JPH06276825A - 草刈機及び角度調整装置及び揺動制御装置 - Google Patents

草刈機及び角度調整装置及び揺動制御装置

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JPH06276825A
JPH06276825A JP27005393A JP27005393A JPH06276825A JP H06276825 A JPH06276825 A JP H06276825A JP 27005393 A JP27005393 A JP 27005393A JP 27005393 A JP27005393 A JP 27005393A JP H06276825 A JPH06276825 A JP H06276825A
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mower
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Taketomi Suwa
武富 諏訪
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OORETSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 [目的]田の畦などの角度が異なる二面の草刈りが同時
にできる草刈機を提供する。 [構成]草刈機C1は自走基体1を有し、自走基体1の
前部にはカッター基台2を有している。カッター基台2
には可変カッター基台3が取付けてある。カッター基台
2と可変カッター基台3の下部には連動するロータリー
カッター4、4aが設けてある。カッター基台2と可変
カッター基台3の前部には車輪21、31を備えてい
る。ガイド車輪21、31は刈高調整手段により高さ調
整ができる。カッター基台2と可変カッター基台3との
境界部には角度調整装置が設けてある。角度調整装置は
係合穴33を有する調整板32を備えている。調整板3
2近傍には係合ピン24を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平地の他、田の畦や道
路の路肩あるいはうねった面等の草刈りを行う草刈機に
関するものである。
【0002】
【従来技術】例えば、田の畦や道路の路肩の雑草を効率
よく刈り取るために原動機付きの手押し型あるいは乗用
型の草刈機が使用されている。従来のこの種の草刈機は
バリカン式の刈取部を備えたものが主流であり、通常は
固定式のバリカンを一台に一基備えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の草刈機では、次のような課題があった。すなわ
ち、バリカンが一基であるため、一度に一面しか刈り取
り作業ができなかった。このため、上面の両側に角度の
違う法面を有する田の畦のような場所の草を刈り取る場
合、上面が終わったら法面というように何度も往復して
作業する必要があるため効率が悪い。また、バリカンは
構造的に複雑で草が詰まりやすく、刈取りの速度が遅
い。また刃の消耗が早く短時間のうちに切れなくなる。
更には、草は細かくは切断されずに長いままで刈取ら
れ、これが刈取った面に残るので見苦しく、且つ刈り草
が腐るのが遅い。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の手段
は、走行車輪を有する自走基体と、自走基体に取付けて
あるカッター基台と、カッター基台または自走基体に揺
動可能に取付けてありカッター基台との角度が調整可能
である可変カッター基台と、カッター基台及び可変カッ
ター基台に取付けてあり回転刃を有するロータリーカッ
ターと、両ロータリーカッターを連動させ、回転刃を回
転させるカッター駆動手段と、を備えた、草刈機であ
る。
【0005】第2の手段は、ロータリーカッターによる
刈高を調整できる刈高調整手段を備えた、第1の手段に
かかる草刈機である。
【0006】第3の手段は、自走基体の走行車輪が取り
替え可能で、左右異径の走行車輪で走行できるようにし
た、第1または第2の手段にかかる草刈機である。
【0007】第4の手段は、可変カッター基台を取り外
し可能に形成し可変カッター基台を取り外して幅を狭く
