JPH1014353A - 機体の地上高調節装置 - Google Patents

機体の地上高調節装置

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Publication number
JPH1014353A
JPH1014353A JP19544896A JP19544896A JPH1014353A JP H1014353 A JPH1014353 A JP H1014353A JP 19544896 A JP19544896 A JP 19544896A JP 19544896 A JP19544896 A JP 19544896A JP H1014353 A JPH1014353 A JP H1014353A
Authority
JP
Japan
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swing
ground
swing arm
arm
holes
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Pending
Application number
JP19544896A
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English (en)
Inventor
Fujio Kobayashi
富士雄 小林
Junichi Akaike
隼一 赤池
Mitsuo Shimada
光雄 島田
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量軽減を図ることができるとともに、調節
操作も確実かつ容易であり、さらに、量産時にも高さの
ばらつきが生じにくい、機体の地上高調節装置を提供す
る。 【解決手段】 機体1に上下揺動自在に設けられるとと
もにその揺動端部20a側に地面GLに接触する接地部
材2を有する揺動アーム20を備え、該揺動アーム20
の揺動の中心21aから互いに異なる半径の円弧C1,
C2,C3上にそれぞれ位置するとともに前記揺動アー
ム20が揺動するとき互いに別々に一致する係合孔23
a−25a,23b−25b,23c−25cを前記揺
動アーム20側と前記機体1側とにそれぞれ備え、互い
に一致する前記係合孔23a−25a,23b−25
b,23c−25cに挿脱自在であるとともに、該係合
孔23a−25a,23b−25b,23c−25cへ
の挿入方向に付勢された係入部材26を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体の地上高調節
装置に関し、詳しくは、前記機体に上下揺動自在に設け
られるとともにその揺動端部側に地面に接触する自由転
輪等の接地部材を有する揺動アームの地面に対する傾斜
角度を調節することにより、前記機体の地上高を調節す
る装置に関するものである。本発明に係る機体の地上高
調節装置は、例えば、草刈機における刈高調節装置や、
土壌注液機における注液深さ調節装置等として好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】前記のような機体の地上高調節装置を備
えた機械の一例として、例えば、特開平6−27682
5号公報に示すような草刈機が知られている。
【0003】前記の如き草刈機は、例えば、自由転輪で
ある前輪と駆動後輪とで支持された走行機体を備えてい
る。この機体の下面には、前記前輪と前記後輪との間に
位置して地面にほぼ水平に臨む回転刃が設けてある。前
記機体は原動機を搭載しており、この原動機は、前記駆
動後輪と前記回転刃とを駆動する。そして、前記機体か
ら後方へ延びたハンドルを作業者が操作し、前記機体を
走行させながら前記回転刃によって草刈り作業を行う。
【0004】前記のような草刈機においては、前記回転
刃による刈高さを適宜調節できることが望ましい。そこ
で、図7の平面図に示すように、刈高調節装置として作
用する機体の地上高調節装置が設けられている。
【0005】すなわち、前記前輪50は、例えば、前記
