JPH10150105A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10150105A
JPH10150105A JP11465697A JP11465697A JPH10150105A JP H10150105 A JPH10150105 A JP H10150105A JP 11465697 A JP11465697 A JP 11465697A JP 11465697 A JP11465697 A JP 11465697A JP H10150105 A JPH10150105 A JP H10150105A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】埋め込み配線が形成される層間絶縁膜の低誘電
率化を達成する。 【解決手段】溝16形成時及び接続孔19形成時のエッ
チングストッパー層となる膜13、15に、従来の窒化
シリコンに代えて、酸化シリコンよりも比誘電率が低
い、例えば、ポリアリールエーテルからなる有機低誘電
率膜を用いる。膜12、14、18は、酸化シリコンに
代えて、酸化シリコンより比誘電率が低い、例えば、環
状フッ素化合物とシロキサンの共重合体で構成すること
ができる。その場合、実質的にフッ素を含有しない有機
低誘電率膜13、15は、フッ素を比較的多く含有した
有機低誘電率膜14、18のエッチングストッパー層と
して機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に関し、特に、層間絶縁膜の少なくとも一部に
窒化シリコンや酸化シリコンよりも比誘電率が低い有機
低誘電率膜を用いた半導体装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体装置の高集積化に伴
い、内部配線の微細化及び多層化が進んでいる。この結
果、層間絶縁膜の平坦化技術や微細配線の加工技術が重
要な課題となっており、これらの課題の解決手段の1つ
として、埋め込み配線技術が注目されている。
【0003】この埋め込み配線技術では、層間絶縁膜に
配線パターンの溝を形成し、この溝内を配線材料で埋め
込んだ後、溝内以外の部分の配線材料を、例えば、エッ
チバッグ又は化学的機械研磨(CMP)法により除去し
て、溝内にのみ配線材料を残す。
【0004】この埋め込み配線技術によれば、配線部分
が層間絶縁膜に埋め込まれた形状で形成されるため、こ
の後の層間膜の平坦化に極めて有利である。また、埋め
込み配線の形成にCMP法を用いる場合には、従来のR
IE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチン
グ)法による加工が困難であった銅(Cu)配線の使用
が可能となる。このCu配線は、低抵抗且つ高信頼性の
ため、次世代配線材料として最も注目されているもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した埋め込み配線
のための溝形成時、そのエッチング制御を簡便に行うた
めに、通常、層間絶縁膜中にエッチングストッパー層が
設けられる。例えば、従来のSiO2 系の層間絶縁膜の
場合、窒化シリコン膜がエッチングストッパー層として
用いられる。しかし、窒化シリコンは、その比誘電率が
約7と非常に高いため、層間絶縁膜中に窒化シリコン膜
を設けると、層間絶縁膜全体の比誘電率が高くなってし
まうという問題が有った。
【0006】一方、上述した半導体装置の高集積化に伴
い、配線間隔の縮小化も進んでいる。しかし、配線間隔
の縮小は、配線間容量の増大を招き、半導体装置の動作
速度の劣化や消費電力の増大に繋がる。特に、ロジック
系の半導体装置では、動作速度の劣化は極めて重要な問
題である。
【0007】そこで、層間絶縁膜として、従来一般に用
いられている酸化シリコン(SiO2 :比誘電率κ≒
4.2)系の絶縁膜よりも低誘電率の絶縁膜を用いるこ
とが検討されている。特に、デザインルールが0.18
μmよりも小さくなると、層間膜の比誘電率は、例え
ば、2.5程度以下であるのが好ましい。
【0008】更に、配線間隔が縮小されると、それらの
配線に上層配線をコンタクトさせるための接続孔(ビア
ホール)を正確に形成する必要が生じる。即ち、接続孔
の形成位置が下層配線上から多少でもずれた場合には、
その接続孔を形成するエッチング過程で、下層配線間の
絶縁膜もエッチングされ、後の接続孔の埋め込み時、そ
の部分にも上層配線材料が侵入する。この結果、下層配
線の間隔が、それらの間に侵入した上層配線材料により
更に縮小した形となり、配線間容量が不測に増大すると
いう問題が有った。また、最悪の場合には、配線間が短
絡するという問題も有った。
【0009】しかし、フォトリソグラフィー工程におけ
る露光装置の解像度には限界が有り、接続孔の形成位置
が多少ずれることは技術的に避けられない現象である。
【0010】特に、微細化及び高集積化が進んだ最近の
半導体装置では、コンタクト部での配線幅を他の部分よ
り大きくとることが困難になって、コンタクト部での配
線幅が他の部分と同じいわゆるボーダーレスコンタクト
となっている。この結果、必然的にコンタクト部での下
層配線の幅とその上に形成する接続孔の径とがほぼ等し
くなり、上述したような接続孔の位置ずれの問題が深刻
化している。
【0011】そこで、本発明の第1の目的は、例えば、
埋め込み配線用の溝形成時のエッチング制御を簡便に行
うために設けるエッチングストッパー層に、窒化シリコ
ンよりも比誘電率が低い有機低誘電率材料を用いること
により、層間絶縁膜全体の誘電率を従来よりも低くした
半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0012】また、本発明の第2の目的は、例えば、層
間絶縁膜の主要部分に酸化シリコンよりも比誘電率が低
い有機低誘電率材料を用いることにより、例えば、埋め
込み配線の間隔が狭い場合でもその配線間容量の増大を
抑えることができる半導体装置及びその製造方法を提供
することである。
【0013】更に、本発明の第3の目的は、例えば、下
層配線に対する接続孔の形成位置が多少ずれた場合で
も、その接続孔形成のためのエッチング時、下層配線間
の絶縁膜が不測にエッチングされない構造の半導体装置
及びその製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
本発明の半導体装置は、第1の絶縁層と、前記第1の絶
縁層の下に設けられ、窒化シリコンよりも比誘電率が低
く且つ前記第1の絶縁層のエッチング時にエッチング耐
性を有する有機低誘電率材料からなる第2の絶縁層と、
を備える。
【0015】例えば、酸化シリコンからなる第1の絶縁
層のエッチングストッパー層として用いる第2の絶縁層
には、ポリアリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポ
リイミド又はポリナフタレンを上記有機低誘電率材料と
して用い得る。
【0016】また、第1の絶縁層及び第2の絶縁層に、
共に、酸化シリコンよりも比誘電率が低い有機低誘電率
材料を用いることにより、層間絶縁膜全体の誘電率を、
酸化シリコン系のものに比し、低くすることができる。
従って、例えば、埋め込み配線を比較的近接させて配置
した場合でも、その配線間容量の増大を抑制することが
できる。
【0017】この時、第1の絶縁層に用い得る有機低誘
電率材料としては、例えば、環状フッ素化合物とシロキ
サンの共重合体、ポリペンタフルオロスチレン、変性ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリ−1,4−フルオロメ
チルベンゼン、フッ化ポリアリールエーテル、フッ化ポ
リイミド、ポリフッ化ナフタレン、ポリ−2,3,5,
6−テトラフルオロ−p−キシレン又はパークロロシク
ロアルキル系ポリマーを挙げることができる。
【0018】一方、第2の絶縁層に用い得る有機低誘電
率材料としては、例えば、ポリアリールエーテル、ポリ
−p−キシレン、ポリイミド又はポリナフタレンを挙げ
ることができる。
【0019】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
下地層の上に、窒化シリコンよりも比誘電率が低い第1
の有機低誘電率材料からなる第1の絶縁層を形成する工
程と、前記第1の絶縁層の上に第2の絶縁層を形成する
工程と、前記第2の絶縁層の上に、窒化シリコンよりも
比誘電率が低い第2の有機低誘電率材料からなる第3の
絶縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁層をエッチン
グストッパーとして用いて、前記第2及び第3の絶縁層
に前記第1の絶縁層に達する溝を形成する工程と、前記
溝内を配線材料で埋め込んだ後、前記溝内以外の部分の
前記配線材料を除去して、前記溝内に前記配線材料から
なる配線層を形成する工程と、前記第3の絶縁層及び前
記配線層の上に第4の絶縁層を形成する工程と、前記第
3の絶縁層をエッチングストッパーとして用いて、前記
第4の絶縁層に前記配線層に達する接続孔を形成する工
程と、前記接続孔を導電材料で埋め込む工程と、を有す
る。
【0020】また、本発明の別の態様による半導体装置
の製造方法は、下地層の上に、窒化シリコンよりも比誘
電率が低い第1の有機低誘電率材料からなる第1の絶縁
層を形成する工程と、前記第1の絶縁層の上に第2の絶
縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁層をエッチング
ストッパーとして用いて、前記第2の絶縁層に前記第1
の絶縁層に達する溝を形成する工程と、前記溝内を配線
材料で埋め込んだ後、前記溝内以外の部分の前記配線材
料を除去して、前記溝内に前記配線材料からなる配線層
を形成する工程と、前記第2の絶縁層及び前記配線層の
上に、窒化シリコンよりも比誘電率が低い第2の有機低
誘電率材料からなる第3の絶縁層を形成する工程と、前
記第3の絶縁層の上に第4の絶縁層を形成する工程と、
前記第3の絶縁層をエッチングストッパーとして用い
て、前記第4の絶縁層に前記第3の絶縁層に達する第1
の貫通孔を形成する工程と、前記第2の絶縁層をエッチ
ングストッパーとして用いて、前記第3の絶縁層に、前
記第1の貫通孔に連続して、その第1の貫通孔とともに
前記配線層に達する接続孔を構成する第2の貫通孔を形
成する工程と、前記接続孔を導電材料で埋め込む工程
と、を有する。
【0021】これらの製造方法においては、例えば、下
層配線に対する接続孔の形成位置が多少ずれた場合で
も、それら下層配線間の絶縁膜である第2の絶縁層の不
測のエッチングが防止されるので、その第2の絶縁層の
不測のエッチングに起因する配線間容量の増大や配線間
の短絡等が防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施の形
態に従い説明する。
【0023】〔第1の実施の形態〕まず、図1及び図2
を参照して、本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0024】まず、図1(a)に示すように、所定の素
子構造等が形成された単結晶シリコン半導体基板11上
に、層間絶縁膜の一部として、例えば、モノシラン(S
iH4 )と酸素(O2 )を原料ガスに用いた化学的気相
成長(CVD)法により、又は、テトラエトキシシラン
(TEOS)とO2 を原料ガスに用いたプラズマCVD
法により、酸化シリコン(SiO2 )からなる下地絶縁
膜12を、例えば、500nm程度の膜厚に形成する。
【0025】次に、この下地絶縁膜12の上に、窒化シ
リコンよりも比誘電率が低い有機低誘電率膜13を、例
えば、回転塗布及びベーキングにより、又は、CVD法
により、例えば、50nm程度の膜厚に形成する。
【0026】この有機低誘電率膜13には、次の〔化
1〕に一般式を示すポリアリールエーテル(比誘電率κ
≒2.8)、
【0027】
【化1】
【0028】次の〔化2〕に一般式を示すポリ−p−キ
シレン(例えば、パリレン(商品名):比誘電率κ≦
2.6)、
【0029】
【化2】
【0030】次の〔化3〕に一般式を示すポリイミド
(比誘電率κ≒3.2〜3.6)、
【0031】
【化3】
【0032】次の〔化4〕に一般式を示すポリナフタレ
ン(比誘電率κ≒2.3〜2.5)、
【0033】
【化4】
【0034】等を好適に用いることができる。
【0035】これら〔化1〕〜〔化4〕に示した材料
は、実質的にフッ素を含有していないので、フッ素系ガ
スによるエッチングに比較的強い耐性を示し、従って、
エッチングストッパーとして有効に用い得る。
【0036】なお、上述した〔化1〕〜〔化4〕の材料
は、いずれも、窒化シリコン(比誘電率κ≒7)のみな
らず、既述したSiO2 (比誘電率κ≒4.2)よりも
低い比誘電率を有しているため、層間絶縁膜の低誘電率
化に極めて有効である。
【0037】なお、〔化1〕〜〔化4〕の材料を適宜積
層して用いても良い。
【0038】次に、図示の如く、この有機低誘電率膜1
3の上に、上述した下地絶縁膜12と同様のSiO2
らなる絶縁膜14を、例えば、800nm程度の膜厚に
形成する。次いで、この絶縁膜14の上に、上述した有
機低誘電率膜13と同様の材料からなる有機低誘電率膜
15を、例えば、50nm程度の膜厚に形成する。
【0039】次に、図1(b)に示すように、有機低誘
電率膜15の上にレジスト膜(図示省略)を形成し、フ
ォトリソグラフィーによりそのレジスト膜をパターニン
グして、埋め込み配線用の溝を形成する領域上のレジス
ト膜の部分に開口を形成する。しかる後、そのレジスト
膜をエッチングマスクとして用いて、有機低誘電率膜1
5をエッチングし、続いて、更に、絶縁膜14をエッチ
ングして、図示の如く、有機低誘電率膜15と絶縁膜1
4に、埋め込み配線用の溝16を形成する。
【0040】このエッチングは、例えば、マグネトロン
方式のエッチング装置を用いて行い、有機低誘電率膜1
5のエッチングは、例えば、下記のエッチング条件
(1)で行う。 エッチング条件(1) ガス : O2 /Ar=200/200〔sccm〕 圧力 : 40mTorr RFパワー : 1500W 基板設置電極温度: 20℃
【0041】このエッチング条件(1)での既述した
〔化1〕〜〔化4〕のエッチングレートは、いずれも、
5μm/秒程度で、一方、SiO2 のエッチングレート
は、50nm/秒程度である。
【0042】次に、SiO2 からなる絶縁膜14のエッ
チングは、例えば、下記のエッチング条件(2)で行
う。 エッチング条件(2) ガス : C2 6 /CO/Ar/O2 =14/180/240/6〔sccm〕 圧力 : 40mTorr RFパワー : 1.5kW 基板設置電極温度: 20℃
【0043】このエッチング条件(2)におけるSiO
2 及び既述した〔化1〕〜〔化4〕の材料のエッチング
レートは、次の通りである。なお、単位は全て〔nm/
分〕である。
【0044】従って、このエッチング条件(2)による
絶縁膜14のエッチング時、既述した〔化1〕〜〔化
4〕の材料からなる有機低誘電率膜13がエッチングス
トッパーとして機能するので、溝16形成時のエッチン
グ制御を簡便に行うことができる。
【0045】次に、図1(c)に示すように、いわゆる
ダマシン法により、溝16内に配線層17を形成する。
即ち、溝16内を埋め込むように、例えば、Al−Cu
合金等のAl系合金又はCu、銀(Ag)、金(Au)
等を主成分とする配線材料を全面に形成し、例えば、C
MP法により、溝16内以外の部分の配線材料を除去す
る。なお、溝16内以外の部分の配線材料を除去する方
法は、エッチバック法でも良い。
【0046】次に、図2(a)に示すように、有機低誘
電率膜15上及び配線層17上の全面に、上述した下地
絶縁膜12及び絶縁膜14と同様のSiO2 からなる絶
縁膜18を、例えば、800nm程度の膜厚に形成す
る。
【0047】次に、図2(b)に示すように、絶縁膜1
8の上にレジスト膜(図示省略)を形成し、フォトリソ
グラフィーによりそのレジスト膜をパターニングして、
配線層17に対する接続孔(ビアホール)を形成する領
域上のレジスト膜の部分に開口を形成する。しかる後、
そのレジスト膜をエッチングマスクとして用いて、絶縁
膜18をエッチングし、図示の如く、絶縁膜18に配線
層17に達する接続孔19を形成する。
【0048】この時、このSiO2 からなる絶縁膜18
のエッチングは、例えば、上述したエッチング条件
(2)により行う。従って、図示の如く、フォトリソグ
ラフィーによる接続孔19の位置が多少ずれた場合で
も、そのエッチング時に、既述した〔化1〕〜〔化4〕
の材料からなる有機低誘電率膜15がエッチングストッ
パーとして機能するので、接続孔19が配線層17間の
絶縁膜14中にまで達して形成されることが無い。この
結果、後に接続孔19内に埋め込まれる導電材料により
配線層17間の距離が実質的に狭められて配線間容量が
不測に増大すること、及び、配線層17間が短絡するこ
とが防止される。
【0049】次に、図2(c)に示すように、接続孔1
9内を、例えば、ポリシリコンやタングステン(W)等
の導電材料からなるプラグ20により埋め込む。即ち、
接続孔19内を埋め込むように絶縁膜18上の全面に、
例えば、CVD法やスパッタ法により、プラグ20を構
成する導電材料を成膜した後、例えば、エッチバック法
やCMP法により、接続孔19内以外の部分の導電材料
を除去する。
【0050】この後、図示は省略するが、絶縁膜18上
に、プラグ20に接続するパターンで上層配線層を形成
する。なお、例えば、Al−Cu合金等のAl系合金又
はCu、Ag、Au等を主成分とする上層配線材料を直
接接続孔19内に埋め込むようにして、上層配線層を形
成しても良い。
【0051】以上に説明した第1の実施の形態では、絶
縁膜14に埋め込み配線用の溝16を形成するためのエ
ッチング時、及び、絶縁膜18に接続孔19を形成する
ためのエッチング時、夫々、有機低誘電率膜13、15
をエッチングストッパーとして用いているので、それら
のエッチング制御を簡便に行うことができる。この時、
有機低誘電率膜13、15は、従来エッチングストッパ
ーとして多用されている窒化シリコンよりも比誘電率が
低く、更に、酸化シリコンよりも比誘電率が低いので、
層間絶縁膜全体の比誘電率を従来よりも低くすることが
できる。この結果、層間容量や配線間容量を低減するこ
とができて、素子の動作特性が向上する。
【0052】また、絶縁膜18に接続孔19を形成する
際、有機低誘電率膜15をエッチングストッパーとして
用いているので、例えば、フォトリソグラフィーによる
接続孔19の形成位置が多少ずれた場合でも、そのエッ
チング時、下層の配線層17間の絶縁膜14が不測にエ
ッチングされることが防止される。従って、下層の配線