設定できるようにした、第1、第2または第3の手段に
かかる草刈機である。
【0008】第5の手段は、第1、第2、第3または第
4の手段にかかる草刈機に備えてあるカッター基台と可
変カッター基台との角度を調整する装置であって、この
装置は、カッター基台または可変カッター基台に取付け
てある調整板と、調整板に円弧状に配置してある複数の
係合穴と、係合穴の軌道上に設けられ、係合穴に係合及
び解除自在である係合部材と、を備えた、角度調整装置
である。
【0009】第6の手段は、第1、第2、第3または第
4の手段にかかる草刈機に備えてある可変カッター基台
の揺動を制御する装置であって、この装置は、カッター
基台または可変カッター基台に取付けてある制御板と、
制御板に設けてある停止段部と、停止段部と当接するこ
とにより可変カッター基台を設定角度で停止させる停止
部材と、を備えた、揺動制御装置である。
【0010】
【作用】カッター基台と可変カッター基台の角度を草刈
作業面に合わせて調整する。例えば作業面が畦であっ
て、ほぼ水平な上面と下方へ傾斜した法面からなる場
合、可変カッター基台を下方へ傾斜させて法面とほぼ平
行に設定する。
【0011】カッター基台と可変カッター基台にそれぞ
れ設けてあるロータリーカッターはカッター駆動手段に
より回転する。また両ロータリーカッターは、カッター
基台と可変カッター基台の角度があらかじめ設定された
範囲内であれば、その角度にかかわらず連動し、回転刃
が互いに接触することはない。また、ロータリーカッタ
ーの回転方向は、草を内側に抱き込む方向に互いに逆方
向に回転させるのが望ましいが、限定はしない。
【0012】そして、草刈機を畦の上面で走行させれ
ば、カッター基台に設けてあるロータリーカッターは畦
の上面の草を刈り、同時に可変カッター基台に設けてあ
るロータリーカッターは畦の法面の草を刈る。また、刈
高調整手段を備えたものは、必要に応じてロータリーカ
ッターの地面からの高さを調整することができる。
【0013】草刈機の走行面が傾斜している場合は、自
走基体の走行車輪を取り替えて傾斜下側の走行車輪に直
径の大きなものを使用すれば、大径の走行車輪が傾斜上
側へ曲がろうとする力と、草刈機の刈取部の抵抗や走行
面の傾斜による傾斜下側へ落ちようとする力とが打ち消
し合い、結果的に走行時の直進性が安定する。
【0014】可変カッター基台が取り外し可能であるも
のは、狭い場所の草を刈る場合には、これを取り外し、
幅を狭くして作業することができる。角度調整装置は、
調整板の係合穴に係合部材を係合させて可変カッター基
台を所要の角度で固定でき、係合解除時には可変カッタ
ー基台を自由揺動状態に設定できる。
【0015】角度調整装置は、カッター基台と可変カッ
ター基台との角度をある設定角度に固定することができ
る。揺動制御装置は、可変カッター基台を自重を利用し
て地面に追随させ、かつ設定角度以上には下がらないよ
うに停止させることができる。
【0016】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本考案にかかる草刈機の第1実施
例を示す斜視図、図2はカッター駆動手段の要部説明
図、図3はカッター基台と可変カッター基台の角度調整
装置の斜視図、図4はロータリーカッター近傍の構造を
示す一部切欠正面図である。
【0017】符号C1は草刈機で、自走基体1を備えて
いる。自走基体1はフレームF(図3に図示)を備え、
フレームFには原動機Eが搭載してある。フレームF下
部には走行車輪10が設けてある。走行車輪10は、プ
ーリやベルトからなる駆動伝達部11を介して原動機E
により駆動され、別に用意された異なった直径の走行車
輪との取り替えが容易にできる構造となっている。な
お、符号12はブレーキ、クラッチ操作部等を備えたハ
ンドルである。
【0018】フレームF前部にはカッター基台2が水平
に取付けてある。カッター基台2は四角形の板体で、そ
の一方の側縁部にはカバー20が取付けてある。また、
カッター基台2の前部には取付部材210を介しガイド
車輪21を備えている。ガイド車輪21には、後述する
ガイド車輪31と同様の構造の刈高調整手段が設けてあ
る。
【0019】カッター基台2の他方の側縁部にはヒンジ
29を介して可変カッター基台3が揺動可能に取付けて