機体51から斜め前下方へ延びる前輪支持腕52の前端
部52bに転動自在に支持されていて、この前輪支持腕
52の後端部52aは、前記機体51の進行方向に向っ
て左右方向に延びる水平な軸線Z−Z上の枢止軸53を
介して、前記機体51の前部に連結されている。したが
って、前記前輪50は、前記水平枢止軸53を中心とし
て上下に揺動できる。
【0006】前記前輪支持腕52の側部には、前記機体
51の側部に沿って前後方向に延びる刈高調節レバー5
4の前端部54a側が重合されて強固に固着されてい
る。この刈高調節レバー54の後端部54b側は、作業
者が手元で操作し易いように前記機体51の後端に設け
られた前記ハンドルの付近まで延び、前記機体51に取
り付けられたレバー掛止部材55に掛止されている。こ
のレバー掛止部材55は、上下方向に並ぶ複数の掛止用
凹部56を備えていて、この掛止用凹部56によって、
前記刈高調節レバー54の後端部54b側を段階的に上
下位置調節自在に保持する。
【0007】作業者は、前記刈高調節レバー54の後端
部54bを上下に掛止位置変更操作することにより、前
記水平枢止軸53を中心として前記車輪支持腕52を上
下に揺動させ、地面に対するその傾斜角度を調節するこ
とができる。これにより、前記機体51の高さ調節を行
うことができ、その結果、前記回転刃の刈高が調節され
る。
【0008】こうした機体の地上高調節装置は、例え
ば、前記特開平6−276825号公報の第7欄第12
行乃至同第28行、及び図8等によって公知となってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の装
置では、前記刈高調節レバー54によって前記機体51
の前部側の重量を支える構成であったので、前記刈高調
節レバー54の強度を大きくしておく必要があり、その
結果、草刈機全体の重量が重くなる問題があった。
【0010】また、前記機体51の地上高を調節する際
には、一時的にとはいえ、作業者が前記刈高調節レバー
54によって前記機体の前部側の重量を支えなければな
らないので、作業者に負担が大きく、調節操作もしにく
いほか、前記前輪50による機体支持が失われ、前記回
転刃が地面に接触して破損したりする危険があった。
【0011】さらに、前記刈高調節レバー54が長く延
びているので、製造過程における若干の曲げ形状の相違
が刈高に大きく影響し、草刈機相互間で刈高のばらつき
が発生し易い等の問題もあった。
【0012】本発明はこうした事情に鑑みてなされたも
ので、重量軽減を図ることができるとともに、調節操作
も確実かつ容易であり、さらに、量産時にも調節高さの
ばらつきが生じにくい、機体の地上高調節装置を提供し
ようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る機体の地上高調節装置は、機体に上下
揺動自在に設けられるとともにその揺動端部側に地面に
接触する接地部材を有する揺動アームを備え、該揺動ア
ームの揺動の中心から互いに異なる半径の円弧上にそれ
ぞれ位置するとともに前記揺動アームが揺動するとき互
いに別々に一致する係合孔を前記揺動アーム側と前記機
体側とにそれぞれ備え、互いに一致する前記係合孔に挿
脱自在であるとともに該係合孔への挿入方向に常時付勢
された係入部材を備えてなる構成としたものである。
【0014】なお、前記係入部材が前記揺動アームの揺
動の中心軸と平行な軸を中心として揺動自在に前記機体
側に設けられ、該機体側の前記係合孔が前記係入部材の
揺動の中心から同一半径の円弧上に分布してなる構成と
すれば、前記係入部材の操作が容易となり、好適であ
る。
【0015】これとは逆に、前記係入部材が前記揺動ア
ームの揺動の中心軸と平行な軸を中心として揺動自在に
前記揺動アームに設けられ、該揺動アームの前記係合孔
が前記係入部材の揺動の中心から同一半径の円弧上に分
布してなる構成とすることもできる。
【0016】また、前記係入部材をその付勢力に抗して
前記係合孔から抜き操作せしめるとともに前記係入部材
を揺動操作せしめる操作レバーを備えてなる構成とすれ
ば、前記係入部材の操作が一層容易となる。