層17間に、例えば、上層配線材料等の導電材料の侵入
することが無いので、配線層17間の実質的な間隔が不
測に縮小することが防止され、配線間容量の不測の増大
が防止される。また、下層の配線層17間に侵入した導
電材料による配線層17間の短絡も防止される。
【0053】〔第2の実施の形態〕次に、図3〜図5を
参照して、本発明の第2の実施の形態を説明する。な
お、この第2の実施の形態において、上述した第1の実
施の形態に対応する部位には、上述した第1の実施の形
態と同一の符号を付す。
【0054】まず、図3(a)に示すように、上述した
第1の実施の形態と同様にして、シリコン基板11上
に、SiO2 からなる下地絶縁膜12を、例えば、50
0nm程度の膜厚に形成する。
【0055】次に、この下地絶縁膜12の上に、窒化シ
リコンよりも比誘電率が低い有機低誘電率膜13を、例
えば、50nm程度の膜厚に形成する。この有機低誘電
率膜13には、例えば、既述した〔化1〕〜〔化4〕の
材料を用いる。
【0056】次に、この有機低誘電率膜13の上に、上
述した下地絶縁膜12と同様のSiO2 からなる絶縁膜
14を、例えば、800nm程度の膜厚に形成する。
【0057】次に、図3(b)に示すように、この第2
の実施の形態では、絶縁膜14の上にレジスト膜(図示
省略)を形成し、フォトリソグラフィーによりそのレジ
スト膜をパターニングして、埋め込み配線用の溝を形成
する領域上のレジスト膜の部分に開口を形成する。しか
る後、そのレジスト膜をエッチングマスクとして用い
て、絶縁膜14をエッチングし、図示の如く、絶縁膜1
4に、埋め込み配線用の溝16を形成する。
【0058】この時のエッチングは、例えば、既述した
エッチング条件(2)で行う。従って、絶縁膜14のエ
ッチング時、有機低誘電率膜13がエッチングストッパ
ーとして機能するので、そのエッチング制御を簡便に行
うことができる。
【0059】次に、図3(c)に示すように、いわゆる
ダマシン法により、溝16内に配線層17を形成する。
即ち、溝16内を埋め込むように、例えば、Al−Cu
合金等のAl系合金又はCu、銀(Ag)、金(Au)
等を主成分とする配線材料を全面に形成し、例えば、C
MP法により、溝16内以外の部分の配線材料を除去す
る。なお、溝16内以外の部分の配線材料を除去する方
法は、エッチバック法でも良い。
【0060】次に、図4(a)に示すように、絶縁膜1
4上及び配線層17上の全面に、上述した有機低誘電率
膜13と同様の材料からなる有機低誘電率膜15を、例
えば、50nm程度の膜厚に形成する。
【0061】次に、図4(b)に示すように、有機低誘
電率膜15上の全面に、上述した下地絶縁膜12及び絶
縁膜14と同様のSiO2 からなる絶縁膜18を、例え
ば、800nm程度の膜厚に形成する。
【0062】次に、図4(c)に示すように、絶縁膜1
8の上にレジスト膜(図示省略)を形成し、フォトリソ
グラフィーによりそのレジスト膜をパターニングして、
配線層17に対する接続孔(ビアホール)を形成する領
域上のレジスト膜の部分に開口を形成する。しかる後、
そのレジスト膜をエッチングマスクとして用いて、絶縁
膜18をエッチングする。
【0063】この時のエッチングは、例えば、既述した
エッチング条件(2)で行う。従って、この絶縁膜18
のエッチング時、有機低誘電率膜15がエッチングスト
ッパーとして機能するので、図示の如く、絶縁膜18に
有機低誘電率膜15に達する貫通孔19aが形成され
る。
【0064】次に、図5(a)に示すように、引き続
き、例えば、既述したエッチング条件(1)により、有
機低誘電率膜15のエッチングを行う。これにより、図
示の如く、有機低誘電率膜15に配線層17に達する貫
通孔19bが形成され、この有機低誘電率膜15の貫通
孔19bとこれに連続する絶縁膜18の貫通孔19aと
により、接続孔19が形成される。この時、SiO2
らなる絶縁膜14が、実質上エッチングストッパーとし
て機能するので、接続孔19が配線層17間の絶縁膜1
4中にまで達して形成されることは無い。
【0065】次に、図5(b)に示すように、接続孔1
9内を、例えば、ポリシリコンやタングステン(W)等
の導電材料からなるプラグ20により埋め込む。即ち、
接続孔19内を埋め込むように絶縁膜18上の全面に、
例えば、CVD法やスパッタ法により、プラグ20を構
成する導電材料を成膜した後、例えば、エッチバック法
やCMP法により、接続孔19内以外の部分の導電材料
を除去する。
【0066】この後、図示は省略するが、絶縁膜18上
に、プラグ20に接続するパターンで上層配線層を形成
する。なお、例えば、Al−Cu合金等のAl系合金又
はCu、Ag、Au等を主成分とする上層配線材料を直
接接続孔19内に埋め込むようにして、上層配線層を形
成しても良い。
【0067】以上に説明した第2の実施の形態では、絶
縁膜14に埋め込み配線用の溝16を形成するためのエ
ッチング時、及び、絶縁膜18に、接続孔19の一部で
ある貫通孔19aを形成するためのエッチング時、夫
々、有機低誘電率膜13、15をエッチングストッパー
として用いているので、それらのエッチング制御を簡便
に行うことができる。この時、有機低誘電率膜13、1
5は、従来エッチングストッパーとして多用されている
窒化シリコンよりも比誘電率が低く、更に、酸化シリコ
ンよりも比誘電率が低いので、層間絶縁膜全体の比誘電
率を従来よりも低くすることができる。この結果、層間
容量や配線間容量を低減することができて、素子の動作
特性が向上する。
【0068】また、絶縁膜18に、接続孔19の一部で
ある貫通孔19aを形成する際には、有機低誘電率膜1
5をエッチングストッパーとして用い、有機低誘電率膜
15に、接続孔19の一部である貫通孔19bを形成す
る際には、絶縁膜14をエッチングストッパーとして用
いているので、例えば、フォトリソグラフィーによる接
続孔19の形成位置が多少ずれた場合でも、そのエッチ
ング形成時、下層の配線層17間の絶縁膜14がエッチ
ングされることが実質上防止される。従って、下層の配
線層17間に、例えば、上層配線材料等の導電材料の侵
入することが無いので、配線層17間の実質的な間隔が
不測に縮小することが防止され、配線間容量の不測の増
大が防止される。また、下層の配線層17間に侵入した
導電材料による配線層17間の短絡も防止される。
【0069】〔第3の実施の形態〕次に、本発明の第3
の実施の形態を説明する。
【0070】なお、この第3の実施の形態における各構
成要素の位置的関係及び製造手順は、図1及び図2で説
明した第1の実施の形態と実質的に同じで良いので、こ
こでは、便宜上、第1の実施の形態と同じ図1及び図2
を参照して、この第3の実施の形態を説明する。
【0071】まず、図1(a)に示すように、この第3
の実施の形態では、シリコン基板11上に、層間絶縁膜
の一部として、酸化シリコンよりも比誘電率が低い有機
低誘電率材料からなる絶縁膜12を、例えば、800n
m程度の膜厚に形成する。
【0072】この有機低誘電率材料としては、次の〔化
5〕に一般式を示す環状フッ素化合物とシロキサンの共
重合体(比誘電率κ≒2.4)を用いることができる。
【0073】
【化5】
【0074】また、これ以外では、次の〔化6〕に一般
式を示すポリペンタフルオロスチレン(比誘電率κ≒
1.9)、
【0075】
【化6】
【0076】次の〔化7〕に一般式を示す変性ポリテト
ラフルオロエチレン系樹脂(例えば、デュポン社の商品
名テフロンAF:比誘電率κ≒1.9〜2.1)
【0077】
【化7】
【0078】次の〔化8〕に一般式を示すポリ−1,4
−フルオロメチルベンゼン(例えば、パリレンF(商品
名):比誘電率κ≦2.4)、
【0079】
【化8】
【0080】次の〔化9〕に一般式を示すフッ化ポリア
リールエーテル系樹脂(例えば、FLARE(商品
名):比誘電率κ≦2.6)等が挙げられる。
【0081】
【化9】
【0082】次の〔化10〕に一般式を示すフッ化ポリ
イミド(比誘電率κ≦2.7)、
【0083】
【化10】
【0084】次の〔化11〕に一般式を示すポリフッ化
ナフタレン(比誘電率κ≒2.2〜2.4)、
【0085】
【化11】
【0086】次の〔化12〕に一般式を示すポリ−2,
3,5,6−テトラフルオロ−p−キシレン(例えば、
パリレンAF−4(商品名):比誘電率κ≦2.3)、
【0087】
【化12】
【0088】次の〔化13〕に一般式を示すパークロロ
シクロアルキル系ポリマーからなる樹脂(例えば、サイ
トップ(商品名):比誘電率κ≒2.4)、
【0089】
【化13】
【0090】等を好適に用いることができる。
【0091】これらの〔化5〕〜〔化13〕の有機材料
は、いずれもフッ素を比較的多量に含んでいるため、そ
の比誘電率が低い。なお、これらの〔化5〕〜〔化1
3〕の有機材料を適宜積層して用いても勿論良い。
【0092】次に、図示の如く、この絶縁膜12の上
に、この絶縁膜12を構成する有機低誘電率材料とは異
なる有機低誘電率材料からなる有機低誘電率膜13を、
例えば、100nm程度の膜厚に形成する。この有機低
誘電率膜13としては、既述した〔化1〕のポリアリー
ルエーテルを用いることができる。
【0093】また、これ以外では、既述した〔化2〕〜
〔化4〕の材料を用いることもできる。
【0094】これらの〔化1〕〜〔化4〕の有機材料
は、いずれもフッ素を実質的に含まないため、その比誘
電率は比較的高い(但し、SiO2 の比誘電率κ≒4.