ある。可変カッター基台3の側縁部にはカバー30が取
付けてある。また、可変カッター基台3の前部には取付
部材310を介しガイド車輪31を備えている。取付部
材310の先端部には、刈高調整手段を構成する軸管3
11が縦方向に設けてある。軸管311には車軸312
に設けてあるガイド軸313が挿通してある。軸管31
1にはガイド軸313を所要の位置で固定する螺子式の
固定具314が設けてある。
【0020】図3を参照する。カッター基台2と可変カ
ッター基台3との境界部には双方の成す角度を段階的に
設定できる角度調整装置が設けてある。角度調整装置は
半円形の板体である調整板32を有している。調整板3
2は下辺部のほぼ半分を可変カッター基台3の上面後端
縁部に固着して立設されている。調整板32の円弧部の
縁部寄りには、ヒンジ29を中心とする同一半径の円弧
状に配置されている所要数の係合穴33が等間隔で設け
てある。
【0021】またカッター基台2の後端縁部には調整板
32がすり抜けることができるようにした逃げ部22が
形成してある。なお、本実施例の構造の他、例えばカッ
ター基台2に逃げ部22を設けずに、調整板32の中心
角をやや小さく形成し、可変カッター基台3が上方へ回
動したときに、調整板32の端辺とカッター基台2とが
当接して可変カッター基台3を停止させる構造とするこ
ともできる。
【0022】フレームFには係合穴33に対応してピン
軸受23が設けてある。ピン軸受23先部にはワイヤチ
ューブTを介して出入り操作される係合部材である係合
ピン24が設けてある。なおピン軸受23は、カッター
基台2と可変カッター基台3とが平行状態のときに真中
の係合穴33に係合ピン24が係合する位置に取付けて
ある。これにより、可変カッター基台3はカッター基台
2と平行状態を中心として上下に所要角度(段階的調整
による)で傾斜させて固定できる。
【0023】図2、図4を参照する。カッター基台2と
可変カッター基台3のそれぞれの中央部にはロータリー
カッター4、4aが取付けてある。ロータリーカッター
4、4aは軸受40、40aを備えており、軸受40、
40aの上部にはギヤボックス41、41aを備えてい
る。
【0024】軸受40、40aには、カッター基台2と
可変カッター基台3を貫通してカッター軸42、42a
が軸支してある。カッター軸42、42aの下部には、
カッター軸42、42aを中心に直線的に配置された回
転刃43、43aが取付けてある。各回転刃43、43
aは、中心部寄りを下方に傾斜させ、先部は水平に形成
してある。なお、各回転刃43、43aの高さは、作業
面(地面)と草刈りに好適な間隔で位置するように設定
してある。また、各回転刃43、43aの高さを調整で
きるような構造とすることもできる。
【0025】カッター軸42、42aの上端部にはベベ
ルギヤ44、44aが取付けてあり、ベベルギヤ44、
44aはギヤボックス41、41a内に位置している。
ギヤボックス41、41a間には軸受45、45aを介
してカッター駆動手段であるドライブシャフト5が軸支
してある。
【0026】ドライブシャフト5は、ギヤボックス41
に軸支してある駆動軸51と、ギヤボックス41aに軸
支してある従動軸52と、それらを連結する伸縮軸53
を備えている。駆動軸51にはカッター軸42のベベル
ギヤ44とかみ合うベベルギヤ54が取付けてある。駆
動軸51の外端部にはプーリー55が取付けてあり、内
端部はユニバーサルジョイント56を介して伸縮軸53
の一端部と連結してある。プーリー55は、ベルト59
を介し、原動機Eにより駆動される。
【0027】従動軸52にはカッター軸42aのベベル
ギヤ44aとかみ合うベベルギヤ57が取付けてある。
なお、ベベルギヤ57は前記ベベルギヤ54と歯側を相
対向させて取付けてあり、これにより回転刃43、43
aは、互いに逆方向に回転する。また、従動軸52の内
端部はユニバーサルジョイント58を介して伸縮軸53
の他端部と連結してある。
【0028】伸縮軸53は三段式のスプライン構造とな
っており、ユニバーサルジョイント56、58の作用と
相まって、ロータリーカッター4、4aを、カッター基
台2と可変カッター基台3の角度のあらかじめ設定され
た範囲内において、その角度にかかわらず連動させるこ
とができる。
【0029】なお、ロータリーカッター4、4aのそれ
