JP5280086B2 - 草刈機 - Google Patents

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本発明は、草刈機に関するものである。更に詳しくは、例えば畝や畦等、水平面と傾斜面のあるところで、各面の草刈作業を同時に行うことができる草刈機において、傾斜面の草を刈る側の回転刃が設けられている可動フレームの上下方向の傾斜可能な角度をより大きくすることができる草刈機に関する。
例えば畝や畦等、水平面と傾斜面のあるところで、各面の草刈作業を同時に行うことができる草刈機としては、例えば本願出願人が提案した特許文献1に記載のものがある。
この草刈機は、主回転刃を備えた主カッター基台と、主回転刃の回転方向の面に対して交差する面で回転できる副回転刃を備え主カッター基台に対して上下揺動できるように装設されている可動カッター基台とを備え、主カッター基台と可動カッター基台は左右に並設されている。主回転刃と副回転刃は伝動軸によって連動するようになっており、伝動軸は可動カッター基台の揺動中心軸の方向と直交する方向に設けられ、可動カッター基台の上下揺動に追従して伸縮する構造である。
特開2003−158909(特許第3826101号)
特許文献1に記載の草刈機は、畝や畦等、水平面と傾斜面のあるところで、各面の草刈作業を同時に行うことができることにおいては、十分に有用である。しかしながら、需用者側において草刈機の使用を重ねるにつれ、次のような課題があることもわかってきた。
すなわち、草刈機において、主回転刃と副回転刃を連動させる伝動軸(ドライブシャフト)は、前記したように可動カッター基台の揺動中心軸の方向と直交する方向に設けられ、可動カッター基台の上下揺動に追従して伸縮する構造である。
これによれば、伝動軸が伸びる方向の可動カッター基台の傾斜角度(通常は下方向への傾斜)はある程度大きくすることができる。しかし、逆に伝動軸が縮む方向の可動カッター基台の傾斜角度(通常は上方向への傾斜)は、伝動軸の軸線方向が可動カッター基台が動く方向とほぼ同じであるため、伝動軸を縮小させる限界量が小さい。このため、伝動軸自体が邪魔になって、傾斜角度をそれ程大きくすることはできない。したがって、草刈機で角度が異なる複数の面の草刈りを同時に行う作業において、可動カッター基台の傾斜角度すなわち副回転刃の傾斜角度を、傾斜面の角度に合わせることができない場合があった。
(本発明の目的)
本発明は、例えば畝や畦等、水平面と傾斜面のあるところで、各面の草刈作業を同時に行うことができる草刈機において、傾斜面の草を刈る側の回転刃が設けられている可動フレームの上下方向の傾斜可能な角度をより大きくすることができ、例えば上方向の傾斜が比較的大きい斜面の草刈りにも十分に対応できる草刈機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
(1)本発明は、
車台の前部に配備されている主フレームと、当該主フレームより後方の左右両側に上下方向に揺動できるように設けられている可動フレームと、を備え、
前記主フレームの下面側には主回転刃を有し、前記各可動フレームの下面側には副回転刃を有して、水平面と傾斜面の草刈作業を同時に行うことができる草刈機であって、
前記主フレームは、上面に、
ドライブシャフトを介し原動機で駆動される回転軸と前記主回転刃が取り付けられる回転軸とを備えるギヤボックスと、
前記原動機で駆動される前記回転軸と連動する主動軸が、草刈機の後方に向けて左右両側に配置されている軸受部材と、
を備え、
前記各可動フレームは、上面に、従動軸と、当該従動軸と連動して前記副回転刃が取り付けられる回転軸を有するギヤボックスを備え、
前記各主動軸と各従動軸はそれぞれ自在継手を有し、前記従動軸側の自在継手と主動軸側の自在継手の間には、それぞれドライブシャフトが取り付けられており、