2よりは低い。)。従って、層間絶縁膜の比誘電率をで
きるだけ低くするという目的からは、これらの〔化1〕
〜〔化4〕の有機材料は余り厚く形成しない方が好まし
く、例えば、その膜厚を100nm以下とするのが好ま
しい。なお、この膜厚範囲内で、これらの〔化1〕〜
〔化4〕の有機材料を適宜積層して用いることは可能で
ある。
【0095】次に、図示の如く、この有機低誘電率膜1
3の上に、上述した絶縁膜12と同様の有機低誘電率材
料からなる絶縁膜14を、例えば、800nm程度の膜
厚に形成する。
【0096】次に、この絶縁膜14の上に、上述した有
機低誘電率膜13と同様の有機低誘電率材料からなる有
機低誘電率膜15を、例えば、100nm程度の膜厚に
形成する。
【0097】次に、図1(b)に示すように、有機低誘
電率膜15の上にフォトレジスト(図示省略)を形成
し、このフォトレジストに所望の配線パターンの開口を
形成した後、その開口の形成されたフォトレジストをエ
ッチングマスクとして用いて、例えば、マグネトロンエ
ッチング装置により、次のエッチング条件(3)でエッ
チングを施す。 エッチング条件(3) ガス : C4 8 /CO/Ar/O2 =12/150/200/5〔sccm〕 圧力 : 45mTorr RFパワー : 1700W 基板設置電極温度: 20℃ これにより、図示の如く、有機低誘電率膜15と絶縁膜
14に、フォトレジストの開口パターンに対応したパタ
ーンの溝16を形成する。
【0098】この時、例えば、ポリアリールエーテルか
らなる有機低誘電率膜13が、例えば、環状フッ素化合
物とシロキサンの共重合体からなる絶縁膜14に比較し
て、エッチングレートがかなり低いため、即ち、絶縁膜
14のエッチング時に有機低誘電率膜13が実質的にエ
ッチング耐性を有するため、この有機低誘電率膜13を
エッチングストッパーとして用いて、この溝形成のため
のエッチングを簡便に制御することができる。
【0099】例えば、シリコン基板上に環状フッ素化合
物とシロキサンの共重合体からなる膜を約800nmの
膜厚に形成した試料と、シリコン基板上にポリアリール
エーテルからなる膜を約800nmの膜厚に形成した試
料を、夫々、上述のエッチング条件(3)でエッチング
してエッチングレートを測定したところ、下記の結果を
得た。
【0100】即ち、上述のエッチング条件(3)では、
環状フッ素化合物とシロキサンの共重合体からなる絶縁
膜14に対し、ポリアリールエーテルからなる有機低誘
電率膜13のエッチング選択比は約7と大きく、従っ
て、このポリアリールエーテルからなる有機低誘電率膜
13を環状フッ素化合物とシロキサンの共重合体からな
る絶縁膜14のエッチングストッパーとして充分に用い
得ることが分かる。
【0101】なお、上述のエッチング時、環状フッ素化
合物とシロキサンの共重合体からなる絶縁膜14の上に
設けたやはりポリアリールエーテルからなる有機低誘電
率膜15を最初にエッチングしなければならないが、こ
の有機低誘電率膜15のエッチングは、上述のエッチン
グ条件でも、時間さえかければ可能である。
【0102】既述した〔化6〕〜〔化13〕の材料の、
上述のエッチング条件(3)でのエッチングレートを下
記に示す。単位は全て〔nm/分〕である。
【0103】また、〔化2〕〜〔化4〕の材料の、上述
のエッチング条件(3)でのエッチングレートを下記に
示す。単位は全て〔nm/分〕である。
【0104】これらの結果から、〔化5〕の環状フッ素
化合物とシロキサンの共重合体の代わりに、〔化6〕〜
〔化13〕の材料を用いても、また、〔化1〕のポリア
リールエーテルの代わりに、〔化2〕〜〔化4〕の材料
を用いても、上述と同様の効果の得られることが分か
る。
【0105】一般に、フッ素を多く含有した有機膜はフ
ッ素系のエッチャントによりエッチングされ易く、一
方、フッ素を殆ど含有しない有機膜はフッ素系のエッチ
ャントによりエッチングされ難い。そこで、絶縁膜14
のようにエッチングを目的とした膜には、フッ素を多く
含有した有機材料を用い、一方、有機低誘電率膜13の
ようにエッチングストッパーとして用いる膜には、フッ
素を殆ど含有しない有機材料を用いるのが好ましい。例
えば、絶縁膜14のようにエッチングを目的とした膜に
は、原子比で1%以上のフッ素を含有した有機材料を用
い、有機低誘電率膜13のようにエッチングストッパー
として用いる膜には、フッ素を原子比で1%未満しか含
まない有機材料を用いるのが好ましい。
【0106】また、既述したように、フッ素を含有する
ことで膜の比誘電率が低下するので、エッチングを目的
とした比較的厚く形成する膜にフッ素を多く含有した有
機材料を用いることは、層間絶縁膜全体の比誘電率を下
げるという目的からも好都合である。
【0107】次に、図1(c)に示すように、いわゆる
ダマシン法により、溝16内に配線層17を形成する。
即ち、溝16内を埋め込むように、例えば、Al−Cu
合金等のAl系合金又はCu、銀(Ag)、金(Au)
等を主成分とする配線材料を全面に形成し、例えば、C
MP法により、溝16内以外の部分の配線材料を除去す
る。なお、溝16内以外の部分の配線材料を除去する方
法は、エッチバック法でも良い。
【0108】この時、本実施の形態では、図示の如く、
複数の配線層17が比較的近接して並行配置された場合
でも、配線層間の絶縁膜14が、酸化シリコンよりも比
誘電率の低い有機低誘電率材料で構成されているので、
配線間容量を小さく抑えることができ、動作速度の劣化
が防止される。
【0109】次に、図2(a)に示すように、有機低誘
電率膜15上及び配線層17上の全面に、上述した下地
絶縁膜12及び絶縁膜14と同様の有機低誘電率材料か
らなる絶縁膜18を、例えば、800nm程度の膜厚に
形成する。
【0110】次に、図2(b)に示すように、絶縁膜1
8の上にレジスト膜(図示省略)を形成し、フォトリソ
グラフィーによりそのレジスト膜をパターニングして、
配線層17に対する接続孔(ビアホール)を形成する領
域上のレジスト膜の部分に開口を形成する。しかる後、
そのレジスト膜をエッチングマスクとして用いて、絶縁
膜18をエッチングし、図示の如く、絶縁膜18に配線
層17に達する接続孔19を形成する。
【0111】この時、本実施の形態では、配線層17間
の絶縁膜の最上層に、例えば、環状フッ素化合物とシロ
キサンの共重合体からなる絶縁膜18のエッチング時に
エッチング耐性を有する、例えば、ポリアリールエーテ
ルからなる有機低誘電率膜15を設けている。従って、
図示の如く、フォトリソグラフィーによる接続孔19の
位置が多少ずれた場合でも、そのエッチング時に有機低
誘電率膜15がエッチングストッパーとして機能するの
で、接続孔19が配線層17間の絶縁膜中にまで達して
形成されることが無い。この結果、後に接続孔19内に
埋め込まれる導電材料により配線層17間の距離が実質
的に狭められて配線間容量が不測に増大することが防止
される。また、配線層17間に侵入した導電材料による
配線層17間の短絡も防止される。
【0112】次に、図2(c)に示すように、接続孔1
9内を、例えば、ポリシリコンやタングステン(W)等
の導電材料からなるプラグ20により埋め込む。即ち、
接続孔19内を埋め込むように絶縁膜18上の全面に、
例えば、CVD法やスパッタ法により、プラグ20を構
成する導電材料を成膜した後、例えば、エッチバック法
やCMP法により、接続孔19内以外の部分の導電材料
を除去する。
【0113】この後、図示は省略するが、絶縁膜18上
に、プラグ20に接続するパターンで上層配線層を形成
する。なお、例えば、Al−Cu合金等のAl系合金又
はCu、Ag、Au等を主成分とする上層配線材料を直
接接続孔19内に埋め込むようにして、上層配線層を形
成しても良い。
【0114】以上に説明した第3の実施の形態では、配
線層17間の絶縁膜及び接続孔19間の絶縁膜に、夫
々、SiO2 よりも比誘電率の低い有機低誘電率材料を
用いているので、配線間容量が低減され、この結果、配
線間隔を縮小化することができて、高集積化が達成され
る。
【0115】なお、この第3の実施の形態において、比
較的間隔の広い接続孔19間の絶縁膜18には、上述し
た第1の実施の形態と同様のSiO2 系の絶縁膜を用い
ても良い。その場合、既述したエッチング条件(3)で
のSiO2 のエッチングレートは約400nm/分であ
るので、例えば、〔化1〕〜〔化4〕の材料で構成され
た有機低誘電率膜15はこのSiO2 に対するエッチン
グストッパーとしても充分に機能し、従って、上述した
と同様の効果が得られる。また、この絶縁膜8の部分
を、上述した〔化5〕〜〔化13〕の有機低誘電率材料
とSiO2 系の絶縁膜との積層構造にしても良い。
【0116】更に、例えば、絶縁膜14を、有機低誘電
率材料又はSiO2 系の絶縁膜18に対し充分なエッチ
ング選択比がとれる有機低誘電率材料で構成したような
場合には、有機低誘電率膜15を省略することができ
る。
【0117】この第3の実施の形態では、配線層17と
シリコン基板11との間の層間絶縁膜にも、例えば、環
状フッ素化合物とシロキサンの共重合体からなる下地絶
縁膜12と、例えば、ポリアリールエーテルからなる有
機低誘電率膜13を用いている。従って、この層間絶縁
膜にSiO2 系の絶縁膜を用いた場合に比し、この層間
絶縁膜の比誘電率が低くなって、層間容量が小さくな
る。この結果、この層間絶縁膜の膜厚を小さくすること
が可能となり、多層配線化に有利になる。
【0118】例えば、図11に示すように、シリコン基
板100上に、第1層101として膜厚約800nmの
SiO2 膜を形成し、第2層102として膜厚約100
