JP2002119114A - 草刈機及び草刈機の進行方向制御方法 - Google Patents

草刈機及び草刈機の進行方向制御方法

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JP2002119114A
JP2002119114A JP2000311340A JP2000311340A JP2002119114A JP 2002119114 A JP2002119114 A JP 2002119114A JP 2000311340 A JP2000311340 A JP 2000311340A JP 2000311340 A JP2000311340 A JP 2000311340A JP 2002119114 A JP2002119114 A JP 2002119114A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主カッター基台と可動カッター基台を備えた草
刈機において、非力な高齢者や女性でも主カッター基台
と可動カッター基台の角度を作業者の手元側で簡単に調
整することができる草刈機を提供する。 【解決手段】 草刈機Aは、草刈機Aを操作するハン
ドル4と、主回転刃5を備えた主カッター基台1と、副
回転刃5aを備え、主カッター基台1に対して上下方向
へ揺動可能に並設してある可動カッター基台2と、主カ
ッター基台1と可動カッター基台2の角度を調整する角
度調整手段と、原動機によって駆動される駆動車輪13
を有している。角度調整手段は、ハンドル4に設けてあ
る操作レバー装置40と、操作レバー装置40による操
作により可動カッター基台2を揺動させる操作ワイヤW
1と、主カッター基台1と可動カッター基台2の間に介
在させてあり、操作に要する力を軽減する引張コイルバ
ネ33を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平地の他、田の畦や
道路の路肩等の傾斜面あるいはうねった面などの草刈り
を行うことができる草刈機に係り、更に詳しくは、操作
性を向上させた草刈機に関する。
【0002】
【従来技術】本出願人は、田の畦などの角度が異なる二
面の草刈りが同時にできる草刈機を開発し、特開平6−
276825号公報等に提案している。
【0003】この草刈機の基本的な構造を図10,11
を参照して説明する。草刈機Bは駆動車輪13bを有
し、駆動車輪13bの前方には主回転刃5bを備えた主
カッター基台1bを有している。主カッター基台1bに
は、副回転刃50bを備えた可動カッター基台2bが上
下に揺動可能に設けてある。主カッター基台1bの前方
には主ガイド車輪17bが設けてあり、可動カッター基
台2bの前方には副ガイド車輪23bが設けてある。
【0004】主カッター基台1bと可動カッター基台2
bとの境界部には角度調整装置3bが設けてある。角度
調整装置3bは、図11に示すように、係合穴31bを
有する調整板32bを備えている。調整板32b近傍に
は係合ピン33bが備えられている。
【0005】主ガイド車輪17bはハンドル4bの下方
まで伸ばして設けてある刈高設定レバー70bによっ
て、主ガイド車輪17bの高さ、即ち、回転刃の刈高を
作業者が手元で操作できるようになっている。
【0006】詳しくは、刈高設定レバー70bの先部
は、主ガイド車輪17bを主カッター基台1bに取り付
ける支脚部材16bの基部に固着してある。また、刈高
設定レバー70bの基部は、刈高調整盤8bに複数段設
けてある掛止部81bに掛止してある。そして、掛止部
81bからの刈高設定レバー70bの解除は、刈高設定
レバー70bの撓み性を利用している。
【0007】以上のような構成により、作業面がほぼ水
平な上面と下方へ傾斜した法面からなる場合は、まず、
刈高設定レバー70bで回転刃の刈高を調整し、その
後、可動カッター基台2bを下方へ傾斜させて法面とほ
ぼ平行に設定する。そして、草刈機Bを畦の上面で走行
させれば、主カッター基台1bに設けてある主回転刃5
bは畦の上面の草を刈り、同時に可動カッター基台2b
に設けてある副回転刃50bは畦の法面の草を刈ること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】草刈機Bは、上記した
ように、角度が異なる二面の草刈りを能率的且つ迅速に
行うことができる草刈機として十分に実用的であるが、
使い易さという観点から見ると、更に改良の余地があっ
た。
【0009】即ち、従来の草刈機Bでは、下方へ傾斜さ
せた可動カッター基台2bを水平状態に戻すためには、
上面にある草刈機B本体を一旦斜面側に倒して、主カッ
ター基台1bを可動カッター基台2bと水平状態にした
後、係合ピン33bを角度調整装置3bの調整板32b
に嵌合させて固定する必要があった。
【0010】このように、決して軽くはない草刈機B本
体を足下が不安定な傾斜面で倒す必要があっため、非力
な高齢者や女性にとってはやや危険な作業となり、取扱
いが不便であった。
【0011】また、刈高調整盤8bからの刈高設定レバ
ー70bの解除は、先部を固着した刈高設定レバー70
bの撓み性だけを利用して行っていたので、その操作に
はある程度の力が必要であり、非力な高齢者や女性にと
ってはやや使い勝手が悪いものであった。
【0012】更に、可動カッター基台2bを下方へ傾斜
させて作業する場合、草刈機Bは、可動カッター基台2
bの重さの影響で重心が斜面側に偏っている。このた
め、主ガイド車輪17bは斜面側にカーブした軌跡で走
行しようとし、草刈機Bは畦の斜面側に曲ろうとする性
質がある。したがって、直進走行を維持するためには作
業者が草刈機Bを傾斜面と反対側に進路を補正しながら
走行させる必要があり、作業者の負担が少なくなかっ
た。
【0013】また、同じく、可動カッター基台2bの重
さの影響で重心が斜面側に偏っているため、走行時に、