ぞれの回転刃43、43aは、平面視における刃角をず
らして取付けてあり、また回転刃43、43aが草を抱
き込むように互いに逆方向にしかも同期回転するため、
回転刃43、43aの軌道が重なった時にも接触するこ
とはない。本実施例においては、伸縮軸53は三段式の
スプライン構造であるが、二段式でもよい。
【0030】図5は一方のロータリーカッターを下方に
傾斜させて使用する場合の説明図、図6は一方のロータ
リーカッターを上方に傾斜させて使用する場合の説明
図、図7は異径の走行車輪を使用する場合の説明図であ
る。図を参照して本実施例の使用方法及び作用を説明す
る。
【0031】 図5に示すように法面G2が上面G1
に対して下り傾斜面である場合、まず草刈機C1を上面
G1に乗せ、ガイド車輪21、31の高さを固定具31
4等により調整する。これにより、ロータリーカッター
4の刈高が設定される。次に、角度調整装置を調整して
可変カッター基台3の角度を調整し、ロータリーカッタ
ー4aの回転刃43aの刃面が法面G2とほぼ平行にな
るように固定する。これにより、草刈機C1はふらつか
ず、安定した走行ができる。なおこのとき、ドライブシ
ャフト5の伸縮軸53は伸びた状態である。そしてロー
タリーカッター4、4aを駆動し、草刈機C1を走行さ
せれば、上面G1と片側の法面G2の草を同時に刈り取
ることができる。
【0032】 図6に示すように法面G2’が水平面
G3に対して上り傾斜面である場合、まず草刈機C1を
水平面G3に乗せる。次に角度調整装置を調整して可変
カッター基台3の角度を調整し、ロータリーカッター4
aの回転刃43aの刃面が法面G2’とほぼ平行に固定
し、安定した走行ができるようにする。このとき、ドラ
イブシャフト5の伸縮軸53は縮んだ状態である。そし
てロータリーカッター4、4aを駆動し、草刈機C1を
走行させれば、水平面G3と法面G2’の草を同時に刈
り取ることができる。
【0033】 草刈機C1の走行面である上面G1が
一方へ傾斜している場合、左右の走行車輪10、10が
同径であれば草刈機C1自体が傾くために直進性が安定
せず、走行するにつれて次第に傾斜下側に曲がり、法面
G2の草刈り作業ができなくなる。このため、作業中頻
繁に方向の修正を行う必要がある。これには相当な力を
必要とするため作業が困難となる。
【0034】そこで、図7に示すように、上面G1の傾
斜下側に対応する側の走行車輪を直径がやや大きい走行
車輪10aと取り替えて草刈機C1の傾きを修正すれ
ば、大径の走行車輪10aが傾斜上側へ曲がろうとする
力と、草刈機C1の刈取部の抵抗や上面G1の傾斜によ
る傾斜下側へ落ちようとする力とが打ち消し合い、草刈
機C1の直進性が安定し、効率よく作業ができる。
【0035】上記したように、本発明にかかる草刈機C
1によれば、畦の法面等の草刈り作業が水平面と同時に
できるので、一度に一面しか作業できない従来の草刈機
と比較して、作業にあたっての草刈機C1の走行距離が
少なくてすみ、効率的な作業ができる。
【0036】また、刈取部がバリカン等ではなくロータ
リーカッターであるので、刈取部に草の詰まりを生じに
くく、迅速な作業ができる。更に、草は細かく切断され
て作業面に撒かれるので、作業面がきれいで、刈り草が
腐りやすく消滅が早い。
【0037】また、作業面が広い平面である場合は、図
1のようにカッター基台2と可変カッター基台3を平行
に固定して使用すれば、走行が安定すると共に、一度に
幅広く草刈りができる。
【0038】更には作業面が平坦でなくうねっている場
合は、係合ピン24の係合を解除すれば、可変カッター
基台3を自由揺動状態にすることができるので、ロータ
リーカッター4aはうねった作業面に追随し、草をきれ
いに刈り取ることができる。
【0039】図8は本考案にかかる草刈機の第2実施例
を示す斜視図、図9はカッター基台と可変カッター基台
の角度調整装置の斜視図である。草刈機C2は、前記草
刈機C1と大まかな部分では同様の構造であるので、こ
こでは相違する部分を説明する。
【0040】草刈機C2の走行車輪10は一輪である。
カッター基台2に設けてあるガイド車輪21は、支持部
材212に軸ピン211により回動可能に軸支してある
支脚部材210の先端に取付けてある。また、支脚部材