nmの窒化シリコン膜を形成した試料A、第1層101
として膜厚約800nmの環状フッ素化合物・シロキサ
ン共重合体を形成し、第2層102として膜厚約100
nmの窒化シリコン膜を形成した試料B、及び、第1層
101として膜厚約800nmの環状フッ素化合物・シ
ロキサン共重合体を形成し、第2層102として膜厚約
100nmのポリアリールエーテルを形成した試料Cの
夫々の積層膜の比誘電率を測定した結果を下記に示す。
【0119】この結果から、従来多用されている試料A
の酸化シリコン/窒化シリコンの組み合わせに比し、試
料Cの環状フッ素化合物・シロキサン共重合体/ポリア
リールエーテルの組み合わせは、その比誘電率が大きく
低下することが分かる。
【0120】なお、配線層17とシリコン基板11との
間の層間容量がそれほど問題にならない場合には、上述
した有機低誘電率材料の代わりに第1の実施の形態と同
様のSiO2 系の下地絶縁膜12を用いても良い。ま
た、下地絶縁膜12の部分を、有機低誘電率材料とSi
2 系の絶縁膜の積層構造にしても良い。
【0121】〔第4の実施の形態〕次に、図6及び図7
を参照して、本発明の第4の実施の形態を説明する。こ
の第4の実施の形態において、上述した第1〜第3の実
施の形態に対応する部位には、上述した第1〜第3の実
施の形態と同一の符号を付す。
【0122】図6(a)に示すように、この第4の実施
の形態では、既述した第1又は第3の実施の形態の図1
(c)までの工程を行った後、有機低誘電率膜15上及
び配線層17上に形成する絶縁膜18として、下層2
1、エッチングストッパー層22及び上層23の3層構
造の膜を形成する。
【0123】この時、下層21及び上層23には、夫
々、既述した〔化5〕〜〔化13〕の有機低誘電率材料
やSiO2 系の絶縁膜を用いることができる。一方、エ
ッチングストッパー層22には、例えば、既述した〔化
1〕〜〔化4〕の有機低誘電率材料を用いることができ
る。
【0124】次に、図6(b)に示すように、絶縁膜1
8の上層23上にレジスト膜24を形成し、フォトリソ
グラフィーによりこのレジスト膜24をパターニングし
て、配線層17に対する接続孔(ビアホール)を形成す
る領域上のレジスト膜24の部分に開口を形成する。し
かる後、このレジスト膜24をエッチングマスクとして
用いて、絶縁膜18の上層23、エッチングストッパー
層22及び下層21を順次エッチングし、図示の如く、
絶縁膜18に配線層17に達する接続孔19を形成す
る。この時、接続孔19の形成位置が多少ずれた場合で
も、有機低誘電率膜15が、絶縁膜18の下層21のエ
ッチング時のエッチングストッパーとして機能するの
で、配線層17間の絶縁膜14が不測にエッチングされ
ることが防止される。
【0125】次に、図7(a)に示すように、レジスト
膜24をアッシング等により除去した後、絶縁膜18の
上層23上に別のレジスト膜25を形成する。そして、
フォトリソグラフィーによりこのレジスト膜25をパタ
ーニングして、接続孔19の部分を含む上層配線パター
ンの開口をこのレジスト膜25に形成する。しかる後、
このレジスト膜25をエッチングマスクとして用いて、
絶縁膜18の上層23をエッチングし、絶縁膜18の上
層23に上層配線パターンの溝26を形成する。
【0126】この時、異方性の強いエッチングを行え
ば、エッチングストッパー層22の存在により絶縁膜1
8の下層21がエッチングされることは殆ど無い。従っ
て、図示の如く、接続孔19に連続した溝26が良好な
形状で形成される。
【0127】次に、図7(b)に示すように、接続孔1
9及び溝26内を埋め込むように、例えば、Al−Cu
合金等のAl系合金又はCu、Ag、Au等を主成分と
する上層配線材料を全面に形成し、例えば、CMP法に
より、接続孔19及び溝26内以外の部分の上層配線材
料を除去する。これにより、接続孔19及び溝26内に
埋め込まれた上層の配線層27が形成される。なお、上
層配線材料を除去する方法は、エッチバック法でも良
い。
【0128】この第4の実施の形態によれば、接続孔と
溝を配線材料で同時に埋め込むいわゆるデュアルダマシ
ン法により、上層の配線層27を簡便に形成することが
できる。
【0129】〔第5の実施の形態〕次に、図8及び図9
を参照して、本発明の第5の実施の形態を説明する。こ
の第5の実施の形態において、上述した第1〜第4の実
施の形態に対応する部位には、上述した第1〜第4の実
施の形態と同一の符号を付す。
【0130】図8(a)に示すように、この第5の実施
の形態では、既述した第1又は第3の実施の形態の図1
(c)までの工程を行った後、有機低誘電率膜15上及
び配線層17上に形成する絶縁膜18として、下層21
及び上層23の2層構造の膜を形成する。
【0131】この時、下層21は、この下層21のエッ
チング時に有機低誘電率膜15をエッチングストッパー
として用い得る材料で構成する。また、上層23は、こ
の上層23のエッチング時に下層21をエッチングスト
ッパーとして用い得る材料で構成する。例えば、既述し
たエッチング条件(3)でエッチングを行う場合、下層
21を、既述した〔化11〕の材料で構成し、上層23
を、既述した〔化6〕の材料で構成すれば、それらの間
で比較的大きなエッチング選択比をとることができる。
また、下層21及び上層23の一方を〔化5〕〜〔化1
3〕の有機低誘電率材料で、他方をSiO2 系の絶縁膜
で構成することもできる。
【0132】次に、図8(b)に示すように、絶縁膜1
8の上層23上にレジスト膜24を形成し、フォトリソ
グラフィーによりこのレジスト膜24をパターニングし
て、配線層17に対する接続孔(ビアホール)を形成す
る領域上のレジスト膜24の部分に開口を形成する。し
かる後、このレジスト膜24をエッチングマスクとして
用いて、絶縁膜18の上層23及び下層21を順次エッ
チングし、図示の如く、絶縁膜18に配線層17に達す
る接続孔19を形成する。この時、接続孔19の形成位
置が多少ずれた場合でも、有機低誘電率膜15が、絶縁
膜18の下層21のエッチング時のエッチングストッパ
ーとして機能するので、配線層17間の絶縁膜14が不
測にエッチングされることが防止される。
【0133】次に、図9(a)に示すように、レジスト
膜24をアッシング等により除去した後、絶縁膜18の
上層23上に別のレジスト膜25を形成する。そして、
フォトリソグラフィーによりこのレジスト膜25をパタ
ーニングして、接続孔19の部分を含む上層配線パター
ンの開口をこのレジスト膜25に形成する。しかる後、
このレジスト膜25をエッチングマスクとして用い且つ
絶縁膜18の下層21をエッチングストッパーとして用
いて、絶縁膜18の上層23をエッチングし、絶縁膜1
8の上層23に上層配線パターンの溝26を形成する。
【0134】次に、図9(b)に示すように、接続孔1
9及び溝26内を埋め込むように、例えば、Al−Cu
合金等のAl系合金又はCu、Ag、Au等を主成分と
する上層配線材料を全面に形成し、例えば、CMP法に
より、接続孔19及び溝26内以外の部分の上層配線材
料を除去する。これにより、接続孔19及び溝26内に
埋め込まれた上層の配線層27が形成される。なお、上
層配線材料を除去する方法は、エッチバック法でも良
い。
【0135】この第5の実施の形態によっても、上述し
た第4の実施の形態と同様、いわゆるデュアルダマシン
法により、上層の配線層27を簡便に形成することがで
きる。しかも、この第5の実施の形態では、上述した第
4の実施の形態と比較して絶縁膜18の積層数が少なく
て済むので、その製造プロセスが簡略化される。
【0136】〔第6の実施の形態〕次に、図10を参照
して、本発明の第6の実施の形態を説明する。この第6
の実施の形態において、上述した第1の実施の形態に対
応する部位には、上述した第1の実施の形態と同一の符
号を付す。
【0137】図10(a)に示すように、この第6の実
施の形態では、シリコン基板1上に形成する下地絶縁膜
12を、膜厚100nm程度のSiO2 膜28、例え
ば、〔化5〕〜〔化13〕の材料からなる膜厚800n
m程度の有機低誘電率膜29及び膜厚100nm程度の
SiO2 膜30の3層構造とし、絶縁膜18も、同様
に、膜厚100nm程度のSiO2 膜31、例えば、
〔化5〕〜〔化13〕の材料からなる膜厚800nm程
度の有機低誘電率膜32及び膜厚100nm程度のSi
2 膜33の3層構造としている。
【0138】このように、シリコン基板11と有機低誘
電率膜29の間、有機低誘電率膜29と13の間、有機
低誘電率膜13と32の間、及び、有機低誘電率膜32
と15の間に夫々SiO2 膜28、30、31及び33
を介在させることにより、各有機低誘電率膜29、1
3、32、15の膜剥がれを防止する。なお、これらの
SiO2 膜28、30、31、33は、層間絶縁膜の比
誘電率を高くするので、できるだけ薄く、例えば、10
0nm以下の膜厚に形成するのが好ましい。
【0139】次に、図10(b)に示すように、フォト
リソグラフィー及びエッチングにより、有機低誘電率膜
5、SiO2 膜33、有機低誘電率膜32及びSiO2
膜31に、配線パターンの溝16を形成する。この時、
SiO2 膜31のエッチング時に有機低誘電率膜13が
エッチングストッパーとして機能するので、この溝16
形成のためのエッチングを簡便に制御することができ
る。
【0140】次に、図10(c)に示すように、上述し
た第1又は第3の実施の形態と同様、接続孔19内を、
例えば、ポリシリコンやタングステン(W)等の導電材
料からなるプラグ20により埋め込む。即ち、接続孔1