主カッター基台1b後方の駆動車輪13bが斜面側へず
れ落ちるおそれがあった。
【0014】(発明の目的)本発明の目的は、草刈機の
操作性を向上させることにある。即ち、主カッター基台
と可動カッター基台を備えた草刈機において、非力な高
齢者や女性でも主カッター基台と可動カッター基台の角
度を作業者の手元側で簡単に調整することができる草刈
機を提供することにある。また、草を刈る高さを設定す
る刈高設定レバーを軽い操作力で操作できるようにし
て、刈高設定レバーの操作性を向上させた草刈機を提供
することにある。更に、特定の方向に曲がろうとするこ
とを防止でき、直進性を確保することができる草刈機を
提供することにある。また更に、走行時の草刈機の横滑
りを防止することができる草刈機を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明にあっては、
草刈機を操作するハンドルと、主カッターを備えた主カ
ッター基台と、副カッターを備え、上記主カッター基台
に対して上下方向へ揺動可能に並設してある可動カッタ
ー基台と、上記主カッター基台と可動カッター基台の角
度を調整する角度調整手段と、原動機によって駆動され
る駆動車輪と、を有する草刈機であって、上記角度調整
手段は、上記ハンドルまたはハンドル近傍に設けてある
操作部と、当該操作部による操作により可動カッター基
台を揺動させる操作伝達手段と、上記主カッター基台と
可動カッター基台の間に介在させてあり、操作に要する
力を軽減する操作補助手段を有していることを特徴とす
る、草刈機である。
【0016】第2の発明にあっては、草刈機を操作する
ハンドルと、主カッターを備えた主カッター基台と、副
カッターを備え、上記主カッター基台に対して上下方向
へ揺動可能に並設してある可動カッター基台と、上記主
カッター基台と可動カッター基台の角度を調整する角度
調整手段と、原動機によって駆動される駆動車輪と、を
有する草刈機であって、上記角度調整手段は、上記ハン
ドルまたはハンドル近傍に設けてある操作部と、当該操
作部による操作により可動カッター基台を揺動させる操
作伝達手段と、上記可動カッター基台を上方向に動かす
操作をするときに付勢して操作に要する力を軽減する操
作補助手段を有していることを特徴とする、草刈機であ
る。
【0017】第3の発明にあっては、操作補助手段は弾
性体であることを特徴とする、第1または第2の発明に
係る草刈機である。
【0018】第4の発明にあっては、草を刈る高さを設
定する刈高設定レバーを備えており、当該刈高設定レバ
ーは、固定した状態と、固定した状態を解除して所要の
位置に動かす状態とが択一的に選択され、当該刈高設定
レバーは付勢手段により固定方向側へ付勢されており、
固定を解除するときは上記付勢力に逆らって動かすこと
を特徴とする、第1,2または第3の発明に係る草刈機
である。
【0019】第5の発明にあっては、水平方向に対し所
要角度で傾斜できるガイド車輪を有していることを特徴
とする、第1,2,3または第4の発明に係る草刈機で
ある。
【0020】第6の発明にあっては、走行面と係合して
草刈機の横滑りを防止する横滑り防止部材(19)を有して
いることを特徴とする、第1,2,3,4または第5の
発明に係る草刈機である。
【0021】第7の発明にあっては、草を刈る高さを調
整することができる草刈機であって、カッターを備えた
カッター基台と、原動機によって駆動される駆動車輪
と、当該駆動車輪の前方側に設けてあるガイド車輪と、
固定した状態を解除して所要の位置に動かすことによ
り、上記ガイド車輪の高さを調整して草刈高さを設定す
ることができる刈高設定レバーと、を備えており、上記
刈高設定レバーは、固定した状態と、固定した状態を解
除して所要の位置に動かす状態とが択一的に選択され、
当該刈高設定レバーは付勢手段により固定方向側へ付勢
されており、固定を解除するときは上記付勢力に逆らっ
て動かすことを特徴とする、草刈機である。
【0022】第8の発明にあっては、草を刈る高さを調
整することができる草刈機であって、カッターを備えた
カッター基台と、原動機によって駆動される駆動車輪
と、先部側にガイド車輪が取付けてあり、基部側が上記
カッター基台に上下方向に回動可能に設けてある支脚部
材と、先部が上記支脚部材に取着してある刈高設定レバ
ーと、上記刈高設定レバーを草刈高さに応じて所要の位
置で固定する刈高設定部材と、を有しており、 上記刈
高設定レバーは、固定した状態と、固定した状態を解除
して所要の位置に動かす状態とが択一的に選択され、当
該刈高設定レバーは付勢手段により固定方向側へ付勢さ
れており、固定を解除するときは上記付勢力に逆らって
動かすことを特徴とする、草刈機である。
【0023】第9の発明にあっては、カッターを備えた
カッター基台と、原動機によって駆動される駆動車輪
と、当該駆動車輪の前方側に設けてあるガイド車輪と、
を備えた草刈機であって、上記ガイド車輪は、水平方向
に対し所要角度で傾斜できるようにしてあることを特徴
とする、草刈機である。
【0024】第10の発明にあっては、カッターを備え
たカッター基台と、原動機によって駆動される駆動車輪
と、当該駆動車輪の前方側に設けてあるガイド車輪と、
を備えた草刈機であって、走行面と係合して草刈機の横
滑りを防止する横滑り防止部材を有していることを特徴
とする、草刈機である。
【0025】第11の発明にあっては、原動機によって
駆動される駆動車輪を備えた草刈機で草刈作業を行うに
あたり、草刈機が特定の方向に曲がろうとすることを防
止する草刈機の進行方向制御方法であって、ガイド車輪
を曲がる方向とは反対方向に傾けることにより、曲がろ
うとする力を打ち消して、草刈機の直進性を確保するよ
うにしたことを特徴とする、草刈機の進行方向制御方で
ある。
【0026】本発明にいう「カッター」は、例えば回転
刃、フレール式(ハンマーナイフ式)やバリカン式など
が挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】操作補助手段としては、例えば引張コイル
バネ、圧縮コイルバネ、板バネ等、あるいはその他のバ
ネのバネ力、またはゴム弾性体の引張力を利用した手段
を挙げることができる。
【0028】 横滑り防止部材は、特に限定するもので
はなく、例えばピン状や山形状の突起物を設けたもの
や、それら突起物を設けないものも挙げることができ
る。
【0029】(作 用)本発明に係る草刈機は次のよう
に作用する。ハンドルまたはハンドル近傍に設けてある
角度調整手段の操作部を操作し、主カッター基台と可動
カッター基台の角度を草刈作業面に合わせて調整する。
例えば作業面が畦であって、ほぼ水平な上面と下方へ傾
斜した法面からなる場合は、可動カッター基台を下方へ
傾斜させて法面とほぼ平行に設定する。そして、草刈機
を畦の上面で走行させれば、主カッター基台に設けてあ
る主カッターは畦の上面の草を刈り、同時に可動カッタ
ー基台に設けてある副カッターは畦の法面の草を刈る。
法面の草を刈り終えたら、上記した操作部によって、可
動カッター基台を主カッター基台と平行となる方向へ回
動させ、元の状態に戻す。
【0030】可動カッター基台を操作するときに操作に
要する力を軽減する操作補助手段が設けてあるので、下
方へ傾斜させた可動カッター基台を上方向に動かすとき
に、その操作に要する力を操作補助手段が補助するの
で、軽い操作力でその操作を行うことができる。
【0031】草刈機の刈高を調整することができる刈高
設定レバーを備えたものは、刈高を調整する場合、刈高
設定レバーを固定解除して所要の位置に動かし、刈高に
応じて再び刈高設定レバーを固定する。また、刈高設定
レバーは固定方向側へ付勢されているので、固定解除方
向へ動かした力を弱めれば自然に固定される。
【0032】水平方向に対し所要角度で傾斜できるよう
にしたガイド車輪を有しているものは、草刈機が特定の
方向に曲がろうとすることを防止することができる。
【0033】横滑り防止部材を有しているものは、横滑
り防止部材が走行面に係合して草刈機の横滑りを防止す
る。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る草刈
機の一実施の形態を示す概略斜視図、図2は主カッター
基台と可動カッター基台の角度調整機構の要部を示す正
面視説明図、図3は操作レバー装置を示す側面視説明
図、図4は図3におけるI矢視図である。なお、図2で
主カッター基台1と可動カッター基台2のギヤボックス
51,51a間に設けてある伝動軸6は、中間部分を一
部省略して表している。
【0035】図1を参照する。本実施の形態に係る草刈
機Aは、 主カッター基台1と可動カッター基台2の角度を作
業者の手元側で簡単に調整することができる角度調整機
構、 回転刃の刈高を調整する刈高設定レバー70を軽い
操作力で操作することができる刈高設定レバーの取着構
造、 草刈機Aの走行時の直進安定性を向上させることが
できる主ガイド車輪17の軸受構造、 走行時に駆動車輪13が斜面側へずれ落ちることを
防止することができる横滑り防止機構、 を有している。
【0036】以下、草刈機Aの構造について説明する。
草刈機Aは、主カッター基台1を有している。この主カ
ッター基台1の他方の側縁部には、ヒンジ10を介して
可動カッター基台2が上下方向へ揺動可能に取付けてあ
る。
【0037】主カッター基台1上には、台板12を介し
て原動機Eが搭載してある。また、主カッター基台1の
後方には駆動車輪13(図1では見えず、図2を参照)
が設けてある。駆動車輪13は、プーリやベルト等から
なる駆動伝達部14を介して原動機Eにより駆動され
る。なお、駆動伝達部14は公知技術であるため、詳し
い説明は省略する。
【0038】ハンドル4には、後述する操作レバー装置
40の他に、変速切替部、クラッチ操作部等が備えられ
ている。符号48はハンドル4の方向調整装置を示して
いる。この方向調整装置48により、ハンドル4の方向
を作業しやすい方向へ容易に且つ迅速に調整することが
できる。
【0039】主カッター基台1は略長方形状のパネル体
を有し、前方をやや上方に反り返して形成されている。
また、主カッター基台1の一方の外縁部側は下方に折り
返してカバー部11を形成している。更に、主カッター
基台1の前部側の所要の位置にはカバー15,・・・が
所要数取付けてある。
【0040】更に、主カッター基台1の前部には、支脚
部材16を介して主ガイド車輪17が設けてある。支脚
部材16は、台板12の先部に立設された支持部材12
1に設けてある軸ピン122により上下方向に回動可能
に軸支されている。主ガイド車輪17のトレッド部に
は、一定間隔で全周にわたり突起状のスパイク部171
が設けてある。
【0041】なお、支脚部材16は、後述する刈高設定
レバー70と、刈高設定部材である刈高調整盤8と共に
草刈の高さを調整する刈高調整装置を構成する。
【0042】可動カッター基台2は略長方形状のパネル
体を有しており、主カッター基台1と同様、前方をやや
上方に反り返して形成されている。また、可動カッター
基台2の外縁部側も、同様に下方に折り返してカバー部
21(図1では一部見えず、図2を参照)を形成してい
る。更に可動カッター基台2の前部側の所要の位置に
は、カバー22,・・・が所要数取付けてある。
【0043】また、可動カッター基台の前部には支脚部
材(図示省略)を介し、副ガイド車輪23を備えてい
る。副ガイド車輪23は、車高調整レバー24によりそ
の高さを調整することができ、後述する回転刃の刈高を
設定することができる。なお、副ガイド車輪23の高さ
調整機構は公知技術であるため、詳しい説明は省略す
る。
【0044】図2を参照する。主カッター基台1と可動
カッター基台2のそれぞれの略中央には、カッターであ
る主回転刃5及び副回転刃5aが設けてある。更に、主
回転刃5、副回転刃5aの上部には軸受50、50aが
