、本発明の方
法によるセメント組成物は何れも、混練直後のフロー値
は240mm以上と高く、且つ、120分後のフローロ
スも20%以下と低い、特性的に優れたものである。特
に、セメント成分のn値が1.05より小さいもので
は、混練直後のフロー値が260mm以上と非常に高
く、特性的に非常に優れたものが得られる。これに比し
て半水石膏量が本発明の範囲を外れるセメント組成物で
は、混練直後のフロー値は何れも200mm以下と低
く、また、120分後のフローロスが高くなる場合も出
てくる。表1の結果はまた、無水石膏が存在しなくて
も、半水石膏量が本発明の範囲にあれば特性的に高いも
のが得られること、及び、ある程度の無水石膏の存在に
より混練直後フロー値が改善されるが、多くなりすぎる
と逆に混練直後フロー値が低下することも示している。
【0031】
【発明の効果】本発明によるセメント組成物は、極めて
高い流動性を発現し、フローロスも小さく施工作業中等
に流動性が損なわれることがないという顕著な効果があ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 24:04) 103:32 111:62

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】13重量%以下の4CaO・Al23・F
    23、5重量%以下の3CaO・Al23を含み、残
    部が3CaO・SiO2及び2CaO・SiO2よりなる
    クリンカーと3〜7重量%の石膏で構成され、半水石膏
    量が全石膏に対して37重量%以上且つセメント成分全
    体に対して2.5重量%以下であり、無水石膏量が全石
    膏に対して35重量%以下である、ブレーン比表面積が
    3000〜4500cm2/gのセメント成分に更に高
    性能AE減水剤を添加した高流動性セメント組成物。
  2. 【請求項2】残部中の2CaO・SiO2量が残部の4
    0〜70重量%である、請求項1に記載の高流動性セメ
    ント組成物。
  3. 【請求項3】セメント成分のn値が1.05以下であ
    る、請求項1および2に記載の高流動性セメント組成
    物。
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