【0017】さらに、前記機体を操作する作業者の手が
届く範囲まで前記操作レバーを延長して設ければ、前記
係入部材の操作がなお一層容易となる。
【0018】前記機体が地面に接触することを避けるた
め、前記揺動アームの上方への最大揺動角度を規制する
ストッパを備えてなる構成とすれば好適である。
【0019】また、前記揺動アームが下方へ揺動するよ
うに付勢されてなる構成としてもよい。
【0020】さらに、前記機体の前部側に前記揺動アー
ムを備えるとともに、前記機体の後部側に該機体を操作
するハンドルを備え、該ハンドルを押し下げることによ
り前記機体の後部支持部材を支点として前記機体の前部
側を持ち上げ自在である構成とすれば好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す一実
施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0022】本実施形態は、本発明に係る機体の地上高
調節装置を、一輪駆動式の自走式草刈機について適用し
たものである。
【0023】まず、前記草刈機の概要について、図1お
よび図6を参照して説明する。
【0024】図示した自走式草刈機は、主として畦草刈
用のものである。この草刈機によれば、畦の上面とその
法面とに生えている草を、走行しながら同時に刈り取る
ことができる。
【0025】前記草刈機の機体1は、基体部分Aと、こ
の基体部分Aを基準として水平状態から適度な角度の間
を上下に傾動する傾動部分Bとからなる。この傾動部分
Bは、法面刈刃装置を備え、一方、前記基体部分Aは、
走行装置と、平面刈刃装置と、これらの装置の操縦装置
及び駆動装置と、を備えている。
【0026】前記基体部分Aは、その前部と後部とに、
前記走行装置を構成する自由転輪である前輪2と駆動後
輪3とをそれぞれ一輪づつ備えている。また、前記基礎
部分Aの下部には、前記前輪2と前記後輪3との間に、
ほぼ水平面内で回転する細長い板状の回転刃4(以下、
「平面刈刃」という。)が設けられている。該平面刈刃
4は、その下部が開放された固定ハウジング6の下方に
位置しており、この固定ハウジング6は、前記基体部分
Aの一部を構成している。前記固定ハウジング6の前部
には、前方へ突出せしめてフットガード16が設けられ
ている。
【0027】前記基体部分Aの左右いずれか一側(図示
例では前記基体部分Aの進行方向に向って左側)には、
前記傾動部分Bを形成する傾動ハウジング7が設けられ
ている。この傾動ハウジング7は、前後方向に延びる枢
支軸8を介して、前記基体部分Aの左側部に枢支されて
いる。そして、前記傾動ハウジング7は、前記基体部分
Aに対して水平状態で固定できるとともに、該水平状態
と下方への所定の最大傾斜状態(例えば、下向き60°
の傾斜状態)との間を自由に上下に傾動できる。必要に
応じて、適宜の範囲内で、上方へも傾動できるように設
けてもよい。
【0028】前記傾動ハウジング7の下方にも、細長い
板状の回転刃9(以下、「法面刈刃」という。)が設け
てある。この法面刈刃9は、前記傾動ハウジング7の傾
動にしたがって傾動し、前記平面刈刃4と協働しての平
面刈りのほか、前記畦の法面の草刈りを行う。前記傾動
ハウジング7の前部にも、前方へ突出せしめてフットガ
ード16が設けられている。
【0029】前記傾動ハウジング7は、自由転輪である
補助輪10を備えている。この補助輪10は、前記傾動
ハウジング7の左端前部から前方斜め下方へ延びる補助
輪支持腕17の前端部に転動自在に固着されて地面GL
に接しており、前記機体1の走行にしたがって転動す
る。そして、前記補助輪10は、前記法面刈刃9が常に
前記法面等の草刈面にほぼ平行に臨むように、草刈面に
追従して前記傾動ハウジング7を所定の地上高に保持せ
しめる作用をする。
【0030】前記基体部分A側には、刈刃駆動源及び走
行駆動源として、例えば空冷4サイクルガソリンエンジ
ン11が搭載されている。このエンジン11は、前記後
輪3と前記二つの回転刃4,9とを駆動する。前記エン
ジン11は、前記機体1の操作性を良くするため、前記