設けてあり、この軸受50、50aの上部にはギヤボッ
クス51、51aが設けてある。
【0045】 軸受50,50aには、主カッター基台
1と可動カッター基台2を貫通して回転軸52,52a
が軸支してある。更に回転軸52,52aの下部には、
回転軸52、52aを中心に直線的に配置された回転刃
53,53aが取付けてある。各回転刃53,53a
は、中心部寄りをやや下方に傾斜させ、先部は水平に形
成してある。
【0046】なお、各回転刃53,53aの高さは、作
業面(地面)と草刈りに好適な間隔で位置するように設
定してある。また、各回転刃53,53aの高さを調整
できるような構造とすることもできる。
【0047】回転軸52,52aの上端部にはベベルギ
ヤ(図示省略)が取付けてあり、ベベルギヤはギヤボッ
クス51,51a内に配置されている。ギヤボックス5
1,51a間には、軸受55,55aを介して回転刃を
駆動する手段である伝動軸6(図2では一部を省略、図
1を参照)が軸支してある。なお、符号61は柔軟性を
有する合成樹脂製のカバーを示している。
【0048】伝動軸6は、駆動軸62と従動軸63(図
2では一部を省略、図1を参照)と、それらを連結する
伸縮軸64(図2では図示を省略、図1を参照)を備え
ている。駆動軸62には、ギヤボックス51内に配置さ
れ、回転軸52のベベルギヤとかみ合うベベルギヤ(図
示省略)が取付けてある。
【0049】駆動軸62の外端部にはプーリー66が取
付けてあり、駆動軸62の内端部は軸継手であるユニバ
ーサルジョイント67(図2では図示を省略、図1参
照)を介して、伸縮軸64の一端部と連結してある。プ
ーリー66はベルト65を介して原動機Eにより駆動さ
れる。
【0050】従動軸63には、回転軸52aのベベルギ
ヤとかみ合うベベルギヤ(図示省略)が取付けてある。
なお、上記一対のベベルギヤは歯側を相対向させて取付
けてあり、これにより回転刃53,53aは、互いに逆
方向に回転する。また、従動軸63の内端部は、ユニバ
ーサルジョイント68(図2では図示を省略、図1参
照)を介して伸縮軸64の他端部と連結してある。
【0051】伸縮軸64は三段式のスプライン構造とな
っており、ユニバーサルジョイント67,68の作用と
相まって、回転刃5,5aを、主カッター基台1と可動
カッター基台2の角度の予め設定された範囲内におい
て、その角度に関わらず連動させることができる。
【0052】なお、主回転刃5,副回転刃5aのそれぞ
れの回転刃53,53aは、平面視における刃角をずら
して取付けてあり、また回転刃53,53aが草を抱き
込むように互いに逆方向にしかも同期回転するため、回
転刃53,53aの軌道が重なった時にも接触すること
はない。また、本実施の形態においては、伸縮軸64は
三段式のスプライン構造であるが、二段式でもよい。
【0053】[角度調整機構]草刈機Aでは、主カッ
ター基台1と可動カッター基台2の角度をハンドル4の
手元側に設けてある操作部である操作レバー装置40で
操作できるようにしている。
【0054】図2を参照する。主カッター基台1と可動
カッター基台2との境界部分のうち、伝動軸6の後方に
は、ワイヤ固定部材31が配置されている。ワイヤ固定
部材31は、主カッター基台1側に上部側をやや傾かせ
てたような略六角形状である。ワイヤ固定部材31は、
下辺部の殆どを可動カッター基台2の上面に固着して設
けてある。ワイヤ固定部材31は、所要の厚みを以て中
空に形成してあり、主カッター基台1側に開口部310
を有している。
【0055】ワイヤ固定部材31のうち、主カッター基
台1側の上端角部と可動カッター基台2側の上端角部の
それぞれには、固定ボルト311,312がワイヤ固定
部材31内を貫通して設けてある。
【0056】また、ワイヤ固定部材31に形成された開
口部310横の主カッター基台1の上面には、取着台3
2が固着して立設してある。取着台32のワイヤ固定部
材31側上端には、ハンドル4に設けてある操作レバー
装置40から延びる操作伝達手段である操作ワイヤW1
のアウターチューブW11が固定されている。操作ワイ
ヤW1のインナーワイヤW12の先端部は、ワイヤ固定
部材31内に挿設された固定ボルト311に固定されて
いる。
【0057】取着台32のワイヤ固定部材31側下端寄
りには、操作補助手段である引張コイルバネ33の一端
部が固定されている。引張コイルバネ33の他端部はワ
イヤ固定部材31内に挿設された固定ボルト312に固
定されている。
【0058】なお、ワイヤ固定部材31の形状は、操作
ワイヤW1や引張コイルバネ33等が固定できるもので
あれば、特に上記したものに限定するものではなく、例
えば長方形状や正方形状、あるいはその他の多角形や異
形状(不規則な形状)のものなどを挙げることができ
る。また、立体的でなくても、一枚板などによって平面
的に形成することもできる。
【0059】次に、図3,4を参照して、操作レバー装
置40について説明する。操作レバー装置40は、ハン
ドル4(図1参照)の右手把握部の近傍に固着してあ
る。操作レバー装置40は、操作レバー41と、操作レ
バー41のガイド部材42を有している。
【0060】ガイド部材42は、ハンドル4に固定され
る略六角形状の側面板43と、側面板43の上縁部側に
3段階に傾斜させた形成されたガイドカバー44を有し
ており、側面板43とガイドカバー44以外は開口した
構造となっている。ガイドカバー44には、操作レバー
41をロックして固定するロック溝44a,44b,4
4c(図4参照)を備えたガイド溝440が形成されて
いる。
【0061】操作レバー41は、側面板43の所要の位
置に回動可能に軸支してある回動軸部45に固定されて
おり、ガイドカバー44のガイド溝440に沿って前後
に操作される。操作レバー41は、筒状のグリップ部4
11と、このグリップ部411内に嵌入れられた棒状の
レバー本体412を有し、操作レバー41全体が伸縮可