前記主フレームの前記軸受部材の各主動軸と、前記主フレームより後方に位置する前記可動フレームの前記各従動軸が、草刈機の前後方向へずれることにより、前記主動軸と前記従動軸の間に配置されている前記各ドライブシャフトは、草刈機の進行方向に対して鋭角を構成する、
草刈機である。
(2)本発明に係る草刈機は、
可動フレームの上下方向の傾斜角度を所要の角度に固定することができる傾斜角度調節手段を設けることもできる。
(3)本発明に係る草刈機は、
可動フレームに設けられている副回転刃を、草刈機の進行方向と交差する方向、かつ主回転刃に対し離れる方向または近付く方向へ移動させて位置の調節ができる刈り幅調節手段を備え、ドライブシャフトは長さの伸縮ができる伸縮手段を備えているものであってもよい。
(削除)
)本発明に係る草刈機は、
主動軸側の自在継手が、可動フレームの揺動中心軸の軸線と同じ軸線上に配されているのがより好ましい。
(削除)
(削除)
(作用)
本発明に係る草刈機の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
(1)草刈機は、駆動側の主動軸(22)と従動軸(37)が前後方向へ所要の距離だけずらしてあるので、動力伝達軸(38,38a)は、主動軸(22)と従動軸(37)の間で、草刈機の進行方向に対し、水平方向にやや角度をもって設けられている。可動フレーム(3,3a)の揺動中心軸(31)と従動軸(37)の距離が近いほど、ドライブシャフト(38,38a)の前記角度は小さくなり、両軸の距離が遠いほど、ドライブシャフト(38,38a)の前記角度は大きくなる。
この構造によれば、ドライブシャフト(38,38a)の軸線方向が可動フレーム(3,3a)の表面方向とほぼ平行になり、かつドライブシャフト(38,38a)を可動フレーム(3,3a)の揺動中心側(31)へ近付けて設けることができる。すなわち、ドライブシャフト(38,38a)を可動フレーム(3,3a)が揺動する方向に対して直角に交わるように配置するのではなく、斜角を成すように配するので、ドライブシャフト(38,38a)の長さが可動フレーム(3,3a)が揺動する角度に与える影響を小さくすることができる。したがって、可動フレーム(3,3a)が揺動し、ドライブシャフト(38,38a)が設けられている側へ傾斜したときにも、特許文献1に記載の草刈機と相違して、ドライブシャフト(38,38a)が可動フレーム(3,3a)の動きに干渉しにくく邪魔になりにくいので、可動フレーム(3,3a)が揺動できる角度をより大きくすることができる。
(2)可動フレーム(3,3a)の上下方向の傾斜角度を所要の角度に固定することができる傾斜角度調節手段(4)を設けた草刈機にあっては、可動フレーム(3,3a)の角度を傾斜面の角度に合わせて固定することにより、安定した草刈作業を行うことができ、例えば畝の終端で可動フレーム(3,3a)を落下させて副回転刃(36)を破損する等の事故を防止できる。
また、傾斜角度調節手段(4)を利かせずに可動フレーム(3,3a)の固定をしないで自由に揺動できるように設定することもできる。この場合は、傾斜面の角度や状態が変化する場合も、それに追従して揺動させることができる。
(3)可動フレーム(3,3a)に設けられている副回転刃(36)を、草刈機の進行方向と交差する方向、かつ主回転刃(25)に対し離れる方向及び近付く方向へ移動させて位置の調節ができる刈り幅調節手段(33)を備え、ドライブシャフト(38,38a)は長さの伸縮ができる伸縮手段を備えている草刈り機にあっては、刈り幅調節手段(33)による副回転刃(36)の位置の調節に伴ってドライブシャフト(38,38a)の長さが伸縮するので、刈り幅の調節を支障なく行うことができる。