駆動後輪3の付近に配置されている。
【0031】また、前記基体部分Aには、後方へ左右二
股状に延びる機体操作ハンドル12が設けられている。
この機体操作ハンドル12には、走行クラッチレバー1
3,スロットルレバー14,刈刃クラッチレバー15等
の操縦装置が設けられている。作業者は、前記機体操作
ハンドル12と各種の前記レバー13,14,15等と
からなる前記操縦装置を操作し、畦上で前記機体1を走
行させながら、前記二つの回転刃4,9で畦の上面とこ
れに連続した傾斜面である法面との草刈りを同時に行う
ことができる。
【0032】なお、前記傾動ハウジング7を、前記基体
部分Aに対して水平状態で使用すれば、前記二つの回転
刃4,9で平面の広幅草刈りを効率的に行うことができ
る。
【0033】次に、主として図2乃至図5を参照して、
前記機体1を構成する前記基体部分Aの地上高調節装置
について説明する。この場合、前記基体部分Aの地上高
調節装置は、草刈面と前記平面刈刃4との間の距離を調
節する刈高調節装置として機能する。
【0034】接地部材としての前記前輪2は、図1およ
び図6に示すように、揺動アーム20の揺動前端部20
aに回動自在に固着されている。前記揺動アーム20
は、その前後長さ方向ほぼ中央部に上向きの滑らかな屈
曲部20bを有し、前記基体部分Aの前部から前方へ延
びている。前記揺動アーム20は、前記機体1の進行方
向に向って左右方向水平に延びるアーム枢止軸21によ
って、その揺動基端部である後端部20c側を前記基礎
部分Aの前部に枢着されている。したがって、前記揺動
アーム20は、前記アーム枢止軸21を中心21aとし
て、その前端部20a側が上下揺動自在となっている
(図5参照)。
【0035】前記揺動アーム20には、前記基体部分A
の前部側の重量により、前記アーム枢止軸21を中心と
してその揺動前端部20aを相対的に上方へ回動させよ
うとする力が常にはたらいている。
【0036】そこで、図6に示すように、前記揺動アー
ム20を前記基体部分Aに対して所望の傾斜角度に固定
すれば、該基体部分Aを地面GL上で所望の地上高に支
持することができる。したがって、前記揺動アーム20
の傾斜角度を変更して固定すれば、前記基体部分Aの地
面GLからの支持高(すなわち、前記平面刈刃4による
刈高)Hを変更することができる。
【0037】前記揺動アーム20の揺動操作および固定
操作の手段は、例えば、以下の如く構成する。
【0038】前記揺動アーム20には、前記アーム枢止
軸21より若干前方位置に、垂直面内で上下に揺動する
板状のブラケット22が固着されている。この揺動ブラ
ケット22には、三つの係合孔23(23a,23b,
23c)が穿設されている。これらの揺動係合孔23
は、図5に示すように、前記アーム枢止軸21の中心2
1aから互いに異なる半径の円弧C1,C2,C3上に
それぞれ位置している。
【0039】一方、前記基体部分Aの前部には、前記揺
動ブラケット22に隣接せしめて、板状の固定ブラケッ
ト24が垂直に固着されている。この固定ブラケット2
4にも、三つの係合孔25(25a,25b,25c)
が穿設されている。これらの定位係合孔25は、前記揺
動アーム20が揺動するとき、前記揺動ブラケット22
に設けられた前記揺動係合孔23と互いに別々に一致す
る。すなわち、最も上側にある第一揺動係合孔23aと
第一定位係合孔25aとが互いに一致しているときには
他の揺動係合孔23b,23cと他の固定係合孔25
b,25cとは不一致状態にあり、上下方向中間位置に
ある第二揺動係合孔23bと第二定位係合孔25bとが
互いに一致しているときには他の揺動係合孔23a,2
3cと他の固定係合孔25a,25cとは不一致状態に
あり、最も下側にある第三揺動係合孔23cと第三定位
係合孔25cとが互いに一致しているときには他の揺動
係合孔23a,23bと他の固定係合孔25a,25b
とは不一致状態にある。
【0040】前記定位係合孔25は、次に述べるアーム
固定ピン26の揺動の軌跡に沿って分布している。
【0041】互いに一致する前記係合孔23a−25
a,23b−25b,23c−25cには、係入部材と