能となっている。
【0062】また、レバー本体412からグリップ部4
11が抜け出ないように、レバー本体412の先端部は
やや径大に形成された係合部分413となっている。更
に、グリップ部411の基端部には、上記係合部分41
3を係止するストッパー部414が形成されている。
【0063】更に、レバー本体412の基部側には、操
作レバー41を縮めた時にグリップ部411の基端部を
係止する段部415が形成されている。
【0064】図3で、ガイド部材42の内部において、
操作レバー41の奥側には、略長方形状のワイヤ取着板
46が配置されている。このワイヤ取着板46の基部
は、操作レバー41と同様に回動軸部45に固定されて
いるが、操作レバー41とは独立して前後に回動可能と
なっている。
【0065】ワイヤ取着板46の先部側には、主カッタ
ー基台1と可動カッター基台2の境界部分に設けられた
ワイヤ固定部材31から延びる操作ワイヤW1のインナ
ーワイヤW12が固定されている。このインナーワイヤ
W12のアウターチューブW11は、ガイドカバー44
の下端角部に固定されている。
【0066】また、操作レバー41の基端側(レバー本
体412の段部415近傍)には、支持ピン47がワイ
ヤ取着板46側へ突出して設けてある。これにより、操
作レバー41を図3の矢印II方向に移動させることによ
って、ワイヤ取着板46を図3における右側方向に回動
させることができる。これにより、操作ワイヤW1のイ
ンナーワイヤW12が引っ張られて、可動カッター基台
2の角度を調整することができる。
【0067】なお、本実施の形態では、操作レバー41
を縮めてロック溝44a,44b,44cに固定するよ
うにした操作レバー装置40を採用しているが、単に延
び縮みしない操作レバーを掛止溝に掛止して固定する構
造を採用することもできる。また、上記した角度調整機
構を、可動カッター基台2を二基とし、主カッター基台
1の両側にそれぞれ設けた草刈機に採用することもでき
る。
【0068】[刈高設定レバーの取着構造]図5は刈
高設定レバーの取着構造を示す概略斜視図、図6は刈高
設定レバーの作用を示す概略説明図で、そのうちの図6
(a)は刈高設定レバーを刈高調整盤に固定した状態を
示し、図6(b)は刈高設定レバーを刈高調整盤から外
した状態を示している。
【0069】先部に主ガイド車輪17が取付けてある支
脚部材16の基部側には、後述する取着装置7を介して
刈高設定レバー70の先部が取付けてある。また、刈高
設定レバー70の基部は、作業者が手元で操作できるよ
うにハンドル4の下方まで伸ばして設けてあり、刈高調
整盤8に複数段設けてある掛止部81に掛止してある。
【0070】取着装置7について説明する。刈高設定レ
バー70の先端部には、基部側がL型状に折り曲げられ
た回動板71と、断面略コ状の嵌合部材72が固着され
ている。回動板71は、支脚部材16の基部側に設けて
ある軸受部731を備えたヒンジ構造73によって回動
可能に取付けてある。
【0071】支脚部材16の基部側(軸受部731より
も後方側)には、略中央で屈曲して形成されたL型部材
74が屈曲部分を外側に向けて固着してある。このL型
部材74に、刈高設定レバー70に固着されている上記
嵌合部材72が外側から嵌合可能となっている。
【0072】そして、回動板71とL型部材74は、固
定ボルト75とナット78により、嵌合部材72を貫通
し、且つ圧縮コイルバネ76と座金77を間に挟みこん
だ状態で締め付け固定されている。
【0073】以上のような構成により、刈高設定レバー
70は、刈高調整盤8への固定方向(車体方向)及び固
定解除方向へ動くようにしてあり、固定方向へ付勢され
ている。そして、刈高設定レバー70を図6(a)の矢
印III方向に回動させることにより、刈高調整盤8の掛
止部81から容易に取外すことができる。また、回動さ
せた力を弱めれば、圧縮したコイルバネ76の付勢力に
より、刈高設定レバー70は掛止部81側に戻る。これ
により、レバーの撓み性のみを利用した従来のものと相
違して、非力な高齢者や女性でも軽い操作力で刈高設定
レバー70を操作することができる。
【0074】なお、本実施の形態では、この刈高設定レ
バー70の取着構造を可動カッター基台2を有する草刈
機に採用しているが、特にこれに限定するものではな
く、可動カッター基台2を主カッター基台1の両側に有
するもの、あるいは可動カッター基台2を有しないもの
等、刈高を調整可能な各種草刈機に採用することができ
る。
【0075】[ガイド車輪の軸受構造]図7はガイド
車輪の軸受構造の縦断面を示す正面視説明図であり、そ
のうちの図7(a)はガイド車輪を走行面に対して垂直
に立設させた状態を示しており、図7(b)は走行面に
対して傾斜させた状態を示している。
【0076】固定ボルトで構成された主ガイド車輪17
の車軸91は、カラー92を介して、支脚部材16の先
端部にナット93と固定座金94により共締め固定され
る。そして、主ガイド車輪17のボス部173の左右に
挿着された鍔付きのブッシュ95,95により、カラー
92に挿着された上記車軸91を回動自在に支持してい
る。なお、符号172は車軸カバーを示している。
【0077】また、固定座金94の車軸固定孔96は、
座金中心部に対して偏心させて設けてある。更に、一対
の支脚部材16のうち、図7で左側(正面視で主カッタ
ー基台1側)の支脚部材16に形成された車軸挿通孔9
7は、車軸91よりもやや径大に形成されている。
【0078】なお、図7(a)の状態では、固定座金9
4の車軸固定孔96は座金中心部のに対してやや上寄り
に位置しており、車軸91は水平面に対して本質的に並
行となっている。
【0079】上記したような構成により、一旦ナット9
3を緩めた後に、固定座金94を回転させ、車軸固定孔
96の位置を座金中心部に対して下寄りに変えることに
より、車軸91を図7(b)で左下がり方向に所要の角