(4)主フレーム(2)に設けられている主回転刃(25)が、可動フレーム(3,3a)に設けられている副回転刃(36)より進行方向において前位置に設けられている草刈機にあっては、特に可動フレーム(3,3a)が主フレーム(2)の左右両側に設けられていて、三面の草刈り作業を同時に行うことができる草刈機において、刈草の排出がより円滑にできる。つまり、例えば畝と畝の間の溝部を構成する三面の草刈りを行う場合において、両可動フレーム(3,3a)に設けられている副回転刃(36)は、畝に植生されている作物が刈草を被らないように、草を抱き込む方向すなわち内周り方向へ回転させるようにしてある。
このため、仮にこれら副回転刃(36)の後位置に主回転刃(25)があると、主回転刃(25)へ向けて両副回転刃(36)で抱き込まれて刈り取られた刈草が大量に飛ばされてくることになり、刈草が副回転刃(36)の回転軸に絡み付いたり、刃と草の間に刈草が入って切れ味が落ちる等、主回転刃(25)による草刈りに支障を来すおそれがある。逆に、本発明のように主回転刃(25)が副回転刃(36)より前位置にあると、このようなことはなく、両副回転刃(36)で抱き込まれた刈草は後方へ円滑に排出され、刈草が主回転刃(25)による草刈りを邪魔することはない。
(5)主動軸(22)側の自在継手(220)が、可動フレーム(3,3a)の揺動中心軸(31)の軸線と同じ軸線上に配されている草刈機にあっては、可動フレーム(3,3a)の揺動時において、主フレーム(25)の主動軸(22)側の自在継手(220)と可動フレーム(3,3a)の従動軸(37)側の自在継手(370)の間の距離が変化しないので、スプライン構造を備えるものと比較して単純な構造で保守管理が容易であり、しかも安価な一定長のドライブシャフトを使用して動力の伝達を行うことができる。
(削除)
(削除)
(a)本発明は、例えば畝や畦等、水平面と傾斜面のあるところで、各面の草刈作業を同時に行うことができる草刈機において、傾斜面の草を刈る側の回転刃が設けられている可動フレームが上下方向に揺動できる角度をより大きくすることができ、例えば上方向の傾斜が比較的大きい斜面の草刈りにも十分に対応できる草刈機を提供することができる。
(b)可動フレームの上下方向の傾斜角度を所要の角度に固定することができる傾斜角度調節手段を設けた草刈機にあっては、可動フレームの角度を傾斜面の角度に合わせて固定することにより、安定した草刈作業を行うことができ、例えば畝の終端で可動フレームを落下させて副回転刃を破損する等の事故を防止できる。
(c)可動フレームに設けられている副回転刃を、草刈機の進行方向と交差する方向、かつ主回転刃に対し離れるかまたは近付く方向あるいはそのいずれの方向へも移動させて位置の調節ができる刈り幅調節手段を備え、ドライブシャフトは長さの伸縮ができる伸縮手段を備えている草刈り機にあっては、刈り幅調節手段による副回転刃の位置の調節に伴ってドライブシャフトの長さが伸縮するので、刈り幅の調節を支障なく行うことができる。したがって、草の繁った状況に対応しやすくなり、作業効率を高めることができる。
(d)主フレームに設けられている主回転刃が、可動フレームに設けられている副回転刃より進行方向において前位置に設けられている草刈機にあっては、特に可動フレームが主フレームの左右両側に設けられていて、三面の草刈り作業を同時に行うことができる草刈機において、刈草の排出がより円滑にできる。つまり、両副回転刃で抱き込まれた刈草は後方へ円滑に排出され、刈草が主回転刃による草刈りを邪魔することはなく、効率の良い草刈り作業を行うことができる。
(e)主動軸側の自在継手が、可動フレームの揺動中心軸の軸線と同じ軸線上に配されている草刈機にあっては、可動フレームの揺動時において、主フレームの主動軸側の自在継手と可動フレームの従動軸側の自在継手の間の距離が変化しないので、スプライン構造を備えるものと比較して単純な構造で保守管理が容易であり、しかも安価な一定長のドライブシャフトを使用して動力の伝達を行うことができる。
(削除)