しての前記アーム固定ピン26が左右方向水平に挿脱自
在である。該アーム固定ピン26は、互いに一致する前
記係合孔23,25同士を挿通することにより、前記固
定ブラケット24に対して前記揺動アーム20を上下揺
動不能に固定する。
【0042】図示例では、前記アーム固定ピン26が、
互いに一致する前記第二係合孔23b,25b同士を挿
通しているとき、前記基体部分Aの前部側の地上高は中
間レベルであり、したがって前記平面刈刃4の刈高も中
間レベルである。そして、前記アーム固定ピン26が、
互いに一致する前記第一係合孔23a,25a同士を挿
通しているとき、前記基体部分Aの前部側の地上高は最
低レベルであり、前記平面刈刃4の刈高も最低レベルで
ある。さらに、前記アーム固定ピン26が、互いに一致
する前記第三係合孔23c,25c同士を挿通している
とき、前記基体部分Aの前部側の地上高は最高レベルで
あり、前記平面刈刃4の刈高も最高レベルとなる。
【0043】なお、図示例では、前記揺動係合孔23と
前記定位係合孔25とをそれぞれ三つずつ設けて、前記
平面刈刃4の刈高を三段階に調節できるようにしている
が、必要に応じて、二段階にまたは四段階以上に調節可
能とすることもできる。
【0044】前記アーム固定ピン26は、左右方向水平
に延びる筒状のピンホルダー27の中にその左右軸線方
向にスライド自在に挿入されている。該ピンホルダー2
7には、ばね受けスリーブ27aが螺入されていて、前
記アーム固定ピン26は、前記ばね受けスリーブ27a
との間に介装された付勢手段としてのピン付勢用圧縮コ
イルばね28によって、前記係合孔23,25を挿通す
る方向に常に付勢されている。
【0045】前記ピンホルダー27は、前後方向へ延び
る左右一対のピンホルダー支持腕29,29の前端部に
固着して支持されている。該ピンホルダー支持腕29,
29の後端部側は、前記アーム枢止軸21と平行なピン
揺動中心軸30に固着されている。該ピン揺動中心軸3
0は、前記アーム枢止軸21の後方斜め上方に位置して
前記機体1の左右方向水平に延びていて、前記基体部分
Aに回動自在に支持されている。このため、前記アーム
固定ピン26および前記ピンホルダー27は、水平状態
を保ったまま、前記ピン揺動中心軸30を中心30aと
する円弧C4に沿って上下に揺動自在となっている(図
5参照)。
【0046】前記アーム固定ピン26の操作は、前記機
体1を操作する作業者がピン操作レバー31によって行
う。該ピン操作レバー31は、前記アーム固定ピン26
を前記ピン付勢用圧縮コイルばね28の付勢力に抗して
互いに一致する前記係合孔23,25から抜き操作せし
めるとともに、前記アーム固定ピン26を上下に揺動操
作せしめるものである。
【0047】前記ピン操作レバー31は、レバー枢止軸
32によって、前記ピン揺動中心軸30の一端部(図示
例では左端部)に枢止されている。前記レバー枢止軸3
2は、前記ピンホルダー支持腕29,29の延び方向に
対して直角に上下方向に延びている。前記レバー枢止軸
32の前方にある前記ピン操作レバー31の前端部31
aは、前記ピンホルダー27から左方へ突出したアーム
固定ピン操作軸33の左端部を回動可能に挿通してい
る。該アーム固定ピン操作軸33は、前記ピンホルダー
27の内部で前記アーム固定ピン26と結合している。
一方、前記ピン操作レバー31の後端部31b側は、図
1および図6に示すように、前記機体1を操作する作業
者の手が届く範囲まで該機体1の後方へ延びている。
【0048】図2に示すように、作業者が前記ピン操作
レバー31の後端部31bを前記機体1の右方へ動かす
と、前記レバー枢止軸32を中心として前記ピン操作レ
バー31の前端部31aが左方へ移動し、前記アーム固
定ピン操作軸33を介して、前記アーム固定ピン26
が、互いに一致している前記係合孔23,25から左方
へ引き抜かれる。前記アーム固定ピン26を前記係合孔
23,25から引き抜いた状態のままで作業者が前記ピ
ン操作レバー31の後端部31bを上下に揺動操作すれ
ば、前記アーム固定ピン26が前記ピン揺動中心軸30
の中心30aの回りで上下に揺動する。