度で傾けることができる。そして、再びナット93を締
め付けて固定することで、図7(b)に示すように、主
ガイド車輪17を可動カッター基台2を傾斜させた場合
と同じように所要角度で傾斜させることができる。
【0080】また、図7(b)の状態では、車軸固定孔
96は座金中心部に対し下部側に位置しており、水平面
に対する主ガイド車輪17の傾斜角度は最大となってい
る。なお、座金中心部に対する車軸固定孔96位置を下
げる程、主ガイド車輪17の傾斜角度は大きくなる。
【0081】[駆動車輪の横滑り防止機構]図8は駆
動車輪の横滑り防止機構を示す正面視説明図、図9は図
8に示す横滑り防止機構の側面視説明図である。図面
中、符号18は、原動機Eからの駆動力を駆動軸を介し
て駆動車輪13に伝動する、スプロケットやチェーン等
が収容されたチェーンケースを示している。
【0082】駆動車輪13のチェーンケース18(主カ
ッター基台1)側には、略円形状の板体で形成された横
滑り防止部材19が駆動車輪13の側面部133からや
や離した状態で設けてある。横滑り防止部材19は、長
尺な所要数の固定ボルト191とナット192により、
駆動車輪13のホイール131に締め付け固定されてい
る。横滑り防止部材19の外周部には、突起状のスパイ
ク部190が所要間隔をおいて連続して設けてある。横
滑り防止部材19の外径は、駆動車輪13よりもやや小
さくなっており、平地での走行性能に支障をきたさない
ようになっている。
【0083】なお、横滑り防止部材19は駆動車輪13
に接触させた状態で設けることもできる。ただし、駆動
車輪13から離して設けた方が、より効果的に車輪の横
滑りを防止できる。また、横滑り防止部材19は、駆動
車輪13と本質的に同じ大きさに形成することもでき
る。
【0084】 (作 用)図面を参照して、草刈機Aの
作用を説明する。作業面が畦であって、ほぼ水平な上面
と下方へ傾斜した法面からなる場合は、まず草刈機Aを
法面の上面に乗せ、主ガイド車輪17と副ガイド車輪2
3の高さを刈高設定レバー70と車高調整レバー24に
よりそれぞれ調整する。これにより、回転刃5,5aの
刈高が設定される。
【0085】次に、主カッター基台1と可動カッター基
台2の角度を操作レバー装置40で調整し、可動カッタ
ー基台2を下方へ傾斜させて法面とほぼ平行に設定す
る。(図2(a)または(b)の状態)。そして、草刈
機Aを畦の上面で走行させれば、主カッター基台1に設
けてある主回転刃5は畦の上面の草を刈り、同時に可動
カッター基台2に設けてある副回転刃5aは畦の法面の
草を刈る。
【0086】法面の草を刈り終えたら、可動カッター基
台2を元の水平な状態(図2(c)の状態)に戻す。そ
の後、草刈機Aを平らな場所に移動して、草刈作業を終
える。
【0087】操作レバー装置40による主カッター基台
1と可動カッター基台2の角度調整は、具体的に以下の
ようにして行う。なお、操作レバー41が図3(a)の
位置で固定されているものとして説明する。
【0088】操作レバー41が図3(a)の位置で固定
されている状態では、インナーワイヤW12は最も弛ん
だ状態となっており、可動カッター基台2はその自重に
よって約60度下方(図2(a)の状態)まで傾斜可能
となっている。
【0089】また、例えば作業面の傾斜角度が水平面か
ら約60度未満のときは、可動カッター基台2はその傾
斜角度まで下方傾斜する。なお、上記したように、イン
ナーワイヤW12の一端部が固定されたワイヤ取着板4
6(図3参照)は、操作レバー41とは独立して上方に
回動可能となっている。よって、上記した可動カッター
基台2の動きによりインナーワイヤW12が弛緩状態に
なると、ワイヤ取着板46が上方に回動してインナーワ
イヤW12の弛みを解消する。
【0090】次に、操作レバー41を延ばしてロック溝
44aによる固定を解除し、図3(c)の位置まで引き
寄せる。そして、操作レバー41を縮めてロック溝44
cに固定する。
【0091】このレバー操作により、ワイヤ取着板46
は操作レバー41の支持ピン47に支持されて上方に回
動する。そして、インナーワイヤW12が引っ張られる
ことにより、可動カッター基台2は、主カッター基台1
と平行となる方向へ回動して、元の水平な状態(図2で
(c)の位置)に戻る。
【0092】水平な状態に固定された可動カッター基台
2を図2(a)の状態まで下方に傾斜させたい場合に
は、上記した逆の操作を行う。
【0093】なお、可動カッター基台2と主カッター基
台1間には、可動カッター基台2を主カッター基台1と
平行となる方向へ付勢する引張コイルバネ33が設けて
あり、操作レバー41を伸ばした状態で可動カッター基
台2を引き上げるようにしたので、軽い操作力で操作レ
バー41を操作することができる。
【0094】また、操作レバー41を図3(b)(ロッ
ク溝44b)の位置で固定すれば、可動カッター基台2
を水平な状態から約30度下方(図2(b))まで傾斜
させることができる。傾斜面の角度が約30度未満であ
る場合には、草刈作業時の可動カッター基台2のがたつ
きを防止するため、可動カッター基台2の傾斜角度を約
30度で固定した方が望ましい。
【0095】以上のような構成により、草刈機Aは、従
来の草刈機に比べて、可動カッター基台2の角度調整を
簡単に、且つ安全、確実に行うことができる。
【0096】なお、本実施の形態では、可動カッター基
台2の固定角度を約30度、約60度の2段階としてい
るが、特にこれに限定するものではなく、操作レバー4
1のロック溝の数を増やせば、より多くの固定角度を選
択することができる。
【0097】また、本実施の形態の草刈機Aは、主カッ
ター基台1に対し可動カッター基台2が下方に傾斜する
ようになっているが、下方だけではなく上方にも傾斜で
きるように構成することもできる。
【0098】ところで、可動カッター基台2を下方へ傾
斜させて作業する場合、草刈機Aは、可動カッター基台
2の重さの影響で重心が斜面側に偏っている。このた