9内を埋め込むように絶縁膜18上の全面に、例えば、
CVD法やスパッタ法により、プラグ20を構成する導
電材料を成膜した後、例えば、エッチバック法やCMP
法により、接続孔19内以外の部分の導電材料を除去す
る。
【0141】この後、図示は省略するが、絶縁膜18上
に、プラグ20に接続するパターンで上層配線層を形成
する。なお、例えば、Al−Cu合金等のAl系合金又
はCu、Ag、Au等を主成分とする上層配線材料を直
接接続孔19内に埋め込むようにして、上層配線層を形
成しても良い。
【0142】この第6の実施の形態でも、特に、近接配
置される配線層17間の絶縁膜の主要部分に、SiO2
よりも比誘電率の低い有機低誘電率膜32を用いている
ので、配線間容量が低減され、この結果、配線間隔を縮
小化することができて、高集積化が達成される。
【0143】また、配線層17とシリコン基板11との
間の層間絶縁膜の主要部分にも、SiO2 よりも比誘電
率の低い有機低誘電率膜29を用いているので、この層
間絶縁膜を主としてSiO2 系の絶縁膜により構成した
場合に比し、この層間絶縁膜の比誘電率が低くなって、
層間容量が小さくなる。この結果、この層間絶縁膜の膜
厚を小さくすることが可能となり、多層配線化に有利に
なる。
【0144】なお、以上に説明した各実施の形態では、
上層と下層の2層の積層配線構造を説明したが、配線の
積層数は3層以上であっても良い。また、その場合、上
述した各実施の形態における下層配線17は、基板11
から数えて1層目の配線、2層目の配線、3層目の配
線、…、のいずれであっても良い。
【0145】
【発明の効果】本発明においては、例えば、埋め込み配
線用の溝形成時のエッチングを簡便に制御するために用
いるエッチングストッパー層に、従来の窒化シリコンよ
りも比誘電率が低い有機低誘電率材料を用いているの
で、層間絶縁膜全体の比誘電率を低くすることができ
て、層間容量や配線間容量を低減することができる。こ
の結果、消費電力の増大や素子の動作速度の低下等を防
止することができて、性能の良い半導体装置を提供する
ことができる。
【0146】また、エッチングされる絶縁層とエッチン
グストッパーとして用いる絶縁層の両方に、酸化シリコ
ンよりも比誘電率が低い有機低誘電率材料を用いること
により、例えば、層間絶縁膜の比誘電率を、酸化シリコ
ン系の層間絶縁膜に比して低くすることができ、層間容
量や配線間容量をより小さくすることができる。この結
果、例えば、層間膜の薄膜化が達成できて、多層配線化
に有利になり、また、例えば、層間膜に埋め込み形成さ
れる配線間の距離をより縮小化できるようになって、半
導体装置の高集積化に有利になる。
【0147】更に、下層配線間の絶縁膜上に、その上の
層間絶縁膜のエッチング時にエッチングストッパーとし
て機能する有機低誘電率膜を設けることにより、下層配
線に対する接続孔の形成位置が多少ずれた場合でも、そ
の接続孔形成時のエッチングで下層配線間の絶縁膜が不
測にエッチングされることが防止され、下層配線の配線
間容量の増大や下層配線間の短絡が防止される。この結
果、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第3の実施の形態による半導
体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図2】本発明の第1及び第3の実施の形態による半導
体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態による半導体装置
の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図11】比誘電率の測定実験に用いた積層構造膜を示
す断面図である。
【符号の説明】
11…シリコン基板、12…下地絶縁膜、13、15…
有機低誘電率膜、14、18…絶縁膜、16、26…
溝、17、27…配線層、19…接続孔(ビアホー
ル)、20…プラグ、21…下層、22…エッチングス
トッパー層、23…上層、24、25…レジスト膜、2
8、30、31、33…SiO2 膜、29、32…有機
低誘電率膜

Claims (70)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層の下に設けられ、窒化シリコンよりも
    比誘電率が低く且つ前記第1の絶縁層のエッチング時に
    エッチング耐性を有する有機低誘電率材料からなる第2
    の絶縁層と、を備えた、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の絶縁層が、主として酸化シリ
    コンで構成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記有機低誘電率材料が、酸化シリコン
    よりも比誘電率が低い材料で構成されている、請求項2
    に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記有機低誘電率材料が、ポリアリール
    エーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミド及びポリナ
    フタレンからなる群より選ばれた少なくとも1種で構成
    されている、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の絶縁層に前記第2の絶縁層に
    達する溝が形成され、その溝の内部に配線層が埋め込ま
    れている、請求項1に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の絶縁層の上に第3の絶縁層が
    形成され、前記第1及び第3の絶縁層を貫通して前記溝
    が形成され、前記第3の絶縁層及び前記配線層の上に第
    4の絶縁層が形成され、前記第3の絶縁層が、窒化シリ
    コンよりも比誘電率が低く且つ前記第4の絶縁層のエッ
    チング時にエッチング耐性を有する第2の有機低誘電率
    材料からなっている、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第4の絶縁層が、主として酸化シリ
    コンで構成されている、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の有機低誘電率材料が、酸化シ
    リコンよりも比誘電率が低い材料で構成されている、請
    求項7に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の有機低誘電率材料が、ポリア
    リールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミド及び
    ポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくとも1種
    で構成されている、請求項8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第4の絶縁層に前記配線層に達す
    る接続孔が設けられ、その接続孔が導電材料により埋め
    込まれている、請求項6に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記第3の絶縁層及び前記配線層の上
    に第5の絶縁層が形成され、その第5の絶縁層の上に第
    6の絶縁層が形成され、前記第5の絶縁層が、窒化シリ
    コンよりも比誘電率が低く且つ前記第6の絶縁層のエッ
    チング時にエッチング耐性を有する第3の有機低誘電率
    材料からなり、且つ、前記第3の絶縁層が、前記第5の
    絶縁層のエッチング時にエッチング耐性を有する材料か
    らなる、請求項5に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記第3及び第6の絶縁層が、いずれ
    も、主として酸化シリコンで構成されている、請求項1
    1に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記第3の有機低誘電率材料が、酸化
    シリコンよりも比誘電率が低い材料で構成されている、
    請求項12に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記第3の有機低誘電率材料が、ポリ
    アリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミド及
    びポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくとも1
    種で構成されている、請求項13に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第5及び第6の絶縁層に前記配線
    層に達する接続孔が設けられ、その接続孔が導電材料に
    より埋め込まれている、請求項11に記載の半導体装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第1の絶縁層の上に、酸化シリコ
    ンよりも比誘電率が低い第4の有機低誘電率材料からな
    る第7の絶縁層が設けられている、請求項2に記載の半
    導体装置。
  17. 【請求項17】 前記第4の有機低誘電率材料が、環状
    フッ素化合物とシロキサンの共重合体、ポリペンタフル