【0049】なお、互いに一致している前記係合孔2
3,25から前記アーム固定ピン26を引き抜いたと
き、前記揺動アーム20による支持を失って、前記機体
部分Aの前部側が地面GLに衝突することを避けるた
め、図示例では、前記固定ブラケット24側へ水平に突
出するピン状の突部34を前記揺動アーム20に固設
し、前記突部34と前記固定ブラケット24の前部とが
ストッパとして互いに当接して、前記揺動アーム20の
上方への最大揺動角度が規制されるように配慮してい
る。
【0050】また、前記基体部分Aの前部側と前記揺動
アーム20との間に、該揺動アーム20を常に下方へ揺
動せしめるように付勢する付勢手段として、アーム付勢
用圧縮コイルばね35を介装している。本実施形態で
は、図3および図4に示すように、前記揺動アーム20
に設けた前記突部34に、前記アーム枢止軸21の下方
を通過して上方へ延びるばね受け片36を嵌着し、該ば
ね受け片36と前記固定ブラケット24との間に、前記
アーム付勢用圧縮コイルばね35を介装している。
【0051】以上の如く構成される本実施形態に係る機
体の地上高調節装置は、次のようにして使用する。
【0052】前記平面刈刃4の刈高を変更する場合に
は、作業者は、まず、前記ピン操作レバー31を操作し
て、前記アーム固定ピン26を互いに一致している係合
孔23,25から引き抜く。この瞬間、前記基体部分A
の前部側は前記揺動アーム20による支持を一時的に失
うが、前記固定ブラケット24の前部と前記揺動アーム
20の前記突部34とが互いに当接して前記揺動アーム
20の相対的な上方への揺動が規制されるので、前記平
面刈刃4が地面GLに接触することはない。
【0053】次に、作業者は、前記ピン操作レバー31
を上方または下方へ揺動操作することにより、前記アー
ム固定ピン26を前記ピンホルダー27とともに下方ま
たは上方へ揺動せしめ、所望の刈高に対応する新たな定
位係合孔25の位置で前記アーム固定ピン26を解放す
る。すると、該アーム固定ピン26は、前記ピン付勢用
圧縮コイルばね28の作用で前記新たな定位係合孔25
に自動的に突入し、前記揺動ブラケット22の側面に当
接する。そこで、作業者は、前記機体操作ハンドル12
を押し下げ、前記基体部分Aの後部支持部材である前記
後輪3を支点として、前記機体部分Aの前部側を持ち上
げるようにする。このとき、前記揺動ブラケット22の
側面が前記アーム固定ピン26の先端部を擦りながら、
前記揺動アーム20側の自重および前記アーム付勢用圧
縮コイルばね35の作用により、前記揺動アーム20が
下方へ揺動する。そして、前記揺動係合孔23が前記ア
ーム固定ピン26を受け入れている前記定位係合孔25
に一致した瞬間に、前記ピン付勢用圧縮コイルばね28
の作用で前記アーム固定ピン26が自動的に係合孔2
3,25同士を挿通する。こうして、前記機体部分Aの
前部側の支持高が変更され、前記平面刈刃4による新た
な刈高が設定される。
【0054】以上のように、本実施形態に係る機体の地
上高調節装置によれば、比較的短い前記アーム固定ピン
26で前記機体1の高さを固定する方式であり、大きな
荷重を受けない前記ピン操作レバー31は軽量なパイプ
材等で成形することができるので、従来のものと比較し
て、重量を大幅に軽減することができる。
【0055】また、前記機体1の高さを変更する際に、
作業者は前記機体1を支える必要がないので、地上高調
節作業に要する労力が少なくて済み、地上高調節作業が
確実かつ容易である。
【0056】さらに、ピン式で前記機体1の高さを固定
する方式であるので、従来のものと異なり、量産時にも
刈高のばらつきが生じにくい。
【0057】本発明に係る機体の地上高調節装置は、本
実施形態で述べたように、草刈機に適用して刈高調節装
置として好適に利用できるほか、例えば、土壌注液機に
おける注液深さ調節装置としても利用できる。その他、
作業部材と地面との距離を簡易な構成で適宜に調節する
必要のある各種作業機について広く使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る機体の高さ調節装