210の基部には刈高調整レバー6の先端が固着してあ
る。
【0041】刈高調整レバー6の基部は、作業者が手元
で操作できるようにハンドル12下方まで伸ばして設け
てあり、刈高調整盤60に複数段設けてある掛止部61
に掛止してある。また、ハンドル12の軸121は軸受
管120に挿入してある。軸受管120には締付固定具
122を有し、ハンドル12の高さおよび向きを調整で
きる。
【0042】この構造によれば、刈高調整レバー6の上
下操作により支脚部材210が回動し、ガイド車輪21
の高さ、すなわちロータリーカッター43、43aの刈
高が調整できる。なお、可変カッター基台3はヒンジ2
9部分から取り外すことができるようにしてあり、ドラ
イブシャフト5もギヤボックス41から取り外すことが
できる構造となっている。
【0043】図9を参照する。本実施例においては、カ
ッター基台2に揺動可能に設けてある可変カッター基台
3と揺動を制御できる揺動制御装置を有している。揺動
制御装置は制御板34を有している。制御板34は下辺
部のほぼ半分を可変カッター基台3の上面部に固着して
立設されている。また、制御板34の中央部の縁部寄り
には、係合穴341が設けてある。
【0044】制御板34の固定されていない側には段部
342、343が設けてある。段部342、343は、
後述の係合ピン36を後退させて係合穴341から外
し、可変カッター基台3を回動させたとき、可変カッタ
ー基台3の角度が水平から22.5度のときに係合ピン
36が段部342に当たり、45度のときに段部343
に当たるように設定してある。
【0045】フレームFには係合穴341に対応してピ
ン軸受35が設けてある。ピン軸受35先部にはワイヤ
チューブTを介して出入り操作される係合部材である係
合ピン36が設けてある。なお、ピン軸受35は、カッ
ター基台2と可変カッター基台3とが平行状態のときに
係合穴341に係合ピン36が係合する位置に取付けて
ある。
【0046】これによれば、可変カッター基台3はカッ
ター基台2と平行状態から下側へ揺動できる。すなわ
ち、上記係合ピン36と制御板34の段部342、34
3の作用で、可変カッター基台3は水平状態から45度
の範囲で草刈り斜面の角度または凹凸に追従して揺動す
る。なお、図面において第1実施例と同一または同等箇
所には同一の符号を付して示している。
【0047】図10は本考案にかかる草刈機の第2実施
例の他の使用方法を示す斜視図である。図に示すよう
に、可変カッター基台3とドライブシャフト5を取り外
し、ヒンジ29にカバー20aを取付けることにより、
前後二輪構造の草刈機C2aとなる。草刈機C2aは幅
が狭いので狭い場所の草刈り作業をするのに適してお
り、また前後二輪構造であるので、直進性が良好で運転
がしやすい。なお、本発明は図示の実施例に限定される
ものではなく、可変カッター基台を二基とし、それぞれ
カッター基台の両側に設けることもできる等、特許請求
の範囲の記載内において種々の変形が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)それぞれにロータリーカッターを備えたカッター
基台と可変カッター基台の角度を作業面に合わせて調整
することができるので、作業面の角度が相違する場合で
も、二つの作業面の草を同時に刈り取ることができる。
これにより、一度に一面しか作業できない従来の草刈機
と比較して、作業にあたっての草刈機の走行距離が少な
くてすみ、迅速な作業ができるので効率的である。
【0049】(b)刈取部がバリカンではなくロータリ
ーカッターであるので、刈取部に草の詰まりを生じにく
く、刃の消耗も少ない。更に、草は細かく切断されて作
業面に撒かれるので、作業面がきれいで、刈り草が腐り
やすく消滅が早い。
【0050】(c)自走基体の走行車輪を取り替えて左
右異径の走行車輪で走行できるようにしたものにあって
は、草刈機の走行面が傾斜している場合でも、自走基体
の走行車輪を取り替えて傾斜下側の走行車輪に直径の大
きなものを使用すれば、大径の走行車輪が傾斜上側へ曲
がろうとする力と、草刈機の刈取部の抵抗や走行面の傾
斜による傾斜下側へ落ちようとする力とが打ち消し合
い、結果的に走行時の直進性が安定し、作業がしやす
い。
【0051】(d)刈高調整手段を備えたものは、地面