    オロスチレン、変性ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
    −1,4−フルオロメチルベンゼン、フッ化ポリアリー
    ルエーテル、フッ化ポリイミド、ポリフッ化ナフタレ
    ン、ポリ−2,3,5,6−テトラフルオロ−p−キシ
    レン及びパークロロシクロアルキル系ポリマーからなる
    群より選ばれた少なくとも1種で構成されている、請求
    項16に記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記第7の絶縁層の上に、主として酸
    化シリコンで構成された第8の絶縁層が設けられてい
    る、請求項16に記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記第1及び第8の絶縁層の厚みが、
    前記第7の絶縁層の厚みよりも小さい、請求項18に記
    載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記第1、第7及び第8の絶縁層に前
    記第2の絶縁層に達する溝が形成され、その溝の内部に
    配線層が埋め込まれている、請求項19に記載の半導体
    装置。
  21. 【請求項21】 複数の前記溝が、少なくとも所定箇所
    で並行して設けられている、請求項20に記載の半導体
    装置。
  22. 【請求項22】 前記第2の絶縁層を構成する前記有機
    低誘電率材料が、酸化シリコンよりも比誘電率が低い材
    料で構成されている、請求項20に記載の半導体装置。
  23. 【請求項23】 前記第2の絶縁層を構成する前記有機
    低誘電率材料が、ポリアリールエーテル、ポリ−p−キ
    シレン、ポリイミド及びポリナフタレンからなる群より
    選ばれた少なくとも1種で構成されている、請求項22
    に記載の半導体装置。
  24. 【請求項24】 前記第2の絶縁層の下に、主として酸
    化シリコンで構成された第9の絶縁層が設けられてい
    る、請求項22に記載の半導体装置。
  25. 【請求項25】 前記第9の絶縁層の下に、酸化シリコ
    ンよりも比誘電率が低い第5の有機低誘電率材料からな
    る第10の絶縁層が設けられている、請求項24に記載
    の半導体装置。
  26. 【請求項26】 前記第5の有機低誘電率材料が、環状
    フッ素化合物とシロキサンの共重合体、ポリペンタフル
    オロスチレン、変性ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
    −1,4−フルオロメチルベンゼン、フッ化ポリアリー
    ルエーテル、フッ化ポリイミド、ポリフッ化ナフタレ
    ン、ポリ−2,3,5,6−テトラフルオロ−p−キシ
    レン及びパークロロシクロアルキル系ポリマーからなる
    群より選ばれた少なくとも1種で構成されている、請求
    項25に記載の半導体装置。
  27. 【請求項27】 前記第10の絶縁層の下に、主として
    酸化シリコンで構成された第11の絶縁層が設けられて
    いる、請求項25に記載の半導体装置。
  28. 【請求項28】 前記第9及び第11の絶縁層の厚み
    が、前記第10の絶縁層の厚みよりも小さい、請求項2
    7に記載の半導体装置。
  29. 【請求項29】 酸化シリコンよりも比誘電率が低い第
    1の有機低誘電率材料からなる第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層の下に設けられ、酸化シリコンよりも
    比誘電率が低く且つ前記第1の絶縁層のエッチング時に
    エッチング耐性を有する第2の有機低誘電率材料からな
    る第2の絶縁層と、を備えた、半導体装置。
  30. 【請求項30】 前記第1の有機低誘電率材料が原子比
    で1%以上のフッ素を含有しており、前記第2の有機低
    誘電率材料が原子比で1%未満しかフッ素を含有してい
    ない、請求項29に記載の半導体装置。
  31. 【請求項31】 前記第1の有機低誘電率材料が、環状
    フッ素化合物とシロキサンの共重合体、ポリペンタフル
    オロスチレン、変性ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
    −1,4−フルオロメチルベンゼン、フッ化ポリアリー
    ルエーテル、フッ化ポリイミド、ポリフッ化ナフタレ
    ン、ポリ−2,3,5,6−テトラフルオロ−p−キシ
    レン及びパークロロシクロアルキル系ポリマーからなる
    群より選ばれた少なくとも1種で構成されている、請求
    項30に記載の半導体装置。
  32. 【請求項32】 前記第2の有機低誘電率材料が、ポリ
    アリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミド及
    びポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくとも1
    種で構成されている、請求項30に記載の半導体装置。
  33. 【請求項33】 前記第1の絶縁層の厚みが前記第2の
    絶縁層の厚みより大きい、請求項30に記載の半導体装
    置。
  34. 【請求項34】 前記第1の絶縁層に前記第2の絶縁層
    に達する溝が形成され、その溝の内部に配線層が埋め込
    まれている、請求項29に記載の半導体装置。
  35. 【請求項35】 複数の前記溝が、少なくとも所定箇所
    で並行して設けられている、請求項34に記載の半導体
    装置。
  36. 【請求項36】 前記第2の絶縁層の下に、酸化シリコ
    ンよりも比誘電率が低い第3の有機低誘電率材料からな
    る第3の絶縁層を更に有する、請求項34に記載の半導
    体装置。
  37. 【請求項37】 前記第3の有機低誘電率材料が、環状
    フッ素化合物とシロキサンの共重合体、ポリペンタフル
    オロスチレン、変性ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
    −1,4−フルオロメチルベンゼン、フッ化ポリアリー
    ルエーテル、フッ化ポリイミド、ポリフッ化ナフタレ
    ン、ポリ−2,3,5,6−テトラフルオロ−p−キシ
    レン及びパークロロシクロアルキル系ポリマーからなる
    群より選ばれた少なくとも1種で構成されている、請求
    項36に記載の半導体装置。
  38. 【請求項38】 前記第1の絶縁層の上に第4の絶縁層
    が形成され、前記第1及び第4の絶縁層を貫通して前記
    溝が形成され、前記第4の絶縁層及び前記配線層の上に
    第5の絶縁層が形成され、前記第4の絶縁層が、酸化シ
    リコンよりも比誘電率が低く且つ前記第5の絶縁層のエ
    ッチング時にエッチング耐性を有する第4の有機低誘電
    率材料からなっている、請求項34に記載の半導体装
    置。
  39. 【請求項39】 前記第5の絶縁層が、主として酸化シ
    リコンで構成されている、請求項38に記載の半導体装
    置。
  40. 【請求項40】 前記第4の有機低誘電率材料が、ポリ
    アリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミド及
    びポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくとも1
    種で構成されている、請求項39に記載の半導体装置。
  41. 【請求項41】 前記第5の絶縁層が、酸化シリコンよ
    りも比誘電率が低い第5の有機低誘電率材料からなる、
    請求項38に記載の半導体装置。
  42. 【請求項42】 前記第4の有機低誘電率層が原子比で
    1%未満しかフッ素を含有しておらず、前記第5の有機
    低誘電率層が原子比で1%以上のフッ素を含有してい
    る、請求項41に記載の半導体装置。
  43. 【請求項43】 前記第4の有機低誘電率材料が、ポリ
    アリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミド及
    びポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくとも1
    種で構成されている、請求項42に記載の半導体装置。
  44. 【請求項44】 前記第5の有機低誘電率材料が、環状
    フッ素化合物とシロキサンの共重合体、ポリペンタフル
    オロスチレン、変性ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
    −1,4−フルオロメチルベンゼン、フッ化ポリアリー
    ルエーテル、フッ化ポリイミド、ポリフッ化ナフタレ
    ン、ポリ−2,3,5,6−テトラフルオロ−p−キシ
    レン及びパークロロシクロアルキル系ポリマーからなる
    群より選ばれた少なくとも1種で構成されている、請求
    項42に記載の半導体装置。
  45. 【請求項45】 前記第5の絶縁層の厚みが前記第4の
    絶縁層の厚みより大きい、請求項42に記載の半導体装
    置。
  46. 【請求項46】 前記第5の絶縁層に前記配線層に達す
    る接続孔が設けられ、その接続孔が導電材料により埋め