置を備えた草刈機を左斜め前方から見た全体概略斜視図
である。
【図2】図1に示した機体の高さ調節装置の要部を右斜
め前方から見た斜視図である。
【図3】図2の一部切欠斜視図である。
【図4】図2の分解斜視図である。
【図5】図2の要部の側面図である。
【図6】図1に示した草刈機を右側から見た概略側面図
である。
【図7】従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 機体 2 接地部材(前輪) 3 後部支持部材(後輪) 12 機体操作ハンドル 20 揺動アーム 20a 揺動端部 21 揺動の中心軸 21a 揺動の中心 23a,23b,23c 係合孔 24 ストッパ 25a,25b,25c 係合孔 26 係入部材 30 ピン揺動中心軸 30a 揺動の中心 31 操作レバー 34 ストッパ C1,C2,C3,C4 円弧 GL 地面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体(1)に上下揺動自在に設けられる
    とともにその揺動端部(20a)側に地面(GL)に接
    触する接地部材(2)を有する揺動アーム(20)を備
    え、該揺動アーム(20)の揺動の中心(21a)から
    互いに異なる半径の円弧(C1,C2,C3)上にそれ
    ぞれ位置するとともに前記揺動アーム(20)が揺動す
    るとき互いに別々に一致する係合孔(23a−25a,
    23b−25b,23c−25c)を前記揺動アーム
    (20)側と前記機体(1)側とにそれぞれ備え、互い
    に一致する前記係合孔(23a−25a,23b−25
    b,23c−25c)に挿脱自在であるとともに、該係
    合孔(23a−25a,23b−25b,23c−25
    c)への挿入方向に常時付勢された係入部材(26)を
    備えてなる、機体の地上高調節装置。
  2. 【請求項2】 前記係入部材(26)が前記揺動アーム
    (20)の揺動の中心軸(21)と平行な軸(30)を
    中心として揺動自在に前記機体(1)側に設けられ、該
    機体(1)側の前記係合孔(25a,25b,25c)
    が前記係入部材(26)の揺動の中心(30a)から同
    一半径の円弧(C4)上に分布してなる、請求項1に記
    載の機体の地上高調節装置。
  3. 【請求項3】 前記係入部材(26)をその付勢力に抗
    して前記係合孔(23a−25a,23b−25b,2
    3c−25c)から抜き操作せしめるとともに前記係入
    部材(26)を揺動操作せしめる操作レバー(31)を
    備えてなる、請求項2に記載の機体の地上高調節装置。
  4. 【請求項4】 前記操作レバー(31)が前記機体
    (1)を操作する作業者の手が届く範囲まで延びている
    ことを特徴とする、請求項3に記載の機体の地上高調節
    装置。
  5. 【請求項5】 前記機体(1)が地面(GL)に接触す
    ることを避けるため、前記揺動アーム(20)の上方へ
    の最大揺動角度を規制するストッパ(24,34)を備
    えてなる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の機体
    の地上高調節装置。
  6. 【請求項6】 前記揺動アーム(20)が下方へ揺動す
    るように付勢されてなる、請求項1乃至5のいずれか一
    項に記載の機体の地上高調節装置。
  7. 【請求項7】 前記機体(1)の前部側に前記揺動アー
    ム(20)を備えるとともに、前記機体(1)の後部側
    に該機体(1)を操作するハンドル(12)を備え、該
    ハンドル(12)を押し下げることにより前記機体
    (1)の後部支持部材(3)を支点として前記機体
    (1)の前部側を持ち上げ自在である、請求項1乃至6
    のいずれか一項に記載の機体の地上高調節装置。
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