め、主ガイド車輪17は斜面側にカーブした軌跡で走行
しようとする。
【0099】一般に、車輪は走行面に対して傾斜してい
ると、傾斜した方向に走行しようとする(いわゆる「キ
ャンバ角」による効果)。したがって、図7(b)のよ
うに、主ガイド車輪17を可動カッター基台2が傾斜し
た場合の傾き方向と本質的に同じ向きに傾斜させると、
主ガイド車輪17は斜面を登る方向に走行しようとす
る。したがって、草刈機Aは畦の上面をほぼまっすぐに
走行することになり、直進走行性が良い。なお、可動カ
ッター基台2に設けてある副ガイド車輪23にも、同様
にキャンバを付けることもできる。
【0100】また、同じく、可動カッター基台2bの重
さの影響で重心が斜面側に偏っているため、主カッター
基台1の後方の駆動車輪13が斜面側へずれ落ちる恐れ
がある。しかしながら、駆動車輪13の側面部には横滑
り防止部材19が設けてあるので、横滑り防止部材19
が走行面に食い込んで(引っ掛かって)車輪のずれ落ち
を防止する。これにより、草刈機Aの直進性が安定し、
効率よく作業ができる。
【0101】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0102】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、操作性を向上
させることができる効果を有する。 (a)即ち、本発明に係る草刈機では、主カッター基台
と可動カッター基台の角度を調整する角度調整手段の操
作部がハンドルまたはハンドル近傍に設けてあり、可動
カッター基台を操作するときに操作に要する力を軽減す
る操作補助手段が設けてあるので、非力な高齢者や女性
でも主カッター基台と可動カッター基台の角度を作業者
の手元側で簡単に調整することができる。
【0103】(b)草を刈る高さを設定する刈高設定レ
バーを備えており、当該刈高設定レバーが、固定した状
態と、固定した状態を解除して所要の位置に動かす状態
とが択一的に選択され、刈高設定レバーが付勢手段によ
り固定方向側へ付勢されており、固定を解除するときは
上記付勢力に逆らって動かすようにしたものでは、刈高
設定レバーの撓み性だけを利用して固定及び固定解除を
行っていた従来の草刈機に比べ、刈高設定レバーを軽い
操作力で操作できるようにして、刈高設定レバーの操作
性を向上させることができる。
【0104】(c)水平方向に対し所要角度で傾斜でき
るようにしたガイド車輪を有しているものは、草刈機が
特定の方向に曲がろうとすることを防止でき、草刈機の
直進性を確保することができる。
【0105】(e)横滑り防止部材を有しているもので
は、横滑り防止部材が走行面に係合することにより、草
刈機の横滑りを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る草刈機の一実施の形態を示す概略
斜視図。
【図2】主カッター基台と可動カッター基台の角度調整
機構を示す正面視説明図。
【図3】操作レバー装置を示す側面視説明図。
【図4】図3におけるI矢視図。
【図5】刈高設定レバーの取着構造を示す概略斜視図。
【図6】刈高設定レバーの作用を示す概略説明図で、そ
のうちの図6(a)は刈高設定レバーを刈高調整盤に固
定した状態を示し、図6(b)は刈高設定レバーを刈高
調整盤から外した状態を示している。
【図7】ガイド車輪の軸受構造の縦断面を示す正面視説
明図であり、そのうちの図7(a)はガイド車輪を走行
面に対して垂直に立設させた状態を示しており、図7
(b)は走行面に対して傾斜させた状態を示している。
【図8】駆動車輪の横滑り防止機構を示す正面視説明
図。
【図9】図8に示す横滑り防止機構の側面視説明図。
【図10】従来の草刈機を示す概略斜視図。
【図11】従来の草刈機に設けてある角度調整装置の斜
視図。
【符号の説明】
A 草刈機 E 原動機 W1 操作ワイヤ W11 アウターチューブ W12 インナーワイヤ 1 主カッター基台 10 ヒンジ 11 カバー部 12 台板 121 支持部材 122 軸ピン 13 駆動車輪 131 ホイール 133 側面部 14 駆動伝達部 15 カバー 16 支脚部材 161 車軸挿通孔 17 主ガイド車輪 171 スパイク部 172 車軸カバー 173 ボス部 18 チェーンケース 19 横滑り防止部材 191 固定ボルト 192 ナット 190 スパイク部 2 可動カッター基台 21 カバー部 22 カバー 23 副ガイド車輪 24 車高調整レバー 31 ワイヤ固定部材 310 開口部 311,312 固定ボルト 32 取着台 33 引張コイルバネ 4 ハンドル 40 操作レバー装置 41 操作レバー 411 グリップ部 412 レバー本体 413 係合部分 414 ストッパー部 415 段部 42 ガイド部材 43 側面板 44 ガイドカバー 44a,b,c ロック溝 440 ガイド溝 45 回動軸部 46 ワイヤ取着板 47 支持ピン 48 ハンドルの方向調整装置 5 主回転刃 5a 副回転刃 50,50a 軸受 51,51a ギヤボックス 52,52a 回転軸 53,53a 回転刃 55,55a 軸受 6 伝動軸 61 カバー 62 駆動軸 63 従動軸 64 伸縮軸 65 ベルト 66 プーリー 67 ユニバーサルジョイント 68 ユニバーサルジョイント 7 取着装置 70 刈高設定レバー 71 回動板 72 嵌合部材 731 軸受部 73 ヒンジ構造 74 L型部材 75 固定ボルト 76 圧縮コイルバネ 77 座金 78 ナット 8 刈高調整盤 81 掛止部 91 車軸 92 カラー 93 ナット 94 固定座金 95 左右ブッシュ 96 車軸固定孔 97 車軸挿通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋田 博 福岡県八女郡広川町大字日吉548番地の22 株式会社オーレック内 Fターム(参考) 2B083 AA02 BA13 BA15 CA28 DA02 GA03 HA32 HA34 HA59