の状態に対応して刈高を調整できるので、ロータリーカ
ッターの損傷を防ぐと共に効率のよい草刈り作業ができ
る。 (e)可変カッター基台が取り外せる構造としたもの
は、草刈機の幅が狭くできるので、狭い場所の草刈り作
業が効率よくできる。
【0052】(f)角度調整装置は、調整板の係合穴に
係合部材を係合させて可変カッター基台を所要の角度で
固定でき、また係合を解除しておけば可変カッター基台
を揺動可能に設定できる。従って、田の畦や道路の路肩
あるいは平地やうねった面など、作業地の状態に応じ
て、草刈機のロータリーカッターを好適な状態に設定で
きる。
【0053】(g)揺動制御装置は、停止部材と制御板
の停止段部との当接により、可変カッター基台の揺動範
囲を設定角度の範囲内で制御できる。これにより、可変
カッター基台は草刈り斜面の角度または凹凸に追従して
揺動し、設定角度を越えると停止し、装置に無理な力が
かかることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる草刈機の第1実施例を示す斜視
図。
【図2】カッター駆動手段の要部説明図。
【図3】カッター基台と可変カッター基台の角度調整装
置の斜視図。
【図4】ロータリーカッター近傍の構造を示す一部切欠
正面図。
【図5】一方のロータリーカッターを下方に傾斜させて
使用する場合の説明図。
【図6】一方のロータリーカッターを上方に傾斜させて
使用する場合の説明図。
【図7】異径の走行車輪を使用する場合の説明図。
【図8】本考案にかかる草刈機の第2実施例を示す斜視
図。
【図9】カッター基台と可変カッター基台の角度調整装
置の斜視図。
【図10】本考案にかかる草刈機の第2実施例の他の使
用方法を示す斜視図。
【符号の説明】
C1 草刈機 1 自走基体 10 走行車輪 2 カッター基台 3 可変カッター基台 4、4a ロータリーカッター 5 ドライブシャフト E 原動機 C2 草刈機 6 刈高調整レバー 60 刈高調整盤 32 調整板 24 係合ピン 34 制御板 36 係合ピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車輪を有する自走基体と、 この自走基体に取付けてあるカッター基台と、 このカッター基台または前記自走基体に揺動可能に取付
    けてあり前記カッター基台との角度が調整可能である可
    変カッター基台と、 前記カッター基台及び前記可変カッター基台に取付けて
    あり回転刃を有するロータリーカッターと、 前記両ロータリーカッターを連動させ、前記回転刃を回
    転させるカッター駆動手段と、 を備えた、草刈機。
  2. 【請求項2】 ロータリーカッターによる刈高を調整で
    きる刈高調整手段を備えた、請求項1記載の草刈機。
  3. 【請求項3】 自走基体の走行車輪が取り替え可能で、
    左右異径の走行車輪で走行できるようにした、請求項1
    または2記載の草刈機。
  4. 【請求項4】 可変カッター基台を取り外し可能に形成
    し可変カッター基台を取り外して幅を狭く設定できるよ
    うにした、請求項1、2または3記載の草刈機。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の草刈機
    に備えてあるカッター基台と可変カッター基台との角度
    を調整する装置であって、この装置は、 カッター基台または可変カッター基台に取付けてある調
    整板と、 この調整板に円弧状に配置してある複数の係合穴と、 この係合穴の軌道上に設けられ、前記係合穴に係合及び
    解除自在である係合部材と、 を備えた、角度調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3または4記載の草刈機
    に備えてある可変カッター基台の揺動を制御する装置で
    あって、この装置は、 カッター基台または可変カッター基台に取付けてある制
    御板と、 この制御板に設けてある停止段部と、 この停止段部と当接することにより前記可変カッター基
    台を設定角度で停止させる停止部材と、 を備えた、揺動制御装置。
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