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
〔実施の形態〕
図1は本発明に係る草刈機を示し、可動フレームを水平にした状態の斜視図、
図2は草刈機の動力伝達系を示し、可動フレームを水平にした状態の要部斜視説明図、
図3は草刈機の動力伝達系を示し、可動フレームを水平にした状態の要部平面視説明図、
図4は草刈機の動力伝達系を示し、可動フレームを上方へ傾斜させた状態の要部斜視説明図、
図5は草刈機の動力伝達系と、可動フレームを所要の角度で固定する角度固定部及び刈り幅調節部の構造を示し、可動フレームを水平にした状態の部分平面視説明図、
図6は図5の後面視説明図、
図7は図5の側面視説明図、
図8は図5において両側の可動フレームを上方へ傾斜させた状態の後面視説明図である。
草刈機Aは、例えば畝と畝の間の溝部を構成する三面(通路と両側の畝斜面)の草刈りを同時に行うことができるものである。
草刈機Aは、自走型の草刈機であり、符号1は車台、5は原動機、6は前部走行輪、60は前部走行輪6の高さ位置を変えて刈高を調節する刈高調節レバー、7は駆動輪である後部走行輪、8はハンドルである。
草刈機Aは、車台1の前部に板状の主フレーム2を備えている。主フレーム2の前部には、伝動装置であるギヤ(ギア)ボックス21が固定されている。また、主フレーム2にはカバー26が取り付けられており、カバー26の前部には前方へ上傾斜した草誘導板260が設けられている。
主フレーム2の前端部上面には、軸受部材20が固定されている。ギヤボックス21には、軸受部材20の中央部につながる回転軸210が水平方向に設けられ、回転軸210はドライブシャフト23を介し原動機5で駆動される。
ギヤボックス21は垂直方向に回転軸24を有し、回転軸24の下端部には十字刃(四枚刃)状の水平方向に回転する主回転刃25が取り付けられている。
軸受部材20においてギヤボックス21の左右両側には、回転軸210と連動する主動軸22が前後方向に水平に軸支されている。なお、両主動軸22は互いに同方向に回転するが、後述する各副回転刃36は互いに内方向(草を抱き込む方向)へ回転するようになっている。
車台1において主フレーム2より後方の左右両側には、可動フレーム3、3aが取り付けられている。可動フレーム3、3aは左右対称形であるので、その構造について、以下の説明では一方の可動フレーム3のみを説明し、他方の可動フレーム3aの説明は省略する。
可動フレーム3は、L板状で縦部301と横部302を有する可動基板30を有している。可動基板30は、車台1に対して、縦部301の上端を前後方向に設けられた揺動中心軸となるヒンジ部31によって上下方向に揺動(回動)できるように取り付けられている。なお、主動軸22側の自在継手220は、ヒンジ部31の軸線の延長上にあり、可動フレーム3、3aが上下方向に揺動しても、主動軸22側の自在継手220と可動フレーム3、3aの後述する従動軸37側の自在継手370の間の距離が変化しない。つまり、前記構造によれば、刈り幅を調節できるようにしていないタイプでは、一定長のドライブシャフトを使用することもできる。
縦部301と横部302は直角に形成され、縦部301は車台1に垂直位置で当接して止まる。したがって、横部302が揺動できるのは水平位置から上り傾斜方向である。なお、可動フレーム3を水平位置から下方へ回動できる構造とした場合、比較的大きな角度で下がり傾斜しても、後述するようなドライブシャフト38、38aによる動力伝達は同様に行うことができる。
横部302の前後方向中央には、外端部から内方向へ形成された逃げ部32を有している。逃げ部32は、刈り幅調節の際の後述するギヤボックス35の移動の妨げにならないように設けられている。
また、横部302の前後方向両側には、進行方向に対して左右方向へ等間隔で所要数の係合孔33が設けられている。係合孔33は、後述する調節板34の係合孔及びボルト・ナットと共に刈り幅調節手段を構成する。