    込まれている、請求項38に記載の半導体装置。
  47. 【請求項47】 下地層の上に、窒化シリコンよりも比
    誘電率が低い第1の有機低誘電率材料からなる第1の絶
    縁層を形成する工程と、 前記第1の絶縁層の上に第2の絶縁層を形成する工程
    と、 前記第2の絶縁層の上に、窒化シリコンよりも比誘電率
    が低い第2の有機低誘電率材料からなる第3の絶縁層を
    形成する工程と、 前記第1の絶縁層をエッチングストッパーとして用い
    て、前記第2及び第3の絶縁層に前記第1の絶縁層に達
    する溝を形成する工程と、 前記溝内を配線材料で埋め込んだ後、前記溝内以外の部
    分の前記配線材料を除去して、前記溝内に前記配線材料
    からなる配線層を形成する工程と、 前記第3の絶縁層及び前記配線層の上に第4の絶縁層を
    形成する工程と、 前記第3の絶縁層をエッチングストッパーとして用い
    て、前記第4の絶縁層に前記配線層に達する接続孔を形
    成する工程と、 前記接続孔を導電材料で埋め込む工程と、を有する半導
    体装置の製造方法。
  48. 【請求項48】 前記第2の絶縁層として、主として酸
    化シリコンからなる絶縁層を形成する、請求項47に記
    載の半導体装置の製造方法。
  49. 【請求項49】 前記第1の有機低誘電率材料として、
    酸化シリコンよりも比誘電率が低い材料を用いる、請求
    項48に記載の半導体装置の製造方法。
  50. 【請求項50】 前記第1の有機低誘電率材料として、
    ポリアリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミ
    ド及びポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくと
    も1種を用いる、請求項49に記載の半導体装置の製造
    方法。
  51. 【請求項51】 前記第4の絶縁層として、主として酸
    化シリコンからなる絶縁層を形成する、請求項47に記
    載の半導体装置の製造方法。
  52. 【請求項52】 前記第2の有機低誘電率材料として、
    酸化シリコンよりも比誘電率が低い材料を用いる、請求
    項51に記載の半導体装置の製造方法。
  53. 【請求項53】 前記第2の有機低誘電率材料として、
    ポリアリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミ
    ド及びポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくと
    も1種を用いる、請求項52に記載の半導体装置の製造
    方法。
  54. 【請求項54】 前記第2の絶縁層として、酸化シリコ
    ンよりも比誘電率が低い第3の有機低誘電率材料からな
    る絶縁層を形成する、請求項47に記載の半導体装置の
    製造方法。
  55. 【請求項55】 前記第1の有機低誘電率材料として、
    フッ素を原子比で1%未満しか含有していないものを用
    いるとともに、前記第3の有機低誘電率材料として、フ
    ッ素を原子比で1%以上含有したものを用い、且つ、前
    記溝を形成するための前記第2の絶縁層のエッチング
    を、フッ素を含有したエッチャントにより行う、請求項
    54に記載の半導体装置の製造方法。
  56. 【請求項56】 前記第1の有機低誘電率材料として、
    酸化シリコンよりも比誘電率が低い材料を用いる、請求
    項55に記載の半導体装置の製造方法。
  57. 【請求項57】 前記第1の有機低誘電率材料として、
    ポリアリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミ
    ド及びポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくと
    も1種を用いる、請求項56に記載の半導体装置の製造
    方法。
  58. 【請求項58】 前記第3の有機低誘電率材料として、
    環状フッ素化合物とシロキサンの共重合体、ポリペンタ
    フルオロスチレン、変性ポリテトラフルオロエチレン、
    ポリ−1,4−フルオロメチルベンゼン、フッ化ポリア
    リールエーテル、フッ化ポリイミド、ポリフッ化ナフタ
    レン、ポリ−2,3,5,6−テトラフルオロ−p−キ
    シレン及びパークロロシクロアルキル系ポリマーからな
    る群より選ばれた少なくとも1種を用いる、請求項55
    に記載の半導体装置の製造方法。
  59. 【請求項59】 前記第4の絶縁層として、酸化シリコ
    ンよりも比誘電率が低い第4の有機低誘電率材料からな
    る絶縁層を形成する、請求項47に記載の半導体装置の
    製造方法。
  60. 【請求項60】 前記第2の有機低誘電率材料として、
    フッ素を原子比で1%未満しか含有していないものを用
    いるとともに、前記第4の有機低誘電率材料として、フ
    ッ素を原子比で1%以上含有したものを用い、且つ、前
    記接続孔を形成するための前記第4の絶縁層のエッチン
    グを、フッ素を含有したエッチャントにより行う、請求
    項59に記載の半導体装置の製造方法。
  61. 【請求項61】 前記第2の有機低誘電率材料として、
    酸化シリコンよりも比誘電率が低い材料を用いる、請求
    項60に記載の半導体装置の製造方法。
  62. 【請求項62】 前記第2の有機低誘電率材料として、
    ポリアリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミ
    ド及びポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくと
    も1種を用いる、請求項61に記載の半導体装置の製造
    方法。
  63. 【請求項63】 前記第4の有機低誘電率材料として、
    環状フッ素化合物とシロキサンの共重合体、ポリペンタ
    フルオロスチレン、変性ポリテトラフルオロエチレン、
    ポリ−1,4−フルオロメチルベンゼン、フッ化ポリア
    リールエーテル、フッ化ポリイミド、ポリフッ化ナフタ
    レン、ポリ−2,3,5,6−テトラフルオロ−p−キ
    シレン及びパークロロシクロアルキル系ポリマーからな
    る群より選ばれた少なくとも1種を用いる、請求項60
    に記載の半導体装置の製造方法。
  64. 【請求項64】 下地層の上に、窒化シリコンよりも比
    誘電率が低い第1の有機低誘電率材料からなる第1の絶
    縁層を形成する工程と、 前記第1の絶縁層の上に第2の絶縁層を形成する工程
    と、 前記第1の絶縁層をエッチングストッパーとして用い
    て、前記第2の絶縁層に前記第1の絶縁層に達する溝を
    形成する工程と、 前記溝内を配線材料で埋め込んだ後、前記溝内以外の部
    分の前記配線材料を除去して、前記溝内に前記配線材料
    からなる配線層を形成する工程と、 前記第2の絶縁層及び前記配線層の上に、窒化シリコン
    よりも比誘電率が低い第2の有機低誘電率材料からなる
    第3の絶縁層を形成する工程と、 前記第3の絶縁層の上に第4の絶縁層を形成する工程
    と、 前記第3の絶縁層をエッチングストッパーとして用い
    て、前記第4の絶縁層に前記第3の絶縁層に達する第1
    の貫通孔を形成する工程と、 前記第2の絶縁層をエッチングストッパーとして用い
    て、前記第3の絶縁層に、前記第1の貫通孔に連続し
    て、その第1の貫通孔とともに前記配線層に達する接続
    孔を構成する第2の貫通孔を形成する工程と、 前記接続孔を導電材料で埋め込む工程と、を有する半導
    体装置の製造方法。
  65. 【請求項65】 前記第2の絶縁層として、主として酸
    化シリコンからなる絶縁層を形成する、請求項64に記
    載の半導体装置の製造方法。
  66. 【請求項66】 前記第1の有機低誘電率材料として、
    酸化シリコンよりも比誘電率が低い材料を用いる、請求
    項65に記載の半導体装置の製造方法。
  67. 【請求項67】 前記第1の有機低誘電率材料として、
    ポリアリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミ
    ド及びポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくと
    も1種を用いる、請求項66に記載の半導体装置の製造
    方法。
  68. 【請求項68】 前記第4の絶縁層として、主として酸
    化シリコンからなる絶縁層を形成する、請求項65に記
    載の半導体装置の製造方法。
  69. 【請求項69】 前記第2の有機低誘電率材料として、
    酸化シリコンよりも比誘電率が低い材料を用いる、請求
    項68に記載の半導体装置の製造方法。
  70. 【請求項70】 前記第2の有機低誘電率材料として、
    ポリアリールエーテル、ポリ−p−キシレン、ポリイミ
    ド及びポリナフタレンからなる群より選ばれた少なくと
    も1種を用いる、請求項69に記載の半導体装置の製造
    方法。
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