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 草刈機を操作するハンドル(4)と、 主カッターを備えた主カッター基台(1)と、 副カッターを備え、上記主カッター基台(1)に対して上
    下方向へ揺動可能に並設してある可動カッター基台(2)
    と、 上記主カッター基台(1)と可動カッター基台(2)の角度を
    調整する角度調整手段と、 原動機によって駆動される駆動車輪(13)と、を有する草
    刈機であって、 上記角度調整手段は、上記ハンドル(4)またはハンドル
    (4)近傍に設けてある操作部と、当該操作部による操作
    により可動カッター基台(2)を揺動させる操作伝達手段
    と、上記主カッター基台(1)と可動カッター基台(2)の間
    に介在させてあり、操作に要する力を軽減する操作補助
    手段を有していることを特徴とする、 草刈機。
  2. 【請求項2】 草刈機を操作するハンドル(4)と、 主カッターを備えた主カッター基台(1)と、 副カッターを備え、上記主カッター基台(1)に対して上
    下方向へ揺動可能に並設してある可動カッター基台(2)
    と、 上記主カッター基台(1)と可動カッター基台(2)の角度を
    調整する角度調整手段と、 原動機によって駆動される駆動車輪(13)と、を有する草
    刈機であって、 上記角度調整手段は、上記ハンドル(4)またはハンドル
    (4)近傍に設けてある操作部と、当該操作部による操作
    により可動カッター基台(2)を揺動させる操作伝達手段
    と、上記可動カッター基台(2)を上方向に動かす操作を
    するときに付勢して操作に要する力を軽減する操作補助
    手段を有していることを特徴とする、 草刈機。
  3. 【請求項3】 操作補助手段は弾性体であることを特徴
    とする、 請求項1または2記載の草刈機。
  4. 【請求項4】 草を刈る高さを設定する刈高設定レバー
    (70)を備えており、当該刈高設定レバー(70)は、固定し
    た状態と、固定した状態を解除して所要の位置に動かす
    状態とが択一的に選択され、当該刈高設定レバー(70)は
    付勢手段により固定方向側へ付勢されており、固定を解
    除するときは上記付勢力に逆らって動かすことを特徴と
    する、 請求項1,2または3記載の草刈機。
  5. 【請求項5】 水平方向に対し所要角度で傾斜できるガ
    イド車輪を有していることを特徴とする、 請求項1,2,3または4記載の草刈機。
  6. 【請求項6】 走行面と係合して草刈機の横滑りを防止
    する横滑り防止部材(19)を有していることを特徴とす
    る、 請求項1,2,3,4または5記載の草刈機。
  7. 【請求項7】 草を刈る高さを調整することができる草
    刈機であって、 カッターを備えたカッター基台と、 原動機によって駆動される駆動車輪(13)と、 当該駆動車輪(13)の前方側に設けてあるガイド車輪と、 固定した状態を解除して所要の位置に動かすことによ
    り、上記ガイド車輪の高さを調整して草刈高さを設定す
    ることができる刈高設定レバー(70)と、 を備えており、 上記刈高設定レバー(70)は、固定した状態と、固定した
    状態を解除して所要の位置に動かす状態とが択一的に選
    択され、当該刈高設定レバー(70)は付勢手段により固定
    方向側へ付勢されており、固定を解除するときは上記付
    勢力に逆らって動かすことを特徴とする、 草刈機。
  8. 【請求項8】 草を刈る高さを調整することができる草
    刈機であって、 カッターを備えたカッター基台と、 原動機によって駆動される駆動車輪(13)と、 先部側にガイド車輪が取付けてあり、基部側が上記カッ
    ター基台に上下方向に回動可能に設けてある支脚部材(1
    6)と、 先部が上記支脚部材(16)に取着してある刈高設定レバー
    (70)と、 上記刈高設定レバー(70)を草刈高さに応じて所要の位置
    で固定する刈高設定部材と、を有しており、 上記刈高設定レバー(70)は、固定した状態と、固定した
    状態を解除して所要の位置に動かす状態とが択一的に選
    択され、当該刈高設定レバー(70)は付勢手段により固定
    方向側へ付勢されており、固定を解除するときは上記付
    勢力に逆らって動かすことを特徴とする、 草刈機。
  9. 【請求項9】 カッターを備えたカッター基台と、原動
    機によって駆動される駆動車輪(13)と、当該駆動車輪(1
    3)の前方側に設けてあるガイド車輪と、を備えた草刈機
    であって、 上記ガイド車輪は、水平方向に対し所要角度で傾斜でき
    るようにしてあることを特徴とする、 草刈機。
  10. 【請求項10】 カッターを備えたカッター基台と、原
    動機によって駆動される駆動車輪(13)と、当該駆動車輪
    の前方側に設けてあるガイド車輪と、を備えた草刈機で
    あって、 走行面と係合して草刈機の横滑りを防止する横滑り防止
    部材(91)を有していることを特徴とする、 草刈機。
  11. 【請求項11】 原動機によって駆動される駆動車輪を
    備えた草刈機で草刈作業を行うにあたり、草刈機が特定
    の方向に曲がろうとすることを防止する草刈機の進行方
    向制御方法であって、 ガイド車輪を曲がる方向とは反対方向に傾けることによ
    り、曲がろうとする力を打ち消して、草刈機の直進性を
    確保するようにしたことを特徴とする、 草刈機の進行方向制御方法。
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