横部302には、副回転刃36を取り付ける調節板34が左右方向(内外方向)へ移動調節ができるように取り付けられている。調節板34の周囲にはカバー342が設けられている。調節板34の前部には前方へ上傾斜した草誘導板340が設けられている。調節板34の前後方向両側には、前記係合孔33に対応する係合孔(図では見えない)が、それぞれ二箇所に設けられている。調節板34の外端後部には、走行輪341(図1に図示)が設けられている。
刈り幅を調節する際には、調節板34の左右方向の位置を調節する。この調節は、調節板34側の各係合孔と、それに対応する任意の係合孔33をボルト・ナット(図示省略)で適宜位置で止めて行うことができる。
調節板34の可動範囲を図5、図6、図8に示す。調節板34が最も外側の位置にある状態は、図5では図の上側、図6、図8では図の右側に示している。また、調節板34が最も内側の位置にある状態は、図5では図の下側、図6、図8では図の左側に示している。なお、各図に表れた各状態においては調節板34の張り出し長さ及びドライブシャフト38、38aの角度が異なっている。
調節板34の前後方向のほぼ中央にはギヤボックス35が取り付けられている。ギヤボックス35には、従動軸37を備えている。また、ギヤボックス35には従動軸37と連動する回転軸350が垂直方向に設けられており、その下端部には十字刃状の副回転刃36が取り付けられている。従動軸37と前記主動軸22の間には、従動軸37側の自在継手370と主動軸22側の自在継手220を介してドライブシャフト38が取り付けられている。
ドライブシャフト38は、伸縮手段であるスプライン構造を有しており、所要の範囲で伸縮ができる。ドライブシャフト38は、調節板34が水平状態で調節板34の上面と所要の間隔をおいてほぼ平行になるようにしてある。また、ドライブシャフト38は、前記可動基板30の縦部301に対し後部側が離れる方向に傾斜しており、この傾斜角度は刈り幅調節の際のギヤボックス35の移動によって変化する。
なお、他方の可動フレーム3a側も同様にドライブシャフト38aが取り付けられている。
この構造によれば、主回転刃25が、可動フレーム3に設けられている副回転刃36より前位置に設けられている。
また、前記したようにドライブシャフト38、38aの軸線方向が可動フレーム3の調節板34の表面方向とほぼ平行になり、かつドライブシャフト38、38aを進行方向に対し所要の角度(鋭角または斜角)をもって可動フレーム3の揺動中心側へ近付けて設けることができる。
したがって、可動フレーム3が上方へ揺動し、可動基板30の横部302と調節板34がドライブシャフト38、38aが設けられている上方側へ傾斜したときにも、ドライブシャフト38、38aが可動フレーム3の動きに干渉しにくく邪魔になりにくいので、可動フレーム3が動くことができる角度をより大きくすることができる。
可動フレーム3、3aは、以下に説明するように、傾斜角度調節部4によって傾斜角度が変化するときに双方が連動する構造となっている。また、可動フレーム3、3aの傾斜角度は、所要の角度で固定することができる。
傾斜角度調節部4は、前記車台1の後端に垂直方向に固定された支持板40を有している。支持板40の上部には、取着孔(図では見えない)を貫通して固定用のボルト・ナット41が取り付けられている。ボルト・ナット41のボルトの後部にはハンドルピン410が直角方向に挿通されている。
一方、可動フレーム3、3aの前記各可動基板30の後部側には、それぞれ取着板42、42aが立設されている。取着板42、42aの先端部には、それぞれリンク板44、44aが軸43で回動できるようにして取り付けられている。リンク板44、44aの先部側には、長穴440、440aが設けられている。リンク板44、44aは、長穴440、440aの部分で摺動できるようにして厚み方向へ重ねられており、長穴440、440aは前記ボルト・ナット41のボルトにスライドできるように嵌め入れてある。
この構造により、ボルト・ナット41の締め付けにより、支持板40にリンク板44、44aを固定することができる。また、ボルト・ナット41を緩めることにより、可動フレーム3、3aを自由に揺動(上下回動)できるように設定することができる。前記リンク板44、44aは、可動フレーム3、3aの横部302が水平の時、長穴440、440aの先端側にボルト・ナット41のボルトが位置し(図6参照)、横部302が最大角度の時、長穴440、440aの基端側にボルト・ナット41のボルトが位置する(図8参照)。
(作用)
図9は草刈機の使用状態を示し、畝と畝の間の溝部を構成する三面の草刈り作業を同時に行う状態の正面視説明図である。なお、この状態から必要に応じて刈高を調節する。
図1ないし図9を参照して本実施の形態に係る草刈機の作用を説明する。
草刈機Aで畝9と畝9の間の溝部を構成する三面90、91、92の草刈り作業を行う場合を例にとり説明する。
まず、草刈機Aを畝9と畝9の間の溝部入り口に停止させる。溝部は、通路90及び畝斜面91、92で構成されている。草刈機Aは、主回転刃25が通路90に位置するようにする。
ボルト・ナット41を緩め、可動フレーム3、3aを上方へ回動させ、各副回転刃36の傾斜を畝斜面91、92の傾斜に合わせる。そして、ボルト・ナット41を締め付け、支持板40にリンク板44、44aを固定し、可動フレーム3、3aの角度を固定する。なお、場合によってはボルト・ナット41を緩めた状態のままにして可動フレーム3、3aが自由に揺動できるようにし、走行輪341で刈高を維持しながら畝斜面91、92の表面の角度変化等に追随できるようにしてもよい。
そして、主回転刃25と各副回転刃36を回転させ、草刈機Aを走行させて通路90及び畝斜面91、92の草刈り作業を行う。なお、草刈機Aは、主回転刃25が各副回転刃36より前位置に設けられているので、前記三面90、91、92の草刈りを行う場合において、各副回転刃36は、畝に植生されている作物が刈草を被らないように、草を抱き込む方向すなわち内周り方向へ回転させるが、各副回転刃36の後方には障害物がないので刈草を後方の通路90上に円滑に排出することができる。
なお、草刈機Aは、各主動軸22と各従動軸37が前後方向へ所要の距離だけずらしてあるので、ドライブシャフト38、38aは、主動軸22と従動軸37の間で、草刈機Aの進行方向に対し、水平方向にやや角度をもって鋭角に設けられている(図5等参照)。可動フレーム3、3aの揺動中心軸であるヒンジ部31と従動軸37の距離が近いほど、ドライブシャフト38、38aの前記角度は小さくなり、ヒンジ部31と従動軸37の距離が遠いほど、ドライブシャフト38、38aの前記角度は大きくなる。
この構造によれば、ドライブシャフト38、38aの方向が可動フレーム3、3aの調節板34の表面方向とほぼ平行になり、かつドライブシャフト38、38aを各ヒンジ部31側へ近付けて設けることができる。したがって、可動フレーム3、3aの調節板34が揺動し、ドライブシャフト38、38aが設けられている上方へ傾斜したときにも、特許文献1に記載の草刈機と相違して、ドライブシャフト38、38aが可動フレーム3、3aの動きに干渉しにくく邪魔になりにくいので、可動フレーム3、3aが上方へ揺動できる角度をより大きくすることができ、例えば上方向の傾斜が比較的大きい斜面の草刈りにも十分に対応できる。
また、刈り幅を調節する場合、副回転刃36が設けられている調節板34を前記した方法で可動基板30の横部302に沿ってスライドさせて位置を調節する。これにより、副回転刃36の間隔が変わり、刈り幅を調節することができる。このとき、各主動軸22と各従動軸37の間の距離が変わるが、ドライブシャフト38、38aは伸縮して対応できる。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
本発明に係る草刈機を示し、可動フレームを水平にした状態の斜視図。 草刈機の動力伝達系を示し、可動フレームを水平にした状態の要部斜視説明図。 草刈機の動力伝達系を示し、可動フレームを水平にした状態の要部平面視説明図。 草刈機の動力伝達系を示し、可動フレームを上方へ傾斜させた状態の要部斜視説明図。 草刈機の動力伝達系と、可動フレームを所要の角度で固定する角度固定部及び刈り幅調節部の構造を示し、可動フレームを水平にした状態の部分平面視説明図。 図5の後面視説明図。 図5の側面視説明図。 図5において両側の可動フレームを上方へ傾斜させた状態の後面視説明図。 草刈機の使用状態を示し、畝と畝の間の溝部を構成する三面の草刈り作業を同時に行っている状態の正面視説明図。
符号の説明
A 草刈機
1 車台
2 主フレーム
20 軸受部材
21 ギヤボックス
210 回転軸
22 主動軸
220 自在継手
23 ドライブシャフト
24 回転軸
25 主回転刃
26 カバー
260 草誘導板
3、3a 可動フレーム
30 可動基板
301 縦部
302 横部
31 ヒンジ部
32 逃げ部
33 係合孔
34 調節板
340 草誘導板
341 走行輪
342 カバー
35 ギヤボックス
350 回転軸
36 副回転刃
37 従動軸
370 自在継手
38 ドライブシャフト
38a ドライブシャフト
4 傾斜角度調節部
40 支持板
41 ボルト・ナット
410 ハンドルピン
42、42a 取着板
43 軸
44、44a リンク板
440、440a 長穴
5 原動機
6 前部走行輪
60 刈高調節レバー
7 後部走行輪
8 ハンドル
9 畝
90 通路
91、92 畝斜面

Claims (4)

  1. 車台の前部に配備されている主フレームと、当該主フレームより後方の左右両側に上下方向に揺動できるように設けられている可動フレームと、を備え、
    前記主フレームの下面側には主回転刃を有し、前記各可動フレームの下面側には副回転刃を有して、水平面と傾斜面の草刈作業を同時に行うことができる草刈機であって、
    前記主フレームは、上面に、
    ドライブシャフトを介し原動機で駆動される回転軸と前記主回転刃が取り付けられる回転軸とを備えるギヤボックスと、
    前記原動機で駆動される前記回転軸と連動する主動軸が、草刈機の後方に向けて左右両側に配置されている軸受部材と、
    を備え、
    前記各可動フレームは、上面に、従動軸と、当該従動軸と連動して前記副回転刃が取り付けられる回転軸を有するギヤボックスを備え、
    前記各主動軸と各従動軸はそれぞれ自在継手を有し、前記従動軸側の自在継手と主動軸側の自在継手の間には、それぞれドライブシャフトが取り付けられており、
    前記主フレームの前記軸受部材の各主動軸と、前記主フレームより後方に位置する前記可動フレームの前記各従動軸が、草刈機の前後方向へずれることにより、前記主動軸と前記従動軸の間に配置されている前記各ドライブシャフトは、草刈機の進行方向に対して鋭角を構成する、
    草刈機。
  2. 可動フレームの上下方向の傾斜角度を所要の角度に固定することができる傾斜角度調節手段を設けた、
    請求項1記載の草刈機。
  3. 可動フレームに設けられている副回転刃を、草刈機の進行方向と交差する方向、かつ主回転刃に対し離れる方向または近付く方向へ移動させて位置の調節ができる刈り幅調節手段を備え、ドライブシャフトは長さの伸縮ができる伸縮手段を備えている、
    請求項1記載の草刈機。
  4. 動軸側の自在継手が、可動フレームの揺動中心軸の軸線と同じ軸線上に配されている、
    請求項1記載の草刈機。
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